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任天堂 - 楽天証券

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任天堂 - 楽天証券
経済研究所企業調査レポート
2011 年 09 月 01 日
任天堂(7974
大証 1 部)
訪問取材
セクター:エンタテインメント
株価 13,400 円(11 年 08 月 31 日終値) 株価レーティング A→A アナリスト:今中 能夫
株価レーティング(基準株価は表紙記載の株価)
A:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上上昇すると予想される
B:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満上昇すると予想される
C:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が±5%未満の範囲に留まると予想される
D:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満下落すると予想される
E:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上下落すると予想される
連結決算
11.3
売上高(百万円) 1,014,345
-29.3
前年比(%)
営業利益(百万円) 171,076
-52.0
前年比(%)
経常利益(百万円) 128,101
-64.8
前年比(%)
77,621
当期純利益(百万
-66.1
円)前年比(%)
EPS(円)
607.0
配当(円)
450.0
PER(倍)
22.1
12.3 予
会社旧
1,100,000
8.4
175,000
2.3
185,000
44.4
110,000
41.7
860.2
460.0
15.6
12.3 予
会社新
900,000
-11.3
35,000
-79.5
35,000
-72.7
20,000
-74.2
156.4
100.0
85.7
12.3 予
12.3 予
13.3 予
13.3 予
14.3 予
11.1-3
楽天証券旧 楽天証券新 楽天証券旧 楽天証券新 楽天証券新
4Q
1,010,000
890,000 1,150,000
930,000 1,150,000 206,354
-0.4
13.9
-12.3
4.5
23.7
-18.2
150,000
10,000
170,000
100,000
250,000
12,281
-12.3
13.3
-94.2
900.0
150.0
-79.5
160,000
10,000
180,000
100,000
250,000
47,613
24.9
12.5
-92.2
900.0
150.0
-4.4
95,000
6,000
107,000
60,000
150,000
28,064
22.4
12.6
-92.3
900.0
150.0
-22.1
836.7
469.2
742.9
46.9
1,173.0
430.0
260.0
380.0
30.0
650.0
18.0
285.6
16.0
28.6
11.4
11.4-6
1Q
93,928
-50.2
-37,712
赤転
-42.551
赤字
-25,516
赤字
株式時価総額
1 兆 7135 億円
3DS 値下げで大幅下方修正。しかし、値下げで販売は持ち直す。
発行済株数
127,878 千株(他に自己株
13,790 千株)

2012/3 期 1Q は営業赤字となった。Wii、DS が下降局面入りし、ハード、ソフトともに
大幅な前年割れとなったところに、3DS がハード、ソフトともに売れなかった。

会社側は 1Q 決算発表時に 3DS ハードの値下げを発表した。日本では 8 月 11 日
に 25,000 円から 15,000 円へ、北米は 8 月 12 日に 249.99 ドルから 169.99 ドルへ、
欧州は 8 月 12 日から 249.99 ユーロから 169.99 ユーロへ値下げした。このため会
社側は今期業績見通しを大幅下方修正した。値下げ後もキラーソフトがなく、楽天
証券ではソフト不足により営業利益 100 億円前後を予想する。ただし、値下げに
よって 3DS 普及の道筋が見えてきており、ソフトの充実を待つばかりとなっている。

株価下落で PBR が過去 10 年間の最低に並んだ。今期大赤字は回避できると思わ
れるため、株価は一旦底を打った可能性がある。目標株価レンジを 19,000~
21,000 円から 16,000~18,000 円に変更するが、株価レーティングAは維持する。
PCFR(12/3 期楽天証券
予想) 95.2 倍
PBR(11/6 期末ベース)
1.42 倍
要 約
配当利回り(12/3 期楽天
証券予想) 0.22%
ROE(12/3 期予)
0.50%
自己資本比率
83.5%(11/6 期末)
目標株価レンジ
16,000~18,000 円
楽天証券株式会社________________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
本資料は、掲載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。本資料に掲載さ
れているアナリストの見解は、各投資家の状況、目標、あるいはニーズを考慮したものではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、
投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。銘柄の選択、売
買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料で提供されている情報については、
当社が情報の完全性、確実性を保証するものではありません。本資料にてバリュエーション、レーティング、推奨の根拠、リスクなど
が言及されている場合、それらについて十分ご検討ください。また、過去のパフォーマンスは、将来における結果を示唆するものでは
ありません。アナリストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。当社は、本資
料に掲載されている銘柄について自己勘定取引を行ったことがあるか、今後行う場合があり得ます。また、引受人、アドバイザー、資
金の貸手等となる場合があり得ます。当社の親・子・関係会社は本資料に掲載されている銘柄について取引を行ったことがあるか、今
後取引を行う場合があり得ます。掲載されているレポート等は、アナリストが独自に銘柄等を選択し作成したものであり、対象会社か
ら対価を得て、又は取引を獲得し若しくは維持するために作成するものではありません。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、
事前の承諾なく本資料の全部または一部を引用、複製、転送などにより使用することを禁じます。本資料の記載内容に関するご質問・
ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。
経済研究所企業調査レポート
2012 年 3 月期 1Q 決算の概要 ■ 2012/3 期 1Q は表2のように、売上高が前年比で半減、
377 億円の営業赤字に陥った。四半期ベースの営業赤字は四半期決算を公表するように
なった 2004/3 期 1Q 以来初めてである。
Wii、DS が既に下降局面入りし、ハード、ソフト共に前年割れしている中で(表1参照)、今の
業績の牽引役となれるのは、日本で 2 月 26 日、欧州で 3 月 25 日、北米で 3 月 27 日に発
売された「ニンテンドー3DS」である。3DS は、発売当初は順調に売れ、前 4Q は日米欧であ
わせてハード 361 万台、ソフト 943 万本売れた。しかしその後、各地域で熱気は急速に冷め、
今 1Q はハード 71 万台、ソフト 453 万本と各々DS の販売水準さえ下回る結果となった。
このため、全体の売上高は半減したが、販管費は今後発売する予定の 3DS ソフトの開発費
とマーケティング費用、来年発売される据置型新型機「Wii U」のハード、ソフト開発費などで
減らすことができなかった。また、後述の 3DS 値引きに伴う在庫処分の負担が大きかった。
その結果、377 億円の営業赤字となった。
表1 各ハード、ソフトの販売台数、本数:四半期ベース
10/3期
1Q
2Q
3Q
DS:ハードウェア
国内
61
112
北米
251
238
欧州他
285
223
計
597
573
DS:ソフトウェア
国内
717
857
北米
1129
2083
欧州他
1062
1267
計
2908
4207
Wii:ハードウェア
国内
21
51
北米
88
157
欧州他
114
145
計
223
353
Wii:ソフトウェア
国内
175
347
北米
1527
2613
欧州他
1404
1553
計
3106
4513
3DS:ハードウェア
国内
北米
欧州他
計
3DS:ソフトウェア
国内
北米
欧州他
計
単位:万台、万本
出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券
11/3期
1Q
4Q
2Q
3Q
12/3期
1Q
4Q
2Q予
3Q予
4Q予
180
564
421
1165
49
175
152
376
45
126
144
315
69
127
157
353
105
500
296
901
16
85
82
183
11
55
78
144
10
80
90
180
60
150
160
370
30
90
86
206
930
2483
1609
5022
550
1667
804
3021
502
1072
669
2243
749
1733
759
3241
670
2315
1430
4415
245
1104
851
2200
174
550
489
1213
200
600
600
1400
500
1000
1000
2500
