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(4)①災害廃棄物処理事業に係る損壊家屋の建物解体及び基礎撤去
家屋被害状況(9月末現在)
•全壊 ・・・
16,452棟
•大規模半壊・・・ 2,309棟
•半壊 ・・・
1,893棟
•計
・・・
20,654棟
損壊家屋建物解体件数(8月末現在)
・受付件数 ・・・ 3,808件 a
・発注済
・・・ 3,808件 b
・進捗率
・・・
100% b/a
基礎撤去の状況(9月末現在)
基礎撤去施工業者に対する聞き取り調査
市主導型基礎撤去位置図
(鹿折地区)
気仙沼災害廃棄物処理協議会加盟各社他合計
受託件数・・・3,317件
撤去完了・・・2,995件
進 捗 率・・・90.29%
市主導型基礎撤去位置図
(南気仙沼地区)
今後の事業の進め方
鹿折,南気仙沼地区の盛土嵩上げ等復旧整備区域は,
市が主導して境界確認と基礎撤去を行う。
各種事業等による撤去
・水産加工施設等集積地内
・土地区画整理事業地内
・三陸道,大島架橋の用地買収地
各事業メニューに基礎撤去作業が含まれており,当該事業内での撤去作業が行われる。
35
(4)②災害廃棄物処理業務(気仙沼ブロック(気仙沼処理区))進捗状況
階上地区
実施工程表
平成25年10月1日現在
36
(4)②災害廃棄物処理業務(気仙沼ブロック(気仙沼処理区))進捗状況
小泉地区 実施工程表
平成25年10月1日現在
橋梁
国道45号転回場
37
(4)③再生可能エネルギーの導入支援・促進事業
再生可能エネルギー設備の導入を進め,災害に強い自立・分散型エネルギーシステムの構築を図る
①太陽光発電導入促進事業
太陽光発電設置補助制度(H24~26年度)
対象者
補助金額
太陽光発電設備を住宅又は事業所に設置する方
個人住宅 1kw当たり25,000円,限度額10万円
事 業 者 1kw当たり25,000円,限度額30万円
H24~25年度 設置状況(H25年9月末現在)
個人住宅
265件 1,219.8kw
事 業 者
13件
135.1kw
合
計
278件 1,354.9kw
公共施設太陽光発電設備導入事業(H24~27年度)
設置箇所(予定も含む)45施設 339.7kw(H25年3月末現在)
課
題
779トン/年
※CO2削減量1トン=ガソリン431リットル相当
②CO2排出削減対策事業
コミュニティ施設 21施設
公民館
10施設
小学校
6施設
中学校
4施設
その他(本吉病院等)4施設
CO2削減量※(見込み)
701トン/年
78トン/年
85.5kw
100.0kw
60.0kw
40.0kw
54.2kw
CO2削減量※
(見込み)
195トン/年
①設置効果の周知による導入動機付けの継続が必要
38
省エネ対策事業(H23・24年度実施分)
・学校施設・都市公園のLED化
・PHV公用車購入
・地球温暖化防止普及啓発事業
CO2削減量※(見込み) 12トン/年
②地元産業振興との関連性が低い
(5)① 被災福祉施設の復旧と保健・医療・福祉・介護の連携
被災した福祉施設を災害の影響を受けない安全な場所で復旧するとともに,保健・医療・福祉・介護のネットワーク
を強化し,だれもが安心して生活できる地域環境づくりを推進します。
被災した福祉施設等の復旧状況(H25.10.2 現在)
震災前
件 数
区分
被災状況内訳
被 災 後
被災件数
再開件数
1
0
1
1
7
7
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
認知症高齢者グループホーム
6
4
12
老人デイサービスセンター
20
6
4
居宅介護支援
訪問介護
訪問看護
軽費老人ホーム
21
13
3
3
8
6
2
1
7
6
2
1
2
2
2
就労継続支援(B 型)事業所
障害者グループホーム・ケアホーム
地域活動支援センター
4
10
2
1
4
1
1
2
1
