Comments
Description
Transcript
世界最小ながら、流量を高感度、高速応答で計測 質量流量計測・制御用
電子産業分野 企業集 コフロック株式会社 0774-62-4411 http://www.kofloc.co.jp/ 世界最小ながら、流量を高感度、高速応答で計測 質量流量計測・制御用センサー 筺体内の上、下流に配置された発 熱・測温素子に生じる電 圧 差から流 体の流 量を測定しま す。微小な加工技術で発熱効率を高めたほか、筺体内のセンサーに流体を円滑に呼び込む設 計により高速、高感度の計測を可能にしました。 技 術 概 要 MEMS技術などにより世界最小の熱式質量流量 センサーを実現 当社の熱式流量センサーは流量検出素子基板と流路筺体 で構成されています。流量検出素子基板はガラスエポキシ基 板に流量検出素子を固定しています。流量検出素子はシリコ ンウエーハー上に白金薄膜による上下流一対の流量検出発 熱・測温素子と流体測温素子を設けています。流量検出発熱・ 測 温 素 子 は そ の 電 流による発 熱 が 効 果 的に出 来るよう MEMS技術で裏側に空洞を形成した絶縁薄膜上に形成され ています。加えて、流路筺体は外部からの流体をセンサー表 面に効率よく、乱れの発生のない形で導入するための部材で あり、 センサーへの被測定流体の高効率導入を可能とするも のを開発し、世界最小サイズを実現しています。 流体 温度検出素子 機 器 ・ 装 置 1msecの高速で0.1ml以下の流量が測定可能 被測定流体は上下流発熱・測温素子上を直交して流れる、 上下発熱測温素子は抵抗値の和、従って両素子の平均温度 が流量値変化(流入流体温度一定で) に対しては一定値に、流 体温度変化に対しては全流量測定範囲で温度によるセン サー出力誤差が最低になるよう別途の駆動電子回路からの 電流で制御されています。流体流量に応じて上流発熱・測温 素子の温度(抵抗値) が低下し、下流発熱・測温素子の温度(抵 抗値) が上昇し、両素子の電圧が変化し、 この電圧の差を検出 することによって流体の流量を測定しています。 このことにより、1msecの高速で0.1ml以下の流量も測 定することが可能になります。 流路筐体 上流側 発熱・測温素 子i 下流側 発熱・測温素子 i センサー保持基板 センサー駆動・信号検出電子回路基板 センサー駆動方式のブロックおよび流量スイッチ応用例 ココに注目 ●独自性及び他社との比較 現在のMEMS技術による質量流量セン サーはすべて、発熱用センサーを中央に、 上下流に測温センサー配置した方式を採 用しているのに対して、本センサーは対象 検出流量域を可能な限り低く、流量検出応 答速度を速く、必要なリード配線を少なく するなどの目的で、発熱・測温を兼用素子 とし、上下流測温素子間をできる限り狭く しています。そのことにより、他社では実現 できない最小検出流量を毎分0.1ml以下, 応答速度を1mSec以内、 センサー占有面 8mm×17mmを実現しています。 ■ ●応用分野 会社概要・基本情報 所 在 地 〒610-0311 京都府京田辺市草内当ノ木1-3 U R L http://www.kofloc.co.jp/ T E L 0774-62-4411 F A X 0774-68-2811 ●顧客に与えるメリット 従来の巻き線式質量流量計、面積式流 従来の巻き線式流量計、差圧式流量計 量計および差圧流量計の適用分野に広く に対して小型、高速応答さらにコストメリッ 応用でき、さらには、従来圧力センサーが トが高い流量計測制御デバイスとして活用 用いられていた漏れ試験、および吸着移送 できます。 に適用することによって、各作業時間の大 幅な削減が可能となっています。特に高速 チップマウンターでは小型電子機器のプリ ント基板に実装する部品の小型化に伴い、 従来の圧力センサーでは難しくなっている ため、高速、高感度の流量スイッチとしての 活用が進められています。 ■ 従業員数 213名 資 本 金 40,000万円 設 立 1974年7月 代表者名 代表取締役社長 小島 久寿 業務概要 流体の微少流量域の計測・制御技術を専門的に開発し 理化学機器、一般産業用流体計測機器、 流量・圧力制御用バルブ及び配管部品、窒素・酸素・オ ゾンガス発生装置、及び各要素機器技術の集積応用に よるエンジニアリング装置の製造・販売。 35