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社会・環境報告書2015

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社会・環境報告書2015
社会・環境報告書 2 015
この印刷物に使用している用紙は、森を
元気にするための間伐と間伐材の有効
活用に役立ちます。
より多くの人へ適切に情報を伝えられるよう配慮したユニバーサ
ルデザインフォントを採用しています。空間に余裕のある文字で
視認性・可読性に優れており、誤読を防ぐシンプルな形状で読み
やすさと高いデザイン性を備えています。見えにくい条件下での
検証を繰り返すことで、視力や環境に左右されることなく幅広い
年齢の方にとって認識しやすいよう設計されています。
SOCIAL &
ENVIRONMENTAL
REPORT
2015
CONTENTS・編集方針
トップメッセージ
ガラスを究め、
ガラスを超える。
環 境 変 化にも
果 敢に挑 戦していける
企 業を目 指します
代表取締役社長
CONTENTS・編集方針
01
トップメッセージ
02
会社概要
03
事業概要
05
事業・製品紹介
07
経営理念と統合マネジメントシステム
09
コーポレートガバナンス
10
お客さまとのかかわり
11
従業員とのかかわり
我が国を取り巻く環境は大きく変化しており、近年はその
行ってまいりました。一方で、ガラス食器や機能性ガラス材
変化の振幅が少しずつ大きくなってきているように感じられ
料など身近な分野でもお客さまのニーズに応えるべく事業を
ます。
行ってまいりました。2014 年度には成長戦略の一環として
当社を取り巻く環境もまた同じであり、変わらないこと
が会社経営にとって、大きなリスクとなり得る状況にある
ち立てました。
と認識しております。2015 年度を最終年度とする石塚硝子
今後もお客さまのニーズはますます多様化してくるものと
グループ中期経営計画のスローガンは「勝ち残るために~
推測されます。当社が今後も 50 年、100 年と続いていくた
13
ISHIZUKA’81」であり、取り巻く環境の変化に屈すること
めには、この多様化するニーズに応え続けていかねばなりま
環境マネジメント
16
なく、変わることを恐れず、果敢に挑戦していかねば勝ち
せん。そのためには、お客さまのニーズに応えていける柔
社会とのかかわり
21
残ることはできないという意味が込められています。
軟性、長年にわたり築き上げてきた技術力・ノウハウをさら
独立第三者の保証報告書
22
当社は 2019 年に創業 200 年を迎えます。過去幾多の
困難な状況を何とか乗り切ってきたからこそ、今の当社が
あります。大切なことは、どんなことが起ころうともこの歴史
を未来永劫にわたり刻み続けるということです。
編集方針
鳴海製陶株式会社の全株式を取得し、新たな事業の柱を打
本報告書は、ステークホルダーの皆さまに、石塚硝子グループがこの1年間に環境および社会に対して取り組んできたことを、
正確かつ分かりやすくご紹介し、社会とのコミュニケーションを図ることを目的として発行しています。
■ 対象期間
2014年度(2014年4月~2015年3月)を報告対象期間としています。 一部報告対象期間外の内容を含みます。
■ 発行時期
2015年10月(次回発行は、2016年10月を予定しています)
■ 対象組織
石塚硝子株式会社の取り組みを中心に、国内グループ会社の取り組みも一部報告しています。
※記載の対象範囲は以下の基準で区分しています。
石塚硝子
(株)
、当社:石塚硝子株式会社
石塚硝子グループ:当社および国内グループ会社
北洋硝子
(株)
については、今回の対象期間より連結の範囲に含めています。2015年2月にグループ化となりました鳴海製陶(株)
とその子会社については、
貸借対照表項目のみ連結としております。
限定された範囲である場合は、個別に対象範囲を記載してい ます。
しかし、歴史は当社だけの力で刻み続けることはできま
せん。お客さまをはじめとする全てのステークホルダーの
に磨きあげること、常に新しい分野を模索していく研究開発
力、などが必要になってくるものと思われます。
これらを実現していくのは、あくまで『人』です。当社は
「人財の育成」を経営理念の一つに掲げ、今中期経営計画の
一つの柱にも「現場力の強化=『人財の育成』
」を掲げてお
ります。
皆さまの期待に応え続けること、石塚硝子グループと取引し
「環境の変化にも果敢に挑戦していける企業を目指してい
て良かったと思っていただくこと、これこそが歴史を刻み
く」ということは、取りも直さず環境の変化に果敢に挑戦し
続けていける源であると考えます。
ていく「人財」を育てていくことに他なりません。常に一歩
当社はお客さまのニーズに応えるべく、ガラスびん、紙容
器、PETボトル用プリフォームなど容器分野での事業拡大を
先を行く進取の精神を忘れることなく、石塚硝子グループの
総力を挙げて取り組んでまいります。
■ 対象とする読者
顧客、取引先、株主・投資家、地域住民、行政、環境保護団体、学生、従業員とその家族の皆さまを読者として想定し編集しています。
■ 参考としたガイドライン
本報告書は、環境省「環境報告ガイドライン」
(2012年版)を参考としています。
01 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
02
会社概要
新たに鳴海製陶株式会社をグループに加え、
広く世界で事業を展開しています。
石塚硝子株式会社
ISHIZUKA GLASS CO., LTD.
従業員数(連結)
2,312名
(2015年3月現在)
本社所在地
〒482- 8510
愛知県岩倉市川井町1880番地
資本金
59億11百万円
事業内容
代表者
代表取締役会長 石塚 芳三
ガラスびん・ガラス食器・紙容器・
プラスチック容器・セラミックス製品の
製造販売
商号
代表取締役社長 石塚 久継
WEB
http://www.ishizuka.co.jp
創業
1819年(文政2年)
11月
TEL
0587-37- 2111
(代表)
設立
1941年(昭和16年)
4月16日
FAX
0587- 66 -2668
株式上場
東京証券取引所、名古屋証券取引所第1部
E-MAIL
[email protected]
事業所一覧
財務情報
本社・岩倉工場
〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地
TEL : 0587-37-2111 FAX : 0587-66-2668
東京支店
〒103-0004 東京都中央区東日本橋二丁目1番5号 石塚ビル内
TEL : 03-3863-5291 FAX : 03-3863-7331
大阪支店
〈ガラスびんカンパニー/ペーパーパッケージカンパニー〉
〒532-0003 大阪市淀川区宮原三丁目3番34号 新大阪 DOIビル
TEL:06-6150-0300 FAX:06-6150-0302
〈ハウスウェアカンパニー〉
〒551-0031 大阪市大正区泉尾五丁目13番11号
TEL:06-6554-8961 FAX:06-6554-8960
名古屋支店
全 国に広がる
〒482-8510 愛知県岩倉市川井町1880番地
TEL:0587-37-3159 FAX:0587-37-3176
伝 統と信 頼の石 塚 硝 子グループ
九州支店
鳴海製陶(株)札幌オフィス
北洋硝子(株)
石塚硝子(株)本社・岩倉工場
アデリア(株)名古屋支店
ウイストン(株)
比 2.4%増)となりました。 利益面については、 LNG・ 電
力価格の高止まりや、 輸入諸資材価格の高騰の中、販売
価格是正の遅れもあり、 営業利益は 790 百万円(前期比
22.3%減)、経常利益は 723 百万円(前期比 4.8%減)と
なりました。 当期純利益は、 中国のガラス食器生産子会
社 の 解 散 決 議 に よ り 関 係 会 社 整 理 損 が あ り ま し た が、
株 式 売 却による投資有価証券売却益のほか、 鳴海製陶
(株)を子会社化したことによる負ののれん発生益などに
より 704 百万円(前期比 343.7%増)となりました。
姫路工場
(年度)
0
〒672-8079 兵庫県姫路市飾磨区今在家1351番地の1
TEL : 079-235-2551 FAX : 079-231-2415
2014
福崎工場
2012
鳴海製陶(株)仙台オフィス
TEL : 03-3802-7862 FAX : 03-5850-2511
10,000
▶経常利益と当期純利益/連結
(年度)
鳴海製陶(株)福岡オフィス
760
158
1,042
64
20,000
2014
40,000
60,000
80,000
2013
72,438
20,083
2012
10,000
84,490
20,467
70,044
19,532
NARUMI SINGAPORE PTE LTD.
