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平成24年度 第2・3回 茅ヶ崎市総合計画審議会 及び茅ヶ崎市行政改革

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平成24年度 第2・3回 茅ヶ崎市総合計画審議会 及び茅ヶ崎市行政改革
平成24年度
第2・3回
茅ヶ崎市総合計画審議会
及び茅ヶ崎市行政改革推進委員会
−施策評価の外部評価
第1分科会−
日時:平成24年6月29日(金)
平成24年6月30日(土)
場所:茅ヶ崎市役所分庁舎5階
1
特別会議室
(第6号様式)
第2・3回
茅ヶ崎市総合計画審議会
及び茅ヶ崎市行政改革推進委員会
報告事項・議題
日時
場所
審議会委員一覧
【6月29日(金)】
( 1 ) 施策評価の外部評価
平成24年6月29日(金)10時00分から12時00分まで
平成24年6月30日(土)10時00分から17時00分まで
市役所分庁舎5階
特別会議室
総合計画審議会
(会長)辻琢也
(委員)小磯妙子 岸高明 稲山芳男 森澤隆夫 後藤金蔵
田中賢三 石井昭 成重恒夫 丸山徳二 小山稔
中嶋公子 藤井美文 臼井正樹 石田邦彦 新倉弘保
(欠席)木下瑞夫
行政改革推進委員会
(会長)辻琢也
(委員)廣川六郎 島田俊夫
藏田幸三 野中祥子
(欠席)酒井秀一 高島彰人
審議会委員一覧
【6月30日(土)】
会議録
益永律子
大村日出雄
高井典子
総合計画審議会
(会長)辻琢也
(委員)小磯妙子 岸高明 稲山芳男 森澤隆夫 後藤金蔵
田中賢三 石井昭 小山稔 中嶋公子 木下瑞夫
藤井美文 石田邦彦 新倉弘保
(欠席)辻琢也 成重恒夫 丸山徳二 臼井正樹
行政改革推進委員会
(会長)辻琢也
(委員)酒井秀一 廣川六郎 島田俊夫 益永律子
大村日出雄 藏田幸三 高井典子 野中祥子
(欠席)辻琢也 高島彰人
会議の公開・非公開
公開
傍聴者数
1人
非公開の理由
2
施策評価の外部評価
第 1 分科会(基本理念1
ひとづくり)
平成24年6月29日
日程
分科会委員
外部評価対象課かい
第1日目
(分科会長)
施策目標1(子育て支援課)
平成 24 年 6 月 29 日(土)
9:30∼12:25
施策目標2(保育課)
藏田幸三
施策目標3(こども育成相談課)
(委員)
施策目標8(教育政策課)
中嶋公子
稲山芳男
石田邦彦
3
【全体説明】
○事務局
皆さん、おはようございます。本日は、お忙しい中お集まりいただきまして、ありがと
うございます。
これより、平成 24 年度第2回茅ヶ崎市総合計画審議会・行政改革推進委員会を開催させ
ていただきます。
タイトなスケジュールではございますが、よろしくお願いいたします。
それでは、初めに、辻会長よりごあいさつをいただきたいと思います。よろしくお願い
いたします。
○辻会長
おはようございます。今日の午前中と明日丸一日です。長時間になり大変申し訳ありま
せんが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
事務局に準備はしてもらいましたが、事前の説明会でも皆さんからいろいろご指摘があ
りましたとおり、今回初めての試みで、争点をしっかりさせるように努力はしますが、途
中で考えていかなければならないことが出るかもしれません。その都度柔軟に考えていき
たいと思いますので、今回は皆さんにご協力いただきながら、何とかうまく進めたいと思
いますので、よろしくお願いいたします。
それから、議事録の署名につきましては、全体の審議会のときは私とその他1名ですが、
今回は分科会ごとに議事録を作成するということになりますので、各分科会の中で総合計
画審議会より1名、行政改革推進委員会から1名、それぞれ署名していただこうと思って
おります。それぞれ、後で別途お願いしますので、ご協力のほどよろしくお願いします。
それから、もう一つ、事前に皆さんにこの場でお諮りしたいことがあります。
本日、各会場におきまして傍聴の予定の方がおります。茅ヶ崎市の傍聴の決まり、第8
号様式によりますと、「審議会等での会議が公開のものであるときは、原則としてどなた
でも自由に傍聴することができます」ということですので、傍聴は認めたいと思いますの
で、よろしくお願いします。
もう一つ、これに付随して皆さんにお諮りしたいことがあります。傍聴の決まりの中で
は、9番目の(5)として、「原則として、録音、録画または撮影はできませんが、審議
会等の長が認めた場合はこの限りではありません」という規定になっています。今回、傍
聴者の中から、今回のこの活動については撮影をしたいという申し出がありまして、撮影
を認めるかどうかについて、皆さんのご意見をお伺いできればと思います。いかがしまし
ょうか。
○藏田委員
撮影はどの団体からの申し出ですか。メディアですか。
○事務局
違います。一般の傍聴者です。写真の撮影をさせてほしいとのことです。
伺っているところですと、個人のブログを作っていて、そこに、こういうことを現在市
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でやっているということを載せたいとのことで何枚か写真を撮らせてほしいということで
す。
○臼井委員
一般的には、会議の最中にフリーに撮影はあり得ないと思うので、例えば最初の3分な
ら3分と時間を決めて写真を撮っていただき、あとはご遠慮いただくというのが自然だと
思います。
○辻会長
それはそうですね。冒頭の3分間ぐらい撮影を認めて、あとはご遠慮いただくというこ
とにしたいと思います。
○臼井委員
それ以外の方法はちょっとあり得ないと思います。
○益永委員
今日の結果は、市のホームページにどの程度アップされるのでしょうか。
○辻会長
どの程度アップされるとは?
○益永委員
ぜひ、可能な限り公開をしていっていただきたいなと思いまして。
○事務局
可能な限りアップさせていただきたいと考えております。
○益永委員
可能な限りとは、市が行っていることのプロセスは市民にはなかなか見えづらいので、
どうしても微妙なやりとりの部分は難しいかもしれませんが、このようなとても貴重な場
ですので、市民にわかるような情報公開をしていただきたいということです。
○事務局
あわせて会議録も作成いたしますので、フォローさせていただきたいと考えています。
○小磯委員
そういう意味では、市は撮影しないのかなと思うのですが。市もぜひ撮影していただき
たいのですが。原則、今、3分とおっしゃったのですが、私は全体でも構わないのではな
いかなと。特に秘密の部分が発生した場合には、ここはご遠慮いただくというのを分科会
で決めておけば、秘密会議でない限りは、私は構わないのではないかなと思うのですが。
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○藏田委員
議事録として文字が残るだけならいいと思うのですが、例えば顔写真がついてブログで
批判なり何なりの対象になったときのいろいろなリスクについて、もちろん公開の場の委
員としての責務は果たすものの、写真の使用目的が十分明らかでない場合は、そこの部分
はプライバシーを含めて配慮してもよろしいかと思うのですが、いかがでしょうか。
○辻会長
一応、市の傍聴の決まりで、「原則としては撮影できない」ということになっています
ので、先ほどご提案がありましたとおり、冒頭3分間は撮影を認めてあとはご遠慮いただ
くということでいかがでしょうか。
○丸山委員
ブログに出すということになると、顔写真が出る可能性があります。やはりこういう時
代ですので、批判の対象になると非常に困ります。少なくとも全体像を撮って、個人が特
定できないような写真にしていただきたいです。
○臼井委員
委員であることはわかっていますので、特定の人物にスポットを当てるのではなく、こ
ういうふうにやっているという形のスナップにして、一人、二人が特定されるというのは
やめていただきたいです。
○稲山委員
行政ですとか公の機関の写真でしたら制限でいいと思うのですが、個人のブログという
のは、あくまでも個人の範疇のものと思いますので、どうかという疑問があります。
○辻会長
それでは、先ほど提案がありましたように、全体でこのようなことを行っているという
こと自体は一般的に撮影してもらうことは構わないです。それから、委員の名簿が出てい
ますので、全体の風景を冒頭3分間だけ撮っていただいて、あとは傍聴規則どおりとさせ
ていただくということにしたいと思います。よろしくお願いします。
以上です。
○事務局
ありがとうございました。
続きまして、本日の資料確認及び進行について説明をさせていただきます。
○事務局
おはようございます。企画経営課の木村でございます。資料確認が多数あり、一つずつ
ご説明いたしますと時間がありませんので、簡単にお話をさせていただきます。
施策評価シートにつきまして、何回か差し替えをさせていただき、ご迷惑をおかけして
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誠に申し訳ありませんでした。6月15日差し替え版というものと、6月22日差し替え
版と、本日机上に配付させていただく6月25日差し替えというものを、また後でそれぞ
れの机にご用意させていただきますので、後でご確認をお願いいたします。
それと、個別計画の進行管理を行う審議会一覧を送付させていただきましたが、男女共
同参画の協議会のプランの部分が欠落していました。大変申し訳ありませんでした。その
部分につきましては、その後差し替え版としてそのページだけ送付させていただいている
と思いますので、ご確認いただき、不足している場合には事務局までお申し出ください。
そして、本日の進め方でございますが、この後、各グループに分かれていただきます。
この特別会議室は、基本理念1から3のグループの会場になります。基本理念4と5のグ
ループの皆さんはA会議室に移っていただきます。そして、それぞれの部屋に企画経営課
の職員がつきましてタイムキーパー役を務めさせていただきます。ストップウォッチで時
間を計って、終了の1分前にベルを鳴らせていただきます。そして、終了のときに、もう
一度ベルを鳴らせていただきます。
そして、施策評価を受けている課の次の順番の課の職員が、その横に控えさせていただ
きますので、あらかじめご承知おきください。
また、傍聴の方は、傍聴の方がご希望されるグループの横に座れるようにさせていただ
きますので、そちらもご承知おきください。
また、先ほど申し上げました個別審議会の件ですが、前回の会議で評価結果の提供につ
きましてご要望いただきました。事務局で、各審議会を所管する課に確認いたしましたと
ころ、評価結果報告書の全てをご提供し、計画の趣旨や評価の視点などについてご理解い
ただいた上で評価結果をご覧いただく必要があるということでしたので、本日、それぞれ
の基本理念に関係する評価結果の報告書を横に置かせていただきますので、それぞれの会
場でご利用いただければと思います。
そして、委員評価シートのご提出につきましては、本日、所管課の説明10分、質疑が
20分、シートの記入が10分と時間を用意しておりますが、10分間でシートに書き切
れるとは思っておりません。先日の会議でもご説明申し上げましたとおり、後日ご提出い
ただく場合には、誠に恐れ入りますが、7月2日月曜日までに事務局にご提出をお願いい
たします。紙でご提出いただく方法でも結構ですし、電子ファイルが必要な方は、後で事
務局にお申し付けいただければ、電子メールでお送りすることもできますので、ご協力い
ただければと思います。
それでは、説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○事務局
それでは、議題の施策評価の外部評価を始めさせていただきます。
会場がA会議室の委員の方は移動をお願いいたします。
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施策目標1(子育て支援課)
○子育て支援課
それでは、こども育成部子育て支援課の施策評価シートにつきましてのご説明を申し上
げます。
1番の総合計画の基本構想におけるまちづくりの目標体系での位置づけ、施策目標は「安
心して子どもを育てることを支援する」ということでございまして、そのための各種施策
に取り組んでおります。
職員の配置状況といたしましては、課長を含め 14 名の常勤職員。8人の非常勤嘱託職員。
こちらの8人は一日交代で出勤をいたしますので、実質的には4名ということになってお
ります。また、臨時職員は、このシートを作成した3月末時点では 16 名でしたけれども、
今日現在では 11 名、また7月から 14 名になるというような状況になっております。また、
その他の1名というのは、母子自立支援員という非常勤嘱託員でございます。課の常勤職
員の平均年齢は約 32 歳と非常に若く、担当者の平均では 27 歳でございます。担当者は、
市役所に勤めてから平均約3年、子育て支援課に配属されてからの平均は、まだ1年半前
後ということでございます。したがいまして、1ページ目の4番の施策推進コストのうち、
従事職員にかかるコストの折れ線グラフにつきましては、一番下をはうような形で、事業
費に対して非常に少ないという形になっています。
この施策推進コスト4番につきまして、2点ほど補足説明をさせていただきます。
1点目につきましては、下の棒グラフについて平成 21 年度から 22 年度にコストが倍増
しています。これは左下の備考欄の記載にもございますが、その当時の児童手当は、3歳
以上は1人1カ月 5,000 円、3歳未満と第3子以降が1万円という制度でございましたが、
平成 22 年度から「子ども手当」になり、1人一律 1 万 3,000 円、所得制限もなく、対象も
小学校卒業までから中学校卒業までというように拡大になり3割ほど増加しましたので、
同時に常勤職員も1名増員しているためです。
それから、一番右側の欄の 25 年度の計画額については、第1次実施計画策定時のもので
71 億 4,200 万円となっておりますが、新児童手当に変わりました結果、現時点で見積もり
ますと 64 億円程度に変わってくるだろうと考えています。
それから、「再任用職員数」という欄がございまして、25 年度だけ「2」と入っていま
す。これは、再任用の職員の方に契約あるいは伝票事務等を担っていただければ、今の担
当者が他の業務に専念できる、あるいは時間外勤務の減少につながると考えて要望したい
と思っているものです。
それから、2点目の説明は、特定財源についてです。施策推進コストの財源内訳の欄に、
特定財源と一般財源とございます。ここでは国・県支出金として一括して記載してありま
す。ご承知のように、国庫支出金の中にも、国庫負担金と国庫補助金がございます。国庫
負担金は、児童手当や児童扶養手当のように、法律で定められている法定受託事務等につ
いて得られる財源です。子ども手当ができましたときには、当初、国が一切負担するとな
っていましたが、地方にも負担させるというような形になりましたので、知事会や市長会
が反発して、最終的な取り扱いの形が決まるまで紆余曲折があったということは、まだ記
憶に新しいところです。地方、特に私ども市町村におきましては、最前線で、市民が安心
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して適正なサービスを受けられるように、効率を考え、また節約をしながら推進している
ものでございます。
それから、もう一つの国庫補助金につきましては、例えば私どもの事業で言えば、幼稚
園就園奨励費などがございます。それは、国の予算の範囲内で国が政策誘導する事業につ
いて交付される補助金でございますが、事業によっては、事業費の補助率に、さらに調整
率というものを掛ける、要するに国の予算で得られた範囲内の中で市町村に補助するとい
う形ですので、こうした値切られた金額については、市の一般財源で賄わざるを得ないと
いう形になっているものです。
それから、2ページ目の5番、施策目標の達成状況に記載いたしました指標のファミリ
ーサポートセンターの活動件数につきましては、第1次実施計画の政策・施策別計画で掲
げているものでございます。これは子どもを預け・預かる相互協力の活動の支援を行うこ
とで子育て中の保護者が安心して子育てできる支援が行われているかどうかを測るもので
ございます。活動件数は、実施計画期間中に約 20%の増加という目標を立てましたが、広
報PR活動を努力したこと、あるいは社会経済状況の影響もございますが、過去最高の件
数となっております。社会全体で子育てをしようというこの制度、この活動は、今後もさ
らに維持発展させていきたいと考えております。
続きまして、3ページ目の6番、施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業の状況
では、5件の事業を記載しています。最初の特定不妊治療費助成事業は、不妊に悩む夫婦
の経済的負担を軽減するため、平成 20 年度から実施をしています。所得制限を設け、年度
あたり1回、上限 10 万円で、通算2年度まで補助をしていますが、年々助成件数あるいは
執行額とも増えているという状況でございます。
次のファミリーサポートセンター事業は、先ほど活動件数を基にご説明したものです。
3番目の小児医療費助成事業は、県の補助事業に各市町村が一般財源を上乗せしていま
す。本市では、入院につきましては、中学校卒業までの補助ですが、通院につきましては、
小学校就学前までの補助となっています。しかしながら、県内各市がここ2∼3年で対象
を小学校の中学年あるいは小学校卒業まで、さらには中学を卒業までというような拡大を
してきていますので、市民の方々からも対象を拡大してほしいという意見を頻繁にいただ
いている状況です。あるいは、議会でも同様の指摘を受けております。ただ、拡大をする
となりますと、先ほど申したとおりすべて市の一般財源で賄いますので、そのことも考慮
しつつ、しかしながら、県内各地の動向についても踏まえたうえで検討が必要であると考
えています。
次の児童手当支給事業につきましては、先ほども若干触れましたが、23 年度までの子ど
も手当から制度が変わったものでございます。これに伴いますシステム変更を初め、全対
象者約2万世帯に現況届を提出していただくとともに、所得制限のチェックを行うなど、
正直、膨大な事務を正確かつ期限内に行って支払いを行っていくというものでございます。
繁忙期には多くの臨時職員の力を活用して、個人情報の取り扱いにも配慮しながら、適切
な事務処理を心がけます。
最後の児童扶養手当につきましては、22 年度の法改正によりまして、父子家庭も対象に
なりました。離婚も増加傾向でございますが、所得の減少に伴う支給額の増加、こういっ
たものが決算額にあらわれて、毎年増加傾向でございます。8月に約 1,400 名の現況届を
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受けますが、さまざまな事情をお持ちの方がいらっしゃいます。職員が一人一人に寄り添
った対応をしていかなければならないと考えております。
7番の施策目標達成に向けた取り組みの評価の①施策目標達成に向けた指標の進捗状況
につきましては、先ほど、5番のファミリーサポートセンターの活動件数の箇所でご説明
させていただきました。しっかりと達成しておりますが、今後も努力していきたいと考え
ております。
②これまでの取り組みと成果、③課題認識と解決への方策につきましては、これまでに
ご説明していない事業について申し上げます。
次世代育成支援対策行動計画につきましては、平成 15 年7月からの次世代育成支援対策
推進法に基づきまして、茅ヶ崎市総合計画の中の子どもに関する部門別計画といたしまし
て、5年間の前期計画に引き続き、現在は 22 年度からの後期計画を進めております。公募
の市民、学識経験者、関係機関等、17 名の委員によって構成いたします協議会で、その推
進管理を行っております。子育て支援センターは、市内3カ所において、子育て中の保護
者がくつろいだり、気兼ねなくおしゃべりをしたり、アドバイザーに悩みの相談をする等、
幅広く利用されておりまして、年間合計での利用者は4万人を超えております。かなり利
用をしていただいていると考えています。こちらにつきましては、社会福祉法人青い鳥、
あるいはNPO法人子育て支援ネットワーク協会等に委託をしております。
ちょっと時間が足りませんでしたが、そのほか、ショートステイ等につきましても社会
福祉法人に委託をしております。
以上でございます。
○藏田分科会長
ご質問を 20 分間、どうぞ。
○中嶋分科会副会長
職員配置の状況と施策推進コストについて、職員の数と全体の事業実施にかかわるコス
トを比べて、事業実施に係るコストや従事職員に係るコストが適切に配分されているかを
評価の視点とするということになっている気がするのですが、実際に、職員の数が事業に
関して足りているのかどうかを教えてください。
〇子育て支援課長
職員の数につきましては、正直申しまして非常に厳しい状況でございます。丁寧に間違
いのないよう全件チェックを実施したり、しっかり寄り添ってお話を伺うということをし
ますと、どうしても時間がかかるのは物理的に確かでございます。ただ、非常勤嘱託職員
の導入あるいは臨時職員の導入によって、窓口事務を一部お願いしたり、あるいは臨時職
員にチェックの一部を担ってもらう中で何とかやり繰りをしています。これは決算ですが、
今後、県からくる事務が 25 年度にまたございますので、そういった意味では増員をしなけ
ればやっていけないと我々は考えています。
○中嶋分科会副会長
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決算額全体の推進コストに占める職員コストは、ほかから比べれば非常に低いですよね。
〇子育て支援課長
おっしゃるとおりです。
○中嶋分科会副会長
これで実際にどんどん業務が増えていくのに、できるのかという疑問があるので、それ
は評価にあたり書こうと思っています。実態はやはり足りないということですね。
〇子育て支援課長
はい。
○稲山委員
これだけで全部判断するのは難しいですが、ボランティアのような活動の方で、実務を
される団体との連携というのは難しいのでしょうか。
〇子育て支援課長
ボランティアで仕事をやっていただけるということでございますか。
○稲山委員
はい。
〇子育て支援課
今まで、そういったことは、聞いたことがあまりなくて申し訳ないのですが、仮にもし
そういったところがあれば、考慮する点はあると思いますが、検討に値すると考えます。
○藏田分科会長
石田委員、いかがですか。
〇石田委員
「小児医療費助成金」についてご説明がありましたが、本市の場合、中学生までは、入
院した場合には手当があるということですか。
〇子育て支援課
はい。入院の場合は、大体どこでもあります。通院の場合は、入学前まで、要するに幼
稚園、保育園のお子さんまでが対象になり、小学校入学以降は対象ではないというのが、
現在の茅ヶ崎市の状況です。
○石田委員
そうですね。他市と比較しますと、診療は小学生までということですが、対象が拡大し
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ない理由をもう一度お聞かせ願いたいのですが。
〇子育て支援課
いろいろな補助等があります中で、これは県の補助事業でございまして、神奈川県が未
就学までの補助という制度を行っています。本市においては、4歳未満までは所得制限な
しで、4歳を越えますと所得制限を行い、ある程度一般のサラリーマンよりも多い収入の
方はこの制度が適用にならないのですが、4歳未満の方も、神奈川県の補助の制度は所得
制限がございますが、そちらについては市の単独で補助しております。ですから、その分
というのは、一般財源、いわゆる市の税金が投入されているわけです。さらに、これから
小学校を越えたお子さんについても補助しよう、市で制度を持とうとしますと、どこから
も補助金が入ってこない。いわゆる特定財源というものがなく、すべてが一般財源、いわ
ゆる市税などを投入するということになりますので、一般財源の費用が増えるという点と
の兼ね合いでございます。一般財源を投入しても事業を拡大しようと考えるか、いやいや
これはもうばらまきに近いものだから抑えていこうと考えるのか、その辺りは微妙なバラ
ンスがあろうかと思います。ただ、現状として、お隣の藤沢、平塚、あるいは大きな人口
を抱える横浜、川崎、そういった自治体とのバランスというのも考える必要があるだろう
ということです。
○石田委員
そうですね。説明はわかりました。
○藏田分科会長
基本的なことですが、評価すべきこととして、この評価シートのできがどうかと点を見
なければいけないので、2つほどご質問します。
1つ目は、「施策目標の達成状況」というのが、4つある欄の中で1つしか埋まってい
ない。ここに書いてあるとおり、最初の施策の方向性が4つあるとすると、施策目標の達
成を測る指標が1つしかないというのがまずどうなのか、その施策目標の指標の数なり立
て方がどうなのかというところが1点目です。
2点目は、最初に中嶋さんがおっしゃった件と絡むのですが、補助事業については、た
ぶん給付額はどんどん増えていくけれども、実際の事務という意味で言うと、その施策、
要は渡してしまうお金の事業費としてのふくらみの部分と、実際に施策目標である子育て
の支援という部分に対して、どの程度貢献しているのかという部分の成果なり目標なりと
いうものを測っていかないと、どれくらいが適正なのかということは判断しづらいのです
が、その点についてのお考えを述べていただければと思います。
〇子育て支援課長
こちらの施策目標の指標につきましては、当初、総合計画の実施計画をつくりました際
に、子育て支援課の目標という形で挙げております。例えば、手当の支給回数だとか手当
の支給人数だとかいうものは、挙げることは可能なのですが、物理的な条件で決まってし
まいますので、正直言って、挙げてもあまり意味はないという部分がございます。
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それから、例えば、今は時間がなくてご説明できませんでしたが、短期支援事業という
ショートステイとかそういうことを実施していますが、ショートステイなどが多ければい
いのかという問題がございます。精神的に病んでいるお母さんあるいは保護者が夜間も働
かなければ生活ができない状況の中で、そういった家庭が増えている状況がいいのかどう
かといったこともありますので、なかなか難しいというのも正直ございますが、考えてみ
る必要はあるかもしれません。ただ、こちらは、第1次実施計画の中で挙げたものを記入
するという様式なので、当初設定した一つを5番の施策目標の指標の欄に記入しています。
2点目の、例えば子ども手当、児童手当の関係で給付する金額の対象が増えているのが
どうなのかということです。市町村として実施するとしますと、おそらく来年度予算を取
って、再来年度またアンケート調査を行う予定がございますが、経済的支援に対する子育
て家庭の要求というのは、かなり大きいものがございます。先ほどの小児医療もそうです
が、こういった経済的な支援というのは、給料が抑えられてしまっていたり、不正規雇用
が増えている中では、かなりの家庭において、切実な問題ではないかと思います。特に、
ひとり親世帯については、金額は、児童手当あるいは児童扶養手当は、まだまだ足りない
のではないかという意識はございます。ただ、金額が増えても、件数が増えない限り、我々
としては事務量というのは同じなのですが、対象者が今まで小学校卒業までだったものが、
中学校卒業までというようになると、そういった意味での事務量というのは正直増えてお
りますし、離婚とかDVとかで、どっちが親権を持つとか、どっちの保護者に支給をする
とかいう問題がありますので、そういった中では慎重な取り扱いが必要で、時間もかけな
ければいけない。各市との調査などの連絡調整も必要になってきたりといったこともある
というのは事実でございます。
○中嶋分科会副会長
6番の施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業の状況について、5つ事業をあげ
てありますが、これ全部が、政策的事業ではなく、定例定型的事業ですがその理由を説明
していただけませんか。
〇子育て支援課
こちらは、児童扶養手当と児童手当は、正直申しまして法定受託事務ですので定例的と
言えば定例的です。ただ、事業費があまりにも金額が大きいものですから、載せざるを得
ないだろうということで載せました。小児医療費につきましても、補助金をいただいて実
施している事業で、これは上乗せをどうするかという点では、茅ヶ崎市の独自の政策判断
というものが必要になります。政策的な、特にトップの政治的な判断というのも必要にな
ってくる部分ですので、載せております。
それから、1番と2番、特定不妊治療とファミリーサポートセンターは、運営は始まっ
て何年か経過したので定型的にやっていますが、これについても、例えば特定不妊治療に
ついていえば、今、ご承知のように不育症というのも出てきていて、こういった補助をど
うするのかという判断については、特に特定不妊治療は全く一般財源ですし、これは、重
点的に取り組むという扱いを載せておかないと、逆に減ってしまっていいのかとか、そう
いった問題もありますので載せております。
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○中嶋分科会副会長
それで、こういう形の取り上げ方をされているのですね。
〇子育て支援課
はい。
ファミリーサポートというのは、社会の中で助け合っていこう、人と人とがつながり合
っていこうという先駆的な絆というものがありますので、やはりこれは大事なものではな
いかと考えて載せてあります。
○中嶋分科会副会長
8番目の施策目標の事務事業のところで、例えば№31、32、33、34 は、一般会計で事業
費ゼロになっているところがありますね。特に災害応急対策活動が事業費ゼロになってい
るのはなぜですか。
〇子育て支援課
災害応急対策活動については、全庁的に事業として設けることになっているものです。
災害が発生したとして、こういう活動をするといった計画を持ち、会議の中で行っている
ものですから、我々の課が予算をとって何かしていくという部分ではないものですから。
ただ、そういう事務もあるということは、全庁的な問題だという認識を持って事業として
あげています。
例えば、委員さんをお願いしたり、講演会を行ったりなどは、我々の課が主体として行
っているわけではありませんので予算を執行していませんが、一緒になって取り組む、あ
るいは計画を作って、災害時に対応するようなものがあるということです。
○中嶋分科会副会長
そうすると、全体的な中で行っているととらえていいということですか。
〇子育て支援課
はい。そういう事務は全庁的な課題として行っていくということです。
○中嶋分科会副会長
わかりました。
○藏田分科会長
6番の施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業の状況について、考え方として、
例えば1番の不妊治療について、平成 21 年度、22 年度、23 年度の実績が 80 件、99 件、
123 件と挙がっています。それに対して、23、24、25 年度の目標が、現状値よりも少ない
80 件で挙がっています。これはどういう意図でこういう数字になるのですか。
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〇子育て支援課
ここに書いてあります 24 年度、25 年度の目標というのは、実際には第1次実施計画策
定の半年前に設定しております。そして、その段階で設定した数字をここに載せて書きな
さいというルールにより記入しています。現実的には、第2次実施計画を今作っているの
ですが、第2次実施計画ではもっと大きな金額に、あるいは件数も増やしています。
○藏田分科会長
わかりました。
それと、例えは№4と5の法定受託事業の関係の成果目標の数字の挙げ方について、支
給回数が3回と記入されていますが、これも何かに縛られてこう書いているのですか。成
果目標として、普通に考えて、支給回数が3回でというのはおかしいかなと思うのですが、
それは、今おっしゃったように、既に第1次実施計画の中にこういう目標を定めるという
ことが決まっていて、それを挙げているという考え方ですか。それとも、判断されてこう
いう挙げ方をされたのですか。
〇子育て支援課
当初の第1次実施計画では、そういう指標でした。法定受託事務なので、場合によって
は人数なども設定できるのかもしれませんが、それは人口推計でやるしかないので、あま
り意味もないかなと。決められていることはしっかり行うという部分で、載せています。
○藏田分科会長
所管課のご意見として、こういう目標の設定の仕方というのは、現状として適切だと考
えていらっしゃいますか。
〇子育て支援課
法定受託事務でやらなければならない事務について、こういった目標値を決めて、それ
を評価するというところまでは、委員の皆様を前にしてどうかと思いますが、我々の事務
をいたずらに増やすだけではないのかなというような気はいたします。
○中嶋分科会副会長
そうですよね。私もそう思います。
〇子育て支援課
定型的に決められているものは、そこは横棒でいいというのも、一つの考えではないの
かなと。
○中嶋分科会副会長
どっちにしろ、やらなければならないわけですので。
〇子育て支援課
15
おっしゃるとおりですね。ただ、そういうルールでありますので、苦肉の策と言います
か、決められているものはしっかり行いますという気持で3回ということでございます。
○中嶋分科会副会長
全体像が見えるからいいですけれども、でも、わざわざという感じはしますね。
〇子育て支援課
ないよりはいいのかもしれないですが。
○中嶋分科会副会長
法定ではなくて、市としても実施する事業の方をシートに書くという方がいいのかなと
も思います。
○石田委員
1つ、小さいところなのですが、最後の8番の事務事業の 17 番と 18 番、母子家庭とつ
く事業が2つ続きますが、父子家庭の方はどうなりますか。
〇子育て支援課
児童扶養手当は、母子家庭だけではなく父子家庭につきましてもというふうに拡大され
ましたけれども、これは実は国の厚労省の補助金を出していただく補助事業、我々茅ヶ崎
市も4分の1を負担して行っている事業なのですが、まだ国の中では父子についてまでは
拡大していないという状況でございます。
ただ、その下の 19 番の「母子父子家庭親子ふれあい事業」というのは、自己負担という
部分での特定財源はございますが、それ以外は国・県からの補助はないのですが、これに
ついては母子も父子も両方とも受け入れて行っています。
○中嶋分科会副会長
すべての評価シートについて言えるのですが、政策共通認識が実施計画では5つあるは
ずなのですね。それがどの程度反映されているかというのが、当然書かれるべきなのだと
私は思うのですね。それが一切ない。それは子育て支援課の問題というより評価システム
全体の問題だと思いますが、5つの政策共通認識がその中にどのように反映されているか
ということがきちんと入らないと、実施計画に書いた意味がほとんどないと思います。
〇子育て支援課
さようでございますね。今回それは載っていませんが、第2次実施計画においては、共
通認識の部分は入るようになっていますので。当然、そういったものは、我々職員も大事
なものだというようにしっかり認識した上で事業は執行しています。
○中嶋分科会副会長
そうですか。では、2次からは入るということですね。
16
〇子育て支援課
実施計画の方は1次から入っています。評価シートについては、おそらく所管の部署が
また検討すると思います。
〇事務局
質疑終了1分前になりましたので、よろしくお願いいたします。
○藏田分科会長
では、最後によろしいですか。この評価の中に、民間の活用だとか、費用対効果を高め
るための検討がなされているのかと点について、前提として、今までのお話の中では、そ
ういうことは土台はあまり考えてないということのような感じがしたのですが、例えば職
員の数を減らしていくだとか、民間の活用だとか、一部ポータルサイトについては、協働
事業で効率的に行っていると。そういうものを増やしていこうというお考え、もしくはそ
れに対する検討の状況について教えてください。
〇子育て支援課
それについては、今回、ガイドブックというものを作りまして、こちらはサイネックス
株式会社との協働事業で行いました。こちらにつきましては、いわゆる協働事業で、市の
負担なしで行っておりますので、非常に大事なものであると。実際に、そういったものを
活用して、民間にも委託も、先ほど申しましたように社会福祉法人にも多数委託をしてお
りますので、そういった民間の力を借りながら、あるいは臨時職員、非常勤職員の力を借
りた事務の執行もどんどん進めているという状況ですので、その辺は正直申しまして市の
中でもかなり進んでいると思います。
○中嶋分科会副会長
なぜ、負担なしなのですか。
○藏田分科会長
広告が入っているからです。
ありがとうございました。
施策目標2(保育課)
○保育課
では、保育課よりご説明させていただきます。
○藏田分科会長
始める前に、すみません。最初の課の説明が、実は、表面のほうの説明に結構時間がと
られて、後のほうの説明がしり切れになってしまったので、どちらかと言えば、施策評価
17
シートの1、2、3、4、5はポイントだけご説明いただいて、6、7、8を中心に、特
に7ですね、過不足なくしっかりご説明いただくようにご配慮いただいてご説明をお願い
します。
○保育課
わかりました。では、よろしくお願いいたします。
保育課の、1の総合計画基本構想におけるまちづくりの目標体系での位置づけでは、保
育課の施策の目標は「ニーズに合った多様な保育を行う」でございます。施策の方向性は、
待機児童対策の推進、小学生の放課後支援の充実、保育サービスの質の向上でございます。
2の施策目標の達成方針につきましては、待機児童の解消を図るため、旧図書館跡地で
の保育園整備及び民間保育園の新設です。また、民間保育園や認可外保育施設への運営費
の助成、施設が老朽化している公立保育園の改修整備、汐見台小学校の開校に伴う汐見台
児童クラブの開所、香川第二児童クラブの公設、待機児童となり認可外保育施設を利用す
る児童の保護者への保育料の一部助成がございます。
3の職員配置の状況につきましては、職員数は保育士を含めまして 103 名、うち常勤 97
名、再任用6名でございます。そのほか、臨時職員は 194 名、任期付き3名でございます。
4の施策推進コストでございますが、平成 22 年度が 39 億 4,148 万 7,000 円。平成 23
年度が 44 億 7,135 万 7,000 円でございます。22 年度の決算額が、前年度から約6億円増
額しておりますが、これは新たに4園の民間保育園の建設の補助を行ったためでございま
す。また、23 年度は、前年度から約5億円増額しておりますが、中海岸保育園の建設が行
われたこと、及び民間保育園建設補助の継続と、保育園の施設数の増加に伴う運営費等が
増額したことが主な理由でございます。
また、平成 19 年度の非常勤・臨時職員等職員数が 293 人、平成 20 年度が 312 人、平成
21 年度が 184 人と、平成 21 年度以降に比べて、平成 19 年度、20 年度の職員数が多くなっ
ているのは、1人当たりの任用期間を短く見ていたため、任用通知書発行数が多くなった
ためでございます。実人数には大差はございません。
次に、5の施策目標の達成状況につきましては、保育課の施策目標の達成状況を把握す
る目安となる数値は、保育園の待機児童数と入園児童数でございます。現状値は、平成 21
年度の待機児童数 143 人、入園児童数 2,085 人としており、平成 25 年度の目標値は、待機
児童数 25 人、入園児童数 2,400 人としています。平成 24 年度では、待機児童数が 180 人
となり、進捗率はマイナス 31.4%となってしまいました。施策目標値からは遠ざかった方
向となり、進捗状況は大きく遅れているとなってしまいした。昨今の経済状況の低迷、核
家族化などに伴う子育て困難家庭の増加などで、定員を増加させても待機児童の解消がな
かなか進まない状況でございます。しかし、入園児童数は 2,399 人となりまして、進捗率
は 99.7%と、ほぼ達成してございます。
6の施策目標達成のための重点的に取り組む事務事業の状況につきましては、待機児童
解消のための公設による保育園整備拡充、待機児童解消のための民間保育園整備拡充、認
可外保育施設における一時預かり事業の助成、認可外保育施設利用者の保育料助成を挙げ
ていますが、ほぼ目標値は達成している状況でございます。
次に、7の施策目標達成に向けた取り組みについての評価につきましては、これまでは、
18
取り組みの成果といたしましては、平成 18 年度から平成 23 年度にかけて、新設6園、増
改築3園について補助・建設を行い、保育園の定員が 520 人増加いたしました。また、新
設・増改築に伴い、多様化するニーズに対応するため、23 年度末時点で、延長保育は 23
園、民間 17、公立6園全園でございます。特定保育は2園。一時預かりは、認可保育園で
5園、認可外保育施設で6カ所、休日保育は、公立保育園で2園行い、保育サービスの充
実等を図ることができました。公立保育園では、安心こども交付金や子育て支援事業、市
町村交付金等を活用しまして、改修、備品の整備を行いました。児童クラブにつきまして
は、香川小学校区に1カ所の児童クラブを設置いたしました。平成 23 年度より、認可保育
園の入園要件を満たし、現に認可外保育施設に入所している待機児童の保護者の経済的負
担を減らすため、認可保育園に比べて高額な保育料の一部の助成をいたしました。平成 23
年度の実績で 191 人でございます。
次に、課題認識と解決につきましては、保育園の待機児童数は 180 人となりまして、定
員を増加させても待機児童の解消がなかなか進まない状況でございます。平成 24 年度は、
2園の新設と2園の増改築により、164 人の定員増を図る予定です。また、多様な保育サ
ービスに対応するため、公設民営の中海岸保育園におきまして、特定保育や一時預かりに
加えまして、病後児保育、これまでの1時間保育を拡大した2時間の延長保育、産休明け
保育を新たに行うことといたしました。他の民間保育園におきましても、延長保育、特定
保育、また一時預かりを新たに行う予定でございます。また、児童クラブの安定運営と指
導員の資質向上が重要となってきているため、平成 24 年度におきましては、25 年度開始
を目途といたしまして、指定管理者の指定を施設ごとでなく一括して行うことにより、実
情に応じた業務運営を目指してまいります。また、認可外保育施設利用者の保育料助成は、
2年目となる事業でありまして、今後も予算を確保し、対象者への周知報告等を検討して
まいります。
8の施策目標達成を目指して実施する事務事業につきましては、主なものをご説明させ
ていただきます。№6の保育士等研修事業がございますが、平成 22 年度より、安心こども
基金を活用して行っているもので、認可保育園、認可外保育施設などの保育従事者を対象
に、年 10 回程度研修を実施するものでございます。全市的に質の高い保育を提供するもの
でございます。
次に、№7の災害時メール配信事業がございます。従来の保護者への連絡手段は電話で
したが、東日本震災発生直後は電話がつながりにくく連絡がつかないケースが発生いたし
ました。公立保育園とちがさき学童保育の会から、保育園及び 24 児童クラブへの保護者に
対して、電子メールで配信をすることにより、児童の安全・安心の確保及び保護者への連
絡手段の確保を図るものでございます。
次に、№11 の民間保育所等運営事業がございます。これは施設整備を行うと運営費も増
加することに伴い、継続の拡充を見込んでいるものでございます。
次に、№16 の延長保育促進事業費補助金につきましては、24 年度中に1園増の 25 園で
行います。これにつきましても、その後の施設の整備拡充を見込んでいるものでございま
す。
次に、№15 の一時預かり事業につきましては、24 年度中に、1園増の、認可保育園7園、
認可外保育施設6施設で行います。これにつきましても、それの整備拡充を見込んでいる
19
ものでございます。
次の№19 の社会福祉法人施設整備補助事業につきましては、既存施設の整備に加え、2
保育園の新設、1保育園の増築、1保育園の建て替えによる補助を行うものでございます。
次に、№20 の特定保育事業費補助事業につきましては、24 年度は4園が行います。これ
につきましても、その後の整備拡充を見込んでいるものでございます。
次、№30 の障害児保育推進特別保育事業につきましては、障害児の保育に従事する職員
の人件費等に対する補助を行うものでございます。そのほか、保育メニュー充実のために、
24 年度からは、中海岸保育園におきまして、特定保育、2時間の延長保育、産休明け保育
を新たに行っております。
また、児童クラブにつきましては、№5の放課後児童健全育成事業につきましては、指
定管理者の指定期間がすべて 24 年度末で終了いたします。24 年度からは、児童クラブの
運営改善を目指し、しっかりとした指定管理者の指定を行ってまいります。
説明は以上でございます。
○藏田分科会長
ご協力いただきましてありがとうございました。
では、質問はいかがでしょうか。
○中嶋分科会副会長
7番の課題認識と解決への方策の2番目のパラグラフについて。「また、待機児童解消
の一環として「家庭的保育事業」を実施しており∼」という部分です。12 人の児童を預か
っていると。これをグループでという形態は新しく取り入れてきている形態と考えて、保
育ママさんみたいな感じを受けました。
○保育課
そうでございます。保育ママの今まであった形態が、そのままあることを申し上げてい
ますが、その後の「24 年度には、保育者3人のグループで行う」は、今までは、保育ママ
というのは1人につき3人の保育士がついていたのですが、それが今度はグループという
ことで、保育者3人のグループで、お子さまを9人まで預かれるとか、保育者が1人では
なくて、3人を一つのグループとして保育できるということです。
○中嶋分科会副会長
そうすると、1人が3人で9人ということですか。
○保育課
はい、そうですね。
○中嶋分科会副会長
場所などはどうなっていますか。
20
○保育課
場所は、ご自宅もございますし、施設を借りたり、部屋を借りたりもします。
○中嶋分科会副会長
3人というのは、3人が一緒にということですか。それとも、自宅でやるということは、
3人が一つのグループになっているが、個別に自宅で1人が3人預かるということですか。
○保育課
基本的には、3人が同一の場所と考えていただいて。
○中嶋分科会副会長
同一の場所というと、自宅で9人も預かるということですか。
○保育課
