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Cultural Immersion:文化的浸入
C ult ur a l I m mer sion:文化的浸入 日本人の学生たちは、パートナーたちと共に 11 月 22 日∼24 日の午前中までのエクスポ ージャへ出発した。このエクスポージャのモニタリングは、横山正樹教授、TA の平井朗氏、 コーディネーターのガマイ氏と西島氏、リグトム教授、セペダ教授によって行われた。モ ニタリングの間 4 人の先生方は、生徒たちが平和学の 5 段階へ到達できるように助言など をしていった。 モニタリングは、ダウインのマサプ ロドへ行っている Shinobu・W、Ruffy ・ C そして Madeiline・B のグループから 始まった。彼女たちは、マサプロド地 区の保健師をしている Flora・D さん宅 に滞在していた。 マサプロドは、町の主要道路から 100 キロほど離れたところにある。緑の風 景と新鮮な空気の中で、グループは Flora さんの家の裏庭で彼女たちのレポ ートについて議論した。場所の落ち着きのためにか、グループのメンバーたちは、最初そ の地区にある暴力について特定することを戸惑った。 教授からのいくつかの質問とヒントがあり、彼女たちはその地区にある様々な政治的・ 経済的な暴力を特定することが出来た。それは、住居者たちの社会、教育、医療サービス の享受に影響するものであった。最後のレポートでは、彼らは、レイプや妻への虐待など の直接的暴力、そして栄養不足の子供たちや児童労働などの構造的暴力の所在を特定する ことが出来た。 沿岸の町ダウインから、モニタリングチームは山の多いバレンシアのモニタリングへ行 った。バレンシアには、Fumi・A、Ayaka・H、Nobue・I、Kayoko・T たちが、パートナー の一人である Jolifer・S の家に滞在していた。 Jolifer の母親は海外労働者であり、このグ ループにとって完璧な宿泊先であった。この グループは、バレンシアの海外労働者組合の 会長と扶養家族協会を含む、バレンシア地区 のOFW(フィリピン人海外労働者)たちに インタビューした。 グループによるとフィリピン人の労働者 たちは海外での仕事で不平等な扱いを受け、 環境的にそして身体的への危害を受けている。それにもかかわらず、労働者たちは極度の 貧困のため否定的な扱いでも受け入れているのである。 彼女たちはまた、バレンシアのヘルスセンターや、社会の性差別のすべて面と保護して いて戦っている非政府組織である“The Gender Watch Against Violence and Exploitation (GWAVE)”の事務所を訪ねた。 フィリピンの家庭的なお昼ご飯を食 べた後、モニタリングチームはバイス 地区に向かった。バイス地区では、サ ト ウ キ ビ 農 園 と “The Mountain View Project of World Vision Philippines”が接 待してくれた。 バイスへエクスポージャに行った Sayo・I と Erika・Y はパートナーのM とKと共にカンボイラ地区の有名な一 族が経営する大農場に滞在した。その 地区では、児童労働の被害者にインタ ビューが出来た。 グループの議論で教授は、 「国内の構造的暴力」の概念を説明した。教授によれば、被害 者が「生きるためにはこれしか道がない」と考えさせられることが、すでに暴力なのであ る。さらに国内の構造的暴力は、人々が、選択肢がないと考えることや現在の状態に出口 がないと思ってしまうことに存在するのである。 このグループは、子供達の両親も過去に児童労働の被害者であったということから、子 供達が“自然に”に児童労働の被害者になっていることを子供達と意見交換をした。 ネグロスオリエンタルの郊外に行っているグループのモニタリングの後は、ドゥマゲテ でエクスポージャを行っているグループのモニタリングに行った。 Sayaka・F、Joyce・D、Karl・P のグループは、ダロ地区の“the Little Children of the Philippines(LCP)”に訪問した。彼女たちは、LCP に行っており、日本人とフィリピン人の間 に生まれた子供が住んでいる家に滞在した。彼女たちは、いくつかの暴力をその地区で見 つけることが出来た。それは、貧乏だということを含め、外国人の男性と結婚することに よりフィリピン女性が追いやられ、子供達への教育の欠乏により仕事を得るチャンスを失 ってしまうことにもある。 Ayako・O、Catherine・G のグループとは、“Casa Miani Averdi” という彼女たちが子供達に インタビューしていたセンターで会った。このグループは、児童教育に興味があり、子供 達の両親が子供達の教育を受ける権利を剥奪しているということに気がついた。