石塚硝子(株)大阪支店
▶2014 年度 主要事業別売上高/連結
アデリア(株)大阪支店
(百万円)
その他
鳴海製陶(株)大阪オフィス
3,515
6%
紙容器関連
P.T. NARUMI INDONESIA
7,929
13%
ガラスびん関連
19,100
60,414
32%
ハウスウェア関連
プラスチック容器関連
15%
34%
9,023
03 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
1,500
723
704
(年度)
三重ナルミ
(株)
アデリア(株)九州支店
1,000
総資産 純資産 (百万円)
鳴海製陶(株)本社・名古屋オフィス
久金属工業(株)本社工場
経常利益 当期純利益(百万円)
500
0
0
鳴海(上海)商貿有限公司
鳴海製陶(株)東京オフィス
石塚硝子(株)九州支店
70,000
▶総資産・純資産/連結
石塚硝子(株)東京支店
石塚硝子(株)町屋テクニカルセンター
60,000
56,465
遠東石塚グリーンペット
(株)
アデリア(株)本社
50,000
60,414
2012
日本パリソン(株)東京工場
40,000
59,007
2013
石塚硝子(株)姫路工場
30,000
2014
久金属工業(株)滋賀工場
石塚硝子(株)福崎工場
(百万円)
20,000
2013
〒116-0002 東京都荒川区荒川七丁目4番3号
石塚物流サービス
(株)
石塚マシンテクノ
(株)
調に伸長し、 グループ全体としては 60,414 百万円(前期
▶売上高/連結
町屋テクニカルセンター
石硝運輸(株)
の、ハウスウェアおよび PET ボトル用プリフォームが順
〒812-0853 福岡市博多区東平尾一丁目17番12号
TEL:092-621-7732 FAX:092-621-6137
〒679-2215 兵庫県神崎郡福崎町西治498番地
TEL : 0790-22-2681 FAX : 0790-22-2575
石塚硝子(株)名古屋支店
日本パリソン(株)岩倉工場
売上高については、 ガラスびん ・ 紙容器が減少したもの
20,844
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
04
事業概要
「ガラスを究め、ガラスを超える。」を経営ビジョンとして、
さらなる新製品、新技術の開発に挑戦し、お客さまにご満足を提供しています。
社会に愛され貢献できる「ものづくり」企業を目指して
当社は1819年(文政2年)に創業して以来、190有余年にわたり
“信用第一”
“企業は人なり”の理念で、人財の育成に努め、
“最高の品質”を求めて新技術を開発してきました。
また、
“革新と創造”に満ちた発展を続けることで、社会に貢献してきました。
当社はこの理念に従い現在、ガラスびん、ガラス食器、機能性ガラスなどの
特殊ガラスといった「ガラス関連事業」と、
PETボトル用プリフォーム・紙容器・プラスチック容器・キャップなどの
「容器関連事業」、産業器材や陶磁器と多岐にわたって展開しています。
長い歴史と伝統のなかで培われたさまざまな技術を
世の中の変化に柔軟に対応させながら、企業としての社会的責任を果たし、
さらなる飛躍に挑戦していきます。
TOPIC
鳴海製陶
(株)
が石塚硝子グループの仲間入り
洋食器のトップブランドとして国内外で高い評価を得ている鳴海製陶(株)
北洋硝子
(株)
と「津軽びいどろ」の物語
「津軽びいどろ」を生産する北洋硝子 ( 株 ) は、2014 年度から当社連結子会社となり
が、2015 年 2 月に石塚硝子グループに加わりました。同社は、高度な技術
ました。
ボーンチャイナといえば“NARUMI”といわれるまでになっています。
長年の浮玉製造で培った「宙吹き」の技法を用い、青森の自然をイメージさせるハン
を必要とする高級磁器「ボーンチャイナ」の量産化に日本で初めて成功し、
同社のブランドと石塚硝子のガラス食器ブランドの融合によって販売力を
強化すると同時に、ともに窯業系の製造業として技術力のさらなる向上を図
ります。また、同じ東海地区に本社を置くことから、調達および物流の効率
化を推進します。このようなシナジー効果を発揮し、両社の企業価値の向上
を目指していきます。
05 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
北洋硝子 ( 株 ) の始まりは 1949 年、漁業用の浮玉(うきだま)製造です。その後、
ドメイドガラスの創作に取り組み、1977 年「津軽びいどろ」が誕生しました。
職人たちは技術開発にも力を注ぎ、美しい色ガラスの調合や、高い技術を要する技法
を独学で習得するなど、常に新しい技へのたゆまない努力を続け、現在では青森県伝統
工芸品の指定を受けるに至っています。
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
06
事業・製品紹介
石塚硝子グループの製品は、ガラスびん、紙容器、PETボトルなど多種多様な容器をはじめ、
紙容器
当社の福崎工場では飲料用紙パックを製造しています。製紙工場での厳
ガラスや陶磁器製のテーブルウェア、そして機能性ガラス材料など、
格な品質規格・物性検査をクリアした良質な原紙のみを使用し、印刷・打
皆さまの生活の身近なところで使用されています。
ち抜き加工・貼り合わせから梱包までの全工程を、環境および品質マネジ
メントシステムのもと管理しています。豊富なバリエーションの紙容器を
そろえ、お客さまのニーズにお応えできるよう日々改善を重ねています。
ガラスびん
当社はビールや日本酒など、酒びんの国内シェア約 30% を有し、より
安全・安心な製品を皆さまのお手元にお届けできるよう、検査装置の開
発など品質向上への取り組みを日々推進しています。びんの底や側面で
小さくアピールしている「石、I、IH」の刻印が当社のびんの目印です。
ガラスびんはその優れた機能で私たちの生活を支えてきました。洗って繰
紙容器の上部の三角屋根の下に印刷されている「IPI PAK」が当社製品の目印です。
紙容器の原料である原紙は、計画的な植林により森林保存が確実な海外の林業先進地域から調達しています。また紙の
原料であるチップは、間伐材や製材時に発生する残材で、他の用途に向かない部分を利用してつくられています。
全国牛乳容器環境協議会に参加し、同協会が企画した事業を通し、リサイクル率向上、環境メッセージの紙容器への広
告掲載などを積極的に進めています。
PETボトル用プリフォーム
り返し使用できる。中身を長くおいしく保つ。中身の高級感を演出できる。
PET ボトルは試験管のような形をした「プリフォーム」を膨らませるこ
そして使用後は原料に戻り、またガラスびんに生まれ変わることができます。
とによって成形されます。グループ会社の日本パリソン(株)は「日本で最
リデュース、リユース、リサイクル、ガラスびんは環境に優しい3Rの優等生
初の PET ボトル用プリフォーム専業メーカー」として誕生し、岩倉工場・
です。さらに、食品の保存に優れるとともに、自在な形状に対応することで
東京工場を拠点に高速自動化された設備によって、小型容器から大型容器
商品の個性をアピールできる容器です。
まで、無菌充填用・高温充填用・炭酸飲料用の各種プリフォームを製造・販売しています。「プリフォーム」を納入先で
膨らませてご使用いただくことで、輸送コストを抑え、同時に環境への負荷低減につなげています。
また、開発・技術支援部門も保有しており、お客さまとの新製品開発からブロー成形技術支援、ブロー設備メンテナン
スなども行っています。
ハウスウェア
プラスチック容器
ガラス食器には透明感があり、その光の織りなす美しさは他
グループ会社のウイストン(株)では、健康
の食器にはない魅力があります。当社のガラス食器が皆さまの
食品や医薬品用・文具用のプラスチック容器
キャップ
グループ会社の久金属工業 ( 株 )は、
2015 年 4 月で創業 100 周年を迎えま
などを製造しています。国内で同社のみが保
生活に彩りを添えることを願って、ものづくりと商品開発を
した。長年培ってきた経験と技術から
日々続けています。「ADERIA(アデリア)」は当社のガラス食
有するインジェクションブロー成形機により、寸法精度、
生まれた多彩な機能のPPキャップ、医薬品用フリップ
器ブランドです。
製品の光沢感、コスト面などにおいてお客さまから高い評
オフキャップなど、包装容器が持つ限りない可能性を見
価をいただいています。植物由来樹脂を使用したエコ規格
つめ、常に時代が要請するさまざまな製品の開発・製造
です。古来より受け継がれた伝統の技を駆使して、ハンドメイ
ボトルや湿気に強い防
に取り組んでいます。
ドならではの柔らかな形と、幾千もの色彩を放つこだわりの製
湿ボトルなどの製造も
