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ウインドシールドモールの剥がれ(2.不具合現象の把握) <概要

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ウインドシールドモールの剥がれ(2.不具合現象の把握) <概要
ウインドシールドモールの剥がれ(2.不具合現象の把握)
<概要>
自動車のウインドシールドガラス(フロントガラス)上面に設定の
題記部品がカーメーカへの納入時に剥がれ発生。
<不具合現象>
1)剥がれ部位は両側コーナ部から中央部側に100mm位の箇所であり、左右共に
同等の発生率である。
2)材料間における剥がれ部位は、ガラスプライマーとガラスの界面である。
(下図参照)
3)剥がれは組み付け後、最短で6h後に発生。(短時間に発生)
4)剥がれ発生頻度は、1000~2000枚に1枚である。
<不具合部位>
ウインドシールドモール
ウインドシールドガラス
剥がれ部位
コーナーから100mm位
の箇所
<剥がれ部位(断面)>
剥がれ部位は、ガラスプライマーとガラスの界面である。
モール(材質:
モールプライマー
ガラスプライマー
)
両面テープ(アクリル
)
剥がれ部位
黒セラミックガラス
<不具合品の状況把握>
不具合品の状況
1)剥がれ部位はガラスプライマーと
ガラスとの界面
2)剥がれは最短で6h
3)剥がれの頻度は1000~2000枚に
1枚
4)剥がれ部位は両側コーナーから
中央部側に100mmの箇所
(左右での傾向はない)
推察されること
1)ガラスプライマーとガラスとの反応が発現する
以前にモール側から応力が作用した。
2)短期クリープによる剥がれが想定される。
3)剥がれは片側3sの確率で発生している。
3s:正規分布の確率は99.73%
4)コーナー部付近はガラスの曲率が大きい
ことから、ガラスの曲率によりモールの応力
が発生
→両面テープ剥がれが想定される。
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