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夏 - 科学技術振興機構

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夏 - 科学技術振興機構
募集要項
高校生のための★
高校生のため
先進的科学技術体験合宿プログラム!!
2013
第一線の研究者や仲間との出会
第一線の研究者や仲間との出会い
応募締切日 2013年6月14日(金)
●会 期:2013年7月23日∼8月28日
●応募資格:応募締切日時点で、日本国内の高等学校、中等教育学校後期
課程または高等専門学校(1∼3学年)等に在籍する生徒。
●主 催:独立行政法人 科学技術振興機構
●共 催:受入実施機関(63機関 58会場)
●後 援:文部科学省
●サイエンスキャンプ本部事務局:公益財団法人 日本科学技術振興財団
http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/
スマートフォン
もりだくさん の 科 学 技 術 体 験 合 宿(イメージ )
開講式
講 義
実 験
はじめに導入講義から入り、研
究者によるわかりやすい科学技術のお話
初
日
▼
さっそく実験開始、器具の使い方から教わる
▼
プログラムの説明や指導研究
者の紹介、参加者の紹介
見 学
研究所の中をめぐり、研究開発
現場や実験装置等を見学
宿舎でのミーティング
参加者の自己紹介やその日のまとめ
▼
▼
▼
フィールドワーク
本格的な実験を体験!あっという間に1日が過ぎる
現地調査を行い、実験や観察のための試料採取や記録
▼
実 験
2
日
目
以
降
▼
測 定
高性能な装置を使って測定を体験
観 察
▼
電子顕微鏡などの最先端装置を使って観察
▼
▼
まとめ
発表・ディスカッション 3日間のサイエンスキ
閉講式
ャンプの活動成果を研究者の前で発表
サイエンスキャンプ修了証の授与
▼
最
終
日
▼
活動成果を発表するために実験や測定結果のまとめ
研究所に行ってみよう!!
高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム!
第一線の研究者や仲間との出会い
サイエンスキャンプとは
サイエンスキャンプとは、先進的な研究テーマに取り組んでいる大学、公的研究機関、民間企業の
研究所などを会場として、なかなか出会うことのない第一線の研究開発現場で活躍する研究者や技術
者から直接指導を受けることができる、実験・実習を主体とした科学技術体験合宿プログラムです。
科学技術は私たちの生活に密接に関わっていて、様々な恩恵をもたらしてくれます。新しい発見や
技術革新は、私たちのライフスタイルを大きく変えることもあります。
サイエンスキャンプでは、そのような新しい発見や技術が生まれようとしている研究開発の現場を
訪れます。そして、研究者や技術者が実際に使っている施設や設備で、本格的な実験や実習を目にし、
体験することができるのです。
たとえば、私たちの健康に貢献するバイオテクノロジーについて遺伝子レベルの実験をしたり、産
業界で注目の新素材を合成したり、最先端の研究施設や機器を使ってものの性質を測定してその有用
性を確かめたり、地球環境の高度なシミュレーションを行ったり、未知の謎を解き明かす巨大な実験
装置を見学したりします。最新の研究内容や技術革新、将来の産業化への展望などの講義や、研究者
の意見を聞き議論する機会もあります。
また、研究者や技術者は普段どんなことに興味を持ち、どのように研究開発を進めているのか聞く
ことができるのもサイエンスキャンプの特徴です。世界の研究者達が何に注目して取り組んでいるの
か、ニュースになる前の新しい話題を聞けるかもしれません。
こうした実習や講義、研究者や技術者との交流を通じて、基礎的な研究がどんなふうに産業や社会
に応用されていくのかを知ったり、今地球ではどんなことが起こっていて将来どんなことが起こりう
るかなど、エネルギーや環境、生態系について地球規模で考えてみたりできるでしょう。
でもちょっと難しそう? いいえ、心配はいりません。
専門的で高度な内容も、皆さんにわかりやすい表現を使って説明されますし、興味を持ってもらえ
る工夫でいっぱいですので楽しみながら体験することができます。
サイエンスキャンプ─それは、私たちが知らないこれからやってくる未来の世界を体験することで
もあります。もしかしたら皆さんの将来の目標が見つかるかもしれません。
1
自分
に
も
参加
で
きる
のか
どうい
う
な
感
じ
なの? ?