200
600
587
1387
104
604
423
1131
62
138
149
349
19
180
105
304
26
71
96
193
66
462
347
875
14
65
57
136
11
53
92
156
10
100
100
210
50
300
280
630
10
100
94
204
725
4143
3174
8042
250
2145
1122
3517
202
1531
1083
2816
258
2184
1262
3704
566
5128
2839
8533
119
1077
876
2072
94
644
607
1344
100
1500
1000
2600
400
3400
1800
5600
80
800
576
1456
106
132
123
361
21
11
40
71
120
100
100
320
300
260
260
820
120
130
139
389
218
394
331
943
103
184
167
453
200
200
200
600
1000
1000
950
2950
500
500
497
1497
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
2
経済研究所企業調査レポート
表2 連結業績推移:四半期ベース
10/3期
11/3期
12/3期
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
売上高
253,498
294,560
634,118
252,188
188,646
174,513
444,830
206,354
93,928
伸び率
-40.1%
-28.8%
-9.3%
-16.6%
-25.6%
-40.8%
-29.9%
-18.2%
-50.2%
売上総利益
91,558
114,740
260,303
108,632
70,348
78,442
171,624
67,550
11,030
売上総利益率
36.1%
39.0%
41.0%
43.1%
37.3%
44.9%
38.6%
32.7%
11.7%
伸び率
-49.0%
-38.8%
-18.1%
0.1%
-72.2%
-73.4%
-72.9%
-73.2%
-94.2%
販管費
51,156
50,781
68,007
48,721
47,005
47,553
67,060
55,269
48,743
対売上高販管費比率
20.2%
17.2%
10.7%
19.3%
24.9%
27.2%
15.1%
26.8%
51.9%
伸び率
-15.4%
-6.6%
-1.3%
-10.8%
-8.1%
-6.4%
-1.4%
13.4%
3.7%
営業利益
40,401
63,959
192,295
59,910
23,342
30,889
104,563
12,281
-37,712
営業利益率
15.9%
21.7%
30.3%
23.8%
12.4%
17.7%
23.5%
6.0%
-40.1%
伸び率
-66.1%
-51.9%
-22.8%
11.1%
-42.2%
-51.7%
-45.6%
-79.5%
赤転
為替差損益
20,088
-20,752
10,660
-10,200
-70,594
8,419
-22,228
34,973
-5,065
経常利益
64,824
45,789
203,897
49,813
-46,055
41,902
84,641
47,613
-42,551
経常利益率
25.6%
15.5%
32.2%
19.8%
-24.4%
24.0%
19.0%
23.1%
-45.3%
伸び率
-63.4%
-24.2%
77.0%
-48.2%
赤転
-8.5%
-58.5%
-4.4%
赤字
当期純利益
42,316
27,176
123,109
36,033
-25,216
23,205
51,569
28,064
-25,516
税引利益率
16.7%
9.2%
19.4%
14.3%
-13.4%
13.3%
11.6%
13.6%
-27.2%
伸び率
-60.6%
-27.6%
81.9%
-45.9%
赤転
-14.6%
-58.1%
-22.1%
赤字
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
表3 DS、Wii、3DSの販売台数、本数:通期ベース
07/3期
08/3期
DS:ハードウェア
国内
912
北米
663
欧州他
781
計
2356
DS:ソフトウェア
国内
4977
北米
3720
欧州他
3658
計
12355
Wii:ハードウェア
国内
200
北米
237
欧州他
147
計
584
Wii:ソフトウェア
国内
612
北米
1449
欧州他
823
計
2884
3DS:ハードウェア
国内
北米
欧州他
計
3DS:ソフトウェア
国内
北米
欧州他
計
Wii U:ハードウェア
国内
北米
欧州他
計
Wii U:ソフトウェア
国内
北米
欧州他
計
単位:万台、万本
出所:会社資料より楽天証券作成。
09/3期
10/3期
11/3期
636
1065
1330
3031
401
1207
1511
3118
401
1229
1081
2711
235
839
678
1752
3989
6517
8056
18562
3194
8175
8362
19731
3054
7362
4743
15159
2165
6225
3707
12098
390
824
647
1861
206
1293
1096
2595
238
986
830
2053
126
778
605
1508
1494
6488
3979
11960
1303
11364
7791
20458
1498
10429
7254
19181
1145
9921
6061
17126
12/3期
12/3期
12/3期
会社予想
(2011/4/26)
会社予想
(2011/7/28)
楽天証券予想 楽天証券予想
(2011/6/21) (2011/8/31)
106
132
123
361
218
394
331
943
1100
6700
1300
12000
1600
6200
12/3期
13/3期
品川シーサイド楽天タワー
14/3期
900
200
500
400
1100
111
375
414
900
50
200
200
450
50
100
100
250
20
50
50
120
6500
1000
4500
2000
7500
1074
2750
2676
6500
700
2500
1500
4700
700
1500
1500
3700
400
1000
1000
2400
1200
60
500
400
960
81
553
566
1200
40
300
200
540
40
300
200
540
20
200
100
320
11000
600
7400
4200
12200
674
6344
3983
11000
500
5500
3500
9500
500
4500
3000
8000
300
3000
2000
5300
1600
400
500
400
1300
561
501
539
1600
600
700
600
1900
700
800
700
2200
800
900
800
2500
7000
1700
2200
1800
5700
1803
1884
1814
5500
3000
3500
3000
9500
4100
4000
4100
12200
5600
6000
5600
17200
200
200
200
600
200
200
200
600
400
600
600
1600
600
800
600
2000
600
800
600
2000
2100
3200
2800
8100
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
13/3期
楽天証券予想 楽天証券予想 楽天証券予想
(2011/6/21) (2011/8/31) (2011/8/31)
3
経済研究所企業調査レポート
3DS ハード値下げと 2012 年 3 月期業績見通し ■
3DS ハードを値下げ:3DS の販売不振を見て、任天堂は 7 月 28 日の 1Q 決算発表時に 3DS
ハードの値下げを発表した。日本では 8 月 11 日に 25,000 円から 15,000 円へ、北米は 8 月
12 日に 249.99 ドルから 169.99 ドルへ、欧州は 8 月 12 日から 249.99 ユーロから 169.99 ユー
ロへ値下げした(ユーロ圏での価格は店舗によって多少異なる。この価格はフランスのトイザ
ラスのウェブサイト価格)。
値下げ日までに問屋と店舗に供給した流通在庫については、任天堂が引き取って補償した
(プライスプロテクション)。また、値下げまでに購入したユーザーに対しては、「ニンテンドー
3DS アンバサダー・プログラム」として、9 月 1 日より昔のファミコンソフトの名作 10 作、年内
にゲームボーイアドバンスの名作ソフト 10 作を無料で配信開始する。
この値下げに伴い、任天堂は 1Q 決算発表時に、2012/3 期通期業績見通しを大幅に下方
修正した。当初見通しの売上高 1 兆 1000 億円(前年比 8.4%増)、営業利益 1750 億円
(2.3%増)、経常利益 1850 億円(44.4%増)、当期純利益 1100 億円(41.7%増)から、修正
見通しは、売上高 9000 億円(前年比 11.3%減)、営業利益 350 億円(79.5%減)、経常利益
350 億円(72.7%減)、当期純利益 200 億円(74.2%減)となった。
大幅下方修正の要因としては、店頭価格1万円の値引きが大きい。任天堂のハード出荷価
格はメーカー希望小売価格の 95%程度と推定されるため、2Q~4Q の予想販売台数 1529
万台×卸価格の推定値引き幅 9500 円=約 1450 億円が、ハードの値引きについての 2Q
以降の業績見通しに対する下方修正要因になる。
また、流通在庫に対する補償(プライスプロテクション)もかかるが、これは 6 月末で任天堂が
流通在庫を引き取って 1Q 売上高から差し引いて処理した。また、任天堂が持っている完成
