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委員提出資料 - 文部科学省

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委員提出資料 - 文部科学省
直I
D
委員提出資料
0池 上 委 員
P
l
浜松市における多文化子ども教育フォーラムとバイリンガル
絵本プロジェク卜
一移住第 2世代の活躍に焦点をあててー
0各 務 委 員
p
g
∼みんなでつくる多文化共生のまち可児∼ 可児市の現状
0高 橋 委 員
「学校における外国人児童生徒等に対する教育支援に関する
有識者会議」検討資料
P
l2
多文館共生社会の奨環 1
;:掲げて欝
f一一一議参特築
浜松市における多文化子ども教育フォーラム と
パイリンガノレ絵本フ。ロジェクト
一移住第 2世代の活躍に焦点をあてて
在留外属人の定住化と移住
第2世代の若者定ぢ
1990年6月の改定入管法施行から
が在留外国人のほぼ3分の2を占めてい
ち移民と言い換えても構わないような者
総で安定的な在留資格を持つ者、すなわ
日本社会に巣立ち始めている c本稿では、
ら来たり、この闘で生まれた若者たちが
世紀が経った今、貌に連れられて外国か
てはならない。改定入管法施行から罰半
私が﹁移住第2世代﹄と呼ぶこうした若
るのである。
者たちに焦点をあてて、静岡県浜松市に
間半世紀近い年月が流れた。
け、大学に進学した若者たちの姿である。
おける多文化共生の最前線を紹介しトぞっロ
外鴎入、特に日系南米人的雇用環境が激
急かつ時限的な措置として、技能実習を
たしかにそれは、ごく一部の﹁ハイエン
ピソク大会といった一時的な建築露宴増
変した。さらに追い打ちをかけるように
終えた外国人の活用拡大を決めた。具体
ド L の姿に違いない。けれどもこうした
政府は2014年4月、後災復興事業
や6年後の東京オリンピ yク・パ一フリン
2011年の来日本大震災が外図人人口
的には笑習期間の5年間への延長と、す
移住第2世代的カを生かすことが、本当
その関2008年のリ17ン・ショッ
の減少に拍車をかけた。全国の在留外国
でに帰国した元実習生の日本での再実習
の意味での多文化共生社会に至る有効な
これから紹介するのは、日本の教脊を受
人数は、2008年末の約222万人か
︵帰国後の時間に応ヒて213年間︶を
道筋だと考える
大に対応するため、2020年までの緊
ら2013年6月末の約205万人へと
認めたのである。また、安倍首相は経済
クに端を発する深刻な経済危機があり、
口万人の減少となっている。それでも在
財政諮問会談と産業競争力会談の合同会
議で、女性の就労を促すため、家事や介
静岡県浜松市は、日本最多のブラジル
浜松市における吋多文化子ども
E
留外国人数が半減するというような急激
な変化は生じず、むしろ200万人を超
る制度を検討するよう指示した。首相は
護などの分野で外国人労働者を受け入れ
人が暮らし、行政や教育機関、さらに市
残った在留外国人に明確な定住志向が認
さらに留意しなくてはいけないのは
入れに大きな影響を与える可能性がある
との留保をつけたが、今後の外国人受け
いる。2014年3月米現在、市の総人
組みが展開する都市として広く知られて
民団体等による多文化共生の先駆的取り
L
える外国人が日本にとどまっていること
可移民政策と誤解されないよう配慮する﹂
められるい口、である。2013年6月末現
と考、子りれる。
教育フォーラム
に注目すべきであるも
在、一般永住者幻・2%と特別永住者
人の配偶者等77%、永住者の配偶者
で就労制限のない定住者8・。%と日本
ほぽ半数に迫っており、そこに克新可能
−4%を合わせた永住者は必・7%と
う。しかし、前述のように、すでに実質
本のあり方を考、える上で大切なことだろ
もしれない。それはそれでこれからの日
めfる議論を喚起することにつながるか
こうした動向が移民受け入れの是非を
る。浜松市内ではこれまで、数多くの市
生徒の比率が十数%に及ぶ小中学校もあ
鴎人が集住する地区があり、外国人児童
しかし、合側前の旧浜松市エリアには外
︵浜松市外国入国籍別人員調査察より︶︾
1000人で全体の2・6%を占める
zそのうち外周人は約2万
等1・2%を加、えると、山山・4%に達す
的に移民と言えるよっな人たちが日本国
口は約但万人
る︵法務省﹃在留外国人統計﹄より︶。
内で生活・続労している事実を見洛とし
m
日本社会において職種に制限なく就労可
国際人~t/2014.6.
