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竹田高校山岳部通信第136号(PDF:2.5MB)

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竹田高校山岳部通信第136号(PDF:2.5MB)
《竹田高校山岳部通信》シェルパ vol.136
男子 2 位チームの大分上野丘高校の生徒らと
ともに大分県代表として参加しました。男子は
沖縄県を除く各県の上位 2 チーム、合計14チ
ームによるハイレベルな戦い、一方女子は沖縄
県を除く各県代表チーム7チームによる戦い
となりました。
結果は男子が昨年度より1つ順位を上げて 4
女子 2 年連続九州準V、男子は 4 位
と大健闘!
位(91.6 点/100 点)、女子は準優勝(92.6
点/100 点)でした。ここ数年、竹田高校とし
てはこの大会に2年生パーティーが出場して
います。彼らにとっては初めての大きな大会で
す。不安を抱えたままの参加となりましたが、
指導者の予想以上の頑張りを見せてくれまし
た。男女ともに長崎県勢が今年も上位を総なめ
した本大会でしたが、3年生パーティーが挑む
近畿インターハイでは九州の頂点、全国の頂点
に立てるように残された日々で万全の状態に
仕上げたいと思います。応援してくれた皆さん、
ありがとうございました!
さて、今回は登山行動中に監督団が選手と接
古処山山頂直下にて。左から小澤、吉野、合澤監督、
岸野、衛藤の女子パーティー。
見する機会が限られていたため、登山行動中の
写真は思うように撮れませんでした。しかしな
がら、撮影した写真を用いながら大会の様子を
振り返ってみたいと思います。
7月3日(金)開会式後、競技スタート。
開会式
英彦山青年の家に集合
左から大神、朝倉、田口、佐藤の男子パーティー。
7 月 3 日(金)から 6 日(月)までの 4 日
間、福岡県は英彦山系、馬見山・古処山系にて
第 58 回全九州高等学校登山大会が開催されま
した。
竹田高校山岳部は男女アベック出場、大分県
緊張した面持ちで審査員の説明に耳を傾ける。
等が行われました。
設営審査直前。
男女一斉に開始!
10 分後、見事にテントの花が咲いた。
伝統のオレンジ帽子を誇りをもって着用。
7月4日(土)英彦山コース
最近はこの手の「山ガール」スタイルも増加中。
スタート10秒前。
いざ、出発!男子パーティー。初日は黒い
ノースフェイスのユニフォーム。
胸の鼓動がこちらにも伝わってくる。
女子も出発。黄色のモンベルのユニフォーム
で挑む。
初日はペーパーテスト、設営審査、炊事審査
大会2日目はいよいよ英彦山コースの登山。
スタート時は各パーティーが自分たちの判断
でスピードを設定できるチーム行動。途中の
ポイントとなる奉幣殿までを設定時間の70
分以内で歩きます。女子にはややタイトな時間
設定です。果たして無事に設定時間内で歩くこ
とができるでしょうか。途中には読図ポイント
が置かれ、現在地を地図上に落としこむ作業も
必要です。
男子は時間に余裕を
女子も何とか到着。
もって到着。
設定時間を設け、その
時間内でのゴールを目
指すことで体力点を見
るチーム行動は最近導
入されました。来年度
のインターハイからは全日程チーム行動とな
ります。
ここから登山行動が終了するまでは選手と
会えません。よって写真でお届けするのは「番
外編」となります。今回は英彦山青年の家が昼
食弁当を用意して
くれました。リュッ
クサックに縦に収
納したにもかかわ
らず原形をとどめ
る技はお見事!濃
い目の味付けが疲れた体に活力を与えてくれ
ました。なんと4種類のバリエーションを誇る、
英彦山青年の家の登
山弁当。この日はチ
キン弁当でした。
トレッキング情報も充
実している英彦山青年
の家。
奉幣殿で選手の様子を遠巻きに眺める監督
団。この時点で男子チームが1パーティー、
リタイヤしました。英彦山コースはここからが
本番。鬼杉から中岳への急登など、踏ん張りど
ころが続きます。隊を編成し、ここからは先頭
を役員が先導する隊行動にシフトします。「が
んばれ!」と心の中で叫びます。男子はメイン
ザック、女子はサブザックです。
私もそう思います。大いに賛成!
登山行動初日のこの日の予報は曇り。ところ
が、早朝から小雨が降り出し、やがてカッパの
着用をする必要があるほど雨が降り始めまし
た。下山途中に岩で滑り、骨折する選手も出ま
した。選手は初日の行動を終えた時点でグラウ
ンドでの幕営ではなく、体育館で就寝すること
が伝えられました。また、入浴も可能となり、
初日の汗を流すことができ大喜び。主催する福
岡県高体連登山専門部の配慮が行き届く大会
となりました。
大分上野丘高校チームも出発。がんばれ、上野丘!
