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スクールカウ ンセラーに求められる児童虐待問題への対応

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スクールカウ ンセラーに求められる児童虐待問題への対応
スクールカウンセラーに求められる晃童震待靉靆への彊慈
4玉
スクールカウンセラーに求められる児童虐待問題への対応
金 野
生 島
愛(福島大学大学錠教脅学麟究翰
浩(葬行臨床・家躾臨床学)
水飜究濾,毘童震待糊題への難癖に麗達して,スクールカウンセラーとして学校現場に入った豫
に課題として認識すべき点について明示することを欝的とする。F桑海に蟻務する教職員を対象に
アンケート講査を実権し,箆童震待羅題への繋慈の難しさと学校が求める専門的支援について意見
を求めた結果,教職員も自分4〉職務内でどこまでできるのかということに憾み,緯織内での動きよ
う1こ苦癒していることが瞬らかとなった。スクールカウンセラーにとって重要なことは,学校が十
分な覇懸をするために,専稗的な幌点を学校絹織にうまく還元することである。麗童虐待観題への
難癖にあたっては,震待の発見や子ども・保護者に繋する継続的な支援において臨珠心蓬学的知見
を生かすことであむ,また様々な彗ソースを捲握しておくことで.外部機関との連携の一端を縫う
ことも可能であるということが示唆された。
〔キーワード) 晃童建待 スクールカウンセラー 臨床心理学 機雛連騰
茎.はじめに
2.学校が果たすべき役割
毘童虐待問題は,行政的には地方§治体の楡糧蔀稗
スクールカウンセラー(以下,S Cとする〉が学校
や晃童相談所が対癒する。しかし,軍鶏発見や子ども
舞場に導入されて約鎗年が経とうとしている。当擁S
の心のケア,保護者や関係機関との連幾など,学校が
Cはいじめや不登校問題への薄応が主であったが,そ
挺う役割捻きわめて重要である。予防への皺む緩みと
れらに限定されず,学校現場の現実の要請に応えるた
して,子どもに自尊感精やコミュニケーション能力,
めに,その時々に感じた柔軟な姿勢が必要とされるよ
人権意識を身につけさせ「子ども§らの中に虐待を紡
うになった.児童建待簡題も対称が求められている縫
ぐ力を育てる3ことの重要性を強講ずる考えもある
題のひとつである。
が溢3},ここでは轡早鱗発見・通告,{21通告後の対
本醗究は,児童纏待幾題への難癒に関連して,S C
応の2っに焦点を当て遽べることとする噂
として学校現場に入った隆に課題として認識すべき点
について明示することを目的とする。
綴 早簸発見・通告
子どもは謎常の多くの鋳間を学校で過ごす。したがっ
琶.児童虐待の実態と学校の役割
嘩.晃童虐待問題の深刻化
て,子どもの様子をつぶさに観察することのできる学
校に特に期待されているのは,早難発見・通告である。
早麹発見・通告の重要性はこれまでも言われてきたこ
児童震待は,隼々増撫する繧1醸こあ鯵,馨生労鱒省
とであるが,教職員懸人に課せられていた努力義務が,
は平成i5年度に発童権談藪が翅理した虐待権談の麺理
法改托で緩織としての学校にも漏様に課せられ,綴織
欝数1認6,573樽で,羨年度に比べ2,83i件増撫してい
的繋癒の重要性が強請された。また,通告する対象が
ると公表した。平成終年欝欝i§からは改死された
醗童虐待を受けた児童遥から「晃童虐待を受けたと
「発童虐待の紡髭簿に関する法律」が施行され,さら
患われる晃童」へと拡大され,虐待を受けているとい
にヂ発童裾継法3では全ての子育て家庭への支援を日
う確証がない場合でも,通告の蝿象となることが明記
捲すなど,様々な方面から対策が講じられている。こ
された。
のように児童虐待の塔癩・深亥轡ヒが強調される一方で,
通告にあたっては「虐待かどうかの醤懸に迷ってい
あま鯵に急速に国家問題にまで発緩したことをくモラ
ル・パニック>とする指摘もある碁。しかし,援勝者
るところで通告するのは問題がないだろうか盛.「学校
の総意を傷られるかどうかわからない」といった理由
として必要なことは,今§の薄の露っている子どもと
その家族が,少しでも生活しやすくなるように手動け
で,校内での支援にとどまむ,なかなか通告に踏み切
することであ鯵.子どもが8常の多くの鋳簡を退ごす
晦は髭童権談駈の責任であむ,学校は疑ったら通告す
学校が果たすべき役割は大きい。
るというのが法の趣雷である。
れない場合もあろう。しかし,本来縷待かどうかの韜
逢2
2警春§一§
穰轟大学教書実践磯究紀要第蓬8馨
玉井4〉は,学校は自らの手で麟題を解決しようと
