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Vol.147(2012年2-3月号
147 身 近 に で き る 国 際 交 流・協 力 の た め の 情 報 誌 vol. 2012.02・03 外国人留学生 就職フォーラム P.4 ・第2回地球市民トークプラザ ・外国語字幕付き日本映画上映会 P.5 ・日本文化理解・交流サロン * i.house (アイハウス)は大阪国際交流センター (International House,Osaka) の愛称です。 i.house news http://www.ih-osaka.or.jp/ アイハウスは、外国人留学生の就職活動を応援します! 「外国人留学生就職フォーラム」3 月 3 日開催! 日本の少子高齢化による生産年齢人口の減少が大きな 問題となっているなか、政府や企業では、日本語や日本 文化への理解があり、母国の知識が豊富な外国人留学生 を海外展開への原動力と評価し、積極的に新卒者の採用 活動を行う動きがここ数年進んでいます。 アイハウスでも、外国人留学生が卒業後も自分の持つ 知識や技術を活かして大阪に定着し、大阪の企業で活躍 できる環境づくりを進めるとともに、企業の活性化、 多様な社会の形成に貢献することが必要であると考え、 前回の様子 ▲前回の様子 留学生が将来への経済的基盤を築くきっかけとなる日本 での就職活動を支援しています。 そのため、アイハウスでは、 (特活)国際留学生協会 と共催で、企業との出会いの場として、外国人留学生を 対象とした合同企業説明会「外国人留学生就職フォーラ ▲企業ブ ▲企業ブース ス ム 2013『第 1 回大阪フォーラム』」を開催します。 (詳細は 4 ページをご覧ください。) 個別相談コーナー▶ 1 i.house news vol.147 事業報告 アートによる災害後社会の再生、 心のケアを議論 国際シンポジウム「災害後社会とアーツによる地域マネジメント」 平成 23 年 12 月 1 日 (木) 、2 日 (金) 、アイハウスを会場に、 大阪市立大学都市研究プラザとの共催により、国際シンポ ジウム「災害後社会とアーツによる地域マネジメント」を 開催しました。 地震、津波などの被害を受けた都市や、傷ついた人々の 心の再生について、アートの持つ力をどのように共有し、 活用できるのかを、日本をはじめ、アジア各国の都市問題 の専門家や研究者たちが議論しました。 初日は、アイハウスの企画による市民ワークショップ 「大阪発 アーツによる心のケアとコミュニティの再生」を 開催し、 地元関西で活躍する4名の方々をパネリストに招き、 具体的な実践例について報告をいただきました。 色彩楽園主宰の藤井昌子氏からは、阪神大震災以来取り 組まれている災害を体験した子どもの心の回復過程の検証 や親子のメンタルヘルスについて、長田文化協議会事務局 長の日野孝雄氏からは、神戸市長田区でコンサートやオペ ラによるコミュニティの再生や多文化共生に携わられたご 経験をお話しいただきました。また、海外の事例として、 国連地域開発センターでのご経験をお持ちの在大阪英国総 領事館科学技術部科学技 術官の須本エドワード氏 からは、スリランカのス ラム住民が災害後、自主 的にドラマを制作しコ ミュニティ全体で防災意 識の構築に取り組んでい る事例をお話しいただき ました。また、地域に根 ▲ワークショップの様子 差した事例として劇場型 寺院應典院代表の秋田光彦氏からは、仏教的思考をベース にしたアートとコミュニティの関わり、市民参加型防災ワー クショップなどの取り組みについて、映像を交えながらお 話しいただきました。 続いて、各パネリストの事例発表後、韓国、タイ、イン ドネシアの研究者と活発な意見交換を行いました。研究者 からは、日本の文化や日本人の感性にもとづくこれらの取 り組みを自国での研究や活動に生かしたいという意見が述 べられました。 夕刻 6 時からはエキシビ ションとして、岩手を代表す る神楽「鵜鳥神楽(うのとり かぐら)」が披露されました。 冬期に岩手の陸中沿岸地方で 100 キロ余に渡り、神楽宿を 巡行することで知られていま す。この神楽は、今回の震災 ▲鵜鳥神楽の様子 ですべての上演の場を失いま したが、大阪での再出発を機に、岩手と大阪の人々が復興 に向けて気持ちを一つにし、より一層結びつきを強めるこ とができました。当日は復興への新たな一歩を見守り支え ようと、予想をはるかに超える300名以上の参加者が集まり、 会場は熱気に包まれました。 