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天北線生活交通ネットワーク計画策定調査業務 概要版 報告書
資料№2 天北線生活交通ネットワーク計画策定調査業務 概要版 報告書 平成26年3月 天北線地域公共交通会議 1.天北線とは 旧国鉄天北線(音威子府~稚内)は北海道旅客鉄道に承 継後の平成元年4月 30 日に廃止され、これに伴い沿線5 市町村(稚内市、猿払村、浜頓別町、中頓別町、音威子府 村)で天北線代替輸送連絡調整協議会を設立し、代替バス の運行により地域住民の足を確保することとなり、宗谷バ スによるJR天北線代替輸送が運行を開始した。 平成6年には天北線代替バスから地方路線バスとなり、 市町村の負担を伴う運行に移行し、平成 23 年には稚内~ 鬼志別間の路線を海廻りに変更し、路線名を「天北宗谷岬 線」としている。 沿線人口の減少や自動車利用の増加などにより、天北線(現:天北宗谷岬線)の利用者も減少傾向 にあり、平成2年には約 369 千人の利用者数があったが、平成 24 年には 158 千人まで落ち込んで いる。 天北線は運行当初から赤字路線であり、各市町村において転換交付金をもとに積んだ基金を取り崩 して赤字補填をしながら運営している。この間、協議会においてダイヤ改正、路線数の減少、路線の 見直し等、経費節減に努めながら運営してきたが、基金も先が見えていることから、基金があるうち に抜本的な見直しを行うことが必要となっている。 稚内市を除く天北線沿線4町村は全て 5 千人以下の小さな町村であり、今後のさらなる高齢化を見 据えると、地域における交通弱者の移動手段の確保は喫緊の課題であり、地域の身近な生活の足とし て、バスが果たす役割は非常に大きい。 今後とも地域住民の生活の足として天北線を維持していくには、天北線が結ぶ5市町村間における 住民の移動ニーズ等を把握し、それらを反映した路線形態へ再編し、コスト低減を図ることが必要不 可欠である。 :天北宗谷岬線ルート 図1 天北線及び沿線5市町村の位置 1 2.業務の概要 (1)業務の目的 天北線沿線地域における現況交通の実態調査や交通ニーズの把握調査を行うとともに、公共交通の 確保・維持・改善に向けた方策を検討し、当該地域の公共交通体系の将来ビジョンである「生活交通ネ ットワーク計画」を策定するため、必要な調査を実施する。 (2)業務の内容 現況交通実態調査 交通ニーズ把握調査 ① 天北線沿線地域現況調査 沿線5市町村(稚内市、猿払村、浜頓別町、 中頓別町、音威子府村)の地域資源・人口・ 就業者数・通勤圏や商圏の状況などを整 理。 ① 天北線沿線住民アンケート調査 沿線住民の移動実態について、 天北線利用 に限定せず把握することで、地域住民のニ ーズを把握。 →本書3.にて後述。 ② 公共交通現況調査 天北線の運行状況、乗降客数、沿道での施 設立地状況、 沿線自治体での取り組み状況 の整理 ② 天北線バス利用実態調査 天北線の利用実態について、乗降数と OD (起終点)の把握と、利用者聞き取りによ る移動目的や利用頻度等を把握。 →本書4.にて後述。 天北線生活交通ネットワーク計画素案検討 上記調査結果から、地域現況と交通ニーズを踏まえ、天北線の路線再 編について検討。 →本書5.にて後述。 図2 業務の内容 2 3.天北線沿線住民アンケート調査 (1)調査のねらい 沿線住民を対象に、天北線の利用実態や利用意向のほか、自家用車やタクシー等による移動も含め た「現状の地域住民の移動実態」を調査することにより、公共交通に対する潜在的ニーズや意向、課題 を把握する。 (2)調査方法 沿線住民から地域バランス・年齢バランスを考慮して、約 5000 人にアンケートを配布。 約 1800 票を回収し、回収率は 36.6%であった。 表1 アンケート調査の配布回収結果 配布数 稚内市※ 回収数 回収率 921 294 31.9% 猿払村 1,068 355 33.2% 浜頓別町 1,706 668 39.2% 中頓別町 822 352 42.8% 音威子府村 436 145 33.3% 4,953 1,814 36.6% 合計 ※市域のうち天北線沿線エリア(声問・宗谷岬・大字宗谷村など)のみ (3)アンケート調査結果 10代, 3.5% 20代, 5.5% ・回答者の男女構成は、男性 46%、女性 54%。 ・年齢構成では 65 歳以上が 35%を占め、75 歳以 上が 18%を占めた。 (右グラフ) ・自動車運転免許は回答者の 77%が免許を保有。 ・自身がふだん自動車を運転する割合は 73%。 ・回答者以外の家族で、ふだん自動車を運転する人 がいる割合は 75%。 ・自宅から最寄りのバス停まで徒歩5分以内が 57%、 10 分以内が 82%と徒歩圏内にバス停がある割合 が高い。 ・ 「天北線(天北宗谷岬線)」の利用頻度は、「ほとん ど利用しない」が 83%を占め、次いで「月2~3 回以下」が 12%であった。 (右下グラフ) ・なんらかの理由で自動車が運転できなくなった場 合は「家族に送ってもらう(65%) 」「路線バスを 使う(53%) 」などの割合が多い。 30代, 10.2% 75歳以上, 17.7% 65~74歳, 17.2% 40代, 13.4% 60~64歳, 12.4% 50代, 20.1% N=1789 回答者の年齢構成 週5回以上, 1.8% 週に2~4回, 1.4% 週1回程度, 1.6% 月2~3回以 下, 11.7% ほとんど利用 しない, 83.4% N=1762 天北線の利用頻度 3 5.1% 80% 50% 0.2% 1.9% 0.0% 60% 12.3% 0.4% 送迎サービス 1.3% 62.7% 路線バス 64.6% 56.0% 月2~3回以下の頻度が多い。また「日常の買い 62.7% 49.8% 50% 物・飲食」では「週2~4回」 「週 1 回程度」 「月 20% 2~3回以下」の各選択肢に回答数が分かれた。 30% 4.6% 90% 5.0% 4.4% 4.5% 2.3% その1 その2 介護 その1 介護 その2 10% N=1472 N=848 N=955 N=259 介護」である。ただし、前述のとおり「通院・治療・ 20% 80% 通勤・通学 買い物 買い物 通院・治療・ 通院・治療・ 4.6% 介護」 目的での移動頻度は 「月2~3回以下」 など N=700 16.6% ・外出移動の実態について、 「出かける頻度」の回答 3.0% 2.7% から日あたり移動量に換算することで、居住地別 5.0% 4.4% 0% の行き先別の日あたり移動量を下図のように算出 通勤・通学 買い物 買い物 その1 その2 した。 ・天北線沿線自治体間で移動量 (全手段・左下図) が N=700 N=1472 N=848 比較的大きいのは、「猿払村から稚内市」「猿払村 から浜頓別町」 「中頓別町から浜頓別町」といった 移動である。 ・路線バスによる移動量(右下図)が比較的大きいの は、「中頓別町から浜頓別町」「猿払村から浜頓別 町」といった移動である。 自治体間移動量 (手段合計) 不明 自動車(乗せてもらう) 路線バス・JRを含まない複数 自動車(自分で運転) 送迎サービス 自転車・バイク JR 路線バス 目的別の利用交通手段 タクシー 100% 16.6% 30% 3.0% 2.5% 2.7% スの手段割合が比較的大きい目的は、 「 通院・治療・ 12.4% 徒歩 68.1% 40% (右グラフ)では、いずれの 64.6% ・目的別の利用交通手段 10% 目的においても自動車の割合が最も多い。路線バ 0.4% 路線バス・JRを含む複数 タクシー 5日以上の頻度が多く、 「通院・治療・介護」では 60% 低い。 14.7% JR 11.8% ・目的別の外出頻度については、 「通勤通学」では週 68.1% 0% 1.5% 2.3% 路線バス・JRを含む複数 3.9% 0.8% 路線バス・JRを含まない複数 9.6% 12.4% 15.1% 70% 40% 2.2% 1.5% 56.0% 0.7% 1.3% 2.3% 0.6% 6.1% 4.8% 0.4% 49.8% 0.1% 0.6% 3.3% 0.2% 5.1% 0.2% 1.9% 0.0% 12.3% 2.1%自動車(乗せてもらう) 2.3% 4.6% 1.4% 4.7% 5.5% 0.2% 7.3% 自動車(自分で運転) 3.6% 3.5% 0.0% 2.2% 0.4% 1.5% 2.3% 自転車・バイク 3.9% 0.8% 9.6% 徒歩 15.1% 1.3% 14.7% 70% 11.8% 2.5% 60% 4.5% 62.7% 通院・治療・ 50% 介護 その1 40% N=955 0.4% 路線バス・J 2.3% 12.4% 1.5% 路線バス・J 送迎サービ 通院・治療・ 介護 その2 JR 路線バス 68.1% N=259 64.6% タクシー 56.0% 30% 自動車(乗 自動車(自 49.8% 自転車・バ 20% 10% 徒歩 4.6% 16.6% 3.0% 5.0% 2.7% 4.4% 2.5% 4.5% 2.3% 通勤・通学 買い物 その1 買い物 その2 通院・治療・ 介護 その1 通院・治療・ 介護 その2 N=700 N=1472 N=848 N=955 N=259 0% 自治体間移動量 (手段に路線バスを含む) 図3 アンケートに基づく市町村間移動量(人/日)※ ※サンプルベース、市町村内々および行き先不明を除く。