同社のキャップは主に医薬品や酒類など
品をお届けしています。「津軽びいどろ」は北洋硝子(株)のブ
行っています。容器の
の容器に使用されています。安全性と機能
ランドです。
底にある「W」のマー
性を重視し、確かな品質のキャッ
クが同社の目印です。
プ づ く り を 徹 底 し て い ま す。
当社グループの北洋硝子(株)は国内屈指の手づくり硝子工場
アドバンストガラス
ガラスの持つ可能性を追求し、衣・食・住・情報分野に貢献する機能性ガラ
スの開発と提供を行っています。
中でも無機系ガラス抗菌剤「イオンピュア」は国内だけでなく世界中で幅広
く採用され、その性能の高さから主に樹脂製品(例えばキッチン用品)
、砂場の
砂、当社のガラスびん保管時のセパレートシートなどに使用されています。
また米国 EPA * 1、FDA * 2 にも登録され、その高い安全性が証明されています。
今後も新規用途、新規ニーズの発掘に積極的にトライしながら、「イオンピュ
ア」でのさらなる海外進出を果たしていきたいと考えています。
*1:Environmental Protection Agency
(米国 環境保護庁) *2:Food and Drug Administration
(米国 食品医薬品局)
07 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
「HISA」マークが同社の目印
です。
陶磁器
産業器材
鳴海製陶(株)では、温かみのある
鳴 海 製 陶( 株 )の 産 業 器 材 事 業 で は、IH 調 理 器 や
乳白色と滑らか
ガスコンロ用のガラストッププレートといった結晶
な質感が特長の
化ガラス製工業材料製品を開発・製造しています。
高 級 洋 食 器「 ボ ー ン チ ャ イ ナ 」
ボーンチャイナ製造
を 製 造・ 販 売 し、「NARUMI」
で培った印刷技術を
ブランドとして世界中で親しま
生 か し た、 高 級 感 の
れています。近年では、カーボ
ある製品が特長です。
ンオフセット付製品など、環境
に配慮した製品も扱っています。
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
08
経営理念と統合マネジメントシステム
コーポレートガバナンス
当社グループ経営理念および経営の方針を実現するため、経営と一体化したマネジメント活動を推進しています。
コーポレートガバナンス(企業統治)の充実を通じて、経営の透明性、健全性、遵法性を高め、
企業価値の向上に努めています。
経営理念
コーポレートガバナンス
行動指針
■ 基本的な考え方
1.つねに真実を語り、約束を守って行動する。
社 是 — 誠実・努力・創造
2.つねに足元を見つめ、その質を問い行動する。
1.“信用第一”に心がけ、社内外の信頼を得る。
2.“企業は人なり”の理念で、人材の育成に努める。
3.“最高の品質”を求め、絶えず新技術を開発する。
4.“革新と創造”に満ちた永続的発展を続け、
社会に貢献する。
3.つねに上下左右の風通しを良くし、明るく思いやり
をもって行動する。
4. つねに目標を高くおき、失敗を恐れぬ勇気をもって
行動する。
5. つねに社会的関心を持ち、広い視野のもとで行動する。
■ 内部監査
石塚硝子グループは、社是に掲げた「誠実」・「努力」・「創
当社の内部監査部門は、社内カンパニー・部門およびグ
造」の精神に基づく経営理念および行動指針を定め、企業活
ループ会社を対象として、事業活動の全般にわたる管理・
動のあらゆる面において社会的責任を深く自覚し、グループ
運営制度および職務の遂行状況の合法性、合理性について
の業務に従事する全ての者が、法令や社会規範などを遵守
監査し、その結果を取締役会および監査役会に報告すると
し、皆さまから信頼される企業であり続けるため、コーポ
ともに会計監査人と連携し、業務改善へ助言・提案を行っ
レートガバナンス、リスク管理、コンプライアンス体制の強
ています。
化に努めています。
IM S
(ISO 統合マネジメントシステム)
の取り組み
No.
重点方策
「 石 塚 硝 子 グ ル ー プ 中 期 経 営 計 画( 勝 ち 残 る た め に
1
・生産現場を支える技術・技能の継承を着実に推進する。
・徹底した原因追究により問題解決力を高め、
現場力を更に強化する。
~ ISHIZUKA
‘81)
」 の 完 遂 に 向 け「 経 営 基 盤 の 強 化 」 に
2
ステークホルダーからの要求や苦情に対し、情報を共有し迅速かつ
誠実な対応を行う。
3
労働災害撲滅に向け、
以下の項目を継続、
徹底する。
・安全基本3活動
(指差呼称・KY・ヒヤリハット)
の更なる推進。
・安全衛生教育の確実な実施。
・リスクアセスメント力向上による危険源の除去。
・化学物質のリスクアセスメントの推進。
・職場のコミュニケーション向上をベースとした、
メンタルヘルス活動
の推進。
・品質、環境、労働安全衛生の全ての基本活動として、
「5S」
の徹底を
進める。
取り組んで い ま す。 こ れ を 実 現 す る た め の ツ ー ル と し
て、 品 質(ISO9001)
、 環 境(ISO14001)
、労働安全衛生
(OHSAS18001)の各マネジメントシステムを統合的に
運用し継続的な改善に努めています。
■ 認証取得サイト
当
社
グ
ル
¦
プ
会
社
ISO9001
ISO14001
OHSAS18001
本社・岩倉工場
○
○
○
姫路工場
○
○
○
福崎工場
○
○
○
各支店
○
日本パリソン
(株)
東京および岩倉工場
○
○
○
久金属工業
(株)
本社
および滋賀工場
○
○
ウイストン
(株)
○
4
環境及びコストの両側面から、
組織的取り組みにより省エネルギーを
追求する。
■ コーポレートガバナンス体制
当社では、名刺サイズの「コンプライアンス行動規範」
当社の監査役会は 3 名で構成されており、うち社外監査役
をグループ企業を含む全従業員に
は 2 名です。また取締役会 6 名のうち社外取締役 1 名を選任
配布し、浸透を図っています。ま
し、取締役会の監督機能を強化するとともに意思決定の透明
た、コンプライアンスについて、
性を確保する体制を整えています。社外監査役・社外取締役
広く従業員に理解・実践させるた
は、当社経営陣から独立した立場で社外役員としての職務を
め、ガイドブックの配布や研修も
遂行できる十分な独立性が確保できることを個別に判断した
行っています。
方針
また、直接的な職務執行責任を明確に分離するため、社内
■ 2014 年度の監査結果
会で決定された重要事項の伝達と職務執行状況の討議を目的
に、1カ月に1 回カンパニー社長会を開催しています。
2014 年度から内部監査員を74 名体制* 1 に増員し、原則年
1 回 以 上 の 複 合 (ISO9001・ISO14001・OHSAS18001)
の把握や分析を行いリスクの低減を図っています。
内部監査を実施しています。また同様に年 1 回の外部審査機
■ コーポレートガバナンス体制図
■ 2014 年度の内部・外部監査の結果
内部監査
09 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
事の内に大事を防ぐことはもちろんのこと、問題そのもの
不適合・観察事項
改善提案事項
グッドポイント
139
94
90
不適合
改善の機会
ストロング・
グッドポイント
1*2
65
24
*1:当社および日本パリソン(株)で認定している内部監査員の合計人数
*2:外部監査の指摘事項について
一部の部門において毒物及び劇物取締法で対象となる化学物質の管理に不備が
あった旨の指摘を受けました。当該部門においては直ちに改善し、維持・管理
しています。
※監査対象は当社および日本パリソン(株)の各認証範囲サイトです。
※件数はISO9001、ISO14001、OHSAS18001の各監査における累計値です。
※ストロング・グッドポイントは、優れたシステムや高いパフォーマンスが得られた
と評価された件数です。
選任・解任
が発生しないよう、抑止力としても機能させています。
会計監査人
外部監査
連携
選任・解任
監査
監査役会
監査役(常勤)1 名
社外監査役 2 名
取締役 5 名
社外取締役 1 名
選任、再任の同意
会計監査相当性の判断
業務執行組織
会計監査
監査
報告
■ 事業の継続に向けて
指示
当社では、自然災害などの不測の事態に備え、さまざま
選任・解任・監督
報告
連携
取締役会
代表取締役
2名
カンパニー社長会
取締役
社内カンパニー社長
グループ会社社長
監査
社内カンパニー・部門 グループ会社
報告
監査
リスク管理委員会
4. 省エネルギーを推進するために、全社的な仕組みの構築
を図る。
外部監査
(件)
グループ企業へも展開しています。
