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3Rs IN TOKYO 2012
東京の
資源循環
2012
東京都環境局
目
第1章
(1)
次
東京都廃棄物処理計画と都の取組
東京都廃棄物処理計画 ············································ 1
・ 東京都廃棄物処理計画とは
・ 主要施策
(2)
3R施策の促進·························································· 3
発生抑制・リユースの促進 ····················································· 3
【ごみを出さない社会の定着】············································3
・九都県市容器包装ダイエット宣言
・九都県市3R普及促進事業
【家庭ごみの有料化】 ·······················································6
・ 区市町村の家庭ごみ有料化の実施状況
イ リサイクルの促進 ································································· 7
ア
(ⅰ)産業廃棄物のリサイクルの促進 ············································ 7
【廃プラスチック類のリサイクル促進】 ·································7
・現状
・東京都廃棄物審議会答申「廃プラスチックの発生抑制・リサイ
クルの促進について」
・事業者排出プラスチック廃棄物の3R推進ルール
・廃プラスチックの埋立ゼロに向けた取組
【建設泥土の有効利用促進】 ·············································· 10
・東京都建設泥土リサイクル指針
・再生利用指定制度の活用
・建設泥土の再生利用の状況
・建設リサイクルの推進
・建設副産物のリサイクル
(ⅱ)一般廃棄物のリサイクルの促進 ····································· 13
【都市鉱山の開発】 ·························································· 13
・希少金属等含有製品の回収促進に向けた取組
【廃プラスチック類のリサイクル促進】 ······························· 14
・容器包装リサイクル法に基づく分別収集促進計画の策定
・一般廃棄物処理施設向け環境報告書ガイドラインの普及
・清掃工場等における環境報告書の作成
【種類別の取組】 ···························································· 16
・資源持ち去りへの対策の強化
(ⅲ)埋立処分場でのリサイクルの促進 ·································· 17
【埋立処分場からのメタンガスの活用】 ·····································17
ウ
3Rの取組を支える体制づくり ····································· 18
【グリーン購入の普及啓発の促進】 ····································· 18
・東京都グリーン購入推進方針
・東京都グリーン購入ガイド
・平成2 4年度東京都環境物品等調達方針〔公共工事〕
【環境教育・普及啓発の推進】 ··········································· 20
・埋立処分場の見学
(3)
適正処理の促進························································· 22
ア 有害廃棄物の適正処理の促進 ·················································22
【ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の適正処理】 ·············· 22
・適正管理指導
・都内の保管等の状況
【飛散性アスベスト廃棄物の適正処理の推進】······················· 24
【水銀使用量の削減と適正処理】 ········································ 25
イ 産業廃棄物の適正処理の促進 ·················································25
【広域的な不法投棄対策の充実】 ········································ 25
・産廃スクラム30
・建設リサイクル法に基づく適正な再資源化推進への取組
・建物解体工事に係る現場指導
【産業廃棄物処理業の許可及び産業廃棄物処理施設の許可】 ····· 27
・産業廃棄物処理業の許可
・産業廃棄物処理施設の設置許可
【排出事業者・処理業者への指導】 ····································· 29
・排出事業者に対する規制指導
・処理業者に対する規制指導
・行政処分
【排出事業者、産業廃棄物処理業者の報告・公表制度の実施】 ·· 31
・排出事業者の適正処理状況等の報告・公表
・産業廃棄物処理業者の処理状況の報告・公表
ウ 一般廃棄物の適正処理の促進 ·················································32
【在宅医療廃棄物の適正処理の促進】 ·································· 32
・薬局による注射針の回収等
【区市町村に対する支援】 ················································· 33
・区市町村行政講習会の開催
エ 廃棄物処理施設の適切な管理運営 ···········································34
・埋立処分場の環境負荷低減
・処分場での空間放射線量率の測定
・一般廃棄物処理施設・リサイクル施設設備に係る支援
・島しょ地域におけるし尿処理等の有機性廃棄物の資源化促進
(4)
静脈ビジネス発展の促進············································· 37
ア 優良な処理業者が優位に立てる環境づくり ·······························37
【優良な取組を行っている処理業者を評価する仕組みづくり】 ·· 37
・「産廃エキスパート」・「産廃プロフェッショナル」認定制度
イ スーパーエコタウン事業の推進 ··············································38
【スーパーエコタウン事業による先進的な廃棄物処理・リサイクル施設
の整備促進】 ·······································································38
・スーパーエコタウン事業施設見学会
・スーパーエコタウン事業者の取組
・産業廃棄物適正処理に向けた業界団体との連携した取組
ウ
共同技術研究の実施 ·····························································41
【産学官連携による新たなリサイクル方策の調査・研究】 ··············41
・東京都環境科学研究所の調査・研究
【廃棄物分野における国際協力・プロモーション】 ·················· 42
第2章
廃棄物・リサイクルの現状
(1)循環型社会の形成に向けて ······································· 43
・循環型社会の形成
・廃棄物の定義
・廃棄物の区分
(2)一般廃棄物の現状··················································· 46
・ごみ量の推移
・ごみの組成
・最終処分量の推移
・し尿処理量の推移
・一般廃棄物処理施設、廃棄物再生事業者、浄化槽設置数
・都の埋立処分場
・災害廃棄物の受入れ
(3)区市町村の取組 ····················································· 58
・ 電気電子機器リサイクルの取組
・区市町村におけるリサイクルの推進、廃棄物の適正処理の推進
(4)産業廃棄物の現状··················································· 78
・ 産業廃棄物量の推移
・種類別排出量
・再生利用状況
・最終処分量
・建設泥土の状況
・不適正処理の状況
・都庁内の取組
第3章
資料編
(1)区市町村担当課・一部事務組合 ········································ 87
(2)リサイクル関連の助成事業・融資制度 ······························· 90
(3)3R関係団体································································ 91
(4)都の廃棄物・リサイクル関連年表 ···································· 101
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組
(1) 東京都廃棄物処理計画
●東京都廃棄物処理計画とは
計画期間は、2011(平成23)年度から20
東京都廃棄物処理計画は、廃棄物の処理及び清掃
に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。)第5条の5
の規定に基づく計画です。都の廃棄物行政の基本的な
方向を示し、東京都環境基本計画に基づく個別分
野の計画としての性格を併せ持っています。また、
東京から循環型社会を実現していくために必要な
施策を定めています。
15(平成27)年度までの5年間です。
国が定める各種計画や区市町村が定める一般廃
棄物処理計画と、都の計画との関係は以下のとおり
です。
国
都
・循環型社会形成推進基
本計画
・廃棄物処理法の規定に
基づく基本方針
東京都環境基本計画
・計画期間
・計画目標
区市町村
一般廃棄物処理計画
東京都
廃棄物処理計画
2011(平成23)年度から2015(平成27)年度まで(5年間)
2015(平成27)年度の最終処分量を2007(平成19)年度から30%減(125万トン)とする。
平成19年度
(実績)
62万トン
116万トン
178万トン
一般廃棄物
産業廃棄物
合計
平成27年度
(計画目標)
25万トン
100万トン
125万トン
平成19年度
対比
60%減
14%減
30%減
都内の最終処分量
(万トン)
400
一般廃棄物
産業廃棄物
前回の廃棄物処理計画期間
(平成18~22年度)
300
今回の廃棄物処理計画期間
(平成23~27年度)
248
205
200
214
90
73
87
178
62
147
44
125
121
25
37
100
158
118
141
116
103
100
84
0
平成16
17
18
19
20
21
1
22
23
24
25
26
27年度
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●主要課題
3R施策の促進
発生抑制・リユースの促進
○ごみを出さない社会の定着
○家庭ごみの有料化
リサイクルの促進
○都市鉱山の開発
○種類別の取組
○静脈物流の効率化
○熱回収の高効率化
○埋立処分場からのメタンガス
の活用
3R効果の見える化
○資源投入量の見える化
○資源の循環的利用による温室効果
ガス削減効果の見える化
○リサイクルに関する費用の透明化
3Rの取組を支える体制づくり
○グリーン購入の普及啓発の促進
○環境教育・普及啓発の推進
適正処理の促進
有害廃棄物の適正処理の促進
○微量PCB廃棄物の適正処理のた
めの体制整備
○都の埋立処分場での飛散性アスベ
スト受入継続
○水銀使用量の削減と適正処理
静脈ビジネス発展の促進
優良な処理業者が優位に立てる
環境づくり
○排出事業者の適正処理コストの
負担
○業界構造・実態の把握に努め、処
理業者・リサイクル業者を専門家
として育成
産業廃棄物の適正処理の促進
○非飛散性アスベスト及び廃石こう
ボードの分別・適正処理の徹底
○産廃Gメンの活用等による不法投
棄撲滅のための指導強化
一般廃棄物の適正処理の促進
○エアゾール缶、ライター等の危険
物及び在宅医療廃棄物の適正処理
の促進
廃棄物処理施設の適切な管理運営
○埋立処分場の環境負荷及び維持管
理費用の低減
○区市町村のリサイクル施設等への
指導・助言
2
スーパーエコタウン事業の推進
○スーパーエコタウン事業者の成果
を先進的な取組事例として、国内
外に向け積極的に情報発信
共同技術研究の実施
○廃棄物処理技術・リサイクル技術
の高度化を図るため産学公連携に
よる共同技術研究調査の実施
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
(2) 3R施策の促進
ア 発生抑制・リユースの促進
【ごみを出さない社会の定着】
九都県市では、今後も容器包装ダイエット宣言を通じて、
●九都県市容器包装ダイエット宣言
家庭から排出されるごみのうち、容積比で6割、重量
比で2~3割を占めるのが容器包装廃棄物です。九都
県市では、容器包装の減量化やリサイクルを促進する
ために、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促
進等に関する法律(以下「容器包装リサイクル法」とい
う。)に規定する特定事業者の「容器包装の発生抑制
や減量化等の自主的な取組」を支援する「容器包装ダ
イエット宣言」を2005(平成17)年11月から開始しまし
た。
これまでに80社以上の企業が、九都県市容器包装
ダ イ エ ッ ト 宣 言 の ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.diet-youki.jp/)上 で、飲 料 容 器 の 軽 量
化、商品包装の簡素化、詰め替え製品の普及、容器
等の製造、運搬、販売又は配布等の環境への配慮等、
容器包装の発生抑制や減量化等に関する自主的な取
組の内容を広く消費者の皆さんにPRしています。201
2(平成24)年度は昨年度に引続き、日本最大級の環
境展示会であるエコプロダクツ展に出典し、「容器包装
ダイエット宣言」の認知度向上や宣言企業の容器包装
削減の取組み等を紹介しました。ダイエット宣言した企
業は、九都県市が作成したロゴマークを商品や広告等
に使用することができます。
図表
消費者に容器包装削減の大切さの普及啓発・PRを展
開していきます。
●九都県市3R普及促進事業
九都県市では、循環型社会の形成を進めるために、
3Rの取組について広く九都県市内の消費者に対して
普及啓発を行っています。これまで、各都県市の環境
関係イベントにおいて、学生や市民団体等と連携し
て、マイバッグの普及に取り組み、また、食事の提供で
はオリジナルリユース食器を使用し、イベント参加者に
対してリデュースとリユースの推進を呼びかけるなど、イ
ベントでのごみの発生抑制に取り組んできました。
2009(平成21)年度からは、コーヒーショップ等の事
業者と連携し、マイボトルの使用を呼びかけ、さらに20
12(平成24)年度は、新たに NPO や学生団体とも連携
し、普及啓発映像の作成や学園祭での啓発を行うなど
域内住民の意識啓発を図っています。
また、使用済小型電子機器等の再資源化の促進に
関する法律の施行に備え、大手家電量販店と連携し
て使用済小型電子機器の回収モデル事業を実施し、
資源性の高さや回収の必要性を周知することで、住
民の排出利便性向上と回収量の増加を図りました。
使用済小型電子機器回収ポスター
図表
容器包装ダイエット宣言ロゴマーク
図表
3
マイボトル宣言ロゴマーク
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
九都県市首脳会議
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市の4都県5
政令指定都市(九都県市)は、九都県市首脳会議(首都圏サミット)を開催し、廃棄物や環境保全、
防災等の首都圏が抱える広域的な課題を主体的に検討しています。
九都県市全域の人口は、我が国の人口の約1/4を擁し、また国内総生産の約3割を占めており、
この九都県市が歩調を揃えることは、事業者や市民の行動を変えていく強いインパクトになります。
原材料や製品が都県の境界を越えて広域的に流通し、リサイクルや産業廃棄物の処理も広域的に行わ
れているなかで、廃棄物の問題の根本解決のためには、首都圏という広域的立場で対応することが有
効です。九都県市首脳会議では、広域的な対応が必要な廃棄物問題について検討するため、廃棄物問
題検討委員会を設置し、共同のPRや研究、情報交換などの事業を実施しています。
九都県市廃棄物問題検討委員会 平成24年度の主な取組
1
減量化・再資源化の促進について
・3R普及促進事業
・容器包装発生抑制事業
・リサイクル関連法等に関する国への要望
・ホームページの管理運営
2
適正処理の推進について
・排出事業者適正処理意識啓発事業
・産業廃棄物収集運搬車両の一斉路上調査
・廃棄物制度に関する制度の見直し等の要望
3R推進キャンペーン
東京都では、リデュース、リユース、リサイクルを推進する3R推進月間である10月に、環境省、経
済産業省、3R活動推進フォーラム※の行う「環境にやさしい買い物キャンペーン」と連携し、3Rを推
進する活動を行っています。
2012(平成24)年度は、10月12日・13日に新宿駅西口広場で行われた「東京都消費者月間
事業交流フェスタ」において、食品廃棄物の削減、簡易包装商品の購入促進や、小型家電のリサイクルに
よる希少金属(レアメタル)の再利用を呼びかけました。
※循環型社会づくりの一層の加速化と地球規模での循環型社会の形成に寄与するため、2006(平
成18)年1月に「ごみゼロパートナーシップ会議」を拡充発展させ設立されました。会員は地方
公共団体、企業、業界団体、研究機関、NGO・NPO 等の団体などです。
4
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
広がる「もったいない」の取組・・・ますます身近になるリユースなど
リユース食器
地域のお祭やバザー、野外イベントなどが終わったあと、大量のごみを目の当たりにしたことはあり
ませんか。なんとかごみの出ないイベントにしたい―そんな思いから全国でリユース食器を使って環境
に配慮したイベントを行う人たちが増えています。
手始めに、使い捨ての容器をやめて、繰り返し洗って使うリユース食器を使ってみるのはいかがでし
ょうか。主催者の皆さんが積極的にイベントで環境対策を行うことで、ごみが減るばかりでなく、来場
者一人ひとりに日常生活を振り返り、循環型社会を築いていくきっかけを与えることができます。身近
なイベントから使い捨てのライフスタイルを見直してみませんか。
(リユース食器ネットワーク HP より http://www.reuse-network.jp)
地域の不用品交換情報
各区市町村では、不用品交換情報を提供しているところがあります(62ページ・図表
不用品の交
換事業、リサイクル情報の提供等を行っている施設(平成23年度)参照)。
修繕
修理専門店や量販店でのメンテナンス、愛着のあるものを長く使うために必要です。捨てる前に一度
インターネットなどで調べてみましょう!
フリーマーケットやバザーなど
長く使うことを考えて購入することが一番大切ですが、自分の使っていた古くなった物などを捨てな
くても、のみ交換できる手段が格段に増えています。フリーマーケット(蚤の市)やバザー、リサイク
ルショップが身近ですが、その他にもインターネットを利用したネットオークション、ソーシャルシェ
アリングサービス、ファッションスワップなど、いろいろな取組が広がっています!!
5
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【家庭ごみの有料化】
書」をとりまとめ、区市町村に配布して情報提供してい
ます。
有料化の目的と期待される効果には、次のようなこと
が考えられます。
(1)市民負担の公平性の確保
(2)ごみの減量とリサイクルの推進
(3)減量・資源化への意識改革
(4)ごみ処理経費の削減
(5)処分場の延命
●区市町村の家庭ごみ有料化の実施状況
家庭ごみの有料化は、一般廃棄物の発生を抑制す
るための有効な施策の一つとして、都内においても主
に多摩地域の市町において導入されています。
都内で家庭ごみの有料化を実施している自治体は、
平成24年4月現在、62区市町村のうち22市町です。2
3区では、複数の区で導入の検討が進められていま
す。東京都は、「家庭ごみ有料化実態調査報告
図表
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
有料化市町村
奥多摩町
青梅市
日野市
清瀬市
昭島市
福生市
羽村市
東村山市
あきる野市
調布市
大島町
八王子市
武蔵野市
稲城市
瑞穂町
小金井市
町田市
狛江市
西東京市
多摩市
三鷹市
府中市
ごみ有料化市町村一覧
開始年月日
昭和30年 7月
平成10年10月
平成12年10月
平成13年 6月
平成14年 4月
平成14年 4月
平成14年10月
平成14年10月
平成16年 4月
平成16年 4月
平成16年 4月
平成16年10月
平成16年10月
平成16年10月
平成16年10月
平成17年 8月
平成17年10月
平成17年10月
平成20年 1月
平成20年 4月
平成21年10月
平成22年 2月
6
(平成24年4月現在)
収集方法
袋(指定なし)・集積所
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・集積所
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・集積所
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
指定袋・戸別収集
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
イ リサイクルの促進
(ⅰ)産業廃棄物のリサイクル促進
よりもリサイクル率が高くなっています。しかし、東京都
内の場合には、オフィスビル等で排出されるものが多
く、それらのプラスチック廃棄物は、種類が雑多で、異
物の混入や汚れの付着が多く、一事業所当たりの排出
量が少量であることなどから、リサイクルが進まず、その
多くが廃棄物として埋立処分されています。
【廃プラスチック類のリサイクル促進】
●現状
事業者が排出するプラスチック廃棄物は、全国的に
見ると、製造工場でのロス品などリサイクルされているも
のが多く、家庭から排出されるプラスチック廃棄物
図表
東京都と全国の産廃プラスチックの処理状況
○ 東京都の処理状況 (平成18年度推計値)
○ 全国の処理状況 (平成18年度推計値)
再生利用
(リサイクル) 26%
排出量
57万㌧
焼
却 27%
埋
立 47%
再生利用
(リサイクル) 61%
排出量
498万㌧
(資料:東京都環境局)
焼
却 31%
埋
立
8%
(資料:(社)プラスチック処理促進協会)
(注)熱利用焼却は、焼却に含めている。
東京都中央防波堤外側埋立処分場における埋立処分量の推移
120
埋 100
立
処 80
分
量
20
(
52
9
産業廃棄物のほとん ど が
プ ラ スチッ ク 廃棄物
19
6
19
6
60
万
ト 40
ン
48
20
)
28
41
22
19
18
19
16
7
12
24
6
13
21
22
22
20
21年度
0
平成17
事業所から排出された
プラスチックごみの埋立処分
〔東京都中央防波堤外側埋立処分場〕
焼却灰
都市施設廃棄物*1
不燃ごみ・粗大ごみ
産業廃棄物
※1 都市施設廃棄物は、下水道処理施設や浄水処理施設から排出
される汚泥等です。
●東京都廃棄物審議会答申「廃プラスチックの発生抑
制・リサイクルの促進について」
都は、環境基本計画の基本理念として、「健康で安
全な環境の確保と持続可能な社会への変革を、東京か
ら実現する」ことを掲げ、これを受けて東京都廃棄物処
理計画を策定し、発生抑制・リサイクル・適正処理の一
層の推進を図っています。2003(平成15)年6月に
は、「産業廃棄物の適正処理の徹底について」、「廃プ
ラスチックの発生抑制・リサイクルの促進について」の2
点に関し、今後の都の施策のあり方について東京都廃
棄物審議会に諮問し、2004(平成16)年5月に答申を
受けました。
●事業者排出プラスチック廃棄物の3R推進ルール
事業所から排出されるプラスチック廃棄物の3R
(リデュース、リユース、リサイクル)推進のため、排出事
業者が遵守すべき『原則』と『再資源化方法の考え方』
について、事業系プラスチック資源リサイクル研究会が
共同で提唱するルールです。
現在、都は産業界と連携して、このルールの普及・定
着に取り組んでいます。
7
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
廃プラスチックの発生抑制・リサイクルの促進について
答申(概要)
第 1 章 廃プラスチック処理の現状と課題
第 2 章 発生抑制・リサイクルの基本的考え方
第 3 章 今後の施策の方向
都内では年間 125 万トンの廃プラスチックが発生
発生抑制の現状
プラスチックは利便性が高く、さまざ
まな取組にもかかわらず、抑制効果がま
だ十分でない。
発生抑制を促進する社会的仕組みの確立
発生抑制を促進する
拡大生産者責任の強化や家庭ごみの有料化など
1. 環境活動の推進
2. 事業者との連携による先進的な取組
3. 発生抑制に向けた経済的インセンティブ
発生抑制を定着させるような経済的インセンティ
ブを市場経済の中にビルトインしていくことが重
要である。
容器包装リサイクル法の課題
区市町村の収集・保管費用の負担が大き
く、事業者の負担は再商品化義務のみで
軽い。
最適なリサイクルシステムの構築
資源の保全、環境への負荷、経済性の3つの評価
軸に沿って科学的な根拠に基づいた合理的な評価
を行い、信頼性の高い最適なリサイクルシステム
マテリアルリサイクルの現状
を構築することを目指すべきである。
PET,トレイ,端材以外は汚れがあるもの
や複合素材であるものなどが多く、素材
としてのリサイクルが難しい。
コーディネータとしての都の役割
都は、国への働きかけや区市町村への技術的支援
サーマルリサイクルの位置づけ
サーマルリサイクルは有効なリサイク
ル手段だが、廃プラスチックを「不燃ご
み」として埋立てている区市町村が多い。
廃プラスチックの5割が埋立処分場へ
を行うとともに、事業者や都民による発生抑制や
リサイクルの取組が促進されるようコーディネー
タとしての重要な役割を果たさねばならない。
リサイクルを徹底する
1. マテリアルリサイクルの一層の徹底
2. サーマルリサイクルの選択
3. 都民の信頼に応える環境コミュニケーション
今後の取組に向けて
都は、埋立処分の実態や発生抑制の重要性、
マテリアルリサイクルやサーマルリサイクルの
役割等を広く訴えていくとともに、自らも八都
県市と連携し発生抑制の促進などに取り組むべ
きである。
廃プラスチックは貴重な資源であり、
「埋立不適物」である。
廃プラスチック埋立処分量ゼロへ
・ 貴重な化石資源がなんら有効利用されない
・ 限りある埋立処分空間が埋め尽くされつつある
=都の廃プラスチックリサイクルに関する基本的な考え方=
貴重な資源であるプラスチック廃棄物のうち、再資源化しやすく、分別や異物の除去等が容易なものについ
ては、できる限りマテリアルリサイクルを進める一方で、プラスチックの種類別に分別することが困難なもの
や、汚れが付着しているものなど、マテリアルリサイクルに適さない「場合には、効率的に熱回収するサーマ
ルリサイクルを進め、埋立処分量ゼロを目指す。
事業者排出プラスチックの廃棄物の3R推進ルール
《 排出事業者5原則 》
1 発生抑制・再使用に努める
2 処分するプラスチック廃棄物は、分別排出し、リサイクルする
3 従業者等に対して発生抑制・分別排出に係る啓発を行う
4 関係委託先に対し、必要な作業・処理を行うための適正な費用を負担する
5 分別排出したプラスチック廃棄物が適正にリサイクルされているか確認する
《 再資源化方法の考え方 》
第1 ペットボトルなど単一素材で識別しやすく、汚れの付着が少ないものなど
◇ プラスチック原材料として再資源化する
材料リサイクル、原料・モノマー化
第2 複数のプラスチック素材の混合等、第 1 の再資源化が困難な場合
◇ 産業用の原燃料として再資源化する
高炉原料、コークス製造用原料、化学工業用原料、産業用燃料(固形燃料等)
第3 上記 1、2の再資源化が困難な場合
◇ 廃棄物発電用の燃料として有効利用
8
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●廃プラスチック類の埋立ゼロに向けた取組
事業系廃プラスチックの埋立処分量ゼロを達成する
ためには、排出段階における分別・リサイクルの取組と
廃プラスチックの処理段階における埋立処分からリサイ
クルへの転換を進めることが必要です。
都は、2008(平成20)年1月、都処分場への産業廃
棄物の廃プラスチック受入量の段階的削減方針を示し
ました。埋立処分からリサイクルへの移行を促進するた
め、現在都の処分場へ廃プラスチックを搬入している
排出事業者、産業廃棄物処理業者を対象として、廃プ
ラスチックの受入量の削減及び新たな搬出先としての
再資源化施設に関する情報の提供を行っています。
廃プラスチックのリサイクルに関する情報は、都のホー
ムページにおいて公開しています。
2011(平成23)年4月までに、積極的に廃プラスチ
ック類のリサイクルに取り組む事業者(174社)と「廃プ
ラスチック類の埋立ゼロに関する協定」を締結し、現在
廃プラスチック類の埋立ゼロを達成しました。今後も、
排出事業者への普及啓発を行うなど、引き続き廃プラ
スチックの発生抑制・リサイクルを推進していきます。
都処分場における産業廃棄物の廃プラスチック類の埋立ゼロに向けた基本方針
1 目標
廃プラスチック類のリサイクルを促進し、平成23年度には産業廃棄物の廃プラスチック類の埋立処分量をゼロにする。
2 埋立に替わる処理方法と優先順位
①単一素材の廃プラスチック類は、マテリアルリサイクルを促進する。
②汚れ、異物の少ない廃プラスチック類は、産業用の原燃料としてのリサイクルを促進する。
③その他の廃プラスチック類は、発電用燃料として廃棄物発電施設等へ誘導する。
3 廃プラスチック類の搬入承認量年次計画
年度
19年度
20年度
21年度
22年度
23年度
搬入承認量(万トン)
対19年度削減率
17
―
15
△12%
11
△36%
6
△65%
0
△100%
4 各事業者の廃プラスチック類の搬入承認
上記の年度別廃プラスチック類搬入承認量に応じて、事業者ごとに搬入承認を行う。
「廃プラ埋立ゼロ協定」の内容
■ 目的
「廃プラ埋立ゼロ」に向けてリサイクルに積極的に取り組む産業廃棄物処理
業者と協定を締結し、廃プラスチック類のリサイクルを促進する。
■ 協定の内容
廃プラ埋立ゼロ協定
産業廃棄物処理業者
東 京
都
取組
分別を行い、リサイクルを促進する
協定締結事業者及びその取組
収集運搬や廃プラスチック類のリサ
予定内容を公表し、普及啓発に
イクルを促進するとともに、排出事
つとめます。
業者への働きかけを行います。
支援
リサイクル促進
平 成
22 年 度 末
廃 プ ラ 埋 立 ゼ ロ
9
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【建設泥土の有効利用促進】
●東京都建設泥土リサイクル指針
建設泥土は、シールド工法によるトンネル掘削工事
などの公共工事から多く排出されています。
このため、都では、2000(平成12)年度に「東京都
ロ)では、地下鉄副都心線のトンネル掘削工事から発
生する建設泥土を自社のプラントで流動化処理土に改
良し、副都心線工事の建設資材として利用しました。
また、都が設置・管理する埋立処分場では、基盤整
備や廃棄物の覆土に必要な大量の土砂の一部とし
て、安定処理等を行った建設泥土を利用しています。
建設泥土リサイクル指針」を作成し、公共工事から排出
される建設泥土のリサイクルを推進しています。
この指針に基づいて、東京地下鉄株式会社東京メト
図表
地下鉄副都心線工事における建設泥土のリサイクル
※流動化処理土とは
泥水にセメント等を混合した
流動性の高い埋戻し用資材
建設泥土
副都心線建設現場
流動化処理土製造プラント
駅舎部の埋め戻し等に
流動化処理土を利用
流動化処理土
●再生利用指定制度の活用
建設泥土のリサイクルをさらに推進していくためには、
幅広い建設工事で、改良された建設泥土が有効に利
用されていくことが必要です。このため、都は、2007
廃棄物処理法の特例措置である再生利用指定制度
の充実を図りました。
この制度により知事の指定を受けた場合には、廃棄
物処理法の規制が緩和され、建設泥土等の有効利用
(平成19)年2月に東京都廃棄物規則の改正を行い、
を円滑に行うことができるようになりました。
図表
確実に適正な再生利
用が行われることを
確認し、指定
建設泥土改良土の利用
再生利用指定
知事
再生利用指定制度の仕組み
道路や鉄道の盛土
廃棄物処理法の
規制が緩和され、
廃棄物の有効利
用が容易となる。
河川堤防の築造
公園・緑地・宅地の造成
マニフェスト不要
廃棄物処理業の許可不要 等
工作物の埋戻し
水面埋立て
10
等
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
東京都廃棄物規則改正の概要(個別指定制度関係)
廃棄物処理法の特例措置の一つである知事の再生利用指定制度(個別指定制度)に係る手続について簡素化・合
理化等を図り、建設資材等としての建設泥土等の再生利用を促進する。
○指定対象範囲の拡大
産業廃棄物再生輸送業及び産業廃棄物再生活用業の指定において、中間処理業者が処理を行ったものを再生
利用する者も対象に追加
営利を目的としない者であることという基準を廃止
○産業廃棄物の種類に応じた申請書類・指定基準の整備
○公共工事等に係る申請書類の簡素化
公共工事等における再生利用の積極的な推進を促すため、公共工事等に係る産業廃棄物再生活用業の申請書
類を簡素化
○指定の取消しに係る規定の整備
産業廃棄物再生輸送業者又は産業廃棄物再生活用業者が廃棄物の処理及び清掃に関する法律や東京都廃棄
物条例に違反する行為を行ったときなどに、指定を取り消すことができる旨の規定を整備
○実績の報告に係る規定の整備
産業廃棄物再生輸送業者又は産業廃棄物再生活用業者は、毎年度、再生利用等に係る実績を報告
(平成19年2月9日公布・施行)
な基準類が策定されています。
なお、建設泥土の再生利用促進については、国に
おいても積極的な取組が進められており、次のよう
建設泥土の再生利用促進に係る国の基準類
環境省 建設汚泥処理物の廃棄物該当性の判断指針について
http://www.env.go.jp/recycle/waste/kensetu_tuuti.pdf
国土交通省
建設汚泥の再生利用に関するガイドライン
建設汚泥の再生利用に関する実施要領
建設汚泥処理土利用技術基準
リサイクル原則化ルール
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/recycle/fukusanbutsu/kensetsuodei/menu6.htm
●建設泥土の再生利用の状況
2010(平成22)年度に都内で排出された建設泥土
での大規模な建設工事に伴い大量の建設泥土の発生
の再生利用量は98万トン、排出量に対する再生利用
が見込まれることから、引き続き再生利用の取組を進め
率は44.7%となり、2004(平成16)年度の再生利用
ていく必要があります。
量60万トンに対して63%の増となりました。今後も都内
図表
都内で排出される建設汚泥の再生利用状況
500
%
50
400
40
300
30
200
20
100
10
万トン
0
0
平成16
17
18
19
20
11
21
22年度
排出量(万トン)
再生利用量(万トン)
再生利用率(%)
資料:東京都産業廃棄物
経年変化実態調査
報告書より作成
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●建設リサイクルの推進
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律
(以下「建設リサイクル法」という。)では、建設廃棄物の
減量と再資源化を促進し、環境の保全を確保するた
め、一定規模以上の建設工事について、発注者に事
前届出を義務付け、元請業者には分別解体と特定建
設資材(コンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設
資材、木材、アスファルト・コンクリート)廃棄物の再資
源化及び発注者への事後報告等を義務づけていま
す。
この建設リサイクル法に基づき、都は実施指針(「東
京都における特定建設資材に係る分別解体等及び特
定建設資材廃棄物の再資源化等の促進等の実施に
関する指針」)を策定しています。この指針では、基本
的な理念や建設工事の各段階において関わるそれぞ
れの関係者の役割や責務等を示すとともに、特定建
設資材廃棄物のリサイクル率の目標を示しています。
図表
リサイクルに向け、積極的な取組を行っています。
また、実効性を確保するため、重点的に取り組むべき
事項などについて、戦略を策定することとし、これに基
づいて関係者は、戦略ごとに各種の施策を展開してい
ます。
図表
計画の実施主体となる関係者
①社会資本等の整備及び更新等に関係する者
(計画者、設計者、発注者、施工者、管理者など)
②建設資材の製造及び使用等に関係する者
(採取者、製造者、販売者、使用者、施工者、廃棄物
の処理者など)
③国土づくり、国土保全及び自然再生等に関係する者
(各事業者、管理者など)
④都民生活等に伴う副産物の処理及び利用に関係する者
(処理者、製造者、使用者など)
⑤社会資本等の維持管理に伴う副産物の処理及び利用に関係す
る者(処理者、製造者、使用者など)
⑥その他の関連行為に関係する者
都市鉱山を活用する
実施指針で設定している目標値
戦略1
平成22年度
リサイクル(再資源化等)率
特定建設資材廃棄物
コンクリート塊
建設発生木材
アスファルト・コンクリート塊
東京都建設リサイクル推進計画(概要)
コンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊
その他の建設廃棄物の活用等
東京の木を活用する
戦略2
建設発生木材・剪定枝葉・熱帯木材・都内で産出す
る木材の活用、都内産の緑化植物の活用等
建設泥土を活用する
99%以上
戦略3
●建設副産物のリサイクル
都内では、住宅や社会資本の整備・更新に伴い、建
設発生土や建設廃棄物などの建設副産物が大量に
発生しています。その発生を抑制するとともに、これら
を建設資材として有効に活用して、環境に与える負荷
の軽減と東京の持続可能な発展を図る必要がありま
す。
建設泥土の活用、都内処理率向上、一般指定制度・
個別指定制度の活用等
建設発生土を活用する
戦略4
戦略5
戦略6
戦略7
建設発生土・しゅんせつ土砂の活用、適正処理の確
保、土壌汚染対策等
廃棄物を建設資材に活用する
一般廃棄物、上水スラッジ、下水焼却灰等の活用等
建設グリーン調達を実施する
再生建設資材等の使用など建設グリーン調達を実施
建築物等を長期使用する
建築物・土木工作物の長期使用の促進
マルチモーダル化を推進する
戦略8
東京都は、建設副産物対策を総合的かつ計画的に
行うために「東京都建設リサイクル推進計画」を策定す
るとともに、基本ルールや具体的な取組を定めた「東京
都建設リサイクルガイドライン」を策定し、建設副産物の
戦略9
建設副産物の運搬は鉄道や船舶輸送等を含めてマル
チモーダル化
島の建設リサイクルを推進する
伊豆諸島、小笠原諸島で建設リサイクルを推進
戦略を支える基盤を構築する
戦略10 建設リサイクル法に係る施策展開、研究開発の推
進、理解と参画の推進、公産学民の連携協力など
図表 再資源化の目標値(「東京都建設リサイクル推進計画」平成20年4月)
対 象 品 目
平成22年度
平成27年度
94%
95%
建 設 廃 棄 物
97%
98%
99%以上
99%以上
コンクリート塊
99%以上
99%以上
95%
97%
建設発生木材
99%以上
99%以上
アスファルト・コンク
99%以上
99%以上
リート塊
99%以上
99%以上
85%
90%
建設泥土
90%
95%
建設混合廃棄物
H17年度比25%削減 H17年度比50%削減
90%
92%
建設発生土
95%
99%以上
(注)上段:全体の目標値、下段:都関連工事の目標値
12
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
(ⅱ)一般廃棄物のリサイクル促進
【都市鉱山の開発】
●希少金属等含有製品の回収促進に向けた取組
都は、リサイクルや適正処理が技術的・コスト的に困
難な傾向にあるものや、希少金属や有害物質を含むも
のなどについて、拡大生産者責任の考え方を基本に、
回収義務者が存在しない家庭系パソコンの回収・リサイ
クルスキームの構築など、製造事業者等による回収・再
資源化等の仕組みづくりについて、事業者や区市町村
と連携した取組を行ってきました。
2008(平成20)年3月には、「希少金属等含有製品
と共同して、国が実施する使用済小型家電からのレア
メタルリサイクルモデル事業に参加し、携帯電話の
他、ポータブル音楽プレーヤーや電子辞書など使用
済み小型家電の回収事業を実施しました。事業者、
都民、関係行政機関等と連携し、使用済みの電気・
電子機器に含まれるレアメタル等のリサイクルシステム
の構築など、事業者自らの発生抑制・リサイクルの取
組を促すための仕組みづくりに取り組んできました。
2012(平成24)年には、使用済小型電子機
回収促進協議会」を設置し、携帯電話及び小形二次電
器リサイクル促進のための検討会を立上げ、区市町
池のリサイクルの現状や課題、回収促進策について検
村独自の回収の促進と広域的・効率的な多種多様な
討を行い、その具体的な取組として、2008(平成20)
回収ルートを構築するとともに、都民・消費者への
年10月から2か月間、使用済み携帯電話の回収実験
普及啓発の手法について検討を行っている。また、
として、大学、地下鉄駅等都内20か所に回収箱を設置
2012(平成24)~2013(平成25)年度
するとともに、携帯電話のリサイクルに関する都民の意
については、新たに回収を始める区市町村に対して
識調査を実施しました。
財政面での補助を行っている。
また、2009(平成21)年からは、江東区、八王子市
図表
事業者による回収・リサイクルの仕組み(携帯電話・PHS)
(資料:モバイル・リサイクル・ネットワーク)
13
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【廃プラスチック類のリサイクル促進】
●容器包装リサイクル法に基づく分別収集促進計画の策定
容器包装リサイクル法に基づき、都では、各区市町村
が策定した「区市町村分別収集計画」における容器包
装廃棄物(全11品目)の排出量や分別収集見込量をも
とに、都内における排出や分別収集の将来の見込量、
分別収集を促進するための都の取組などを定めた分別
収集促進計画を策定しています。
図表
品 目
ガラスびん
無色
茶色
その他
ペットボトル
スチール缶
アルミ缶
紙パック
紙製容器包装
白色トレイ
プラスチック製容器包装
段ボール
2010(平成22)年度に策定された第六期計画 で
は、スチール缶・アルミ缶・ペットボトルは100%、ガラ
スびんは98%、紙パック・ダンボールは92%の区市町
村が計画を策定したほか、これまで他の品目に比べ取
組の遅れていたプラスチック製容器包装について、計
画を策定する区が増加するなど、分別収集への取組
が進んでいます。
資源回収状況
平成21年度実績
区部
多摩地域 島しょ地域
34,329
14,814
72
18,240
8,987
19
27,375
8,198
22
31,391
11,136
135
18,269
7,681
108
9,766
5,379
93
842
634
0
298
401
0
230
73
0
27,567
37,233
3
76,165
29,115
96
平成22年度実績
区部
多摩地域 島しょ地域
34,776
14,485
27
17,956
8,714
18
26,534
8,039
79
31,774
11,295
134
17,579
6,964
111
10,043
5,380
89
762
737
18
202
942
0
236
115
0
27,941
38,897
3
71,364
27,895
96
14
平成23年度実績(速報)
区部
多摩地域 島しょ地域
34,709
14,285
29
18,040
8,527
15
27,411
7,959
78
35,619
11,543
133
17,192
6,732
74
9,491
5,281
66
748
626
0
68
362
0
279
58
0
27,561
44,736
3
74,835
41,983
101
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●一般廃棄物処理施設向け環境報告書ガイドラインの普及
環境報告書は、一般に事業者がその活動に伴う環
境配慮や環境への取組等を公表し社会からの評価を
受けるための報告書とされ、①環境コミュニケーション
ツール、②社会的な説明責任を果たすツール及び③
事業者自身の環境保全活動推進のツールとしての役
割があります。民間企業では企業の社会的責任として
環境保全活動に加え社会的貢献の内容等が公表され
ています。
都内の区市町村や一部事務組合は環境報告書を作
成し、地域住民等に対し、清掃工場や破砕処理施設な
どの一般廃棄物処理施設の環境保全対策や安全対策
の情報発信を行ってきましたが、都民の環境への関心
が高まる中で、環境報告書の内容の充実が求められる
ようになってきました。
こうしたことから、都では、既に環境報告書を発行して
活動を広く公開し、都民との信頼関係や透明性を高め
ることを目的としています。環境報告書への記載が重
要な分野としては、①基本的事項、②事業活動にお
ける環境配慮の方針・目標・実績等の総括、③環境マ
ネジメントに関する状況、④事業活動に伴う環境負荷
及びその低減に向けた取組の状況及び⑤社会的取
組の状況の5分類を挙げています。
廃プラスチック類のサーマルリサイクルを促進するた
めには、施設の安全性や環境負荷に係る情報発信、リ
スクコミュニケーションが重要であることから、都は、本
ガイドラインの一層の普及に努めています。
理施設向け環境報告書ガイドライン」を策定しました。
●清掃工場等における環境報告書の作成
都内区市町村の多くの清掃工場等は、都民の一層
の信頼性向上を図るため、都が策定した一般廃棄物
処理施設向け環境報告書ガイドラインを参考に環境
報告書を作成・発行しています。
東京都環境局のホームページで環境報告書を公表
している施設〔平成24年4月現在〕
本ガイドラインは、環境省が発行した環境報告書ガイド
(http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/general_
ライン2003年度版を踏まえ、清掃工場等の「環境負荷
waste/report_guideline/report_waste_disposal/index.
