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2013.03.04 「JAL の問題点を官邸に報告しました」

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2013.03.04 「JAL の問題点を官邸に報告しました」
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2013.03.04
「JAL の問題点を官邸に報告しました」
こんにちは、参議院議員の西田昌司です。今日は 3 月 4 日、月曜日です。
先ほど官邸に参りまして、世耕官房副長官にお会いしました。例の JAL 問
題について、私が 2 月 18 日の予算委員会で安倍総理に対して質問を致しまし
て、
「問題があり、再生内容について精査していく」という趣旨の答弁を頂きまし
た。そのことを受けまして、石井予算委員長から「西田参議院議員のただいま
の指摘は大変重要な事である、政府は JAL 問題についてまとめて予算委員会
で報告するように」と指示をされ、予算委員会の理事会で報告されました。そ
のことについて世耕官房副長官に報告を致しまして、私が官邸に、所管のそれ
ぞれの省庁が問題点をまとめた書類を持って行きました。そして、世耕官房副
長官からもしっかり取り組んでいこうと仰って頂きました。
私はこの問題については何度も言っていますが、企業再生支援機構が決めた
再生スキームに問題があると思っています。本来、企業再生支援機構を使う場
合は、公共政策として企業再生するのですから、JAL の雇用を守る、JAL の
路線を守る、ライバル会社である ANA に迷惑をかけないようにする、この三
つの事を念頭に置かなければならないのですが、全く無視をして JAL をピカ
ピカの会社として再生したことが一番の問題です。そして、京セラの稲盛名誉
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会長が一生懸命に企業再生して JAL をピカピカの会社にしたことを私は問題
にしているのではなく、結果として、路線の確保、雇用の確保、ANA に対す
る配慮の三つの問題が全く忘れ去られてしまって、おかしな事になっているこ
とが問題であるのです。
また、JAL の救済措置を決めた政府側にも問題があるのです。そこで誰が決
めたのかということを考えてみますと、企業再生支援機構の支援委員会再生委
員長、瀬戸英雄氏が管財人となって、JAL の最高責任者となっています。つま
り、支援機構としては、今申し上げた三つの公平性の観点で守らなければなら
ないことを監督する立場の人間と、先頭に立って JAL の再生をする人間が同
じである。これがまさに利益相反なのです。ですから、本当は企業再生をする
現場の人間と、監督する人間は別でなければならないのですが、それが一緒に
なって JAL をピカピカの会社にして再生したところに問題がある。まず、企
業再生支援機構側に問題がありますが、企業再生をもっと上の観点から監督す
るが時の政権であり、内閣であり、担当大臣でありました。しかし、この方々
も一緒になって、JAL をピカピカの会社にしてしまい、誰も公共政策を考える
人がいなかったということが問題なのです。ですから、最終的には民主党政権
の責任も当然ありますが、まずは現場の一番の責任者であった企業再生支援機
構がどういうことをやってきたのかを私は明らかにさせなければならないと
思っているのです。野党時代から再三に渡って企業再生支援機構の議事録があ
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るはずだから、公開してどういう再生支援をされてきたのかを検証したいと言
っていたのですが、全く私にはそういう情報が出て来ませんでした。今は与党
ですが、彼らは一応政府の承諾を得たのだからと言って見せたがらないのです。
見せるとしても墨を塗らなければならない、プライバシーの問題があると言っ
ています。私は今日世耕官房副長官に申し出たのは、安倍総理が問題有りとし
て、JAL 問題を調べると仰っているのですから、官邸として官房副長官がその
役人を動かしてください。私に細かいところまで見せる必要はないから、安倍
政権として検証していくために、まずは議事録などを調べて、検証して頂きた
いとお話してきました。世耕官房副長官からは対応するとお話頂きましたので、
後は政府側がしっかり対応することを見守っていきたいと思っています。そし
て、これから二度と出鱈目で、不公正な企業再生ができないようにスキームを
作っていかなければならない。事業再生のルールも作っていかなければならな
いと思っております。
もう一つは旧株主問題です。旧株主の方々は、まったく今まで自分達の声が
届きませんでした。一部の旧株主の方々が、「何で、我々の本来の権利を全部
一〇〇パーセント焼却されたのに、第三者増資で一部の株主に権利が与えられ、
まったく関係のない京セラや大和証券グループが新しい株主になったのか、可
笑しいではないか」と訴える方々がようやく出てまいりました。私はこの方々
とも連携しながら、一部の起業家の利益のために、大多数の国民が損をしてい
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る今回の仕組みを、これからも風化させることなく追求していきたいと思いま
す。皆方様も是非ご注目、ご関心を持って、見守って頂きたいと思っています。
それから、TPP の問題ですが、実は明日から自民党の中で TPP 対策委員会
が発足致します。私は主査という立場で、農業問題以外の様々な問題点を調べ
る役職に任命されましたので、明日の初会合で色々な事を話し合いながら、
TPP のメリット・デメリット、メリットはなかなか見えてこないですけれども、
デメリットをしっかりと国民に伝える役割を果たしたいと思います。今週もま
た一生懸命頑張っていきたいと思います。本日も御覧頂きありがとうございま
した。
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