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資料5 J-クレジット制度の概要と関東経済産業局管内の事例紹介
平成28年度グリーン貢献量認証制度等基盤整備事業 J-クレジット制度セミナー 「活用しよう!J-クレジット」 ~省エネと経営改善の両立に向けて~ J-クレジット制度の概要と 関東経済産業局管内の事例紹介 平成28年11月30日 環境経済株式会社 J-クレジット制度の概要 ・J-クレジット制度は、中小企業等の省エネ設備の導入や森林管理等による温室効果ガスの排出 削減・吸収量をクレジットとして認証する制度であり、平成25年度より国内クレジット制度とJ-VE R制度を一本化し、経済産業省・環境省・農林水産省が運営。 ・本制度により、中小企業・自治体等の省エネ・低炭素投資等を促進し、クレジットの活用による国 内での資金循環を促すことで環境と経済の両立を目指す。 制度の仕組み クレジット認証の考え方 国 J-クレジットの認証 中小企業・自治体等 (省エネ・低炭素設備の導入等) ヒートポンプ バイオマスボイラー 太陽光発電 間伐・植林 メ リット :ランニングコストの低減効果、クレジットの売却益 資金 資金循環 J-クレジット (CO2排出削減・吸収量) ベースラインアンドクレジット 大企業等 (J-クレジットの買い手) メ リット ・低炭素社会実行計画の目標達成 ・温対法の調整後温室効果ガス排出量の報告 ・カーボン・オフセット、CSR活動 等 ベースライン排出量(対策を実施しなかった場合の 想定CO2排出量)とプロジェクト実施後排出量との 差である排出削減量を「J-クレジット」として認証 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 1 J-クレジット制度参加者のメリット クレジット創出者 ① 省エネルギー対策の実施によるラン ニングコストの低減効果 ② クレジット売却益 クレジット活用者 ① 低炭素社会実行計画の目標達成 ② カーボン・オフセット、CSR活動(環 境・地域貢献)等 ③ 地球温暖化対策への積極的な取組 に対するPR効果 ③ 温対法の調整後温室効果ガス排出 量の報告 ④ J-クレジット制度に関わる企業や自 治体との関係強化 ④ 省エネ法の共同省エネルギー事業 の報告 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 2 J-クレジット制度における手続の流れ J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 3 プロジェクト登録と認証の要件 登録の要件 ① 日本国内で実施されること。 ② 平成25年4月1日以降に実施されたものである こと。 ③ 認証対象期間の終了日が、8年を経過する日 若しくは平成43年3月31日のいずれか早 い日 を超えないこと。 ④ 類似制度において、同一内容のプロジェクト が登録されていないこと。 ⑤ 追加性を有すること。 ※ 原則として、設備の投資回収年数が3年以 上かどうかで追加性の有無を判断。 ⑥ 方法論に基づいて実施されること。 ⑦ 妥当性確認機関による妥当性確認を受けて いること。 ⑧ (吸収プロジェクトのみ)永続性担保措置を 取ること。 ⑨ その他本制度の定める事項に合致している こと。 認証の要件 ① プロジェクトを実施した結果生じていること。 ② 排出削減・吸収量が、プロジェクト計画書に 従って算定されていること。 ③ 検証機関による検証を受けていること。 ④ ②の排出削減・吸収量を算定した期間が、 認証対象期間の開始日から8年を経過する 日若しくは平成43年3月31日のいずれか早 い日を超えないこと。 ⑤ 類似制度において、プロジェクト登録や排出 削減・吸収量の認証を受けていないこと。 ⑥ その他本制度の定める事項に合致している こと。 ※ 第11回運営委員会 (平成28年9月28日) にお ける審議の結果、J-クレジット制度は2030 年度まで延長されることが承認された。 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 4 方法論について ・方法論 排出削減・吸収に資する技術ごとに、適用範囲、排出削減・ 吸収量の 算定方法及びモニタリング方法を規定したもの。 方法論の分類 ・エネルギー分野(EN) ・省エネルギー等分野(EN-S) 化石燃料の使用を抑えること等によりエネルギー 由来 CO2を削減する分野。 ・再生可能エネルギー分野(EN-R) 化石燃料を再生可能エネルギーに代替することに よりエネルギー由来CO2を削減する分野。 基本的な考え方 ベースライン排出量とプロジェクト実施後 排出量との差が排出削減量となる ・工業プロセス分野(IN) 工業プロセスにおける化学的又は物理的変化により 排出される温室効果ガスを削減する分野。 ・農業分野(AG) 農業分野において排出される家畜由来又は農地由来 の温室効果ガスを削減する分野。 ・廃棄物分野(WA) 廃棄物の処理に伴い排出される温室効果ガスを削減 する分野。 ・森林分野(FO) 森林施業の実施により温室効果ガスを吸収する分野。 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 5 J-クレジット制度延長後の認証対象期間 (通常型PJの場合) ・ J-クレジット制度の延長に伴う、通常型プロジェクトの認証対象期間の考え方は以下の通り。 ・ 旧制度由来のプロジェクトは、更新を行った場合でも平成32年度末(2020年度末)までとする。 国内クレジット制度 J-VER制度 PJパターン\年度 2008 2009 2010 2011 旧制度 (国内クレジット制度 /J-VER制度) 由来・非移行P J 2012 Jークレジット制度 Jークレジット制度 (制度発足時の認証対象期間の範囲) (制度延長後に追加された認証対象期間の範囲) 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 旧制度由来PJの認証対象期間(登録時) 同(移行分) 最大5年間 同(更新分) J-クレジット制度PJの認証対象期間(登録時) 旧制度由来・移行P J 最大 8年間 同(延長分) 旧制度由来・更新P J 最大13年間 更新PJのH33年度以降への延長は認めない 旧制度由来・移行後 更新PJ 最大13年間 PJ計画書変更届けを認証 予定期間内に提出すること でPJの延長を可能とする Jークレジット制度PJ 認証対象期間が終了した PJと同一の内容で再び 登録することは認めない 最大8年間 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 Jークレジット制度 延長(H28.9.28) 開始から8年が経過する前にH42年度 末が到来する場合は8年未満で終了 6 J-クレジット制度延長後の認証対象期間 (プログラム型PJの場合) ① ・ プログラム型プロジェクトの場合、個々の会員に対して認証対象期間のルールが適用される。 ・ 個々の会員を取りまとめるプロジェクト全体は、登録期間が8年間を超える場合もある。 国内クレジット制度 J-VER制度 PJパターン\年度 旧制度(国内クレ ジット制度/J- VER制度) 由来 ・非移行 PJ 全体 2008 2009 2010 2011 2012 Jークレジット制度 Jークレジット制度 (制度発足時の認証対象期間の範囲) (制度延長後に追加された認証対象期間の範囲) 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2027 2028 2029 2030 旧制度継続会員の 認証対象期間(登録時) 同(移行分) プログラム型PJの登録期間 会員 2026 最大5年間 同(更新分) J-クレジット制度会員の 認 証対象期間(登録時) 同(延長分) 旧制度由来・移行 PJ 全体 個々の排出削減活動の 開始日が異なるため、 PJの登録期間は8年間を 超える場合もある プログラム型PJの登録期間 会員 最大8年間 PJ計画書変更届けを認証 予定期間内に提出するこ とでPJの延長を可能とする 旧制度由来・更新 PJ 全体 プログラム型PJの登録期間 継続 会員 最大13年間 旧制度継続会員の H33年度以降への延長は認めない 認証対象期間の終了した会員が、 同一の内容で再び登録することは認めない 新規 会員 最大8年間 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 Jークレジット制度 延長 (H28.9.28) 開始から8年が経過する前にH42年度 末が到来する場合は8年未満で終了 7 J-クレジット制度延長後の認証対象期間 (プログラム型PJの場合) ② ・ プログラム型プロジェクトの場合、個々の会員に対して認証対象期間のルールが適用される。 ・ 個々の会員を取りまとめるプロジェクト全体は、登録期間が8年間を超える場合もある。 