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Ⅷ商業者アンケート結果・商店街、共同店舗合併

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Ⅷ商業者アンケート結果・商店街、共同店舗合併
商業実態調査《商店街調査》
商店街アンケート調査結果
1.回答者の属性
□商店街事務局所在地・組織形態・専従職員の有無
【表1】
今回のアンケート調査は商店街振興組合ならびに事業協同組合の法人組織を対
商店街組織発足年
件数
象に行った。アンケート回収数は 20 件であった。島根県内では法人組織の商店街
昭和25年∼30年
1
昭和31年∼35年
0 が 36 あり、その内 33 は市部、残り 3 が町村にある。
昭和36年∼40年
1
法人設立は昭和 28 年が最も古く、平成 10 年が最も新しい。設立が一番多い時期
昭和41年∼45年
4
【表 1】
昭和46年∼50年
3 は昭和 41∼45 年の 4 件である。
昭和51年∼55年
3
アンケート回答は、すべてが市部の商店街であり、またその中でも松江市が 45%
昭和56年∼60年
2
【図 1】
昭和61年∼平成2年
1 (9 商店街)で半数近くとなった。
平成3年∼7年
3
組織形態では商店街振興組合が 60%、事業協同組合が 40%である。
【図 2】商店街
平成8年∼12年
1
・
「無し」が半々となっている。【図 3】
不明
1 事務局の専従職員の有無については「有り」
合計
20
【図2】組織形態
【図1】商店街事務局所在地
【図3】専従職員の有無
平田, 10%
安来, 5%
大田, 5%
事業協同組
合, 40%
商店街振興
組合, 60%
松江, 45%
無し, 50%
有り, 50%
出雲, 20%
浜田, 15%
□組合員数・立地・業種構成・居住店舗割合・自己所有店舗割合
商店街の組合員数では、40∼59 名の範囲の商店街が 7 件で最も多い。最大は 140 名以上(141 名)が 1 件、
最少は 0∼19 名(16 名)が 2 件である。【図 4】
商店街の立地では一般商店街(繁華街や駅周辺以外の立地)が最も多く 55%(11 件)であり、続いて駅周辺
20%(4 件)、ロードサイド 10%(2 件)となっている。【図 5】
全体での業種構成は「買回品」33.2%(299 店舗)、
「飲食」17.8%(160 店舗)、
「最寄品」16.9%(152 店舗)
の順となっている。【図 6】
【図5】立地
【図4】商店街構成員数
140名以上
1
120∼139名
0
100∼119名
0
80∼99名
1
60∼79名
5
40∼59名
7
20∼39名
4
0∼19名
2
【図6】業種別構成比
オフィース街,
5%
その他, 5%
その他,
14.2%
繁華街, 5%
サービス,
12.2%
ロードサイド,
10%
一般商店街,
55
駅周辺, 20%
0
買回品,
33.2%
飲食, 17.8%
最寄品,
16.9%
1
2
3
4
5
6
特殊専門品,
5.7%
7
件数
【図 7】
業種別での非組合員の割合は「飲食業」35%(41 店舗)、
「最寄品」21.4%(25 店舗)の順に高い。
店舗での居住割合は 0∼30%未満が 40%(8 件)で最も多く、続いて 80%以上が 25%(5 件)と続く。
【図 8】
店舗所有形態は自己所有が 72%(568 店舗)、残り 28%(224 店舗)がテナント・賃貸となっている。【図 9】
82
商業実態調査《商店街調査》
【図7】〔業種別〕、組合員・非組合員構成
【図8】居住店舗の割合
【図9】店舗所有比率
件数
283
買回品
127
最寄品
25
49
特殊専門品
飲食
16
119
サービ ス
その他
0∼30%未満,
40%
テナント・賃
貸
28%
41
94
16
111
17
組合員
80%以上,
25%
2
50∼80%未
満, 15%
自己所有
72%
30∼50%未
満, 20%
非組合員
2.最近の状況
□来街者の状況