7月5日(日)馬見山・古処山コース
登山行動2日目は小石原から馬見山・屏山・
古処山の3つの山々を縦走するロングコース。
ただし、前日の雨の影響でコースが滑りやすく
なっていることを考慮して、男女ともにサブザ
ックでの登山行動となりました。天候は曇り。
コースはご覧の通り、ガスに覆われ7月とは
思えないほど冷涼です。休憩時には1枚さらに
羽織りたくなる気温でした。ただ、選手にとっ
ては暑さを気にせず快適に歩ける気温だった
と思われます。さて、古処山を過ぎるまでは選
手と会えません。写真が撮れませんので、昼食
の写真を再び。
まずは女子から出発。先頭を行く、竹田高校。
本日は「唐揚げ弁当」です。美味しかった!
でも登り終えた充実感が伝わってきました。そ
の様子を見ていた福岡県の役員の先生曰く、
「竹田高校の生徒さんは素朴で本当に可愛
い!」「ですね。」と言葉を返します。
この日の宿泊先である
六峰館はあちこちに花が
飾られたすてきな温泉旅
ゴール直前で小休止をとり、C隊(女子隊)の解団
式が行われました。
館。選手らは部屋に入り、
美味しい夕食とあたたか
い温泉を堪能した様子。ロ
ビーには七夕飾りがあり
ました。さっそく、願いを
かけて短冊を吊るすことにしました。
お世話してくれた隊長、副隊長からの挨拶。
下山口の八丁越に男女パーティーとも無事に
到着しました。これから貸切バスにて、原鶴温
泉六峰館に移動します。お疲れ様!よく頑張っ
今回は2年生男女8名での参加でしたが、8
月に行われる近畿インターハイには3年生の
男女8名が参加します。大会まで1カ月を切り
ました。この九州大会が終われば、今度は3年
生の直前指導が始まります。後方の「スピード
婚できます様に」という願いもついつい応援し
た!
移動のバスの車内から女子の岸野選手が乗
ったバスとすれ違いました。手を振ると笑顔で
手を振り返してきました。バスの窓ガラス越し
たくなりました。そして、今回頑張った新進気
鋭の2年生男女8名の目下の課題は勉強です。
平素の勉強への姿勢が大会の結果にも影響し
ます。そこで、願いはただひとつ。これです。
女子、ゴール!
男子も発見!
てくださり、選手・監督全員で感謝、感謝の大
会となりました。
徳永先生
審査員の皆さん
「来年は霧島山系で行います。
霧島で会いましょう。」と
鹿児島県の宝満先生。
大会翌日からはなんと1学期期末考査が始
まります。今夜は旅館で体を休める暇も惜しん
で期末考査のための勉強に精を出します。(精
を出したはずです!)
7月6日(月)閉会式
一夜明けて閉会式です。女子は昨年に引き続
きの準優勝。今年も優勝旗は長崎県代表の大村
最後はみんなで記念写真。
高校の手に渡りました。
賞状を受け取る小澤選手。
今年の九州大会は福岡県の徳永専門委員長
さんをはじめ、福岡県高等学校体育連盟登山専
門部の方々が心づくしの大会運営にご尽力し
大分県チームで記念写真。
2年生8名にとって実りの多い大会でした。
さて、竹田高校では代々引き継がれたユニフ
帽子。蛍光オレンジのメッシュキャップに黒字
ォームを着用しています。県総体や新人大会と
いった県レベルでの大会でもそうですが、今回
のような上位大会でも同様に着用します。男子、
女子がセカンドユニフォームとして着用して
いるシャツは10年近く使用しているもので
す。
で大きく「竹田高校」と書かれたものは、入部
時に配られるものです。「大分」と書かれた同
色の帽子は、九州大会、全国大会で使用してき
ました。ところが、今年から県名ではなく、県
ナンバーを帽子に書くように通達が来ました。
そちらも準備しなくてはなりません。
選手にとってはメンバーになれば袖を通す
ユニフォームですが、顧問の立場からすると、
毎年異なる生徒が同じユニフォームを着用す
る姿を見るのは、感慨深いものです。
2012 年度パーティー。
(上)現3年生女子パーティー。昨年の九州大会。
(左
下)現3年生男子パーティー。昨年の九州大会。(右
下)今春卒業生、県総体優勝時。
2013 年度パーティー。
今は男子も女子も頭からかぶって着るプル
オーバータイプの登山シャツがファーストユ
ニフォームです。代々引き継がれているのはセ
カンドユニフォームのチェックのシャツです。
男女ともにいずれも赤を基調としたチェック
ですが、これからも大切に着続けていければと
考えています。
ただ、男子がファーストユニフォームとして
着用している黒いシャツはやや厚手であるこ
とが難点。女子のファーストユニフォームは汚
れが目立ってくるようになりました。今年の夏
のインターハイを機に、男女ともファーストユ
ニフォームを一新する予定です。
「伝統」と言えば、竹田高校山岳のオレンジ
2011 年度パーティー。
竹田高校山岳部のユニフォームに袖を通す
とき、生徒にはプライドを感じて欲しいなと心
から思います。
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