盛岡大学教授の橋本裕之氏と国際シンポジウムのコー ディネーター、大阪市立大学教授の中川眞氏による解説で、 東北地方の神楽について深く知ると同時に、東北各地で神 楽衆が神楽を舞い、人々が神楽に集う日常が一日も早く訪 れることを心から祈りながら、アートによる復興を体験す る機会となりました。 5 回連続講座「国際交流人材養成講座」 「災害時における外国人支援」をテーマに開催しています 地域社会でともに生活する外国人が増加するなか、“世界 から集まった人々が活躍できる環境づくり”への取り組み が今後一層、重要となってきています。そのためアイハウ スでは、多文化共生社会の実現に向けて 5 回連続の「国際 交流人材養成講座」を開催しています。 第 1 回 (11 月 29 日) は、 (特活) 多文化共生リソースセンター 東海 代表理事の土井佳彦氏に、東日本大震災の際の多言語 支援センターの活動についてお話を伺いました。土井氏は (特活)多文化共生マネージャー全国協議会が、昨年 3 月 11 日に滋賀県大津市に立ち上げた「東北地方太平洋沖地震多 言語支援センター」においてセンター長として、ホームペー ジや電話による災害情報・避難情報・生活情報の多言語で の提供等の支援活動をコーディネートされました。 そのご経験から「多文化共生と外国人支援はイコールで はない。外国人 / 日本人という枠組みではなく、災害時に 不安を抱える人・危険にさらされる人たちを支援し、子ど ももお年寄りも障がい者もみんなが安心して暮らせる社会 を築く必要性を改めて痛感した」とおっしゃっていました。 第 2 回(12 月 15 日)は大阪大学コミュニケーションデザ イン・センター教授 林田雅至氏に、非常時だけではなく 平時でも必要な「Language Barrier Free(言葉のうえでの バリアを取り除く) 」の取り組みについてお話を伺いました。 i.house news vol.147 林田氏は、ブラジルや日本での例を挙げながら、母集団 としての社会の中で外国人人口の占める割合が 5%を超え ないとその社会や外国人施策は変わっていかないと提唱さ れています。 日本では、外国人登録者数が現在総人口の 1.3% 足らず、 大阪府でも約 1.86%(平成 22 年度 10 月現在)と、ともに 2% に満たない外国人登録者数なので、マジョリティの中で外 国人の存在が埋没し、その子どもたちにしわ寄せがいきが ちであるため、外国にルーツを持つ子どもが少しでも活躍 できるような社会を目指す必要があるとの意見をいただき ました。 また、林田氏が開発に携わられた「多言語対応問診表シ ステム」搭載機器の体験 コーナーも設けられまし た。これは、英語など 5 言 語の音声ガイダンスとアニ メーションに従い、患者が 症状や病歴、服薬状況など の質問に答えることで問診 表を作成できるシステム ▲「緊急時には日頃のつながりが大 で、講義終了後参加者もシ きな力を発揮する」と語る土井氏 ステムを体験しました。 2 事業報告 災害が起こった時、落ち着いて行動できるように 外国人のための防災教室 平成 23 年 12 月 10 日 (土) 、大阪市立阿倍野防災センター において「外国人のための防災教室」を開催しました。 英語、中国語、韓国・朝鮮語の通訳ボランティアの協力 のもと、留学生をはじめとする在住外国人 38 名が、地震の 揺れを再現したバーチャル体験のほか、消火、避難、救助と いった災害時に必要な一連の行動を体験し、学習しました。 そのあと、大阪市防災アドバイザーの皆元千晶氏を講師 に防災レクチャーを開催しました。レクチャーでは、今後 高い確率で発生が予想される大規模地震(東南海地震・南 海地震・東海地震)や上町断層を震源とする地震によって 大阪市でどの程度の被害が想定されるか、また、阪神大震 災では火事によって被害がさらに拡大したことについて映 像や図解を交えた解説がありました。そのあと、災害が起 きたらどう行動すればよいのか、家具の固定方法など身近 にできる事例、小学校・中学校に設けられている災害時避 難所や非常持ち出し袋 の準備についてお話が ありました。また、地 域で実施される防災訓 練に積極的に参加した り、日頃から顔の見え る関係づくりをしてお くことが災害時に役立 つというアドバイスを いただきました。 ▲熱心に説明に聞き入る参加者 参加者からは「自国 で体験したことのない地震について知る機会になった」 「体 験を通して理解できたので、本当の地震の時に役立つと思 う」「地域の防災訓練があることは知らなかった。