低減の取組」と「社会的取組」との二つの側面に関する
html)
いる清掃工場等だけでなく、新たに発行する清掃工場
等に向けて、報告書作成の手引となる「一般廃棄物処
15
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【種類別の取組】
●資源持ち去りへの対策の強化
1999(平成11)年度以降、区部全域で行政による古
紙回収が本格化し、多摩地域も含めて、飛躍的に回収
量が増加しました。その一方で、古紙持ち去り被害は回
収量に比例して増加し、またその行為も組織的かつ巧
妙になってきました。
組織的、広域的な古紙持ち去り行為の根絶を目指し
て、「古紙持ち去り問題対策検討協議会」を2010(平
成22)年11月に設置し、検討を重ね、2011(平成2
3)年6月に「古紙持ち去り問題根絶に向けた取組」を
取りまとめました。この取組を通じ、東京都で持ち去り
行為の根絶を目指し、関係者間の情報共有を図って
いきます。
そこで東京都は、古紙回収業者、古紙問屋、製紙メ
ーカー等の古紙業界代表と連携し、区市町村とともに、
図表
家庭系古紙回収の流れ
古紙持ち去り根絶に向けた4つの行動
~目指せ!持ち去りのない社会~
組織的、広域的で悪質な古紙持ち去り行為等の根絶を目指し、
これまでの対策を着実に進めるとともに、新たな対策を構築します。
1 これまでの古紙持ち去り防止の取り組みを着実に進めます
行動1-1 多様な回収ルートを地域の特性に応じて選択
・古紙は有用な資源であり、地域の特性を生かして多様な
古紙の回収体制を維持していく。
2 新しい古紙持ち去り防止システムを構築します
行動2-1 古紙業界による持ち去り古紙の排除の取組
・古紙回収業界及び問屋業界は、優良事業者(所)を認定
する「再生資源回収事業者」制度及び「古紙商品化適格
事業所」制度を活用し、持ち去り行為を容認しない厳しい
体制作りを行う。
・製紙メーカーは、古紙直納問屋等に対し、持ち去られた
古紙を取り扱わない旨の宣誓書の提出を求めるなど、
持ち去り古紙排除の徹底策を検討する。
行動1-2 持ち去り禁止条例の制定を拡大
・行政回収や集団回収からの持ち去りを禁止する区市町村の
罰則付き条例の制定を進める。
行動2-2 全ての関係者間の情報共有
・組織的、広域的な古紙の持ち去り行為の防止を徹底する
ため、持ち去り業者情報を区市町村間で共有する。
・持ち去り防止には現場の状況判断を正確に把握することが
重要。区市町村は、現場で回収にあたる委託回収業者と
被害状況などの情報交換を行う。
・持ち去り行為を防止するため、警察との連携を密にする。
(http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/general_waste/koshi-mochisari.html)
16
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
(ⅲ)埋立処分場でのリサイクルの促進
【埋立処分場からのメタンガスの活用】
埋立処分場では、埋立処分されたごみが分解する過
程でメタン等のガスが発生します。中央防波堤内側埋
立地では、このガス(メタン成分約40%)を利用し1987
(昭和62)年1月から発電を開始しました。2006(平成
18)年2月にはガス発生量低下に対する効率向上のた
めの更新工事を行い、更に平成24年4月からは、発電
図表
機を増設するとともに、外側処分場から発生したガスを
利用した発電を行っています。
このメタンガス発電により発電された電力は、埋立地
内の各設備の消費電力として有効利用されることとあわ
せて、温暖化の原因物質であるメタンガスの減少に寄
与しています。
ガス有効利用フロー図
中防内側埋立地
ガス配管
●● ●● ●
ガス井戸
内側5箇所
環境局中防
合同庁舎
ガス有効利用施設
臨海道路
● ● ● ● ● ガス井戸
● 外側10箇所
● ●●●
ガス配管
A
ブ
ロ
中防外側
埋立処分場
ッ
中防外側埋立
地
(その1)
ク
ガス配管
ガス井戸
30kW×6基
95kW×1基
17
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
ウ 3Rの取組を支える体制づくり
【グリーン購入の普及啓発の促進】
●東京都グリーン購入推進方針
環境に配慮した物品及び役務の調達の意義・目的
東京都グリーン購入推進方針は、これまで都の各局
(本部・庁)においてそれぞれ進めてきた環境に配慮し
た物品及び役務(以下「物品等」という。)の調達をより
一層推進することにより、日常業務活動から生じる環境
負荷の低減を図ることを目的としています。また、都内
最大の事業者・消費者である都がこれを推進することに
より、環境配慮型製品の市場を拡大し、製造者等の製
品の開発や供給における環境負荷の低減に向けた取
組を支援するとともに、都民・事業者や他自治体による
環境配慮型製品の購入をさらに喚起し、持続可能な社
会の実現に寄与することを目指しています。
対象とする範囲
都における物品等の調達のうち、①消耗品及び備品
の購入、②物件借上、③印刷物の作成、④自動車によ
る運搬及び輸送、⑤食堂・小売を対象としています。
その他の製品やサービスの購入・借上等については、
可能な限り本方針を活用します。なお、公共工事に係
る再生資材等に関しては、「東京都建設リサイクルガイ
ドライン」、「東京都環境物品等調達方針(公共工事)」
において定めるものとしています。
製品やサービスの選択基準
物品調達に当たっては、その必要性をよく考えた上で、
価格・機能・品質だけでなく、環境への負荷ができるだ
け少ないものを選択して購入することとしています。そ
の際、可能な限り、製品やサービスの生産から流通、使
用、廃棄に至るまでのライフサイクルにおいて環境への
負荷が少ないものを選択することが必要です。そこで、
調達する各製品やサービスごとに、適正な価格・機能・
品質を確保しつつ、次の観点で他の製品等と比較して、
相対的に環境負荷の少ないものを選択することとして
います。
<製品やサービスの選択基準>
〔製造段階での環境配慮〕
・再生材料(再生紙、再生樹脂等)を使用したもの
・余材、廃材(間伐材、小径材等)を使用したもの
・再生しやすい材料を使用したもの
〔使用段階での環境配慮〕
・使用時の資源やエネルギーの消費が少ないもの
・修繕や部品の交換・詰め替えが可能なもの
・梱包・包装が簡易なもの、又は梱包・包装材に環境に配慮した材料を使用したもの
〔廃棄・リサイクル段階での環境配慮〕
・分別廃棄やリサイクルがしやすい(単一素材、分離可能等)もの
・回収・リサイクルシステムが確立しているもの
・耐久性が高く、長期使用が可能なもの
〔その他の環境配慮〕
・製造・使用・廃棄等の各段階で、有害物質を使用又は排出しないもの
・製造・使用・廃棄等の各段階で、環境への負荷が大きい物質(温室効果ガス等)の使用、排出が少ないもの
・その他
環境に配慮した物品等の調達の推進方法
・必要性をよく考え、適正量を調達する。
・都における物品等の調達においては、「製品やサービスの選択基準」及び「東京都グリーン購入ガイド」に従
い、品目別の環境配慮仕様を満たすものを調達することを原則とする。なお、ガイドに定めのない品目につい
ては、可能な限り、「エコマーク」、「グリーンマーク」、「国際エネルギースターロゴ」など第三者機関が認定す
るものもしくはこれらと同等なもの、又はグリーン購入法適合製品(グリーン購入法により国が定める「特定調
達品目」の「判断の基準」を満たすもの)の選択に努める。温室効果ガス削減のための新たな取組であるカー
ボン・オフセット認証ラベル、カーボンフットプリントマークについても適宜参考とする。
・環境局は、環境に配慮した物品等の調達の推進に必要な情報について、各局(本部、庁)への情報提供に努
める。
・必要に応じて、物品等調達担当職員に対する説明会、研修等を実施する。
・定期的に、環境に配慮した物品等の調達の取組状況を把握し、公表に努める。
・本方針は、原則として都の全ての組織に適用するものとし、環境マネジメントシステムとの関連を図りつつ全
庁的に推進するものとする。
18
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
その他
庁舎、敷地内において営業している食堂及び売店並
びに庁舎、施設、敷地の清掃業務を委託している事業
者、公の施設の指定管理者等に対しては、本方針の
趣旨を踏まえ、自身の活動においてエネルギー使用
や廃棄物発生の抑制など環境に配慮した取組を行うこ
と及び物品等の調達に当たっては環境負荷の低減に
努めることを要請するものとする。
●東京都グリーン購入ガイド
東京都グリーン購入ガイドは、都庁において「東京都
グリーン購入推進方針」に基づき物品を購入する際の
目安として定めたものです。
品名については、都の物品(消耗品及び備品)のうち
購入事例が多く、かつ環境配慮型製品の選択が可能
なものを対象としています。品名毎の環境配慮仕様とし
て、現時点で最低限考慮すべき事項については水準1
とし、要件ではないが配慮することが望ましい事項につ
いては水準2としています。また、それぞれの適用条件
や努力目標についても記載しています。
(2) 環境影響物品等の使用抑制
都のグリーン購入の対象は、①消耗品及び備品の購
入、②物件借上、③印刷物の作成、④自動車による運
搬及び輸送、⑤食堂・小売を対象とし、その他の製品
やサービスの購入・借上等についても可能な限り本方
針を活用することとしています。
東京都環境局ホームページ 該当情報アドレス
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/
tokyo_green/index. html
●平成24年度東京都環境物品等調達方針〔公共工事〕
目的
本方針は、公共工事において資材、建設機械、工法、
目的物など環境物品等の使用及び環境影響物品等の
使用抑制について必要な事項を定めて、これに基づく
環境物品等の使用の推進と環境影響物品等の使用抑
制を行うことにより、環境への負荷の少ない持続的発展
が可能な社会の構築を図り、現在及び将来の都民の健
康で文化的な生活の確保に寄与することを目的として
います。
環境物品等とは
建設資材の有効利用や廃棄物の減量化を促進するもの。具体的には、埋戻材としての 改良
土、溶融スラグを用いたコンクリート二次製品、都内産木材など
環境影響物品等とは
原材料の調達や製造に環境破壊を伴うものや使用することにより環境に悪影響を与えるもの。
具体的には、フロン含有資材、揮発性有機化合物(VOC)を含む資材、熱帯雨林材など
適用範囲
東京都が2012(平成24)年度に施行する公共工事
に適用するものとして、都の監理団体が施行するものを
含むものとしています。また、都の報告団体が施行する
工事についてもできる限り本方針に基づき環境物品等
の使用の推進及び環境影響物品等の使用抑制に努め
ることが望ましいとしています。民間工事においても環
境物品等の使用及び環境影響物品等の使用抑制を図
ることが望ましいことから、東京都環境物品等調達方針
(民間事業版)を作成し、連携協力、情報提供その他の
取組を行うこととしています。
基本的考え方
(1) 環境物品等の使用の推進
公共工事(道路、河川、公園、市街地整備、庁舎営
繕、公営住宅、鉄道、軌道、港湾、空港、農林、水産、
廃棄物、水道、下水道、教育、医療、福祉、市場、その
他。以下同じ。)の実施に当たっては、以下の基本的
考え方に基づき、環境物品等の使用を推進する。
①建設資源循環への寄与
②廃棄物の減量化及び最終処分場の延命化
③他産業廃棄物の減量化及び最終処分場の延命
④都内産の資材の活用
⑤温室効果ガスの削減
公共工事の実施に当たっては、以下の環境影響物
品等の使用を抑制する。
○原材料の調達や製造に環境破壊を伴うもの、使用
することにより環境に悪影響を与えるもの、エネルギ
ーや資源を浪費するもの等、環境影響物品等の使
用を抑制し、都民の健康で安全な生活の確保、自
然環境の保全等を図る。
(3) 公共工事での環境配慮
公共工事の実施に当たっては、以下の環境配慮を
行うものとし、本方針に基づくほか、関係法令、都の条
例・各種計画・指針類等を遵守若しくは準拠・整合す
る必要がある。
○公共工事は、社会資本などの整備及び更新等を遅
滞なく推進し、もって都民の豊かで安全な生活の確
保、自然環境の保全・再生・創出、東京の持続ある発
展の確保などを図るものであるが、工事の実施に当た
っては、以下の事項に関して十分な環境配慮を行い、
環境負荷の低減を図るとともに、事業目的を損なうこと
のないよう遅滞なく実施するものとする。
施行日 2012(平成24)年9月1日
東京都都市整備局ホームページ 該当情報アドレス
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/seisaku/recy/
index. html
19
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【環境教育・普及啓発の推進】
●埋立処分場の見学
廃棄物の減量とリサイクルの推進には、都民の理解と
協力が不可欠です。そこで処分場を管理・運営してい
る東京都廃棄物埋立管理事務所では、循環型社会実
現に向け、一般都民・学生・事業者の方に廃棄物問題
解決への環境意識を啓発するため、施設見学など環境
学習の機会を提供しています。
2009(平成21)年度からは、見学に訪れた児童が、
ごみ問題だけでなく地球温暖化など幅広い環境問題に
図表
総件数
1,520件
総人員
52,168 人
一般都民
件数
人数
191
3,758
外国人
件数
人数
14
217
ついて学習できるよう、東京都廃棄物埋立管理事務所
内に環境学習ホールをはじめとする展示施設を開設し
ました。この施設では、実際の展示物に加えて大型ス
クリーンにさまざまな映像を映し出すことで、より分かり
やすく関心を持ってもらおうと工夫されています。
23区内で唯一の埋立処分場であり、毎年、見学・視
察・取材等の希望が多く、特に小学校4年生の社会科
見学を中心として、5万人を超す見学者が訪れるなど、
処分場に対する高い関心が示されています。
見学者実績(平成23年度)
小・中学校
件数
人数
1,211
47,143
企業
件数
人数
24
308
高校・大学生
件数
人数
2
5
報道・取材
件数
人数
39
141
官公庁・議会
件数
人数
39
596
環境学習施設 概要
1 廃棄物 埋立処分
メイン展示
●一週間に出すごみ
●ごみの流れ
●不燃ごみの柱
●浸出水の処理
解説映像
●ごみの流れ
2 エネルギー 温暖化
埋立地の見学風景
メイン展示
●ものはどこから
●消費電力説明装置
●東京計算機
●太陽光発電装置・風力発電装置
解説映像
●わたしたちのくらしとCO2
●埋立処分場周辺の再生可能エネルギー
3 東京都の自然 水循環
メイン展示
●海の森
●東京都の地形
解説映像
●生きものどうしのつながり
●めぐっている水
●地球の温暖化
環境学習施設見学者説明会風景
※埋立処分場や環境学習施設の見学及び取材は、お申込み制です。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/landfill/index.html
20
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
施設
見取り図
中防庁舎正面玄関
A
ZONE
環境学習ホール( 面積200m2 )
7面の大型スクリーンに「ごみの流
れ」などを映し出します。
展示物やパネル、解説
映像を使って、説明員が
「エネルギーと地球温暖
化」、「ごみの処理」など
について解説します。
B/C
ZONE
多目的スペース(面積 100 ㎡×2 か所)
ごみ処理の歴史や3R等に関する展示を行っています。大型
ディスプレイや黒板もあり、様々な環境学習に活用できるス
ペースです。
21
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
(3) 適正処理の促進
用し、全国5か所で PCB 処理施設を整備しました。
日本環境安全事業株式会社は、東京ポリ塩化ビフ
ア 有害廃棄物の適正処理の促進
【ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の適正処理】
ポリ塩化ビフェニル(PCB)とは、化学的に合成され
た有機塩素化合物の一つで、日本では1954(昭和2
9)年から1972(昭和47)年までの19年間に約5万4
千トン生産・使用されていました。無色透明で化学的
に安定しており、耐熱性、絶縁性や非水溶性など優れ
た性質を持っていたため、変圧器やコンデンサ・安定
器などの電気機器用絶縁油などに幅広く利用されて
いましたが、1968(昭和43)年のカネミ油症事件にお
いて深刻な健康被害をもたらしたことから、製造及び使
用が禁止となりました。
その後、高温焼却による処理が一部実施されました
が、処理施設の安全性をめぐり住民の理解が得られ
ず、施設整備が進みませんでした。そのため、現在も、
なおPCB廃棄物として事業者が保管し続けている状況
にあります。長期保管に伴い、保管中であるPCB廃棄
物が不明になったり、使用中止後、保管されることなく
違法に廃棄処分されたりするなど環境リスクの拡大が懸
念されたため、国は日本環境安全事業株式会社を活
図表
図表
ェニル廃棄物処理事業に関する事業実施計画につ
いて、2002(平成14)年11月に国の認可を
受け、2005(平成17)年11月から無害化処
理を開始しました。また、2002(平成14)年
度に低濃度の PCB が変圧器(トランス)などの電
気機器中の絶縁油(PCB を絶縁油として使用して
いないもの)から検出されたことから国は、微量
PCB 汚染廃電気機器等の処理体制の整備を図るた
め、2009(平成21)年度に無害化認定制度の
対象となる廃棄物に微量 PCB 廃棄物を追加しまし
た。今後、微量 PCB 廃棄物は国の認定処理施設か
都道府県知事が許可した処理施設で処分すること
になります。なお、2012(平成24)年12月
末現在、国の認定取得施設は全国で7か所、都道府
県知事の許可施設は1か所あります。
PCB 廃棄物無害化処理装置
日本安全環境株式会社東京事業所※における処理実績
平成20年度
平成21年度
処理量
処理量
高圧トランス
49台
109台
リアクトル
181台
72台
高圧コンデンサ
2,256台
3,395台
PCB油
52,600 ℓ
94,250 ℓ
※1都3県のPCB廃棄物を無害化処理
分類
22
平成22年度
処理量
121台
103台
4,839台
121,710 ℓ
累計処理量
391台
409台
11,585台
293,360 ℓ
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●適正管理指導
廃棄物処理法では、PCBが含まれる廃棄物を「特別
管理産業廃棄物」として定めており、事業者は「特別管
理産業廃棄物管理責任者」を選任し、厳格な管理をす
ることが義務付けられています。
また、2001(平成13)年6月に公布された「ポリ塩化
ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別
措置法」(以下「特別措置法」という。)では、PCB廃棄
物を保管している事業者に毎年度、保管状況の届出を
義務づけるとともに、この毎年度の届出に基づき、都知
事がPCB廃棄物の保管状況を毎年公表することとなっ
ています。
しかし、PCB廃棄物の紛失などによる環境 汚染の
図表
未然防止のためには、保管中のPCB廃棄物だけでは
なく使用中のPCB製品についても適正に管理していく
必要があるため、都では「東京都PCB(ポリ塩化ビフェ
ニル)適正管理指導要綱」(以下「指導要綱」という。)
を2001(平成13)年6月に作成し、PCBの適正管理
に必要な手続きを定め指導の徹底を図っています。
さらに、微量の PCB 汚染の可能性が完全に否定で
きない電気機器については、PCB 濃度の分析により、
PCB 汚染の有無を確認し、電気機器に封入された絶縁
油の PCB 濃度が 0.5mg/kg を超える場合は、PCB 廃
棄物として適正管理するよう事業者等に求めています。
PCB の使用・保管等に関する届出書類一覧
区 分
届出の種類(根拠法令等)
PCB製品を使用している場合
使用の届出(指導要綱第5条)
使用を中止して保管した場合
PCB廃棄物の保管届出(指導要綱第6条)
使用中のPCBを譲り渡す場合又は譲り受ける場合
使用中PCB製品の譲渡し又は譲受け届出(指導要綱第9条)
PCB廃棄物を保管する場合
保管の届出(指導要綱第10条)
保管場所変更運搬計画書(指導要綱第11条)
保管事業場の変更届出(特別措置法施行規則第6条)
保管場所を変更する場合
特別管理産業廃棄物管理責任者を設置又は変更した場合 特別管理産業廃棄物管理責任者の設置・変更届出(指導要綱第12条)
PCB廃棄物を承継した場合
承継届出(特別措置法第12条)
紛失・不明の場合
紛失時の届出(指導要綱第13条)
事故を起こした場合
事故時の届出(指導要綱第14条)
使用状況の毎年度の報告(指導要綱第8条)
保管及び処分状況等届出(特別措置法第8条)
毎年度の報告
●都内の保管等の状況
特別措置法第8条に基づく、届出を集計した結果、2
表のとおりとなっています。なお、届出があった事業所
数は、7,854でした。
011(平成23)年3月末の都内の保管状況は下
都内における PCB 廃棄物の保管状況及び使用状況
機器種別
保管量
使用量
高圧トランス
998台
95台
高圧コンデンサ
16,630台
1,078台
PCBを含む油
50,206 ℓ
---- リアクトル
221台
59台
放電コイル
314台
8台
照明用安定器
133万個
12,882個
その他小型機器
18万6千個
376個
柱上トランス
5,122台
38,002台
油として保管
39,453 ℓ
---- 微量混入トランス
5,582台
2,112台
微量混入コンデンサ
3,057台
279台
微量混入PCB油
475,109 ℓ
---- 感圧複写紙
75,645 ㎏
---- PCB汚染物
815,243 ㎏
---- ウェス
80,025㎏
-----
図表
23
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【飛散性アスベスト廃棄物の適正処理の推進】
アスベストは、生産量のおよそ9割が建築物に使用さ
れており、建築物の解体、改修時に発生するアスベスト
廃棄物については、空気中に飛散することがないよう適
正処理が求められています。このため、都では、廃棄物
処理法のほか「建築物の解体又は改修工事において
発生する石綿を含有する廃棄物の適正処理に関する
指導指針」に基づき、解体事業者に対してアスベスト廃
棄物の適正処理を指導しています。
図表
また、飛散性アスベスト廃棄物の適正処理を確認する
ため、排出事業者(元請業者)に対し、工事前に「特別
管理産業廃棄物管理責任者設置報告書」などの提出
を求め、適正処理の確認を行っています。
さらに、排出事業者には、工事完了後に産業廃棄物
の最終処分の完了を知らせる産業廃棄物管理票E票
の写しを発注者に提出することを求め、発注者からも適
正な最終処分を確認することを指導しています。
飛散性アスベスト廃棄物適正処理確保の取組
廃石綿等処理計画書の提出
発注者による適正処理の確認
(記載内容)
処理計画書
排出事業者(元請業者)
東京都
・許可業者への委託を確認
・排出量の把握
・排出事業者名
・排出場所
・排出予定量(t)
・収集運搬業者名
・中間処理業者名
・最終処分業者名
マニフェストE票の写し
排出事業者(元請業者)
発注者
・最終処分の完了を確認
成18)年2月から受入れを開始しています。
また、都が管理する最終処分場において、都内から
発生する飛散性アスベスト廃棄物について、2006(平
アスベスト廃棄物の搬入状況
立入検査の実施及び説明会の開催
都では、アスベスト廃棄物を排出する建設現場や中
間処理施設への適正処理の指導、説明会を通じて各
種団体等への普及啓発を行っています。
24
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【水銀使用量の削減と適正処理】
有害物質である水銀は、環境中への排出を可能な限
り防止する必要があります。国連環境計画(UNEP)で
は、2003 年から、水銀の環境への影響評価等、地球規
模での水銀汚染に関連するプログラムを開始しており、
水銀によるリスク削減のための条約を 2013 年に制定す
ることが合意されています。
我が国では、年間の水銀需要は 1964 年の約 2, 5 00 ト
に促進すべき分野があり、製造・使用段階での水銀削
減、更には水銀含有廃棄物の回収の徹底と水銀の回
収を一層進めるなど、都としても水銀対策を講じていく
ことが必要です。
これらのことから、都は大消費都市及び環境先進都
市として、地球的規模の観点から水銀の環境への排出
防止に貢献するよう、①水銀使用製品の製造抑制・水
銀使用量の削減、②代替品への使用転換、③水銀使
用製品の廃棄管理・回収の徹底、④水銀使用製品の
回収後の適正処分に取り組んでいきます。
ンをピークに、水銀使用量削減の技術導入等により、
近年では 10 トン以下にまで減少してきています。それ
でも、製品の水銀フリー化や代替品への使用転換を更
イ 産業廃棄物の適正処理の促進
【広域的な不法投棄対策の充実】
産業廃棄物収集運搬車両の広域的な路上調査を行
っています。この調査は、高速道路や主要国道におい
て、産業廃棄物収集運搬車両を停止させ、産業廃棄
物が適正に収集・運搬されているかを確認するもので、
不適正処理を発見した場合には直ちに廃棄物の持ち
帰りを指示するなどの指導を行っています。
また、取締り強化のための新たな取組として、平成21
●産廃スクラム30
産業廃棄物の不適正処理は、近年、より広域化、悪
質化、巧妙化しています。
このような不適正処理を未然に防止するとともに、発
生した事案に対して迅速かつ的確に対応し、強力な指
導や行政処分を行うため、2000(平成12)年11月に
「産業廃棄物不適正処理防止広域連絡協議会(通称:
産廃スクラム21)」を設置しました。この協議会は、関東
甲信越及び福島、静岡エリアの都、県及び政令市で構
成され、現在、1都、11県、18政令市の30自治体によ
り産廃スクラム30として相互に情報交換や協力体制を
築いています。
産廃スクラム30では、取締り等の連携の一環として、
年3月に「産廃スクラム」と一般社団法人東京路線トラッ
ク協会との間で、「廃棄物の不法投棄の情報提供に係
る協定」を締結し、東京路線トラック協会加盟各社のトラ
ックドライバーが、業務中に不法投棄等を発見した場合
に、産廃スクラムに加盟する自治体へ情報提供を行う
仕組みをつくり、不法投棄の未然防止を図っています。
産業廃棄物収集運搬業者を指導する産廃Gメン
都外での不法投棄事件など、産業廃棄物の不適正処
理事案に、東京都の排出事業者や東京都の許可を持
つ産業廃棄物処理業者が関わっていることも少なくあり
都では、こうした産廃スクラム30の取組のほか、産業廃
棄物の不適正処理事案に対応する組織として、産廃G
メンが活動に当たっています。
25
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
与者への行政処分の実施、さらに排出事業者に遡って
原状回復に至るまでの責任追及を行っています。
ません。
都は、産廃Gメンを活用し、首都圏の自治体と協力・
連携し、都外における不法投棄現場の調査や、その関
●建設リサイクル法に基づく適正な再資源化推進への取組
設発生木材など特定建設資材廃棄物の再資源化率の
目標値を定め、再資源化の推進に努めています。
また、環境局では、法の対象となる工事の届出を受理
建設リサイクル法に基づき、東京都都市整備局で
は、2002(平成14)年に「東京都における特定建設資
材に係る分別解体等及び特定建設資材廃棄物の再資
源化等の促進等の実施に関する指針」を策定し、その
中で、コンクリート塊、アスファルトコンクリート塊及び建
する特定行政庁と協力し、合同で立入検査を実施し再
資源化について指導を行っています。
図表
建設リサイクル法に基づく行政指導・行政処分状況
内 容
19年度件数 20年度件数 21年度件数 22年度件数 23年度件数
立入件数
1,994
1,311
1,212
1,319
763
19条に基づく助言
0
0
0
0
1
19条に基づく勧告
1
0
0
0
0
20条に基づく命令
0
0
0
0
0
18条に基づく申告受理
0
0
0
0
0
(注)環境局所管分
●建物解体工事に係る現場指導
これまで都は、産業廃棄物処理業者に対する規制監
視や、違反行為を行った者に対する行政処分の実
施、近隣自治体と連携した各種調査の実施、排出事業
者や処理業者に対する各種講習会の開催など、さまざ
まな施策を通じて廃棄物の不法投棄の撲滅に努めて
きましたが、依然として不法投棄等の不適正処理が後
を絶ちません。その不法投棄件数の約7割が建設廃棄
物で、建物解体工事から発生する廃棄物が大きな割
合を占めています。
対する規制指導に加え、2007(平成19)年4月から、
都内全域で、建設廃棄物の発生元である解体工事現
場における現場指導を実施している。これは、廃棄物
の分別・保管・運搬状況、廃棄物の処分方法及び搬出
先(処分施設・保管施設)などの調査・指導を行い、調
査によって不適正処理などの疑いがある場合は、工事
の元請業者などに対する追跡調査を行うとともに、発注
者である施主にまで踏み込んで注意喚起を促し、不法
投棄の未然防止を図るものです。
こうした現状を踏まえ、都は、これまでの処理業者に
解体現場
26
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【産業廃棄物処理業の許可及び産業廃棄物処理施設の許可】
●産業廃棄物処理業の許可(法第 14 条、第 14 条の4)
廃棄物処理法の規定により、産業廃棄物の処理を業
として行おうとする者は、管轄する知事の許可を受けな
ければなりません。処理 業は産業廃棄物収集運搬
業、産業廃棄物処分業、特別管理産業廃棄物収集運
搬業、特別管理産業廃棄物処分業の4種類に区分され
ます。許可に当たっては施設に関する基準、申請者の
能力に関する基準、その他法令で定める基準に基づき
審査を行います。東京都における2011(平成23)年
度の許可申請件数は、3,244件、届出件数は、5,1
00件でした。
図表
産業廃棄物処理業の年度別許可申請・届出件数(法第14条、法第14条の4)
許可申請
届出
年 度
廃棄物の種類
新規
変更
更新
小計
変更
廃止
小計
産業廃棄物
803
172
1,763
2,738
4,025
97
4,122
平成22年度 特別管理産業廃棄物
33
16
124
173
733
7
740
合 計
836
188
1,887
2,911
4,758
104
4,862
産業廃棄物
898
201
1,966
3,065
4,268
90
4,358
平成23年度 特別管理産業廃棄物
52
15
112
179
729
13
742
合 計
950
216
2,078
3,244
4,997
103
5,100
2011(平成23)年度末における産業廃棄物処理業許
可業者数は14,218件であり、前年度末に比べて
図表
合計
6,860
913
7,773
7,423
921
8,344
537件増加しています。業の種類別では収集運搬業が
多くを占めています。
産業廃棄物処理業の許可業者数(法第14条、第14条の4)
平成22年度末
平成23年度末
特別管理
特別管理
産業廃棄物
合 計 産業廃棄物
産業廃棄物
産業廃棄物
保管・積替えを除く
11,953
862 12,815
12,468
884
収集・運搬業
保管・積替えを含む
475
45
520
475
45
中間処理業
327
19
346
327
19
処分業
最終処分業
0
0
0
0
0
合 計
12,755
926 13,681
13,270
948
業の種類
合計
13,352
520
346
0
14,218
特別管理産業廃棄物の種類別の許可状況は次表のと
おりです。
図表
特別管理産業廃棄物処理業の許可業者数
平成22年度末
平成23年度末
特別管理産業廃棄物の種類
収集運搬業 処分業
合計
収集運搬業 処分業
合計
廃油(引火点70℃未満)
534
5
539
523
5
528
廃酸(pH2.0 以下)
526
6
532
512
8
520
廃アルカリ(pH12.5 以上)
477
11
488
465
13
478
感染性廃棄物
299
7
306
270
7
277
廃石綿等
377
0
377
351
0
351
特定有害産業廃棄物
その他
435
7
442
442
0
448
(注)複数の種類の特別管理産業廃棄物の許可を持つ事業者がいるため前表の数値とは一致しない。
27
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●産業廃棄物処理施設の設置許可(法第15条)
法令で定める産業廃棄物処理施設を設置しようとする
者は、申請の際、周辺地域の生活環境に及ぼす影響
についての調査の結果を記載した書類を添付し、管轄
する知事の許可を受けなければなりません。特に、焼
却施設、最終処分場、ポリ塩化ビフェニル処理施設及
び廃石綿等又は石綿含有廃棄物の溶融施設を設置す
る場合には、知事は申請内容の告示・縦覧を行うととも
に、関係区市町村の長、利害関係者及び専門家から
図表
の意見聴取を行うこととなっています。
許可に当たっては法令で定める技術上の基準、生活
環境保全への配慮等について審査を行うとともに、許
可施設の使用に際して知事による使用前検査が義務
付けられています。東京都における2011(平成23)年
度末の産業廃棄物処理施設数は348件です。
産業廃棄物処理施設設置数(法第15条)
(平成23年度末)
設置数
1 汚泥の脱水施設
93
2 汚泥の乾燥施設
5
3 汚泥の焼却施設
11
4 廃油の油水分離施設
4
5 廃油の焼却施設
7
6 廃酸又は廃アルカリの中和施設
1
7 廃プラスチック類の破砕施設
43
8 廃プラスチック類の焼却施設
12
9 木くず又はがれき類の破砕施設
142
10 金属等を含む汚泥のコンクリート固化施設
0
11 水銀又はその化合物を含む汚泥のばい焼施設
0
12 汚泥、廃酸又は廃アルカリに含まれるシアン化合物の分解施設
3
13 廃石綿等又は石綿含有産業廃棄物の溶融施設
0
14 廃ポリ塩化ビフェニル等、ポリ塩化ビフェニル汚染物又はポリ塩化ビフェル処理物の焼却施設
0
15 廃ポリ塩化ビフェニル又はポリ塩化ビフェニル処理物の分解施設又は分離施設
1
16 廃ポリ塩化ビフェニル汚染物又はポリ塩化ビフェニル処理物の洗浄施設又は分離施設
1
17 産業廃棄物の焼却施設(3、5、8、 を除く。)
20
処理施設の種類
中
間
処
理
施
設
最
終
処
分
場
遮断型埋立処分場
0
安定型埋立処分場
1
管理型埋立処分場
4
合 計
348
また、2011(平成23)年度の許可申請件数は5件、届
出件数は113件でした。
図表 産業廃棄物処理施設の設置許可申請・届出件数(法第15条)
年 度
平成22年度
平成23年度
新規
8
2
許可申請件数
変更
譲受・借受等
5
0
3
0
小計
13
5
28
変更
79
86
届出件数
廃止
7
27
小計
86
113
合計
99
118
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【排出事業者・処理業者への指導】
排出事業者及び処理業者は、産業廃棄物を保管・運
搬・処理する際に、法令で定める基準等を遵守し、適正
に処理しなければなりません。都では不適正処理を防
止するとともに、その基準等の周知を図るために、各種
の規制指導を実施しています。なお、産業廃棄物に関
する許可や規制指導については、2001(平成13)年
度から、区部及び島しょ地域は環境局廃棄物対策部産
