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1 - Biglobe
JSC式/利き手・使い手に関する質問表(2002年度版) ジャパン・サウスポー・クラブ(JSC) 「レフトの日」推進委員会 「利き手・使い手」に関する調査にご協力いただきありがとうございます。 私達は、インターネット上の左利きコミュニティである「ジャパン・サウスポー・クラブ」 (略称JSC) (http//:www.webee.co.jp/southpaw/)で、左右共生社会をめざす活動を担当している「レフトの日推進委員 会」(http//:www.Nurs.or.jp/ southpaw/0210/)です。 利き手に関する調査は従来から大学・研究機関等で行われてきましたが、主として利き手と脳あるいは疾病 との関係に関心を持つもので、利き手や使い手が及ぼす生活面、心理面での調査は多くないのが現状です。ま た、それらの調査は一部を除いて単発的であり、それぞれ調査視点が異なっており、継続的な変化を知ること ができないという問題もあります。 このたびJSCが企画した「利き手・使い手に関する質問表」は左利き自身が企画するということに最大の 特徴があり、自らが置かれている状況を客観的かつ定量的に把握し、そのデータを基にして、社会への適切な 働き掛けをすることを目的としています。 また、本質問表では「使い手」は行動に現われた「多用する手」とし、 「利き手」とは当人が本来的、無意 識的に多用してきた手と定義しています。 質問の狙いは3つです。 ① 従来から流布している左利きに関する「学説」 「仮説」に関する統計量による検証。 ② 社会における左利きの受容度について、世代変遷による変化と、男女差異の観点からの調査。 ③ 右利き、左利きが偏見なく、自然に共生できる社会とするための具体的アイデアの発掘。 ご協力いただいた皆さんの、一人一人の声を生かして参りたいと考えています。質問は多岐にわたっていま すので、答えられる範囲で、お答えください。 ■1■ご回答者のプロフィール 年 回答日付 : 性 別 : 年 齢 : ( 職 業 : ( 在住都道府県: ( 女性( JSC会員ですか?: 月 ) 、男性( 日 ■1■に関する(注) 個人情報の漏洩防止のため に無記名とします。 職業を記入していただく 理由は、かつて特定の職業に 左利きが多いという調査があ り、これを検証するためです。 ) )才 または( )才台 ) ) Yes( ) , No( ) ■2■利き手の家族性(遺伝性)について ■2■に関する(注) 兄弟・姉妹に左利きはいますか?: ( 両親に左利きはいますか? )人中、( : 父( 自分の子供に左利きはいますか?: ( ),母( )人中、( )と( ) ) )と( ) 他に親類に左利きがいれば記述してください。 ( ) ( ) 1ページ/全4ページ 利き手発生には、アネット らが仮定した遺伝子組合せに よる家族性(遺伝的)要因に よるものと、ゲシュビントら が大脳の形態左右差から導き 出した非家族性(出産時スト レス?)要因による2つが仮 定されています。 ■3■左利き度・右利き度(ラテラリティ)について ■3■に関する(注) 現在よく使う手が左手の場合は「L」 、右手の場合は「R」、左右どちらも使う場 合は「W」と記入してください。さらに使い手が変化した項目がある場合は、○印 を付け、変化した概略の時期と理由を記入してください。 現時点で 使い手が変わったか よく使う手 変化 時 期 理由 (例) R ○ 10才頃 1 文字を書く(ペン) 2 文字を書く(毛筆) 3 絵を描く 4 ハシを持つ 5 ナイフを持つ 6 フォークを持つ 7 ボールを投げる 8 右手ハサミを使う 9 片手ほうきを使う 10 歯ブラシを使う 11 ビンのフタを廻す 12 シャベルを使う 13 針に糸を通す 14 携帯の片手打ち 15 マウスを動かす ←右手ハサミとは「右手」で 用いたときに、使い勝手のよ い構造のものとします。 ←糸を持つ側を記入してくだ さい。 ■4■指組み・腕組みについて ■4■に関する(注) 指組み……[右手の親指が上] ( 腕組み……[右腕が上] ( 前原ら(順天堂大学保健体 育紀要,no.27,(1984))が側 性指数(LQ)を判定するた めに作成した質問リストをベ ースとして、項目追加した。 過去の調査の多くは、現時 点の利き手を問うものであ り、本リストは前原の質問と 同様に使い手の変換について 問うのが特徴である。 過去のデータではホウキと シャベルで、特異的に高い左 手使用率が現れている。 ) ) [左手の親指が上]( [左腕が上]( ) ) 坂野登が主張する指組み・腕 組みと潜在的利き手(利き脳) の関連を検証する目的です。 ■5■学校における書道(習字)教育について ■5■に関する(注) ( )学校の習字は右手で行った。 ( )学校の習字は左手で行った。 ( )学校の習字は好きだった。 ( )学校の習字は嫌いだった。 ( )最近、毛筆で字をほとんど書かない。 ( )学校教育に対して左手書き習字を許容するように働きかかけるべきだ。 ( )学校教育に対して左手書き習字を許容するように働きかかける必要はない。 旧「左きき友の会」(1971 ~1975)が 最 も 力 を い れ て い た のが、小学校における書道教育 で左手使用を認めるための働き かけです。 「左手書道教本」も製 作しています。 (現在、復刻版を フェリシモよりネット販売中。 ) ■6■書字における手の姿勢について ふだんペンなどで字を書くときの手の姿勢に近い絵の□内に丸印でチェックしてく ださい。 横書きの行に対して、ペン先が上 方にあるか、下方にあるかで判断し てください。 2ページ/全4ページ ■6■に関する(注) レビーらは、書字の手の姿勢 で、言語脳が左右いずれにある か分かると主張している。これ を検証するのが目的。 質問に用いた図は前原(1984) を引用させていただいた。 このデータと、家族性/非家族 性左利きの相関さらに、使い手 変換の影響を調べるのが目的で す。 ■7■使い手変換の他者からの働きかけについて 書字(鉛筆)とハシの持ち方に関して。働きかけを受けなかった場合は、現在の考 え方だけを回答してください。 鉛筆の持ち方 ハシの持ち方 働きかけを受けた時期 誰が働きかけたか? ( )祖父 ( )祖母 ( )祖父 ( )祖母 ( )父 ( )母 ( )父 ( )母 ( )学校・幼稚園の担任 ( )学校・幼稚園の担任 ( )その他( ( )その他( ( )変化した ( )変化した ) ) どのような働きかけであ ったか? 働きかけに、どう対応した か? 使い手は変化したか? ( )変化せず ( )変化せず 働きかけを受けている当 ( )苦痛だった。 ( )苦痛だった 時の受け止め方。 ( )少し苦痛だが、なれた。 ( )少し苦痛だが、なれた。 ( )まわりが右なので当然と感じた。 ( )まわりが右なので当然と感じた。 ( )その他( )その他( ( )受けないでよかった。 ( )受けないでよかった。 ( )受けないで良くなかった。 ( )受けないで良くなかった。 ( )どちらでもよい。 ( )どちらでもよい。 ( )分からない。 ( )分からない。 ( )受けてよかった。 ( )受けてよかった。 ( )受けて良くなかった。 ( )受けて良くなかった。 ( )どちらでもよい。 ( )どちらでもよい。 ( )分からない。 ( )分からない。 ( )矯正 現在の考え方 適切な語句表現は? ) ( ( )強制 ■8■自分の子供あるいは孫が左利きである場合について ●子供が男子であると仮定した場合 ( )使い手の交換を働きかける。 ( )本人が受け入れられそうなら働きかける。 ( )働きかけない。 ●子供が女子であると仮定した場合 ( )使い手の交換を働きかける。 ( )本人が受け入れられそうなら働きかける。 ( )働きかけない。 3ページ/全4ページ ( )しつけ ) その他( ) ■8■に関する(注) 近年、左利きを受容するとい う認識は高まっていますが、 1998 年、安藤らの調査でも、左 利きの子を持つ親30人のうち 16人が子供の利き手を右に変 えさせたというデータがありま す。 ●以上の理由、あるいは実際に、子や孫が左利きであった経験を持つ方は、その 時の対応について記述してください。 ■9■利き手の自覚について ●自分の利き手は意識しているか? (Yes,No) ●自分の利き手を自覚した時期? ( ) 自覚の理由 ■10■利き手に関する思い出について ●エピソードがあれば、記述してください。 ■11■ハサミについて ■11■に関する(注) ( )左手用はさみを使ったことがない。 ( )左手用ハサミを( ( )左手用ハサミは、右手用ハサミより使いやすい。 ( )左手用ハサミは、右手用ハサミより使いにくい。 ( )左手用ハサミは使いやすいが、右手用ハサミが使い難くなった。 )才頃、初めて使った。 ここで言う「左手用はさみ」 とは、右手用ハサミを左右反転 した基本型「左利きハサミ」と し、刃合わせは右手用、グリッ プだけ左手用としてものを含み ません。 ■12■左利き用具について ( )左手用の道具はさらに製品化されるべきだ。 ( )用具は左右両手用であるべきだ。 ( )右手用を工夫して使っているので、特に左手用を必要と感じない。 ●よく使う左利き道具 ●道具に関する提案 ご協力ありがとうございました。 ジャパン・サウスポー・クラブ「レフトの日」推進委員会は、以上のお答えを生かして、今後も継続して右利き、 左利きが自然に共生できる社会をめざして活動していきます。 以 4ページ/全4ページ 上