内部通報制度によって、万一問題が発生した際には、小
株主総会
選任・解任
健全な企業運営の礎は、役員をはじめとする全従業員、
全関係者の遵法精神にあるとの観点から、内部通報制度を
さらにリスク管理委員会を通して、全社的な経営的リスク
内部監査部門
3. 労働災害撲滅のため、安全基本活動並びに5S の徹底を
推進する。
■ 遵法精神の醸成
カンパニー制および執行役員制度を導入しています。取締役
1. 個別課題への具体的な取り組みを通じ、「技術の石塚」を
再興する。
2. ステークホルダーからの要求に対し、迅速かつ誠実に
対応する。
コンプライアンス行動規範
上で選任しています。
関による複合審査を受審しています。
■ I M S 81 期
(2015 年度)
方針
■ コンプライアンスへの取り組み
■ 重点方策
な取り組みを行っています。
ハード面では設備などの免震化、電子情報の消失防止対
策、非常物資の備蓄など、またソフト面では従業員の安否
確認のためのシステム運用や、事業所ごとに定期的に実施
する防災訓練などにより、いつ何が生じても対応できるよ
う努めています。
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
10
お客さまとのかかわり
当社は、経営理念の一つに「“最高の品質”を求め、絶えず新技術を開発する。
」を掲げ、
常にお客さまの声に耳を傾け、信頼性の高い製品の提供に努めています。
る QM(Quality Management)会議で報告され各部門
と情報共有を図りながら、指摘事項の改善に努めています。
また、お客さまの立場に立って利便性の高いテーブル
TOPIC
ウェア商品の企画・開発にも注力しており、従来よりも割
化学強化技術により強度を高めた
高機能ガラスの開発
「ION-PRO-TECT 」
れや傷がつきにくい新強化処理を施したグラスや、調理の際
(LED 封止材)
®
に焦げつきにくいコーティング処理を施した容器、ハンド
ガラス中のイオンを交換することで強度を向上したガ
研究開発センターでは、有機材料の加工しやすさと無
ラス「ION-PRO-TECT 」を開発しました。イオン強化
機材料の化学的安定性を兼ね備えた有機・無機ハイブ
を施したワイングラスについて、衝撃などに対する強さを
リッドガラスの研究を進めています。
®
測定する試験では、強化していない製品に比べて 2 〜 2.5
倍(当社比)の強度があるという結果がでています。
物理的衝撃や食器洗浄機に対する耐久性を向上させて
浴びても変色しないとい
強化できることから、デザ
う 特 性 を 発 揮 し、LED の
インの幅を広げることに貢
光を効率よく取り出すと
献しています。
と も に、LED の さ ら な る
特別賞
受賞
長寿命化にも貢献してい
ます。
焦げつきにくいCera Bake
お客さま相談室
LED 封止材
ハンドメイド感漂うTebineri
(0587)
37-2024
特別賞
受賞
充填機の販売とメンテナンス事業を行うペーパーパッケー
みを進めています。その結果、2014 年度のトラブル件数は
ジカンパニーでは、
「最適な紙加工の為に総合力の強化を図
2012 年度比で35%削減することができました。
る」を品質方針に掲げ、業界 NO.1 の紙容器品質を目指して
設計プロセスを変更して新製品の初期トラブルを防ぐとと
澄みわたる梅酒
スーパーニッカ
(サントリースピリッツ株式会社様) (ニッカウヰスキー株式会社様)
■ ペーパーパッケージカンパニーの取り組み
紙容器の製造・販売、ならびに飲料メーカーさま向けの
石塚硝子グループは、「ガラスを究め、ガラスを超える。」
協会特別賞を受賞しました。
子を光や熱、水分などから保護するものです。発光によ
る発熱に強く、太陽光を
品質および安全への取り組み
スびんを使用した商品のうち 2 点が日本ガラスびん
その一環として、有機・無機ハイブリッドガラスを用
薄く複雑な形状のグラスも
®
日本ガラスびん協会が主催する「第 11 回ガラスび
んアワード 2014」において、当社が生産したガラ
いた LED 封止材を開発しました。LED 封止材とは LED 素
安 全 性 を 高 め る と と も に、
ION-PRO-TECT
メイド感漂うグラスを新たに提供しています。
「第 11回ガラスびんアワード 2014」受賞商品
品質向上、お客さまからの信頼の向上に取り組んでいます。
VOICE
検査機を自社開発して
品質向上に貢献
技術本部技術第 2 グループリーダー 舛野 武
技術本部はお客さまとの直接の関わりはありませんが、
を経営ビジョンとしており、総合容器メーカーとして、社会
もに、生産設備や検査機の保守点検にも注力しています。ま
2014 年度の品質トラブル件数は目標を達成することができ
私たちからしてみれば、社内の各カンパニーがお客さま
に価値ある商品を提供し、お客さまの満足度を向上させる取
た、製品のみならず、生産現場や作業者への衛生管理や異物
ましたが、お客さまから軽微な指摘もいただいたため、目標
という位置づけです。各カンパニーからの開発依頼事項
り組みを推進しています。
混入防止管理に努めています。一方でお客さまと協働で品質
を見直し品質トラブルの削減に日々取り組んでいます。
を、間接的ではありますが、お客さまからの声として認
当社グループの国内主要工場は品質マネジメントシステム
(ISO9001)の認証を取得し、各事業ごとに品質方針を定め、
管理(WQC 活動)に取り組むとともに、破びん診断や異物
解析などのサポートも行っています。
■ ハウスウェアカンパニーの取り組み
また、食品業界のお客さまの安全要求に応えるため、当社
ガラス食器やテーブルウェアの製造・販売を行っているハ
ガラスびんカンパニー岩倉工場とグループ会社である日本パ
ウスウェアカンパニーでは、「顧客満足度の向上」を品質方
リソン(株)の各工場では、特定のお客さま向け製品に対し
針に定め、「品質トラブル件数の削減」と「業務用製品の欠
食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)の認証を取
品率の削減」を数値目標に掲げ改善に取り組んだ結果、当初
得し、継続的な改善に努めています。
の目標を大幅に達成することができました。そして 2014 年
ガラスびんカンパニーでは、「品質向上へ向け徹底した追
た、内外の技術者との交流を図り、最終品質保証体制の確立
と最適な紙加工のための総合力のさらなる向上を目指してい
供に努めています。
■ ガラスびんカンパニーの取り組み
る製品の提供とお客さまのニーズに応える品質とコストの
両立を目指すとともに衛生管理の強化に努めています。ま
品質向上に向けた目標管理を行うとともに、より質の高い品
質保証体制の構築を目指し、お客さまが安心できる製品の提
自社開発の貼り合わせ機を導入し、飲料の商品価値を高め
ます。なお、食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)
の取得に向けた準備も進めています。
■ 日本パリソン(株)の取り組み
からは品質区分の定義を見直し、新たな指標で品質トラブル
国内で最初の PET ボトル用プリフォームの専業製造会
件数の削減目標を掲げ、より高い目標にチャレンジしていま
社として誕生した日本パリソン(株)は当社グループの一
す。2014 年度は目標未達であったものの品質課題の抽出力
員 と し て、 品 質(ISO9001)
・ 環 境(ISO14001)
・労働
をアップする活動へとステップアップを図っています。
安 全 衛 生(OHSAS18001)を 包 含 し た 統 合 マ ネ ジ メ ン ト
及と継続管理の確認」をスローガンとして「顧客要求品質の
一方、当社の製品をご使用いただいている一般のお客さま
システム(IMS)
、ならびに食品安全マネジメントシステム
確保」、「予防処置の実施」、「検査機の充実」、「主要お得意先
からの品質に関わる情報は、直接「お客さま相談室」にお電
(FSSC22000)のもとに方針を定め、安全・安心かつ、高
さま向け製品の品質向上活動」などに重点を置いた取り組
話をいただくこともあります。それらの情報は毎月開催され
11 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
識しています。
私が所属している技術第2グループではガラスびん
の検査機開発を多く手掛けています。食品業界は異物
混入が大きな社会問題ともなってきており、日々厳し
くなる要求品質に応えるようにびん検査機を自社開発
しています。既製品ではなく自社開発であるメリット
は、要望をダイレクトに装置へ反映できる点にありま
す。最近開発した検査機では、従来の検査機では死角
となって検出できなかった口部のネジの部分や底の
