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「 カトレヤの花 」 最新のCT検査ができるようになります
センター広報紙「かわらばん」第58号 平成１６年５月６日発行 第５８号 羽曳野市はびきの３丁目７番１号 ＴＥＬ ０７２９５７２１２１ ファックス 072-958-3291 http://www.ra.opho.jp E-mail：[email protected] 「 カトレヤの花 」 院長 露口 泉夫 私の部屋の窓際に、今年も４月に入り四輪の可憐な紅紫色の花が咲きました。カトレヤの花です。 私がこの部屋を使うようになった５年前、部屋の片隅に薄汚い葉っぱの鉢がありました。いつ捨て ようかと考えていたのです。勿論、それがカトレヤであることは知りませんでした。 ほかの花のついでに水をやっていたところ、２年前に２個の、昨年には６個の素晴らしい大輪の花 を咲かせてくれたのです。 捨てなくて良かったと思う反面、この植物の持つ生命力の強さと、４月になれば何に反応して花を 咲かすのだろうかと、いつも眺めながら自然の不思議さに驚いております。 人工の力で自然を変えてみようと、事実、イチゴは年中出回り、俳句の季語が忘れられたかの如く 季節感は薄れてきました。しかし、春には樹木の花粉が飛び 交い、６月には梅雨が、秋には台風が やって来ます。特に呼吸器とアレルギーの病気は、この季節の移り変わりに影響を受けることが多い のです。 やはり、私たちは、自然を変えるという大それたことを考えずに、太陽に支配されるこの自然のあ りのままを大事にしたいものです。 自然に咲くカトレヤの花で春の到来がわかるようにまたこの一年、水をやり続けたいと思っていま す。 最新のＣＴ検査ができるようになります 放射線科部長 福田晴行 ＣＴ(コンピュータ断層撮影)という言葉をお聞きになったことはおありでしょうか。これはX線を 使って人体の断面を見る検査です。ＣＴは、多くの病気の診断には欠かすことのできないものとなっ ています。 放射線科では6月より最新のＣＴ装置を使った検査を開始します。これまで使用していた装置では 人体の横断面しか撮る事ができませんでしたが、新しい装置 では縦断面などこれまでは得ることの できなかった断面を見ることができるようになります。このことにより、病気の状態がさらによくわ かるようになるので す。このような検査ができる病院はまだ少ししかありません。 また、このようにして撮影したＣＴの画像を見て病気の有無を判断したり病名をつけたりするに は、専門的な知識と経験が必要であり、誰でもわかるというも のではありません。いくら良い装置 を使ってきれいなＣＴの画像を得ることができても、それだけでは十分ではないのです。 当院には日本医学放射線学会が認定した放射線科専門医が3名おり、検査したＣＴの画像の全てに 目を通して診断を行っています。その診断結果は、フィルムと共に検査報告書の形で、検査をオー ダーされた各科の先生のところに届けられます。 センター広報紙「かわらばん」第58号 このＣＴ検査は、他の医院・病院にかかっておられる方でも受けることができます。例えば、「ど こかの病院でＣＴを撮ったほうがいいかな」と言われたら、 「府立呼吸器・アレルギー医療セン ターで検査を受けたいです」と担当医に言っていただければ、当院放射線科を紹介していただけるは ずです。あるいは、私ど も放射線科までお問い合わせください。 当センターの理念 ＝ 私たちは最新の医療水準で、最適な医療サービスを、思いやりの心を込めて提供します。 ＝ ☆ ５ ・ ６月の教室案内 ☆ 糖尿病教室(消化器内科) ◆５月 ６日(木)・ ７日(金) ◆６月 ３日(木)・ ４日(金) カンガルー教室(産婦人科） ◆５月12日(水)・26日(水) ◆６月 ９日(水)・23日(水) 喘息教室・理学療法(小児科) ◆６月17日(木) 時間はいずれも 午後１時30分からです。 センター広報紙「かわらばん」第58号 食事と栄養 ８ 『 高脂血症 』 高脂血症というのは、４月号の「かわらばん」に掲載された生活習慣病のひとつで、血液中の脂 質であるコレステロールや中性脂肪などが正常より多い状態を言います。 コレステロールには、肝臓から組織にコレステロールを運ぶLDL(悪玉) コレステロールと組織か らコレステロールを肝臓に戻すHDL(善玉)コレステロールがあり、HDLコレステロールが減った状 態も注意が必要です。 高脂血症は自覚症状がないため放っておくと動脈硬化が進み、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などが 起こりやすくなります。 高脂血症の原因は、遺伝的な体質や肥満・食べすぎ・運動不足・長期の飲酒などで、女性は、更 年期になるとコレステロール値が上がりやすくなります。 高脂血症と言われたら下記のポイントに注意して生活習慣を見直しましょう。 （１） エネルギー量を適正に 食べ過ぎに注意し、肥満している人は、適正体重にしましょう。 （２） 油料理を減らす 揚げ物や炒め物を煮物・焼き物・蒸し物などに代えて脂肪の摂取量を減らしましょう。 （３） 肉より魚がおすすめ 飽和脂肪酸の多い肉類を減らし、コレステロールを下げる働きのある不飽和脂肪 酸の多い魚類を増やしましょう。 （４） コレステロールの多い食品に注意 バター、ラード、ヘッドなどの動物性油脂・卵黄・肉の脂身・肉や魚の内臓・魚卵などコレ ステロールが多く含まれる食品を減らしましょう。 （５） 食物繊維を多く コレステロールを下げる働きがある食物繊維の多い野菜・海藻・きのこ・こんにゃくなどを 増やしましょう。 （６） アルコールやジュースにも注意 アルコール・ジュース・菓子・果物などもとりすぎると、中性脂肪を高くします。 （７） 禁煙にトライ 喫煙はHDL(善玉)コレステロールを減らし動脈硬化を進めます。 （８） 運動の習慣を 運動はHDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあります。医師と相談のうえ適度な運動を しましょう。