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3 普通浴場の下水道使用料負担のあり方について(諮問)(PDF

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3 普通浴場の下水道使用料負担のあり方について(諮問)(PDF
作
成
建設局下水道河川部
資
料
作
成
建設局管理部
資
料
提
出
平成19年7月12日
下-3
普通浴場の下水道使用料負
担のあり方について(諮問)
平成19年7月
札 幌 市 建 設 局
普通浴場の下水道使用料(負担の見直しの経過)
1
用語説明
公衆浴場
温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設
(公衆浴場法第 1 条)
普通浴場
①温湯又は温泉を使用し、男女各 1 浴室に同時に多数人を入浴させる施設であって、その利
用の目的及び形態が地域住民の日常生活においてその健康の保持及び保健衛生上必要不可欠
のものとして使用させるもの。
(北海道公衆浴場法施行条例第 2 条)
②入浴料金は都道府県知事の指定を受ける。
(物価統制令、公衆浴場入浴料金の統制額の指定等に関する省令)
③各種行政上の優遇措置(下水道使用料の全額減免)を受けることが出来る。
(公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律)
④施設全体の面積は 430 ㎡未満であること等。
(平成 17 年 4 月以降に札幌市保健所が営業許可の審査基準を追加)
福利厚生浴場
国、地方公共団体、社会事業団体その他の団体又は会社等が、特定人の福祉又は福利厚生
を目的として設置する入浴施設
(北海道公衆浴場法施行条例第 2 条)
その他の浴場
普通浴場及び福利厚生浴場以外の公衆浴場
(北海道公衆浴場法施行条例第 2 条)
大型普通浴場
法令上の定義ではないが、本市では平成 17 年 4 月に普通浴場の面積基準を 430 ㎡未満と
したため、これ以前に許可を受けた 430 ㎡以上の普通浴場
スーパー銭湯
法令上の定義ではないが、大型普通浴場とその他の浴場に区分される一部の公衆浴場のう
ち従来の浴場施設より規模が大きく、大規模駐車場を備え、浴場施設の他に飲食店、理髪店、
ゲームコーナー等を併設した娯楽的要素も持ち合わせた浴場施設
-1-
2
公衆浴場の特徴
普通浴場
その他の浴場
大型普通浴場
中小普通浴場
(スーパー銭湯)
(スーパー銭湯)
統制価格(北海道大人 390 円)
入浴料金
⇒物価統制令、公衆浴場入浴料金の統制額の
指定等に関する省令、北海道告示第 246 号
設定は自由
(500~2,000 円程度)
・下水道使用料全額減免
減免等
・水道料金の特別体系
なし
・固定資産税・都市計画税の一部減免
規模
施設面積 430 ㎡未満
⇒
施設面積
要件なし
430 ㎡以上
札幌市審査基準
施
駐車場
0~10 台程度
100 台を超える施設も多数
設
併設施設
一部、家族風呂
飲食店、理髪店、ゲーム・マッサージコーナー等
3
減免措置の経緯
●
昭和 34 年
下水道条例制定
⇒
1 ㎥あたり 2 円
10 ㎥まで:50 円
基本使用料
11~500 ㎥
一般用
超過使用料
昭和 50 年
●
5 円(1 ㎥あたり)
501~10,000 ㎥
4 円(
同上
)
10,001 ㎥~
2 円(
同上
)
全額減免
下水道条例 17 条を根拠に 1 年間に限り減免を実施
昭和 50 年 12 月
●
札幌市営企業等に関する答申(下水道事業)
減免相当分については行政上の施策として措置しているものであるから、市費を充当すべ
きである。
昭和 51 年
●
使用料改定
条例 12 条に普通浴場の下水道使用料は「徴収しない」ことを規定
-2-
減免の趣旨
●北海道公衆浴場法施行条例
第 2 条で普通浴場を利用の目的及び形態が地域住民の日常生活においてその健康の保持及
び保健衛生上必要不可欠のものとしているため。
●物価統制令
物価統制令に基づく公衆浴場入浴料金の統制額の指定等に関する省令により入浴料金が北
海道知事の統制額の指定を受け、低額に抑えられているため。北海道告示第 246 号(平成 18
年 4 月 15 日施行)により大人(12 歳以上の者)390 円、中人(6 歳以上 12 歳未満の者)140
円、小人(6 歳未満の者)70 円となっている。
●公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律
同法により国又は地方公共団体は公衆浴場(普通浴場)の確保を図るため必要と認める場
合には所要の助成その他必要な措置を講ずるように努めると規定されているため。
普通浴場の優遇措置
項目
内容
根拠
下水道使用料
徴収しない(全額減免)
市下水道条例 12 条但書
基本料金:1,320 円(10 ㎥まで)
家事以外口径 40 ㎜:19,000 円
