Comments
Description
Transcript
2014年3月/市場動向トピックス
【韓国】 3月の市場動向トピックス カレンダー配列の影響 昨年は 3 月 1 日の祝日(独立運動記念日)が金曜日で 3 連休であったが、今年は土曜日と 重なり連休効果がなかった。また、今年は 5 月に 4 連休があり(5 月 5 日(月)こどもの日、5 月 6 日(火)仏誕節)、連休まで旅行を控える動きも一部見られた。 大手航空会社を中心に航空便数が縮小 訪韓日本人数の伸び悩みや、LCC による割安な航空券の販売の影響により、大韓航空、 アシアナ航空などの大手航空会社で日韓路線の一部を減便、運休する動きが見られた。一 方で、中国方面への路線は大幅に拡大しているほか、台湾、香港や、シンガポールをはじめと した東南アジア方面の人気は依然として好調である。 3月の主なプロモーション活動 グルメ、ショッピングなど人気の高いテーマに沿って掲載している春・夏版の訪日旅行ガイドブッ ク「日本核心探究本」を、日本料理店や旅行会社で配布するとともに、VJ プロモーションサイ トである J-Route サイト上にダウンロード可能なデジタルデータを掲載した。また、ガイドブック 発行に併せて、アシアナ航空、済州航空のウェブサイト上で告知イベントを実施した。 J-Route サイトでは『日本でやりたい 100 のこと』というテーマで作成したコンテンツを掲載してお り、更に『この春日本でやりたい 10 のこと』を追加し、春の訪日旅行の魅力を発信した。また 東京アート特集を含めたガイドブックを作成し、旅行会社、大学を中心に配布した。 『この春やりたい 10 のこと』特集 春・夏ガイドブックの作成・配布 【中国】 3月の市場動向トピックス 桜シーズンに入り訪日旅行の需要が増大 旅行会社へのヒアリングによると、桜観賞を目的としたツアーを中心に、3 月の送客実績は好 調であった。広東省では、3 月上旬~中旬は河津桜、下旬は本州のその他の地域など、桜 の見ごろに合わせたツアーが造成された。広東省の大手旅行会社 5 社によると、3 月の本州 への送客人数は合計約 5,300 人で、過去最高となった。その一方で、東京や大阪、富士山 周辺などでは、3 月下旬から 4 月上旬にかけて宿泊施設およびバスが不足し、手配が困難に なるというケースが発生した。 日中間の航空便数の拡大 吉祥航空が 1 月 31 日から上海-那覇便を週 4 便で、春秋航空が 3 月 15 日から上海- 関西便を週 7 便で新規就航させた。また、中国国際航空は、3 月 30 日から北京-仙台便 (上海経由)を週 2 便で再開させるなど、日中間の航空便数が拡大している。 中国で韓国ドラマ『来自星星的你(星から来たあなた)』が大ヒット 韓国ドラマ『来自星星的你(星から来たあなた)』が中国の若年層および女性を中心に大ヒット している。ドラマの舞台となった済州島とソウルをめぐる「星から来たあなたのおっかけツアー」が 販売されるなど、ドラマ人気に伴いロケ地をめぐる韓国旅行の人気も高まっている。 3月の主なプロモーション活動 北京、上海、広州、深セン、南京の地下鉄、および瀋陽、成都、杭州のバスで桜をテーマに した屋外交通広告を実施した。 桜の開花情報に関するニュースリリースを発行したほか、微博でも情報発信した。タイムリーな 情報発信が奏功し、瀋陽の情報誌「時尚生活導報」などの媒体に、日本の桜の特集記事 が掲載された。 「時尚生活導報」の掲載記事 【台湾】 3月の市場動向トピックス 観桜ツアーが大人気 花見シーズンを迎えて、桜観賞などを目的としたツアー販売が好調であった。全国各地を訪 れる花見ツアーが旅行会社各社により造成、販売され、訪日旅行が活発化した。