4
ノ
教授
静同文化芸術大学文化政策学部国際文化学科
池上重弘
た
と団体の連携の面で課題が指摘されてい
場はほとんどなく、団体問の連携、学校
わってきたが、関係団体が継続的に集う
民団体が外国人児童生徒の学習支援に携
東京都や広島県からの参加者もあり、さ
7回のフォーラムを開催したが、速くは
うよりワークショップに近い。これまで
会であり、遂営の実態としては会談とい
メンバーシップを酒定しない継続的な機
に至るまで関わっている。フォーラムは
準備会メンバーとして企画段階から逮営
後日あらためて準備会メンバーで討論結
う点も、このつォi一フムの特色である
多機な人々が集まってグループ討論を行
員、市民団体メンバー、外国人当事者等、
を提示した。行政職員、学校教諭、支援
に基づいて、望ましい支援体制のモデル
るとともに、市民団休も支抜状況の分析
6
そこで静痢文化芸術大学では2012
げていった。
間取を振り返り、次回の 7ォiラムにつな
関わる人たちが集まるプラット 7 2 iム
まざまな立場で外国人の子どもの教育に
資する研究を進めるため、、主として浜松
年度、外周人児童生徒の教育環境改善に
市内で支援活動を展開する市民団体の関
To
としての機能を果たしている2
される外国人スタッフ等︶らが集まる多
国際交流協会と連携しつつ、以下の活動
フォーラムでは、市長部局や市教委、
市民の声をまとめる形で﹁浜松市・浜松
2月に開催された第4回フォーラムでは、
こうして議論を積み重ね、 2013年
係者、学校教諭、支援長︵市教委に雇用
文佑子ども教育 7ォ!日フム︵以下、フォー
市教委への提言﹂を採択したまい 23 ニの
113問自までのフォーラムでは、浜
c細部に多少
市としての見解を統一し、校長はじめ
について窓議を統一してください
市として、学校として、外国人の子ども
AV
提言 1
言内容とその骨子を紹介したい。
あろうと忍われるので、以下に7 つの提
関わっている方々には共通する気持ちで
の違いはあれ、学校や教育支援の現場に
ルを受け取ったことがある
でも強く感じていたことですいとのメー
方から﹁提言内容はまきに自分たちの町
開されているこの提言を読んだ他都市の
からの狛手で承認を得た。 WE2上で公
まとめたもので、意見交換の後、参加者
提言は、フォーラム参加者がゆるやかに
を行うことを呂的としている。
は静岡県が設山冠する公立大学として、地
松市教委や浜松市閉間際課が外国人向子ど
2
ラム︶を立ち上げた。静間文化芸術大学
合意できると思われるポイントを7点に
援の全体像把握と課題抽出
り組み推進、提言
川同検討結果に基づく自助努力、逮携の取
ω課題解決に向けた検討
ω情報交換と情報共有
ω浜松市および周辺地域における教育支
域の課題に積極的に取り組む姿勢を重視
しており、 2010年に策定された中期
ルデザイン、アートマネージメントと並
計画︵5年間︶においても、ユニバーサ
び、多文化共生を含む文化政策が重点目
プ等︶
問その他︵勉強会、講演、寸1 7 ン ヨ ソ
る。本学の特別研究﹁タタ文化共生社会内
標研究領域のひとつとして定められてい
実現に向けた交流支援と学習支援のあり
初年度の 2012年度は4図のフォー
展開と成果
2012
年度のフォーラムの
方をめぐる実践的研究﹂の事業として位
詮づけられたこのフォーラムは、浜松市
に所在する公立大学としての地域安献活
市民団体のリiダi、国際交流協会的
もたちの教育をめぐる取り組みを紹介す
ラムを開催した。
スタツ寸、外国人児童教育で豊富な経験
動の一環でもある。
を持つ一苅小学校教諭らが、 フォーラムの
"
0
国際人流 1
2
0
1
4
.
6
.
曹提雲7
管理職への研修によりその見解を徹底さ
就学前段階から小学校へのつなぎ、
ライフコi スの鏡点在意識してください
。提言 4
﹁教育﹂分野だけでは解決できないこと
外国人の子どもたちが抱、える問題は
A
せる必要がある。学校間で格差のない指
小・中・高・大内連携強化等、子どもた
ば、学習の動機が高まるはずである。他
であq、進学や就労している先議たちの
? iルモデルに接する機会が十分にあれ
ちのライフコl えを意識した支援が必要
出席し、提言内容に対して市教委として
第4図つォiラムには浜松市教育長も
シャルワ!カi等、福祉分野の専門家と
も多いため、民生委員、児章一委員やソl
福祉分野との連携強化を図ってください
導体制の整備、管理職のイニシアティブ
系的な支援を進めるよ、つ提言した o
方で、義務教育年齢を超過した子どもた
の考え方を述べた。フォーラムは一方的
による校内研修等を通じて教員間の意識
提言2
AV
ちの学び直しの機会の充実も求められる。
に提言を突きつけて対応を迫るような圧
統一を求めた主とその上で、学校教諭
研修制度の充実を闘ってください
⑧提言 5
ている 9そのような場は教員平外部支援
いて相談に乗ってもらえる場が求められ
教材や資料が集約され、指導方法につ
でもなお、市や市教委のカでないとでき
自助努力・椅主連携を図ったよで、それ
て白分たちでできることは何かを考、えて
力間体ではないため、上記提言に関連し
担当教員の専門性を高めるために研修
と外部支段者の役割分担を明確化して体
制度の充笑が欠かせない。その方法とし
ワソiスルiムを設蜜してください
述べた。
者の情報交換、資質向上の場として機能
の連携が欠かせな円
て、大学や市民団体等の地域リソースと
A常 提 骨
ないことについて、市民の立相明から窓見
ある 3そうした人材が学校と多様な支疑
安定した身分保障が必要である。外国人
た人材等が継続的な支援に従事するには、
パイリンガル人材や専門的知識を持っ
助努力と相互連扱ができるのだろうかじ
して、静岡文化芸術大学はどのような自
では地活浜松市に所在する公立大学と
の活動に対する理論的基盤を提供するこ
究や実態調査結果の遂元により自分たち
e
ることの矛盾に対する批判の声がこの背
景にある
3
国f
>
l
詩
へ
話
レ
'2
0
1
4
.
