...

博物館連携 - NPO法人ミュージアム研究会

by user

on
Category: Documents
10

views

Report

Comments

Transcript

博物館連携 - NPO法人ミュージアム研究会
(対象事業:地域連携強化事業・地域文化資源整備活用事業・ミュージアム支援地域人材育成事業・国際交流拠点形成事業)
事業名:「炭鉱(ヤマ)のくらし・マチの記憶」継承
∼地域内・地域間連携事業
事業者名:釧路市立博物館
住所:085-0822
北海道釧路市春湖台1− 7
TEL: 0154-41-5809
FAX: 0154-42-6000
HPアドレス:http://www.city.kushiro.hokkaido.jp/
連携事業者名:太平洋炭砿管理職釧路倶楽部・釧路市総務
部地域史料室・歌志内市郷土館ゆめつむぎ・田川市石炭・
歴史博物館
会場:釧路市立博物館 1階マンモスホール
事業期間:平成21年7月29日∼平成22年1月22日
①事業の意図・目的
本事業において、太平洋炭砿管理職釧路倶楽部(OB会)と市地域史料室(アーカイブ)、そし
て博物館が核となり、釧路での「炭鉱文化」にかかわる情報を集中的に収集し、相互連携
での資料管理と公開、活用を行なっていくための基盤整備を目的とする。これまで交流企
画展や学芸員による自主的な共同研究により、空知・九州地区の石炭という「同じ記憶を持
つ」地域との交流を行ってきたが、深化させていくためには、さらに博物館等を中心に、
関係する各地域社会の優れた点や問題点を学びあうことが重要である。石炭によって発展
してきたという歴史を踏まえての、まちづくりへの提言も目標とする。
②事業概要・実施状況
特別展「炭鉱(ヤマ)のくらし・マチの記憶」11 月 7 日(土)∼12 月 13 日(日)
会場:釧路市立博物館 1階マンモスホール
市地域史料室所蔵、OB 会整理の写真資料を中心に展示。市民からの資料募集も行った。
図録(写真集/60p)を作成し、希望する来館者に配布。週末は炭鉱 OB による展示解説など。
フォーラム「炭鉱(ヤマ)のくらしが教えてくれるもの」11 月 15 日(日) 13:30∼16:00
講演「九州・筑豊の炭鉱文化」田川市石炭・歴史博物館学芸員 福本 寛
「炭鉱(ヤマ)の記憶とマチづくり」歌志内市郷土館支援組織「ゆめつむぎ通信員」会長 三戸満雄
バス見学会「炭鉱(ヤマ)のくらしをたずねて」11 月8日(日) 13:00∼16:30
映像を見る会「炭鉱映画祭 in くしろ」12 月 6 日(日) 13:30∼16:00
釧路炭田のほか、空知・筑豊炭田から当時の映像資料を借入し上映。
③事業実施による効果及び今後の課題
市が寄贈を受けた写真資料の整理と公開が一定進んだ。当市は炭鉱が稼行中とはいえ、そ
の記憶や資料は失われつつある。今回の取り組みで、これまで埋もれていた労働や生活に
密着した市民一人一人の「記憶」にも大きな価値があることが認識されるようになった。
地域の成り立ちと産業の関係を考えたいという要望が、多く寄せられるようになった。
石炭の歴史はこれまで、空知や九州を中心に語られてきたが、それらとの交流を行うこと
で、釧路炭田の地域性と凡地域性を浮き彫りにすることができた。同時に、日本産炭史に
おける釧路炭田の再評価が行われるようになり、研究者や市民の交流を活発にした。
課題として、断片的に語られる市民の「記憶」をどうとりまとめるかがある。これらは継
続的な資料収集とともに、次年度以降「ヤマの話を聞く会(仮称)」を行い、それらを記録
したい。それは、世代間交流の活発化にも寄与する。
-1-
「炭鉱文化」
炭鉱 学芸 文化
文芸・絵画
炭鉱
写真・音楽...
文化
スポーツ
炭鉱 労働 文化
全国をリードする
高度なレベル
危険と隣り合わせ
高度・熟練技術
労働組合
主婦会
先山・後山
(戦前中心)友子
炭鉱住宅のコミュニティ
祭
炭鉱 コミュニティ 文化
信仰・えんぎ
近年、「記憶の継承」関心の高まり
炭鉱文化「記憶の継承」の問題点
しかし
炭鉱は「負」の遺産?
閉 山
困 難
経験者の
高齢化・減少
資料の散逸
疲弊する旧産炭地の地域経済
記憶の風化
そこで
「炭鉱(ヤマ)のくらし・マチの記憶」継承 地域内・地域間連携事業
博物館・OB会(経験者)・市地域史料室(アーカイブ) の連携
他産炭地博物館等との連携
特別展の開催・図録の発行/バス見学会
1.これまでの「記憶」の整理
2.眠っている「記憶」の掘り起こしのきっかけに
地域内連携
+
地域間連携
フォーラム・炭鉱映画祭 他産炭地との交流
1.「炭鉱文化」地域性・凡地域性を浮き彫りに
2.他産炭地との交流促進(博物館・市民)
見込まれる成果
1.世代間交流・「記憶の継承」の深化 2.「炭鉱文化」の再評価
3.地域産業史への再注目 4.他産業の「記憶」記録化への波及 など
今後の展開 =日本唯一の炭鉱があるマチとして=
地域内・地域関連携のさらなる深化 それぞれの持ち味を活かして!
(断片的に)語られる、記録に残りにくい市民ひとりひとりの「記憶」の記録化
特別展「炭鉱(ヤマ)のくらし・マチの記憶」
バス見学会「炭鉱(ヤマ)のくらしをたずねて」
Fly UP