...

VEGAPULS

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Description

Transcript

VEGAPULS
レーダーレベル計
VEGAPULS
ベガパルス
Bulltin 01H04B01-00
VEGAPULS
それは先進のレーダーテクノロジー
・・・それは世界が認めたレーダーレベル計
から生まれたレベル計
「非接触で何でも測れるレベル計」-それがマイクロ波パルス方
式を採用したレーダレベル計VEGAPULSです。
VEGAPULSは、より高温、高圧の条件で使用でき、タンク内の雰囲
気および測定対象の密度、組成の変化にも影響を受けることな
く、測定面の不安定なアプリケーションにも高精度で安定したレ
ベル測定を可能にします。
さらに非接触であるためのメンテナンス性の優位性や、頑強設
計、簡単操作、多彩なラインナップ、自己診断機能、容易なシス
テムへの統合・・・etc. 数多くの特長も備えています。
他のレベル計では限界とされてきた多くの要因を解決し、今や、
最適なレベル計測と言われるレーダーレベル計VEGAPULS。
・・・このレベル計から21世紀型レベル計測が始まります。
■測定対象を選びません。
先端のレーダーテクノロジーにより、あらゆる液体、固体、
半固体のレベル測定が可能です。また、測定対象および伝播
媒体の温度や密度変化等の影響を受けることなく測定できま
す。
■高信頼性
溶接シールされたモデルでは、発信部はプロセス容器内と完
全にシールされていますので、液体コンテナ、燃料タンク、
化学薬品の貯蔵タンク等毒性の強いアプリケーションにも最
適なレベル計です。塩素やアンモニア等の液体ガスのアプリ
ケーションでも、プロセスとの完全シールが実現されます。
■非接触測定
・測定対象に接することがないため、センサへの付着や腐食
の心配がありません。また、測定対象の温度や密度の変化
にも影響をうけることがありません。
・マイクロ波が透過する材質(誘電率の低い)のタンクであ
ればタンクの外側からの測定も可能です。汚染を嫌う医薬
品や半導体用液体のレベル測定にも最適です。
■高精度
分解能1mm、精度0.05% of
max.range
■優れたメンテナンス性
コンパクトデザインで簡単操作。頑強設計で、信頼性も高
く、メンテナンス容易、設置も簡単です。
プロセス接続部は1個所のみ。運転開始時も空容器のままで調
整が可能です。
■2 線式で配線コスト削減
消費電力の小さなパルスレーダー方式を採用したVEGAPULSは、
レーダーレベル計としては世界で初めて2線式を実現しました。
2線式だから、低コスト計装が可能です。さらに既存レベル計の
配線をそのまま使用できるため、リプレースも簡単で配線工事
のコストも発生しません
2
あらゆるニーズに応える
万能レベル計
測定対象比較
レーダー
差圧伝送器
デイスプレーサ
フロート式
超 音 波
液 体 スラリー 液化ガス 固 体 高温媒体 低温媒体 腐食性媒体 サニタリ 防爆地域
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
×
●
●
●
□
□
×
□
△
×
×
●
●
●
●
×
□
△
×
×
●
●
●
●
□
●
●
●
×
×
●
●
×
適用可:● 制限あり:□ 付着性のない液体に限る:△ 適用不可:×
耐環境性比較
高 温 高 圧
レーダー
差圧伝送器
デイスプレーサ
フロート式
超 音 波
蒸 気 密 度
測定面
の乱れ
●
△
●
●
△
×
×
●
×
●
×
△
●
×
△
●
△
●
×
△
×
×
×
●
×
影響なし:● 若干影響あり:△ 影響あり:×
コスト比較
差圧伝送器
イニシャルコスト
レーダー
・開口部1箇所のみ
・上部からの設置が可能
・取り付けが簡単
・ 空容器のまま調整が可能
・開口部2個所
・配管、ダイアフラムの
差圧伝送器 アイソレーション
・ディスプレースメント
ディスプレーサ チャンバー、
又はスタンドパイプ
・大型重量センサ部
メンテナンスコスト
・容器を空にせず交換可
・再調整不要
・ゼロ点変動なし
・センサ部取り外し
・圧力テスト
・ゼロ点調整
・ダイアフラム腐食
・沈積物
・配管洗浄