3 年前と比較した来街者の状況であるが、半数以上の 55%(11 件)が「減少した」と回答している。
「増
加した」との回答は 25%(5 件)である。【図 10】全国調査(※1)では「減少した」が 68.7%、「増加した」が
6.1%となっている。(※1 商店街実態調査:全国商店街振興組合連合会が平成 15 年 10 月に実施 ※以下、「全国調査」
とあるのはこの調査のことを示す。)
増加した原因は「個店の努力結果」
「環境整備の充実」
「共同事業による活性化」がそれぞれ 40%(2 件)
となっている。【図 11】
減少した原因は「商店街の業種構成の不足」が 81.0% (9 件)と最も多く続いて「大型店進出による集
客力の低下」8 件(72.7%)となっている。【図 12】
【図12】来街者減少の原因
【図11】来街者増加の原因
【図10】来街者の状況(3年前と比較して)
40%
個店の努力結果
81.0%
商店街の業種構成の不足
72.7%
大型店進出によ る 集客力の低下
増えた(おお
むね10%以
上), 25%
減った(おお
むね10%以上
減少), 55%
環境整備の充実
40%
共同事業によ る 活性化
40%
商店街の個店の努力不足
変わらない,
20%
周辺人口増加
20%
業種構成の充実
20%
交通の利便性向上
20%
商店街の環境整備の遅れ
36.4%
36.4%
周辺人口の減少
9.1%
商店街共同事業の不足・マン ネリ化
9.1%
道路の整備等によ る 交通不便
9.1%
不明
9.1%
□商店街で現在実施している(実施した)事業
商店街として取組んだ(取組んでいる)事業は、街路灯
【図13】現在実施している事業
共同宣伝
60%
商店街ホームページの作成
60%
業が 39 件、ソフト事業が 46 件となっている。
40%
最も多い事業は「街路灯の整備」で 65%(13 件)、続
35%
カラー舗装
いて「共同宣伝」、
「商店街ホームページの作成」がとも
35%
駐車場・駐輪場の整備
25%
経営に関する勉強会
に 60%(12 件)となっている。【図 13】
20%
アーケードの整備
20%
高齢者対応のための環境整備
来街者施設の整備
事業や売り出しなどのソフト事業に分けるとハード事
45%
月例売り出し・イベント
商店街活性化のビジョ ン策定
クレジットカード・ポイントカードの発行
やアーケード整備などのハード事業とカード・スタンプ
65%
街路灯の整備
15%
15%
共通商品券の発行
10%
インターネット通販
10%
組合員のための事務効率化
5%
核となる店舗の誘致
5%
不明
5%
黄色=ハード事業
水色=ソフト事業
83
商業実態調査《商店街調査》
□商店街が抱えている課題
商店街が抱えている課題であるが、「業種構成に問題
【図14】課題
合員の商店街活動への参加意欲減退」40%(8 件)と続い
45%
魅力のある 店舗が少ない
40%
組合員、商店街活動への参加意欲減退
全般に店舗規模が過小である
30%
経営者の高齢化
30%
後継者不足
30%
非店舗によ り商店街が断続
30%
ている。【図 14】
全国調査の問題点の上位は【表 2】のとおりとなってい
る。
〔全国調査での問題点〕
25%
空き店舗が増加傾向にある
20%
駐車場難で来街者を 誘引できない
15%
10%
交通の便が悪い
5%
物販店減少し、飲食店増加の傾向
5%
【表 2】
67.1%
66.3%
55.7%
51.8%
48.2%
37.2%
36.9%
経営者の高齢化等による後継者難
魅力ある店舗が少ない
商店街活動への商業者の参加意欲が薄い
核となる店舗がない
店舗の老朽化・陳腐化
駐車場不足
大型店との競合
20%
店舗の老朽化・陳腐化が著しい
競合商店街に押され気味である
55%(11 件)、魅力のある店舗が少ない 45%(9 件)「組
55%
大型店に客足を とられている
商圏内人口が減少している
がある」60%(12 件)、「大型店に客足をとられている」
60%
業種構成に問題がある
3.空き店舗(※1)の状況
今回、調査を行った商店街全体での空き
店舗総数は 75 店舗で、平均空き店舗率