あれば参 加したい」といった声が寄せられました。 大阪での起業を応援します! 「外国人留学生起業コンテスト」を開催しました アイハウスでは、大阪市と連携して、大阪を舞台にグロー バルビジネスを展開する国際人材の定着を図ることを目的 として、大阪市内での起業をめざす外国人留学生やその OB を対象に、平成 23 年 11 月 26 日 (土) に「外国人 留学生起業コン テスト」を開催 しました。 コンテストの 入賞者には、専 門スタッフによ るマンツーマン での事業計画の ブラッシュアッ ▲包さん(最優秀賞受賞者)前列右から 2 人目 プなど起業に関 する様々な支援メニューや、行政書士による相談機会等を 提供するなど、起業の実現に向けて支援を行います。 コンテストは、1 次書類選考を通過した中国やブルガリ ア出身の留学生によるビジネスプラン 4 件を審査するため、 中小企業診断士、行政書士、大阪市企業施策担当者を審査 員とし、公開プレゼンテーション形式で実施しました。 外国人留学生ならではの発想による、日本・大阪と、世 界を結ぶ国際的なビジネスプランばかりで、参加留学生達 はプレゼンテーションの時間を過ぎても熱心に説明するな ど、熱気あふれるコンテストとなりました。 そして、「母国との農作物・各種機器類輸出入」ビジネス プランを提案された、中国出身の留学生で神戸大学経済研 究科国際経済学専攻・博士前期課程 2 年の包金貴さんが最優 秀賞に輝きました。包さんは3月に起業する予定であり、アイ ハウスも大阪市などと連携して、包さんの起業が成功する よう、応援していきます。 年末恒例 「2011 国際交流の夕べ」を開催しました 年末恒例の「2011 国際交流の夕べ」を平成 23 年 12 月 13 日(火) 、アイハウスにて開催しました。 アイハウス会員およ び姉妹・友好都市協会 会員のみなさまをはじ め、12 カ 国 か ら の 外 国人留学生、研修生の 方々合わせて約 130 名 が参加し、交流を通じ て世界の輪がより広が り、賑やかなひと時と なりました。 (独法) ▲留学生のパフォーマンス 会 場 で は、 日本学生支援機構大阪日 本語教育センターのご協 力で台湾の留学生による 歌とコートジボワール、 バングラデシュ、ツバル からの留学生によるアフ リカンダンスが披露され ました。 法人会員の皆さまから ▲抽選会の様子 ご協賛いただいたお食事 券などが当たる恒例の福 引抽選会では、当選番号が発表されるたびに歓声が上がる など、盛況のうちに終了しました。 3 i.house news vol.147 事業予告 参加・登録方法 「外国人留学生就職フォーラム」 ①アイハウスのホームペー ジ「新着情報」にアクセスし、 (特活)国際留学生協会にある 「就職支援情報サービス」の ページからご登録ください。 (すでに登録済の方は不要です。) ●日 時: 3 月 3 日(土)13:00 ~ 18:00 ●会 場:大阪国際交流センター 大会議室 さくら ●対 象:2013 年 3 月卒業予定の外国人留学生 ※2012 年 3 月卒業予定の方、既卒・転職希望の方も募集 ②開催前に『招待状』メール ▲留学生 OB/OG による体験談(前回の様子) が届きますので、印刷して、 履歴書(複数枚ご用意ください)とともに当日ご持参ください。 対象となるかは、出展企業によって異なります。 ●企業数:約 20 社 ●内 容:外国人留学生を対象としたブース形式の合同企業 ~ 就職支援情報サービス登録受付中《登録無料》~ 説明会・個人面談。また、専門家による『履歴書・ 自己 PR 文書添削コーナー』も設置します。 特典① 登録期間中、企業からの求人情報を随時Eメール配信します。 特典② 「外国人留学生就職フォーラム」に参加できます。参加案 内を事前にメールでお知らせします。 特典③ 『企業研究特集号 PDF 版』(毎年 5 月末公開予定)を閲覧 できます。 ※当日の出展企業など詳細につきましては、当センターホームページ にて、決定次第、順次お知らせします。 お問合せ ㈶大阪国際交流センター 情報企画部 06-6773-8182 06-6773-8421 平成 23 年度 第 2 回地球市民トークプラザ http://www.ih-osaka.or.jp/ アイハウス会員優先招待イベント だまされて売られる子どもを守りたい ~カンボジアの児童買春をなくすために~ そして、私たち一人ひとりがかかわることのできる支 援や活動について考え、世界が抱える児童買春問題の解 決に向け、一歩踏み出すきっかけを提供します。 