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【兵頭所長】講演スライドPDF - 中医学研究所

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【兵頭所長】講演スライドPDF - 中医学研究所
KAMPO Medical Conference
鍼灸の治療システムについて
配穴:弁証、弁病、対症、局所、循経、、、
鍼灸の弁証論治の進め方~痛みへのアプローチ~
六淫弁証
臓腑弁証
☯
経絡弁証
中医学の診断システムと治
療システムは、一体化した
ものである。
六経弁証
衛気営血弁証
三焦弁証
学校法人後藤学園/ライフエンス総研 中医学研究所・所長
天津中医薬大学・客員教授
一般社団法人・老人病研究会 常務理事
八綱弁証 気血津液弁証
兵頭 明
~経絡ってなんだろう?~
これがわかれば、しめたものです!
■経絡とツボの役割
体に現れたサインから、
何を病気のシグナルとして情報化するのか。
一定 の法則 ・・・
数 千年 の経験知
■診察と治療
体に張りめぐらされた
情報伝達システム
経絡と言う情報伝達システムの理解
様々なシグナルに気づく!
■経絡と経穴の関係を把握することにより、
診断への応用、治療への応用が可能となる。
■<経絡>系統について
<診断即治療>の流れ
五臓を中心とした体内のバランス調節機構
診断の根拠
■どのような反応が出ているのか
病気の時・・・病状(病理信号)を反映する伝達通路
反応がある
ツボ
治療の時・・・治療信号をフィードバックする伝達通路
■何故その穴位に反応が出ているのか
有効的な治療穴の可能性
経穴の主治法則
経絡
経絡_の主治・・・
β
Y経病証、Y臓病証
経穴 A
井
Z経病証、Z臓病証
B
滎
C
兪
X
経絡病証(痛み系)への応用
X経病証、X臓病証
Y
α
Z
経絡
診察・診断・治療に応用
経穴_の主治・・・
Aの特異作用
経筋
Bの特異作用
D
経
Cの特異作用
E
合
~の特異作用
滎穴・兪穴の反応
兪穴
滎穴
…
…
例1 「滎穴」と「兪穴」は「循経」で処方する。
経絡病証・経筋病証への応用
整形外科疾患・運動器疾患への応用
『霊枢』邪気蔵府病形で紹介されている「滎兪は外経を治す」
経絡
滎穴
兪穴
原穴
郄穴
経穴
合穴
井穴
絡穴
募穴
たとえば・・・
寝違い
五十肩
肘 痛
腰 痛
膝 痛
背兪穴
経筋
滎穴
兪穴
滎穴・兪穴の反応が顕著
などの整形外科疾患・
運動器疾患への応用
滎穴
兪穴
■整形外科・運動器系疾患:滎穴・兪穴の応用
側頭部の痛み
■整形外科・運動器系疾患: 滎穴・兪穴の応用
後頭部の痛み
太淵
魚際
寝違え(側頸部)
肩こり
後谿
中渚
前谷
三間
足臨泣
寝違え(後頸部)
陷谷
束骨
液門
肘の痛み
二間
膝関節痛
太衝
太白
腰痛
通谷(足)
大都
侠谿
内庭
足太陽膀胱経筋
行間
ツボを使った首・肩・腰の
セルフケア&セルフメディケーション
首・肩・腰のセルフケア
~ワンポイントレッスン~
①中渚
②後溪
③落枕
首・肩のトラブル
④養老
⑤腰痛点
⑥水溝
腰のトラブル
①中渚
②後溪
③落枕
首・肩のトラブル
④養老
⑤腰痛点
⑥水溝
腰のトラブル
臓腑病証への応用
虚実反応の現れやすい経穴
原穴
診察・診断・治療に応用
【五臓の反応が現れやすい】
背兪穴
原穴・背兪穴
募穴
【六腑の反応が現れやすい】
募穴・下合穴
下合穴
気血津液病証への応用
【未病】を知っていますか・・・?
舞浜倶楽部で鍼灸治療を続けている
(社)老人病研究会認定
認知症認定鍼灸師の 兵頭明先生 が
ご入居者さまの健康状態 を 特別に無料でチェック!