品在庫、部材在庫も 6 月末に原価段階で評価減している。1Q の営業赤字が大きくなったの
は、このように流通在庫への補償、完成品、部材等の在庫評価減によるものが大きい。
また年間配当は、任天堂の配当ルール(配当総額を営業利益の 33%、または連結配当性
向の 50%の 10 円未満を切り上げた金額の多いほうとする)により、当初予想の 460 円から
100 円になる見込み。
製品別販売数量の会社予想は、表3の通りである。3DS の値下げに伴い DS の売り上げ減少
が予想されるため、DS ハード、ソフトの会社予想は小幅だが下方修正された。また、Wii も 5
月に実質値下げを行ったが(アメリカでソフト 2 本付きで 199.99 ドルからマリオカートとハンド
ル付きで 149.99 ドルに値下げ、欧州では同じ構成で 199.99 ユーロから 149.99 ユーロに値
下げ、ただし、欧州は国と店舗によって多少異なる)、勢いを取り戻すには至らず、これも小
幅下方修正された。
一方で 3DS は、ハードは 1600 万台で会社側は前回と同じ数量を予想しているが、ソフトは
6200 万本から 7000 万本へ上方修正している。3DS ハード値下げによってソフト販売が盛り
返すと会社側では見ている。
楽天証券株式会社
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〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
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値下げ後の販売動向:3DS ハード値下げ後の各地域の店頭販売動向を VGChartz より見る
と、日本では値下げ効果が着実に出ていると思われる。ハード、ソフトの販売数量は値下げ
第1週目に急増し、その後は落ち着いているが、それまでの低水準な動きよりは販売量は多
くなっている。都内のゲーム売り場を見ると、試遊台に子供が戻っており、年末商戦は期待
できるだろう。
また、南北アメリカと欧州その他の地域では、日本のように急増はしておらず、比較的緩や
かな伸び方だが、これもしっかりした動きである。任天堂が 8 月に値下げした理由は、10-12
月期が始まるまでに値下げをユーザーに浸透させて、年末需要を取りこぼしなく獲得したい
という考えだろうと思われるが、その目的は達成されるだろう。
一方で、ソフトの販売動向を見ると、3DS の欠点が表れている。値下げ後、ハードとソフトの
チャートが同じ動きをしているがこれは、これはハード 1 台について、ソフトが1本しか売れて
いないということである。購入者は、経済状況と買いたいと思うキラーソフトがない状況から、
ハード 1 台について、とりあえずソフト1本しか買っていないということだろう。
この問題、即ちソフト不足の問題は重要であり、任天堂の今期見通し(修正見通し)では、
3DS ハードの累積台数1台につきソフトが年間 3.57 本売れることになっている。しかし、今の
動きを見るとそこまでは売れない可能性がある。そのため、後述のように、3DS ソフト販売本
数の今期楽天証券予想は、会社予想の 7000 万本に対して 5500 万本とした。ただし、グラフ
1、2を見ると、6~7月にハードが低迷しているにもかかわらず、ソフトが伸びている時期があ
る。任天堂の「ゼルダの伝説 時のオカリナ」がヒットし、それに連れて他のソフトも売れたため
である。この勢いは続かなかったが、このグラフは、数タイトルでも世界的なヒットさえあれば、
3DS の状況は大きく変わる可能性があることを示唆している。
では、今後キラーソフトとなりそうなソフトは出てくるのか。任天堂は日米欧で、11 月に「スー
パーマリオ 3D ランド」、12 月に「マリオカート7」を発売する予定である。2 作とも任天堂製ソフ
トの中では定番中の定番であり、市場を牽引する力は十分あると思われる。それに、6月発
売の「ゼルダの伝説 時のオカリナ」、8 月 11 日発売の「スーパーポケモンスクランブル」の準
大作を合わせると年末商戦は乗り切れると思われる。
また、年内発売予定の「新・光神話 パルテナの鏡」や、発売日未定になっているが年度内
の発売が予想される「どうぶつの森」「ペーパーマリオ」にも期待できよう。
来年度(2013/3 期)になると、任天堂製、サードパーティ製ともにソフトのラインナップは一層
充実すると思われる。これは、そのハードに対応したソフトの製作技術にクリエーター、プロ
グラマーが習熟してくるためである。
楽天証券株式会社
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〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
5
~
20
11
年
3
~
20 月2
6日
11
~ 年4
月
20
2
1
~ 1年 日
4月
20
11
9
~ 年4 日
月
20
16
11
~ 年4 日
月
20
2
11
年 3日
4月
~
20
30
1
~ 1年 日
5月
20
11
7
~ 年5 日
月
20
14
11
~ 年5 日
月
20
2
11
年 1日
5月
~
20
28
1
~ 1年 日
6
20
11 月4
~ 年6 日
月
20
11
11
日
年
~
20 6月
18
11
日
年
6
~
20 月2
5日
11
~ 年7
月
20
2
1
~ 1年 日
7月
20
11
9
~ 年7 日
月
20
16
11
~ 年7 日
月
20
2
11
年 3日
7月
~
20
30
1
~ 1年 日
8月
20
11
6
~ 年8 日
月
20
13
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~ 年8 日
月
20
2
11
年 0日
8月
27
日
20
11
~ 年2
20 月
~ 11年 27日
20
1 3月
~ 1年 6日
20 3月
1
~ 1年 13日
20 3月
11
2
~ 年3 0日
20 月
~ 11年 27日
20
1 4月
~ 1年 3日
20 4月
1
~ 1年 10日
20 4月
11
1
~ 年4 7日
20 月
2
1
~ 1年 4日
20 5月
~ 11年 1日
20
1 5月
~ 1年 8日
20 5月
1
~ 1年 15日
20 5月
11
2
~ 年5 2日
20 月
~ 11年 29日
20
1 6月
~ 1年 5日
20 6月
1
~ 1年 12日
20 6月
11
1
~ 年6 9日
20 月
~ 11年 26日
20
1 7月
~ 1年 3日
20 7月
1
~ 1年 10日
20 7月
1
~ 1年 17日
20 7月
11
2
~ 年7 4日
20 月
~ 11年 31日
20
1 8月
~ 1年 7日
20 8月
11
年 14日
8月
21
日
~
経済研究所企業調査レポート
(単位:台、本、週次、出所:VGChartzより楽天証券作成)
グラフ1 ニンテンドー3DSの販売動向:日本
400,000
350,000
日本:ハード
300,000
日本:ソフト
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
グラフ2 ニンテンドー3DSの販売動向:海外
600000
(単位:台、本、週次、出所:VGChartzより楽天証券作成)
500000
〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
南北アメリカ:ハード
南北アメリカ:ソフト
欧州その他:ハード
欧州その他:ソフト
400000
300000
200000
100000
0
楽天証券株式会社
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6
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グラフ3 3DSハード、ソフト累計販売数量
(単位:台、本、出所:VGChartzより楽天証券作成、8月21日までの累計)
3,000,000
2,611,175
2,500,000
2,191,657
2,000,000
1,859,980
1,627,066
1,420,377
1,500,000
1,232,322
1,000,000
500,000
他
:ソ
フ
ト
ド
:ハ
:ソ
の
そ
の
他
メ
リ
カ
欧
欧
州
州
そ
ア
北
南
ア
メ
北
南
ー
フ
ト
ー
ド
:ハ
リ
カ
本
日
日
本
:ハ
ー
:ソ
フ
ト
ド
0
表4 主な3DS用ソフトの販売実績
タイトル
メーカー
全世界
日本
ゼルダの伝説 時のオカリナ
任天堂
113
nintendog+cats
任天堂
80
パイロットウィングス リゾート
任天堂
51
スーパーストリートファイターⅣ:3DEdition
カプコン
49
レイトン教授と奇跡の仮面
レベルファイブ
33
レゴ スターウォーズⅢ:ザ・クローンウォーズ ルーカスアーツ
26
戦国無双クロニクル
コーエーテクモ
24
リッジレーサー3D
バンダイナムコ
24
ウィニングイレブン3DSoccer
コナミ
22
バイオハザード ザ・マーセナリーズ3D
カプコン
21
単位:万本
出所:VGChartzのハードウェア別直近ランキングより楽天証券作成。
34
29
9
10
33
14
9
9
12
南北アメリカ 欧州その他
32
47
27
24
21
21
16
22
14
7
8
4
5
12
3
7
9
4
楽天証券の 2012/3 期業績予想:楽天証券では、会社側の業績下方修正に伴い、2012/3
期業績予想を見直した。前回予想の売上高 1 兆 100 億円(前年比 0.4%減)、営業利益
1500 億円(12.3%減)、経常利益 1600 億円(24.9%増)、当期純利益 950 億円(22.4%増)
から、売上高 8900 億円(前年比 12.3%減)、営業利益 100 億円(94.2%減)、経常利益 100
億円(92.2%減)、当期純利益 60 億円(92.3%減)とした。
会社予想との違いは、会社予想が今期の 3DS ソフト販売本数を 7000 万本としているのに対
