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資料3
090623/kohzuma
「 沖 縄 21 世 紀 ビ ジ ョ ン 」 骨 子 案 に つ い て の 私 見 等
2009 年 6 月 29 日 沖 縄 県 振 興 審 議 会 総 合 部 会 専 門 委 員 会
■ 主題:
<将 来 像 (4) > 「世 界 に開 かれた交 流 と共 生 の島 」
県 「ビジョン骨 子 案 」
【実 現 に向 けた課 題 】
・
・
・
アジア・太 平 洋 地 域 との交 流 による沖 縄 の発 展
世 界 規 模 の課 題 解 決 に向 けた沖 縄 の役 割
2030 年 の在 沖 米 軍 基 地 の状 況
【取 り組 みの基 本 方 向 】
・
・
・
沖 縄 の優 位 性 を発 揮 できる分 野 への積 極 的 な参 入 や地 理 的 特 性 を活 用 し、科 学 技 術 の振 興 と新 産 業 の創 出 等
を図 る。
アジア・太 平 洋 地 域 との交 流 ネットワークを構 築 し、世 界 規 模 の課 題 解 決 に向 けた国 際 貢 献 ・協 力 拠 点 等 の形 成
を図 る。
将 来 的 には基 地 のない沖 縄 を目 指 すが、2030 年 時 点 では、現 在 合 意 されている基 地 が返 還 されていることを想 定 。
■ 私 見 ‐Ⅰ:
主 題 検 討 にあたっての意 図 (「基 本 方 向 」+「新 機 軸 」の誘 導 )
基 本 方 向 (案 )
「アジア・太 平 洋 諸 国 /地 域 の環 境 ・文 化 ・平 和 等 に寄 与 する国 際 貢 献 ・協 力 拠 点 の形 成 」
「東 アジア(中 国 ・台 湾 ・ASEAN・その他 )等 とのネットワーク構 築 によるビジネス・新 産 業 創 出 等 、
新 たな沖 縄 振 興 を先 導 する交 流 拠 点 の形 成 」
新 機 軸 (案 )
① アジア・太 平 洋 の交 流 拠 点 として の発 展 可 能 性 ,大 規 模 基 地 跡 地 の有 効 利 用 ,国 境 離 島 を
含 む海 域 ・島 嶼 地 域 の重 要 性 など、沖 縄 固 有 の条 件 もしくは重 要 課 題 を念 頭 に、次 代 の沖 縄
振 興 に資 する「新 機 軸 」を提 起 する。
② 日 本 の国 益 を支 え 続 けて いる 重 要 地 域 として 、国 内 他 地 域 とは明 確 に区 分 された役 割 や機 能
を果 たし、アジア・太 平 洋 地 域 との交 流 等 を通 じた 沖 縄 独 自 の発 展 を可 能 とする 政 策 ・制 度
の導 入 、実 施 条 件 の確 立 をめざす。
③ 躍 動 めざましいアジア・太 平 洋 の環 境 変 化 (交 流 拡 大 ,競 合 と協 調 ,国 際 的 枠 組 みの構 築 等 )
に 対 する我 が国 の対 応 として 、「東 アジア経 済 圏 (共 同 体 )」の形 成 等 を見 据 えた国 家 戦 略 への
「沖 縄 」の位 置 づけと施 策 ・事 業 等 の実 施 を求 めていく。
④ 沖 縄 の地 域 特 性 と拠 点 的 重 要 性 等 を前 提 に 、国 際 交 流 ・国 際 協 力 ・国 際 貢 献 を基 本 方 向
とする 施 策 導 入 の意 義 ・必 要 性 を明 らかにし、新 たな国 際 公 共 財 の創 出 等 、アジア・太 平 洋 の
平 和 と発 展 に資 する新 規 プロジェクトを新 時 代 の沖 縄 振 興 策 として提 起 ・促 進 する。
■ 私 見 ‐Ⅱ:
<将 来 像 (4) >の具 現 化 に関 わる「コンセプト」および「キーワード」 (案 )
【コンセプト1】
<交 流 型 経 済 >
沖 縄 ⇔アジア諸 国 /地 域
キーワード: ネットワーク化
・日 本 本 土 に先 行 する中 国 ・台 湾 ・ASEAN+αとの多 元 的 なネットワーク構 築
【コンセプト2】
<海 洋 ・環 境 >
沖 縄 ⇔大 洋 州 島 嶼 国 /地 域
キーワード: 国 益 と国 際 貢 献
・沖 縄 県 ×JICAなど 国 ・国 際 機 関 等 との共 同 事 業 化
・海 洋 戦 略 (ex. EEZ,海 洋 資 源 ,シーレーン...etc.)