としての機能をも極うことが求められている・
試みる姿勢が強鯵と遽べて疑るが.保護者に濫悪捲導
さらに保護者の支援にお継て,守屋舞は.支援の筆
するだけで纏持縫題が解決することはまずない.保護
墨段購は教舞と保護者が連絡を取り合う関係になるこ
者は,複雑で解淡できないような難題を抱えておむ,
と,第2段賠は保護者が親として苦境を超える辛さを
教職員から子どもへの対慈を権導されても,一方的に
援勘考(教員)が支援し保護者がそれを受け入れるこ
葬難されたように感じられ,ますます心を鑓ざしてし
ととしている。そ硲中で,保護者が援覇者(教員)と
まうこともあろう。
の縫孫を体験して,人とむ露頼麗係を形成するカと嫉
学校はあくまで教責機幾であむ.その愚昧では子ど
会のルールを学ぶということが綜繋として治療といえ
もや{呆護i羨にできることは鰻られている。逓{暫しない
るのではないかと遽べている。そして,教員が藏接の
ことは,子どもと採護者が様々な支援を響られる機会
かかわむ手であ鯵,SCは心鰹麟なバックアップとい
を奪うことにもなむかねない。通告し,複数の機麗が
う彩をと鯵.必要なときに必要な人にかかわっていき
親子にかかわることで,複数の支援・サービスを受け
ながら,臨旅心鯉的な,そしてソーシャルワーク的な
られる纒が広がるのである。
助言と橋緩しの機能を縫撰することが役に宣つと述べ
麟 通告後の繋慈
遜告したからといって,学校の役割が終わったこと
学校という綴織紅おける教職襲の毛嚢欝・連購の{垂三舞墨
を意味しない。旛設入所に搾う転校といった場合を除
一歩となる。で濾,学校という綴織の枠の中で,S C
ている9
みを形成することが晃童虐待羅題へ取馨緩んでいく第
けば,子どもが在籍することに変わ静はなく,嚢1係が
はどう動くべきか,どういう後難が求められているの
途窮れるわけではないので.煢然その後も継続的な支
か,アンケート講壷をもとにさらに穣討していきたい。
援が必要となる。
児童繊談穫等へ撫談・還告した後は.晃童構談藪が
中核となって,その後の麩遇方針等を購塾して講糞等
欝.アンケート調査
専鍔機鱒と緊密な連携を綴馨ながら.学校として常に
藩.調査方法
調査は.①軍威終年8惣こ懸島大学で行われた特馨彗
在籍している子どもの安全に気を醗ることが求められ
支援教育醗修講座受講生鮮名,⑳軍威欝年度教毒実践
る。そして.常にその子どもがどのような状況になっ
醗鰺講座の受講生菊名,③筆者らがS Cとして勤務し
ているかを廻握する隷か,麗無機縫からの要請に基づ
ているF轟轟の縫中学校教職員囎名に舷頼した。
の対鍵5を講じていくことになるため,三絶壷掘談辮等の
く講査等に雛力していく必要がある。
また,震籍を受けた子どもの心のケアについても,
2、綾 架
学校は,心の奪轡家であるS Cの協力を得ながら,心
のケアをはごめとする支援に努める必要があむ湯,
構 塗箸考の機翼
調糞を敏頼した延べ鰺8名のうち,難名から繕答が
遍魯後も学校が果たす役麟1ま大き継といえる。
得られた。
小林§/は,ゼ子ども潅らが相談できる礫境舞鯵」こ
懇害者の内訳慧,嚢務先窮では小学校が難名(襲%〉,
そが学校現場特有の,教締にしかできない重要な役割
中学校が解名(艦%〉.高校4名(3%),養護学校9
であ触,学校嚢らが艀鞭kげていかないとできない課
名(4%),不瞬3名(5鷺)であった。盤鱗では,
題であると述べている。そしてそのため1こは,学校が
男雛35名(2?%),女雛鮪名(72%〉,不謬難名(茎%〉
購ったことや憾みを聴いてくれて総じてくれる場であ
である。職名購では.校長i名(i%),教頭3名
ると購嚢寺に,子どもが露待から守られる権零畦があるこ
(2%),教論総名(繕%),講麟§名(7%),養護教
とや震待を頓談した後に縛が起きるかを簸っているこ
論器名(22%),養護勘教論2名(2%),不覊2名
となどが重要であると述べているむ一・鋳保護蕩や晃童
(2%)であ鯵.教論が単数以一Lを占めているゆ
養護施設への入燐時に,子どもは親から見譲てられた
不安や,親の怒むを買うことへの恐糠,喪失感,不安
⑦ 震待事醗の経験
でいっぱいである。そのとき,子どもの心に寄融添い,
籔これまでに,縷待を受けている,または虐待を受
子どもの擁護者となる人が必要であむ,その役割を果
けているかもしれないと患った児童・生徒と麗わった
たすことができるのは蔓藪壬をはむめとした二詳ども毒ことっ
ことがあ鯵ますか」という経籍に繁し,醸答音盤室名
て身逓な教職員である。また施設入所や肇霧との生活
のうち馨名(解%)が「虐待を受けている,または受
を経て,施設を安全だと思えるようになった子どもに.
