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小学校の児童支援を専任する教員の定数化 (文部科学省)

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小学校の児童支援を専任する教員の定数化 (文部科学省)
小学校の児童支援を専任する教員の定数化
(文部科学省)
【提案内容】
いじめの早期発見・早期対応をはじめとした児童の抱える諸問題
の解決に対し、配置により大きな効果を上げている小学校の
「児童支援専任教諭」の定数化
【提案の背景】
・ いじめ、不登校、暴力行為、いわゆる学級崩壊等、児童指導上の諸問題
の未然防止・早期解決のために、本市では、平成 22 年度より、「児童
支援専任教諭」を小学校に段階的に配置しています。
・ 児童支援専任教諭は、原則として学級を担任せず、担当授業時数を
12 時間以下とし、全校的な視野に立ち児童指導の中心的な役割を担いま
す。また、小中学校間、幼稚園・保育園・小学校間の連携、児童相談所・
警察署等の関係機関及び地域との連携の窓口となります。
・ 児童支援専任教諭の配置による効果として、23 年度における配置校と
未配置校の状況を比較すると、
「1 校あたりのいじめの認知件数が 2.5 倍」
、
「いじめの解消率は 5.4 ポイント向上」となるなど、個に応じたきめ
細かな指導や教育を推進する上で大きな原動力となっています。
・ このように本市では、児童支援専任教諭の配置によって大きな成果が
上がっており、児童支援専任教諭に対する関心は全国的にも広がりを
見せています。
・ 一方で、教職員の定数に関しては、法令等による定めがあり、児童支援
専任教諭の活動を保障するためには、本市予算で非常勤講師を配置
せざるをえず、財政面の負担が大きくなるなどの課題があります。
・ そこで、小学校における児童をめぐる諸問題の解決に向けて、児童支援
を専任する教員の定数化が必要です。
29
1 児童支援専任教諭の概要
いじめや不登校、発達障害などの子どもに関する諸課題対応の中心的役割とともに、地
域連携をすすめる対外的な窓口を担う。平成 22 年度から小学校へ 70 校ずつ段階的に配置
し、平成 26 年度までに小学校全校に配置する予定。
【参 考】児 童支 援 専任 教諭 の 配置 推移
学 校数
22年 度
23年度
24年 度
25年度
26年 度
70校
140校
210校
280校
342校 (全校 )
2 児童支援専任教諭の配置効果
(1)本市におけるいじめの状況(平成 23 年度文部科学省調査より)
「1校あたりのいじめの認知件数」は、配置校が 6.0 件で、未配置校 2.4 件の 2.5 倍
「いじめの解消率」は、配置校が 95.7%、未配置校では 90.3%と 5.4 ポイントの差
いじめの解消率
いじめ解消率の推移(H22→H23)
いじめの解消率
いじめの認知件数
1 いじめの認知件数
校あたりのいじめ認知件数の推移(H22→H23)
7.0 7.0 6.0 6.0 6.1 6.1 6.0 6.0 5.0 5.0 4.0 4.0 2.8 2.8 3.0 3.0 2.4 2.4 2.0 2.0 専任あり
専任あり
専任なし
専任なし
1.0 1.0 0.0 0.0 H22
H22
H23
H23
97.0 97.0 96.0 96.0 95.0 95.0 94.0 94.0 93.0 93.0 92.0 92.0 91.0 91.0 90.0 90.0 89.0 89.0 88.0 88.0 87.0 87.0 95.7 95.7 93.9 93.9 90.3 90.3 89.9 89.9 H22
H22
専任あり
専任あり
専任なし
専任なし
H23
H23
(2)本市における暴力行為と不登校児童数の状況(平成 23 年度文部科学省調査より)
配置校で把握した暴力行為は 748 件で、未配置校 180 件の約 4.2 倍
不登校児童の減少数は、配置校で▲0.25 人、未配置校▲0.08 人の約 3.1 倍の改善
暴力行為の状況
不登校の状況
不登校の状況
748件
0.25人
0.25人
575人
専任あり
専任なし
180件
全暴力件数
188人
0.08人
0.08人
(指導を受けた)
加害児童実人数
専任あり
専任あり
専任なし
専任なし
1校あたりの減少数(人)
1校あたりの減少数(人)
提案の担当/教育委員会事務局指導部人権教育・児童生徒課長 酒井 徹 ℡ 045-671-3706
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