サイ
イエ
エン
ンス
スキ
キャ
ャン
ンプ
プに
に行
行っ
って
てみ
みた
た!
!
サ
?
って何
ャンプ
ンスキ
サイエ
自分にも
参加できるの?
どんなことを
体験できるの?
高校では体験できない実習が目白押し!
大学生になって初めてやるような実験も
あります。でも「ついていけるかどうか、
不安…」。心配はいりません。誰だって
最初はわからなくて当たり前。プログラム
は高校生の皆さんのために工夫されて
おり、講師や大学生たちがその場でや
さしく教えてくれますから、1年生の人で
も大丈夫。少しでもわからないことがあっ
たら、どんどん質問しましょう !
体験重視のプログラムがたくさん用意さ
れています。研究室で実験したり、
フィー
ルドワークをしたり、最新の装置を操作し
たり…。科学技術はつぎつぎと新しい発
見がありますが、
そんなこれからの科学に
ついてのお話も聞けるかもしれません。
参
参
加者 の
声
太陽電池や有機ELについての本を
読んで、
あまり理解できずに不安と緊
張の中初日を迎えました。学校で教わっていな
いかなり高度な内容でしたが、
先生はわかりや
すく説明くださったし、友達とも教えあって、完
璧ではないが何とか理解でき、私の不安は解
消されました。
(高1)
加者 の
声
電気泳動によるDNA分析の実験が
印象に残っています。通電により、
ゲ
ル内をDNA抽出液が移動したのが驚きでし
た。バンドの長さから、
イネの病気であるイモチ
病に強いものはどれかを知ることができました。
そうして私達が食べている、質が良く、病気に
強いお米が開発されているのだと思うと、
毎日
食べているご飯に特別な思いを感じます。
(高
2)
サイエンスキャンプは
“体験”するためのプログラムです。
進路を考えている人、
研究者のことを知りたい人、
何より科学や不思議が大好きな人。
いろいろな目的をもった人が参加していますが、
思い切って参加したみんなは
“何か”をつかんでいます。
もしかしたら、人生の転換点になるかも。
2
どこまで体験できるの?
様々な分野で、実際に行われている研究や開発などの
一端を体験できます。
バイオテクノロジー研究のための
遺伝子操作や、地球温暖化のシミュレーション、新エネ
ルギー開発、
ロボット研究の基礎など、
実際にそこで行わ
れている研究に触れることができます。
「科学技術の 今
を知ることが将来に向けての転換点になった」
という感
想がたくさん寄せられています。
どんな人が
参加しているの?
どんな場所で
体験できるの?
どんな人に
教えてもらえるの?
日本を代表する研究所や、
様々な研究テーマに取り
組んでいる大学、最新技術の結集した もの を送り
出す民間企業などが会場となります。研究・開発の
まさに 現場 で実習を受け、研究者や開発者がど
のような環境で研究活動を行っているかを体験でき
るのがサイエンスキャンプの大きな特徴です。人工
衛星や巨大な実験施設など普通にはなかなか見る
ことのできない 本物 を見学できるかもしれません。
フィールドワークを体験するプログラムもありますよ。
キャンプの魅力は、
研究開発や専門分野
の第一線で活躍している人に直接、教え
てもらえること。研究者 と聞くと特別なイ
メージを持つかもしれませんが、実際に
会ってみると、お話が上手で、興味深い
研究の話をいっぱい教えてくれます。大
学の会場では皆さんと年齢の近い大学
生のTA(ティーチング・アシスタント)が、
実習のサポートをしてくれたり、進路の相
談にのってくれることも。
こうした指導者た
ちとの出会いが、参加した人に大きな影
響を与えています。
参
加者 の
声
X線を発生させるSPring-8やX線レーザーをつく
るSACLAを見学しました。以前から航空写真でと
ても広いということは知っていましたが、
実際に行ってみて
みると大きさの感覚が狂ってしまうのではないかというほど
広く、中には見渡す限り実験器具や機械でいっぱいでし
た。
(高2)
参
加者 の
声
もともと、
大学へ入学したらレーザーについて研究したいと思っていました。
しかし、
具体性は何も
ありませんでした。実験の器具のことなどを知るにつれて、
研究者を支える実験器具開発の研究
者の中でも電子顕微鏡の電子レーザーについて研究をする
!