して、楽天証券予想では、これまでの販売本数の動向と、今後の優良ソフトのタイトル数など
から考えて 5500 万本としたことである。3DS 用ソフトは、現時点で任天堂製 8 作(ただしこのう
楽天証券株式会社
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〒140-0002 東京都品川区東品川 4-12-3
品川シーサイド楽天タワー
7
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ち 3 作は「nintendogs+cats」で犬の種類が違うタイプ)、サードパーティ製 42 作の計 50 作が
出ており、決して数が少ないわけではないが、上述のようにキラーソフトは 11 月まで待たな
ければならない。
なお、円高による営業利益の目減りは、今期は前期よりも大きく減ると思われる。会社側の
通期前提レートは、1ドル=80.44 円、1ユーロ=115.60 円であり、1ドル=76 円、1ユーロ=
110 円で試算すると、今期の営業利益に対する円高目減りは 200 億円程度になる。我々の
試算では、2011/3 期の円高目減りは 700~800 億円に達した。円高目減りが今期縮小する
と思われる理由は、ゲーム市場が端境期を通過するため、ドル建て、ユーロ建ての売上高
が減少すること、3DS 等のドル建て材料、部品の仕入れ額が増加していることによる。
楽天証券の試算では、足元の為替レートから大幅な円高にならない限り、3DS ソフトの下方
修正があったとしても、営業損益が数百億円以上の大幅赤字にはならないと思われる。
表5
任天堂(7974)
更新日
株価
時価総額
EV
2007/3通
連結業績推移
2011/8/31
13,400 円(11/8/31)
発行済株数 127,878,791 株
1,713,576 百万円
自己株(外数) 13,790,209 株
667,915 百万円
2008/3通
2009/3通
2010/3通
2011/3通
2012/3通
旧会社予想
(11/4/25)
売上高
伸び率
売上総利益
売上総利益率
伸び率
販管費
対売上高販管費比率
伸び率
営業利益
営業利益率
伸び率
経常利益
経常利益率
伸び率
当期純利益
税引利益率
伸び率
遡及済みEPS
配当
1,838,622
9.9%
793,641
43.2%
13.4%
238,378
13.0%
12.0%
555,263
30.2%
14.0%
448,695
24.4%
1.8%
279,089
15.2%
8.5%
2,182.4
1,440.0
1,434,365
-22.0%
575,234
40.1%
-27.5%
218,666
15.2%
-8.3%
356,567
24.9%
-35.8%
364,324
25.4%
-18.8%
228,635
15.9%
-18.1%
1,787.9
930.0
1,014,345
-29.3%
387,965
38.2%
-32.6%
216,889
21.4%
-0.8%
171,076
16.9%
-52.0%
128,101
12.6%
-64.8%
77,621
7.7%
-66.1%
607.0
450.0
1,100,000
8.4%
900,000
-11.3%
175,000
15.9%
2.3%
185,000
16.8%
44.4%
110,000
10.0%
41.7%
860.2
460.0
88,236
11,232
5,093
161,127
8,916
6,966
184,154
28,494
7,188
118,930
25,310
6,236
57,545
21,597
5,670
179,383
79,915
1,402.8
624.9
231,117
264,308
94,265
2,066.9
737.1
494,186
286,277
73,629
2,238.7
575.8
562,451
234,871
90,631
1,836.7
708.7
362,803
9.8
9.6
2.9
6.7
6.5
1.4
6.1
6.0
1.2
37,725
82,339
33,987
25,741
37,001
113,977
44,158
-92,346
<別掲>
研究開発費(販管費)
広告宣伝費(販管費)
受取利息(営業外収支)
為替差損益(営業外収支)
自己資本
一株当たり営業利益
2014/3通予
新楽天証券予想
(11/8/31)
1,672,423
73.0%
700,060
41.9%
76.0%
212,840
12.7%
23.9%
487,220
29.1%
115.6%
440,807
26.4%
52.6%
257,342
15.4%
47.7%
2,012.4
1,260.0
PER
PCFR
EV/EBITDA
株価/一株当たり営業利益倍率
一株当たり自己資本
PBR
配当利回り
2013/3通予
新会社予想 旧楽天証券予想 新楽天証券予想 旧楽天証券予想 新楽天証券予想
(11/7/28)
(11/6/21)
(11/8/31)
(11/6/21)
(11/8/31)
966,534
89.8%
397,812
41.2%
84.9%
171,787
17.8%
37.7%
226,024
23.4%
150.2%
288,839
29.9%
79.7%
174,290
18.0%
77.2%
1,362.9
690.0
配当金額
設備投資額
減価償却費
キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー
CFPS
FCFPS
EBITDA
2012/3通
1,767.5
7.6
3,810.0
3.5
5.15%
9.40%
2012/3通予
2012/3通予
2013/3通予
35,000
3.9%
-79.5%
35,000
3.9%
-72.7%
20,000
2.2%
-74.2%
156.4
100.0
1,010,000
-0.4%
370,000
36.6%
-4.6%
220,000
21.8%
1.4%
150,000
14.9%
-12.3%
160,000
15.8%
24.9%
95,000
9.4%
22.4%
742.9
380.0
890,000
-12.3%
230,000
25.8%
-40.7%
220,000
24.7%
1.4%
10,000
1.1%
-94.2%
10,000
1.1%
-92.2%
6,000
0.7%
-92.3%
46.9
30.0
1,150,000
13.9%
410,000
35.7%
10.8%
240,000
20.9%
9.1%
170,000
14.8%
13.3%
180,000
15.7%
12.5%
107,000
9.3%
12.6%
836.7
430.0
930,000
4.5%
340,000
36.6%
47.8%
240,000
25.8%
9.1%
100,000
10.8%
900.0%
100,000
10.8%
900.0%
60,000
6.5%
900.0%
469.2
260.0
1,150,000
23.7%
500,000
43.5%
47.1%
250,000
21.7%
4.2%
250,000
21.7%
150.0%
250,000
21.7%
150.0%
150,000
13.0%
150.0%
1,173.0
650.0
58,824
25,000
12,000
12,788
25,000
12,000
48,594
25,000
12,000
3,836
25,000
12,000
54,988
25,000
12,000
33,248
35,000
15,000
83,121
25,000
15,000
83,291
4,149
651.3
32.4
176,746
122,000
38,176
954.0
298.5
187,000
32,000
-5,788
250.2
-45.3
47,000
107,000
33,406
836.7
261.2
162,000
18,000
-10,836
140.8
-84.7
22,000
119,000
39,012
930.6
305.1
182,000
75,000
6,752
586.5
52.8
115,000
165,000
56,879
1,290.3
444.8
265,000
7.5
7.3
1.8
22.1
20.6
3.8
15.6
14.0
3.6
85.7
53.5
14.2
18.0
16.0
4.1
285.6
95.2
30.4
16.0
14.4
3.7
28.6
22.8
5.8
11.4
10.4
2.5
42,254
117,308
30,181
-133,908
1,253,905
45,471
100,217
8,512
-204
1,336,411
52,756
96,359
6,870
-49,429
1,281,637
55,000
100,000
55,000
100,000
65,000
110,000
10,000
0
70,000
120,000
10,000
0
1,210,773
55,000
100,000
10,000
0
1,210,773
65,000
110,000
10,000
0
1,281,637
55,000
100,000
10,000
0
1,281,637
4,342.1
3.1
9,805.4
1.37
10.75%
2,788.3
4.8
10,450.6
1.28
6.94%
1,337.8
10.0
10,022.3
1.34
3.36%
1,368.5
9.8
10,022.3
1.34
3.43%
273.7
49.0
9,468.1
1.42
0.75%
1,173.0
11.4
10,022.3
1.34
2.84%
78.2
171.4
9,468.1
1.42
0.22%
1,329.4
10.1
782.0
17.1
1,955.0
6.9
3.21%
1.94%
4.85%
単位:百万円、円、倍
出所:会社資料より楽天証券作成
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8
経済研究所企業調査レポート
