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魅力ある授業(対話のある授業、自主性を育てる授業)

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魅力ある授業(対話のある授業、自主性を育てる授業)
入り口にしていただければと思い
ます。
グローバル化
「グローバル化」あるいは「グ
ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン 」( 英 語:
o
l
G
活や若い方々の将来に大きく影響
できようになります。私たちの生
なくなり、労働力も海外から調達
国内市場と海外市場のボーダーが
引き起こす現象です。経済的には、
地球規模に拡大し、様々な変化を
の国家や地域などの境界を越えて
的あるいは経済的な関連が、旧来
)と は、 社 会
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G
,
n
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月より国際担当副学長及
する変化です。高等教育もすでに
徳島大学は、学生や教職員のみ
体の留学生人口は増え続けていま
生のみなさんに求められているこ
す。この状況下で、大学で学ぶ学
生や住民の方々の異文化理解を深
とは何でしょうか。
ン力を養い、多文化共生のキャン
パスを創成することを重要課題と
考えています。
副学長
(国際担当)
国際センター長
細井 和雄 (ほそい かずお)
これまでの経験から
年以上前になりますが私自身、
東部を旅行し、海外生活を楽しむ
ことも出来ました。今でもいい思
い出として記憶に残っています。
日本に帰国してからは徳島大学
の教員として、海外の研究者と共
同研究を行い、学内の外国人教員
と プ ロ ジ ェ ク ト を 組 み、 留 学 生
を 指 導 し て き ま し た。 確 か に 困
難にぶつかることもありましたが、
様々な価値観を取り入れて、それ
を乗り越えていくことにより、よ
り良い結果を出して来られたと思
います。
学生のみなさんは、卒業後は世
界の国々の人たちと一緒に仕事が
できる人材になっていただきたい
と思います。
地域のグローバル化
常三島地区に建設中のグローカ
ル・プラザ (仮称、グローカル=グロー
短期・中長期留学を推進します。
経験があります。海外から日本は
ズ・ホプキンス大学へ、留学した
米国メリーランド州のジョーン
立つイベントを開催する予定です。
ら専門的な能力まで、種々の役に
交流にも開放されます。実生活か
学びの場であるとともに地域との
バル+ローカルの造語)は本学学生の
こ の よ う な 取 組 に よ っ て、 全
どのように見えるのかを知るとと
③奨学金制度を充実させ、学生の
を受入れます。
徳島大学のグローバル化と
学生のみなさんに期待すること
徳島大学の外国出身教員を紹介し
で は、
グローバル化を推進します
人材を育成し、また、大学自身の
以下のような方針で次世代を担う
英語力を養います。文化や言語の
以 上 )の 成 績 を 修 め ら れ る よ う に
600 点以上 (
学部学生が少なくとも
れまで行ってきた研究の進め方な
生と一緒に過ごすことで自分がこ
もに、各国から集まる研究者や学
化体験に第一歩を踏み出していた
に関心を持ち、異文化理解、異文
者から、一人でも多くの方が海外
C
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ています。学生のみなさんは、海
①外国語によるコミュニケーショ
異なる人々に英語などの外国語で
どの長所や短所を知ることができ
だければと願っています。
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外と聞くとまず留学と考えるかも
ン能力を鍛える新しい教育プログ
自分の意見を伝え、相手を理解す
ました。また、異なった環境で行
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の読
キラさせます。しかし中・高等学
て、入試勉強などの過食症のまま
は中途半端な動機で大学に入学し
義深いものでした。休暇には米国
を広げ、想像力を生かし、自分の
本 来 勉 強 と は、 世 界 観、 視 野
記憶に保存せずにおしまい。
ています。
点
しれません。しかし、キャンパス
ラムを導入するとともに、一部授
るコミュニケーション能力の向上
業を担当しています。欧州オース
校に行くとなると、そのきらめき
で進学する人が大半じゃないで
ドアは開かれ、みなさんを待っ
トリア人の目から見た日本の大学
は消えてしまいます。試験勉強や
頭の中の面白い新しい世界を創り、
分のものにし、いつか使える程度
独語を外国語として身につけ、自
す。自分はどれだけ恵まれている
有難さを意識していないと感じま
日本の学生は勉強できることの
私の独語の授業でも分かります。 一生に渡って楽しめます。
本来、大学の存在はそれとは違
まで覚えようとする学生は非常に
か気づいていないのです。
受験勉強が多すぎて、苦痛となり
うはずです。自分が選んだ学科に
少ないです。単語、フレーズ等を
ます。
最近ドイツの中・高等学校の教
入り、自分が本格的に興味のある
短期記憶として頭に入れて、試験
る現象です。衝動的脅迫的に暴食
育制度に対し、辛辣な批判をする
科 目 を 専 攻 し、 望 ん で 勉 強 す る。
して嘔吐を繰り返します。
若 い 哲 学 者 が い ま す。 試 験 勉 強
就職に有利かどうかなど気にせず。 が終わったら忘れるというパター
け る こ と が で き な い 子 供 た ち が、
世界中にどれほどいるのか?