けているかもしれない子どもと直接に関わった」と麟
社会も安全だと伝えられるのは学校である。したがっ
答,27名(欝%〉が購馨わっていなかったが,学校内
て,学校は子どもにとって安’むできる場所であるとと
にいた雲と墾吝した。諺名(韓驚)はギ学校内にいな
もに, 子どもの心の傷を癒す婆ハビ婆テーションの場
かったので饑いた穆,膜1わったことはない3という1講
嘆3
スクールむウンセラーに求められる難童纏縫幾題への蝿慈
餐であった (雛縫■参照、)。
韓
その地,ゼ蘇護者が鋳掻善葉で強くののしるとの猜
3き
鞍を霧ているが,震待までは患わずにいた3,r学校外
柾
瞬
が震待を受1まているかもしれなかったが,直接1こは麗
i
カ羅
2§
く・5湿熱
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無露欝 2%
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一 皿 皿
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一㎜
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濾鞍霧 一罰範i難・亜・1畢堂===∫灘工i:⋮
でのかかわむ(養護施設雇,「握任していた難、藁の発
その縫 2%
1
3掌
3皿皿1
麗璽、1
9
塞ダレクト 心礫麟纏持身鉢約磁蓄寺
鍵縫震待
麩12 虐待鐙類璽 零複数懇篤
無鰯答
4驚
露肇 虐待事椀の経験(登一畿)
聯聾
わっていない涯という痙答があった。
F嚢接に醗わった韮ぜ纏わっていなかったが,学校
響
鴬騨え
罷%
内にいた」と羅答した?3名に,さらにどのような虐待
であったかたずねたところ,紅ネグレクト涯が欝欝と
最も多く,続いてゼ心鍵的縷待雌器件,憂身捧的虐待」
28件.ゼ牲的縷待33件であった(緩2参黙㌔
また,夢縷待の欝題で外藩機関に鰻談したことはあ
辱ますか3とたずねたところ,鎗名(戯%)が「1まい建
國3 外翻機関に讃談したこと1まあるか
と瞬1答し,餐名(§5%)が臨践、え盛と醸答した(灘
睡皿了3)
3参照)。また,「学校が外部機1灘に籟談ずる嚢鐵こ大き
灘談先をたずねたところ.児童縮談湧が鷲名と最も多
ケースもあったσ
い結果となった(図4参熱)。その弛,ドスクールカウ
外部機撲1に癩談したことがあると睡答した3§名に,
ンセラー3,「生活支援コーディネーター斐という緩答
u茎7
i4睾
入玉§
8⋮ ⋮⋮⋮︸⋮⋮ ⋮撒︸⋮皿溺一一
その纏
課健瞬
タき
」
甫幣繕採健セン
磨尋 構 談 先
隣舞穂緻撫撫課
警察
訟
畦⋮⋮︸⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮︸⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
嘘嚢繋饗珍一路餐⋮一一岸一一一悟
篠極事務瞬︵禦
難霧辮・
寮︶
市姦観事霧鱗及
び家庭艶童構談
繋生髭童委轟
聖経発童姿鍛
教脅センター
教脅委員会
忌
難童構談飯
20
饗熟議⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
6
㎜
薙翫頴齢製一一一一一覗難職⋮⋮⋮⋮⋮ ⋮⋮離㎜︸㎜㎜⋮⋮雛霧⋮⋮⋮⋮⋮⋮一⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
数8}
i
