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私たちの道徳
26初教課第8号 平成26年5月15日 各都道府県教育委員会指導事務主管課長 各指定都市教育委員会指導事務主管課長 各 都 道 府 県 私 立 学 校 事 務 主 管 課 長 附属小・中学校(中等教育学校前期課程,特別支援学校小・中学部を含む) を置く各国立大学法人附属学校事務主管課長 構造改革特区域法第12条第1項の認定 を受け た各地方公共団体株式会 社立学校事務主管課長 殿 文部科学省初等中等教育局 教育課程課長 塩 見 み づ 枝 (印影印刷) 「私たちの道徳」の配布について(通知) 文部科学省では,道徳教育の一層の充実を図るため,道徳教育用教材「私たちの道徳」 を作成し,平成26年度から全国の小・中学生に使用してもらうよう配布をいたしました。 配布に当たっては,関係者の皆様に多大な御協力を頂いているところであり,深く感謝 申し上げます。 さて,本教材につきましては,平成26年2月14日付け25文科初第1221号で通 知しましたとおり,家庭での生活や学校と家庭との連携の強化,地域での活動等に際して も有効に活用されるよう,児童生徒一人に一冊ずつ渡していただくことを念頭に配布を行 ったものです。このような趣旨に鑑み,本教材は,学校に備え置くのではなく,児童生徒 が家庭に持ち帰って家庭や地域等でも活用できるよう,対象児童生徒一人一人に確実に配 布してくださいますよう重ねてお願いします。 また,「私たちの道徳」の活用に当たっては,別紙資料も御参照ください。 このことにつきまして,各都道府県教育委員会におかれては,域内の市町村教育委員会 及び所管の学校に対して,各指定都市教育委員会におかれては,所管の学校に対して,各 都道府県知事及び構造改革特別特区法第12条第1項の認定を受けた地方公共団体の長に おかれては,所轄の学校及び学校法人等に対して,国立大学長におかれては,その管下の 学校に対して,十分な周知と必要な指導等を頂きますようお願いします。 なお,「私たちの道徳」については,教師用の指導参考資料を今後作成し,平成26年 度中に配布を行う予定としておりますので,御参考まで申し添えます。 【本件連絡先】 文部科学省初等中等教育局教育課程課 教育課程第一係 TEL 03-5253-4111(内線2903) FAX 03-6734-3734 E-mail [email protected] (別紙資料) 「私たちの道徳」について 文部科学省初等中等教育局教育課程課 1 趣 旨 「私たちの道徳」は、 「心のノート」を全面改訂したものであり、児童生徒が道徳的価 値について自ら考え、行動できるようになることをねらいとして作成した道徳教育用教 材です。 2 特 徴 ・道徳の時間はもちろん、学校の教育活動全体を通じて、また、家庭や地域においても活 用することが期待されます。 ・学習指導要領に示す道徳の内容項目ごとに「読み物部分」と「書き込み部分」とで構成 しています。 ・児童生徒の発達の段階を踏まえ、先人等の名言、偉人や著名人の生き方に関する内容を 多く取り上げるとともに、いじめの問題への対応や我が国の伝統と文化、情報モラルに 関する内容などの充実を図っています。 3 活 用 「私たちの道徳」は、学校、家庭や地域で活用するだけでなく、児童生徒が自主的に 読んだり考えたりして活用することができます。 また、 「私たちの道徳」は、児童生徒が複数学年にわたって使用するものであり、考え たことや書き込んだことを振り返って、自らの成長を実感しながら道徳性を育んでいく ことができます。 各学校においては、道徳教育の全体計画や道徳の時間の年間指導計画に位置付けるな どして全教職員で共通理解を図り、児童生徒の発達の段階を踏まえて計画的に活用して ください。 あわせて、家庭や地域での活用や、児童生徒の自主的な活用が促されるよう、家庭や 地域と連携を図るなどの適切な配慮を行ってください。 (1)学校での活用 ① 道徳の時間での活用 「私たちの道徳」は、学校の道徳の時間において中心的な資料としても、また補助 的な教材としても活用できます。 「読み物部分」と「書き込み部分」とを併せて1単位 時間を通して活用したり、他の教材と併せて活用したりもできます。 ② 学校の教育活動全体を通じての活用 「私たちの道徳」は、学校の教育活動全体を通じて活用できます。各教科等の学習 において、それぞれの特質に応じて道徳性を育んだり、道徳の時間との関連を図って 指導を行ったりする際に活用できます。 また、日常生活や学校の教育活動における様々な体験を、道徳教育の視点からとら え直して、児童生徒の内面に根ざした道徳性を育んでいく上で有効に活用することが できます。 (2)家庭や地域での活用 「私たちの道徳」には、家庭や地域で話し合ったことを書き込んだり、家族が書き 込んだりする欄が多く設けられており、家庭や地域で広く活用できます。 こうした、家庭や地域での活用を通じて、家庭や地域と連携して児童生徒の豊かな 心を育んでいくことができます。 (3)児童生徒による自主的な活用 「私たちの道徳」を、児童生徒が、学校や家庭において何度も読み返したり、書き 込んだりして学習することで、道徳的価値について自ら考えるきっかけとなり、道徳 性を育んでいくことが期待されます。