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20120112記者会見配布資料 - ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京
Social Venture Partners Tokyo 合同会社ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京 2012年1月12日 ケアプロ㈱との共同記者会見 1 Social Venture Partners Tokyo 1.SVP東京の方向性 ∼アイデンティティ、ミッション、そしてビジョン 2 1-1.アイデンティティ、ミッション IDENTITY (我々はどういう 存在か) MISSION (果たすべき 使命) Social Venture Partners Tokyo ■ 当会社は、パートナー個人が自らの動機や情熱に基づいて、自らの時間、 資金を投資し、専門性を発揮することを通じて、投資協働先たるソーシャル ベンチャー(社会的な課題に対し革新的な進歩をもたらそうと試みる事業) との共同事業に取り組む場である。 ■ 当会社は、志ある個人のコミットメント、別の個人の勇気とやさしさを引き 出す、ポジティブな共感再生産の場である。自分を見つけ、友人を見つけ、 生きる意味を見つける。肩書きを離れ、自立した自由な個人として 歩き始めるための道場である。 当会社は、1)投資協働先であるソーシャルベンチャーのミッション 達成に貢献すると同時に、2)当会社の社員たるパートナー自身が、 投資協働先を支援し、地域や社会への関与を通じて、イノベーション に貢献することをその使命とする。 1-2.ビジョン Social Venture Partners Tokyo ■ ふつうに大事だと思えるものを、ふつうに大事にできる世の中に 安心して子どもを育てられること、土や水とともに暮らしがあること、 歴史を感じ、未来を感じられること、みなが笑顔であること、 時間の流れがおだやかであること、人を信じられること ──お金は大事。GDPも大事。 ただ、そのためにすべてを犠牲にしていいとは思わない。 世の中の価値を複線的に。複々線的に。そしてそれらの価値が循環するように。 幸せの総和をふくらませたい。 VISION (目指すべ き社会の在 り方) ■ いい目をした個人が増えること 元気な個人が増えること。 流されることなく、自分の判断で行動できる個人が増えること。 起業家精神をもった個人が増えること。 ポジティブな感化を周囲に及ぼせるような、いい目を した個人が増えること。 ■ 思いやりの社会に 自分自身が大事なように、あなたの目の前にいる人も大事なひとにちがいない。 職業や性別、年齢や見かけ、背負っている歴史や、生きている今のちがいを超えて。 Social Venture Partners Tokyo 2.SVP東京の紹介 ∼組織概要、投資先の支援スキームと提供価値 5 2-1.SVP東京の紹介 Social Venture Partners Tokyo SVP東京は、個人の出資者(以下、パートナー)が、投資協働先に対して 「お金」「知恵」「実働」による経営支援を提供するプラットフォームです。 【 SVP東京による投資と協働の目指すもの 】 • パートナー出資金10万円/年を主な原資とし、約100万円/年の資金を最長2年間に亘り提供 • 特に、経営支援を通じて問題解決へのインパクトを高める「経営支援」と「組織基盤の強化」 (Capacity Building)に貢献し、投資協働先が目指す社会課題の解決を共に志向。 社会的企業 (ソーシャル・ベンチャー) ソーシャル・ ベンチャー A ソーシャル・ ベンチャー B ソーシャル・ ベンチャー C SVP東京 パートナー SVP東京 資金 チーム A キャパシティ・ ビルディング 各種経営支援 チームB 出資金(10万円/年) 専門性・スキルで 組織運営に貢献 各種経営支援 チームC 社会参画の機会 社会参画の機会 2-2.SVP東京の紹介 Social Venture Partners Tokyo SVP東京のパートナーはキャパシティ・ビルディングや各種経営支援をハ ンズオンで提供することで、投資協働先の経営そのものをサポートします。 