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LIXILのグローバル化とAEO

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LIXILのグローバル化とAEO
LIXILのグローバル化とAEO
日時:2014年12月5日(金)
場所:東京税関
株式会社 LIXIL
Senior Operating Officer
Global Procurement & Sourcing Dep.
永田 達也
Copyright © LIXIL Corporation, All rights reserved.
本日の公演内容
1.LIXIL の紹介
2.LIXILの貿易概要
3.AEO取得の目的
(5社合体の中で)
4.AEO取得スケジュール (輸出と輸入)
5.活動の重点ポイント
6.取得のメリット
7.社内教育
8.最後に
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(輸出と輸入)
(区分1へ)
(社内広報を利用した周知)
(パートナーシップ)
1
1. ㈱LIXILのご紹介
2011年4月に上記5社が合併し誕生しました。
各会社名はブランド名に。
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2
2.LIXILグループの概要
設
立
従
本
年
業
月
日
員
社
事
数
業
所
:
1949年 9月19日
:
連結 51,419名 (2014年3月末時点)
:
東京都千代田区霞ヶ関三丁目2番5号
代表取締役社長兼CEO:
藤森 義明
1 4 年 3 月 期 主 要 指 標 :
売上高 1兆6,287億円
グ ル ー プ の 主 な 事 業 :
①住宅建材設備機器の製造販売
(窓サッシ、ドア、シャッター、衛生機器、バスルーム、 キッチン、
洗面化粧台、リビング建材、外壁材、カーテン、緞帳、等)
②ホームセンターの展開(LIXILビバ)
③住宅フランチャイズ事業の展開(LIXIL住宅研究所)
④住宅瑕疵担保責任保険の販売(JIO)
主
な
事
業
会
社
:
子会社257社、関連会社96社(2012年3月末時点)
(㈱LIXIL、㈱LIXILビバ、㈱川島織物セルコン、他)
主
な
ブ
ラ
ン
ド
:
トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、TOEX、
アイフルホーム、フィアスホーム、GLホーム、
American Standard、Perma、Grohe等
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3
3. 商品ラインナップ(戸建関連)
バスルーム
洗面化粧台
衛生陶器
屋根
住宅用サッシ&シャッター
システムキッチン
玄関ドア・引戸
シャワーヘッド・水栓金具
エクステリア
(カーポート、フェンス、門扉)
タイル・外壁
内装建材
エクステリア
(庇、ウッドデッキ)
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4
4. LIXILグループの売上構成 (2014年3月期)
住宅FC
地盤調査
瑕疵保険
ホームセンター
(スーパービバホーム、
ビバホーム)
住宅・不動
産他事業
3.9%
流通・小売
り事業
11.9%
サッシ・玄関ドア
エクステリア
ビルサッシ
シャッター
建材専門店
(建デポプロ)
木質内装建材
住宅外壁
タイル
太陽光発電システム
木材プレカット
カーテン
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その他建
材・設備事
業
12.8%
うち海外
売上高
2,939億円
18.0%
金属製建材
事業
44.6%
水回り設備
事業
26.8%
売上高 1兆6,287億円
衛生機器
バスルーム
キッチン
洗面化粧台
5
5. 国内業界シェア
カテゴリー
住宅サッシ類
ビルサッシ
エクステリア
タイル
シェア
50%
40%
55%
74%
ポジション
No.1
No.1
No.1
No.1
衛生陶器
バスルーム
システムキッチン
カーテン
シェア
40%
26%
28%
9%
ポジション
No.2
No.1
No.1
No.1
カテゴリー
※シェア・ポジションは当社推定
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6. 海外展開
ペルマスティリーザ
アメリカンスタンダード・
ブランズ (略称 ASB)
グローエ
ジョウユウ
(グローエの子会社)
カーテンウォールビジネス
【グローバル】
衛生陶器等 水回り製品
【北米】
水栓金具等 水回り製品
【欧州、グローバル】
水回り製品
【中国】
売上規模
(2013年)
1,804億円
850億円(*1)
1,876億円(*2)
買収時期
2009年7月
(一部2009年11月)
2013年8月
2014年1月
所有割合
100%
100%
43.8%(日本政策投資銀行と共同出資)
(*1)13年度は4ヶ月連結だが、
ここでは1年間の売上を記載
(*2)14年度から持分法の対象だが、こ
こでは1年間の売上を記載
会社名
主要事業
地域
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7. 中期成長目標(経営ビジョン)
住生活産業におけるグローバルリーダーとなる
■売上
3兆円
■営業利益率
8%
(国内:2兆円 海外:1兆円)
(国内既存事業:10%)
グローバルな「One LIXIL」を目指します
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8.㈱LIXILの国際貿易の概要
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9.物流センター拠点
海外工場大連
(インテリア)
海外工場蘇州
(住設)
北海道物流
北陸物流
海外工場ベトナム
(サッシ、住設)
東北物流
深谷物流
水口物流
岡部物流
岡山物流
関東物流
九州物流
瀬戸物流
知多物流
海外工場タイ
(サッシ、EX)
社物流
近畿物流
各地の物流センター
でデバンニングを行
なっています。
上野物流
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10.AEO事業者承認の目的