認可保育所
11
3
2
9
8
5
1
4
1
1
1
0
11
3
3
児童デイサービス事業所
小規模保育所
認可外保育施設
児童館
※
留守家庭児童センター
※ 震災前からの休所施設を除く
39
備考
H25. 7. 1 リバーサイド春圃が舘山地内に新築移転
H25. 4. 1 やすらぎデイサービスが西中才地内に新築移転
H25. 4. 1 大谷デイサービスが本吉町窪地内に新築移転
H24.10. 1 マザーズホームが松崎柳沢地内に新築移転
H25. 6. 3 オレンジキッズが東新城地内に新築移転
H23. 5.12 階上保育所再開
H24.10. 1 牧沢きぼう保育所開所(一景島保育所移転,名称変更)
H24. 4. 1 波路上保育所再開(仮施設)
H23. 7. 1 大谷小学校区留守家庭児童センター再開(仮施設)
H24. 4. 1 鹿折小学校区留守家庭児童センター再開
H24. 5. 1 気仙沼小学校区留守家庭児童センター再開
地域包括支援センターの増設

今後の復旧予定
平成 24 年10月1日に北部地域(唐桑,鹿折)及び南部地域
・被災した特別養護老人ホームは,新月地内への移転を計画し,
(本吉)に,それぞれ1箇所地域包括支援センターを委託に
平成25年度に整備予定
より増設

・被災した波路上保育所及び大谷学童留守家庭児童センターは,そ
センターは,保健師,社会福祉士,主任介護支援専門員各1
れぞれ波路上原地内及び大谷小学校地内に平成25年度内に移
人の3人体制とし,北部地域は東八幡前地内,南部地域は本
転整備予定
吉町津谷松岡地内に事務所を設置
(参考) 東日本大震災にかかる市内医療機関の被災状況及び再開状況
被災状況内訳
震災前件数
被災なし
被災件数
被災後
再開件数
H25年9月現在
震災後
件数
廃業・未再開件数
再開率
(震災後/震災前)
病 院
6
3
3
3
6
0
100.0%
診療所
28
8
20
15
23
5
82.1%
歯 科
26
11
15
11
21
5
80.8%
合 計
60
22
38
29
50
10
83.3%
※介護等施設内診療所7箇所と保健所、子どもセンターは除外
※1歯科医院について、被災はしなかったが、医師が高齢のため震災後に廃業
40
(5)② 市立新病院建設事業
本圏域の災害拠点病院である市立病院について,安全高地に移転新築し災害救急医療の機能充実を図るとともに,住
民の生命と健康を守る中核的医療機関として整備します。
新病院の
新病院の概要
完成予想図
場所:赤岩杉ノ沢 地内
田中前方向から望んだイメージ図
診療科目・病床
診療科目:18科(現在の診療科と同じ)
病 床 数:340床(一般336床,感染症4床)
※一般336床のうち48床は回復期リハビリテーション病床
建物の構成・構造:7階建て 免震構造方式
土地利用計画
開発予定面積:58,322.9 ㎡
必要敷地面積:40,000 ㎡
進捗状況
今後の
今後の予定
平成 25 年
3月4日
市議会へ基本設計(案)提示
7月10日~12月27日
支障木伐採
8月21日
用地取得完了
41
(5)③ 応急仮設住宅での高齢者等の見守り事業
(平成 25 年 4 月~平成 25 年 8 月)
1 応急仮設住宅入居者等サポートセンター事業
事 業 内 容:
委
託
2 震災被災地域高齢者等友愛訪問事業
応急仮設住宅入居者に対する総合相談の実施や交流活動に
事 業 内 容: 応急仮設住宅に入居している高齢者等を訪問し,声がけや話
より,孤立化,ひきこもり等を防止し,安心した生活が送ら
し相手,簡単な生活上の手伝い等を行うことにより高齢者の孤
れるよう支援している。
立化,ひきこもりを防止している。
先:市内社会福祉法人等(4 事業所)
委
託
先:市内居宅介護支援事業所(8 事業所)
(単位:人)
入 居 者 数 相談チーム数 活 動 延 件 数
7,075
総 計
7
内
訳
訪 問 (延 戸 数 ) 相 談 (延 件 数 ) イ ベ ン ト (延回 数 )