ドイツにはこういうタイプの学生
すためにしっかり消化して、長期
でしょう。得た知識を将来に生か
いうことは非常に素晴らしい特長
ン。言葉として全く使い物になら
世界中の小学生たちは、学校に
が多くみられます。一方、日本で
た。つまり日本の大学、“学び舎”
です。本学に赴任以来、学生たち
例えば、哲学が好きで哲学を学
験の為に「知識」を頭に詰め込み、
彼らは学校に行けるならば、眩
行くことを楽しみにして目をキラ
な人間関係を通じて、学生たちは
には、人間形成の場という大きな
各人が自己のアイデンティティを
ないのは、過食症のせいです。こ
及に関して研究をしています。
卒業までの期間、専攻の学問を追
価値が備わっているということで
ぶ。その分野に造詣の深い人間に
エジプトの大学を卒業後に初め
究するだけではなく、社会人とな
す。
しての素養と日本人としての誇り
試験でそれを吐き出して、流すか
しいほどに目をキラキラさせるに
て来日し、日本の大学院に入学す
るための素地を養い、社会生活の
徳島大学では、上記のような人
も育まれているのを実感できるこ
なりたいという動機で大学に行く。 の傾向は他の授業でも変わらない
空手道との出会いです。専門は比
るまで、大学は最高教育機関とし
基 盤 を 確 立 し て い く と い う 点 で、
間 関 係 を 構 築 す る だ け で は な く、
違いない。
較文化研究で、それに関連する授
て専門分野の知識を習得し研究す
専門分野の学問研究に集中する各
とは、一教員として何よりも喜ば
グローバルな
人材の国内育成
る場所であるという意識はあった
世界各国からの留学生たちや外国
しいことです。
1
カリキュラムのもとに学ぶ学
行く学生のみならず、本学の
の結果、在学中に海外留学に
体験として学んでいます。そ
価値観や海外文化を貴重な実
通じて、学生たちは国際的な
ローバルな活躍を心から期待して
で 育 っ た 学 生 た ち の、 更 な る グ
徳島大学という豊かな土壌のもと
しなやかな感性を備えた人材です。
多様性の共存を図れる、強靭かつ
も必要としているのは、国際的な
今日、日本社会やいずれの企業
おります。
生たちも、徳島で学びながら
国際教育の環境が得られると
徳島大学のグローバル化
確立する一方で、彼らの国際人と
ものの、単なる学問の場であると、 国の大学機関とは、大学教育の果
人教員とのコミュニケーションを
それは、日本の大学では、同級
専門分野:国際政治・イスラーム法
エジプトのカイロで生まれ育っ
授業科目:英語・イスラーム思想
生 同 士、 先 輩 と 後 輩、 在 学 生 と
出身国:エジプト・アラブ共和国
た“日本人”の私は、現在、国際
座喜 純(ざきじゅん)
OB・OG、学生と教職員等、様々
とに気づき、感心いたしました。
値と役割が兼ね備えられているこ
は他国に類を見ない日本固有の価
始め、日本の大学および大学院に
日本の大学院で実際に学生生活を
私は認識していました。ところが
たす役割が大きく異なることでし
らです。
自分が望んでも十分な教育を受
を「過食症」に例えています。試
過食症とは、飽食の社会に起き
の在り方について、極論ではあり
63
学校が勉強の意欲を殺すからです。 しょうか。
62
ますが述べさせてもらいます。
—
内 に す で に 外 国 出 身 教 員 が い て、
業を英語により実施します。
を目指します。
今回の徳大広報とく
皆さんに異文化理解のチャンスを
②英語で授業を行う外国人教員を
出身国:オーストリア
う研究には大いに新鮮味があり意
与えてくれます。この恵まれた環
徳 島 大 学 は こ の よ う な 状 況 下、
徳島大学のグローバル化
め、外国語でのコミュニケーショ
なさん、また、地域の中学・高校
した。よろしくお願いいたします。 市場化・グローバル化し、世界全
び国際センター長に就任いたしま