6
.
6
の連携も視野に入れると効率的であると
コーディネータl ︵調整役︶を配鐙して
するはずである。
E3
ください
を申し述べるというスタンスをとってい
支援に関わる人材の身分保障を隠ってく
AV
提言 E
市教委内中に、外国人の子どもの教育
と教育行政の潤方について専門的知識と
者をつなく体制を盤え、各種支援を有機
の子どもの教育には保談者円安定的な就
っォiラムの準備会メンバーから挙げら
第5回フォーラム寸当事者同意エ
的に結びつけ、より効果的なものにして
労が大切だと主張する教育委員会が、外
ださい
いくことが求められる。
国人教育に従事する中核的人材を不安定
ガ物申す﹂
この相提言の背景には、調整の不備によ
れた大学への期待のひとつは、理論的研
e
な雇用形態や不十分な手当で働かせてい
していないという認識があった
りせっかくのリソースが十全に機能して
経験を有するコ!ディ不171が必要で
る
とだった。もちろんそれは研究機関とし
ての大学がもうとも得意とする社会的貢
献であるもしかし、それだけであれば、
地元大学でなくても賞献できる。そこで
2013年度は、本学の﹁人的リソース﹂
であるブラジル入学生たちの潜在力を存
分に生かし、学内特別研究﹁多文化環境
に生きる子どもの教育達成支援策をめぐ
ν
いかを考えること
る研究﹂による実践的研究を通じて、ど
c
のような支援が望ま
にした
2000年間学の静岡文化芸術大学に
は、関学問もない頃から 7ィリピン絡や
︶
︵このほかにコロンビア入学生が1名
。
で糸川崎②採注5
トが決定的に重要なので貌に教育の大切
さを教える機会を設けてほしい、⑤教畏
への奨文化理解総座を徹底してほしい、
し、ブラジル籍の学生がコンスタントに
ι﹁教育支援策をめぐって当事者
れら外国人学生の経験に耳を傾ける機会
フォーラム﹂は、大学進学を果たしたこ
名が集まった。学生たちの提言を受け、
短めてまれであり、それを聞こうと約川
生の声を聞き、直接意見を交わす機会は
大学進学を果たした外国人学生たちの
2013年6月に開催された﹁第5回
入学してくるようになったのはここ数年
となった
後半はグループテイスカンョンを行った
しか
のことである。ブラジル籍の最初め入学
に向け、日本で教育を受けた本学の外国入
学生が物申す﹂と題したこのフォーラム
が、当目的参加者にとって大きな刺激と
2
者は2006年度に国際文化学科に入学
した学生だった。 1年おいて2008年
︶
学生9名︵ブラジル人8名、中国人l名
ベトナム絡の学生が在籍していた
波にはデザイン学部に2名のブラジル入
が1か月間にわたり議論を護ね、支援を
なった︵写奥2
。
︶
といった事項だった︵写糞1 1
cブラジル移民100
周
受けた立場の経数をもとに、教育支援策
以降は毎年、関際文化学科︵定員100
ル人内入学者はなかったが、 2011年度
会二を間開催した時千五統く2年はブラジ
れば機能するが、可能な限り通常授業を
ほしい、②取り出し授業は少人数制でお
たのは、①一民間の態度の差をなくして
学生たちが﹁物申す5項目﹂として挙げ
したもうひとつのプロジェヲトは、市内
する機会だったが、 2013年度に実地
び支援民地ずが本学の外国入学生たちと接
第5回 7ォi
−
7ムは市民団体や教員及
学生が入学した
年の年で、本学ではこの3名が中・心とな
のあり方について提言をまとめた主苦肉
名︶に複数のブラジル入学生が入学して
受けるようにする方がよい、③編入時吋の
パイリンガル絵本プロジェクト
り﹁ブラジル人大学生と高校生との座談
いる。 2011年度は2名、ロ年度は4
の小学校に遇、っブラジル入児童およびそ
4
ョン
γ
説明を十分にしてほしい、④視のサポ!
