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チュニジア概況 - 中東協力センター

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チュニジア概況 - 中東協力センター
チュニジア概況
平成 22 年 7 月
中 東 第 一 課
【基礎データ】
16 万 3,610km2(日本の約 2/5)
1,033 万人(2008 年)
アラビア語(公用語)
、フランス語
アラブ人(98%)
、その他(2%)
イスラム教スンニ派がほとんど
共和制
ズィン・エル・アビディン・ベン・アリ(Zine El Abidine Ben Ali)大統領
二院制(代議院の議席数は 214(地方区:161、全国区:53)・任期 5 年。
評議院の議席数は 126(大統領任命:41、地方自治体代表:43、労組代表:42・任期 6 年
(3 年毎に半数改選))
政府
首相:モハメッド・ガンヌーシ(Mohamed Ghannouchi)
外相:カマール・モルジャン(Kamel Morjane)
GNI
360 億米ドル(2008 年、世銀)
一人当たりの国民所得
3,480 米ドル(2008 年、世銀)
面積
人口
言語
民族
宗教
政体
元首
議会
-1-
内政

独立以来のブルギバ大統領に引き続き 1987 年以降 20 年にわたり、ベン・アリ大統領
は強力なリーダーシップを発揮し、近代化・西欧化を推進する一方で、社会主義運動
及びイスラム過激主義運動を弾圧し、政治的安定を維持してきた。今後は複数政党制
を中心とした民主化の一層の推進が課題。

2002 年 5 月、大統領選挙の被選挙権に関する規定を含む憲法改正案が国民投票で可
決。大統領の再選制限(4 期以上は不可)が削除されるとともに、立候補年齢制限が
75 歳にまで引き上げられたことにより、ベン・アリ大統領(1936 年 9 月 3 日生)は、
2004 年更には 2009 年の大統領選挙においても立候補が可能となった。2009 年 10 月
の大統領選挙及び総選挙でベン・アリ大統領は 5 選を果たし、与党は大勝した。

独立以来一貫して初等教育の普及と高等・専門教育の充実に力を入れている。義務教
育対象年齢は 6 歳から 16 歳、期間は 9 年。また、女性の権利保障と社会進出を重視
した法整備も進められてきた。特に、一夫多妻の禁止と世俗的法に基づいた離婚の権
利(1956 年)
、女性の参政権(1959 年)が保障されている。バースコントロールの普
及にも積極的である。
1.
1956 年 3 月 20 日、仏より独立を達成したチュニジアは、仏保護下に政権を握っていた
ベイを元首にブルギバを首相とする立憲君主制をしいたが、翌年制憲議会はこれを廃止
して共和制を樹立、ブルギバを初代大統領に選出した。
2.
ブルギバ大統領は経済発展と国の近代化のため、三権分立、集会・結社・言論の自由、
市民の平等権等を内容とする新憲法(1959 年)及び、一夫多妻制の廃止、婦人の地位
向上を盛り込んだ近代的家族法(1956 年)を制定すると共に、義務教育の普及を図っ
た。
3.
1987 年 11 月、共和制移行以来 30 年君臨してきたブルギバ大統領が、健康上の理由で
職務遂行が不可能になったとして、憲法の規定に基づきベン・アリ首相(当時)が大統
領に就任。同大統領はブルギバ時代の基本的政策路線を踏襲しつつ、民主化に取り組ん
でいる。
4.
1988 年 4 月政党法制定により野党公認、6 月新聞法改正、7 月憲法改正。1989 年 4 月
に総選挙・大統領選が実施され、与党が全議席獲得。非公認のイスラム過激主義運動を
厳しく取り締まり、1991 年 5 月、300 人以上を逮捕。1999 年 10 月の選挙では野党が
議会において 182 議席中 34 の議席を獲得した。
5.
2002 年 5 月の憲法改正で議会を二院制に移行することが決定。議会は代議院と評議院
で構成される。また、05 年 7 月には新設される評議員選挙が実施され、8 月に正式に評
議院が発足した。また、同憲法改正により、大統領の再選制限(4 期以上は不可)が削
-2-
除されるとともに、
立候補年齢制限が 75 歳にまで引き上げられ、ベン・アリ大統領(1936
年生まれ)は、2004 年更には 2009 年の大統領選挙においても立候補が可能となった。
2004 年 10 月、ベン・アリ大統領は大統領選挙で勝利し、4 選を達成。与党も国民議会
6.