任天堂はなぜ失敗したのか ■ 任天堂が 3DS 発売に際して採った戦略は、3DS ソフトの
市場を任天堂製ソフトだけのものにせず、より幅の広いものにするために、市場の立ち上げ
の時点では、任天堂はあえて自社製ソフトを少数に絞り、サードパーティに開放するというも
のだった。そしてサードパーティのソフトが充実した後に、任天堂製ソフトのラインナップを充
実させるというものだった。任天堂製ソフトのラインナップを充実させる時期は 3DS 発売後半
年から1年後程度と考えていたと思われる。
この考え方には2つの誤算があった。
1. サードパーティが新型ハードに慣れるには時間がかかる:サードパーティが新ハードの
中味を理解し、それに適合したソフトを製作することが出来るようになるには、新ハード
の発売後1年間かかると言われている。従って、初期の市場のドライバー役はハード
メーカーになる。サードパーティが新ハード発売後1年以内にソフトを発売する場合は、
新ハードの中味とソフト製作技術に習熟していないままソフトを開発して発売することに
なるため、ソフトは過去のソフトのリメイクものや、適当に作った軽い作品になるケースが
多い。従って、サードパーティのソフトでは、少なくとも新ハード発売後1年未満の市場を
ドライブすることは出来ない。実際に、サードパーティが発売した 3DS 用ソフトはリメイクも
のや、軽く作ったようなものが多く、3DS 市場の立ち上げにはほとんど寄与しなかった。
2. サードパーティにとっては任天堂が全てではない:サードパーティの中でも、開発力、販
売力とも高いレベルの大手については、据置型で PS3、Xbox360、Wii、携帯型で DS、
PSP の 5 機種が累積出荷台数が十分多いハードとして稼動している。また、最近では携
帯電話やスマートフォンが新たなプラットフォームとして、ソフトを供給しても利益が出る
ものになっている。更に、3DS、年末までに発売される PS Vita、来年中に発売される Wii
U が加わる。従って、任天堂が 3DS を発売するからソフトを出してくれと言ってきても、ど
れだけ売れるか分からないハードのために、開発人員の多くを割くわけにはいかない。
ましてや、任天堂がソフトをほとんど出さない市場が立ち上がるかどうかは、サードパー
ティにとって不透明である。ここでも、任天堂の目論見は外れてしまった。
問題の根本には、任天堂の現社長岩田氏の考え方の甘さがあると思われる。任天堂を富ま
すために、赤の他人のサードパーティが、汗水流してリスクをかけて優良ソフトを作ると本気
で思ったのか。あるいは、ゲームソフト会社の経営者と開発者が自らの野心と利益の極大化
をかけて行う闘争と駆け引きが、岩田氏に分からなかったのではないか。
もし、岩田氏をはじめとする任天堂の経営陣が、この甘い考え方を引きずったまま、Wii U を
発売すると、Wii U はもとより、任天堂の将来も危ういものとなろう。ただし、任天堂は自らの
戦略の誤りに気付いた時点で 3DS ハードの大幅値下げを決断した。この決断は十分高く評
価してよい。日本では 15,000 円は DSiの価格と同じであり、欧米でも DSiよりも若干高いだけ
なので、ソフトのラインナップが整えば、前期末で累計出荷台数 1 億 4600 万台に達する DS
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9
経済研究所企業調査レポート
ハードの更新需要を 3DS が取り込むことが出来るようになろう。各国とも経済状況が悪い中
で、ハード、ソフト合わせて2万円で買える価格水準も魅力的である。後は、ソフトの充実の
みである。
ちなみに、任天堂はハード、ソフト合わせて約 1800 名の開発要員を抱えているが、この人繰
りがタイトになっている模様。今期は月に1タイトル、来期はおそらくもっと多くの任天堂製
3DS ソフトを発売する予定だが、3DS 用ソフトは、「3D」という新しい要素を生かすためにソフ
ト開発に人手がかかっている。更に、任天堂にとって絶対に失敗できない「Wii U」立ち上げ
のための「キラーソフト」開発のために、開発要員の主力を相当数投入しているようだ。今後
発売されるソフトの出来具合に期待したい。
筆者としては、任天堂の経営陣が 3DS での失敗を Wii U で繰り返さないことに期待したい。
これから彼らの考え方がどう変わるかは今後の展開を観察するしかない。これまでの家庭用
ゲームの歴史を振り返ると、ハードメーカーがキラーソフトを投入して本気で市場を立ち上げ
ようとしない場合は、サードパーティが本気になることはない。また元々任天堂の収益源は
自社製ソフトであり、サードパーティ製ソフトではない。サードパーティ製ソフトの比重が必要
以上に高まると、任天堂は高収益会社としての地位を維持できなくなり、それは任天堂の
ゲーム業界に対するプレゼンスを低下させることになろう。
2013 年 3 月期~2014 年 3 月期業績見通し ■
2013 年 3 月期見通し:2013/3 期については、2012/3 期の 3DS の売れ行きを確認する必
要がある。今回の予想は、3DS ハードの値下げが奏功して、3DS の売れ行き、特にソフトの
販売が、会社予想ほどではないにせよ成功するという前提に基づいている。2013/3 期には、
より多くの優良ソフトが任天堂からもサードパーティからも発売されると思われる。DS、Wii の
減少によるマイナス分を埋めて 2013/3 期は営業増益転換が実現できると思われる。
一方で、2012 年中に発売予定の「Wii U」の立ち上げコスト(マーケティング費用とハードの
赤字、ソフト開発費など)がかかると思われる。Wii U ハードの価格は、Wii よりも高くなると会
社側は言っており、3DS のように前機種と同じ価格にするという考え方を現時点で会社側は
否定している。今回の楽天証券予想では、Wii U ハード価格を 25,000 円として試算した。
ただし、筆者は、Wii と同じ 2 万円で Wii U ハードを発売する可能性はゼロではないと考え
ている。理由は、第一に 3DS ハードの値下げでわかるように、新ハードを急速に立ち上げた
いと考えるときにハードを安くすることは最も良い方法であること、第二に、8 月 18 日からソ
ニーは PS3 を標準タイプで 29,980 円から 24,980 円に値下げしたが(北米では 299 ドルから
249 ドルに、欧州では 299 ユーロから 249 ユーロに値下げした)、来年 Wii U 発売に合わせ
て 2 万円程度に価格を引き下げる可能性があるためである。
また、3DS ハードの赤字は、大幅に縮小すると思われるが、来期も続くと思われる。収支均
衡は 2014/3 期か。
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10
経済研究所企業調査レポート
これらの見方から、楽天証券では 2013/3 期業績予想を、売上高 9300 億円(前年比 4.5%
増)、営業利益 1000 億円(10 倍)、経常利益 1000 億円(10 倍)、当期純利益 600 億円(10
倍)と予想する。
2014 年 3 月期見通し:2014/3 期は、2013/3 期の 3DS、Wii U 販売予想と営業利益予想
が、楽天証券予想から大きく外れないという前提で、売上高 1 兆 1500 億円(前年比 23.7%
増)、営業利益 2500 億円(2.5 倍)、経常利益 2500 億円(2.5 倍)、当期純利益 1500 億円(2.5
倍)と予想する。変動要因は、3DS とともに Wii U が成功するかどうか、3DS ソフトと、Wii U ソ
フトの販売本数の中で任天堂製比率がどの程度になるかである。楽天証券予想では、3DS
ソフトに占める任天堂製比率(本数ベース、楽天証券推定)は 2012/3 期 55%、2013/3 期
40%、2014/3 期 30%、Wii U は 2013/3 期 40%、2014/3 期 40%とした。通常、立ち上げ期
の自社製ソフト比率は高くなり(50%前後)、その後段階的に下がる傾向にある。
ちなみに、任天堂が自社製ソフトを積極的に販売し、3DS、Wii U ともに自社製ソフト比率が
50%になるとして試算すると、営業利益は 2013/3 期 1300~1400 億円、2014/3 期 3000 億
円以上になる。逆に、3DS での失敗を省みず、Wii U でもサードパーティ優先政策を採れば、
2013/3 期、1014/3 期ともに楽天証券予想以下の利益水準になろう。
任天堂の自社製ソフトに対する考え方を中心に経営政策全般に注意を怠れない。
株価見通し ■ 表6は筆者が最近行ったネットセミナーで使った表をアップデートしたもので
ある(2011 年 8 月 25 日開催「2012 年 3 月期第1四半期決算を読み解く」
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/learn/vod.html#skip110825 )。今回の下落相場では任
天堂を含む日本を代表する企業の株価が、リーマンショック後の安値水準か、過去 10 年間
の安値水準又は PBR 水準に到達した。任天堂の PBR チャートを見ても、任天堂株が底値圏
にある可能性があることがわかる。ただし、これは任天堂が大赤字に陥ることがないという前
提でだが、上述のように、その可能性は当面回避できると思われる。
1983 年にファミリーコンピューターを発売して以来、今回は始めての大幅な業績悪化なので、
通常使っている PER、株価/一株当たり営業利益倍率ではなく、PBR(株価/一株当たり自
己資本倍率)を株価指標として使い、目標株価レンジを考えた。
任天堂の PBR を見ると、過去 10 年間の平均 PBR は 2.8 倍である。2003/3 期から 2006/3
期にかけて業績が伸び悩んだときに PBR が 2 倍を割れた時期があったが、その時の平均
PBR が 1.6 倍である。6 月末の一株当たり自己資本は 9468.1 円なので、これに 1.6 倍を当て
はめると 15,100 円となる。また、Wii の大ブームが来たとき(2006~2008 年)を除くと PBR は