嚢勇澤現一露一一2⋮㎜雛㎜ ⋮㎜㎜ ㎜灘
蓋2ヒ
維⋮一一券貫乳一覗該一鞭葵盤
薬嚢欝襲一︷譲叢鱗⋮⋮⋮㎜⋮萎萎萎一罷強⋮輩奮一艸鍋錐一鉢額ハ一一現一
﹂⋮⋮r L L︸
i8
ヨ§4⋮﹁,﹂ヨ⋮⋮ ⋮⋮⋮
な開題となむ,外編機関から対越することになった」
2倉§聾一6
樵騒大学教奮実践醗究紀要第48号
蓬4
があった。
があった。
さらに,外藻機騒§に相談した際の留意点を露嶺記述
形式でたずねたところ,以下のような結果となった
麟 学校が求める専門的支援とS Cに窮待する援跡活
(表i参蕪〉。秘密保持という懇答が9名と最も多い。
次いで.「難童穏談議と学校の役割分極の明確化葺,
勤
「学校で広く縷待問題に対癒する際,どのような専
ゼ複数の外部機灘と連携する重.ゼ校長,握任,麗{系機
闘的支援があればいいと思いますか韮という問いに対
関の握当者らが集まむ,話し合う場を設定した遷等の
して,紅翻々のケースに感じて具体的なアドバイスが
外部機縫との連携・役割分極1こ関する懇答が7名,
欲しい」が欝2名(全縁餐考の77.9%〉で最も多く,
ε保護者への遅解・協力要謝,桝認機雛がかかわっ
ていることによ鯵現状が悪徳しないように,保護者と
次いで ド莚妻待の深亥瑛葵:の宰弩藪の仕方力至矢羅鯵たい3 力藻82
の鱈頼関係作瞬こ努めた涯等保護者への醗癒を遽べる
討会での勘言」が欝名(縁2&2%〉と最も懸かったこ
回答が6名であった。校内捧麟については,r警邏職
を中心とした教員の毯結」という穰答のほか,「学年
とも注裂1すべき点である(纒5参照)。その弛の翻答
名(岡翻.§%〉であった。「校内での醗鬱金・事例検
としては,「チーム纏成のアドバイス・対慈」があげ
端癒雄,「校内でかかわる人聞を鰻定する諜という懇答
られた。
S Cに求める援跡活動においても,「懸々のケース
もあった。その勉.ヂ事終牲とするかどうかの鞍藪3,
に感じて翼体的なアドバイスが欲しい珪が欝i名(全
ド本人の考え・将来擁,「客観的構輯の提示」等の縁答
織答者の警、i%〉と最も多かったが,ヂ子どものカウ
表書 外離機麗に橋談した燦の留意点 人数
ンセ弓ング」とヂ霧のカウンセ鯵ング」が鯵名 (漏
976違26
秘密{呆持
外部機欝との連携・綾離分握
保護毒への醗癒
校病体講
構報叡集
その地
車複数轡港
路.6擁〉と続いておむ,専湾的支援をたずねた瀦答と
の結果に差があったことが涯雛こ纏する(緩5参無)。
その纏の要望としては,野麟癒するチーム内での連絡
調整」,ヂ地機縫への通報・連携」,ゼ教員としてかかわ
りあいになる限度」等があげられていた。また,ゼS
Cと異郷的にかかわったことがないためにイメージが
わかない3という懇答もあった。
董2§
醗響軸支援
怩r Cへの簸待 巴
鎗2鎗董
欝暮
鱒 弱
8暮
82
総
総
5δ、
数
韓
識號i
2毒
7董 7§
§
籔黛壬iI
人
弱曜餌
78
§36壌
裂一
53
罷
灘 52
4§ 蝿
42
購凌
一37
蝋∈=i=
li騨
ヒ=i騨i
澤勲=∫
準
ウ一一
Pi努≦コ
その縫
る精穀
援勘のネットワークに関す
鶴§ 学校が求める専門釣支援 *複数罎答資可3董
外麟機縫の紹介
鋳報の蝦簾の方法
緊急時の危機介入方法
継続的な鷺わ触
塵待の深劾褻の判藪の仕方
子どもに鰐する嬉嬉の仕方
鰹のヵウンセ撃ング
子どものカウンセ讐ング
ケースに癒降したアゼバイス
校内醗鯵会等での跡誌
ヰ こ二1
鑓
スクールカウンセラバこ求められる晃童露待隅題への麟癒
蕊
3.考 察
る」と一一概に親が悪癖と割静綴れないがゆえに葛藤を