業廃棄物対策課で、また多摩地域は多摩環境事務所
廃棄物対策課で、より地域に密着した対応を行ってい
ます。
また、近年の廃棄物処理法の改正や相次ぐリサイク
ル関連法の施行を受け、これらの周知を図ることも立
入検査・立入指導の実施時の重要な業務となっていま
す。
〔特別管理産業廃棄物管理責任者の設置の届出〕
特別管理産業廃棄物を生ずる事業者は、廃棄物処
理法により特別管理産業廃棄物管理責任者の設置を
義務付けられていますが、都ではその設置及び変更
の都知事への届出を、要綱により求めています。
●排出事業者に対する規制指導
〔立入検査及び立入指導〕
立入検査及び立入指導は、特に特別管理産業廃棄
物を排出する事業所、産業廃棄物の処理について周
辺住民より苦情のあった事業所を中心に実施していま
す。排出事業者に対しては、主に次の事項について
立入検査及び立入指導を行い、排出者責任の徹底、
減量化・資源化の推進を図っています。
(平成20)年度から、産業廃棄物管理票(マニフェスト)
○保管・運搬基準、処理基準等の遵守
告書の受付事務を行っています。
〔産業廃棄物管理票交付等状況報告書の提出〕
廃棄物処理法第12条の3第7項の規定により、2008
を交付した事業者は、前年度1年間の管理票に関する
報告書を都道府県知事に提出することが義務化されて
います。このため、都においても、対象事業者からの報
○処理委託基準(委託契約書・産業廃棄物管理票(マ
ニフェスト)に係る法定基準)の遵守
○産業廃棄物の管理及び処理体制の整備
○減量化・資源化等に関する指導や情報提供 など
図表
平成23年度産業廃棄物排出事業者指導実績
排出の区分
立入検査件数
産業廃棄物
特別管理産業廃棄物
合 計
1,583
333
1,916
29
文書による行政指導件数
指示
警告
勧告
47
3
0
1
0
0
48
3
0
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●処理業者等に対する規制指導
都内の排出事業者の多くは、自ら産業廃棄物を処理
することなく、処理業者等に委託して処理しているのが
現状です。このため、産業廃棄物の適正処理を目的
に、処理業者等に対する指導を行っています。
●行政処分
廃棄物処理法は、不法投棄などの不適正処理が行
われた場合に、都道府県知事が実行行為者や排出事
業者に対して原状回復を求める措置命令や、法に違
反した処理業者に対して事業許可の取消し、事業停止
等の行政処分を行うことを規定しています。
近年、全国的な不法投棄事件の頻発などを背景に度
重なる法改正が行われ、排出事業者責任の徹底や罰
則の強化等が図られてきましたが、法の厳格な運用を
担保する上から行政処分の厳正な執行がより一層求め
られています。
都では、廃棄物処理法に係る行政処分の基準や事
務手続を定めた「行政処分要綱」を制定し、それを局の
窓口やホームページで公表するなど、行政処分の公
平性と透明性とを確保しています。
また、行政処分の事実を公表することで、排出事業者
〔立入検査及び立入指導〕
処理業者の中には、施設や管理体制等に改善を要
する者や、法令に対する理解や認識が不十分な者もい
ます。また、無許可で処理を行う者がいる場合がありま
す。とりわけ、処理業者による保管積替や中間処理、
最終処分において不適正な処理が行われると、周辺の
生活環境に重大な支障を生じるおそれがあります。
そこで、都では、産業廃棄物の処理を行う業者につ
いて立入検査及び立入指導を行い、法令で定める違
反行為の防止と是正に努めています。
及び処理業者の不適正処理の抑止を図っています。
〔処理実績報告の提出〕
都では、産業廃棄物の収集及び運搬、処分を業とし
て行う業者に対し、運搬・処分実績に関する報告書の
提出を求めています。
図表
区分
立入検査件数
許可業者
その他
合 計
439
59
498
平成23年度産業廃棄物処理事業者等指導実績
文書による行政指導件数
指 示
警 告
101
1
0
0
101
1
30
行 政 処 分 件 数
改善命令
措置命令
事業停止
許可取消
1
0
0
17
0
0
0
0
1
0
0
17
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【排出事業者、産業廃棄物処理業者の報告・公表制
度の実施】
産業廃棄物の適正処理を確保するためには、まず、
排出事業者の排出者責任の徹底が必要です。排出事
業者には、廃棄物処理法により、最終処分に至るまで
適正な処理が確保されるよう取り組む義務があり、その
取組の状況が広く公表されることが必要です。また、産
業廃棄物処理業者が能力以上の処理を請け負い、無
許可業者等へ横流しする結果となるのを防ぐため、中
間処理施設、最終処分場及び保管・積替え施設を有す
る処理業者の処理の状況が明らかであることが必要と
なります。
そこで、都は、2005(平成17)年3月に東京都廃棄
物条例を改正し、新たに産業廃棄物の排出事業者及
び処理業者に対して適正処理を確保するために取り
組んでいる事項や処理の状況を知事に報告することを
義務付け、その内容を都のホームページで公表する
制度を創設し、2005(平成17)年9月から開始してい
ます。
都は、本制度のもとに、不適正な処理についての立
入検査や指導を強化することで、産業廃棄物の不法
投棄撲滅と適正処理の徹底を目指していきます。
産業廃棄物を排出する大学及び自然科学研究所等
〔報告・公表内容〕
産業廃棄物の減量と適正処理を実現するために取り
組んでいる次の事項等について、年1回報告。その内
容を東京都のホームページで公表
○廃棄物の減量及び処理に係る管理体制
○関連事業者(子会社、下請事業者、納入事業者な
ど)減量及び適正な処理の普及、支援等の取組
○処理を委託した産業廃棄物の適正処理を確保する
ための取組(処理業者の選定方法など)
●産業廃棄物処理業者の処理状況の報告・公表
〔制度の対象となる処理業者〕
積替え保管を行う産業廃棄物収集運搬業者、産業
廃棄物処分業者
〔報告・公表内容〕
処理状況を示す次の事項等について、年2回報告。そ
の内容を、東京都のホームページで公表
○マニフェストの枚数・電子マニフェストの報告件数◦積
替・保管場所の搬入量・保管量・搬出量、処分場所
の搬入量・保管量・処分量・搬出量
○使用車両の延べ台数
●排出事業者の適正処理状況等の報告・公表
〔制度の対象となる排出事業者〕
建設業(資本金3億円超)、製造業(従業員300人
以上の工場)、病院、感染性産業廃棄物や特定有害
図表
○積替・保管場所、処分場所の現況(施設などの写真)
産業廃棄物に係る報告・公表制度概要
31
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
ウ 一般廃棄物の適正処理の促進
【在宅医療廃棄物の適正処理の促進】
●薬局による注射針の回収等
東京都薬剤師会は、都からの働きかけを契機に、
り扱うほぼ全ての薬局に普及しました。
高齢化社会の進展と医療技術の進歩により使用済み
2002(平成14)年11月から、薬局による在宅医療廃棄
注射針を含め、家庭から排出される在宅医療廃棄物は
物(家庭から排出される使用済み注射針)の回収事業
年々増加しており、その適正処理はますます重要にな
を杉並区と練馬区とでモデル回収事業として開始しまし
ることから、都は、関係者間の密接な連携策について
た。その後、2006(平成18)年3月までに区部及び多
検討を進めていきます。
摩地域の全域に拡大し、薬剤師会に加盟し注射針を取
回収薬局の看板
使用済み注射針回収容器
回収対象物
在宅医療廃棄物のうち在宅患者が薬局から購入し、
使用済みとなった注射針
事業実施者
社団法人東京都薬剤師会及び各薬剤師会支部
事業内容
在宅患者が薬局から購入し、家庭からごみとして排出
されている使用済み注射針を薬局で回収し、適正処理
します。
図表
回収事業フロー図
区
ン
宅
管
タ
患
(3)
理
ー
局
者
(2)
(4)
特別管理産業廃
棄物処理業者
地
セ
薬
在
(1)
(1)薬局は、在宅患者が注射針を購入する際に、使用済み注射針を入れる回収容器等を配布します。
(2) 在宅患者は、使用済み注射針の入った回収容器を、注射針を購入した薬局へ持ち込みます。
(3)薬局は、各薬剤師会支部が管理する地区管理センター(薬剤の保管センター)に薬剤を受け取り
に行く際などに、保管していた使用済み注射針の入った回収容器を持ち込みます。
(4)薬局から持ち込まれた回収容器は、地区管理センターに集積され、特別管理産業廃棄物として
専門の処理業者に収集・運搬、処分を委託し、適正に処理されます。
32
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【区市町村に対する支援等】
●区市町村行政講習会の開催
都は、2000(平成12)年度の清掃事業の特別区への
移管を契機に、広域的な立場から、区市町村が実施す
る清掃・リサイクル事業への支援の一環として、区市町
村職員を対象に講習会を開催しています。区市町村の
図表
年度
廃棄物処理と環境問題
廃棄物処理とISO14000
震災廃棄物対策
廃棄物処理技術の展開
グッズとバッズの経済学
「東京の廃棄物と行政行動」中間のまとめ
「東京都廃棄物処理計画」中間のまとめ
13
廃棄物行政の経済活動を考える
最近のガス化溶融炉の動向について
廃棄物技術情報の提供について
廃棄物法制の変遷と今後自治体に期待されるもの
溶融スラグの普及拡大
14 循環型社会の実現に向けた市民・事業者・行政の役割
グリーン購入~持続可能な社会の構築に向けて~
多摩からの提言 家庭ごみの有料化~現状と課題~
<パネルディスカッション>
産業廃棄物対策の取組について
15
循環型社会における廃棄物最終処分場の役割
16
17
18
19
21
22
廃棄物処理法の解説
環境報告書の利用促進について
震災がれきの処理について
廃棄物会計基準やコスト分析が求められる背景
東京都の新たな公会計制度の概要
廃棄物会計基準を活用したベンチマーキングについて
廃棄物会計基準の策定状況について
食品リサイクル法の改正について
廃プラスチックのリサイクル推進について
資源の側から見た電子機器リサイクルの意義
(小型電子機器リサイクルのデモ含む)
東京都3R専門家会議のまとめについて
これからの施設管理、安全管理について
最近の水銀を巡る動きについて
家庭から出る廃プラスチックの今後の動向
23 廃棄物の定義・区分と適正処理について ほか
電気電子機器リサイクルについて
ーズや課題に沿った対応や施策展開の一助とするた
め、テーマを設定し、廃棄物学の専門家等を講師に招
いています。
これまでの開催状況
テーマ
21世紀の廃棄物管理に向けて
廃棄物リサイクル関連の新たな法制度
LCA法の観点からリサイクルを考える
環境経営の最前線
12
廃棄物行政に新しい風を吹き込むとともに、時代のニ
講師(所属等は当時 敬称略)
国立公衆衛生院 主任研究官 大迫政浩
都環境局職員
株式会社杉山・栗原環境事務所 代表取締役 杉山涼子
サントリー株式会社 環境室長 畑 隆雄
㈱宝酒造 環境業務部次長 吉田 陽
東京農工大学工学部教授 細見正明
日本検査キューエイ株式会社 主任審査員 坪井信博
環境省廃棄物リサイクル対策部企画課
広域臨海環境整備係長 池原公司
都環境局職員
慶應義塾大学 経済学部教授 細田衛士
都環境局職員
都環境局職員
法政大学 経済学部教授 黒川和美
東京都立大学 名誉教授 平山直道
都環境局職員
上智大学 法学部教授 北村喜宣
東京二十三区清掃一部事務組合・多摩川衛生組合
都環境局職員
ジャーナリスト 環境カウンセラー 崎田裕子
株式会社エコマネジメント研究所 代表取締役 森下 研
青梅市・日野市・清瀬市・昭島市・福生市・東村山市・羽村市職員
都環境局職員
独立行政法人国立環境研究所 循環型社会形成推進
廃棄物研究センター最終処分技術研究開発室長 井上雄三
都環境局職員
都環境局職員
都環境局職員
都環境局職員
都出納長室職員
京都府立大学 人間環境学部講師 山川 肇
株式会社三菱総合研究所 地球環境研究本部研究員 長谷川 健
都環境局職員
独立行政法人物質材料研究機構 材料ラボ
ラボ長 原田 幸明
都環境局職員
都環境局職員
鳥取環境大学 環境情報学部 環境マネジメント学科
特任教授 田中 勝
日本プラスチック工業連盟 久保直紀
都環境局職員
環境省・足立区・世田谷区・武蔵野市・調布市・都環境局職員
33
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
エ 廃棄物処理施設の適切な管理運営
●埋 立 処 分 場 の環 境 負 荷 低 減
都の埋立処分場の建設及び管理・運営に当たって
緑化、ビオトープの設置、環境学習拠点の整備など、
は、廃棄物処理法や海洋汚染等及び海上災害の防止
地球環境を保全する施策の実施も取り組んでいま
に関する法律等の関連法規を遵守するため、施設の
す。
設置、作業管理面等で十分な配慮を行っています。
また、2000(平成12)年度の ISO14001 認証
現在、都の埋立処分場では、下水道局との協定に
基づき、ごみの中を通過し汚水となった浸出水を2
取得以来、環境マネジメントシステム(EMS)の
011(平成23)年度実績で日量平均9,400
仕組みを活用して、ごみの飛散防止やハエなどの害
㎥、排水処理場で下水排除基準以下に処理した後、
虫発生の防止、護岸外への浸出水流出防止や排水処
砂町水再生センターへ送水しています。
理施設の適切な維持管理などに取り組んでいます。
また、処分場から発生するメタンガスを利用したバ
処分場の浸出水は、埋め立てた廃棄物の種類、埋
立期間、降雨量等の影響を受けその水質が大きく変
イオマス発電や太陽光発電のほか、敷地及び建物の
化するため、日常的な水質測定を行い、適正な排水
処理に努めています。
図表
排水処理場
施設名
処理能力(日量)
第一排水処理場
4,500m3
第三排水処理場
11,500m3
稼動年月
昭和54年11月
平成 9年 6月
処理方法
生物処理・凝集沈殿法
脱窒素・凝集沈殿法
(注)処理対象処分場等の面積 440ha
図表
排水測定結果(平成23年度)
(単位:mg/L(pHを除く。))
主な測定項目
pH
BOD COD SS 鉛 亜鉛 カドミウム クロム 銅 窒素総量
120
下水排除基準等
5~9
600 150 600 0.1 2
0.1
2
3
排水処理場測定結果 7.4~7.9 4
87
4 ND 0.13
ND
0.04 0.02
37
(注1)下水放流水質測定結果は、平均値を示す。
(注2)NDは、定量下限値未満をいう。
図表 ダイオキシン類測定結果(平成23年度)
下水放流水
処分場内大気
※)維持管理基準
調査地点数 調査回数
2
2
5
2
ごみの埋立処分に当たっては、ごみの飛散等によ
濃度
0.0014~0.047
0.023~0.071
環境基準
単位
※)10
pg-TEQ/L
0.6
pg-TEQ/m3
搬入路の清掃、散水などにより、処分場の環境保全
る周辺環境への影響を防ぐため、ごみ層3mごとに
に努めています。
50㎝の覆土を行うサンドイッチ工法による埋立
都の埋立処分場では、埋立処分されたごみが分解
作業を行っています。また、焼却灰については、深
する過程でメタン等のガスが発生しますが、このガ
さ4~5m、幅10m、長さ60m程度の穴を掘り、
その中に焼却灰を投入する方法(額縁方式)を採用し、
灰の飛散防止を図っています。さらに、処分場内の
スについては、約60m間隔に鋼製パイプを設置し、
速やかにガスを放散させ、処分場の安定化及び火災
防止を図っています。
34
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●処 分 場 での空 間 放 射 線 量 率 の測 定
放射性物質を含む廃棄物等を埋め立てることに
な お 、 1 キ ロ グ ラ ム 当 た り 8,000 ベ ク レ ル
よる周辺への影響等を確認するため、都は、平成
(Bq/kg)を超える焼却灰の一時保管については、
23 年5月から処分場内の空間放射線量率及び同年
平成 23 年7月から、東京二十三区清掃一部事務組
6月から放流水等の放射能濃度を測定し、毎週、環
合が埋立地内で実施している。
境局のホームページで公表している。
図表
測定箇所
測定値
処分場周辺等の空間放射線量率(高さ 1.0m)(平成23年度)
(単位:μSv/h)
処分場周辺及び 清掃工場焼却灰
清掃工場焼却灰
清掃工場焼却灰
中防合同庁舎 (主灰)埋立エリア (集じん灰)埋立エリア (集じん灰)一時保管エリア
0.09~0.22
0.09~0.34
0.09~0.28
0.09~0.17
図表 放流水等の放射性濃度(平成23年度)
脱水汚泥(Bq/kg)
下水放流水 処分場浸出水
採取箇所
(Bq/L)
(Bq/L)
第一排水処理場
第三排水処理場
測定値
不検出
不検出
17~218
不検出
※「不検出」とは、検出下限値未満を表す。
●一般廃棄物処理施設・リサイクル施設整備に係る支援
ますが、建替え等に当たっては、エネルギーを有効に
利用するため、より効率の高い排熱利用や廃棄物発電
が導入されるよう必要な支援を行っていきます。
また、区市町村においては、容器包装等の分別収集
に関わるリサイクル施設も資源の有効利用・処分場の
埋立減量化に寄与する有効な施設であり、その導入に
ついても必要な支援を行っていきます。
清掃工場で発生する熱エネルギーは、近隣の公共施
設等や地域冷暖房等への熱供給や廃棄物発電に利
用できます。清掃工場の熱エネルギーを有効に利用す
ることで、化石燃料の消費が抑制され、温室効果ガス
の削減に寄与することができます。
今後、多摩地域の多くの清掃工場が更新時期を迎え
●島しょ地域におけるし尿処理等の有機性廃棄物の
資源化促進
一方で、2007(平成19)年2月からは、し尿又は浄化
槽に係る汚泥を処理(硫酸第一鉄もしくは硫化第二鉄
を0.1%以上混入又は粉砕)したものについては、海
洋投入処分を行うことができなくなりました。
このような状況の中で、都は、島しょ地域におけるし尿
し尿処理施設については、廃棄物処理法により、生
活環境の保全上、最低限満たすべき技術上の基準が
定められていますが、1997(平成9)年度から、し尿及
び浄化槽汚泥のみならず、その他の有機性廃棄物を
含めて再資源化・適正処理を推進しています。
また、易腐敗性の有機物は、堆積しておくと微生物作
及び浄化槽汚泥等の有機性廃棄物の資源化促進のた
用により分解され安定化しますが、この現象を利用した
め、合併処理浄化槽の設置促進とその適正な維持管
野積み廃棄木の堆肥化や生ごみ(厨芥類)によるメタン
理の指導とともに、循環型社会に向けた一般廃棄物の
発酵ガスによる発電技術などの技術開発や実用化も行
効率的・安定的な処理体制の確保に向け、島しょ地域
われてきています。
の特殊事情を考慮しながら有機性廃棄物に関わる必要
な技術的支援を行っています。
35
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
図表
し尿処理施設と汚泥再生処理センター
36
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
(4) 静脈ビジネスの発展の促進
ア 優良な処理業者が優位に立てる環境づくり
産廃エキスパート
【優良な取組を行っている処理業者を評価する仕組みづくり】
●「産廃エキスパート」・「産廃プロフェッショナル」認定制度
産廃プロフェッショナル
都は、 2009(平成 21)年 10 月、「産廃エキスパー
ト」・「産廃プロフェッショナル」認定制度(東京における
産業廃棄物処理業者の適正処理・資源化の取組に係
る優良性基準適合認定制度)をスタートしました。この
制度は、環境に与える負荷の少ない取組を行う事業者
が市場で正当な評価を受け、発展できるような社会シ
ステムを構築することを目指したもので、産業廃棄物処
理業者の任意の申請に基づき、都が指定した第三者
機関が評価・認定する制度です。
制度の目的は、次のとおりです。
①排出事業者への信頼できる処理業者情報の提供
②優良な処理業者の育成と適正処理の推進
③健全な産業廃棄物処理・リサイクルビジネスの発展
都の許可を有する処理業者
定します。産廃エキスパート(第一種評価基準適合業
者)は、業界のトップランナー的業者、産廃プロフェッ
ショナル(第二種評価基準適合業者)は、業界の中核
的役割を担う優良業者です。処理事業の信頼度の高さ、
環境に配慮したより高度な取組を総合的に評価し、第
三者機関である公益財団法人東京都環境公社が評価
委員会を設置し、公平・公正に評価・認定します。認定
された処理業者の方は、分かりやすい独自の認定ロゴ
マークを使用することができます。
この制度では、産業廃棄物処理業者の事業内容や
取組の状況に対応し、2つの基準に適合した業者を認
【制度の詳細】(2011(平成23)年度)
1 認定申請の対象者
都知事の産業廃棄物処理業許可(注)を取得し、都内での実績が1年以上の者(約12,000者)
(注)許可の区分
①収集運搬業(積替保管施設なし) ②収集運搬業(積替保管施設有り) ③中間処理業
2 評価項目(評価事項数は、申請区分によって異なります。)
①遵法性(評価事項:9~16項目)
法定要件・義務を確実に履行していること。
(例)・環境保全関係法令で不利益処分を過去5年間受けていない。
・法人税、消費税等の未納がない。
②安定性(評価事項:21~36項目)
安定的で信頼性ある自主的な運営を行っていること。
(例)・自己資本比率が15%以上である。
・事故時や災害に対する危機管理マニュアルが整備され、緊急時の連絡体制が決められている。
危機管理教育、防災訓練等を定期的に行っている。
③先進的な取組(評価事項:15~21項目)
環境貢献活動等、先進的な取組を行っていること。
(例)・環境関する基本方針を定めている。
・CSR報告書や環境報告書を作成している。
・料金表、料金算定式、個別見積り等、処理料金の提示方法をインターネット上で公開している。
3 申請手数料
区分
産廃エキスパート
収集運搬業
収集運搬
(積替え保管を除く) (積替え保管を含む)
新規
更新
新規
更新
中間処理業
新規
更新
147,000円 131,250円 189,000円 173,250円 210,000円 189,000円
産廃プロフェッショナル 105,000円 94,500円 147,000円 131,250円 168,000円 152,250円
専門性(注)
+
31,500円
(感染性廃棄物を取り扱う場合)
4 認定の有効期間 2年間(更新は3年間)
5 認定の取消し
第三者機関は、認定業者が廃棄物処理法などに基づく行政処分を受けたときなどは、その認定を取り消す。
37
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
イ スーパーエコタウン事業の推進
【スーパーエコタウン事業による先進的な廃棄物処理・
リサイクル施設の整備促進】
都は、廃棄物問題の解決と環境産業の立地を促進し
循環型社会への変革を推進することを目的に、国の都
市再生プロジェクトの一環として、東京臨海部において
廃棄物処理・リサイクル施設の整備を進めています。
事業の推進に当たっては、都は計画全体の推進・調
整を行い、公募により選定された民間事業者は、中央
防波堤内側埋立地及び大田区城南島の事業用地(都
有地)を購入の上(PCB廃棄物処理施設は除く。)、自
らの責任で施設の整備・運営を行います。事業者は、
安心・安全で信頼性の高い施設の整備・運営の実現、
環境への配慮、情報公開、施設公開などを実施してい
ます。
2002(平成14)年4月、都は、民間事業者によるガス
は、それぞれ事業実施計画に基づいて施設整備を進
め、事業を推進しています。
スーパーエコタウン事業の推進により、建設廃棄物の
うちこれまでリサイクルが困難だった建設混合廃棄物に
ついて、2つのリサイクル施設が稼動したことで、都内
排出量を全量処理できる体制が確保されました。
また、感染性廃棄物の焼却施設が稼動したことにより、
既存の都内施設と合わせて、都内で排出される感染性
廃棄物の全量を処理できる体制が確保されました。
2006(平成18)年5月には、大田区城南島で2回目
の公募を開始し、同年7月にがれき類・泥土のリサイク
ル、廃タイルカーペットのリサイクル、埋設廃棄物のリ
サイクルの事業者を選定しました。
2010(平成22)年7月現在、PCB廃棄物処理施設、
化溶融等発電施設や建設混合廃棄物リサイクル施設
ガス化溶融等発電施設、建設混合廃棄物リサイクル施
などの廃棄物処理・リサイクル施設整備の公募を行い、
設(2施設)、食品廃棄物リサイクル施設(2施設)、廃情
また、一都三県(東京都、埼玉県、千葉県及び神奈川
報機器類等リサイクル施設(2施設)、がれき類・建設泥
県)のPCB廃棄物を日本環境安全事業株式会社(旧
土のリサイクル施設の計9施設が稼動しています。その
環境事業団)が広域的に処理するPCB廃棄物処理施
他の各施設については、今後、各事業者の実施計画
設については、国からの要請を受け、受入れを表明し
に基づき、都市計画決定や廃棄物処理法等の許可の
ました。同年7月に公募施設に係る選定結果を公表し、
手続を経て、施設整備が進められ、順次稼動する予定
スーパーエコタウン事業として整備を行う民間事業者
図表
用地
内中
側央
埋防
立波
地堤
大
田
区
城
南
島
です。
スーパーエコタウン事業で整備した施設(平成24年4月現在)
施設の種類・事業者
処理対象廃棄物等
PCB廃棄物処理施設
日本環境安全事業株式会社
一都三県のトランス、コンデンサ、安定器などのPCB廃棄物
→PCB廃棄物を解体、洗浄し、化学処理により無害化処理する施設
ガス化溶融等発電施設
東京臨海リサイクルパワー株式会社
廃プラスチック類、金属くず、木くず、紙くず等及び感染性廃棄物
→マテリアルリサイクルに適さない廃プラスチック類等を発電燃料として高効率の発電を行うとともに、
感染性廃棄物を適正処理する施設
建設混合廃棄物リサイクル施設
①高俊興業株式会社
②株式会社リサイクル・ピア
がれき類、廃プラスチック類、ガラスくず、陶磁器くず、木くず等
→①②建設混合廃棄物を機械選別等により、マテリアルリサイクルを行う施設
食品廃棄物リサイクル施設
①バイオエナジー株式会社
②株式会社アルフォ
厨芥類、食品製造残さ等
→①食品廃棄物をメタン発酵させて発生したバイオガスを利用して、ガスエンジンによる発電と都市ガス精製を行う施設
→②食品廃棄物を油を熱媒体として乾燥処理し、養鶏・養豚用の飼料を製造する施設
廃情報機器類等リサイクル施設
①株式会社フューチャー・エコロジー
②株式会社リーテム
金属くず、廃プラスチック類、ガラスくず、紙くず等(廃PC等の電子機器類等)
→①廃電子機器類等のリユースとマテリアルリサイクルを行う施設
→②廃電子機器類や金属系製品等のマテリアルリサイクルを行う施設
がれき類・建設泥土のリサイクル施設
成友興業株式会社
建設解体工事等から発生するがれき類
→破砕及び加熱すりもみし、コンクリート用の再生骨材を製造する施設、トンネル工事等から発生する建設泥土
→脱水・固化し、粒状の改良土を製造する施設。加熱すりもみ工程で生じたセメント粉を固化剤として有効利用
38
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
スーパーエコタウン事業(既整備施設一覧)
39
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
●スーパーエコタウン事業施設見学会
2006(平成18)年8月から、都では、月におおむね
2回、全施設を対象にした施設見学会を開催していま
す。この見学会は、資源循環型施設として民間事業
者が整備したスーパーエコタウン事業施設を見学して
もらい、先進的な技術を駆使した産業廃棄物処理及び
再資源化について理解を深めてもらうとともに、情報を
広く発信していくことを目的としています。
2011(平成23)年度は、計20回見学会を開催し、約4
30名の参加がありました。
●スーパーエコタウン事業者の取組
スーパーエコタウン事業者は、事業の透明性と信頼
性の確保を図るため、施設についての情報公開及び
施設の一般公開を行っています。
各事業者は、都が開催する見学会とは別に、個別の
施設見学にも対応しています。各施設には見学ルート
が整備されており、安全に施設や処理の工程を見学
することができます。2010(平成22)年度に各施設を
訪れた見学者は、延べ約10,850名でした。
各事業者は、先進的技術を駆使した廃棄物処理や再
資源化について、見学者に分かりやすく説明するた
め、事業紹介用映像ソフト及びパンフレット等を用意し
ています。
協議会の活動は、2007(平成19)年11月のシンポジ
ウム開催や情報発信、見学会にとどまらず、環境配慮、
防災、環境美化と多岐にわたっています。
スーパーエコタウン事業者で構成する東京スーパー
エコタウン協議会は、各事業者の相互協力・連携により、
循環型社会の構築に向けた取組を行っています。
●産業廃棄物の適正処理に向けた業界団体との連
携した取組
法令等の周知を図り、適正処理・減量化・資源化を
推進するためには、業界全体の適正処理・減量化意
識を高め、効率的な対策の推進を図るとともに、社会
的な認識の向上につなげることが必要です。
また、産業廃棄物に係る諸問題を解決していくために
都産業廃棄物問題協議会設置要綱」を策定し、排出
事業者・処理業者の団体等と共に、産業廃棄物対策
推進協議会(「産業廃棄物問題協議会」を2003(平
成15)年1月に改称)を設置しました。
産業廃棄物対策推進協議会では、建設廃棄物、医療
は、排出事業者・処理業者・都がそれぞれの責務を確
廃棄物、特殊産業廃棄物の3部会を設置し、①産業廃
実に果たすとともに、三者が協力して対処することが重
棄物の適正処理に関すること、②資源化・減量化に関
要です。このため、都では、1991(平成3)年8月「東京
すること、③処理体制の整備に関することなどを協議し
てきています。
40
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
ウ 共同技術研究の実施
【産学官連携による新たなリサイクル方策の調査・研究】
●東京都環境科学研究所の調査・研究
東京都環境科学研究所では、循環型社会の構築を
目指し、埋立処分場の延命化、廃棄物の適正処理など
環境問題を解決するための廃棄物対策の視点から、東
京の環境改善と安全で豊かな都市生活の確保に向け
調査研究を進めています。
旧東京都清掃研究所は 1956(昭和 31)年設置の「施
設部管理課研究係」を前身として、1960(昭和 35)年に
設立された全国でも珍しい廃棄物専門の研究機関でし
た。2000(平成 12)年度に東京都環境科学研究所と統
合し、2007(平成 19)年度から財団法人東京都環境整
備公社(現:公益財団法人東京都環境公社)へ移管に
なり現在に至っています。
旧東京都清掃研究所の発足当時の重要課題は、し
題になり、ごみの処理技術や埋立処分に関する研究に
比重が移りました。最近では、地球的規模での環境保
全や資源の有効利用の動きを受け、廃棄物の資源循
環に関する調査研究など、幅広い廃棄物の調査研究
に取り組んでいます。その研究成果は東京の清掃事業
のみでなく、全国の関係機関に活用されています。
尿処理に関する調査研究でしたが、昭和 40 年代に入
希少金属(レアメタル)等の分析
ってからごみ量の増加と多様化が清掃事業の大きな課
図表
調査研究項目
資源循環に関する調査
廃プラスチックの有効利用
産業廃棄物の資源化・減量化
危険・有害廃棄物の適正処理・資
源化
ごみの堆肥化
不燃ごみからの資源回収
溶融スラグ等の有効利用
焼却灰の有効利用
複合素材・新製品の調査
回収資源の流通
資源循環等に係るこれまでの主な調査研究
実施年度
平21~
内 容
小型電子機器中の希少金属等調査
可燃ごみ中の希少金属等の挙動に関する研究
昭46~昭47/
プラスチック類の油化に関する調査・実験
昭56~昭57
油化・RDF(ごみ固形燃料)化技術の実証実験(港工場)及びRDF燃
平6~平12
焼についての調査・実験
平12~平14 プラスチックの焼却処理に関する研究
平17
廃プラスチックのサーマルリサイクルに関する研究
平18~平23 産廃プラスチック対策に関する研究
産業廃棄物の処理技術に関する調査
平3~平12 廃アスベスト・廃木材・古紙・廃食用油の処理・有効利用調査
古紙活性炭の適応性調査・経済性検討
平12 ~平14 建設廃棄物の発生抑制・資源化に関する調査研究
ごみ処理に支障をもたらす廃棄物(使い捨てカイロ・電子玩具・塗料・ト
平3~平11
ナー等)の排出実態調査と適正処理方法の検討
平13~平14 小口・家庭系有害廃棄物の適正管理システムに関する研究
平15~平16 家庭系収集不適廃棄物に関する研究
平17
断熱材フロン回収・破壊システム実証研究
昭32~昭34 高速堆肥化に関する実験
昭52~昭59 資源再利用の観点からの大型装置による調査・実験
平9~平10 市販の業務用・家庭用生ごみ処理機の評価、発生ガス特性検討
平 12
微生物分解型・炭化型の生ごみ処理機の環境影響検討
不燃ごみ中の有価物(鉄、アルミ、ガラスびん)を機械的に回収するシ
昭60~平5
ステム(ガラスびん色選別技術含む)の開発
溶融スラグの性状・重金属類溶出特性・土木材料利用の調査、スラグ
昭62 ~平12 製造条件改善の検討、道路用アスファルト骨材利用の実証試験、溶融
スラグ骨材規格化作業への参加
平6~平11 ベースメタルの有効利用に関する調査研究
焼却灰の吸着能力を活用した埋立地浸出水処理の負荷低減
平3~平12
エコセメントの有効性・利用可能性の検討
紙パック・紙おむつ・汚物凝固剤・油吸収剤等の新製品の成分調査、
昭57~平11
これに基づく適正処理・再利用方法の検討
鉄・アルミ・ガラス等の資源化の技術的課題の整理・検討 古紙リサイク
平5~平10
ルの阻害要因・安全性・利用方法の検討
41
~ 第1章 東京都廃棄物処理計画と都の取組~
【廃棄物分野における国際協力・プロモーション】
都は、急激な経済発展に伴う環境問題の深刻化と
本の政策や技術情報の紹介・支援を行う等していま
エネルギー消費の拡大が見込まれるアジアの諸都
す。平成23年度には、バンコク都において、ごみ
市が直面する廃棄物問題の解決、温室効果ガスの削
の分別や住民へのアプローチなど、現地のニーズに
減等の地球環境問題の解決、優れた廃棄物処理技術
適った課題をテーマに据えたワークショップを開
等を有する東京の廃棄物関連ビジネスのアジアへ
催しました。
の事業展開を支援することを目的として、東京都環
その他、年間を通じ、都の埋立処分場やスーパー
境公社と連携して、国際協力・プロモーション事業
エコタウン施設等に海外都市からの視察を積極的
を実施しています。
に受け入れています。
具 体 的 に は 、「 ア ジ ア 大 都 市 ネ ッ ト ワ ー ク 2 1
(ANMC21)」
(アジアの首都及び大都市が新技術
の開発、環境対策、産業振興など共通の課題に取り
組むため、共同して事業を推進し、その成果を地域
に還元していくことを目的としたネットワーク)の
環境分野において、大気汚染対策、気候変動対策と
共に、廃棄物対策に関しても、これまで専門的ワー
クショップの開催や各都市からの研修生の定期的
な受入を通じ、各都市の課題解決に向け、東京や日
バンコク都におけるワークショップの様子
(平成24年3月)
42
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
第2章 廃棄物・リサイクルの現状
(1) 循環型社会の形成に向けて
●循環型社会の形成
このため、循環型社会形成推進基本法をはじめとし
循環型経済システムを構築するためには、現在の大
量生産・大量消費・大量廃棄といった経済システムを
変革し、できるだけ環境への負荷が少なく持続的な発
展が可能な社会を目指すことが必要です。そのために
は、生産・流通の段階にまで遡って廃棄物の発生抑制
やリサイクルを促進していくことが重要な課題です。
て、一連の廃棄物・リサイクル関連法が整備されまし