概ね 2~3 倍である。PBR2 倍は 18,900 円になる。
この間をとって、目標株価レンジを 16,000~18,000 円とした。株価レーティングAは維持す
る。
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表6 過去10年間あるいはリーマンショック後の安値PBRと直近安値PBRの比較
ソニー
パナソニック
任天堂
村田製作所
トヨタ自動車
本田技研工業
日産自動車
過去10年間の 当該期の期末 過去10年間の リーマンショック 当該期の期末 前回安値
安値
BPS
安値PBR
後の安値
BPS
PBR
1,491
2,954.1
0.50
2009/2/27
860
1,374.6
0.63
1,000
1,204.0
0.83
2003年4月
2008/12/30
7,970
6,961.6
1.14
2003年5月
2,630
3,654.3
0.72
2008年10月
2,455
2,379.1
1.03
2,585
3,208.6
0.81
2003年4月
2008年12月
1,643
2,223.4
0.74
2008年12月
261
627.7
0.42
2009年2月
2012/3期1Q 今回安値
末BPS
PBR
1,546
2,507.0
0.62
2011/8/24
759
1,196.3
0.63
2011/8/24
10,780
9,468.1
1.14
2011/8/12
4,430
3,828.7
1.16
2011/8/24
2,696
3,265.9
0.83
2011/8/22
2,305
2,454.3
0.94
2011/8/23
619
716.4
0.86
2011/8/23
今回安値
単位:円、倍
出所:会社資料等より楽天証券作成。
注:安値は全てザラ場安値。
グラフ4 任天堂の株価とPBR
(単位:円、倍、出所:楽天証券作成、株価は左目盛、PBRは右目盛)
80,000
70,000
60,000
10.00
株価
8.00
PBR
6.00
50,000
40,000
4.00
30,000
2.00
20,000
0.00
10,000
0
2001年4月
2001年7月
2001年10月
2002年1月
2002年4月
2002年7月
2002年10月
2003年1月
2003年4月
2003年7月
2003年10月
2004年1月
2004年4月
2004年7月
2004年10月
2005年1月
2005年4月
2005年7月
2005年10月
2006年1月
2006年4月
2006年7月
2006年10月
2007年1月
2007年4月
2007年7月
2007年10月
2008年1月
2008年4月
2008年7月
2008年10月
2009年1月
2009年4月
2009年7月
2009年10月
2010年1月
2010年4月
2010年7月
2010年10月
2011年1月
2011年4月
2011年7月
-2.00
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リスク要因 ■
自社開発ソフトに対する姿勢:任天堂は新型ゲーム機の普及には自社製ソフトだけでなく、
サードパーティ製ソフトも重要だという姿勢を崩していない。ただし、新型ハードを立ち上げる
際には自社製ソフトの強力なラインナップが必要不可欠であることは今回分かった。任天堂
もこのことは分かっていると思われるが、Wii U の立ち上げにどのような手法を使うか注意は
怠れない。
円高:今期は、前述したようにドル建て、ユーロ建て売上高が減少し、ドル建て仕入高が増
加するため、円高によるデメリットは前期ほど大きくは無い。ただし、円高が続いた結果、
ハード、ソフトの海外での店頭価格が日本に比べ安い状態が続いている。例えば、3DS 用
「ゼルダの伝説時のオカリナ」は日本のビックカメラのウェブサイト価格が 4,310 円だが、アメリ
カではトイザラス価格が 39.99 ドル(1ドル=76 円換算で 3,040 円)、フランスでは、トイザラス
で 44.99 ユーロ(1ユーロ=111 円換算で 4,990 円)である。欧州では流通マージンが高いた
め、店頭価格は高いが、アメリカでは、任天堂の卸価格も安くなっている模様。円高が長期
間続く場合は、より一層拡販するしか収益拡大の道は無いだろう。
ソーシャルゲーム:ソーシャルゲーム、というより、日本のディー・エヌ・エー、グリーの会員数
拡大と業績拡大が、任天堂にとって脅威になるのではないかという懸念が株式市場とゲーム
市場にある。業績を見比べると、任天堂の業績悪化とディー・エヌ・エー、グリーの業績拡大
がちょうど逆比例する形になっているため、そのように思われるのは無理はない。
しかし、実際にディー・エヌ・エー、グリーのゲームをやって見ると、これが任天堂や他のゲー
ム会社の「ゲーム」とは似て非なるものであることが理解できる。携帯電話はゲーム機ではな
いので、ディー・エヌ・エーやグリーのゲームは、紙芝居風の画像を見ながらボタンを押すだ
けである。時間をかけてアイテムを取得すれば無料で勝ち進むことが出来るが、時間が無い
場合は有料のアイテムを購入すれば、ゲームは早く進む。筆者も時々試しているが、頭は使
わない、テクニックもいらない。既存のゲーム会社はこのような「ゲーム」が大ヒットしていること
にさぞ困惑していることだろう。
しかし、この紙芝居風のゲームが長く続く保証はない。スマートフォンの出荷が各地域で急
増し、普及が急速に進むに連れて、スマートフォン向けに配信される家庭用ゲーム並みの
凝ったゲームが増えている。スマートフォンは高性能 CPU、高精細液晶パネルとタッチパネ
ル、ジャイロセンサなどゲーム機の要素を持っており、その上で展開されるゲームもより高性
能なものになる傾向がある。これは任天堂にとって決してマイナスではない。むしろ、真の
ゲームとは何かを世界に知らしめる好機であろう。
任天堂の業績悪化は、決してソーシャルゲームに喰われたからではないというのが筆者の
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見解である。3DS の発売に際して、多くのユーザーが任天堂製の優良ゲームを楽しみにして
いたにも関わらず、サードパーティに任せるというユーザーを軽んじた対応をしてしまった。こ
のことが、3DS の不振を招いたのであろう。ただし、値下げによって挽回するチャンスは出来
た。日本では店にもよるが 3DS ハードが品不足になり始めているようだ。任天堂には、再成
長に向かうチャンスはまだあると筆者は考えている。
表7 任天堂の営業利益に対する為替の影響の試算
通期ベース
06/3期
07/3期
09/3期
08/3期
10/3期
11/3期
12/3期
楽天証券予想
ドル建て売上高(億ドル)
ドル建て仕入高(億ドル)
ネットドル建て売上高(億ドル)
期中平均レート(円/ドル)
28
12
16
117.02
52
21
31
114.28
73
33
40
100.54
63
21
42
92.85
49
16
33
85.72
37
23
14
76.00
59.4
-84.9
-549.6
-323.0
-235.3
-136.1
17
150.09
38
161.52
50
143.48
36
131.15
29
113.12
24
110.00
対ユーロ為替差損益(億円)
207.9
434.3
-902.0
-443.9
-522.9
-74.9
営業利益に対する為替差損益
合計(億円)
267.3
349.4
-1,451.6
-766.9
-758.2
-211.0
113.31
対ドル為替差損益(億円)
ユーロ建て売上高(億ユーロ)
期中平均レート(円/ユーロ)
137.86
出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券。
表8 製品別販売動向
07/3期
08/3期
09/3期
10/3期
11/3期
12/3期
13/3期
13/3期
新楽天証券予想 新楽天証券予想 新楽天証券予想
(11/8/31)
(11/8/31)
(11/8/31)
ハードウェア
携帯型ゲーム機本体
前年比
据置型ゲーム機本体
前年比
その他ハードウェア
前年比
ハードウェア小計
前年比
ソフトウェア
携帯型ゲーム機用ソフトウェア
前年比
据置型ゲーム機用ソフトウェア
前年比
ロイヤリティ収入・コンテンツ収入
前年比
その他ソフトウェア
前年比
ソフトウェア小計
前年比
トランプ・かるた他
前年比
合計
前年比
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
374,063
67.1%
156,478
534.3%
54,258
64.7%
584,800
107.8%
467,226
24.9%
499,346
219.1%
110,140
103.0%
1,076,713
84.1%
426,151
-8.8%
617,326
23.6%
116,270
5.6%
1,159,748
7.7%
380,879
-10.6%
378,462
-38.7%
104,524
-10.1%
863,866
-25.5%
298,653
-21.6%
242,851
-35.8%
68,896
-34.1%
610,401
-29.3%
350,000
17.2%
150,000
-38.2%
75,000
8.9%
575,000
-5.8%
350,000
0.0%
150,000
0.0%
90,000
20.0%
590,000
2.6%
370,000
5.7%
250,000
66.7%
103,000
14.4%
723,000
22.5%
291,916
69.1%
82,361
63.1%
5,301
123.4%
0
--379,578
68.3%
2,154
-1.0%
966,534
89.8%
332,756
14.0%
247,803
200.9%
11,520
117.3%
0
--592,079
56.0%
3,629
68.5%
1,672,423
73.0%
260,288
-21.8%
400,398
61.6%
14,909
29.4%
0
--675,596
14.1%
3,277
-9.7%