児童1人当たりの面積がありますので、それに見合った場所でということになります。
必ずしも自宅でということではございません。
○中嶋分科会副会長
場所については、その基準があるから、基準値は果たしていなければということで、市
がちゃんとそこは見ると。
○保育課
はい。指定する場合には、見させていただいております。
○中嶋分科会副会長
その保育ママさんの資格というのはどうなっていますか。
○保育課
市の研修を受けていただくという形になります。
○中嶋分科会副会長
研修だけですか。
○保育課
資格要件がありまして、基本は保育士さんなのですけれども、保育士さんでなくても、
持っている資格、保育士を持っているか持ってないかといった資格要件によって、受ける
研修の長さなどが違います。それは、国のガイドラインに定められているものがあります。
○中嶋分科会副会長
国のガイドラインに従って、保育ママさんの要件に、それはいろいろなレベルがあるけ
21
れども、それに該当すればいいということですか。だから、保育士さんの資格を持ってい
る人もいれば、そうでなく、研修で資格を取った人もいるということですか。
○保育課
そうです。保育士の有資格の方、資格のない方、それぞれ受ける研修が、期間などが違
いまして、保育士の資格を持っていれば、多少短いという形になります。ある程度、研修
で、そういう実績とかノウハウを身につけていただいた中で、お子さまのお預かりをお願
いしています。
○中嶋分科会副会長
その方たちが,この3人グループでということで、始まったばかりということですか。
○保育課
24 年度から始まって、今募集をしている状態でございます。
○中嶋分科会副会長
ありがとうございました。
○藏田分科会長
応募状況はどうですか。
○保育課
正式に始まったというのはまだないですが、問い合わせは何件かございます。
○石田委員
私は児童の問題、非常に重要な問題だと思っているのですよ。市民の切実な要望だと思
うのですが、この件に関して、議会からの指摘、要望事項とか何にもないのですけれども、
議会で問題になっているようなことはないのですか。
○保育課
正直言いますと、議会では毎回出るほどの案件です。
○石田委員
そうでしょう。では、ありすぎて記入しなかったと。
○保育課
そうでございますね。
○保育課
状況報告はさせていただいております。その中で、要望というのは、今後も引き続き施
22
設整備など力を入れてくれというようなお話でしたので、ちょっと要望とまではとらえな
かったのですね。ですので、逐次整備は進めてまいります。
○藏田分科会長
稲山さん、いかがですか。
〇稲山委員
報告があったかと思うのですけれども、この達成状況が大きく遅れているという最大の
要因というのをもう一度お願いします。
○保育課
最大の要因は、私たち、当初は 2,500 ということで目標を立てていました。保育園の定
員も 18 年度から 520 人ほど定員を増やしているのです。しかし、建てても、建てても、や
はり申込みは減らないという状況でございます。いわば潜在的なニーズを掘り起こしてし
まっている部分もございます。県のアンケート等で集計した場合ですと、近くに認可保育
園があれば申し込む、遠ければ申し込まないというニーズもあるようでして、近くにでき
れば申し込む方が増えるという。
〇稲山委員
やはり場所によって変わってくるということですか。
○保育課
はい、そうですね。申し込んでみたいというアンケートの結果がございます。
○藏田分科会長
今の潜在的なニーズを掘り起こしたというところ、重要なポイントだと思うのですが、
今後、たぶん総合計画を含めて実施計画の中で、どれくらいの目標を掲げて、どれくらい
整備していくべきなのか、また整備の手法もどう工夫していくのかというのは、やはり数
字で押えていかなければいけないと思うのですが、それについては、待機児童数をゼロに
するというのが一つの目標かもしれませんが、どこまでその数字を追っかけるのか、また、
中長期的なことを考えれば、建物を建てれば、十数年、それに対しては、償却を含めて、
使っていかなければいけないという見通しも必要だと思うのです。その点について、例え
ば人口の流動性を含めて、今、定員を例えば 2,000 から 500 増やして、これを次 の5年で
というところの見通しなりデータの把握というのは、どの程度まで検討されて、どの程度
の結論が出ているのか教えてください。
○保育課
では、私のほうから。今のところ、この定員 2,500 という設定をさせていただいたので
すが、ここにも書かせていただいたとおり、まだまだそれだけでは足らないという状況で
す。今後につきましては、当然、施設整備を進めてまいります。とてもいい例が平塚市に
23
ありまして、去年度、待機児童がゼロになりました。人口規模がほぼ茅ヶ崎と同じで、ど
れだけの定員数を持っているかと思いましたら、今の我々と 1,000 人ほど違います。数値
ではお出ししていないのですが、事務の中での調査では、そのぐらいです。したがって、
そこまでもっていければ解決できるかどうかということになります。やってみなければわ
からない部分もあるのですが、基本的にはその辺のところを目標に置いていきたいなとい
うのはあります。
人口の状態につきましては、茅ヶ崎の場合、就学前の児童数も徐々に延びているという
状況です。マンションなどが結構建っているので、そういった社会流入が多いのかなと思
うのですが、児童数の伸びと比例して増えているかというと、そうではなくて、さっき言
った掘り起こしではないのですが、需要率の方がもっと極端に増えています。非常に見込
みが立てづらいところではあります。話が逆転しましたが、先ほどのほぼ平塚の例になら
ってというのは、担当としてはちょっと考えているところです。実施計画上も、ある程度、
民間の保育園を建てることを中心に考えておりますので、その中で現実にできそうなもの
に関して、計画に上げさせてもらっているという状況です。
○藏田分科会長
その質的なところで、平塚も同じように潜在的なニーズを掘り起こすことを乗り越えて、
今、待機ゼロになっていると思うのですが、そこまで踏み込んだ分析はされていらっしゃ
いますか。
○保育課
残念ながらちょっとそこまではできていません。どれだけ潜在的なものがというのは、
調査したことはあるのですが、言ってみれば、極端な話ですが、就学前のお子さんがすべ
てどこかの幼稚園か保育園に入っていないといけないというお気持は保護者の中にあるの
かな、というようなところを見てはいるのですが、そうすると、かなりの総定員数を持っ
ていないと、要するに学校をつくるような意味でやらないと無理なのかなというように考
えているところです。ですので、さらに突っ込んだ分析まではまだできていません。
○藏田分科会長
その辺は、まさに保育課として、それこそたくさん求める分だけ応えて保育園をつくっ
ていく余裕があれば、それでいいと思いますが、逆に言えば、保護者の方と家庭保育のあ
り方として、どのように育てていくのか、進めていくのかという共通認識をどう作ってい
くかという取り組みも含め、我慢してもらうのではなくて、理解していただくためにもっ
ともっといろいろな工夫の仕方があると思います。保育ママの制度などは、その一つの答
えのあり方であると思いますので、そのようなことで、単純に箱物を整備してというだけ
でやるのでなくて、その手法を含めて、やり方などももっともっと工夫の余地があるので
はないかと思います。
○保育課
確かにご指摘のとおりですね。ただ保育園を建てるのではなくて、いろいろな保育の需
24
要というのがあると思います。一時保育をしたいとか、2∼3日でいいとか。それを我々
がちゃんと把握して、どういう保育ニーズに対応できるかというのは、非常に重要な部分
だと理解しております。
○藏田分科会長
そこら辺を検討を進めていただきながらということだと思います。
○中嶋分科会副会長
ニーズの把握をどのような形でやっていくのかというのが、ちょっと伺えなかったでお
願いします。
それから、学童保育の指定管理者への一括で業務委託という、その内容について、どう
してそのようにするのかということを含めて教えてください。
○保育課
今、児童クラブが二十数施設ありますが、児童クラブ1施設ごとに委託の契約をしてい
るわけです。その契約している相手先というのは、ちがさき学童保育の会という一つのN
PO法人でございます。24 年度ですべてその委託契約期間が終わりますので,25 年度に全
てのクラブを一括して業務委託することで事務事業の効率につなげていきたいという考え
でございます。
○中嶋分科会副会長
ニーズの把握について教えてください。アンケートの実施などいろいろなことをやって
いらっしゃるだろうと思いますが、最大の課題であるニーズの把握はどのように行ってい
らっしゃいますか。
〇保育課
保育園の申し込みについては、必ず保育課の窓口に来ていただいて、直接その申込者の
方、親御さんが主になると思いますが、対面していろいろな聞き取りをしております。そ
れを基に、私どももニーズの把握はしております。
○藏田分科会長
学童保育のコストについては、1社だと随契なのですか。入札なり何らかをかけていら
っしゃるのですか。もしくは公募とか。原則公募ですよね。
○保育課
はい、指定管理の部分については公募していますが、もともと学童保育の保護者が立ち
上げた経緯がありますので、協働事業ということに位置づけさせていただいて、茅ヶ崎市
に団体登録をされている団体の中から、手を挙げていただいたところに委託するという形
式をとっています。
25
○藏田分科会長
ということは、NPO学童保育の会が一括して大元で取って、そこからは、それぞれの
団体に振り分けて行っているということですか。
○保育課
違います。今は一括ではなく、一つ一つです。
○藏田分科会長
一つ一つの施設について、学童保育の会を相手方として協働事業として、その運営を行
っているということなのですね。
○保育課
はい。そのほかにも委託でやっているところもあります。契約の形態がまちまちでした
ので、ここで全部統一して、指定管理の方向にもっていきたいと考えております。
○藏田分科会長
まとめて指定管理にすることによって、どのくらいの経費が省けるかというようなこと
は考えられていますか。
○保育課
基本的には、各施設の指導員さんを雇っていただく経費等になりますので、施設ごとの
経費の削減は望めませんが、これまでずっと指導員さんの資質の向上等が課題となってい
ますので、一括して指定管理することによって、指導員さんに対して、断続的な研修の実
施が可能となり、スキルアップを目指していくことができるのではないかと考えておりま
す。また、施設整備の件に関しましても、全市的な児童の推移等を視野に入れて、一緒に
今後の建設等についての検討をしていくことができるのではないかと考えております。
○藏田分科会長
わかりました。
○石田委員
1つ、非常に基本的なことなのですけれども、教えてください。認可保育園と認可外保
育園というのがありますね。これは、大体イメージはわかるのですが、大きく違うところ
はどこですか。
○保育課
大きく違うところは、認可保育園は、国に保育の基準がございまして、その厳しい基準
をクリアした施設でございます。認可外保育施設というのは、マンションの一室とか部屋
の一室を借りた施設です。大きく言うとそういう形になるかと思います。認可外は、いわ
ゆる無認可とか言われているところですが、それも全く基準がないわけではなく、基準と
26
いうのはございます。認可保育園というのは、児童福祉の施設の最低基準というのがあり
まして、そういったところを満たしているところが、いわゆる認可保育園です。申請して
県から認可を受けたところです。
○石田委員
利用する方としては、当然、認可保育園よりも認可外の方が、高い保育料を払うのです
よね。
○保育課
大体においてそうなります。そこで、私どもは、先ほどご説明したように、認可保育園
に入れなくて認可外に入っているお子さまの費用の差額を半分ほど助成の制度を設けさせ
ていただいております。
○石田委員
大体同じぐらいの負担になるのですか。
○保育課
若干やはり負担は認可外に入ってらっしゃる方が多いと思います。
○藏田分科会長
半額助成ですから。ちなみに、半額助成をすることの効果は、何だととらえていらっし
ゃって、今の 2,000 人のうち 191 人に給付している給付件数について、たぶん希望すれば
みんな欲しいという話だと思うのですけれども、どのようなとらえ方をされていらっしゃ
いますか。
○保育課
まだ、去年始まったばかりですので、周知はなかなかできてないのですが、やはり認可
保育園に入れない保護者の方の苦情といいますかご意見というのは、「何で入れないんだ」
ということが非常に多いです。そのために、私どもは認可外保育施設を説明しているので
すが、その認可外をご説明するとき、推薦できる一つの大きな材料になっているのかなと
思います。ですから、認可外保育施設に入っているお子さまの保護者の方も、何割かはそ
れでご納得していただいているのかなと考えています。
○石田委員
そうでしょうね。本当は認可保育園にということでしょうからね。
○保育課
やはり認可保育園に入りたいという希望の方が多いので。
○藏田分科会長
27
ちなみに、茅ヶ崎市は、公設の保育園は何園あって、私立の保育園は何園あるのですか。
○保育課
公設が7園、民間が、今現在 17 園です。
○石田委員
民間というのは、いわゆる認可外ですね。
○保育課
いいえ。公設は市が建てたという意味の茅ヶ崎市立、民間というのは、民間の社会福祉
法人などが建てた保育園です。
○藏田分科会長
この公設の保育園の民営化とか、そういうことを考えられる余地はありますか。
○保育課
今、公設が7園ありまして、確かに民営化といったご意見もございますが、公設は公設
のあり方というのがあると思います。民間の施設というのは、通常の保育の方が主かと思
いますが、公設は、そのほかに地域の子育てを支援するという役割もあると思います。私
どもは、そこの部分で公設と民間の違いを図っていこうと思っています。また、1つ補足
で、7園目は、ついこの4月に開園したばかりの中海岸保育園というのがあります。これ
は公設なのですが、運営は指定管理を取り入れて、民営にさせてもらっています。
○藏田分科会長
いわゆるPFIみたいなものですか。
○保育課
PFIではないですが、公設で建てて民営でお願いしているということです。
○保育課
ですので、建物は市の建物なのですが、運営を社会福祉法人にお願いしているという形
をとっております。経費削減を少し図っているところがあります。
○稲山委員
平成 21 年からの過去の数値、25 年の予算というのはこの表で把握できるのですが、別
の資料でもちろん作っていらっしゃると思うのですが、この先の 25 年、26 年から先の大
きな目標とか展望を当然お持ちだと思うのですが、それについて教えてください。最終的
な目標は待機児童ゼロと理解していますが。
それと、企業でもそうなのですが、目標を作る、1年後にレビューする、その中間が意
外と抜けたりするのですね。四半期ですとか過半期ですとか。日常は相当細かくレビュー
28
されていると思うのですが、意識的に何回かやっていかないと、1年後でなかなか思った
ような成果が出ないというのが一般的なところです。
それから、全体的な位置づけは、市の行政の中である意味では、トップテンの重要な仕
事に入っていると思うのですが、長期的な観点と、レビューと、全体の位置づけの3つを
教えてください。
○保育課
私ども保育課というのは、保育園の建設というのが一番重要な事業だと思いますが、保
育園の建設につきましては、例えば 25 年度で2園、26 年度で2園、27 年度で1園と、計
画的に保育園の建設は進んでおります。それはあくまで計画の中で、第2次実施計画に位
置づけまして考えております。
○藏田分科会長
2つ目の中間レビューの件について。終わったときやこの評価の段階で遅れているでは
なくて、期の途中での、その前の段階、たぶん予兆的なことだとか、そういうところのチ
ェックなどはされていますか。
○保育課
実施計画自体がローリングの年と重なっている部分があります。今がちょうどその時期
になっておりますので、もちろん実施計画の中で進めていきながら、次の計画を練り上げ
て、それを引き継いでやっていくという形をとっております。ですので、中抜けにならな
いように進めていくつもりでございます。
○藏田分科会長
最後の、全体的な位置づけの中で、この保育施策をどうとらえるかについてはいかがで
すか。
○保育課
保育というのは、今後も、子育てをする世代の中では一番大事なことだと思っています。
ですから、今後も、そういう保育園整備もさることながら、保育におけるお子さまのニー
ズ、保育ニーズを的確にとらえ、今後の多様な保育のニーズへの対応をしていきたいと考
えております。
○藏田分科会長
それは、たぶん地域の生き残りの中で非常に重要な、例えばマンションを買うにしても、
子育てがしやすい自治体かということは、たぶんファミリー世代は考えると思うので、そ
の辺りは、茅ヶ崎市として売り物になるぐらいのものを目指していくのかどうかというこ
ともあると思うのですけれども、これはやはり、量的なところもそうですし、質的なとこ
ろも含めて勝負していかないと、なかなかもたないのではないかなと思います。
29
○保育課
確かにご指摘のとおりです。
○中嶋分科会副会長
半年前か何かに、政府が、待機児童の問題で、認可保育園の面積がありますよね。それ
に関して、待機児童が多い市は、そこのところを規制緩和してもいいみたいなことが言わ
れていて、茅ヶ崎はそれに入っていたと思うのですが、それはどのようになっています。
○保育課
今、ちょうど民間の保育園の園長さん等も含めまして、その点は一応検討しております。
ただ、お子さまの安全上は、ある程度面積は確保しなければいけないのかなと、私どもは
考えております。
○中嶋分科会副会長
そのように思ってくださっていたらいいと思います。
○稲山委員
すみません。追加です。マンションがいろいろ増えてきています。なかなか難しいので
すが、大型マンションの中につくるというような、強制はできないと思うのですが、業者
への指導といいますか、そういったものはできるのでしょうか。
○保育課
地理的には、矢畑の大きなマンションをご存じでしょうか。今、まだ第2期で、あそこ
の中には、開発のときにいろいろ意見を申し上げて、できれば認可がよかったのですが、
認可外保育園が今入っております。そういうケースがだんだん増えてきております。
○藏田分科会長
ありがとうございました。
施策目標3(こども育成相談課)
○こども育成相談課
こども育成相談課の施策評価シートについてご説明申し上げます。
○藏田分科会長
前の課の方にも申し上げたのですが、施策評価シートの1∼5の説明についてはなるべ
く簡潔に短くしていただいて、6と7あたりを中心にしていただけるとありがたいと思い
ますので、ご配慮いただける範囲でご説明いただければと思います。
○こども育成相談課
30
まず、当課の施策目標でございますが、「子どもの健康な成長を支援する」となってお
ります。施策の方向性は、お手元のシートの記載のとおりでございまして、4項目ありま
すが、その充実となっております。
次に、2の施策目標の達成方針でございますが、家庭における適正な児童養育の向上及
び児童虐待の未然防止と早期発見のため、家庭児童相談事業をさらに充実させるとともに、
児童虐待の予防として「そだれん」、これはCSP講座と呼んでおりましたが、現在は「怒
鳴らない子育て練習講座」を略して「そだれん」と呼んでおりますが、その着実な普及を
図ってまいりたいと考えております。
また、子どもの発達に関する保護者の不安や悩みにつきましては、母子保健、子どもセ
ンター、家庭児童相談室が連携して支援するとともに、子どもセンターでは発達障害の理
解を深めるための研修会の開催、そして、専門性を高めるための人材育成、関係機関との
連携による支援体制を整備し、療育相談事業の充実を図ってまいります。
子どもを対象とした各種予防接種につきましては、その接種率を高め、感染の恐れのあ
る疾病などの発生を予防するとともに、重症化や感染拡大の確実な防止を図ってまいりま
す。
また、子どもの健やかな成長を支援するため、各種母子保健事業の充実を図るとともに、
不適切な養育環境にある家庭の早期発見と支援に努めてまいります。さらに、未熟児訪問
指導を新たに開始することで、妊娠届出から一貫した母子保健サービスが提供できるよう
にいたします。
次に、3.職員配置の状況でございますが、当課は、子ども家庭相談担当、子ども健康
担当、子どもセンターの3担当で構成されておりますが、常勤職員は 22 名、再任用職員は
2名、臨時職員 129 名、その他1名となっております。当課では、職員の大半が保健師、
助産師、看護師、栄養士、ケースワーカー等の専門職となっております。常勤職員と再任
用職員の職名、在課年数につきましては、ご覧のとおりでございます。
次に、4の施策推進コストでございますが、当課は、平成 22 年度の機構改革により新た
に組織された課でございますので、実質、22 年度以降が評価の対象になるかと思いますが、
事業実施に係るコストにつきましては、備考欄に記載のとおり、平成 23 年度に事業費が大
幅に増加した理由としましては、当該年度に国の助成制度を活用し、子宮頸がん等ワクチ
ン接種緊急促進事業を開始したため、委託料が大幅に増えたためであり、また、従事職員
につきましては、平成 24 年度に、非常勤、臨時職員数が減っておりますが、これはポリオ
ワクチン接種が、生ワクチンによる集団接種から不活化ワクチンによる医療機関での個別
接種に切り替わることから、職員数が減ることを見込んでいるものでございます。なお、
財源内訳の特定財源のうち国県支出金でございますが、その主なものは、予防接種事業、
妊婦健康審査事業、こんにちは赤ちゃん訪問事業に対するものでございます。
2ページ5の施策目標の達成状況でございますが、目標値の相談解決率につきましては、
直近の平成 23 年度で 57%となっており、おおむね目標どおり推移しております。また、
指標の他団体比較につきましては、記載のとおり、他団体と比較する情報がないため、神
奈川県中央児童相談所で取り扱った隣接2市の児童虐待相談件数を挙げております。
3ページ6の施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業の状況でございますが、こ
れにつきましては、課の業務計画に掲げている主要5事業を挙げております。それぞれの
31
事業の概要及び決算額、予算額、目標値、現状値、実績値、達成率につきましては、記載
のとおりでございます。
なお、平成 23 年度の達成率の中で、一番下の育児支援家庭訪問事業につきましては、達
成率が 55%となっておりますが、サービスの提供を控えていたわけではなく、当該年度に
支援対象となった家庭がたまたま少なかったことによるものでございます。不適切な養育
状態にある家庭には、必要な支援を行っております。
次に、7の施策目標達成に向けた取り組みの評価でございますが、1の、施策目標達成
に向けた指標の進捗状況でございますが、これまでの達成率等を勘案し「順調」とさせて
いただきました。
次に、2のこれまでの取り組みと成果でございますが、家庭児童相談事業につきまして
は、平成 17 年度から平成 22 年度までの5年間、毎年増加していた児童虐待相談件数が、
平成 23 年度は 209 件で、前年度の 274 件と比較して、約 23%減少いたしました。しかし、
一方で、相談内容はより複雑多様化しており、相談員の1件当たりの相談に要する時間や
回数は増えている状況でございます。
また、児童虐待の予防を目的に、平成 21 年 10 月から取り組んでまいりました子育て練
習講座「そだれん」につきましては、平成 23 年度に 17 クール開催して 120 名が受講し、
前年度の 13 クール 85 名を大幅に上回りました。この事業は、身近な地域の公立保育園で
も自主開催できるようになったことから、事業として定着したものと思っております。
次に、育児支援家庭訪問事業につきましては、訪問件数の実績は少ないものの、不適切
な養育状態にある家庭などに対し必要な支援が行われていると評価しております。
次に、療育相談事業につきましては、平成 16 年度に市内今宿にこどもセンターが開設さ
れ、平成 19 年度から、子育て支援の観点に立ち相談しやすい環境整備を図ったところ、相
談件数が大幅に増加いたしました。また、平成 22 年度から、巡回相談の専門性の確保を図
るため、巡回療育相談員、臨床心理士を配置し、巡回相談の充実を図りました。相談内容
は複雑多様化していることから、関係機関と連携し、相談体制の充実を図るとともに、市
民向け及び関係機関向けの研修会を開催し、発達障害の理解を深めてもらいました。
次に、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業につきましては、平成 23 年度から国の助
成制度を活用し、子宮頸がんや小児細菌性髄膜炎等の発症予防のため、子宮頸がん予防、
ヒブ、小児用肺炎球菌の3ワクチンの接種を全額公費助成で実施しております。個別通知
や他の母子保健事業において積極的に周知に努めた結果、接種率は目標を大きく上回って
おります。
次に、子ども予防接種事業につきましては、感染のおそれのある疾病の発生や蔓延、重
症化を防止するため、個別通知等により5種類の定期予防接種を実施しております。BC
G、二種混合の接種率につきましては、ほぼ目標を達成しており、日本脳炎につきまして
は、平成 17 年度から 21 年度までの5年間、積極的な接種勧奨が差し控えられておりまし
たが、新ワクチンの導入により、平成 22 年度から段階的に接種が再開され、接種件数が大
幅に増加しております。一方、麻疹・風疹の3期、4期の接種率につきましては、個別通
知や学校等を通しての周知に努めたものの、接種率は低く、ポリオワクチンにつきまして
は、不活化ポリオワクチンの導入に関するマスコミ報道の影響により、平成 22 年度秋季ポ
リオワクチン接種から接種率が低下しております。
32
次に、③の課題認識と解決への方策でございますが、家庭児童相談事業の子育て練習講
座「そだれん」につきましては、課の重点事業として継続して実施し、平成 24 年度は 19
ク ー ル 開 催 す る 予 定 で す 。 ま た 、 新 た に 民 間 保 育 園 な ど と の 市 民 協 働 を 目 指 し 、 平 成 24
年度は、「そだれん」の講師、トレーナーと言っておりますが、その養成講座を開催し、
トレーナーの増員を図り、将来、公立保育園だけでなく、民間保育園などでも「そだれん」
が自主開催できるようにしていきたいと考えております。また、この事業の次の段階とし
て、「そだれん」の県域への拡大により、他市町村との事業連携も図ってまいります。
なお、家庭児童相談室の充実を図るため、平成 24 年度に相談員を1名増員し、相談体制
の充実を図りましたが、今後も専門性の高い相談に対応できる人材を確保するため、家庭
児童相談員の処遇の改善について検討してまいります。
次に、こどもセンターの療育相談事業につきましては、相談件数の増加や相談内容が複
雑多様化しているため、引き続き関係機関との連携及び専門性の確保と人材育成に努めて
まいります。また、療育相談の一環として行っている親子教室の希望者が多いため、平成
24 年度に療育相談員、保育士を増員し、開催日を増やして親子教室の充実を図りましたが、
今後も複雑困難な相談に対応できる人材を確保するため、非常勤嘱託員の処遇の改善及び
勤務体制の見直しについて検討してまいります。
④の議会等からの指摘・要望事項につきましては、ご覧のとおりでございます。
4ページの8.施策目標達成を目指して実施する事務事業でございますが、それぞれの
事業の年度ごとの決算額及び予算額につきましては、記載のとおりでございます。事業を
実施していく上で、今後も協働あるいは委託による民間活用、そして非常勤職員や再任用
職員の活用により、人件費の削減、時間外勤務の縮減、また、できるだけ特定財源を取り
入れるなどして事業の安定的な運営に努めてまいりたいと考えております。
子ども育成相談課の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○藏田分科会長
ありがとうございます。質問がありましたら、どうぞお願いします。
○中嶋分科会副会長
5の施策目標の達成状況について、相談を解決した割合ということで測定としてありま
すね。相談解決のレベルといいますか、どこをもって相談解決の基準としていらっしゃる
のか伺います。解決したと判断するその根拠はどの辺にあるのですか。
○こども育成相談課
積算の根拠といたしましては、ここに書いてあるとおりでございますが、どこをもって
解決かということについては、家庭児童相談室で受け付ける子どもさんの虐待に関する相
談についてまず相談を受けますと、そのご家庭の当面のゴールというのを設定いたします。
例えば、子どもさんが保育園に入れるようになるとか、学校に通えなかったのが通えるよ
うになるとか、そういうゴールを設定するのですが、そのゴール、目標を達成できた段階
で、ひとまずその世帯に対する相談は打ち切るという手続きをとることになっていて、そ
こを指標にしています。
33
○中嶋分科会副会長
その判断者はどなたですか。
○こども育成相談課
家庭児童相談室の中の、チームでの会議の中で決定しています。
○中嶋分科会副会長
委員会がありますよね。その中で決定するということですか。
○こども育成相談課
家庭児童相談室の職員が全部で8人おりまして、その中で、ケースの閉止という形で表
現していますが、その閉止に関する会議をその都度行っております。
○こども育成相談課
内部だけでなく、関係機関の意見も参考にさせていただいております。
○藏田分科会長
今の説明だと、相談に来た人の解決ですね。相談に来られない人に対するアウトリーチ
はどうされていますか。
○こども育成相談課
実は、市内で要保護児童対策地域協議会というネットワークをつくっていまして、例え
ば学校ですとか、保育園ですとか、関係機関から情報を提供していただいています。相談
にお越しいただけない場合には、こちらから出向くという対応をしております。もちろん
ご本人の意向が第一ですが。
○藏田分科会長
出向いて行っている件数というのは、相談件数が 274 件だとすると、何件ぐらい。平成
23 年度は 209 件ですか。どれくらいアウトリーチ、そういう情報に基づいて行かれている
のですか。
○こども育成相談課
この 209 件は虐待に関する相談ということなので、ほぼ全数、家庭訪問をしております。
○こども育成相談課
通告・通報に基づくものなので、現場確認ということで、相談件数とほぼ同数の訪問を
行っております。
○藏田分科会長
34
要は、最初、学校を通じて上がってくるものも、窓口へ来るものも含めて、全部同じ扱
いでやっているということですね。
○こども育成相談課
そうです。
○こども育成相談課
つけ加えて説明します。相談に来られない人の把握についてですが、「こんにちは赤ち
ゃん訪問事業」というのをほぼ全数に対して実施していますので、そこで、自ら来られな
い方の中で、支援の必要な方については、一部把握している部分もあります。それと、母
子健診等の中で、健診は 96%くらいの利用率なので、その中で把握することもままありま
す。
○藏田分科会長
わかりました。
〇稲山委員
今の件に関連するのですが、マスコミでもいろいろな悲しい事件が報道されていますけ
れども、本当に水面下で起きていることというのは、なかなか表に出てこないというのが、
非常に低い確率だと思いますけれども、あると思います。マスコミ等で出たようなことが
指摘されていますので、どこかで発信を受けている方が、その辺の早期発見をより加速し
ていただきたいと思います。
それも含めて、ネットワークの中での個々のケースについて、データの管理は、何かお
持ちですか。
○こども育成相談課
虐待は、その場ではおさまっても、また再発ということも考えられるということで、個
人情報という一つの課題がありますが、各機関でその辺りをある程度情報共有をしており
ます。ですから、どこかで一元化して情報管理ではなくて、各機関でのそういった頻繁な
相談対応をどうしようかという中での情報共有を行っております。一義的には、市の家庭
児童相談室が虐待相談の窓口になっていますので、そこでケース管理を行っております。
○石田委員
甚だ具体的な話なのですが、よろしいですか。近所で、子どもさんをひどく殴って、明
らかに虐待の状況だというので、近所の方が警察に通報して警察官が来たと。その場は一
応収まったのだけれども、警察官が「後ほど児童相談所から担当者が来ますから」と言い
残して帰ったらしいのです。いきなり児童相談所という所から職員が来るということはあ
り得るのですか。今これを見ますと、家庭児童相談員という方がいらっしゃるのですよね。
警察の生活安全課からもし連絡が行くとすれば、役所の担当のほうにも来るということが
あるのでしょうか。
35
○こども育成相談課
まず、警察も、先ほどお話ししました市内のネットワークの一員になっておりまして、
警察から私どもの家庭児童相談室や内容によりけりだと思うのですけれども、重篤な場合
は、同時に県の児童相談所に通告する場合もあります。一義的な相談窓口は、市区町村と
いうことで、家庭児童相談室が相談窓口となります。ただ、例えばその相談を受けて、そ
の方の支援を考えるときに、例えば子どもさんを一時的に預からなければいけないような
支援は、児童相談所しか持っていない機能なので、そういう支援が即必要な場合は、場合
によると児童相談所に直接通告という形はあります。
○石田委員
わかりました。
○中嶋分科会副会長
「相談内容はより複雑・多様化しており」というところですね。ここについて、前に少
し伺ったことがあるのですが、一番多いのがネグレクトというように担当課の方に伺った
ことがあるのですが。もちろん暴力もあるけれども、現在もやはりネグレクトが非常に増
えていると。
○こども育成相談課
これまでは、ネグレクト、いわゆる育児放棄、育児怠慢が主な原因でしたけれども、最
近は心理的虐待が多くなっています。この前も会議があったときに、中央児童相談所に確
認しましたところ、やはり新年度に入っても、ネグレクトよりも心理的虐待のほうが多い
傾向にあると。
○中嶋分科会副会長
ネグレクトよりもさらに進んでいったと考えてもいいでしょうか。心理的虐待というの
は、無視するだけではなくて、さらに、ということでしょう。
○こども育成相談課
そうですね。家庭環境がかなり複雑になってきている。それとまた、警察に言わせれば、
やはり経済的な理由の中で、ということがあるようです。
○中嶋分科会副会長
やはりそうだろうと。格差とか貧困でしょう。
○こども育成相談課
そういうものもあるようです。
○藏田分科会長
36
7の③の第2のポツの最後に、「専門性が高まっていく人材を確保していくために」と
あり、その最後に「非常勤嘱託職員の処遇改善及び勤務体系の見直しについて検討します」
と書いてありますけれども、ここでおっしゃりたい意図を少しご説明いただけますか。
○こども育成相談課
正直申しまして、やはりいい人材を確保するということです。また、相談業務自体が、
かなり心理的な負担をかけるという中で、それに見合った報酬でないとなかなか難しい。
それと、できたら長く仕事をしていただきたいという気持から、やはり処遇改善してあげ
ないと。もっと具体的に言えば、待遇というところになりますが、そうしないといい人材
がほかの市町村に流れてしまう可能性がありますし、そういうことで考えております。
○藏田分科会長
現状においては、非常勤嘱託職員ということは、1年間限度で雇っているということで
すね。
○こども育成相談課
そうです。1年です。
○藏田分科会長
基本的には、ある程度、そういう方は入れ替わりしていってしまうのが多いのですか。
○こども育成相談課
そうですね。ですが、再募集といいますか応募をかけて、また同じ方が応募している中
で、また選考となると、新規の方がいらっしゃったとしても、その辺の仕事の難しさどう
こうになると、やはりまた新たに選考の中では、経験がある方に決まっていくかなという
ところですね。
○藏田分科会長
なるほど。
○中嶋分科会副会長
家庭相談員の方の資格というのはどうなっていますか。国レベルではいろいろあると思
いますが、そういう資格ではなくて、市で任意に、この人はやってくれるだろうみたいな
ことで決めていらっしゃるのですか。
○こども育成相談課
特にこの資格というのはないのですが、子どもの心理、子どもの発達、そういったこと
に理解があるという職種になりますと、やはり保育士、小学校の教諭、幼稚園教諭、今、
相談員の方も、そういった経歴の方がほとんどです。
37
○石田委員
現職の教員もなれるということですか。
○藏田分科会長
元の方ですね。辞めた方です。
○こども育成相談課
そうです。職歴の中で、そういった方が多いです。
○藏田分科会長
「そだれん」のことが書いてあります。「そだれん」の取り組みについては、そういう
意味ではかなりおもしろいなと思いますし、成果が出ていると思いますし、今後の展望も
明確に見えていらっしゃるのでよろしいかなと思います。結局、予防をどうしていくのか
というところに、最終的に、給付なり採用の部分を幾ら注ぎ込んでも、再発を含めていろ
いろな問題が、根本的に解決いかないだろうというところでの、「そだれん」の取り組み
はすばらしいなと思うのですけれども、「そだれん」は、別に補助事業とかではなくて単
費でやっていらっしゃるのですかね。
○こども育成相談課
そうです。安心こども基金というのがございまして、トレーナーを養成するとか、そう
いったときには、その基金の補助対象となっておりますので、それを活用しております。
一般財源のみではないです。
○藏田分科会長
そういう意味では、最大限それを活用して、逆に言えば、こういった取り組みが、虐待
を含めて、家庭問題の解決に、どこまで相関関係があるのかというのは、なかなか言い難
いかもしれませんが、うまくその辺りをアピールされていって、モデル的な取り組みとし
て情報発信していくなり、そういったことを含めて、地域の方々に理解していただいて、
この取り組みにかかわっていただくことはすごく大事なことかなと思いまして。
○中嶋分科会副会長
これはNHKで放映されましたよね。
○藏田分科会長
そうなのですか。
○こども育成相談課
そうですね。かなりマスコミの取材がございます。
○中嶋分科会副会長
38
怒らない子育てみたいなことで、マスコミが注目している。
○石田委員
「そだれん」という言葉は、何かで聞いたことがありますね。このトレーナーという方
は、今どのくらいいるのですか。
○こども育成相談課
40 人おります。
○中嶋分科会副会長
養成していらっしゃるのですか。
○こども育成相談課
そうです。
○石田委員
さらに、その数を増やしていこうということですか。
○こども育成相談課
そうですね。1回2時間、7 回で一つの講座が終わるのですが、一回の講座に多人数受
講できなくて、大体7人から8人ぐらいということになりますと、トレーナーの絶対数が
多くないと、講座の開催数に限度があるというところで、22 年度から大幅にトレーナーを
養成しております。それまでは、本当に家庭児童相談室の相談員の一部がその資格を持っ
ていたのですが、一気に資格者を増やしました。
○藏田分科会長
そのトレーナーの方が、例えば講師をやって、何人かの講座をやるための費用は、安心
こども基金で多少手当されるということなんですか。
〇子ども育成相談課
そうです。
○こども育成相談課
トレーナーの人材養成のための経費については、安心こども基金です。
○藏田分科会長
具体的に、その方々が教えていく活動には、特段補助はないわけで。ボランティアベー
スの仕事ということですか。
○こども育成相談課
39
そうです。トレーナーを多く養成しようというのは、どうしても市直営でできる回数と
いうのは限りがありますので、例えば、今現在、昨年度、公立保育園の保育士さんに資格
を取ってもらって、保育園で自主開催を何回かやってもらったのですけれども、それと同
じような流れで、民間の保育園ですとか民間の子育て機関でも自主開催ができるように、
地域にどんどん広がっていくようにという思いで、先ほどのNHKさんではないですけれ
ども、情報発信をして茅ヶ崎から広めていこうということで進めているところです。
○藏田分科会長
例えば、それを広げていくための方法として、今、そのトレーナーの資格というかそう
いうもの自体について、それこそあらゆる資格はほとんど民間ですね。ソムリエ資格しか
り、FPもそうです。だから今そういう意味では、行政のお金と安心子ども基金で育成を
して、それでも限りがあるとするならば、育成自体も含めて、それを担っていくような民
間との連携というのを、資格化なりそういったものを考えていくようなことはできないも
のですかね。資格ビジネスみたいな。そういう言い方が正しいかどうかわからないですが。
○こども育成相談課
いろいろなペアレントトレーニングというのが、この講座に限らず幾つかある中で、経
費的なものやわかりやすさを考えると、今のこのペアレントトレーニングがいいのではな
いかという中で採用していますが、当初、それを開発した方の、広く拡大したくても、こ
こまでのレベルの方でないとその資格を付与しないような一つの縛りもありますので、そ
こが、幾つかの共通できる部分があればいいのですが、そこに特化しているものですから、
なかなかその辺が難しいです。
○稲山委員
児童虐待の相談を受けた中で、最大の原因が貧困だということでしたね。
○こども育成相談課
貧困と言いますか、先ほど委員さんからご質問の中で、心理的な部分で、やはり経済的
な貧困ということもあるような話を警察の方がおっしゃっていたので。
○稲山委員
もし理由の中に貧困がある場合、生活保護との関連ですとか、職業紹介のサポートです
とか、その辺りの総合的な支援はいかがでしょうか。
○こども育成相談課
それは、先ほどお話ししましたネットワークの中に、当然、庁内のそういった関係部署
の中に、生活保護の担当課も含まれております。
○中嶋分科会副会長
7番の3の課題認識と解決への方法というところで、最後に、「子育て教室事業につい
40
ては、平成23年度から、委託により実施しておりますが、協働事業として実施できるよ
うに検討します。」とありますが、ここのところがこれだけしか書いてないので、説明し
ていただけますか。最後の子育て教室事業については、市民との協働ということですか。
○こども育成相談課
子育て教室自体は、20 年度から 22 年度まで、行政提案型の市民協働事業として実施し
ていました。23 年度から委託にしていますが、その中で、再度、協働事業ということは可
能なのかどうかをこれから検討していきたいということです。
○中嶋分科会副会長
それで、これだけの記述があるということですか。
○こども育成相談課
はい。まだ検討課題がたくさんあるのかなと思っていますので。
○藏田分科会長
ありがとうございました。
施策目標8(教育政策課)
○教育政策課
教育政策課です。どうぞよろしくお願いします。教育政策課の施策評価シートにつきま
してご説明を申し上げます。
評価対象の施策目標は、「8
教育理念を実現する政策を推進する」でございます。
施策の方向性につきましては、シートの1、総合計画基本構想におけるまちづくりの目
標体系での位置づけの4番目に記載のとおり、教育力の向上、基礎研究に基づく重点施策
の立案と事業展開及び教育マネジメントの推進の3点でございます。
次に、4の職員の配置状況及び施策推進コストでございます。本課の職員数は、22 年度、
23 年度と課長以下5人体制でございましたが、事務量精査の中、本年度より1人減の4人
体制となっております。運営コストにつきましては、常勤職員人件費のほかは、教育基本
計画審議会に係る委員報酬、教育委員会全体で使用するカラーコピー機等の使用料などが
主なる経費でございます。
続きまして、2ページをお開き願います。5.施策目標の達成状況でございます。第 1
次実施計画において、施策目標の達成状況を把握する目安となる指標として、地域教育懇
談会の参加者数と教育施策の点検評価の結果の施策への反映数の2件を挙げてございます。
地域教育懇談会は、教育における本市の現状と市民ニーズを把握して教育施策の基礎資
料とするため、また、あわせて地域の方々と情報の共有化を図り相互理解を深めることを
目的として、19 年度から実施しているところでございます。21 年度の懇談会の参加者数、
現状値 157 人に対し、25 年度の目標値は、2倍増の 300 人の参加者数といたしました。年
度ごとに参加者数に多少の変動はあるものの、23 年度は 288 人の参加、進捗率は 91.6%で
41
あり、目標に向かって順調に推移していると考えているところでございます。しかしなが
ら、参加者が、青少年育成推進協議会の役員など特定の方の参加が見受けられることから、
事業効果を上げるためには、今後さらに幅広い層の地域の方々に参加していただけるよう
工夫が必要と考えてございます。なお、本市の実施している地域教育懇談会は、近隣他市
町村、県内では実施しているところはございません。
次に、教育施策の点検評価の結果の施策への反映数でございます。23 年度までは、前期
計画「ちがさき・さわやかプラン」の教育関連分野の施策の取り組みについて点検評価を
実施し、学識経験者から知見をいただき、教育施策の改善、企画・立案作業に活用を図っ
たところでございます。23 年度は、22 年度の4施策について点検評価を実施いたしました。
23 年度を初年度とする教育基本計画においては、当該点検評価につきまして、実施計画期
間内に9施策への反映を図ることを目標といたしたものでございます。なお、近隣の藤沢
市、小田原市、横須賀市におきましても、それぞれ教育基本計画を策定しており、点検評
価の結果を教育施策に活用しているところでございます。
次に、3ページ、6.施策目標達成のために重点的に取り組む事務事業の状況でござい
ます。次の4ページの8の事務事業の一覧表とあわせてごらんいただきたくお願い申し上
げます。
5つの事業を挙げさせていただきましたが、いずれの事業も施策目標達成に向けておお
むね順調に進行しているものと考えてございます。事業内容のご説明につきましては、次
の項目の施策目標達成に向けた取り組みの評価と重なりますので、そちらでご説明をさせ
ていただきたいと存じます。
それでは、次の7.施策目標達成に向けた取り組みの評価でございますが、まず、指標
の達成状況につきましては、おおむね順調と考えているところでございます。
次に、これまでの取り組みと成果でございます。まず1点目、法で定められた教育に関
する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価を実施いたしました。その取り組みとして、
教育委員会事務局の事務事業について、自己評価を実施し、学識経験者の知見をいただく
ため、総合的な調整を行いました。当該点検評価の結果は、教育委員会各部局の事務事業