みなさまのご参加をお待ちしております。 ボランティアが企画・運営する「地球市民トークプラザ」 は、ボランティアが独自の視点で市民のみなさんに国際 交流や国際協力についてわかりやすく理解していただく ためのイベントです。 今回は(特活)かものはしプロジェクト の山元圭太氏にお越しいただき、貧困 のため子どもが売られてしまう問題を 解決するため、子どもが買われる社会 を根本的に変え、その効果が持続する 取り組みを行う「かものはしプロジェクト」 の紹介とともに、その実態や背景につ いてお話しいただきます。 ▲山元 圭太氏 お申込み・お問合せ 参加 無料 ■日 時:2 月25日(土) 14:00 ~ 16:00 (開場 13:30) ■場 所:大阪国際交流センター 会議室 ■講 師:山元圭太氏 ((特活)かものはしプロジェクト 日本事業部長) ■参加費:無料 ■定 員:60 名(先着順、アイハウス会員優先) 郵便番号、住所、氏名、電話番号、参加人数を明記のうえ、はがき、ファックス、ホームページのメー ルフォームのいずれかで下記までお申込みください。(※アイハウス会員の方は会員番号をお知らせください。) ㈶大阪国際交流センター 情報企画部 第 2 回地球市民トークプラザ係 〒 543-0001 大阪市天王寺区上本町 8-2-6 06-6773-8182 06-6773-8421 http://www.ih-osaka.or.jp/ 平成 23 年度外国語字幕付き日本映画上映会開催! Japanese Movie Screenings with English Subtitles 在住外国人の方々に日本映画の名作、話題作を外国語字幕付きで紹介し、 日本文化理解を深めていただくことを目的に、(独法)国際交流基金京都支部 との共催で2月11日、18日、25日(いずれも土曜日・全3回) に外国語字幕 付き日本映画上映会を開催します。上映作品はすべて英語字幕付きです。 ● 会 場 … 大阪国際交流センター 小ホール ● 参加費 … 500円/1回 (お得な2枚つづり700円、3枚つづり1,000円もあります。) ● チケット販売 … 大阪国際交流センター インフォメーションセンター お問合せ ㈶大阪国際交流センター 情報企画部 i.house news vol.147 06-6773-8989 4 上映スケジュール(予定) 16:00 ~ 第1回 2 月 11 日(土) つるぎ だ け 『劔岳 点の記』 木村大作監督/ 2009 年/ 139 分 2 月 18 日(土) 短編アニメーション 『おんぼろフィルム』 1985 年/ 6 分 第2回 手塚治虫監督 『展覧会の絵』 1966 年/ 39 分 『ジャンピング』 1984 年/ 7 分 岡本忠成監督 第3回 2 月 25 日(土) 06-6773-8421 『おこんじょうるり』 1982 年/ 25 分 『かもめ食堂』 荻上直子監督/ 2006 年/ 102 分 http://www.ih-osaka.or.jp/ 事業予告 アイハウス日本文化理解・交流サロン 第 6 回「押し絵教室」開催 在住外国人の方々に日本文化への理解を深めていた いて知っていただくとともに、日本の季節感を感じて だくために実施している、「アイハウス日本文化理解・ いただく機会です。指導は日本語で行います。 交流サロン」では、3 月 6 お申込み・お問合せ 日(火)に、「押し絵教室」 ■日 時:3 月 6 日(火)14:00 ~ 16:00 を開催します。 ■会 場:大阪国際交流センター 会議室 色 紙 に 和 布 を 使 っ て、 ■参 加 費:1,000 円(材料費込) 干支や季節にちなんだ図 ■募集人数:15 名(先着順・定員になり次第締切) 柄の作品づくりに取り組 ■申込方法:氏名、年齢、性別、国籍を電話・ファックス・ みます。普段あまり手に ホームページのメールフォームのいずれか することのない和布につ で下記までお申込みください。 ㈶大阪国際交流センター 情報企画部 06-6773-8421 06-6773-8989 http://www.ih-osaka.or.jp/ プレックス (公財)太平洋人材交流センター(PREX)がアイハウスに入居! 1 月 23 日 (月)より、アイハウス 2 階の事務所スペー PREX からのおしらせ スに「 (公財)太平洋人材交流センター(PREX)」が移転・ PREX シンポジウム 入居しました。