た。これらは、依然として大量に排出される廃棄物によ
る近年の処分場のひっ迫、不法投棄の増加等を背景
に、現在の経済システムからの脱却を企図したものであ
り、循環型社会への転換を目指すものです。
図表 循環型社会の姿
天然資源の消費の抑制
1番目:リデュース
天然資源投入
廃棄物等の発生抑制
生産
(製造・運搬等)
消費
廃棄
3番目:リサイクル
再生利用
2番目:リユース
処理
(再生・焼却等)
再使用
4番目:熱回収
5番目:適正処分
循環型社会:3Rと適正な処分により、
天然資源の消費を抑制し、環境への
負荷ができる限り低減される社会
最終処分
(埋立)
(資料) 環境省
循環型社会形成推進基本法では、「循環資源」という
また、同法では、「排出者責任」と「拡大生産者責任」
が明らかにされています。廃棄物の処理には、廃棄物
を出す人にも、ものを作る人にも責任があります。一人
ひとりが循環型社会づくりに重要な役割を担っていま
す。
概念が規定されました。同法では、対象物を有価・無価
を問わず「廃棄物等」として一体に捉えて、有用なもの
を循環資源として、その循環的な利用(再使用,再生利
用,熱回収)を図るべきことを規定しています。「廃棄物
等」とは、廃棄物、使用済物品及び副産物をいいます。
43
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
図表 循環資源の概念
循環資源
循環資源
図表 排出者責任と拡大生産者責任
○ 排出者責任
※ 『廃棄物等』のう
ち有用なもの
ごみを捨てる人が、捨てようとするごみのリサイクル
や処分に責任をもつこと。
廃棄物等
○ 拡大生産者責任
廃棄物
使用済物品
図表
(EPR:Extended Producer Responsibility)
ものを作る人や販売する人が、そのものがごみになっ
た後まで一定の責任を負うこと。
副産物
循環型社会形成推進のための法体系
環境基本法
グリーン購入法[国等が率先して再生品などの調達を推進]
44
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●廃棄物の定義
廃棄物は、廃棄物処理法によると、「ごみ、粗大
るかどうかの判断基準は、占有者が自ら利用し、又
ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アル
になったもののことをいい、これらに該当するかど
カリ、動物の死体その他の汚物又は不要物で固形状
うかは、占有者の意思、その性状等を総合的に勘案
又は液状のもの」を言います。また、廃棄物に当た
すべきものであるとされています。
は他人に有償で売却することができないため不要
●廃棄物の区分
廃棄物には大きく分けて「一般廃棄物」と「産業
廃棄物」とがあります。産業廃棄物は、事業活動に
伴って生じた廃棄物のうち法・政令で定める20種
類をいい、それ以外の廃棄物が一般廃棄物とされて
います。一般廃棄物は、区市町村が処理について責
任を持ち、産業廃棄物は、排出事業者が自ら処理す
ることが原則です。
また、人の健康や生活環境に被害を生じるおそれ
があるものを「特別管理一般廃棄物」、
「特別管理産
業廃棄物」としています。2004(平成16)年
の廃棄物処理法改正で、人の健康や生活環境に重大
な被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物
を「指定有害廃棄物」とし、硫酸ピッチが指定されま
した。
図表
廃棄物の区分
家庭ごみ(可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみ等)
ご み
事業系ごみ(事業所から出る紙くず、生ごみ等)
し 尿
一般廃棄物
特別管理一般廃棄物(廃家電製品に含まれたPCB使用部品、感染性一般廃棄物等)
廃棄物
事業活動に伴って生じた廃棄物のうち
法・政令で定められた20種類
産業廃棄物
特別管理産業廃棄物(法令で定める爆発性、毒性、感染性のある廃棄物)
図表
区分
種
産業廃棄物の種類と具体例
類
具
体
例
石炭がら、焼却炉の残灰、炉清掃残さ物、その他焼却かす
工場廃水等の処理後に残る泥状のもの、及び各種製造業の製造工程において
生ずる泥状のもの、活性汚泥法による処理後の汚泥、ビルピット汚泥(し尿
を含むものを除く)、カーバイトかす、ベントナイト汚泥、洗車場汚泥など
あ
(3)廃油
鉱物性油、動植物性油、潤滑油、絶縁油、洗浄油、切削油、溶剤、タ−ル
ら
ピッチなど
ゆ
(4)廃酸
写真定着廃液、廃硫酸、廃塩酸、各種の有機廃酸類など、全ての酸性廃液
る
(5)廃アルカリ
写真現像廃液、廃ソ−ダ液、金属せっけん液など、全てのアルカリ性廃液
事
業
(6)廃プラスチック類
合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくず(廃タイヤを含む)等固形状及
活
び液状の全ての合成高分子化合物
動
(7)ゴムくず
天然ゴムくず
に
(8)金属くず
鉄鋼、非鉄金属の研磨くず、切削くずなど
伴
(9)ガラスくず、コンクリートくず及び ガラス類(板ガラス等)、耐火レンガくず、石膏ボ−ド、「がれき類」以外
う
陶磁器くず
のコンクリートくずなど
も
(10)鉱さい
鋳物廃砂、電炉等溶解炉かす、ボタ、不良石炭、粉炭かすなど
の
(11)がれき類
工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたコンクリートの破片、その他こ
れに類する不要物
(12)ばいじん
大気汚染防止法に規定するばい煙発生施設において発生するばいじんであっ
て、集じん施設において捕捉されたもの(ダスト類)
(13)紙くず
建設業に係るもの(工作物の新築、改築(増築を含む。)又は除去に伴って
生じたもの)、パルプ、紙又は紙加工品の製造業、新聞業、出版業、製本業
及び印刷物加工業から生ずる紙くずに限る。
特
(14)木くず
建設業に係るもの(範囲は紙くずと同じ。)、木材又は木製品の製造業(家
定
具の製造業を含む。)、パルプ製造業、輸入木材の卸売業に係るもの、物品
の
賃貸業に係るもの、及び貨物の流通のために使用したパレットから生ずる木
事
くず、おがくず、バーク類に限る。
業
(15)繊維くず
建設業に係るもの(範囲は紙くずと同じ)、衣服その他の繊維製品製造業以
活
外の繊維工業から生ずる木綿くず、羊毛くず等の天然繊維くず
動
(16)動植物性残さ
食料品、医薬品、香料製造業において原料として使用した動物又は植物に係
に
る固形状の不要物で、あめかす、のりかす、醸造かす、発酵かす、魚及び獣
伴
のあらなど
う
(17)動物系固形不要物
と蓄場及び食鳥処理場において家畜の解体等により生じた骨等の固形状の残
も
さ物のうち不要とされるもの
の
(18)動物のふん尿
畜産農業から排出される牛、馬、めん羊、にわとりなどのふん尿
(19)動物の死体
畜産農業から排出される牛、馬、めん羊、にわとりなどの死体
(20)以上の産業廃棄物を処分するために処理したもので、上記の産業廃棄物に該当しないもの(例えばコンクリート固型化物)
(1)燃え殻
(2)汚泥
45
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
(2) 一般廃棄物の現状
●ごみ量の推移
一方、2010(平成22)年度の全国のごみ総
2010(平成22)年度の東京都全体のごみ量
排出量は4,536万トン(前年度は4,625万
(行政回収量、持込量、集団回収量の合計)は46
トン)であり、前年度に比べ2.0%減少していま
4万トンであり、前年度の476万トンより12万
す。また、ごみの総処理量のうち、焼却、破砕・選
トン(約2.5%)の減少となっています。
別等により中間処理されたものは3,996万トン、
1 人 1 日当たりのごみ量は、1,006gであり、
再生事業者等へ直接搬入されたものは217万ト
前年度(1,035g)に比べ2.9%減少してい
ンとなっています。
1 人 1 日当たりのごみ量は、976gであり、前
ます。
年度(994g)に比べ1.8%減少しています。
図表
図表 東京都と全国のごみ量の推移
全国1人1日当たりごみ量
東京都ごみ量(資源ごみ含む。)
東京都
(万トン)
全国
(万トン)
全国ごみ総排出量(資源ごみ含む。)
(g/人・日)
800
1,300
5,468
5,427
5,500
5,420
5,338
700
5,272
5,202
1,200
5,082
5,000
600
4,811
552
1人1日当たりのごみ量の推移
548
545
534
534
528
4,625
513
491
500
1,100
4,536
476
464
東京都1人1日当たりごみ量
1,271
1,256
1,234
1,203
1,195
1,180
1,163
1,173
1,131
1,166
1,129
1,146
1,116
1,089
4,500
1,072
1,035
1,006
1,033
1,000
400
994
976
4,000
300
900
平成 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 年度
200
平成 13
14
15
16
17
18
19
20
21
3,500
22 年度
・全国ごみ総排出量(資源ごみ含む)=行政回収量+持込量*1
+集団回収量
・東京都のごみ量(資源ごみ含む)=行政回収量+持込量*1
+集団回収量
・全国ごみ総排出量は環境省資料による。
*1 持込量:許可業者等が自ら区市町村または一部事務組合の
施設に直接搬入するごみの量
46
・ごみ量=行政回収量+持込量+集団回収量
・全国1人1日当たりごみ量は環境省資料による。
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●ごみの組成
現在ごみとして捨てられているものの中には、再
2010(平成22)年度のごみの組成を区部で
みると、可燃ごみの組成の中では、紙類が41.1%、
生利用可能なものも多く含まれており、それらをご
厨芥が23.2%を占めています。また、不燃ごみ
みとしてではなく資源として出すことにより、さら
の組成の中では、プラスチック類が11.2%、金
にごみの減量とリサイクルの推進を図ることがで
属・ガラス類が52.6%を占めています。
きます。
図表
可燃ごみの組成(清掃工場に搬入されたごみ)
(平成 22 年度区部)
家電製品類
金属 0.46%
ゴム・皮革等 0.59%
ガラス 0.28%
0.89%
陶磁器等 0.07%
繊維 5.78%
木草等 10.95%
可燃ごみの組成
平成22年度(区部)
プラスチック類
(単位%)
16.76%
紙類 41.06%
紙類
厨芥
プラスチック類
木草等
繊維
ゴム・皮革等
家電製品類
金属
ガラス
陶磁器等
厨芥 23.16%
図表
不燃ごみの組成(不燃ごみ処理センターに搬入されたごみ)
(平成 22 年度区部)
ゴム・皮革等
繊維 0.39%
0.81%
紙類 1.80%
厨芥 0.35%
木草等 2.61%
金属
プラスチック類
11.21%
ガラス
陶磁器等
金属 36.99%
家電製品類 不燃ごみの組成
平成22年度(区部)
14.53%
(単位%)
家電製品類
プラスチック類
木草等
紙類
ゴム・皮革等
繊維
陶磁器等
15.50%
厨芥
ガラス 15.64%
(資料:「ごみれぽ 2012」東京都二十三区清掃一部事務組合)
47
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●最終処分量の推移
2010(平成22)年度に東京都全体で最終処分され
た量は35万トン、排出量 の7.6%となっています。
このうち、直接最終処分された量は1万トン、排出量
の0.1%で、清掃工場等のごみ処理施設から排出さ
れる焼却灰などの処理残さが35万トン、排出量の7.
5%となっています。このように、できるだけ中間処理
施設で減容化や資源化を進めることで、最終処分場
図表
の延命化が図られています。
一方、2010(平成22)年度に全国で直接最終処分
されたごみの量は66万トン(平成21年度は72万トン)
で、総排出量の1.5%となっています。
また、ごみ処理施設から排出される焼却灰などの処理
残さを合わせた最終処分量は484万トン(平成21年
度は507万トン)であり、減少傾向が継続しています。
区部・多摩・島しょ最終処分量の推移
図表
(万トン)
30
120
100
80
(101)
(95)
0.4
(91) (90)
0.4
(87)
0.3
0.3
14
0.2
13
13
12
11
60
40
86
82
78
79
76
(%)
東京都
島しょ地域
多摩地域
区部
全国
18 .4
(45)
0.3
(36)
0.9
0.3
69
0.7
44
20
19 .1
20
(73)
0.8
3
(62)
0.5
1
60
35
(35)
0.4
・ (
15
16
17
18
19
20
21
17 .5 1 7.1 16 .9
16 .4
14.6
1 2.9
9.6
12 .6
10
9.6
8 .0
7.5
0.6
22 年度
14
15
16
17
18
19
20
21
・全国の最終処分率は、環境省資料による。
) 内の数値は、合計値を示す。
・各項目は四捨五入してあるため、合計値が合わない場合がある。
図表
都内の一般廃棄物の流れ(平成 22 年度)
(単位:万トン)
集団回収量
30
総資源化量
111
資源ごみ量
59
ごみ排出量
(資源ごみ及び集団回
収ごみを除く)
376
処理後再生利用量
23
中間処理量
375
直接最終処分量
1
8.1
7.6
34
0
14
17 .6 1 7.6 17 .9 17 .2
14.2
0
平成 13
平成 13
東京都と全国の最終処分率の推移
減量化量
317
※各項目は四捨五入してあるため、合計値が合わない場合がある。
48
処理後最終処分量
35
最終処分量
35
22 年度
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●し尿処分量の推移
23区のし尿処理は、1998(平成10)年4
月からし尿の海洋投入を廃止し、民間処理を除いた
全てを下水道投入により処分しています。
また、事業系し尿の収集・処理等については、事
業者処理責任の徹底及び民間業者への移行を図る
ことを目的に、1998(平成10)年7月から有
料化しました。
なお、2001(平成13)年4月から事業系し
図表
年 度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
尿の処理については、民間業者により全量処理され
ています。
多摩地域のし尿処理は、し尿処理施設や下水道投
入で処分されていますが、公共下水道の普及に伴う
し尿収集量の減少により、処理施設の適正な維持管
理が困難になりつつあるため、一次処理して公共下
水道へ放流するための施設の改造や、処理施設の効
率的運用を図るための広域的対応が課題となって
います。
し尿収集量の推移(都全体) (単位:キロリットル)
区 部
24,413
20,899
19,367
19,176
17,329
多摩地域
136,254
121,617
108,873
94,032
82,640
島しょ地域
37,677
28,956
29,763
29,008
28,925
合 計
198,344
171,472
158,003
142,216
128,894
●一般廃棄物処理施設、廃棄物再生事業者、浄化槽
設置数
一般廃棄物処理施設
一般廃棄物処理施設は、一般廃棄物の処理にとっ
て欠くことのできないものですが、その構造や維持管理
及び設置場所が適正でない場合、生活環境の保全上
支障が生じるおそれがあります。このため、一般廃棄物
施設を設置・変更しようとするときは、当該施設の設置
者が事業者の場合は都知事の許可、区市町村の場合
には都知事への届出が必要です。
都は、許可申請や届出に際して、施設の設置及び維
持管理に関する計画が法令上の基準に適合している
か、周辺地域の生活環境の保全に適正な配慮がなさ
れたものかについて審査を行っています。基準に適合
していない場合には、許可申請では不許可となり届出
施設では計画の変更又は廃止を命ずることができること
となっています。
49
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
図表
一般廃棄物処理施設数(平成24年4月1日現在)
区 分
焼却施設
粗大・不燃・資源化施設
パイプライン施設
し尿処理施設
最終処分場
焼成・溶融施設
稼働中
建設中
稼働中
建設中
稼働中
稼働中
稼働中
稼働中
区市町村等設置施設
区部
多摩地域 島しょ地
20
17
9
1
2
0
8
26
2
0
0
0
1
0
0
0
7
4
2
4
5
1
1
0
年 度
区 部
平成20年度 3,769 (13)
平成21年度
1,887 (8)
平成22年度
1,560 (2)
(注) ( )内は新設基数
合計
54
80
1
14
11
2
浄化槽設置数
廃棄物再生事業者
都では、廃棄物の減量及び再生利用の促進のた
め、一定の要件を満たした事業場を登録しています。
現に事業を行っている事業者の申請により登録を行
い、登録後は、定期的な立入りを行うとともに、3年ごと
に実績報告を求めています。
2011(平成23)年度末現在、登録事業者は322
件となっています。
図表
民間事業者等設置施設
区部
多摩地域 島しょ地
4
4
0
1
0
0
27
15
2
2
0
0
0
0
0
2
1
0
0
0
0
0
0
0
東京都全域における下水道の人口普及率は、2010
(平成22)年度末で約99%になっており、浄化槽の設
置数は減少傾向にあります。しかし、依然として下水道
の未普及地域、下水道の整備ができない地域の住戸
数は多く、これらの地域では、台所、洗濯、風呂などの
生活排水とし尿とを併せて処理できる合併処理浄化槽
が重要な役割を果たしています。
浄化槽設置数(都全体)
多摩地域
島しょ地域
合 計
31,984 (254) 5,392 (169) 41,145 (436)
28,990 (285) 5,477 (121) 36,354 (414)
25,656 (210) 5,447 (96) 32,663 (308)
50
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
■都内区市町村一般廃棄物処理施設
〔焼却施設・灰溶融施設・エコセメント化施設〕
設置主体
八王子市
立川市
武蔵野市
三鷹市
昭島市
町田市
日野市
東村山市
国分寺市
奥多摩町
大島町
利島村
新島村
神津島村
三宅村
御蔵島村
八丈町
小笠原村
東京二十三区清掃一部事務組合
柳泉園組合
西多摩衛生組合
多摩川衛生組合
小平・村山・大和衛生組合
西秋川衛生組合
多摩ニュータウン環境組合
東京たま広域資源循環組合
※休止中の施設
施設名称
戸吹清掃工場
館清掃工場※
北野清掃工場
立川市清掃工場
武蔵野市クリーンセンター
三鷹市環境センター
昭島市清掃センター
町田リサイクル文化センター
日野市クリーンセンター
東村山市秋水園
国分寺市清掃センター
奥多摩町クリーンセンター
大島町野増清掃工場
利島村清掃センター
新島村ごみ焼却場
新島村式根島クリーンセンター
神津島村清掃センター
三宅村クリーンセンター
御蔵島村じん芥処理施設
八丈町クリーンセンター
父島クリーンセンター
杉並清掃工場※
光が丘清掃工場
大田第一清掃工場
目黒清掃工場
有明清掃工場
千歳清掃工場
江戸川清掃工場
墨田清掃工場
北清掃工場
新江東清掃工場
港清掃工場
豊島清掃工場
中央清掃工場
渋谷清掃工場
板橋清掃工場
多摩川清掃工場
足立清掃工場
品川清掃工場
葛飾清掃工場
世田谷清掃工場
破砕ごみ処理施設
中防灰溶融施設
柳泉園クリーンポート
環境センター
クリーンセンター多摩川
ごみ焼却施設
高尾清掃センター
多摩清掃工場
東京たまエコセメント化施設
51
平成24年4月1日現在
施設規模(日量×施設数)
100t×3 溶融(18t×2)
150t×2
100t×1
90t×2 100t×1
65t×3
65t×3
95t×2
150t×3 176t×1
110t×2
75t×2
70t×2
13t×1
10t×2
2.5t×1
7.5t×2
4t×1
13t×1
7t×1
2t×1
8.5t×2
4.6t×1
300t×3
150t×2
200t×3
300t×2
200t×2
600t×1
300t×2
600t×1
600t×1
600t×3
300t×3
200t×2
300t×2
200t×1
300t×2 溶融(90t×2)
150t×2 溶融(30t×1)
350t×2 溶融(65t×2)
300t×2 溶融(90t×2)
250t×2 溶融(55t×2)
150t×2 溶融(60t×2)
180t×1
溶融(100t×4)
105t×3
160t×3
150t×3 溶融(25t×2)
150t×1 105t×2
75t×2
200t×2
330t×1
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
〔不燃ごみ処理施設・粗大ごみ処理施設・資源化施設〕
平成24年4月1日現在
施設規模
設置主体
施設名称
施設種別
(日量×施設数)
港区
港資源化センター
選別・圧縮
27.5t(5t+6.5t+4t+12t)
品川区
品川区資源化センター
選別・圧縮
143.2t
世田谷区
世田谷区資源循環センター
破砕・選別
28t
板橋区
板橋区立リサイクルプラザ
選別・圧縮
30t
江東区
江東区リサイクルパーク
選別・圧縮
73.92t
八王子市戸吹不燃物処理センター
破砕・選別
90t×2
八王子市
八王子市プラスチック資源化センター
圧縮・梱包
52t (40t+12t)
立川市
立川市総合リサイクルセンター
破砕・選別
84t
武蔵野市
武蔵野市クリーンセンター
破砕・選別
50t
青梅市
青梅市リサイクルセンター
破砕・選別
43.75t
圧縮60t
府中市
府中市クリーンセンター
破砕・選別
破砕50t
昭島市清掃センター 粗大ごみ処理施設※ 破砕
50t
昭島市
環境コミュニティセンター
破砕・選別
35.9t
町田リサイクル文化センター
破砕・選別
70t
町田市
町田市剪定枝資源化センター
高速堆肥化
10t
小金井市
小金井市中間処理場
破砕・選別
30t
小平市
小平市リサイクルセンター
選別・資源化
23.15t (19.4t+3.75t)
日野市
日野市クリーンセンター不燃ごみ処理施設
破砕・選別
50t
東村山市
秋水園粗大ごみ処理施設 ※
破砕・選別
50t
国分寺市
国分寺市清掃センター粗大ごみ処理施設
破砕・選別
30t
国立市
国立市環境センター
破砕・選別
30t
福生市
福生市リサイクルセンター
破砕・選別
33t
多摩市
多摩市立資源化センター(エコプラザ多摩)
選別・資源化
59t
羽村市
羽村市リサイクルセンター
破砕・選別
30t(25t+5t)
奥多摩町
奥多摩町クリーンセンター不燃物処理資源化 破砕・選別
10t
瑞穂町
みずほリサイクルプラザ
破砕・選別・圧縮
10.8t
大島町
粗大ごみ処理施設
切断・圧縮
7t
新島村
新島村リサイクル施設 ※
破砕・圧縮
12t
神津島村
神津島村粗大ごみ処理場
破砕・圧縮
7.5t
中防不燃ごみ処理センター第二プラント
破砕・選別
912t×2
破砕・選別
152t×4
東京二十三区清掃一部事務組合 京浜島不燃ごみ処理センター
粗大ごみ破砕処理施設
破砕
320t×2
リサイクルセンター
選別・破砕・圧縮・資源化 87.4t (81t+4t+2.4t)
ふじみ衛生組合
粗大ごみ処理施設
破砕
50t
柳泉園組合
リサイクルセンター
選別・圧縮
65t
クリーンセンター多摩川
破砕・選別
50t
多摩川衛生組合
粗大ごみ処理施設
破砕
75t
小平・村山・大和衛生組合
高尾清掃センター粗大ごみ処理施設
破砕
30t
西秋川衛生組合
不燃物処理・資源化施設
選別・資源化
41.5t (20t×2+1.5t)
不燃・粗大ごみ処理施設
破砕・選別・圧縮
90t
多摩ニュータウン環境組合
※休止中の施設
52
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
〔最終処分場〕
設置主体
施設名称
埋立地面積
中央防波堤外側埋立処分場
東京都
新海面処分場
町田市
町田市町田リサイクル文化センター最終処分場
奥多摩町
奥多摩町一般廃棄物最終処分場
西秋川衛生組合
御前石排水処理センター(第二御前石最終処分場)
東京たま広域資源循環組合 日の出町二ツ塚廃棄物広域処分場
小笠原村
父島最終処分場
東京都島嶼町村一部事務組合 大島一般廃棄物管理型処分場
新島村
新島村阿土山一般廃棄物安定型最終処分場
大島町
大島町安定型最終処分場
利島村焼根山安定型最終処分場
利島村
〔し尿処理施設〕
設置主体
八王子市
青梅市
日野市
羽村市
柳泉園組合
秋川衛生組合
多摩川衛生組合
施設名称
青ヶ島村
北野衛生処理センター第1処理場
青梅市し尿処理施設
日野市クリーンセンターし尿処理施設
クリーンセンターし尿処理施設
し尿処理施設
玉美園
多摩川衛生組合
父島コミュニティープラント
母島コミュニティープラント
青ヶ島村し尿浄化槽清掃汚泥処理施設
三宅村
三宅村汚泥再生処理センター
小笠原村
53
1,990,000㎡
3,190,000㎡
63,601㎡
1,020㎡
10,100㎡
591,000㎡
3,600㎡
7,000㎡
4,180㎡
8,720㎡
510㎡
処理能力(日量)
230kl
17kl
20kl、50kg
4kl
35kl
140kl
23.4kl
1400m3
500m3
0.66m3
9m3 、16kg
(し尿処理)、(助燃材化)
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●都の埋立処分場
最終処分場を使用することとなりました。このため、都は、
埋立の現況
2000(平成12)年4月の清掃事業の区移管に伴い、
23区の清掃事業は各区の事務となりましたが、ごみの
最終処分については、引き続き都が設置・管理する
図表
23区及び東京二十三区清掃一部事務組合から委託を
受けた廃棄物や、都内の中小事業者が排出する産業
廃棄物の埋立処分を行っています。
廃棄物埋立処分量(平成 23 年度)
廃棄物の種類
一般廃棄物
埋立処分量(千トン)
備考
419
23区から発生したごみの焼却灰及び中間処理された不燃物等
都内中小事業者が排出する産業廃棄物
21
産業廃棄物
汚泥・燃え殻・ばいじん・鉱さい・金属くず・ガラスくず・コンクリートくず及び陶
磁器くず・廃プラスチック類・ゴムくずで中間処理済みのもの
161
都市施設廃棄物
下水汚泥、上水スラッジ等
600
合 計
※各項目は四捨五入をしているため、合計値が合わないことがある。
図表
埋立処分量の推移(平成 19∼23 年度)
(単位:千トン)
年度
19
20
21
22
23
種類
一般廃棄物
610
444
353
357
419
産業廃棄物
191
163
123
93
21
都市施設廃棄物
63
70
56
42
161
合計
864
677
532
492
600
※各項目は四捨五入をしているため、合計値が合わないことがある。
(単位:千トン)
800
700
600
500
400
300
200
100
0
平成 19
20
一般廃棄物
図表
21
産業廃棄物
22
23
年度
都市施設廃棄物
埋立処分場及び東京湾の全景写真
(写真提供:東京都港湾局
54
平成 24 年 1 月現在)
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
廃棄物の最終処分は、現在中央防波堤外側埋立処
今後、減量化や有効利用等に積極的に取り組んだ
分場と新海面処分場を併用して埋立を行っています。
後に発生する廃棄物等を適正に処分するために、順
2006(平成18)年2月からは有害廃棄物の都
次、廃棄物埋立護岸を整備し、新海面処分場に求め
内処理率向上のため、飛散性アスベスト廃棄物の受
られる埋立処分可能容量を着実に確保していきま
入れも開始しました。
す。この新海面処分場が東京港内最後の処分場とな
また、Bブロックにおいて、二十三区清掃一組の
ると考えられており、今後は貴重な最終処分場とし
灰溶融施設で生産された溶融スラグを有効利用す
て、できる限り長期間有効利用していくことが重要
るため、2005(平成17)年7月から地盤改良
となります。
材として砂の代替資材として利用しており、23区
に対してスラグの普及利用拡大の支援を行ってい
ます。
図表
都の埋立処分期間
中央防波堤外側埋立処分場
廃棄物埋立面積
199ha
S52.10
∼
供用中
廃棄物の埋立期間
Aブロック
20ha
H10.12
∼
H15.5
新海面処分場
Cブロック
Dブロック
69ha
67ha
−
−
H14.3∼ H21.9∼
陸域化 護岸建設
備考
図表
都の埋立処分場
中央防波堤
内側埋立地
東京港臨海道路
A
ブ
ロ
ッ
ク
中央防波堤外側
埋立処分場
(その1)
115ha
20ha
新海面処分場
Aブロック∼Gブロック
Bブロック
72ha
H15.2
∼
供用中
Gブロック
73ha
中央防波堤外側
埋立処分場
(その2)
199ha
Bブロック
72ha
Cブロック
69ha
Fブロック
88ha
Dブロック
67ha
Eブロック
91ha
55
Eブロック
91ha
−
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
埋立処分計画
新海面処分場等に受け入れる埋立廃棄物等の種
計画期間は2012(平成24)年度から2026
類・量などを定め、埋立処分場として計画的に使用
(平成38)年度までの15年間で、当初5年間は
することにより、新海面処分場の延命化を図る必要
年度ごとに処分量を定め、その後の10年間は5年
があるため、「廃棄物等の埋立処分計画」を策定し
間分をまとめて計画しています。また、計画はおお
ています。
むね5年ごとに見直しています。
図表 埋立処分計画量
計画
前回の計画
平成24∼38年度 平成19∼33年度
173 万m3
427 万m3
180 万m3
270 万m3
240 万m3
247 万m3
3
4 万m
120 万m3
188 万m3
3
717 万m
1,132 万m3
廃棄物等の種類
一般廃棄物
産業廃棄物
廃棄物
都市施設廃棄物
災害廃棄物
覆土材等
廃棄物系 小計
土砂系(しゅんせつ土、
建設発生土)
合 計
増減率(%)
▲59
▲33
▲ 3
▲36
▲37
2,010 万m3
2,200 万m3
▲ 9
2,727 万m3
3,332 万m3
▲18
前回の計画と比較して、廃棄物等の更なる減量化、
削減する計画としています。
リサイクルの推進により、総埋立処分量を約18%
●災害廃棄物の受入
都では、東日本大震災に伴い発生した災害廃棄物
処理を円滑に行えるシステムを構築しています。
の処理を支援し、被災地の早期復興を進めるため、
受入に当たっては、現地での放射線量率の測定、有
岩手県及び宮城県からの要請に基づき、災害廃棄物
害物や危険物の除去及び監視といった環境対策を
の処理を行っています。
行っています。
処理スキームとしては、被災県、東京都及び公益
このスキームに基づき、都は、平成 23 年9月 30
財団法人東京都環境公社が災害廃棄物の処理に関
日に岩手県と基本協定を締結し、また、宮城県につ
する協定を締結し、被災地の災害廃棄物を運搬し、
いては、平成 23 年 11 月 24 日に基本協定を締結し、
都内自治体や民間事業者が協力して破砕・焼却等の
災害廃棄物の受入を開始しています。
図表 災害廃棄物の受入状況
搬出元
岩手県
種類
受入先
受入処理実績(t)
宮古市
混合廃棄物 民間処理業者
18,011
大槌町
混合廃棄物 民間処理業者
17,702
女川町 可燃性廃棄物
宮城県
石巻市
清掃工場
28,930
民間処理業者
7,051
混合廃棄物 民間処理業者
18,684
廃畳
56
平成25年2月末実績
受入期間
平成23年11月∼平成24年6月
(受入終了)
平成24年7月∼平成25年4月
平成24年3月∼平成25年3月
(平成23年12月試験焼却)
平成24年6月∼平成24年11月
(受入終了)
平成24年8月∼平成25年3月
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
図表
図表
災害廃棄物処理スキーム
宮古市災害廃棄物受入前後の風景(宮古運動公園仮置場(宮古市赤前))
<現在>
<受入前>
災害廃棄物(混合廃棄物)が、全て運び出され、津軽石川の水門が見えるようになった。
図表
女川町災害廃棄物受入前後の風景(女川沿いの仮置場)
<平成24年12月撮影>
<本格搬出前>
災害廃棄物仮置場の場所に冷凍冷蔵施設が建設された。
57
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
(3) 区市町村の取組
◆足立区
足立区では、不燃ごみ及び粗大ごみ中の電気電子
●電気電子機器リサイクルの取組
都内の区市町村においては、資源の有効利用や最
終処分量削減を図るべく、さまざまな3Rの取組を行っ
ています。なかでも、レアメタル等の有用金属を回収す
るために、携帯電話やデジタルカメラといった電気電子
機器のリサイクルの取組が広がっています。
機器を含む資源化可能物をピックアップしてリサイクル
を行っています。不燃ごみは 2010 年度から一部地域で
試験的に開始し、粗大ごみは品目を指定して開始しま
した。平成 23 年度からは区内全域の不燃ごみの資源
化を実施し、粗大ごみは品目の指定はせず、小型家電
◆江東区・八王子市
江東区、八王子市では東京都と連携して、2009 年度
及び金属を多く含むものを資源化しています。不燃ご
から国の小型家電モデル事業に参画してきました。回
者で実施しています。不燃ごみは収集後、全量を処理
収ボックスに投入された使用済製品は、江東区では区
施設に搬入し、そこで人の手により破袋、選別され、金
内のリサイクル事業者により、八王子市では障害者施
属・小型家電やその他資源化可能物に選別しています。
設により、手作業で基板等の解体を行いました。2011
金属・小型家電は破砕され、磁選機により金属類及び
年度については、基板を福岡県モデル事業の実施事
非鉄金属類の2種類と、基板含む粉砕金属類の大と小
業者に送付し、福岡県モデル事業と一体となってリサイ
の2種類の合計4種類に選別されます。最終的に、それ
クルを行いました。
ぞれ資源化を得意とする精錬業者等に引き渡し、再利
図表
み、粗大ごみいずれの資源化も区内のリサイクル事業
モデル事業について
用を図ります。粗大ごみは、区内の中継所に搬入され、
回収対象品目
15cm×25cm以下の小型家電
回収実績
電気電子機器及び資源化可能物をピックアップし、不
■2009年度:13,074台(約2,609kg)
燃ごみの金属・小型家電と同様に破砕選別され、精錬
■2010年度:24,753台(約4,800kg)
業者に引き渡し、再利用を図ります。
■2011年度:12,094台(約2,726kg)
回収ボックス設置箇所 【江東区】21拠点、23ボックス(2010年
(2011年度)
度は67箇所)
■ 区役 所 、 出 張 所 、 図 書 館 等 区施
設、区内文化センター
【八王子市】25拠点、25ボックス(2010
年度は51箇所)
この取組による、不燃ごみの資源化率は、平成 22 年
度は 70%台でしたが、平成 23 年度は 80%台まで向上し
ました。
粗大ごみの資源化は 40%を目指しています。
■市役所等市関連施設、道の駅
粗大ごみ
江東区HP:
収集
http://www.city.koto.lg.jp/seikatsu/kankyo/kurecycle
中継所
/koden1.html
八王子市HP:
選別
金属系ごみ
不燃ごみ
不燃系 ごみ 可燃系ごみ
収集
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/gomi/8125/021737.