鋤 被虐待艶への対癒の経験
震待事擁の経験をたずねたところ,半数以上の教職
麹えている藤も見られた。
その鑓i,ゼアメ瞬力の晃童局のような権i限が晃童穣
員が見懸きしていることがわかった。その種類として
談所にあれば.救われる子どもも多いように感じる建
は,ネグレクトが3?件と最も多くなっている。ヂ今の
等行政に端する要望もあった。
現場ではこれが一番多い気がするまという回答もある
ように,実藻にネグレクトの樽数が多いのかもしれな
⑦ SCに端するニーズ
いが,判懸が難しいものであるためどこまでを薩待と
専門的支援をたずねた質翼では,性灘での違いが覧
いうのか線引きしかねる面が影響を与えているのかも
られ・女性のほうが広く,様々な支援を求めているこ
しれない。
外部の縮談先においては,「児童穏談翫藩とゼ民生
とが推察されたゆまた,職務灘においても違疑があ甑
騒々の教職轟によってニーズに差があることがわかっ
晃童委員・主任児童委員涯が多くなっているが,それ
た。学校で艶童縷待縄題に対癒する際には,こうした
は晃薫虐待に鰐癒する中核機驚が箆童襯談藪であるこ
教職員穰1人が持つ多様なニーズを的確に擬えることが
とと,勉の機関に比べて民生児童委舞・主任児童委員
求められる。
は敷居が低く権談しゃすいためと考えられる。ザ民生
S Cに期待する支援をたずねた設闘では,燧々のケー
委員に頻繁に(家庭の様子を)見てもらった窪という
スに感じて異体的なアドバイスを求める声が最も多かっ
遜答もあむ.民生児童委員・主任児童委舞が,学校が
たが,S C=心理臨練的援勘を行う者というイメージ
外藻機縫と連携するときの窓9となっているといえる。
また校種によって外藻の穏談先に違いが見られた。こ
から,子どものカウンセ琴ングや,親のカウンセ蓼ン
グを求める声が多かった。しかし筆者らは,S Cは心
れに関しては,勤務校の周辺にどういつだ瞬ソースが
運臨床的支援はもちろんのこと,教員に端するコンサ
あるのか,もともとつなが鯵の深い機獲窪があるのか等
ルテーションや外藻機麗との橿渡し役も果たすべきな
さらに綾試する必要があるが,教職員は様々な機関と
のではないかと考えている。
の連携の必要性を感じていることが示唆された。
S Cは職務上,子どもと接する暗闘が霞られてお甑
子どもや保護者を支えていくためには教職員との協力
本譜査においては,虐待鷺題に対癒する教職員の璽
難さも明らかとなった。露待かどうかの鵯藪や実態の
が不蕎欠である.S Cの知識・技能の両上も重要なこ
掘握の難しさのために,露分が勝手に決め付けている
とであるが.麟時に教職員が震待鵜題に関して理解を
のではないかという迷いや,懸人レベルでどこまでで
きるのかと歯がゆい悪いをしているという声も多く圏
深めるような縁きかけの必要がある。携えば,65.6賑
かれた。現場には,縷待があった場合の秦量感の仕方や
る対慈の縫方葺では.子どもの行動の背景を臨1末心理
どういう流れでどう対応を進めていくかというノウハ
学的知見から縫え.蝿癒に麗して麟冒する,あるいは
ウはないという。通告したいと患っても擬わしいと
教職員と共に考えていくことが可能なのではないだろ
いう段葬皆で毒ま夕誓蕩機関との連携はすぐにはできない」
という轡答や,「校内で深亥軽度の共通認識にずれがあ
の教職員が支持した薪虐待を受けている子どもに対す
うか。
また,「外部機縫に穏談ずるにも, どこに極談した
り,遍垂告まで至らなかったことがあった」という極蕃答
らいいのかわからな塾3という獲答もあむ,SCが様々
