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平成27 年度事業報告書 - 国際草の根交流センター
公益財団法人ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター 平成27 年度事業報告書 平成 27 年 1 月 1 日~平成 27 年 12 月 31 日 1. 第 25 回日米草の根交流サミット大会の開催 <定款上の該当条項:第4条> 開催地 : 大分県内各地 開催時期: 平成 27 年 7 月 6 日(月)~7 月 13 日(月)(6泊8日) 参加者数: 米国からの参加者: 87名(ホームステイを含む全日程参加は68名) 大会参加者総数: 約2,100名 (オープニング及びクロージングの式典とそれぞれのパーティー、ホス トファミリー、ボランティア、支援者、12の地域分科会でのプログラ ム参加者等を含む) 内 容: 第25回日米草の根交流サミット大会を2015年7月6日から7月 13日の計8日間、大分県内各地で開催した。主催は、日米草の根交流 サミットおおいた大会実行委員会、CIE、CIE-US。 ●大分での受け入れ組織 サミット受け入れにあたって、おおいた大会実行委員会が組織された。 顧問に広瀬勝貞大分県知事、佐藤樹一郎大分市長、長野恭紘別府市長が、 会長には、大分県商工会議所連合会会長の姫野淸高会長が就任。副会長、 委員の職を、大分経済同友会、県議会、ロータリークラブ、ライオンズ クラブをはじめ、大分を代表する方々に担っていただいた。 各地域分科会のキーパーソンには、受け入れ市の商工会議所関係者が就 任し、米国からの参加者のためのプログラム作り、ホストファミリー探 しなど、さまざまな事務作業を担っていただいた。 なお、おおいた大会実行委員会の事務局は、大分県庁国際政策課に置か れた。 ● ローカル・ツアー(7 月 8 日) 「おんせん県おおいた」を米国からの参加者に感じていただくため、全 員に「血の池地獄」 「海地獄」 「鬼石坊主地獄」の3地獄巡りをしていた だき、その後、以下の5コースに分かれて、観光とともに大分の文化を 知っていただく機会を提供した。 ① 別府自然コース ② ユニーク大分コース ③ 杵築・歴史コース ④ 湯布院コース ⑤ 別府学びのコース ● オープニング式典と歓迎レセプション(7 月 8 日夕刻) オープニング式典と歓迎レセプションは、別府市内の有名温泉ホテルで ある杉乃井で開催。式典に先立っては、同会場でボランティアによる茶 道体験、芸術文化短期大学学生によるクラシック演奏等があり、和やか な雰囲気で開始の幕を開けることができた。 姫野実行委員長、河野雅治 CIE 理事長による主催者挨拶、広瀬県知事と 長野別府市長による歓迎の言葉に続き、来賓としてマックロード在福岡 米国領事、ペリー提督子孫のペリー博士がスピーチ。その後、万次郎子 孫の中濱京氏、中村文・明日香氏と、ホイットフィールド船長子孫のボ ブ、スコット、モーガンのホイットフィールド家からの代表が、毎年恒 例の地球儀の交換を行った。 歓迎レセプションは、大分高校書道部による書道パフォーマンスで幕が 開き、野村吉三郎 CIE 理事の乾杯の発声により、楽しい歓談の時間とな った。米国からの参加者は、大分の食材を使った美味しい料理を楽しみ、 また、披露された庄内神楽に興味深く見入っていた。 ● 地域分科会(7月9日~12 日) 大会3日目の7月9日からは、大会の中心部分である地域分科会が3泊 4日で行われた。 以下の11の地域分科会に加え、TOMODACHI イニシアチブの助成で コロラド州グラネイダ市から参加した高校生と大学生のためには、特別 プログラムを提供した。 < 地域分科会 受け入れ市 > 1.大分市 2.臼杵市 3.津久見市 4.佐伯市 5.竹田市 6.日田市 7.中津市 8.宇佐市 9.豊後高田市 10.杵築市 11.