(%)(全空き店舗数÷全店舗数)は 7.7%と
なっている。最も空き店舗率が高い商店街
は 33.9%、低い商店街は 0%となっている。
【表 3】
【表 3】
業種
買回品
最寄品
特殊専門品
飲食
サービス
その他
合計
組合員
283
127
49
119
94
111
783
構成比
商店街全体
非組合員 構成比 組合員比率
36.1%
16.2%
6.3%
15.2%
12.0%
14.2%
100.0%
16 13.7%
25 21.4%
2
1.7%
41 35.0%
16 13.7%
17 14.5%
117 100.0%
合計
94.6%
83.6%
96.1%
74.4%
85.5%
86.7%
87.0%
空き店舗数
店舗合計(空き店舗含む)
空き店舗率(空き店舗数/全店舗数)
自己所有店舗
全国調査での空き店舗率の平均は
7.31%となっており、ほぼ同様の数値であ
る。
テナント・賃貸
(※1)ここでの「空き店舗」とは次の3つの条件を
合
計
構成比
299
33.2%
152
16.9%
51
5.7%
160
17.8%
110
12.2%
128
14.2%
900 100.0%
75
975
7.7%
568
71.7%
224
28.3%
792 100.0%
すべて充たすものとしている。
①従前、店舗として使用されていた。
②現在、店舗として使用してない。
(ガレージや住居として使用されている場合は除く)
③将来、店舗として活用できる見込みがある。
空き店舗の存在について「ない」との回答は 20%(4 件)あり残りの 80%(16 件)は「ある」と回答して
いる。【図 15】
3 年前との比較では空き店舗が「増加した」との回答は 43.8%(7 件)、
「減少した」が 18.8%(3 件)とな
っている。【図 16】
今後の動向については、半数が「わからない」としている。【図 17】
【図16】空き店舗の増減(3年前と比較して)
【図15】空き店舗の有無
【図17】空き店舗の今後の動向
不明, 6%
増加する, 6%
ない, 20%
減少した,
18.8%
増加した,
43.8%
ある, 80%
変わらない,
37.5%
84
減少する,
13%
変わらない,
25%
わからない,
50%
商業実態調査《商店街調査》
空き店舗がある商店街(16 件)での空き店舗の管理形態については、ほとんどの商店街が「所有者に任せ
ている」81.3%(13 件)としており、
「商店街と所有者が話し合って決める」は 12.5%(2 件)に止まってい
る。また、商店街自体が空き店舗を管理している形態は 1 件もない。
【図 18】
空き店舗の発生原因については「後継者がいないための廃業」が 75%(12 件)と最も多く、
「大型店の影
響による経営悪化」「店舗の老朽化」がそれぞれ 31%(5 件)で続いている。【図 19】
空き店舗対策の実施については 56.3%(9 件)が実施している(していた)とし、残りの 43.8%(7 件)が実
施していないとの回答である。【図 20】
【図18】空き店舗管理形態
【図19】空き店舗の発生原因
不明, 6.3%
【図20】空き店舗対策実施の有無
75%
後継者難の廃業
商店街と所
有者が話し
合って決めて
いる, 12.5%
所有者に任
せている,
81.3%
大型店の影響によ る 経営悪化
31%
店舗の老朽化
31%
大型店退店原因集客力の弱体化
13%
同業者競争激化によ る 経営悪化
6%
実施していな
い, 43.8%
実施している
(していた),
56.3%
「空き店舗対策を実施している」と回答した商店街(9 件)の空き店舗対策の内容であるが「イベントや
催事を行う」が 66.7%(6 件)と最も多く、続いて「空き店舗に商店街の共同施設を新設」44.4%(4 件)、
「空き店舗を利用して市民企画のギャラリー等を開催」33.3%(3 件)と続く。【図 21】
「空き店舗対策を実施していない」と回答した商店街(7 件)の未実施の理由は「商店街の方向性が不明
確」「空き店舗所有者の方針に立ち入れない」がともに 57.1%(4 件)で、続いて「経営者の経営継続意思
