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プジョー207関税
Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 日露経済関係の現状と展望、及び 貿易投資の拡大に向けた政策展開 平成20年11月17日 経済産業省通商政策局 欧州課 シ 室長 欧州課ロシア室長 小嶋典明 1 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 近年のロシア経済 ○近年のロシア経済は資源価格高騰に支えられ、内需が 拡大し順調に成長。 出典: ロシア国家統計局 (9月) WTI原油価格(年平均)の推移 $140.0 $122 9 $122.9 $120 0 $120.0 出典:WTI原油価格(年平均)は IMF Primary Commodity Prices より算出 $100.0 $80.0 $60.0 $56.4 $40.0 $ $20.6 $20.0 $30.3 $14.4 $19.2 $25.9 $26.1 $ $31.1 $66.1 $72.3 $41.4 $0.0 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 WTI原油価格 (年平均) 2 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 国際通貨基金(IMF)のGDPランク ○2007年、ロシアはGDP世界第11位。 年 第 ○物価水準を考慮した購買力平価ベースのGDPでは世界第7位。 GDP世界ランキング(2007年) 購買力平価ベース GDP世界ランキング(2007年) 億ドル アメリカ 日本 4384 ドイツ 3322 中国 3251 イギリス 2773 フランス 2560 イタリア 1439 カナダ 1432 ブ ジ ブラジル 1314 インド アメリカ 13844 中国 6991 日本 イ ド インド 4290 2989 2105 スペイン ロシア 億ドル 13844 1290 1099 韓国 957 オーストラリア 909 メキシコ 893 ドイツ イギリス ロシア フランス 2810 2137 2088 2047 ブラジル 1836 イタリア 1786 3 出典: IMF “World Economic Outlook Database, April 2008” © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA ロシアの外貨準備高の増加 ○ロシアは 中国 日本に次ぐ世界3位の外貨準備高を保有 ○ロシアは、中国、日本に次ぐ世界3位の外貨準備高を保有。 億ドル 25000 外貨準備高上位5位の国 地域 外貨準備高上位5位の国・地域 (2008年9月末現在) ロシア外貨準備高の推移 億ドル 6000 5561 4764 5000 20000 19056 4000 15000 2996 3000 9967 10000 1759 2000 5561 1208 5000 2953 2811 1000 732 325 0 中国 日本 ロシア ロシア インド 台湾 441 0 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 出典:IMF‘s data on current foreign exchange reserves of reporting countries © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA RTS(ロシア取引システム)指数の開設以来の推移 ○1998年以降順調に伸びていたが、直近に急落。 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 Sep-95 Sep-96 Sep-97 Sep-98 Sep-99 Sep-00 Sep-01 Sep-02 Sep-03 Sep-04 Sep-05 Sep-06 Sep-07 Sep-08 5 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA ロシア株価(RTS指数)と原油価格(WTI原油価格) ○ RTS指数の構成銘柄にガスプロム、ロスネフチ等資源関連企業の占める割合 RTS指数の構成銘柄にガスプロム ロスネフチ等資源関連企業の占める割合 が高いため、WTI原油価格と相関関係が見られる。 