破袋・選別
リサイクル事業者
html
金属・小型家電
鉄
その他資源化物
非鉄(アルミ、ステンレス)
資源化不適物
基板等
区持ち帰り
金属製錬業者、鉄・アルミ専門業者等
回収スキーム(足立区)
回収 BOX(江東区、八王子市)
58
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
◆練馬区
練馬区では、携帯電話、デジタルカメラ等の小型の
電気電子機器はボックス回収、粗大ごみ中の電気電子
機器は区内の資源循環センターや土支田中継所でピ
ックアップ回収されています。回収ボックスは区役所や
資源循環センター等区内の公共施設9か所に設置して
おり、今後状況に応じて増設していく予定です。粗大ご
み中の電気電子機器のリサイクルは調布市同様の方法
で、使用済の製品を手解体し、リサイクル施設において
不燃ごみの選別(足立区)
更に細かく破砕選別されリサイクルされます。また、施
設を訪れた市民が製品解体の現場等を見学できるよう
◆調布市
各部品に表示をつける等工夫を凝らしています。
調布市では、粗大ごみ中の電気電子機器を選別し、
リサイクル事業者と連携してリサイクルしています。粗大
ごみから選別された電子レンジ等の電気電子機器は、
手解体により、電子基板、モーター、トランス、電源コー
ド類、プラスチック等に選別され、これらはリサイクル施
設でさらに細かく破砕、選別され、リサイクルされていま
す。
粗大ごみ(家電製品)
収集
クリーンセンター
手解体・選別
レアメタル等
含有資源物
残渣
鉄・アルミ
売却
売却
ふじみ
衛生組合
金属製錬
業者
回収 BOX(練馬区)
鉄・アルミ
専門業者
練馬区 HP:
http://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/gomi/wakeka
ta/kogatakaden9.html
◆世田谷区
世田谷区では、平成 23 年 10 月から粗大ごみ、平成
24 年 8 月から不燃ごみの資源化に取り組み、収集した
不燃ごみと粗大ごみを中継所施設において、レアメタ
ルを含む小型電気電子機器等や金属類に選別して、
国内で再資源化等の適正処理を行っている事業者に
引渡しを行っています。
手解体の様子(調布市)
調布市 HP:
http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/129064
9929257/index_p.html
59
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
都市鉱山開発事務所 分解風景(武蔵野市)
不燃ごみの資源化(世田谷区)
◆港区
港区では平成 24 年9月より区有施設8か所に回収ボ
ックスを設置し、小型家電9品目を対象にした回収を始
めました。投入された小型家電は定期的に区で回収を
行い、解体等はせず売却しています。なお、携帯電話
等に含まれる個人情報については、事前に消去しても
らうよう区民に周知を行うとともに、回収ボックスの施錠
や破砕処理等により適切に管理を行っています。
また、不燃ごみ及び粗大ごみについても平成 24 年
粗大ごみの資源化(世田谷区)
度より中継所等で電機電子製品及び金属製品をピック
アップして、国内循環を条件に再資源化を行っている
◆武蔵野市
武蔵野市では、平成 23 年度から「都市鉱山開発
事業者に引渡しリサイクルを行っています。
事務所」を立ち上げ、市内で排出される燃やせない
ごみ及び粗大ごみの中からピックアップした小型
廃家電製品を選別、分解をし、その中に含まれる有
用金属・希少金属を回収できる再資源化事業者に引
渡し、有用資源を発掘しています。
平成 24 年度からは、今後の障害者雇用促進に寄
与する機能の確立及び市内在住の障害者の働く場
の拡大・創出として、手分解の作業を市内の障害者
団体に依頼して、小型廃家電製品の解体・分解作業
を行っています。
「粗大ごみ」からピックアップ回収風景(武蔵野市)
60
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
図表 不用品の交換事業、リサイクル情報の提供等を行っている施設(平成24年度)
自治体名
施設名称
千代田区 リサイクルセンター鎌倉橋
所在地・電話番号
千代田区内神田2-1-8
℡ 03(3253)1970
リサイクルハウスかざぐるま 中央区明石町14-1
明石町
℡ 03(3546)2991
中央区
交通
実施事業等概要
JR神田駅(西口)徒歩5分
リサイクルショップ、再生家具の展示・
東京メトロ大手町駅徒歩5∼10分 販売、再生自転車の展示・販売、情報
神田駅徒歩10分
コーナ東京メトロ築地駅徒歩5分
リサイクルショップ、不用品交換情報提
供、大型再生品の展示・提供
東京メトロ水天宮前駅徒歩3分
リサイクルハウスかざぐるま 中央区日本橋箱崎町36上記の他 リサイクル活動団体への会
東京メトロ・都営地下鉄人形町駅
箱崎町
15℡ 03(3668)5037
議室貸出、リサイクル教室
徒歩10分
エコプラザ
港区浜松町1-13-1
℡ 03(5404)7764
JR浜松町駅北口徒歩4分
都営地下鉄大門駅徒歩3分
3R関連講座
港資源化センター
港区港南5-7-1
℡ 03(5479)8072
JR品川駅から都バスで15分
家具のリサイクル展
港区
新宿リサイクル活動セン
施設立て替えのため閉館中(平成25年開設予定)
ター
新宿区
西早稲田リサイクル活動セ 新宿区西早稲田3-19-5
ンター
℡ (03)5272-5374
リサイクルショップ、フリーマーケット、情
報コーナー、リサイクル講座、リユース
家具の展示販売
環境ふれあい館ひまわり
台東区蔵前4-14-6
℡ 03(3866)8050
都営地下鉄蔵前駅徒歩5分
都バス蔵前二丁目徒歩3分
リサイクルショップ、情報交換コー
区循環バス環境ふれあい館ひま ナー、リサイクル活動室、環境学習室
わり入口徒歩3分
リサイクルルーム
台東区北上野1-11-5
℡ 03(3845)5371
JR鶯谷駅徒歩10分
東京メトロ入谷駅徒歩3分
台東区
墨田区
東京メトロ副都心線西早稲田駅
徒歩5分
墨田区横川5-10-1-111
すみだリサイクル活動セン
プリメール柳島1階
ター「たんぽぽ」
℡ 03(5611)7740
すみだリサイクルセンター
墨田区江東橋3-5-7
℡ 03(3846)0241
大型不用品の展示・提供
京成押上線、都営地下鉄押上駅
リサイクルショップ、リサイクル情報コー
徒歩8分
ナー、衣料品日用雑貨の展示販売
東京メトロ押上駅徒歩5分
JR錦糸町駅南口徒歩5分
東京メトロ錦糸町駅徒歩5分
大型不用品の展示 (抽選による無料
提供)
リサイクルショップ「リボン」 品川区旗の台5-13-9
旗の台店
℡ 03(5498)7803
東急大井町線、同池上線旗の台 リサイクルショップ、リサイクル情報コー
駅南口下車徒歩1分
ナー、衣料品日用雑貨の展示販売
リサイクルショップ「リボン」 品川区広町2-1-36
大井町店
℡ 03(5742)6933
JR京浜東北線、東急大井町線大 リサイクルショップ、家具等大型品の展
井町駅西口下車徒歩7分
示販売
品川区
目黒エコプラザ
目黒区目黒1-25-26
℡ 03(5721)2300
JR目黒駅徒歩10分
リサイクルショップ、シルバーアトリエ、
活動室、情報室
平町エコプラザ
目黒区平町1-5-3
℡ 03(5729)1901
東急東横線都立大学駅徒歩10分
展示コーナー、活動室、情報室、打合
せコーナー
エコプラザ用賀
世田谷区用賀4-7-1
℡ 03(3708)4081
不用品情報の交換、図書・ビデオの貸
東急田園都市線用賀駅徒歩5分 出、粗大ごみから使用可能なものを展
示・提供
リサイクル千歳台
世田谷区千歳台1-1-5
℡ 03(5490)1020
小田急線千歳船橋駅、祖師ヶ谷
活動団体発表スペース提供
大蔵駅徒歩10分
目黒区
世田谷区
61
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
自治体名
施設名称
所在地・電話番号
交通
実施事業等概要
本町リサイクルセンター
渋谷区本町1-56-2
℡ 03(3372)1020
京王新線初台駅徒歩5分
木製家具類の展示・販売、委託販売、
リサイクル情報コーナー、リサイクル講
座
並木橋リサイクルセンター
渋谷区渋谷3-26-13
℡ 03(5466)1020
JR渋谷駅徒歩10分
木製家具類の再生・展示・販売
中野区
リサイクル展示室
中野区松が丘1-6-3
℡ 03(3387)2411
西武新宿線新井薬師前駅徒歩3分
杉並区
リサイクルひろば高井戸
杉並区高井戸東3-7-4
℡ 03(3331)4360
京王井の頭線高井戸駅徒歩2分
豊島区
豊島リサイクルセンター
豊島区北大塚3-29-11
℡ 03(3910)1031
JR大塚駅徒歩10分
不用品の展示・あっせん、不用品情報
コーナー
富士見橋エコー広場館
北区田端5-16-1
℡ 03(3824)3196
JR田端駅北口徒歩8分
JR駒込駅東口徒歩10分
大型資源活用市、衣類・日用雑貨我楽
多市、リサイクル工房
北ノ台エコー広場館
北区上十条5-14-4
℡ 03(3907)3196
滝野川西エコー広場館
北区滝野川6-21-25
℡ 03(5567)3196
赤羽エコー広場館
北区赤羽1-1-38
℡ 03(3908)3196
あらかわエコセンター
荒川区荒川1-53-20
℡ 03 ( 3802 ) 3111 内 線 JR三河島駅徒歩10分
482
板橋区立リサイクルプラザ
板橋区舟渡4-16-6
℡ 03(3558)5374
リサイクル工房
板橋区前野4-6-1エコポリ
都営地下鉄三田線志村坂上駅徒歩15
スセンター内
家庭用品の修理・再生
分
℡ 03(5970)7272
関町リサイクルセンター
練馬区関町北1-7-14
℡ 03(3594)5351
西武新宿線武蔵関駅徒歩5分
春日町リサイクルセンター
練馬区春日町2-14-16
℡ 03(3926)2501
各種環境リサイクルを扱った講座教室
東京メトロ有楽町線平和台駅徒歩10分
等の実施、粗大ごみの再利用品の展
都営地下鉄大江戸線練馬春日町駅徒
示販売、環境・リサイクル情報の提供、
歩15分
区民の自主的活動の場の提供
豊玉リサイクルセンター
練馬区豊玉上2-22-15
℡ 03(5999)3196
西武池袋線桜台駅徒歩5分
渋谷区
北区
荒川区
板橋区
練馬区
資源循環センター
練馬区谷原1-2-20
℡ 03(3995)6711
JR十条駅北口徒歩10分
都営三田線板橋本町駅徒歩10分
国際興業バス「姥ヶ橋」下車
JR板橋駅東口徒歩12分
都営三田線西巣鴨駅徒歩5分
都営バス「西巣鴨」停留所」下車
JR赤羽駅南口から徒歩2分
資源・ごみに関する情報提供、粗大ご
み リ サ イク ル品 の展 示・ 提供 、フ リー
マーケット
大型家具等の展示・販売、不用品情報
コーナー、リサイクル工房、フリーマー
ケット
多々楽市(衣類、日用雑貨)、フリー
マーケット、リサイクル工房
不用品活用市(衣類、日用雑貨)、リサ
イクルアイディア講座
環境大学の開催、食育に関する講座
開催、リサイクル資料室
リサイクル工房
都営地下鉄三田線蓮根駅徒歩20分
家具等の再生・展示販売、リサイクルに
JR浮間舟渡駅よりバス「舟渡小学校」徒 関する啓発コーナー、リサイクル講座、
歩7分
会議室の貸出し
西武池袋線練馬高野台駅徒歩18分
62
粗大ごみ・資源(古布等)の持込事業、
粗大ごみ再利用事業、バイオディーゼ
ル 燃 料 精 製 事 業 、 金 属 類 資 源 化事
業、資源循環推進事業に係る普及啓
発事業、民間事業者等の支援・育成、
区民・事業者の相談窓口業務
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
自治体名
足立区
施設名称
所在地・電話番号
足立区リサイクルセンター 足立区中央本町2-9-1
「あだち再生館」
℡ 03(3880)9800
葛飾区リサイクルセンター
葛飾区堀切4-6-12
℡ 03(5670)2992
交通
実施事業等概要
東武伊勢崎線五反野駅徒歩10分
梅島駅徒歩15分
都バス弥生町下車徒歩5分
リサイクル情報の提供、リサイクル講
座、リサイクルショップ、ミニフリーマー
ケット、リフォーム作業室、りさいくる工
房
京成本線堀切菖蒲園駅徒歩6分
粗大ごみの中から使用可能なものを展
示・無料提供
葛飾区かつしか
エコライフプラザ
葛飾区立石1-9-1
℡ 03(3696)8225
京成押上線立石駅徒歩5分
粗大ごみの中から使用可能なものを展
示・販売、日用不用品の販売、環境・3
Rに関する展示コーナー、リサイクル講
座、不用品交換情報掲示、フリーマー
ケット、研修室の貸出し、環境・3R関連
資料の閲覧・貸出し
八王子市
北野余熱利用センター
(あったかホール)
八王子市北野町596-3
℡ 042(645)0025
JR八王子駅北口徒歩15分
京王八王子駅徒歩12分
展示コーナー、リサイクル工房・リサイク
ル市場、情報コーナー、環境学習室
立川市
リサイクルショップにしすな
立川市西砂町4-77-1
℡ 042(569)3666
JR拝島駅よりバス中里下車徒歩15分
再生品展示販売(家具・食器・自転車・
衣類等)
JR三鷹駅徒歩15分
家具等の回収、修理、展示販売
JR三鷹駅南口よりバス
鷹51「東野住宅」下車徒歩5分
粗大ごみからの掘り出し物展示販売、リ
サイクル図書提供、各種講習会・フリー
マー ケッ トの 開催、不 用品 交換 情報
コーナー、家具等の修理・再生
JR小作駅よりバス「小02」三ツ原循環東
家具、自転車等の再生品の展示・販売
廻り「青梅新町」下車徒歩5分
葛飾区
公益社団法人 武蔵野市
武蔵野市中町3-5-16
武蔵野市 シルバー人材センター
℡ 0422(51)3448
リサイクルセンター
三鷹市
リサイクル市民工房
三鷹市深大寺2-16-13
℡ 0422(34)3196
青梅市
リサイクル事業所
青梅市新町6-9-1
℡ 0428(32)5374
府中市
リサちゃんショップけやき
府中市寿町1-1
(府中グリーンプラザ分館2
℡ 042(360)3751
階)
京王線府中駅 徒歩1分
家庭で不要になった衣類等生活用品
の展示販売、再生木製家具の展示販
売、欲しい品・譲りたい品の情報提供
の場
昭島市
環境コミュニケーションセ 昭島市美堀町3-8-1
ンター
℡ 042(546)5300
JR昭島駅よりバス10分
堀向バス停下車0分
再生粗大ゴミ無料抽選提供用家具等
の展示スペース、無料提供再生図書
コーナー環境学習用資料展示スペー
ス、フリーマーケット開催
調布駅北口発バス便
小田急バス(13番停留所)
「富士見町住宅前」下車徒歩10分
京王バス(12番停留所)
「浄水場」下車徒歩10分
家具類を中心とした販売
調布市
利再来留館
調布市富士見町3-2-1
℡ 042(481)7686
63
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
自治体名
町田市
施設名称
所在地・電話番号
一般財団法人
町田市下小山田町3160
まちだエコライフ推進公社 ℡ 042(798)2134
R−Field(アールフィール (所在地同じ)
ド)(同上)
℡ 042(797)7646
公益社団法人シルバー人
小金井市中町3-19-16
小金井市 材センターリサイクル事業
℡ 042(382)7771
所
交通
実施事業等概要
JR線・小田急線町田駅よりバス
室内プール経由野津田車庫行き
「室内プール前」 下車徒歩1分
家具等の修理・再生・展示販売
JR武蔵小金井駅徒歩10分
家具等の修理・再生・展示販売
衣料品その他生活雑貨の展示販売
小平市
リプレこだいら
小平市小川東町5-19-10
西武多摩湖線青梅街道駅徒歩10分
℡ 042(343)7377
粗大ごみ の家 具等 の 再 生・ 展示 ・販
売、ごみリサイクル情報、不用品交換
情報コーナー
日野市
日野市リサイクル事務所
日野市万願寺6-5-6
℡ 042(581)5960
家具等の修理・再生・展示・販売
京王線高幡不動駅徒歩15分
東村山市 美住リサイクルショップ
東村山市美住町2-11-32
西武新宿線東村山駅徒歩10分
℡042(394)1141
再生家具等リサイクル品の展示販売、
不用品交換情報コーナー、各種リサイ
クル教室、ごみ講座、フリーマーケット、
ごみ減量啓発活動、リユース食器の貸
出し
国分寺市 国分寺市ストックヤード
国分寺市西元町2-9-6
℡ 042(300)5303
JR国立駅南口よりバス15分
家具類の展示販売
(販売会は不定期開催)
国立市
リサイクルセンター
国立市谷保3139
℡042-575-8800
JR南武線 矢川駅徒歩15分
再生家具等の修理・再生
福生市
リサイクルプラザ(福生市リ 福生市熊川1566-4
サイクルセンター内)
℡ 042(552)1621
JR拝島駅徒歩10分
粗大ごみの再生品販売
(水・日曜日)
清瀬市
社団法人清瀬市シルバー
清瀬市松山3-13-16
人材センターリサイクル販
℡ 042(494)1918
売所
西武池袋線清瀬駅徒歩10分
リサイクル家具の展示・販売
小田急線唐木田駅徒歩5分
ごみリサイクルに関する情報提供、粗
大ごみ(家具・自転車等)の修理・展示・
販売、リサイクル教室、フリーマーケッ
ト、不用品交換情報、陶磁器製食器の
回収、リサイクル食器の販売
JR羽村駅徒歩30分
再生家具類等の修理・再生
西武池袋線保谷駅徒歩15分
西武池袋線保谷駅よりバス
保谷庁舎前下車徒歩1分
リサイクル家具の展示・あっせん
エコにこセンター(多摩
多摩市
多摩市唐木田2-1-1
八王子市 ニュータウン環境組合リサ
℡ 042(374)6210
イクルセンター)
町田市
羽村市
羽村市リサイクルセンター
羽村市羽4221-1
℡ 042(578)1211
公益社団法人西東京市シ
ルバー人材センター
西東京市泉町3-12-35
西東京市 リ サ イ ク ル 家 具 展 示 コ ー
℡ 042(421)4445
ナー(エコプラザ西東京
内)
瑞穂町
みずほリサイクルプラザ
瑞穂町大字箱根ヶ崎1723
JR箱根ヶ崎駅徒歩15分
℡ 042(557)5364
64
再生家具等の展示・販売
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●区市町村におけるリサイクルの推進、廃棄物の適正
処理の推進
共同処理を行い、最終処分は都が設置・管理する処
区部の取組
分場を使用しています。
2010(平成22)年度の23区のごみ量(資
・ごみ処理の状況
23区における清掃事業は、1999(平成11)
源ごみを含む)は321万トンで、前年度(330
年度まで都が行ってきましたが、地方自治法等の改
万トン)から9万トン、2.7%減少しました。そ
正により、2000(平成12)年4月1日から各
のうち、資源ごみ収集量は34万トンで、前年度(3
区が行っています。ごみの収集・運搬は各区が実施
5万トン)と比較すると1万トン、約3%の減少と
し、ごみの中間処理及びし尿の下水道投入は23区
なっています。
が設立した東京二十三区清掃一部事務組合による
図表 ごみの流れ(区部)
・リサイクルの状況
23区では、可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ収集
の他に資 源回収日を設けて資源ごみを収集してい
・サーマルリサイクルの推進
23区では、最終処分場の延命及び資源の有効活
ます。古紙、びん及び缶については分別回収(決め
用の観点から、マテリアルリサイクルを進める一方
られた日にステーションに出す方式)を全区が実施
で、廃プラスチックを埋め立てるのではなくエネル
しています。その他の品目は、区ごとに異なります
ギーとして回収するサーマルリサイクルを、 20
が、拠点回収方式により、紙パック、ペットボトル、
08(平成20)年10月からすべての区において
古布、発泡スチロールトレイ、容器包装プラスチッ
実施しています。廃プラスチックの分別基準をこれ
ク、乾電池、廃食用油等を回収しています。また、
までの「不燃ごみ」から「資源又は可燃ごみ」に変
集団回収に対する報奨金制度を設けるとともに、家
更し、ペットボトルについては23区で資源収集体
庭用生ごみ処理機やコンポスト化容器のあっせん、
制の拡充を図り、その他の廃プラスチックの扱いに
助成等を行っています。
ついては各区それぞれの創意工夫により再生利用
を推進することとしています。
65
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
サーマルリサイクルの実施に当たっては、200
廃プラスチックの分別基準が「資源又は可燃ご
6(平成18)年度から、4区でモデル収集とモデル
み」に変更になったことで、各区が地域の実態に合
収集可燃ごみの焼却実証確認が行われ、廃プラスチ
わせた廃プラスチックの回収を行っています。ペッ
ックを清掃工場で焼却した場合のデータなどを分
トボトルは全ての区で分別回収、ほとんどの区で拠
析し、焼却による影響はないことを確認しました。
点回収が行われているほか、容器包装プラスチック、
その後、2007(平成19)年10月以降の全区
白色トレイについても、分別回収や拠点回収により、
でのモデル収集を経て、2008(平成20)年1
再生利用が行われています。
0月から全ての区で実施されています。
図表
廃プラスチックの分別回収状況(平成 24 年 4 月現在)
ペットボトル
プラスチック製容器包装
白色トレイ
20区(千代田区、中央区、港区、新宿 11区(千代田区、中央 区、
区、文京区、台東区、墨田区、江東区、 新宿区、文京区、墨田区 、世
23区
品川区、目黒区、大田区、世田谷区、中 田谷区、豊島区、北区、 荒川
野区、杉並区、豊島区、板橋区、練馬 区、板橋区、葛飾区)
区、足立区、葛飾区、江戸川区)
※各品目の分別収集計画を策定しており、実績のある自治体です。
多摩地域の取組
・ごみ処理の状況
多摩地域の多くの市町村では、収集・運搬を市町
村ごとに行い、中間処理は市又は関係市町村で構成
する一部事務組合による共同処理を行っています。
また、最終処分場は、一部の市町村を除いて、東京
たま広域資源循環組合が設置・管理する二ツ塚廃棄
物最終処分場を使用しています。
2010(平成22)年度の多摩地域のごみ量(資
源ごみ含む。)は、112万トンで、前年度から3
万トン、2.6%減少しました。また資源ごみ収集
量は25万トンで、前年度(24万トン)と比較す
ると、1万トン、4%の増加でした。
域廃棄物広域処分組合」から改称)を設立し、谷戸沢
廃棄物広域処分場へごみの搬入、埋立を行ってきまし
たが、1997(平成9)年度に埋立を終了しました。その
後、二ツ塚廃棄物広域処分場において埋立処分を行
っていますが、これに引き続く最終処分場の確保は極
めて厳しい状況です。
このため、ごみの有料化や集団回収の拡充、資源ご
み収集の実施、中間処理施設における資源物の回収
等、ごみ減量化及び資源化に積極的に取り組んでいま
す。
さらに、東京たま広域資源循環組合では、各市町村
が持ち込む最終処分量を割り当て、割当処分量を超え
多摩地域の最大の課題は最終処分場の延命化に
あります。多摩地域の25市1町は、東京たま広域資源
循環組合(2006(平成18)年4月に「東京都三多摩地
て持ち込んだ市町村からは課徴金を徴収することで最
終処分量の抑制に努めています。
66
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
・リサイクルの状況
多摩地域の26市3町1村では、びん、缶、ペットボト
ルはもとより、古紙、古布、白色トレイ、その他紙製容器
包装等の品目別の分別収集を積極的に行っていま
す。プラスチック製容器包装については、以前から多く
の市町で回収されています。また、蛍光管、乾電池、ス
プレー缶、カセットボンベ、水銀体温計等の品目につ
いても分別回収が行われており、リサイクル又は適正
処理が行われています。家庭から出る生ごみやせん定
枝の回収・リサイクルを実施している市もあります。
集団回収に対しては、消耗品の支給や集団回収を行
う団体に補助金を交付するなど、様々な形で支援を
行っています。生ごみ処理機やコンポスト化容器の斡
旋や助成を行っているところもあります。
不燃ごみ、粗大ごみについても、処理施設で処理す
る際に鉄・アルミ・ガラスなど資源物の回収を行っていま
す。
廃プラスチックの分別回収状況(平成 24 年 4 月現在)
プラスチック製容器包装
白色トレイ
15市町(八王子市、立川市、三鷹市、 10市町(武蔵野市 、青
府中市、調布市、小金井市、日野市、東 梅市、昭島市、町田 市、
30市町村
村山市、国分寺市、国立市、清瀬市、東 小平市、福生市、東 大和
久留米市、西東京市、瑞穂町、奥多摩 市、多摩市、稲城市 、羽
町)
村市)
※各品目の分別収集計画を策定しており、実績のある自治体です。
図表
ペットボトル
島しょ地域の取組
・ごみ処理の状況
島しょ地域の町村では、各島で廃棄物処理を行っ
てきましたが、再資源化施設や島内外のリサイクルル
ートもほとんどの町村が未整備であったことから、資源
となり得る多くの廃棄物が焼却や埋立処分されてきま
した。
このような状況を見直し、島しょ地域に適したリサイク
ルシステムやごみ処理システムを構築するため、都
は、「島しょ地域における循環型ごみ処理システム検討
委員会」を設置し、2000(平成12)年2月に施設整備
に当たっての考え方と対応策及び「埋立処分量ゼロ」
を目指す取組を「最終のまとめ」として提案しました。
一方、1999(平成11)年7月の厚生省通知により遮水
シート等を有しない島しょ地域の埋立地は、焼却灰等
の受け入れができなくなりました。そこで、早急に管理
型最終処分場を整備することが必要となり、町村長を
委員とする島嶼地域最終処分場対策委員会におい
て、「伊豆諸島及び小笠原における清掃施設整備計
画」を策定し、大島町及び八丈町に設置することとなり
ました。
大島一般廃棄物管理型最終処分場は、2006
(平成18)年5月から、八丈島の同施設は2012(平成2
・リサイクルの状況
島しょの町村においては、大島及び八丈島の管理型
最終処分場や各島しょ町村が設置している安定型処
分場をできるだけ長く使用するためにも、各島の特性
を生かしたごみ減量・リサイクル施策を進める必要があ
ります。
区部及び多摩地域と比較すると、人口や廃棄物量、
資源量が小規模ですが、臨機応変な対応が容易なた
め、排出量に応じて回収頻度を増やすなど、工夫を凝
らした資源の分別回収・拠点回収が実施されていま
す。
4)年10月から供用を開始しました。
67
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
各地域で実施されている資源回収の形態
住民主体の資源回収:集団回収
地域で協力し、回収の日時、場所、品目の決定や回収業者との連絡を行い、家庭等から出る資源を大量に
集め、資源回収業者に引き渡す方法です。この方法は、直接回収業者と取引するため、地域の実情に合わせ
やすく、売却代金が得られたり分別が徹底し、資源化コストが低くできるなどの長所がありますが、経済取引であ
るため、資源回収業者の営業範囲や再生資源の市況などの影響を受けます。区市町村では、集団回収を支援
するため、実施団体の登録制度を設け、相談や指導、用具等の貸与、回収量に応じた報奨金の支給、回収業
者への協力などを行っています。
事業者主体の資源回収:店頭回収
充電式電池を電気店などの販売店で回収したり、ペットボトルや発泡スチロールトレイ等をスーパー等が店頭
で回収する方法です。この方法は、製品等の販売・製造事業者による自己回収を促進できるものですが、回収し
た資源の選別や保管場所などに要する経費が多くかかることがあります。
事業者主体の資源回収:オフィスや商店街での共同回収
小規模なオフィスや商店などは回収の効率が悪く経費が高くなりがちですが、複数の会社や商店街などが共
同で回収を依頼することにより経費を抑制できるようになります。例としては、オフィス町内会などの環境NGOの
活動や、自治体の小規模事業者を対象にしたオフィス古紙回収リサイクル事業などがあります。
行政による資源回収:分別回収
行政が資源を回収する日時、場所、品目、排出方法などを決めて住民に知らせ、決められた方法で排出され
た資源を行政が回収する方法です。回収は、行政が直接実施する場合と民間回収業者等に委託する場合が
あります。分別回収は、排出者、行政、資源回収業者等の役割分担と連携が大切です。排出量が少ないと回収
効率が悪くなりコスト高となり、排出方法が守られない場合は回収後の選別費用などが多くかかります。
行政による資源回収:拠点回収
回収場所を決めて回収箱等を設置し、不特定多数の排出者が対象の資源を持ってきた後、行政が定期又は
不定期に回収する方法です。この方法は、設置されている時間内ならいつでも排出できる利便性があります
が、異物やごみが混じりやすく分別の徹底が難しいため、衛生上の問題が生じたり選別経費が多くかかることが
あります。
68
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
図表
区市町村の資源回収事業(平成24年度)
集団回収の支援
自治体名
報奨金 機材等
円/㎏
*1
6円
(別に団
千代田区
○
体助成金
有り)
中央区
港区
新宿区
文京区
7円
(24,000円
/団体/
年)
6円
6円
6円
○
新聞、雑誌、段ボール、び
ん、缶、食品トレイ、紙パッ
ク、ペットボトル、プラスチッ
ク製容器包装
△
ペットボトル、食品トレイ、紙
パック、古布、乾電池、廃食
用油、新聞、雑誌、段ボー
ル、びん、缶、蛍光管
○
新聞、雑誌、雑紙、段ボー
ル、びん、缶、ペットボトル、
金属製のなべ・やかん・フラ
イパン(直径30 cm未満
のもの)、プラスチック製容器
包装、スプレー缶、カセット
コンロ用ガスボンベ
△
食品用発泡スチロールトレイ、
紙パック、布類、廃食用油、
乾電池、蛍光管
○
○
○
新聞、雑誌、段ボール、紙
パック、プラスチック製容器
包装、びん、缶、ペットボト
ル、スプレー缶、カセットボン
ベ、乾電池
○
新聞、雑誌(雑紙含む。)、
段ボール、びん、缶、ペット
ボトル
○
6円
○
墨田区
6円
○
6円
品 目
品 目
○
○
○
○
○
○
○
○
新聞、雑誌、段ボール、紙
パック、びん、缶、ペットボト
ル、食品発泡トレイ、食品発
泡カップ
新聞、雑誌、段ボール、紙
パック、びん、缶、ペットボト
ル、発泡スチロール製食品ト
レー
新聞、雑誌・雑がみ、段ボー
ル、プラスチック製容器包
装、発泡トレイ・発泡スチ
ロール
びん、缶、ペットボトル
品川区
6円
○
○
目黒区
5円
○
○
大田区
市況価格
により変動
昨年度実
績4円
世田谷区 6∼10円
○
○
○
放置
自転車
*3
施設
*2
業者支援
○
拠点回収
○
(古紙のみ 紙パック、乾電池、ペットボト
古紙、びん、缶、ペットボト
民間の施 ル、白色トレイ、小型家電製
ル、資源プラスチック
設で中間 品
処理)
台東区
江東区
ストック
ヤード
分別回収(資源)
新聞、雑誌、段ボール、紙
パック、紙箱、びん、缶、ペッ
トボトル、プラスチック製容器
包装、乾電池、蛍光灯、古
布、廃食用油、不用園芸土
△
ペットボトル、紙パック、乾電
池、白色トレイ
△
紙 パ ッ ク 、 乾 電 池 、食 品 トレ
イ、衣類、プラスチック製ボト
ル、ペットボトル、ペットボトル
キャップ
△
△
ペットボトル、紙パック、乾電
池、廃食用油、古布、ビデオ
テープ類、蛍光灯
○
△
乾電池、廃食用油、ペットボト
ル
○
ペットボトル、アルカリ・マンガ
ン乾電池、蛍光管、古着、パ
ソコンプリンタのインクカート
リッジ(区施設)
○
ペットボトル
○
△
△
○
○
一部
△
びん
○
缶、ペットボトル、プラスチッ
ク製容器包装
△
ペットボトル、紙パック、乾電
池
新聞、雑誌・雑紙、紙パッ
ク、段ボール、びん、缶、食
品トレイ、ペットボトル(平成
24年2月からプラスチック製
容器包装について一部地域
でモデル事業実施中)
△
ペットボトル、廃食用油
新聞、雑誌類、段ボール、
缶、ペットボトル
△
びん
○
69
ペットボトル、紙パック、廃食
用油、白色発泡トレイ、色・柄
付発泡トレイ、食品用透明プ
ラスチック容器、飲料用ペット
ボトルキャップ
○△
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
集団回収の支援
自治体名
報奨金
円/㎏
機材等
*1
ストック
ヤード
○
分別回収(資源)
拠点回収
放置
自転車
*3
施設
*2
品 目
新聞、雑誌、ダンボール、び
ん 、 缶 、 ペ ッ ト ボ ト ル、 スプ
レー缶、カセットボンベ
△
新聞・雑誌・ダンボール、び
ん、缶、古布、ペットボトル、紙
パック、廃食用油、食品用発
泡スチロールトレイ、インク
カートリッジ
△
業者支援
品 目
○
渋谷区
6円
○
中野区
6円
○
びん、缶、ペットボトル、プラ
スチック製容器包装
△
ペットボトル、紙パック、古布、
乾電池
○
杉並区
6円
○
古紙、びん、缶、プラスチッ
ク製容器包装、ペットボトル
△
ペットボトル、古布
△
△
ペットボトル、乾電池、プリペ
イドカード、廃食油、蛍光管
△○
△
ペットボトル、紙パック、乾電
池(水銀入りのみ)、食品用発
泡トレイ、廃食用油
○
△
ペットボトル
○
△
紙パック、乾電池、食品用トレ
イ、ボトル容器(プラスチッ
ク)、古布・古着、廃食用油
○
△
ペットボトル、紙パック、乾電
池、廃食用油、鉄製品および
家電類、布団、蛍光管
△
新聞、雑誌類、段ボール、
雑紙、紙パック、びん、缶、
ペットボトル(平成22年2月か
ら発泡スチロールについて
一 部地 域で モデ ル事 業実
施中)
△
ペットボトル(店頭)、食品トレ
イ
○
○
(新聞古紙