5社合併しての統合効果を出すために輸出入業務を集約する。
その第一ステップとして業務手順を整備し、集約できる環境を造る。
ただ、整備するためには各部署のベクトルを合わせる旗印が欲しい。
そこで、AEOの承認活動を利用して社内手順の統一整備していこう
と考えたのです。
会社がグローバル化を打ち出している中で輸出入は基本の業務と
考えています。
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11
11.活動経過
11年
NO
実施ステップ
1
5社合併
2
3
4
取 社内検討・AEO取得の意思
得
の 総括管理部門の設置
検
討 法令遵守規則(CP)を策定
7
8
輸 業務手順書の整備
出
承
現場セキュリティの改善
認
準
備 安全保障貿易の体制整備
11
12
13
14
15
16
17
18
6
7
8
12年
13年
14年
9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8
LIXIL
取得活動に対
する社内承認
社内にAEOを周知するため
には国際レジームに則した
安全保障貿易のコンプライ
アンス視点から進めた方が
速いと判断し輸出の承認活
動から始めました。
輸出事業者の
承認活動
不特定輸出貨物の管理
(クーリエ・ハンドキャリー)
9
10
5
現状把握
5
6
4
審
査
実地調査
税関の審査(チェックシート)・承認
現状把握
輸
入 業務手順書の整備
承
認
準 関税評価の基準整備
備
輸入事業者の
承認活動
現場セキュリティの改善
審
査
実地調査
税関(チェックシート)審査・承認
維
内部監査
持
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輸出事業者の承認後すぐに総括
管理部門の体制を増強し、輸入
事業者承認の活動へ入りました
12
12.特定輸出者承認活動のポイント
輸出貨物の流れ
サプライヤー 工場
輸送
物流センター
輸送
社内
保税倉庫
輸送
SHIP
AIR
社外
1) 工場生産から日本港を出るまでのサプライチェーン全体のセキュリティ(貨物、情報)
2) 安全保障貿易管理の手法の確立
■ 物・技術の該非判定
■ キャッチオール規制の確認
(用途要件、需要者要件の確認)
安全保障貿易が第一!
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13.特例輸入者承認活動のポイント
輸入貨物の流れ
サプライヤー
工場
輸送
SHIP
AIR
通関
輸送
対査確認
物流センター
工場
1) 工場生産からデバンニング終了までのサプライチェーン全体のセキュリティ
輸入貨物のセキュリティ管理は難しいと思います。私共としては、
・ 信頼できる仕出人である事、
・ コンテナシールNoの管理、
・ デバンニングの対査確認
等に重点を置き異常があった場合の連絡網を整備・周知してきました。
2) 適正な通関手続き手法の確立
■ 適正な関税評価 (評価申告、適正税番の使用等)
■ 通関委託先への適切な通関指示
■ 精度の高い、貨物の対査確認
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14.特例輸入者のメリット
■ 通関で止まるかも知れない。⇒ 止まらない
(一般輸入申告も合わせるとゼロとは言いきれませんが殆ど止まりません。)
■ 納期信頼度の向上。
■ 貨物検査費用
年間数百万円。
■ 相互承認国の拡大によって、制度のステータスが上昇。
■ 輸送中在庫の削減 1.5億円。
■ 原産地証明が未着でも輸入引取申告ができる。
などが挙げられるでしょう。
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14.特例輸入者のメリット (輸入申告通関状況)
■ 輸入許可区分1の実績
14/4
(2014年4月実績と10月実績)
通関区分1
(承認前)
14/10
30%増加
通関区分1
(承認後)
我が社の全輸入申告件数に対する、通関時の審査は簡易審査である
区分1が30%増え、停滞のない通関ができるようになりました。
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14.特例輸入者のメリット(輸送中在庫削減)
仕出人
コンテナヤード
船上輸送
一般輸入時
通関日
+
ピック日
+
搬入日
倉庫搬入
コンテナドレー
特例輸入時
入港後、3日分
の輸送中在庫が
必要。
150,000
5,500
27.3
60
1,636
1.47
2,405
2,500
6,010 千円/月 ⇒ 70,000 千円/年
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通関日
+
ピック日
+
搬入日
通関日が不要で
2日分の輸送中
在庫で運用。
在庫削減額(千円)
1コンテナあたり積載金額(千円)
40ftコンテナ数に換算(FTU)
1コンテナあたり積載(㎥)
全(㎥)
単位面積当り在庫体積(m3/坪)
在庫保管必要スペース(坪数)
賃借倉庫単価(円/坪)
輸送中の在庫が1日分不要となります。(約1.5億円)
⇒保管費用△72百万円/年
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15.社内教育(AEO制度に関すること)
社内の教育には
社内報
AEO制度の社内告知活動
安全保障貿易、関税評価、原産地規則等など数々あり
社内報ではありますが、AEOセンター長の言葉を掲載させても
らい、制度を全従業員に周知できるように活動しています。
ますが、AEO制度そのものを社内に浸透させることが
大事だと考えています。
イントラネット
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16.最後に
AEO事業者の承認活動を機に、税関とはパートナーシップができたと
感じています。
今回、お集まりの事業者の方々ともSCMでの課題を共有し一緒に改善
が出来れば、より安心で安価な物流網を構築できる可能性があります。
是非、AEO事業者仲間として活動をしていきたいと考えておりますので
よろしくお願い致します。
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