サポート領域 サポート内容(具体例) 戦略 ミッションの明文化、ビジョン策定、事業計画策定 具体的な数値目標の設定、モニタリング ファンドレイジング ファンドレイジングワークショップ、進捗モニタリング/アドバイス 会員制度の立ち上げ、再設計 財務・会計 パッケージ会計ソフトのカスタマイズ 会計プロセスの改善提案 組織設計・開発 NPO法人格、NPO認証取得、NPO運営の組織化 スタッフ給与設計、インストラクター認定制度の整備 広報 「プレスリリースの書き方と、マスメディア対応」ワークショップ 200人規模のコンファレンス開催の告知、運営支援 Webサイト整備、アドバイス 実行 プロジェクト立ち上げ、コミュニティづくり 販売支援、顧客インタビュー実施、レポート作成、 7 2-3.SVP東京の紹介 Social Venture Partners Tokyo 2005年に最初の投資協働先としてNPOフローレンスへの資金提供と2年間 に亘る協働を実行してから、現時点までに18団体に実施しており、そのト ラックレコードにはソーシャルセクターを代表する団体が名を連ねています。 2-4.SVP東京の紹介 Social Venture Partners Tokyo 多様なバックグラウンドのパートナーが、100名近く集まっています。 性別構成 職種構成 年齢構成 * 上記は2011年5月末日の状況をもとに作成しています。 なお、構成比数値は。端数を四捨五入処理しているため、 合計が100%にならない場合があります。 2-5.SVP東京の紹介 Social Venture Partners Tokyo SVP東京の社会に対する提供価値は、主に以下の3点です。 投資協働先への各種経営支援と組織基盤強化(Capacity Building) ■ 経営支援・経営基盤の強化による持続可能な成長の促進 SVP東京は、投資先に各種経営支援を提供し、主に投資協働先の基盤強化(キャパシティ・ビルディング)に貢献します。これ は短時間で達成できるものではないですが、一度基盤が構築できれば、持続的な成長の礎となります。 SVP東京の提供価値 サポート内容 Our Value ■ 「経営そのもの」にコミットすることの意義 我々の価値、それはビジネスセクターを中心に活躍するメンバーが自らの専門性と共感を持ち寄って、経営にコミットする、と いうことにあります。具体的な成果は、以下の通りです。 ・NPOマドレボニータ: 産後ケアのインストラクター制度化やNPO法人化、商標権の獲得など、組織の基盤強化に寄与 ・㈱プラスリジョン: SVP東京との協働2年間で黒字化のみならず拠点が4倍になり、販売パートナーは5倍以上に成長 ・NPOカタリバ: 2年間で事業規模が3倍となり、従業員の給与水準の上昇を伴いながら従業員数が3倍に成長 ビジネスパーソンの社会参画機会の創出 ■ 参画したメンバーが理事となるケースが過去投資先の半数以上 NPOフローレンスは2名が理事に、NPOマドレボニータは1名が監事に、NPOカタリバは2名が理事に就任しています。これは、 SVP東京の協働の価値が認められた証明です。さらには、自ら社会企業を起業したり、転身したケースもあります。SVP東京 は、ビジネスパーソンに社会参画の機会を提供し、それによって視野を拡げたり成長機会を提供する役割も果たしています。 セクターを超えた連携の促進 ■ 2003年より、セクターを超えた連携に貢献 SVP東京は、ソーシャルセクターがまだ草創期であった2003年に立ち上がり、2005年にはじめてNPOフローレンスを最初の 投資協働先として選定し、そこから現在に至るまで18団体へ投資し、協働を進めてきました。草創期から活動し、SVP東京 の投資協働先となった団体は、いまではセクターのリーダーと認識されている団体も数多く、そういった団体の成長を支えて きた団体として、またセクター間の人材流動化のきっかけとなった活動として、セクターを超えた連携に貢献してきました。 