国内クレジット制度 J-VER制度 PJパターン\年度 旧制度由来 ・移行後更新 2008 2009 2010 2011 2012 PJ 全体 Jークレジット制度 Jークレジット制度 (制度発足時の認証対象期間の範囲) (制度延長後に追加された認証対象期間の範囲) 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2014 2015 2016 2017 2018 2029 2030 プログラム型PJの登録期間 継続 会員 最大13年間 旧制度継続会員の 認証対象期間(登録時) 同(移行分) 同(更新分) J-クレジット制度会員の 認 証対象期間(登録時) 新規 会員 同(延長分) 最大8年間 Jークレジット 制度 PJ 全体 プログラム型PJの登録期間 会員 最大8年間 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 Jークレジット制度 延長(H28.9.28) 8 旧制度からのプロジェクトの継続 2013年4月 プロジェクト J-クレジット制度開始 開始日 一定期間終了 (プロジェクトにより差異) 8年間 移行届 (一定期間終了までに提出) 旧制度のルール でそのまま継続 (プロジェクトの移行) 旧制度下での プロジェクト実施 一定期間終了後も プロジェクトの 継続 を希望する場合 プロジェクト の更新 旧制度下での プロジェクト実施 2020年度まで 継続可能 J-クレジット制度の ルールで再登録 (プロジェクトの更新) ベースラインを見直したプロジェクト (妥当性確認必要) 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 9 旧制度からのプロジェクトの継続における注意点 ・移行 ・ 事務局に移行届と申請者ごとの誓約書を提出することで、旧制度から移行できます。 ・ 国内クレジット制度からの移行の場合は共同実施者が必要。平成28年度については、J-クレ ジット制度事務局を共同実施者として移行できます。 ・ 移行届は、移行前の制度においてプロジェクト登録された日またはモニタリング開始日から 最大で8年間が経過するより前に提出する必要があリます。 ・ 移行後のクレジット認証の審査(検証)は、旧制度のルールに即した審査(検証)となるため、 旧 制度の登録審査機関による審査を受けます。 ・ 移行後の認証は、旧制度における実績報告書等の申請書類を提出することで申請できます。 ただし、認証申請書はJ-クレジット制度の様式を用います。 ・ 旧制度期間中(平成20年度から平成24年度まで)のクレジットは認証されません。 ・ 移行届け誓約書の提出先 国内クレジットからの移行 E-mail:[email protected] J-VERからの移行 E-mail:[email protected] ・更新 12 移行後、プロジェクト継続が可能な期間(8年間)を経過した後も、プロジェクトの更新申請 (ベースラインの見直しを行った上でのプロジェクトの再登録申請)を行うことで、J-クレ ジット 制度においても引き続きプロジェクト実施者となれます。 プロジェクトの更新手続きは、プロジェクト登録の手続きに準ずるが、追加性の評価を行う 必要は ありません。 プロジェクトの更新申請は、排出削減事業開始日又はプロジェクト開始日から8年間が経過する前 であっても、行えます。また、更新申請が承認された場合には、当該承認日 以降はJ-クレジット 制度に基づくプロジェクトになります。 プロジェクト更新は、移行手続を経ずに申請できます。 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 10 方法論一覧① 現在、61の方法論を承認(平成28年10月時点)。 ・ 内訳:省エネルギー等40、再生可能エネルギー9、工業プロセス5、農業3、廃棄物2、森林2 分類 省エネルギー等 方法論名称 ボイラーの導入 ヒートポンプの導入 工業炉の更新 空調設備の導入 ポンプ・ファン類への間欠運転制御、インバーター制御又は台数制御の導入 照明設備の導入 コージェネレーションの導入 変圧器の更新 外部の効率のよい熱源設備を有する事業者からの熱供給への切替え 未利用廃熱の発電利用 未利用廃熱の熱源利用 電気自動車の導入 ITを活用したプロパンガスの配送効率化 ITを活用した検針活動の削減 自動販売機の導入 冷凍・冷蔵設備の導入 ロールアイロナーの更新 電動船舶への更新 廃棄物由来燃料による化石燃料又は系統電力の代替 ポンプ・ファン類の更新 電動式建設機械・産業車両への更新 生産機械(工作機械、プレス機械又は射出成型機)の更新 ドライブを支援するデジタルタコグラフ等装置の導入及び利用 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 11 方法論一覧② 分類 省エネルギー等 再生可能 エネルギー 方法論名称 テレビジョン受信機の更新 自家用発電機の更新 乾燥設備の更新 屋上緑化による空調に用いるエネルギー消費削減 ハイブリッド式建設機械・産業車両への更新 天然ガス自動車の導入 印刷機の更新 サーバー設備の更新 節水型水まわり住宅設備の導入 外部データセンターへのサーバー設備移設による空調設備の効率化 エコドライブ支援機能を有するカーナビゲーションシステムの導入及び利用 海上コンテナの陸上輸送の効率化 下水汚泥脱水機の更新による汚泥処理プロセスに用いる化石燃料消費削減 