病理反応の現れやすい経穴
気の問題(ストレス)
舌診
太衝
膻中
中脘
気海
上焦・胸
中焦・上腹
下焦・下腹
血の問題
三陰交
血海
膈兪
水湿の問題
陰陵泉
委陽
中極
気機の問題
兵頭明先生
脈診
カッピング
腹診
痰の問題
豊隆
足三里
中脘
舞浜倶楽部のことが読売新聞にも紹介されました!(2010.06.03)
太衝:気のトラブル
(ストレス反応)
血海:血行のトラブル
腹証:少腹急結
脈証:濇(渋)
舌証:紫暗・瘀斑
腹証:胸脇苦満
脈証:弦
イラスト『図説 東洋医学(経穴編)』学研
イラスト『図説 東洋医学(経穴編)』学研
エリアとしての背部
陰陵泉:水のトラブル
腹証:胃内停水
脈証:滑/濡
舌証:舌苔厚膩
外感・呼吸器エリア
神志・循環器エリア
胃腸・消化器エリア
水液・泌尿器エリア
婦人科・生殖器エリア
C7 大椎
T1
・大杼
T2 陶道 ・風門
T3 身柱 ・肺兪
T4
・厥陰兪
T5 神道 ・心兪
T6 霊台 ・督兪
T7 至陽 ・膈兪
T8
T9 筋縮 ・肝兪
T10 中枢・胆兪
T11 脊中・脾兪
T12
・胃兪
L1 懸枢・三焦兪
L2 命門・腎兪
L3
・気海兪
L4 陽関・大腸兪
L5
・関元兪
イラスト『図説 東洋医学(経穴編)』学研
背候診
外感・呼吸器エリア
神志・循環器エリア
胃腸・消化器エリア
水液・泌尿器エリア
婦人科・生殖器エリア
抜罐・すいだま
Cupping
六腑病証はどうするか
ツボ・ステップアップ
~ 組み合わせは無限大 ~
覚えたツボの組み合わせで効果を倍増
『霊枢』<邪気蔵府病形> 「合治内府」
ステップ①
「 選穴 」
ステップ②
「 配穴 」
下合穴
「六腑は通を以て用と為す。」
胃
足三里
胆
弁証選穴
兪原配穴
循経選穴
募合配穴
対症選穴
要穴配穴
陽陵泉
局所選穴
局所配穴
経験選穴
阿是穴配穴
小腸
下巨虚
三焦
委陽
大腸
上巨虚
膀胱
委中
※特に常用される二つのツボのセットを“対穴”と呼びます
治療システム
中医鍼灸学の診察診断
「弁証論治」の進め方
証 にもとづく治療
八綱弁証 表裏(どこが)、虚実寒熱(どのように)
気血津液弁証
臓腑弁証
経絡弁証
その他の弁証
どこの(臓腑)、
何が(気血津液精陰陽) 、
どのように
レベル ①
どこでどうなっているのか?
レベル②
どこでなにがどうなっているのか?
経絡の流注、体表の
走行部位との関連
臓腑弁証をベースにして
レベル①
診察
どこ? どうなっている?
レベル①
どこで、どうなっているのか?
病態
虚実
治療
病位
どうなっている?
診断
どこ?
虚実情報
病位
選経
病態 虚実
選穴
手技の決定
病位情報
検査:
望診、
切診など
気血津液弁証をベースにして
レベル②
診察
どこ? なに? どうなっている?
どこでなにがどうなっているのか?
どこ? なに? どうなっている?
気血津液精
陰陽のバランス
虚実寒熱
レベル2へのチャレンジ
【ポイント】
基本病理 と 病位情報 を活用
病態虚実寒熱
病位 気血津液精
陰陽のバランス
治療
病態
病位
診断
レベル②
選経
選穴
手技の決定
虚実寒熱
情報の
集め方
基本病証
情報の
集め方
検査:
望診、
切診など
例1:気虚
[息切れ、倦怠、無力感、自汗、懶言、
活動後に症状が増強、脈弱]
診察・弁証のポイント
STEP1:「基本病理」が把握できる。
STEP2:「病位情報」が把握できる。
STEP3:同時進行で診察、診断ができる。
例1:気虚
[応用]
気虚+心情報+肺情報 = 心肺気虚
気虚+脾情報+肺情報 = 脾肺気虚
[治療システム]
1.気虚には補気の要穴
(合谷、足三里、気海など)
2.病位に基づいて、
各臓腑経絡と関連する原穴、背兪穴、募穴、母穴
これに病位情報が加われば、弁証結果がでてくる。
気虚+肺情報
気虚+心情報
気虚+脾情報
気虚+腎情報
=
=
=
=
肺気虚
心気虚
脾気虚
腎気虚
例2:陰虚
[五心煩熱、盗汗、口や咽頭の乾