本年
シンガポールの学生を迎えて
(細井副学長
[右]
)
授業科目:独語
増員し、より多くの外国人留学生
Wolfgang Herbert
碧眼で見た日本の
学生の勉強の仕方
(ウォルフガング・ヘルベルト)
来日のきっかけは、青年の時の
専門分野:比較文化研究・比較文化論
境を活かして、海外に目を向ける
今回の徳大広報とく
日本人学生も大活躍の国際交流イベント
特集
2
大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 教授
大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 准教授
政治におけるイスラーム思想の波
エジプト: カーイト・ベイの要塞
外国出身教員からのメッセージ
30
4
徳 島 大 学 での日 本の
医学教育との出会い
き な 国 で、
「アフリカの心臓」と
医学英語カリキュラムを新しく構
良かった点は大学生を対象とした
させなさい。さらに、猛烈に勉強
医師としての精神と心構えを発展
既に、このことを理解し、未来の
そして貴方の努力をポジティブな
なる技量の一つです。自分を信じ、
国際社会で成功を収める為の鍵と
英語力は文化の違いを遣り繰りし、
を習得することに関して真実です。
築 す る の に 寄 与 す る こ と が で き、
しないで良い仕事に就こうと期待
ければなりません。学生の時から
そして大学院の英語カリキュラム
方向に考えなさい。負の感情は失
ることができることです。第二の
を改良することができたことです。 することは練習なしでマラソンに
光陰矢の如し!この大学で教え
に入ろうと決めた日から、大きな
貴方は医者になるために医学部
してその日その日を勉強した価値
にせよ」です。意味は、毎日勉強
も呼ばれています。
年が過ぎまし
始めてから既に
のある
歯学部と連携し、 ています。
日にする必要がある、試
社 会 責 任 を 負 う こ と に な り ま す。
勝つことを期待するのと同じです。 敗につながるからです。素晴らし
験期間が近づいてきたときに知識
これらのプログラムは日本医学英
た。私の徳島での経験を振り返っ
一般社会は医師を尊敬するととも
を 詰 め 込 む だ け の 日 々 に す る な、
い医学の専門家になって成功を収
て、第一の良かった点は、異なる
に、小さな違法行為にも厳しい判
というものです。これは特に英語
貴方の勉強についての座右の銘は
文化やシステムの中で働くことが
定を下すことを心にとめておかな
受けました。大学院生に対しては、
語 教 育 学 会 の 承 認 を 受 け て お り、
できると、異文化交流能力を上げ
語に関する全国共通のコアカリ
アカデミックプレゼンテーション
番目に大
し ま し た。 そ の 後、 文 部 科 学 省
キュラムを実践しながら、歯学部
コースを設定し、英語による論文
のアフリカの国の中で
の 奨 学 金 を 受 け、2000 年 に
学生と大学院生に英語教育をして
執筆方法とプレゼンテーションス
めることを期待しています。
岡山大学の博士課程に進学しまし
います。IFR は国際的なコミュ
キルを教育しています。
何ですか? 私のモットーは、「日
た。 2006 年、 ア メ リ カ ワ シ
ニケーション能力を開発する歯学
歯学部のグローバル化への取り
いくつかの医学部が私たちの方法
私はコンゴ民主共和国の首都で
ントン大学の留学から帰国後、岡
部内での拠点になり、学生、留学
組みのために、歯学部学生は短期
を数えるな、日々を有意義なもの
あるキンシャサから来ました。コ
山大学歯学部の助教として歯科英
生、教職員が絶えず、集まってく
滞在留学プログラムにより、海外
を採用しています。
ンゴ民主共和国はサハラ砂漠以南
語 の 教 育 に 携 わ り ま し た。 日 本