改善に活用するとともに、次年度予算の要求にも反映をさせているものでございます。
2点目でございますが、23 年度を初年度とする教育基本計画の進行管理を 24 年度から
実施することにあわせて、法による教育に関する事務の点検評価を 24 年度から一体的に実
施することとし、教育委員や学識経験者などと、当該点検評価書の様式や教育基本計画の
進行管理における外部評価として位置づける教育基本計画審議会のあり方について調整を
行いました。そして、年度末には、第1回の教育基本計画審議会を開催し、点検評価書の
様式、同評価書に掲載する事務事業、評価手法等についてご意見をいただきました。
3点目でございますが、学校規模の適正化事務の一環として、過大規模校である香川小
学校の規模適正化を図るため、同校の通学区域に、鶴が台小学校、小出小学校及び室田小
学校へ通学できる特認地域を指定することについて、同校にかかわるPTA、自治会、保
護者などと協議を重ねたほか、鶴が台小学校等への通学路の安全性の確認のため、交通量
調査を初め現地調査を実施いたしました。特認地域の指定後は、改めて保護者などに説明
会を開いたほか、香川小学校の在校生及び新 1 年生保護者全員に鶴が台小学校、小出小学
校,室田小学校及び香川小学校の特色PRシートの配付、また希望する保護者には、特認
42
制度に関する出前講座を実施いたしました。その結果、新1年生 10 人、2年生以上8人が、
香川小学校以外の他の小学校に通学することとなり、過大規模校解消に向けて一定の効果
があったものと考えてございます。
また、マンション等大規模開発による局地的な児童・生徒数の急増に対応するため、ま
た少人数学級制度運用時を想定し、大規模開発等の最新データを収集しながら、6年先ま
での学齢児童、生徒数の推計を行い、それに基づき、普通教室の不足が見込まれる学校に
ついて、特別教室等で普通教室に転用可能な教室数を確認するため、現地調査を行いまし
た。調査実施後、その結果をもとに、教室不足に対応する改修工事を施工する時期など、
庁内調整を行いました。
4点目でございますが、教育にかかわる調査研究事業として、地域に出向き、少人数グ
ループで教育に関するさまざまな課題について意見交換をする地域教育懇談会を、13 中学
校区及び企業、保育園などで実施いたしました。全部で 18 回実施し、288 人の地域の方の
ご参加をいただき、市民の教育ニーズの把握と情報提供、情報共有に努め、効果的、効率
的な教育施策の推進に努めました。
5点目でございますが、教育施設整備計画の総合調整事務の一環として、市文化資料館
の移転整備について、移転場所や移転スケジュールなどの庁内調整を行いました。また、
(仮称)小出第二小学校用地の野外研修施設での活用について、教育委員会内で検討協議
を行いました。
次に、課題認識と解決への方策でございます。
まず1点目でございますが、本課は、教育施策の企画及び総合調整の主管課でございま
すので、まずは教育基本計画の政策を推進するため、教育基本計画理解に関わる教育委員
会職員を中心とした研修会や、市民を対象とした講演会を開催し、教育基本計画の周知に
努めてまいります。また、教育施策の効果的、効率的な推進を図るため、教育推進部内会
議を毎月2回程度開催するとともに、必要に応じて随時教育委員会事務局全体の会議を開
催し、情報を共有化し、教育委員会内の連携強化を図ってまいります。
2点目でございますが、法による教育に関する事務等の点検及び評価と、教育基本計画
の進行管理を一体的に実施してまいります。教育基本計画審議会を外部評価とし、学識経
験を有する者の知見を同審議会の答申としていただき、教育基本計画の基本方針、施策目
標の達成に向けて、各種事務事業の改善に活用しながら、教育施策の計画的推進を図って
まいります。
3点目でございますが、教育基本計画の基本方針、政策、施策目標を達成するため、市
の総合計画第2次実施計画と整合性を図りながら、教育基本計画第2次実施計画を策定し、
教育施策の計画的推進を図ってまいります。
4点目でございますが、市内における住宅等の大規模開発やマンション建設などによる
局地的な児童・生徒数の急増に学校を対応させるための準備として、また少人数学級制度
運用時を想定して、市内における住宅等の大規模開発の状況を早い段階で把握するととも
に、小・中学校の過去の転出入率などを考慮して、6年先までの児童・生徒数の推計を行
ってまいります。また、その結果を検証して、教室不足が予想される学校については、特
別教室等で普通教室に転用可能な教室数を確認する現地調査を行い、改修工事を施工する
時期など対応策の庁内調整を図ってまいります。
43
また、5点目でございますが、過大規模校である香川小学校につきましては、良好な教
育環境を確保するため、規模適正化に向けて、引き続き特認地域の指定について保護者な
どに周知をしてまいります。また、松浪中学校についても、普通教室が現在逼迫している
状況があり、その対応について庁内調整を図ってまいります。
6点目でございますが、地域教育懇談会につきましては、地域の幅広い層のより多くの
方が参加いただけるよう、公民館祭りなどのイベントに合わせて開催するなど、開催手法
について工夫してまいります。また地域の教育力の低下が指摘されている昨今、この地域
教育懇談会により、地域の教育課題を学校、行政、地域で共有し、地域の大人が地域の子
どもに関わっていく、地域の大人が地域の子どもを育てていく、そうした活動につながる
懇談会になるよう工夫してまいります。
7点目でございますが、市文化資料館の移転整備、(仮称)小出第二小学校用地の活用
につきましては、引き続き所管課と連携しながら庁内調整を図ってまいります。
雑駁ではございますが、以上で評価シートにつきましてご説明を終わらせていただきま
す。よろしくお願い申し上げます。
○藏田分科会長
ありがとうございます。何かご質問はございますか。
施策の方向性として1、2、3、教育力の向上、基礎研究と教育マネジメントと書いて
あるのですけれども、例えばこの教育力の向上の教育力の定義であるとか、教育マネジメ
ントとは何かということというのは、どのようにこの施策の中では関連しているのでしょ
うか。
○教育政策課
施策評価シートの8番目の各事業一覧で、各事務事業に対して施策の方向性番号という
のを振っておりまして、こういったものに資する事業をこの事務事業で行っているという
ところです。
○藏田分科会長
ということだとして、1番で、教育力の向上として、児童数の統計、学校規模の適正化、
教育に関する調査研究と書いてありますけれども、それは具体的に教育力の向上とは何と
とらえていらっしゃるのですかという質問なのです。
○教育政策課
まず、大きく学校教育と社会教育があると思います。一部家庭教育というのが最近は出
てきました。まず、学校教育につきましては、やはり教育環境のほうをしっかりさせてい
かなければいけないというところがあります。児童生徒の数ですとか、学校の規模の適正
化等は、ソフト面を含めた教育環境の整備になってくると思います。
それから、教育にかかる調査研究というのは、先ほどシートの説明の中にございました
地域教育懇談会、こちらのほうが主要な事業になってまいります。こちらのほうは、社会
教育的なものが中心になってくるのですが、どちらかというと地域での教育力の向上とい
44
うことで、地域の大人が子どもたちにどのような働きかけができていくのかというものが
非常に大事であると思います。そうした中では、地域の大人が地域の子どもに関わりなが
ら地域の子どもを育てていく、そういったところの茅ヶ崎としての地域の中での力を育て
ていければいいと思っております。
○藏田分科会長
今ご説明を伺ってわかりました。教育力というのは、学校教育と社会教育と地域教育と
いうものがあって、それを高めていくことが教育政策課としての目的になっているという
ことで、例えばということで、わかりやすく学校統計とか地域教育懇談会のお話が出まし
た。それが具体的にどういう形で教育力の向上につながっているのかというところはどう
なのか。例えば、私は、政策というのは、たぶん制度設計だとか仕組みづくりをどのよう
にしていくのかということだと思う。地域教育懇談会をやることが目的ではなくて、アウ
トプットの指標は、教育懇談会をやった成果として、どこどこ地域に新しい活動としてこ
ういうスキームができました、こういう予算の流れなり、いろいろな形の関わり方ができ
ましたという意味で、新しい政策なり事業なり制度をつくっていくのが教育力の向上につ
ながるというふうにとらえるのですが、そういう意味でのアウトプットといいますか、具
体的なものとしては何かあるのですか。
○教育政策課
23 年度、18 回開催させていただいた中で、地域から多くの意見をいただいております。
地域の中でも、地域と大人と子どもが顔見知りでなければ働きかけができない。そういっ
た顔見知りの第一歩としては、挨拶の大切さというものを訴えられて、そうした中で、挨
拶運動みたいなものがより浸透したらいいなというところで、青少年問題協議会でそうい
ったものが運動としてできないかというのが、検討の議案として上がってきたところがあ
ります。また、そういった意見を受けまして、24 年度は講演会等もやっていきたいという
ことから、地域教育力の向上を働きかけられるような講演会を、前年度の地域懇談会で出
された意見の中からテーマとして、講演会を中央でやっていきたいというように今のとこ
ろ考えているところです。
○教育政策課
その地域教育懇談会で出た内容というのは、各教育委員会事務局にフィードバック、情
報としてその情報は全部お流しをして、教育委員会各部局でもって地域でこういうお話が
出たという部分については、次の施策に生かしていくということです。
○教育政策課
シートの説明の中でもありましたけれども、24 年度については、実際に地域の大人が子
どもと関わるような活動に入っていくきっかけとなるような形の懇談会というように、懇
談会のあり方も変化をつけていきたいと考えています。
○藏田分科会長
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たぶん政策課なので、実施は原課が行うと思うのですが、だから、そういうタネを見つ
けてくるのもそうだし、それをつなぐのももちろんお仕事かもしれませんが、それと同時
に、その原課がどのように判断をして施策に反映して、その成果が、原課はどういう評価
の項目をもっていったらいいのかということを十分に検討する余地はないでしょうから、
そういうところも含めて、政策課として、指標なり、スキームなり、事業なり制度みたい
なものをつくっていくということを見ていかれる必要があるのではないのかなと思うので
す。もうやっていらっしゃるのであれば、やっていらっしゃることを書いていただいたほ
うが、「調整しています」とか「調査しています」とかいうのは、そのアクションとして
は、それはよくわかるのですけれども、調査した結果が、どのような、例えば何件の制度
として、もしくは反映して進めていったのかというところ、計画上のこの反映は出ていま
すけれども、もっとそういう意味では、施策上の反映の部分を見ていかないといけないの
ではないかなという意見です。
○教育政策課
シート作成に当たってということでよろしいですか。
○藏田分科会長
そうです。逆に言えば、今言った挨拶運動を含めて、それが例えばもう 10 件ありますと
か、十分な実績があるのであれば、そういうこともおっしゃっていただければいいと思い
ますし、そういうところについて見ていく必要があるのではないのかなということです。
ほか、どうでしょうか。
○中嶋分科会副会長
この課は何をやるのかがよくわからないというか、非常につかみにくい課だなと思って
います。この評価シートを読んだからといって、具体的にこの案、文章を読めばわかりま
すとおっしゃったけれども、具体的にどういうことが市の中で還元されていっているのか
がよくわかりません。
○教育政策課
基本的には、事業課ではないというところです。
○中嶋分科会副会長
事業課ではないですね。だから、一応、調べた調査結果とか、いろいろなことをこうで
すよと伝えているということ、それから地域教育懇談会があるから、そこで出た意見、そ
れをやってみてどうですかと。
○教育政策課
そこで情報を収集して、原課で事業を組んでいただいていると。また、それは自己評価
をした中で、今度は点検評価という事務になっていって、教育委員会の行った事業につい
ては、毎年点検評価をし、学識経験の方の知見をいただきながら、またそれを次の事業改
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善につなげるといった作業になります。
○中嶋分科会副会長
そうすると、市がいろいろ事業をやっているところを、地域教育懇談会なり、学校規模
とかいろいろなことを調べながらそこに介していくというか、政策の中の一部に介してい
くみたいなことでいいのかしら。本当にこれは読んでいて掴みにくかったので。
○藏田分科会長
政策課としてのアウトプットというか、アウトカムというか、それは何かドキュメント
とかにはならないのですか。例えば調査結果なり、他の政策、施策の参考の中からこうい
うもの、例えば具体的に情報提供をするもののドキュメントのボリュームだとか、テーマ
の数だとかというのは何かないのですか。
○教育政策課
地域教育懇談会であれば、開催したものの概要をまとめた冊子をつくって、各学校です
とか委員会の中にお届けをしている、そういうことはございます。
○藏田分科会長
それが一つですね。たぶん日々は、そうではなくて、もう少し定性的な、もっと抽象度
の高いというか、具体的な中嶋さんがおっしゃったように、政策に反映させられるような
情報を提供したり調整したりすることをされているわけではないですか。だから、例えば
普通に政策をつくるに当たっては、何の根拠もなく思いつきではまずいわけであって、他
市の事例だとか他県、他国の事例と含めてとか、ほかの統計の中からここの部分をピック
アップしていこうとか、そういうようなことを何らかドキュメントに落してとか、それは
口頭での会議なのかよくわかりませんけれども、例えば月2回やっている会議の中の資料
なり、何かそういうようなところで、政策は見えないですけれども、実際は具体的に見え
る形でたぶん伝わっていくのだと思うので、それは何かないですかね。それは日々の頭の
ブレインワークでやっているものだからという感じですか。
○教育政策課
要は、今年度のあたりだと、第2次実施計画をつくるに当たっていろいろな調整をして、
最終的に出てくるのは第2次実施計画になると思うのですが、その過程で、各課が要求書
なりを作ってきます。それに対して、教育政策課は、その要求書の内容を見させていただ
いて、チェックしたものをフィードバックして、内容の改善をしてくださいとか、そうい
う作業になってくると思うのですが、では、それを何かとして残しておくというものには
なり難いところがちょっとあるのですね。では、直すために、こんな事例もあります、直
してください、みたいなものを残しておくという、それを冊子にしているということは、
そこまではなかなかないのかなと思います。
○教育政策課
47
ただ、一応、教育基本計画のほうで、約 50∼60 の指標は持っていまして、その中に、学
校は子どもたちの成長を促していると思う市民の割合とか、そういうアンケート指標を設
けて、毎年調査を行っていますので、その中で、毎年、自分たちで自己評価を行って、審
議会で意見をもらってというようにしていますので、一応、その中で、学識から意見をも
らいつつフィードバックしていくような体制はとっております。
簡単に言うと、ここは企画経営課が主管で行っていると思うのですけれども、教育委員
会の企画版みたいな課になっている状況ですね。ですので、企画経営課は、総合計画に基
づいて今こういうことで評価をやっていると思うのですけれども、と同様に、私どもでは
教育基本計画というのがございますので、それに基づいて、同じように審議会を今日のよ
うに設けて意見交換をしながら、事務事業などに反映していくという体制はとっておりま
す。
○藏田分科会長
わかりました。
ほかの方、いかがですか。
行革で言うと、わかりやすく言えば、行政改革に当たっての例えばコスト削減であると
か、いろいろなことを含めて数字的なもので押えようということで、この取り組みなども
苦労されて皆さん書かれているわけですけれども、教育は定性的なものであって、見えな
い、はかれない、数値化できないものかもしれませんけれども、何らか教育政策としてや
っていらっしゃるものを、そういう意味では、アンケートもその一つかもしれませんが、
やっていらっしゃる調整過程を含めてのそのプロセスの中で、何らか表現していくという
か、メール化しない限りはなかなか。我々もそうかもしれないし、市民の方々にとっても、
それだけ人数を張りつけて何千万かけてやることなのですか、みたいな話になってくると
思うので、そこら辺は、行革であれば、例えば行革目標みたいなものがあるとすれば、で
は、教育政策としての目標なり。それが、だから、最初の質問ですけれども、では、教育
力とは何であって、それはこういうようなものなのですよと何らか説明があって、それに
向けてやっていらっしゃるというのなら、それはそれでわかるのですが、何かそういう客
観的に、少なくともほかの人から見えるような何らかの説明がないと、本庁のほうの企画
も、そういう批判はよくありますけれども、「企画、何をやっているんだ」という話にな
る。要は、そこの部分のところの説明が、原課のほうとして何かおありになるのであれば、
ちょっとお聞きしたいなということなのです。要は、ここで「何をやっているのかわから
ない課よね」と思われているということは、成果が何なのかということが伝わってないと
いうことですので。では、それは、どんな言い方でも結構ですけれども、何かご説明があ
るのだとすれば、会議の調整をしていますというのだけなら、それはそれでそのように承
りますし、何かおありであれば補足いただければと思います。
○教育政策課
教育基本計画を策定しております。教育基本計画に茅ヶ崎市が向かう理念というのがあ
りますので、茅ヶ崎市の教育基本計画に向かって進んでいく、その方向性に向かっている
というのがわかるような、市民の人に、先ほどのアンケート事業かもしれないですけれど
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も、そういった理解をいただけるような方向に引っ張っていくのが私どもの業務かなと思
っているのですけれども、教育力とかを数値で測るというのは非常に難しいしところでご
ざいますので。
○教育政策課
一番大きなのは、毎年議会にも報告する教育委員会の点検評価ですね。この冊子がまず
きちっとできているというのは大きいですし、それから、説明の中にもありました児童推
計をしっかりした推計の冊子として出しているし、教室不足に対しては、現地調査をした
結果の共通のものを出して、これも教育委員会内部の資料になりますけれども、冊子とし
てまとめて、実際に事業課にそれを提供するというような作業をしております。
○教育政策課
例えばその児童推計にしても、教室が足りない、ハード整備だけではなくなってくるの
で、今度、そうすると給食はどうするのだとか、給食調理場を増やさなければいけない。
1教室増やすということになると、いろいろな課に業務がまたがりますので、そういった
情報を私などのほうで取りまとめるという、そういった調整になってくるのですけれども。
○中嶋分科会副会長
教育力の向上、それから基礎研究に基づく重点施策の立案と事業展開というのと、教育
マネジメントの推進というのが、施策の方向ですよね。でも、今伺っていると、それと、
もうちょっと細かい児童推計とかそういうことを調べていますとか、そういうのとがうま
く結びつかないのですが。
○藏田分科会長
もし課の名前が「教育総務課」だったら、ああ、そうかなという感じなのですよ。でも、
「教育政策課」なのですよね。だから申し上げたのは政策立案をしていくに当たっての。
○中嶋分科会副会長
一番リードしていく課かなと思ったのですけれども。
○藏田分科会長
だとすると、成果品として、教育基本計画なり、その進行計画に基づく調査を取りまと
めていくのは最低限の仕事として、それ以外に、要は、先に進めていくためのさまざまな
ブレインワークの部分が、まさに教育分野を引っ張っていくトップ部署の企画部門として
やっていくのだとすると、何らかの知的なやったものの成果なりというものが何かないか
なと。逆に言えば、何かあるだろうという思いで聞いている部分があるのですね。
だから、教育力をはかるかはからないかとか、そういうことの議論ではなくて、もう少
し上の段階のことを、たぶん普通の教育政策課というように伺えば、何となくそういうこ
とをやっている。もしくは、そういうことを提起していくこと。考えて、試していって、
モデル事業を含めて組み立てていきながら、原課を巻きこんで最初の1∼2年やってみて、
49
それを原課に引き渡していくみたいなことが、たぶん政策課の役割かなと思って。
○教育政策課
おっしゃるとおり、本庁の企画部もそうだと思うのですが、何か重要な問題が出れば、
うちの課は絡んでいくわけですね。ただ、成果品を出してくるのは、最終的にそれを所管
する事業課から出てくるものが多いのですね。それは、たぶん学校もこれから建て替えの
時期が来ると、そういった計画も、うちが絡んでつくっても、最終的に出てくるものは、
教育施設課の成果品で出るとかいうものがどうしても多くなってしまうのですね。その辺
は、ミニマム指示、教育委員、うちだけではなくて、各部の政策部門というのはそういう
ところが多いかと思うのですが、市の全体のつくりはそういうものだというところはご理
解いただきたいのかなと思います。
○藏田分科会長
理解しているつもりです。理解しているので、逆に言うと、そのようにあらわれてくる。
例えば行革で言えば、行革をやったことは、それぞれの一つの原課ごとに実現したわけで
す。では、それを全部足し合わせて、これだけの成果がありますよとか、何件の例えば民
営化なり、人員的な削減なり、こういうものですよというのを取りまとめて、課のやった
働きかけの成果としてやるわけではないですか。だから、それが教育政策の分野でも同じ
ようにあるのではないのかなと。それで、おっしゃるように、例えば具体的に何が実現し
ていて、それがどういう成果が上がっています。例えば、児童生徒の教育環境としての統
計的な数字的なところで、このような環境改善ができていますというのは、最終的には学
校教育課なりの原課の成果だけれども、それをちゃんとモニターしていれば、それは教育
政策課としての施策の展開の一つとして位置づけられるわけですね。
○教育政策課
施策の事業の内容として位置づいて、こうやりましたという報告はしているのですね。
その結果、こういう人数になりましたという報告は、うちだと学務課から出てしまうとい
うのが現状だと思います。
○藏田分科会長
おっしゃりたいことは、制度的にそれをここに書くわけにはいかないということなので
すね。
○教育政策課
要は、学務課の内容と同じものを書いてしまうのかという話になってしまうんですね。
ある面、「政策いいとこ取りだね」みたいに見られてしまうところまではわかっている。
その辺のところは、今の段階だと、たぶんどこの政策部門も、このような書き方になって
しまっているのかなと思います。ただ、ご意見をいただいていますので、何か工夫ができ
るのかどうかは考えさせていただきたいと思います。
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○稲山委員
一つ教えていただきたい。大規模開発、マンションの建設などによる最新の生徒推計の
把握など、具体的にどのような方向で、どのように対応されているのか教えていただきた
い。
○教育政策課
把握の方法ですか。
○稲山委員
はい。実際にものすごい大型マンションができた場合に、そこに当然児童が発生して学
校がないとか足りないとかいった場合の対応。
○教育政策課
まず、開発審査課という課がございますので、そこへ業者が一義的に来ますので、その
情報を一義的に同時にもらうことになっております。ある程度戸数がわかりますので、そ
こでファミリー向けとかワンルームとかいうのがございますので、ファミリー向けの3L
DKとかそういう戸数を数えて、実際、ほかにもいろいろな実績が過去にございましたの
で、例えばファミリー向けが 40 戸あったら、そのうち小学生は大体何割ぐらいは入ってく
るという実績に基づいて計算していくということを考えております。その学区の小学生に
未就学児を含めて割り振っていって、将来、6年後はどのぐらいになるというのを計算し
ているような感じになります。
○稲山委員
例えばライオンズマンションのような非常に大きいものがあそこにできて、家族が来て、
就学児童が増えた場合、学校は今足りているわけですか。
○教育政策課
鶴嶺小学校になるのですが、現状は足りている状態なのですが、ファミリー向けですの
で、未就学児が今多い状態ですので、2期工事の入居が始まると思うのですが、そこの割
合を見ながら、若干増築するなり、学区を調整するなりということは行っていくことにな
るかもしれません。
○稲山委員
ちょっとポイントがずれて申しわけないのですけれども、まちづくりの中で、マンショ
ン業者は一生マンションをつくり続けないと会社はつぶれるわけですね。できるだけ大き
いほうがいい。これが今、東京都内でも茅ヶ崎でも規制がかかっていますけれども、適正
規模、まちづくりの関係で調和のとれたものにしていく必要があると思うのですね。人口
が増えるのは一番大事なのですけれども、その辺、市の行政さんの中でバランスよく考え
ていただきたいなと思います。このポイントとは違うと思いますが、申請すると、建築法
で建築してよろしいという前提になっていますので、どんどん飛んできて、数十年後には
51
空き家になりますので。それはぜひ。
○藏田分科会長
ありがとうございました。
12時00分
閉会
茅ヶ崎市総合計画審議会
委員署名
中嶋
公子
茅ヶ崎市行政改革推進委員会
委員署名
藏田
幸三
52
施策評価の外部評価
第1分科会(基本理念1
ひとづくり)
平成24年6月30日
日程
分科会委員
外部評価対象課かい
第2日目
(分科会長)
施策目標9(教育センター)
平成 24 年 6 月 30 日(日)
9:30∼12:25
第2日目
平成 24 年 6 月 30 日(日)
13:25∼17:40
施策目標4(学校教育指導課)
藏田幸三
施策目標5(社会教育課)
(委員)
施策目標6(青少年課)
中嶋公子
施策目標7(図書館)
稲山芳男
施策目標10(教育総務課)
石田邦彦
施策目標11(教育施設課)
施策目標12(学務課)
施策目標13(文化生涯学習課)
施策目標14(スポーツ健康課)
施策目標15(男女共同参画課)
53
【全体説明】
○事務局
皆さん、おはようございます。本日は、土曜日の朝早くからお集まりいただきまして、
ありがとうございます。
これより、平成 24 年度第3回茅ヶ崎市総合計画審議会・行政改革推進委員会を開催させ
ていただきます。
昨日から2日間にわたる総合計画審議会と行政改革推進委員会の合同によります施策評
価の外部評価を検討させていただいております。おかげさまをもちまして、昨日は予定ど
おりの各課の評価を行うことができました。厚くお礼申し上げます。本日は丸一日となり
ます。非常に厳しいスケジュールではございますが、昨日に引き続きまして、よろしくお
願いしたいと思います。
それでは、早速ではございますが、本日の進行について説明をさせていただきたいと思
います。
○事務局
皆さん、おはようございます。企画経営課の木村でございます。本日は長時間になりま
すけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
資料の確認などは、たくさんあるので割愛させていただきますけれども、相当数差し替
えがございまして、本当にご迷惑をかけておりまして申しわけございません。どうぞよろ
しくお願いいたします。
本日、ご案内している日程表では、午前中休憩が全くない。昨日ご出席いただいた方は、
大変だったと思うので、午前中、4課ありますけれども、2課目と3課目の間に5分ない
し 10 分くらいの、状況に応じて小休憩を挟みたいと思いますので、それぞれの会長さん、
よろしくお願いいたします。
午前中は 12 時 25 分まで予定しております。ただ、昨日は、終わったのが 12 時 45 分ぐ
らいになっていましたが、進行管理を私ども事務局が務めさせていただきますので、ご協
力よろしくお願いいたします。
午後は1時 25 分から、こちらのスタートはこの時間でいきたいと思いますが、それも状
況に応じて前後させていただこうと考えておりますが、とりあえずは午後のスタートはこ
の時間にしたいと思います。午後は、ご案内のとおり、3時半ぐらいに休憩を挟みたいと
思います。
昨日ご欠席の委員の皆様にご案内いたしますが、本日、基本理念1、2、3とこちらの
特別会議室で評価をしていただきまして、基本理念4と5の委員の皆さんはA会議室で評
価をしていただくことになりますので、この説明が終わりましたら、移動していただくこ
とになります。
そして、委員評価シートですけれども、紙でテーブルの上にご用意させていただきまし
たが、電子データ、ご入り用の委員の皆様は、事務局にお申しつけいただければ、メール、
あるいは何らかの方法でファイルを渡すことができますので、お申しつけいただければと
思います。
ご提出の時期ですけれども、7月2日月曜日までとさせていただきますので、ご承知お
54
きいただければと思います。
以上で説明を終わらせていただきますが、各グループの会長さん、よろしくお願いいた
します。
何かご不明な点はありますでしょうか。
それでは、長丁場ですけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
○事務局
それでは、会場がA会議室の委員の方は移動をお願いいたします。
○事務局
各課の皆様にお知らせします。
各グループ同時に、この部屋全体同時にスタートしますので、しばらくお待ちいただい
て、私ども事務局で 10 分間、時間を計りますので、その間にご説明をお願いして、その後、
20 分間の質疑になります。そして、終了の1分前にチンと鐘を鳴らしますので、それを目
安に、まだ明確になっていない状況であれば、少しまとめていただいて、ご協力をよろし
くお願いいたします。
それではご用意よろしいでしょうか。
それではスタートです。よろしくお願いいたします。
施策目標9(教育センター)
○教育センター
教育センターでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
教育センターは、「子どもの健やかな育ちを促す教育を研究し支援する」という目標の
もとに取り組んでおります。
1の総合基本計画における位置づけについては、人づくりを目指して進めており、表の
記載のとおりでございます。
2の施策目標の達成方針については、1の④に施策の方向性で示した5つの視点から、
調査・研究、教職員等への研修機会の提供、それから、子どもたちが抱える問題や課題の
解決のために必要な相談や支援体制の充実を方針に掲げております。
3番の職員配置の状況でございますが、所長の私をはじめ、指導主事3名と社会教育主
事1名の計5名は、小・中学校の教員から教育センターの職員になった者でございます。
5番の研究・研修担当と青少年教育相談担当の兼務をしている所長補佐1名が庶務担当
として一手に事務処理を引き受けております。
4番の施策推進コストについては、教育研究所から教育センターに機構改革がございま
した平成 22 年度から常勤職員として社会教育主事1名を増員して、新たに幼児期の教育に
関する基礎研究・研修事業を進めております。
5番の施策目標の達成状況については、3つの指標を定めております。
1番目の教育関係職員の研修等の参加者数は、平成 22 年度に教育センターになった時点
で学校教育指導課から業務移管されました幼児教育研修会ですとか、最近の新採用教員の
55
増加の影響もございまして、増加傾向でございます。
2番目の青少年教育相談室の相談件数については、茅ヶ崎市の場合は、平成 21 年度をピ
ークに緩やかな減少傾向にございますが、これについては、各学校に配置されました心の
教育相談員による相談ですとか、現在、学校教育指導課が所管しております特別支援教育
の巡回相談というものが充実しておりまして、そちらの関係の効果が大きいのではないか
と考えております。ただし、相談の内容については深刻なものが多く、相談依頼者がニー
ズによって相談先をすみ分けているといったようなことが影響していると考えております。
3番目の市民・保護者の講座等の参加者数については、昨年度新規に子育て中の市民向
けに、子育ち・子育て講座や市民と教育関係者が共に学ぶ教育シンポジウムを開催したこ
とにより、大きく伸びております。
6番の施策目標達成のため、重点的に取り組む事務事業の状況については、5つの事業
を挙げております。7の施策目標達成に向けた取り組みの評価とあわせてご説明をさせて
いただきます。
7番の①にございます施策目標達成に向けた指標の進捗状況については、6に掲げまし
た事務事業の達成状況の3番の幼児期に関するものについては、8割の達成状況であるも
のの、今年度は目標を達成できる状況にございます。それ以外のものは達成できておりま
すので、「達成」と評価をさせていただきました。
②のこれまでの取り組みと成果でございますが、教育センターは、先ほど申し上げまし
たとおり、平成 22 年に教育基本計画の策定に伴って研究所からセンターと生まれ変わって
おり、教育に関する研究、研修、相談の3つの機能を担う教育機関として、今年で3年目
を迎えております。
特に、新たに取り組み始めた、6で言うと3番に当たる幼児期の教育に関する基礎研究・
研修事業については、大学等の民間の教育研究機関の研究者等と連携を図って基礎研究を
進めておりまして、その研究成果をこども育成部などの子育てにかかわる市長部局とも連
携しながら、さまざまな形で市民や教育関係者への情報提供を講座という研修の形で昨年
度は8回開催することができました。
相談関係では、5番の心の教育相談拡充事業でございますが、各学校に配置している心
の教育相談員を新設された汐見台小学校にも配置するとともに、青少年教育相談の相談室
をこれまでの理科研修室を改修して1室増設し、市民の方々への相談ニーズに対応するこ
とができております。
また、教育基本計画の指標としても活用しております、6で言うと2番の子どもたちの
学習生活状況に関する調査研究事業については、小中学校児童生徒意識調査を実施してお
りますし、4番の学校内研修事業も目標どおりに実施できております。
③の課題認識と解決への方策でございますが、1の研修相談環境整備事業については、
第1次実施計画は予定どおり完了しておりますが、研究・研修室の環境整備という点では、
現在6名いる教育指導員の指導員室のLAN整備が進んでおりませんで、業務の効率化が
課題でございますので、第2次実施計画の中で環境整備を少しでも進めたいと思っており
ます。
5の心の教育相談拡充事業については、現在、1日4時間、週3日、年間 120 日の勤務
でございますが、その相談件数は、22 年度が約4万 2,000 件、23 年度が約4万 9,000 件と
56
大幅な増加傾向にございまして、その内容は小学生の約9割、中学生の約8割が、休み時
間にフラッと相談室に入ってきて、相談員と話をする、そういったようなふれあい相談の
件数が大きく伸びておりまして、子どもの悩みやストレスを早期に受けとめて、心の安定
に役立っております。本来であれば、課業日の5日間の開設が理想でございますし、教育
基本計画でも目標としているところです。第2次実施計画においては、せめて週4日間を
実現できるよう拡充を目指していきたいと考えております。
3の幼児期の基礎研究・研修事業については、基礎研究の成果を広く市民や教育関係者
に還元することが大切と考えておりまして、昨年度実施した講座の感想にも、子育て中に
出かけるのは大変なので、近くでやってほしいという要望もございまして、こども育成部
の保育課や文化生涯学習部の男女共同参画課などと連携して、今年度は 12 回、身近な地域
に出て出前講座を新規に立ち上げました。そのことによる業務量の増大ですとか、保育園
といった小さな会場で実施しますので、集客数には課題が残るものの、保育中の子どもの
姿が見える場所で専門家の話を聞いて、講師と交流したり、保護者が保育士に子育ての悩
みを相談するなど、自然な交流も生まれておりまして、内容の充実といった点では大変効
果がございます。
今後、それぞれの講座のねらいに合った開催形態を検討するとともに、民間の教育研究
機関等との連携のあり方についても検討を進めてまいります。
4の学校内研修支援事業については、教員の授業力向上を目指して、各学校が校内研修
の機会として学習指導講座を企画して、その応募の中から講座を決定するものですけれど
も、昨年度は年間 24 回実施しました。要望が大変多くございますので、今年度は4回増や
して 28 回開催予定でございます。
2の子どもたちの学習生活状況に関する調査研究事業については、平成 22 年度から始め
ましたものですので、今後も経年で実施し、結果の蓄積が大切であると考えております。
今年度については、現在、集計が終わり、分析を進めている最中でございます。
4の議会等からの指摘要望事項については、社会教育との連携ですとか、幼児期の教育
に関する取り組みなど、こども育成部との連携についても取り上げられておりますが、社
会教育主事を1名配置して、積極的な連携に努めております。
8番の施策目標達成を目指して実施する事務事業につきましては、32 の事務事業がござ
います。総額約 6,600 万円から 7,000 万円の間の中で進めております。
教育センターからは以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○藏田分科会長
ありがとうございます。それでは、質問等をお願いします。
○稲山委員
1つ教えていただきたいのですが、本センターだけでなくて、全部署に共通することな
のでございますけれども、私は企業出身ですので、行政の予算の立て方と消化の仕方が違
うというのは認識しておりますけれども、財源というのは、振り分けされた予算、これを
いかにお使いになるかということで、ここにコストがあると思うのですが、A=B+Cで、
ゼロになるわけですけれども、私が考えますのは、事業を行うのにどれだけの人が必要で、
57
どれだけのコストがかかって、したがって、これだけの予算が必要ですと。いただいた予
算に対して、実際にどれだけ使用されたか。それが全部使い切るのでなくて、残すことに
よって、極端に必要なものを使わずに残すのはよくありませんけれども、適正な仕事をさ
れて残った。残ったものに対して、行政の中で評価するような意識改革というか、制度が
あると、望ましいのではないかなと思っております。その辺のお考えをお聞きしたいので
すけれども。
○教育センター
決して、私どもの意識として、余ったから使ってしまおうとか、来年に使うものは先に
買ってしまおうとか、基本的にはそういう考え方はしないようにしております。当然、4
月に必要なものを3月の前年度予算までで消耗品を用意するいったところはございますが、
年度でいただいたお金の中で、例えば、講師料など、大体お一人、教授クラスが3万円ぐ
らいを予定しているのですけれども、行政の方をお願いした場合には交通費だけで済んで
しまうとか、お願い先によっては予算が余る場合もございます。ですから、それについて
はお返しをして、ほかのところで役立てるというほうがいいのかなというところは考えて
おります。前年度の中でかなり予定をしっかり立てて、それを執行していくといったもの
を中心に考えながら、ただ、その年度の中で起きる大きな課題というのもございますので、
そこの部分は多少緊急対応ができるゆとりは持たせていただいて、それが結果的に残ると
いうことも多少はございます。
○教育センター
昔は予算に対して執行率を限りなく 100%に近づけるというのはあったのですけれども、
今は使わないで済むものは使わないで戻すというふうにして、余分な執行がないようには
気をつけております。
○藏田分科会長
ちなみに、22 年度、23 年度で残った金額というのは幾らぐらいですか。今おっしゃった
ように、残されたというところであると。
○教育センター
23 年度につきましては、総事業費としまして、不用額、200 万ちょっと余って、執行率
としましては 96.9%の執行になっております。
○藏田分科会長
中嶋委員どうぞ。
○中嶋分科会副会長
私は、ちょっと違う方向から。このシートを見ていて、量的評価と質的評価とがあって、
もちろんいろいろな事業がありますよね。その事業に関して、これだけの予算を使うとい
うのは決まっていますよね。基本的に。で、余るということもあって、今、96.6%の執行
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率だとおっしゃいましたけれども、もう一つ、全体にこの流れ、今やろうとしているある
種の財政改革の、一つは財政改革がかなり大きなウェートを占めながら、こういうことが
行われ始めていると思いますが、その中で一番心配するのが、量的評価と質的評価の問題
ですね。質がどうであるかということを、きちんと評価するシステムになっていなくて、
一応こういう事業目的がある、そこにこれだけの予算を投じる。だけど、それで余ったか
ら返すとかする。行政の側からすれば、もう一つここで、A=B+Cとなっていますけれ
ども、行政の方の人数というのはこれで足りているわけですか。全体の質、要するに、量
的だけじゃなくて、質的な、いいですか、ここがすごく行政が、つまり、通常の企業や何
かと違うところの一つのポイントとして私は押えなければいけないとすごく思っていて、
そこを企業経営と同じように流していくと、ちょっと危ないなというところを感じている
ので、行政コストが質的なところを押えていかない限り、日本の社会は全部計算でいっち
ゃうということになる。
○稲山委員
それは企業とはっきり違うところに違いないです。
○中嶋分科会副会長
そうすると、ここで、一つのメルクマールとして、現在の事業とそれに対する職員の方
がこれだけいらしてということになると、逆に、職員の人のコストのほうがかかっている
わけですね。全体の事業コストで。それを私は問題にしたいのではなくて、ここで質的な
ものがこれだけ事業よりも職員の方のコストがかかっているけれども、それでいい、質的
なところが担保できていればそれでいいと思うんですね。その辺の判断をどういうふうに
お考えになっているか。
○教育センター
要は、私どもがセンターとしてやっている者が、教育に関しての研究的な視点とか研修
をすべての市民で子どもたちを育てようというところの中で、まずは学校教育の教員も育
てていきたいですし、今は家庭教育にはなかなか踏み込むこともできませんが、教育委員
会サイドでも、そちらにも少し踏み込んで市民を育てていきたいというような気持ちもあ
ります。市長部局の方も、子育てのお仕事をされているので、一緒に質を高めたいという
気持ちもあって、正直、私どもの部署の年齢層はかなり高いです。正職員の者は、年齢的
には高い者がやっていますが、いろいろな方を非常勤として、相談に当たっていただく方
は非常勤の方で、コストに入っています。そういう事業費をうまく回すのには、かなり精
一杯ですね。ある程度成熟した人が来て、多くの非常勤さんを回しながら、大学の方を呼
びながら、質の高いものを提供するには、今がかなり限界に近い。
なぜかというと、今年、新規で3年目になった子育てのほうが約1名の社会教育主事が
やっていますが、今年 12 回外へ出る講座をやってみようということでやりましたら、調整
がものすごく大変です。でも、とてもレベルの高い者が担当していますので、何とかこな
して、職員で助け合ってやっていますけれども、その辺は、ぜひご理解いただいて、いい
ものをやりたいというところでは、ある程度の経験を積んだ者が携わっていかないと、質
59
が保ちにくいか、または、もっといいものをとなると、本当はもう少しいたほうがありが
たいなとは思っています。
○中嶋分科会副会長
わかりました。その辺、よく理解します。
○石田委員
私は少し突っ込んだ質問ですけれども、このシートの3ページを見まして、先ほどご説
明がありました課題認識と解決への方策のところで、「教育指導員室へのLANの整備な
どが進んでおらず」と書いてありますが、これは茅ヶ崎の教育の中枢になるセンターで、
まだこういうことではよろしくないのではないかと思いまして、早急に整備が必要であろ
うと思いますが、いかがですか。
○教育センター
教育指導員さんは非常勤で、全員元校長先生ですけれども、初任者の育成を主に担当し
てもらっておりまして、常に事務仕事をするようなものではないんです。ですが、その中
で報告書作成など、なかなか私どもがやり切れない分の事業を少しずつお手伝いをしてい
ただくためには、LANがないと紙ベースとかUSBベースで、わずか隣の部屋に動いて
もらってという状況です。
○教育センター
もちろん事務室には庁内LANが引かれていて、各職員に1台のパソコンはありますが、
その配備ができていないというのがあって、ここで企画経営課の採択でも、Cという難し
い評価だったもので、難しいところです。
○石田委員
わかりました。
もう一つ、心の教育相談員の相談件数が年々増加傾向にあると書いてありますが、これ
は児童・生徒だけでなく、教員自身の悩みとか相談件数などもあるんですか。実際に。
○教育センター
心の教育相談員につきましては、子どもの心に寄り添うという役割分担がありまして、
教員の悩みはスクールカウンセラーのほうが専門的な心理相談で受けていますので、そこ
は役割分担をさせていただいています。ただ、子どもからこんなつぶやきがあったよとい
うのをうまくつなげてもらうことはしていますので、教員との連携は図ってもらっていま
す。
○中嶋分科会副会長
今、スクールカウンセラーのこと、いいですか。ここに一般会計の8のほうで、スクー
ルカウンセラー活用事業とありますね。この実態がどうなのか教えてください。
60
○教育センター
スクールカウンセラーは、今、13 名、中学校に配置をされているんですけれども、そち
らは、県の教育委員会の予算で雇用されているんですね。ですが、学校へ派遣に当たって
の環境整備といいますか、事務連絡の電話ですとか、相談室の環境整備についてだけ市の
ほうで所管をしているということですね。
○教育センター
相談室で使う相談用の消耗品をこちらの予算で執行しておりまして、スクールカウンセ
ラーさんの報酬等については県費のほうでということで、ここには載っていません。
○中嶋分科会副会長
それで、こちらに入っている。
○教育センター
そうです。一応県のほうの派遣の事業ですけれども、市も一緒に進めるということで、
消耗品、あとは相談室の電話というような形でこちらのほうで見ております。
○藏田分科会長
