...

2学年生活科学習指導案

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

2学年生活科学習指導案
生活科学習指導案
日
時
平成12年10月26日(木)1校時
場
所
古宇利小学校
児
童
1年生
男子5人
2年生
男子2人 女子5人 計7人
1・2年生
授業者
1階
家庭科教室
計5人
計12人
平良悦子(T1)
田港尚子(T2)
1.研究主題
自ら学び、生き生きと学習に取り組む児童生徒の育成
− 小規模・複式学級の特性を生かした指導法の工夫 −
2.単元名
「わーい、おいもだ」
3.単元設定の理由
古宇利島のさつまいもは、沖縄県内でも特においしいいもだと評判である。そのさつまいもは
島の至るところで栽培され、年中収穫できる。収穫されたさつまいもは、島外に売りに出され、
古宇利島の経済を支えている特産物の一つである。
子どもたちは古宇利島の畑の作物をよく見ていて、さつまいもやさとうきびは、なじみ深い農
作物である。またいも料理も好きで、給食にふかしいもや大学いもなどが出ると喜んで食べてい
る。
しかしアンケートの結果、いも料理を作る手伝いはしたことがあるが、畑の仕事を手伝ってい
る子は少ないことがわかった。
これまで子どもたちは野菜などの栽培活動もしてきた。野菜などに比べてさつまいもは苗も容
易に手に入り、手入れも比較的簡単である。また台風や病害虫にも強く、収穫量も多い。そこで
古宇利島の特産物でもあるさつまいもにもっと目を向けさせ、深くかかわっていけるようにとい
う願いで本単元を設定した。
本単元では、そのさつまいもを教材化し、苗の植え付けから育つ様子、いもの収穫、いも料理
作りまでの体験学習を通して、地域の特産物を育てることに対して興味、関心をもたせ、5月に
植えた苗が成長して土の中でいくつもいもをつけていく成長の不思議さや農家の人々の知恵、自
然の恵みに感謝し、収穫の喜びを味わわせたい。
4.単元の目標
〇
さつまいもを進んで育てようとする。
〇
さつまいもを育てるためにしたことや見つけたことを書いたり、発表したりすることが
できる。
〇
(関心・意欲・態度)
(思考・表現)
さつまいもを育てる活動を通して、植物が命ある存在であることに気づくことができる。
(気づき)
5.研究主題との関わり
本校の1、2年生は、平成11年度から児童数が増え単式学級となったが、小規模学級の特性
を生かして生活科は1、2年合同で学習を行い、ティームティ−チング方式をとっている。支援
をより多く必要とする低学年の子どもたちに教師二人で対応することができるので、全児童を学
習に参加させ、成就感を味わわせることができる。
また合同学習によって、2年生は上学年としての誇りをもち、1年生を世話しながらリードし
ていく。1年生は2年生を慕い、わからないことを教えてもらったり、時には手をつないで活動
するほほえましい姿も見られる。
このようにしてお互いに助け合い、認め合い、生き生きと楽しく意欲的に学習に取り組むと考
える。
6.児童の実態
・本校の1・2年生は明るく素直で、合同学習を喜び、特に活動的体験的に学ぶ生活科は大好き
な教科である。
・島の特産物であるさつまいもは、学校周辺の畑にも栽培されていて、子どもたちも幼稚園で育
てた経験がある。
・さつまいもは、日常生活の中でも食する機会も多く、慣れ親しんでいる。
・いもを育てることをとても喜び、意欲的に学習に取り組む姿が見られた。
《アンケート結果》
項
目
1.こうりのじまんのたべものはなんですか。
2.あなたのいえにはたけはありますか。
3.あなたのいえのはたけにはなにをうえていますか。
1年生5人・2年生7人 計12人
いも、さとうきび、さかな、
ウニ、 もずく、パパイヤ、
にんじん、にがうり
はい9人
いいえ3人
いも、さとうきび、アロエ、
パパイヤ、にんじん、きゅうり
4.あなたのおうちではいもをうえていますか。
はい5人
いいえ7人
5.あなたは、はたけのおてつだいをしますか。
はい4人
いいえ8人
6.あなたは、おいもがすきですか。
すき12人
きらい0人
7.あなたはどんないもりょうりをたべたことがありま
すか。
8.あなたはうちの人といっしょにりょうりをつくった
ことがありますか。
いもチップ、スウィートポテト、
いもだんご、ふかしいも、
ウムニー
はい7人
いいえ5人
7.活動計画
小
単
元
一
学
さ
つ
ま
い
も
を
う
え
よ
う
期
さ
るつ
がま
のい
びも
たの
よつ
二
学
時
主 な 活 動
教師の支援
1
12
・さつまいもを食べた経験を話し
合ったり、自分も育てたいとい
う意欲をもち計画を話し合う。
・いも料理を実際に食べて意欲づ
けをする。