17,112
15,123
1,918
71
(単位:人)
訪
要継続訪問者
委
託
410
90
11,665
訳
外出支援
105
引越支援
149
そ
の 他
1
2,163
4 絆再生事業(生活支援相談員活動状況)
応急仮設住宅の高齢者等を中心とした巡回型の世代間交流
事 業 内 容:
生活支援相談員等の配置により,被災した高齢者,障害者
事業の企画,実施を委託して高齢者等の元気づくりを支援し
や離職を余儀なくされた若年層などを対象に,孤立化防止や
ている。
見守り,関係機関への連絡等,問題解決に向けた総合相談を
行う。
委
総 計
買物支援
話し相手
14,083
総 計
先:(社)気仙沼復興協会(KRA)
仮設住宅
団 地 数
内
延 人 数
3 震災被災地域高齢者等交流推進事業
事 業 内 容:
問
開催回数 参加人数
303
3,501
主 な 活 動 内 容
託
先:社会福祉法人気仙沼市社会福祉協議会
区 分
訪問状況
お茶会,健康体操,創作活動等
訪問時相談件数
交流事業
総 計
42
延 件 数
14,647
84
144
14,875
備
考
仮設住宅訪問及び在宅,みなし仮設住宅等訪問
相談内容:住宅関係,介護相談,生活環境,健康等
地区社協,KRA,ボランティアとの共催
(5)④ 地域支え合い体制づくり事業の継続と拡充
○「地域支え合い体制づくり事業」(単年度事業)により,応急仮設住宅にサポートセンター
を設置し,生活支援員による訪問活動や総合相談を行い,高齢者等の孤立化を防止している。
◆
気仙沼市高齢者数(平成25年8月末現在)
人
口
68,375人
高齢者数
22,058人
高齢化率
32.26%
◆
◆ 災害公営住宅・防災集団移転先におけるLSA
(生活援助員)の配置について(検討中)
災害公営住宅
防災集団移転
・バリアフリー化
・緊急通報システム
・緊急通報システム
応急仮設住宅高齢者数(平成25年8月末現在)
建 設 戸 数
3,504戸
入
居 者
数
7,111人
高
齢 者
数
2,263人
高
齢 化
率
31.82%
◆
災害公営住宅における高齢者世帯数
(平成25年8月末現在「災害公営住宅仮申込」より)
緊急時の対応
災害公営住宅
災害公営住宅
・バリアフリー化
・緊急通報システム
凡例
巡回
滞在
支援
・包括支援センター ・社会福祉協議会
・介護サービス事業者 ・民生委員 ・自治会
課
・安否確認
・生活相談
・バリアフリー化
・緊急通報システム
支援
等
災害公営住宅各地区
防災集団移転地区
LSA(生活援助員)
高齢者相談室
(LSA事務所)
題
今後整備する災害公営住宅や防災集団移転先においても,引き続き高齢者等の支援
が必要となることから,当該事業の継続と事業の拡充が不可欠。
43
(5)⑤ 被災者の健康づくり支援
震災後の生活環境変化に伴い,生活不活発病の増加や,ストレスによる健康状態の悪化等,被災者の健康管理・ストレス対策が重
要になっていることから,市民の健康づくりを支援するため,県と共同による健康調査や健康教育・健康相談,家庭訪問による健康
状態の把握や保健指導,心のケアの普及啓発等を実施している。
健康調査 (アンケート調査:宮城県・気仙沼市共同実施)
対象
民間賃貸
(みなし仮
設)住宅入
居者
仮設住宅入
居者
実施期間
対象
世帯数
回収
世帯数
回収率
有効回
答者数
ハイリス
ク者数
専門職による
要フォロー者
数
継続フォロー数
(H25.9.30現
在)
1回目
平成24年1月~3月
-
1,128
-
3,318
438
211
23
2回目
平成24年12月~
平成25年2月
-
1,021
-
2,662
290
236
22
1回目
平成24年9月~10月
3,055
1,378
45.1%
3,055
564
243
19
*民間賃貸(みなし仮設)住宅入居者の健康調査については,送付時点における住基上の対象世帯数の把握ができないため, 回収率は示されない。