・センサ部洗浄
・接液部腐食
フロート式 ガイドパイプ
・スタンドパイプ又は
・空容器内での調整
・バイパス管洗浄
超音波
・レーダーと同等
・レーダーと同等
- キャピラリー温度バランス
-結晶化
-密度変化
-リモートシールチューブの
取り扱い
ディスプレーサ
- 測定対象に制限あり
- 密度、温度、圧力の影響あり
-運搬、設置、組み立て保守工数大
フロート式
- 密度が変化する物質の測定
には不適当。
- 付着性物質
-密度・温度・圧力の影響あり
超音波
- 温度、圧力、ガスの発生に
よる音速変化
-粉塵、泡による減衰
3
充実のラインナップで最適のソリ
VEGAPULS 40 シリーズ
VEGAPULSはアプリケーションに合わ
せたモデル選定が可能です。
小型アンテナタイプ(PULS40)は耐付
PULS44
PULS42
ホーンアンテナ・フランジなし
ホーンアンテナ・フランジ付き
着性に優れ、小型タンク等のアプリ
ケーションに最適です。また、大型
アンテナタイプ(PULS50)は安定した
反射が得られので、泡や波立ち等動
きのある測定対象面の場合に有効で
す。VEGAPULSは充実したラインナッ
プであらゆるアプリケーションに最
適のソリューションを提供します。
特殊アプリケーション対応
■ 耐腐食性用のエナメルコーティングアンテナ
PULS54エナメルコーティングアンテナ
PULS54にアンテナをエナメルコーテイングを施した
筒で包み込んだエナメルコーテイング付きアンテナ
を用意しました。
腐食性の強い媒体の測定にご利用ください。
オーバーフロー防止としてエナメルコーティング付
き振動式スイッチ(VEGASWING81)と合わせてお使
いいただければ、さらに効果的です。
■ 高温高圧向専用モデル
PULS56 高温高圧用
PULS56はプロセス温度400℃圧力10MPaまで使用できる高
温高圧バージョンです。基本構造をセラミックで、圧力
シールを黒鉛で作り、耐高温高圧を実現しました。
溶鉱炉やプラスチック工場のレベル測定から、石油化
学、オフショアプラットホームでのオイルと水のセパ
レーター内のレベル測定まで、幅広いアプリケーション
に適用いただけます。
4
リューションを提供します。
VEGAPULS 50 シリーズ
PULS51/52
ロッドアンテナ・フランジなし
PULS53
PULS54
ロッドアンテナ・フランジ付き
ホーンアンテナ・フランジ付き
VEGAPULS40/50
比較
VEGAPULS40/50比較
VEGAPULS 40シリーズ
VEGAPULS 50シリーズ
マイクロ波放射角
放射角小
放射角大
付着による影響
ほとんどなし
若干あり
低誘電率の測定
最適(集中により強反射実現)
最適(大口径アンテナで弱反射を集積
固体/粉体
埃による影響あり
埃による影響なし
背の高い小口径タンク 最適
制限あり
水平円筒タンク
最適
多重反射の可能性あり
スタンドパイプ
小口径パイプには最適(50mm以下)
50mm以上に最適
高温アプリケーション 使用制限あり
400℃まで使用可
5
優れた操作性
直接操作
●MINICOM
MINICOMは6つの操作キー付き小型調整モ
ジュールで、直接センサ上にセットして通信
をします。分かりやすい画面表示で、簡単に
操作することができます。 また、取付け取
り外しが容易なため、設定後にMINICOMを取
り外すことにより、不正な書き込みや変更を
防止することができます。
MINICOM
遠隔操作
● VVO(VEGA Visual Operating)
を使ったパソコンによる設定
VVO(V
VEGA VVisual Operating)はパソコンによ
るオペレーションを可能にしたソフトウエ
アです。VVOを利用することにより複雑なア
プリケーションでも明確に構造化してビ
ジュアル化されることができ、セットアッ
プやメンテナンスの効率をさらにアップさ
せることができます。
簡単・シンプルで操作性抜群
・分かりやすい図表表示です。
・複雑な形の容器や測定対象でも、 エ
コーカーブ分析機能により正確な測定を実
現できます。
・空状態や満水状態等、どんなレベルでも
正確にレベル演算されます。
・どのセンサと通信しているのか、 一目
で分かります。