選挙で大勝。2009 年 10 月の大統領選挙及び総選挙でもベン・アリ大統領は 5 選を果た
し、与党は大勝した。
2002 年 4 月、南部ジェルバ島において自爆テロが発生し、ドイツ人観光客 14 名を含む
7.
19 名が犠牲となった。その後、当局の徹底した取締りによりテロは発生していなかっ
たが、2006 年末から 2007 年初めにかけて、チュニス市郊外において、治安部隊と武装
集団の銃撃戦が発生した。報道によれば、当該武装集団はイスラム過激派とされている。
2008 年 6 月、チュニジア南西部のガフサ県ルディエフにおいて、失業者と治安当局と
の衝突が発生し、1 名が死亡、20 名以上が負傷した。チュニジア政府は直ちに軍を派遣
し同地の治安は回復した。チュニジア政府は国内のテロリスト等の取締りを徹底してお
り、現在の国内治安は平穏を保っている。
経済

1987 年から長期政権を維持するベン・アリ大統領の下、着実な経済発展を遂げており、
ここ数年は、年率 5%程度の安定した経済成長を継続している。一方で、失業対策が
大きな問題となっており、2009 年の失業率は 14.7%と依然として高く、特に最終学
歴が大卒以上の失業率は、20%を超えている。
1.
第 11 次経済社会開発 5 ヶ年計画(2007~2011 年)では、①雇用促進、②投資促進・企
業強化、③輸出促進・世界経済への統合の強化、④財政バランスの維持・金融政策の発
展、⑤人的資源の向上・社会発展の強化等を通じ、年率 6.1%の経済成長の達成を目指
す、41.2 万人の雇用を創出し失業率の 0.9%引き下げ(2006 年:14.3%、2011 年目標:
13.4%)を目指す等、高い数値目標を揚げている。
2.
1987 年から長期政権を維持するベン・アリ大統領の下、着実な経済発展を遂げており、
ここ数年は、年率 5%程度の安定した経済成長を継続している。一方で、失業対策が大
きな問題となっており、2009 年の失業率は 14.7%と依然として高く、特に最終学歴が
大卒以上の失業率は、20%を超えている。
3.
2009 年のチュニジア経済は、金融危機に伴うヨーロッパ実体経済悪化により、(1)経済
成長の鈍化(2008 年:4.5%→2009 年:3.2%(速報値))、(2)失業率の悪化(2008 年:
14.2%→2009 年:14.7%)
、(3)輸出額の減尐(2008 年比 18%減)、(4)観光客数の減尐
(2008 年比 2%減)等、の影響を受けた。
4.
1995 年 7 月、
EU との間に自由貿易圏を設立する趣旨のパートナーシップ協定を締結し、
-3-
2008 年 1 月 1 日、工業製品に関する関税撤廃が導入された。また地中海地域アラブ諸
国(モロッコ、エジプト、ヨルダン)との間でも FTA(The Arab Mediterranean Free Trade
Agreement(通称:アガディール協定))を締結する等、経済の自由化を推進している。
外交
(1)基本的外交姿勢
非同盟中立。米、仏等欧米諸国と緊密な関係。穏健かつ現実的な外交政策。中東和平プロ
セスを支持するとともに、アフリカ問題への関与にも積極的。かつては中東和平多国間協
議をホストするなど、中東和平問題への関与も積極的であったが、近年目立ったイニシア
ティブは取っていない。また、サルコジ仏大統領の提唱で 2008 年 7 月に発足した「地中
海のための連合(UPM)構想」を支持している。
(2)主要外交問題
(イ)近隣諸国との治安協力
毎年、
チュニスにおいてアラブ内相会議を開催する等、近隣との治安協力体制の強化を図っ
ている。2001 年には、アルジェリアとの間で二国間軍事協力協定を締結した。また、アル
ジェリア、イタリアとの間で二国間軍事合同委員会を開催している。
(ロ)対欧米諸国との関係
