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(平成28年2月版) (PDF形式, 186.33KB)
名古屋市では、土壌・地下水汚染により人の健康や生活環境に係る被害が生ずることを防止す るため、 「土壌汚染対策法」及び「市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例(略称: 環境保全条例)」に基づき、市内の土壌・地下水汚染対策を推進しています。 土壌・地下水汚染による被害を防止するためには、事業者(土地の所有者等)、周辺住民、行 政が情報を共有し、健康リスク・環境リスクを正しく理解し、適切に管理することが必要です。 そのため、法や条例に基づかない自主的な土壌・地下水汚染の調査結果も含め、汚染が判明した 場合は市への報告を義務づけました。また、汚染が判明した土地を、人の健康被害や生活環境に 係る被害の生ずるおそれの有無に応じて区域指定を行い、適切に管理することとしています。 さらに、市では「土壌汚染等の報告に係る公表等に関する指針」に基づき、土壌・地下水汚染 の報告があった場合、速やかにこれを公表しています。 調査契機 対象物質 土壌汚染対策法 有害物質使用特定施設の使用を廃止し たとき(法第 3 条) 土壌汚染による健康被害が生ずるおそ れがあるとき(法第 5 条) 鉛、砒素、トリクロロエチ レンなど 25 物質 (特定有害物質) 環境保全条例 3,000 ㎡以上の土地の形質の変更をしよ うとするとき(法第 4 条、条例第 57 条) 【参照】4 ページ 「指定基準 (土壌汚染対策 法) ・土壌汚染等処理基準 特定有害物質等取扱工場等の敷地であ る土地が汚染されているおそれがある と市長が認めるとき(条例第 54 条) (環境保全条例)」 名称は異なりますが、指 定 基 準 と 土壌 汚 染等 処 理基準の値は同じです。 特定有害物質等取扱工場等の敷地にお いて、500 ㎡以上 3,000 ㎡未満の土地の 形質の変更をしようとするとき (条例第 55 条) 名古屋市環境局 -1- 土壌汚染対策法に基づく手続きフロー 有害物質使用特定施設 の使用を廃止したとき (第 3 条) 土壌汚染による健康被害が 生ずるおそれがあるとき 3,000 ㎡以上の土地の 形質の変更をしようと するとき(第 4 条) (第 5 条) 自主調査の結果、 指定基準を超過 着手の 30 日前まで 一定の規模以上の土地の形質の 変更届出書(様式第六) 120 日以内 汚染のおそれなし 終了 (任意) 汚染のおそれあり 市長が土地の所有者等に調査命令を発出 土地の所有者等が指定調査機関に調査を行わせ、その結果を市長に報告 土地の所有者等による 区域の指定の申請(第 14 条) 指定の申請書 土壌汚染状況調査結果報告書(様式第一) 指定基準に適合 (様式第十一) 指定基準に不適合 終了 区域の指定 人の健康被害のおそれあり 人の健康被害のおそれなし 【要措置区域】(第 6 条) 【形質変更時要届出区域】(第 11 条) x 土地の形質変更の原則禁止(第 9 条) 摂取経路の遮断 x 汚染の除去等の措置を市長が指示(第 7 条) x 生活環境被害のおそれがある場合、汚染の拡 散の防止等の措置を市長が指示(条例第 58 条の 6) x 生活環境被害のおそれがない場合、措置不要 x 土地の形質変更時は、着手の 14 日前までに市 長に計画を届出(第 12 条) 汚染の除去 汚染の除去 区域の指定を解除 汚染土壌の搬出等に関する規制 ○ 汚染土壌の搬出時の届出(第 16 条) 汚染土壌を要措置区域又は形質変更時要届出区域外へ搬出しようとする場合、着手の 14 日前ま でに市長に計画を届出 ○ 運搬基準(第 17 条) ○ 汚染土壌の処理の委託(第 18 条) ○ 措置命令(第 19 条) ○ 管理票の交付及び保存(第 20 条) ○ 虚偽の管理票の交付等の禁止(第 21 条) ○ 汚染土壌の処理業の許可制度(第 22 条) -2- 環境保全条例に基づく手続きフロー 特定有害物質等取扱工場等 の敷地である土地が汚染さ れているおそれがあると市 長が認めるとき(第 54 条) 特定有害物質等取扱工場等の 自主調査の結果、 3,000 ㎡以上の土地 敷地において 500 ㎡以上 3,000 土壌汚染等処理 の形質の変更をしよ ㎡未満の土地の形質の変更を 基準を超過 うとするとき(第 57 条) しようとするとき(第 55 条) (第 57 条の 2) 市長が特定有害物質等取扱 