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組換え生物の取扱いに関連する主な現行法令
組換え生物の取扱いに関連する主な現行法令 組換え生物の安全な取扱いに特化した法令はないが、組換え生物であるか否かに関わら ず適用される法令がある。現行の規制の概要は以下のとおり。 1 試験研究における組換え生物の取扱いにも関連があるもの ○ (2) 家畜伝染病予防法 ○ (3) 植物防疫法 ○ 規制の概要 ○ 安全性 取扱い・輸送等 輸出入 法令の名称 安全性 (1) 外国為替及び外国 貿易法 取扱い・輸送等 輸出入 法令の名称 国際的な平和及び安全の維持を妨げるこ ととなる可能性がある物資の輸出の許可、 外国貿易及び国民経済の健全な発展を図 るため輸出入の承認を行うことができる 軍用の細菌製剤の原料となる微生物等は 輸出の許可が必要(輸出貿易管理令) 指定検疫物に関する輸入検査、輸入国政府 が輸出国の検査証明を必要としている動 物の輸出検査等の規制を規定 伝染性疾病の病原体の輸入は原則禁止(試 験研究等のための輸入は農林水産大臣の 許可が必要) 農林水産大臣の指定する動物用生物学的 製剤は、都道府県知事の許可を受けなけれ ば使用してはならない 植物・検疫有害動植物(植物の病原体等) に関する輸入検査、輸入国政府が輸出国の 検査証明を必要としている植物の輸出検 査等の規制を規定 植物を害する動植物(真菌、粘菌、細菌、 寄生植物、ウイルス、昆虫、ダニ等の節足 動物及び線虫等)の輸入は原則禁止(試験 研究等のための輸入は農林水産大臣の許 可が必要) 国内の移動が規制される有害動植物あり 規制の概要 (4) 感染症の予防及び 感染症の患者に対す る医療に関する法律 (5) 航空法 感染症を媒介する動物(サル)の輸入検査 を規定 ○ ○ (6) 船舶安全法 ○ (7) 郵便法 ○ (8) 労働安全衛生法 ○ (9) 動物の愛護及び管 理に関する法律 ○ (10) 細菌兵器(生物兵 器)及び毒素兵器の 開発、生産及び貯蔵 の禁止並びに廃棄に 関する条約等の実施 に関する法律 ○ 病毒を移しやすい物質や組換え微生物は、 容器等が一定の基準に従うものに限り航 空機で輸送できる 病毒を移しやすい物質や組換え微生物は、 容器等が一定の基準に従うものに限り船 舶で輸送できる(危険物船舶運送及び貯蔵 規則) 生きた病原体、生きた動物、死滅又は変敗 しやすい生物学上の材料の送付に郵便事 業を利用する場合の規制を規定(郵便規 則、国際郵便規則) 国際郵便に係る容器等の基準は万国郵便 条約施行規則に示される 事業者が、病原体により汚染された廃棄物 等の適切な処理、排出及び廃棄をするこ と、病原体による汚染の著しい場所への関 係者以外の立ち入りを禁止すること等の 規制を規定(労働安全衛生規則) 動物の愛護だけでなく動物の人への危害 の防止を目的として、動物の所有者等が守 るべき飼養・保管の基準が動物の種類別に 定められている。 実験動物に関しては、実験等に関係のない 者が実験動物に接することのないよう必 要な措置を講ずること等の基準が示され ている 病原性微生物等の生物剤を用いて生物兵 器を開発することやみだりに発散させて 人の生命、身体又は財産に危険を生じさせ ること等を禁止 2 実用化された組換え生物の取扱いに関連があるもの 安全性 (11) 農 林 物 資 の 規 格 化及び品質表示の適 正化に関する法律 (JAS法) (12) 食品衛生法 取扱い・輸送等 輸出入 法令の名称 規制の概要 ○ ○ ○ (13) 飼 料 の 安 全 性 の 確保及び品質の改善 に関する法律 ○ ○ (14) 薬事法 ○ ○ 飲食料品の品質について、製造業者又は販 売業者が守るべき表示基準を定める 組換えDNA技術を用いた農産物に係る 表示基準が定められている 厚生労働大臣の定める基準に合わない方 法で製造された食品・添加物について製 造、販売、輸入等を禁止 組換えDNA技術応用の食品・添加物の製 造基準並びに安全性審査手続が定められ ている 有害畜産物が生産され、又は家畜等に被害 が生ずることにより畜産物の生産が阻害 されることを防止するために必要がある と認めるときは、飼料・飼料添加物の販売 を禁止できる 医薬品等の製造について申請があったと きは、製造(輸入のための製造を含む)の 承認を与える