*仮設住宅入居者健康調査の2回目は9月から実施中。民間賃貸(みなし仮設)住宅入居者健康調査の3回目は12月から開始予定。
健康調査後の健康支援
*ハイリスク者:心の項目で点数が高い方,飲酒に問題のある方,医療中断の方等
*ハイリスク者のうち,専門職による要フォロー者に対しては,市・気仙沼保健所・みやぎ心のケアセンターが連携して訪問等を行い,継続的な健康指導を
行っている。
*アンケート調査の未回答者に対しては,サポートセンターや生活支援相談員等と連携し,提出について声がけ等を行っている。
健康教育・健康相談
<健康教育・健康相談>
年度
回数
心のケアの普及啓発等
家庭訪問
<家庭訪問>
参加延人数
<健康講演会・健康教室等>
年度
件数
年度
回数
参加延人数
平成23年度
26
277
平成23年度
131
平成23年度
30
858
平成24年度
213
2,133
平成24年度
877
平成24年度
75
1,448
*生活習慣病予防,健康体操,栄養相談会
歯とお口のセミナー,生活不活発病予防
介護予防の講話や個別相談等実施
*健康調査結果要フォロー者や仮設
住宅・民間賃貸(みなし仮設)住宅
入居者等を訪問
44
*こころの健康セミナー,災害時スタッフ研修会
自殺予防研修会,心カフェ(交流会),断酒を目指す会
遺族支援(グリーフケア会・わかちあいの会) 等の開催
(6)① 防災教育の充実
これからの気仙沼の復興を担う子ども達を育成するためには,学校教育における防災教育の充実を図る必要がある。また,
大震災の記憶が薄れることなく後世に伝える仕組みを築き,子ども達の自然災害に対する畏敬の念を育てる必要がある。
そのため,各学校に防災主任を配置し,教職員の防災・減災意識をさらに高めるため,計画的に研修を実施している。ま
た,気仙沼市教育研究員制度を活用し,防災マニュアルや防災教育プログラム,防災マップの開発・作成を行っている。
課 題
取組の状況
【平成23年度】
○防災教育推進委員会の開催(危機管理課,教育委員会,市立学校長会)
○『記録「東日本大震災」被災から前進するために』発刊
○「東日本大震災からの学び~気仙沼の教育現場から見えてきたESDと防災教育~」発刊
○地震・津波マニュアルの作成
○防災教育計画の指針確認
【平成24年度】
○心のケアへの対応~児童・生徒・教職員~
・スクールカウンセラーの緊急派遣と研修会の実施
○防災主任研修会
・ロールプレーイング形式での図上訓練
(災害発生初動期における教職員の対処能力向上)
・講話「これからの防災と災害発生時の意思決定」
(迅速な意思決定をするためのIDA理論について)
・防災主幹教諭の講話
○気仙沼市教育研究員
・愛媛県西条市を訪問し「子ども防災キャンプ」視察
・京都大学地球環境学を訪問(ショウ・ラジブ准教授)
・研究主題「東日本大震災を踏まえた気仙沼市の防災計画・防災教育の改善」
【平成25年度】
○防災マニュアルの自校化(幼・小・中)
○防災主幹・主任研修会
・各地区ごとの防災主幹が中心となった防災研修の立案
・防災主任研修会での図上訓練
○気仙沼市教育研究員
・三重県尾鷲市・兵庫県神戸市での視察研修
45
持続発展可能な気仙沼独自の
防災教育の構築
○気仙沼市教育研究員の活用
・防災教育の体系的整理
(ESDとしての防災教育,
発達段階に応じた防災教育
等)
○危機管理課との連携
○関係機関との連携
・京都大学等専門機関との連携
・特定非営利活動法人SEED
S ASIAとの連携
(6)② 学校の適正配置
気仙沼市義務教育環境検討委員会において,①学校規模及び配置の適正化に関する基本的な考え方,②学習・
教育環境向上のための具体的な学校配置案,③学校規模・配置の適正化に向けた具体的な方策,④その他義務教
育環境整備に向け必要となる事項について検討を行い,平成24年10月に答申が提出された。教育委員会では,
この答申を基に,パブリックコメントと地域懇談会による保護者・地域住民の声を踏まえながら,平成25年6