コーナー部分を、最新の画像処理を応用して検出でき
るようになりました。その結果、クレーム件数が減り、
品質の向上に貢献していると考えています。
品質な製品をお客さまへ提供できるよう努めています。
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
12
従業員とのかかわり
“企業は人なり”これは当社の経営理念の一つです。
脈々と根付くこの経営理念により、従業員が生き生きと、能力を存分に発揮できる環境整備に取り組んでいます。
より働きやすい環 境へ ~ワークライフバランスの推進~
■ 仕事と育児の両立支援制度
人を育て、人に育てられ ~人財育成・教育制度~
■ 人財育成 ~教育制度~
育児休業制度や復職後の短時間勤務制度、子の看護休暇制
■ 技能研修センター ~
“企業は人なり”の精神で~
当社では、入社から定年の日を迎えるまでの間、従業員一
人一人が「役割」に応じ最大の能力を発揮できるよう、教育
体系を構築するなど、さまざまな施策を展開しています。
金の卵と言われた若き力を伸ばすために「技能者養成所」
例えば新入社員。入社時点、本社・岩倉工場において同期
を設置し、企業としての研修の枠を超え、学校教育科目を
入社の社員が一堂に会す中、会社の基礎知識のみならず、社
会人としての常識を身につけた人物となるよう、徹底した教
育訓練を展開します。
も施す企業内学校としてその歴史は始まりました。
時代変化の中、“企業は人なり”の精神により、現在で
2012年度
2013年度
2014年度
男
男
男
■ 介護支援制度
少子高齢化が進む中、介護を必要とする家族を従業員が支
える場面も多くなっています。
当社では、介護休業制度や介護休暇制度でその支援を行
い、安心して介護に専念できる環境を整えています。
は「技能研修センター」として、次代を担う技能者育成
座学にはじまり工場での実習や各事業所訪問、外部での団
体生活研修への参加など、規律をもって相互に支え合う行動
を自発的に行う人間性構築を主眼としています。
また、階層別・職群別の研修や、任用試験制度を通じ、
のため、公私にわたり指導・相談を行い、人としての基
礎づくりを支えています。
そのカリキュラムは入社後 1 年間におよび、座学・実習・
仮配属後の技能習得と、広範多岐にわたるものです。
安易に OJT に依存しない客観的な視点での評価・育成を展
VOICE
家庭と仕事のバランスが
幸せな社員をつくる
ハウスウェアカンパニー
営業本部直販部東部営業グループ
企画チームリーダー 岸田 直子
開しています。
私が結婚した前後で、子どもを育てながら仕事を続け
るチャンスをいただきました。周囲に驚かれながらも、
仕事を続けて 20 年ほどになります。これも、上司・同
研修の様子
自衛隊研修の様子
廃棄物分別ルールの研修の様子
■ 技能伝承に向けて ~技能訓練制度~
自然学校研修の様子
■ 自ら学び、自ら伸びる ~自己啓発支援~
単に与えられるだけの教育・研修では、一人一人の意識
も変わらず、何事においても受け身に陥りがちです。
「俺の背中を見て学べ」。昔はまかり通った考え方も、時代
従業員の自発的意志こそが成長の根源である、またその
の変化の中では通用しなくなりました。さらに近年急速に進
意志を尊重し成長を支援しよう、との考えから、自己啓発
む世代交代に対応するためには、体系だった技能伝承の仕組
制度を展開しています。
通信研修のみならず、外部機関への受講支援など、「生涯
みが求められています。
当社では「技能訓練制度」を通じ、熟練技能者が後進に対
し、持てる技術や経験を伝承しています。
各作業項目について難易度
を仕分けし、計画的にその難
女
792
90
758
90
733
88
グループ会社
455
175
473
173
1,075
416
263 1,808
504
1,247
合計
265 1,231
1,512
1,494
2,312
※臨時従業員(パートなど)は除く。
※グループ会社の算定範囲は、国内9社
(アデリア
(株)
、石塚物流サービス(株)
、石硝
運輸(株)
、ウイストン(株)
、日本パリソン(株)
、久金属工業(株)
、北洋硝子(株)
、鳴海
製陶(株)
、三重ナルミ(株))
、および海外5社(亞徳利玻璃(珠海)有限公司、石塚玻
璃(香港)有限公司、P.T. NARUMI INDONESIA、NARUMI SINGAPORE PTE
LTD.、鳴海(上海)商貿有限公司)です。
※2014年度のグループ会社増員は、主に鳴海製陶(株)およびその子会社を連結子会
社化(2015年2月23日付)したことによるものです。
■ 有給休暇取得率
当社は三交替のシフト制など特殊勤務形態によって生産
を支えています。そのなかで、計画的に有給休暇を取得す
ることも、充実した生活を支える一つと考えています。
単に取得率の向上を目的とすることなく、動機付けや取得
促進に向けた各種施策を展開しています。
■ 有給休暇取得率
(単体)
2012年度
42.9%
2013年度
2014年度
43.3%
46.5%
■ 人財の活躍こそが歴史の礎
ます。さまざまな経験を積んだ人が活躍できる職場であ
ることは、組織の考え方の多様化につながるため、良い
ことだと思います。仕事ばかりでは気づかない事がたく
さんあります。ライフステージに応じた経験は、仕事に
も生かせます。そして何よりも大切だと考えるのが、幸
福感の向上です。家庭などと仕事のバランスを取りなが
ら働くことのできる会社には、幸せでやる気のある人が
増えると思います。
現在、チームリーダーとして奮闘中です。悩めること
はチャンスなのだと前向きに捉えています。チャンスを
生かせるように、皆で一丸となって頑張っていきたいと
思います。
当社の創業は 190 有余年前にさかのぼります。これまで
事業を継続できたのも技術の進化や事業の拡大だけではな
く、まさに「人」が支えて来たのです。
いかに「人」を重んじ、活躍できる環境をつくるのか。
それこそが今まさに求められています。
私たち製造業では、かねてより設備の安全性確保や、作業
の負荷軽減などに主眼を置いた物理的環境整備に努めてきま
した。それらを改善・解決してきた現代においては、
「人」
そのものを取り巻く周辺環境の改善を重ねなければなりま
せん。
り、その変化を先取りし、いかに「人」が活躍できるものと
が重要と考え、今では日常作
するのかという観点で、今後も人財の活躍が約束され、日々
業の一環として定着しつつあ
13 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
また、会社では女性の後輩たちも育ってきてくれてい
女
石塚硝子
(株)
僚・家族の協力のおかげです。今では2人の娘たちも家
事で私を支えてくれています。
女
時代変化の中で求められるものも刻々と変化し続けてお
易度を高める。この継続こそ
ります。
現役」の見地から幅広く支援を行っています。
(名)
立支援を行っています。
敗戦による混乱から高度経済成長を迎える時間の中で、
その中心的役割を担うのは、人財開発部門です。
■ 従業員数
度など、子育て世代を支援する制度により、仕事と育児の両
当社組織の中でも独特のものは、「技能研修センター」
です。その歴史は 1954 年にさかのぼります。
■ 従業員データ
成長する企業であり続けるよう努めていきます。
金型研修
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
14
従業員とのかかわり
環境マネジメント
労働安全衛生の取り組み
■ 安全衛生管理体制
安全衛生管理体制は、
中央安全衛生委員会
各事業所およびグループ
中央スタッフ会議
ています。
グルー プ会 社
が具体的に活動を展開し
岩倉事業所
体制のもとで、各事業所
姫路事業所
福崎事業所
会社を統括する中央管理
環境活動の定量目標を定め、進捗・管理することで、
■ 主な労働安全衛生活動
環境・
安全衛生委員会活動
月度重点活動項目の設定。
年間スケジュールに基づ
く活動の具体化。災害の再発防止対策。交通事故
撲滅のための施策。健康衛生に関する施策および
啓発。環境に関する施策および啓発。
安全基本3活動の推進
指差呼称・KY・ヒヤリハット活動の取り組み強化。
リフト事故撲滅対策
外部講師によるリフト作業安全講習。
社内リフト作業者の認定
(社内免許交付)
。
衛
生
対
策
■ 安全衛生状況
労働災害の発生状況は、石塚硝子単体では低位の水準で推
環境と経済活動の両側面から効率的な環境経営を目指しています。
じん肺対策
じん肺委員会の開催。じん肺教育の実施。
じん肺健診の実施。
有機溶剤他
有機溶剤・特定化学物質・鉛教育の実施。
特殊健診の実施。衛生パトロールの実施。
健康増進対策
ウォーキングキャンペーンの実施。
メンタルヘルス
レジリエンス研修。