共同配送への変更 冷媒処理施設の導入 省エネルギー住宅の新築 ポルトランドセメント配合量の少ないコンクリートの打設 バイオマス固形燃料(木質バイオマス)による化石燃料又は系統電力の代替 太陽光発電設備の導入 再生可能エネルギー熱を利用する熱源設備の導入 バイオ液体燃料(BDF・バイオエタノール・バイオオイル)による化石燃料又は系統電力の代替 バイオマス固形燃料(下水汚泥由来バイオマス固形燃料)による化石燃料又は系統電力の代替 水力発電設備の導入 バイオガス(嫌気性発酵によるメタンガス)による化石燃料又は系統電力の代替 風力発電設備の導入 再生可能エネルギー熱を利用する発電設備の導入 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 12 方法論一覧③ 分類 工業プロセス 農業 廃棄物 森林 方法論名称 マグネシウム溶解鋳造用カバーガスの変更 麻酔用N2Oガス回収・分解システムの導入 液晶TFTアレイ工程におけるSF6からCOF2への使用ガス代替 温室効果ガス不使用絶縁開閉装置等の導入 機器のメンテナンス等で使用されるダストブロワー缶製品の温室効果ガス削減 豚・ブロイラーへの低タンパク配合飼料の給餌 家畜排せつ物管理方法の変更 茶園土壌への硝化抑制剤入り化学肥料又は石灰窒素を含む複合肥料の施肥 微生物活性剤を利用した汚泥減容による、焼却処理に用いる化石燃料の削減 食品廃棄物等の埋立から堆肥化への処分方法の変更 森林経営活動 植林活動 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 13 プロジェクト登録及びクレジット認証の状況① ●J-クレジット制度登録プロジェクト件数:182件(削減見込量:469.1万 t-CO2) ●J-クレジット制度クレジット認証回数:延べ232回(累計認証量:115.2万 t-CO2) <J-クレジット制度プロジェクト登録件数・クレジット認証回数の推移> 2016年9月27日時点の実績 件、回 250 232 208 登録件数 (累積、移行除く) 200 195 184 認証回数 (累積、移行含む) 176 176 182 161 150 115 116 119 128124 144 134 102 100 89 82 74 71 68 64 51 50 50 22 5 0 9 8 11 15 21 29 58 63 35 4 2 0 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 H25/10 H25/12 H26/1 H26/3 H26/5 H26/8 H26/10 H26/12 H27/2 H27/3 H27/5 H27/7 H27/9 H27/12 H28/2 H28/3 H28/6 H28/8 H28/9 H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 14 プロジェクト登録及びクレジット認証の状況② ●J-クレジット制度登録プロジェクトの認証量は着実に増進。 ●旧制度からの移行プロジェクトの認証回数は、第14回認証委員会以降、顕著に増加。 2016年9月27日時点の実績 <クレジット認証回数・認証量の推移> 万t-CO2、回 140 232 195 クレジット認証量 (累積、移行分) 200 184 認証回数 (累積、J-クレジット制度登録分+移行分) 165 認証回数 (累積、移行分) 80 145 144 認証回数 (累積、J-クレジット制度登録分) 126 124 150 132 102 60 74 40 51 20 0 2 0 4 0 8 5 3 11 8 3 1152 3 21 17 4 29 21 8 35 25 10 32 19 58 63 36 22 38 25 100 84 58 42 32 40 63 63 認証回数 100 認証量 208 クレジット認証量 (累積、J-クレジット制度登録分) 120 250 67 42 50 0 0 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 15 登録プロジェクトの内訳 (移行除く) 適用方法論分類(通常型) 適用方法論分類(プログラム型) 2016年9月27日時点の実績 コージェネ レー その他, ション, 3件, 1.7 76件, 5.2万t-CO2 万t-CO2 森林経営活動, 19件, 21.8万t-O2 工業炉, 2件, 5.9万t-CO2 再生可能エネルギー 熱の熱源利用, 1件, 2.2万t-CO2 コージェネレーション, 6件, 17.5万t-CO2 照明設備, 3件, 1.4万t-CO2 その他, 12件, 1.9万t-CO2 電気自動車, 2件, 28.0万t-CO2 合 計 64.9万t-CO2 合 計 404.2万t-CO2 