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経済産業省における 地理空間情報活用推進研究会の 取組み
2008年5月8日 第3回衛星測位と地理空間情報フォーラム 講演資料 経済産業省における 地理空間情報活用推進研究会の 取組み(中間報告)について 経済産業省 商務情報政策局情報政策課 情報プロジェクト室長 野口 聡 1 地理空間情報活用推進研究会の目的 ■ 目的 地理空間情報活用推進基本法(NSDI法)及び同基本計画成立を受けて、地理空間情報の活用に よって、新たに生まれてくる産業やサービスの将来展望を明確化することを通じ、地理空間情報の活 用推進を図る。 衛星測位(PNT) 地理情報システム(GIS) Positioning, Navigation and Timing Geographic Information System ○地理空間情報活用推 進 基本法成立 (平成19年法律第63号、 平成19年8月29日施行) ○地理空間情報活用推 進 基本計画 (平成20年4月15日閣議決定) 衛星測位 (4機以上の衛星から信号を受信して位置を決定、 時刻情報・移動経路情報等を取得) GPS衛星 地理空間情報シ ステム(GIS)と衛 星測位(PNT)を活 歩行者ナビ 用した新たなビジ ネスやサービスを 期待。 建物 道路 カーナビ 住居表示 地番 GIS (基盤地図情報) 2 地理空間情報活用推進研究会委員 <委員長> 柴崎 亮介 東京大学空間情報科学研究センター長 <委員> 青柳 京市 今村 晋二 小川 典文 楠田 哲也 香西 敏弘 坂下 裕明 清水 愼一 浜田 隆彦 鈴木 正司 関川 和行 世戸 孝司 高橋 陽一 武山 政直 寺前 秀一 西口 浩 政木 英一 森 洋久 山田 義法 吉田 富治 渡辺 淳 株式会社ゼンリン事業開発担当部長 株式会社ネクスト技術戦略研究所長 株式会社三菱総合研究所情報通信技術研究本部首席研究員 株式会社NTTデータ第一公共システム事業本部イメージソリューション統括部部長 東芝ソリューション株式会社社会インフラソリューション事業部社会インフラソリューション営業第三部担当部長 株式会社パスコ次世代プロジェクト推進室長 株式会社ジェイティービー常務取締役 特定非営利活動法人ITS ジャパン 次世代デジタル道路情報委員会 委員長 岐阜県庁総合企画部次長 財団法人ニューメディア開発協会グループ長 牧野総合法律事務所弁護士 インディゴ株式会社システム・インテグレーション事業部ジェネラルマネージャー 慶應義塾大学経済学部准教授 高崎経済大学地域政策学部教授 衛星測位システム協議会事務局長 国際航業株式会社情報システム統括本部長 大阪市立大学大学院文学研究科文学部地理学教室准教授 特定非営利活動法人国土空間データ基盤推進協議会事務局長 財団法人衛星測位利用推進センター業務本部長 株式会社トヨタマップマスター第1開発部長 (五十音順、敬称略) 3 研究会の開催状況 ○ H19 12/18 第1回研究会 ・地理空間情報を活用したビジネスの事例紹介 ○ H20 1/30 第2回研究会 ・地理空間情報を活用したサービスと、それを巡る関係者 ○ H20 2/14 第3回研究会 ・地図情報の整備の現状及び問題点 ○ H20 3/5 第4回研究会 ・位置情報把握に関する現状と問題点 ○ H20 4/4 第5回研究会 ・報告書の骨子案について ○ H20 5/16(予定) 第6回研究会 4 報告書の目次(イメージ) Ⅰ-1 Ⅰ-2 Ⅰ-2-1 Ⅰ-2-2 Ⅰ-2-3 Ⅰ-2-4 Ⅰ-2-5 Ⅱ Ⅱ-1 Ⅱ-2 Ⅲ Ⅲ-1 Ⅲ-2 地理空間情報サービスのこれまで 地理空間情報サービスの現状など 地理空間情報サービスの現状 地理空間情報サービスを巡る事業者とそのビジネスモデル 地理情報の整備に係る現状 位置情報の把握に係る現状 地理空間情報サービスを取り巻く環境変化 2013年の地理空間情報サービス 2013年の地理空間情報サービスに係る展望 2013年の地理空間情報サービス市場の推移 地理空間情報サービス発展のための課題と提言 関係事業者の課題 提言 5 地理空間情報サービスのこれまで 基本法の時代において、時空間情報の利活用やサービスの拡大 並びに価値を高めるためには? ト ピ ッ ク ス ・ 地 域 情 報 化 ・行 政 情 報 化 の 推 進 利 用 機 会 ・ 利 用 者 ≒数 コ ン テ ン ツ 量 ブログやマッシュアップ等のWeb2.0的な利活用の 拡大により、多種多様なコンテンツやサイトが増加・・・ ツールやサービスのさらなる拡大により、不特 定多数のユーザやビジネスで、コンテンツの 発信も含めた多様な目的で利用 ツールやサービスの拡大により、不特定多数 のユーザが主に位置を把握する目的で利用 ? 