事業の中で、成果目標の5番のところで見ながら、ほぼ達成しているということですが、
そもそも論ですけれども、例えば1番の教育研修との参加者として 1,500∼1,800 ぐらいに
なっていると。これは母数というのはどれぐらいなのかなと。
あと、相談室の 2,000 という数字が、全児童数なり、対象者数と比べてどれくらいなの
かということがないと。あと、3番の参加者数もそうですね。参加者数全体が3万人の中
で 300 人なのか、3,000 人なのが 300 人なのかということにもよるかと思うので、この辺、
もともとの政策の効果といったときに、これ自体はそれなりのということはご説明をいた
だきましたけれども、全体の中で適切な事業量なのか、適切なコストの配分になっている
のかというところを見るためには、そもそも全体の中ではどれくらいの範囲をカバーして
いるのかというのを教えていただきたい。
○教育センター
教員数は、実は小・中学校の教員は県費負担教職員でございますので、実際上は県の教
育委員会のほうでも研修をやっております。そちらの研修と、今こちらで挙げている、こ
れは延べ人数になっていますが、こちらは、私どもセンターのほうでやっている研修で、
本当に純然たる私どもでやっている研修の延べ人数ですので、出なければいけない人が何
人いてとかということではないです。というところはちょっとご理解いただいて。
○藏田分科会長
わかりました。
61
○中嶋分科会副会長
全員でなくて、2つということですか。
○藏田分科会長
そうではないです。お話は理解しました。その上で、と言いながら、程度のお話なので、
細かな何%というよりも、実際、延べ人数ということになれば、もう少したぶん実人数は
減りますよね。同じ方が参加されるようなこともあろうかと思うので、そうすると、その
中でこれだけの経費をかけて、これだけの回数をかけてやることの是非を見るには、そこ
の数字がという素朴な。
○教育センター
茅ヶ崎の 23 年度の教員の本務者は 933 人です。
○藏田分科会長
この 1,800 とか 1,900 というのは、今の延べ人数という話でしたけれども、何回か同じ
ものに、ほかのものに同じ人が参加されるということも結構あるんですね。
○教育センター
私どもでやっているさまざまな研修の参加者数ですから、お一人の方が何回か出られて
いる場合もございますし、1回だけ出ている方もいるので、そこまで詳しい数値というの
はこちらで集計しているわけではないですけれども、決められた1年次研修で出なさいと
か、3年目の人は必ず1回出なさいみたいなものもあれば、希望で自ら出たいといって出
ているものもありまして、それがすべて合わさった人数になっています。
○藏田分科会長
同じように、2とか3とかのこの数を評価するに当たってのそもそもの対象者と考えら
れる人というのはどれくらいの数を想定されていらっしゃいますでしょうか。
○教育センター
青少年教育相談室の相談にかかる方といいますと。
○教育センター
基本的に市内在住在勤の方。主に小・中学生。当然、子ども本人もあれば、保護者もあ
りますし、教員もあるというところで、実際的に何人に対して相談を受けているという数
字は、出していないですけれども。
○教育センター
児童数とか生徒数は、小学生は 23 年度では1万 3,321 人。中学生は 5,914 人という数字
が出ていますけれども、相談室というところに相談に行こうというと、かなり深刻な内容
を抱えていらっしゃるということで。
62
○藏田分科会長
全児童・生徒数が1万 8,000 人ぐらいで、2,000 人ぐらいの相談件数があ るということ
は、そこそこの数なのか、それとも、これも延べ人数ですよね。
○教育センター
そうです。
○藏田分科会長
延べ件数なので、毎回遊びに来るような子どもたちが何回も来てということなんかもあ
るんですか。
○教育センター
青少年教育相談室の相談件数というのは、専門の心理相談員が対応している件数です。
先ほどの心の教育相談員さんは、学校にいて子どもの相手をしてくれているのですが、こ
ちらの青少年教育相談室は、私どものところにあって、本当に深刻な悩み、大きくは不登
校が多いんですけれども、不登校相談のようなものがこのような件数になっているという
ことです。
○藏田分科会長
わかりました。
3のほうの保護者のことについて、出張の出前のことについては非常に頑張られて成果
があるということである一方で、その対象者数がどうしても限られてくるというところも
一方であるとすれば、その辺の効率的なやり方というのもある程度考えていく必要がある
のかな。これは全く質的にそれを下げていくべきだということを申し上げているのではな
くて、それをいかに担保しながら、いかに効率的なやり方を考えるのかというのが、たぶ
ん一番のここの議論のポイントだと思うので、必要だから、それだけの予算をかけられれ
ば一番いいわけですけれども、それが難しいとすれば、人も限られていて、お金も限られ
ているなら、優先順位をつけてとか、何らかの形の仕分けが必要なのではないかと思いま
す。ということです。
ほかはございますか。
○中嶋分科会副会長
3ページの最後の議会等からの指摘・要望事項の中の議会あたりで出ているのは、教育
センターがやっている役割の中について、こうしてほしいとかいうものかなと理解します
けれども、あすなろ教室の教育方針とか、それから、次の乳幼児期の教育、その辺につい
て。
○教育センター
あすなろ教室の教育方針は、不登校の通室生を学校へ戻すというものを方針にしている
63
のですが、議員さんの中には、ずっとここで過ごさせて、戻すということを考えなくても
いいのではないかというご意見も一方ではあると。うちの方針は、戻すことを前提にして
います。
○石田委員
戻さない場合はどこへ行くのですか。
○教育センター
そのまま卒業まで適応用指導教室で中学校、小学校卒業という形になります。
○教育センター
無理やり戻すことはないのですけれども、プログラムとしては、なるべく集団に復帰で
きるようにというプログラムを実施していくという方針を持っているということです。
○藏田分科会長
よろしいでしょうか。
ありがとうございました。
施策目標4(学校教育指導課)
○学校教育指導課
学校教育指導課でございます。よろしくお願いいたします。
学校教育指導課、平成 23 年度施策目標達成に向けた取り組みにつきましてご説明いたし
ます。
施策目標である「学びの質を高め、学び続ける意欲を育てる学校教育を推進する」ため
に、1番に掲げてございます位置づけのもと、④の施策の方向性、確かな学力と豊かな人
間性の育成、児童・生徒が主体的に学ぶ教育の推進、教育相談機能の充実、児童・生徒一
人一人の状況に応じた教育の推進、児童・生徒の成長を促す教育課程の編成、家庭、地域、
学校が連携した学校づくりの推進、これらを施策の方向性として掲げまして取り組んでま
いりました。
達成方針につきましては、今申し上げましたように、質の高い学びを通して確かな学力
を培うとともに、豊かな人間性と自立性を育むこと、そして児童・生徒の安心・安全な学
校生活を保証すること、また、特別支援教育の推進、こちらの充実の推進、これを中心に
計画を立て、実施を進めておりました。
3番の職員配置の状況でございますが、課長以下、課長補佐、指導主事が6名おります。
そして、庶務担当、経理担当として課長補佐が1名おります。
その中で、非常勤属託職員ということで 107 名おりますが、これはふれあい補助員とし
て、学校の児童・生徒を支援する、教員をサポートをしながら、児童・生徒を支援するふ
れあい補助員さんでございまして、106 名おりました。その 106 名のうちのまた課内の非
常勤がいるということで、1名多い 107 名となっております。
64
4番の施策推進コストにつきましては、まず、非常勤、臨時的職員につきましては、年々
増加をしております。これは、先ほど申し上げましたふれあい補助員さんの増員によるも
のです。特別支援学級を増設したり、通級指導教室を増設したり、また、汐見台小学校、
新しい小学校が1校開校いたしましたので、それに伴いましてふれあい補助員を増員いた
しました。そのことによる人員の増加でございます。
コストにつきましても、今申し上げましたように、特別支援学級、通級指導教室等の増
設がございましたので、それの施設整備及び備品、消耗品の購入のために増加しておりま
す。また、平成 22 年、23 年度に教科書全面改訂がございました。23 年、24 年から新学習
指導要領のもとで行っておりますので、そのために教師の教科書指導書の配備が必要にな
ったために、そちらの購入によって 23 年度はコストが増加しております。
24 年度、コストの減少につきましては、今年度特別支援学級開設の準備がございません
ので、その関係で減少しております。
続きまして、5番、施策目標の達成状況でございます。
指標につきましては、「学校へ行こう週間」に参加している、来校してくださる保護者、
地域の方々の人数で小学校、中学校、そして3番目は、学校における地域人材等の資源活
用を指標に挙げております。
ただ、「学校へ行こう週間」ですが、県の教育委員会が開かれた学校づくりの推進のた
めに設定をして毎年実施している事業でございます。この事業の開始当初は、学校公開が
「学校へ行こう週間」に集中しておりましたので、多くの方々が来校してくださっており
ました。それを見越しまして目標を立てておりましたが、学校公開が「学校へ行こう」週
間に限らず、日々学校を公開しておりますし、学習参加ですとか、土曜参観、地域ふれあ
い講座など、多岐にわたって公開が行われるようになりましたので、この期間に限定した
保護者や地域の方の来校が減少傾向を示しているという結果で、なかなか目標を達成して
いないという状況です。
また、3番の地域の人材活用につきまして、こちらは本当にさまざまな形で地域の方々
に学校支援をしていただいております。学校教育指導課のほうにご報告いただきますもの
につきましては、ふれあい教育推進事業、こういった中で報告を受けております。ただ、
学校におきましては、このふれあい教育推進事業以外でもさまざまな形で地域の方に支援
をしていただいておりますので、実際には報告数以上の支援をいただいているということ
はございますが、ふれあい教育推進事業の報告のみを集計をしておりますので、なかなか
目標達成に至っていないというのが現状です。今後は、この報告のあり方につきまして検
討していこうと思っております。
こういった状況の中で、7番の施策目標達成に向けた取り組みの評価が、なかなか目標
に達成していないというところで「遅れている」といたしました。
ただ、学校教育指導課で実施しております各事業につきましては、十分成果が出ている
と考えております。このことにつきまして、6番の施策目標達成のため重点的に取り組む
重点事業5つをを中心にこれまでの取り組みと成果につきまして、あわせてご説明させて
いただきます。
まず1点目、学校訪問でございます。こちらは、全指導主事が学校の教育活動を終日参
観する計画訪問がございます。この計画訪問におきまして、すべての先生方の授業を見せ
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ていただきます。授業を通しまして、具体的に指導助言を行いながら、授業のあり方や学
級経営、また児童・生徒指導等について研究討議を行うことによって、教員の指導力の向
上を図ってまいりました。それによって質の高い学びを目指す取り組みを推進することが
できたと考えています。
それ以外にも、各学校が主体的に行っています研究会等に学校からの要請に応じて訪問
して、研究を深める指導助言を行うとともに、各種研究会や講習会、教育相談におきまし
ても指導助言を行うなど、学校のニーズに応じた支援を行うことができたと考えておりま
す。
2つ目の児童・生徒指導担当教員研究会でございますが、中央児童相談所ですとか、家
庭児童相談所、または茅ヶ崎警察、青少年保護センターなどの関係諸機関等の情報交換を
行っております。各学校の児童・生徒指導担当教員が関係機関の方々との情報交換を行っ
たり、研究協議をしたりして、お互いに各小・中学校の状況を把握するとともに、児童・
生徒指導上の問題解決に向けた研修を実施することによりまして、担当教員の質の向上を
図ってまいりました。日々の情報交換等も十分にしながら、教員のキャッチ力、今起こっ
ている問題等をしっかりとキャッチをして対応できるように取り組んでまいりました。
3番目の特別支援教育巡回相談でございますが、こちらは、臨床心理士と指導主事が中
心となってチームを組みまして、学校の要請に応じて訪問する特別支援教育巡回相談を実
施しております。特別な配慮を必要とするお子さんが年々増え、学校からの要請のニーズ
も高まっております。そういった中で、関係機関と連携したケース会も実施しております。
子どもたち一人一人の教育的ニーズに応じた支援を行うことにより、学校、子ども、保護
者の支援を実施しております。
また、 特別 支援学 級増 設事業 につ きまし ては 、23 年度に は小学 校1 校を増 設し ま し た 。
24 年度、中学校2校の増設に向けた準備を 23 年度に行いました。
通級指導教室につきましても、児童の特性に応じた支援が可能となる通級指導教室を1
校増設いたしました。
ふれあい補助員の派遣事業につきましても、配慮を必要とするお子さんの支援のために
ふれあい補助員の増員を図っております。保護者から、意欲的に学習に向かえるようにな
ったとの報告をいただいております。
課題認識と解決の方策につきましては、まず、質の高い授業づくり、これが一番重要だ
と考えておりますので、学校訪問の機会を増やしまして、今後も質の高い授業づくりを推
進していきたいと考えております。
巡回相談につきましても、学校からのニーズに応じることができるよう、きめ細やかな
支援のために学校のニーズに応じるための特別支援教育相談員の増員も図っていきたいと
考えております。
特別支援学級の増設につきましても、ニーズが高まっておりますので、また、増設に関
する陳情が議会で採用されたことも踏まえながら、増設につきまして検討してまいります。
そういった形で、ふれあい補助員もそうですが、学校のニーズに応じて、各学校を支援
できるように進めてまいりたいと思っております。
議会等の陳情につきましても、そこに記載したとおりのことでございます。
以上、長くなりました。よろしくお願いいたします。
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○藏田分科会長
よろしくお願いします。何かご質問、ご意見、お願いいたします。
○中嶋分科会副会長
3ページのところですが、目標達成率みたいな数字がデータとしてきちんと出ているに
もかかわらず、施策目標達成に向けた取り組みの評価のところで「遅れている」というふ
うに出した課は初めてかなと思いますけれども、これは、質の高いとさっき出ましたけれ
ども、量と質の問題で、質というところに非常に重点を置かれて、そして評価を、数的評
価のみでなく、質的評価のところを出されているというのが、私はすごいと思います。
それで、そこにもう一度伺いたいのは、質的評価のところにこれだけ重点を置かれて、
遅れているという評価を出されたところの決意というか、それだけ深刻なのかなという気
も一方ではしますので、その辺をちょっと。
○学校教育指導課
まずは、学校の状況をしっかりと把握して、その状況に応じた支援が必要だと思ってお
ります。学校から訪問の要請はたくさんまいっております。ですので、こちらもできる限
り学校を訪問しまして、先生たちの授業を見て、特別支援教育の推進のために支援をして
おります。そういった意味で、実際に訪問の回数は年々増加をしております。巡回相談の
回数も増加しておりますし、回数という量的なものだけではなく、そのために学校が大変
助かったという評価をいただいています。保護者からもそういった声をいただいていると
いうところで、こちらとしましては、十分成果が出たかなと考えております。今後もそん
な形でやっていきたいと思っています。
○中嶋分科会副会長
にもかかわらず、こういう評価をしているということ。それだけすごいですかね。学校
の状況が。特別支援という形で。それだけ深刻ですか。
○学校教育指導課
そうですね。なかなか担任の先生一人では対応できていないというのが状況ですので、
学校全体、みんなで支援をしていく必要があるというふうにどの学校の状況も見ておりま
す。ですので、ふれあい補助員を配置したり、巡回相談でお子さんの様子を見ながらどう
いった支援をしたらいいかということを考えたりしております。若い教員が増えておりま
すので、そういった意味で授業の質を高めるためには、各学校で授業研究を熱心に取り組
んでおります。その授業研究に訪問することも大変増えております。そういった学校のニ
ーズ、学校を支援しなければいけないということは本当に重大な状況だなと思っておりま
す。
○石田委員
やはりいじめと不登校が多いですか。
67
○学校教育指導課
いじめは、認知件数は高いほうがいいと思っています。各教員がしっかりと把握できて、
認知をして、それについて解決する、対応するということが重要だと思っておりますので、
認知件数が高いほうがいいと思っております。ですので、いじめを解決できるかというと
ころが大事かなと。増えているというよりも、認知できた件数が多くなってきていると思
っております。
不登校につきましては、さまざまな課題があるなと感じています。実際、23 年度、小学
校からの報告によると不登校数が増えているというのはございました。中学校については、
不登校の数は減っていますが、特別支援に関わる、つまり、配慮を必要とするお子さんが
増えているといった中でなかなか集団生活の中でなじめなくなっているお子さんもいたり、
家庭的になかなかお子さんが学校に送り出すことができなかったりとか、さまざまな形で
の不登校、それが一因というのもあるかなと思っております。
○石田委員
こちらの課は、一番学校現場の質の問題にかかわる大事な業務だと思うのですが、たま
たま私は昨日、神奈川県立の特別支援学校の先生と話す機会がありまして、数年前からそ
うなのですが、県立の支援学校では、今、膨大な数になっていると。昔は、障害児校と呼
んでいましたが、特に知的な障害をお持ちの子どもさんがたくさん増えていて、県立の学
校だけでは収容し切れなくて、高等学校などの空き教室を借りて対応しているというよう
なことを聞いたのですが、結局、茅ヶ崎は中学まではいろいろな法の手立てをして、子ど
もたちを見ているということなんでしょうが、義務教育の枠から離れると、いきなり、で
すから、県立は高校生のレベルからいきなり増えだして、大変な状況だということを聞き
ました。市のレベルで本当に頑張っていただいているので、ありがたく思っているという
ようなことを言っていましたけれども、それだけ現場でこちらの課と、あるいは現場の先
生方も大変な努力をして頑張っているなということがよくわかります。
○学校教育指導課
ありがとうございます。
○藏田分科会長
そもそも茅ヶ崎の中で要支援対象の児童・生徒数はどれくらいらっしゃるのですか。
○学校教育指導課
そこを数字として挙げるのは、配慮を必要とするお子さんをどういったお子さんという
どこのラインで基準とするかというのは大変難しゅうございますので、そういった意味で、
人数としてはなかなか外には出せないかなと思っております。しかし、巡回相談という形
で訪問しているといったその訪問については、数字としては挙げることはでき、訪問回数
は増えております。要支援対象の児童・生徒数については申し訳ありませんが、なかなか
数字としては出しにくいところがございます。
68
○藏田分科会長
単純に、十分なのか、十分でないのかといったところで、今、非常勤 107 名抱えて、さ
らにそれを倍増しなければいけないのか、その体制を含めてというところが、たぶんその
評価、あとは声としては、助かっている、を含めていろいろな声をいただいているという
ことではありますけれども、量的に過不足があるのかどうなのかというところは気になる
ので、その点はどうですか。
○学校教育指導課
巡回相談の数で言わせていただきますと、22 年度は 816 回のケース会というのを学校で
行いました。23 年度は 854 回、すみません、学校訪問でございました。失礼しました。巡
回相談につきましては、23 年度は 809 人のケース会を実施いたしました。そして、ケース
会については、354 回のケース会を実施しております。これは年々増加しております。そ
ういった形で、巡回相談がなかなか学校のニーズに応じることができずに、1日に1校で
はなくて2回訪問することもございます。朝行き、定期等の巡回に昼間行き、また朝行っ
た学校に夕方行くといったように、1日に2回行くなどの訪問をして対応しているといっ
た現状がございます。
○中嶋分科会副会長
人数的には足りていないということですか。
○学校教育指導課
ですので、相談員の増員は図りたいなと考えております。
○石田委員
どのくらいの人数を。
○藏田分科会長
ということにたぶんなるかなと思って、最初の質問なんです。
○学校教育指導課
現在、3人の特別支援教育相談員がおりますのが、1名の増員を図りたいと考えており
ます。
○藏田分科会長
これは学校のほうの取り組みですけれども、障害児者に対する個人のほうの福祉系のほ
うのサポートというのは当然あるわけですか。重複するような、これだけですべて対応す
るというわけではないと思いますが、そこら辺の他の課との連携とか重複とか、県との取
り組みの関連なんかというのはおありになるのですか。類似事業があるような気がするん
ですけれども。
69
○学校教育指導課
茅ケ崎養護学校でも教育相談というのを実施しております。茅ケ養護学校は市全体の教
育相談の大事な役目を担っておりますので、こちらの課も茅ヶ崎養護学校と連携しており
ます。学校からも茅ケ崎養護学校にお願いして来ていただいているという状況がございま
す。
○藏田分科会長
ちょっと違う質問を。8のところを見て気づいたのですけれども、例えば、23 番の情報
機器の配置で1億 700 万とか、中学校で言えば、機器配備で 6,200 万という感じになって
いますけれども、ここら辺の備品、消耗品費とか、こういったようなものの効率化なり、
一括発注とか入札を含めて複数年とか、リース契約とか、そういうようなところのコスト
削減の取り組みというのは何かされていますか。
○学校教育指導課
23 年度につきましては、再リースという形で実施をしており、見直しを図っております。
○藏田分科会長
これは基本的に単純に入札ですか。
○学校教育指導課
入札です。
○藏田分科会長
普通の指名競争入札という感じですか。
○学校教育指導課
そうです。
○藏田分科会長
何社ぐらい応札されて、どれくらいの落札率ですか。
○学校教育指導課
金額によって違うのですけれども、5年の長期継続契約を行っていますけれども、全校
まとめてというのはなかなか、数校ずつ古くからやっていたものですから、リース替えの
時期になったときになるべくまとまってリース契約ができるように、延ばせるところは再
リースで延ばして、なるべく多くの学校を一遍にやったほうがリースの金額が落ちてくる
というのもありますので、そういった形で進めております。
今年度については、リース切れのところもありますが、それは再リースする形で伺って
います。
70
○藏田分科会長
実際に行ってみると、たぶん契約期間、情報機器は延ばすと、その分、あとあとの後年
度分が割高になってくるとかということもたぶんあるのですね。
○学校教育指導課
そうですね。保守料等も上がってきますので、その辺のところもよく見積りをとって検
討しながら、情報担当課と相談しながら進めたいと考えております。
○藏田分科会長
わかりました。
ほか、どうぞ。
○中嶋分科会副会長
6の3の特別支援教育巡回相談事業の事業概要にある、発達障害、このごろみんな引っ
かかってくるのではないかと思うぐらい発達障害というふうになっています。ここでも発
達障害に関わる研修や啓発活動を行ったとあります。この辺のところをもう少し説明して
いただけますか。発達障害という言葉が出てきているということで、今、特徴的に発達障
害ということが注目というか、そこを掘り起こすということがかなり集中的にされている
ということですか。発達障害というのはどういうことなのか、ちょっとわからない。
○学校教育指導課
支援を必要とするお子さんすべて発達障害があるわけではないのですけれども、やはり
発達障害、情緒面での不安定さを抱えているお子さん、集団生活の中になじめないお子さ
ん、またはある特定の学習が苦手であるお子さん、注意欠陥、他動ということで、落ち着
きのないお子さん等、それは通常級の中でも数名、各クラス、どのクラスにもいるという
状況です。そういった中で、そのお子さんの支援というのを欠かせないといったところで、
各学校からも巡回相談員、臨床心理士にこちらのほうに要請がありまして、学校の中で発
達障害の理解をするための研修会等を行っている現状でございます。
○石田委員
それはなかなか明確に答えられないと思うのですけれども、軽度がついて、軽度発達障
害となると、どこでその線引きをするかが非常に難しい問題で、教室の中には大体何パー
セントかはボーダーの子どもたちがいるわけです。昔は知的障害と一発でくくっていたも
のが、今は、おっしゃったように、判定はなかなか難しいものがありまして、明確に答え
られないところがあると思います。
○稲山委員
実際に授業ができない。そういう状態になっているわけですね。
71
○学校教育指導課
一緒に個別のふれあい補助員がそばにいないと、授業を受けられないお子さんもおりま
す。ですので、医療機関で診断を受けているお子さんもいれば、そうではないかなと思わ
れるお子さんもおりますし、そういった意味できちんとした数字としてなかなか挙げても
らうことは難しいという状況がございます。
○稲山委員
全く違うことで申しわけないのですけれども、パソコン、ゲーム、携帯、これだけ普及
して、小学生も携帯は安全、親への配信のためにも持っているお子さんがいらっしゃると
思いますけれども、学校としては、今、どんな状況になっているのか、教えていただきた
いと思います。持ち込み可なのでしょうか。休み時間でもゲームをやっているとか、その
辺、ちょっと教えていただけますか。
○学校教育指導課
携帯はもちろん持ち込み禁止でございます。学校は小学校も中学校も持ってきてはいけ
ないということになっております。
○稲山委員
ゲームとか。
○学校教育指導課
ゲームももちろんそうですね。学習に必要のないものは持ってこない、これが原則です
ので、禁止しております。
○藏田分科会長
6の1の学校訪問を含めて、かなり指導とか質的な向上に向けての支援をしていて、回
数も増えているということですが、これはほかの課でも同じような質問をしましたが、こ
れは、研修会をやった回数しか測れないものですか。例えば、具体的にそういうふうにや
って、たぶんPDCAでやるとすれば、こういう計画というか、こういうふうに相談をし
ました。それに対してそれを試してみて、こうでしたという報告までもらって、それを全
庁、もしくは他の地域を含めて共有していくというのが普通なんじゃないかなと。そうす
ると、たぶん研修会をやりましたというよりも、その研修会でやった成果がこういう形で
実現をされて効果が、とかというようなことを成果の指標として挙げられるほうが適切な
んじゃないかなと思いますが、そこら辺はどうでしょうか。
○学校教育指導課
本当にそうなるのが一番いいのかなと思いますが、質的なものを出していく難しさは感
じております。ただ、実際、訪問をしていろいろ指導して、支援をして、またしばらくし
まして訪問したときに、その先生の授業がよくなっていたり、支援を必要とするお子さん
が落ち着いていたりとか、そういったことについては把握することができますので、そう
72
いった形で、支援ができたな、学校も頑張っているなというようなところで、こちらは質
的なものとして把握するしかないかなと思います。それを数字とか何かしようとする出し
方の難しさが正直言ってあるかなと思います。
○藏田分科会長
別に数字にというか、そういう記録を残していくということが、個別の先生方の指導は、
1回だけ個別かもしれないです。それは他の学校の同じような教科なり、同じような状況
に立ち至ったような状況に、例えばそれもちゃんと学校教育指導課でしっかりとアーカイ
ブしておいて、そういうものをちゃんとケースとして出せるようにしておくとかというよ
うなことは、質的なものだからそういう、それはそういう形でドキュメンテーション、文
書にすると、例えば、ケースシートとしてまとめていって、それを蓄積していくと。そう
すると、いろいろな意味で数としてのストックなんかも出てくるでしょうし、そこら辺は、
インプットで、これまでやりましたというのは、それはそれでいいと思うのですが、もう
少し業務としてほかの市民の方や、他の応用可能性で考えると、そこら辺まで考えて整理
されたほうが、同じ仕事をされるのであれば効率的かなというか、効果的かなと思います。
○中嶋分科会副会長
効率でいくかどうかというのはあるんじゃないですか。
○藏田分科会長
でなくて、それは、要は一回やったものを使い切りにしたら無駄ですよね。
○中嶋分科会副会長
ある面無駄だけれども、でも、こういうのは行きつ戻りつするので、それを単純に積み
重ねていって、そこでというのはかなり難しいことじゃないかと思います。
○学校教育指導課
個々の学校の対応だけではなくて、それをもとに研究推進担当者を集めた研修をして、
情報交換を行っております。その中で他の学校から学ぶものというのはたくさんございま
す。そういったものは年間何回か持っております。そこを充実させていきたいと思ってお
ります。ありがとうございます。
○藏田分科会長
ありがとうございました。
施策目標5(社会教育課)
○社会教育課
社会教育課、公民館を含む社会教育課でございます。よろしくお願いいたします。
施策評価シートの最初のページからお話をさせていただきます。
73
達成方針等々がこちらに書かれているため、省略させていただきます。
配置の状況も省略させていただきます。
施 策 推 進 コ ス ト で す け れ ど も 、 下 の グ ラ フ と あ わ せ て 見 て い た だ き ま す と 、 24 年 、 25
年から上がっているかと思いますが、24 年度から再任用職員が2人増え、その関係で人件
費については少し上がっております。
それから、事業のコストにつきましては、文化資料館の基本構想の策定や下寺尾遺跡群
の公有地化という部分で予算を第1次実施計画で計上しておりましたので、その経費がこ
こで入ってきております。実際には、おそらくもう少し先送りになるということで、これ
が執行されることはないのかなというふうには考えております。
2ページの、施策目標の達成状況ということですけれども、1点は、公民館などの主催
事業の参加者数ということで、当初 25 年度の目標値を4万 5,500 人ということで設定いた
しました。けれども、平成 22 年度でこの参加者数は達成いたしまして、以降、23 年度も
順調にそういった事業に参加してくださる方々が増えてきております。24 年度、25 年度も
この状況で多くの方に社会教育関係の事業に参加していただきたいと考えております。
その下にあります文化財の指定件数につきましては、今まで 39 件ということで、25 年
度の目標値は 41 件、2件分を増やすということだったのですけれども、今年度に教育委員
会のほうに諮りまして、文化財保護審議会から今回答申を受けました。先日の教育委員会
でその報告をさせていただいたところです。
2件の内訳といたしましては、1つは堤貝塚から出土した縄文土器が1点、柳島にござ
います藤間柳庵の敷地、藤間家の敷地一帯を史跡として指定をするということで、この2
件が確定しております。
次に、3ページの6番になりますが、重点的に取り組む事務事業といたしまして5つの
項目を挙げさせていただきました。ちがさき丸ごとふるさと発見博物館事業、下寺尾遺跡
群保存整備事業、文化資料館の移転整備及び周辺地整備事業、人材育成及び研修の充実、
子育て支援事業ということでございます。
丸ごと博物館といいますのは、茅ヶ崎市内全域を壁も屋根もない博物館と見立てて、人
や産業、文化財など、あらゆる都市資源を発掘し、それを市民に公開し、そして市民もま
たそれをきっかけに茅ヶ崎をより一層興味を持って好きになっていくと、そういった事業
を続けていくというものでございます。
人材育成と研修の充実につきましては、職員の、特に公民館、青少年会館等々に関わる
正規職員以外に社会教育嘱託員等に研修を受けていただき、その研修の成果を実際の事業
の組み立てに生かしていただくということで、人を育成していくというための研修事業で
ございます。
7番でございますが、指標の進捗状況につきましては、先ほど申し上げました2点ござ
いますように、おおむね達成できたのではないかと考えております。
また、②にございますこれまでの取り組みと成果というところでございますが、現在の
社会教育課は、平成 22 年度に生涯学習と社会教育の果たすべき役割というところで分けま
して、生涯学習と社会教育。社会教育が取り組んできたところですけれども、家庭教育、
幼児期の教育の支援、地域の教育力の向上、現代的課題や地域課題の学習機会の提供、地
域の学習拠点としての公民館の充実などで、特に公民館においては、子どもたちの放課後
74
の居場所づくり、子育て支援などを重視して取り組んできたところでございます。
取り組みの中では、公民館利用団体の協力により、子どもたちに学習の場を公開するこ
とで日常の活動の成果を地域に還元するという成果も上がってきております。
また、社会教育課では、これらの事業に携わる職員や、先ほど申し上げましたような社
会教育嘱託員の資質の向上等を目的に、研修会などに通じた人材育成などを行ってまいり
ました。
文化財の保護活用につきましては、重点事務事業を中心に、さまざまな事業を展開して
きたところでございます。
これらの活動により、多くの市民の参加や協力をするという意識の高まりが増してきて
いると考えております。
それから、③の課題認識と解決への方策でございますが、地域の学習拠点として、地域
の人々や団体、施設などが連携協力できるようなコーディネーターとしての役割を担うこ
とが必要と感じております。また、職員の資質、能力の向上のための研修の機会、そして
その内容を充実させるため、社会教育主事会などを通じて、社会教育そのもののあり方を
常に念頭に置いて事業を展開していくことが求められております。こうした課題について
は、これまでの取り組みと同様、解決に向けた事業を行ってまいりたいと思っております。
文化財保護につきましては、下寺尾遺跡群に関する国や県との協議、国の史跡指定に向
けた取り組み、文化資料館の移転や周辺整備に関する事業、丸ごとふるさと発見博物館事
業など、庁内を横断的に連携して取り組んでいかなければならないと考えております。
特に市民の理解と協力を得なければ進めることが困難な、先ほど申し上げましたような
公有地化等に関する事業については、十分な調整をしながら慎重に行っていきたいと考え
ております。
丸ごとふるさと発見博物館事業につきましては、市民との協働を基本に事業を展開して
いき、将来的にはNPO法人化を目指していこうと考えております。
最後に、④の議会からの要望事項等ですけれども、ここにかなりたくさんのご質問をい
ただいておりますが、これらの事業について、多岐にわたるご質問については、その都度
真摯に答弁させていただいております。ある程度のものについて実現化できていると考え
ております。
説明は以上でございます。
○藏田分科会長
結構です。
○事務局
質疑に入っていただいて結構です。
○藏田分科会長
では、ご質問をお願いします。
○中嶋分科会副会長
75
しばらく社会教育から離れていたので、だいぶ様変わりしたかなと思いますが、つまり、
生涯学習と社会教育とに分かれているが、もともと社会教育が生涯学習と社会教育に分か
れて、だけれども、学習の場所としては公民館が主になっていると認識していいですか。
あとは、文化事業みたいなところで、遺跡とかそういうことをカバーしていらっしゃいま
すけれども、教育という側面からいきますと。
○社会教育課
公民館につきましても、従来、社会教育が担ってきた役割を果たす場所として、まずは
第一義的にそれを。
○中嶋分科会副会長
行っていると。しかし、内容的には家庭教育とかのほうに、5番目のところにあるよう
に、子育て、家庭教育支援事業というところがメインではないんだけれども、取り組むべ
き事業として行っていると。
○社会教育課
1つは、教育基本計画の中に家庭教育の力をつけていただくために、社会教育の側面か
らの支援を行っていくという部分がありまして、実際の講座等を、家庭教育支援事業とし
て公民館の場で実際に事業を行うというようなことをやっています。
○中嶋分科会副会長
では、活動が多面的になったということですね。
○社会教育課
現代的な課題も社会的ニーズとしてかなり多く、多面的になっているのでそれに対応す
るということかと思います。
○中嶋分科会副会長
わかりました。
○稲山委員
6番の下寺尾遺跡群保存整備事業について、遺跡が重要だということですけれども、す
みません、私は個人的に見たこともありませんので、知識は全くないのですが、第三者の
機関、文化庁とかにもご相談されているので、重要な所という評価をされていると思いま
すけれども、第三者の重要度の評価があって、残すという理解でいるのですが、そういう
ことでよろしゅうございますか。
○社会教育課
はい。来年度、国の史跡指定を目指して、今年度は報告書を提出するという、申請に向
けた手続を今進めているところです。
76
○稲山委員
予算が2億 5,500 万。
○社会教育課
これは、主に先ほどの公有地化という部分です。
○稲山委員
金額が大きいものはね。
○社会教育課
実際には、たぶん第1次実施計画に載せたような進捗では、公有地化というのは、もう
少し財政的な面から先送りになるという可能性が非常に高いと思います。
○稲山委員
将来的にはこういうところも学術研究終了あるいは並行しながら、民間の市民に開放さ
れて、そういうところが見学できるような場になるのだろうという理解でよろしいですか。
○社会教育課
そういったものを希望しております。
○石田委員
具体的なことでお伺いしたいのですが、今、質問があった、下寺尾の遺跡群については
県立の北陵高校のグラウンドとかあの辺のことですよね。
○社会教育課
そうです。
○石田委員
市としては、県とか国の問題にもなっているのでしょうが、将来的にはああいう遺跡の
場所というのはどのようになるのですか。
○社会教育課
今は、茅ヶ崎北陵高校の校舎がありまして、その下に昔の役所にあたる部分が残ってい
ます。県は、できれば、そこの上に高校をもう一度建て直したいという希望があります。
実際に建てられるかどうかはこれから検証していくという部分ですけれども、もし建った
場合には、次の建て替えまで保存という形になるかと思います。下寺尾遺跡群は、そこの
部分と、もう少し南に下って七堂伽藍というお寺のあった部分があります。それらを全部
総称して、下寺尾遺跡群と言うのですけれども、そこの部分というのは、先ほど少しお話
した、弥生時代の集落の跡もあり、かなりいろいろな時代を経た遺跡が残っているもので、
77
できれば、担当課としては、それを市民の方にできるだけ公開して、遺跡そのものは、こ
う言っては口幅ったいのですけれども、九州にある吉野ヶ里遺跡ほど、規模は大きくない
ですけれども、それだけのものが狭い所に詰まったものがあの場所に眠っていますので、
東の吉野ヶ里と言われるような、関東の中でも自慢できるようなものになるかと思うので、
そういった活用ができればと考えています。ただ、高校建設のこともあり、すぐに活用と
いうことは難しいのかなと思います。
○石田委員
もう一つだけすみません。非常に細かい所で、5番の施策目標の達成状況の数字をもう
一度教えてください。下の他市との比較の数字というのは何でしたか。
○藏田分科会長
5番の1番の指標ですね。主催事業の参加者数です。
○社会教育課
他市との比較ですね。公民館等々の主催事業の参加者数のほうでよろしいですか。
○石田委員
純粋に人の数ですね。これは藤沢市あたりと相当の違いがあるというのは、市の規模の
問題ですか。
○社会教育課
そうですね。建物そのものも、茅ヶ崎の場合に公民館が5館、青少年会館などが2館あ
りますが、公民館に限って言いますと、茅ヶ崎市が5館に対して藤沢市は 13 館ございます。
平塚市については地区館が 25 館、それから、中央公民館としてのものが1つ位置づけられ
ています。他市はだいぶ建物そのものが多いので、事業数も多いということになろうかと
思います。
○石田委員
わかりました。
○藏田分科会長
この利用者数、参加者数の実人数というのは把握されていらっしゃいますか。公民館だ
と地域的な偏りがあるので、多くの方が重なって参加されていて、4万 7,051 人というの
が実際に受益している市民の範囲が限られているのではないかということを考えられるの
ですけれども、実際、実人数としては、あまねく広く市民が社会教育の恩恵にあずかって
いるという形の何らかの数字は押さえていますか。
○社会教育課
これは延べ人数なので、一つ一つの事業について、参加者数等は全部それぞれの公民館
78
で把握しております。
○藏田分科会長
ではないです。実人数として、頭数として、利用者の偏りはないですか。参加者の偏り
はございませんか。同じような方が何回もいらっしゃっているのではないかなと。多くの
場合、高齢者の方とか、地域の方々、利用団体の方々が、要は既得権益化しているという
んですか、比較的かたまった利用者が利用されている可能性があるのではないかなという
のは、他の市などでもよく問題になるものですから、茅ヶ崎市さんの場合はどうかなとい
うことです。
○社会教育課
実人数は把握していないですが、公民館の場合、地域に根ざした部分が多いので、重複
していろいろな所に行っているということは、あまり考えられないと思います。ですから、
実人数もこのくらいではないかなと考えます。
○藏田分科会長
同じ館で5館の中で何回も事業をやられるわけですね。1年に何回か事業をされたりす
るときに、同じようなメンバーが毎回ほぼ固定客で決まっているようなところがたぶんあ
るのではないかなと逆に思うのですよ。いかがですか。
○社会教育課
例えば1つの事業で何回かシリーズになっていたりすると、同じ方が参加する可能性は
あります。子育てから、子ども向けから大人向けから、非常に多岐にわたった事業を展開
しておりますので。
月1回、定期的に 12 回やるようなものがあります。例えば、乳幼児親子の広場ですと、
ある程度同じ方もみえます。
○藏田分科会長
ほぼ重なりますね。
○社会教育課
確かにそういうことはあるかと思います。
○藏田分科会長
ただ、そういうシリーズで高齢者は高齢者、若者は若者でという、シリーズでとかを考
えると、ダブルカウント、トリプルカウントということになっているということはあるわ
けですね。
○社会教育課
その可能性はあります。
79
○藏田分科会長
あと、もう一つ、8番の事業の一覧の支出の状況を見ているのですけれども、これは、
各館の公民館の業務管理というのは、業務委託でやっていらっしゃるのでしょうか。各そ
れぞれ 700 万とか 300 万とか 200 万とか。
○社会教育課
清掃などです。
○藏田分科会長
いわゆる維持管理ということ。窓口とかもお願いしているのですか。
○社会教育課
窓口は職員がやっております。施設の維持管理については主に業者に委託しています。
○藏田分科会長
これは、全部それぞれの館ごとに別発注でやっていらっしゃるのですか。
○社会教育課
契約は今年度から改めまして、まとめて発注しております。
○藏田分科会長
まとめたことでコスト削減効果はありましたか。それまで別々にやっていたものに比べ
ると。
○社会教育課
ございました。
○藏田分科会長
どれくらいありましたか。
○社会教育課
130 万円です。警備の委託とか、キュービクルと言って電気工作物とか、防火用設備と
か、自動ドアの主点検、あと、清掃ですね。この辺は、清掃は除いて、今まで5館別々に
発注していたのを、1館で統一的にやろうということでやりました。133 万円ぐらい減額
されたことになります。あと、事務として契約が1館で済むので、その辺も軽減されまし
た。
○藏田分科会長
じゃ、この予算上の数字は、一括で発注されたものをそれぞれに割り振っているという
80
ことで理解してよろしいですね。
○社会教育課
はい。
○藏田分科会長
あと、もう一つ、各館のそれぞれに社会教育嘱託員の処遇改善の 500 万とかという数字
が積んであるのですが、これはどういった趣旨でしょうか。
○社会教育課
実際には嘱託員の報酬の金額です。
○藏田分科会長
報酬なのですか。報酬自体は普通に日額 8,500 円とかという。
○社会教育課
従前から、嘱託員の処遇を改善するため、報酬を見直した後の額が載っており、それを
支払っているということです。
○藏田分科会長
具体的には日額 8,500 円を幾らに見直されたのですか。
○社会教育課
従前のものから見直し、8,500 円になったということです。
○社会教育課
月額8万 5,000 円から日額 8,500 円になりました。全体の日数を増やしました。今まで
は4人で1人当たり 156 日だったのを、今年度からは 182 日が3人と 152 日が1人という、
全体的には日にちを増やしたということです。
○藏田分科会長
わかりました。
公民館は、指定管理とか市民協働でやっていらっしゃる事例も他市ではいろいろありま
すけれども、そういうことはお考えになられましたか。
○社会教育課
指定管理については、何年か前にそういった検討をしました。
○社会教育課
市のほうから指定管理について提案があったのですが、各公民館に運営審議会がござい
81
まして、そちらのほうで検討したところ、指定管理については反対があり、そういったこ
とを受けて、直営を堅持したという経過がございます。
○藏田分科会長
その反対された理由というのはどういうところにあるのですか。
○社会教育課
利用者懇談会からの要望も出ていますね。陳情が出ました。
○藏田分科会長
職員の方が張りつきで、その方々に研修までしてということになると、そういう意味で
は手厚くやっていらっしゃるということになると思うのですけれども、それの効果の部分
というところと、あと、それに対する費用とのバランスの話だと思うので、反対された声
というのはどこら辺に理由があるのかなということにちょっと興味があるのですが。単純
に行政の方がやるから安心だとかというような話ではないですよね。何ですかね。
○社会教育課
社会教育としての機能を残すといいますか、職員が実際に携わることで、生涯学習であ
れば、ある程度そういった指定管理的なものは可能なのかなと考えるのですけれども、他
市はそういう形でやっているところもあるのですけれども、茅ヶ崎は、従来からの茅ヶ崎
の社会教育を維持するため直営を堅持したという。
○中嶋分科会副会長
私が言ってもいいですか?