水道料金
口径別:2,500 円~583,000 円
従量料金:1 ㎥あたり 145 円(11 ㎥以上)
市水道事業給水条例
別表 2
(家事以外:265 円~375 円)
土地:本来負担すべき税額と当該敷地を
1 個の住宅がある住宅用地として換算し
固定資産税
た税額との差額、あるいは本来の税額の
3 分の 2 相当額のうち大きい額を軽減
家屋・償却資産:税額の 3 分の 2 を軽減
都市計画税
土地・家屋:税額の 3 分の 2 を軽減
-3-
市税条例 56 条、
132 条
4
見直しの背景
①普通浴場施設数の推移(年度末)
年度末
昭和 51
昭和 52
昭和 53
昭和 54
昭和 55
昭和 56
昭和 57
昭和 58
全体
259
258
258
254
254
252
249
245
中小
259
258
258
254
254
252
249
245
大型
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
1,000 ㎡超
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
年度末
昭和 59
昭和 60
昭和 61
昭和 62
昭和 63
平成元
平成 2
平成 3
全体
243
237
226
220
213
205
187
180
中小
243
236
224
218
211
203
185
177
大型
(0)
(1)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(3)
1,000 ㎡超
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
年度末
平成 4
平成 5
平成 6
平成 7
平成 8
平成 9
平成 10
平成 11
全体
172
170
165
158
156
152
150
143
中小
168
166
159
152
149
144
142
134
大型
(4)
(4)
(6)
(6)
(7)
(8)
(8)
(9)
1,000 ㎡超
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
年度末
平成 12
平成 13
平成 14
平成 15
平成 16
平成 17
平成 18
全体
136
133
125
126
127
121
115
中小
127
123
113
111
108
102
96
大型
(9)
(10)
(12)
(15)
(19)
19
19
1,000 ㎡超
(0)
(1)
(1)
(4)
(8)
(8)
(8)
※全体の施設数は年度末現在の施設数
※中小の施設数は全体から大型の施設数を差し引いた施設数
※大型の施設数は、現在許可を受け営業している大型普通浴場(430 ㎡以上の普通浴場)
19 施設の内訳(既に廃業している施設は含んでいない。)
※1,000 ㎡超についても現在許可を受け営業しており、施設面積が 1,000 ㎡超の施設数
-4-
②札幌市財政構造改革プランの策定
税収の伸び悩み等の地方財政をとりまく環境の変化から持続可能な財政構造への転換が必
要となることから平成 16 年 12 月に策定。
この中で受益者負担の適正化を掲げており、サービスを受ける市民と受けない市民の公平
性を確保するため、行政も市民もコスト意識をしっかりと持ちながら、コストに見合った適
正な受益者負担とすることを目指すとし、特定の受益者がいるような場合は応分の負担を求
め、減免については社会経済情勢の変化に伴い、公平性や合理性の観点から見直すこととし
ている。
見直しの例として生活保護世帯に対する下水道使用料の全額減免の廃止や、敬老パスの見
直し等がある。
③普通浴場営業許可の審査基準の追加
平成 17 年 4 月に保健福祉局において、普通浴場許可の際の審査基準を追加した。
●
全体の面積は 430 ㎡未満であること。
●
付帯浴室(露天風呂やサウナ室等)の合計面積は主浴室(主浴槽及び洗い場が設置さ
れている浴室)の面積を超えないこと。
●
付帯施設(浴室及び脱衣場以外のロビー、休憩室、飲食施設等)の合計面積は主浴室
と脱衣場の合計面積を超えないこと。
設置できる入浴設備は、平成 3 年 8 月 15 日付け、衛指第 160 号厚生省生活衛生局長
●
通知「公衆浴場における衛生等管理要領の改訂について」で「一般公衆浴場」に併設す
る入浴設備として衛生措置が示されたサウナ、露天風呂、電気浴器とする。
⇒
既に実施。
-5-
5
見直しの検討経過
●普通浴場使用水量調査の実施(平成 17 年 7 月~8 月)
使用水量
全施設
中小普通浴場
大型普通浴場
平均
2,820 ㎥/月
1,263 ㎥/月
9,752 ㎥/月
最大
18,822 ㎥/月
5,808 ㎥/月
18,822 ㎥/月
最小
311 ㎥/月
4,145 ㎥/月
●他都市の状況