3 月~4 月にかけては花見ツアーのチャーター便も多数運航されており、ピーク時には一部の地域では 宿泊施設の手配が困難なケースも生じている。 夏季ダイヤは日本便増便へ 航空会社各社による航空便の夏季ダイヤが発表され、3 月末からの四国便増便、4 月以降 の東北便定期チャーターの運航など、日台間の航空便数が更に増加する。また、好調な訪 日旅行需要に合わせた機材の大型化や新機材投入により、座席供給量の増加も見込まれ ている。 3月の主なプロモーション活動 3 月から 4 月にかけて、航空会社との共同広告を実施。日本各地への定期便、チャーター便 を利用した観桜ツアーを中心に、春の訪日旅行商品の販売促進を行った。 3 月 5 日~6 日、台北、台中、高雄の 3 都市で旅行会社を対象とした訪日旅行セミナーを 実施した。平成 26 年度の VJ プロモーション方針を紹介するとともに、具体的な旅行商品造 成に向けた、東北地方の桜のモデルコース、ホテル開業情報、外国人向けの消費税免税制 度などを紹介した。参加者の関心も非常に高く、今後も継続的な情報提供を求める声が多 く寄せられた。 旅行会社向けセミナーを実施 春の訪日旅行促進に向けた航空会社との共同広告 syutte 旅行博 syutte 旅行博 【香港】 3月の市場動向トピックス 2013 年 2 月から 14 カ月連続で毎月の過去最高を記録 今年はイースター休暇が 4 月に移動したにもかかわらず(2014 年:4 月 18 日~21 日、2013 年:3 月 29 日~4 月 1 日)、訪日香港人数は前年同月比 8.4%増で、3 月として過去最高 を記録した。例年 3 月前半は、旧正月休暇と桜シーズンの間の閑散期となるが、東京や大 阪などの都市部でのショッピングを目的とした個人旅行の人気が高かった。旅行会社へのヒア リングでは、送客数が前年同月比 10%~15%程度増加したと回答した旅行会社が多かった。 3月の主なプロモーション活動 3 月 15 日~16 日に、在香港日本国総領事館およびジェトロとの共催で、「日本ご当地グル メ展 ~鉄道・レンタカー・味覚の旅~」(来場者数約 1 万 5,000 人)を開催した。地方自治 体および民間企業と連携し、ご当地グルメ(8 品目)を切り口に、鉄道、ドライブでの訪日旅 行プロモーションを実施し、訪日旅行の需要喚起を行った。 鉄道旅行、レンタカー旅行の楽しさを伝えるテレビ CM を制作し、香港最大手のテレビ局 TVB で放映した(計 75 本)。また、同じ動画を地下鉄(MTR)駅構内、MTR の電車内、およ び九龍半島を走行するバス車内でも放映し、訪日旅行の PR を行った。 「日本ご当地グルメ展~鉄道・レンタカー・味覚の旅~」イベントの様子 【タイ】 3月の市場動向トピックス 訪日旅行商品の販売が好調 桜観賞を目的とした訪日旅行ツアーとともに、ピーク期である 4 月のソンクラン前の個人旅行 が好調であった。旅行会社へのヒアリングによると、ソンクラン時期の訪日旅行商品が早くから 完売となったことにより、3 月期の旅行商品に顧客が流れた。また、2 月にバンコク市内で開催 された「Thai International Travel Fair 2014(TITF)」でも、3 月出発の旅行商品が好調に販 売され、3 月の訪日タイ人数は前年同月比 58.5%増の大きな伸びを示した。 インセンティブ旅行が好調 2 月に引き続き企業のインセンティブ旅行が好調であった。ヒアリングによると、3 月に催行され た 60 名以上の訪日インセンティブ旅行は 22 団体(約 2,000 人)で、2 月の 5 団体(約 500 人)を大きく上回った。うち 9 団体は 100 名以上の規模で、業種は保険、製薬、化粧品、銀 行、タイヤメーカーなど多岐に渡った。訪問先としては北海道の人気が高く、22 団体のうち 10 団体が北海道行きのツアーであった。 