別府市 < コロラド学生の受け入れ団体 > 大分県教育委員会 大分県立大分上野丘高等学校 参加者達は、それぞれの分科会でその地域ならではの数々の文化交流を 楽しみ、またホストファミリーの家庭ではホームステイを通して日本の 生活を体験することができた。 今大会の11の地域分科会のうち、10地域でプログラム構築とホスト ファミリー募集を担ったのはその地域の商工会議所だったが、大会後の 感想として、 「初めてのことで、プログラムもどのようなものを提供すべ きか戸惑ったが、今回の受け入れを通して、インバウンドのお客様にど のような体験を提供すると喜ばれるのか、大変良い勉強になった」とい う言葉をいただくことができた。 ● 大分県立美術館(OPAM)見学(7 月 12 日) 大会最終日となる7月12日には、大分市内に4月にオープンしたばか りの OPAM に、米国からの参加者、ホストファミリーが招待され、開館 記念展「モダン百花繚乱」を楽しんだ。 ● クロージング式典&フェアウェル・パーティー(7 月 12 日) OPAM 見学後、大分オアシスタワーホテルを会場に、クロージング式典 を開催。主催者である姫野実行委員長、マット・クレブス CIE-US 理事 が感謝の言葉と述べた後、広瀬知事と佐藤樹一郎大分市長が挨拶。ユー リー・フェッジキフ在福岡米国主席領事が祝辞を述べた。 その後、それぞれの地域分科会から米国参加者が一人ずつ、自分達が参 加した分科会の様子が報告され、またホストファミリーやボランティア に感謝の言葉が述べられた。 続いて同ホテル内で会場を移して行われたフェアウェル・パーティーは、 ポール丸山CIE-US理事の乾杯で始まり、 豊後大友宗麟鉄砲隊の演武や、 楊志館高校の生徒達による太鼓演奏が披露される中、米国からの参加者 とホストファミリーが抱き合って別れを惜しむ姿が多く見られた。 ● ポスト・サミット・オプショナル・プログラム(7 月 13 日~7 月 16 日) サミット終了後、オプションのプログラムとして、次の4つを提供した。 東京フリーのプログラム以外は、プログラム開催地の団体やボランティ アにご協力いただいた。 - 熊本&東京 (協力:熊本市国際協力振興事業団) - 京都&東京 (協力:中山貴江 CIE 顧問) - 福島&東京 (協力:福島県国際交流協会) - 東京フリータイム ● コロラド州グラネイダ「アマチ保存会」の高校生・大学生の参加 戦後70周年の節目の年のサミットであったため、TOMODACHI イニ シアチブの助成金を受け、第二次世界大戦中の日系人収容所、通称「キ ャンプ・アマチ」の保存活動を行っている高校生と大学生を、コロラド 州グラネイダ市から招待した。 彼らのために、大分県教育委員会、また大分県立大分上野丘高校が協力 してくださり、地域分科会の期間中には、特別なプログラムを組んでく ださった。上野丘高校では、英語の授業に参加して日本の生徒とディス カッションをしたり、美術の授業やクラブ活動などに参加。ホームステ イも同校の生徒の家でお世話になり、同世代の日本の生徒やその家族と 交流を深めた。 また、大会中は以下のように3回、アマチ収容所に関するプレゼンテー ションを行った。 - 立命館アジア太平洋大学(APU) - 大分県立大分上野丘高校 - 草の根サミット/クロージングセレモニー ● サミット、高知大学、東京での企業訪問をつなぐ大学生向けプログラム この草の根サミットでの初の試みとして、テキサス大学ダラス校(UTD) の学生向けに、サミット参加の後、高知大学で1週間学び、その後1週 間、東京で企業訪問をするプログラムを作り、4名の UTD 学生と同大 学のアジアセンター所長に参加してもらった。 高知では、高知大学で土佐日記や日本のポップカルチャーの講義を受け たり、日本語クラスで初級会話を学ぶとともに、高知大学生と交流。2 泊のホームステイも体験していただいた。 東京では、キッコーマン、トヨタ自動車、全日空、三菱商事を訪問し、 それぞれの企業の取組みを聞いたり、ビジネスマナー等を学ぶ機会を提 供した。