1,838,622
9.9%
208,171
-20.0%
340,032
-15.1%
19,520
30.9%
0
--567,724
-16.0%
2,774
-15.3%
1,434,365
-22.0%
167,068
-19.7%
221,493
-34.9%
13,667
-30.0%
0
--402,229
-29.2%
1,714
-38.2%
1,014,345
-29.3%
150,000
-10.2%
150,000
-32.3%
13,000
-4.9%
0
--313,000
-22.2%
2,000
16.7%
890,000
-12.3%
190,000
26.7%
135,000
-10.0%
13,000
0.0%
0
--338,000
8.0%
2,000
0.0%
930,000
4.5%
230,000
21.1%
180,000
33.3%
15,000
15.4%
0
--425,000
25.7%
2,000
0.0%
1,150,000
23.7%
楽天証券株式会社
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品川シーサイド楽天タワー
14
経済研究所企業調査レポート
表9 各ハードの累計出荷台数、タイレシオ
ハードウェア累計出 07/3期
荷台数
DS:ハードウェア
国内
北米
欧州他
計
Wii:ハードウェア
国内
北米
欧州他
計
3DS:ハードウェア
国内
北米
欧州他
計
Wii U:ハードウェア
国内
北米
欧州他
計
対レシオ
08/3期
09/3期
10/3期
11/3期
1602
1174
1252
4029
2238
2239
2582
7060
2639
3446
4093
10178
3040
4675
5174
12889
3275
5514
5852
14641
200
237
147
584
590
1061
794
2445
796
2354
1890
5040
1034
3340
2720
7093
1160
4118
3325
8601
12/3期
12/3期
12/3期
会社予想
(2011/4/26)
会社予想
(2011/7/28)
楽天証券予想 楽天証券予想
(2011/6/21) (2011/8/31)
15741
9901
106
132
123
361
07/3期
08/3期
09/3期
10/3期
11/3期
(累積ハード1台あたりの
ソフト販売本数)
DS
国内
3.11
北米
3.17
欧州他
2.92
計
3.07
Wii
国内
3.06
北米
6.11
欧州他
5.60
計
4.94
3DS
国内
北米
欧州他
計
Wii U
国内
北米
欧州他
計
単位:万台、倍
出所:会社資料より楽天証券作成
1.78
2.91
3.12
2.63
1.21
2.37
2.04
1.94
1.00
1.57
0.92
1.18
0.66
1.13
0.63
0.83
2.53
6.11
5.01
4.89
1.64
4.83
4.12
4.06
1.45
3.12
2.67
2.70
0.99
2.41
1.82
1.99
1961
12/3期
13/3期
15541
3386
5889
6266
15541
3525
6214
6452
16191
3436
5989
6366
15791
3456
6039
6416
15911
9801
1220
4618
3725
9561
1241
4671
3891
9801
1260
4918
3925
10101
1281
4971
4091
10341
1301
5171
4191
10661
1961
506
632
523
1661
667
633
662
1961
1106
1332
1123
3561
1367
1433
1362
4161
2167
2333
2162
6661
200
200
200
600
200
200
200
600
600
800
800
2200
12/3期
12/3期
12/3期
会社予想
(2011/7/28)
楽天証券予想 楽天証券予想
(2011/6/21) (2011/8/31)
2.06
2.98
2.69
2.61
1.21
3.16
14/3期
3475
6014
6252
15741
会社予想
(2011/4/26)
0.43
13/3期
楽天証券予想 楽天証券予想 楽天証券予想
(2011/6/21) (2011/8/31) (2011/8/31)
12/3期
13/3期
13/3期
14/3期
楽天証券予想 楽天証券予想 楽天証券予想
(2011/6/21) (2011/8/31) (2011/8/31)
0.42
0.29
0.75
0.32
0.48
0.32
0.47
0.43
0.42
0.20
0.40
0.23
0.29
0.20
0.25
0.24
0.23
0.12
0.17
0.16
0.15
1.12
0.49
1.60
1.13
1.28
0.54
1.36
1.02
1.12
0.40
1.12
0.89
0.94
0.39
0.91
0.73
0.77
0.23
0.58
0.48
0.50
3.57
3.36
3.48
3.44
3.43
2.70
2.98
2.74
2.80
2.71
2.63
2.67
2.67
3.00
2.79
3.01
2.93
2.58
2.57
2.59
2.58
3.00
4.00
3.00
3.33
3.00
4.00
3.00
3.33
3.50
4.00
3.50
3.68
株価・財務指標の計算式
PER=株価÷EPS(一株当たり当期純利益)
配当利回り=配当÷株価
株式時価総額=株価×発行済株数(自己株式を除く)
PCFR=株価÷一株当たりグロスキャッシュフロー
(グロスキャッシュフロー=当期純利益+減価償却費)
ROE(株主資本利益率)=当期純利益÷株主資本
PBR=株価÷一株当たり自己資本
自己資本比率=自己資本(純資産)÷総資産
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15
【リスクについてのご説明】
◆上場有価証券等のリスク
〔現物取引〕
国内外の金融商品取引所に上場されている株式(現物取引)等の上場有価証券(以下「上場有
価証券等」(※1)といいます。)には、以下のリスクがあります。
・上場有価証券等の売買等にあたっては、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品
相場等の変動や、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等の裏付けと
なっている株式、債券、投資信託、不動産、商品、カバードワラント等(以下「裏付け資産」
(※2)といいます。)の価格や評価額の変動に伴い、上場有価証券等の価格が変動すること
によって損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等の発行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた際や、裏付け
資産の発行者または保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた際に、上場有価証券等の価
格が変動することによって損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等のうち、他の種類株式、社債、新株予約権その他の財産に転換される(でき
る)旨の条件または権利が付されている場合において、当該財産の価格や評価額の変動や、当
該財産の発行者の業務や財産の状況の変化に伴い、上場有価証券等の価格が変動することや、
転換後の当該財産の価格や評価額が当初購入金額を下回ることによって損失が生じる場合が
あります。
・また、新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利を行
使できる期間に制限がありますのでご留意ください。
・なお、上場有価証券等が外貨建ての場合、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化するこ
とにより、為替相場が円高になる過程で円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる過程で円
貨換算した価値は上昇することになります。したがって、売却時等の為替相場の状況によって
は為替差損が生じる場合があります。
〔信用取引〕
上場有価証券等を「信用取引」でおこなう場合は、以下のリスクがあります。
・信用取引を行うにあたっては、株式相場、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動や、投
資信託、投資証券等の裏付けとなっている株式、債券、不動産、商品等(以下「裏付け資産」
(※2)といいます。)の価格や評価額の変動に伴い、信用取引の対象となっている株式等の
価格が変動することによって損失が生じる場合があります。また、その損失の額が、差し入れ
た委託保証金の額を上回る場合があります。
・信用取引の対象となっている株式等の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況に変化が生
じた場合や、裏付け資産の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた場合、信
用取引の対象となっている株式等の価格が変動することによって損失が生じる場合がありま
す。また、その損失の額が、差し入れた委託保証金の額を上回る場合があります。
・信用取引により売買した株券等のその後の値動きにより計算上の損失(評価損)が生じたり、
代用有価証券の価格が値下がりすること等によって、委託保証金の維持率 20%未満となった
場合には、不足額を所定の期日までに当社に差し入れていただく必要があります。
・所定の期日までに不足額を差し入れない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の
喪失の事由に該当した場合には、計算上の損失が生じている状態で建玉(信用取引のうち決済