月27日に気仙沼市義務教育環境整備計画を決定した。今後は整備計画を基に統合を推進していく予定である。
気仙沼市義務教育環境整備計画の策定に関する経過
検討委員会の経過
今 後 の 予 定
地域懇談会等の経過
【平成23年9月26日】
【平成25年3月1日】
南気仙沼小学校と気仙沼小学校の統合
整備計画(案)の策定・公表,
を提言
パブリックコメント募集
【平成24年5月15日】
【平成25年3月~6月】
義務教育環境「中間報告」公表
整備計画(案)の説明・懇談
【平成24年5月15日~29日】
【平成25年7月】
中間報告へのパブリックコメント募集
「整備計画」の説明・懇談
【平成24年7月25日】
策定した整備計画及び市長の
浦島小学校と鹿折小学校の統合を提言
考えを説明(第1段階対象校)
【平成24年10月22日】
【平成25年8月】
「答申」を市長,教育長に提出
統合相手校での説明・懇談
「気仙沼市義務教育環境整備計画」に基づく学校適正化の推進
(平成25~26年度:第1段階対象校3校)
46
○気仙沼市義務教育環境整備計画に基づき,統合に
向けた準備会や懇談会での話し合いを実施する。
「
義
務
教
育
環
境
整
備
計
画
」
決
定
【
平
成
二
十
五
年
六
月
二
十
七
日
】
・平成26年4月新城小と落合小の統合が決定
通学区域審議会,統合準備会により統合に向けた
準備を進める。
課
題
・整備計画に基づく推進に当たっては,統合を進め
る学校並びに統合を検討する学校,保護者や地域
住民との懇談を通して理解と協力を得ながら進
めていく必要がある。
・整備計画の実施に当たっては,震災の復旧・復興,
特に出生数や居所状況の動向,通学路の整備状況
を見極めながら,進めていく必要がある。
(6)③ 被災文化財の修理・修復
東日本大震災により,国登録文化財や国県市指定文化財をはじめ,未指定の有形・無形の文化財も大きな被害を受けた。地域の
貴重な自然・文化遺産である文化財を保護・活用し,次代に受け継ぐため,NPOはじめ大学や専門機関等の支援・協力を得ながら,
国・県等と連携し,文化財レスキュー事業や文化財復元事業等を推進するとともに,被災した市民の心の支えとなる地域文化や伝
統芸能の再興を図る。
これまでの取組の状況
【指定文化財等修復事業】
〇被災した指定文化財等の所有者が行う修復事業への補助や市所有の指定文化財の修理を行う。
被災した小々汐尾形家住宅(未指定)については,修復保存会と連携し,(公財)日本ナショ
ナルトラスト等の支援を受け,回収した部材を修復中。梁柱の一部を仮組する実演イベン
ト等を実施。
〇本吉北方松崎村分間絵図(市指定)の修復,文化財標柱・説明板整備等を計画中。
【国登録文化財修復事業】
・「内湾地区の国登録文化財群の復興プロジェクト」(気仙沼風待ち復興検討会)と連携し,
文化庁や国内外の民間団体の支援を受け,被災建造物の応急修理を実施。
・文化遺産が復興に果たす意義や持続的な支援の必要性をアピールするため,「文化遺産と
▲男山本店店舗の曳き家,応急修理状況
まち,ひと,復興~宮城・東京・宮城リレーイベント~」(9月~26年2月。シンポ,
パネル展,ツアー)等を開催。内湾地区のまちづくりの方向性を考慮しながら,本格復元
整備を行うため,修復復元計画を作成する予定。
【文化財レスキュー事業・被災ミュージアム再興事業】
文化庁,県,国立歴史民俗博物館等の協力のもと,被災した施設(岩井崎プロムナードセン
ター,唐桑漁村センター等)や古民家(尾形家住宅等)で展示・収蔵されていた民俗資料,
古文書等を緊急に保全するため現地から救出し,現在,被災資料の再整理,データベース化
を進めている。
【文化芸術芸能再興プロジェクト(震災復興市民委員会提案事業)】
被災した打ちばやしや虎舞など伝統芸能の再興を図るため,民間支援団体ファンドや助成制 ▲復興支援イベントに出演する芸能団体