※海 洋 基 本 法 /計 画
・地 球 環 境 問 題 (海 洋 環 境 の保 全 ・再 生 等 を通 じた温 暖 化 対 策 …etc.)
【コンセプト3】
<外 交 都 市 >
キーワード:
沖 縄 in 東 アジア共 同 体 ,沖 縄 for アジア・太 平 洋 の新 しい枠 組 み
沖 縄 イニシアティブ (仮 称 )
※declaration,agreement (ex.「沖 縄 宣 言 」)
・沖 縄 の優 位 性 (立 地 ,歴 史 ,安 全 安 心 等 )の外 交 資 源 としての活 用 +拠 点 化
→ 多 国 間 の枠 組 みづくり,相 互 乗 り入 れ,アジア・太 平 洋 の新 たな連 帯 …etc.
※同 心 円 +重 層 性
■ 私 見 ‐Ⅲ:
<将 来 像 (4) >として想 定 し得 る沖 縄 の新 たな役 割 と機 能 (案 )
① 「先 行 モデル地 区 」としての役 割 ・機 能
投 資 ,貿 易 ,観 光 ,研 修 ,労 働 ,医 療 など、多 分 野 で進 展 するボーダーレス化 に先 行 的 ・戦 略 的 に
対 応 する分 権 型 特 別 地 域 (国 際 交 流 等 国 内 先 行 モデル地 区 )
② 「国 際 公 共 財 」としての役 割 ・機 能
アジア・太 平 洋 地 域 の 共 生 ・ 平 和 ・ 発 展 に 貢 献 し 、 我 が 国 平 和 外 交 の 補 完 等 を 通 じ 国 益 に 寄 与 する
国 際 協 力 の拠 点
③ 「新 たな外 交 都 市 」としての役 割 ・機 能
2000 年 サミット等 の 実 績 や 沖 縄 独 自 の地 域 間 交 流 の資 源 ・ポテン シャ ルを活 かし、 東 アジア共 同 体 の
形 成 や多 国 間 協 力 の枠 組 みづくり等 に寄 与 する外 交 ・国 際 会 議 の拠 点
■ 私 見 ‐Ⅳ:
沖 縄 の地 域 特 性 等 を活 かした国 際 貢 献 のあり方 (案 )
テーマ/領 域 (案 )
「環 境 (亜 熱 帯 ・ 島 嶼 環 境 )」,「海 洋 ・離 島 」,「健 康 ・医 療 」,「防 災 ・防 疫 」,「人 間 の安 全 保 障 ・
平 和 構 築 」…etc.