が結了していないもの)の一部又は全部を決済(反対売買または現引・現渡)される場合もあ
ります。この場合、その決済で生じた実現損失について責任を負うことになります。
信用取引の利用が過度であると金融商品取引所または当社が認める場合には、委託保証金率
の引上げ、信用取引の制限または禁止の措置等をとることがあります。
※1 「上場有価証券等」には、国内外の店頭売買有価証券市場において取引されている有価
証券を含み、カバードワラントなど、法令で指定される有価証券を除きます。また、外国又は
外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有するものを含みます。
※2
裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である
場合には、その最終的な裏付け資産を含みます。
※3
各有価証券には、外国又は外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有するもの
を含みます。
【手数料等についてのご説明】
○手数料について
(以下、手数料・費用は何れも税込)
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の現物取引における売買手数料
日本株式(現物取引)の売買が約定した際には、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択
されたコースの手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、当社メ
ンバー画面にてご確認ください。
[いちにち定額コース]
1日の約定代金合計
[ワンショットコース]
手数料
約定代金
手数料
ミニ
50万円まで
450円/1日
10万円まで
145円/1回
定額
100万円まで
900円/1日
20万円まで
194円/1回
200万円まで
2100円/1日
50万円まで
358円/1回
300万円まで(※1)
3150円/1日
100万円まで
639円/1回
150万円まで
764円/1回
3000万円まで
1209円/1回
3000万円超
1277円/1回
※1 以降、100万円増えるごとに1050円追加。
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料を支払
っていただきます。
約定代金
手数料
50万円まで
3622円/1回
100万円まで
3990円/1回
150万円まで
4200円/1回
150万円超
4725円/1回
※上記の「株式等」には「上場投資信託受益証券(ETF)
」
、
「不動産投資信託証券(REIT)
」
、
「預
託証券(DR)
」を含みます。
※手数料は当社の判断により変更する場合があります。
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の信用取引における売買手数料
信用取引による売買が約定した際には、インターネット(マーケットスピード含む)又は自動
音声応答ダイヤルを経由した場合、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択されたコース
の手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、当社メンバー画面
にてご確認ください。(手数料は当社の判断により変更する場合があります。)
[いちにち定額コース]
1日の約定代金合計
[ワンショットコース]
手数料
約定代金
手数料
ミニ
50万円まで
450円/1日
30万円まで
262円/1回
定額
100万円まで
900円/1日
30万円超
472円/1回
200万円まで
2100円/1日
300万円まで(※1)
3150円/1日
※1 以降、100万円増えるごとに1050円追加。
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料を支
払っていただきます。
約定代金
手数料
30万円まで
3412円/1回
30万円超
3622円/1回
なお、お客様が追加保証金(追証)や不足額を入金されず、当社の任意でお客様の計算により
建玉又は代用有価証券を決済・処分(強制執行)する際には、オペレーター取次ぎの手数料を支
払っていただきます。さらに、信用期日の前営業日までにお客様が信用建玉を処分されなかった
場合の強制執行においては、オペレーター取次ぎの手数料に10500円を加算した額の手数料
を支払っていただきます。
信用取引関係諸費用
[事務管理費]
建約定日から1ヶ月経過するごとに、1株あたり10.5銭の事務管理費がかかります。
(単
元株制度の適用を受けない銘柄(売買単位1株)については1株あたり105円になります。
)
ただし、同一銘柄、同一日に成立した売付株数又は買付株数をそれぞれ合計し105円に満
たない場合は105円、1050円を超える場合には1050円とします。
※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
[名義書換料]
権利確定日を越えて買建をしている場合、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5円の名
義書換料がかかります。
※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
【名義書換料の一部例外について】
平成13年10月1日以降に行われた株式の分割もしくは併合または1売買単位
の株式の数の変更(取引所に上場される前に行われたものを除く。
)について、それ
ぞれ行われる都度算出された当該分割比率もしくは当該併合比率または当該1売買
単位の株式の数の変更比率をそれぞれ乗じて得た数(以下「分割等による調整率」
といいます。
)が10以上となった場合の銘柄を例外の対象とします。
※分割比率:当該株式の分割後の発行済み株式の総数を当該分割前の発行済み株式
の総数で除して得た数をいいます。
※併合比率:当該株式の併合後の発行済み株式の総数を当該併合前の発行済み株式
の総数で除して得た数をいいます。
※変更比率:1売買単位の株式の数の変更前の1売買単位の株式の数を当該変更後
の1売買単位の株式の数で除して得た数をいいます。
例外の対象となった銘柄については、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5円
に10を乗じ、分割等による調整率で除してもとめられる金額(円未満の端数切捨
て)を名義書換料としてお支払いいただきます。
○委託保証金について
委託保証金は、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上が必要です。また、有価証券により
代用する場合の代用価格は、以下に掲げる銘柄に応じて、前日終値にそれぞれの掛目を乗じた価
格となります。
東証(マザーズを含む)上場銘柄
前日終値の
80%
大証(ジャスダックを含む)上場銘柄
〃
80%
名証単独上場銘柄
〃
0%
委託保証金率及び代用有価証券の掛目については、市場の動向により金融商品取引所により変
更
されること又は当社の判断により変更することがありますので、ご注意ください。
なお、当社の判断により代用有価証券の掛目の変更又は除外(以下「掛目の変更等」といいま
す。
)を行う事象は以下のとおりです。掛目の変更等を行う場合には、あらかじめその内容をご
通知し、変更後の掛目(又は除外)の適用日につきましては、通知した日から起算して5営業日
目の日といたします。ただし、下記③の事象の場合において、当社が必要と認めたときには、通
知した日の翌営業日から適用することができるものといたします。
(当社「信用取引規定」第5
条の2参照)
①株価が一定の水準を継続して下回る、または、出来高が過少で流動性が確保できないなど、決
済リスクの観点から当社が不適当と判断した場合。
②当社での信用取引建玉状況や代用有価証券の預り状況等に照らして、著しく偏りが見られるな
ど、与信管理の観点から当社が不適切と判断した場合。
③特定の銘柄について、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等が発生し、今後、
株価が継続かつ大幅に下落することが予想され、当該銘柄の時価が本来の株価水準を反映して
いないことから、保証金としての適切な評価を行うことができないと当社が認めた場合。
なお、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等の事例としては、例えば、次の
ようなケースが想定されます。
・重大な粉飾決算の疑いが発覚し、直近の株価の水準が粉飾されたとされる決算内容に基づき形
成されていたと判断される場合
・業務上の取引等で経営に重大な影響を与える巨額な損失が発生した場合
・突発的な事故等により長期にわたりすべての業務が停止される場合
・行政庁による法令等に基づく処分又は行政庁による法令違反に係る告発等により、すべての業
務が停止される場合
・その他上場廃止につながる可能性が非常に高い事象が発生した場合
・PTS 取引(夜間取引)は、お客様が選択されているコースにかかわらず 1 回の約定代金が
50 万円まで 472 円/1 回、100 万円まで 840 円/1 回、150 万円まで 1,050 円/1 回、150
万円超は 1,575 円/1 回がかかります。いずれも税込み。
・国内株式を募集・売出し等(新規公開株式(IPO)、立会買分売)により取得する場合は、
購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。
商号等:楽天証券株式会社
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第 195 号、商品先物取引業者
加入協会:日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会
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