という課題を見つけることができました。研究
者が求めているレーザーを開発して、
最先端の科学を支えることのできる人材になれたらいいなと感じまし
た。
サイエンスキャンプは、
夢の具体性を見つけられる大切なきっかけになりました。
(高3)
ダイヤモンドアンビルセルで水を圧縮した実験は、
正に目から鱗だった。水にダイヤモンドで圧力をかけて
いくと、
ある点で一瞬で氷になる。
このことは、
私の常識をくつがえした。知っている人には当たり前のこ
となのかもしれないが、
冷やさなくても水が氷になったということは、
本当に衝撃的だった。
このときが、
私
の世界観が変わった瞬間だった。
(高2)
日本全国から、同じ目標を持った仲間達
が集まります。将来にわたる良い親友に
出会えるかもしれません。
こんなことを真
剣に考えているのか、
あんなことをやろう
としているのかなど、人生の夢を語り合っ
たり、情報を交換したり、
お互いに刺激を
うけあっています。
参
加者 の
声
出会った先生やTAの学生の方、
そし
て高校生との交流がいちばん良い経
験になりました。
キャンプに参加しているという
ことは今行っている分野に興味がある人しか
いないわけですから、
普段できないような話をす
ることができましたし、
専門的なことも話してもら
えました。すごく新鮮で、私はお腹いっぱいで
す。
(高3)
今まで、
自分が本当に何を学びたいのか分野
があやふやなままでした。教師になるのか、電
気電子に関する研究者になるのか。
しかし、
私
は研究者になりたいと強く思いました。
それは、
このキャンプでたくさんの実験器具や、
最先端
を題材とした講義、
研究者さんたちとの出会い
でした。
(高3)
理系の学部への進学を希望しているのです
が、
化学はあまり得意ではありませんでした。
し
かし、講義中に今まで習ってきた物質名や化
学式が出てきたり、
実習で薬品を使ったりする
うちに、
様々な場面で化学が利用されているこ
とを知り、
興味をもつことができました。
「得意」
ではありませんが「大好き」
な教科の1つに変
えることができそうです。
(高3)
キャンプ参加者が感じた
「今後に活かせること」
勉強する意欲がわいた
30.3%
広い視野を持つことの大切さ
29.1%
将来を考えるキッカケ
28.9%
その分野の関心が更に高まった
25.2%
進路選択
24.9%
積極性の大切さ
16.4%
研究職に進もう
11.6%
プログラムで勉強したこと
7.9%
チームワークの大切さ
6.0%
研究者に触発された
4.2%
何事も前向きに考える姿勢
3.7%
0
5
10
15
20
25
30
35
1
趣 旨
わが国が、将来にわたり、科学技術で世界をリードしていくためには、次代を担う才能豊かな人材を
継続的、体系的に育成していく必要があります。
サイエンスキャンプは、先進的な研究テーマに取り組む大学・公的研究機関・民間企業等を会場に、
高等学校、中等教育学校後期課程、高等専門学校(1∼3学年)等に在籍する生徒を対象とした先進的科
学技術体験合宿プログラムです。先進的な研究施設や実験装置がある研究現場等で実体験し、第一線で
活躍する研究者、技術者等から直接講義や実習指導を受けることにより、科学技術に対する興味・関心を
高め、学習意欲の向上を図り、創造性や知的探究心、理数の才能等を育てることをねらいとしています。
2
事 業 の 概 要
「サマー・サイエンスキャンプ2013」は、2013年7月下旬∼8月の夏休み期間中、ライフサイエンス、情報
通信、環境、ナノテクノロジー・材料、エネルギー、製造技術、
(宇宙・海洋等の)フロンティア、農学、
水産学、地球科学等様々な分野において、先進的な研究テーマに取り組む大学、公的研究機関、民間企業等
の58会場が、それぞれ8∼40名(計880名)の規模で実施する科学技術体験合宿プログラムです。各会場は、
それぞれの会場の特徴を活かした講義・観察・実験・実習等によるプログラムを実施します。参加者は2泊3
日∼4泊5日の合宿生活を送りながら、第一線で活躍する研究者・技術者による直接指導を受けます。
特に、より深く学びたいと思う意欲の高い生徒に対し、3泊4日以上で集中的に講義・観察・実験・実習等