が弱い」42.9%(3 件)となっている。
【図 22】
【図21】空き店舗対策内容
【図22】空き店舗対策未実施の理由
66.7%
イベントや催事を行う
商店街の方向性が不明確
57.1%
空き店舗所有者の方針に立ち入れない
57.1%
44.4%
商店街の共同施設を新設
33.3%
市民企画のギャラリー等を開催
42.9%
経営者の経営継続意志が弱い
空き店舗情報を流す
22.2%
新規出店者に対する家賃補助
22.2%
何をしてよいのかよくわからない
その他
22.2%
資金がない
14.3%
強力なリーダーがいない
14.3%
公共施設の誘致
11.1%
85
28.6%
商業実態調査《商店街調査》
4.今後の対応
□商店街が今後取り組みを強化すべき事業
商店街として今後取組まなければならない事業について「個店の経営改善・魅力アップ」70%(14 件)
が最も多く、
「商店街組織資金力の強化」
「共同売り出しなどのイベントの開催」がともに 45%(9 件)、
「商
店街組織体制の強化」40%(8 件)が続いている。
【図 23】
「今後実施したい事業」は、ソフト事業では「経営に関する勉強会」40%(8 件)「インターネット通販」
25%(5 件)「組合事務効率化」25%(5 件)、ハード事業では「来街者施設の整備(トイレ・休憩所等)」25%
(5 件)「高齢者対応のための環境整備」20%(4 件)となっており、どちらかと言えばソフト事業に対する
取り組み希望が多い。【図 24】
【図24】 商店街事業
【図23】今後、取組むべき事業
個店の経営改善・魅力のアップ
70%
商店街組織資金力の強化
45%
共同イベントの開催
45%
商店街組織体制の強化
ホームページ作成
60%
共同宣伝
月例売り出し・イベント
商店街ビジョ ン策定
25%
情報収集活動の強化
20%
共同施設設置事業の推進
20%
高齢者等に配慮したバリアフリー対応
10%
共同宣伝の実施
10%
10%
カラー舗装
10%
20%
現在実施している
5%
情報化の促進
20%
15%
駐車場等整備
20%
商店以外の核となる施設の誘致
15%
5%
35%
20%
地域コミュニティ活動活性化
5%
35%
25%
30%
業種構成の充実
60%
40%
35%
-150%
街路灯整備
45%
40%
経経営者の資質向上対策
0%
65%
40%
経営の勉強会
高齢者対応環境整備
アーケード整備
20%
15%
25%
15%
来街者施設整備
15%
ポイントカード等発行
10%
インターネット通販
10%
共通商品券発行
15%
5%
核店舗誘致
15%
5%
組合事務効率化
0%
共同宅配事業
5%
不明
5%
25%
今後実施したい
25%
15%
25%
-100%
□商店街活性化のために行政に望むもの
商店街活性化のために行政に望むものは「イベント等開催の支援」50%(10 件)が最も多く、共同施設
の設置支援 35%(7 件)、研修会や勉強会に対する支援 30%(6 件)と続く。
【図 25】
【図25】行政に望むもの
50%
イベント等開催の支援
35%
共同施設の設置支援
30%
研修会や勉強会に対する支援
25%
融資制度の充実
大型店の出店規制
15%
空き店舗対策に対する支援
15%
人材の確保
15%
情報化の推進・支援
10%
その他
10%
高度化資金償還に関する支援
不明
5%
10%
86
商業実態調査《共同店舗調査》
共同店舗アンケート調査結果
1.回答者の属性
□店舗所在地・オープン年・店舗類型・売り場面積・立地環境・店舗形態
県内にある共同店舗 21 店舗のうち、17 店舗のアンケート結果である。
店舗オープンの年は昭和 46 年が最も古く、平成 14 年が最も新しい。昭和 55 年から 58 年の 4 年間に 8 店
舗がオープンし集中している。【表 1】
共同店舗の運営組織形態はすべて協同組合であり、店舗類型では「組合店舗単独型」が 88.2%(15 件)、
大型店併設型が 11.8%(2 件)となっている。【図 1】