度とのマッチングによる道具や装束類の修理,新調。各種イベント等への出演支援,情報提
供などを進めている。
課
題
・国登録・指定文化財の修理・修復には多額の費用がかかることから,引き続き民間財団等への支援を要請するとともに,より一
層の国県市の財政的・技術的支援が必要。また,埋蔵文化財,建築,民俗学など専門職員の確保が急務。専門家や関係機関等
との連携も必要。
・再整理し一時保管している民俗資料等を安定収蔵するための場所の確保,資料の記録作成や展示会などの開催。
・伝統芸能の後継者の育成,発表公開する機会の確保,芸能の記録資料の作成など,持続的な活動への支援策が必要。
47
(7)① 仮設住宅での自治組織の設立・運営支援
1 自治組織設立状況
地域別
単位:団地・組織
団地数
気仙沼
唐 桑
本 吉
一 関
計
一関雇用促進住宅
合計
2 平成24年度の支援状況
66
8
14
2
90
2
92
結 成
団地数
64
8
13
2
87
2
89
結成組織数
うち休止組織
54
4
6
1
12
0
2
0
74
5
2
0
76
5
協議中
2
0
1
0
3
0
3
備
考
休止組織:組織は結
成されたが,役員改
選時に役員が決まら
ず,休止している組
織。
◎ 地域支援員の主な活動
① 仮設住宅を訪問し,相談業務や自
治会長への聞取り調査を行いな
がら,自治組織が抱える問題把握
や行政との橋渡し役に努めた。
② 住宅内の情報把握に努め,今後の
支援に繋げるため,住宅ごとの記
録シートを作成した。
③ 市の復興計画に関する情報をチ
ェックし,仮設住民,特に高齢者
(1) 4月から,一関市を含む各地域に地域支援員10名を配置し,仮設住宅内のコミュニティの維持に努めた。
(2) 仮設住宅代表者連絡会議を2回開催し,代表者相互の情報共有を図りながら問題等の解決に努めた。
(3) 自治組織運営補助金を継続して交付し,コミュニティ活動の活発化による維持充実を図った。
3 平成25年度の支援計画
が理解できる資料を作成し,説明
会を実施した。
④ NPO・NGO連絡会等や,地区
ごとの支援者ミーティングに出
席し,社会福祉協議会等と情報
共有を図り連携して仮設住宅の
支援を実施した。
支援状況
・4月 25 日に仮設住宅代表者会議を開催し,その中で代表者同士のワークショップを実施し情報交換を行った。
・災害公営住宅入居の仮申込みに伴い,提出漏れ等を未然に防止するため,全仮設住宅において書き方会を開催した。
・結成された組織の中には,役員の担い手不足による休止組織が出てきたことから,組織再開に向けた支援を行っている。
支援計画
・仮設住宅内での若者と高齢者との世代間交流に向けた行事を開催するための企画・運営の支援を行う。
・仮設住宅入居者に必要な情報を発信すると共に,仮設住宅と既存自治会との交流や情報交換の橋渡しを行う。
・自治組織運営補助金を継続して交付し,地域支援員が補助金の活用相談を実施し,自治組織の維持充実に努める。
4 課 題
(1) 仮設住宅の中には,自治組織内での合意形成や情報共有が出来ていない団地もある。
(2) 代表者が先に仮設住宅を退去する傾向にあり,役員改選後の運営サポートや,今後の代表者及び役員の担い手育成が必要となっている。
(3) 仮設住宅においては,コミュニケーションを取る事が苦手な方や,活動に参加することを不要とする住民もいるため,自治組織の活動が円滑に進ん
でいない状況も見受けられる。
48
(7)② 減災のためのコミュニティづくり・自治組織同士のコミュニティづくり
1 自治組織の現状
地域名
気仙沼
唐 桑
本 吉
計
自治組織数(震災前)
171
12
40
223
解散組織数
7
0
0
7
単位:組織
H25 年9月末現在組織数
164
12
40
216
・市内223自治組織のうち,気仙沼地域の7
組織から解散の報告があった。
・気仙沼地域の壊滅的な被害を受けた沿岸部に
おいては,いまだ活動が,震災前の状態に戻
っていない自治組織が多く,今後のコミュニ