・タンク演算プログラムで体積に比例した
出力表示が出来ます。
6
電話回線による設定
VVOは電話回線の利用が可能です。電話回線を
利用して、現場に行くことなく、世界中どこ
からでも簡単に、すばやくセンサのモニタリ
ングや、パラメーター変更が可能です。
多様な機器との接続が可能
インターフェースアダプターVEGACONNECT2ま
たはRS-232Cと接続すればパソコンをシステム
のどのポイントにも接続することが可能で
す。
幅広い用途に、
■ 硫酸(ゴムライニングタンク)
腐食性の強いアプリケーションに
は、PTFEのロッドアンテナを推奨し
ます。
アンテナ部の化学薬品による腐食を
防止できます。
水平円筒タンク。
PULS53(ロッドアンテナタイプ)による測定
■ブタンガス(球形タンク)
低誘電率の液化ガス等の測定にはパイ
プアンテナ付きPULS54を推奨します。
レーダー信号は往復ともパイプアンテ
ナ内を通るので、ホーンアンテナや
ロッドアンテナに比べ、より安定した
大きな信号を受信することが出来ま
■ 塩水(オープンタンク
)
塩水(オープンタンク)
軽量タイプ(例、PULS51)を推奨しま
す。
簡便な取付けブラケットで、
取付けが簡単です。
す。
オープンタンク
PULS51(ロッドアンテナ)による測定。
液化ガス
パイプアンテナ付きPULS54による測定。
■蒸留缶
VEGAPULSはディスプレーサーやフロー
ト式レベル計の計装で使用されていた
外付チャンバーにも簡単に取り付ける
ことができ、ディスプレーサー式、フ
ロート式のリプレースが可能です。
2線式の場合は、既設配線も使用できま
す。
■燃料タンク(水平円筒タンク)
PULS42(小型アンテナタイプ)は、
ビーム放射角度が小く、マイクロ波
を40mm程に集中することによって、
安定したプロダクトエコーを検出す
ることができます。
水平円筒タンク。
VEGAPULS42(ホーンアンテナ)による測定。
チャンバー付き蒸留缶
PULS54による測定。
■弗化水素酸
(プラスチックタンク)
■弗化水素酸(
マイクロ波はプラスチックなど、導
電率のない物質を透過します。この
性質を利用し、VEGAPULSはタンクの外
からプラスチックタンク内の測定対
象を測定することも可能です。
プラスチックタンク。
VEGAPULS54による外側からの測定。
■燃料(大型タンク)
大型タンク内のレベル測定は、測定面
が広い為比較的安定した強いプロダク
トエコーを検出できます。このような
場合は、より精度を高める為にPULS54
の大型アンテナ(250mm)を推奨しま
す。
大型タンク
PULS54大型アンテナタイプによる測定。
■小型タンク
小型タンクの場合、小型アンテナの
PULS42を推奨します。測定対称面まで
の必要最小距離が短くて済む為、安定
したエコーを受信できます。
■反応槽
既存攪拌タンクでは、小開口部しか
ないことがしばしばあります。小開
口部への取付けには小型アンテナタ
イプのPULS44を推奨します。特別構
造のアンテナなので、小型ながら安
定したプロダクトエコーが検出でき
ます。
小開口部の反応槽。
PULS44による測定
小型タンク。
PULS42による測定
■クリンカ(大型サイロ)
クリンカ等の乾燥した塊状物の大型サ
イロでは、充填口や排出口がいくつか
の場所に設けてあります。この場合、
数台のVEGAPULSを使うことによって測
定対象の表面形状に応じて正確にモニ
ターすることが出来ます。また、特別
なパルスコードを使用することによ
り、個々のセンサのマイクロ波が干渉
複数個のセンサによるモニター しあうのを防ぐことができます。
PULS54による測定。
7
SPECIFICA
TIONS
SPECIFICATIONS
測定対象
液体
粒体、粉体
測定範囲
プロセス
接続
PULS56
PULS42
PULS53
PULS51
PULS52
PULS44
PULS54
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
― ― ○ ○ ○ ○ ○
0∼10m
0∼15/20m
0∼20m(但し 粒体、粉体は0∼10m)
ねじ込み
G1-1/2
1-1/2NPT
フランジ
―
サニタリクランプ
プロセス耐圧(max.)