○社会教育課
お願いします。
○中嶋分科会副会長
茅ヶ崎は住民運動の中から、社会教育を形成して、1館1館、住民運動の中で5館が形
成されてきて、今、藏田さんがおっしゃったような公民館のあり方と違うといいますか、
住民自治というところに立った社会教育という観点から、住民の中でつくってきている。
それが指定管理者という外部からの、すごく大雑把に言っているから、実際にやってきた
方たちに、こんな言い方をすると怒られてしまうと思いますが、簡単に言えば、指定管理
者制度だと住民自治ということにのっとった地域における社会教育のあり方ということが
ちゃんと守られるかどうかという実質的な市民運動の実態があるので、その中で指定管理
者制度というのをちゃんと社会教育機能を残していった公民館というところで反対された
のだと思います。
○藏田分科会長
82
たぶん他市の事例を含めて、単純に民間事業者にいい指定管理に投げていくだけでなく
て、地域の団体さん、NPOさん、まさに住民自治そのものをやっていくに当たって、館
の運営そのものもまさに地域の方々が担っていっている事例も数多くありますので、含め
て、住民自治ということをさらに進めていく意味でも、かつコストをいかに下げていくの
かというか、効率的にやっていくのかといったときに、職員の方が、これは方法論で考え
方ですけれども、職員の方がやられる安心感もあるでしょうし、逆に住民の方自身が仲間
同士でやることの中でのきめ細やかさというところもあろうかと思いますので。
○中嶋分科会副会長
たぶん茅ヶ崎は、社会教育主事の初期の方たちが一緒に住民自治とともに、市民運動と
ともに両方でつくってきたというすごい伝統があるので、それは、日本全体の中でもすご
く評価されてきているあり方なので、おっしゃる意味はよくわかりますけれども、そう簡
単に、やってきた方たちが納得するとは思えません。だから、もちろん公民連携のコスト
の削減とかいろいろなことはありうるとは思いますけれども、たぶんそう簡単に説得でき
ないと思います。
○藏田分科会長
一応そういうことも事業評価の中の視点としては検討されているかどうかということは、
議論をさせていただく必要があるかなと思ったので。
○社会教育課
指定管理ではしないと当時決まったときに、正職員を1人引き上げて社会教育嘱託員と
いう方を入れていくという制度に変えたんですね。現在は、職員2人、再任用職員が1人、
社会教育嘱託員が4人、交代でという形で出ております。その社会教育嘱託員の方々に、
今、中嶋さんがおっしゃってくださった茅ヶ崎の伝統ある公民館のあり方等々を学んでい
ただきながら、地域の人たちに還元していくというための、処遇改善も必要ですけれども、
研修もしながら、力量を高めていくというようなことを今行っているというところです。
○藏田分科会長
わかりました。
○稲山委員
2つありまして、1つは、だぶるかもしれませんが、今、公民館といわゆる住民の自治
会館というのがありますね。小和田。
○社会教育課
コミュニティセンターですか。
○稲山委員
コミュニティセンターですか、自治会館。私は中海岸自治会館という会館があるんです
83
けれども、例えば小和田自治会館ですとか、同じようなものが、目的は違うと思いますが、
公民館があり、自治会館もあるという場所がございますか。
○社会教育課
今は、自治会館はもう、おそらくそれぞれの自治会がお持ちになっている、地域で所有
しているという形に変わってきていると思います。今、公民館のほかに各地域にコミュニ
ティセンターが建設されておりまして、中海岸にも今回できましたね。そことのすみ分け
はきっちりされているかと思います。
○稲山委員
もう一つすみません。文化資料館の意見でございますけれども、これはお願いも入って
いるのですけれども、移転後、どういうふうにご使用されるか伺いたいのと、売却をもし
される場合には、細かな関与も難しいと思いますけれども、ある程度景観に沿った住環境
を市としても業者に強く言っていただきたいと思います。でないと、色がめちゃくちゃな
家で、住み着くのはサーファー。サーファーは決して悪くないですけれども、そういうミ
ニ開発がされたり、出てきていますので。最低の敷地は、今、規制をつくっていただきま
したけれども、もうちょっと質の高い住環境をつくるように、売却される場合にはご指導
いただきたい。
○社会教育課
そこはたぶん公共施設整備・再編計画の中で決められていきますが、これから先文化資
料館の移転後の跡地がどういうふうになるのかというのは、まだ私たちもわかっておりま
せん。
○稲山委員
福祉会館も何かしているという話も聞いていますけれども、あそこはかなり敷地がある
ので。
○藏田分科会長
ありがとうございました。
施策目標6(青少年課)
○青少年課
青少年課です。よろしくお願いいたします。
それでは、施策シートについてご説明いたします。
課かいの目標は「思いやりの心とたくましく生きぬく力を育てる」です。
84
1の目標体系での位置づけにおける施策の方向性の一つは、青少年育成の推進、2つ目
は、子どもたちの居場所づくりです。
施策目標の達成方針は5つです。1つ目が、平成 16 年に制定した「子どもの安全を守る
都市宣言」に基づき、子どもの安全を守るキャンペーンをはじめ、インターネット上の青
少年への有害情報監視業務です。2つ目は、子どもたちの居場所づくりのため、市内に 21
カ所ある青少年広場の計画的な改修整備と、新規広場設置のための情報収集です。3つ目
は、現在、19 校中 17 校で実施している小学校ふれあいプラザ事業を全校に開設し、子ど
もたちに放課後の安全な居場所や遊び場を提供していくことです。4つ目は、青少年の多
様な学習体験を推進し、市内に2館ある青少年会館の事業を充実させることです。最後に
5つ目は、県藤沢土木事務所汐見台庁舎内の中のなぎさギャラリーにある宇宙飛行士展示
コーナーを基盤に宇宙教室を開催し、茅ヶ崎ゆかりの宇宙飛行士、野口聡一さん、土井隆
雄さんなどの宇宙での活動を紹介するとともに、宇宙に関するさまざまな教室を開催する
ことで、子どもたちに夢や希望を与えていくことです。
続きまして、職員の配置状況をご説明いたします。
青少年課は、本課と2つの青少年会館で構成されておりまして、今年3月末の職員数は
合計 12 名。常勤は 10 名、再任用2名、臨時職員 23 名、その他職員が9名となっておりま
す。
4の施策推進コストにつきましては、22 年度に国県支出金が約 3,800 万と突出しており
ますのは、地域活性化きめ細やかな臨時交付金事務事業として 3,381 万円が国から交付さ
れ、5カ所の青少年広場を整備することができたためです。
次ページ、5の施策目標の達成状況についてご説明いたします。
№1の小学校ふれあいプラザ事業の利用者数は、23 年度は2万 2,688 人でしたが、22
年度の2万 3,796 人に比べ減っているのは、年度初めの東日本大震災の影響があ ったもの
と思われます。
№2の小学校ふれあいプラザ事業の開設校数につきましては、平成 14 年度より開始いた
しましたが、23 年度は3月に汐見台小学校に「プラザしおみだい」が開設され、17 校とな
りました。
24 年度は、残る梅田小学校と香川小学校に開設するため、現在、準備作業に入っており
ます。
№3の青少年会館2館の利用者数につきましては、やはり 22 年度は東日本大震災の影響
で減少しました。23 年度は、年度当初に計画停電のあおりを受けましたが、それ以降は復
調の兆しがあります。
次ページにいきまして、6の施策目標のための重点的に取り組む事務事業の状況につき
ましては、1の小学校ふれあいプラザ事業につきましては、各運営委員会に委託し、学校、
地域、保護者などが連携して事業を進めます。また、体育館から校庭などへと使用可能な
施設の拡大を含め、伝承遊び等を取り入れた事務事業を図ります。さらに、プラザ事業未
開設校に開設するとともに、小学校ふれあいプラザ運営委員会において、プラザ事業の充
実を図り、児童クラブとの連携も調整してまいります。
2の子どもたちの安全を守る都市の推進につきましては、犯罪や事故等から子どもを守
り、安全な社会環境の推進を図るため、青少年育成団体をはじめ、各地域や学校と連携し
85
てまいります。また、子どもの安全を守るキャンペーンを中心とした全庁的な啓発活動や、
インターネット上の青少年に対する有害情報の監視業務を実施します。
3、4の2つの青少年会館の主催事業につきましては、特に中学生以上の青少年を対象
とした講座を充実させてまいります。
5の海岸青少年会館のはまかぜコンサートと海青祭につきましては、県立の青少年時代
からの伝統である音楽事業を中心に、利用者の交流を図ってまいります。
続きまして、7の施策目標に向けた取り組みの評価をご説明いたします。
1の施策目標達成に向けた進捗状況は、「順調」となっております。
2のこれまでの取り組みと成果につきましては、小学校ふれあいプラザ事業につきまし
ては、平成 14 年度に放課後等において、児童に安心・安全な遊び場を提供するため、市の
委託業務として2校で開始しました。その後、平成 19 年度から始まった国の「放課後子ど
も教室推進事業」に位置づけ、児童クラブとの連携を図る中で事業を実施しております。
この事業につきましては、学校・保護者・地域の方々で組織された運営委員会により小学
校ごとに実施されており、23 年度には新たに汐見台小学校に開設し、現在、19 校中 17 校
で実施中であり、季節に合わせたイベントやミニスポーツ教室等も取り入れる中で、放課
後の安全な遊び場として定着してきています。また、児童クラブとプラザの連携につきま
しては、児童クラブを利用している児童がよりプラザ事業に参加しやすい環境を整えてい
くため、小学校ふれあいプラザ運営委員会において協議を重ね、23 年度までに3校におい
て具体的な方策により、一部参加しやすくなりました。
子どもたちの安全を守る都市の推進については、以前より地域の方々のご協力により、
子どもの安全を守る取り組みを行ってまいりました。また、社会の情報化が急速に進み、
インターネットに係る犯罪、事故、いじめ等に巻き込まれる状況が発生しておりまして、
平成 21 年度から、インターネット有害情報から児童・生徒を守るため、緊急雇用創出事業
臨時特例基金を活用することによって、インターネット有害情報監視業務を実施しており
ます。月、約 5,000 件の検索の中から緊急性のある事案、個人情報に係る重要な案件につ
きましては、即時、学校教育指導課と連携いたしまして、サイト管理者へのデータ削除依
頼や学校現場での未然な事故防止につなげるなど、大きな役割を担っております。
青少年会館、海岸青少年会館の主催事業の開催につきましては、青少年事業、子ども事
業、親子事業、交流事業、共催事業、施設開放事業などを実施することによって、青少年
の自立した学び、友達づくり、生きるための力や社会性を養うための居場所づくりを推進
しております。
3の課題認識と解決への方策につきましては、小学校ふれあいプラザ事業につきまして
は、23 年度までに全校開設をめどに取り組んでいましたが、小和田小学校と香川小学校が
未開設のため、それぞれの学校・保護者・地域関係者と協議を進め、24 年度中に設置する
予定です。既存の各プラザ運営委員会については、安全管理員の十分な確保などができな
いところもあり、24 年度からは新たに学習アドバイザーの予算を確保しております。
インターネットの有害情報の監視業務につきましては、緊急雇用創出事業として実施し
てまいりましたが、24 年度で補助が終了します。しかしながら、児童・生徒等の「個人へ
の誹謗中傷」「自殺等、命に係ること」「犯罪に係ること」等を含む書き込みの件数は、毎
月 50 件から 150 件にものぼり、適切な対応が今後も継続的に必要です。青少年問題協議会
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においても、子どもの安全を守る施策において重要な取り組みであると認識されており、
そのため、25 年度以降も継続していく必要がございます。
しり切れとんぼになって申しわけございません。
○藏田分科会長
基本的に書いてあることを読まれていたので、続きで見ていただければということです。
では、質問をよろしくお願いします。
○中嶋分科会副会長
7の3の課題認識と解決の方法に「新たに学習アドバイザーの予算を確保し」とありま
すが、学習アドバイザーというのは、どういう資格でしょうか。
○青少年課
小学校ふれあいプラザの学習アドバイザーについては、小学校ふれあいプラザのもとも
との委託事業の中には、子どもの見守りをする方の謝礼の部分があるのですが、見守るだ
けではなくて、例えば、伝承遊びの指導ができる方ですとか、読み聞かせですとか、そう
いった地域の中でそのような能力を持っていらっしゃる方に講師役として来ていただいて、
その方に一部の謝礼をお支払いするという予算になります。事業をより充実させたいとい
うことでそういう予算を組んでおります。
○藏田分科会長
学習アドバイザー自体は、何か教員の資格とか、そういうことはあるのですか。
○青少年課
特に資格的なところは定めていないです。
○中嶋分科会副会長
公民館とかいろいろなところで子どものために読み聞かせをしている方がいらっしゃる
じゃないですか。そういう方たちの中からなっていただくという感じなのでしょうか。
○青少年課
そうですね。基本的には、小学校ごとに運営委員会をつくっていただきまして、その運
営委員会の役員で普段運営をしていただいているのですが、一つはそういう地域の運営委
員が、身近なそれぞれの地域の中で活動されている方に直接交渉するという形です。
○中嶋分科会副会長
交渉して。
○青少年課
そうです。
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○藏田分科会長
ほかにございますか。
○稲山委員
6番の2に「子どもたちの安全を守る都市の推進」という事務事業がありますが、例え
ば、茅ヶ崎小学校の前を私はよく通るのですが、通学時間はボランティアで旗振りをやっ
ている方がいらして、安全を確保されていると思うのですけれども、これは提案ですけれ
ども、横断歩道の前にちょっと盛り上がりをつくる。外国ではもっとしっかりとあるので
すけれども、日本では甘いですね。めったにないです。車がパッと通ってもあまり衝撃が
なくできますね。もっと完全に止まって、乗り越えるようにすると、それを無視して通過
するというのはかなりの衝撃になります。
○青少年課
バンプするような形で。
○稲山委員
子どもの命を守ることはできると思います。もっとあれをつけるべきではないかなと思
っているのですが。
○青少年課
視覚的に、道があたかも狭くなっているように見せたり今、委員さんがおっしゃいまし
たように、バンプでスピードを出せない状況にするということにつきましては、通学路の
問題などがございますので、学務課や道路管理課などと連携しながら、そういった方策に
ついて取り組んでいきたいと思っております。
○稲山委員
あれを一つつくるだけでそんなに大きな費用はかからないと思います。
○青少年課
数年前から、特に子どもの安全、交通安全について、もちろん安全対策課が主管ですが、
青少年課、学務課、道路管理課、そういう関係課が集まりまして、月1回ほど会合がある
のですが、その中で実際に、来月は何々小学校の前の道が最近危ないので、実際に現地へ
視察に行って、警察の方も来ていただいて、ここはこうしたほうがいいかな、安全ミラー
はここに付けたほうがいいかなというような交通安全対策推進会議があります。その中で
安全に係る会議は持っております。そこで警察の方も来ていただいているので、信号機を
ここにつけたいという要望ですとか、総合的な部分の話し合いはそういう会議で行っては
います。
○稲山委員
88
最近、暴走する人が増えていますので、そういうものも最小限に抑えるために、今おっ
しゃっていたような盛り上がりは効果があるんですね。ぜひ。
○石田委員
1つ伺いたいのですけれども、インターネットの有害情報監視業務というのは、勤務時
間内、交代でずっと監視するわけですか。
○青少年課
専門の方を2名雇用しておりまして、朝から夕方まで8時間、1人はインターネットで
パソコンですね。1人は携帯電話でずっと検索をかけています。四六時中はできないので
すが、昼間の時間帯に、市内の小学校とか中学校とかそういうところから子どもたちが発
信してくる情報、例えば、ここに集まって、今日は打ち上げをやろうとか、例えば友達の
だれだれちゃんのことを誹謗するとかといった情報がわかりますので、その場合はすぐに。
○中嶋分科会副会長
それをキャッチするわけですか。
○青少年課
そうですね。未然に事件にならない、事故にならないように監視をしております。
○青少年課
臨時職員で、特に、もともと専門の方ではないです。ただ、募集をするときに、こうい
う業務で、普段インターネットを扱っているとか、多少パソコンも手慣れている方という
条件で募集をしまして、それで臨時職員という立場で仕事に当たっていただいています。
○石田委員
お2人。
○青少年課
2人です。1人が月 15 日で、お2人。ですから、日にちで合計しますと月 30 日。
○中嶋分科会副会長
未然に防ぐみたいな効果はかなりあるわけですか。
○青少年課
例えば、自殺をほのめかすとか、ここに集まって、ある中学校に果たし合いじゃないで
すけれども、そういうものは学校に連絡をとりまして、未然に防いだりしています。
○石田委員
ごめんなさい、ちょっと立ち入りますけれども、携帯電話での交信なんかもキャッチで
89
きるのですか。
○青少年課
通話ではなくて。
○藏田委員
掲示板とか。書き込み掲示板。
○中嶋分科会副会長
掲示を常にチェックしていくということですね。
○青少年課
そうですね。
○藏田分科会長
裏サイトもある。
○中嶋分科会副会長
みんなそんなことやっているのですか。
○石田委員
あまりそういう事情に詳しくないですが、まさかメールは見られないですよね。
○青少年課
そういった個人情報ではないですね。子どもたちが発信しているものです。
○青少年課
ブログですとか。
○中嶋分科会副会長
書き込み掲示板みたいなところをチェックして、その兆候があれば。
○青少年課
あと、今、無料でできるゲームがあるのですが、そこが。
○藏田分科会長
集まり場になっている。
○青少年課
そうです。そこでもコミュニティサイトじゃないですけれども、そういう場になるので
90
すね。そこから割合友達になるというか。
○藏田分科会長
そういうところに入っていったりするわけですか。
○青少年課
そうです。
○稲山委員
そうすると、先ほどの別の課で、学校には携帯、パソコン、持ち込み、ゲーム禁止と聞
きましたが、自宅でメールなりをやっているわけですね。
○藏田分科会長
実際は持っているのではないですか。
○中嶋分科会副会長
持っていればわからない。毎日チェックするわけにいかないものね。
○藏田分科会長
持っていると思います。
○稲山委員
どこかでやっているのでしょうね。
○石田委員
中学生ぐらいになったら持っているのでしょうね。
○中嶋分科会副会長
持って歩いていると思いますね。
○青少年課
昨年の 10 月ぐらいの市内のアンケートで、中学3年生の約 67%が携帯を持っていると
いうことです。
○中嶋分科会副会長
日常的に持っているということね。
○青少年課
それで、平成 23 年度から県の青少年育成条例でも条例化で必ずフィルタリングをかける
ということになっているのですが、アンケートをとってみると、フィルタリングをかけて
91
いるのは、中学3年生で 61%ぐらいということで、4割はかけていないということで、危
険なサイトに入ってしまうということで。
○藏田分科会長
青少年館と海岸青少年館と子どもの家と、もろもろ施設があると思うのですが、ここの
部分の管理は、今、直営でやっていらっしゃるのですね。
○青少年課
青少年会館2館は直営です。子どもの家は指定管理者です。
○藏田分科会長
青少年館とか海岸青少年館も指定管理というのは考えられたことはありますか。もしく
は考えたときの何か経緯があれば。
○青少年課
特に今まで指定管理していこうという話はなかったです。というのは、青少年会館の中
には公民館ですと公民館の運営審議会とかがあるのですが、青少年会館の中には特にそう
いうものがないのですね。それで、実際に直営ということなのですが、直営の中でも、平
成 19 年度から、職員数を減らすかわりに、再任用とか、社会教育嘱託員と言って一般の市
民の方を公募しまして、そういう方を4人入れています。ですから、実際のところの正規
職員は館長ともう一人だけで、3人目が再任用職員。あとの4人は、市民の方からなって
いただいている社会教育嘱託員ということです。ですから、直営という中で市民の方が入
ってきていただいているという形で、少しずつ形態は変わってきております。
○藏田分科会長
予算とか決算を見ると、それぞれの施設の、具体的に8番の施策目標達成を目指して実
施する事務事業の 22 番から 25 番に、管理業務委託というのと、その他、館の運営のため
の管理業務というので、それぞれ、例えば管理運営業務で言えば、1,500 とか 1,400 とか、
管理業務で言えば、600 とか 300 とかという数字がついているのですが、これは中身とし
ては何をやっているのでしょうか。
○青少年課
会館の管理業務委託というのは、会館の例えば清掃ですとか、いろいろ電気のメンテナ
ンスですとか、会館を維持するためにいろいろ事業者にお願いします。あと警備委託です
とか、そういったものです。それを外した会館を運営していくための費用ですね。それは、
社会教育嘱託員の報酬とか、夜間は臨時職員の方が管理をしていただいていますので、そ
ういった方の費用とか、あとは、実際に事業を推進するためのお金とか、そういうものが
入っております。
○藏田分科会長
92
ちなみに、27 番に社会教育嘱託職員の処遇改善のお金が出ているので、それは今の説明
の中には入っていないということですね。
○青少年課
そうですね。これにつきましては、公民館と同じなのですが、公民館のところでも説明
があったかと思うのですけれども、月8万 5,000 円だったものを日額 8,500 円にして、182
日を3人にして、152 日を1人にしたということで、その増えた分ですね。
○藏田分科会長
これは差額だけということなのですね。
○青少年課
それは差額だけですね。
○藏田分科会長
わかりました。
ハコモノがあると、建物の維持するにあたり、傷みなどの更新とか修繕とかというお金
というのは、あまりここに出ていないような気がするのですけれども、かかってきたりは
していませんか。
○青少年課
ハコモノについては、その他会館運営のための管理業務の中に入っております。ただし、
青少年会館、海岸青少年会館ともかなり老朽化していまして、青少年会館で 29 年目ぐらい、
海岸は 41 年ぐらいになります。傷みは、海岸のほうがひどいですけれども、そういった管
理に係るものにつきましては、枠外の経費というのがあるのですけれども、そこから館ご
とに年間 100 万円とか 80 万円とかということで、そちらのほうでやっております。
○藏田分科会長
わかりました。
もう一つ、青少年会館は、利用に当たっては団体登録をしなければいけないのですね。
○青少年課
そうです。
○藏田分科会長
これは、よくある話ですけれども、利用者が団体登録をしないと使えない利用施設とい
うのは、そういう意味で言うと、利用者が限られたり特定の受益者が偏りがちになったり
という特徴が他の自治体を含めて多いのですが、利用者ニーズはそこそこはあると思うの
ですけれども、利用者数についてはまあまあということなのかもしれないですが、そこら
辺の偏りとか、市域全体の方の利用促進とか、もしくは利用の状況というのはいかがでし
93
ょうか。どうなっていましょうか。
○青少年課
市に2館しかございませんので、市域のいろいろなところから集まってこられます。団
体登録という形をとる一つの理由としましては、青少年団体につきましては無料になって
おりますし、青少年を育成する団体につきましても無料となっております。一般団体と無
料の団体とを分ける意味でも、当初登録をしていただきまして、利用される方たちを把握
した上で無料、有料という形をとるためにやっております。ですから、申込みにつきまし
ては、随時来ていただいて申し込んでいただきますと、翌日から登録番号が設定されます
ので、それで申し込んでいただくことはできます。
○藏田分科会長
ちなみに、無料と有料の団体の数とか利用の回数とかというのはどんな数字になってい
ますか。
○青少年課
はっきりしたものは今日お持ちしていないのですけれども、有料の団体のほうにつきま
しては、数としては2館で 100 から 150 団体。200 まではいかないかなと思います。また、、
無料の一般団体につきましては、それよりも若干多い 200 程度あるのかなと思っておりま
す。
○藏田分科会長
それは、大体登録している団体がほぼ万遍なく使っている、もしくは 200 団体のうち 20
団体ぐらいが主に使っているとか、特徴はありますか。
○青少年課
何曜日の午前中とかということで定期的に利用する団体もありますが、午前中は青少年
の利用はどうしても学校があるので少なくなっています。やはり一般の団体は午前中が使
いやすいのかなと思います。ただし、一般利用団体の方たちには、活動の成果を青少年に
還元していただくということで、講師になっていただくなどの連携をとっています。
○青少年課
個人で使う開放もあります
○青少年課
個人開放というのもあって、卓球ですとか、青少年会館ですと、トレーニング室開放と
か、そういうのものやっております。
○藏田分科会長
わかりました。
94
それでは、時間になりましたので、ありがとうございました。
施策目標7(図書館)
○図書館
図 書 館 で は 、「 地 域 社 会 を 支 え る 情 報 拠 点 と し て の 機 能 を た か め る 」 を 施 策 目 標 に 取 り
組んでまいりました。
図書館は市民に身近な学習活動を支援する社会教育施設であり、図書館資料の収集・整
理及び保管、また、閲覧や貸出及び利用相談といった部分は欠かせないサービスの一つで
す。特に平成 19 年度から開始したインターネットによる貸出予約により、正確かつ迅速な
サービスを供給することが可能になっております。
また、市民の自主的な学習活動を援助するために講演会や講習会、映画会などの多様な
学習機会の提供にも努めているところです。
さらに、小さいうちから読書に親しむよう、ブックスタート事業により、保護者に対し
積極的に働きかけをしております。
3.の職員配置の状況につきましては、この表の人数だけを見ますと、かなり人がいる
ように思われるかもしれませんが、図書館職員は変則勤務となっており、実際には月曜の
休館日を除いた週6日開館のところ、一人一人の勤務は4週を通じて155時間、つまり、
1週あたり5日の割り振りとなっております。なおかつ、9時から19時まで開館するた
めに、早番と遅番勤務に分けておりますので、常にこの配置人数が勤務しているわけでは
ないこと、また、臨時職員については、雇用した延べ人数を記載することになっているた
め、このような数字となっている点につきましてご理解をお願いいたします。
なお、非常勤嘱託職員については、本館と香川分館の窓口業務を中心に、予約リクエス
ト業務や移動図書館業務の補助を行い、臨時職員については、本館、分館のほか、公民館
等に併設されている分室、移動図書館に配置され、各々の窓口業務を行っております。
4.の施策推進コストにつきましては、ここ数年、ほぼ横ばいとなっております。
次ページの5.施策目標の達成状況ですが、まず、図書館利用者数については、インタ
ーネットの予約サービスの開始により、人数としては増えている状況です。他市との比較
については、規模も違いますので、単純な比較はできないと思いますが、二つ目の指標の
市民登録率で比較すれば、他市と比べてもさほど遜色がないことがおわかりいただけると
思います。ただし、ここにも書いておりますが、将来的に人口の半分の登録を目指すとす
ると、子ども達に対してどうアプローチしていくかということが課題となっております。
次ページの6.施策目標達成のため重点的に取り組む事業では、図書館資料予約事業、
視聴覚資料事業、図書館自主事業、子ども読書活動推進事業の4つの事業を挙げておりま
すが、いずれの事業も達成率は90%を超えておりますので、施策目標達成に向けた取組
の評価については順調とさせていただきました。
また、これまでの取り組みと成果としては、インターネット予約サービス、学校図書館
との連携、視聴覚資料、特に茅ヶ崎ゆかりということを意識した映画上映会、自主事業、
95
保育園や学校への団体貸出等について書かせていただきました。
次に、今後の課題認識と解決への方策について検討するにあたり、このシート上には記
載しておりませんが、図書館の充実とは何か、図書館の持つ役割についてどう考えていく
か、先に簡単にご説明させていただきます。ICT 化の影響も考慮したなかで、一つめは本
館と香川分館、二つ目は公民館等に併設されている分室、3つ目は家庭、保育園、幼稚園、
小中学校など図書館以外の場所、大きく分けてこの3つの場が持つ役割を別々に考える必
要があると考えております。
まず、一つ目の場、本館・分館においては、生涯学習のきっかけづくりとして、単に本
を読むだけではなく、人と人とをつなぐコミュニケーションづくりの場としても意識する
必要があり、そのためには自主事業の開催も重要です。また、読書にかかわるボランティ
ア等の支援者を育てることも重要です。もちろん図書資料の収集やレファレンスといった
専門性を必要とする部分も重要な役割を持っています。2つ目の場、分室においては、イ
ンターネットによる予約サービスにより、利用者の利便性を高め利用者数を増やすという
役割があります。3つ目の場、家庭、保育園、幼稚園、小中学校など、図書館以外の場所
においては、子どもたちが集る場所へ出向くことにより、乳幼児期から読書に親しむよう、
ひいては登録者数の増加につなげるための重要な役割を持っています。今後の図書館事業
については、この3つの場が持つ役割を意識して整理をしております。
まず、図書館資料予約事業は、手軽に読みたい本を借りて読むよう、インターネットに
よる予約サービスにより、身近にある分室で資料を受け取るものですが、自宅で読みたい
本を予約して本を借りるという形態は、インターネット利用等の予約冊数の伸び率からも、
今後ますます市民に普及していくと思われます。現在、予約サービスによる受け取り場所
は 10 カ所ありますが、市民の利便性を考えた場合、まだまだ地域的に偏りのある状況とな
っております。また、交通用具等を利用できない方の場合、地域から少し離れたとこにあ
る施設よりは、駅周辺にあるほうが利便性は高く、かといって駅南側に立地する本館へは
駅舎をまたがなければならず、不便を感じていらっしゃる方も多いようです。利用者の利
便性を高め利用者数を増やすためには、ネットワークの強化、つまり受け取り窓口を増や
して整備する必要があります。
その一つとして、手始めに、中心拠点施設を利用した予約本の受け取りと生涯学習に関
する相談ができる窓口の創設を提案するものです。現在、具体的にイメージしているのは、
ネスパ茅ヶ崎です。ここは、通勤・通学者にとっても利便性が高く、この中にある市民ギ
ャラリーをただの貸し館で終わらせないためにも、庁内関係部局との横断的な取り組みに
より、一つの窓口の中で、市民の生涯学習のきっかけとなる読書と講座の案内などについ
て、効率的で質の高いサービスを提供できると考えています。さらに、窓口センターへの
受け取り窓口増設についても検討してまいります。これらのネットワークが整備された後
に、本館の持つ役割、移動図書館の役割について改めて見直し、経費削減の方策を検討し
ていきたいと考えております。
次に、大学とのさらなる連携については、現在、文教大と湘南工科大の2校と連携して
おりますが、本館、分館の蔵書では対応仕切れない専門書について保管する意味でも、他
大学に働きかけ、拡大をしていきたいと考えております。
「7カ月児すくすく育児相談事業」と連携し、読み聞かせと絵本の手渡しを組み合わせ
96
たブックスタート事業や、学校との連携については、図書館以外の子どもたちが集る場所
へ出向くことにより、できるだけ小さいうちから読書に親しむよう、ひいては登録者数の
増加につなげるための重要な役割を持っています。利用者を広げるための方策として、今
後も進めてまいります。
本館・分館においては、生涯学習のきっかけづくりとして、単に本を読むだけではなく、
人と人とをつなぐコミュニケーションづくりの場としても意識する必要があり、そのため
には自主事業の開催も重要です。図書館を身近に感じていただけるよう、図書館で既に活
動しているボランティアや、文化生涯学習課に登録している「まなびの市民講師」のよう
なボランティア講師を積極的に活用し、図書館にある会議室等の有効利用をしていきたい
と考えております。これに伴い、読書にかかわる支援者を育てることも重要と考えており
ます。また、職員の専門性を高めることなども記載しておりますが、本館・分館、特に本
館における調べ物学習のためには、図書資料の収集やレファレンスといった専門性を必要
とする部分も重要な役割を持っています。また、分室においては、現在、臨時職員で対応
しておりますが、臨時職員は同じ方を継続的に雇用できないため、非常勤嘱託職員への切
り換えを検討し、窓口業務時間の拡大や、分室でも速やかにリクエストなどの事務処理が
できるなど、サービスの質の向上を図る必要があるというふうに考えております。
最後に、昭和 58 年に本館が、平成元年に分館が開館しておりますが、この2カ所の持つ
役割は重要であり、施設の修繕については、館を存続させていくためには避けて通れない
ものですので、老朽化による不具合も生じてはおりますが、修繕計画を立てながら対応を
してまいります。
説明は以上です。
○藏田分科会長
ありがとうごいます。質問がありましたらお願いします。
指標のところに利用者数と登録者数が書いてありますが、貸出冊数の数字はありますか。
○図書館
去年で、77 万 7,818 冊です。
○藏田分科会長
1人当たり年間3冊ぐらいですが、それは多いのでしょうか、少ないのでしょうか。
○図書館
市町村によって貸し出す数も違ってはいるのですが、去年は少なくなっています。
○藏田分科会長
もう一つ、図書館の利用登録というのは、いわゆる貸出しカードをつくるというイメー
ジであると思いますが、実際にそれで借りられている方というのは、何人ぐらい、何%ぐ
らいいらっしゃいますか。
97
○図書館
そちらの数字は出しておりませんので、必要であれば、また後で上げさせていただきた
いと思います。
○藏田分科会長
利用登録数なり利用状況についての年齢別なものもありますか。
○図書館
利用状況は、子どもについては結構細かくありますが、成人については、まとまった塊
という形で入っています。
○藏田分科会長
その数字もないと、どこまで動いているのかというところがたぶん見えづらいと思うの
で、数字はいただきたいと思います。
○図書館
はい、では後ほどご提示いたします。
○藏田分科会長
また、図書館でも指定管理者制度導入の検討がなされているところも結構ありますが、
民間への委託を含めて、検討状況はいかがでしょうか。
○図書館
これは、図書館だけではなく、平成 18 年4月に「生涯学習部のあり方と指定管理者制度
の導入」ということで、この中には、社会教育施設団体である図書館と青少年会館と公民
館について、指定管理者制度はどうかということを検討しております。ただし、いろいろ
検討した結果、コスト的には非常勤嘱託員で対応するほうが安く済むということと、やは
り専門性の部分でまだ不安があるというところがございましたので、現在、窓口業務につ
いては、ほとんど臨時職員と非常勤嘱託員の対応ということで、正職員の数を減らしてき
ているところです。
○藏田分科会長
非常勤嘱託職員のほうが安くあがるというときの比較は、何と何を比較してそちらのほ
うが安くなるということですか。例えば図書館の運営で言えば、今、変則という形であっ
たとしても、20 名の正職員を雇って、その方々の給与及び年金、間接費を含めてのフルコ
ースで考えれば、たぶん相当な金額になると思います。それを含めて指定管理ということ
を比較したとしても、非常勤職員を使ったほうが安いということですか。
○図書館
退職金までを含めた数では検討していないです。いわゆる正職員の年収で換算して、か
98
つこれは、途中からは再任用職員4名という形でやっておりますので、正職員 20 名のうち
4名は再任用ですので、さらにここの部分もコストは安くなっておりますし、退職金とい
うのは、再任用ですから、ないという形になっております。
○藏田分科会長
ちなみに、変則の勤務形態だと、手当は何か出るのですか。
○図書館
出ないです。全くずらし勤務という形で、8時半から 17 時 15 分までの勤務と 10 時半か
ら 19 時 15 分までの勤務という形です。
○藏田分科会長
ちなみに、図書館というのは、勤続年数は比較的長いのですか。
○図書館
資料は平成 24 年3月 31 日現在なので、4月1日でまた少し異動がございましたが、た
またま長い職員というのは、実は育児休業を取っている職員で、間が空いています。図書
館の職員というのはかなり若い女性が多いものですから、この中で、部分休や育児休暇を
取っている者が、実は3名おります。その5年、7年、6年といったところですので、実
際には、在課はしておりますが、それだけ勤務しているかというと、必ずしもそうではな
いというところです。
○藏田分科会長
逆に言うと、ほかの方は普通のローテーションで2年、3年で回っていくということで
すか。
○図書館
一般的にはそうです。ただ、司書の資格を持っている職員というのは、比較的長く置い
ています。レファレンスや、選書、除籍というのは、2年、3年のローテーションで引き
継ぐことは不可能ですので、司書という名のついている者については、かなり長い年数に
なっているかと思います。
○藏田分科会長
ちなみに年齢はどのくらいですか。比較的高いのですか。
○図書館
40 代ぐらいです。
○図書館
平均的にいくと、30 代の後半、40 にかかるかどうかというところだと思います。少しこ
99
の間があいている状態です。
○藏田分科会長
わかりました。ほかにございますか。
○石田委員
大学との相互協力ということで、湘南工科大学と文教大学ですか。相互協力とは具体的
にはどのようなことなのか教えていただきたいです。
もう一つ、図書購入費ですが、8番で言いますと、資料収集事業になるのでしょうか。
○図書館
大学との連携につきましては、まず茅ヶ崎市立図書館に利用者登録をしていただいた後
に、一応、大学では「大学生ではない」という制限がつきます。他大学の大学生の方はご
遠慮いただいていますが、それ以外の成人の方で、何かの目的を持って研究をしたいとい
うことであると、大学に茅ヶ崎市立図書館のカードと免許証等を持っていっていただいて、
登録をしていただきます。そこで大学の図書館も利用できるという形になっています。
あと、図書資料費のことでよろしいでしょうか。
○石田委員
8番の5と6が、図書の購入費ですか。
○図書館
さようでございます。
○石田委員
大変失礼なことをお聞きするのですが、最近の古本屋では、中古で質のいい本もありま
すが、そういうところの可能性というのは、購入の中に入っているということはございま
すか。あるいは、ご検討の余地はありますか。
○図書館
古書というのも購入するのですが、一般的な本で安いというのは、やはりタイミングが
ありますので、なかなかそちらには手が回っていない状態です。ただ、利用者の方に、予
約の多い本ですとか要望の多い本について、要らなくなったものをご寄贈くださいという
お願いはしております。それで、結構新しい本を、もう自分は読んだからどうぞというよ
うにお持ちいただく方もいらっしゃいます。
○藏田分科会長
ちなみに、この 3,300 万円の図書館の図書購入というのは、入札とか、どういう手続き
で購入されるのですか。
100
○図書館
本につきましては、職員の中で、利用者の要望等を生かせるように選定委員会を開いて
おります。あと、いろいろな情報が入っている冊子が流通関係の会社から出ておりますの
で、その中で、窓口での要望等を生かした形で本を選定します。その後、市内の一般書店
に発注をしています。場合によって、リクエストがあればもっと早い流通等、そういった
形では使い分けております。
○藏田分科会長
なるほど。それで、今、石田委員がおっしゃったような購入の仕方を含めて、工夫の余
地というのはないですか。市内の本屋さんで買うというのは、定価で買うのですか。まと
めてボリュームとして、それについては年間でとかいうような、もしくは競争的に合い見
積を取っていく等、何かそういうようなことはされていますか。
○図書館
書店組合という形になっております。前は3社だったのですが、1社がなくなりまして、
現在2社だけです。
○藏田分科会長
書店組合というのは、市内の本屋さんでしょうか。
○図書館
はい、書店です。そのほかに、図書館流通センターという流通大手の会社から購入する
こともあります。こちらは定期的な形で一定の本が入ってくるようなシステムです。その
ほかにも、出版社さんから直接購入ということもあります。
○藏田分科会長
繰り返しになりますが、今までそういうやり方でやってきているということですが、そ
ういうことを見直す、または見直すための検討はしていらっしゃいますか。
○図書館
一時、図書館流通センターというところから購入するという検討をしましたが、現状ど
おりという形となりました。
○図書館
図書館は本屋さんではないので、あくまでも集める本の種類というのは、少し区分けを
して考えたいと思っています。流行の本というのは何百人待ちという形になりますので、
著作者の方も考えると、図書館で副本をたくさん買うというのは全国的にも問題になって
おります。流行の本は、買うべきものは買う、借りるべきものは借りるというスタイルを
やっていくとすると、やはり身近に地元の本屋さんがないと困るわけです。そうすると、
その本屋さんをつぶしてしまったらいけないというそもそもの考え方があり、買いたい本
101
があったときは地元にすぐ行かれるようにというようなところもあります。地元本屋との