事業者に調査命令を発出 過去の特定有害物質 等取扱工場等の設置 の状況等の調査(履歴 調査) 調査計画書届出書(第 16 号様式の 2) 着手の 30 日前まで 特定有害物質等取扱事業者が指定調査機関に調査を行わせ、 その結果を市長に報告 特定有害物質等取扱 工場等設置状況等調 査結果報告書 土壌汚染等調査結果報告書(第 16 号様式) 自主調査結果 報告書 (第 16 号様式の 4) (第 16 号様式の 3) 土壌汚染等処理基準に適合 土壌汚染等処理基準に不適合 終了 区域の指定 【措置管理区域】 【拡散防止管理区域】 (第 58 条) x 汚染の除去等の措置を 市長が指示(第 58 条の 2) x 土地の形質変更の原則 禁止(第 58 条の 3) (第 58 条の 4) x 汚染の拡散の防止等の措置 を市長が指示(第 58 条の 5) x 土地の形質変更時は、着手 の 14 日前までに市長に計画 を届出(第 58 条の 7) 人の健康被害のおそれなし 生活環境被害のおそれなし 汚染拡散の防止 人の健康被害のおそれなし 生活環境被害のおそれあり 摂 取 経 路 の 遮 断 人の健康被害のおそれあり 汚染の除去 汚染の除去 【形質変更時届出管理区域】 (第 58 条の 8) x 措置不要 x 土地の形質変更時は、着手 の 14 日前までに市長に計画 を届出(第 58 条の 9) 汚染の除去 区域の指定を解除 管理汚染土壌の搬出等に関する規制 ○ 管理汚染土壌の搬出時の届出(第 60 条) 管理汚染土壌を措置管理区域、拡散防止管理区域又は形質変更時届出管理区域外へ搬出しようと する場合、着手の 14 日前までに市長に計画を届出 ○ 運搬基準(第 60 条の 2) ○ 管理汚染土壌の処理の委託(第 60 条の 3) ○ 措置命令(第 60 条の 4) ○ 管理票の交付及び保存(第 60 条の 5) ○ 虚偽の管理票の交付等の禁止(第 60 条の 6) ○ 汚染土壌処理業の許可の申請に係る生活環境影響調査の実施等(第 60 条の 7) -3- 指定基準(土壌汚染対策法)・土壌汚染等処理基準(環境保全条例) ・土壌含有量基準:汚染された土壌の直接摂取(手についた汚染土壌や砂ぼこりが口から入るな ど)によるリスクに係る基準 ・土壌溶出量基準:汚染された地下水等の摂取(地下水を飲用するなど)によるリスクに係る基準 分類 特定有害物質 揮発性有機化合物 (第一種特定有害物質) 重金属等 (第二種特定有害物質) 農薬等 第三種特定 有害物質 四塩化炭素 1,2-ジクロロエタン 1,1-ジクロロエチレン シス-1,2-ジクロロエチレン 1,3-ジクロロプロペン ジクロロメタン テトラクロロエチレン 1,1,1-トリクロロエタン 1,1,2-トリクロロエタン トリクロロエチレン ベンゼン カドミウム及びその化合物 六価クロム化合物 シアン化合物 水銀及びその化合物 うちアルキル水銀 セレン及びその化合物 鉛及びその化合物 砒素及びその化合物 ふっ素及びその化合物 ほう素及びその化合物 シマジン チウラム チオベンカルブ ポリ塩化ビフェニル(PCB) 有機りん化合物 指定基準・土壌汚染等処理基準 土壌溶出量基準 土壌含有量基準 地下水基準 (mg/kg) (mg/L) 0.002以下 ― 0.004以下 ― 0.1以下 ― 0.04以下 ― 0.002以下 ― 0.02以下 ― 0.01以下 ― 1以下 ― 0.006以下 ― 0.03以下 ― 0.01以下 ― 0.01以下 150以下 0.05以下 250以下 検出されないこと 50以下(遊離シアンとして) 0.0005以下 15以下 検出されないこと 0.01以下 150以下 0.01以下 150以下 0.01以下 150以下 0.8以下 4000以下 1以下 4000以下 0.003以下 ― 0.006以下 ― 0.02以下 ― 検出されないこと ― 検出されないこと ― ( ) 届出・お問い合わせ先 名古屋市環境局地域環境対策部地域環境対策課 〒460-8508 名古屋市中区三の丸三丁目 1 番 1 号(市役所東庁舎 5 階) TEL 052-972-2677(直通) FAX 052-972-4155 相談・届出にお越しになる前に電話で予約をして下さい。 名古屋市の土壌・地下水汚染に係る情報、様式等のデータは、 公式ウェブサイト(http://www.city.nagoya.jp/)に掲載しています。 名古屋市公式ウェブサイト 公害の規制 土壌 検索結果 サイト内検索 名古屋市:土壌汚染対策(市政情報) (平成 28 年 2 月版) -4-