ボイラー, 34件, 11.7万t-CO2 太陽光発電, 21件, 353.1万t-CO2 木質バイオマス, 21件, 18.7万t-O2 (※)1つのプロジェクトに複数方法論を適用している場合があるため、プロジェクト件数とは一致しない J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 16 J-クレジット等無効化・償却状況 ●全認証量328.7万t-CO2中、これまでに無効化されたクレジットは、135.9万 t-CO2 ●平成28年度に入り、J-クレジットの活用が急激に増加 2016年9月26日時点の実績 <クレジット種別 無効化・償却量の推移> 万t-CO2 40.0 30.0 J-VER 32.2 国内クレジット 1.3 J-クレジット 26.9 8.4 2.4 22.2 20.0 17.8 15.3 1.5 16.0 3.8 1.5 3.0 24.5 13.8 10.0 22.5 15.3 5.5 1.2 13.7 13.1 4.5 4.3 1.0 0.0 平成22年度以前 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 17 J-クレジット等無効化・償却状況 ●カーボン・オフセットへの活用量は堅調に推移 ●平成28年度には係数調整への活用量が急激に増加 2016年9月26日時点の実績 <目的別 無効化・償却量の推移> 万t-CO2 40.0 その他 32.2 温対法 (係数) 30.0 温対法 (その他) 26.9 0.5 オフセット等 22.2 21.0 20.0 14.7 15.3 0.1 5.2 10.0 16.0 1.2 4.6 2.4 3.9 0.9 5.5 01..11 0.6 17.8 8.3 2.0 1.7 0.8 15.1 9.0 10.9 9.7 8.7 平成24年度 平成25年度 平成26年度 9.6 3.7 0.0 平成22年度以前 平成23年度 平成27年度 平成28年度 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 18 旧制度からのプロジェクトの移行 ・移行 旧国内クレジットを継続する事ができる ・ 事務局に移行届と誓約書(プロジェクトの申請者ごと)を提出することで、旧制度から移 行ができる。 ・ 国内クレジット制度からの移行の場合は共同実施者が必要。平成28年度については、 J-クレ ジット制度事務局を共同実施者として移行ができる。 ・ 移行届は、移行前の制度においてプロジェクト登録された日またはモニタリング開始日 から最大で8年間が経過するより前に提出する必要がある。 ・ 移行後のクレジット認証の審査(検証)は、旧制度のルールに即した審査(検証)とな るため、 旧制度の登録審査機関による審査を受ける。 ・ 移行後の認証は、旧制度における実績報告書等の申請書類を提出することで申請 できる。 ただし、認証申請書はJ-クレジット制度の様式を用いる。 ・ 旧制度期間中(平成20年度から平成24年度まで)のクレジットは認証されない。 ・ 移行届け誓約書の提出先 国内クレジットからの移行 E-mail:[email protected] J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 19 旧制度からのプロジェクトの更新 ・更新 国内クレジットで承認を受けた排出削減計画を、J-クレジット 制度のプロジェクト計画に更新することで、Jークレジットと同じ 取リ扱いになリます。 移行後、プロジェクト継続が可能な期間(8年間)を経過した後も、プロジェクトの更新 申請 (ベースラインの見直しを行った上でのプロジェクトの再登録申請)を行うことで、J -クレジット制度においても引き続きプロジェクト実施者となることができる。 プロジェクトの更新手続きは、プロジェクト登録の手続きに準ずるが、追加性の評価 を行う必要はない。 プロジェクトの更新申請は、排出削減事業開始日又はプロジェクト開始日から8年間 が経過する前であっても、行うことができる。また、更新申請が承認された場合には、 当該承認日以降はJ-クレジット制度に基づくプロジェクトとなる。 プロジェクト更新は、移行手続を経ずに申請することができる。 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 J-クレジット事務局 20 J-クレジット管理口座 ◆ J-クレジットの取得・保有・移転等を行う方は、J-クレジット登録簿 システム上で、 J-クレジット管理口座の開設が必要です。 (旧制度でのクレジット管理口座保有者は、新規に口座を開設する必要はありませ ん。) ◆申請窓口 E-mail:[email protected] 郵便:〒101-8443 東京都千代田区神田錦町2-3 みずほ情報総研株式会社 環境エネルギー第2部 J-クレジット制度事務局 ◆お問い合わせ 電話: 03-5281-7588 E-mail:[email protected] J-クレジット制度登録簿システム URL:http://japancredit.registry.go.jp J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 21 J-クレジットの取引に係る税務上の取り扱いについて ○J-クレジット制度に基づいて発行されるJ-クレジットの法人税及び消費税の取扱いについて は、 以下のとおり。(平成26年2月国税庁確認済) ○法人税については、J-クレジットを購入し、当該J-クレジットをJ-クレジット登録簿における 同法人の保有口座から無効化口座に移転する場合には、当該J-クレジットが無効化口座に記 録 された日(当該J-クレジットの無効化口座への移転が完了した日)を含む事業年度におい て、原則として、当該J-クレジットの価額に相当する金額を国等に対する寄附金の額として損 金の額に 算入可能。 ○また、消費税については、内国法人が他の内国法人にJ-クレジットを有償譲渡した場合には、 当該 取引は消費税の課税の対象となる一方、内国法人による他の内国法人からのJ-クレジット の購入については課税仕入れに該当し、仕入税額控除の対象となる。 ○なお、上記取扱いについては、旧両制度(国内クレジット制度及びオフセット・クレジット(JVER)制度)と同様の取扱いである。 【参考】 ・国内クレジットの取引に係る法人税の取扱いについて http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeihokaishaku/bunshokaito/hojin/100326/ ・オフセット・クレジット(J-VER)の取引に係る税務上の取扱いについて http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/bunshokaito/hojin/121019/ J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 22 調整後温室効果ガス排出量の報告へのJ-クレジットの活用 ○「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)」第21条の2に基づく温室効 果ガス算定排出量の報告において、 特定事業者は、「調整前温室効果ガス排 出量(実排出量)」に加え、 京都メ カ ニ ズ ムク レジットや「 国内認 証排出 削 減量(国内での排出削減に係るクレジット)」を控除等した「調整後温室効果ガ ス排出量」を報告することとなっている。 ○「国内認証排出削減量」として、J-クレジットが活用可能である。 ※地球温暖化対策の推進に関する法律第四十二条の三に基づく措置。 第四十二条の三 環境大臣及び経済産業大臣は、この法律の施行に当たっては、事業者が 自主的に行う算定割当量の取得及び国の管理 口座への移転並びに事業者が行う他の者の 温室効果ガスの排出の抑制等に寄与する取組を促進するよう適切な配慮をするものとする。 ※温室効果ガス算定排出量等の報告等に関する命令 第一条四 「調整後温室効果ガス排出量」とは、特定排出者が事業活動に伴い温室効果ガ スの排出量を、京都議定書第三条の規定に基づく約束を履行するために特 定排出者が自主 的に取得し国の管理口座へ移転した算定割当量、特定排出者が取得等をした国内認証排出 削減量等を勘案して、環境大臣及び経済産業 大臣が定める方法により調整して得た温室効 果ガスの排出量をいう。 五 「国内認証排出削減量」とは、国内における他の者の温室効果ガスの排出の抑制等に寄 与する各種の取組により削減等がされた二酸化炭素の量として、 環境大臣及び経済産業大 臣が定めるものをいう。 J-クレジット事務局 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 23 調整後温室効果ガス排出量の報告へのJ-クレジットの活用 ○調整後温室効果ガス排出量(tCO2) ※調整後温室効果ガス排出量を調整する方法(告示)で規定。 = ①エネルギー起源CO2排出量(電気の使用に伴うものは調整後排出係数を利用) + ②非エネルギー起源CO2排出量(廃棄物原燃料使用に伴うものを除く) + ③CH4・N20・HFC・PFC・SF6の実排出量 - ④償却前移転された京都メカニズムクレジット量・無効化された 国内認証削減量・海外認証 排出削 減量 ○国内認証排出削減量 ※温室効果ガス算定排出量等の報告等に関する命令第一条第五号に規定する環境大臣及び 経済産業大臣が定める国内認証排出削減量」(告示)で規定。 以下の制度において認証された二酸化炭素の量。 ①国内クレジット制度 ②J-VER(オフセット・クレジット制度) ③グリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度 ④ J-クレジット制度 ○ 海外認証排出削減量 ※温室効果ガス算定排出量等の報告等に関する命令第一条第五号に規定する環境大臣及び 経 済産業大臣が定める海外認証排出削減量」(告示)で規定。 以下の制度において認証された二酸化炭素の量。 ①JCMクレジット 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 J-クレジット事務局 24 調整後排出量算定に当たってのダブルカウント防止の措置 ○平成25年度より国内クレジット制度をJ-VER制度と統合し、中小企業に限らず全ての企業に クレジットの発行を認めるJ-クレジット制度を開始した。新制度に基づく排出量の報告が平成 26年度より開始されている。 ○中小企業に限らず大企業もクレジットを発行することが可能となるため、クレジット発行事業者 の調整後排出量の算定に当たり、クレジット認証量の加算を行うことにより、クレジット制度の信 頼性を高めることとする。 ※加算の対象になるのは、クレジット発行事業者が平成26年4月1日以降に売却(移転)したクレジット。 <これまでの制度> クレジット発行事業者の調整後排出量の計算におい て、売却済のクレジットを加算していなかった。 <平成26年度以降> クレジット発行事業者の調整後排出量の計算にお いて、クレジット認証量を加算するもの。 クレジット購入・償却事業者 クレジット発行事業者 クレジットを 売却 クレジットを 売却 クレジット クレジット クレジット クレジット 実排出量 実排出量 クレジット購入・償却事業者 クレジット発行事業者 調整後 排出量 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 実排出量 調整後 排出量 実排出量 調整後 排出量 J-クレジット事務局 調整後 排出量 25 申請手続支援(平成28年度) 1.書類作成支援(無料) J-クレジット制度にてプロジェクト登録の際に必要となる「プロジェクト計画書」およびクレジッ トの認証の際に必要となる「モニタリング報告書」の作成をアドバイスを行う支援です。 ①書類作成支援の条件 平成28年度の支援条件は下記のとおりです。 J-クレジット制度に新規で登録される方 <プロジェクト計画書の作成支援> ・1事業者当たり1方法論につき1回限り ・CO2削減見込量が年間100t以上の事業であること <モニタリング報告書の作成支援> 1事業につき2年間に1回まで。 ただし、プログラム型プロジェクトは、1事業につき1年間に1回まで 認証申請あたりのCO2排出削減量が60t以上であること (ただし、旧制度からの更新プロジェクトの場合は100t以上) J-クレジット制度新規登録 通常型 プロジェクト登録書 作成支援 プログラム型 旧制度からの更新 通常型 プログラム型 支援回数 1回/1方法論/1事業者 支援条件 CO2排出削減見込量 100t/年 1回/1年 1回/2年 1回/1年 モニタリング報告書 支援回数 1回/2年 作成支援 支援条件 CO2排出削減量 60t以上/申請※ CO2排出削減量 100t以上/申請※ ※1回申請当たりの総量 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 26 申請手続支援(平成28年度) 国内クレジット制度(旧制度)からプロジェクトを移行される方 <モニタリング報告書の作成支援> 1事業につき2年間に1回支援が受けられます。 ただし、国内クレジット制度のプログラム型プロジェクトをJ-クレジット制度に移行した場合、 1事業につき1年間に1回まで。 認証申請あたりのCO2排出削減量が100t以上であること。 旧制度からの移行 通常型 プログラム型 1回/2年 1回/1年 モニタリング報告書 支援回数 作成支援 支援条件 CO2排出削減量 100t以上/申請※ ※1回申請当たりの総量 ②書類作成支援窓口 方法論の分類によって、全国型と地域型の2つの支援窓口があります。 ・全国型 プログラム型など実施地域が複数にまたがる案件を支援します。 ただし、農業及び森林分野については、実施地域によらず全国型で支援します。 ・地域型(環境経済株式会社) 農業及び森林分野を除き、実施地域が限定される案件を支援します。 方法論分類 省エネルギー 等 再生可能 エネルギー 工業プロセス 農業 廃棄物 森林 環境経済株式会社 (地域型) ○ ○ ○ ― ○ ― 全国型 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 27 申請手続支援(平成28年度) 2.