れ る よ う に な り ま し た。IFR
歯学部における
国際化と英語教育
では、歯科英語の教育に関する共
2
タ ン 大 学 を 卒 業 後、 セ ブ 市 保 健
い 点 は、 教 員 の 質 が 高 く、 充 実
生から感じることを書きたいと
る た め に、 私 が 日 頃、 大 学 や 学
テムをより良い方向に改善させ
し て い ま す。 私 た ち の 教 育 シ ス
自覚を持ってくれることを期待
学生達がしっかりとした目標と
す が、 直 接 呼 び 掛 け る こ と で、
ることは個人的には気が引けま
い 話 も し ま す。 良 く な い 話 を す
IFR)を 担 当 し て お り、 歯 科 英
室(
月から徳島大学において
に 努 力 し て き ま し た。2013
コアカリキュラムを開発すること
良くないと思うところについて
次 に、 日 本 の 大 学 生 に つ い て
とに気付きましょう。
が日本の大学にはあるというこ
学にはない立派な教育システム
思 い ま し ょ う。 他 国 の 多 く の 大
し て、 そ し て そ の こ と を 誇 り に
点 を も っ と 認 識 し、 大 い に 利 用
は、 日 本 の 教 育 シ ス テ ム の 良 い
し か あ り ま せ ん。 学 生 の 皆 さ ん
先した授業のみの教育システム
究 を せ ず、 利 益 を 得 る こ と を 優
ま す。 ほ と ん ど の 私 立 大 学 は 研
ルでは公立の大学のみ研究をし
生から肯定的なフィードバックを
彼らは楽しく演じ、授業後には学
施し、そのロールプレイにおいて
ての英語によるロールプレイを実
学生が歯科医師役と患者役に別れ
歯科英語の授業の中では、学部
変 わ り、 グ ロ ー バ ル 化 す る 世 界
た し て い ま し た。 し か し、 時 は
界 を リ ー ド し、 大 き な 役 割 を 果
の 日 本 で は、 そ れ で も 技 術 で 世
熱心に製品を作っていた一昔前
で は 考 え ら れ ま せ ん。 ま じ め に
い ま す。 少 な く と も、 西 洋 諸 国
のを見て唖然とするだろうと思
中に日本の学生が何も話さない
か? ほ と ん ど の 外 国 人 は、 授 業
決することができるでしょう
たの困っていることや疑問を解
意 見 が な い 場 合、 先 生 は、 あ な
授業において学生からの質問や
が 完 全 に 欠 如 し て い る こ と で す。
ンを行う機会を与えることです。
世界中の人とのコミュニケーショ
し、学生に世界に注目してもらい、
は、歯学部のグローバル化を推進
と も 実 施 し て い ま す。 私 の 目 標
の大学教員や学生を受け入れるこ
と自分の考えを表現すべきです。
んじ自分らしくありながら、もっ
れ だ と 思 い ま す。 礼 儀 作 法 を 重
こ の こ と わ ざ は、 今 で は 時 代 遅
古 い こ と わ ざ を 忘 れ る べ き で す。
す。「 出 る 杭 は 打 た れ る 」 と い う
た知的財産が求められる時代で
意見・批評・ソフトウェアと言っ
ん。 こ れ か ら は 斬 新 な ア イ デ ア・
る現在では全く意味がありませ
容易にアクセスすることができ
通して世界中のデータベースに
え る こ と は、 イ ン タ ー ネ ッ ト を
ま す。 頭 の 中 に 単 純 な 知 識 を 蓄
身のアイデアが重要となってい
能です。交換プログラムでは海外
局の公衆衛生歯科医として勤務
した教育施設を利用できること
で す。 良 く な い 点 は、 授 業 に お
国際交流コラボレーション支援
少 な い の で、 私 が 名 簿 を 使 っ て
い ま す。 ま た, 質 問 す る 学 生 は
