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飲用を想定して設定されたと聞きましたが、お風呂に入ること は
Q26: 水の暫定規制値は、飲用を想定して設定されたと聞きましたが、お風呂に入ること は想定されているのでしょうか。毎日お風呂に入っていると、あるいは飲料以上に水 に接することになり、皮膚などから放射性物質が浸透してこないか心配です。 A: 水道水は浄水場で水質検査を経てから、各家庭に送られていますが、今回の原発事 故後は放射性物質のモニタリング検査も行われています。そして、現在、全都道府県 で実施されている水道水のモニタリング検査で、暫定規制値(放射性ヨウ素300ベクレ ル/㎏、放射性セシウム200ベクレル/㎏。1㎏≒1リットル)以上の放射性物質は検出 されていません。したがって、水道水を使って入れた風呂に入ることによって、放射 性物質が健康に影響を及ぼすことはありません。 また、水道水の暫定規制値は飲用が前提になっています。厚生労働省健康局の推定 によると、放射性ヨウ素が300ベクレル/リットルの濃度の浴槽に1日30分間、毎日入 浴した場合、1年間で0.0073マイクロシーベルトである※1とされています。また入浴 後に皮膚に残る液体は少なく、乾燥すると多くが気化するためさらに減少すると考え られます。皮膚に傷がある場合は通常よりも浸透が早まることも考えられますが、そ れでも健康には問題ないレベルです。 ※1 厚生労働省ホームページ「福島第一・第二原子力発電所の事故に伴う水道の対 応について て 放射性物質を含む水道水の飲用以外の利用に関するリスクについ 1)入浴、手洗い等による線量の推定」 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015k18.pdf <水道水を飲用以外に用いることの厚生労働省による技術的検討について> 厚生労働省健康局は平成23年3月、「東京電力福島第一・第二原子力発電所の事故 に伴う水道の対応について」を通達しています。この中で避難区域外の地域で、飲用 の規制値を超過した場合、入浴、手洗い等への用途も制限をすると、生活環境や復興 支援活動に著しい支障が生じるという理由から、皮膚接触や水道水からの揮発による 吸入リスクを考慮した技術的検討を行いました。その結果、飲用以外の用途のリスク は飲食物摂取のリスクよりも極めて小さいと推定されることから、規制値を超えた水 道水も飲用以外での利用は健康に差し支えがないという見解を示しています(上記※ 1参照)。