ティの維持が懸念される。
2 平成24年度の支援状況
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
平成24年8月に,自治会等の活動等に関するアンケート調査を実施し,活動状況や集会施設の状況把握を行った。
地域支援員を活用し,自治会長への聞取り調査を行いながら,自治組織が抱える問題把握や行政との橋渡し役に努めた。
気仙沼地域の各地区自治会長連絡協議会代表者との懇談会を開催し,自治組織が抱える問題点等について情報共有を行った。
平成25年1月から2月にかけて,地域ごとに自治会長等と市政懇談会を実施し,復興に関する情報提供と意見聴取に努めた。
今まで交付していなかった気仙沼地域の自治組織へ運営費補助金を交付し,コミュニティ活動の活発化による自治組織の維持・充実を支援した。
3 平成25年度の支援計画
(1)
(2)
(3)
(4)
地域支援員による,運営支援を継続する。
運営補助金の交付を継続し,コミュニティ活動の活発化による維持充実を図る。
自治組織代表者会議を開催し,行政と自治組織の情報共有を行いながら連携し,コミュニティの維持・活発化を図る。
新たに地域支援員2名を配置し,まちづくりの担い手となる若い世代の人材育成に努める。
4 課 題
(1) 震災により,人口移動が激しい地区においては,既存自治会の統廃合や区域の見直しなどが必要となっている
(2) 防災集団移転や災害公営住宅の建設により,移転先の自治会等との新たなコミュニティ形成に支援する必要がある。
(3) 自治組織の役員の高齢化や後継者不足,会員の減少等により,震災の影響を除いても従前の活動の維持が困難な状況になっている。
49
(7)③ 情報の共有体制づくり
市広報や市ホームページ・Facebook(フェイスブック)等を活用し、市民をはじめ市外の方とも正確な
情報の共有化を図るため、情報発信改革プロジェクトを立ち上げ、誰もがわかりやすい情報発信に努め
る。また、状況の変化やニーズ、復旧・復興に向けた施策・事業等については、より積極的な広報活動
を展開する。さらに見やすくわかりやすい情報提供を図るため、市広報や市ホームページのリニューア
ルを適宜実施するとともに、市民の声を市政に反映させるため、住民と行政の対話づくりに努めてい
る。
取組の状況
課題
震災後に始めた主な取組
・ 市長記者会見の連日開催(23年3月12日~.現在は原則火・金に開催)
・ 「気仙沼市から市民の皆様へお知らせ」を毎日発行(23年3月16日~.現在は記事更新時発行)
・ 広報けせんぬま災害臨時号発行及び避難者への配付開始(23年5月~.23年9月からは通常号で発行)
・ フェイスブック海外版「KESENNUMA-BUILDING FOR THE FUTURE」の運用開始(23年8月8日~随時)
・ 記者発表資料のホームページ掲載(23年11月1日~随時)
・ 秘書広報課ツイッターの開始(23年11月~随時)
・ 「広報けせんぬま」のカラー化(24年4月15日号~)
・ 広報けせんぬまモニター会議の開催(24年度2回開催.25年度も2回開催予定)
・ 「広報けせんぬま号外版」の発行(24年7月12日~随時)
・ 「けせんぬま復興ニュース」の発行(24年8月1日~月2回)
・ 市政懇談会等の開催(24年度11回開催.25年度は応急仮設住宅及びみなし仮設
住宅の全居住者を対象に実施中.年度内に約40回開催予定)
・ フェイスブック日本語版「はまらいんや!気仙沼」の運用開始(24年11月1日~随時)
・ 市ホームページのリニューアルを実施(25年6月28日)
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今後も一層の
内容充実を図る
必要がある。
(8)① 平成25年度復興関連予算について(9月追加補正分まで)
総額 194,933,794 千円〔予算全体(221,058,990 千円)に占める割合 88.2%〕
市土基盤の整備