7/11 原油価格 最高値 WTI原油価格が最高値 (145ドル)を付ける 3,000 7/24 プーチン首相のメチェル社 プ チン首相のメチ ル社 批判発言 $160 $140 2,500 5/19 RTS指数が最高値を付ける $120 2,000 $100 8/8 グルジア紛争勃発 1,500 $80 9/15 米証券会社リーマン・ブ ラザーズ破綻 1,000 $60 $40 10/24 RTS指数が年初来安値を付 ける 500 $20 0 $0 9-Jan 9-Feb 9-Mar 9-Apr 9-May RTS指数(左目盛り) 9-Jun 9-Jul 9-Aug 9-Sep WTI原油価格(右目盛り) 9-Oct 9-Nov 6 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA ロシアの外貨準備高 ○2008年7月をピ クに外貨準備高は減少 10月に5000億ドルを割り込む ○2008年7月をピークに外貨準備高は減少。10月に5000億ドルを割り込む。 2008年ロシア外貨準備高の月単位推移 億ドル 7000 5959 6000 5000 4876 4942 1月 2月 5118 5319 5454 5683 5816 5561 4847 4000 3000 2000 1000 0 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 出典:IMF‘s data on current foreign exchange reserves of reporting countries © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 中長期的な懸念事項(1) 資源依存の経済 ○鉱物資源が輸出 を占める資源に依存した経済。 ○鉱物資源が輸出の65%を占める資源に依存した経済 ロシア品目別輸出額推移 (%は鉱物資源が全体に占める割合) 10億ドル 400 350 300 その他 250 食料品、農産物 64.7% 200 65.9% 木材、紙パルプ製品 機械、設備、輸送機器 150 64.8% 100 57.8% 金属・同製品 57.3% 50 0 化学品 ゴム 化学品、ゴム 42.5% 1995 53 8% 53.8% 2000 鉱物資源 55.2% 2002 2003 2004 2005 2006 2007 8 出典:ロシア連邦国家統計局 “COMMODITY STRUCTURE OF EXPORT OF THE RUSSIAN FEDERATION” © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 中長期的な懸念事項(2) 人口減少 ○人口減少の克服が重要課題の一つ。経済成長の最大のリスクにもなりえる。 9 出典:ロシア連邦国家統計委員会 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 拡大する日露経済関係 ○07年、日露貿易額は過去最高となる、213億ドル(前年度比55%増)を記録。 ○07年 日露貿易額は過去最高となる 213億ドル(前年度比55%増)を記録 08年は1月-8月で既に200億ドルを超え、07年を上回るのは確実の情勢。 ○日本はロシアの第8位、ロシアは日本の第16位の貿易相手国。 出典 財務省貿易統計 出典:財務省貿易統計 213億ドル 207億ドル ロシアの主要貿易 相手国(2007年) 日本の主要貿易 相手国(2007年) ドイツ 9.6% その他 35.0% ロシア 1.6% オランダ 8 4% 8.4% (1月~8月) その他 24.0% 中国 17.7% 中国 7.3% フランス 3.0% カザフスタン 3.0% 英国 3.0% 米国 3.2% ポーランド 3.2% 米国 オランダ 16.1% 1.6% 英国 イタリア 1.8% シンガポール 6.5% 2.2% ウクライナ マレーシア 韓国 5.4% 2.4% 台湾 6.1% 香港 インドネシア 4.8% 3.0% ベラルーシ 2.7% サウジアラビア アラブ首長国連邦 ドイツ オーストラリア トルコ 4.7% タイ 3.2% 出典:財務省貿易統計 3.0% 3.4% 日本 4.1% 3.6% 出典:ロシア連邦関税局 3.3% 3.6% © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 相互補完的な日露経済関係 日→露 自動車等の輸送用機器中心 相互補完的貿易関係 日←露 原油等天然資源中心 11 出典:財務省貿易統計 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 日本の自動車企業のロシア進出 ○ロシアの乗用車市場は年々拡大。 ○ロシアは日本車の重要な市場。 ○近年 日本の自動車企業のロシア進出が相次いでいる ○近年、日本の自動車企業のロシア進出が相次いでいる。 ・トヨタ、日産、スズキ:相次いでサンクトペテルブルクに車両組立工場を建設 ・いすゞ:エラブガ(タタルスタン共和国)に、トラック生産・販売の合弁会社を設立 ・三菱自動車:カルーガ州にPSAプジョー・シトロエン社と合弁車両組立工場を建設 輸出台数 (万台) 10.1% 10 1% 83万台 320(予測) 267 209 148 171 ※シェアは日本の自動車輸出全体に シ は 本 自動車輸出全体 占めるロシア輸出の割合 出典:ロシア連邦商工会議所資料 出典:財務省貿易統計 12 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA 潜在的拡大の余地のある日露経済関係 ○日露投資は拡大傾向にあるものの、 資 拡 傾向 あ も 主 主要国との比較では規模が 較 規模が 小さく、潜在的拡大余地は大きい。 