市況7円
以下の時
のみ)
新聞、雑誌、段ボール、雑
紙、紙パック、びん、缶、ペッ
トボトル、食品トレイ、プラス
チック製容器包装
△
ペットボトル、食品トレイ、紙
パック、古布、蛍光管、乾電
池
○
○
古紙(新聞、雑誌類、段ボー
ル 、 紙 パ ッ ク ) 、缶 、び ん 、
ペットボトル、プラスチック製
容器包装
△
ペットボトル、古着、古布
○
豊島区
6円
○
新聞、雑誌、段ボール、牛
乳パック、厚紙製の箱、包装
紙、古布、びん、缶、ペットボ
トル、食品トレイ、プラスチッ
ク容器(ボトルタイプ)
北区
6円
○
新聞、雑誌、段ボール、び
ん、缶、ペットボトル
荒川区
6円
○
板橋区
4∼6円
○
練馬区
6円
足立区
6円
葛飾区
7円
(別に団
体助成金
あり)
江戸川区
6円
○
○
新聞、雑誌類、段ボール、
紙パック、紙製容器包装、び
○
ん、缶、ペットボトル、白色ト
レイ
新聞、雑誌、段ボール、ペッ
トボトル
○
びん、缶
古紙(新聞・雑誌・ダンボー
○
ル・紙パック)、容器包装プラ
(古布の
スチック、びん、缶、ペットボ
み)
トル
○
○
70
○
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
集団回収の支援
自治体名
報奨金 円/㎏
機材等 ストック
*1
ヤード
分別回収(資源)
業者
支援
八王子市 7∼30円
立川市
9円
50円
(アルミ缶のみ)
品 目
拠点回収
施設
*2
品 目
放置
自転車
*3
新聞、ダンボール、雑誌、びん、
缶、ペットボトル、プラスチック、紙 △○ ペットボトル、はがき(年1回)
パック、古布
○
新聞、雑誌・本・雑紙、ダンボール、
茶紙、びん、缶、ペットボトル、容器
○
包装プラスチック、その他プラスチッ
ク、紙パック、古布、せん定枝
○
武蔵野市 10円
○
○
古紙、古布類、びん、缶、ペットボト
ル、プラスチック包装容器
△
紙パック、食用油
△
三鷹市
9円
○
○
新 聞、 雑誌 、段 ボー ル、 雑紙 、び
ん、缶、ペットボトル、プラスチック
類、古着
○
ペットボトル、紙パック
△
青梅市
8∼20円
○
○
新聞・折込チラシ、雑誌・雑紙、段
ボー ル ・ 紙パ ック 、繊 維、 ビン 、カ ○
ン、ペットボトル
ペットボトル、白色トレイ
△
府中市
10円/kg
ビン 10円/1本
○
○
びん、缶
○
古繊維、新聞、雑誌(雑紙)、段ボー
ル、古布
△
○
び ん 、 缶 、 ペ ッ トボト ル、ビデ オカ
セットテープ類、カセットボンベ類、 ○
古紙
白色トレイ、乾電池、蛍光管
○
古紙類、びん、缶、ペットボトル、プ
ラスチック、古布類
紙パック
○
古紙、びん、缶、古着、乾電池、蛍
ペットボトル、発泡トレイ、紙
光管、水銀 体温 計、 スプ レー 缶、 △○
パック
ペットボトル、ライター
○
小金井市 10円
○
びん、缶、発泡トレイ、ペットボ
古紙類、古布、びん、缶、金属、
△○ ト ル 、 紙パ ッ ク 、 生 ごみ 乾燥
ペットボトル、スプレー缶、剪定枝
物、ペットボトルキャップ
○
小平市
6∼25円
○
新 聞、 雑誌 、雑 紙、 段ボ ール 、び
ん、缶、ペットボトル、プラスチック容
器、古布、綿、電池、蛍光管、水銀
体温計、アルミ製なべ・やかん
○
日野市
8円
アルミ缶のみ25円
○
新聞、雑誌、雑紙類、段ボール、び
ん、缶、ペットボトル、トレイ類、牛乳 △○
パック類、古着、古布類
○
東村山市 4円
○
新 聞、 段ボ ール 、雑 誌、 書籍 、紙
びん、缶、有害物、ペットボト
○△
パック、雑紙、古着
ル、古紙、古着
△
国分寺市 9∼10円
○
紙類、紙パック、布類、缶、びん、容
器包装プラスチック
○
新聞、雑誌、段ボール、牛乳パッ
△○ 乾電池、白色トレー
ク、その他の紙、衣類、びん、缶
○
新 聞、 雑誌 、雑 紙、 段ボ ール 、び
ん、缶、ペットボトル、プラスチックボ
トル、硬質プラスチック、古布 、金
属、容器包装プラスチック
○
△
ビン・缶・ペットボトル
○
金属・古紙・古布・せん定枝
△
昭島市
8∼50円
調布市
8円
町田市
6円
4円/生びん
700円/月(指定団体)
国立市
7∼9円
福生市
12円 古紙、古布、鉄類
12円/本 びん
4円/本 ペットボトル
(大)1.5ℓ以上
2円/本 ペットボトル
(小)1.5ℓ未満
狛江市
10円
○
○
○
○
○
○
びん、缶、白色トレイ、紙パッ
ク、電池、はがき
ペットボトル
ペットボトル、食品トレイ、紙
パック、乾電池、蛍光管、水
銀体温計、発泡スチロール
新聞・雑誌・ダンボール・牛乳
パック・古布
東大和市 6∼8円
○
紙 類、 布 類、 びん 、缶 、ペ ット ボト
缶、ペットボトル、食品用白色
ル、容器包装プラスチック、食品用
△○ トレイ、紙パック、乾電池、蛍
白色トレイ、乾電池、蛍光管、水銀
光管
体温計、ライター、紙パック
清瀬市
○
新聞、雑紙、段ボール、びん、缶、
古紙、古布、びん、缶、ペット
古布、ペットボトル、牛乳パック、容 △○ ボトル、牛乳パック、容器包装
器包装プラスチック
プラスチック
7円
71
△
○
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
集団回収の支援
自治体名
報奨金
円/㎏
東久留米市
9円
武蔵村山市
7円
多摩市
10円
稲城市
機材等 ストック
*1
ヤード
分別回収(資源)
業者
支援
○
○
6∼9円
品 目
拠点回収
施設
*2
古紙、びん、缶、ペットボトル、布類、
○
容器包装プラスチック
紙パック、蛍光管
新聞、雑誌、雑紙、段ボール、古布、
剪定枝、びん、缶、ペットボトル、容器 △
包装プラスチック
ペットボトル、食品トレイ、紙
パック、乾電池
新聞、雑誌・雑紙、ダンボール、ペット
ボトル、缶、びん、プラスチック、白色ト ○
レイ、古布
○
白色トレイ、びん、缶、ペットボ
(有料)
トル、紙パック
△
新 聞 、 雑 誌 、 段 ボ ー ル 、 び ん、 缶、
ペットボトル、古布、発泡トレイ・スチ
△
ロ ー ル、 牛 乳 パ ッ ク 、 有害 物 、 金 属
物、剪定枝
びん、缶、ペットボトル、発泡ト
レイ・スチロール、牛乳パッ
ク、乾電池、剪定枝
新聞 、雑 誌、雑 紙、折込 チ ラシ 、段
○
ボール、古着、古繊維
羽村市
あきる野市
10円
びん、缶、容器包装プラスチック、硬
質プラスチック、金属、ペットボトル、白 △
色トレイ、紙パック
紙類(新聞、雑誌、雑紙、段ボール、
○
紙パック)、びん類、缶・金属類、布類
9∼18円
びん、缶、ペットボトル
西東京市
7円
瑞穂町
10円
日の出町
檜原村
奥多摩町
7∼18円
○
○
新島村
缶類(スチール・アルミ)・金属類・ビン
類(無色・茶色・その他)・紙類(新聞
紙・雑誌類・段ボール・紙パック・紙箱
類・紙芯類)・布類・蛍光管・乾電池
○
9円
○
紙類、びん類、缶類、ペットボトル、布
○
類
12∼ 50円/㎏
12円/本
○
新 聞 、 雑 誌 、 段 ボ ー ル 、 び ん、 缶、
ペットボトル、白色トレイ、牛乳パック、 ○
古布、プラスチック容器
○
アルミ缶、スチール缶、びん、ペットボ
トル、プラスチック、発泡スチロール、
乾電池、蛍光灯
缶、ペットボトル
○
神津島村
三宅村
アルミ缶、スチール缶、ぺットボトル
御蔵島村
アルミ缶・スチール缶
○
ペットボトル、ダンボール・新聞紙・雑
△
誌
青ヶ島村
△
ペットボトル
△
○
びん、缶、ペットボトル、乾電池、蛍光
○
灯
八丈町
ペットボトル、白色トレイ、紙
パック
新聞、雑誌、雑紙、段ボール、びん、
缶、ペットボトル、ガラス、金属、容器 △○
包装プラスチック、紙パック、古布
○
△
新聞、雑誌、段ボール、古布、牛乳
パック、金属類、廃食用油、容器包装 △
プラスチック
大島町
利島村
品 目
放置
自転車
*3
段ボール、アルミ缶、ペットボトル
○
△
ペットボトル
缶、ペットボトル、発泡スチ
ロール、乾電池、蛍光管、水
銀体温計、びん・ガラス、プラ
スチック
乾電池、蛍光灯
牛乳パック
ガラスビン、ペットボトル
缶、使用済みプリペイドカー
ド、プルタブ、ニカド電池
雑紙、段ボール、びん、飲料缶、ペット
ボトル、発泡スチロール、乾電池、充
牛乳パック、容器包装プラス
小笠原村
○
○
電式電池、蛍光管、バッテリー、生ご
チック、紙製容器包装
み、金属類(中古型家電含む)
*1 機材等の例:旗、チラシ、防水シート、手袋、エプロン、ビニールひも、コンテナ、台車等
*2 分別回収の施設は、選別・減容等の中間処理を行う施設を保有している場合は○、民間の施設を利用する場合は△
*3 放置自転車のリサイクルは、住民に提供は○、その他の利用は△ ☆ 詳しくは、各区市町村担当課までお問合せください。☆
72
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
焼却灰の溶融スラグ化の推進
ごみを焼却炉で燃やしてできる焼却灰を電気やガス
を使って1,200℃以上の高温に加熱すると、有機物
は燃焼・ガス化しますが、無機物は溶けて融液となり、
その融液を冷却・固化して得られるガラス質の生成物
を焼却灰溶融スラグ(以下「溶融スラグ」という。)と呼び
ます。溶融スラグは焼却灰に比べ容積が約1/2程度
になるほか、重金属の溶出が抑えられます。また、高温
で生成されるためにダイオキシン類が分解されます。
溶融スラグは冷却方法により形状、特性が異なりま
す。融液を水と直接接触又は浸すことで得られるもの
を水砕スラグと呼び、細粒状で砂に近い特性を持って
います。また、融液を大気中で放冷することで得られる
ものを空冷(又は徐冷)スラグと呼び、塊状又は砕石状
となります。
溶融スラグは、道路用資材、コンクリート骨材などの
建設資材等として砂の替わりに利用することが可能で
あり、積極的な活用により山砂などの天然砂の採取を
図表
削減できることから、自然環境の保護に大きく貢献しま
す。資源として有効活用することで埋立処分量も大幅
に減少し、埋立処分場を長期にわたり使用することが
できることから、処分場の延命に大きく寄与します。
都内の自治体では2012(平成24)年3月現在、9か
所の焼却灰溶融処理施設(以下「溶融施設」という。)
が稼動しています。
現在、都内の自治体において製造された溶融スラグ
は、当該自治体での公共工事に用いたり、コンクリート
二次製品を製造するメーカーなどに売却していま
す。
また、2006(平成18)年7月に、一般廃棄物、下水汚
泥又はそれらの焼却灰を溶融固化した、道路用溶融ス
ラグ及びコンクリート用溶融スラグ骨材のJIS(日本工業
規格)が制定されました。JIS化により、今後の溶融スラ
グの利用拡大が期待されます。
溶融スラグ(水切)
都内の溶融施設
施設名
溶融処理能力 冷却方式
水砕
板橋清掃工場
180トン/日
水砕
多摩川清掃工場
30トン/日
足立清掃工場
水砕
130トン/日
水砕
品川清掃工場
180トン/日
水砕
中防灰溶融施設
400トン/日
葛飾清掃工場
水砕
110トン/日
水砕
世田谷清掃工場
120トン/日
水砕
クリーンセンター多摩川 50トン/日
空冷
八王子戸吹清掃工場
36トン/日
73
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
エコセメント事業の推進
エコセメントとは、エコロジーとセメントの合成語で、ご
みを焼却炉で燃やしてできる焼却灰(焼却残さ)等を主
な原料として作る新しいタイプのセメントです。焼却灰
は、セメントを製造する際に必要な成分を多く含んでい
るので、セメント原料として利用できます。また、焼却灰
などを1,350℃以上の高温で焼成するため、焼却灰
中のダイオキシン類は分解されます。エコセメントは、JI
S(日本工業規格)に定められた土木建築資材であり、
焼却灰をエコセメントにリサイクルすることで、埋立処分
場の寿命を延ばすことができます。
多摩地域(25市1町)では、焼却灰と不燃ごみのほと
んどを二ツ塚処分場に埋め立ててきました。しかし、二
ツ塚処分場の埋立容量には限界があります。埋立を続
けていくと、二ツ塚処分場は満杯となり、新たな処分場
が必要となります。そこで、東京たま広域資源循環組合
では、多摩地域(25市1町)のごみ焼却施設から排出さ
れる焼却灰を埋め立てず、セメント原料としてリサイク
ルするエコセメント事業に取り組み、平成18年7月から
エコセメント化施設は、本格稼働しています。
シンボルマーク
エコタロー
図表
可燃ごみ
事業の推進において、エコセメント化施設を整備し、
製造販売していくためには専門的な知識・技術が必要
であることから、PFI(プライベート・ファイナンス・イニシ
アティブ)の考え方を採り入れ、エコセメント化施設の設
計・建設・運営、さらにエコセメントの販売を一括して民
間事業者に委ねる公設民営(DBO:デザイン・ビルド・
オペレート)手法を採用しています。
施設運転・維持管理・エコセメント販売等の運営業務
については20年間にわたって東京たまエコセメント株
式会社 に委託するなど、民間事業者の創意工夫、経
営ノウハウを生かした効率的な施設運営を行っていま
す。
また 、エコセメント事業への理解と関心をより深め
愛着を持 ってもらうため、シンボルマークを公募し、2
003(平成15)年7月に実施したエコセメント施設の建
設及び運営契約調印式と同時に「エコタロー」と命名
し、公表しました。このマークは、東京たまエコセメント
化施設で製造されるエコセメントを100%使用している
製品の認証刻印としても使用されています。
エコセメント化施設
エコセメント事業の概念図
※ 破線内は本事業範囲
焼却施設
副資材
石灰石等
エコセメント化施設
焼却灰
(飛灰含む。)
金属類
エコセメント
生コン工場
製品工場
金属産物
精錬工場
銅、鉛等
74
・コンクリート二次製品
(ブロック、セメント板等)
・生コンクリート
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
∼ 東京たま広域資源循環組合のエコセメント事業 ∼
(事業目的)
エコセメント事業の3つの目的を推進することにより、循環型社会の実現を目指します。
1.多摩地域のリサイクルをさらに進めます。
今まで埋め立てていた焼却灰をセメントとして再利用します。リサイクル先進地域・多摩のリサイクルをさら
に進めます。
2.二ツ塚処分場を長く有効に活用します。
事業の実施によって埋立処分は不燃ごみだけになり、二ツ塚処分場の使用期間を大幅に伸ばすことが可能で
す。
3.安全な埋立対策をさらに進めます。
現在、埋め立てざるを得ない焼却灰をリサイクルすることによって、より安全な埋立を進めていきます。
(施設概要)
場
所
施設用地面積
エコセメントの平均生産量
焼却灰の平均処理能力
処理対象物
日の出町二ツ塚廃棄物広域処分場内
約4.6ha(二ツ塚処分場全体面積 約59.1ha)
約430トン/日
約300トン/日
多摩地域(25市1町)のごみ焼却施設から排出される焼却灰(飛灰を含む)
(資料:東京たま広域資源循環組合ホームページより作成)
図表
エコセメントに係る最近の動き
・2002(平成14)年7月 JIS(日本工業規格)化(JISR5214)
※この規格は、資源リサイクル型のセメントの一種であるエコセメントについて、品質、原
材料、 製造方法、試験方法、検査、表示、報告事項などを規定したものです。
・2003(平成15)年12月 レディーミクストコンクリート(JISA5308)でセメント資材の一つに規定
・2004(平成16)年3月 グリーン購入法に基づき国が定める基本方針で特定調達物品に選定
・2004(平成16)年3月 プレキャストコンクリート製品(JISA5364)でセメント資材の一つに規定
・2006(平成18)年7月 エコセメント化施設本格稼働開始
生産されたエコセメントは、コンクリート二次製品(道路境界ブロック、
インターロッキングブロック等)や生コンクリートとして、道路工事等で
使用されている。
※2012(平成24)年3月現在 「東京たまエコセメント」製造製品の認証事業者数 23社30工場
75
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
ごみ焼却施設から発生する熱の有効利用(サーマルリ
サイクル)
清掃工場でごみを焼却したときに発生する熱は、焼
却炉にボイラーを組み合わせることで、そのエネルギ
ーを取り出すことができます。これを有効に利用するこ
とで、省エネルギーに寄与するほか、環境保全にも貢
献することができます。焼却施設から取り出したごみ焼
却熱エネルギーは、施設運転のために蒸気を使用した
り、施設内の冷暖房・給湯用に熱を利用しているほか、
温水プールや植物園、その他の公共施設などにも熱を
供給しています。さらに、周辺地域への冷暖房用の熱
源として、地域冷暖房事業を営む会社に有償で熱を供
給しています。
また、熱供給以外に、蒸気を利用したタービンによる
発電も行っています。工場内で使用する電力や場内設
備を運転する以外の電力は、東京電力株式会社等の
図表
電気事業者に売却しています。清掃工場は単なるごみ
焼却施設にとどまらず、莫大な熱エネルギーを有効に
活用することにより、地域のエネルギーセンターとして
大きな役割を担っています。
廃プラスチックを単純に焼却した場合は、それに伴い
発生するCO2 が増加するだけですが、清掃工場で効
率的な発電を行えば、その分電気事業者における化
石燃料の使用が抑制され、CO2 の発生も抑制されま
す。また、食品残さが付着した廃プラスチックの埋立を
やめることで、最終処分場から発生するメタンガスの削
減や排水処理の軽減を図ることができます。
資源の有効利用や埋立処分量の削減の観点も含め
ると、マテリアルリサイクルに適さない廃プラスチックの
サーマルリサイクルは、環境負荷を低減するものと考え
られます。
清掃工場の熱の有効利用(サーマルリサイクル)
清掃工場
一般家庭など
売却
電
電気事業者
力
高温水など
売却
施設内
利用
地域冷暖房
熱供給事業者
清掃工場の近隣施設
無償または有償
温水プール
熱帯植物館
など
東京二十三区清掃一部事務組合
平成22年度清掃工場発電量及び売電量
総発電量 : 11億60万kWh
売 電 量 : 5億980万kWh
図表
ごみを燃やす
と熱が出る。
ごみ 焼 却の熱で高温
高圧の蒸気をつくる。
水
高圧の蒸気でタービン
の羽根を回転させる。
蒸気
ボイラー
ごみ焼却炉の
廃熱
(排ガス)
発電の仕組み
発電機が回転して
電気ができる。
電
蒸気タービン
気
発電機
蒸気は、ほかにも熱交換器を介して熱供給などに利用。
(資料:東京二十三区清掃一部事務組合)
76
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
島嶼における大島一般廃棄物管理型最終処分場の整
備状況:東京都島嶼町村一部事務組合
東京の島しょ地域は、太平洋上南北1,000km 余に
渡り、点在する伊豆諸島・小笠原諸島からなり、行政上
は、ほぼ各島ごとに独立する2町7村により構成されて
います。近年、人口や観光客の減少が続く伊豆諸島に
おいても、廃棄物の適正処理のための費用負担の増
大、不法投棄対策など、ごみ問題は避けて通れない大
きな課題となっています。このような状況のなか、1999
(平成11)年7月、当時の厚生省の通知により、遮水構
造(地下に汚水が漏れない構造)となっていない処分
場では、焼却灰等を埋め立てることができなくなりまし
た。伊豆諸島の各町村では、処分場こそ設置していた
ものの、遮水構造となっておらず、急きょ、管理型最終
処分場の整備を進めることになりました。そのため、既
に管理型最終処分場の整備をしていた小笠原村を除
く伊豆諸島8町村(大島町、利島村、新島村、神津島
村、三宅村、御蔵島村、八丈町及び青ヶ島村)の共同
事業として大島町と八丈町に整備することになり、東京
都島嶼町村一部事務組合が建設、運営管理を担うこと
になりました。こうして大島町では、建設地を島の南南
西に位置する差木地地区の一画に決定し、2004(平
成6)年9月に工事着手、2006(平成18)年3月、伊豆
諸島で初めての管理型最終処分場がしゅん工し、同年
5月から供用を開始しました。なお、八丈町の処分場に
施
設
の
概
要
ついては、平成24年10月に供用を開始しました。
島しょ地域においては、貴重な処分場であり運営に
当たっては地域環境の保全はもちろん、安全で安定し
た稼動とともに、ごみの減量化・資源化に一層取り組
み、少しでも長く使用していくことが重要です。(資料:
東京都島嶼町村一部事務組合)
名称
大島一般廃棄物管理型最終処分場
所在地
東京都大島町差木地地内
敷地面積 53,141㎡
総工費
約14億円
埋立容量 49,500㎥
埋立対象物 焼却残さ、不燃ごみ、(現在、焼却残さに限定)
埋立実績 1,189t(平成23年度)累計7,264t(平成23年度末)
77
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
(4) 産業廃棄物の現状
また、このうち、再生利用量は655万トン(排出量の2
9.0% )、減量化量は1,523万トン(排出量の67.
5%)、最終処分量は79万トン(排出量の3.5%)とな
っています。
処 理 された地 域を見ると、中間 処理については7
5.5%が、最終処分については13.7%が都内で処分
されています。
●産業廃棄物量の推移
東京都の2010(平成22)年度産業廃棄物実態調査
によると、都内から排出された産業廃棄物の排出量は
2,257万トンであり、前年度の2,319万トンより62万ト
ン(約2.7%)減少しています。
図表
(万トン)
東京都の産業廃棄物量の推移
最終処分量
減量化量
再生利用量
3,000
(2,479) (2,350) (2,358) (2,443)
2,500
(2,195)
2,000
365
517
311
1,500
(2,446)
(2,411)
(2,279)
674
596
660
(2,192)
784
757
581
(2,319)
(2,257)
627
655
1,507
1,432
1,586
1,000
1,535
1,689
1,501
1,521
1,538
1,508
1,608
1,523
116
103
84
79
19
20
21
22年度
500
452
607
0
昭和62
平成4
247
149
158
118
141
14
15
16
17
18
また、このうち、再生利用量は2億671万トン(排出量
の5 3.0%)、減量化量は1億6,944万トン(排出量の
43.5%)、最終処分量は1,359万トン(排出量の3.
5%)となっています。
一方、2009(平成21)年度における全国の産業廃
棄物の総排出量は、3億8,975万トン(平成20年度は
4億336万トン)で、前年度に比べ約1,360万トン(3.
4%)減少しました。
図表
最終処分量
(万トン)
50,000
45,000
40,000
全国の産業廃棄物量の推移
減量化量
再生利用量
(41,700) (42,200) (41,900) (41,900)
(40,000) (40,600) (40,000) (39,400) (41,100)
(40,400) (39,000)
35,000
30,000
17,100
18,400
18,300
18,200
20,100
21,400
21,900
17,700
17,500
17,200
18,000
17,700
17,900 18,200
21,500
21,900
21,700
20,700
18,000 17,000
16,900
25,000
20,000
15,000
17,900
10,000
5,000
0
5,000
4,500
4,200
4,000
3,000
2,600
平成11
12
13
14
15
16
78
2,400
2,200
2,000
1,700
1,400
17
18
19
20
21年度
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
図表
東京都の産業廃棄物の処理の流れ(平成22年度)(単位:万トン)
再生利用量
655
(29.0%)
直接再生利用量
9
(0.4%)
排出量
2,257
(100.0%)
【869】
【100.0%】
【9】
【1.1%】
中間処理量
2,235
【848】
(99.1%)
【97.6%】
処分地域
都内 1,686(75.4%)
都外 550(24.6%)
処理残渣量
713
(31.6%)
【678】
【78.1%】
減量化量
1,523
(67.5%)
【169】
【19.5%】
処理後再生利用量
646
(28.6%)
【614】
【70.6%】
処理後最終処分量
67
(3.0%)
【65】
【7.5%】
最終処分量
79
【77】
(3.5%)
【8.9%】
処分地域
都内 11(13.7%)
都外 69(86.3%)
直接最終処分量
12
(0.5%)
【12】
【1.4%】
・( )内の数値は、排出量に対する割合を示す。
・【 】内は、上下水汚泥を除く量である。
・各項目量は、端数処理のため、合計値が合わない場合がある。
図表
全国の産業廃棄物の処理の流れ(平成21年度)
直接再生利用量
8,926
(23%)
排出量
38,975
(100%)
中間処理量
29,438
(76%)
処理残渣量
12,494
(32%)
処理後再生利用量
減量化量
16,944
(43%)
処理後最終処分量
(単位:万トン)
再生利用量
20,671
(53%)
11,745
(30%)
749
(2%)
最終処分量
1,359
(3%)
直接最終処分量
611
(2%)
・( )内の数値は、排出量に対する割合を示す。
・各項目量は、端数処理のため、合計値が合わない場合がある。
・本データは環境省資料による。
図表 東京の産業廃棄物最終処分先(平成22年度)
栃木
8
群馬
1
他道県
茨城
1
埼玉
7
都内
11
【623】
【71.7%】
神奈川
16
千葉
24
(単位:万トン)
79
11
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●種類別排出量
2010(平成22)年度の都内から排出された産業廃
8%を占めています。
種類別にみると、汚泥が最も多く、1,637万トン(総
排出量の72.5%)、次いで、がれき類が452万トン
(20.0%)であり、この2品目で総排出量の92.5%を
占めています。
図表 東京都の産業廃棄物の業種別排出量(平成22年度)
図表 東京都の産業廃棄物の種類別排出量(平成22年度)
棄物の排出量を業種別にみると、上下水道業が61.
4%、建設業が32.4%であり、この2業種で全体の93.
上下水道業
1,388万t
61.4%
廃プラスチック
27万t
1.2%
木くず
22万t
1.0%
その他
63万t
2.8%
金属くず
15万t
0.7% 混合廃棄物
26万t
1.2%
建設業
731万t
32.4%
合計
2,257万t
その他
78万t
3.5%
上水汚泥
50万t
2.2%
がれき類
452万t
20.0%
合計
2,257万トン
その他汚泥
30万t
1.3%
下水汚泥
1,338万t
59.3%
建設汚泥
219万t
9.7%
製造業
75万t
3.3%
図表 東京都の産業廃棄物の種類別排出量の推移
(万トン)
上下水道汚泥
建設汚泥
がれき類
その他
3,000
2,500
(2,350)
(2,358)
262
(2,445)
(2,411)
(2,279)
231
324
333
(2,191)
258
492
567
575
408
247
240
197
216
309
294
417
553
359
248
1,265
1,263
1,322
1,309
1,314
1,306
平成14
15
16
17
18
19
2,000
1,500
(2,443)
467
392
(2,319)
205
(2,257)
198
454
452
231
219
1,309
1,429
1,388
20
21
22年度
1,000
500
0
80
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●再生利用状況
2010(平成22)年度に東京都で再生利用された
産業廃棄物は、排出された産業廃棄物全体の29.
0%に当たる655万トンで、このうち、直接再生 利用
されたものが9万 トン(再 生 利 用 量 の1.4%)、中間
処理の過程で再生利用されたものが646万トン(再生
利用量の98.6%)ありました。
また、再生利用量を業種別にみると、建設業が
85.5%、製造業が4.7%であり、この2業種で全
体の90.2%を占めています。廃棄物の種類別再生
利用量は、がれき類が64.9%、汚泥が20.9%であ
り、この2品目で全体の85.8%を占めています。
図表
一方、2009(平成21)年度に全国で再生利用さ
れた産業廃棄物は、排出された産業廃棄物全体の
53%にあたる2億671万トンで、このうち、直接再生
利用されたものが8,926万トン(再生利用量の43.
2%)、中間処理の過程で再生利用されたものが1億
1,745万トン(再生利用量の56.8%)ありました。
再生利用率が高いものは、がれき類、木くず及び廃
プラスチック類などであり、逆に再生利用率が低いもの
は、汚泥、廃アルカリ及び廃酸となっています。
東京都の産業廃棄物の業種別再生利用量(平成22年度)
その他
上下水道業 32万t
33万t
4.9%
5.0%
製造業
31万t
4.7%
合計
655万t
建設業
560万t
85.5%
※端数処理のため、合計値が合わない場合がある。
図表
東京都の産業廃棄物の種類別再生利用量(平成22年度)
上水汚泥 1万t
0.2%
その他
13万t
2.0%
混合廃棄物
15万t
2.2%
下水汚泥
31万t
4.8% その他汚泥
6万t
1.0%
建設汚泥
98万t
14.9%
合計
655万t
がれき類
426万t
64.9%
廃プラスチック
14万t
2.1%
木くず20万t
3.0%
金属くず
14万t
2.2%
ガラス・陶磁器
くず
17万t
2.6%
※ 端数処理のため、合計値が合わない場合がある。
81
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●最終処分量
2010(平成22)年度に東京都から排出された産業廃
棄物の最終処分量は79万トンで、総排出量の3.5%
となっており、最終処分量の比率は前年度の3.7%か
ら減少しています。このうち、直接最終処分された量が
12万トン、中間処理された後の最終処分量が67万トン
ありました。また、業種別では、建設業が64.5%と大
部分を占めており、種類別では、ガラス・陶磁器くずが
最も多く全体の25.8%を占めています。
図表
一方、2009(平成21)年度に全国で最終処分された
産業廃棄物の量は1,359万トンで、総排出量の3.
5%となっており、最終処分量の比率は昨年度と比較
し0.6ポイント減少しました。このうち、直接最終処分さ
れた量が611万トン、中間処理された後の最終処分量
が749万トンで、おおむ ね半分ずつの量となっていま
す。
東京都の産業廃棄物の業種別最終処分量(平成22年度)
上下水道業
2万t
2.2%
その他
12万t
14.6%
製造業
15万t
18.7%
合計
79万トン
建設業
51万t
64.5%
※ 端数処理のため、合計値が合わない場合がある。
図表
東京都の産業廃棄物の種類別最終処分量(平成22年度)
上水汚泥
0.1万t
下水汚泥 2万t
0.1%
2.0%
その他
5万t
混合廃棄物 6.6%
10万t
13.1%
がれき類
15万t
19.2%
合計
79万トン
ガラス陶磁器く
ず
20万t
25.8%
建設汚泥
17万t
21.1%
その他汚泥
4万t
5.0%
廃プラスチック
4万t
木くず 5.5%
1万t
1.5%
※ 端数処理のため、合計値が合わない場合がある。
82
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●建設泥土の状況
建設泥土(建設汚泥)とは、シールド工事や杭基礎
工事等から生じる含水率の高い泥状の土砂のこと
で、廃棄物処理法上の産業廃棄物に該当します。建
設泥土は、地下鉄や地下高速道路などの工事が実施
されることに伴って、都内で大量に発生しています。2
010(平成22)年度に建設泥土の発生量は、東京都
図表
の産業廃棄物の種類別排出量の9.7%(219万トン)
を占めるとともに、産業廃棄物の種類別最終処分量の
21.1%(17万トン)を占めています。
今後も、首都高速道路中央環状品川線、東京外かく
環状道路の整備等に伴って、引き続き大量の建設泥
土の発生が見込まれているため、より一層のリサイクル
の推進が必要です。
シールド工法と建設泥土
シールド工法
建設泥土
図表
建設泥土の処理状況(がれき類との比較)
都内産業廃棄物種類別処理状況
(平成11年度)
再利用
14%
減量化
51%
都内産業廃棄物種類別処理状況
(平成22年度)
建設泥土
478万トン
減量化
48%
最終処分
8%
建設泥土
219万トン
再利用
90%
再利用
94%
減量化 最終処分
1%
9%
がれき類
375万トン
0%
再利用
45%
最終処分
35%
減量化 最終処分
3%
2%
がれき類
452万トン
25%
50%
75%
100%
0%
83
25%
50%
75%
100%
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●不適正処理の状況
産業廃棄物の不法投棄の状況
2010(平成22)年度に全国で新たに発覚した不法
投棄の件数は216件、不法投棄量は6.2万トンで、そ
れぞれ2009(平成21)年度と比較して63件減少、0.