I
写翼 2 第 5囲フォーラムでのデイスカッ
名、お年度は4名、そしてM年度は3名
円
国際人説U
2
0
1
4
.
6
.
写奥 1 第 5回 7ォーラムで援蜜を紹介
する外国入学生たち
かれ、ボルトがん誇と日本語の対訳で短
い説明文が加えられている cまた、自在
やマスクなどのイラストにはひらがなで
の表記とその読みのアルファベ yト、そ
してポルトガル語訳が付されている︵写
41 保護者に学校で必要な持ち物を
古典
理解してもらうと同時に、子どもたち自
身にとっても日本の小学校で学ぶことが
c
楽しみになるように、との麟いが込めら
れている
内の小学校や教育委員会での丹念な調査
は、自身の体験をベ l スにしをがらも市
活用したプ口ジェクトである。この絵本
案内冊子﹃浜松の公立学校﹄、写奥 3︶を
人児童向けパイリンずル絵本︵学校生活
人卒業生か卒業研究で制作したブラジル
トは、本学デザイン学部の自系ブラジル
機会として考案された。このプロジェク
の保護者たちが外国人学生たちと出会う
いるが、保護者向けの情報ばかりで、児
等を通じてきめ細かい情報提供に努めて
会や学校では、翻訳資料や通訳付き商談
の防にはヰ一言葉の壁もあるため、教育委員
有していないのである。学校の先生方、と
身の経験に基づいた具体的なイメージを
問について、ブラジル人保護者は自分自
いない。たとえば、給食や遠足、家庭訪
生活について十−分な知識を持ち合わせて
官を受けており、日本の教育制度や学校
ジル人家庭に渡った包
経由の配布と合わせて約420部がブラ
届けた cまた、日月には、市教委が開催
した入学カイダンスでも配布され、学校
四校ではブラジル人の実家庭に1部ずつ
布するとともに、ブラジル人児童の多い
年日月に市内の小学校全校に1部ずつ配
松市教育委員会の協力のもと、 2013
究協同でこの絵本を1000部印刷し、浜
今回のプロジェクーでは大学的特泌研
に基づいて作られた日本語とポルトガル
賢一自身が日本の公立学校に前向きな気持
冒頭で述べたとおり、在留外国人数は
家庭訪問調蛮
語の対訳の絵本で、ユニバーサル絵本とい
ちを持つような資料はこれまで全く存在
して制作された。たとえば給食の場面を
は、こうした欠落を壊め合わせる資料と
パイリン守ル絵本﹃浜松の公立学校﹄
子どもが日本の大学に進学することを望
ラジル人には定住傾向が強︿認められ、
超える減少となった古、日本に残ったブ
場合は2008年以降の数年で 万人を
m
微減傾向にあり、とりわけブラジル人の
取り上げると、やわらかいタ yチの絵と
E
う観点からも高く評価されておりZT、
しなかった
ブラジル人児童の保殺者の中には、日
む家庭も増えてきている。しかし笑際に
メントを得た。
本で教育を受けた人も少しずつ増えてき
淡い色使いで給食当番の仕事の様子が描
から﹁ぜひ現場で使ってほしい﹂とのコ
笑際にこの絵本を手にした浜松市教育長
写真 4 パイワンガル絵本 r
浜松の公立学
校」の一部
ているが、保護者の多くはブラジルで教
5
間際人~U2014.6.