チュニジアの輸出先の約 76%(2008 年)は欧州が占め、約 2,500 社の EU 諸国企業(2008
年)がチュニジアに進出している。今後は、EU 諸国との更なる経済交流の拡大が目標。
2008 年 4 月には、サルコジ仏大統領がチュニジアを国賓として訪問した機会には、約 500
名のチュニジア・フランス両国の経済人の参加を得て、チュニジア・仏経済フォーラムが
開催された。
同 9 月には、
ライス米国務長官が北アフリカ諸国訪問の一環として、チュニジアを訪問し、
ベン・アリ大統領及びアブダッラー外相との間で、地域情勢、テロとの闘い等につき意見
交換を行った。なお、チュニジアと米は、二国間通商・投資合同評議会及び防衛合同委員
会を定期的に開催している。
(ハ)地中海諸国との関係
チュニジアは、仏が提唱した「地中海のための連合(UPM)
」構想に賛同し、2008 年 7 月
にパリで開催された創設首脳会議にもベン・アリ大統領が参加。なお、当初、チュニジア
は UPM の事務局候補地として立候補していたが、同事務局はバルセロナに設置されるこ
ととなった。
チュニジアは、北アフリカ 5 か国が加盟するアラブ・マグレブ連合(AMU)を通じた地域
内経済交流の活発化、治安協力等を重視している。なお、AMU 事務局長のポストは代々チュ
-4-
ニジアが務めており、ベン・ヤヒア現事務局長はチュニジアの元外相である。
(二)中東和平問題への取組
チュニジアは 1990 年代に多数の中東和平に関する多国間協議を主催するなど、同問題に
積極的に関与していた。1996 年のネタニヤフ政権誕生後、チュニジアはイスラエルから利
益代表を召還、その後 1999 年のバラク政権誕生を受けて利益代表の相互交換に合意して
いたが、2000 年 9 月のイスラエル・パレスチナ間の衝突以降、再開計画は中断している。
パレスチナ解放機構(PLO)は、1982 年にベイルートからチュニスに本部を移転したが、
オスロ合意後の 1994 年にガザ地区に移転した。チュニジアは、アッバース・パレスチナ
自治政府大統領を支持しており、2008 年 12 月、イスラエルによるガザ地区攻撃の際も同
攻撃を非難する声明を発表した。
(ホ)サハラ以南アフリカ諸国との関係
アフリカ連合(AU)およびアフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)を通じ
て、政治・経済的協力関係を築いている。また、現在まで、ザイール(現コンゴ民主共和
国)
、ナミビア、ソマリア、ルワンダ、ブルンジ、コンゴの紛争に平和維持軍を派遣してい
る。
我が国との関係
(1)概況
(イ)
チュニジアは穏健なイスラム政権であり、経済状況も安定した親日的な政権である
ことから、我が国は同国を北アフリカ地域における日本の外交の柱として重視。
2006 年には日・チュニジア外交関係樹立 50 周年を迎えた。
(ロ)
近年、両国間の要人往来が活発化し、中東和平問題等の域内の問題及び国連改革等
のグローバルな問題に関しても忌憚ない意見交換が行われている。当国は基本的に
我が国の政策を支持。経済協力のみならず政治面での協力関係の強化に積極的であ
り、また二国間関係を戦略的パートナーシップへとレベル・アップさせることを希
望している。
(2)政治関係
日本は 1956 年 6 月 26 日にチュニジアを承認し、1969 年 2 月 5 日に在チュニジア大使館
を開設。開発・国際協力担当相がほぼ毎年訪日している等、特にチュニジアからの要人来
訪が盛ん。1985 年以来定期的に「日・チュニジア合同委員会」が日本、チュニジアで交互
に開催され、二国間関係全般、中東情勢、アジア情勢等について幅広い意見交換が行われ
ている。
-5-
<参考:近年の主な要人往来(肩書きは全て当時)>
チュニジア要人の訪日
2000 年 5 月
10 月