を行うことができる探究・深化型のプログラム「サイエンスキャンプDX(ディー・エックス)
」を実施しま
す。DXはdeepen & extend、より深く広く探究して意欲や才能を伸ばす活動という意味です。大学、企業、
NPO等がそれぞれ20∼40名の規模で、各会場が工夫を凝らしたプログラムを提供します。
3
主 催
独立行政法人 科学技術振興機構
4
共催(受入実施機関)
サイエンスキャンプDX
[大 学]
国立大学法人千葉大学教育学部、関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学医工薬連環科学教育研究機構、
国立大学法人岡山大学大学院自然科学研究科
[公的研究機関]
独立行政法人宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター
[民間企業・その他]
特定非営利活動法人数理の翼、「数理の翼」大川セミナー2013実行委員会・大川市
サイエンスキャンプ
[大 学]
国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林、埼玉工業大学、東洋大学理
工学部生体医工学科、芝浦工業大学システム理工学部生命科学科、東京工科大学(メディア学部、コン
ピュータサイエンス学部)、桜美林大学、国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科、国
立大学法人名古屋大学大学院(工学研究科、生命農学研究科)、同志社大学、国立大学法人神戸大学大学
院農学研究科、岡山理科大学工学部生体医工学科、国立大学法人高知大学(農学部及び附属暖地フィー
4
ルドサイエンス教育研究センター、海洋コア総合研究センター/総合研究センター遺伝子実験施設)、国
立大学法人鹿児島大学共同獣医学部附属動物病院
[公 的 研 究 機 関]
埼玉県立がんセンター臨床腫瘍研究所、独立行政法人物質・材料研究機構(2会場)、独立行政法人防災
科学技術研究所、独立行政法人放射線医学総合研究所、独立行政法人理化学研究所和光地区、独立行政
法人理化学研究所/公益財団法人高輝度光科学研究センター、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(調布
航空宇宙センター、角田宇宙センター)、独立行政法人日本原子力研究開発機構(東海研究開発センター
原子力科学研究所/那珂核融合研究所、大洗研究開発センター、敦賀本部、関西光科学研究所、幌延深地
層研究センター、東濃地科学センター)、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(中央農業総合
研究センター、畜産草地研究所、動物衛生研究所、農村工学研究所、東北農業研究センター)、独立行政
法人農業生物資源研究所、独立行政法人農業環境技術研究所、独立行政法人森林総合研究所(水土保全
研究領域、木材改質研究領域、北海道支所、東北支所、関西支所、多摩森林科学園、林木育種センター)、
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所、独立行政法人産業技術総合研究所関西センター、
独立行政法人国立環境研究所(環境リスク研究センター、生物・生態系環境研究センター)
[民間企業・その他]
株式会社ブリヂストン中央研究所、清水建設株式会社技術研究所、株式会社希少糖生産技術研究所
5
後 援
文部科学省(予定)
6
サイエンスキャンプ本部事務局
公益財団法人 日本科学技術振興財団
7
応 募 資 格
応募締切日時点で、日本国内の高等学校、中等教育学校後期課程または高等専門学校(1∼3学年)等
に在籍する生徒。これまでにサイエンスキャンプの参加経験がある人でも応募できます。
8
応 募 締 切 日
応募締切日
9
2013年6月14日(金)〈必着〉
応 募 方 法
「参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、応募締切日必着にて、公益財団法人日本科学技術振興財団
サイエンスキャンプ本部事務局宛に郵送でお送りください。