貿易額の比較 (07年 単位:100万ドル) 投資額の比較 (07年 単位:1億円) 総額 総額 日⇔露 1 (21,280) 日→露 1 (117) 日⇔中 11.1 11 1 (236,640) 日→米 158.1 158 1 (18,524) 日⇔米 10.1 (214,232) 日→中 62.3 (7,305) 日⇔印 0.5 (10,305) 日→印 15.2 (1,782) 日⇔伯 0.5 (9 970) (9,970) 日→伯 12.4 (1 458) (1,458) (注)日米、日中、日印及び日伯の上段の数字は日露を1とした ときの数値。下段は貿易額 出典:財務省貿易統計 (注)日米、日中、日印及び日伯の上段の数字は日露を1とした ときの数値。下段は貿易額 出典:日本銀行「業種別・地域直接統計」 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA ロシアに進出した日本企業が感じている問題点 ○ 煩雑で不透明な行政手続きと汚職の問題 ・税関手続き・許認可手続きが煩雑、解釈が担当者で異なる、時間 税関手続き 許認可手続き 煩雑、解釈 担当者 異なる、時間 14 がかかる等の問題 ○ 物流インフラ(港湾、鉄道等)の整備の遅れ ・港湾のガントリークレーンの不足による海上での貨物の滞留 ・鉄道の振動による貨物へのダメージ ○ サンクトペテルブルク等における熟練労働者 の不足と人件費高騰等によるコスト高 不足 人件費高騰等 よる 高 ・近年、賃金が年に10%以上上昇(自動車工場労働者の賃金は 月に10万円程度) ○ 不明確・不十分なロシア政府の産業政策 不明確 不十分なロシア政府の産業政策 ・例えば、自動車部品産業の育成方策が示されていない © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA ロシアのビジネス環境改善についての我が国の取り組み ○日露投資フォーラムの開催 (第1回06年9月ロシア サンクトペテルブルグ 第2回07年2月東京 経団連会館 (第1回06年9月ロシア・サンクトペテルブルグ、第2回07年2月東京・経団連会館、 第3回08年9月ロシア・サンクトペテルブルグ ): 日本国経済産業省とロシア経済発展貿易省が主催して、日本企業のロシア市場進出 及び投資の拡大を目的とした官民合同フォーラムを開催(第1回:700名、第2回:50 0名、第3回:500名が参加)。 ○日露運輸協力に関する政府間作業グループの開催: 日本政府(経済産業省 外務省 国土交通省)とロシア政府(運輸省 経済発展貿易 日本政府(経済産業省、外務省、国土交通省)とロシア政府(運輸省、経済発展貿易 省、連邦税関庁)の間でシベリア鉄道の近代化等に関する日露協力について協議。(2 007年7月開始、これまで3回開催) ○日露貿易投資促進機構による活動: 主に(社)ロシアNIS貿易会(ROTOBO)及び独立行政法人日本貿易振興機構(JET RO)が、 日露間の貿易経済関係を促進するため、日露双方の企業に対するビジネス 環境の情報提供、ビジネスマッチング等の事業を実施。(2004年6月活動開始) 15 © ERINA Japan–Russia Energy and Environment Dialogue in Niigata K-4 KOJIMA ユーラシア産業投資ブリッジ構想(案) 日露間で利益が一致するシベリア鉄道近代化に係る協力を中心に、沿線地域における資 源エネルギー協力、産業育成協力を推進する。 日本からロシアへ輸出 ・自動車部品 ・建設機械 ・鋼管 ・家電製品、等 ヘルシンキ サンクトペテルブルグ市 技術導入経済特区 ● サンクトペテルブルク スモレンスク ● モスクワ州ドゥブナ市 技術導入経済特区 ●● モスクワ ● ● モスクワ市ゼレノグラード区 技術導入経済特区 シベリア鉄道 (9,297km ) トムスク州トムスク市 技術導入特別経済特区 ソチ ● ● リペツク州グリャジ地区 工業生産特別経済区 日本からロシアへ投資 本 ら シア 投資 東シ リア炭化水 東シベリア炭化水 素資源総合開発 南ヤクート総合開発 (エリガ炭田) コビクタ・ガス化学コ ンプレクス建設計画 ● タタールスタン共和国 エラブーガ地区 工業生産特別経済区 アルタイ観光経済特区 極東製油所総合 開発計画 バイカル湖周辺 観光経済特区 極東港湾開発 港 ロシアから日本へ輸入 ・石油、石油製品 ・木材 ・金属、等 16 -赤: 狭義のシベリア鉄道の路線 -緑: バム鉄道 -青: 高速鉄道建設計画路線 黒丸: 経済特区(観光特区含む) 赤丸: 資源開発地域 © ERINA