8
写真 3 パイリンガル絵本蜜紙
けた人が多いため、日本町教育制度、と
ブラジル人保晴支咽はブラジルで教育を受
を直接関く機会はほとんどない。また、
大学進学したブラジル人の若者たちの声
月中旬からロ月中匂の1か月間で B程調
帯かおり訪問を承諾する返事が庖いた
日
約420世情のほぼ1割に相当する必世
可否について尋ねたところ、配布家庭数
ル入学生による家庭訪問調査受け入れの
を配布する擦に、用紙を同封してブラジ
鵠脱者の立場から見た進学に開削する課題と
という強い顔いが認められた。また、保
には親のように工場で働いてほしくない
は約8舗となっている。つまり、子ども
子どもの大学進学を希望している保護者
大学進学を果たした保護者は約2割だが、
イントは以下の巡りである。自分自身が
g
くに高校進学や大学進学について十分な
獲を図勺た結果、笑際に学生たちが訪問で
的にせず、その絵本を媒介として、ブラ
地・来日歴・家族形態、仕事の状況と子
家庭訪問では保護者に対して、出身
・学校行事に参加しているが、 PTA活動
力が心配
り見てあげられないため、子どもの学
・宿題︵特に算数、理科、国語︶をあま
して次の諸点が挙げられた。
ジル入学生が2人1級になって家庭を訪
どもとの関わり方、パイリン方ル絵本的
や殺としてやるべきことがわからない。
きたのはそのうちの包世情だった守
問し、質問紙を用いたポルトガル諾での
評価、日本の学校制度の不明点、子ども
・経済面が心配。通学支援や奨学金制度
MF
慌報や知識を持っていない。
本プロジェクトでは、単に絵本をブラ
調査を行い、子どもの進学をめぐる考え
の教育達成への期待、それを実現させる
のことを学生たちからはじめて聞いたむ
ジル人家庭に配布することを最終的な目
方について保護者にヒアリングすること
上での課題等について質問した。また、
質問には可能な限り回答した︵写奥5
︶
誌一間の都合により調査結果的詳細を。
こ
・日本語がわからないため、進学に必要
な情報が不足している。
・ポルトガル請に翻訳された進学に関す
る情報も届いていない。
さらに、子どもがいじめの対象となっ
ていることについてブラジル入学生たち
の経験からアドバイスを悶きたいという
理由から、家庭訪問を受け入れた世情も
あった。ブラジル人児童からのいじめに
6
ι
を研究上の目的とした。
保護者側からのブラジル入学生に対する
しかしこの家庭訪問謁査には、さらに
こで紹介することはできないが、主一なポ
3点、重要な目的が存在した。第一に、
ことで、ブラジル人保護者たちは日本の
本学のブラジル入学生が家庭を訪問する
学校に通ったブラジル人的子どもたちが
笑際にどのように教育達成できるかを直
接理解できる b第二に、児童にとっても、
自分の将来を思い描く上でのロl ルモデ
ルとなる大学生との直接的な出会いが、
学びの動機を高めることにつながるむそ
ついて相談を受けた学生もいた。
﹁地殻変動﹂の先巴見えてくるもの
ブラジル人卒業生が削制作したパイリン
ガル絵本は、弟・妹たちの世代に向けら
9
由僚はU
2
0
1
4
.
6
.
して第三に、ブラジル入学生たちにとっ
ても、自分の持つパソクグラウンドが社
会的に活用できることを実感する機会と
なり、エンパワlIンーの契機となる。
小学校を過してブラジル人家庭に絵本
写真 5 家庭訪問探査の蚤後に緊族と記
念撮影(後列左の 2人がブラジル入学生)
のブラジル入学生たちがブラジル人児童
れたメソセlジである。それを手に現役
固で教育を受けたブラジル入学生が大学
浜松市ではここ数年、毎年のようにこの
代に関わることに極めて意欲的である。
らえず、社会的活動を過して次に続︿世
改正により日本語が必要な児章生徒を対
出
︵ZMRE 古己同
2 HgNNM122=
532014年1月の文部科学省の省令
古押さ\\唱司君
ZZRR]官\﹂Z25−\宮司\
の家庭を訪問するこのプロジェクトは、
Kテレビの口!力ルニュースでも
口
くNH
取り上げられた z零昆訪問に従事した学
る研究プロジェクトは全国でも穎例がな
校に通、7ブラジル人児童宅を家庭訪問す
ブラジル入学生たちが、隠じまちの小学
よう。ブラジル人集住都市の大学で学ぷ
力が十全に発揮される社会を築いていか
の変佑をしっかり受け止め、彼らの持つ
表現しうるような変化が生じている=こ
は明らかに異なり、﹁地殻変動﹂とでも
支援の対象にとどまっていたひと昔前と
に出てくるようになってきた。外国人が
ちが多文化共生活動の担い手として前面
に入学してくる。また、そうした学生た
学生と浜松市内の公立高校に通、78名の
24本学に在籍する3名のブラジル人大
ミ安き
Z さ\\君
4452仲間。号\mlHZE
体制を確立することを目的としている。
し管理職のイニシアティブによって指導
たが、これはまさに、学校槌格差をなく
絡が制度的に位置づけられるようになゥ
象とした﹁特別の教育諜程﹂の編成・笑
\
ロl ルモデルのデリパリーとも表現でき
生たちは、 2814年1月に間開催された
なければならない。それこそが本当の意
ブラジル人高校生が日本語でこの国での
ロ\ロ
5 E守口
Z3207\︷さ臼\︼臼仏]由︵
第6回フォーラム︵ポルトガル誇での討
味での多文化共生社会なのである
b
論W 1日本町大学に進学したブラジル人
生活や将来について語り合った座談会の
55これらの学生たちは留学生ではなく、
下のURLから該当部分をクリyクして
7
間際人i
l
i
U
2
0
1
4
.
6
.