ドライバークラブ・
通勤災害対策
交通講話の実施。シートベルト・自転車ライトの
チェック。自動車運転適性検査の実施。
○:目標達成 △:目標未達であるが、前年よりもパフォーマンスの向上が図られた ×:前年よりもパフォーマンスが悪化した
目標と実績
7 月の全国安全週間活動の一環として、安全標語を従業員
KY・ヒヤリハット)に重点をおいて取り組んでいます。ま
から募集しています。応募作品の中から安全衛生委員会の
た、機械設備の本質安全化に向け、労働安全衛生マネジメン
選考により最優秀作品 1 点を選定し、それを年間の安全ス
トシステム(OHSAS18001)の活動の柱であるリスクアセ
ローガンとして工場内各所に掲示し安全意識の向上を図っ
スメントに力を入れ、危険源の削減を図っています。労働衛
ています。毎年多くの応募があり、安全週間活動の目玉活動
生では、健康診断有所見者へのフォロー、メンタルヘルス対
となっています。心にとどめ
策として各種研修や予防保全に向けた取り組みに力を入れて
るべきスローガンを自ら考え
います。
ることで、一人一人の安全レ
■ 労働災害発生件数
ベルの引き上げを目指してい
休業災害
(単体)
不休業災害
(単体)
休業災害
(グループ)
不休業災害
(グループ)
安全標語の掲示
1
3
4
2014
3
3
2
2013
2
1
1
×
食器ガラス生産エネルギー原単位
の削減・2013年度比2%削減
投入エネルギー(GJ)/食器ガラス生産量(t) 2013 年度比 95.2%
○
紙容器生産に
関わるエネルギー
原単位の削減
福崎工場におけるエネルギー原単
位の削減・2013年度比1%減
投入エネルギー(kWh)/紙容器生産量(t)
2013 年度比 99.9%
△
PETボトル用プリ
フォーム生産に関
わるエネルギー原
単位の削減
日本パリソン(株)2工場(岩倉およ
び東京工場)におけるエネルギー原
単位の削減・2013年度比1%減
投入エネルギー(kWh)/
PETボトル用プリフォーム生産量(t)
2013 年度比 97.6%
○
温室効果ガス
ガラス生産に関わる
CO2 排出量、
ならびに排出量原
単位の削減
ガラスびん生産における CO2 排出
量の削減・2013年度を維持
全CO2 排出量(t-CO2)/
びんガラス生産量
2013 年度比 103.7%
×
資源
ガラスびん生産に
おけるカレット
使用量の拡大
カレット使用率72%
総カレット使用量/ガラス溶解量(t)
66.0%
×
廃棄物
埋立廃棄物の
削減
埋立処分される産業廃棄物の削減・ 最終処分(埋立)量(t)
2013年度を維持
2013 年度比 90.9%
○
※エネルギーの熱量換算や CO2 換算は、国から公表された最新の換算係数を用いて算定しています。
※ CO2 排出量は、エネルギー起源 CO2 に加え、ガラス原料の熱分解で排出される非エネルギー起源 CO2 を合わせた量です。
当社の経営方針の重要課題の一つは生産コストの削減であ
留りの低下などのマイナス要因もあり、2013 年度に掲げた
り、その方策の一つとして前年度に続き、統合マネジメント
エネルギー原単位目標値は未達となりましたが、2016 年度
方針のなかで「環境とコストの両面から組織的取り組みによ
以降より、ガラス溶解炉の定修時期にあわせ生産設備の集約
る省エネルギーを追及する」を掲げています。
合理化を行うこととしており、資源・エネルギーロスの低
ガラスびん事業においては、需要減に加え、ガラス溶解炉
2014 年度は管理職未満の従業員を対象にしたレジリエン
減、ならびにCO₂ 排出量の削減が期待されます。
の老朽化や色ガラス生産などの品種替えロスの増加による歩
ス研修を実施しました。レジリエンスとは、逆境や困難な出
2
2
■ メンタルヘルス
4
2
2012
0
6
評価
環 境マネジメント
ます。
(年度)
2014 年度 実績
投入エネルギー(GJ)/びんガラス生産量(t) 2013 年度比 103.5%
エネルギー
移しているものの、グループ会社を含めると増加傾向にあ
2014 年度 目標
ガラスびん生産エネルギー原単位
の削減・2013年度を維持
ガラス生産に関わる
エネルギー原単位
の削減
■ 安全標語の募集
り、グループ全体にわたっての安全基本 3 活動(指差呼称・
重点活動項目
来事に対しても折れにくくしなやかに適応し、立ち直り、ポ
5
4
■ マテリアルバランス
(単体)
ジティブに取り組む力のことで、研修では、グループ演習な
6
8
10
(件数)
INPUT
どを通じて仕事などでのストレスや困難に負けないレジリエ
ンスを高める方法の習得を目
指しました。また、外部委託
のカウンセリング窓口を開設
原材料 し電話による相談を受け付け
王冠材料
特殊ガラス製品原材料
紙容器原材料
るなどメンタルヘルスの推進
を図っています。
ガラス原料(びん、食器用)
主原料(珪砂、石灰石、ソーダ灰)
副原料
カレット(市中、ハウス)
その他原材料・資材
レジリエンス研修の様子
エネルギー
用水
OUTPUT
108.9 千 t
5.3 千 t
153.5 千 t
0.9
0.2
30.2
15.5
千t
千t
千t
千t
燃料系(都市ガス、重油など)
購入電力
2,016 千 GJ
925 千 GJ
上水、工業用水、地下水
1,007 千m³
生産
大気系
水系
副産物
製品 他
201.1 千 t
ガラスびん、ガラス食器類、紙容器、王冠、抗菌剤など
排ガス
NOx
SOx
ばいじん
CO₂
輸送
CO₂
538
58
9
166.6
t
t
t
千t
12.9 千 t
排水
520 千m³
カレット(ハウス)
73.4 千 t
ガラス原料として循環利用
産業廃棄物、有価物
6.9 千 t
※算定範囲:石塚硝子
(株)
の各生産拠点サイト
(岩倉、姫路、福崎の3工場)
および物流拠点サイト
(旧東京工場)
での活動範囲です。
各サイト内でのグループ会社の生産活動や、営業支店などの業務活動分は除いています。
15 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
16
環境マネジメント
エネルギー
大 気
■ 総エネルギー使用量
0
1,000
(年度)
■ ばいじん排出量と原単位(グループ)
総エネルギー
(単体)
総エネルギー
(グループ )
ガラスびんエネルギー原単位
(溶解量ベース)
(千GJ)
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
2,945
2014
1,040
2,968
2013
903
3,090
2012
0
1
2
3
3,985
3,871
5
6
0
(年度)
4
2014
2013
3,936
7
8
10
11 12 13
(GJ/t)
原単位
■ 2014年度 エネルギー種 類 別 内 訳
(グループ )
購入電力
50.1
10
その他燃料
48.6
30
20
40
50
60
1.3
70
80
90
100
(%)
0
(年度)
883
2014
2013
2012
0
CO2排出量
(単体)
CO2排出量
(グループ)
CO2排出量
(びん炉溶解)
原単位
(溶解量ベース)
総排出量
(千t-CO2)
150
200
250
300
350
167
2014
100
57
169
49
174
42
200
47,149
17
2012
300
218
66,744
0
(年度)
1,197
2014
15
500
600
700
原単位(kg-CO2/t)
13.1
2012
0
100,000
105,000
17 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
有機スズ化合物
ニッケル化合物
ホウ素化合物
輸送量
排出量
(千t-CO2)
25
30
109,571
13.4
2013
物質
六価クロム
鉛化合物
20
12.9
2014
0.5
112,678
109,889
110,000
4
11,037
3.1
0
5
6
原単位(m3/t)
2
4
6
8
10
埋立処分率(%)
■ 岩倉工場 排水の水質(平均値)
■ 2014年度 廃棄物
(副産物排出量)
種類別内訳
(グループ)
鉱物油
(mg/L)
pH
7.3
BOD
(mg/L)
0.7
COD
(mg/L)
全窒素
(mg/L)
6.4
4.7
3.0
有価物
全りん
(mg/L)
COD(Kg/日)
539,553
排水量
(m³/日)
1.99
610,638
2.35
144
pH
3.0
鉱物油
(mg/L)
0.27
7.5
2.1
COD
(mg/L)
61.5
2
1 1
30
20
40
50
60
70
80
90
全窒素
(mg/L)
56.8
17.4
100
(%)
■ ガラスびんのカレット使用率
(単体)
0
全りん