地 域 特 性 や沖 縄 固 有 の資 源 を活 かした国 際 貢 献 の展 開 イメージ(例 )
「亜 熱 帯 島 嶼 県 ・沖 縄 」としての国 際 貢 献
自 然 再 生 /温 暖 化 対 策 を通 じた地 球 環 境 への貢 献 :
サンゴ礁 ,マングローブ,藻 場 等 の再 生 に関 する途 上 国 への技 術 協 力 (研 究 リソース・実 績 の集 約 +活 用 )
↓
技 術 協 力 の拠 点 形 成 (JICAとの連 携 等 による研 究 ・研 修 拠 点 形 成 ,無 償 資 金 協 力 における機 材 協 力 等 )
↓
関 係 各 国 ・地 域 との協 定 締 結 ∼国 際 機 関 設 立 (「(仮 称 )太 平 洋 マングローブ・サンゴ礁 等 再 生 協 力 機 構 」)
「海 洋 県 ・沖 縄 」としての国 際 貢 献
ミクロネシアなど大 洋 州 島 嶼 国 振 興 への国 際 協 力 :
離 島 振 興 ,環 境 保 全 ,海 洋 問 題 など沖 縄 と共 通 する社 会 開 発 分 野 等 での島 嶼 国 /地 域 支 援 プランの検 討
↓
重 点 支 援 分 野 の抽 出 とJICA等 ODA実 施 機 関 との共 同 事 業 化 (「沖 縄 −大 洋 州 島 嶼 国 協 力 プログラム」)
↓
沖 縄 を拠 点 とする研 修 事 業 ,人 材 育 成 ,国 際 会 議 等 の実 施 と常 設 機 関 化 (国 ・国 際 機 関 による支 援 等 )
↓
関 係 各 国 ・ 地 域 との連 携 協 定 の締 結 ∼新 たな共 同 体 の形 成 ( 「 (仮 称 )太 平 洋 島 嶼 地 域 国 際 協 力 機 構 」)
■ 参 考 : 有 識 者 重 要 コメント (沖 縄 の独 自 性 への着 目 )
伊 藤 元 重 ・沖 縄 振 興 審 議 会 会 長
沖 縄 の将 来 的 な展 望 や可 能 性 について:
・
沖 縄 振 興 の1 つ目 の鍵 は「地 域 の特 性 にあった産 業 」のあり方 。2 つ目 は「アジア の国 々とのネットワ ー
ク」を どうつくるか。3 つ目 は「基 地 の跡 地 利 用 」で、沖 縄 が持 つ経 済 発 展 の重 要 な要 素 となる。失 業
率 の問 題 はあるが「人 材 をどう前 向 きに考 え、活 用 していけるか」が4つ目 の鍵 。
・
日 本 の観 光 産 業 や世 界 との交 流 を 考 えると、沖 縄 は一 つの「モデルケース」になる。若 い人 材 によ るア
ジア 地 域 との相 互 のワ ーキングホリ デーや アジア の優 秀 な医 者 を 集 めた最 先 端 の『医 療 特 区 』の設 置
など可 能 性 は多 い。
沖 縄 振 興 特 別 措 置 法 や沖 縄 振 興 計 画 後 の新 たな法 的 措 置 や政 府 支 援 に関 して:
・
現 段 階 で案 はない。ただ、地 方 分 権 の方 向 に向 かって おり、今 後 は「各 地 域 が持 つ独 自 性 を いかに
生 かす か」が重 要 になる。そこで国 が支 援 や 制 度 設 計 を していくのかどうかには濃 淡 がある。審 議 会 で
議 論 を深 めたい。
(2009 年 6 月 1 日 琉 球 新 報 )
■ 付 言 ‐Ⅰ: ビジョン実 現 への要 諦 として思 うこと
「全 国 一 律 」のくびきから「沖 縄 」を外 す。
① 今 般 の情 勢 に鑑 み。
社 会 経 済 の閉 塞 感 ,さらに進 展 するボーダーレス化 の中 の 地 域 の自 立 と 国 益 …etc.
② 分 権 改 革 の必 然 に鑑 み。
道 州 制 導 入 の想 定 ⇔「琉 球 州 (仮 称 )」としての在 り方 をより現 実 的 に想 起 …etc.
③ より望 ましい/より相 応 しい 沖 縄 の姿 に鑑 み。
沖 縄 の歴 史 とアイデンティティ,より善 い未 来 と人 々の幸 せ…etc.