5万トン増加しています。
また、2010(平成22)年度末における不法投棄等
図表
投棄件数
の残存件数は2,610件、残存量の合計は1781.7
万トンとなっており、残存件数は19件増加し、残存量
は51.2万トン増加しています。
関東地方における状況は、次表のとおり件数、投棄
量ともに減少傾向にありますが、不法投棄の撲滅には
至っていません。
関東地方(1都6県)における不法投棄
投棄量(万トン)
600
30
投棄量
投棄件数
528
500
419
391
400
20
282
300
15
242
200
20 0
11
10
104
9
7
100
25
5
4
93
4
4
4
18
19
20
87
84
1
2
21
22年度
0
5
0
平成13
14
15
16
17
建設廃棄物の不適正処理の状況
産業廃棄物の不適正処理事案に関しては、建築物の
解体に伴って生じた建設廃棄物の不適正な保管や不
法投棄が多く、2004(平成16)年度の環境省
図表
の調査によれば、その量は関東地方だけで約14万
トンに上っています。
関東地方における建設廃棄物の不適正処理の状況
<平成15年度>
解体業者が自社用
解体業者が自社用
地
地等に
等に搬入
搬入し、
し、不
不
適正に大量保管
適正に大量保管
約9.5万t
約9.5万t
計 約14.3万t
廃
廃棄
棄物
物処
処理
理業
業者
者
の施設で、不適正
の施設で、不適正
に大量保管
に大量保管
約3.0万t
約3.0万t
解体現場から搬出
解体現場から搬出
後
後、、ゲ
ゲリリララ的
的に
に公
公
道や農地に投げ捨
道や農地に投げ捨
て
て
約0.3
万t
約0.3万t
チップ化した木材を有価物と称して
チップ化した木材を有価物と称して
不適正に大量保管
不適正に大量保管 約1.2万t
約1.2万t
廃
廃棄
棄物
物処
処理
理業
業者
者
の
施設を経由して、
の 施設を経由して、
大量に
不法投棄
大量に不法投棄
約0.3万t
約0.3万t
(資料:環境省「小口巡回回収システム構築に関する調査報告書(平成17年3月)」より作成)
84
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
●都庁内の取組
都庁舎における再利用の取組
新宿の都庁舎では、約11,000人の職員が執
務しており、日々大量の古紙類が発生します。その
再利用のため、職員一人ひとりに手元分別のための
個人用ボックスを配布し、各人が執務室に置かれた
リサイクルボックス(コピー用紙、新聞、雑誌・チ
ラシの3段ボックス)へ分別して入れます。そして
各階にあるリサイクル室を経由して回収業者へ引
き渡します。段ボール、びん、ペットボトル等は直
接リサイクル室へ持ち込み、資源として活用してい
ます。職員に対しては、全局(課単位)への分別方
法の周知や、
「東京都庁舎省エネ・リサイクル会議」
を開催し、意識向上を図っています。
都庁舎は、2000(平成12)年2月に、環境
マネジメントシステムの国際規格である
ISO14001の認証を取得しました。現在はこ
のシステムを活用し、より環境負荷の少ない都庁舎
を目指して取り組んでいます。
東京都環境局ホームページ 該当アドレス
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/iso14001/index.html
図表
(%)
都庁舎におけるリサイクル率の推移
100
88
85
85
83
88
90
91
91
91
80
80
82
21
22
23年度
80
79
76
75
63
71
60
74
77
53
40
事務室から出るごみのリサイクル率
20
全体のリサイクル率(食堂・テナント含む)
0
平成14
15
16
17
18
19
20
※平成17年度のリサイクル率の減は、事故により一時的に古紙のリサイクルを停止したことによる。
85
∼ 第2章 廃棄物・リサイクルの現状 ∼
図表
都庁舎内のごみの流れ
(地下1階ごみ集積所)
〔排出区分〕
コピー紙・コンピューター
用紙
個人ボックス
専
用
回
収
ボ
ッ
新聞紙・ちらし(ピンや糊
で綴じていないもの)
ク
ス
雑誌・書籍・ちらし(ピン
や糊で綴じてあるもの)・
色紙・厚紙・茶封筒等
ダンボール
保管場所での表示
〔事業所内収集・分別・保管状況〕
リサイクル
紙
リサイ
クル室
新聞紙・ち
らし
リサイ
クル室
雑誌等
〔最終形態〕
〔収集運搬業者〕
廃棄物収集運
搬業者が搬出
リサイクルペーパーに再生
資源回収業者
が搬出
リサイクルペーパーに再生
ダンボール
リサイクル室
地
ミックスペーパー(シュ
レッダー屑・コーティング
紙・ちり紙・カーボン紙・
感熱紙等)
ミックスペーパー専用台車
可燃ごみ(割り箸・布・紐
等)
個人ボックス
厨芥ごみ【事務所】(生ご
み・茶がら等)
給湯室(生ごみ)
厨芥ごみ【店舗】(生ご
み・茶がら等)
調理室(生ごみ)
食品リサイクル【店舗】
下
専用ボックス
調理室(生ごみ)
廃油【店舗】
1
生ごみ
(冷蔵庫)
階
ご
食品リサイク
ル(冷蔵庫)
廃油
缶類(アルミ缶・スチール
缶)
リサイクル室
み
ペットボトル
リサイクル室
集
乾電池
リサイクル室
蛍光管
リサイクル室
その他のプラスチック(き
れいなプラスチック以外
のプラスチック類・塩化ビ
ニール・ゴム等)
清掃工場にて焼却処分
生ごみ
(冷蔵庫)
リサイクル室
リサイクル室
トイレットペーパー等に再生
可燃ごみ
瓶類
きれいなプラスチック(レ
ジ袋・商品の包装など)
ミックス
ペーパー
ガラス・ペレットにし、ガラス原料
に再生
瓶類
積
缶類
廃棄物収集運
搬業者が搬出
アルミ缶
アルミ・ペレットにし、
アルミ原料に再生
スチール缶
スチール原料に利
用
ペットボト
ル
専門処理業者により再生処理
乾電池
蛍光管
所
きれいなプ
ラスチック
固形燃料(RPF)化
リサイクル室
その他の
プラスチッ
ク
廃棄物発電
不燃ごみ(ガラス・陶磁
器・金属・皮革等)
リサイクル室
不燃ごみ
埋立地に搬入処理
テープカートリッジ
リサイクル室
テープカー
トリッジ
トナーカートリッジ
各局用度・用品担当
各メーカーが搬
出
各メーカーが引取、再生処理
専門業者が搬
出
専門処理業者により再生処理
23年度の事業系リサイクル率91.3%(厨房系含む都庁舎全体では82.3%)
86
~ 第3章 資料編 ~
第3章 資料編
(1) 区市町村担当課・一部事務組合
区市町村名
部
千代田区
環境安全部
中央区
環境土木部
港区
課
〒
所在地
電話
FAX
ホームページ
千代田清掃事務所
101-0021 千代田区外神田1-1-6
03-3251-0566 03-3251-4627 http://www.city.chiyoda.lg.jp/
中央清掃事務所
104-0031 中央区京橋1-19-6
03-3562-1523 03-3562-1504
水とみどりの課
104-8404 中央区築地1-1-1
03-3546-9595 03-3546-5639
環境リサイクル支援部
みなとリサイクル清掃事務所
108-0075 港区港南3-9-59
03-3450-8025 03-3450-8063 http://www.city.minato.tokyo.jp/
新宿区
環境清掃部
生活環境課
160-8484 新宿区歌舞伎町1-4-1
03-5273-3318 03-5273-4070 http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/
文京区
資源環境部
リサイクル清掃課
112-8555 文京区春日1-16-21
03-5803-1135 03-5803-1356 http://www.city.bunkyo.lg.jp/
台東区
環境清掃部
清掃リサイクル課
110-8615 台東区東上野4-5-6
03-5246-1291 03-5246-1289 http://www.city.taito.tokyo.jp/
墨田区
区民活動推進部
環境担当
すみだ清掃事務所
130-0002 墨田区業平5-6-2
03-5608-6922 03-5608-2573 http://www.city.sumida.lg.jp/
江東区
環境清掃部
清掃リサイクル課
135-8383 江東区東陽4-11-28
03-3647-9181 03-5617-5737 http://www.city.koto.lg.jp/
品川区
都市環境事業部
品川区清掃事務所
140-0032 品川区大崎1-14-1
03-3490-7098 03-3490-7041 http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/
目黒区
環境清掃部
清掃リサイクル課
153-8573 目黒区上目黒2-19-15
03-5722-9572 03-5722-9573 http://www.city.meguro.tokyo.jp/
大田区
環境清掃部
環境清掃管理課
144-8621 大田区蒲田5-13-14
03-5744-1374 03-5744-1550 http://www.city.ota.tokyo.jp/
世田谷区
清掃・リサイクル部
事業課
154-8504 世田谷区世田谷4-21-27
03-5432-2287 03-5432-3058 http://www.city.setagaya.tokyo.jp/
渋谷区
土木清掃部
清掃リサイクル課
150-0002 渋谷区渋谷1-2-17美竹分庁舎
03-5467-4073 03-5467-4076 http://www.city.shibuya.tokyo.jp/
中野区
環境部
ごみゼロ推進分野
164-0001 中野区中野4-9-4清掃車庫内
03-3228-5563 03-3228-5634 http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/
杉並区
環境部
ごみ減量対策課
166-8570 杉並区阿佐谷南1-15-1
03-3312-2111 03-3312-2306 http://www.city.suginami.tokyo.jp/
豊島区
清掃環境部
資源循環課
170-8422 豊島区東池袋1-18-1
03-3981-1629 03-3981-6207 http://www.city.toshima.lg.jp/
北区
生活環境部
リサイクル清掃課
114-8508 北区王子本町1-15-22
03-3908-8539 03-3906-8474 http://www.city.kita.tokyo.jp/
荒川区
環境清掃部
清掃リサイクル課
116-0001 荒川区町屋5-19-1
03-5692-6690 03-5692-6699 http://www.city.arakawa.tokyo.jp/
板橋区
資源環境部
清掃リサイクル課
173-8501 板橋区板橋2-66-1
03-3579-2258 03-3579-2249 http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
練馬区
環境部
清掃リサイクル課
176-8501 練馬区豊玉北6-12-1
03-5984-1094 03-5984-1227 http://www.city.nerima.tokyo.jp/
足立区
環境部
ごみ減量推進課
120-8510 足立区中央本町1-17-1
03-3880-5301 03-3880-5604 http://www.city.adachi.tokyo.jp/
葛飾区
環境部
リサイクル清掃課
124-8555 葛飾区立石5-13-1
03-5654-8271 03-5698-1534 http://www.city.katsushika.lg.jp/
江戸川区
環境部
清掃課
132-8501 江戸川区中央1-4-1
03-5662-1689 03-5678-6741 http://www.city.edogawa.tokyo.jp/
八王子市
環境部
ごみ減量対策課
192-8501 八王子市元本郷町3-24-1
042-620-7256 042-626-4506 http://www.city.hachioji.tokyo.jp/
立川市
環境下水道部
ごみ対策課
190-0034 立川市西砂町4-77-1
042-531-5518 042-531-5800 http://www.city.tachikawa.lg.jp/
武蔵野市
環境部
ごみ総合対策課
180-0012 武蔵野市緑町3-1-5 武蔵野クリーンセンター内
0422-60-1802 0422-51-9950 http://www.city.musashino.lg.jp/
三鷹市
生活環境部
ごみ対策課
181-8555 三鷹市野崎1-1-1
0422-45-1151 0422-45-5291 http://www.city.mitaka.tokyo.jp/
青梅市
環境経済部
清掃リサイクル課
198-8701 青梅市東青梅1-11-1
0428-22-1111 0428-22-3508 http://www.city.ome.tokyo.jp/
府中市
環境安全部
ごみ減量推進課
183-8703 府中市宮西町2-24
042-335-4437 042-336-5181 http://www.city.fuchu.tokyo.jp/
昭島市
環境部
ごみ対策課
196-0001 昭島市美堀町3-8-1
042-546-5300 042-546-5900 http://www.city.akishima.lg.jp
87
(共通)http://www.city.chuo.lg.jp/
~ 第3章 資料編 ~
区市町村名
部
課
〒
所在地
電話
FAX
ホームページ
調布市
環境部
ごみ対策課
182-0012 調布市深大寺東町7-47-1
042-481-7686
042-481-9039 http://www.city.chofu.tokyo.jp/
町田市
環境資源部
3R推進課
194-0202 町田市下小山田町3160
042-797-0530
042-797-5374 http://www.city.machida.tokyo.jp/
小金井市
環境部
ごみ対策課
184-0013 小金井市本町6-6-3
042-387-9835
042-383-6577 http://www.city.koganei.lg.jp/
小平市
環境部
ごみ減量対策課
187-8504 小平市小川町2-1333
042-346-9535
042-346-9555 http://www.city.kodaira.tokyo.jp/
日野市
環境共生部
ごみゼロ推進課
191-0021 日野市石田1-210-2
042-581-0444
042-586-6606 http://www.city.hino.lg.jp/
東村山市
資源循環部
ごみ減量推進課
189-0001 東村山市秋津町4-17-1
042-393-5111
(内)2622~2624
042-391-5847
国分寺市
環境部
ごみ対策課
185-0013 国分寺市西恋ヶ窪4-9-8
042-300-5300
042-326-4410 http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/
国立市
生活環境部
ごみ減量課
186-8501 国立市富士見台2-47-1
042-576-2111
042-576-0264 http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/
福生市
生活環境部
環境課
197-8501 福生市本町5
042-551-1731
042-552-9433 http://www.city.fussa.tokyo.jp/
狛江市
建設環境部
清掃課
201-0004
03-3488-5300
03-5497-7366 http://www.city.komae.tokyo.jp/
東大和市
環境部
ごみ対策課
207-8585 東大和市中央3-930
042-563-2111
042-563-5931 http://www.city.higashiyamato.lg.jp/
清瀬市
都市整備部
ごみ減量推進課
204-0001 清瀬市下宿2-553
042-493-3750
042-495-9333 http://www.city.kiyose.tokyo.jp/
東久留米市 環境部
ごみ対策課
203-8555 東久留米市本町3-3-1
042-473-2117
042-477-6755 http://www.scity.higashikurume.lg.jp/
武蔵村山市 生活環境部
環境課
208-8501 武蔵村山市本町1-1-1
042-565-1111
042-563-0803
多摩市
くらしと文化部
ごみ対策課
206-0024 多摩市諏訪6-3-2
042-338-6836
042-356-3919 http://www.city.tama.lg.jp/
稲城市
生活環境部
環境課
206-8601 稲城市東長沼2111
042-378-2111
042-378-3310 http://www.city.inagi.tokyo.jp/
羽村市
産業環境部
生活環境課
205-8601 羽村市緑ヶ丘5-2-1
042-555-1111
042-554-2921 http://www.city.hamura.tokyo.jp/
あきる野市
環境経済部
生活環境課
197-0814 あきる野市二宮350
042-558-1830
042-558-1119 http://www.city.akiruno.tokyo.jp/
西東京市
みどり環境部
ごみ減量推進課
202-0011 西東京市泉町3-12-35
042-438-4043
042-421-5410 http://www.city.nishitokyo.lg.jp/
瑞穂町
住民部
環境課
190-1292 西多摩郡瑞穂町大字箱根ヶ崎2335
042-557-7706
042-556-3401 http://www.town.mizuho.tokyo.jp/
日の出町
-
生活安全安心課
190-0192 西多摩郡日の出町平井2780
042-597-0511
042-597-4369 http://www.town.hinode.tokyo.jp/
檜原村
-
産業環境課
190-0212 西多摩郡檜原村467-1
042-598-1011
042-598-1009 http://www.vill.hinohara.tokyo.jp/
奥多摩町
-
住民課
198-0212 西多摩郡奥多摩町氷川215-6
0428-83-2182
0428-83-2344 http://www.town.okutama.tokyo.jp/
大島町
-
生活環境課
100-0101 大島町元町1-1-14
04992-2-1487
04992-2-4430 http://www.town.oshima.tokyo.jp/
利島村
-
産業・環境課
100-0301 利島村248
04992-9-0011
04992-9-0190 http://www.toshimamura.org/
新島村
-
民生課
100-0402 新島村本村1-1-1
04992-5-0243
04992-5-1304 http://www.niijima.com/
神津島村
-
環境衛生課
100-0601 神津島村904
04992-8-0011
04992-8-1242 http://vill.kouzushima.tokyo.jp/
三宅村
-
地域整備課
100-1212 三宅村阿古497
04994-5-0938
04994-5-0932 http://www.miyakemura.com/
御蔵島村
-
総務課
100-1301
御蔵島村入かねヶ沢
04994-8-2121
04994-8-2239 http://www.mikurasima.jp/
八丈町
-
住民課
100-1498 八丈町大賀郷2345-1
04996-2-1121
04996-2-3874 http://www.town.hachijo.tokyo.jp/
青ヶ島村
-
事業課
100-1701
青ヶ島村無番地
04996-9-0111
04996-9-0001 http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/
小笠原村
-
建設水道課
100-2101
小笠原村父島字西町
04998-2-3115
04998-2-3119 http://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/
狛江市岩戸北1-1-11
狛江市ビン・缶リサイクルセンター内
88
http://www.city.higashimurayama.toky
o,jp
http://www.city.musashimurayama.tok
yo
~ 第3章 資料編 ~
一部事務組合名
電話
FAX
東京二十三区清掃一部事務組合 03-6238-0615
03-6238-0620
〒102-0072 千代田区飯田橋3-5-1
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/
ふじみ衛生組合
042-482-5497
042-482-5491
〒182-0012 調布市深大寺東町7-50-30
http://www.fujimieiseikumiai.jp/
柳泉園組合
042-470-1555
042-470-1559
〒203-0043 東久留米市下里4-3-10
http://www.ryusenen.or.jp/
湖南衛生組合
042-561-1551
042-565-2971
〒208-0013 武蔵村山市大南5-1
西多摩衛生組合
042-554-2409
042-554-2426
〒205-0012 羽村市羽4235番地
http://www.nishiei.or.jp/
多摩川衛生組合
042-377-3601
042-378-5666
〒206-0801 稲城市大丸1528番地
http://www4.ocn.ne.jp/~tamagawa/
小平・村山・大和衛生組合
042-341-4345
042-343-5374
〒187-0033 小平市中島町2-1
http://www.kmy-eiseikumiai.jp/
秋川衛生組合
042-558-5891
042-550-1660
〒197-0822 あきる野市小川東1-1-1
西秋川衛生組合
042-596-4418
042-596-4592
〒190-0154 あきる野市高尾521
http://www.nishiakigawa.or.jp/
東京たま広域資源循環組合
042-385-5947
042-384-8449
〒183-0052 府中市新町2-77-1
http://www.tama-junkankumiai.com/
多摩ニュータウン環境組合
042-374-6331
042-337-5061
〒206-0035 多摩市唐木田2-1-1
http://www.tama-seisokojo.or.jp/
東京都島嶼町村一部事務組合
03-3432-4961
03-3433-1929
〒105-0022 港区海岸1-4-7
89
所在地・ホームページ
~ 第3章 資料編 ~
(2) リサイクル関連の助成事業・融資制度
●一般向け
名称
対象者
対象事業(関連部分)
助成内容
募集期間
地球環境保全活動を 国内、開発途上地域における
交付対象経費の範囲
1月上旬から下旬
地球環境基金助成金 行う非営利の民間団 環境保全活動(循環型社会の
内で定額
体
形成活動に資する活動等)
<問合せ先> 独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金部地球環境基金課 電話 044(520)9505
●事業者向け
融資制度(リサイクル関連のもの)
名 称
対象事業(関連部分)
対象
問い合わせ窓口
東京都中小企業制度融資
〔産業力強化融資(チャレンジ)〕
東京都産業労働局
「エネルギー等の使用の合理化及び資源の有
中小企業者(個人含)・組合 金融部金融課
効な利用に関する事業活動の促進に関する臨
03(5320)4877
時措置法」に基づき実施する事業など
日本政策投資銀行
リデュース・リユース・リサイクル事業に係る施設
株式会社等
整備等
03(3244)1900(代)
日本政策金融公庫
中小企業事業本部
環境エネルギー対策資金—廃棄物処理・排出
中小企業
抑制・有効利用設備等
東京相談センター
03(3270)1260
日本生活金融公庫
国民生活事業本部
環境エネルギー対策資金—廃棄物処理・排出
小規模企業・個人
抑制・有効利用設備等
事業資金相談専用ダイヤル
0120-154-505
融資対象要件など制度により異なりますので、詳細は各問合せ窓口に相談してください。また、ここで御紹介した
もの以外の融資制度もありますので、次の相談窓口等を御利用ください。
○産業労働局金融部金融課:
〒163-8001 新宿区西新宿 2−8−1 電話 03(5320)4877 都庁第一庁舎 29 階
ホームページ http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/kinyu/yuushi/index.html
○財団法人東京都中小企業振興公社 総合支援課:
〒101-0025 千代田区神田佐久間町 1−9 電話 03(3251)7881
ホームページ http://www.tokyo-kosha.or.jp
90
~ 第3章 資料編 ~
(3) 3R関係団体
廃棄物・リサイクル関係団体等の一覧です。リサイクルの仕組み等については各業界団体、実際の回収について
は「資源回収業界」に掲載の団体にお問合せください。
■総合
公益社団法人全国都市清掃会議
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11 IPBお茶の水 7階 電話 03(5804)6281 FAX 03(3812)4731
ホームページ http://www.jwma-tokyo.or.jp
市町村が行う清掃事業の効率的な運営と技術の向上のために必要な調査・研究、情報の収集と管理などの業務を行っている。
公益財団法人廃棄物・3R研究財団
〒130-0026 東京都墨田区両国3-25-5 JEI両国ビル 8階 電話03(5638)7161㈹ FAX 03(5638)7164
ホームページ http://www.jwrf.or.jp
循環型社会形成推進に資するため廃棄物・3Rに係る調査研究事業、3R普及啓発事業を幅広く行い、その成果が国の指針として活用されてお
り、また、出版・セミナー開催を通じて広く情報提供を行っている。
3R活動推進フォーラム
〒130-0026 東京都墨田区両国3-25-5 JEI両国ビル 8階 (公財)廃棄物・3R研究財団内 電話 03(6908)7311 FAX 03(5638)7164
ホームページ http://3r-forum.jp
循環型社会をめざし3R活動を推進するため、3R推進全国大会、3R促進ポスターコンクール、環境にやさしい買い物キャンペーン、セミナーの
開催、メルマガの発行等の事業を行っている。
公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター
〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地 麹町スクエア7階 電話 03(5275)7111 FAX 03(5275)7112
ホームページ http://www.jwnet.or.jp/
産業廃棄物を主体とする廃棄物の適正処理と再生利用及び廃棄物処理に関する各種事業の健全な発展を進めるため、電子マニフェストシス
テムの運営、種々の調査、教育研修、国際交流、感染性廃棄物容器評価、セミナー、出版・広報、災害廃棄物対策支援等の事業を行い、循環型
社会の形成、生活環境の保全及び公衆衛生の向上に寄与することを目的とした活動を行っている。
公益財団法人日本容器包装リサイクル協会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-14-1 郵政福祉琴平ビル 2階 電話 03(5532)8597 FAX 03(5532)9698
ホームページ http:// www.jcpra.or.jp
容器包装リサイクル法に基づく指定法人として、容器包装を、製造や利用している事業者から委託を受けて再商品化を代行している。市町村が
分別収集した容器包装廃棄物を引き取り、再生加工を行う再商品化事業者に委託することによってリサイクルの一端を担っている。
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町二丁目2番1号 三井住友銀行神田駅前ビル 社団法人産業環境管理協会内
電話 03(5209)7704 FAX 03(5209)7717
ホームページ http:// www.3r-suishinkyogikai.jp/
3R関係各省庁・消費者・産業界等が広範に連携して、3R推進のための啓発・普及活動を実施している。毎年、3Rに率先して取り組み、顕著な
実績を挙げている個人・グループ・学校・事務所・地方公共団体等を表彰し、これらの活動を奨励する「リディース・リユース・リサイクル推進功労者
等表彰」を実施している。 また、3R活動を親しみやすいものとし、より多くの参加と協力を呼びかけるリディース・リユース・リサイクルキャンペーン
マークを作り、3Rの実践活動やPR・キャンペーン活動を応援している。
■紙
公益財団法人古紙再生促進センター
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル 4階 電話 03(3537)6822 FAX 03(3537)6823
ホームページ http://www.prpc.or.jp
古紙の回収・利用の促進を図ることにより、生活環境の美化、紙類の安定供給の確保、森林資源の愛護に資し、わが国経済の健全な発展と豊
かな国民生活の維持に貢献する。
日本製紙連合会
〒104-8139 東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館内 電話 03(3248)4801 FAX 03(3248)4826
ホームページ http://www.jpa.gr.jp
大手紙パルプ会社32社によって構成されているわが国製紙業界の事業者団体。2010年度までに古紙の利用率を62%まで高めることを目標に
掲げ努力を重ね、2009年度 62.7%、2010年度 62.6%と2年前倒しで目標を達成した。さらに、2011年1月には、2015年度までに古紙利用率を64%に
引き上げる新たな目標を決定した。2011年度の古紙利用率は63.0%である。
(注)古紙利用率=古紙消費量(古紙パルプを含む)÷製紙用繊維原料消費合計(古紙+古紙パルプ+パルプ+その他繊維)
91
~ 第3章 資料編 ~
■スチール缶
スチール缶リサイクル協会
〒104-0061 東京都中央区銀座7-16-3 日鉄木挽ビル1階 電話03(5550)9431 FAX 03(5550)9435
ホームページ http://www.steelcan.jp
製鉄メーカー、製缶メーカー、商社で構成され、スチール缶の回収及び再資源化のための調査、研究、啓発等を実施し、環境の美化を図っ
て社会に貢献することを目的とした非営利の任意団体
■アルミ缶
アルミ缶リサイクル協会
〒107-0052 東京都港区赤坂2-13-13 アープセンタービル 3階 電話 03(3582)9755 FAX 03(3505)1750
ホームページ http://www.alumi-can.or.jp
アルミ缶製缶メーカー、アルミ圧延メーカー、ビール・飲料メーカー、アルミ再生地金メーカー、商社等で構成されており、アルミ缶の再生利用
により資源・エネルギーの有効利用を図るため、アルミ缶のリサイクルについての調査、情報提供及びアルミ缶のリサイクルを推進するための啓
発、教材の貸出しなどを行っている。
■アルミニウム
一般社団法人日本アルミニウム協会
〒104-0061 東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビル 電話 03(3538)0221 FAX 03(3538)0233
ホームページ http://www.aluminum.or.jp
アルミニウムに関する総合団体として、アルミニウムの需要調査・研究、需要見通しの策定、統計の作成、産業動向調査をはじめとする産業団
体としての基本業務並びに、アルミニウムに関する知識の普及・アルミニウムのリサイクル促進啓発・人材育成・技術開発等を業務としている。
■びん
日本ガラスびん協会
〒169-0073 東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター3階 電話 03(6279)2390 FAX 03(5389)5868
ホームページ http://www.glassbottle.org
製びんメーカーと関連会社とで構成されており、ガラスびんの利用啓発、利用情報の収集及び提供等を実施。また、関係団体「ガラスびんリサ
イクル促進協議会」を支援し、3R推進の啓発事業にも取り組んでいる。
ガラスびんリサイクル促進協議会
〒169-0073 東京都新宿区百人町 3-21-16 日本ガラス工業センター1階
電話 03(6279)2577 FAX03(3360)0377
ホームページ http://www.glass-recycle-as.gr.jp
平成8年11月にガラスびんリサイクリング推進連合を改組した組織。ガラスびんメーカー、ボトラー、びん商、カレット商等で構成されており、ガ
ラスびんの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を一層効率的に推進するための普及・啓発、調査研究を行っている。
■プラスチック
社団法人プラスチック処理促進協会
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-7-6 茅場町スクエアビル9階 電話 03(6855)9175 FAX 03(5643)8447
ホームページ http://www.pwmi.or.jp
プラスチック製造メーカー等で構成されており、廃プラスチックを適切に処理し資源として有効に活用するシステムを確立するための研究・開
発・調査を行い、その普及を通じて処理問題の解決を図っている。また、広報活動の一環として、プラスチックのリサイクルに係る知識の啓発、
周知にも力を注いでおり、各種パンフレットを提供するとともに、小・中学生・市民を対象としたリサイクル環境学習の支援や自治体環境イベント
への協力も行っている。
日本プラスチック工業連盟
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-5-2 アロマビル 5階 電話 03(6661)6811 FAX 03(6661)6810
ホームページ http://www.jpif.gr.jp
樹脂材料関係9団体、加工関係団体 20団体、その他関連17団体、樹脂関係企業 56社で構成されており、社団法人プラスチック処理促進協
会等と常に協力連携して、プラスチック廃棄物対策にも取り組んでいる。
発泡スチロール協会(略称:JEPSA)
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町2-20 翔和秋葉原ビル 6階 電話 03(3861)9046 FAX 03(3861)0096
ホームページ http://www.jepsa.jp/
発泡スチロール原料メーカーと成形加工メーカー団体とで設立。 2010年6月1日から、「EPS建材推進協議会」及び「発泡スチレン工業会」の
事業活動を取り込み、名称を「発泡スチロール再資源化協会」から「発泡スチロール協会」に変更。発泡スチロールに対する正しい理解の普及
並びに再資源化の推進等に努め、発泡スチロール業界の健全な発展と社会に貢献することを目的に活動を行っている。また中高生を対象とし
た環境学習講座を開設している。
PETボトル協議会
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町7番16号 ニッケイビル 2階 電話 03(3662)7591 FAX03(5623)2885
樹脂メーカー、成形メーカー等で構成されている団体で、PETボトル3Rの推進に向けて、適切な使用、廃棄物処理及び再資源化などに関
する啓発・広報活動や実態調査、技術的検討などを行っている。
92
~ 第3章 資料編 ~
■プラスチック
PETボトルリサイクル推進協議会
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町7番16号 ニッケイビル 2階 電話 03(3662)7591 FAX 03(5623)2885
ホームページ http://www.petbottle-rec.gr.jp/
PETボトルの3Rの推進に向け、収集、再生処理、用途開発などについての調査・研究・広報活動などを実施している関係業界の団体。PET
ボトルを利用する中身・メーカー4団体と容器および樹脂メーカーの団体であるPETボトル協議会の計5団体で構成されている。
塩化ビニル環境対策協議会
〒104-0033 東京都中央区新川1-4-1 六甲ビル 電話 03(3297)5601 FAX 03(3297)5783
ホームページ http://www.pvc.or.jp
塩ビ製品の新しいリサイクルの紹介や新しい塩ビ製品の普及につとめている。
発泡スチレンシート工業会
〒101-0034 東京都千代田区神田東紺屋町26 東紺ビル 3階 電話 03(3257)3334 FAX 03(3257)3339
ホームページ http://www.jasfa.jp
全国プラスチック食品容器工業組合
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町1-6-17 合同ビル 2階 電話 03(5256)1891 FAX 03(5256)1892
上記2団体は、共同して発泡スチロールトレーの3R推進、トレーの環境影響と機能、安全性などについての啓発活動を行っている。
■容器包装
紙製容器包装リサイクル推進協議会
〒105-0003 港区西新橋1-1-21(日本酒造会館 3階) 電話 03(3501)6191 FAX 03(3501)0203
ホームページ http://www.kami-suisinkyo.org/
紙製容器包装の3R推進を目的として、関連する業界団体及び事業者によって 1998年に設立された。 3R改善事例の情報発信や、紙製容器
包装の回収実態の調査研究を行っている。
プラスチック容器包装リサイクル推進協議会
〒105-0003 港区西新橋1-1-21(日本酒造会館 3階) 電話 03(3501)5893 FAX 03(5521)9018
ホームページ http://www.pprc.gr.jp/
容器包装リサイクル法に基づき、その他プラスチック製容器包装に関し、合理的な再商品化システムを具体的に構築し、その実際的運用を円
滑に履行できるよう体制を整備し、関係業界と密な連携を図りつつ、その普及及び啓発に努めている。
段ボールリサイクル協議会
〒104-8139 東京都中央区銀座 3-9-11 紙パルプ会館 電話 03(3248)4853 FAX 03(5550)2101
ホームページ http://www.danrikyo.jp
段ボールの製造メーカー団体、利用メーカー団体、リサイクル関連団体等が、使用済み段ボールの円滑なリサイクルを推進することにより循環
型社会の構築に資するために設立した組織。段ボールの3R推進のための普及・啓発、調査研究を行っている。
3R推進団体連絡会
〒104-0061 東京都中央区銀座 7-16-3 日鉄木挽ビル1F スチール缶リサイクル協会内 電話 03(5550)9431 FAX 03(5550)9435
ホームページ http://www.3r-suishin.jp
容器包装8素材のリサイクルに係わる事業者団体で構成されており、容器包装の3Rの円滑な推進と普及啓発を行うとともに、加盟団体相互の
情報交換を図り、社会に貢献することを目的に活動している。
■家電
一般財団法人家電製品協会
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-7-1 霞が関東急ビル5階 電話 03(6741)5600 FAX 03(3595)0761
ホームページ http://www.aeha.or.jp
人々の身近にある家電製品に関する環境保全・資源有効利用対策、省エネルギー・省資源対策等の諸課題を総合的に捉え、調査・研究及び
政策の立案・実施を行っている。また、2001年から施行されている家電リサイクル法の円滑な運用及びリサイクルの一層の進展に取り組んでいる。
93
~ 第3章 資料編 ~
■IT機器
一般社団法人電子情報技術産業協会
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル 電話 03(5218)1050 FAX 03(5218)1070
ホームページ http://www.jeita.or.jp
エレクトロニクス及び IT(情報技術)分野の日本の業界団体。政策提言や技術開発の支援、新分野の製品普及等各種事業
を精力的に展開すると共に地球温暖化防止等の環境対策にも積極的に取り組んでいる。
一般社団法人パソコン3R推進協会
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-8 中北ビル 7階 電話 03(5282)7685 FAX 03(3233)6091
ホームページ http://www.pc3r.jp
パソコンメーカー等により平成 16年 5月に設立され、資源有効利用促進法に基づく使用済みパーソナルコンピュータ(ディス
プレイ装置を含む。)の自主回収及び再資源化を始め、パーソナルコンピュータに関する3R(リデュース、リユース及びリサイク
ル)の促進を目的として、積極的に活動している。
社団法人電気通信事業者協会
〒105-0003 東京都港区西新橋1-1-3 東京桜田ビル 4階 電話 03(3502)0991 FAX 03(3502)0992
ホームページ http://www.tca.or.jp
ネットワーク回線設備を所有する電気通信事業者共通の課題への対処等を通じて、電気通信事業の健全な発展と国民の利
便の向上に資することを目的に 1987年に設立。
情報通信ネットワーク産業協会と協力して、「モバイル・リサイクル・ネットワーク」により、携帯電話・PHSにかかる資源の有効
利用に取り組んでいる。
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会
〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-12 JEI浜松町ビル3階 電話 03(5403)9350 FAX 03(5403)9360
ホームページ http://www.ciaj.or.jp
統計データやセミナーなどの情報提供、環境問題対応など数多くの業界に共通した課題への取り組みを主な活動としている。
社団法人電気通信事業者協会と協力して、通信事業者やメーカーに関係なく、無償で回収活動を行う「モバイル・リサイクル・
ネットワーク」 により、携帯電話・PHSにかかる資源の有効利用に取り組んでいる。
■電池
一般社団法人電池工業会
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館内 電話 03(3434)0261 FAX 03(3434)2691
ホームページ http://www.baj.or.jp
電池関係業界の正会員18社、賛助会員74社で構成されており、電池業界の健全な発展と社会への貢献を目指して、電池及
び器具の生産・流通・消費に関する調査をはじめ、標準化、安全性・環境保全・リサイクルに関する施策の推進等の事業を行っ