審査費用支援 妥当性確認(プロジェクト計画書の審査と妥当性確認報告書の作成)及び検証(モニタリング報 告書の審査と検証報告書の作成)の審査費用支援しています。 ①審査費用支援の対象事業者 書類作成支援対象者及び書類作成支援を受けていない中小企業基本法の対象事業者(医療 法人、福祉法人、学校法人等も可。)及び自治体に対して支援を行います。 ②審査費用支援の条件 新規でJ-クレジット制度に登録される方 <妥当性確認の費用支援> 1事業者当たり1年間に2回まで。ただし、同じ方法論で2回受けられません。 CO2削減見込量が年間100t以上の事業であること <検証の費用支援> 1事業につき2年間に1回まで。 ただし、プログラム型プロジェクトは、1事業につき1年間に1回まで 認証申請あたりのCO2排出削減量が60t以上であること (ただし、旧制度からの更新プロジェクトは100t以上) J-クレジット制度新規登録 通常型 妥当性確認 費用支援 検証費用支援 プログラム型 旧制度からの更新 通常型 プログラム型 支援回数 2回/1年/1事業者 (ただし、同じ方法論で2回受けることはできない。) 支援条件 CO2排出削減見込量 100t/年 支援回数 支援条件 1回/2年 1回/1年 CO2排出削減量 60t以上/申請※ 1回/2年 1回/1年 CO2排出削減量 100t以上/申請※ ※1回申請当たりの総量 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 28 申請手続支援(平成28年度) ③国内クレジット制度からプロジェクトを移行される方 <検証の費用支援> 1事業につき2年間に1回支援が受けられます。ただし、国内クレジット制度のプログラム型プロ ジェクトをJ-クレジット制度に移行した場合、1事業につき1年間に1回まで 認証申請あたりのクレジット認証量が100t以上であること 旧制度からの移行 通常型 検証費用支援 支援回数 1回/2年 プログラム型 1回/1年 支援条件 CO2排出削減量 100t以上/申請※ ※1回申請当たりの総量 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 29 自治体による補助事業の削減事業(プログラム形プロジェクト) 自治体が実施する中小企業向け省エネ設備補助事業で、交付を受けた中小事業者の CO2削減量を取りまとめるプログラム形プロジェクトです。 平成27年度より実施されている「栃木県低炭素社会づくり促進事業」【中小企業者向け補助金】におい て、補助金を取得した栃木県内にある複数の中小事業者が導入した省エネ設備のCO2削減量をとりま とめ、J-クレジットを創出します。 <補助対象設備> ボイラー、工業炉、空調設備、自家発電設備及び照明設備 栃木県内の 中小事業者 入会 削減活動の実施者 栃木県低炭素社会づくり促進実行委員会 ・モニタリング報告 運営管理者 栃木県 z ・入会資格の確認 ・会員情報の管理 ・モニタリング実施 空調機・照明設備 の更新 補助金の交付 事業実施期間および想定される排出削減量 J-クレジット 2016 2017 2018 2019 2020 栃木県 照明 空調 19+ 件(累積) 9 19 19+ トン-CO2 61 262 262+ 262+ 262+ 1,109+ 件(累積) 6 6+ トン-CO2 算定中 6+ 6+ 19+ 合計 6+ 19+ 6+ 補助事業実施(3か年予定) 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 30 小売店舗のESCO事業を活用した削減事業(プログラム形プロジェクト) 小売店舗を中心にESCO事業を展開している会社が、LED照明導入による削減量をクレ ジット化し、売却により得られる利益を会員企業に還元します。 小売店舗は1件あたりの削減量は少ないため、J-クレジット制度への参加が困難で。 省エネ設備を販売および工事をする会社が、プログラム形プロジェクトで束ねることで、 J-クレジット制度への参加が可能になります。 小売店舗 入会 削減活動の実施者 LED照明の会 ・モニタリング 報告 運営管理者 ESCO事業者 照明設備の更新 LED照明販売 工事施工 J-クレジット ESCO事業者 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 ・入会資格の確認 ・会員情報の管理 ・モニタリング実施 売却益の還元 クレジット売却 31 環境経済株式会社 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-2 大丸ビル4F 電話 03-5577-2061 FAX 03-5577-2065 メールアドレス : [email protected] 2016年11月Copyright@環境経済株式会社 32