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外国検査機関の検査データの受け入れについて

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外国検査機関の検査データの受け入れについて
報
時
定
検
(1)
外国検査機 関 の検査 デ ー タの受 け入 れ について
消 防庁予 防救 急課
国 際規 格 対 策官
小
林
恭
一
は じめに
て」 が通知 され,昭 和 59年 4月 27日の経済対策
に関 し一 定 の要件 を満 たす外 国検査機 関 の検査
デ ー タを受 け入 れ ることと し,昭 和 59年 中 に,
検査能 力等 の要件 ,受 入 れ方式等 につ いて当該
閣僚会議 の決定 に基 づ いて進 め られていた外 国
検査機 関 の検査 テ ー タの受 け入 れの ための制度
認証制度 に即 した明確 なガ イ ドライ ンを作成,
公表 す る。
外 国検 査 デ ー タの
」 と し,前 年 の 「
的対応 が一 段落 した。
この 措 置 につ いて は,「外 国製 品 が ,外 国 の
検査機 関 の試験 をパ スすれ ば検定協会 における
受入 れ促進」 を政府全 体 と して さらに一 歩進 め
検定 を受 けず にその まま日本 に輸入 で きるので
はな いか 。
」 とい った誤解 が あ る ような ので,
ガスの保安 の確保及 び取引 の適正化 に関す る法
律 ,計 量法,電 気用品取締 法,高 圧 ガス取締 法,
本稿 では,今 回 の措置全体 の仕組 とその考 え方
工 業標 準 化 法 (以上 通商産業 省所管 ),農 業機
につ いて解説 す る ことと したい。
械 化促進法,家 畜改良増殖法 (以上農林水産省
所管 )及 び食 品衛生法 (厚生省所管 )な ど 9法
昨年 12月15日,消 防庁次長 か ら日本消防検定
外 国検査機 関 の指定 につ い
協会理事長 あて に 「
外 国検査機 関 の検査 デ ー タ受 け入 れの経緯
1
外 国 の検査機 関 の検査 デ ー タの受 け入 れ につ
る こ ととなった。
この 時点 で消 費生活用製品安 全法 ,液 化石油
律 につ いては,す でに法令改 正 等 を行 うとと も
にガ イ ドライ ンを作成 してお り,ま た,こ の決
いて は,昭 和 58年 1月 に政府部 内 に設 け られ た
「
基 準 認 証制 度等 連絡 調整 本部」 に よって同年
3月 26日に決定 された 「
基準認証制度 の改善 に
定 を受 けて飼料 の安全性 の確保及 び品質 の改善
に関 す る法律 ,農 林物 質 の規格化及 び品質表示
つ い て」 の 中 で,「 3.外 国検 査 デ ー タの受入
れ促進」 と して 「
外 国 の検査機 関又 は企 業 にお
車両法,公 衆電気通信法,電 波法,労 働安全衛
生法 ,消 防法 な ど 8法 律 につ いて,必 要 な制度
いて行 われ た試験 結 果及 び検討結果 につ いては,
特 に支障 の ない限 り当該結果 の信頼性 を確認 し
改正 ,ガ イ ドライ ンの作成 などが行 われ ること
つ つ ,受 入 れ を行 う。
」 と され たのが端緒 で あ
消 防庁 では、 この決定 に基 づ き,昭 和 59年 9
月 21日 に消防法施行令 を,ま た同年 9月 27日に
る。
この 際 には,具 体 的 な幾 つ かの法 律 につ いて
政府 と して受入 れ を宣言 しているが,消 防用機
械器具等 の検定制度 につ いては,実 際 の事案 が
なか ったため もあ り,具 体的 な制度化 には至 ら
なか った。
その後 ,世 界各地 で 日本 の工 業製品 が貿易摩
擦 を激化 させ る中 で,昭 和 59年 4月 27日,経 済
対 策 閣僚 会 議 が,対 外 経 済 対 策 の 一 環 と して
「
基 準 認 証制 度改善 の 一 層 の促進 につ いて」 を
決定 し,そ の 中 で 「1.外 国検査機 関 の積極的
活 用」 と して,「次 の法律 の 認証制度 に係 る検
査 において,外 国事業者 が我 が 国 の認証 を一 層
容易 に取得 し得 る ようにす るため,検 査能 力等
の適正化 に関 す る法律 ,船 舶安全法,道 路運送
とな った。
消防法施行規則 を改正 して,日 本消防検定協会
協会」 とい う。)が 外国検査機 関 が行 つ
(以下 「
た検査結果 を活用 す る途 を制度上担保 す るとと
もに,同 年 12月15日,協 会 が検査結果 を受 け入
れ る こ とので きる外 国検査機関 の要件等 につ い
て ,い わゆるガイ ドライ ンを示 し,昭 和 60年 4
ー
月 1日 か らの施行 に向 けて ス タ トす る ことと
な った。
2
外 国検査デ ー タの受入 れの仕組
(1)外 国検査機 関 の指定
外 国検査機 関 と一 日 に言 って も,そ の能
力や デ ー タの信頼性 につ いては様 々である
報
時