「参加申込書」はサイエンスキャンプ募集ホームページ(http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/)か
らもダウンロードできます。
。
※必ず、保護者自署・押印のある原本を郵送してください(FAX不可)
※応募は1人1通のみです。複数の応募は無効となりますのでご注意ください。
5
10
選考方法および決定通知
(1)「参加申込書」に基づいて各プログラム実施会場が選考を行い、参加者を決定します。
(2)選考結果は、7月上旬、応募者本人宛に郵送で通知します。また、参加者には、集合場所への経路や
持ち物など詳細を説明した「参加のしおり」、その他参加にあたり作成いただく書類も送付します。
※「参加申込書」に記載された住所に郵送します。
選考結果通知
11
2013年7月上旬
参 加 費
参加費:2,000円 (支払いは参加決定後です)。
・プログラム期間中の宿舎や食事は主催者が用意します。参加費は食事代の一部に充当します。
・現地集合・現地解散です(自宅と会場間の往復交通費は自己負担となります)。
12
参加者サポート
集合から解散までの間、受入実施機関担当者、アドバイザーの先生(高校理科教員)、サイエンスキャ
ンプ事務局、現地会場のスタッフが、プログラムが円滑に実施されるようにサイエンスキャンプの運営
を行い、参加者と寝食を共にしながらその学習や生活をサポートします。
〈応募先・問い合わせ先〉
サイエンスキャンプ本部事務局:
公益財団法人 日本科学技術振興財団 振興事業部内
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
TEL:03-3212-2454
FAX:03-3212-0014
E-mail:camp-boshu25@jsf.or.jp
サイエンスキャンプ募集ホームページ:http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/
スマートフォン専用サイエンスキャンプ募集ホームページ:
http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/camp/sp/
6
サイエンスキャンプDX(deepen&extend)とは、2泊3日では物足りない、より深く学びたいと思う意欲の高いみなさん
に対して、3泊4日以上で集中的に講義・観察・実験・実習等を行う探究・深化型のプログラムです。
期間が長くなったことによって、これまでできなかった本格的な実験・実習や、フィールドワークができたり、時間をか
けた講義や講師とのディスカッションの時間を取ることができることで原理の理解が深まり、また、実験の準備から結果の
発表まで、研究者が通常行っている研究活動がより身近に感じられるかも知れません。
開催カレンダー
※開催内容等については変更が生じる場合がありますので、サイエンスキャンプDX会場のホームページで最新の情報をご確認ください。
大学
公的研究機関
民間企業・その他
プログラムタイトル
会場名
宇宙開発の最前線から学ぼう!
募集
人数
会期
プログラム
関連分野
頁
宇宙航空研究開発機構
筑波宇宙センター
8月5日
(月)
∼
8月9日
(金)
24
航空・宇宙工学、
宇宙医学、宇宙科学
千葉大学 教育学部
8月 7 日
(水)
∼
8月10日
(土)
25
生物学、分子生物学、
生命科学、応用物理学、 14P
有機化学
∼超伝導とその周辺∼
岡山大学大学院
自然科学研究科
8月10日
(土)
∼
8月13日
(火)
20
物理学、超伝導、
量子現象
16P
第 34 回数理の翼夏季セミナー
特定非営利活動法人数理の翼
8月12日
(月)
∼
8月16日
(金)
40
数理科学、物理学、
生物学、化学、工学
18P
「数理の翼」大川セミナー 2013 8月16日(金)∼
8月19日
(月)
実行委員会・大川市
40
数学、物理学
20P
関西大学・大阪医科大学・大阪薬科 8月20日
(火)
∼
8月23日
(金)
大学医工薬連環科学教育研究機構
20
医工薬連環科学
22P
∼サマー・コズミックカレッジ∼
命の仕組みに迫る!