彼女たち がインタビューした学校に行っていない子供達の多くは、本当は学校に行かないのではな く、家族を支えるよう両親から言われているのである。 最後に、Mariko・S、Shelly・D、そし て Rudytte・M のグループのモニタリン グを行った。 彼女達は、ハンディー キャップや高齢者そして現地の種族へ エクスポージャに行っていた。彼女達 は、これらの人々の多くは社会的に差 別され、そして健康や教育などの基本 的福祉が保障されていないことを知っ た。 [調査結果や分析などの詳細は、彼女達のレポートに一任する] Sa nd u r ot : E xp er iencing t h e F iest a Sp ir it 各自のエクスポージャ先から戻り、日本にいるフェリス女学院大学の生徒との TV 会議に 参加した後、日本の学生はフィリピンの学生たちと一緒に、ドゥマゲテのメインストリー トで神の栄誉を祝して毎年行われるシティパレードを見学した。 にぎやかなたくさんの地元観衆と観光客に混じって学生もパレードを見学し、声援を送 った。強い太陽の日差しの下に立っていた暑さを冷ますため、一部の生徒はホテルへ行き、 豆・フルーツ・ゼリー・アイスクリームが混ざったおいしいフィリピンのデザート“ハロハ ロ”で喉の渇きを癒した。その間、他の生徒はフィリピンで人気のあるファーストフードシ ョップ“ジョリビー”へ行った。 11 月 25 日、学生はフィリピンでもっ とも大切な習慣のひとつである“フィエ スタ”を体験した。神へ感謝する毎年恒 例の習慣であるフィエスタでは、礼拝し、 食べ物を分かち合い、人々をもてなし、 お祝いの気分を味わう。 家々を次から次へと渡り歩きながら、 学生はもてなしと友情のフィリピンの 習慣を体験し、料理とデザートを少しず つ食べ、ソーダを少し飲んだ。特に日本の学生はフィリピンの特別な焼き豚“リチョンバボ イ”をはじめて食べた。食事はさておき、学生達は訪問した家のフィエスタを通して祝賀の 心を共有した。また、彼らは他の地域から来ていた来客たちとも交流した。 午後も中頃になると、ほとんどのグループは急いでシリ大学のマンアルムナイホールに 戻り、彼らは夜遅くまでかけてレポートを完成させた。 Responses, Suggestions and Recommendations 11 月 26 日のエバリュエーションの中で、国際交流学部エクスポージャプログラムは、シ リマン大学内外の組織から賞賛を受けた。 セペダ教授は平和学での5段階の研究方法を賞賛し、“概念の枠組みである5段階の研究 方法はとても簡潔かつ包括的である”と強調した。 一方で、今年度エクスポージャプログラムの受け入れ団体や組織から率直な感想を聞い た。 DSWD 代表の Mrs. Tinang は、 「私たちは、シリマンの社会福祉学生とフェリスの日本学 生がこのようなエクスポージャプログラムに興味を持っていることを嬉しく思う」と述べ た。また、 「多くのグループが薦める、政府は他のプロジェクトよりももっと福祉援助を支 出すべきだというアイディアはとてもすばらしい」ともコメントした。そして彼女は、ド ゥマゲテの DSWD のオフィスが低所得層家庭への無料埋葬、医療と入院援助を行っている ことを付け加えた。 バイス・ワールドビジョンのマウントビュープロジェクトの社会福祉師である Mrs. Reggie は、 「私たちは、日本の学生とシリマン大学の学生が我々のオフィスを訪ねてきて、働く子 どもたちと交流してくれたことを嬉しく思う。また、私たちは感謝している。なぜならこ れは、私たちのプロジェクトの自覚させる運動の一部になるから。私たちは児童労働と戦 い続ける。 」と述べた。 Mrs. Esther はドゥマゲテの人のための居住地プログラムの理事であり、シリマン大学社会 福祉学部の前教授であり、また、文化交流と連帯意識を受け継ぎ継続しているこのプログ ラムの感謝すべきまとめ役である。 彼女は、 「シリマンの学生もフェリスの学 生もこのプログラムでとても多くのことを 学んだと私は確信している」と熱弁した。 「私はこの“構造的暴力”について討論でき て嬉しい。JICA が、フィリピン政府がもっ と人々への福祉援助を支出することに注意 を促すことを望む。 」と話し、加えて彼女は、 「エクスポージャプログラムは地方政府部 署と国内外の NGO の間の”連帯意識とつな がり”をより強める。 」と述べた。 LCP のプロジェクトリーダーである Carmenia は、受け入れた学生が仕事を立派にこなさ れたとコメントした。彼女はシリマン大学とフェリス大学に感謝していた。 Kenny Rogers の Through the Years を歌ったリグトム教授は、一方、フェリスとシリマンの エクスポージャプログラムは“ともに有能で強力な力”になったと述べた。そして、エクスポ ージャプログラムは学生たちが“教室という空間を飛び出して違う事実を読み取り、多くの 感情をかき立てる”ものであることを強調した。