(mg/L)
50
100
ガラスびん カレット使用率
(溶解量ベース)
生産量
(千t)
150
200
250
300
(年度)
1.71
161
2014
※岩倉工場の排水は河川放流です。
※姫路工場の排水は下水道放流です。
2.0
2.5
原単位
(kg-NO2/t)
10
びん炉 ガラスびん生産量
(仕上量)
BOD
(mg/L)
廃プラスチック類 廃油 その他
5
全りん(Kg/日)
■ 姫路工場 排水の水質(平均値)
2.18
529,693
1.5
5.7
ガラス、
陶磁器屑
9
0.13
0
全窒素(Kg/日)
汚泥
82
■ 岩倉工場 排水の汚濁負荷量(平均値)
びん溶解炉 原単位
(溶解量ベース)
総排出量
(NO2換算kg)
500,000
1,000,000
1.0
3
2012
4.6
水質
1,270
0.2
0.25
原単位
(kg-SO2/t)
610,566
0
2
1,232
9,203
2,366
2013
167
2012
163
0
10
20
30
40
50
60
66.0
67.3
70.7
70
80
90 100
使用率
(%)
■ PRTR 法*に基づく届出対象物質の集計(単体)
582
CO2排出量
(単体)
10
72
125
8,916
1,949
4.6
8,671
排出量
(t)
12,000 14,000
10,000
2,020
4.3
7,254
2013
4.4
8,000
※ガラス容器生産工程で発生し、再び工程内でガラス原料として使用するカレット
(ハウスカレット)
は除外しています。
※ 埋立処分率は、副産物排出量に対し、直接および中間処理による減量を経て埋立処
分された重量の比率です。
排水量
(m³/日)
0.21
単体
529,654
1
1,181
6,000
6,896
2014
4.5
4,000
※対象範囲:岩倉工場・姫路工場
216
400
2012
39
1,107
2012
0.15
0.15
538,356
127
1,132
2,000
埋立処分率
(グループ)
副産物排出量
(グループ)
0.22
66,761
0.1
125
化 学 物 質
599
■ 輸送におけるCO₂ 排出量
5
58,493
47,168
1,007
0
(年度)
626
224
※2013年度のCO2 排出量(びん炉溶解)原単位の数値を修正しています。
0
(年度)
0.012 0.014 0.016
原単位
(kg/t)
びん溶解炉 原単位
(溶解量ベース)
総排出量
(SO2換算kg)
100,000
150,000
50,000
57,610
19
2013
100
0.01
600
副産物排出量
(単体)
用水使用量
(単体)
用水使用量
(グループ)
用水使用量原単位
(ガラス溶解量対比)
(千m3)
使用量
800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000
1,054
0
単体
グループ
■ エネルギー起源およびガラス原料起源に伴う
CO₂ 排出量
50
0.008
400
2013
■ NOx排出量と原単位(グループ)
地 球 温 暖 化 防止
0
0.006
グループ
0
(年度)
0.014
0.008
0.004
200
2014
■ SOx排出量と原単位(グループ)
2013
0
0.002
■ 廃棄物(副産物排出量)と埋立処分率
(年度)
12,740
10,516
10,510
■ 用水使用量
0
0.008
10.4
9
都市ガス
9,425
12,734
6
2012
10.5
10,000
9,421
廃 棄 物
(副 産 物 排 出量)
びん溶解炉 原単位
(溶解量ベース)
総排出量
(kg)
15,000
20,000
25,000
単体
5,000
6
0
846
4
10.9
グループ
用水
115,000
120,000
輸送量(千t/km)
ポリ
(オキシエチレン)=
アルキルエーテル
マンガンおよび
その化合物
取扱量
(kg)
排出量
(kg)
移動量
(kg)
37,000
0
0.1
7,000
0
0
540
0
4.0
2,700
0
0.1
30,000
51
0.1
3,100
138
1,240
14,000
0
1.7
*PRTR法は、特定化学物質の環境への排出量の把握および管理の改善の促進に関す
る法律です。
※ 対象工場は、当社の岩倉、姫路、福崎工場です。各サイト内のグループ会社の取扱量
などは除いています。
※ここに記載した物質は、工場ごとに法に基づき届出対象の取扱量となる化学物質で
す。ただし、物質ごとの集計にあたっては、届出対象量未満の取扱量しかない工場の
算定値も含んでいます。
サイト別データ
項目
エネルギー 総エネルギー
久金属工業
北洋硝子
(株)
(株)
[大阪・滋賀]
各支店・
営業所
計
734
1,001
79
35
8
33
4
40
57
4
2
<1
2
<1
千m³
787.7
116.7
212.9
6.1
4.8
1.3
2.0
1,132
副産物等排出量
t
1,926
987
968
4,381
137
279
237
8,916
副産物有効利
用量
t
1,726
985
789
4,380
132
279
237
8,529
100
用水
総使用量
有効利用率
ばい煙
福崎工場 ウイストン
サイト
(株)
118
排出量
千GJ
岩倉工場サイト 東京工場サイト
姫路工場
[日本パリソン [日本パリソン
サイト
(株)
含む]
(株)
含む]
2,090
CO₂
廃棄物
単位
千t-CO₂
3,985
224
(%)
90
100
82
100
96
100
ばいじん
t
8.8
0
0.6
0
0
<0.1
0
9.4
SOx
t
55.9
0
1.7
0
0
<0.1
0.9
58.5
NOx
t
316.1
0
222.2
0
0
<0.1
1.1
539.6
※岩倉工場サイトは、日本パリソン(株)岩倉工場分を含むサイト全体の実績値です。
※東京工場サイトは、日本パリソン(株)東京工場分を含むサイト全体の実績値です。
※久金属工業(株)は、大阪本社工場分と滋賀工場分を合計した実績値です。
※副産物等排出量はハウスカレット発生量を除いています。
※北洋硝子(株)は2014年度から当社連結子会社となったため、今回から算定に含めました。
※北洋硝子(株)の用水使用量は地下水を除く上水量のみを計上しています。
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
18
環境マネジメント
資源 効率向上の取り組み
■ Rマークびん
ガラスびんの3R
地球環境を守るため、大切な資源をいかに効率良く使う
か。紙容器を製造する際の資源である原紙から良品を取り、
残りの無駄になる部分の割合(ウエイスト率)をいかに減ら
VOICE
意識改革を実行して
ウエイスト率の削減を実現
ペーパーパッケージカンパニー
すか。あらゆる角度からその追求をし続けています。
生産本部 製造部 製造グループ 製造チーム チーフ 岩崎 成二
■ ウエイスト率削減に向けた取り組み
■ 環境配慮設計によるガラスびんの軽量化
ターナブルびん」としての強度を認定した
■ ガラスびん軽量化による CO2 削減効果
規格統一びんのマークです。「リターナブ
(年度)
421
2014
364
2013
ペーパーパッケージカンパニーの福崎工場では、紙容器を
製造する際のウエイスト率の削減に取り組んでいます。ウエ
イスト率とは、紙容器を製造するための原紙から良品を取
り、残りの無駄となる部分の割合のことをいいます。原紙は
コストの中でも高い割合を占めることから、原紙を効率よく
使うことでコストを大幅に削減でき、お客さまに低価格で製
品を提供できるようになります。また、紙の無駄を減らし、
作業のやり直しを少なくすることで、限りある天然資源やエ
ネルギーを有効に活用することができます。
ウエイスト率を削減するため、設備保全の作業改善をしま
した。設備を操作する担当者自身が整備を手がけることで、
必要な箇所を定期的にメンテナンスできるようになり、設備
れの担当者のウエイスト率を見える化しました。自分の
ト率や品質に対する担当者の意識も目に見えて高くなり
ました。若手の担当者が新たに配属になったときも、数
字に対して高い意識を持つように教育しています。
ウエイスト率が高くなった場合、その要因を徹底的に
分析して、翌日に同じことを繰り返さないようにしっか
(年度)
0
したことに対する成果がはっきりとするため、ウエイス
50
100
150
200
250
300
350
■ 超軽量びん
2004
る他、原材料が少なくて済むので天然資
と考え、さらなる削減に向けて知恵をしぼっていくこと
が今後のテーマです。
んを「スーパーエコロジーボトル」と称し
ます。
(年度)
247