定
検
(2)
と考 え られ るので,検 査能 力が十分 あ り,
ような契 約 をす ることは予定 していない。
公平性 が期待 で きる検査機 関 でな けれ ば,
その検査 デー タを受 け入 れ るべ きで はある
協会 は,外 国 の事業者 か ら,指 定 した外
国検査機 関 が行 った 日本 の消防法 の技術上
の規格 に基 づ く検査 結 果 を添付 して型 式試
まい。
今 回 の制度改 正 で は,外 国検査機 関 の 申
請 に基 づ き,協 会 がその検査機 関 の検査能
験 の 申請 が あった場 合 には,添 付 され た検
力,公 平性等 につ いて審査 を行 い,適 格 で
あ ると認 める場合 に,当 該検査機関 を指定
して ,協 会 との 間 で,検 査 デ ー タの受入 れ
に関 す る契約 を締結 す ることと している。
そ の結果 を申請者 に通知 す ることとなる。
型式試験 の手数料 が ,外 国検査 デ ー タが
査結 果 と見本品 に よって型式試験 を行 い,
添付 されている場合 に 5分 の 1に 減額 され
ているの は,以 上 の ような外国検査 機 関 の
外 国検査機 関 の指定 の基準 と して は,消
役割 と協会 の役割 を勘 案 した結 果 である。
防法施行規則第43条 第 2項 で絶対 的欠格事
由 を示 し,さ らに 「ガ イ ドライ ン」 におい
て,そ の詳細 を示 す形 をとって いるが ,基
なお,外 国事業者 が外 国検査機 関 に検査 を
本的 には検査業務 を適正 かつ確実 に実施 す
るために必要 な技 術的能力 (組織 。人員 ・
検 査 設備 。日本 の 消 防法 の 技術上 の規格 に
つ い ての研 修体制 等 )及 び経理 的 基礎 並 び
に公 平性 をお びや か す要 因 が存在 するか否
か等 で あ る。
(2)外 国検査機関 の役割 と協会 の役割
ー
協会 が受入 れ る外 国検査 デ タは,日 本
依頼 す る場合 には,当 然検査費用が別途必
要 となるはずであるが,こ れ につ いて は 日
本側 か ら関与 す る もので はない。
なお,個 別検定 につ いて も,協 会 が行 う
の と同様 の検査 を外 国検査機関が行 い,そ
の検査結 果 を協会 が判断 す ることによ り検
定 を行 う こと となる。
( 3 ) 外 国検査 デ ー タ受 入 れの仕組
ー
検定制度 の現行 の仕組 と外国検査 デ タ
1
及
び図―
を活用 す る場合 の仕組 は, 図
た検査結果 だけである。
この 図 か らも
2 の とお りである。前( l X 2 ) や
ー
タの受入 れ は,
に
デ
るよ
わか
う , 外 国検査
従 って ,協 会 と契約 を結 ん だ外国検査機
関 は,当 該品 目 につ いて,日 本 の消防法 の
あ くまで も日本 の 消防法 の検定待J 度の枠 内
で, 外 国事業者 が 日本 の検定 を受 けやす く
技術 上 の規格 を理解 し,そ の検査方法等 を
修得 す る必 要 が ある。 その修得 の方法 は契
す るための仕組 で あ り, 決 して現行 の検定
制度 を超 えた超法規 的 な もので はないとい
約 に よって定 め られ る こととなるが ,た と
えば実務担 当者 の研修等 の形 をとる ことと
う こ とは当然 の こ とである。
の消防法 の技術上 の規格 に基 づ いて行 われ
なろ う。
この ような方法 は,繁 雑 に見 えるか も知
れないが ,国 内 で流 通 す る消防用機械器具
一
等 の規格 の 元性 を守 るとい う観点 か ら,
消防法上 やむ をえな い ものである。 この よ
うな繁雑 さは, ISOに
よって国際規格 が
制定 され ,各 国 が 自国 の規格 をそれ に合 わ
せ た段 階 で当然解 消 され るはずの もので あ
る。
また,こ の ような方法 をとる関係上 ,協
会 が受入 れ ることを予定 している検査 デー
タは,該 当 す る消防用機械器具等 にかか る
すべ ての検査項 目 に関す るデ ー タであ り,
一 部 の検査結果 だけを受入 れ る こととなる
3
報
図 1.現 行制度
⑦公示
格
る
曾
よ
面に
審
査―
葉
須
造
督
罷
(法21条 の4)
⑥
型式
(法21条 の3)
承
通
請t講
P講1塁
套 6申
蜜
奪
賓
(法21条 の4)
回別検定申話
③イ
(法21条の7)
⑬個別検定の結果通知
(法21条の8)
│―
図 2.外
国検 査機 関 を活用 す る場合
E夕
螢
に
ち
そ
戦科
る
湾
よ
揺
景
鎮
墜
)l t⑤
検 定協 会
( l t) 路
試 験 結果
⑬個別検定│
結果通知
デ タ
合
外 国検 査機 関
ミ
ー
外国申講者
″
①個別検査デー タ
⑫消防法の技術上
の規格 に
基 づ く検査デー タ
の作成
②消防法の技術上の規格に
基 づ く検査デー タの作成
ン
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