3月の主なプロモーション活動 VJ 事業によるメディア招請を行い、女性誌「Praew」の仙台・松島取材、「ViVi」の東京取材、 ブログ「We Love to Go」の九州(別府、湯布院、黒川、熊本城など)の取材を支援した。 3 月 17 日~31 日に、訪日旅行を予定しているタイ人を対象に、先着 5 名に 1 週間無料で 利用できる Wi-Fi ルータープレゼントキャンペーンを実施した。キャンペーン終了後も、ウェブサイ ト上で日本各地の Free Wi-Fi スポットを紹介している。 http://www.yokosojapan.org/ 日本各地の Free Wi-Fi スポットを紹介中 【シンガポール】 3月の市場動向トピックス 訪日旅行プロモーションが送客に繋がる 例年 3 月は旅行のオフシーズンであるが、旅行会社、航空会社と共同で実施した春のプロモ ーション効果や、円安傾向の継続により、訪日シンガポール人数は前年同月比 22.3%増の伸 びを示した。旅行会社へのヒアリングでは、各社とも訪日旅行商品の販売は好調とのことであ った。 旅行博「NATAS Travel 2014(NATAS)」 シンガポール最大の旅行博「NATAS Travel 2014(NATAS)」が 2 月 28 日~3 月 2 日に開催 された。JNTO シンガポール事務所による旅行会社への独自ヒアリングでは、『昨年 2 月期の NATAS に比べ販売数が増加した』と回答した会社は 8 社中 6 社で、平均して約 15%の増加 が見られた。 3月の主なプロモーション活動 シンガポール航空との連携で、シンガポールの地下鉄主要駅(ドビーゴート駅、ラッフルズプレイ ス駅)で、それぞれ柱巻き広告、出口エレベーター脇広告+映像放映を実施し、桜の時期の 訪日旅行の需要を喚起した。 3 月 28 日に、在シンガポール日本国大使館との共同事業として、大使公邸にて「Japan Tourism Award Presenting Reception」を開催した。当日は竹内大使ご出席の下、2013 年 のシンガポールから日本への送客に大きく貢献した現地旅行会社 10 社を表彰した。また、併 せて「JNTO 理事長表彰」を受賞したシンガポール航空に対する授賞式も行った。 シンガポール航空との連携事業(ドビーゴート駅) シンガポール航空との連携事業(ラッフルズプレイス駅) シンガポール航空へ「JNTO 理事長表彰」の授与 「Japan Tourism Award」受賞式の様子 【マレーシア】 3月の市場動向トピックス 桜シーズンの本格化と学校休暇の相乗効果 学校休暇(3 月 22 日~30 日)に伴い、家族旅行を中心に旅行需要が増加した。さらに、桜 観賞を目的としたツアーが 3 月下旬から催行されたことも相俟って、前年同月比 74.6%増と好 調に推移した。旅行会社へのヒアリングによると、観桜ツアーの販売に注力した結果、各社と も完売に近い実績を上げているとのこと。 エアアジア X の新規就航と、シンガポール航空の訪日旅行キャンペーンが奏功 3 月 17 日より、エアアジア X のクアラルンプール-名古屋便が週 4 便で新規就航した。日本・ マレーシア間の航空座席数は片道約 1,500 席(週)増加し、更にキャンペーン料金での販売 を継続的に実施したことにより、訪日旅行の需要が喚起された。また、1 月~3 月にシンガポ ール航空との共同で訪日旅行キャンペーンを実施。新聞紙、オンラインなどで告知を行い、訪 日マレーシア人数の増加に寄与した。 3月の主なプロモーション活動 3 月 14 日~16 日に、クアラルンプールにて旅行博「MATTA Fair 2014(MATTA)」(来場者 約 9 万人)が開催された。