ば、 自 由 に ク ラ ス か ら 出 て も ら
いときや眠たいときなどがあれ
明 し ま す。 ど う し て も 電 話 し た
注意すべきこと」をはっきり説
初 の 授 業 で は「 授 業 に 出 る と き
研 究 指 導 を し て い ま す。 私 の 最
本人とは異なる展望から講義や
り、私は外国人の教員として、日
学生とふれあいが増えたと思い
す が, 英 語 で 授 業 し 始 め て か ら
ま し た。 な ぜ だ か 分 か ら な い で
る た め に、 英 語 で の 授 業 を 始 め
の大学のグローバル化を応援す
も 取 り 入 れ ま し た。 ま た、 最 近
た め、 授 業 に 加 え て 新 た に 演 習
らにコンテンツの理解を深める
黒 板 も 利 用 し て 説 明 し ま す。 さ
ス ラ イ ド だ け で は 足 り な い の で、
よ う に す る こ と で す。 授 業 中 は
学生が授業の内容を復習できる
ム に ア ッ プ し ま す。 そ の 狙 い は、
卒業後にはいい仕事に就きたい
成 す る の で し ょ う か。 も ち ろ ん
る の で す か。 私 は こ こ で 何 を 達
ください。なぜ私は徳島大学にい
あなた自身に質問をし続けて
と思います。
で対応するしかないのは大変だ
事務関係など)があっても、日本語
で様々なやり取り (メールや会議や
ト シ ス テ ム が な い の で、 大 学 内
ます。現在は外国人教員のサポー
もらえないことはつらいと思い
います。自分の意見が受け入れて
璧に適合することは困難だと思
でも「
で、 是 非 使 っ て く だ さ い。 そ れ
直したりするチャンスがあるの
か 試 し た り、 間 違 え た り、 や り
成 熟 し て く だ さ い。 大 学 で は 何
徳 島 大 学 で 成 長 し、 か つ 知 的 に
知 識 が こ れ か ら 必 要 に な る の で、
変 え ら れ ま す。 あ な た の 能 力 と
け た 知 識 は 職 場 を 始 め、 世 界 も
る 力 と な り ま す。 そ し て 身 に つ
の知識は他人をインスパイアす
教育は自信につながり、さらにそ
育 は 自 由 で あ り、 教 育 は 命 で す。
に つ け る チ ャ ン ス は 今 で す。 教
外国人教員が日本語や日本文
満足するために必要な知識を身
ですよね。そうであれば、職場で
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りいっぱい遊んでください。
」、時間が許すかぎ
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A
授業に使うスライドは日本語で
化や合理化された生活様式に完
作 っ て, 前 日 に
システ
選んでいます。
授業のコンテンツを理解させ
年にケニア
から日本へ来ました。
と 申 し ま す。 平 成
る た め 色 ん な 工 夫 を し て い ま す。
ます。
教育は世界の言語と思ってお
に つ い て で す。 日 本 の 大 学 の 良
ま ず、 日 本 の 大 学 の 良 い こ と
思います。
‥
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I
学生へのメッセージ
年
日本の大学で外国教員として
で す。 日 本 の 大 学 は 国 公 私 立 を
外国人教員の
ノートブック
6
私 は ス テ フ ァ ン・ カ ル ン ガ ル
画像応用光学
(大学院)
専門分野:材料科学
授業科目:画像処理工学・情報計測工学
(学部)
出身国:ブラジル連邦共和国
専門分野:コンピュータビジョン・パターン認識
授業科目:工業英語、
