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V01.20 発行日 平成27年!月吉日 P1 発行者 千 手 院 Tel025(フフフ)2055 Fax025(フフフ)2655 ホームページhttp://www.sen゛uin.org・ E-Mail info④senjuin.orjp 年始、お盆の年2回発行 コ絃]宥 おて:ら通信 新春のお慶びを申し上げます 昨年中は大変お世話になりました 本年も宜しくお願い申し上げます 昨年はソチオリンピックで、県内三選手がメダルを獲得する快挙がありました。また、消費増税 や衆議院解散総選挙、御嶽山の突然の噴火で多くの犠牲者がでてしまうなど、驚かされるニュース がたくさんありました。十二月には大雪になり、除雪で何かとお疲れの方もあるかと思いますが、 新しい年がスタートしました。本年も健康で、家族が仲良く、日々が普通に過ごせるよう、心より お祈り申し上げます。 さて、本年の干支は乙未歳、﹁きのとのひつじ﹂とか﹁おっぼくのひつじ﹂といいます。﹁乙﹂と は、﹁草花﹂の意、﹁未﹂は﹁いまだいたらない﹂の意味があり、月に直すと七月、夏の土用にあた ります。カタクリやススキ、スミレや芝生など、道ばたや野に咲いている草花は、もちろん一本で も綺麗ですが、たくさん集まり群生をするようになると、その魅力が一段と高まります。このよう な年には新たな仲間を集い、同志を広げると良いのですよ・・・そんな言葉が聞こえてきそうです。 多くの方々に支えられて、千手院本堂も再建されて二〇七年目を迎えました。本年も気を引き締 めて当院の発展、護持に精進して参る所存です。皆様の健やかな一年をお祈り申し上げますと共に、 変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。 南無観世音菩薩 p2 浦佐の鎮守様 白山権現様と山王権現様 浦佐の鎮守様と言えば白山様、という事は多くの方が知っていると思います。 しかし、実はもうお一人、山王権現という鎮守様がいらっしやったという事をご存 じでしたでしょうか?千手院でもご析梼の際などには、今でも「白山・山王大権現」 とお唱えをしています。『浦佐毘沙門堂の裸押合の習俗』総合調査報告書にも記述 がでております。古くは上浦佐(田町付近)に山王権現社が、下浦佐に白山権現社 があり、それらが合祀され、宝暦10年(1760)白山権現社として毘沙門堂境 内地に移転、建立されたとの事です。これは、千手院に残されている白山権現社の 棟札の写しと合致します。その後、昭和6年に社は現在の位置に移されました。 その山王権現様が、千手院に安置されていた事が昨年分かりました。 山王権現様(写真左)白山権現様(写真中央)台座下の山王権現の墨書(写真右) 昨年のお盆の本堂掃除の際、仏様のススを払っていたところ思わず手があたり、 台座が外れてしまいました。「やってしまった」と思いきや、台座の下からご覧の ような墨書が見つかりました。この仏様は何様なのか?ずっと不明であったのです が、山王権現様であった事が分かったのです。天保10年に千手院の快尊和尚が携 わった記録があります。その時に修復したのか、新たに造立したのかは不明です。 時を同じくして、白山権現様(古山門に安置)も台座裏に天保10年に、同じく 快尊和尚が関わったと墨書されております。これで、古くから浦佐の鎮守様として 祀ってこられた白山権現様と山王権現様が、はっきりと並ぶことができました。 私の勝手な思い込みですが、昨年は先代賢能和尚の妻、祖母のミチが旅立ちまし た。その新盆の時に、このようにして知らせてくれたのではないか・ ・ ・ などと良 いように解釈しております。また、大変恐れ多いのですが、こうやってお像を並べ ると、まるで老僧と祖母のような気がしてしまいます。山王権現様は現在本堂でお 祀りしております。本堂へこられた際には、是非お参りいただければ幸いです。雨 風にさらされてこなかったので、比較的保存状態は良好です。 