VJ 事業としてもブースを出展し、訪日旅行プロモーションを行った。 昨年 3 月の「MATTA」と比較し、訪日旅行商品の販売数は約 30%増の好成績を収めた。 3 月 17 日~19 日に、クアラルンプール、ペナン、コタキナバルで、マレーシアの現地旅行会社な どを対象にしたセミナー、商談会を開催した。アンケートでは、今後の旅行商品の造成に役立 った、日本に対する理解が深まったなど肯定的な意見が多く寄せられ、今後の訪日旅行に対 する理解促進が期待される。 「MATTA Fair 2014」ジャパンパビリオン内の ムスリムコーナーの様子 ペナンでの商談会の様子 【インドネシア】 3月の市場動向トピックス 継続的な広告プロモーションが訪日需要を喚起 インドネシア最大の発行部数を誇る日刊紙「Kompas」にて、2 月中旬から 3 月にかけて合計 13 回におよぶ旅行会社との共同広告を実施したことにより、訪日旅行の需要喚起に繋がっ た。 都市部を中心に宿泊施設の確保が困難に 春の旅行のピーク時期に入り、東京を中心に宿泊施設の確保が困難になり、一部の訪日旅 行ツアーで募集の取りやめ、催行中止が発生している。宿泊施設の確保が難しい状況は、 桜のシーズンが始まる 3 月下旬から 5 月のゴールデンウィーク明けまで続く見込みである。 3月の主なプロモーション活動 3 月 20 日にジャカルタ事務所を開設し、24 日に開所式が開催した。JNTO ではジャカルタ事 務所開所を契機として、現地旅行会社、航空会社、メディアと更なる関係を構築し、訪日 旅行商品造成、販売支援を図っていく。 3 月 21 日~23 日にジャカルタで開催された、インドネシアで最大規模の旅行博「Astindo Fair 2014」に 7 団体とジャパン・パビリオンとして共同出展し、約 7 万人の来場者に対して訪日観 光の PR を行った。また、訪日旅行商品の購入者へのラッキードローなどの販売促進支援を 行った。 3 月 24 日にジャカルタ市内のホテルにて、訪日観光セミナー・商談会を開催した。日本の地 方自治体、観光関連団体などと連携し、日本の多様な観光魅力を現地旅行会社などに情 報発信するとともに、訪日旅行商品の多様化、販売の促進を図った。 ジャカルタ事務所開所式の様子 「Astindo Fair 2014」 ジャパン・パビリオンの様子 【豪州】 3月の市場動向トピックス 桜シーズンが到来 旅行会社へのヒアリングによると、桜観賞を目的とした訪日旅行ツアーは完売が相次いでおり、 スノーレジャー客のピークシーズンが過ぎたものの、訪日旅行の人気は継続している。一方で、 昨年 3 月は豪州発の大型クルーズ船が 2 本寄港したが、今年は運航されなかったことや、イ ースター休暇の変動(2014 年:4 月 18 日~21 日、2013 年:3 月 29 日~4 月 1 日)の影響 もあり、3 月の訪日豪州人数は前年同月比 5.6%減とマイナスとなった。 JR パスの販売が好調 4 月 1 日からの消費税率の引き上げに伴い、3 月は多くの個人旅行者が JR パスを購入した。 一部の旅行会社では前年同月比 200%増を売り上げている。 3月の主なプロモーション活動 エアアジア、ジェットスターと連携した訪日旅行プロモーションを、それぞれ 2 月 17 日~3 月 2 日、3 月 3 日~14 日に実施した。Google Ad Words や Facebook、豪州大手メディア会社の Fairfax グループ傘下のウェブサイトにて広告を掲載したほか、両航空会社のメールマガジンな どでキャンペーン情報を配信した。 3 月 28 日に、シドニーで MICE セミナーを開催し、ホテルや旅行会社などと訪日旅行のプロモー ションを行うとともに、現地の MICE 関係者とのネットワーキングを実施した。