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アルプスの木造集落 サン・ヴェラン

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アルプスの木造集落 サン・ヴェラン
Vol.26 No.2 1SSN O287−8968
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囲日本の住宅地13戸建住宅地の最近の実例
まちなみ亭業研究チーム
■■平成18年度国土交通大臣賞
第2回r住まいのまちなみコンクール」実施報告
これからのまちなみづくりの仕組みはどうあるべ8か一躍2回交流会からの輻告
■■■「次代の日本の夢と都市」の創造 三浦展
■■■景鯉法と鄭外住宅地 宮協騰
囲丘陵の街r丘の手」、「丘の手西」属*浩重 MAC囲匿凹AMI
2007.9
心に残るまちなみ㊥フランス
アルプスの
サン・ヴェラン
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上階の木造部分に部屋を設け、民宿としてリニューアルしている民家。
羽生修二(東海大伊州)
サヴォア、ドーフィネ地方は、西部アルプス連峰を擁するフラン
ス第一の山岳地帯である。そして、そこで見られる美しい森林的景
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観は、中世以前まで多くの地方に存在していたヨーロッパの原風景
だともいわれている。石の建築で有名なフランスで、木の建築文化
を彷彿させてくれるこの地を訪ねた思い出は、今でも忘れられない。
1982年8月から9月にかけて、東洋大学の太田邦夫博士に連れられて、
このサヴォア、ドーフィネ地方の農家建築を調査した中で、もっと
も心に残ったまちなみがサン・ヴェランだった。
ある村落として有名である。まちなみは、教会堂を中心として南向
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サン・ヴェランは、標高2500mのヨーロッパでもっとも高い位置に
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き急斜面の山腹に沿って形成され、火事の延焼を防ぐための火除け
下階の白漆喰壁と上階の木組みが織り成す対比が
地を間に挟んだ5つの集落からなっている。木造のまちなみを維持す
不思議な魅力を醸し出している
るために防火への配慮を怠らないのは、わが国の場合と同じである。
身を寄せ合うように建てられた民家の間には、井戸やパン焼きかま
表紙:まちなみの合間に設けられた井戸とパン
どのような共同施設がそのまま保存され、雪深い山村で互いに助け
焼きかまど
裏表紙:まちの中心にある教会堂の鐘塔
合いながら生活していた入々の様子が目の前に浮かんでくるようだ。
まちなみを構成している民家の多くは、白漆喰で塗り込められた
石積みの下階部分にカラ松を用いた校倉造りの納屋が上に載る形式
を採用している。室内を調査させていただいた民家の一つは、入口
大戸のまぐさ石に1772年の年号が刻まれた典型的な建物で、中に入
ると一階の石造部分を住居とし、そこで家畜と同居しながら、寒い
冬を堪え忍んでいた様子を窺い知ることができた。上階の木造部分
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は方杖で支持され、南側に大きく張り出されたバルコニーと校倉造
りの納屋からなり、長い冬を耐え忍んで生活するための貯蔵物がそ
こで保管されていたのである。
ヴァカンスが終わり小雪のぱらついていたサン・ヴェランは、こ
れから厳しい季節を迎えようとしていた。翼を広げたような板葺き
屋根に覆われた鳥籠のような木造部分が道路に大きく至り出す独特
な景観は、大雪に覆われる冬の景色の中で、さらにその美しさを増
すのであろう。
羽生修二(はにゅう・しゅうじ)
1948年東京生まれ。1972年千葉大学工学部
建築学科卒業。1975年フランス政府文化省古
建築保存と歴史高等研究所講座」(パリ)修了
資格取得。1976年千葉大学工学研究科建築
学専攻修士課程、1979年東京都立大学工学
研究科建築学専攻博士課程をそれぞれ修了
し、現在は東海大学情報デザイン工学部建築
デザイン学科教授。専門はフランス建築史お
よび古建築保存・修復学。
(心に残るまちなみ25)
アルプスの木造集落サン・ヴェラン(フランス)
■躍園■日本の住宅地!3
羽生修二 東海大学教授
戸建住宅地の最近の実例②
エムズガーデン南中山 (宮城県仙台市泉区南中山)
シーアイタウン利府・葉山ガーデンズポート (宮城県宮城郡利府町葉山)
桜の郷みなみ台(茨城県茨城町桜の郷)
みらい平 陽光台(茨城県つくばみらい市)
ファインコート西国分寺(東京都国分寺市)
むさしのiタウン 四季のまち(東京都東村山市)
スウェディッシュガーデン ひばりが丘(東京都西東京市)
ジェネヒルあざみ野(神奈川県横浜市青葉区)
グランフォーラム宮崎台桜の邸(神奈川県川崎市宮前区)
響きの杜(富山県富山市婦中町)
王子ガーデンヒルズ 小牧本庄(愛知県小牧市本庄)
猪名川パークタウン ヴァンコリーヌ(兵庫県川辺郡猪名川町)
一 カンボジア・トンレサップ湖の美しい両棲集落 ⑳江川直樹関西大学教授、現代計画研究所大阪代表
一 住宅地の「もったいない」
「次代の日本の夢と都市」の創造
⑳松本真澄首都大学東京大学院助教授
㊥三浦繰出ルチャースタディース研究所主宰
アメリカニューアーバニズム住宅地視察を終えて
圏 景観法と郊外住宅地
㊥宮脇勝千葉大学大学院准教授
平成18年度 国土交通大臣賞
第2回「住まいのまちなみコンクール」実施報告⑬
〈国土交通大臣賞〉三輪緑山管理組合⑭
〈住まいのまちなみ優秀賞〉山手まちづくり推進会議⑯
〈住まいのまちなみ賞〉
オーナーズコート守谷・維持管理組合㊥
スウェーデンヒルズビレッジ地区建築協定運営委員会⑳
布佐平和台自治会㊥
睡難綴翻翻 第2回住まいのまちなみコンクール交流会
これからのまちなみづくりの仕組みはどうあるべきか受賞団体メンバーを囲んで㊥
委員長藤本昌也健築家・関東学院大学教授)司会大月敏雄(東京理科大学准教授)
。.粥鵡鰍 @まちなみ図譜・文献遣遙 其ノ七
『田園都市』内務省地方局有志編纂
㊥大月敏雄東京理科大学准教授
まちなみ事業計画の実際・4
私の実務経験「まちなみ」のおもしろさを学ぶ
⑫浅野隆司株式会社URリンケージ
多摩ニュータウン若葉台(東京都稲城市若葉台4丁目)
丘陵の街「丘の手」、「丘の手西」
⑳馬木浩重㈲ヒューマン代表
住宅展示総合事業実績(平成18年7月∼平成19年5月)⑱
バックナンバー 財団日誌
まちなみ遺産 シリーズ7 六合村赤岩(群馬県六合村)
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