組合側の売り場面積は 1000 ㎡∼1999 ㎡が 8 店舗と最も多い。
【図 2】
店舗形態は SC 型(※1)が 52.9%(9 件)、続いて SM 型(※2)が 35.3%(6 件)となっている。
【図 3】
店舗立地は一般商店街周辺 41.2%(7 件)、ロードサイド 29.4%(5 件)の順。【図 4】
(※1) SC 型=核店舗を有し、相互に補完しあう形で相当数の専門店で構成している店舗
(※2) SM 型=主としてセルフサービス方式により食品、日用雑貨、実用衣料等を販売している店舗
オープン年
昭和46年
昭和48年
昭和54年
昭和55年
昭和56年
昭和57年
昭和58年
昭和63年
平成4年
平成5年
平成6年
平成8年
平成14年
合計
【図1】店舗類型
1
1
1
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
17
大型店併設
型, 11.8
【図2】組合側売り場面積
㎡
7000以上
6000∼6999
5000∼5999
4000∼4999
3000∼3999
組合店舗単
独型, 88.2
2000∼2999
1000∼1999
0
【図3】店舗形態
【図4】立地環境
1
2
3
4
5
6
7 8
件数
駅周辺, 5.9
その他, 5.9
専門店集約
型, 5.9
その他, 11.8
一般商店街
周辺, 41.2
住宅街, 11.8
SM型, 35.3
SC型, 52.9
ロードサイド,
29.4
□組合員・テナントの状況
以下の数値はアンケート回収のすべての共同店
件数
【図5】加入・脱退の状況
舗を合計した数値である。オープン当初 219 の組合
-200
-100
0
100
200
300
員と 48 のテナントであったものが(全店舗に占めるテ
219
オープン時
ナントの割合は 18.0%:以下、ここではテナント率という)
48
現在は 160 の組合員と 88 のテナントとなっている
-59
(テナント率 35.5%)。この間、組合員は 91 脱退し、
-91 脱退
32 が加入した(実質減 59)。テナントは 59 退店し、
加入
99 が入店している(実質増 40)。共同店舗全体では
20 店舗の減少となっている。【図 5】
現在
組合員の脱退をテナントでカバーしている状況
組合員
となっている。
87
テナント
32
99
160
88
商業実態調査《共同店舗調査》
□営業概要
年間休日は 0∼4 日が 41.2%(7 件)と最も多い。【図 6】年中無休は 1 件で、最も多い休日は 25 日となって
いる。営業開始時間は 9 時・9 時 30 分・10 時の 3 つの時間で 10 時が 70.6%(12 件)で最も多い。【図 7】
営業終了時間は午後 7 時・7 時 30 分・8 時・9 時・10 時の 5 つの時間で午後 8 時が 35.3%(6 件)で最も多
い。
【図 8】営業時間の今後の方向は開店時間の繰上げが 11.8%(2 件)あるが、ほとんどが現状維持 82.4%(14
件)となっている。【図 9】
【図6】年間休日
15∼19日,
5.9
20∼24日,
5.9
【図7】営業開始時間
午前9時,
11.8
【図8】営業終了時間
午後9時,
11.8
25日以上,
11.8
0∼4日, 41.2
午後7時30
分, 11.8
午前9時30
分, 17.6
午前10時,
70.6
10∼14日,
17.6
午後8時,
35.3
午後10時,
17.6
午後7時,
23.5
5∼9日, 17.6
【図9】営業時間の今後の方向
不明, 5.9
開店時刻の
繰上げ, 11.8
現状維持,
82.4
2.最近の状況
□来店者の状況
3 年前と比較した来店者の状況では「減った」
「変わらない」がともに 41.2%(7 件)で「増えた」は 17.6%
(3 件)となっている。【図 10】
来店者が増加したとする店舗は 3 件あるが、増加の原因は「個店の努力結果」「共同事業による活性化」
がともに 66.7%(2 件)で「既存競合店の閉鎖」「店内陳列・レイアウト等の改善」「店舗改装」がそれぞれ
