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健康づくりの課題

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健康づくりの課題
第3章
健康づくりの課題
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健康づくりの課題
2010年度までに改善すべき目標の設定
第3章
健康づくりの課題
健康づくりの課題
自主的な
健康づくりの推進
①食習慣の改善による健康づ
くりの推進
②運動習慣の改善による健康
づくりの推進
③生涯を通じたしか保健対策
の推進
④心の健康づくりに対する社
会的な支援
⑤たばこ対策及びアルコール
対策に対する社会的な取り
組み
健
康
長
地域
リハビリテーション
体制の整備
寿
香
川
身近な
健康施策の推進
の
実
現
自主的な健康づくりの推進
本県において、 死亡率を高めている死因は、 上位から悪性新生物、 心疾患、 脳
血管疾患となっており、 これは疾患の発生を高める生活習慣と深く関わっていま
す。 このため、 子どもから高齢者まで、 生活習慣の改善による生活習慣病の予防
対策を推進する必要があります。
①
食習慣の改善による健康づくりの推進
栄養は、 運動や休養とともに健康を保持・増進するために不可欠な要素であ
り、 食生活は、 生活習慣病の発症や経過に深く関与しています。
そのため、 県民一人ひとりが、 バランスのとれた食事や塩分を控えた食事な
どの健康的な食習慣を身につけることにより、 健康づくりを推進する必要があ
ります。
②
運動習慣の改善による健康づくりの推進
身体活動や運動の不足は、 不適切な食生活と相まって、 肥満を招いたり、 生
活習慣病の発症につながる要因となります。
そのため、 特に意識して行うスポーツや運動に限らず、 家事や通勤のための
歩行などの日常活動、 趣味、 レクリエーションや地域活動など、 適度な運動に
継続的に取り組むことにより、 健康づくりを推進する必要があります。
③
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生涯を通じた歯科保健対策の推進
歯は健康の保持・増進に欠かせないものであり、 県民一人ひとりが歯の大切
健やか香川
ヘルスプラン
さやむし歯・歯周病予防などの重要性を自覚し、 歯の健康づくりを実践する一
方、 80歳になっても20本の健康な歯を保ち、 充実した食生活や楽しい会話など
生活の質の向上を図るため、 市町、 関係機関、 団体との連携を図り、 県民の生
涯を通じた歯科保健対策を推進する必要があります。
④
心の健康づくりに対する社会的な支援
現代社会が高度化・複雑化する中で、 ストレスを感じている人が増えており、
神経症やうつ病、 心身症のほか、 睡眠障害、 摂食障害など様々な形の心の不健
康の問題が生じています。
地域、 職場、 学校が連携して、 心の健康 (メンタルヘルス) づくりに対する
社会的な支援対策を推進する必要があります。
⑤
たばこ対策及びアルコール対策に対する社会的な取り組み
喫煙や飲酒は本人の健康に重大な影響を与えるばかりでなく、 胎児や周囲の
人々にも悪影響を与えるとともに、 家庭・地域・職場・学校において様々な社
会的問題を引き起こす要因となっていることから、 禁煙・分煙などのたばこ対
策や予防啓発・依存症離脱支援などのアルコール対策について、 社会全体の総
合的な取り組みを推進する必要があります。
地域リハビリテーション体制の整備
身体の機能が低下した状態にある人が、 希望をもって機能の維持回復を図るこ
とができるよう、 高度なリハビリテーション機能から介護予防などの身近な機能
まで緊密な連携のとれた体制整備により、 リハビリテーション支援を充実する必
要があります。
身近な健康施策の推進
健康に生活していくためには、 健康を育むだけではなく、 健康を守ることも重
要であり、 インフルエンザ、 食中毒、 O157、 アレルギー、 アトピー、 環境ホル
モン等、 身近な問題や新しい課題について、 危機管理の観点に立った情報収集及
び普及・啓発等を推進する必要があります。
また、 高齢化が進行する中で、 高齢者の健康づくりや生きがいづくりを推進す
るとともに、 高齢者が地域社会の中で引き続き、 自立して健康的に生活できるよ
う介護予防施策を推進する必要があります。
2010年度までに改善すべき目標の設定
この計画の目標である 「健康長寿かがわの実現」 を図るため、 平成22年 (西暦
2010年) 度までに改善すべき健康づくりのための目標項目及び目標値を設定し、
健康寿命を1年程度伸ばすことを目指します。 (健康寿命の平成22年度目標 男
77.20歳 女81.20歳)
その内容としては、 疾病の発症や進行に密接に関係して、 早期死亡や障害発生
の原因となっており、 かつ、 家庭・地域・職場・学校における予防対策によって
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第3章
健康づくりの課題
改善効果が期待できる 「生活習慣病」 を減少させること、 身体機能が低下した人
に対して機能の維持回復を図ること、 健康を守るための身近な健康施策を推進す
ることを目指すこととします。
目標項目の設定
健康づくりの目標項目については、 次の9項目を領域として取り上げること
とします。
①栄養・食生活
②身体活動・運動
③歯の健康
④こころの健康
⑤喫煙
⑥飲酒
⑦生活習慣病
⑧リハビリテーション
⑨身近な健康施策
指標の種類
目標項目毎の具体的な指標については、 その内容に応じて、 次の4種類に分類
します。
・健康指標……罹患率や肥満度など、 県民の健康状態を表す統計的な指標
・行動指標……生活習慣やその改善に向けた活動など、 個々人の健康的な生活
習慣の確立に必要な行動を表す指標
・環境指標……保健サービスやマンパワーの育成、 施設整備など、 個々人の健
康づくりを社会的に支援する環境を表す指標
・意識指標……日常生活において、 健康について個々人が持つ意識を表す指標
目標値の設定
各指標の目標値については、 数値で目標を設定できるものは設定しています
が、 基礎データがないなど具体的な数値設定が困難なものは 「増やす」、 「減ら
す」 などの表現により定性的な目標としています。 また、 今後も必要に応じ、
情勢の変化や新たな国の調査、 県独自の調査により、 目標値の追加設定や見直
しを行うこととします。
目標達成の手法
早期死亡や障害発生の原因となる疾患は、 がん、 脳卒中、 心疾患などの生活
習慣病が多くを占めています。
このうち、 特に脳卒中、 心疾患は、 動脈硬化などを要因として生じる疾病で、
高血圧、 高脂血症、 糖尿病、 肥満などがその危険因子 (リスクファクター) と
して、 相乗的に作用しています。
この計画では、 これからの健康づくりを推進するにあたって、 「人々が自ら
の健康をコントロールし、 改善することができるようにするプロセスである」
というヘルスプロモーションの考え方と手法を活用しながら、 個々人の健康的
な生活習慣の確立を進め、 疾病等の危険因子を減らして、 県民の健康と生活の
質の向上を図っていくこととします。
従って、 日常生活のなかに健康づくりが組み込まれた環境を整備することが
重要になってきます。
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