共存というところは、やはり捨てがたい部分があります。ですので、ただ安いから大手の
ところに頼めばいいという問題だけで解決できることではないということです。
○藏田分科会長
わかりました。
○中嶋分科会副会長
5の図書館利用者数の他団体との比較のところで、茅ヶ崎市と、その下に藤沢市がござ
いますが、人口比と比べても、利用者が藤沢の場合はかなり多いです。この辺の分析は、
どのようにされているのでしょうか。
○図書館
藤沢は絶対数、館の数が違います。
○中嶋分科会副会長
すごいです。私も市境にいるから、藤沢のほうがいろいろな意味で利用しやすいです。
○図書館
私も藤沢市の数値の細かいところは確認していないのですが、藤沢市は、図書館のほか
に図書分室というのが公民館等にありまして、大庭、辻堂、総合館と南館は一つのシステ
ムで登録者を数えるのですが、各公民館ではそれぞれ個別に利用者カードを持つので、そ
ういった形でも、少し変わってくるかもしれません。
○中嶋分科会副会長
利用者数が二重に数えられている可能性もあるということですか。
○図書館
それもあるかもしれません。ただ、やはり利用は大きいです。たぶん、もともとは、こ
の地域の県立図書館クラスを目指すという考え方でやられておりました。
○中嶋分科会副会長
予算は相当違いますか。
○図書館
はい。藤沢市もだいぶ下がってきましたが、当初は全然違いました。平塚市も4館体制
なのですが、やはり館数が多いとそれだけ利用しやすいです。鎌倉市もそのような形で、
細長い地形に地区館が幾つもあるというのは大きいと思います。
○中嶋分科会副会長
102
茅ヶ崎の場合は、車は走っていますが、やはり奥の人たちはちょっとなかなかというの
はあります。
○図書館
はい。それで、先ほど申し上げたギャラリー等を利用するという考え方を今持っていま
す。
○中嶋分科会副会長
公民館もありますが、やはり住民がアクセスしやすいところが良いのではないでしょう
か。
○図書館
「ちょっと気軽に行ける」というところが弱いです。
○藏田分科会長
ほかにございますか。
〇石田委員
図書の購入費に戻りますが、数字だけ拝見しますと、毎年 3,000 万円ぐらいの図書が入
ってくる。本当に旬な本でなくても、ある程度社会の流れとか時世に合ったものを購入さ
れると、こういう金額になると思うのですが、毎年 3,000 万円、10 年で 3 億円。新旧入れ
換えると思いますが、やはりこれだけの金額が、ほかの図書館と比較しても必要だという
ことになりますか。
○図書館
はい。実は「日本の図書館」という本の中に 30 万人以下 20 万人以上の都市というのが
38 市ございまして、茅ヶ崎もそこに入るのですが、その中で茅ヶ崎市の資料費というのは
31 番目なのです。だから、決して多いという形ではありません。
○中嶋分科会副会長
38 のうちの 31 番目ということは、下ということですか。
○図書館
そうです。だから、利用が少なくていいということではありません。そのために、私ど
もも、どういう本を選ぶかとか、どういう数をということで工夫しております。図書館と
しては、今ある本だけを今ある人たちに読んでもらうだけではなくて、図書館だからとい
う本も必要かと思います。一般の方はなかなか買えない本や、20 年後まで残しておきたい
本を購入するために、かなり精査をしていかざるを得ないところがあります。おかげさま
で、逆にどういった本を購入するかについては、真剣に取り組んでいると思います。
103
○藏田分科会長
利用状況、満足度の件ですが、上映会については、7の②のところで、「参加者のアン
ケート調査では満足度が高い」というふうに書いてあります。図書館サービス自体、例え
ば窓口や、貸し出しの冊数、開館時間や職員の対応を含めて図書館利用者に対する満足度
の調査というのはされていらっしゃるのでしょうか。
○図書館
すみません。そちらの調査はしておりません。
○藏田分科会長
利用者を増やしていくにも、今利用されている方の声も含めて、専門性に基づいて司書
の方がしっかりとしたサービスをされるというところはもちろんあるかもしれません。し
かし、利用者の声も非常に重要だと思うので、そこはしっかりととらえる必要があると思
います。数字的なところだけではなかなか見えない部分もあるような気がするので、そこ
は必要なのではないかなと思います。
ブックスタートは賛否両論あって、やれるのであればやったほうがいいものであること
は間違いないと思いますが、どれくらいの費用対効果があるのかというところで言うと、
いろいろな考え方があると思います。7の③に書いてあるように、「本市の利用登録者を
増やすためには」というくだりから入っていますが、実際、この部分の効果はどうですか。
そういうことをやられた中で、それがきっかけになって子どもたちの利用登録が増えてい
くというようなことが因果関係として、どのくらい手応えとしてあるのかというところを
お聞きしたいです。
○図書館
ブックスタートを行いましてから、それに合わせて、図書館では、この対象となる乳幼
児向けのお話し会を新たに開催いたしました。それをきっかけに図書館に来館してくださ
る方は増えております。ただ、これはかなり継続的に長い間見ていかないと子どもの効果
というのはわからないので、先ほどの満足度の調査のお話も踏まえて、一度何らかの追跡
調査をしたいと思います。
○藏田分科会長
よろしいでしょうか。では、ありがとうございました。
施策目標10(教育総務課)
○教育総務課
教育総務課長、海野でございます。説明をさせていただきます。
まず、施策シートの説明をいたします。
1の総合計画基本構想に定めたまちづくりの目標体系での位置づけは、④の施策の方向
性に記載のとおり4点を掲げております。
104
2の施策目標の達成方針も、記載のとおりでございます。
3の職員配置の状況は、課長以下9人の体制です。22 年度から主に学校の伝票処理のた
め、非常勤嘱託職員2人を任用しておりまして、常時1人の体制で行っております。
4の施策推進コストは、事業実施に係るコストのうち、学校や共同調理場に勤務する非
常勤職員や臨時職員の人件費分は除いております。教育総務課の予算自体は、学校関係の
予算が大半を占めております。この中で 21 年度の事業費が一番大きな数値となっておりま
すが、この年度まで幼稚園就園奨励の業務を所管していたためです。また、この年、補正
予算で、小学校の地デジテレビの工事をしたために事業費が多くなっております。22 年度
には、汐見台小学校開校準備のための管理用、教材用の備品・消耗品を調達したことや、
補正予算で国の交付金事業がありまして、学校用図書を購入したことで増えております。
23 年度にも補正予算で県の交付金事業がありまして、コンビネーションジムなどの遊具の
改修や児童生徒の机・いすの購入をして、増えてございます。
次に、5の施策目標達成に向けた指標の進捗状況です。指標としては、小中学校の学校
図書館の蔵書率 100%を超えた学校数を設定しております。これは文部科学省が学級数に
応じた学校図書館図書標準というのを定めておりまして、平成 19 年度から国でも学校図書
館整備の施策を推進していることを受け、市としてもこれを推進しております。本市の小
学校では、第1次実施計画の 25 年度の目標値である 17 校を既に超え、23 年度で 18 校と
なり、進捗率が 111.1%となっております。中学校では、25 年度の目標値5校に対して、
現時点で3校で、進捗率は0%でありますが、25 年度には目標を達成できる見込みとなっ
ております。
6の施策目標達成のための重点的に取り組む事務事業の状況は、2の施策目標の達成方
針に基づきまして、記載の5事業を掲げました。
続いて、7の施策目標達成に向けた取り組みの評価でございますが、①で進捗状況は順
調と判断いたしました。
②のこれまでの取り組みと成果は、4つの施策方向に基づき事業を進めてきました結果、
「理解され、信頼される教育行政の推進」で、先般、新聞紙上で教育委員会の会議録を公
開していない自治体が多いことが取り上げられていましたが、本市の場合、インターネッ
ト上でも公開しており、教育委員会活動を広く伝えるよう努めてきております。次に「教
育行政の効率的・効果的な運営」では、人事管理や職員配置について、市費の正規職員退
職時には、再任用職員や臨時職員を活用することで、人件費の削減に努めております。給
食調理員にあっては、各学校3人とし、食数に応じて非常勤嘱託職員を配置する体制を整
えております。
次に「教育効果を発揮できる環境づくり」では、学校建設公社の組織整理は、24 年度中
に必要な事務手続を終える見込みとなっております。また、学校における創意工夫教育や
総合的な学習の時間、特別支援学級の運営等に必要な物品等を調達するなど、財政的な支
援をしております。次に「学校備品などの適正管理」では、事業効果を高めるため、教科
書以外の有益で適切な教材を調達し、教育環境を整備してまいりました。学校図書館図書
は、指標でお示ししたとおりでございます。
③の課題認識と課題解決への方策ですが、臨時職員などは、突発的な退職や休職によっ
て業務に支障が生じないよう、日ごろから登録者数を確保しておく必要があります。中で
105
も学校図書館嘱託員は、現在 32 人のうち 19 人が委嘱の限度となる6年目を迎えておりま
して、25 年度には少なくとも 19 人を新たに委嘱する必要があります。学校の市費正規職
員退職時には、可能な範囲で臨時的任用職員を充てることで、従事職員にかかるコストを
縮減してきております。
また、現在、臨時職員で対応している職種として、土日・祝日に配置しております学校
の日直代行員がおります。配置していない自治体もあるため、今後必要性を精査していき
たいと考えております。
さらに、教育総務課の所管する業務でも、再任用職員の活用をさらに検討してまいりた
いと考えております。学校備品の更新は、これまでも進めてきたところですが、財政状況
が厳しいため、更新のスピードが遅く、思うように進んでいないのが現状です。このため、
傷みがひどい机やいすで児童生徒がけがをする恐れがあることから、これらは計画的な更
新を進める必要があります。
次に、教育事務用パーソナルコンピュータ配備事業ですが、現在、学校には、教育総務
課で契約し配備している教育事務用パソコンと、学校教育指導課で契約し配備している教
育用パソコンがあります。この二つのパソコンリース契約の期間を一致させた上で、契約
を一本化することでリース契約の減額が期待できます。現在、これらのリース期間が一致
していませんので、次回、契約開始時期を一致させることによって、契約を一本化したい
と考えております。
④の議会等からの指摘・要望事項ですが、教育関係予算全般の増額という話がありまし
たが、教育総務課の事業を特定してのお話はありません。
8の施策目標達成を目指して実施する事務事業は、教育総務課では、事務局関係の経費
と小中学校の経費にかかる事業が主なものですので、記載のとおりです。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○藏田分科会長
ありがとうございます。質問はいかがでしょうか。
○石田委員
図書館嘱託員の嘱託の限度6年というのは、決まりがあるのですか。
○教育総務課
嘱託員は1年更新なのですが、採用したその次の年から5年間は任用できる、委嘱でき
るという形になっていますので、合計で6年間です。
○石田委員
それが任期切れで交代をしなくてはいけないということですか。
○教育総務課
そうです。制度としてはそうなっております。幅広い人材を登用したいということもご
ざいますので、ここで一旦切らせていただきたいというふうに考えております。
106
○藏田分科会長
ほかにございますか。
○稲山委員
8番のところの経費ですが、4、18、22 は「運営・維持のための事務」と書いてござい
ます。見させていただく立場からしますと、人件費なら人件費、図書購入費なら購入費と
はっきり書いていただくとわかりやすいのですが、これは人件費という理解でよろしいで
すか。
○教育総務課
4の小学校臨時職員等の雇用に関する事務というのは、中学校も同じですが、主に人件
費です。これには、先ほど申しました学校の図書館嘱託員、日直の代行員、それから、小
学校で言えば給食の調理員など、非常勤の人件費が主な内容でございます。
それから、18 と 22 の運営・維持のための事務というのは、学校の管理費として、学校
で管理上必要な、例えば消耗品や備品等学校が使うものや学校の光熱水費、通信運搬費と
いったものが入っております。
○藏田分科会長
それに関連して、備品、光熱水費、通信費というのは、まさか学校ごとにやっていない
でしょうか。まとめてやっていらっしゃいますか。
○教育総務課
管理用の消耗品とか備品類については、学校に再配当という形で、現金は渡しておりま
せんが、予算は渡しております。
〇藏田分科会長
ということは、それぞれの学校ごとに発注して購入しているということですか。
○教育総務課
そうです。最終的な支払いは市がするものですので、伝票だけ教育総務課に回ってくる
ということになります。
〇藏田分科会長
消耗品や備品は、普通考えると、一括で購入しておいたほうがディスカウントがききま
す。1か所1か所でやるよりも、事務手間も含めて、コスト削減の意味では、一括購入は
考えられないのですか。
○教育総務課
消耗品類につきましても、一括購入品目というのが市の中にあり、金額が決まっており
107
まして、その単価で買っております。
○稲山委員
ちなみに、決まっているものにはどんなものがありますか。
○教育総務課
本当に日常、例えばトイレットペーパーとかそういう本庁でも使うような、教育委員会
だけのものではないので、通常施設を運営していくのに必要なもので、品目はたくさんあ
ります。
○教育総務課
トイレットペーパー、乾電池、筆記用具、ガムテープ、セロハンテープ、そういったど
こでも使うようなものは一括購入になっています。
○稲山委員
わかりました。ただ、むしろもうちょっと単価の大きい備品、机ですとかパソコン、こ
ういうものが集中でボリュームが増えますと、当然、ディスカウントがききます。
○教育総務課
再配当しているものと、例えば教材で金額が大きいものは、学校ごとの執行ではなく、
市で一括して契約をしている課でやっているものもございます。なので、すべてが各校で
購入しているというわけではありません。
○教育総務課
それから、学校に渡していないお金としては、先ほど言った電気代、水道代、ガス代、
電話代、そういうのはすべて教育委員会が執行しております。
○藏田分科会長
なるほど。例えば電気だと、今だとエネルギーの関連は、節電も含めて、夜間電力を含
めていろいろな工夫がされているところが多いと思うのですが、茅ヶ崎の場合はそういう
ことを考えていらっしゃいますか。
○教育総務課
電力に関しては、今報道でも出ていますPPSの問題などもあるわけですが、それらに
ついては、全庁的な問題で、現時点では、研究段階です。また加えて、供給サイドの問題
で、一部の自治体では、実際に契約したけれどもなかなか供給が得られないといった報道
もありますので、しばらく動向を見ているような部分があります。
○教育総務課
1点、通信費で私どもが少し工夫したという点では、NTTでずっと契約していたので
108
すが、それよりも安いプランの会社がございましたので、去年の8月に乗り換えて執行し
ました。半年ぐらいしかたっていませんが、減額できました。
○中嶋分科会副会長
7の③課題認識と解決への方法ということで、「現在 32 人いる学校図書館嘱託職員のう
ち」という記述があるのですが、4.施策推進コストのうちの職員配置の状況に関しては、
ここではそういうことは一切扱っていないので、教育総務課としては、どのように人的な
問題と、それから教育総務課がかかわる学校図書館の嘱託職員の数ということで、「19 人
が」とここに言及されているわけですか。
○教育総務課
シートのつくり方として、4.施策推進コストは、あくまでも教育総務課に勤務してい
る人数ということなので、9人の正規の職員と2人の非常勤嘱託職員を記述しています。
学校図書館の嘱託員については、その事業の一つとして委嘱しています。
○中嶋分科会副会長
いきなりここに出てきているような感じがしますが、前に言及がありましたか。要する
に、6.施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業の状況のところでも、学校図書館
への言及がなかったので、ここにいきなり「学校図書館の」と出てきたので、それでどう
いうことになっているのかと思いました。
○教育総務課
経費については、小学校、中学校のそれぞれの臨時職員等の雇用に関する事業の中の経
費で雇用しています。
○藏田分科会長
そう考えると、3.職員配置の状況の非常勤嘱託のところに、「2人」ではなく「34 人」
と書くべきです。経費で雇うということでよろしいでしょうか。
○教育総務課
そうです。
○藏田分科会長
そうであれば、ここの数字、頭数として、伝票整理の2人だけではなくて、学校嘱託職
員も入れるべきではないでしょうか。
○教育総務課
学校には、ほかに日直代行員等が、何百人といます。
○藏田分科会長
109
それも入れるべきではないのですか。
○教育総務課
企画経営課からそのような指示ではないので、シートのつくりとしては、今回はそのよ
うにしてないということです。
○中嶋分科会副会長
それで私は頭が混乱してしまったのです。
○教育総務課
ですから、常勤職員数の9人と非常勤・臨時等職員数の2人しか入れていないので、従
事職員にかかるコストも、この9人と2人に係るコストしか入っておりません。
〇藏田分科会長
了解です。
○中嶋分科会副会長
それとは別に、学校図書館等いろいろなところのコストがあるということですか。
○教育総務課
はい。あと、他課で働いている職員の人件費も教育総務課が払っています。
〇藏田分科会長
それはどこに出てくるのですか。
○教育総務課
例えば、学務課の給食調理場で働いている非常勤の人件費は、教育総務課が払っていま
す。その経費については、算出して学務課に渡してありますので、学務課に算入されてい
るという形になります。
○中嶋分科会副会長
それは学務課で出るのですか。
○教育総務課
そうです。
〇藏田分科会長
例えば、学校給食調理員であれば学務課、評価対象施策目標 12 のところへ出てくるとい
うことですか。
110
○教育総務課
そうです。そちらで出てきています。
〇藏田分科会長
わかりました。
○教育総務課
教育総務課は、結構他課の人件費や事業費を払っています。
〇藏田分科会長
しかし、ここの3.には載らないということですか。
○教育総務課
はい。ですから、シート上はなかなか見えにくいかもしれません。
○中嶋分科会副会長
見えにくいです。それで混乱するのです。わかりました。
〇藏田分科会長
別の質問で、学校建設公社の解体なのかわからないですが、この経費を見ると、8.の
№1のところに、21、22、23 と「55,000」が3つ載っているのですが、これは何がこの経
費になっているのですか。
○教育総務課
これは公社の事業費になって、銀行から借りて運営しているものです。従って、市から
の貸付金です。
〇藏田分科会長
市から公社に貸し付けている貸付金ですか。
○教育総務課
そうです。今回、24 年度で解散するに当たり、もう貸付金はなくなっているということ
です。
〇藏田分科会長
逆に言うと、その貸付金は、この解体とともに市に戻ってきているのですか。
○教育総務課
その事業費でできた成果物が市に戻ってきているということです。
111
〇藏田分科会長
解体した経緯があまり書いてないのでわからないのですが、これは公益法人改革で一般
財団や公益財団にする等、いろいろなことでバタバタしています。ここでは解体したわけ
ですか。
○教育総務課
そうです。公社ができたのは昭和 48 年です。児童生徒の急増期に先行投資して学校が建
てられるということで、学校建設公社の制度というのが有効に使われていたと思います。
しかし、近年はここにきて児童生徒の急激な増加というものがなくなり、存在意義が薄れ
てきたというところもあります。実際、平成 23 年に開校した汐見台小学校は、公社のお金
ではなく、市の直接のお金で建設しています。平成 25 年 10 月をめどに一応解散という話
が整ったので、24 年度中に解散していくということです。
〇藏田分科会長
なるほど。
もう一つよろしいですか。目的のところに、教育総務課は、効率的・効果的な教育行政
の運営にその役割があるということなので、教育行政の効率的・効果的な指導をされてい
らっしゃると思います。その教育総務課の成果指標が、6.のところで、備品、いす、図
書館図書、これはたぶん先ほどのご説明では、交付金で整備されたものの数字や、臨時職
員の雇用というようなところの目標しか立っておりません。この点、評価指標はこれしか
ないですか。もしくは、何らか効率的・効果的な教育行政の指標として、この5つで適切
だとお考えですか。悩まれたのかわかりませんが、そのことについて、少し考えをお聞き
かせください。
○教育総務課
指標については、数値化できるものとできないものがあります。かなり悩んだ結果、こ
の指標が第1次実施計画の策定時から設定している指標なのでこれを採用しました。本当
は人件費をどれだけ減らせたかといった指標が出せるといいのですが、なかなかそう簡単
に算出ができないところもあります。
〇藏田分科会長
先ほど、日直代行員は、ほかの自治体では配置してないところもあるので、可否につい
て考えられているということでしたが、給食のことでもアウトソースできるものがずいぶ
んあるような気がします。例えば学校、まさに教育職公務員としてやる教育以外の、いわ
ゆる行政として、もしくは事務執行としてやるような部分のアウトソーシングなり、先ほ
どの備品の一括購入を含めて、効率的・効果的な行政を実現するための工夫とか改善とい
うのは、どういったものを検討をされていらっしゃいますか。
○教育総務課
先ほどの関連にもなりますが、今、例えば備品の一括の購入という話が出ました。高額
112
の教材の備品等は、私ども市で一括して入札にかけるというのが一つあります。
それから、学校で執行しているということは、では、野放しなのかという話になってし
まいます。そのようなことのないように、私どもで経理の職員が実際に各学校に出向いて、
日々、物品購入が適正に執行されているか、伝票の点検や指導を行っています。その結果、
どれだけ効果が出たかと言われると、非常に数値化が難しい部分ですが、そういったこと
を日々行っているところです。
〇藏田分科会長
なるほど。先ほどの業務的なところのアウトソーシングでは、たぶん嘱託職員というの
は、コスト的には低くても、労務管理を考えると結構な事務の手間があり、見えないコス
トで考えれば高くなるというところもあります。そのことについては、どのように考えて
いますか。
○教育総務課
一つの例として言われるのは、学校用務員です。その件に関する本市の考え方としては、
従前はずっと2人配置していたところを、当面、退職者を不補充とし、最終的に再任用や
非常勤の活用を図りながら1人にしていこうということで進めております。
〇藏田分科会長
なるほど、わかりました。
○中嶋分科会副会長
施策目標の達成状況を中学校、小学校の蔵書率で見るのがいいのかと思うのと、一方で
は、1.の④施策の方向性のところで、3教育効果を発揮できる環境づくりと、4学校備
品などの適正管理と、その下のほうの2.施策目標の達成方針等を兼ね合わせると、蔵書
率が一番いいとなってしまうのかという気はするのですが、円滑に教育行政を進めるとい
う施策目標にしては、蔵書率 100%というのはちょっと目的が小さ過ぎると思う。もう少
しマクロから見られるところで判断できないのかという気もします。
〇藏田分科会長
ここは、総合計画で縛られているので、変えられないということですか。
○教育総務課
そうです。ただ、教育総務課自体が、数字的に表せる手法というものがなかなか難しい
ので、端的に表れるものとしております。ただ、備品の整備というのも、教育総務課とし
ては大事な事業であり、学校としても必要なものですので、一応挙げさせてもらっていま
す。ほかにもう少し考えるべきということであれば、考えなければいけないと思っていま
す。
○教育総務課
113
唯一、蔵書率については、当初の説明でありましたように、文科省の基準があります。
要は、ほかの部分は何をもって 100%という基準がなかなかないので、やりましたといっ
ても、どこまでやったのかという表現がしづらいのです。確かにおっしゃるように、図書
だけでどうなのかという部分は、私たちも内部で議論したところなのですが、唯一横並び
で他市との比較がしやすいこともあったので、指標として挙げさせていただきました。
○中嶋分科会副会長
難しいところと察します。ありがとうございました。
〇藏田分科会長
先ほどの関連で、8.の運営・維持の内容はわかったのですが、備品等の整備では、8,000
万と 2,300 万、小中学校を合わせると1億ぐらいになるのですか。これは、発注上の工夫
をされていますか。例えば入札単価で言うと、実際どのくらいの落札率で落ちているので
しょうか。何となく高止まりしているのではないですか。
○教育総務課
私はこの部署の前に契約検査課におりましたので、その仕事にも携わっていたのですが、
入札の件はおっしゃるとおりだと思います。競争させて一番安いところから買うのですが、
市の全体の方針として、経済部寄りの考え方もあります。例えば市内業者の優先発注を打
ち出している部分があります。大型量販店で買えば安いだろうという話になりますが、そ
こが非常にバランスの難しいところです。競争入札でやっているので、それなりのスケー
ルメリットは出ているのですが、例えば激安店とかと比べられてしまうと非常に難しいと
ころもあります。単純に落札率と言われても、物によっても違いますし、なかなか答えに
くい部分です。
〇藏田分科会長
それが7割、8割ぐらいまでちゃんと競争しているものなのか、9割以上のところで落
ち着いているのかというあたりぐらいは、細かな数字は別にしてどうですか。
○教育総務課
予定価格に対して落札した額が落札率ですので、予定価格をどこに設定するかによって
変わります。物品によっても、かなりガクンと落ちるような部類のものと、落ちにくい部
類等もあるので、一概に何割とは言うことができません。
〇藏田分科会長
なるほど。地元事業者への配慮等の政策的な切り分けもあると思いますが、そればかり
でもいけないというところもあると思います。全体のパイの分け方の中で地元にどのくら
い落とすのかは置いといたとして、残りは、なるべく、そういった意味では、いろいろな
形での競争なりを入れていくべきだと思います。
114
○教育総務課
もちろん地方自治法にあるように競争入札が原則ですから、それに基づいてやっており
ます。
〇藏田分科会長
はい、わかりました。
よろしいですか。では、終わりとします。ありがとうございました。
施策目標11(教育施設課)
○教育施設課
教育施設課長の関野と申します。それでは、施策評価シートに基づきまして、事務事業
等につきましてご説明いたします。
1の総合計画基本構想におけるまちづくりの目標体系での位置づけの③施策目標につい
ては「安全で快適な教育環境をつくる」で、④の施策の方向性は、教育環境の整備です。
2の施策目標の達成方針の柱は、平成 20 年度から取り組んでおります大規模改修事業の
実施で、平成 32 年度までに計画校数 20 校の改修完了を目指しており、学校施設の老朽化
の防止と長寿命化を図り、良好な教育環境を維持してくるものです。
次に、4の施策推進コストの事業実施に係るコストの欄ですが、平成 19 年度から 22 年
度までの事業費が多い理由は、19、20 年度2カ年で、緑が浜小学校の施設を学校建設公社
より買い取りしたことと、20 年度から 22 年度に新設校であります汐見台小学校の建設に
係る事業費が含まれていること及び 21、22 年度で大規模改修整備事業を2校実施したこと
によるものです。
5の施策目標の達成状況の大規模改修事業の進捗ですが、平成 22 年度に2校が改修を完
了しており、平成 25 年度までに計4校の改修を予定しております。
6の施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業の状況は、小学校の大規模改修整備
事業と、その改修とともに行っておりますトイレ改修整備事業を重点的に取り組んでいる
ものです。
7の施策目標達成に向けた取り組みの評価の②これまでの取り組みと成果の教育施設の
整備ですが、(1)及び(2)は、これまで耐震改修工事を優先して進めてきたことから、
大規模改修整備事業等が先送りとなり、先行して改修した学校との施設面における整備の
進捗状況に差が生じております。その解消と施設の長寿命化を図るため、公共施設整備再
編計画に基づき、大規模改修整備事業を実施しております。
(3)緑が浜小学校の教室不足の解消と学校規模の適正化を図るため、平成 21 年、22
年度で汐見台小学校を市内 19 番目の小学校として建設いたしました。
(4)夏期の暑さ対策としては、平成 22 年度の補正予算で小中学校の全普通教室に扇風
機を設置し、23 年度は県の交付金を利用して、暑さの一時避難場所としても活用できる小
学校8校の図書室に空調設備を設置し、教育環境の改善を図りました。
(5)校庭芝生化モデル事業については、芝の生育を進めながら、管理状況や使用状況
115
を把握するとともに、モデル実施校へのヒアリングや県内各市の状況調査を実施するなど、
検証作業を進めました。
(6)学校敷地内の土地の地目等の整理を行う学校敷地底地整理事業を実施し、学校施
設の適正な管理を進めました。
(7)児童生徒数の増加や少人数学級制の導入により、必要となる普通教室の確保を図
りました。
次に、③課題認識と解決への方策すが、(1)大規模改修整備事業については、多くの
工事費が必要となることから、これまで建設していた仮設プレハブ校舎を建設しない工事
計画とし、仮設経費の低減を図ることといたしました。
(3)学校のトイレにつきましては、これまで衛生面における環境改善の強い要望から、
平成9年度から平成 21 年度まで、トイレ改修整備事業として順次進めてきましたが、平成
22 年度より大規模改修整備事業とあわせて改修を行っております。しかし、トイレ改修は、
児童生徒、保護者及び各学校からの要望が現在も一番多く、早期の改善が求められており
ます。次期実施計画へ事業の位置づけを行い、計画的に整備を進めていく必要があります。
(4)今後も夏季は猛暑となることが予想されることから、暑さ対策として、特別教室
の図書室と音楽室に順次空調設備を設置して、代替教室や暑さの一時避難場所としての活
用を図ります。
(5)老朽化に伴う学校の建て替えについては、財源に充てる国・県の十分な補助制度
がないため、国県に対し、補助制度創設の要望を行うとともに、可能な限り工事費の軽減
を図れる施設整備の検討を行います。
(6)芝生化については、芝刈り、除草、散水等に要する時間が必要となり、学校側の
維持管理上の負担が大きくなっております。学校のみならず、PTAや学校開放利用団体
及び地域住民等による協力体制を構築し、学校の負担を軽減する検討を進めていくことが
必要です。
(8)今後も学校によっては普通教室不足が予測されておりますので、特別教室等の普
通教室への転用や、プレハブ校舎の建設を行い、教室不足の解消を図ってまいります。
④議会等からの指摘・要望事項は、記載のとおりです。
最後に、8の施策目標達成を目指して実施する事務事業ですが、教育環境の整備のため、
大規模改修整備事業を中心として、施設の維持保全を適切に進めてまいります。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
〇藏田分科会長
ありがとうございます。それでは、質問をよろしくお願いします。
5.施策目標の達成状況のところの確認ですが、現状としては、20 校のうち 10 校が終
わったということですか。
○教育施設課
2校、終わっております。
〇藏田分科会長
116
2校が終わっていて、10%ということですか。
○教育施設課
はい。パーセント表示です。
〇藏田分科会長
残り4校で目標を達成するということですか。わかりました。
これは、中長期の計画で言うと、20 校すべてやっていくということですか。
○教育施設課
今現在、公共施設再編整備計画の中で、平成 32 年度までに 20 校という位置づけになっ
ております。
〇藏田分科会長
わかりました。
大規模改修のやり方として、仮設プレハブ校舎を建設しない手法を採用したことで効果
が出たということですが、普通、建て替えの場合は、プレハブを建てて、取り壊してとや
ります。そのようなことをしなくてもできる方法があるということですか。
○教育施設課
そうです。本来、事業課としては、できるだけ子どもたちを別の場所に移して工事をさ
せていただいたほうが効率的にできます。しかし、21、22 年度で2校、仮設校舎を建てて
実施したところ、仮設建設費が工事費の約 25%かかったという結果がありました。以前か
ら、仮設プレハブを建てても、また取り壊してなくなってしまうということで、もう少し
事業費を削減できないかという検討をいたしました。今現在は、プレハブ校舎を建てずに、
夏休み期間を中心に、工事区域をある程度絞り、整備期間は長くなってしまうのですが、
費用を抑制していくという方向で進んでおります。
〇藏田分科会長
では、構想的には1∼2割削減できるということですか。
○教育施設課
はい。
〇藏田分科会長
ありがとうございます。
○中嶋分科会副会長
7.の記述の仕方が(1)、(2)、(3)と読み取りやすくて助かりました。ほかは
あまりやってなくて読み取りにくかったです。
117
○教育施設課
ありがとうございます。自分たちも、わからなくなってしまうので、そのようにしまし
た。
○中嶋分科会副会長
初めてこの形で読み取りやすく、全課このようにやってくれたら助かると思います。
普通教室が不足しているから今建設しているのですか。これからまた将来的には減って
いくのですが、今の段階ではかなり不足していると考えていいですか。
○教育施設課
茅ヶ崎市は平成 32 年度までに人口がピークだと言われています。それまでは人口が若干
まだ増加傾向にありますので、子どもたちも増えるという予測です。今現在は何とか足り
ているのですが、やはり大規模マンションが建つ学区は影響が大きいことがあります。
○中嶋分科会副会長
確か、大規模なマンション建設が予定されていたと思いますが、既にできているのです
か。
○教育施設課
はい。大規模マンションがこのすぐ西側にできています。そちらは鶴嶺小学校に行くの
ですが、今のところ、そちらの学校で教室は賄えるという予測を立てております。
○中嶋分科会副会長
しかし、まだほかにもできるということですか。
○教育施設課
はい、ほかの地区で今心配なのは、ある中学校で教室が足らなくなることです。それが、
今の予測ですと短い期間でございますので、とりあえずプレハブ校舎を建てまして、その
期間だけ教室を増やすという考えでおります。
〇藏田分科会長
ほかにございますか。
〇石田委員
1つだけお願いします。校庭の芝生化は、少々の学校で試しにやっているということで
すが、将来的にはどのような見通しを持たれていますか。
○教育施設課
茅ヶ崎市の場合、モデル事業として 21 年度から実施させていただいています。校庭芝生
118
化ということになりますと、特に小学校は、平日は子どもたちが利用していることと、土
日も学校開放団体がグラウンドを利用しております。芝生も生き物ですから、休息する時
間がないと生育する間がなく、どうしてもまだらにはげてくるという状況が予測できます。
近隣市でもそういった状況は把握しておりまして、まして茅ヶ崎の場合は、スポーツ施設
が少ないので、小学校のグラウンド施設が多く利用されております。現実的にグラウンド
の芝生化というのは、教育委員会としてはなかなか進めづらいという認識を持っています。
ですから、学校の敷地内で子どもたちもそこで利用ができるような空地を探しつつ、管理
上のことも考えて、これから慎重に進めていきたいとは思っております。
〇石田委員
ありがとうございました。
〇稲山委員
既に実行済みと思いますが、大規模修繕等の大型工事に関しては、どのような形で発注
をされていますか。
○教育施設課
これは市の契約の規則によりまして、基本的には一般競争入札ということで、入札制度
によって業者を選定しております。
〇藏田分科会長
今まで2件の例で言うと、どれぐらいの社が入札に参加されているのですか。
○教育施設課
工事も分かれているため、札を入れる業者は6∼8社ぐらいです。
○教育施設課
大規模改修整備事業クラスになりますと、建築工事と、電気工事と、機械設備(給排水
衛生関係)の3本に分けて発注しております。一般競争入札ですので 40∼50 社という枠は
あるのですが、実際に応札していただける会社8∼10 社です。その中から、一番低い価格
の業者に決まるということで、今進んでいます。
〇藏田分科会長
今3つに分けているとおっしゃっていましたが、例えば、そういうものをまとめる、箇
所をまとめることによる効率化や、資材調達のコストの削減ということも期待できるよう
な気がします。そのようなことはお考えですか。
○教育施設課
そういう考えも確かにあると思うのですが、今、建築施工についても、内容がすごく複
雑、多岐にわたっております。設備にしても、特に電気は、電子部品等も進んで専門性が
119
高くなっておりますので、一括発注しますと、その会社自体、通常建築業界というのは、
建築、電気、機械に一般的に分かれて専門性が確立されておりまして、その会社ごとに技
術者を配置して工事を進めていくという状況になっております。国家資格もそういう形で
分けられて皆さんお取りになっている中で、業務を行っているという状況です。従って、
専門業務ごとに発注して、適正に管理業務をして施工していただくということを考えてお
ります。
〇藏田分科会長
しかし、今課長がおっしゃったようなことだと、学校を含めてさまざまな施設のPFI
も含めて、一括で事業者がやっています。それ自体が、専門性はというのはよくわかりま
すが、3回に分けてやれば3回入札手続きが必要となり、おそらくそれぞれの事業が終わ
ったごとに入札、施工していくということを考えれば、工期を含めて、コスト的なところ
でもまとめていく、PFI的なことなどが考えられるのではないでしょうか。
○教育施設課
確かに一括発注をされて、技術者はまたその会社でちゃんと配置していただくという方
法もあります。しかしまた、市の以前からの考え方として、業者の育成ということもあり
ます。幅広く工事を受注していただけるような機会を与えるということも考えております
ので、分離発注をしているという状況です。
〇藏田分科会長
わかりました。
〇石田委員
もう一つ、8番の 20 に小学校敷地の借り上げとあります。これは要するに借地であるの
でしょうが、市内に何校、借地で校舎が建っているという状況があるのでしょうか。
○教育施設課
小学校につきましては、民地が、茅ヶ崎小学校、鶴嶺、松林、小出、浜之郷の5校です。
国有地と県有地を西浜小学校は借りています。
中学校につきましは、北陽中学校で国有地が一部あります。それと、民有地は鶴嶺中学
校が借り上げています。
〇石田委員
やはり毎年相当経費がかかっています。どうしても賃借料はしようがないのでしょうか。
○教育施設課
今、市としては、地主さんのご家族で相続が発生した場合には、買い上げのご要望があ
れば、できるだけ買うようには考えております。
120
○中嶋分科会副会長
緊急時などの対応は、どのようになっていますか。海岸近くの中学校等で、今回の 3・11
みたいなものが起きた場合の対応策があまり読み取れません。今回全部見て心配している
のが、8番の「災害応急対策活動」には何もまだ書いていません。どこも全部書いてない
ので、これからなのかと思っていますが、もし海岸地区に津波が来たら、被ってしまうだ
ろうと思いますが、施設的な管理からは、何かお考えになっていることがありますか。
○教育施設課
県で、津波浸水予想図を出しました。それは本当に 1000 年に一度あるかないかの想定し
得る最大限の浸水の図面を出していただいて、その中で、市内で一番浸水が大きくなるの
は汐見台地区です。一番藤沢側の海側なのですが、あちらが2メートルぐらいという予測
が出ています。もう少し西側に来ますと 50 センチぐらいで、特には2階、3階まで浸水す
るという予測はありません。
○中嶋分科会副会長
どこのレベルの予測ですか。
○教育施設課
県です。それをもとにして、また市で、7月に市民の方にも公表すると思います。津波
ハザードマップを防災対策課で作成されておりまして、そこでもまた解析をして、起こり
得る最大限の予測をしています。
ただ、今現在では、学校は3階建てか4階建てが多く、茅ヶ崎、特に海岸地域では、屋
上利用できる学校が非常に少ないです。一番新しい汐見台小学校が一昨年完成して去年か
ら開校しているのですが、そこはしっかりした屋上があります。しかし、ほかの学校は規
模が小さく、なかなか全生徒が逃げるスペースはありません。ただ、想定し得る浸水とい
うことから言うと、3階、4階で安全は確保しているということです。
○中嶋分科会副会長
そのように判断されているということですか。
○教育施設課
はい。
○中嶋分科会副会長
それは、茅ヶ崎の海岸が広いからですか。逗子などは、もっとはるかに被害が大きいと
出ています。
○教育施設課
そうです。藤沢、鎌倉に行くと、10 メートル超えというところもあります。
121
○中嶋分科会副会長
茅ヶ崎の場合、それは出ていないということですか。
○教育施設課
はい。最大で7メーター少しということで、134 号線も5メートルから7メートルあり
ますので、そこを若干超えて来ます。
○中嶋分科会副会長
1000 年に一度かもしれないけれども、基本、大丈夫とということですか。
○教育施設課
専門家が予測した浸水マップから我々は判断をしております。
○中嶋分科会副会長
基本的に大丈夫だろうということで、全体の計画の中には入っていないということですか。
○教育施設課
屋上やもう少し高いところに整備できないのかというお話だと思うのですが、市の学校
は屋上利用できるように建築されておりません。強度的に少し問題がございまして、なか
なかそこに子どもたちを乗せる、地域の方も乗っていただくということは、今、できづら