日 本 にとっての意 義 ,アジア諸 国 /地 域 等 にとっての国 際 的 意 義 …etc.
■ 付 言 ‐Ⅱ: 今 般 の政 策 動 向 に照 らして
「低 炭 素 革 命 」への貢 献 (地 域 資 源 を活 用 した戦 略 的 対 応 等 )
・
2009 年 6 月 10 日 、麻 生 総 理 が発 表 した「二 酸 化 炭 素 削 減 」「太 陽 光 発 電 20 倍 計 画 」等
二 酸 化 炭 素 (CO2)等 の温 室 効 果 ガス削 減 中 期 目 標 : 2005 年 比 15%減 (1990 年 比 8%減 )
・
低 緯 度 に位 置 する海 洋 島 嶼 圏 ・沖 縄 の優 位 性
・
39 の有 人 離 島 から構 成 される 沖 縄 全 体 の発 電 に 太 陽 光 ・風 力 ・潮 汐 力 等 を活 用 していくことに より、
政 府 ・国 際 公 約 に貢 献 。(⇔適 切 な措 置 ・見 返 り)
低 炭 素 革 命 における沖 縄 の先 導 性 : 技 術 研 究 ,実 用 化 ∼普 及 によ る先 進 モデル地 域 化 等
ex. 離 島 におけるガソリン車 よ り 安 価 に走 る燃 料 電 池 ・ハイブリッドカー等 の普 及 ・定 着 ...etc.
・
海 洋 環 境 の保 全 ・管 理 ,珊 瑚 礁 等 の保 全 ・再 生 に よる 国 土 の保 全 、 さらに 島 嶼 国 / 地 域 との国 際
協 力 ∼拠 点 形 成 の意 義 。(⇔キーワードの「低 炭 素 革 命 」とともに検 討 ・推 進 )
・
同 時 に、 成 長 するアジアに最 も近 い沖 縄 は、今 般 の「金 融 危 機 からの脱 却 」という文 脈 でも重 要 。
・
分 権 改 革 を念 頭 に 、「低 炭 素 革 命 に 貢 献 し、かつ 、 アジア・太 平 洋 地 域 の多 角 的 ・ 多 元 的 な国 際
交 流 /国 際 協 力 の担 い手 +拠 点 形 成 を目 指 す」との路 線 ・戦 略 を明 確 に打 ち出 すべき。
■ 付 言 ‐Ⅲ: ビジョンの用 語 に関 する一 意 見
・
沖 縄 の地 域 特 性 とアイデンティティ:
東 西 約 1,000 ㌔/南 北 約 400 ㌔に渡 る海 洋 圏 ,大 小 160 の島 々で構 成 される島 嶼 圏
より意 識 的 ・意 図 的 +戦 略 的 なアピールが重 要 。(国 を含 む県 内 外 に対 して。沖 縄 のスケール(感 )など。)
・
そ の 際 、 将 来 像 で 用 い ら れ て い る < 島 > で は 、 沖 縄 本 島 ( 特 に 中 南 部 ) だ け に フ ォ ー カ ス( 限 定 ) し て い る な ど
無 用 な誤 解 を与 えかねないのでは?
・
本 来 、<島 >ではなく<島 々>のはず。しかし、<島 々>ではいささか締 まりに欠 ける。
・
この際 、<島 >を<邦 >に改 めてはどうか?
・
<邦 >: まさに島 々の集 合 体 ・共 同 体 。「海 邦 」。 海 のアジア や大 洋 州 島 嶼 国 との連 帯 も視 座 に入 れて。
・
<邦 >: 結 果 的 に、<道 州 (制 )>の先 にある<連 邦 (制 )>を見 据 えたイメージを発 信 するコンセプトにもなる。
・
変 換 例 : 「世 界 に開 かれた交 流 と共 生 の島 」→「世 界 に開 かれた交 流 と共 生 の邦 」
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