∼ 2013 年、先進科学の旅∼
量子世界の探検
「数理の翼」大川セミナー 2013
くすりを「知る」
・
「創る」
・
「活かす」
12P
開催地マップ
関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学
医工薬連環科学教育研究機構
(22頁)
岡山大学大学院 自然科学研究科
(16頁)
特定非営利活動法人数理の翼
(18頁)
宇宙航空研究開発機構
筑波宇宙センター
(12頁)
千葉大学 教育学部
(14頁)
「数理の翼」大川セミナー2013実行委員会・大川市
(20頁)
※( )は掲載頁です。
7
開催カレンダー
※開催内容等については変更が生じる場合がありますので、サイエンスキャンプ募集ホームページで最新の情報をご確認ください。
大学
公的研究機関
民間企業・その他
会期
募集
人数
プログラム
関連分野
頁
物質・材料研究機構
7月23日
(火)
∼
7月25日
(木)
20
材料の強度試験、金属
材料の低温脆性、金属
の微細組織と強さ
24P
動物を衛(まも)る ヒトを衛(まも)る
農研機構 動物衛生研究所
7月24日
(水)
∼
7月26日
(金)
8
生物学、動物衛生、
獣医学
25P
理研の最新研究成果を体験しよう
理化学研究所 和光地区
7月24日
(水)
∼
7月26日
(金)
16
ナノデバイス、脂質生
物学、レーザー工学、 26P
生物物理学
空から森林の変動を測る
森林総合研究所 北海道支所
7月29日
(月)
∼
7月31日
(水)
10
森林科学、野外科学、
27P
リモートセンシング
防災科学技術研究所
7月29日
(月)
∼
7月31日
(水)
20
環境と生物
国立環境研究所
生物・生態系環境研究センター
7月29日
(月)
∼
7月31日
(水)
10
植物生理学、藻類学、
29P
生物多様性
2足歩行ロボットの製作と制御
名古屋大学大学院 工学研究科
マイクロ・ナノシステム工学専攻
新井研究室
7月29日
(月)
∼
7月31日
(水)
16
ロボット、
メカトロニクス、
電子機械工学
観て・操って学ぼう!
不思議なナノテクノロジーの世界
産業技術総合研究所 関西センター
7月29日
(月)
∼
7月31日
(水)
10
ナノ工学、顕微鏡学、
31P
生物物理学
(火)
∼
東京大学 大学院農学生命科学研究科 7月30日
8月2日
(金)
∼森を知り、持続的な取り扱いを考える∼ 附属北海道演習林
15
森林科学、環境学、
持続可能性
原子力研究における最先端を
体験しよう
日本原子力研究開発機構
大洗研究開発センター
7月30日
(火)
∼
8月1日
(木)
10
エネルギー、物理学、
33P
原子炉工学
航空技術の最先端研究を身近に
体験してみよう
宇宙航空研究開発機構
調布航空宇宙センター
7月30日
(火)
∼
8月1日
(木)
20
航空・宇宙工学、
材料工学、機械工学
34P
地下深部で行われている
地層研究の最前線を体験しよう!
日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
10
地球科学、
深地層の研究
35P
味とニオイの不思議体験
∼おいしい?おいしくない?∼
農研機構 中央農業総合研究センター
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
10
食品化学、官能評価、
36P
メタボロミクス
体験!畜産研究
農研機構 畜産草地研究所
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
16
畜産学、微生物学、
組織学
37P
農研機構 農村工学研究所
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
10
農学、環境学、
社会学
38P
低燃費タイヤの技術を学ぶ
株式会社ブリヂストン 中央研究所
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
12
物理学
39P
建物を支える
地盤の不思議を探ろう!
清水建設株式会社 技術研究所
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
12
液状化、地盤災害、
防災技術
40P
プログラムタイトル
金属の強さを調べよう!
∼鉄を冷やすとどうなるのか?∼
災害に強い社会づくりに君も貢献
防災科学技術を学ぼう!
会場名
森林の未来は?