ている。小形二次電池と鉛蓄電池のリサイクルに力を入れて取り組んでおり、特に小形二次電池については、一般社団法人JB
RCが平成16年4月に設立され、機器メーカーを含む288社の会員が共同回収、再資源化活動に取り組んでいる。
一般社団法人JBRC
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館内 電話 03(6403)5673 FAX 03(6403)5683
ホームページ http://www.jbrc.com
平成16年4月に設立され、電池メーカー、機器メーカー等の 280社余りの会員により構成されている。資源有効利用促進法に
基づき、会員が市場に販売した小形二次電池の共同回収及び再資源化に取り組んでいる。
■カートリッジ
日本カートリッジリサイクル工業会
〒143-0023 東京都大田区山王3-32-1 ロイヤル山王 103 電話 03(5718)2522 FAX 03(5718)2523
ホームページ http://www.ajcr.jp
日本カートリッジリサイクル工業会は、プリンタのトナーカートリッジリサイクル業務を行う国内外の製造業・関連企業の会員で
構成された我が国唯一の工業団体です。環境に配慮した高品質なリサイクルトナーカートリッジを供給できるよう、次の3つの方
針に基づき活動しています。
1. E&Q(環境と品質)マークの啓蒙
2.地球温暖化抑制(CO2排出量削減) 3Rの推進
3.模倣品とは一線を画した信頼性への対応
94
~ 第3章 資料編 ~
■消火器
社団法人日本消火器工業会
〒111-0051 東京都台東区蔵前3-15-7 蔵前酒井ビル 2階 電話 03(3866)6258 FAX 03(3864)5265
ホームページ http://www.jfema.or.jp
国内の消火器製造事業者等で構成されており、火災予防制度の強化促進及び消火器類の普及発達を図ることによって、火災損害の防止
軽減に寄与することを目的とする団体である。環境省より廃消火器の処分・リサイクルに関して廃棄物処理法の広域認定を受けている。廃消火
器の円滑かつ効率的なリサイクルシステムを構築し、不法投棄の防止、資源の有効活用を推進している。
株式会社消火器リサイクル推進センター
〒111-0051 東京都台東区蔵前 3-15-7 蔵前酒井ビル 2階 電話 03(5829)6773 FAX 03(5829)6774
ホームページ http://www.ferpc.jp
社団法人日本消火器工業会の委託を受け、廃消火器リサイクルシールの発行、販売、支払に係る業務、排出者及びシステム関係者からの
問合せ対応、広域認定に係る書類作成に係る業務を行う。また同工業会の委託先業者の指導及び監督、その他廃消火器リサイクル実施に係
る業務を行う。
■自動車
一般社団法人日本自動車工業会
〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-30 日本自動車会館 電話 03(5405)6119 FAX 03(5405)6136
ホームページ http://www.jama.or.jp
自動車メーカー14社で構成されており、豊かな環境を次の世代に伝えるため、環境問題を総力で取り組む重要課題として捉え、排出ガス低
減、燃費向上、騒音低減といった製品そのものの対策から生産工程における環境負荷低減や使用済自動車のリサイクルなどライフサイクル全
体を視野に入れた取り組みを行っている。
公益財団法人自動車リサイクル促進センター
〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-30 日本自動車会館 11階 電話 03(5733)8300 FAX 03(3438)1600
ホームページ http://www.jarc.or.jp
資源の有効な利用の向上及び環境の保全に資するため、自動車等のリサイクル及び適正処理の促進に関する事業を行い、自動車等ユー
ザーの便益の確保及び国民経済の健全な発展を図り、もって国民生活の維持、向上に寄与することを目的に、2000年自動車関係団体が中
心となって設立。自動車リサイクル法に基づく指定法人として、資金管理業務、再資源化等業務、情報管理業務などを行っている。
■タイヤ
一般社団法人日本自動車タイヤ協会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-8-21 虎ノ門33森ビル8階 (代表) 電話 03(3435)9091 FAX 03(3435)9097
ホームページ http://www.jatma.or.jp
(リサイクル事業本部) 電話 03(5408)5051 FAX 03(5408)5053
関連企業5社から成り、タイヤに関する調査・研究・統計、タイヤ規格の作成、ISOとの整合、タイヤ騒音対策等の環境対応及び国内タイヤ業
界の廃タイヤの3Rの総合的な推進のための、調査・研究、適正処理体制の構築、啓蒙活動等を行っている。
■FRP船
社団法人日本舟艇工業会
〒104-0061 東京都中央区銀座2-5-1(浅野ビル6F) (代表) 電話 03(3567)6707 FAX 03(3567)0635
ホームページ http://www.marine-jbia.or.jp/ (FRP船リサイクルセンター) 電話 03(3567)6929 FAX 03(3567)0635
モーターボート・ヨット・PWC・マリンエンジン及び関連機器等のメーカー並びに販売事業者を中心とする業界団体。FRP船リサイクルセン
ターを運営し、個人及び自治体から排出された廃FRP船の引取・リサイクルを進めている。
95
~ 第3章 資料編 ~
■自転車
一般社団法人自転車協会
〒107-0052 港区赤坂1-9-15 電話 03(3583)0545 FAX 03(3505)2280
自転車、自転車部品の製造事業者等から構成する団体。自転車及びこれらの部品・附属品に関する安全性向上、規格の作成及び標準
化の推進、資源有効利用に係る調査研究等を行っている。
財団法人自転車産業振興協会
〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-3 電話 03(5572)6411 FAX 03(5572)6407
ホームページ http://www.jbpi.or.jp
中小自転車企業活性化促進、自動車安全対策・環境整備促進、自転車技術開発推進事業等を行っている。その一環として、自転車に
含有する環境負荷物質の削減を促進するための評価分析調査を行っている。
東京都自転車商協同組合
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-8 電話 03(3251)8446 FAX 03(5256)6820
ホームページ http://www.jitensyakumiai.com
都内の自転車販売業者で構成されており、区市町村の放置自転車の修繕整備等で放置自転車対策に協力している。
■包装・食品容器
社団法人東京包装協会
〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-15-2 ニッコンビル 4階 電話 03(5543)2608 FAX 03(5543)2609
公益社団法人日本包装技術協会
〒104-0045 東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル 10階 電話 03(3543)1189 FAX 03(3543)8970
ホームページ http://www.jpi.or.jp
上記2団体は、包装及び包装技術の向上改善を図るために、包装に関する調査・研究並びに規格原案作成、情報の収集及び提供、国
際技術協力、人材育成、展示会・研究会等の開催などの事業を行っている。
公益社団法人食品容器環境美化協会
〒108-0023 東京都港区芝浦2-15-16 田町K・Sビル 6階 電話 03(5439)5121 FAX 03(5476)2883
ホームページ http://www.kankyobika.or.jp
新しいまち美化手法「アダプト・プログラム」の紹介・普及、環境美化教育の各種支援活動及び、ポイ捨て防止等の各種啓発活動を行って
いる。
リユース食器ネットワーク
〒111-0051 東京都台東区蔵前3-17-3 蔵前インテリジェントビル 8階 財団法人地球・人間環境フォーラム内
電話 03(5825)9735 FAX 03(5825)9737
ホームページ http://www.reuse-network.jp
使い捨て容器に替えて、繰り返し洗浄して再使用する「リユース食器」の普及・促進に取り組む全国のNGO、NPO、企業などが参加する
ネットワーク。リユース食器を導入するイベントのコーディネートや食器の貸出しなどを行っている。
飲料用紙容器リサイクル協会
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-19(乳業会館) 電話 03(3264)3903 FAX 03(3261)9176
ホームページ http://www.yokankyo.jp/Inkami/
廃棄物飲料用紙容器(アルミニウムを利用している物を除く)についてリサイクルを促進することを目的に、使用済み紙容器の再商品化に
関する相談、斡旋および引き取りを事業として運営しております。
全国牛乳容器環境協議会
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-19(乳業会館)
電話 03(3264)3903 FAX 03(3261)9176
ホームページ http://www.yokankyo.jp
乳飲料メーカーと紙容器メーカーが協力し、牛乳等の紙容器環境問題の改善に取り組んでいる事業者団体です。環境保全と再資源化
等の環境問題に関する啓発活動、知識普及、各種調査・研究およびその支援を通じて、牛乳等の紙容器のリサイクルを促進しております。
■木材
特定非営利活動法人(NPO) 全国木材資源リサイクル協会連合会関東木材資源リサイクル協会
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町16-8共同ビル6階 電話 03(6661)1529 FAX03(6661)2069
NPO法人全国木材資源リサイクル協会連合会は、全国6地域(北日本・関東・東海・近畿・中四国及び九州)の木材資源リサイクル協会
で構成されており、そのうちの関東木材資源リサイクル協会は、関東甲信地域の1都8県の 38社の会員が廃木材等から年間約100万トンの
木質チップを生産し、紙パルプやボード原料の他、バイオマス発電等の燃料や堆肥などとして供給している。
96
~ 第3章 資料編 ~
■流通
東京都生活協同組合連合会
〒164-0011 東京都中野区中央5-41-18 東京都生協連会館 電話 03(3383)7800 FAX 03(3383)7840
ホームページ http://www.coop-toren.or.jp
地域、職域、大学、医療、共済や住宅など 84生協で構成。組合員数は 260万人を超える。食の安全や環境問題、地域福祉や災害ボラン
ティアなどの活動に会員生協とともに積極的に取り組んでいる。環境問題では環境対策連絡会を設置。地球温暖化防止をテーマに会員生協
共通の課題での取組を推進し、環境にやさしいライフスタイルの提案を図っている。
びん再使用ネットワーク
〒160-0022 東京都新宿区新宿6-24-20 びん再使用ネットワーク事務局 電話 03(5285)1898 FAX 03(5285)1839
ホームページ http://www.binnet.org/
リユースびんを優先使用する生協がネットワークし、びんの規格統一と社会普及を進めるため 1994年 4月に設立。現在、生活クラブ連合会、
東都生協、パルシステム連合会、グリーンコープ連合、新潟県総合生協の 5生協 (組合員220万人) が加盟。全体で年間 1500万本を供給し、
約 1000万本を回収・再使用している。都内 3生協では、235万本を回収し、約 2,470万円の自治体収集費を節約することができた(2011年度
実績)。
関東百貨店協会
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-1-10 柳屋ビル 2階 電話 03(3278)8781 FAX 03(3278)8783
関東地区の百貨店 26社(うち 東京都内 13社 31店)で組織され、百貨店業の健全な発達を図り、もって国民生活の向上と国民経済の発展
に寄与することを主たる目的としている日本百貨店協会の関東地区事業推進団体である。特に環境問題については、「百貨店の環境保全に
関する自主行動計画」に基づき、スマートラッピング(エコ包装)の推進や業界統一のエコバッグの販売を通じ、ごみの削減等に努めている。
日本チェーンストア協会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-21-17 虎ノ門 NNビル 11階 電話 03(5251)4600 FAX 03(5251)4601
ホームページ http://www.jcsa.gr.jp
チェーンストアの理念と事業活動を支援し、その健全な発展を図ることを目的とする業界団体。同協会ではレジ袋をはじめとする容器包装の
削減及び適正化を目指した活動を推進している。
■リデュース団体
特定非営利法人(NPO)ドギーバッグ普及委員会
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-15-9 チェラーザ代官山5階
内電話 03(5457)3571 FAX 03(5457)3573
ホームページ http://www.doggybag-committee.com/
外食時に食べきれなかった料理を入れ、持ち帰る容器を「ドギーバッグ」と呼び、これを普及させることで、食料問題の改善を目指す団体。普
及・啓蒙活動として主にイベントへの参加や広報活動、飲食店との共同展開を行い、行政機関との情報交換も積極的に行っている。
97
~ 第3章 資料編 ~
■リユース団体
日本リユース業協会
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4番1号 新紀尾井町ビル6F 電話・FAX 03(3265)9900
ホームページ http://www.re-use.jp/ E-mail [email protected]
リユース業界の透明性の高い健全な発展を通じて、持続可能な循環型社会の形成に貢献することを理念とし、「リユース」
並びに「リユース業」の社会的認知度向上、及び良質なリユース事業者の育成を通じ、我が国におけるリユース業界の透明
性の高い健全な発展を図ることを目的として2009年4月15日にリユース業を営む上場企業8社により設立。2011年8月現在正会員、
準会員を含め 13社で活動中次の事業を主たる事業として活動している。
・リユース及びリユース業の認知度向上をめざす広報活動・啓蒙活動
・リユース事業者における法令違反行為防止のためのPR活動・監視行動
・リユース業に係る関連各省庁及び業界関係団体との連携
・リユース市場の健全な発展に関する政策の提言
・良質なリユース品の流通を促進する施策の推進
・リユースの市場規模ならびに流通実績状況の公表
・優良かつ透明性の高いリユース事業者の育成を目指した事業者認定制度の制定及び認定事業者の公表
一般社団法人日本リユース機構
〒175-0094 東京都板橋区成増1-4-10-205 電話 03-6914-1702 FAX 03-6914-1703
ホームページ http://www.jro.or.jp/
2006年に設立されたリユース業界の団体です。お客様が安心してリサイクル・ショップでのお買い物を楽しめるように、安全な商
品を適正に扱っているお店や業者を支援しています。 また、企業や団体からの排出品については、経済産業省監修の基に「リ
ユース電子マニフェストシステム」という新しいトレーサビリティシステムを構築し、リユース品の安全点検やトレーサビリティを明確に
しています。 また、日本古来の「もったいない」精神を大切にし、様々な道具や製品がその寿命まで役目を果たせるような、環境に
優しい社会づくりに協力しています。具体的には、あらゆる中古品の流通が安全に、円滑に、合法的に、そして地球環境を守りな
がら行えるよう、①情報の提供、②トラブル解決への協力、③国政への提言、④中古品の仲介、⑤社会貢献を活動の柱
として取り組んでいます。
■資源回収団体
社団法人東京都リサイクル事業協会(東リ協会)
〒111-0055 東京都台東区三筋2-3-9-701 電話 03(5833)1030 FAX 03(5833)1040
ホームページ http://www.purple.dti.ne.jp/torikyokai/
都内における再生資源の取扱を主な事業とする法人格を有する団体が、リサイクルの業種・業態を越えて連携・組織化した連合
体(平成18年3月設立)。より一層効率的なリサイクルシステムを構築し推進することによって、循環型社会づくりに貢献することを目
指している。都民や事業者等への広報・普及啓発や調査研究、各行政機関との情報交換等、公益事業を幅広く展開している。
東京都資源回収事業協同組合
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-21-1 電話 03(3263)3676 FAX 03(3263)3679
ホームページ http://www.toushikyo.or.jp
昭和23年に設立され、東京都全域の回収事業者及び加工事業者(約200社)で構成されている。金属類、紙類、布類、びん・カ
レット類などの有用な再生資源物を信頼できる流通経路で適正に再資源化しているリサイクル実践業界である。
(古紙)
関東製紙原料直納商工組合
〒110-0015 東京都台東区東上野1-17-4 坂田ビル 電話 03(3833)4105 FAX 03(3833)4106
ホームページ (関東商組)http://www.kantoushoso.com (全原連)http://www.zengenren.com
回収された古紙を選別・加工処理して製紙メーカーに直納する問屋の団体である。
「ネット」により古紙業者を紹介している( http://www.kamikaishu.net )。
東京都製紙原料協同組合
〒110-0016 東京都台東区台東3-16-1 電話 03(3831)7980 FAX 03(3831)7880
ホームページ http://www.kosi-tokyo.or.jp
印刷所、製本所等から発生する産業古紙及び、行政回収、集団回収、オフィス古紙等の回収古紙を扱う、集荷業者、問屋で組
織される業界最古の団体。回収された古紙は、組合員を通じて選別、加工処理の上、製紙メーカーに直納される他一部輸出され、
リサイクルされている。
98
~ 第3章 資料編 ~
(古布)
東京ウエイスト商工業協同組合
〒116-0014 東京都荒川区東日暮里3-23-3
古繊維関係の業界組織である。
電話03(3891)3870 FAX 03(3891)1280
(金属)
社団法人日本鉄リサイクル工業会
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-2-10 鉄鋼会館 5階 電話 03(5695)1541 FAX 03(5695)1548
ホームページ http://www.jisri.or.jp
業界の団体で、鉄スクラップの加工処理及び卸売に関わる企業で構成している。
東京非鉄金属商工協同組合
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町15-4 パレドール日本橋Ⅱ-605 電話 03(3665)0808 FAX 03(3665)0628
金属加工工場等から銅、鉛、アルミ等の非鉄金属のスクラップを専門に回収・選別・加工し、リサイクル原料として販売する非鉄金属原
料卸売業者によって組織する団体
軽金属同友会
〒113-0031 東京都文京区根津1-23-9-607 電話 03(3828)1319 FAX 03(3828)1382
ホームページ http://www5a.biglobe.ne.jp/~douyukai/
主として、アルミスクラップを専門に回収・選別・加工をする直納問屋によって組織する団体
(ガラスびん)
東京壜容器協同組合
〒104-0033 東京都中央区新川1-3-7 六甲第 2ビル 電話 03(3551)5238 FAX 03(3551)5981
リターナブルびんを中心に、容器全般の販売、回収、洗浄、処理を担う容器専門業者の組合
東京硝子原料問屋協同組合
〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-39-15 豊島硝子株式会社内 電話 03(3918)0248
カレット等を回収・選別・加工する直納問屋によって組織された組合
(廃食用油)
関東リサイクル油脂事業協同組合
〒131-0042 東京都墨田区東墨田1-2-14 電話 03(3614)7790 FAX 03(3616)2301
ホームページ http://www.kambe.co.jp/k_recyclemain.html
業務用、家庭用にかかわらず、河川汚染の大きな源である廃食用油を回収し、リサイクル資源として活用している業界の団体。大都市
圏東京および関東全域の廃食用油回収をカバーし、社会的責任をもって資源リサイクルに取り組んでいる。
東日本油脂事業協同組合
〒341-0044 埼玉県三郷市戸ケ崎1-234-1 電話 048(955)8412 FAX 048(955)8413
ホームページ http://www.h-yushi.jp
農林水産省認可団体で、廃食用油の回収による有効資源リサイクル事業を行っている。外食レストラン、食品工場、レストラン、お弁当
業界、スーパー惣菜、学校給食等、食用油を使用する業界で発生する廃食用油を回収、一般家庭からの廃食用油回収による町会、地
方自治体のリサイクル事業に参加している。
■廃棄物処理業界
東京廃棄物事業協同組合
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-28-10 三慶ビル 5階 電話 03(3232)6249 FAX 03(3232)7004
E-mail [email protected] ホームページ http://www.touhaikyo.or.jp
一般廃棄物収集・運搬業者、産業廃棄物収集・運搬業者及び廃棄物処理業者で構成している組合
社団法人東京都産業廃棄物協会
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-9-13 柿沼ビル 7階 電話 03(5283)5455 FAX 03(5283)5592
ホームページ http://www.tosankyo.or.jp
産業廃棄物の処理又は資源化に関する業者等で構成している協会
99
~ 第3章 資料編 ~
■消費者団体
全国生活学校連絡協議会
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町 7-1 日本青年館 5階 公益財団法人あしたの日本を創る協会内
電話 03(5772)7201 FAX 03(5772)7202
ホームページ http://www.ashita.or.jp/
全国の生活学校相互の連絡提携を強め、生活学校運動の充実と発展を図り、新しい住みよい地域社会を築くことを目的としており、地球
温暖化防止や省エネ、省資源の地域活動にも取り組んでいる。
リサイクル運動市民の会
〒160-0015 東京都新宿区大京町2-29 電話 03(3226)6800 FAX03(5379)1510
ホームページ http://www.recycler.org
ごみ減量の啓発、勉強会、インターネットでの全国フリーマーケット開催情報の紹介、毎週首都圏各地でフリーマーケットを開催している。
東京リサイクル運動市民の会
〒164-0013 東京都中野区弥生町4-14-2 電話 03(3384)6666 FAX 03(3384)0672
ホームページ http://www.trx.jp
主として都内のフリーマーケット情報を提供している。月~金 10:00~17:00
全国牛乳パックの再利用を考える連絡会
〒164-0003 東京都中野区東中野4-6-7-201 電話 03(3360)1098 FAX 03(3360)7090 E-mail [email protected]
ホームページ http://www.packren.org
全国の牛乳パックリサイクル団体・企業をネットワーク、リサイクル方法やパックを利用した紙すきの手引き、紙すき用具の販売の他、関係
団体と連携した出前講座を行っている。
古紙ネット
〒152-0001 東京都目黒区中央町1-14-16 中村方 電話03(3713)3172 FAX 03(3713)3172
ホームページ http://homepage2.nifty.com/koshi-net/
持続可能な古紙循環システムの実現をめざして再生紙に関わる情報収集や情報提供、需要拡大や普及キャンペーンなどを長年行ってき
た。また、グリーン購入法改正などでは、環境省などの行政や製紙・古紙業界などに市民・消費者の立場から提言を重ねている。2010年4
月に、「古紙問題市民行動ネットワーク」から「古紙ネット」に改称した。
主婦連合会
〒102-0085 東京都千代田区六番町15番地 主婦会館プラザエフ 3階 電話 03(3265)8121 FAX 03(3221)7864
ホームページ http://www.shufuren.net
消費者の権利を確立し、いのちと暮らしを守り、誰にとっても暮らしやすい社会の実現及び消費生活の向上に向けて活動している。
東京消費者団体連絡センター
〒164-0011 東京都中野区中央5-41-18 東京都生協連会館内 電話 03(3383)7991 FAX 03(3383)7840
消費者のいのちとくらしを守り、消費者の権利を確立するために、消費者団体の連携強化による消費者運動の前進を目的に活動している
都内消費者団体のネットワーク組織。環境問題についての学習・情報提供、省エネ推進や調査活動への協力等に取り組んでいる。参加団
体 19団体(全国域3、都域5、地域5、生協6)。HP有り。
特定非営利活動法人(NPO) 東京都地域婦人団体連盟
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-17-7 全国婦人会館内 電話 03(3407)2370 FAX 03(3400)5131
ホームページ http://www.chifuren.gr.jp/tokyo/
明るく住みよい町づくりを目指す。環境を守る、生活を守る運動を行っている。NO2測定、グリーンコンシューマー普及活動、省エネ推進、
調査活動等を行っている。
容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
〒102-0082 東京都千代田区一番町9-7 一番町村上ビル 6階 電話 03(3234)3844 FAX 03(3263)9463
ホームページ http:/www.citizens-i.org/gomi0/
3R、なかでもリデュース(発生抑制)とリユース(再使用)を広げるための活動を行っている。具体的には、容器包装リ
サイクル法の見直しや、拡大生産者責任の徹底を目指した制度の提言、調査・啓発活動、また全国の市民団体との交流を行う。近年は、容
器包装リサイクル法改正に向けた市民案の検討や提言、市町村のリサイクル費用の調査、レジ袋の削減状況調査や有料化の提言、学校
給食牛乳が「紙パック」か「リユースびん」かの調査や提言など、3R推進に向けた調査や提言を行っている。
■グリーン購入
グリーン購入ネットワーク事務局
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1-4-16 馬喰町第一ビル 9階 電話 03(5642)2030 FAX 03(5642)2077
ホームページ http://www.gpn.jp/
" 環境に負荷の少ない製品の優先的な購入(グリーン購入)を進めることを目的とする。企業、自治体、市民団体(消費者)で構成され、グ
リーン購入基本原則や購入指針(ガイドライン)の策定、商品を環境側面の情報で比較選択できる「エコ商品ねっと」 の運営等を行っている。
会員約 2,700団体を中心に、グリーン購入全国フォーラム及びグリーン購入一斉行動キャンペーンを毎年実施している。"
100
~ 第3章 資料編 ~
(4) 都の廃棄物・リサイクル関連年表
年 号
明治33年(1900年)
事 項
3月 汚物掃除法公布(4月施行)により、ごみ収集が東京市の事務になる。
明治・大正時代
当時のごみは、取扱場に集められた後、人手で厨芥、雑芥に分けられ、厨芥は肥料として、雑芥も燃料などとして利用され
ていました。鉄分など様々な有価物も民間業者の手による回収が活発に行われていました。
昭和4年(1929年)
昭和6年(1931年)
8月 深川塵芥処理工場竣工
6月 厨芥と雑芥の分別収集開始
昭和初期
深川塵芥処理工場の竣工とともに、近代的なごみ焼却がスタートしました。厨芥と雑芥の分別収集が行われ、厨芥は豚の
飼料にされたほか、粉末肥料や発酵堆肥の原料にもされました。
一方、昭和初期の経済混乱期には、回収品価格の暴落による回収業者の大量失業といった事態も発生しました。
昭和16年(1941年)
昭和17年(1942年)
1月 東京市、塵芥利用運動開始
10月 大政翼賛会、塵芥減量及び厨芥利用運動開始
戦時下
戦争中は、物資の不足に対応するため、リサイクルが国策として強制的に推進されました。厨芥を飼料にするほか、ごみを
原料にしたパルプ、アルコール、炭の製造やごみ発電の実験も行われました。資源回収業者も厳しい統制の下で鉄製品等
の回収に従事させられました。
昭和29年(1954年)
昭和39年(1964年)
4月 清掃法公布(7月施行)
9月 ごみ容器による定時収集制実施完了
戦後の復興期
戦後、経済の復興が進むとともに、東京のごみは急増していきました。
これに対処するため、都は、昭和30年にごみ利用運動モデル地区を設置、昭和34年には全区48地区にまで拡大されまし
た。これがボランティア活動として定着していったのが集団回収運動です。
また、NC式、ダノ式といった方式による堆肥化設備も設けられましたが、化学肥料の普及によって需要が減少し、廃止に至
りました。
昭和40年(1965年)
昭和45年(1970年)
昭和46年(1971年)
昭和49年(1974年)
7月
12月
9月
4月
7~8月
9月
「夢の島」で、ハエ騒動、自衛隊も出動、焦土作戦を実施
廃棄物の処理及び清掃に関する法律公布(昭和46年9月施行)
都知事、「ごみ戦争」を宣言
集団回収実施団体に対し、ランク方式による報奨金支給を開始。各実施区に対しても交付金を支給
各地域で「再利用を考える集い」を開催
全区で不燃・焼却不適ごみの分別収集
高度成長から石油ショックまで
大量生産・大量消費の時代が到来し、急増するごみの処理は危機的な事態に追い込まれました。ついに昭和46年には「ご
み戦争」が宣言されるに至りました。
また、昭和48年のオイルショックは資源節約の必要性を痛感させるものでした。
都は集団回収運動に対する支援を強化し、ランク方式による報奨金の支給を行うほか、従来とは別のモデル地区を設定し
て集団回収活動が定着するまでの間、回収車両を提供するなどしました。
また、各区でも集団回収運動に対する広報車の提供や奨励金の支給が始められました。
一方、リサイクル活動は住民運動としても活発化し、フリーマーケットやガレージセールが開催されるようになりました。
昭和51年(1976年)
昭和54年(1979年)
昭和56年(1981年)
昭和57年(1982年)
昭和58年(1983年)
昭和60年(1985年)
12月
6月
10月
10月
10月
4月
葛飾清掃工場(ごみ発電による電力の売却を前提とした最初の清掃工場)が竣工
粗大ごみ破砕処理施設竣工(粗大ごみからの鉄分回収開始)
通産省と共同で熱分解油化実験開始
足立区でびん・缶収集作業のモデル実施開始
日本製壜協会と共同であきびんポスト方式の実験を開始
コンポストセンター本格稼動開始
101
~ 第3章 資料編 ~
年 号
昭和61年(1986年)
昭和62年(1987年)
事 項
12月 分別ごみ処理センター竣工(分別ごみからの鉄分回収開始)
10月 あきびんポストによる回収が本格実施となる。
円高とごみの急増
石油ショック以後、しばらくの間は、東京のごみ量は横ばい状態が続きましたが、昭和60年を境に再び急増が始まりまし
た。この背景には、
・好景気が続き、経済活動が非常に活発であったこと。
・情報化の進展により、オフィスでの紙使用が増大したこと。
・都民のライフスタイルが変化し、使い捨て製品の使用が増えたこと。
・円高により輸入原材料の価格が下がり、これが再生資源価格の低迷を招き、資源回収業界に苦境をもたらしたこと。
などがあります。
また、熱帯雨林の破壊や地球温暖化の問題が話題になり、地球環境問題が広い関心を集めるようになったのもこの頃か
らです。ごみの減量対策に加えて、地球環境保護という観点からも、リサイクルの推進が求められるようになりました。
都は、平成2年11月に発表した「第三次東京都長期計画」で、「リサイクル型都市づくり」を緊急プランに位置付けてづけ
て、施策の一層の充実を図ることにしました。
平成元年(1989年)
6月 ごみ減量キャンペーン「TOKYOSLIM’89」を展開
7月 「再利用実践団体報奨金支給要綱」の制定(報奨金を従量制で支給、1㎏3円)
12月 都庁内ごみ減量・再利用の一環として、分別回収箱を設置。各種印刷物に再生紙を使用
平成2年(1990年)
古紙回収モデル事業の実施(都、通産省、財団法人古紙再生促進センター)
3月 ごみ減量キャンペーンの一環として「TOKYOSLIMINDOME」(イベント)を開催
8月 清掃局に「ごみ問題緊急対策室」設置
平成3年(1991年) 11月 第三次東京都長期計画発表
1月 第1回東京ごみ会議開催
4月 再生資源の利用の促進に関する法律(リサイクル法)公布(10月施行)
7月 「再利用実践団体報奨金支給要綱」改正(報奨金を1㎏3円から6円に引き上げ)
粗大ごみの有料化
10月 「ごみ減量化行動計画」策定
オフィスビルへの立入指導開始
平成4年(1992年)
廃棄物の処理及び清掃に関する法律改正
6月 「東京都清掃条例」を全面改正した「東京都廃棄物の処理及び再利用に関する条例」が成立
(平成5年4月1日施行)
7月 集団回収支援事業が特別区に移管される。
10月 資源ごみ収集事業開始(足立・品川の2区で実施)
循環型社会へ向けた動き
平成4年(1992年)にリオデジャネイロで大規模な国際会議「地球環境サミット」が開催され、環境と開発に関するリオ宣
言、21世紀に向けた人類の行動計画であるアジェンダ21、気候変動に関する国際連合枠組条約、生物の多様性に関する
条約など、目覚ましい成果をあげました。以来、地球環境問題は世界の共通テーマとして浮上し、各国で様々な取組がさ
れるようになりました。
日本においても、90年代には、環境と経済を統合した持続可能な発展を指向する「循環型社会」という考え方が提起さ
れ、21世紀の経済社会の在り方とされました。
環境への関心の高まりとともに、環境教育・環境学習やフリーマーケットなど、人々の自発的な活動が盛んに行われるよう
になり、また、事業者においても、循環型社会に向けての製品への配慮、循環型社会ビジネスなどが発展してきました。20
世紀最後の年である平成12年(2000年)には「循環型社会形成推進基本法」が制定され、この基本法と一体的に、廃棄物・
リサイクル関連法が相次いで制定されるなど、循環型社会形成に向けた取組を推進する法的基盤の整備も行われるように
なりました。
平成5年(1993年)
平成6年(1994年)
平成7年(1995年)
7月 あきびんポスト事業が特別区に移管される。
10月 新しいごみ袋(可燃ごみは、東京都推奨の半透明ポリ袋、不燃ごみは、中身が識別できる袋)
による排出が実施される。
1月 平成5年10月に実施した新しいごみ袋による排出が、一部修正して本格実施される。
1月 品川区八潮地区及び大田区雪谷地区においてデポジットモデル事業を開始
3月 「東京ごみ白書」発行
102
~ 第3章 資料編 ~
年 号
平成7年(1995年)
平成8年(1996年)
平成9年(1997年)
平成10年(1998年)
平成11年(1999年)
平成12年(2000年)
事 項
4月 事業用建築物における目標再利用率の設定
「事業系一般廃棄物リサイクルガイドライン」策定
6月 容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(容器包装リサイクル法)
制定公布(平成9年4月施行)
12月 「清掃局再生品利用指針」の策定
3月 事業系のごみの全面有料化の実施に伴う「東京都廃棄物の処理及び再利用に関する条例」の
一部改正
5月 ごみ減量のための「東京ルール」を考える懇談会、中間まとめ
10月 「再生品利用ガイドラインステップⅠ」の策定
12月 事業系ごみの全面有料化実施
4月 ペットボトルの店頭回収開始
「事業者向け再生品利用ガイドラインステップⅠ」策定
6月 資源回収モデル事業開始
9月 東京ごみ会議開催、「第二次ごみ減量化行動計画(めぐりんプラン)」策定
11月 都区リサイクル推進協議会が「第3次リサイクル推進計画」を策定
「東京都庁再生品利用ガイドライン建設資材編」策定
2月 「東京都庁再生品利用ガイドラインステップⅡ」策定
6月 特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)公布(平成13年4月施行)
7月 廃棄物処理手数料一部改正・事業系し尿等の有料化実施
9月 「新聞リサイクル推進会議」発足
八丈島・デポジット事業の施行開始
11月 早稲田大学とのパートナーシップのもと「エコキャンパス推進本部」設置
3月 「事業者向け再生品利用ガイドラインステップⅡ」策定
4月 資源回収事業本格実施
6月 「東京都廃船処理協議会」設立
7月 「産廃・建設業者適正処理・再資源化推進協定」締結
8月 ごみ固形燃料化実証実験開始
2月 資源回収事業22区(豊島区を除く)全域で実施
3月 清掃事業の区移管に伴い、清掃局組織廃止
4月 環境局設置(環境保全局と清掃局とが統合)
「東京都廃棄物条例」施行
23区の清掃事業が東京都から特別区へ移管される。
容器包装リサイクル法完全施行
清掃事業の区移管
平成12年4月1日、清掃事業の区移管に係る廃棄物処理法等の改正を含む「地方自治法等の一部を改正する法律」が
施行されました。それまで区部においては、都がごみの収集・運搬、処理・処分を実施してきましたが、この法改正により、
特別区は基礎的な地方公共団体に位置付づけられ、住民にもっと最も身近な行政サービスのひとつである清掃事業は、
他の市町村と同様に、特別区が行うことになりました。
一方、都は、区市町村との連携のもとに、広域自治体として、ごみの発生抑制・排出抑制のための資源循環の仕組みしく
みづくりに取り組むとともに、産業廃棄物に関する事務や一般廃棄物処理施設の許可等に関する事務、新海面処分場の
設置・管理を引き続き行うことになりました。
6月 循環型社会形成推進基本法公布(平成13年1月完全施行)
12月 「家電リサイクルの東京方式」採用について区市町村と合意
平成13年(2001年) 4月 資源の有効な利用の促進に関する法律(資源有効利用促進法)完全施行
家電リサイクル法完全施行
国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)完全施行
103
~ 第3章 資料編 ~
年 号
平成13年(2001年)
平成14年(2002年)
平成15年(2003年)
平成16年(2004年)
4月
1月
5月
7月
11月
3月
4月
5月
7月
10月
4月
5月
7月
11月
平成17年(2005年)
1月
3月
9月
10月
平成18年(2006年)
1月
6月
7月
9月
12月
平成19年(2007年) 1月
2月
6月
9月
12月
平成20年(2008年) 1月
平成21年(2009年) 3月
6月
10月
平成22年(2010年)
平成23年(2011年)
5月
6月
平成24年(2012年) 10月
8月
事 項
「家電リサイクルの東京方式」実施
「東京都廃棄物処理計画」を策定
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)完全施行
使用済自動車の再資源化等に関する法律(自動車リサイクル法)公布
在宅医療廃棄物(使用済み注射針)のモデル回収事業開始
循環型社会形成推進基本計画閣議決定
資源の有効な利用の促進に関する法律(資源有効利用促進法)の省令改正
※家庭系パソコンがメーカー等によるリサイクル対象に追加
医療廃棄物適正処理モデル事業開始(葛飾区)
家庭系パソコンのリサイクルに係る都内処理スキーム決定
家庭系パソコンのリサイクル制度開始
建設リサイクルガイドライン改定
東京都廃棄物審議会答申
「産業廃棄物の適正処理の徹底について」「廃プラスチックの発生抑制・リサイクルの促進について」
医療廃棄物適正処理モデル事業地域拡大(足立区)
自動車リサイクル法に基づく解体業・破砕業の許可申請受付開始
東京都容器包装リサイクル自治体連絡会(同年7月設置)が容器包装リサイクル法の抜本的改正に
向けた7つの提案を取りまとめ、国に提案要求
自動車リサイクル法完全施行
一般廃棄物処理施設向け環境報告書ガイドライン策定
改正東京都廃棄物条例施行
※産業廃棄物の排出事業者及び処理業者への報告・公表制度導入
ICタグを活用した医療廃棄物追跡システム事業開始
飲料メーカー等が参加する「八都県市ダイエット宣言」のウェブサイトがオープン
「飛散性アスベスト廃棄物」について都の中央防波堤外側埋立処分場での受入開始
東京都廃棄物審議会答申「東京都廃棄物処理計画の改定について」
改正容器包装リサイクル法公布
東京23区における廃プラスチックのサーマルリサイクル実施に向けたモデル収集開始
(品川区)
「東京都廃棄物処理計画」を改定
改正容器包装リサイクル法一部施行、新基本方針公表、判断基準省令公布
廃棄物等の埋立処分計画改定
東京都廃棄物規則改正、再生利用指定制度を充実
改正食品リサイクル法公布
「産業廃棄物処理業者に係る第三者評価制度検討会報告書」公表
改正食品リサイクル法施行、基本方針公表、判断基準等省令公布
「都処分場における産業廃棄物の廃プラスチック類の埋立ゼロに向けた基本方針」公表
建材用断熱材フロンの分解処理に係る「東京ルール宣言」を策定
廃プラスチック類の埋立ゼロに関する協定締結
新たな3R戦略のための専門家会議報告書「統合的な資源循環戦略の構築」公表
「産廃エキスパート」・「産廃プロフェッショナル」認定制度を開始
改正廃棄物処理法公布
「古紙持ち去り問題根絶に向けた取組」を開始
「東京都廃棄物処理計画」を改定
東日本大震災に伴い発生した災害廃棄物の受入処理事業開始
使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律(小型家電リサイクル法)公布
104
◎編集後記◎
東京の資源循環 2012 の発行に当たり、各方面の方々から原稿、
資料、データ等の提供をいただき、どうもありがとうございました。
本書の内容についての御意見、御要望等ございましたら、巻末の連
絡先まで御連絡いただきますようお願いいたします。
東京の資源循環2012
平成25年3月発行
編集・発行
東京都環境局廃棄物対策部資源循環推進課
〒163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号
TEL 03-5388-3577
環境局ホームページ
FAX 03-5388-1381
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/
東京の資源循環
2012
●写真提供:東京都港湾局
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