特定の少数ユーザが特定の業務で利用 (現在) 時間経過 ■政策施策 ■ツール ■サービス ■仕様等 ■その他 <提供:gコンテンツ流通推進協議会> 6 地理空間情報サービスを巡る事業者(相関図) 法人ユーザ 携帯電話キャリア 事業者 鉄道会社等 個人ユーザ 法人ユーザ 法人ユーザ 法人ユーザ APIの無償公開 ソフトウェア 事業者 (2005年6月以降) 法人ユーザ GISソリューション 事業者 インターネット ポータル事業者 個人ユーザ カーナビ 事業者 ライセンス料 地図調製業者 -官製地図を編集・加工して新しい地図を作製- 申請 官製地図 無償提供(原則) 国 地方自治体 基本図(国土地理院); 1/25,000 ○ 国全体を網羅した地図を国土地理 院が整備・維持管理 事業目的毎 に一部領域の 地図を整備 ○ 市町村単位で整備 森林基本図(林野庁、県) 海図・航空図 (海上保安庁) 都市計画基図(県・市町村) ; 1/2,500 地籍図;1/500 (市町村) 道路台帳図(国土交通省、県市町村) 発注 等 納品 測量事業者 7 地理情報を整備する事業者(相関図)と利用者からの指摘の例 測量法上、地図の精度は 規程されているものの、実 際には市町村単位の地図 では境界ではズレが生じ ている。 統合GISの導入が2割程度にと どまっているため、同じ市町村 内でも電子地図作製が効率的 に行われていない。 自治体毎に地図が更新される ため、「鮮度」がバラバラ。 一般的に、民間が求めるほど 十分な鮮度ではない 官製地図 国 地方自治体 基本図(国土地理院); 1/25,000 都市計画基図(県・市町村) 1/2,500 ○ 国全体を網羅した地図を国土地理院 が整備・維持管理 事業目的毎 に一部領域の 地図を整備 海図・航空図 (海上保安庁) ○ 市町村単位で整備 森林基本図(林野庁、県) 地籍図;1/500 (市町村) 道路台帳図(国土交通省、県市町村) 発注 納品 等 保有している地図情報 を公開している自治体 はあまり多くない 測量事業者 これまでの測量単位の正方形(メッシュ)のデータは2 次元なので、3次元の電子データベースには馴染ま ない。その上、緯度経度を測定していないため、共通 基盤データベースに載りにくい。 世界測地系での測 量が行われていな いケースがある。 DGPS測量、レーザー測量 など、新たな測量技術の導 入が進んでいない 8 地理空間情報サービス利用側の事業者(新たなビジネスモデルの発生) 地図情報の多さなどサービスレベ 新たに発生したビジネスモデル ルは高くないが、利用コストは低い。 インターネットポータル事業 者から無償提供されるAPI を技術的に活用し、安価な GISサービスを提供。 法人ユーザ 法人ユーザ 個人ユーザ 携帯電話キャリア 事業者 鉄道会社等 競争が生まれ、サービ スの質及び量の拡大 が生まれつつある。 ソフトウェア 事業者 地図情報等が豊富なサービ スだが、利用コストは高い。 法人ユーザ 法人ユーザ APIの無償公開 法人ユーザ (2005年6月以降) 従来のビジネスモデル 個人ユーザ インターネット ポータル事業者 ポータルの付加価値を向上さ せるため、地図情報等を無償 で提供。ポータルへの広告掲 載料等から収益を確保。 GISソリューション 事業者 カーナビ 事業者 独自のGISシステムを用いて GISソリューションを提供。 ライセンス料 調製地図業者 -官製地図を編集・加工して新しい地図を作製番地の調査など、人件費をかけて各種情報を 付与し、官製地図から地図の付加価値を向上。 9 地理空間情報サービスに係る地図情報の利用料の推移 50mメッシュ FD1枚 9500円 → CD1枚 7500円 電 子 地 図 の 価 格 価格の低廉化でユー インターネッ ト事業者が ザー一層の拡大! 公開する電 子地図を活 用した低廉 なサービス が提供され、 市場が拡大。 