材料工学
(学部)
私はフィリピンのサウスウエス
学生と接する時、私は学生にとっ
では単純な知識以上にあなた自
で、日本国内の
1
8
29
いて学生からのフィードバック
アカデミックプレゼンテーション
(大学院)
問 わ ず 研 究 を し ま す が、 ブ ラ ジ
授業科目:歯科英語
(学部)
、
オカピ。19 世紀に発見され、
コンゴ
民主共和国にしか見つかっていない
動物
コンゴ
民主共和国
での歯学教育を体験することが可
英吾論文作成法
(大学院)
では学生達は主に英語で会話をし
コミュニケーションノウハウ、
通シラバスは存在していませんの
栄養学英語
(学部)
医学:耳鼻咽喉科医学英語、
専門分野:小児歯科、
歯科英語
て 良 い 話 ば か り で な く、 良 く な
大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 助教
大学院ソシオテクノサイエンス研究部 准教授
3
外国出身教員からのメッセージ
出身国:コンゴ民主共和国
出身国:フィリピン
(アントニオ・ノリオ・ナカガイト)
出身国:ケニア共和国
10
徳島大学のグローバル化
特集
4
Kalubi Bukasa(カルビ・ブカサ)
大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 特任講師
Omar Rodis(オマー・ロディス)
Antonio Norio Nakagaito
Stephen Karungaru(ステファン・カルンガル)
大学院ソシオテクノサイエンス研究部 講師
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私 は 中 国 の 出 身 で す。 生 ま れ
(きん せいかい)
国際センター 教授
金 成海
出身国 中国
専門分野 数値解析
授業科目・学部 確率統計学 大学院 数学特論
た。留学中にはいろいろと困難は
超える根拠のない期待もありまし
の舞台で勝ち取る能力を持つ者と
ているグローバル人材とは、世界
メージが強いですが、社会が求め
て言えますが、一生忘れられない
も鮮明に覚えています。今になっ
郵送するように頼んだことは今で
海外留学の
心構え
あったものの、無事に学位を取得
苦い思いでした。
なりました。主に、海外大学との
際交流に関する仕事をすることに
年前から本学の国際センターで国
更に、専門知識をしっかり勉強す
習、 歴 史 な ど の 知 識 を 身 に つ け、
語は勿論のこと、日本の文化、風
れます。具体的に何がどう変わっ
ると、価値観が変わるとよく言わ
宇宙飛行士は宇宙から地球に戻
出 来 る 環 境 を 与 え る こ と に な り、
とって、早い段階で異文化体験が
す。外国出身教員の存在は学生に
れからさらに増えると予測できま
で、顔を赤くする余裕もなく、た
ある意味でのカルチャーショック
学生はみな三国志ゲームの達人で
ていた筑波大学の研究室の日本人
らです。その理由は、当時留学し
も目を通す程度)のは日本に来てか
私が三国志を読んだ (と言って
で、多文化共存の時代に適応でき
教、民族などを改めて理解した上
沢山の質問を投げかけてきました。 て自分をもう一度見直し、国、宗
し た。 あ る 日、 三 国 志 に つ い て、
る能力を身につけるためにも、海
を離れ、違う角度から日本、そし
その意味でも学生の皆さんに日本
見えるようになると考えられます。
きないことでも、外からは容易に
気 が し ま す。 中 で は 到 底 想 像 で
者としてなんとなく分かるような
たかは知らないですが、留学経験
学 生 の グ ロ ー バ ル 化 意 識 の 向 上、
だ頷いて聞き流すのが精一杯でし
積極的に取り組むことは、外国出
を発揮し、グローバル人材育成に
また、専門分野以外の潜在的な力