2001 年 5 月
11 月
12 月
2002 年 1 月
2月
12 月
2003 年 5 月
9月
2004 年 5 月
6月
7月
2005 年 4 月
5月
6月
10 月
2006 年 1 月
5月
7月
2007 年 4 月
我が国要人のチュニジア訪問
メルダッシ国際協力外国投資
大臣(投資セミナー)
ムバッザア国会議長(小渕前総
理葬儀参列)
ベン・ヤヒア外務大臣(外務省
賓客)
メルダッシ国際協力外国投資
大臣(投資セミナ-)
ベン・ヤヒア外務大臣(外務省
賓客)
ハムディ国際協力外国投資長
官(TICAD 閣僚会議)
ムカッダム外務長官(アフガン
復興支援国際会議)
メルダッシ国際協力外国投資
大臣(投資セミナー)
ベン・ヤヒア外務大臣
ジュイニ開発・国際協力大臣
ガンヌーシ首相(TICADⅢ)
ジュイニ開発・国際協力大臣
(ガンヌーシ首相に同行)
2000 年 1 月 深谷通産大臣(トランジット
のため立ち寄り)
9 月 荒木外務総括政務次官
2001 年 1 月 町村文部科学大臣
5 月 衛藤日本チュニジア友好議連
副会長
7 月 小和田大使
8 月 衛藤衆議院議員及び土屋衆議
院議員
10 月 川上 JICA 総裁
2002 年 2 月 波多野フォーリン・プレス・
センター理事長
4 月 畠山 JETRO 理事長
5 月 松浪外務大臣政務官
9 月 武藤衆議院議員、松岡衆議院
議員及び西川衆議院議員
2003 年 6 月 田中外務審議官(第 5 回日
チュニジア合同委員会出席)
7 月 不破衆議院議員、緒方参議院
議員
9 月 参議院公式訪問団(団長:本
岡副議長)
10 月 川口外務大臣
ベン・ヤヒア外務大臣
2004 年 3 月 有馬政府代表
ベン・ヤヒア外務大臣
4 月 森 AU 友好議連会長、杉浦衆
ジュイニ開発・国際協力大臣
議院議員、山本衆議院議員
(公式訪問)
5 月 有馬政府代表(アラブ首脳会
議)
8 月 桜井新人口問題懇談会(団
長、長浜衆議院議員、能勢衆
議院議員、高橋参議院議員
(公式訪問))
8 月 町村衆議院議員、渡海衆議院
議員
9 月 篠沢 JBIC 総裁
10 月 日下部元参議院議員、甲斐前
駐チュニジア大使
2005
年
4
月
河井外務大臣政務官
ハッダード観光大臣
松田参議院議員
ワーイリ通信技術大臣
6
月
須藤国連改革中東地域担当
ガンヌーシ首相(愛・地球博
大使
チュニジア・ナショナルデー)
11 月 竹中総務大臣(WSIS)
ジュイニ開発・国際協力大臣
12 月 衆議院予算委員会派遣議員
テッカリ司法・人権大臣(大統
団
領特使)
2006
年
1
月
河野衆議院議長(公式訪問)
ケシュリッド保健大臣
7 月 矢野哲朗衆議院議員、椎名一
ジュイニ開発・国際協力大臣
保参議院議員
アブダッラー外務大臣
8
月
伊藤信太郎外務大臣政務官
ジュイニ開発・国際協力大臣
-6-
2008 年 3 月
シティウイ外務大臣付国務長
官(第 6 回日・チュニジア合同
委員会)
カッラール評議院(上院)議長
(参議院議長招聘)
ガンヌーシ首相(TICADⅣ)
ジュイニ開発・国際協力大臣
(ガンヌーシ首相に同行)
ブウニ高等教育・学術研究・テ
クノロジー大臣(STS フォーラ
ム、日本・アフリカ科学技術大
臣会合)
アブダッラー外務大臣(外賓)
エル・バスティ文化・遺産保存
大臣(「古代カルタゴとローマ
展」開会式)
ジュイニ開発・国際協力大臣
(第 1 回日・アラブ経済フォー
ラム)
4月
5月
10 月
2009 年 7 月
10 月
12 月
2007 年 8 月 西村康稔衆議院議員、山際大
志郎衆議院議員
2008 年 3 月 宇野外務大臣政務官
7 月 桜井環境副大臣
7 月 三原自民党国際局長他
7 月 小池晃参議院議員
11 月 高橋千秋参議院議員
2009 年 6 月 緒方 JICA 理事長