10
たちの経験から学ぽうl︶において、調
リックして隠覧できる。
記録は、以下のURLからタイトルをク
5Tフォーラムの概要と第1思と第2同
FZ司\\司423JAmcpわ倍。・]円以\Jro聞記出吋\コω官。
査結泉の概略と自分たちの意見をポルト
方ル詩で発表した主す︵写奥E
ャ
︶入学生の
大学進学を来たしたブラジル
の内容については、
も数育ワォiラム﹂の立ち上げ−吋自治
いすれも日本の高校ネ γ
羊議した定住外国
門付︵︶]﹃丹ロニ
体国際化つォlラム﹄ 2 7 9号お!羽頁
入学生であり、外回出人特別枠ではなく日
本人受験生と全く同じ入試に合格して入
年度に2名入学している。
して中国入学生が2013年に1名、日比
なお、多文化子ども教育フォーラムの
e
学している aなお、同様の定住外国人と
道記事を照践できる
主
は 2提言の全文については、以下町U R
縄問見できる。
ごす外国入学生たちがまとめた提言は以
Lにて関践できる a
︵︶︷︸︸訴ロニ
宮門古川\\耳唱毛門ω
5nME︺古\Jro問主ヨ\出
2
サイトから、当日配布資料や関巡する報
2013を参照。
池上重弘寸浜松市における﹃多文化子ど
多くは教育達成を単に自身の栄達とはと
写奥 E 箆 B回フォーラム「ポルトガル籍
討翰会」で質問に答える外国入学生たち
﹁共に生きる絵本にできることしのパ
︷
︶
印
︸
再H
ニ
H
主
迂 7絵本学会第問団大会内シンポジウム
W
C
2一。史リ]官\Jrmw間川以内三\訟のめ
第出図例会︵2014年4月日日︶での
の上初ナンシi直美による日伯交流協会
結果概要は、静岡文化芸術大学准研究員
いている層に偏っている可能性がある点
一以立甘い\\司君唱丹市
ネリストとして、﹁日系ブラジル人移住
口顕発表﹁絵本プロジェクト家庭訪問
調査報告﹂に拠っている。
に注意が必要である。なお、以下の調査
としてのU D
主すボルト方ル語と日本語の対訳で作成
d
絵本﹂のタイトルで報告したところ、会
第2世代が托す。バトン
場から大きな反響があった。当日の報告
された第6回フォーラムの報告書は、以
一\
mぉ
H自
,
H
O官
。
下のURLからタイ!ルをクリソクして
内容については以下を参照。
AC
w
rロ
rR古\\ 司卓司己:同m
U
H到のい官\J072d\
EM
悶m
閲覧できる。
M
E
M−︵池上報告︶
−−\三品\甘聞き三
]3\
唱E
一M
n 出。写\12円。
ZQ \\若君耳口間以E
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URLはいずれも2014年4月日比日
︵
関誌︶
8
なお、絵本の箸者による移民政策学会
2013年度冬季大会シンポジウム﹁日
系ブラジル人移住第2世代の未来を考え
る﹂での報告レジュメは以下を参照巳
金誠ジゼレ﹁自らの経験を過して製作し
た導入教育絵本=開印わCF﹀色。﹄﹀T﹀。
嗣
EMM民EUEMMMgZ3の可能性﹂
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28n世帯の中には、両続が揃って索開
に回答してくれた場合もあるため、回答
者数はお名となっている。なお、今回の
調査の郎答者は、少なくとも日本の大学
に通うブラジル入学生の訪問調査に関心
を示した人たちであり、平均的なブラジ
ル人家庭より教育に対して高い関心を抱
1
1
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l [email protected]
2015年 11月 1包現在(右は公立学校の児蓑・生徒数〕
101,042人
可児市の総人口
8.375人
外国人居住者数
勾鹿市
d
ず
賂
.
.
.
,
.
,
5,612人(5
.
5
%
) 466人(5
.