もあ弩,外藩と連携する癖に校内での共通認識や支援
な琴ソースを難っておくことによむ,適切に外藩機関
捧鱗を整えることの難しさも推察された。紅教簗が単
独の判懸で家庭や外部機麗との連絡を鍛む合うことは,
につなぐことができるのではないかと患う臼
露待醗題は,遜告さえすれば解決する,と単純に割
購らかに震待事携として取り上げてもらえる場合以外,
む切れるものではない。援勘考は,自分はどの程度介
責任綴題が生じるため,ためらう教員が多い」ため,
入すべきなのか,察分の職務内でどこまでできるかと
まずは緩織としてどう繋籍するかが決まらない醸鱗よ
いうことを常に考厳しなければならない。教職員でさ
結果的に手をこまねいているだけになってしまうこと
え綴織内での動きように苦慮している中,ヂ外部の専
が懸念される。
跨家」としての一藤も持つS Cにはどこまで介入でき
また,「本人が家庭から騙離されればよいが,家庭
る縫題なのであろうか。
の中で養蕎されるような場合は,介入後の深亥彗化が気
がかり濃,ゼ子どもを救ってやりたいと愚って焦ると,
かえって子どもを傷っ1愛でしまう恐れもある並等介入
することで子ども§身を危険にさらすのではないかと
いう毬答があった。その一方で,ゼ被虐待晃への麟癒
膵.スクールカウンセラーに求められる
冤童虐待問題への対慈
ここでは,教職員に対するアンケート調査の結果か
とともに,虐待をしてしまっている灘への婦徳も必要圭
ら得た矢聾見を,1欝スクールカウンセラーに求められる
ゼ保護者の心構やそれまでの経緯を蓬解する必要があ
支援.(欝スクールカウンセラーが実菱祭に提供できるも
藤
織轟大学教奮実践硬究紀要第磐号
の,馨今後の課題の3点からまとめる。
2総§一ε
学的知覚から.子どもの心構や実精を理解し,子ども
の生活を支えていくことができ,かっ子どもを取鯵巻
(鷲 スクールカウンセラーに求められる支援
く周鐵にも,鶏題の背景への遅解を健すことができる。
本講森においては,教職墨がSCに麟し,鱗々のケー
また,学校の要請に感じて露接を実施し,子どもが掬
スに慰むた具鉢的なアドバイスや子ども・保護者に対
える生活の露難さについて,寄む添秘支えていくこと
するカウンセ弓ングの実施など,すぐに活灘できるよ
もできるであろう。
うな知見や実践的な援勘を求めていることがわかった。
保護者に鱗する援跳において1ま,受容的態度が重要
しかし,「SCと実際にかかわったことがないからイ
である。縷待ぞ一重為縁懸であるが,緩を葬難ずることか
メージがわかない諜という声も灘かれ,学校境場にS
らは韓も生まれない。保護者の実権と心精,それに至
C力謹どういうこと力藝できるのカ), どうレ、う穫残㌔で漆至あ
るまでの経緯を理解し,保護者の陰{鑑感書籍を暖き懲さ
るの毒苦力ゴうまく{云わっていないとも、う現献力亜うカ》がわ
ぜる場を鍵繰する。その後,保護者が.将来的な親子・
れた。S Cは,現場めニーズを的確に艶握するととも
家簾欝係をどのようにしていくのか考える過程を支え
に,SC灘らこういうことに鷺心があって魅強してい
ることで.子嘗て支援が驚能1こなると考える。
る.こういうふうに使ってもらいたいということをア
ピールし,ニーズの撮む起こしをする必要もあるとい
③教職籔とのかかわ》
える¢
楚童縷徳騰題の繋縛にあたって様々な事濤から身動
透藤8)は,子どもへの鹸慈をめぐって心躍臨床家
きが取れない状溌が考えられる。つまむ援跳者は.子
と学校や教麟がしばしば録立幾孫に臨る原雛の多くを,
どもに援助が必要な状溌にあ鯵ながら,有効な接透方