入居後早々に途上国の行政官が参加す 「これからのわが国の国際協力はどうあるべきか」 る「中小企業振興政策研修」や「太陽光発電導入支援 現在、わが国を取り巻く国際情勢や途上国・地域の状況は大き く変化しつつあります。また、貧困問題、環境問題をはじめ、新 たな国際的な課題も提起されております。このような現状を踏ま えて、これからのわが国の国際協力はどうあるべきか、何を重点 に ODA 戦略を考えるべきか、途上国の持続的発展を支える人材 の育成支援と国際相互理解の意義について議論を深めます。 研修」を実施するなど、活発に業務を始めています。 PREX は、1990 年 4 月に関西の産・官・学が協力し て大阪に設立した民間団体です。途上国の人材育成と、 関西の国際的な人材交流の活発化によって関西の発展 をめざす、という基本理念のもとに活動を展開してい ■ ■ ■ ■ ます。設立以来、途上国の産業振興に資する研修事業 を実施し、131 カ国地域から約 14,000 名を超える行政 官や企業関係者が研修に参加しました。 日時:2 月 14 日 (火)13:00 ~ 17:20 会場:大阪国際交流センター 小ホール 主催: (公財)太平洋人材交流センター 共催: (財)大阪国際交流センター 【基調講演】 館内には PREX の他、 (公財)フランダースセンター 「日本の国際協力と関西の役割」 やサウジアラビア大使館文化部など、国際交流を推進 (独法)国際協力機構(JICA)理事 黒川 恒男 氏 するさまざまな団体が入居しています。アイハウスで 「日本の国際協力の方向~人材育成面での協力」 は、これらの団体と連携・協力しながら、幅広い国際 学校法人 立命館 副総長 モンテ・カセム 氏 交流事業を展開しています。 【パネルディスカッション】 ★コーディネーター…関西学院大学 国際学部 教授 高阪 章 氏 ★パネリスト…京都大学大学院 法学研究科 教授 中西 寛 氏 レンゴー株式会社 代表取締役社長 大坪 清 氏 学校法人 立命館 副総長 モンテ・カセム 氏 モンゴル:シャグダル・エンフバヤル 氏 (環日本海経済研究所 主任研究員、1998 年 JICA 市場 経済理解のためのマーケティングコース参加者) ブラジル:金谷 芽衣 氏 (バリー・カレボー・ジャパン株式会社 R&D マネージャー、 2008 年 JICA 日系貿易・マーケティングコース参加者) ◀中米の行政官等が参加 した地域産業振興研修 の様子 お問合せ (公財)太平洋人材交流センター(PREX) 〒 543-0001 大阪市天王寺区上本町 8-2-6 大阪国際交流センター 2 階 http://www.prex-hrd.or.jp 06-6779-2840 06-6779-2850 [email protected] 5 i.house news vol.147 事業報告・予告 第 6 回 English Hour 開催! アイハウス会員優先招待イベント ■定 員:50 名 ■スピーカー: ランディー・チャネル 宗榮氏 大阪市の姉妹都市をはじめ、海外からのスピーカーを招 いて、英語による講演や参加者がスピーカーとのディスカッ ション・懇談を通して交流を深めながらコミュニケーショ ン力を高める機会として好評の『English Hour』を開催し ます。今回は、茶道家のランディー・チャネル宗榮氏をお 招きして、来日のきっかけ、茶道を通して見る日本文化、 茶道の魅力などを英語でお話しいただきます。是非みなさ まご参加ください。 カナダ出身で、1985 年の来日以来、日 本の武道への関心から茶道の道へと進み、 茶道や武道を軸に日本文化を学び、茶道教 室の他、大学やメディアを通して、日本文 化を日本人や外国人に指導されています。 ■お申込み: E メールまたはファックスでお名 前、連絡先(電話・ファックス・メー ルアドレス)と、ご同伴者がいる場 ▲ランディー・チャネル 宗榮氏 合はその方のお名前も明記してくだ さい。また、アイハウス会員、姉妹都市協会会員、学生(学校名)、 一般、会員同伴者のいずれかを明記のうえ、下記までお申し込 みください。