■ エコロジーボトルの販売本数
(2004年度比)
195
2013
(年度)
222
2012
0
50
100
87
2013
150
200
250
300
(指数)
ウエイスト率削減により資源を有効に活用
89
2012
100
2004
0
50
100
ウエイスト率削減効果により、2014 年度までの 8 年間累計で、1ℓ紙容器 7,000 万枚分、樹木 70,000 本分の木材
3社共通ビール中びんの軽量化 〜容器品質の向上と環境負荷の低減のために〜
■ ウエイスト率削減の推移
90
90.7
アサヒビール ( 株 )、サッポロビール ( 株 )、サントリービール ( 株 ) は、同一形状のビールび
んを使用し、びんリユースを協力して進めていますが、さらなる容器品質の向上と環境負荷
85.1
83.3
80
の低減を目的に、「擦り傷対策」を施したビール中びん(500ml 容量)の新容器が 2014 年 10
82.1
月から順次導入されています。
69.0
70
62.5
60
0
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014(年度)
※各年度の数値は2007年度のウエイスト率を基準とした指数で表示しています。
19 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
150
(指数)
TOPIC
消費の削減ができました。
94.4
指数
81
2014
100
2004
(%)
100
100
150
(指数)
(混色カレット)を 90%以上再利用したび
2014
継続していきます。
100
中でも無色・茶色以外のその他のカレット
もっとも軽量度の高いレベル IV の領域の
■ 超軽量びんの販売本数指数
(2004年度比)
50
たガラスびんが「エコロジーボトル」です。
の軽量度を 4 つのレベルに層別・区分し、
た。また、設備の設定やインクの供給量などを数値化し、標
今後も、さらなるウエイスト率の削減に向けた取り組みを
100
カレットを 90%以上使用して生産され
CO₂ 排出量を低減できます。なお、びん
びんを特別に「超軽量びん」と呼びます。
質を効率よく生産できるようになりました。
115
2012
■ エコロジーボトル
源を節約、また輸送時の燃費節約により、
が原因のトラブルを減少させ、品質の安定化につなげまし
準化しました。作業する担当者の経験に頼らず、安定した品
126
0
全員がすぐに把握できるようになり、先輩が細かく指導
界に達したとは思っていません。改善の余地はまだある
108
2014
2013
びんの軽量化は商品の持ち運びが楽にな
ウエイスト率の削減の取り組みを進めていますが、限
400 450
(t-CO2)
※2010年度以降に軽量化した製品(新製品を除く)を対象に、各製品の年間の販売量
をベースに当社で算出しました。
りと復習しています。現在では、何が原因だったのかを
しなくても自ら考えて対応できています。
のことで、唯一ガラスびんだけがリターナ
■ Rマークびんの販売本数指数
(2004年度比)
202
2011
ルびん」は、くり返し何度でも使える容器
ブルできる容器です。
328
2012
ウエイスト率の削減の取り組みの一環として、それぞ
日本ガラスびん協会が「くり返し使うリ
びん胴部に 0.2 ~ 0.3mm の凹みを設けることで、従来の課題であったびん胴部やラベルの
擦り傷を低減し、さらには 1 本当たり 10g の軽量化(従来びんは 470g )が可能となりました。
3社のビール中びんが全て今回の軽量びんに切り替わった場合、製造時と配送時の CO₂ 排
出量が年間 175t* 削減できると試算されています。
*ガラスびん3R 促進協議会発行「びんの3R 通信 VOL.35」から引用
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
20
社会とのかかわり
市民社会の一員として、地域の皆さまとともにより良い関係の構築を推進します。
■ アデリアバーゲン
TOPIC
工場見学
■ 工場見学者数
本社・岩倉工場では、近隣自治体の環境部門やその地
人数
0
域の皆さまをはじめ、近隣の小学校の児童など年間 1,000
(年度)
名を超える皆さまの工場見学を受け入れています。地元
2014
工場の内容を紹介し、ガラスびんの 3R 学習を通して環境
2013
への貢献活動に興味を持っていただきます。
ガラスびん3R促進協議会作製のビデオを使用しながら、
当社独自の見学資料を用意して親しみやすい内容を心掛
けています。
団体
500
2012
1,000
(名)
2,000
1,500
1,238
41
1,350
1,072
41
32
0
10
20
※算定範囲は、本社・岩倉工場です。
30
40
50
(団体数)
■ 地域との協働による清掃・美化活動
地域の皆さまに感謝の気持ちを込めて、2015 年も恒例
当社の各事業場では、それぞれの地域行政や団体と協力
のアデリアバーゲンが7月 4 日に岩倉工場、7 月 19 日に日
しながら事業場周辺の清掃・美化活動などを行っています。
本パリソン(株)東京工場において開催され、大勢のお客さ
福崎工場では工業団地の各事業者と連携し、各社事業場
まで賑わい、地域の皆さまとのコミュニケーションを大い
内で花の苗を植える運動や、各社周辺の通路の清掃を実施
に図ることができました。
しています。今後も地域との関わりを大切に、社会に貢献
岩倉会場では地元のあすなろ太鼓の皆さまの和太鼓の演
できる活動を継続していきます。
奏をはじめ、ガラスのコップにサンドブラスト加工で名前
また、岩倉工場では、岩倉市と協働でアダプト清掃活動
のイニシャルをつけるコーナーなどのアトラクションもあ
を行っており 13 年目を迎えました。昨年の活動から参加メ
り、大人気でした。また、2014 年に続き岩倉市のゆるキャ
ンバーを増員し、年間で延べ約 200 名余りの従業員(協力会
ラ「い~わくん」も会場に駆けつけてくれ、子どもたちも
社含む)が、工場周辺や付近の幹線道路の清掃活動を行って
大喜びでした。
います。
また、東京工場の会場では、ガラスびんの回収だけでな
■ 工場見学者数の推移内訳
一般(その他)
小・中学校
167名
1,238名
880名
くペットボトルや紙容器の回収も行い、リサイクル活動の
普及促進に努めました。
■ コミュニケーション活動
2014年度の実績
7月
9月
10月
一般(自治体経由)
岩倉南小学校の皆さん
見学資料
「親子ごみ探検教室」の受け入れ
岩倉市の資源物リサイクルの実態を小学校児童とその
保護者に見学・体験学習してもらい、リサイクルの必要
191名
アデリアバーゲンの様子
ペットボトル回収の様子
名古屋:環境デーなごや*
江南市:環境フェスタ江南 *
11月
岩倉市:ふれ愛まつり*
11月
メッセナゴヤ
*ガラスびん3Rの啓発活動の一環として、(有)大原硝子店さまと共同出展
その他の活動
①JICAに よ る 海 外 研 修 生
受け入れ
②毎日新聞社主催「社会見
学ジュニア特派員」受け
入れ
海外研修生
社会見学ジュニア特派員
性を学ぶ環境教育の一環として、夏休み期間中に「親子
牛乳パック回収の様子
名証IRエキスポ
独立第三者の保証報告書
ごみ探検教室」が開催され
ま し た。10 組 20 名 程 の
親子が参加され、工場案内
説明や工場見学を通して親
子でガラスびんの3Rを学
ぶ機会となりました。
親子ごみ探検教室
■ 日本ガラスびん協会がびんむすめラッピングトラックの出発式を開催
日本ガラスびん協会は、ガラスびんに触れ合いながら働
びんむすめラッピングトラック(通称:びんむすめトラック)
く各地域の看板娘にスポットを当てて、“びんのビジンな
で、その第 1 号となる出発式が 2015 年 2 月 23 日、当社に
ところを知ってもらう”をテーマにガラスびんの魅力や特
て開催されました。これからも製びん会社と運送会社が
性を発信する「びんむすめプロジェクト」を展開していま
連 携 して、ガラスびんの魅
す。今回、新たなキャンペーンとしてスタートさせたのが、
力を発信していきます。
びんむすめ WEB サイト
http://www.glassbottle.org/campaign/binmusume/
びんむすめ Facebook ファンページ
https://www.facebook.com/binmusume.binkyo
びんむすめトラック出発式
21 SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
SOCIAL & ENVIRONMENTAL REPORT 2015
22
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