p3 聖徳太子・白山権現・愛染明王の修復を発願し惨嫁 ∼毘沙門堂境内・古山門の三躯の仏・神像を7∼10年計画で修復します∼ ■■・・・■・・■・■・・■■・・■■■・■■ ・■■■・■■■・■■・ ㎜・■・■■・ ■■■■■■■■■ ㎜■■■■■■■■■㎜㎜■㎜㎜■■■■■■■■■■■■■■■■㎜㎜-・ ……………………………ii-.M・が1・j………ij..'-i工i・'i・.'ll涵11一.Ξ−・一犬・ ・・--・ 一節 ・.-1.'゜………I……j.・il ・-・=.g' ・・.ii"l ・・-=--・ jSI・ji・ 遠藤畷 a・.?i" 岬 ・ ・・..........・・ ・i.・..-. .・. ・...j.・...・ ・ ・1. 1 ・ .'.・‥・が.・ ',1=...S・'-・・. ・・■■■・・ ・・・--・ j7..・ 毘沙門堂境内に建つ古山門(太子堂)は、千手院がお守 りしているお堂です。江戸初期の建立と云われ、今の仁王 門(山門)建立の際、文致6年に今の位置に移築されまし ;i………………T………………二…………万・:;=・万・.:万;,一万・ -ii ( .11万11.:..・=.=’・.i゛1万一1・IJ:, ……タツャ………た.神仏が祀られ,昭和に屋根のトタン工事がされている 他は、ほぼ当時の状態のままに現存する、境内では最も古 いお堂です。 ここに祀られてきたのが、聖徳太子様、白山権現様、 養蚕尊様、愛染明王様、大黒天様です。 時代の流れの中で、風雨にさらされたり、昔ですので雨漏 りがひどかったり、ネズミにかじられたり等、特に痛みが ひどいのが、写真の三躯になります。 聖徳太子立像 白山権現座像 愛染明王座像 長く、篤く信仰されてきた、こちらの神仏を本年から7∼10年計画で、一躯ず つ、厨子を含めて修復をする事を発願致しました。今まで関わって下さった無数の 方々の信仰と歴史の尊容を損なわない、これから1 5 0∼200年後に安心して最 修復できる、文化財保存の方法をとる予定です。 この度の発願は副住職個人が行うものですが、もし同じ志をいただけるのならば、 信心ある方々と共に修復をしたいと考えております。決して強要をするようなもの ではありませんが、今後、ご寄付のご案内をさせていただくかも知れません。 修復の際には、同志をいただいた方々の御芳名を記し、巻物としてお像内に納入 するか底板にはめて、その功徳を後世に残したいと考えております。聖徳太子は底 板に天保3年、白山権現は底板に天保10年に再建の墨書が残されております。 p4 3月11日に東京国際フォーラムを会場に、東 日本大震災で被災された方の法要と、明日への幸 せを願って『復幸』なるコンサートが開催されま す。豊山派の仏教青年会が主催し、サックスの渡 辺貞夫さんと和太鼓の林英哲さんらと共演して、 共に祈りを捧げます。 全国から多くの志ある青年僧侶が集います。 読経が、聾明が、大きなうねりの波になって被災 された方々に、そして皆さまに届けられると思い ます。千手院の副住職は、翌日12日の早朝が 十二講という大切な年中行事のため、衣をつけて ステージには座りませんが、浦佐から皆さんと 見に行こうと思っております。また、越後からも若手が多数行く予定であります ので、是非、足をお運びいただければ幸いです。読経の持つパワーと魅力がきっ と伝わってくると思います。 もちろん、必要経費を差し引いた浄財は、すべて東北へ寄付されることになっ ております。そして、今回はかなり大規模な企両になっておりますが、仏教青年 会では、福島や栃木、埼玉付近で、また都内でも積極的にチヤリティーイベント や法要を行い続いております。少しPR下手なところがありますが、自分たちにで きることは何か・ ● ・ を、常に心がけている若い僧侶たちも大勢いる事を知って いただけたら嬉しいです。 尚、千手院にS席のチケットが少し残っておりますので、希望される方はお気 軽にお問合せ下さい。 12月には想定外?の大雪でしたね。お寺では除雪機が大活躍してくれて、随分 と助かりましたが、これを人力でやっていたらどんなに大変だろうと思います。 水をいかに活用するか?雪国の人は経験から水の使い方が上手いと思います。古 典では、水は智慧の象徴!私も少しは智慧を絞らねば・・・(純)