い状況です。
〇稲山委員
非常に失礼で聞きにくいことなのですが、世の中一般的に問題になりますのは、外での
業者の談合なのです。談合の排除の対策をとられているかと思うのですが、勉強のために
教えていただけますか。
○教育施設課
確かにわれわれが入社した当初は、業者も発注内容についていろいろ調査に来ました。
しかし、今、役所としても、入札前にできるものは積極的に公表しております。図面はも
ちろん、仕様と、実質工事でかかる費用である直接工事費、普通はそれに経費をプラスし
て事業費というのを出すのですが、その直接工事費というものを公表しております。業者
もある程度均等にその工事に対しての金額というのが把握可能な世の中になっております。
適正に自助努力をし、競争していただております。今は談合について業界も自ら正してい
こうという意思もあり、あまりそのような状況ではないと思います。
〇稲山委員
わかりました。
〇藏田分科会長
122
最後に、8.の 17∼19 と 21∼23、維持補修とか小規模修繕といったような細かな業務
について、例えば包括、まとめての発注だとか、その辺はどのような工夫をされていらっ
しゃいますか。金額的にはそれなりの金額だと思うので、これはどんな形で今発注されて
いらっしゃるのか、それに対するコスト削減のための検討はどのようなことをされていら
っしゃるのか教えてください。
○教育施設課
維持保全と保守管理、ちょっとわかりづらい、同じような意味合いのものがあります。
維持保全は基本的にトイレ清掃、学校の施設の機械警備、アラームといったものを委託し
ております。保守管理は、機械設備関係、主に水道のポンプや消防施設等の保守管理を委
託して契約しております。
○教育施設課
これは小中学校一括で入札をかけています。
〇藏田分科会長
単年度ですか。
○教育施設課
単年度です。一部、セコムなどの機械警備は3年の長期継続契約です。
〇藏田分科会長
確認ですが、例えば 17 の維持管理で言えば、トイレ清掃だとか警備だとかいうのは分か
れて発注をされていて、例えばトイレ清掃については、小学校全校と中学校全校分を合わ
せてしているということですか。
○教育施設課
業務ごとに合わせて発注しております。
〇藏田分科会長
わかりました。
よろしいですか。ありがとうございました。
施策目標12(学務課)
○学務課
学務課長の吉崎と申します。
冒頭、当日で大変恐縮ではございますが、資料の差しかえということで、訂正させてい
123
ただきました。主な内容点ですが、4番の施設推進コストの金額と人数、それに伴いまし
て、6番の重点的に取り組む事務事業の状況の金額、あるいは8番の金額等もあわせて訂
正をさせていただいたところでございます。
主な訂正の内容といたしましては、19 年度から 22 年度までの決算額に対しまして、学
校への再配当予算が加わっていなかったという部分でございます。それと、25 年度の計画
額において、第2次実施計画の額を記載していたものが見受けられました。また,23 年度
の決算額が確定していなかったことが主な修正の要因でございます。お詫びして訂正をさ
せていただきます。よろしくお願いいたします。
それでは、施策評価シートの内容につきまして、主立ったところを説明させていただき
ます。
まず、3番の職員配置の状況につきまして、平成 24 年3月 31 日現在では、記載のとお
り、正規職員は 24 名でございます。内訳といたしましては、常勤が 20 名、再任用が4名
になります。その他、非常勤嘱託員といたしまして 25 名、臨時職員として 10 名となって
おります。
4番の施策推進コストでございますが、ただいま修正をさせていただきました部分と、
また、事業実施におけるコストのうち、平成 22 年度と平成 23 年度におきまして、特に金
額が大きくなっております。22 年度については、汐見台小学校の新設に伴いまして、その
備品購入あるいは消耗品費を計上いたしております。また、柳島小学校の給食場改修工事
費、鶴嶺小学校の給食場改修工事費に伴う設計委託費をそれぞれ執行したものでございま
す。また、23 年度につきましても、鶴嶺小学校の給食場改修工事を執行したものが大きな
金額、増額になっている理由でございます。
7番の施策目標達成に向けた取り組みの評価につきまして、まず、①施策評価に向けた
指標の進捗状況におきましては、おおむね順調であると評価をさせていただきました。
②これまでの取り組みと成果でございますが、まず就学援助事業につきましては、周知
方法や審査の際の考慮点などの見直しを行ったほか、東日本大震災の被災者も対象とする
ことといたしました。また、給食費未納者対策といたしまして、就学援助費からの代理収
納を今年度より実施することといたしました。市費教員任用事業につきましては、各学校
の状況を把握する中で適正配置に努めたところであり、小学校4校、中学校4校の配置校
を決定いたしました。給食調理場につきましては、各施設の経年劣化が激しい状況にあり、
安全・安心な給食を提供するため、順次改修を進めているところでございます。学校保健
につきましても、維持管理及び充実を図るため、備品の購入や修繕等を実施しているとこ
ろでございます。学校給食につきましては、地場産食材の利用により、地産地消の推進を
図っております。また、給食費のあり方については、公会計への移行の可能性ということ
で、引き続き研究をしてまいります。通学路対策につきましては、約 200 件の改善要望に
ついて、警察や学校、地域、関係課かい等との連携のもと、登下校時の安全確保を図って
まいりました。
③課題認識と解決への方策でございますが、就学援助事務につきましては、社会経済情
勢や生活環境などの変化に対応した制度運用が課題となっており、支給費目や支給金額の
見直しを行い、さらなる制度の周知が必要であると考えております。
市費教員任用事業につきましては、児童生徒指導上の課題解決のため要望が上がってい
124
ますが、教員の不足が深刻であり、新たな人材の発掘に取り組むほか、市費任用教員は、
学校の課題解決に向けて高い能力を有することが期待されているため、配置校において、
市費教員の活用とともに、育成を図ります。
給食場の整備につきましては、児童の健康への直接的な影響が大きいため、安全確保と
衛生管理の徹底に努めるほか、単独調理場を建設し、児童に温かい給食を提供するととも
に、アレルギー児対策や食育の推進を図ってまいります。
学校保健につきましては、健康診断の実施や備品の購入、修繕等を実施し充実を図るほ
か、今年度、各小学校の1学年の教室に加湿器を設置することに伴い、インフルエンザ等
の抑制効果について検証してまいります。学校給食につきましては、地場産食材の利用に
より、地産地消の推進をさらに図ってまいります。また、給食費のあり方については、公
会計への移行について引き続き研究してまいります。
学務課内業務につきまして、24 年度より再任用職員の活用を実施しておりますが、さら
に業務の見直しを行い、再任用職員の活用を図ってまいります。これは時間外抑制のため
という理由づけとしております。通学路対策につきましては、さまざまな要望に対して、
保護者、学校、地域、関係課かいなど、さらなる連携を図ってまいります。特に今年度は、
4月以降、登下校中の児童等の列に自動車が突っ込み死傷者が発生する痛ましい事故が相
次いだことから、文部科学省、国土交通省、警察庁の3省庁が連携し、通学路の緊急合同
点検を実施するよう通知が来ているところであり、例年以上の点検強化と安全対策を講じ
るよう求められているところでございます。
④議会等からの指摘・要望事項につきましては、通学路では交通安全対策の指標を作成
し、危険度をランクづけし、優先して講じる交通安全対策などの検討について要望が出て
おります。また、単独調理場を持たない3校につきまして、自校方式給食調理場の建設と
アレルギー児対応や、食育推進を図るため、早期の設置が求められております。また、学
校単位で徴収している学校給食費について、一般会計に繰り入れ、公会計化にするよう求
められているところでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
〇藏田分科会長
ありがとうございます。それでは、質問をお願いいたします。
〇稲山委員
学校給食の未納者対策として「校長口座への振込み」とございますが、具体的にどうい
うことか教えてください。
○学務課
いわゆる学校の給食費につきましては、現在、学校の先生方に徴収していただいている
というところがあるのですが、その未納の部分につきまして、就学援助費を出している方
が未納だった場合には、その援助費から給食費として徴収をする。それを学校にお支払い
をするという形をとらせているということです。
125
〇藏田分科会長
校長口座というのは、校長先生が持っている口座ですか。
○学務課
学校で管理をしている給食費を入れるための口座ということでございます。
〇藏田分科会長
なるほど、わかりました。
よろしいですか。
〇稲山委員
先ほども別の教育施設課でしたか、総務課か、安全対策として特に感じましたのは、茅
ヶ崎小学校の道路に出てくるところで、通学時間帯はボランティアの方が旗を振って安全
を確保されていますが、あそこにハンプと言うのですか、盛り上がった状態で必ず一旦停
止して乗り越えて通るような形にしていただくと、時速があそこで 20 キロ以下に落ちます
ので、暴走した車が仮に来ても、横断歩道の手前でやれば、だいぶスピードが減速できま
す。茅ヶ崎小学校のところにつけていただけないでしょうか。あそこは一方通行で、自転
車もたくさん来るので危ないと感じています。
○学務課
道路の形態を少し変えるというような形でしょうか。
〇稲山委員
車が止まって乗り越えていくように、道路に段をつけるものです。
○学務課
ハンプ舗装でしょうか、少しでこぼこにさせるような舗装のことだと思うのですが、今、
茅ヶ崎市では、学務課と安全対策課と道路管理課と交通安全対策の会議を開いておりまし
て、いろいろな交通施策について協議検討しているところです。その中でも、PTAの方
ですとか市民の方から、速度抑制のためにでこぼこにさせるような舗装をできないかとい
うようなご要望はたくさんあります。ただ、実態としては、でこぼこをつけると、どうし
ても騒音が出てしまうそうです。
〇稲山委員
出ないものがあります。
○学務課
一旦止まるようなものですか。
〇稲山委員
126
一旦止まらせます。止まらないで行ったら行けないことはありませんが、それは運転者
にかなり衝撃がきますから、止まりたくなります。止まってゆっくりということができま
すので、それをつけたら安全になると思います。
○学務課
今現在、茅ヶ崎小学校のちょうど正門の前のところには、立体的にでこぼこに見えるよ
うなシートを張っています。
〇石田委員
ただ、あまり減速していません。
○学務課
慣れてしまうと、どうしても効果が薄れてきてしまいます。最初は何だろうと思って一
瞬止まるのですが、確かに慣れてしまうと、またそのままのスピードで行ってしまいます。
一中通りも、同じような、でこぼこに見えるような、立体的に見えるようなシートが張っ
てあるのですが、やはり慣れてきてしまいます。その辺はまた警察の方も含めて協議・検
討していきたいとは考えております。
〇稲山委員
ぜひ命を守ってあげてほしいので、お願いします。
〇石田委員
いろいろなところで聞かれているでしょうから、お答えに困ると思うのですが、中学校
の学校給食について、見通しのようなものがもしありましたら教えてください。
○学務課
学校給食につきましては、今現在、牛乳のみで実施をしているというところでございま
す。これは全校でございます。
過去において、中学校の給食も検討されました。実際に施設を、給食場を建設するとい
うことになりますと、どうしても学校の敷地の関係で、場所の確保が難しいといったこと
があります。また、建設費も相当かかってくるということがあり、新規での建設はまず難
しいだろうと考えております。
何年か前に、デリバリーのお弁当も一度やったことがありますが、注文する生徒さんが
少ないということで、逆に業者のほうからこれでは商売にならないということがあり、そ
れもいかがなものかなというところがあります。
さらに、中学校ぐらいになりますと、どうしてもお子さんの成長の度合がだいぶ違いま
して、一律の給食でどうなのかというようなところもあります。あえて言うなれば、ご家
庭でお弁当をつくって親子の絆を深めていただくというようなところも考えると、中学校
の給食は難しいのではないかというのが実情でございます。
127
〇石田委員
お答えは大体わかるのですが、他市町で実施しているところもありまして、当然お調べ
になっていると思いますが、市民の心根としては、子どもたちを持つ母親などは、ほとん
どの方が、中学の給食をやってくれないかという声がたくさん聞こえるものですから聞い
てみました。わかりました。
○中嶋分科会副会長
6番目の施策目標達成のために重点的に取り組む事務事業の状況で、3番目の要保護及
び準要保護児童就学援助というところで小学校、4番目が中学校になっていますが、経済
的理由によりという、これが指標に支給件数として取り上げられていますが、就学困難な
児童の保護者の就学援助の実態は、どれぐらいいらして、どういう状況なのでしょうか。
○学務課
今こちらに挙げているのは支給の件数です。
○中嶋分科会副会長
それが指標になっています。
○学務課
そうです。今実際に認定されている方が、23 年度では、小学校が 2,349、中学校が 963。
認定、申請は、年々増えている傾向にございます。
○中嶋分科会副会長
申請で認定するということですか。
○学務課
そうです。申請をいただいてから認定するという形になっております。申請件数も認定
件数も年々増加傾向にあります。小学校ですと1年間で 200 件ぐらいずつ認定件数は増加
しています。
○中嶋分科会副会長
多いです。
○学務課
中学校ですと、50 件前後ぐらい、増加傾向にあります。
○中嶋分科会副会長
それは、経済状況が悪くなっているからということだと思いますが、請求される方とい
うのはどのような状況なのでしょうか。
128
○学務課
やはり経済的に困窮されている方が申請をされる形になります。当課で「準要保護」と
いう言葉を使っているのですが、「要保護」というのは生活保護の方、それに準じるとい
う意味で「準用保護世帯」という形で認定をしていきます。なので、認定のやり方として
は、前年の所得に対して計算してくる形になりますので、それが基準額を下回っていれば
認定されますし、超えていれば非認定、認定はされないという形になります。
○中嶋分科会副会長
それを減らしていくことが一つの目標でしょうか。
○学務課
なぜここの目標値が少し減っているかと言いますと、これは第1次実施計画の数字を入
れています。第1次実施計画の数字は 22 年度のときにつくったものですので、22 年度の
予算額の数字となっています。実態としては、年々増加傾向にありますので、当初に予想
していたものよりも今はかなり上回ってしまっているのが現状です。この 25 年度は、第1
次実施計画の目標値を入れる形になっていましたので、少し目標が小さくなっているので
すが、今度、第2次実施計画では、もう少し数値を上げる形でやっております。
○中嶋分科会副会長
そこは、母子家庭や父子家庭等、そういうものはわかりますか。
○学務課
やはり所得の少ない方がどうしても認定する割合が高くなってきますので、母子家庭の
方が多いとは思います。ただ、全体の中で母子家庭が何割いるかといった数値は出してい
ませんので、少しわからないところではあります。
○学務課
一家族の中で、所得がある方は全員の所得を足した中での認定ということになりますの
で、例えばおじいちゃんもおばあちゃんも同居していて、おじいちゃんもおばあちゃんも
収入があるという場合には、そういったものも全部含まれます。その家族の中の総所得に
よって認定ということになります。
○中嶋分科会副会長
そのお子さんの両親だけではないのですか。
○学務課
はい。そのお家に住んでいる方全員の所得を見て計算するという形になります。
○中嶋分科会副会長
それでもどんどん増えていく。ということは、全体的にものすごく落ち始めているとい
129
うことですか。
○学務課
やはり一番影響が大きかったのは、リーマンショックがあってグンと伸びました。また、
今まで申請書は継続の方にしかお配りしていなかったのですが、それを毎年、申請書自体
を全児童生徒の方に配るようになりました。
○中嶋分科会副会長
毎年、全員に配っているのですか。
○学務課
そうです。今までは、全員にお知らせしか配っていなかったのです。申請書は継続の方
にだけ配っていたものを、みんなに配ってほしいというご要望がありましたので、全員に
配るようにしました。
○学務課
そういった意味では、周知がある程度徹底されてきたという部分があって、件数にもは
ね返ってきているということも考えられると思います。
○中嶋分科会副会長
そこが、ある面、スタートみたいなところに来ているということですか。
○学務課
そうです。本来であれば、扶助費ですので、こういったものは執行がないのが一番いい
のですが、今の経済状況ですと、少し引きずっていくのではないかと思います。先ほどの
教育施設課のヒアリングの中でも、児童生徒の人数が平成 32 年度まで上乗せという形にな
りますので、そういった部分も考えると、まだまだこれは予断を許さない状況だと思いま
す。
〇稲山委員
学校給食の食材の調達方法は、一括ですか。あるいは学校単位でやられていますか。ま
た、納入業者が固定されていますか。買い付け方法、購入方法を教えてください。
○学務課
野菜とか、お肉とか、お豆腐とか、そういったものは、市内は広範囲になっていますの
で、各学校の近隣の業者さんで購入しています。また、例えば1つのお肉屋さんだと、毎
日、毎日でとても多い量になってしまう上に、その業者の品質しかわからないので、1つ
の学校でも、2つ、3つのお肉屋さんが順番で入ってくるような形になっています。八百
屋さん、お肉屋さんというのは、ほとんど毎日ですので。それ以外の乾物ですとか揚げ物
に使う油などは市内統一で、どれくらいの量を使うのかということを献立が決まった時点
130
で算出をしまして、大手の業者さんのところに共同物資という形で、毎学期、今2期制に
なっていますが、4月から7月、9月から 12 月、1から3月の3期に分けて選定部会を開
催し、決定します。
〇稲山委員
そうすると、野菜やお肉は、学校ごとに地元の業者さんと値段の交渉をされているとい
うことですか。わかりました。
〇藏田分科会長
給食の関連で、直営で今やっていらっしゃると思うのですが、アウトソーシングや先ほ
どの中学校の話などもそうかもしれないですが、施設もだいぶ老朽化してきて、それぞれ
の施設の小修繕、大規模修繕を含めてかなり構想を重ねてきている中で、そこら辺を集約
的に整備していくというようなことも考えられると思いますが、そういった検討はされて
いらっしゃいますでしょうか。
○学務課
学校給食の外部委託につきましては、過去において、平成 20 年の時点で検討した内容が
あります。その中では、いわゆる正規職員を1つの学校、単独調理校で3人に絞り込んで
います。残りの部分は、嘱託や臨時で賄っていくというところで、基本的に今市内の学校
給食につきましては、1人の調理員に対して 250 食という規定で人員配置をしております。
その中で、先ほど言いましたように、正規については3人にまで下げていくということで、
人件費の削減ということを図っております。
〇藏田分科会長
職員の方の補充はとめていますか。それとも技能職の方等は、そのまま補充を続けられ
ていますか。
○学務課
ただいま申し上げました1校当たり3人という部分で欠員が出た場合には補充はしてお
りますが、それ以上のところはやっておりません。あとはすべて臨時非常勤で賄います。
あるいは、再任用職員で賄って直営していこうというのが市の方針でございます。
〇藏田分科会長
技能職の方の給与水準はどのくらいですか。給食調理員の方の勤続年数が今の時点でも
8年、6年ということは、かなり長くやられているのかなと思います。他の自治体などで
よく出る批判は、給食のおばちゃんが何百万とか結構高い給料を取られて、稼働日数は学
校給食だと 120 とか 150 という日にちの中でどうなのかみたいなことがよくあるので、嘱
託にしろ正規にしろ、民間であれば当然その稼働日数が基本ベースになりますが、直営の
場合は、そこの部分、ずっと張りつけることになるので。正規の方は通常の統計が出てい
るので、見ればわかると思うのですが、嘱託というか、技能職正規職員の方の給与水準と
131
いうのは、茅ヶ崎市さんの場合は、平均で言うとどれくらいなのですか。
○学務課
給食配膳員の方ということですか。
〇藏田分科会長
配膳員なのかわかりませんが、調理場に書いてある「技能労務職」。2.で言うと 14、
場長さん、担当主査の以下の職員です。
○学務課
これも正規職員です。再任用や嘱託は給与水準が低いと思うのですが、いかがですか。
○学務課
技能労務職、ここに書いてある方たちは、職員給与費の中に含まれてしまいます。今、
細かい内訳はわかりません。
〇藏田分科会長
その辺の数字が欲しいと思います。たぶん一般職の事務職の方は、通常の行革の数字で
平均給与その他は出ていると思うのですが、技能職の方は、その数字はないのではないで
しょうか。その職場、職域ごとに慣習や状況が違うと思うので、学校給食に関連する技能
職職員の方の給与水準を教えていただけるとありがたいです。今でなくても結構です。
○学務課
後ほどご提示します。
○中嶋分科会副会長
施策目標の達成状況の「給食におけるアレルゲン対策」で、施設の設置数というのが指
標として上がっていますが、これを指標とした理由はどういう観点からでしょうか。こち
らから見ますと、アレルゲンのアレルギー対策に結構力を入れられているのかと思いまし
たが、これを指標にした理由を教えてください。
○学務課
これをあえて挙げた理由は特にないのですが、数字的に評価しやすい部分を考えた中で、
こういった施設の設置というものが一番目に見えやすいと思い、施策目標の指標として設
定させていただいております。
○中嶋分科会副会長
アレルゲンがどうというよりも、施設数として評価しやすいからということですか。
○学務課
132
アレルギー対策のお子さんも、このところだいぶ増えてきているように感じますので、
そういった部分では、統一的な給食をつくる中において少し配慮しなければいけないとい
う部分があります。そういったものを取り出して調理を行っていくという部分が必要にな
ってこようかと思いますが、現状の施設の中では、まだまだそういった設備が整っていな
いという部分がございますので、取り組んでいきたいと思っております。
〇藏田分科会長
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
施策目標13(文化生涯学習課)
○文化生涯学習課
文化生涯学習課長の千木良と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、文化生涯学習課の施策評価シートにつきまして項目順に説明させていただき
ます。
まず、1番目の総合計画基本構想におけるまちづくりの目標体系での位置づけでござい
ますが、こちらにつきましては、シート記載のとおりでございます。
次に、2番目の施策目標の達成方針についてでございます。文化生涯学習に関する施策
を総合的、効果的に進めることを目的として、文化生涯学習プランを平成 23 年度、この平
成 24 年3月に策定をいたしました。したがいまして、平成 24 年から、このプランの基本
理念である「みんながまなび未来を創造する文化生涯学習のまち ちがさき」の実現を図る
ため、3つの重点戦略と重点戦略を支える5つの行動目標に沿った施策を進めてまいるも
のでございます。
次に、3番、職員配置の状況でございますが、基本的に施策評価シートに記載のとおり
でございます。私たちの課につきましては、平成 22 年度に組織改正がございまして、従来
「文化推進課」という課があったのですが、文化推進課に生涯学習行政の部分が担当とい
う形で加わって、職員数等の変化がございます。特に、臨時職員、非常勤嘱託職員につい
て増の部分が、平成 20 年度から現れてきたというような状況になってございます。
続きまして、4番の施策推進コストでございます。こちらも基本的に施策評価シートに
記載のとおりでございますが、この中で1点補足の説明をさせていただきますと、平成 21
年度と平成 22 年度の委託料が増えてございます。私ども市民文化会館と美術館、あと開高
健記念館といった施設運営に係る委託料を支出しているのですが、平成 21 年度につきまし
ては、市民文化会館の耐震補強改修工事設計委託として 3,484 万円を支出してございます。
これが平成 21 年、前年に比べて増えている原因と考えてございます。
また、22 年度につきましては、3億 600 万円になっているのですが、こちらも市民文化
会館の中で、同じく耐震補強改修工事設計委託料として 9,641 万円あります。それから開
高健記念館につきましては、開高健さんの生誕 80 周年ということで記念事業を行いました。
この記念事業に係る委託料が 200 万円でした。また、開高健記念館のアプローチ道路の詳
133
細設計と用地測量委託といたしまして 302 万 6,000 円を委託料として支出し ております。
次に、5番の施策目標の達成状況についてでございます。こちらにつきましては、茅ヶ
崎市総合計画第1次実施計画に掲載している指標でございますが、1番の市民講師登録人
数につきまして、施策評価シートでは、平成 24 年度の見込み値として 68 人としてござい
ますが、現時点でまなびの市民講師の登録人数につきましては 70 人となり、平成 24 年度
の目標値はこの段階で達成しております。
また、2番目の文化芸術事業参加者数につきまして、平成 23 年度の市民文化会館入場利
用者数及び美術館入館者数の減少がございますが、こちらは東日本大震災の影響によりま
して、市民文化会館の天井安全対策工事を 23 年度4月から8月までの間、5カ月間、大ホ
ール、小ホールを閉鎖したことが大きな理由と考えてございます。
続きまして、6番の施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業の状況についてです
が、こちらにつきましては事務事業を5つ挙げてございます。1番目が、生涯学習情報の
収集・提供と相談体制の充実。2番目といたしまして、生涯学習の機会の提供。3番目と
いたしまして、茅ヶ崎市ゆかりの文人等を紹介する展示スペース等の検討。4番目といた
しまして、文化活動推進及び支援事業。5番目といたしまして、文化生涯学習プランの策
定などでございます。文化生涯学習プランにつきましては、先ほども申し上げましたとお
り、平成 23 年度の策定が済んでございます。ほかの4事業につきましても、平成 23 年度
の状況といたしましては、おおむね達成しているという判断をしてございます。
続きまして、7番目、施策目標達成に向けた取り組みの評価についてでございます。
初めに文化行政でございますが、財団法人茅ヶ崎市文化振興財団は、平成 24 年4月1日
より「財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団」と改称し、地域文化の振興を図るとと
もに、スポーツと健康に関連した事業を総合的に展開していくことを目的に掲げ、茅ヶ崎
市の指定管理者として適正な事業を行ってまいります。文化生涯学習課といたしまして、
従来からの鑑賞だけではなく、市民の参加を通して芸術文化に親しむ環境づくり、文化の
伝承や創造につながる施策を展開していくことを考えておりまして、文化芸術の拠点であ
る文化会館や美術館の施設利用率の向上を引き続き支援してまいります。
この中で特に、次世代を担う子どもたちの豊かな創造性、感受性を育むことを目的とし
て、文化会館や美術館と、小学校や中学校、学校施設との連携を図りながら、出前的事業、
アウトリーチ事業ということでプランに上がってございますが、そういった事業を実施し、
施設外での事業実施を行い、児童や生徒が身近に文化芸術に触れる機会の増加を図りたい
と考えております。
また、茅ヶ崎市ゆかりの文人等を紹介する展示スペース等の検討としまして、本市ゆか
りの文人などを紹介する資料などを展示する機会や、展示スペースの確保のため、現在、
庁内調整をする中で、展示場所の調査研究を進めております。一つの例でございますが、
現在、「城山三郎湘南の会」という会がございまして、城山さんにかかる展示スペース等
の設置等を図る声をいただいておりますので、市としてどうした形で進めていくか、引き
続き検討しているような状況でございます。
次に、生涯学習行政でございますが、生涯学習情報の収集提供と相談体制の充実、生涯
学習の機会の提供などの充実を推進するものでございますが、初めに、相談体制の充実に
つきましては、さまざまな目的や特性に応じた学習相談の提供が市民から求められており
134
ます。現在、新庁舎基本計画の中で、生涯学習の機能や一元的に情報提供、情報発信がで
きる場所の検討がされておりますが、私どもの課といたしまして、第一義的な窓口として、
市民ギャラリー業務の見直し等により、市民の方が気軽に立ち寄れる相談窓口の工夫につ
いて検討を図りたいと考えております。
また、生涯学習の機会の提供についてでございますが、まなびの市民講師や団体やサー
クルの方々が講師となり、さまざまな講座や発表会を開催する中で、次世代との交流を図
ってまいりたいと考えております。
また、子育て世代を対象とした講座を実施するとともに、その方たちを対象とした生涯
学習の応援情報紙を年1回 1,200 部の発行を考えておりまして、情報提供を充実していき
たいと考えています。
市史編さんにつきましては、市民の郷土意識やまちに愛着心を育み、次世代へと文化資
源を継承できるよう、図書の刊行、講座等の開催により、本市の歴史文化に触れ合う機会
の増加を図ってまいります。全体といたしまして、市民にとってわかりやすい情報提供の
仕組みを考えながら、諸施策を進めてまいりたいと考えております。
最後に、8番目の施策目標達成を目指して実施する事務事業につきましては、評価シー
トのとおりでございます。ちなみに、市史の関係でございますが、現在、刊行物を出して
おりまして、特に「茅ヶ崎の関東大震災市民の記録」をテーマにした講座として、7月7
日、14 日、21 日の3回にかけての講座等の実施を現在予定していまして、参加者の方の応
募をお待ちしているような状況でございます。
以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
〇藏田分科会長
ありがとうございます。それでは質問をお願いします。
○中嶋分科会副会長
非常に多面的な仕事をされているから大変だなと思いますが、施策目標の達成状況のと
ころで、市民講師登録人数を一つの指標とされています。なぜこれを指標としたのでしょ
うか。また、実績値として、21 年度が 56 で、22 年度が 66 で、23 年度が 77 で、24 年度が、
さっきおっしゃっていた 70 ということで、240%、こういうデータの取り方と、それを目
標値とするというように立てた理由を教えてください。
○文化生涯学習課
まず1点目、「まなびの市民講師」制度自体は平成 14 年度にスタートしております。平
成 14 年度末のまなびの講師の人数は、評価シートにもございますとおり 47 人でございま
した。課といたしましては、この事業の拡大ということは、講師の増加を図っていきたい
ということで、市民登録数を指標という形で置いております。この事業の拡大ということ
は、市民講師の数が増えることによって、実際のさまざまな事業講座が当然増えていく、
市民の方がそういった中で参加をしていただく機会が増えていく、そのようなことを考え
る中で、講師の人数を指標としております。
また、例えば 24 年度 68 人で 240%、23 年度 77 人で 420%ということなのですが、私ど
135
もうまく説明できないですが、基本的に数値を置くことによって機械的にパーセントが表
示できるような形になってございます。パーセントというよりは、むしろ実数としての講
師の方の増加がメインであるという考え方をさせていただいております。
ちなみに、平成 24 年度末で 68 人ということでしたが、先ほどのご説明のとおり、6月
末の段階で 70 人となっております。24 年度末までにまだ期間がございますので、もっと
もっと増えていただけるとありがたいなということで、さまざまな形の中で働きかけは引
き続きしてございます。
〇藏田分科会長
結局、これは、77 とか 68 を入れると、自動的にここの数字が出てくるということです
か。
○企画経営課
はい。
評価シートになっておりまして、計算式が入っております。61 を目指して進ん
でいくときに、どれくらい進んだかというところです。
○中嶋分科会副会長
それで目標値達成 100%となるのが、いまひとつ解せないという感じです。
〇藏田分科会長
それは、システム上のことですので、別件とします。
ほかにございますか。
文化会館は指定管理で、8.の支出状況を見ると、例えば9番の維持管理業務は指定管
理料ということなのですか。この指定管理料は幾らですか。
その関連で、7番で、指定管理に出しているのに、自主事業に補助金を出しているので
しょうか。文化振興財団との契約関係等、お金の出入りのところを説明してください。
○文化生涯学習課
21 年から 22 年は、決算値となっておりまして、市民文化会館の指定管理料は1億 3,314
万 7,000 円です。
〇藏田分科会長
それは、ここの事業の中には入らないのですか。
○文化生涯学習課
22 番目に指定管理に関する事業ということで、市民文化会館と美術館の2つの合算の数
字になってございます。
〇藏田分科会長
文化会館が1億 3,314 万 7,000 円で、美術館はそれを引いた数ですか。
136
○文化生涯学習課
はい、差し引きになります。
〇藏田分科会長
23 年で言えば、6,000 万円ぐらいという感じですか。
○文化生涯学習課
そうです。
〇藏田分科会長
わかりました。それで、指定管理料を出していて、さらに№7を補助でさらに 3,000 万
円突っ込んでいるということですか。
○文化生涯学習課
はい。23 年度まではそのような形をしていたのですが、24 年度から、いわゆる補助金と
いう形での支出をやめました。指定管理料、つまり委託料の中に溶け込ませる形で、24 年
度からの執行を変えてございます。
〇藏田分科会長
ちなみに、7番のところは 25 年度の計画額に載っていますが、25 年度はまた戻される
のですか。
○文化生涯学習課
こちらは、申しわけございません。数値を入れる約束事ということで、第1次実施計画
事業に位置づけられた数字をそのまま載せております。
〇藏田分科会長
では、今後は、指定管理料の中に入るということですか。
○文化生涯学習課
はい。24 年度補助金の廃止ということで、この部分については、委託料に移しかえるよ
うな形での執行を考えてございます。
〇藏田分科会長
ちなみに、指定管理の財団を選ばれたのは、プロポーザルや入札をされたのですか。随
意契約でいかれたのですか。
○文化生涯学習課
随契です。
137
〇藏田分科会長
何年からですか。
○文化生涯学習課
今回、24 年度から 26 年度ということで、3年間です。
〇藏田分科会長
わかりました。そこは、次回以降の指定替えのときには、茅ヶ崎市だけではなくて、他
のところでやっている事業者さんがいらっしゃると思いますので、原則競争的な手続きを
とるのが一般的な考え方です。そういう指導は入っていると思いますが、いかがですか。
○文化生涯学習課
公募、非公募という形で、タイプはあると思うのですが、この件につきましては非公募
という形で今現在はやらせていただいております。今までのキャリアから勘案しまして、
今のところはこちらの財団ということで当面は考えております。ただ、手法としましては、
委員がおっしゃられますように、公募という形も視野に入れながら指定管理を行っていか
なければいけないというように思っております。
〇藏田分科会長
数字上の確認ですが、指定管理のところで、22 番のところに美術館の指定管理料も入っ
ています。その1個上に、茅ヶ崎市美術館運営管理事業として、また別に 1,000 万円載っ
ているのですが、これはどのようなことですか。維持管理なら、ビル面の施設維持という
話だと思うのですが、運営管理というと、指定管理の業務そのもののような気がします。
○文化生涯学習課
美術館の管理運営につきましては、まずは美術館の運営委員の審議会がございますので、
その報酬と旅費等が含まれております。躯体は、指定管理をした私どもとなりますので、
修繕料や修繕等にかかる調査の委託料というようなものです。また、負担金、光熱水費等
も含めた形で、こちらの運営事業費に載せております。
〇藏田分科会長
もう一度確認です。22 番のところに、例えば 23 年度決算で言えば 5,000 万円ぐらいの
指定管理料を払っていて、それ以外に、21 番で払っているのは、審議会のそのうちの部分
のお金と、いわゆる建物躯体の修繕等が入っているということですか。
○文化生涯学習課
はい。そちらが美術館の管理運営事業という形でやらせていただいております。指定管
理とはまた別の形です。
138
〇藏田分科会長
なるほど、わかりました。しかし、結構な金額と思います。
○文化生涯学習課
どうしてもそうなります。築年数等もございまして、修繕のウエイトが大きいです。
〇藏田分科会長
わかりました。
生涯学習等、結構幅広く、市史編さんも含めてございますので、ほかの委員はいかがで
しょうか。
○中嶋分科会副会長
7の4番目の議会等からの指摘・要望事項に「指定管理者の指定について」とあります
が、このときはどういうことが問題になったのでしょうか。
〇藏田分科会長
21 年第4回定例会ですか。
○文化生涯学習課
21 年度の第4回は、資料として用意しておらず、大変恐縮なのですが、指定管理につき
ましては、今現在もそういったあり方について議論が続いており、その中の一コマだと思
っていただければと思います。
○中嶋分科会副会長
それは、それがいい、それでいくべきだという人と、やめるべきだという対立はずっと
あります。その議論が出たということですか。
○文化生涯学習課
そうです。
〇藏田分科会長
今調べると、21 年は、3年前なので、指定管理の指定の議決だと思いますが、違います
か。この財団さんを随契で指定しますということの議決です。
ほかの議案を見ると、それぞれ駐車場などの指定管理者はこうしますという議決が並んで
いるものの一つです。
○中嶋分科会副会長
では、指定の議論ではなくて、指定しますということだったということですか。
○文化生涯学習課
139
申しわけありません。ただ、それと同時進行で、庁内におきましては、指定管理のあり
方ということで、引き続き議論を続けております。
○中嶋分科会副会長
議論はずっと続いているけれども、議会については、これとこれは指定にしますという
ことですか。
○文化生涯学習課
そうです。実際の指定というように解釈していただければいいと思います。
〇藏田分科会長
生涯学習の市民講師の登録数で、実際の数としては、7.の③で最初に書いてあるとお
り、22 年は 116 事業 1,861 人、23 年は 168 事業で 2,113 人ということですが、担当課とし
て、この数字というのは、市民全体から考えて十分な数として効果があるものですか。こ
の数字の評価はどうとらえていらっしゃいますか。
○文化生涯学習課
数字的には実際に増加傾向ということで、事業の拡大ということは喜ばしいことと思っ
ています。しかし、参加される方の年齢構成という部分で、幅広い年齢層というよりは、
どちらかというと高齢者の方が多いというところは、工夫できないのかというところは、
担当も考えてございます。数的には増加ですので、好ましいと思います。
〇藏田分科会長
そのあたりの満足度や、決まったようなメンバーしか来ないということだとすると、や
はりある程度そのやり方を含めて見直していくことも必要かもしれません。文化会館や美
術館でやる事業だとすると、結構固定客という感じもするので、もう少しやり方として、
プログラムの組み方や、広報の仕方を大いに改善する必要があると思います。生涯学習全
体の中で事業としてやっていらっしゃるとすれば、その名にふさわしい生涯学習の機会に
なるようにしていただく必要があると思います。
○文化生涯学習課
その辺で、先ほどのまなびの市民講師の方の増加、また次世代の市民講師の方を育てる
ための将来の支援者になってもらうために、今年度から月1回、講師同士のスキルアップ、
情報交換の場として、「夢の種まき学校」を市民ギャラリーで開設することにいたしまし
た。
また、今年度より新しい試みといたしまして、子育て世代のお母さん、お父さんたち、
大体はお母さんになるのですが、なかなか生涯学習という側面につながる、外に出る機会
がない方々を対象に、これもほぼ月1回の割合で、親子で生涯学習的なプログラムを組ん
で参加できるように、イベント、事業をやっております。今年は3回行いました。
140
〇藏田分科会長
手応えはいかがですか。
○文化生涯学習課
手応えは、実際のお声を聞いても、
「こういった場が助かる」
「非常に興味のある内容」、
また「参加者の方同士の情報交流の場になりました」という声をいただいております。
〇藏田分科会長
わかりました。何かございますか。
○文化生涯学習課
少々宣伝も兼ねてよろしいでしょうか。市史講座を3回連続講座として行っております。
(ちらしを配布)
〇藏田分科会長
なるほど、わかりました。
開高さんの記念の施設、結構金食い虫という感じがしないでもないのですが、利用者数
の把握や、利用者の声等、集客に向けて生涯学習課さんからの仕掛けや取り組みなどはど
の程度されていらっしゃいますか。
○文化生涯学習課
お金がかかっている部分では、先ほどちょっと委託料等でもお話をさせていただいたの
ですが、アプローチ等の公道化に伴う事業であるとか、また工事という中で駐車場の整備
等をさせていただいております。それが 23 年度の主な事業になりまして、そこで金額か上
がっているということです。