大都市及び道内主要都市では一般使用料と比較して低額な使用料を設けているものの、全
額減免としているのは札幌市のみである。
説明経緯
●市営企業調査審議会(下水道部会)
平成 18 年度第 1 回下水道部会(6 月):減免見直しの検討について報告
平成 18 年度第 2 回下水道部会(11 月):上限水量の考え方について報告
●札幌市議会
平成 16 年第 3 回定例市議会(決算特別委員会):減免について見直しすべきと指摘
平成 18 年第 1 回定例市議会(予算特別委員会):減免見直しの検討について報告
平成 18 年第 3 回定例市議会(決算特別委員会)
:上限水量の考え方について報告
●事業者への説明
平成 18 年 11 月に全事業者を対象として説明会を実施
-6-
普通浴場の下水道使用料
(負担の見直しの経過)
札幌市建設局
目次
1
2
3
4
5
用語説明
普通浴場とスーパー銭湯の特徴
減免措置の経緯
見直しの背景
見直しの検討経過
1
1 用語説明
【公衆浴場】
【普通浴場】
・地域住民の日常生活において、健康の保持及び保健衛生上
必要不可欠
・入浴料金の統制:北海道大人390円
・優遇措置
・施設面積430㎡未満(平成17年4月以降)
≪大型普通浴場≫
温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、
≪スーパー銭湯≫
・平成17年4月以前に許可を受けた430㎡以上の施設
公衆を入浴させる施設
・大規模駐車場完備
・入浴料金390円
・飲食店、ゲームコーナーを併設
【その他の浴場】 ・浴場だけでなく、レジャー的要素も
備えている
・普通浴場、福利厚生浴場以外
【福利厚生浴場】
・○○健康センター~岩盤浴専門(小規模)
・入浴料金500~2,000円程度
2 普通浴場とスーパー銭湯の特徴
普通浴場
中小
その他の浴場
(スーパー銭湯)
大型(スーパー銭湯)
入浴料金
統制価格:390円
設定は自由
減免等
下水道使用料全額減免等
なし
規模
430㎡未満
施
駐車場 0~10台程度
設
併設
一部家族風呂
430㎡以上
要件なし
100~300台超
飲食店、理髪店、ゲームコーナー
マッサージルーム等
2
3 減免措置の経緯
●昭和34年 下水道条例制定
⇒ 1㎥あたり2円(一般:基本使用料50円、従量5円~)
●昭和50年 全額減免
オイルショック等を理由に特例的に減免
●昭和50年 審議会答申
減免相当分は行政上の施策のため市費を充当すべき
●昭和51年 使用料改定
条例に使用料を徴収しないと規定
3 減免措置の経緯
●なぜ減免を行ってきたか?
北海道公衆浴場法施行条例
物価統制令
公衆浴場の確保のための
特別措置に関する法律
減免
3
3 減免措置の経緯
●普通浴場に対する優遇措置
・下水道使用料の全額減免
・水道料金の特別体系
基本料金:1,320円(家事以外口径40㎜:19,000円)
従量料金:1㎥あたり145円(家事以外:265円~375円)
・固定資産税、都市計画税の一部減免
税額の3分の2を減免
4 見直しの背景
普通浴場施設数の推移
259 252
中小
大型
2
203
6
159
S51
S56
H元
H6
9
134
H11
19
19
19
108 102
96
H16
H17
H18
施設数は年々減少(大型普通浴場は増加)
平成16年10月の市議会でも指摘
4
4 見直しの背景
札幌市財政構造改革プラン(平成16年12月)
受益者負担の適正化
社会経済情勢の変化に伴い減免を見直す
・生活保護世帯に対する下水道使用料の
全額減免の廃止
・敬老パス交付の見直し 等
4 見直しの背景
普通浴場営業許可の審査基準の追加
平成17年4月に保健福祉局において実施
・全体の面積が430㎡未満であること
・付帯施設の合計面積は主浴室と脱衣場の合計
面積を超えないこと・・・等
5
5 見直しの検討経過
●普通浴場使用水量調査
水量(㎥/月)
430㎡未満の施設
16,000
430㎡以上の施設
430
㎡
12,000
9,752㎥
4,000㎥
程度
8,000
1,263㎥
4,000
0
0
300
600
900
1,200
2,820㎥
施設
1,500 面積(㎡)
5 見直しの検討経過
●水量調査結果
・減免開始当初(昭和51年時の平均710㎥)と比べ、
使用水量が大幅に増加
・大型普通浴場の大量排水の実態が判明
●他都市の状況
大都市・道内主要都市では一般用と比べ低額な使
用料体系を設けているものの、全額減免は札幌市
のみである
見直しを検討
6
5 見直しの検討経過
●従来の報告内容
全額減免を見直し、一部負担へ
●審議会(下水道部会)
H18年6月・11月の部会で報告
●札幌市議会
H16年10月決算委員会、H18年3月予算
委員会、H18年10月決算委員会で報告
●事業者への説明
H18年11月:全事業者を対象に説明会
7
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