2 月 18 日~19 日に 開催されたコンベンション専門見本市「Asia-Pacific Incentives and Meeting Expo 2014」への 出展に引き続き、国際会議やインセンティブ旅行のデスティネーションとしての日本の魅力を訴 求した。 航空会社との共同プロモーション MICE セミナーの様子 【米国】 3月の市場動向トピックス 春のピーク期を迎え前年同月比 7.1%増 円安傾向の継続や、航空座席供給量の増加が追い風となり、ピーク期である 3 月は前年同 月比 7.1%増となった。1 月、2 月と続いた 2 桁の伸びに比べ、3 月は 1 桁の伸びに鈍化した。 要因としては、イースター休暇の変動(2014 年:4 月 18 日~21 日、2013 年:3 月 29 日~4 月 1 日)や、宿泊施設の予約難化が挙げられる。 3月の主なプロモーション活動 3 月 6 日~8 日、NY グランドセントラル駅構内で訪日旅行 PR イベント「Japan Week」を開 催した。開催 3 年目となる今年は『近代化が始まった 100 年前の日本』をテーマに、当時から 愛されている地方の食文化などと近代の技術を比較しながら、訪日旅行の魅力を発信した。 イベントには約 42 万人が来場し、開催前後に発信したプレスリリース、広告、テレビ報道など による情報のリーチ数は 5,000 万人以上に上った。 3 月 7 日~9 日、VJ 事業として、在米の在外公館と連携し「ホノルル・フェスティバル」に出展 した。全米第 3 の送客市場である現地の一般消費者に対して訪日旅行を PR するとともに、 現地の旅行会社を対象に訪日旅行セミナーを実施した。 「Japan Week」における会場内の様子 「ホノルル・フェスティバル」での訪日旅行ブース(左)と旅行会社向けセミナー(右)の様子 【カナダ】 3月の市場動向トピックス ANA バンクーバー-羽田便を新規就航 ANA は、3 月 30 日、同社としては初めてのカナダ線であるバンクーバー-羽田便を週 7 便で 新規就航させた。バンクーバーの有力紙「Vancouver Sun」に1面広告を載せるなど PR 活動 を行っており、今後の訪日カナダ人数の増加が期待される。 カナダ人の夏期休暇旅行の動向 カナダの大手シンクタンク Conference Board of Canada の調査結果によると、2014 年の夏(5 月~10 月)の旅行動向は、昨年とほぼ同様の 74.8%が「行く予定」と回答。方面別では「米 国」20.6%(2013 年 24.0%)、「ヨーロッパ」7.7%(2013 年 7.9%)と前年に比べて微減のなか、「ア ジア太平洋地域に行く予定」は 3.0%(2013 年は 2.7%)、その他メキシコやカリブ海地域が前年 に比べて僅かに増加している。 3月の主なプロモーション活動 カナダの英語圏旅行会社 5 社と共同で、Google、YouTube などのオンライン媒体での広告を 実施した。 カナダのフランス語圏ケベック州で、旅行会社 3 社とフランス語紙「Le Devoir」などでの共同広 告を実施して、春および夏の訪日旅行商品の販売促進支援を行った。 ニュースレターをメディア関係者、旅行業界関係者、一般登録者など約 1 万人に向けて配信 した。今回は、ANA の新規路線就航、桜の開花情報、相撲のチケットのオンライン販売など の最新情報をリリースし、訪日旅行の需要喚起を図った。 ニュースレター 「Le Devoir」での広告掲載 【英国】 3月の市場動向トピックス ANA、JAL が 3 月 30 日よりロンドン-羽田便を新規就航 3 月 30 日より、ANA、JAL がロンドン-羽田便をそれぞれ週 7 便新規就航させた。