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インドとの経済関係の取組が進展しました
平成 26 年 1 月 28 日 インドとの経済関係の取組が進展しました ~標準化・認証、エネルギー、医療分野における協力文書の合意、署名~ 安倍総理大臣が1月 25 日から 27 日にかけて、インド・デリーを訪問し、インド・シン首相 と首脳会談を行うとともに、共同声明に署名を行いました。この首脳会談に先立ち、経 済産業省がこれまでインド政府、産業界との間で進めてきた標準化・認証、エネルギ ー、医療分野における協力文書が合意、署名されました。今後、協力文書に基づき、各 分野における協力を進めていきます。 1 月 25 日の日印首脳会談に先立ち、経済産業省関連の取組について、日印間で以下 4 つの協力文書が合意、署名されました。これらの取組については、首相間の共同声明に おいて、それぞれ言及されています。 ①標準化・認証協力 (共同声明からの抜粋) ・The two Prime Ministers appreciated that both countries have signed the Memorandum of Cooperation (MOC) between Japanese Industrial Standards Committee (JISC) and the Bureau of Indian Standards (BIS). They expressed their hope to strengthen their cooperative relationship in this field further in order to facilitate trade and to harmonize activities within international standardization and conformity assessment. (仮訳) ・両首脳は「インド標準局(BIS)」と「日本工業標準調査会(JISC)」のMOC締結を評価 した。両首脳は、貿易の促進、国際標準化活動・認証活動における協調のため、この 分野における両機関による更なる連携強化への期待を表明した。 ②石油・天然ガスの共同開発 ③LNG の共同調達 (※安倍総理訪印に合わせて基本合意し、近日署名) (共同声明からの抜粋) ・They welcomed enhanced cooperation between Japanese and Indian firms in the joint procurement of LNG and upstream development of oil and gas. (仮訳) ・両首脳は、日本及びインドの企業による液化天然ガス(LNG)の共同調達及び石油、ガ スの上流開発における一層の協力を歓迎した。 ④日印医療関連産業間における協力 (共同声明からの抜粋) ・ They welcomed the strengthening of the medical partnership through business seminars and expressed their expectation on the promotion of business under cooperative framework between Japanese and Indian companies. (仮訳) ・両首脳は,ビジネス・セミナーを通じた医療分野における両国協力関係の強化 を歓 迎し,日印企業間の協力的な枠組みの下でのビジネスの促進を期待した。 ※各協力文書の詳細は別紙を御参照ください。 ※参考:安倍総理訪印に関する結果概要(外務省ホームページ) http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page3_000630.html (本発表資料のお問い合わせ先) 通商政策局南西アジア室長 青木 担当者:山田、青島、天野、細井 電 話:03-3501-1511(内線 3011) 03-3501-1953(直通) 別紙 各協力文書の概要 ①標準化・認証協力 (1)署名者 (日本側) 安永裕幸 JISC 事務局長(経済産業省大臣官房審議官(産業技術・基準認証担当)) (インド側) Sunil SONI インド消費者・食品・公共分配省インド標準局長 (2)文書名 日本工業標準調査会とインド消費者・食品・公共分配省インド標準局の協力文書 MEMORANDUM OF COOPERATION BETWEEN THE BUREAU OF INDIAN STANDRADS (BIS) AND JAPANESE INDUSTRIAL STANDARDS COMMITTEE (JISC) (3)文書の意義・概要 我が国の持続的かつ安定的な経済の発展のためには、アジア諸国と共に成長をする 産業構造を構築していくことが重要です。そのためには、我が国が強みを持つ製品、 技術分野において、国際標準を開発し、その国際標準がアジア諸国に広く受け入れら れていくことが不可欠です。 このような認識の下、JISC(日本工業標準調査会)とインドの BIS(インド消費者・食 品・公共分配省インド標準局)は 1 月 25 日、インドのニューデリーにおいて、日本とイ ンドにおける標準化・認証協力に関する協力文書に署名しました。 本件は、2013 年 3 月に JISC がインドを訪問した際、インド側から提案がありました。 なお、JISC がアジア諸国と協力文書に署名するのは、2013 年 8 月のベトナムに続き 2 件目です。 今後、二国間会談等を通じて、ISO(国際標準化機構)/IEC(国際電気標準会議)で の協力、標準化・認証に関する協力プロジェクトの組成等、協力の具体化を図ります。 