プロセス温度(max.)
4∼20mA DC(センサ側active)
出力信号
4∼20mA DC(センサ側passive)
デジタル表示
表示器
アナログ表示
MINICOM
調 整
PC
2線式
4線式
電源電圧
ハウジング材質
配線口
構造
マイクロ波周波数
アンテナ材質
―
JIS10K 50A,
80A,100A,150A
ANSI150
2B,3B,4B,6B
―
4MPa
150℃
―
24GHz
SUS316L相 当
防 爆
G1-1/2
1-1/2NPT
G1-1/2
1-1/2NPT
―
―
―
―
―
JIS10K 50A,80A,100A,150A,200A
ANSI150 2B,3B,4B,6B
ANSI300 6B(PULS54,56のみ)
ANSI600 6B(PULS56のみ)
―
10MPa
1.6MPa
4MPa
150℃
150/220℃
400℃
2B, 3B
2B, 3B
0.3MPa/1.6MPa
80/120℃
150℃
○
○
○
○
○
○
○
○
2線式:14∼36V DC, 4線式:20∼250V AC/20∼72V DC
アルミニウム/プラスチック
M20× 1.5,1/2NPT
IP66/IP67
5.8GHz
PP/PPS
SUS316相当/ SUS316相当/
PTFE
ハステロイC
エナメル
労検(TIIS-certificate)本質安全耐圧防爆 準備中
原 理
基本原理
パルスレーダー方式
レーダーレベル計は、測定対象面(主に液
体、紛 体、 粒体)へ向けて マイクロ波を
発信し、測定対象面で反射して戻ってきた
エコーを受信します。この往復時間を測
り、信号処理ユニットで測定対象面までの
距離を求めます。反射の強度は測定対象物
の誘電率により変化します。
VEGAPULSはパルスレーダー方式と呼ばれる
技術を用いています。アンテナから5.8GHz
あるいは24GHzのマイクロ波をパルス幅
1ns、周期278nsで発信し、発信を休止して
いる間、アンテナは受信器となりエコーを
受信し、信号処理ユニットへデジタル伝送
します。 小さなエコー を正確に処理す
る為には、信号処理の性能が重要になりま
す
・1秒間に360万個以上受信されるエコー
を、特殊スキャン技術によりスローモー
ション画像へ変換し、直接伝送時間を測
定します。
・パルスの往復時間は、アンテナから測定
面までの距離に比例します。
・他の方式に比べ消費電力がはるかに小さ
いのもパルスレーダー方式の特長です。
ご注意
● 本製品を正しく安全ご使用いただくため,「取扱説明書」をよくお読みください。
● 本製品を,人身に直接かかわる安全性を要求されるシステムに適用する可能性が
ある場合には,当社営業窓口に御相談ください。
IA事 業 本 部
フィールド機器事業部 (0422)52-6490
お問い合わせは
営 業 部 〒180-8750 東京都武蔵野市中町2-9-32
中 部 支 社 (052)586-1661
〒450-0003 名古屋市中村区名駅前1-27-2(日本生命笹島ビル12階)
関 西 支 社 (06)368-7111
〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-23-101(大同生命江坂ビル)
中 国 支 社 (082)541-4488
〒730-0037 広島市中区中町8-12(広島グリーンビル8階)
九 州 支 社 (092)272-0111
〒812-0039 福岡市博多区冷泉町5-35(福岡祇園第一生命ビル7階)
このカタログの内容は,2000年10月1日現在のものです。記載内容はお断りなく変更することがありますのでご了承ください。
All Rights Reserved,Copyright c 2000,Yokogawa Electric Corporation.
Fly UP