あと、基本的に記念館の開館日が金曜日、土曜日、日曜日、祝祭日ということですので、
運営している開高記念館の協会の体力といったこともございます。開館日との関係で集客
人数が抑えられてしまうというところがございます。
〇藏田分科会長
わかりました。
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
施策目標14(スポーツ健康課)
○スポーツ健康課
スポーツ健康課長の川口と申します。
○スポーツ健康課
141
スポーツ施設整備推進担当課長の山中でございます。
○スポーツ健康課
それでは、説明させていただきます。
大変恐縮ですが、初めに資料の訂正をお願いしたいと思います。
2ページの5の施策目標の達成状況の表の中の平成 23 年度の人数ですが、「511,749」
を「517,880」に訂正をお願いします。あわせてパーセントにつきましても、79.2%でお願
いします。大変申し訳ありません。
それでは、順番に説明をいたします。
まず、1の総合計画基本構想におけるまちづくりの目標体系での位置づけにつきまして
は、資料記載のとおり、施策目標 14「いつでも気軽にスポーツができ、心とからだを健康
にできる環境をつくる」として位置づけられております。
続きまして、2.施策目標の達成方針でございます。ここでは、5つの視点から記載を
しております。順番に、(仮称)柳島スポーツ公園の整備、茅ヶ崎市スポーツ振興基本計
画に基づく事業、スポーツ施設の管理運営、健康増進・健康づくりの事業、食育推進の事
業となっております。
続きまして、3の職員配置の状況につきましては、平成 24 年3月 31 日現在で、常勤職
員が 13 名、再任用職員が2名、臨時職員が4名となっております。臨時職員につきまして
は、栄養士や保健師の資格を持った職員で、健康教室や食生活改善などの事業を行う際に、
1日や半日単位で従事していただいております。
続きまして、4番の施策推進コストでございます。内容につきましては表に記載のとお
りでございますが、備考欄にありますように、これまでに堤のスポーツ広場の整備工事や
市体育館、これは十間坂の旧体育館、その耐震改修工事、屋内温水プールの建替工事など
を行ってきておりますので、事業実施にかかるコストについては変動が生じております。
続きまして、裏面に移りまして、5の施策目標の達成状況では、2つの項目を掲げてお
ります。
1つ目の市営体育施設の利用者数につきましては、市営体育施設や2つの体育館、屋内
温水プールの利用人数合計を表すもので、平成 22 年度の利用者数につきましては、平成
21 年度末に開場した屋内温水プールの利用者が加算されたため、大幅な増加となっており
ます。2つ目の健康事業への参加者数につきましては、運動や生活習慣病予防等の講演会
や健康教室への参加者数の合計を表しています。介護保険制度の改正に伴い、参加者数の
減少は見られますが、この先、人数を増やしていきたいと考えております。
続きまして、6番、施策目標達成のため重点的に取り組む事務事業でございますが、こ
ちらにつきましても5つの事業を掲げております。順番に、(仮称)柳島スポーツ公園整
備事業、健康増進計画の策定、各種体育大会等の開催、食育推進事業、体育館の管理運営
で、いずれもその目標を達成しております。
続きまして、7番、施策目標達成に向けた取り組みの評価でございます。
①指標の進捗状況につきしては、「順調」と評価をいたしました。
②これまでの取り組みと成果につきまして、スポーツ施設の整備につきましては、近年
では、堤スポーツ広場及び建て替えにより屋内温水プールを開場いたしました。(仮称)
142
柳島スポーツ公園の整備につきましては、平成 23 年 11 月に都市計画決定し、本年4月に
事業認可を受けたところです。事業手法につきましては、PFI法に基づいた手法を導入
することを決定いたしました。スポーツの振興に関する取り組みでは、これまでも体育館
等の施設の管理運営、各種体育大会等の開催などを行ってまいりましたが、平成 24 年度か
らは、茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画に基づいた取り組みを進めております。健康づくり
に関する取り組みでは、健康教育や保健指導を行うとともに、茅ヶ崎市食育推進計画に基
づき、栄養改善事業や食のボランティアの育成などを実施してまいりました。
続きまして、③課題認識と解決への方策でございます。(仮称)柳島スポーツ公園につ
きましては、PFI法に基づいた事業手法の立案、各種法的な手続、関係機関との協議、
地権者や地域住民との合意形成を迅速に進めるとともに、国庫補助金等を積極的に活用し、
事業の推進を図ってまいります。スポーツの振興や推進に関しましては、各種大会など市
民がスポーツに親しめる機会をさらに増やすとともに、スポーツイベントやサークルなど
に関する情報を高齢者などにもわかりやすく提供することが求められているため、大会等
の充実を図るととともに、誰にとってもわかりやすいスポーツ関連情報の提供を行ってま
いります。
また、高南一周駅伝大会などの際に、市民の協力を得るボランティア制度の創設やスポ
ーツ教室などを市民との協働で行うためのスポーツ指導者人材バンクの設置に取り組むと
ともに、大会等の開催に当たっては、体育協会やスポーツ少年団の事務をそれぞれの団体
で主体的に行うよう協議を進めます。健康づくりに関しましては、平成 24 年度内に健康増
進計画を策定し、一次予防に重点を置いた施策を推進いたします。また、現在の食育推進
計画が平成 25 年度に計画期間を終えることから、翌年度からスタートする新たな計画の策
定に取り組んでまいります。
続きまして、8.施策目標を目指して実施する事務事業につきましては、資料記載のと
おり 20 の事業を、そして第5次実施計画期間中に実施し終了した事業として2つの事業を
挙げております。
説明につきましては以上でございます。
〇藏田分科会長
ありがとうございます。これについて質問をお願いします。
〇稲山委員
後半に近づいてきまして、本課だけではなく、行政の仕事というのは、非常に幅が広く
て奥が深いものと理解していますが、総合計画でございますと、デパートみたいに全部そ
ろっています。とても手厚いと思います。スポーツ振興でプールがあり体育館があるのは
大いに結構で、今のところで間に合わないから柳島というプロジェクトができてきている
と思うのですが、どうなのでしょうか。それが悪いということではなくて、長期的にある
べき姿で、30 年後、40 年後に税収で維持ができるのかということが心配です。生涯学習で
は美術館もあり、すばらしく、市民にはすごくいいことなのですが、果たしてやっていけ
るのかと、後半になって感じています。福利厚生、少子高齢化がもっと深刻なものになる
143
中で、その辺りが少々気になります。
○スポーツ健康課
柳島スポーツ公園の話はまた担当からお話しします。
私どもの課はスポーツと健康と両方扱っておりますが、スポーツという事業だけ見ます
と、スポーツクラブがあったり、テニスクラブがあったり、フットサル場があったりとい
うことで、民間の事業者もやっているという意味では、福祉等のいわゆる必需的な事業で
はないというのは、基本的な考え方としてはあるのかもしれません。ただ、そうは言いな
がらも、民間の事業者は、入会金や利用料があります。広く多くの方々にスポーツを楽し
んでいただいて、取り組んでいただいて、スポーツの持っているいろいろな魅力を感じて
いただいて、なおかつ健康にもつなげていただくという意味では、行政の果たす役割とい
うのはやはり大きいと思います。
〇稲山委員
柳島スポーツ公園にはどのような施設があるのですか。
○スポーツ健康課
(資料を配付)
今お手元に資料を配付させていただきましたが、まずこの事業の発端としましては、国
の進める、現在あります中央道や東名につながる新湘南国道と相模川の河川堤防の改築事
業が、既存の相模川河畔スポーツ公園と抵触することになります。その国の事業を進める
に当たりまして、この施設を移転することが発端でございます。資料下段にございます整
備事業区域図の所に約 6.5 ヘクタールで施設を移転するという計画でございます。既に国
の事業を進めておりますので、それに合わせたスケジュールの中で、本市といたしまして
も、まず市民の安全のためには、そういった部分を優先しますが、こういうスポーツ施設
がなくなるのは本市としても痛手なことですので、それを移転する計画でございます。
〇稲山委員
既存のものがあったものを移転によってより充実したということですか。
○スポーツ健康課
はい、そうです。
〇石田委員
わかりました。
〇藏田分科会長
そのほか、いかがでしょうか。幅広く、食育から、スポーツから、健康から、何でもあ
りです。どのような切り口でも結構です。
144
○スポーツ健康課
従来、スポーツ課は、平成 21 年度まで教育委員会にありました。健康と食育については、
保健福祉部の健康づくり課というところにありました。スポーツと健康はつながりが深い
ということで、平成 22 年に組織改正を行いまして、健康とスポーツを一緒に事業として進
めています。
〇藏田分科会長
そこのシナジー、一緒の課でやることによって、例えばスポーツのときに食育を含めて
ということの連携や相乗効果というのは、うまく発揮されているのでしょうか。
○スポーツ健康課
組織替えが行われましてまだ3年目ということで、模索中というような点もあります。
しかし、スポーツ教室を行うときに健康や栄養のことも考えていただくという点で、職員
に栄養士や保健師がいますので、効果は上がっていると思います。また反面、健康づくり
の視点から言いますと、事業が分断され、つながりが悪くなっている点もあると思います。
○中嶋分科会副会長
指標の立て方ですが、5のところで市営体育施設の利用者数と、2番目が健康事業への
参加者数ということで、数でやっています。それが効果としてどの程度出ているか、人数
だけでわかるのかどうか、また、この効果についてはどのように測っていらっしゃいます
か。
○スポーツ健康課
スポーツにつきましては、昨年、平成 23 年度から「スポーツ振興基本計画」という計画
をスタートさせました。その中で、成人のスポーツ実施率を 50%以上にしようということ
で目標を立てています。ここに書いてあります施設の利用者数という意味では、人数はわ
かりましても、同じ人が何回もやっていることがありますので、ここで上がっているのは、
実際に 50%以上かどうかということの判断にはなりません。従って、計画の中では、中間
年 と 最 終 年 に ア ン ケ ー ト 調 査 に よ っ て 50% が 達 成 で き て い る か ど う か と い う こ と を 確 認
することとしております。
○中嶋分科会副会長
それが、国の計画ですか。
○スポーツ健康課
国の計画も 50%で、市の計画も 50%ということで、同じ指標を立てています。
○中嶋分科会副会長
人数によって進行状況が判断できるということですか。
145
○スポーツ健康課
そうです。アンケートを毎年やるのは、費用や手間の点もありますので、50%達成でき
ているかどうかということについては、中間年と最終年に行い、その間の年については人
数で把握していくという形をとっています。
〇石田委員
(仮称)柳島スポーツ公園については、でき上がって使われてみないと実際のところは
何とも言えない問題もあると思うのですが、私は平塚と藤沢の両市に挟まれて、茅ヶ崎に
は河川敷の陸上競技場しかなかったというあの現状からすると、やはりこれは市民サイド
からしてもぜひ欲しいと願っていたものだと思います。
ただ、これは、冒頭申し上げたように、でき上がった後に、市民なり行政がどういうサ
ービスをして有効利用していくかということは、大いに課題になってくると思います。莫
大な市税を投入してつくるわけですから、つくったはいいけれどもさびれてしまったよう
な状態では宝の持ち腐れになってしまうでしょうから、後々は見守りたいと思います。
〇藏田分科会長
その点、今、公園等の施設をつくるに当たっては、コミュニティデザインみたいな意味
で、つくる段階から使う方々の意見を聞き、使い勝手やスペックなどを決めていくときに
取り組みながらやっていくようなことを工夫しているところがあります。利用促進という
意味では、たぶんできてからやるというよりも、できる前からいかにちゃんとそこを使っ
てもらえるようにするかという働きかけとかというのは、どの程度されていらっしゃるか、
されようとしていますか。
○スポーツ健康課
まず、この基本計画を作成するに当たりまして、学識経験者、公園の学識者、市民、ス
ポーツ団体、地元の方といった 17 名で構成されたスポーツ施設整備推進委員会を組織しま
した。その委員会で計 10 回にわたり、いろいろ意見をいただきました。その中で、これか
らの施設のあり方や今後の要望も含め、面積がある程度限定されていますので、この中で
何ができるのかという事を優先順位を決め、なおかつ公園的なイメージも合わせて持たな
ければいけないということがあります。スポーツ公園ということなのですが緑化率は 30%
以上確保しなければいけないといったことも含めまして、景観的な配慮等、すべてのもの
に関して議論させていただいた中での計画になっております。
また、先ほど委員がおっしゃったように、施設の効率化の問題に対し、この施設の稼働
率を上げるための工夫として、例えば陸上競技場の中を人工芝にして、いろいろな団体に
使っていただくような、天候に左右されないような施設の稼働の向上ですとか、先ほどス
ポーツ振興基本計画の中で 50%以上ということを挙げていますので、それに対してのスポ
ーツ教室や大会等のイベントなども、今後検討していきたいと思っています。
○中嶋分科会副会長
防災エリアになっていますが、これはかなり大規模な防災のものですか。
146
○スポーツ健康課
市も「地域防災計画」というのを今年度末に向けて作成するのですが、まずそこでここ
の位置づけを確定しまして、それからになります。前段で、ある程度、防災機能という部
分に関しても先取りで入れてございます。今後、詳細につきましては、どういう位置づけ
にして、どういう施設が必要か、詳細設計の中で検討してまいります。
○中嶋分科会副会長
これは全部無料ですか。
○スポーツ健康課
施設につきましては、有料の部分と無料の部分を分けるつもりでございます。
○中嶋分科会副会長
総合競技場などは、市内のどこか団体が使うのですか。
○スポーツ健康課
今現在、体育館や既存の相模川河畔スポーツ公園を有料で使っていただいていますが、
そういった部分と同じような形態になるかと思います。
○中嶋分科会副会長
貸し出すこともやるような形ですか。
○スポーツ健康課
そうです。団体等に期限を決めてとか、その辺の運用も、今後の課題になるかと思いま
す。
〇石田委員
聞き漏らしたかもしれませんが、現在の相模川河畔スポーツ公園は、やがては道路にか
かるということですか。
○スポーツ健康課
道路用地と河川用地に抵触しますので、移転するということです。
〇石田委員
では、完全に使えなくなるということですか。
○スポーツ健康課
基本的にはそういうことです。
147
〇藏田分科会長
体育館は指定管理ですか。
○スポーツ健康課
指定管理になっています。
〇藏田分科会長
指定管理は、どのような手続きで、どのような形で選ばれて、どのような状況でしたで
しょうか。
○スポーツ健康課
先ほど文化生涯学習課から話があったかと思いますが、財団法人都市施設公社がこの4
月から文化スポーツ振興財団ということで統合されましたので、そこの1社を対象に書類
を提出していただいて、会議にかけて決定をしております。
〇藏田分科会長
指定は何年からですか。
○スポーツ健康課
今年から4年間になります。24 年度から 27 年度です。
〇藏田分科会長
指定管理料は、ここで言うと、支出経費としては、2番ですか。体育施設の管理運営の
8,000 万円の中ですか。
○スポーツ健康課
大きい8番の中の2番です。指定管理は3つあるのですが、体育施設というのが、主に
屋外の施設になります。あと、4番の屋内温水プール、5番の体育館の管理運営というと
ころで、この中の一部になっています。
〇藏田分科会長
では、体育館は、5番の1億 2,000 万円ですか。
○スポーツ健康課
23 年度で言うと、そのとおりです。
〇藏田分科会長
指定管理料は4年間一定ですか。
○スポーツ健康課
148
年によって若干違います。例えば、体育館、温水プールはほぼ同じです。しかし先ほど
お話しいたしました屋外の施設である体育施設で、例えばテニスコートは、土のコートに
ついて、何年かに一回は掘り起こして整備し直す必要があるので、4年に1回、高くなっ
ています。
〇藏田分科会長
質問は体育館の指定管理のことです。この指定管理は1億 2,000 万円です。しかし、シ
ートを見ると、24 年は1億 3,700 万です。25 年は長期計画の実施計画の数字だということ
でしょうけれども、多少凹凸があるような気がします。
○スポーツ健康課
ここは指定管理料だけではないので、それ以外の費用も入っています。
〇藏田分科会長
では、指定管理料はどのような形で算定をしていらっしゃいますか。
○スポーツ健康課
体育館の指定管理料は、ほぼ同じです。金額を申し上げますと、24 年度が 120,232 千円、
25 年度が 121,285 千円、26 年度が 121,728 千円、27 年度が 122,255 千円です。
〇藏田分科会長
わかりました。次回の指定替えのときには、競争的なこともぜひお考えいただいて、相
当な金額だと思いますので、少し工夫されたほうがいいのではないかと思います。
ほかにございますか。せっかく食育の資料も配られたので、食育についてですが、シー
トを見ると、一応、概ね「A」が多いので、よくできている、という話なのかもしれませ
ん。
〇稲山委員
柳島、既存も含めて、市のスポーツ施設は非常に立派です。しかし、何回か利用しよう
としたところ、結構前もって予約しなければいけませんでした。安いのはとてもありがた
いのですが、むしろもう少し上げていただいても、もう少し使いやすい、予約しやすいよ
うにしていただけると、利用者は使いでが出るのではないかと思います。その辺りはいか
がでしょうか。
○スポーツ健康課
今、団体で申し込む場合については2カ月前からの申し込みということで、抽選でやっ
ております。
〇稲山委員
抽選ですか。
149
○スポーツ健康課
どうしても、かなりのニーズがございまして、早期に抽選していかないと、さばき切れ
ないのが実情です。
○スポーツ健康課
屋内の施設である体育施設は、体育館が2施設と、温水プールに付設されているトレー
ニング室しかありません。ですから、他市同様、小学校のグラウンドや体育館等の学校施
設を地域の人に使っていただこうということで、登録制ですが、土日や平日の夜間に使っ
てもらうような形で開放しております。
〇藏田分科会長
総合型地域スポーツクラブを重点項目に挙げていますが、予算上は、来年度4万円、再
来年度4万円となっていますが、本気でやる形なのでしょうか。
○スポーツ健康課
これは、国が総合型地域スポーツクラブということで推進しております。市は、講習の
受講料ということで計上しております。あとは、主に事務手続については県が進めている
ということもありまして、市は支援に回る形となります。
〇藏田分科会長
わかりました。
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
施策目標15(男女共同参画課)
○男女共同参画課
男女共同参画課長の大西です。隣が多文化共生担当の佐藤です。一番端が男女参画推進
担当の山田です。
それでは、早速説明をいたします。
まず、1の総合計画基本構想におけるまちづくりの目標体系での位置づけにつきまして
は、ご覧のとおりですので、説明は省略させていただきます。
2.施策目標の達成方針につきましては、男女共同参画施策、国際化に対応した施策、
都市交流及び平和啓発施策、それぞれ常に市民の意識下に置いていただきたい内容の施策
であります。したがいまして、こうなったから、あるいは目標が達成できたからと、もう
業務を完了していいという施策ではないということを念頭に置きまして記述をしておりま
す。キーワードは「情報提供と市民周知」であります。
まず、男女共同参画の推進につきましては、平成 23 年度を初年度といたします「ちがさ
き男女共同参画推進プラン」に基づき、だれもが、互いにその人権を尊重しつつ責任も分
かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の
150
実現に向け、地域づくりの方針・意思決定過程等、幅広い分野で性別に隔たりのない参画
の推進に向けて、取り組みの必要性を周知し、男女共同参画の推進を図ってまいります。
次に、国際化に対応した行政サービスの提供と地域交流の支援につきましては、外国籍
市民のニーズや生活上の課題などを把握し、地域で安心して生活が送れるように、生活相
談や各種の情報提供を行います。また、茅ヶ崎市国際交流協会と連携を図りながら共催事
業などを行い、国際理解や国際協力の輪を広げてまいります。
次に、都市交流の推進につきましては、昭和 58 年7月から、「ゆかりのまち」提携を結
んでいる愛知県岡崎市と、相互が市民バスツアーや青少年スポーツなど、継続的に市民交
流などを行うことにより、ゆかりのまちの市民周知を図るとともに、友好親善を深めてま
いります。
次に、平和の尊さの啓発につきましては、戦後 65 年以上が経過し、平和の大切さが実感
として伝わりにくくなっている中、戦争の悲惨さ、平和の尊さを一人でも多くの市民に伝
えてまいります。昭和 63 年度から活動している平和を考える茅ヶ崎市民の会実行委員会と
協力し、「平和のつどい」の開催や、各種講演会、展示会など、年間を通して平和啓発事
業を実施いたします。また、次代を担う子どもたちが、戦争の悲惨さや平和の尊さ、大切
さを肌で感じ、学び体験したことを一人でも多くの人々に伝えてもらうことを目的に、
「平
和について」ポスター・作文コンテストを実施し、その入賞者を平和大使として広島市に
派遣してまいります。
3.職員配置の状況につきましては、24 年3月 31 日現在、課長以下男女共同推進担当、
多文化共生担当の2担当に、5名の常勤職員と2名の再任用職員、計7名の職員配置とな
っております。そのほかに、非常勤嘱託職員1名、臨時職員2名、その他といたしまして
任期付職員1名の職員配置があり、職員数の合計は 11 名となっております。この任期付職
員1名、臨時職員1名は、産後休暇後、育児休業を取得中の職員が1名おり、数的には重
複しており、実質の職員数は、職員7名と非常勤1名と臨時職員1名の、計9名というこ
とになります。
4番の施策推進コストにつきましては、ご覧のとおりですので、説明は省略いたします。
2ページから3ページにつきまして、3ページの7.施策目標達成に向けた取り組みの
評価を中心に説明いたします。
①施策目標達成に向けた指標の進捗状況については、「順調」としております。
2ページの5.施策目標の達成状況をご覧ください。ちょっと字が小さくて申しわけご
ざいません。目標とする指標の1、2とも、これまでに実施したアンケート調査結果をも
とに目標値を定めたものですが、平成 23 年度に行った往復はがきによる市民意識調査結果
を見ますと、既に目標値に達していると見てとれます。しかし、23 年度の調査だけで判断
はできず、今後、毎年意識調査を続け、数値の動きを見ていく中で判断する必要があり、
現時点では「順調」と判断しております。
3ページの7に戻ります。
②これまでの取り組みと成果については、女性の地位向上を目指して、昭和 58 年1月に
女性センターを設置、その後、平成5年に「ちがさき女性プラン」を策定しました。以下、
現在までの経過を記述してあります。
そして、中段ですが、また、各種施策を有効的に進めるため、市民意識調査を定期的に
151
実施し、市民意識の変化をとらえ、啓発等事業を実施してきました。平成 21 年度に実施し
た市民意識調査では、男女の地位における平等感に関しまして、施策目標の指標としてい
る社会通念、習慣、しきたりにおいて平等と思う人の割合が 12.3%、平成 17 年度に実施
した調査結果は 10.0%としまして、平成 21 年度ではわずかに増加し、少しずつ意識の変
化が見られております。
平成 22 年度の組織改正により本課の業務となった人権啓発、平和事業、都市親善、国際
化施策、在住外国人施策、国際交流に関する事務につきましては、それぞれの所管課にお
いて長年にわたり行われてきたものであります。今回においても、多文化共生という枠の
中で引き続き事業を継承していくものです。特に平和事業については、昭和 63 年度より市
民による実行委員会組織、また国際交流等につきましては、昭和 59 年度より市民団体との
協働により事業を行っており、継続的な啓発活動、交流事業を行うことにより、地道な成
果を上げております。
③課題認識と解決への方策につきましてですが、男女共同参画施策、多文化共生施策と
も市民認知度が低く、施策目標を進めていくためには、もちろん啓発活動も必要でありま
すが、それも進めながら、まずは周年記念等の機会を使いながら市民周知を図っていくと
いう方針でございます。
男女共同参画の推進につきましては、今後も、上の6の表にある事業ですが、事業№2、
地域における男女共同参画の推進で取り組み、地域における男女共同参画意識の啓発を図
りながら、継続的に意識の改革に向けた啓発等事業を実施するとともに、同じく、6の事
業№1、女性問題の調査研究及び啓発に取り組みながら、これまで男女共同参画の視点の
重要性について気づかなかった分野においても、男女共同参画の推進を図るため、情報提
供等を積極的に行います。
「ゆかりのまち」交流事業については、昭和 58 年度の岡崎市とのゆかりのまち提携以来、
6の事業№5記載のように、平成 17 年度からバスツアーによる市民交流、平成 19 年度か
らスポーツを通じた青少年交流などを行っています。今後、ゆかりのまち岡崎市の周知と、
幅広い分野での交流事業の活性化を図るため、来る平成 25 年度の 30 周年を契機として、
市民との協働を行うことにより、より質の高い事業を展開してまいります。
平和啓発事業については、戦後 65 年以上が経過し、過去の戦争を経験した世代が今後ま
すます少なくなる中、いかに平和について、特に若い年齢層の市民に伝えていくかが大き
な課題です。今後においても、小学生、中学生を対象とした「平和について」ポスター・
作文コンテスト、ピーストレイン平和大使広島派遣事業を継続して実施し、また6の事業
№3記載のとおり、平和を考える茅ヶ崎市民の会実行委員会と連携しながら、本市の2つ
の平和宣言に基づいた平和啓発事業を周年事業なども契機にしながら実施していくことで、
平和の大切さを伝えていきます。国際交流事業としましては、同じく6の事業№4、茅ヶ
崎市国際交流協会と連携した事業を実施しておりますが、国際化及び在住外国人施策、ま
た国際交流については、本市における外国人市民の特性やニーズを把握しながら、外国人
市民が安心して生活できる環境づくりを図ってまいります。
④議会等からの指摘・要望事項につきましては、主に5点の指摘・要望がございました。
次に、8.施策目標達成を目指して実施する事務事業につきましては、ご覧のとおりで
すので、説明は省略させていただきます。
152
説明は以上でございます。よろしくお願いします。
〇藏田分科会長
ご説明ありがとうございました。では、質問をお願いします。
〇稲山委員
外国人というのは、市内に何人ぐらいおられますか。
○男女共同参画課
平成 23 年 12 月末現在で約 1,500 人です。
○男女共同参画課
いわゆる外国人登録をされている数値でございます。
〇稲山委員
もう少し多いかと思っていました。
〇稲山委員
平和活動というのは非常に立派なことだと思います。個人的な意見で申しわけないので
すが、南口広場の平和都市看板は古くなっています。時々見て、平和は大事だけれども、
まちの中のシンボルとして、なんだか少し違うのではないかと思うのです。お金をかける
必要はありませんが、もっと茅ヶ崎らしい、個人的にあそこに大きな立派な木を植えてい
ただいたら、非常に好むところです。看板のイメージはどのように思われていますか。
〇藏田分科会長
議会からの要望事項にもあります。
〇稲山委員
そういうものも必要かと思います。平和のためのポスターや作文は学校教育を通じてい
いと思うのですが、もう少し何か地道な活動として、ピンとこない人が多いのではないで
しょうか。
○男女共同参画課
茅ヶ崎市の行っている宣言として、
「交通安全都市宣言」と「核兵器廃絶平和都市宣言」、
それから「平和都市宣言」、その3つの大きな宣言がございまして、それを風化させては
ならないということで、なるたけ大勢の市民の目につく所にということで駅前の看板、あ
と小出小学校の所にも看板を立てさせていただいている状況です。
○男女共同参画課
南口の看板につきましては、市制 50 周年のときに立てたものでございます。もう 10 年
153
以上たっておりますので、委員がおっしゃるとおり、かなり老朽化して、あまり見栄えが
よくないというようなことでご指摘を受けている部分もございます。平和につきましては、
今、課長も申し上げたとおり、ハード面から、標語とかということではなくて、委員さん
がおっしゃったように、学校や子どもさん向けに、ソフトな面の啓発ということで努力さ
せていただいているという状況でございます。
〇稲山委員
ああいう看板も、例えば碑として、市役所が建て替えられるときに、そういうものを近
くに置かれるということが考えられます。同様のものとして、戦没者の慰霊塔が野球場に
ございます。
○中嶋分科会副会長
男女共同参画課にこれだけの領域が入っているわけです。ですから、かなり大変だと思
いますが、それを統一する言葉としては、15 番の「互いが尊重され、あらゆる分野の活動
に参画できる社会をつくる」というのがこの全体を束ねる考え方だと思います。たぶん男
女共同参画課ということ自体、皆様はあまりおわかりにならないかもしれません。私は自
分の担当だからよくわかっていますが、その辺りをもう少し説明されたほうがよろしいの
ではないでしょうか。
○男女共同参画課
今、男女共同参画施策と多文化共生施策という2つの施策があって、その中で、男女共
同参画課という課で行っているわけですが、いわゆる人権や差別というものが主に「互い
が尊重され、あらゆる分野の活動に参画できる社会をつくる」というものの根底にあるも
のだというように考えています。多文化共生にしても、外国人差別等、いろいろ差別の問
題が起きていますが、それらのベースとしてあるものが男女共同参画、女性差別というも
のがまず根底にあって、その上に、いろいろな差別が縦割りにいろいろ出てきているとい
う形です。男女共同参画課で行うという意味合いとしては、根底となる差別をまず撤廃し
ていこう。それとあわせて、多文化共生施策の中での人権的なものも解決を図っていこう
ということで、この施策目標の達成を図っているということであります。
〇石田委員
人権問題やら何やらで、市民の一部から陳情のようなものはあるのですか。
○男女共同参画課
特に陳情として出ているものはありません。最近では特に、そういう意味での陳情とい
うよりか、性の多様化といいますか、そちらの関係から議会に陳情が出たことが過去にあ
ります。
〇石田委員
もう一つ、8.の7番の人権同和対策に関することで予算がこれだけ計上されています
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が、これは具体的にどのようなことに使われるのですか。
○男女共同参画課
内容として一番大きなところは、負担金として人権の2団体に 40 万円ほど支出しており
ます。ですから、この決算額の半分ぐらいの金額が負担金です。あと、年に3回ほど人権
の集会が開かれます。そのうちの1回は必ず茅ヶ崎市で行うということで、茅ヶ崎市での
人権講演会の開催、それから他市、藤沢市ですとか、県央で人権の集会があるのですが、
そこに派遣する方々の旅費ですとかそういうものの支出をここでしております。
〇石田委員
負担金というものがあるのですか。
○男女共同参画課
人権を特に取り扱っている団体がありまして、その団体をバックアップしていくという
意味から、2つの団体に対して支出しております。
○中嶋分科会副会長
今、女性センターに男女共同参画課が置かれています。本庁ではなくて、女性センター
をご存じですか。皆さんに理解していただくために、それから説明してください。
○男女共同参画課
まず、女性センターの場所ですが、ダイクマ・ヤマダ電機のすぐ西隣にダイソーやカル
チャーセンターが入った4階建ての細長いビルがあります。そこの4階部分が茅ヶ崎市女
性センターになっております。
当初は、その隣の、道を挟んで西側の農協ビルで、昭和 58 年1月にオープンしています。
15 年ほどそこでやっておりました。今の建物はトラストビルと言う土地信託で建てられて
いるビルなのですが、そのビルの4階に、女性センターに入りませんかという打診があり
ました。それまで、農協のところですと、ある程度あてがいぶちみたいな形の構造だった
のですが、もっと男女共同参画を進めるためにどんな構造だったらいいのかということで、
男女共同参画を進める方々のご意見をいただきながら今の形につくり上げていきました。
ですから、今トラストビルの4階にある女性センターは、かなり男女共同参画施策と密接
なかかわりを持った形になっております。
平成 14 年度までは男女共同参画推進というのは一つの係でした。平成 13 年度に茅ヶ崎
市男女平等参画プランというプランをつくりまして、茅ヶ崎でも男女共同参画を進めてい
るわけです。しかし、さらに進めるには、課として男女共同参画課をつくって、その課で
男女共同参画を進めていく必要があるだろうということで、女性センターに課が入ってい
るのです。そこで男女共同参画を進めているのですが、男女共同施策というと非常に幅が
広いわけです。男女共同参画課だけの施策では、とてもカバーし切れませんので、庁内の
組織をつくりまして、庁内協力のもとに全庁的に男女共同参画を進めているということに
なっております。
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そして、男女共同参画の進み具合をチェック、判定していただくために、現在の名前で
すと男女共同参画推進プラン協議会という協議会を設けておりまして、皆さんのご苦労に
より進捗を毎年測りながら、そして、進捗度を市長に答申することによって、その答申の
内容によりまして、さらにもっと男女共同参画を進めてくださいという意見を皆さんから
いただいております。
○中嶋分科会副会長
これは国のレベルでも、内閣府の中に男女共同参画局というのができていて、そこから
全部やり、小宮山さんが、今、男女共同参画の大臣となっています。
○男女共同参画課
今の主な取り組みとしまして、先ほど説明したのですが、6番の2「地域における男女
共同参画の推進」が、今回の第1次実施計画の中では、男女共同参画課の目玉の一つです。
これがなぜ必要なのかといいますと、先ほど私が、男女共同参画課だけでは事業がなり立
たないと申し上げましたが、各課が行っている事業について、男女共同参画のためにやっ
ているということをなかなか市民の方にわかっていただけないということがあります。そ
のような事業が行われるときに、男女共同参画課の職員が出向き、事業を行う前の説明の
ときに、男女共同参画に基づいて行っているということをお話ししながら、男女共同参画
を進めていこうというのが、この地域における男女共同参画の推進という内容になってい
ます。
〇藏田分科会長
男女共同参画の取り組み以外のところで、平和と国際交流と都市間交流の事業が立って
います。最初にお話があったとおり、終わりがないことだとは思いますが、結果は出てい
ると思います。それが、薄くではあるにしろ、何らかの成果が出ていないと、やっている
意味は、例え 100 万でも説明がつかないと思います。その点、例えば結果としてどの程度
効果があるのかということを、どのように調査されているのか、調べられているのかとい
うことをお聞きしたいのです。さすがにやりっ放しというわけではないと思いますが、い
かがですか。平和のイベントについても、去年やったからそれを踏まえてということでは
なかなか説明がつかないと思います。
○男女共同参画課
平和のイベントについては、イベントを行うごとにアンケートを行っております。そし
て、ピーストレインといって、子どもたちを広島に派遣している事業もあるのですが、帰
ってきてから子どもたちに感想を書いていただくほか、学校や地域で平和展示会を特別に
開くときに参加していただいております。ただ、行ってから2年目、3年目はどうだった
かということについてまでは、追跡調査をしておりません。
〇藏田分科会長
たぶんほかの事業もそうだと思うのですが、やった人に、例えばスピーチコンテストに
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参加した人、聞きに来た人たちにアンケートをとれば、それなりの答えが返ってきます。
それは関心を持つ人が集るからです。しかし、この事業において一番重要なのは、そうい
うことを知らない人たちにいかにその認知を広げていくかということです。意識を高めて
いくためにどれだけの効果なり、極端なことを言うと一人でも二人でもその意識を高めて
いくネットワークを広げていくのかというところに何らかの成果が出ていくものでないと、
このままこの人たちのためにやっているとは言わないですが、そういう見方をされる向き
もあると思います。普通ほかの事業などでよく言われるのはそういうことで、特定の方々
を対象に毎回同じようなことをずっとやっているようなことであっては、本来目的とする
「すべての方々が参加できる」というところからすると、今のやり方が適切なのかどうか
というのは、やはり考えていく目を持っていただかないといけないと思います。やってい
ることは正しいこと、大切なことだと思いますが、目的達成に向けて適切かどうかという
のは、執行する段階においては工夫が必要なのではないかと思います。その点、何かそう
いったところについて対応されていることがあれば教えてください。
○男女共同参画課
確かにおっしゃられるように、今のところは限定的なものになってしまっている状況で
す。今後の対応としまして、特にアンケートというのは難しいと思いますが、なるたけい
ろいろな機会を通じてPRすることによって周知を図っていくということしかないと思っ
ています。
〇藏田分科会長
例えば、いわゆる行政全体の広報でも、広報しましたということを成果目標なり活動と
して報告されることがよくあります。広報した結果どうだったかというところが一番重要
なのであって、それは大規模なアンケートをとらなかったとしても、ヒアリングなりいろ
いろな形でのデータの取り方はあると思うので、そこはある程度されていくことが必要な
のではないかと思います。なかなか効果は目に見えてこないけれども、少しでも効果を生
み出して、それをちゃんと何らかの形で説明するというか、記録に残しておくというとこ
ろは、やはり必要なのではないでしょうか。
逆に言えば、職員の方が7名ついていらっしゃるわけですから、予算としては、地域に
おける共同参画の推進などもゼロ予算事業ですが、そういう意味では、職員の方が動かれ
ることで、具体的な顔の見えるネットワークを含めて築いていくようなこともできるでし
ょうし、そういうことも含めて取り組まれていくことが必要なのではないでしょうか。
○中嶋分科会副会長
一応、進捗管理になっていますから、データとしてはどれくらい進捗したかというのは
経年で見ているわけです。そのアンケート調査も、意識調査という形で、毎年、進捗を見
るためにやっているということはあります。
○藏田分科会長
男女についてはやっているということですか。
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○中嶋分科会副会長
かなりやっています。やり始めています。
〇藏田分科会長
だから、同じようなことの仕掛けが、発想としては、外国人の国際交流の関連、もちろ
んそれは協会さんと連携しながらということがあるのかもしれませんが、そことの連携の
中でご協力いただきながら、もう少しネットワークを広げていくようなことなどもありま
す。これは、地域の委員の方々を含めてご尽力をいただきながらここの部分をやっている
という部分もあると思いますし、そういうところをほかのところでも仕掛けをしていくこ
とで、予算はあまりないけれども、それに近い成果を出していくということが、新しい公
共なのかもしれません。そのような取り組みを仕掛けていかないと、なかなかここにがん
がん予算がつくというものではないと思うので、その辺りは工夫して事業を展開されてい
くのが必要なのではないかと思います。
○男女共同参画課
平和や国際につきましては、今おっしゃったように、プランに基づいた執行管理という
形ではありません。平和も国際も、行政主導ということではなくて、例えば平和につきま
しては、市民の実行委員会の方々に事業を委託したり、国際交流も団体さんと協働で事業
をやったりしますので、少なくともその中でいろいろ幅広い市民の方とお話をしながら事
業を進めていくということに関しては、すそ野を広げていく努力を差し上げています。今
お話があったように、その辺りの数値的な達成度等も、やはり図っていかなければならな
いと感じておるところでございます。
〇石田委員
感想ですが、我々、昨日と今日で 15 課のいろいろな業務内容を伺って、みんなで話し合
いをしたのですが、こちらの課は、時間があればとても人間の本質的なところを話し合え
る内容がたくさん載っていると感じます。これを見ますと、男女のいろいろな問題を深く
とらえる内容が網羅されておりまして、改めてこういう課でしっかり男と女を見ているの
だなという感想を持ちました。ご苦労さまです。
〇藏田分科会長
ぜひ頑張ってください。
時間になりました。ありがとうございました。
17時40分
閉会
茅ヶ崎市総合計画審議会
委員署名
稲山
芳男
茅ヶ崎市行政改革推進委員会
委員署名
藏田
幸三
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