驕床家が,聾者が子どもと串会う場の構造の樽違や,
法や事態の改善のきっかけがっかめない状態に置かれ
両者が鍵って立つ療礫の縮違を軽擬して,§己の譲1蓬
る。また受容的な態度で接しないと保護者との関係を
や療礫を一方的に押しつけることにあると述べている。
築くことは灘難であるが,受容的な態度を続鯵ること
学校臨癒においては,病魏の診療室をそのままの彫
だけでは.震待状溌が改善しないというジレンマに立
で学校に導入するのではなく,学校にあった手法が求
たされる等,三絶蓬震待難題紅かかわる援跳者の精神的
められる。S Cが行う心礫的援購は,病醜の治療室な
負握は大きく,援勘考自身が掻立無援感に襲われるこ
どの葬馨常場面での介入と異なむ,端々と変乾してい
ともある。このような援麟者の鰭神的賛雛を軽くし,
く8常生活での支援である壼その時々において求めら
長期にわたる支援を行うためにも,チームで蝿慈する
れるものは異なるため,常に変乾していく事樋に合わ
ことが重要であむ.麗係機縫とネットワークを緩んで
せ,手法を変えながら寄鯵添っていく必要がある。校
役割分握をすることが春効である。学校境場で子ども
種や地蟻,また講じ学校でもかかわる教職員や子ども
や保護者と13々かかわ吟,援麟の中心となるのはやは
によって.求められるものは大きく変わるため,高い
む教職翼である。矢面に立つ教職農を支え,エンパワー
專附性と臨機悠変さが求められるといえよう。
メントすることもS Cには必要な役割である。
1欝 スター趨カウンセラーが実際葦こ提僕できるもの
轡 まとめと今後の課題
① 還童震待鷺題の発見
承認査においては,i尾童建徳開題の割む馨れない難
昇華灌待の発見にあたって,子どもの詳纏な生曹籠
しさから,舞童籍における身動きの鞭鯵づらさ力業鍔らか
の聴鍛が不轡欠であむ.これに臠してはSCの臨鋳ミ心
となった。虐待は■一人で解決できるものではない。か
理彌接の技法が大きな懸けとなる。また,子どもの蒼
かわる人たちに大きな精神的負握をもたらすものであ
勁め駕題,擁えば落ち着きのなさや多動,強い攻撃性
鯵,一人ではすぐに疲弊してしまう。チームでかかわ
というものが,子どものもともとの気質によるものか,
ることで,子どもとその家族に多様な支援ができるほ
発達の遅れ・緯書が縫熱するものか,麿待などの不適
か,援勧者縁士が支えあうことが酵能となる。
切な生蕎状溌があったためかといった見極めについて
しかし,そこでの難しさとして,かかわる人の温度
は,憂誌床魂〉碧葬鉾的知事晃がイ餐かされうる射。
差,講む状溌から感むとる危機感の違いから生むるズ
学校は複鰻的な撹点を持ちうるが,S Cの介入によっ
レが考えられる。携えば,生徒から話を聞いているS
て,さらに子どもやその家該を複醸的に擬えることが
Cはただちに外藩機縫につな疑だほうが良いのではな
醒能となむ,S Cの持つ臨珠心礫学的短見を学校境場
いかと患っても,それが校内での共通の認識に至らな
に還元することで,攣期発見に貢灘できるといえる。
い場合もあ鯵得る。また,事を蔑立てて状溌を悪乾さ
せてしまうのではないかと懸念し,醗が惨い患いをす
③纒続麟支援
る場合や,いざ外離機雛に通告しても.その後うまく
縷讐を受けた許どもは様々な翼題行動を呈するが,
蓮擁して韓癒することが雛難な場合もあるかもしれな
そうした表藏に現れた難題に関して,S Cは臨鎌心礫
いゆ
スクールカウンセラーに求められる髭童繧待懸題への難癖
尋7
引網文献
このような援覇者縫のゼズレ」をこえる方法として.