33.3%(1 件)となっている。【図 11】「競合店の閉鎖」を除き、店舗の努力が結果として来店者の増加につな
がっている。
来店者が減少したとする共同店舗は 7 件であるが、その原因は「大型店進出による集客力の低下」85.7%
(6 件)、「周辺人口の減少」「不足業種の存在」57.1%(4 件)と、外部要因を原因とするものが多い。【図 12】
【図10】来店者の比較(3年前との)
増えた(おお
むね10%以
上), 17.6
減った(おお
むね10%以
上), 41.2
変わらない,
41.2
【図12】来店者減少の原因
【図11】来店者増加の原因
個店の努力結果
66.7
共同事業による活性化
66.7
85.7
大型店進出によ る 集客力の低下
57.1
周辺人口の減少
57.1
不足業種の存在
既存競合店の閉鎖
33.3
店内陳列レイアウト等の改善
33.3
店舗改装
33.3
88
個店の努力不足
42.9
既存競合店の集客力の増大
14.3
共同事業の不足・マン ネリ化
14.3
環境変化未対応。方針不明確
14.3
商業実態調査《共同店舗調査》
□空きスペースの状況
空きスペースについて、
「現在ある」と回答した店舗は 23.5%(4 件)。
「以前あったが現在はない」が 17.6%
(3 件)で、
「ない」が半数以上の 52.9%(9 件)となっている。
【図 13】現在空きスペースがある店舗の「空きス
ペースのコマ数」は 14 コマで総面積は 515.2 ㎡である。
「空きスペースが現在ある」
・
「以前あった」という店舗での空きスペース対策であるが、新規・既存・組
合員・テナントなど、いかなる形であれ新規出店者を探すという回答が 85.7%(17 件)となっている。売り
場以外の利用では「催事場としての利用」が 71.4%(5 件)となっている。【図 14】
【図14】空きスペースを埋める対策
【図13】空きスペースの有無
不明, 5.9
85.7
新規組合員等を 探し出し出店
71.4
催事場として利用
現在ある,
23.5
57.1
既存組合員等が出店
以前はあっ
たが現在は
ない, 17.6
ない, 52.9
42.9
共同出資会社を 組織し出店
14.3
対策を とっている が未解決
□共同店舗が抱えている課題
共同店舗が抱えている課題であるが、「大型店に客足を
【図15】課題
取られている」52.9%、
「組合員の店舗運営の意欲減退」・
52.9
大型店に客足をとられている
組合員の店舗運営の意欲減退
47.1
「商圏内人口の減少」がともに 47.1%と続いている。課
商圏内人口が減少している
47.1
題を外部環境に起因するものと内部環境に起因するもの
41.2
業種構成に問題がある
後継者不足
29.4
資金不足
29.4
29.4
核となる店舗の集客力が弱い
23.5
店舗の老朽化・陳腐化が著しい
交通の便が悪い
11.8
経営者の高齢化
11.8
空きスペースを埋められない
11.8
過剰な設備投資
11.8
その他
店員の定着率が悪い
に分けると、内部環境に起因するものの方が多い。【図 15】
35.3
魅力のある店舗が少ない
水色=内部
要因
黄色=外部
要因
11.8
5.9
□競合大型店の状況
商圏内における競合大型店の
【図16】商圏内への競合大型店の出店
動きであるが、「過去 5 年以内に
【図17】今後の大型店出店の動向
(過去5年以内)
出店した」とする店舗は 41.2%
(7 件)であった。【図 16】
出店予定が
ある, 23.5
今後の出店予定については
23.5%(4 件)が「出店予定があ
出店した,
41.2
出店してい
ない, 58.8
わからない,
64.7
出店予定は
ない, 11.8
る」と回答している。【図 17】
競合大型店の出店時にとった
対策としては、「共同売出しやイ
ベントの強化」が 57.1%(4 件)、続いて「個店の商品構成や価格の見直し」「ポイントカード等の情報化の
促進」42.9%(3 件)となっている。【図 18】
89
商業実態調査《共同店舗調査》
大型店に対する脅威は「品揃え・商品構成」が 70.6%(12 件)、