Social Venture Partners Tokyo 3.SVP東京による株式投資の意義 ∼ケアプロ㈱の第三者割当増資の引き受けに SVP東京が応じることの社会的意義 11 3-1.SVP東京による株式投資の意義 Social Venture Partners Tokyo ・ 資本主義が困難に直面しながら進化する中で、収益性と社会性の両立が より一層必要に 現状の社会課題 ・ 上場を目指していないベンチャー企業の資金調達には限界があり、かつ 社会起業に対するヒト・モノ・カネといった経営資源の配分が不十分 2003年‐2010年=起業期 ■ ミッション1:投資先の成長 ソーシャルベンチャーの代表格であるNPOフローレンスを、サービスイン の前から支援するなど、蒼々たる支援先のトラックレコード ■ ミッション2:パートナーの成長 創業以来、セクターを超えた人材が参画し、現在は約100名体制目前 SVP東京の方向性 2011年‐2013年=基盤強化期∼展開期 ■ さらなる成長を目指して 創業経営者が退き、第二世代の経営者によりさらなる成長に挑戦 ■ 様々な投資手法に挑戦 これまでSVPの投資は助成形態のみであったところ、ケアプロ㈱の 第三者割当増資引き受けを機に、今後は株式会社への投資も実行 目指したい姿 ・ セクター間の連携が促進し、ソーシャルセクターに経営資源が流入すると 共に、ヒト・カネを中心とする資源がセクターの枠組みを超えて循環する社会に ・ 社会企業がより成長し、社会課題の解消と新たな市場・雇用創出が促進 3-2.SVP東京による株式投資の意義 ソーシャルファイナンスの新しいフロンティアを切り拓く革新的な動き 意 義 Social Venture Partners Tokyo 具体的意義1.社会課題の解決と投資リターンの両立を目指す動きが実現 ケアプロ株式会社は、生活習慣病予防と医療費削減を目指すソーシャルベンチャーです。社会的変革を目 指すソーシャルベンチャーに、社会的リターンを求めるSVP東京が投資することにより、社会課題の解決と投 資リターンの両面で成果を目指す動き(ダブルボトムラインの追求)として、日本のソーシャルファイナンスに とって画期的な一歩です。 具体的意義2.ソーシャルベンチャーの資金調達に新しい方向性を提示 従来より、ソーシャルベンチャーの資金調達は、寄付や助成金が中心です。今回のケアプロによる増資の成功 が他のソーシャルベンチャーにも波及し、資金調達の選択肢が広がれば、その社会的意義が拡大します。 具体的意義3.日本における新しい投資家層の広がりを示す一歩 ケアプロ株式会社は将来的なIPO を視野に入れておらず、また社会課題の解決を一義的な目的とするソー シャルベンチャーであることから、ベンチャーキャピタルからの出資を受けにくく、資金調達の手段が限られて います。そんな中、今回の増資には、外部のエンジェル投資家2名、及び毎年10万円を出資する個人パート ナーの集まりであるSVP東京が出資しており、新しい投資家層の広がりを示す大きな一歩です。 3-3.SVP東京による株式投資の意義 Social Venture Partners Tokyo 未来は予測するものではなく、 創造するもの 我々の見えている世界だけでなく、 ケアプロをはじめとする投資先と共に 動くことで、予測を超えた未来を 創造したい、と考えています。 3-4.SVP東京の概要とお問い合わせ先 Social Venture Partners Tokyo SVP東京に興味をお持ちいただいた方は、 以下のアドレスまで是非ご連絡下さい。 【 [email protected] 】 名称 : ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京 組織形態 : 合同会社(LLC) 加盟団体 : 米国ソーシャルベンチャー・パートナーズ・ネットワーク 設立年 : 2003年(2007年8月に任意組合から合同会社へ) 代表者 : 岡本拓也 社員数(出資者数) : 個人 97名(出資金10万円/年) 法人スポンサー : 1社(UBS証券会社) 有給スタッフ : 2名 投資協働先 : 18 団体(現投資協働先7団体、終了実績11団体) 平均支援金額 : 1団体約100万円/年 15