新規 就航に伴い、ANA は日本の観光地を取り上げた交通広告をロンドンの地下鉄駅で展 開するなど PR 活動を行っており、訪日旅行の需要喚起が期待される。 3月の主なプロモーション活動 JNTO ロンドン事務所にて取材支援を行った、テレビ番組「The Hairy Bikers’ Asian Adventure」(英国大手テレビ局 BBC)が、3 月 13 日に放送された。番組では東京、箱根、 京都が取り上げられた。また、英国の高級紙「The Telegraph」(3 月 7 日)に、東京の高 級レストラン特集が掲載されるなど、メディアでの露出が続き、訪日旅行への需要喚起 に繋がった。 3 月 19 日、英国の旅行会社を対象に、訪日旅行セミナーおよび意見交換会を実施した。 セミナー後は参加した旅行会社からオンライントレーニングの申し込みなどがあり、訪 日旅行商品の販売に向けた関心が窺えた。 テレビ番組「The Hairy Bikers’ Asian Adventure」 「The Telegraph」掲載記事 旅行会社向け訪日旅行セミナーの様子 【フランス】 3月の市場動向トピックス 3 月として過去最高の訪日フランス人数を記録 3 月の訪日フランス人数は 15,800 人で、3 月としての過去最高を記録した。経由便の増加に よる利便性向上が続くとともに、新規路線の就航と連動したプロモーションの実施や、継続的 な広告事業、パリおよびフランス地方部でのプロモーション活動の効果が、訪日フランス人数の 増加に繋がっている。 3月の主なプロモーション活動 3 月 30 日よりパリ-羽田便を就航した ANA(および同社のアライアンスメンバーであるルフトハ ンザドイツ航空、スイス航空、オーストリア航空)と連携し、旅行会社の造成担当者、販売担 当者への訪日旅行に関するプレゼンテーションを実施した。参加者の多くが日本についての基 本的な知識を有しており、JR パスやその他のパス、ホテルのオープン情報などの最新情報、ゴ ールデンルート以外の観光地といった、より具体的な訪日旅行についての魅力を紹介、情報 提供した。 3 月 20 日~23 日、パリで開催された旅行博「Le Monde ὰ Paris 2014(MAP2014)」に VJ ブ ースを出展し、共同出展者 9 社とともに訪日旅行プロモーションを実施した。広域連携による プロモーションや、自治体と現地の旅行会社が共同で PR を行うなど、より効果的なプロモー ション活動を行うことができた。 ANA とのセミナーの様子 「MAP2014」での VJ ブースの様子 【ドイツ】 3月の市場動向トピックス ANA デュッセルドルフ-成田便を新規就航 ANA は、3 月 30 日、デュッセルドルフ-成田便を週 7 便で新規就航させた。31 日にはデュッ セルドルフで記念式典が開催され、デュッセルドルフ市長ほか空港関係者、在ベルリン日本国 大使が出席した。 3月の主なプロモーション活動 3 月 5 日~9 日、ベルリンで開催された旅行博「ITB Berlin 2014」に VJ ブースを出展し、訪 日プロモーションを行った。共同出展者 15 社とともに、旅行業界関係者、メディア、一般消費 者を対象に、訪日旅行に関する情報発信、プロモーションを行った。また開催初日には、在ベ ルリン日本国大使館の協力を得て、旅行業界関係者、メディアを対象とした訪日旅行セミナ ーとレセプションを開催した。 VJ 事業として、ポーランドのメディア 5 社の招請事業を行った。日本滞在は 6 泊 7 日で、東 京、野沢温泉、金沢、京都での取材を行った。また、ポーランドの有力紙と主要オンライン媒 体にて、JAL との共同広告を実施、販売促進支援を行った。 「ITB Berlin 2014」での VJ ブースの様子 「ITB Berlin 2014」初日に開催した訪日旅行セミナーの様子