また、本協力文書の下で設置される会合は、日系企業がインドでの事業活動を行う上 での標準・認証制度に関する支障や要望等についても取り扱う予定です。 (参考)JISC JISC とは工業標準化法の規定により設置された審議会であり、工業標準化に関する 調査審議を行う機関。ISO/IEC で日本を代表する。事務局は経済産業省。 <協力分野> ・政策、規格開発、認証スキーム・手続きに関する情報交換、経験の共有 ・ISO/IEC の運営、個別専門委員会(TC/SC)に関する意見交換、相談、協力 ・国際情勢に関する意見交換、相談、協力 ・国際規格の共同開発、共同提案 ・試験所のキャパシティビルディング ・トレーニングコースの開設 ・セミナー、ワークショップ、シンポジウムの開催 ・JISC、BIS、関係機関間の人材交流 ・国家規格の相互での販売 等 (本件のお問い合わせ先) 産業技術環境局基準認証ユニット 基準認証国際室長 紺野 担当者: 猿橋(さるはし)、木地本(きじもと) 電 話:03-3501-1511(内線 3431) 03-3501-9471(直通) ②石油・天然ガスの共同開発 (1)署名者 (日本側) 三井物産株式会社 飯島 彰己 代表取締役社長 (インド側) Sudhir Vasudeva Oil and Natural Gas Corporation Limited(ONGC) 会長 (2)文書名 インド ONGC 社と三井物産による石油・ガス上流事業共同取り組み強化に関する覚書 MEMORANDUM OF UNDERSTANDING BY AND BETWEEN OIL AND NATURAL GAS CORPORATION LIMITED AND MITSUI & CO., LTD. (3)文書の意義・概要 石油・天然ガス開発プロジェクトの事業規模が拡大する中、共同上流開発は、開発資 金の負担軽減と分散投資を可能とする有効な手段です。 平成 25 年 9 月に開催された日印エネルギー対話(日本側議長:茂木経済産業大臣、 インド側議長:アルワリア計画委員会副委員長)の共同声明において、日印企業によ る上流開発を進めることで合意しました。 その具体化に向けた取組として、三井物産株式会社は、石油・ガスを含むエネルギー 需要が今後とも伸びるインドにおける最大手国営企業 ONGC 社と連携することによる、 競争力ある優良上流資源の獲得を目指します。今後、インド及び第三国における石 油・ガス上流事業への共同投資・参画を検討していきます。 ③LNG の共同調達 (※安倍総理訪印に合わせて基本合意し、近日署名) (1)署名者 (日本側) 中部電力株式会社 水野明久 代表取締役社長 (インド側) Gas Authority of India Limited(GAIL) (GAIL 署名者は調整中) (2)文書名 LNG 共同調達の協力検討に関する覚書 Memorandum of Understanding (Collaboration Study of Joint LNG Procurement) (3)文書の意義・概要 震災後、化石燃料の需要増加と価格高騰により、日本の燃料費は急増しております。 平成 25 年の貿易赤字は 11 兆円を超えており、燃料費の削減、特に LNG 輸入価格の 引き下げは、我が国経済の喫緊の課題です。 LNG の安定かつ低廉な供給確保に向けて、国内外の事業者間の連携強化を通じて、 バーゲニング・パワーを強化していくことが重要であり、昨秋、日本政府は国際的な共 同調達を推進していくという方向性を示しました。 また、平成 25 年 9 月に開催された日印エネルギー対話(日本側議長:茂木経済産業 大臣、インド側議長:アルワリア計画委員会副委員長)の共同声明において、日印企 業による LNG の共同調達を進めることで合意しました。 その具体化に向けた取組として、中部電力株式会社は、急速に LNG 需要が拡大する インドにおける主要な LNG 買主であるインド国営ガス輸入・輸送会社(GAIL)と LNG の 共同調達の可能性や LNG 在庫の調整等、オペレーション上の連携のあり方について 検討を進め、調達規模を活かしたアジアの買主による低廉な LNG の調達の可能性を 模索していきます。 (本件のお問い合わせ先) 資源エネルギー庁資源・燃料部 石油・天然ガス課長 南 担当者:西村、松崎 電 話:03-3501-1511(内線:4641) 03-3501-1817(直通) ④日印医療関連産業間における協力 (1)署名者 (日本側) 北野 選也 一般社団法人メディカル・エクセレンス・ジャパン(MEJ) 理事 (インド側) A Didar Singh インド商工会議所連合会(FICCI)事務局長 (2)文書名 一般社団法人メディカル・エクセレンス・ジャパン(MEJ) とインド商工会議所連合会 (FICCI) の医療分野における協力覚書 Memorandum of the Understanding between Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry and Medical Excellence JAPAN (3)文書の意義・概要 インドの医療機器市場は今後大幅な拡大が見込まれる中、日本の医療機器・サービ スに対する理解を深めるため、昨年9月、両国閣僚出席のもと「日印医療機器ビジネ スセミナー」を MEJ 及びインド商工会議所連合会(FICCI)とで共同開催しました。今後 の更なるビジネスの創出に向け、両国医療関係者・企業間での協力の更なる強化を 図ります。 具体的には、本文書に基づき、医療・ヘルスケアビジネス分野における情報の交換、 医療・ヘルスケア技術・機器、サービス関連のイベントの共同開催、具体的なプロジェ クト組成等の協力を検討します。 (本件のお問い合わせ先) 商務情報政策局ヘルスケア産業課 担当者: 保坂(ほさか)、岡崎(おかざき) 電 話:03-3501-1511(内線 4041) 03-3501-1790(直通)