5
%
)
フィリピン
2,559人
243人
ブラジル
2,110人
203人
中国
381人
8人
2000年 5月可児市国際交流協会設立
2003年∼2005年「外国人の子どちの教育環境に関する実態調査」 (行政・ NPO・研究者の協働研究〉
2005年外国人の児童・生徒の就学保障事業の実施
2008年 4月可児市多文化共生センターオープン( NPOj
去人格を取得し指定管理〉
可児市国際交流協会の事業
令可児市多文化共生センターフレピアの管理運営
外国人栂談窓口やB本語学習支援、情報提供、交流の湯
や多文化共生にかかわる自主事業
日本語指導支援、多文化共生交流支援事業〔子どもの教育支援など〉、国際理解、語学学習、情報交流、情報発信
[jJ~宅市は、多文{じ共生推進計画を策定し~みんなでつくる多文化共生のまち 司児∼ の実現にむけて
可児市盟際交流協会と連携して事業に取組んでいます。
2015年度外国人の子どちの就学支援(※は可児市委託の事業〕
就学部年齢
c
)9
:
3
0
∼15:00 ※「ひよこ教室」 10月∼ 3尽
「おひさま教室J(4月∼ 9月
)9
:
3
0∼1
5
:
0
0
集回生活や巴本語になれる
日本語や2
基礎学力強化土曜日
「きぼう教室j
「つぱめ教室」
「サシペレレ」
包本語と学校のルールを学ぶ
中学生クラス午前、小学生クラス午後
ブラジル入学校の子どもの日本語指導 月・火・木・金
13:00
∼ 15:00
.5時間 6クラス
子どもの語学学韻還 1回 2
※「ゆめ教室J 不就学、不登校、自宅待機の子どちの日本語指導、教科指導など
義務教育
年齢
∼ 15:00
月∼金 9:30
可児市教育委員会
「ばら教室 KANI」
学校生活指導、日本語初期指導、教科指導など
「国際教室」「在籍学級J とりだしゃ入り込み指導
※グ口一/\ル人材育成事業(おおむね 20歳までの通訳養成のための母語教育等〕
中高生のためのポルトガル語教室火曜日
19:00∼21:00
中高生のためのタガログ語で英語教室用・火・木
過年齢
「かがやさ糖」(県内の子対象〉
ー・ーーー・ーーーーーーーーーーー・ーーー.,,鴨骨..蜘値包・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
J
19:10∼20:40
※「さっき教室」(司児市に住む子対象〕
ーーーー..鴨静樹・ M砂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー−−−−−−骨ー−−−−
高校進学のための日本語初期指導、教科指導、中学卒業程度認定試験対策
進路ガイダンス、学校見学、地域交流など 月・火・木・金
10:00∼ 16:00
保護者への対応・・・教育相談窓口や入室時のガイダンス、定期的な保護者懇談会の実施
近隣の教育委員会との連携
*多治男市教育委員会の業務委託「多治見市外国籍等児童教育支援」を受け、多治見市内の 2校で支援
*八百津町教育委員会、関市教育委員会を通じ「ゆめ教室」に児蒙を受け入れている
*2014年度プレスクール実施報告(岐阜県国際交流センターHPに掲載
http://www.gic.orjp/2015/09/post-32.htmi〕
9
2015年 11月現在
可児市国際交流協会の支援教護参加人数
教室名
就
学
前
義
務
ブラジル
フィリピン
おひさま教室〔9月終了〕
2
3
ひよこ教室
2
3
ゆめ教室
3
9
つばめ教室
3
中国
教
育
サシペレレ〔ポルトガル語、英語〉
年
齢
きl
まう教室中学生
8
きほう教室小学生
19
3
1
3
1
7
1
28
2
過
かがやき教室
年
齢
さっき教室
その他
55
2
93
合計
ベルー
2
2
2
中国
ベルー
その他
中国
ペルー
その他
グローバル人材育成事業(おおむね 20歳までの通訳養成のための母語教育等〉
教室名
中
高
生
ブラジル
ポルトガル語
9
英語(月〉
1
フィリピン
4
2
英語〔会場:可児ミッション〕
英語〔木〉
合計
多治見市教育委員会委託
1
4
11
10
「多治見市外国籍等児童毅育支援」
ブラジル
フィリピン
小学校 2校
3
3
合計
10
高校進学支援事業受講生進学先一覧
i
2014年' i
2013 年 i
2012 年! 201i 年! 2010 年 j
20C9 年 i
(
2
6年 ) 度 (25年 ) 度 (24年 ) 度 (23年 ) 度 (22年 ) 度 (2
1年)度
入室者数
25
28
i8
11
25
20
i3
i
129
「学校における外国人児童生徒等に対する教育支援に関する有識者会議」検討資料
2015 年 12 月 1 日(高橋清~:M)
1.学校における外国人児童生徒等に対する日本語指導体制の整備・充実
検討課題
① 学校における在籍調査および広報(公表)
「日本語指導が必要な生徒」について公表されているが、母数となる外国人児童生徒
数が公表されていないため(国や自治体単位)その割合や地域性などがつかめない。
また、高校の在籍者数が公表されていないため、進学状況がつかめない。
【神奈川県の公表例】
神奈川県公立小・中学校の在籍者数(県国際教育ホームページ)
平成 1
7から 25年度外国籍見童・生徒在籍状況等
外国籍児童・生徒数の推移
[
還
を 1l
(神奈川県公立小・中学校)
(
人
)
平成1
7
1
手皮 平成18年度 平成1
百年皮 平成立0
年度 平成8
1年夏芝 平成2
3年皮 平成2
5苧皮
小学校
中学{交
4,001
4
,1
3
:
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4,291
4,294
4,316
3
,
9
8
1
999
3、
1
,739
1
,710
1
,779
1
,928
2
,1
2
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1
0
0
2、
2
,
0
7
1
5
,
7
'
1
0
5
,8
'
1
3
6,070
6,222
6,438
6,081
6,070
日本語指導を必要とする外国籍児童・生徒数
(神奈川県公立小・中学校)
、
〆
町
一
、
日
平成 1
7
£手渡 平成 I
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1長手渡 平成2
0年凌 平成2
3年皮 平成2
5年皮
小学校
1
,252
1
,483
1
,577
1
.647
1
,714
1、
6
8
8
1
.856
中学校
480
572
600
638
6
9
1
702
7
2
2
言
i
l
,732