それがさら に、価格低 下を生むと (現在) 時間経過 いう好循環 が発生。 ユーザーの拡大と共 に緩やかに価格低下 地図そのもののライセンス利用料が高額 になるため、当該地図データを使うサービ スを低料金で提供することは困難だった ■政策施策 ■ツール ケ ー タ イ ■ マ ッ シ ュ ア 、 ッ プ ( 、 ( 2 ) 0 ■ google earth 指 針 ■ Web . google yahoo API GIS G I S ■ 民 間 地 図 サ イ ト ■ G I S ア ク シ ョ ン プ ロ グ ラ ム GPS ■ Web ■サービス ■ カ ー ナ ビ ■ 統 合 型 ■ G I S ア プク ロ シ グョ ラン ム 20 10 ■ N S D I 法 ■ 準 天 頂 衛 星 10 位置情報把握に関する環境変化1 ■ 測位情報を受信可能なデバイスの普及拡大 ・・・ 販売台数累計2830万台(2007年9月)。安価なPND(Personal Navigation Device)が2006年頃か ら出現し、高価格帯のカーナビとの競合が生じている。 GPS機能付き 携帯電話 ・・・ ・2007年4月以降の第3世代携帯電話へのGPS機能の義務化がなされた。 ・携帯電話の買い替えサイクルが平均約3年であることを考えると、5年もするとほとんどの携帯 電話保有者はGPS機能付き携帯電話を持つことになる。 ・さらに、現在総務省で検討されている小型基地局の設置に係る規制緩和が今秋に予定されて おり、これを受けて基地局が増加し、これまで電波の届きにくかった屋内でも通信が確保される と期待できる。 ・携帯電話の保有率も継続して上昇しており、2015年までには100%に達すると予想される。 GPS機能付き携 帯ゲーム機 ・・・ 携帯ゲーム機が我が国では普及が進んでおり、現在の国内販売台数(累計)は約3000万台。 GPS機能を付与してゲームソフトも開発されており、今後さらなる普及が予想される。 ・・・ 携帯に適したB5版ノートPCやPDAの販売も拡大しており、ビジネス利用における個人所有の モバイルPCは増加している模様。これらのモバイルPCには、無線LAN機能を有しており、例え ば地下鉄構内などでもインターネットに接続できるなど、徐々に無線利用できる範囲が拡大してい る。2015年までには普及率が90%に達すると予想される。 カーナビゲーション モバイルPC ・ 位置情報把握を活用したビジネス発展の土台が出来つつある。 11 測位衛星からの電波受信機の普及 GPS携帯電話の推移(KDDI) カーナビ端末の推移 出典:国土交通省ホームページ PND端末の推移 2004年 3月末 9月末 2006年 12月末 6月末 3月末 9月末 2005年 12月末 6月末 3月末 12月末 9月末 6月末 3月末 9月末 2003年 12月末 6月末 3月末 9月末 2002年 12月末 6月末 3月末 稼働台数[百万台] auケータイ稼働台数とGPS対応について 情報元:電気通信事業者協会(TCA) 2007年 GPS付きゲーム機の推移 出典:http://www.gpara.com/ranking/mediacreatebn/dshistory200708.php 12 位置情報把握に関する環境変化2 ■ 位置情報把握を可能とする電波の多様化 人工衛星(測位衛星、気象衛星) 測位衛星: <運用中> ・GPS(米国) ・GLONASS(ロシア) 人工衛星(測位衛星、気象衛星) 移動体(人、車など)の 位置情報(X,Y,Z) 及び測定時刻 X : 緯度 Y : 軽度 Z : 高さ <今後の予定> ・Galileo(EU) ・準天頂衛星(日本) 電子基準点 無線LANアクセスポイント 基地局 携帯電話、GPS受信機など ノートPCなどの無線端末を、 相互に接続したり、他の ネットワーク(有線LAN等) に接続する無線機の一種。 電子基準点 基地局 国土地理院が全国約1200箇所に設 置した、地殻変動監視のためのGPS 連続観測点。24時間連続観測、リア ルタイムデータを観測センターへ送信。 電子基準点 携帯電話・PHS等と無線通 信により、電話網との通信・ 通話を中継。 13 電子地図(三次元物体座標)と三次元位置情報の関係 人工衛星(測位衛星、気象衛星) 人工衛星(測位衛星、気象衛星) 位置情報は世界測地系の座標(緯 度、経度、高さ)及び測定時刻の データとして与えられる。 