き、頬部の紅潮、舌質紅、少苔、脈
細数]
これに病位情報が加われば、弁証結果がでてくる。
陰虚+肺情報
陰虚+心情報
陰虚+脾情報
陰虚+肝情報
陰虚+腎情報
=
=
=
=
=
肺陰虚
心陰虚
脾陰虚
肝陰虚
腎陰虚
例2:陰虚
[応用]
陰虚+心情報+腎情報 = 心腎陰虚
陰虚+肺情報+腎情報 = 肺腎陰虚
陰虚+肝情報+腎情報 = 肝腎陰虚
例3:血虚
[顔色萎黄・淡白、唇や舌質や爪の色が淡、
めまい、四肢のしびれ、脈細]
[女性では月経量の減少、経色淡、月経後
期または閉経]
これに病位情報が加われば、弁証結果がでてくる。
[治療システム]
1.陰虚には補陰の要穴
(復溜、照海、三陰交など)
2.病位にもとづき、
各臓腑経絡と関連する原穴、背兪穴、募穴、母穴
例3:血虚
[応用]
血虚+心情報+肝情報 = 心肝血虚
[治療システム]
1.血虚には血証の要穴
(三陰交、膈兪、血海など)
2.病位にもとづき、
各臓腑経絡と関連する原穴、背兪穴、募穴、母穴
例4:実熱
[治療システム]
実熱には滎穴や清熱の要穴
(合谷、曲池、内庭など)
病位にもとづき、
各臓腑経絡と関連する原穴、背兪穴、募穴、子穴
血虚+心情報 = 心血虚
血虚+肝情報 = 肝血虚
例4:実熱
[口渇して冷飲を好む、身熱、顔面紅潮、
尿黄、舌質紅、舌苔黄、脈数]
実熱+肺情報
実熱+心情報
実熱+脾情報
実熱+肝情報
=
=
=
=
肺実熱
心実熱
脾実熱
肝実熱
効能別常用穴一覧表
( 穴性別 )
例1、解表の要穴(風門、大椎、列缺、外関、合谷など)
例2、去風の要穴(風門、大椎、合谷、曲池、風府など)
例3、血証の要穴(三陰交、膈兪、血海など)
例4、利尿の要穴(中極、腎兪、陰陵泉、関元など)
例5、理気の要穴(間使、太衝、内関など)
例6、調気の要穴(膻中、中脘、気海など)
例7、補腎の要穴(太谿、腎兪、復溜など)
例8、去痰の要穴(豊隆、足三里、中脘、天突など)
例9、滋陰の要穴(復溜、三陰交、照海など)
例10、壮陽の要穴(関元、命門など)
【まとめ】臓腑病証に対する選穴モデル
【まとめ】臓腑病証に対する選穴モデル
3、気血証治の選穴ポイント
1、臓腑証治の選穴ポイント
気の病証
臓の病証 原穴、背兪穴、母穴、子穴、兪原配穴など
腑の病証 合穴(下合穴)、募穴、募合配穴など
気虚 気海、足三里(脾兪、太白、合谷)など
気滞 内関、太衝、間使、膻中、中脘、気海など
気逆 足三里、尺沢、内関、公孫、天突など
血の病証
2、陰陽証治の選穴ポイント
陰虚
陽虚
血虚 三陰交、膈兪、血海(太衝、足三里、脾兪)
など
血瘀 三陰交、膈兪、血海、太衝、痞根など
復溜、三陰交、照海など
関元、命門など
脳血管障害:八邪穴(麻痺に)
認知症・MCI など
【まとめ】臓腑病証に対する選穴モデル
4、痰湿風火証治の選穴ポイント
痰
豊隆、中脘、足三里、天突など
湿
風
陰陵泉、三陰交、脾兪など
列缺、曲池、外関、百会など
火
行間、少府、内庭、前谷、然谷など
スポーツ選手の冷え(ケガ予防)
KAMPO Medical Conference
鍼灸の弁証論治の進め方~痛みへのアプローチ~
発行: 後藤学園中医学研究所
2015 (初版)
STAFF
総監修 : 兵頭 明 (学校法人後藤学園/東京衛生学園専門学校
LIFENCE総研中医学研究所所長)
作製:齋藤隆裕 (同 研究員)
協力:(学)後藤学園 東京衛生学園専門学校
龍玉
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ご意見・ご質問・商談・講師依頼・飲み会のお誘いは作者まで
齋藤隆裕
不許複製 Copyright© 2005-2015GOTO Gakuen ; LIFENCE All Rights s Reserved.
美容鍼(顔面神経麻痺の応用)
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