2,055
2,285
2
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7
7
2,405
2,390
2 578
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公立小・中学校における外凶絡兇議・ 1
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l 9月調べ) J より
神奈川県の高等学校の在籍者数(県教育委員会ホームページ)
5
8 外国人生徒数
区
分
平成 2
2年 度
平成 2
3年 度
平成 2
4年 度
平成 2
5年 度
平成 2
8年 度
12
計
1
,1
2
2
1
,2
日1
1
,
2
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1
,
2自
日
1
,
3
1
7
公立
1
,
0
2
8
i,
日
目4
1
,1
7
2
1
,
2
0
4
1
,
2
4
5
私立
8
3
1
0
7
8
4
8
4
7
2
横浜市の公立小・中学校の在籍者数(横浜市国際教育の資料より)
0 横浜市における外国籍及び外国につながる児童2
・生徒数(小中学校)
H24(2012)
外調書事・外留につながる
外国籍
」受鐙1
食続フィ賞リピ投
ン
国
−
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軍
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ベトナム
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ベ
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アメリカ合楽ヲ麗
イ
+のi~
外留につながる
H25(2013)
H26(2014)
(5月1白玉覧在)
H27(2015)
6.465
6,955
7.488
8,034
2
,
2
3
2
2
,
2
5
3
2
.
3
6
7
2
,
6
0
1
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3
1
4
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9
8
1
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0
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2
1
8
1
6
1
1
3
2
3
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3
4
2
4
1
3
8
2
7
1
9
1
3
3
2
0
2
7
4
2
3
6
1
5
4
1
3
1
3
8
3
7
2
6
4
4
,
2
3
3
4
,
7
0
2
5
,
1
2
1
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1 ,~~~
2
5
6
232
1
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5
1
2
2
35
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2
3
0
0
5
,
4
3
3
[
※E
塁E
著及びつながる留の総数・ 9
6 カE
罷
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マ
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nヨ
②
1
a
[糊指導が必要
1.4441
1,5381
詰迫田本塁塁籍、機密児雪量生徒含む
「拠点校」における先進的な取り組みの推進
n多様なニーズに対する支援教育のーっとしての「外国人児章生徒への日本語指導」
伊
をとらえ、実践する
学校発、地域発信型のイベントの実施
(学校の講演会、公開授業、教員研修会などの地域公開)
特別な教育課程としての日本語教育実践校の指定と取り組みの公開
多文化共生に関する授業等実践(日本人児童生徒からのアプ口一チ)
3
. 日本語指導における指導内容の改善・充実
学校教育における JSL(
第 2言語としての日本語)カリキュラム及び外国人児童生徒のた
めの DLA (対話型アセスメント)の普及・促進方策
①
自治体単位でのテスターの研修や要請
【神奈川県での実施状況】
DLAを学校で行っている( 3市
、 1郡
)
② DLA普及のための見直し
−わかりやすい評価と評価の標準化
「読み」教材の充実
13
「特別の教育課程Jの導入を踏まえた今後の指導の夜り方
①指導計画の活用方法の検討
4
. 外国人の子供の就学の促進及び進学・就職への対応
①就学にあたってのきめ細かな指導の促進
−教育委員会や教育センターに専門スタッフ(日本語指導や通訳担当)の配置
.外国にルーツをもっ教員の採用の促進
(当事者の雇用促進、当事者視点、でのきめ細かな取り組み)
②未就学者や学齢超過者の就学機会の保障
−学校と NPO等との連携
例)学校に在籍し、 NPO等で学ぶことで、単位取得や中学卒業資格取得を可能にする
.通信教育での中学校カリキュラムや日本語カリキュラムの提供。
合わせて学校や NPO等での学びの場を確保する。
③外国人生徒の高校進学及び就学の促進
−実態調査の実施(就学率、特別枠等入学者選抜制度の調査、高校での受け入れ状況等)
・高校における教育実践の推進(研究指定校の指定、研修会等の実施)
「日本語指導を意識した教科指導J 「社会参加のための B本語教育」
「母語を尊重する教育」 「多文化共生を進める教育J等
④外国人生徒の大学等進学及び就労の機会の拡大と支援
−大学における「グローバル人材」 「バイリンガル人材」育成としての教育の推進
(大学における日本語教育や母語教育の充実、奨学金制度の充実、留学生との交流等)
【参考】宇都宮大学で 2016年度入試より「外国人生徒入試」の実施
−企業との連携による外国人生徒の就労機会の拡大
例)就労を前提とした奨学金制度の導入
外国人生徒を対象とした企業の説明会や体験会、インターシップの実施
外国人生徒や教員向け支援ハンドブックの作成
14
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