移動体(人、車など)の 位置情報(X,Y,Z) 及び測定時刻 人や物の識別情報を位 置情報(座標、時刻)と結 びつけて識別することで 新たな価値が生まれる・・ X : 緯度 Y : 軽度 Z : 高さ 電子基準点 無線LANアクセスポイント 基地局 携帯電話、GPS受信機など 電子基準点 電子基準点 基地局 これまではGPS衛星からの 信号により位置の精度が決 まっていたが、使用できる電 波の多様化など、様々な手 法により精度向上や屋内測 位が実現しつつある。 電子地図上に存在する物体の座標データ(緯度、経度、高さ)の精度が確保されてい れば、移動体と物体との相対位置が正確に把握可能。 14 地理空間情報の体系整備のイメージ 利用サイドの視点から見た特徴 何時でも、何処でも、誰でもが、 その人にとって、その時その場 所の状況に応じて発信・利用で きるパーソナルな情報 場所やサービスを 結び付け、新たな付 加価値を与える便 利で有用な情報 人や物と周囲の 状況をリアルに結 びつけるつながり 力のある情報 地図表現のほか、 様々な分野に利 用できる集計や解 析が可能な情報 「地理空間情報」とは、自分や事物の存在する「位置」とその場所の「地理情報」(建物や 道の名前、住所など)及び関連した情報(建物内のレストランの評判など)が結びついた 情報。情報爆発社会の中で、情報の検索や集積がしやすい体系を持つことが必要。 3次元標準座標を鍵とすると、より情報の集積や検索がしやすくなる 3次元位置情報 の取得 基盤地図情報 測位衛星からの電波や、これを 補完する位置の把握に必要な電 波等を受信機でキャッチ 地球上の場 所の基準と なる世界標 準の3次元 座標 地理情報データ ベースの整備 これまでの紙の2次元地図から、 デジタルの3次元地理情報デー タベースへ変化する中で、様々 な関連情報を体系的に整理 15 研究会における提言(一部抜粋) (1)社会基盤関連 地理空間情報サービスの事業者利用を拡大するため、高さ情報も加えた立体的な表現を行うとともに、時間情報 も加えた四次元の地理空間情報を整備していくべき。 行政コスト低減の観点から、行政内部の情報の共有化を進めるとともに、民間でのビジネス利用を促進するため 利用しやすい形式で地理空間情報を公開するべき。 地理空間情報の導入・更新コストの低減のため、官民連携による効率的な更新・情報収集体制の検討や多様な 情報の収集・編集支援サービスといった流通基盤の整備が必要。 (2)制度関連 公共測量に民間測量の成果を活用する観点から、民間測量成果を基盤地図情報等として利活用する方策が重要。 地理空間情報活用による業務コスト削減効果や環境負荷の削減効果のコストメリットなどを有するビジネスモデル に対する理解度を高めるため、地域における地理空間情報を活用した実証実験等により検証をして当該理解を高 めることが必要。 (3)標準化関連 民間企業や一般ユーザによる地理空間情報の利用を促進するために、POI(Point Of Interface )コンテンツに係る データ形式の標準化や、住所や建物の位置情報のJIS化、データ送信時の共通フォーマット、公共施設や町字等 に関する共通コード体系を整備するべき。 (4)技術開発関連 屋内・屋外を問わずにシームレスに位置情報を得ることが出来る環境を実現することが重要であり、屋内測位に 必要なセンサーネットワーク等を整備するべき。 16 普及啓蒙関係:地理空間情報を活用したビジネスモデルの事例拡大が課題 提言:地理空間情報活用による業務コスト削減効果や環境負荷の削減効果のコストメリットなどを有するビジネス 提言 モデルに対する理解度を高めるため、地域における地理空間情報を活用した実証事業等による検証及び 普及啓蒙が必要。 物流効率化等の 業務コスト削減の進展 民間企業による 業務支援サービスへの 地理空間情報の活用 例 マーケティングサービス、 配車サービス、医療サービス、 福祉サービス等 インターネット網 衛星測位(GPS等)を活用した位置情報や国や自治体が 保有する地図情報の提供 民間の地理空間情報の 調達による活用 国、地方自治体 エネルギーITS等への活 用による環境負荷削減の 進展 官民による相互連携 自治体・民間企業が保有する地図情報の活用 地域産業、地域住民支援にお ける地理空間情報の活用拡大 地理空間情報を活用 した地域産業による ビジネスモデルの検証 例 観光ポータル 17 社会基盤関連:地理空間情報の流通促進が課題 提言:民間企業や公的機関が保有する地理空間情報の流通促進の観点から、住所や建物の位置情報の標準化(J 提言 ISコード化)や既存空間コード間の連携のためのPI(Place Identifier)情報付加の仕組みが重要。 ○ 住所・建物等の標準化(JISコード化) JIS規格等に準じた 現在JISコードは、県、市区町村までとなっ 行政や民間企業が 地理空間情報流通基盤 ているが、地番、号までの住所や建物、施設 保有する地理空間 等のJISコード化を推進。 ○ プラット 情報の認証 PI( PI(Place Identifier)情 )情 フォーム機能 報の位置データ変換 建物や施設等 地理識別子 座標+時間情報 の地理空間情報 ○○△道路 (a,b ,c)+更新時刻 の所在やAPIなど ×× □橋 (X,Y, Z) +更新時刻 を登録・管理し、 インターネット A市役所 それら情報を提 各事業者が保有する地理空間情報 供するプラット を連携・活用 フォームの構築 地理識別子 地理識別子 JISに準拠した地理空●●町1丁目 地理識別子 間情報DB ●●町2丁目 時空間情報DB アプリケーション インターフェース(API) の公開 座標+時間情報 座標 座標 (a,b. c) Bコンテンツ プロバイダ ○ 座標系 標準化に当たっては、世界測地系 に基づく三次元座標+時間情報を 加えた四次元情報を活用 携帯端末歩行者案内サービス 携帯端末歩行者案内サービス リアルタイム配信カーナビ リアルタイム配信カーナビ タクシー・物流業サービス 住所や建物等 に関する情報を 共有・活用 携帯電話 C観光ポータル (X,Y. Z) カーナビ 地図A 座標+時間情報 (a,b, c) +更新時刻 △△店 (x,y, z) +更新時刻 モデルサービス群 デジタル情報家電(PC) 地図B 利用者 タクシー・物流業サービス 地域住民支援サービス 地理識別子 □□レストラン 地図C 18 社会基盤関連:公共施設等の三次元位置情報等を提供する仕組みが課題 提言:地理空間情報の鮮度向上のため、高精度の位置情報把握技術や三次元電子地図を活用して、 提言 公共施設等の改変後の位置情報及び情報更新時刻の迅速な提供を図ることが有効。 ○ 位置情報把握技術により公共施設等の改変の 状況(位置情報及び情報更新時刻)を3次元電子地 図上に登録する仕組みが必要ではないか。 人工衛星(測位衛星) 高精度な位置情報把 握技術を活用し、公共 施設等の緯度、経度、 高さ情報を把握 移動体(人、車など)の 位置情報(緯度,経度,高さ) 測位衛星: <運用中> ・GPS(米国) ・GLONASS(ロシア) <今後の予定> ・Galileo(EU) ・準天頂衛星(日本) 及び時刻 衛星測位を地上基準 点からの電波で補正で 高精度な位置情報を 取得 電子基準点 無線LANアクセスポイント 基地局 電子基準点 基地局 ○ 更新された公共施設等の三次元 位置情報及び情報更新時刻を公開する。 電子基準点 三次元電子地図イメージ 19 研究開発分野:屋内位置情報を活用できる環境を整備することが課題 提言:コグニティブ無線技術を応用した測位デバイス等を用いて、駅などの公的空間において屋内位 提言 置情報をシームレスに活用できる環境を整備することが必要。 =屋内測位技術の発展= ・無線LAN(WiFi)を活用した屋内位置情報把握サービスの出現 ・携帯電話と基地局による屋内位置情報の把握(日本版911) ・無線タグによる屋内位置情報の把握(ロボット等への応用) ・衛星測位と地上電波等を組合わせた位置情報の精度向上(IMES) 衛星測位番号(PRN1~11) 屋内位置情報を活用した サービスのイメージ 屋内 RFID ・屋内測位技術の精度検証 ・衛星測位機能付き携帯電話 PC等の動作検証 ・RFIDの規格検証 ・公共空間における利用者保護 に関する制度検討 シームレスな位置情報サービス 新たな地理空間情報 サービスの創出 RFID 無線LAN等 20 まとめ 地理空間情報サービス産業への期待 企業経営の合理化等に資する地理空間情報サービス 情報爆発社会における地理空間情報の体系化 ご清聴ありがとうございました! 21