★申込締切:3 月 16 日 (金) ≪第 6 回≫ 「Charm of Chanoyu」 ■日 時:3 月 25 日(日)14:00 ~ 16:00 ■会 場:大阪国際交流センター 会議室 ■参加費: アイハウス会員・姉妹都市協会会員・学生…1,000 円 一般・会員同伴…1,500 円 アイハウス会員の方 ……………… ㈶大阪国際交流センター総務部 06-6772-7600 [email protected] 姉妹都市協会会員・一般の方 …… 06-6772-9790 [email protected] お申込み ・ お問合せ 大阪・ミラノ姉妹都市提携 30 周年記念事業 ご招 待 相愛オーケストラ第 57 回定期演奏会 歌劇「フィガロの結婚」へご招待 ★ 日時:3 月 4日(日)13:00 開演(12:00 開場、 16:00 終演予定) ★ 場所:大阪国際交流センター 大ホール ★ 主催:相愛大学、大阪市、大阪・ミラノ姉妹都市提携 30 周年記念事業実行委員会 大阪・ミラノ姉妹都市提携 30 周年記念事業のファイナル・イベントです。ミラノから指揮者のパオロ・ベッローリ、バリトン歌手 ロレンツォ・バッタジョンのお二人をお招きします。言語はイタリア語で、日本語字幕付きです。この公演に、150 名の皆さんをご 招待します(応募多数の場合は抽選) 。詳しくは、アイハウスホームページ(http://www.ih-osaka.or.jp/)、大阪市政だより 2 月号、 または、大阪市のホームページをご覧ください(http://www.city.osaka.lg.jp)。チケットは前売、当日とも 2,000 円、当日 11:30 より座席指定券と交換します。 ◆ チケットぴあ … http://t.pia.jp/ 0570-02-9999(P コード/ 158-678) なお、前売チケットが完売の際、当日チケットの販売はありません。※注:未就学児のご入場はご遠慮願います。 お問合せ [公演内容について] 相愛大学 TEL: 06-6612-5900(代表) HP: http://www.soai.ac.jp [お申込みについて] 大阪・ミラノ姉妹都市実行委員会 TEL: 06-6772-9670 FAX: 06-6772-9790 E-mail: [email protected] 第 2 回 ポルトガル語スピーチコンテスト受賞者決定! 1 月 14 日(土)、小ホールにおいて、ポルトガル語 スピーチコンテストを開催しました。このスピーチ コンテストは、大阪市の姉妹都市、ブラジル・サン パウロ市の公用語であるポルトガル語を通して、高 校生以上 35 歳までを対象に、姉妹都市交流はもと より国際的な相互理解と友好親善の担い手づくりを 目的に行われました。 第 2 回 目 と な る 今 回 は 全 国 か ら 6 名 が 出 場 し、 ポルトガル語の作文の事前審査を経てスピーチを 行った結果、4 名の受賞者が選ばれました。 このうち、協会会長賞に輝いた小島知子さんが 今年夏に大阪市の親善大使としてブラジル・サン パウロへ派遣される予定です。語学の一層の研鑽 とホームステイ等生活体験の機会を通じ、大阪と サンパウロの架け橋になるよう、今後の活躍が期 待されます。 賞 名 氏 名 大阪・サンパウロ姉妹都市協会会長賞 小島 知子 大阪大学 外国語学部 3 年 /「Preces Ao Vento」(風に祈りを) 大阪市長賞 大嶋 敦志 CRI(Children's Resources International)/「Vida de alegría」(喜びのある人生) 審査員特別賞 平山 幸乃 関西外国語大学大学院 外国語学研究科 1 年 /「Eu sou eu.」(大丈夫であるように) 大阪ユネスコ協会特別賞 渡邉なぎさ 成城学園高等学校 2 年 /「Brasil caloroso」(温かいブラジル) i.house news vol.147 学校・所属/演題 6 新連載 ǐ»Ȓ»ǬƗƻ ޘݎ۱ແ このコーナーでは、 「国際交流・協力」 「多文化共生」に関するキーワードを毎回ピックアップし、 わかりやすく解説します。第 5 回のキーワードは「“多文化な子ども”とつながろう」です。 大阪に暮らす外国人の増加とともに、外国人の両親を持つ子どもや両親が国際結婚した子どもなど、 “多文化な子ども”と呼ばれる子どもが増えています。 こうした子どもが日本の学校生活において直面する課題や現在行われている取り組みについて、中学校教諭として子どもたちの支援に携わられた経験を持 ち、多文化な子どもたちへの学習支援教室「サタデイクラス」代表でもある坪内好子さんにお話を伺いました。 Q. “多文化な子ども”に対して、なぜ支援が必要なのでしょうか。 言語・文化・習慣が全く違う国から来日し、突然異空間にぽんと置かれ、生活や勉強を始めなければいけないという状 況そのものが大変困難であり、様々な支援を必要としています。