「行き」のみの集計。帰宅は含まない。 4 不明 1.5% 4.天北線バス利用実態調査 (1)調査のねらい 沿線住民のうちバスを利用している方の割合は少ないため、沿線住民を対象にしたアンケート調査 では、実際に天北線バスを利用している方のサンプル数が多くはとれない。 そこで「沿線住民アンケート調査」とは別に、天北線バス利用者の実態を把握するための調査を実施 する。 (2)調査方法 天北線代替輸送連絡調整協議会では、 「天北線バス乗降調査」を毎年実施している。この調査を活用 することで、過去調査の結果を利用した経年変化の把握も可能となることから、 「天北線バス利用実態 調査」は「天北線バス乗降調査」に一部調査項目を追加して必要なデータを取得することとした。 調査の内容は、調査員の目視による「乗降調査(乗降者数とOD数の把握) 」と、乗客に対する聞き 取りによる「利用実態調査」で構成される。 【調査日程】 7月調査 :7月29日(月)から7月31日(水)までの3日間。 10月調査:10月2日(水)から10月4日(金)までの3日間。 【乗降調査】 ◇乗降数 (バス停別乗車客数・降車客数) ◇OD(起終点) (ゾーン別天北線乗車ODトリップ数) 【利用実態調査】 ◇属性 (年齢・性別・居住地) ◇天北線利用実態 (利用頻度・目的・乗車区間・JR乗り継ぎの有無・最終目的地) ◇意見 (路線維持補助の認知・意見) (3)調査結果 【乗降調査】 ・調査便(上下3便、鬼志別乗り継ぎ便も1便として計上)の乗車客数は、7月調査で 139 人、10 月 調査で 111 人。 ・7 月調査で多かった OD は、宗谷岬観光や稚内郊外市民の市街地への外出と見られる稚内市内で完結 する移動や、中頓別町から浜頓別町への外出と見られる移動などであった。10 月調査でもほぼ同様 の傾向である。 ・浜頓別町の浜頓別高校や浜頓別ターミナル、あるいは猿払村の鬼志別ターミナルでいったん全ての乗 客が降車する傾向がある。つまり、これらの地点で OD が分節され、連続した長距離の OD は少な い。 【利用実態調査】 ・乗客の約半数に利用実態の聞き取り調査を実施。 ・7月調査での利用頻度回答は、ほぼ毎日が 25%、週2~3回が 12%、月に数回が 26%、年に数回 が 10%、その他が 26%であった。10 月調査では、ほぼ毎日が 13%、週2~3回が 19%、月に 数回が 31%、年に数回が 11%、その他が 26%であった。 ・休日の利用は、7 月 10 月ともに「無し」が6割を超えた。 ・利用目的(複数回答あり)については多い順に3つまで挙げると、7 月調査では「通院(34%)」 「買 い物(31%) 」 「観光(22%) 」 、10 月調査では「その他(34%) 」 「通院(24%)」 「観光(17%) 」 であった。 ・天北線が補助金で維持されていることを「知らない」との回答割合は、7 月調査で 68%、10 月調査 で 60%となった。 5 5.路線再編の検討 調査のねらい (1)移動ニーズの整理 【稚内~猿払】猿払から稚内への通学や通院、買物及びその帰宅交通 (稚内~宗谷岬)稚内を訪れた観光客等が宗谷岬へ行く観光交通 【猿払~浜頓別】猿払から浜頓別への通学及びその帰宅交通 【浜頓別~中頓別】中頓別から浜頓別への通学や通院、買物及びその帰宅交通 【浜頓別~音威子府】浜頓別・中頓別から音威子府でJRに乗り換えるための接続交通 図4 天北線を利用する移動ニーズ(イメージ) (2)再編の方向性 ① ニーズに応じた分節化 前述のニーズを踏まえ、長大路線を分節化することにより、運行の効率化を図るとともに、ダイヤ設 定に柔軟性を持たせる。 基本的に「①稚内~鬼志別」 「②鬼志別~浜頓別」 「③浜頓別~音威子府」の3系統路線に分割するこ ととする。 ② 国庫補助要件の確保 路線の再編にあたっては、将来的な路線の維持のためにも自治体負担を抑制することが求められる。 このため、1 日 3 往復以上等の国庫補助のための基本的な要件が確保されるよう検討する。 6 (3)再編案の検討 路線の再編にあたっては「ニーズに応じた分割化」を基本として、 「現行の天北線の範囲内での再編案」 と「現行の運行範囲を超え都市間バス的要素も加味した再編案」の2パターンを検討する。 