主 な 復 旧 ・ 復 興 事 業
【被災市街地復興推進事業】9,103,079 千円
鹿折・南気仙沼・内湾地区土地区画整理事業等
【道路(街路)整備事業】8,113,276 千円
防災集団移転促進事業に伴う道路,避難道路等の整備
【防災集団移転促進事業】38,347,826 千円
大沢A地区ほか 38 地区
【がけ地近接等危険住宅移転事業】1,148,700 千円
【住宅再建支援補助事業(市独自支援事業)
】1,816,808 千円
【災害公営住宅整備事業】10,859,443 千円
松岩地区ほか 19 地区
【公共土木施設災害復旧事業】3,571,302 千円
産業再生と雇用創出
【赤岩港水産加工団地造成事業】4,688,327 千円 【企業誘致推進事業】104,500 千円
【水産業共同利用施設復興整備事業】16,046,000 千円
【「海の市」復旧整備事業補助金】20,000 千円
【市産業復興支援事業】2,380,576 千円
【漁港施設機能強化事業(南気仙沼地区,鹿折地区)
】3,639,288 千円
【水産加工施設等集積地基盤整備事業】1,475,000 千円
【漁港施設用地盛土嵩上事業】177,677 千円
【水産流通基盤整備事業】720,198 千円
【漁業集落防災機能強化事業】1,819,359 千円
【海岸保全施設整備事業】580,392 千円
【漁港施設等災害復旧事業】7,665,429 千円
【造船・燃油施設整備事業】27,000 千円
【緊急雇用創出事業】1,342,734 千円
【農林施設災害復旧事業】241,099 千円
【被災農家経営再開支援事業】349,650 千円
【農山漁村地域復興基盤総合整備事業】48,612 千円
防災体制の整備
保健・医療・福祉・介護の充実
学びと子どもを育む環境の整備
【防災訓練の実施】3,800 千円
【消防防災施設・設備災害復旧事業】125,746 千円
【震災アーカイブ構築事業】19,892 千円
【地域防災計画改定事業】16,281 千円
【南気仙沼地区児童福祉施設用地取得】60,000 千円
【社会的包摂「絆」再生事業】140,000 千円
被災した高齢者,障がい者,離職を余儀なくされ
た若年層等に対する見守りや総合相談等を実施
【地域支え合い体制づくり事業】96,952 千円
応急仮設住宅入居者等に対する総合相談・交流活
動支援等を実施
【被災者の健康づくり支援事業】11,820 千円
【災害援護資金貸付金】600,000 千円
【応急仮設住宅維持管理費】158,677 千円
【福祉施設災害復旧事業】133,810 千円
波路上保育所等の災害復旧事業
【中学校仮設運動場整備事業】85,091 千円
【仮中央公民館施設整備事業】70,440 千円
【公民館災害復旧事業】314,340 千円
中央公民館等用地取得等
【スクールバス運行業務】38,464 千円
【被災児童・生徒就学援助事業】112,279 千円
【はまなすの館設備改修事業】70,000 千円
【市民会館改修事業】358,600 千円
自然環境の復元・保全と環境未来都市
(スマートシティ)の実現
【災害廃棄物処理事業】62,791,563 千円
【低炭素社会対応型浄化槽集中導入事業費補助金】
319,394 千円
【公共施設太陽光発電設備等導入事業】396,516
千円
【太陽光発電設置補助金】30,000 千円
1kw 当たり 25 千円を補助
※主な特定財源
地域コミュニティの充実と市民等との協働の推進
【まちづくり支援総合マネジメント事業】
30,000 千円
【「地域支援員」による自治会活動支援・担い手
育成支援事業】28,900 千円
災害等廃棄物処理事業費補助金 56,512,045 千円,東日本大震災復興交付金事業基金繰入金 75,560,579 千円,災害復旧費国庫負担金 10,567,111 千円
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