さらに、子どもたちは必ずしも自分の意思で来日したわ けではなく、意に添わず来日した子も多いので、心理的にも非常に不安定になります。特に中学生は思春期でもあること から、精神的な支援が必要です。また子どもの中には、両親の再婚に伴う呼び寄せで来日するなど家庭状況が複雑なケー スもあり、メンタル面のケアが必要です。 このように、言語・文化・習慣の違いによる面と心理的な面の両方で、外からは見えにくい部分で支援を必要としてい ることが多いため、見過ごされやすく、対応が遅れがちです。 Q. “多文化な子ども”が日本の学校で戸惑うことは何ですか。 校則、制服、授業の仕方、教室の雰囲気、お弁当、名前の呼ばれ方など戸惑うことは無数にあります。全く違う環境か ら来た子どもは、日本の学校にこんなに多くのルールがあることに最初は気が付きません。 例えば、国によっては授業の間におやつタイムが設けられているところもあります。日本ではそういう時間がないのを 知らず、子どもが学校にお菓子やジュースを持って行ってしまい、生活指導の先生に怒られることがあります。でも子ど もは自分が怒られている理由が分からないので、戸惑うというよりもむしろ恐怖を感じたり、自分のアイデンティティを 否定されたように感じたりすることもあります。また、親しみを表現しようとハグした時の周りのクラスメイトの意外な 反応で、子どもが恥ずかしさを感じ萎縮してしまうこともあります。 このように子どもは学校でも様々な「違い」「戸惑い」でストレスを感じていますが、仕事で苦労している両親を気遣う あまり学校での悩み・不安を家庭で言えず、自分のことは自分で処理しなければと思い、ますますストレスを抱え込んだ 結果として、突然“爆発”してしまうケースもあります。 Q. “多文化な子ども”に対して、学校現場や地域で今どのような支援がなされているのでしょうか。 大阪府は市町村によって支援の取り組みが大きく異なっています。例えば大阪市では、小学 4 ~ 6 年生と中学 1 ~ 3 年 生を対象にした「帰国した子どもの教育センター校」があり、来日したばかりの子どもは電車などでセンター校へ週 2 ~ 3 回通い、1 日 2 時間ほど勉強してから在籍校に戻ります。小学 1 ~ 3 年の子どもに対しては、在籍校で教育委員会から派遣さ れた日本語指導協力者が指導を行っています。来日したばかりの子どもへの支援に対して、 日本生まれの子どもや日本と母国を行き来している子どもに対する支援制度はないので、 本当は支援が必要なのに支援の輪からこぼれ落ちてしまう子どもも多くいると感じます。 このような子どもも受け入れサポートをする、多文化な子どものための学習支援教室で は、ボランティアが中心となって運営しており、放課後や休日に日本語や教科学習の支援 を行っています。このように学校以外の場所でも子どもたちへの支援が行われています。 Q.今後の課題は何ですか。 学校や地域での子どもへの支援と合わせて、保護者に対する支援も大切です。保護者の 中には経済的に困難な状況に置かれていることや、日本語の理解が不十分なケースも多い ので、経済的な支援や日本語学習など必要な情報が届けられるような仕組みが求められて います。“多文化な家庭”を地域社会で包括的にサポートすることが、子どもが抱えてい る問題の本質的な解決へとつながります。 また同じ地域で暮らす住民として、このような子どもや保護者の存在をまず「知る」 、 そして何に困っているのか「理解しようとする」、さらに「人間関係を作り、つながる」 という気持ちを持つことがとても大切です。例えば「サタデイクラス」や「こどもひろば」 などの支援の場で身近に子どもたちに関わり、支援する人や場がそれぞれの地域で増え、 “多文化な子ども”や保護者がより安心して地域の人たちと共に暮らすことができるよう 望んでいます。 坪内 好子氏 (つぼうち よしこ) 多文化な子どもへの学習支援教室 「サタデイクラス」代表、元大阪市 立中学校 「帰国した子どもの教育 センター校」日本語・適応指導担 当 教 員。NPO法 人 お お さ か こ ど も多文化センター理事。現在、定 時制高校非常勤講師として、また 中学校の日本語支援協力員とし て、中国・韓国・ブラジルの子ど もの教育に携わっている。 アイハウスでは、 「こどもひろば」「外国にルーツを持つこどものためのプレスクール」等“多文化な子ども”のための事業を展開しています。未来を担 う子どもが自分らしく日本で生き、夢を実現できるように支援を続けていきます。なお、アイハウスでは、現在「こどもひろば」で活動してくださるボラ ンティアを募集しています。