7 <再編検討案A「ニーズに応じた分節化」の考え方> ① 稚内~鬼志別 ・早朝は、猿払から稚内への通学・通院便として運行する。 ・日中は、観光客等が宗谷岬へ行く観光交通を意識する。これらの運行を猿払から稚内への買物や通 院及び帰宅交通としても活用する。 ・日中のダイヤは、住民にも観光客にも分かりやすいよう、可能な範囲でパターンダイヤ化を検討す る。 ② 鬼志別~浜頓別 ・早朝は、浜頓別高校への通学便として運行する。帰宅便としては、午前授業、通常授業、部活動対 応を考慮した時間帯の運行を検討する。 ③ 浜頓別~音威子府 ・早朝は、浜頓別高校への通学便として運行する。帰宅便としては、午前授業、通常授業、部活動対 応を考慮した時間帯の運行を検討する。 ・現在、中頓別方面には「午前授業」に対応する帰宅便がないことが、課題としてあげられる。しか し、回数が限られた午前授業のために 365 日運行することは、運行経費の増加につながるため、 午前授業の際は、浜頓別町及び中頓別町において、貸切バスやスクールバスなどの活用による運行 を検討する。 ・JR接続便は、現在鬼志別~音威子府間で運行しているが、実際の利用状況、ニーズを踏まえ、浜 頓別~音威子府間の運行とする。 <再編検討案B「名寄旭川方面へのニーズに対応」の考え方> ① 稚内~鬼志別及び鬼志別~浜頓別 ・再編案Aと同様 ② 浜頓別~中頓別(P7 図の④) ・区間を浜頓別ターミナルから中頓別ターミナル(主要市街地)間として運行する。 ・早朝は、浜頓別高校への通学便として運行する。帰宅便としては、午前授業、通常授業、部活動対 応を考慮した時間帯の運行を検討する。 ・中頓別ターミナル(主要市街地)までの運行とすることにより、小頓別等の高校生の通学対応が課 題となる。スクールバス、デマンドバスなどによる対応や早朝時間帯は路線運行を残すなど検討が 必要である。 ③ 鬼志別・浜頓別・中頓別・音威子府~名寄・旭川(P7 図の⑤) ・Aパターンにおける「③浜頓別~音威子府間」の運行を移動ニーズの実態にあわせて、名寄・旭川 まで延長する。あわせて札幌行きの都市間バス特急えさし号への乗り換え地点を美深に変更し、J Rとの接続は名寄もしくは旭川とする。 ・鬼志別~旭川間で運行している都市間バス特急天北号の再編も含めて、鬼志別を起終点として設定 する。 ・鬼志別~音威子府までは、乗降が可能なバスとして、名寄・旭川は降車もしくは乗車のみの運行と する。 ・今後、起終点を「鬼志別とするか浜頓別とするか」、「名寄とするか旭川とするか」、「特急天北号を 含めて再編するか」等の検討が必要である。 8 <【参考】再編検討案B’> ・参考として、起終点を「浜頓別」 「名寄」とし、都市間バス特急天北号との再編はしないとした場合 の運行形態図を以下に示す。 写真 上から順に 「稚内駅前」 「鬼志別バスターミナル」 「浜頓別バスターミナル」 「中頓別バスターミナル」 「音威子府交通ターミナル」 9 6.今後の検討内容(案) ① 都市間バスの機能を備えた路線の検討 天北宗谷岬線の音威子府でのJR接続便の利用者ニーズとしては、名寄市内への通院や買物への移 動が多いことから、音威子府でのJR接続便を見直し、都市間バスの機能も備えた路線の運行方策や 可能性について、現行の特急天北号の再編も含めて更なる検討を行う。 ② デマンド交通の検討 路線の分節化による再編及びさらなる基幹路線の再編検討に向けて、路線再編を補完するためのデ マンド交通の導入方策や可能性について検討する。 ③ 実証調査の実施 都市間バスの機能を備えた路線など新たな交通サービスの実証運行を行い、今後の運行の可能性を 検討する。 ④ 市町村別費用負担の検討 沿線自治体の新たな協議の枠組みに基づき、市町村別の費用負担の考え方を検討する。 ⑤ 将来負担の予測 路線再編運行計画における路線維持費用のシミュレーションに加え、今後予想されるバス車両、パ トロール車両、ターミナル、車庫及び通信機器などの更新費用を加味した上で、天北線の将来負担を 予測する。 ⑥ 天北地域生活交通ネットワーク維持計画の策定 上記の都市間バス、デマンド交通、費用負担などの新たな課題に対する検討を踏まえ、天北地域生 活交通ネットワーク維持計画を策定する。 10 資料№2 天北線生活交通ネットワーク計画策定調査業務 概要版 報告書 (平成26年3月) 天北線地域公共交通会議 事務局:浜頓別町役場総務課 〒098-5792 北海道枝幸郡浜頓別町中央南 1 番地 TEL(01634)2-2345