「売り場面積等施設の規模」
「多彩な業種・
業態」がともに 58.8%と続いている。【図 19】
【図18】競合店出店のための対策
【図19】大型店の脅威
57.1
共同売出しやイベントの強化
70.6
品揃え・商品構成
個店の商品構成や価格の見直し
42.9
ポイントカード等の情報化促進
42.9
売場面積等施設の規模
58.8
多彩な業種・業態
58.8
28.6
接客対応の改善・充実
競合店の実態調査
14.3
駐車場の拡大
14.3
店舗の増・改築
14.3
その他
14.3
特にしていない
14.3
52.9
商品の価格
23.5
立地(車でのアクセス)
商品の品質や鮮度
接客・サービス
17.6
5.9
□リニューアルの実施状況
リニューアルについては、「実施した」とする店舗は 76.5%(13 件)で「実施していない」店舗も 23.5%
(4 件)ある。
【図 20】
リニューアル未実施の店舗 4 件の未実施の理由は「組合員相互の意思統一が図れない」「店舗が新しくリ
ニューアルする時期ではない」がともに 50%(2 件)で、
「リニューアルする資金がない」
「共同店舗の方向性
が明確でない」がともに 25%(1 件)となっている。【図 21】
リニューアル実施の時期だが、オープン後 8 年目が 4 件と最も多く、9 年目と 16 年目が 3 件、4 年・22
年・23 年がそれぞれ 2 件となっている。【図 22】
リニューアルの内容では、「組合員等店舗の配置転換」が最も多い(1 回目 8 件・2 回目 3 件・3 回目・2
件・4 回目 1 件)。続いて、「店舗の増改築」(1 回目 7 件・2 回目 3 件・3 回目 3 件)、「全店舗の統一内装変
更」(1 回目 4 件・2 回目 1 件・3 回目 1 件)と続いている。【図 23】
【図21】リニューアル未実施理由
【図20】リニューアル実施の有無
【図22】リニューアル実施年(オープン後)
24年目, 1
50
組合員相互の意思統一が図れない
23年目, 2
22年目, 2
実施してい
ない, 23.5
21年目, 0
店舗が新しくまだリニューアルする 時
50
期ではない
20年目, 0
19年目, 1
18年目, 0
25
リニューアルする 資金がない
実施した,
76.5
17年目, 0
16年目, 3
15年目, 1
14年目, 0
25
共同店舗の方向性が明確でない
13年目, 1
12年目, 1
11年目, 0
10年目, 0
【図23】リニューアル内容
0
2
4
6
8
10
1
4
全店舗の統一内装変更
駐車場の増設
2
1
1
エスカレータ等の新増設
2
1
1
1
2
コミュニティ施設の追加
1
1
1
建物付属設備の更新
1
1
1
9年目, 3
8年目, 4
7年目, 1
1
6年目, 1
5年目, 1
4年目, 2
1
3年目, 1
2年目, 1
1年目, 0
0
1
1
2
その他
店舗の全面建て替え
14
3
3
7
店舗の増改築
2
3
8
組合員等店舗の配置転換
12
件数
16
1回目
2回目
3回目
4回目
カードシステムの更新 0 1
90
1
2
3
4
商業実態調査《共同店舗調査》
3.共同事業について
□カード事業
ポイントカード事業について、
「実施している」店舗は 82.4%(14 件)、
「実施していない」店舗は 17.6%
(3 件)で【図 24】、実施している店舗でのポイントカード利用については、
「増加傾向」35.7%(5 件)、変わら
ない 28.6%(4 件)、「減少傾向」14.3%(2 件)となっている。【図 25】
全売上高に対するポイントカード利用割合は「70∼79%」が 28.6%で、
「90%以上」
「80∼89%」
「60∼69%」
がともに 14.3%。【図 26】
【図24】ポイントカード実施の有無
【図25】ポイントカード利用売上傾向(対前年)
実施してい
ない, 17.6
【図26】ポイントカード利用売上高比率
不明, 14.3
50∼59%,
7.1
不明, 21.4
70∼79%,
28.6
増加傾向で
ある, 35.7
40∼49%,