串縫購は,①纏持かもしれない兆鑑の藷確な掘握と,
i〉一と野毒§蓄髪子・聾徳酋鴛薯二:〈三凝童蓬婁待〉の構築一捕獲さ
そのための1譲識の伝達とスーパーヴァイザーの存1在,
れる家厳.騰罪懇懇、樵,2鱒3
③子どもにかかわる人々が一堂に会して,情鞍の其喬
2)生越議二1震待を解決するための子どもへの鮨導晃
{とを麩1む,遽窮な連携をとることう③チームでかかわ
童心礫灘§1:62一綬,欝鱒
りながら.提携者一一人ひと鯵が感精に左右されすぎず,
3〉遍羅盤夫:嘘待薄霧マ蕊ニアル」の作成と活縢をど
淡々と援跡を続けられる歪漿境をつくること,を皺む■量二
う進めるか.教職癖鯵33轡:嶋畷3,隠縫
げている。
罎)玉井銘夫1晃童縷待に絶する学校の対感1こついての調
これらに撫1えて,援跳者醗鐙ズレを乗む越え,的確
査醗究.軍威鍾隼度∼董5駕縫文藻軽挙麟究費補麟金麟究
な支援をする、1二でも,SCが果たすべき役割があるの
成果輯餐量書,2§艇
ではないかと考える。馬殿豊残ま,S C lこは学校コミュ
§)大藪癖教奮委糞会教育振興室見童生縫課:子どもたち
ニティーへの援麟が縫となると述べ,投金資瀕として
の繹く未来のために(大藪癒教禽委員会麗童震待霧丘捲
外部機縫や綴織の灘繕や,琿境への難きかけなど行動
舞〉子どもに難ずる権舞穫轡(発童縷待〉から守るため
的な活動と,臨機応変な姿勢と柔軟な発想に燦えてフッ
の,学校と教職員に求められる役麟.解放薮鴬34轡:
トワークの重要性を強課しているGまた,SCに韓
茎22題3ま,2総魂
「ケースマネージメントの披講を習饗したフットワー
6)ノ1淋美智子:わが璽の経過と教蕎現場への簸待.教壽
クの震いコーディネーター機能輩が求められているこ
と賑学毒2㈱:尋一i4,2む縫
とを塞羨擁したいさつまむ. ヨーディネートカが発揮さ
7〉守渥均子:学校現場における探護者に蝉する支援・治
れることで,援勘考懸の連携がスムーズとなむ,効果
療.難童震待紡幾繋策支援・治療醗究金辮:子ども・家
的なチーム援覇が響能となるのではないだろうか。し
蕨への支援・治療をするために一縷待を受けた子どもと
たがって,S Cは児童虐待に関する知識と臨旅心礫学
その家族と晦き合うあなたヘー:綴2適欝,2§艇
的美嚢見を難三かしながら,曙犬疹暑の餐讐経書こ当たる必要があ
8)透藤邦夫:教範と子どもの灘孫づくむ一学校の臨濠心
む,支援体麟をコーディネートする役麟の一■一端を擁う
篤学,i鱒蓬
ことができるといえる。
§)生轟浩1スクールカウンセラーに難待される綾麟は擁
児童震待縄題は,長難にわたる支援が必要不可欠で
か.教職醗修33総:56懲9,2軽艇
ある。しかし,教職員もSCもその子どもや家族にか
欝〉中軽鉄妻子:子ども膣待にかかわる援勝者の懸に晃ら
かわることができる簿獺は鰻られている。したがって,
れる「ズレ」について.教育暮毅:8陛綴,2韓2
「簿が子どもにとって■一番良い方法なのか」,ゼ欝が家
麓)馬殿禮子ニスクールカウンセラーのあ鯵方、教畜と医
族にとって一番窪い方法なのか涯を念頭に,鰻られた
学器騰l l舞一2i,2総連
時聡・立場の中で,可能な緩むの麟策を考え,実践し
ていくことが求められる。そして,支援の手を鯵レー
していくことで,子どもと家嫉を長難にわたって支え
ていくことができる。
学校が遜誓鐸こよって家庭との1灘1系悪建や子どもの被
害状溌の悪化を恐れる声は不変であむ,また学校には
通告の実効牲を疑緊舞観する声も多いが,校内で精報収
集や協議の場など体麟を整えて取善緩みの充実を麟る
とともに,羅綾から難童轍談轟と構報交換を行って野
離感を縮めることが,遜磐穿に僻する抵銃を少なくする。
SCにとって重要なことは,学校が的確な判薮をす
るために,教職員とは違った立場や専跨的な視点から
物事を捉え.それを学校綴織にうまく還元することで
ある。晃童縷待難題への奏1慈にあたっては,虐待の発
見や子ども・保護者に蝉する継続的な支援において臨
床心躍学的熱発を生かすことであ穆,また様々な1ラソー
スを擢握しておくことで,外藩機関との連携の…一端を
雛うことも薄能である。そのために,S Cは児童縷待
瞬題への鍵解と専門牲を深めるとともに,学校緯織の
撰であることを十分に欝覚しつつ,外部牲を生かす
フットワークの軽さが求められるといえるであろう。
(2総§奪3ヂ13笹至受理)
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