仕草しかできない自分が情けなく、 外国人、上司が外国人であること
日本語では説明できないみたいな
と も 読 み 取 れ る に も か か わ ら ず、
の 人、 何 も わ か っ て い な い な 〜」
て質問され、また、いつか同僚が
夏目漱石、芥川龍之介などについ
気すらありませんでした。その日
惨めさのあまり彼らを直視する勇
たいと思います。
を想定しながら勉強に励んで頂き
い つ か 外 国 人 に「 源 氏 物 語 」、
す。規模は徳島市と似たような感
身教員として果たすべき役割でも
じです。
グローバル人材とは、英語或い
に中国の友人に電話し、三国志を
て語っておられます。これは図書
して「授業サポートナビ」につい
書館特集」で蔵本図書館副館長と
先生は本誌前号(156号)の「図
ことを教え、学生に授業の内容を
間に様々なキーワードを書き込む
料の奥にあるものを読み取り、行
うことに時間を割き、テストや資
先生は、少しでも学生と向き合
いで私費留学生として来日しまし
は 外 国 語 が で き る 人、 と い う イ
館のあらゆる資料を、授業内容に
「学生に自分で考える時間を持
強く印象づけることに重点を置い
管 理 シ ス テ ム (LMS)な ど を 用
つ習慣をつけさせたいと思います
即して利用できるように整備を進
いた教育支援についても検討を進
が、今のスタイルが良いのかどう
か、いろいろと悩みながら取り組
なことを行うのか、どうして必要
になっていることやニュースなど
専門的な内容も、社会的に話題
んでいます」
なのかを、先生方に理解してもら
を取り入れて、わかりやすく興味
た 予 習 を、 学 生 に 促 す と と も に、
て、サーバーに置いた資料を使っ
通の悩みや課題であるようです。
進めていくかは、すべての授業共
学生をいかに飽きさせないように
を持てるように工夫していますが、
プリントして授業に持ってくるよ
そこでご自身の授業でも率先し
うことが大切だと考えています」
こともありますが、なぜこのよう
「技術的なことを学んでもらう
めています。
ているのです。
が進むわけではありません。
うですが、それだけで学生の勉強
トを使うのは一見簡単な方法のよ
率よく教え、学ぶ工夫としてネッ
ます。 わずか1時間程度の授業で、効
生と直接対話するように努めてい
は資料を使い、なるべく多くの学
その解説で進められ、残りの時間
時間の約3分の2はこのテストと
ミニテストから始まります。授業
きているかを見るために、授業は
さらに学生がきちんと予習がで
うにしています。
あります。
年前、大学同級生の誘
身教員 名程が在籍しており、こ
本学には、 カ国からの外国出
います。
さらに海外留学への関心を高める
外留学を強く勧めたいです。
および指導・相談などを担当して
る必要があります。
し、民間企業、研究所を経て、
言われています。そのため、外国
‥
5
外国出身教員からのメッセージ
徳島大学のグローバル化
‥
‥
‥
連 携、 外 国 人 留 学 生 の 受 け 入 れ、
15
ことに寄与できると考えられます。 た。彼らの表情から明らかに、「こ
13
めているものですが、さらに学習
はなく、北の黒龍江省ハルビン市
は、北京、上海みたいな大都会で
30
特集
6
25
た。 所 持 金 は 十 数 万 円 し か な く、
吉本 勝彦 (よしもと かつひこ)
か ら さ ら に、 北 へ 1 0 0 km 離
分子薬理学分野
(歯学系)教授
不安はいっぱいでしたが、それを
大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
れた绥化市という小さな田舎街で
対話のある授業、
自主性を育てる授業
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