ご関心をお持ちの方はぜひ下記までご連絡ください。 こどもひろば *小学生~ 18 歳ぐらいまでの外国にルーツを持つ子どもへの日本語および教科学習支援を行っています。 ◆活動日時:毎週月曜 17:30 〜 20:30(祝日・学校休暇中の場合、時間変更有) ◆活動場所:大阪国際交流センター 会議室 ◆お問合せ:㈶大阪国際交流センター 情報企画部 こどもひろば担当 Tel: 06-6773-8989 7 i.house news vol.147 外国語絵本読み聞かせ “アイアイ” ★参加無料 アイアイに来て読んでみよう! ★申込不要 外国語絵本のご紹介 ∼韓国・朝鮮語担当スタッフから∼ にみんな集まれ ! ●∼⏈Gὤ㤵㢨㚰ଵ( 日本語訳:あなたは奇跡だよ ) 子どもたちに各国の絵本を通して 世界の文化にふれていただけるよ う、ボランティアによる外国語絵本 読み聞かせを行っています。ぜひ お気軽にご参加ください。 㵹㢱⏈GḤ 文・絵:㺐G㍍䢠 (崔 淑姫) 母親は出産・子育てを通して「奇跡」 を経験します。我が子の初めての笑顔、 初めて“ママ∼”と呼んでくれた瞬間、 初めて歩いた瞬間など、全てが奇跡の ようなもの。 この絵本は、作家の崔さんがご自身 の経験で感じたことを、素朴でありな がら、繊細な感性で描いています。こ の本を読むと、母親の子どもへの愛が伝わり、心が温まります。 世の中の全ての子どもが愛おしく思えるような絵本です。 2 月∼4 月のスケジュール表 ● 実 施 時 間 火・木 … 午後3時∼3時30分 土 … 午後2時∼2時30分 ● 図書開放時間 火・木 … 午後2時∼4時 土 … 午後1時∼4時 火 2/14 3/13 4/10 木 2/16 3/15 4/19 土 2/25 4/28 3/24 日 英 中 ■ ・■・■ 日 英 韓 ■ ・■・■ 日 英 韓 ■ ・■・■ 日 英 中 ■ ・■・■ ㈶大阪国際交流センター 情報企画部 06-6773-8989 06-6773-8421 http://www.ih-osaka.or.jp/ お問合せ 日 ■ …日本語 ■ 英 …英語 ■ 中 …中国語 ■ 韓 …韓国・朝鮮語 アイハウス・英語サロン スタート! 初心者も 大歓迎 アイハウスでは、トピックを設定して、 参加者同士により英語でのフリートークを 行う「英語サロン」を開催しています。 日時は、毎週木曜日 18:00 ~ 19:00、 大小のホール(1,006 席・200 席)や大会議室(490m2) をはじめ、各種会議室、展示室、ホテル・レストランなど、 イベント開催から食事・宿泊まで、さまざまな機能が集まる 総合コンベンション施設です。 国際会議からコンサート、発表会など、経験豊かな専門ス タッフがみなさまの多様なニーズに対応。イベントの成功を お約束します! 土曜日は 11:00 ~ 12:00 です。 みなさんも英語を使って、楽しく話して みませんか。参加費は 1 回 100 円です。事前 申込は必要ありませんので、当日インフォ メーションセンターにお越しください。 編集・発行 ただし参加者が多数の場合、お断りする ことがあります。 (定員 12 名) ......... ...... ........ ........... ........ ......... ............ ........ ............ ............ ........ ....... ............ ........ ............ ...... ...... ....... 財団法人 06-6772-5931 06-6772-7600 http://www.ih-osaka.or.jp/ 至東梅田 谷町 九丁目駅 i.house news vol.147 至天王寺 8 ●上本町YUFURA 上汐地下駐車場 ●案内板 P ★①号出入口 四天王寺前 夕陽ケ丘駅 ●正祐寺 ●ガソリンスタンド 上町筋 http://www.ih-osaka.or.jp/ ②号 ★ 出入口 P ●近鉄百貨店 ハイハイ● タウン 上本町七丁目交差点 ▲バス停 06-6773-8421 近鉄線 ★ ⑤号出入口 ▼バス停 06-6773-8182 谷町筋 地下鉄谷町線 お問合せ ㈶大阪国際交流センター 情報企画部 大阪上本町駅 地下鉄千日前線 ③号 ★ 出入口 大阪夕陽丘 学園 ● 大阪国際交流センター 〒543-0001 大阪市天王寺区上本町8丁目2番6号 大阪国際交流センター International House,Osaka 至奈良