・さつまいもを育て
たいという意欲を
もつことができた
か。
・農家の方に教えてもらって、う
ねを作り、一緒に苗を植える。
・おばあさんの教えを聞いて苗を
ねかせて植えるようにする。
・苗のよい植え方が
できたか。
2・3
12
評
価
・世話の仕方をしっかり聞くよう
に声かけをする。
4
12
・さつまいもへの願いを文や絵で
表し、看板を作る。
5
12
・つる返しをするわけを知り、つ
る返しをする。
い
も
だほ
より
6
12
・いもほりをする。
い
も
料
理
を
つ
く
ろ
う
7・8
12
・いもほりをした感想を話し合
う。
・いも料理の計画を立て、準備を
する。
・いも料理を作る。
◎スウィートポテト
8・9・10 ◎ふかしいも ◎いもだんご
12
・自分たちで作ったいも料理を食
べる。
・いも料理を作り、食べた感想を
話し合う。
・気持ちをこめて看板を作り、祈
りながら看板を立てることがで
きるようにする。
・願いをこめて看板
を作ることができ
たか。
・つるがずいぶんのびてきたこと
にきづかせる。
・親根を傷めないようにつる返し
する。
・つる返しができた
か。
・これまでの活動を振り返り、子
どもたちの収穫への感謝、喜び
を深めるようにする。
・いものほり方がわ
かり、安全に気を
つけて、大事にい
もをほることができ
たか。
・どんな料理ができるかを話し合
い、いも料理を想起させる。
・進んで話し合いや
準備に参加できた
か。
・安全に気をつけて仲良く楽しく
いも料理を作り、味わうように
する。
・安全に楽しくいも
料理を作り、味わ
うことができたか。
・いろいろなさつま
いも料理があるこ
とを知ることがで
きたか。
期
┐
あ
11 ・「ありがとうの会」をするため
り
12
に必要なものを準備する。
が
と 学活2
う
の
会
・「ありがとうの会」をする。
└
◎感謝の気持ちをそれぞれに発
を
表しあう。
し
12
◎「いもこ、ありがとう」をお
よ
12
どる。
う
本 ・いろいろな方法で工夫して発表
時
する。
・静かに発表を聞く。
・いもほりの様子やいも料理づく ・自分のしたいこと
りの様子を想起させ、
「ありが
を決めることがで
とうの会」への期待を高める。
きたか。
・
「ありがとうの会」ではどんな
・話し合いに参加す
ことをしたいかを話し合って、
ることができたか。
準備を進めていけるようにす
・喜んで準備するこ
る。
とができたか。
・収穫の喜びを感じさせ、人々や
自然への感謝の気持ちを抱かせ
るようにする。
・喜びや感謝を進ん
で表現できたか。
・楽しく「ありがと
うの会」を行うこ
とができたか。
・発表を通して、自
分や友達のよさに
気づくことができ
たか。
8.本時の学習
(1)目標
苗の植え方を教えた方や自然への感謝の気持ちを抱き、楽しい会ができるようにする。
(2)展開
学習活動
子どもの
教師の支援 評 価
思いや願い と留意点
1.
「楽しい仲間」を歌
う。
・みんなで仲良くがんばるぞ。 ・楽しい雰囲気づくり
・1年生をリードしよう。
ができるようにする。
・2年生はじょずだね。
・早くやりたいなあ。
2.学習のめあてを確認
する。
・発表がんばるぞ。
・ドキドキするなあ。
・楽しく歌うことが
できたか。
・本時のめあてと学習
の流れを確認する。
「ありがとうの会」
をしよう
・わくわくするね。
・うまくできるかな。
・はずかしいな。
3.わかったことや感謝
の気持ちを発表する。
◎おばあちゃんたちに
対して
◎自然へ ・太陽
・水
・土
・いも
◎歌や踊り
・明るい大きな声で発
表できるように声か
・ありがとう、おばあちゃん。 けする。
・大きな声で発表で
きたか。
・感謝の気持ちを楽し
く表現させる。
・感謝の気持ちが表
現できたか。
・太陽や水のおかげだね。
・土の栄養のおかげだね。
・いももじょうぶに大きく育
ったね。
・上手に踊れるかな。
・楽しくおどりたいなあ。
4.今日の学習で気づい
ことや感想を発表す
る。
・楽しかったね。
・わかったことや気づ
・がんばったね。
いたことを表現でき
・大きな声で発表することが
るように声かけをす
できたね。
る。
・みんな上手にできたね。
・自分の思いがうまく
・いもが育つにはいろんなも
表現できない子、つ
もが必要なんだね。
まづく子などへ適切
・おいもさん、ありがとう。
に支援していく。
・おいもも生きているんだね。
5.本時の学習を振り返
り、次時へつなげる。
・次は何をうえようかな。
・また、さつまいもを植えた
いなあ。
・友達の発表をしっ
かり聞くことがで
きたか。
・楽しい会ができた
か。
・発表を通して、自
分や友達の良さに
気づくことができ
たか。
Fly UP