12 月 山東参議院副議長、家西悟参
議院議員、木庭健太郎参議院
議員(公式訪問)
2010 年 1 月 飯村政府代表
<参考:二国間交流>
(イ)
日本・AU 議員連盟(会長 森喜朗 衆議院議員)
チュニジア・日本友好議員連盟(会長 カメル・シリギ代議院議員)
(ロ)
日本チュニジア協会(会長 小野安昭 元チュニジア日本大使)
チュニジア日本友好協会(会長 ヌールッディーンヌ・マジュドゥーブ・元駐日チュニジア大使)
(3)経済関係
(イ)
日本の対チュニジア貿易額(出典:財務省貿易統計、単位:億円、2009 年)
輸入(CIF) 135(対前年比 ▲22%):クロマグロ (71)、衣類(38)
輸出(FOB) 80(対前年比 ▲33%)
:自動車(15)、半導体(7)、農業機械(5)
(ロ)
日本からの進出企業数
10 社(現地法人化された企業を含む)。
(4)経済協力関係
(イ)
我が国は、チュニジアが穏健な外交を旨とし我が国との関係も良好であること、
アフリカにおける開発協力のパートナーとなり得ること、同国の地中海地域並び
に北アフリカ地域における重要性、着実に経済発展を目指し努力していること等
に鑑み、有償資金協力及び技術協力を中心に積極的に援助を実施しており、今後
とも、同国の国家開発、経済構造改革努力を支援していく方針である。
(ロ)
最近の主要案件
・有償資金協力(円借款)
チュニス大都市圏洪水制御計画(2007 年度)、総合植林計画(II)
(2007 年度)、
首都圏通勤線電化計画(II)
(2009 年度)
・無償資金協力
-7-
南部地下水淡水化計画(2009 年度、環境プログラム無償資金協力)
・技術協力
技術協力プロジェクト:品質/生産性向上プロジェクト(2009 年~2011 年)
第三国研修(南南協力)
:廃水処理(イラク向け、フェーズ 2)
(2009 年~2011
年)
、イエメン向け水産学校教官養成(2009 年~2011 年)、リプロダクティブ
ヘルス・HIV 対策(フェーズ 2)
(2009 年~2011 年)
地球規模課題対応国際科学技術協力:乾燥地生物資源の機能解析と有効利用
(2009 年~2014 年)
(ハ)
チュニジアは、チュニジア技術協力事業団(ATCT)を通じてアフリカ諸国に対す
る豊富な南南協力実績を有しているところ、1999 年 10 月に、我が国のサハラ以
南アフリカ諸国に対する技術協力を推進するため、我が国との間で「アフリカに
おける南南協力推進のための日・チュニジア三角技術協力計画」に関する枠組み
文書の署名を行い、同年よりアフリカ諸国を対象にした第三国研修を実施してい
る。
(5)文化交流等
(イ)
例年、日本文化週間を開催する等大使館事業として各種文化行事を行っている。
また、国費留学生の受入、派遣・招聘事業等を活発に行っている。
(ロ)
筑波大学とカルタゴ 11 月 7 日大学、大阪外国語大学とチュニス・エル・マナール
大学・カルタゴ 11 月 7 日大学、秋田大学とスファックス大学との間で学術交流が
活発に行われている。筑波大学は、11 月 7 日カルタゴ大学とともに、北アフリカ
センターを設立(2005 年)し、北アフリカ地中海提携センターをチュニス市に開
設(2006 年)するなど、大規模連携プロジェクトを展開させている。また日本語
学習者の増大に伴い、2006 年 9 月に、スース大学に日本語・日本研究講座が新設
された。
(ハ)
2004 年 1 月、平松前大分県知事がチュニジアの名誉総領事に就任し、また、同年
4 月には瀬戸市とナブール市との間で姉妹都市提携が署名された。現在、橿原市(奈
良県)がベジャ市との姉妹都市提携を検討している等、地方間交流も活性化しつ
つある。
-8-
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