7.1
減少傾向で
ある, 14.3
実施してい
る, 82.4
60∼69%,
14.3
90%以上,
14.3
変わらない,
28.6
80∼89%,
14.3
ポイントカードを利用しての顧客情報の活用について「ある程度活用している」が半数以上だが
(64.3%)(9 件)、「あまり活用していない」も 28.6%(4 件)ある。【図 27】
ポイントカードの集客効果については「ある程度ある」が 71.4%(10 件)と最も多く、「大いにある」も
21.4%(3 件)となっている。【図 28】
【図27】ポイントカードでの顧客情報活用
【図28】ポイントカードの集客効果
大いに活用
している, 7.1
わからない,
7.1
あまり活用し
ていない,
28.6
大いにある,
21.4
ある程度活
用している,
64.3
ある程度あ
る, 71.4
□組合員等に対する支援
組合員等に対する事務局の支援であるが、
「売上、客数等情報データの組合員へのフィ
【図29】組合員に対する支援
70.6%
情報データの組合員へのフィードバック
29.4%
ードバック」については 70.6%(12 件)が実
施している。次にそれら「データの活用指導」
情報データの組合員への活用指導
については 35.3%(6 件)と半減している。
35.3%
64.7%
組合員からの決算書提出
58.8%
41.2%
決算書に基づく組合員の経営状況の把握
58.8%
41.2%
経営状況の把握では「決算書の提出」と「決
算書にもとづく経営状況の把握」については
58.8%(10 件)が実施しているが、
「決算書に
もとづく経営改善指導」の実施は 3 件減少し
決算書に基づく組合員への経営改善指導
41.2%
行っている
41.2%(7 件)となっている。【図 29】
91
58.8%
行っていない
商業実態調査《共同店舗調査》
4.今後の対応
□共同店舗が今後取り組みを強化すべき事業
今後取組む必要がある事業については、商店街アンケート調査と同様に「個店の魅力アップ」が 70.6%
(12 件)と最も多い。
「組合の資金力の強化」52.9%(9 件)、
「店舗全体の業種・業態の見直し」47.1%(8 件)
と続く。【図 30】
【図30】 今後取組む必要がある事業
個店魅力アップ
70.6
組合の資金力の強化
52.9
店舗全体業種等見直し
47.1
消費者ニーズ等情報収集活動強化
41.2
接客対応の改善・充実
41.2
組合の体制の強化
35.3
仕入合理化の研究・促進
29.4
経営者資質向上対策
29.4
核店舗の強化
23.5
イベントの開催
23.5
情報化の促進
23.5
共同宅配事業
17.6
バリアフリー対応
5.9
共同宣伝の実施
5.9
□今後のリニューアル予定
今後のリニューアル予定では、
【図31】今後のリニューアル予定
【図32】リニューアル予定の年
予定ありが 33.3%(6 件)、予定な
しが 58.8%(10 件)となっている。
不明, 5.9
不明, 16.7
【図 29】
予定あり,
35.3
リニューアルの予定では 0∼1 年
後が 50%(3 件)
を占めている。
6年後以
上, 16.7
0∼1年後,
50
予定なし,
58.8
2∼3年後,
16.7
□共同店舗活性化のために行政に望むもの
【図33】 共同店舗活性化のために行政に望むこと
共同店舗活性化のために行政に望むものは「リニューア
ルに対する支援」が 64.7%(11 件)と最も多く、
「融資制度
64.7
リニューアルに対する支援
47.1
融資制度の充実
の充実」47.1%(8 件)「大型店の出店規制」41.2%(7 件)
と続いている。
41.2
大型店の出店規制
共同施設の設置に対する支援
29.4
高度化資金償還に関する支援
29.4
イベント等開催に対する支援
17.6
空き店舗対策に対する支援
17.6
情報化の推進・支援
11.8
研修会や勉強会に対する支援
11.8
人材確保のための方策
11.8
92
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