また、国会議事堂、参議院議員会館、皇居も訪問し、大分や高 知と異なる首都東京の雰囲気も味わってもらった。 このプログラムを通して、テキサス大学ダラス校と高知大学間で提携の ための AGREEMENT が結ばれ、 今後につながる交流となる予定である。 なお、このプログラムのために、国際交流基金より一部助成を受けた。 2. 第 26 回日米草の根交流サミット広域アトランタ大会開催準備 平成28年度の第26回日米草の根交流サミット2016広域アトランタ大会 開催について、以下のような準備を進めた。 開 催 地: 米国ジョージア州アトランタ市とその周辺都市 開催時期: 平成 28 年 10 月 4 日(火)~10 月11日(火) 共催団体: ジョージア日米協会、CIE-US 地域分科会: 以下の13 市で開催することとし、準備を進めている。 1. ディケーター 2. マリエッタ 3. ローム&フロイド郡 4. 5. 6. 7. 8. 9. ダーロネガ ゲインズビル エルバートン アセンズ ピーチツリー・シティ ニューナン&チャタフーチー・ヒルズ 10. メーコン 11. コロンバス 12. ダブリン 13. フィッツジェラルド (広域アトランタ大会には、福島県川内村と葛尾村の中学生も参加予定であるため、上 記の13地域以外に、ロズウェル市とアルファレッタ市に、このグループを受け入れてもら う予定である。) オープニング式典&歓迎レセプション: フォックス劇場(歴史的建造物) クロージング式典&フェアウェル・パーティー: ストーン・マウンテン・パーク(屋外) オプショナル・ローカル・ツアーズ: 大会2日目には以下の4つのローカル・ツアーのコースを準備。 A.「風と共に去りぬ」コース B.「アトランタ中心街」コース C.「公民権運動を学ぶ」コース D.「自然満喫」コース E. 「アトランタのビジネス」コース F.「名門会員制ゴルフクラブでプレー」コース 大会終了後のポスト・サミット・オプショナル・プログラムは下記プログラムを設定: ① 世界遺産候補地サバンナ ② 西部劇の世界に迷い込み、芸術に浸るダラス・フォートワース 協力: ダラス・フォートワース日米協会 ③ 万次郎の面影残るフェアヘイブンと古都ボストン 協力: ホイットフィールド万次郎友好協会 ボストン日本協会 3. 第 27 回日米草の根交流サミット奈良大会開催準備 平成29年度の第27回日米草の根交流サミット大会を、奈良県で開催するこ とを決定し、以下の準備を行った。 開催時期: 平成29年 6 月 26 日(月)~7月3日(月)とする 共催団体: 草の根交流サミット奈良大会実行委員会を結成し、実行委員会と共催する 実行委員会事務局: 奈良県観光プロモーション課に設置する オープニング式典会場: 東大寺金鐘ホール 歓迎レセプション会場 : クロージング会場 : フェアウェル・レセプション会場: 奈良ロイヤルホテル 奈良春日野国際フォーラム「甍」能楽堂 奈良春日野国際フォーラム「甍」日本庭園 4. 情報の発信 1) ニュースレター「草の根通信」を年度内に4回制作。 ホームページに掲載するとともに、必要部数を印刷して配付した。 草の根通信 82 号(2月) 草の根通信 83 号(6月) 草の根通信 84 号(9月) 草の根通信 85 号(12月) 2) 活動報告書(アニュアル・アクティビティ・レポート)の発行、準備 ・ 2014 年版発行(2014 年 3 月) ・ 2015 年版準備 3) ホームページ、Facebook を通じた発信 大会告知、ニュースレター、大会報告等を掲載した。 以上 公益財団法人ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター 平成27年度事業報告書 附属明細書 平成 27 年 1 月 1 日~平成 27 年 12 月 31 日 特になし。 ● - - - 参考資料として以下を配付 2015 年度 年次活動報告書 広域アトランタ大会募集パンフレット 奈良大会ちらし