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フランス学術情報
フランス学術情報(平成 23 年 10 月分) 平成 23 年 10 月 12 日 ストラスブール研究連絡センター ●「Prof. Jules Hoffmann ノーベル医学生理学賞受賞」 高等教育・研究大臣 Laurent Wauquiez 氏は、2011 年 10 月 3 日、ストラスブール大学教授・CNRS 主任研究員 Prof. Jules Hoffmann が、米スクリプス研究所 Prof. Bruce Beutler 及び米ロックフェラー 大学 Prof. Ralph Steinman と共にノーベル医学生理学賞したことに対し、祝辞を述べた。Prof. Hoffmann は、従来、未知の分野であった自然免疫系について、ショウジョウバエをモデルとした研 究でバクテリアを識別するメカニズムを発見、さらに、同様の機構が哺乳類にも見出されるきっかけ を与えた。本研究の発展により、バクテリアやウイルスの治療への応用が期待される。 同大臣は、今回の受賞がフランス科学界に大きな刺激を与えることになろう、と述べた。 参考資料 ・フランス高等教育・研究省 HP(2011 年 10 月 3 日)http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid57995/le-prix-nobel-de-medecine-attribue-a-j ules-hoffmann.html ・Le Monde 紙「PRIX NOBEL2011 “Redevenons enthousiastes pour la science”」(2011 年 10 月 3 日) ・DNA 紙「PRIX NOBEL DE MÉDECINE “Hoffmann couronné”」(2011 年 10 月 4 日) ●「第 20 回科学の祭典」 1991 年、当時のフランス研究・宇宙大臣 Hubert Curien 氏により、同省を一般市民に公開するこ とをきっかけとして、「科学の祭典」が始まった。以後、毎年秋に高等教育研究省の奨励の下、同祭 典が行われている。我々を取り巻く環境を理解し、日常生活に必要な科学技術を知ることは、未来 の社会を築くために欠かせない。大学の教職員や学生がイニシアチブをとって、研究成果を元にこ れらの知識をわかりやすく一般市民や子供達に伝え、共有することが社会にとって重要である。 第 20 回目の今年は、国際化学年にあたることから「化学」と、また、「フランス海外県」の二つテー マの下にフランス各地の大学や博物館等で、様々な催し物が行われ、広く一般市民が科学に触れ る良い機会を提供している。具体的には、一般を対象とした研究成果の展示、研究室訪問、子供 向けの科学教室、講演会等が行われている。 アルザスのミュールーズ市では、École nationale supérieure de chimie de Mulhouse(1822 年にフランスで最初に設立された化学のエンジニアリ ングスクール)で一般向けの展示が行われている。分子ガストロノミーと 称した実験展示では、ヨーグルトのジュレの上にマンゴーのジュースで できた「目玉焼き」を見ることができる。 参考資料 ・ フランス高等教育・研究省 HP(2011 年 10 月 12 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid58147/fete-de-la-science-lancement-de-la-20e-edi tion.html ・DNA 紙「Fête de la science “La chimie en gros plan”」(2011 年 10 月 12 日)