甦れ!「里山」
∼君は、
里山の姿を知っているか?∼
8
地球科学
(自然災害全般)
28P
30P
32P
大学
公的研究機関
民間企業・その他
会期
募集
人数
日本原子力研究開発機構
関西光科学研究所
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
15
物理学、光科学、
医療
∼卵子と精子の出会いと発生∼
鹿児島大学
共同獣医学部附属動物病院
7月31日
(水)
∼
8月2日
(金)
10
発生工学、体外受精、
42P
臨床獣医学
森を・炭素を・多様性を測る
森林総合研究所 東北支所
8月5日
(月)
∼
8月7日
(水)
9
家畜のバイオテクノロジー
∼ゲノム情報と遺伝子組換え∼
農業生物資源研究所
8月5日
(月)
∼
8月7日
(水)
10
分子生物学、動物学、
44P
農学
樹木が消費する水の量を調べる
森林総合研究所
水土保全研究領域
8月5日
(月)
∼
8月7日
(水)
10
水文学、陸域生態学、
45P
樹木生理学
シロアリの代謝ガスから
環境を考える
森林総合研究所
木材改質研究領域
8月5日
(月)
∼
8月7日
(水)
10
シロアリ、腸内微生物、
46P
代謝ガス
東京湾の魚介類と環境
国立環境研究所 環境リスク研究センター
8月5日
(月)
∼
8月8日
(木)
12
海洋生物学、水産学、
生態毒性学、
47P
環境化学、環境科学
埼玉工業大学
8月5日
(月)
∼
8月7日
(水)
20
情報学、可視化工学、
48P
生物学
森林総合研究所 多摩森林科学園
8月5日
(月)
∼
8月7日
(水)
12
哺乳類、昆虫、
フィールド調査、
生物多様性
49P
植物の力で環境を浄化しよう
神戸大学大学院 農学研究科
8月5日
(月)
∼
8月7日
(水)
20
遺伝子工学、
植物生理学、環境科学
50P
放射光科学の最先端を
体験してみよう!
理化学研究所/
高輝度光科学研究センター
8月5日
(月)
∼
8月8日
(木)
16
物理学、応用物理学、
51P
分子生物学
ウシの行動測定と
牛肉ができるまでを体験しよう
農研機構 東北農業研究センター
8月6日
(火)
∼
8月8日
(木)
10
農学、動物学、
食品科学
52P
あなたも体験 未来のロケット技術
宇宙航空研究開発機構
角田宇宙センター
8月6日
(火)
∼
8月8日
(木)
10
宇宙推進
53P
聞いて、観て、創る
∼体感するナノサイエンス∼
8月6日
(火)
∼
物質・材料研究機構
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 8月8日
(木)
12
ナノテク、材料科学、
54P
ナノマテリアル
自作パソコンを繋げてスーパー
コンピュータを作ってみる
北陸先端科学技術大学院大学
情報科学研究科
8月6日
(火)
∼
8月8日
(木)
8
高知大学 農学部 及び 8月6日
(火)
∼
附属暖地フィールドサイエンス教育
8月8日
(木)
∼自然を知る、食を知る、生物を知る∼ 研究センター
15
農業生産、自然環境、
56P
フィールドワーク
未来につなげよう、
安全な農業と環境
10
生態学
プログラムタイトル
光科学の研究者体験をしよう!
哺乳類の発生工学
∼本当の姿を実体験!∼
バーチャルリアリティを活用した
3次元可視化の理科実験
高校では学べないフィールドサイエンス
∼森林動物を調べる∼
会場名
農楽体験
農業環境技術研究所
8月7日
(水)
∼
8月9日
(金)
プログラム
関連分野
森林科学、生態学、
植物学
計算物理、化学、
統計科学
頁
41P
43P
55P
57P
9
大学
公的研究機関
民間企業・その他
プログラムタイトル
会場名
募集
人数
プログラム
関連分野
頁
福祉機器の体験と動作解析実習を
基にした未来型福祉機器の提案
芝浦工業大学 システム理工学部
生命科学科
8月7日
(水)
∼
8月9日
(金)
18
福祉機器、動作解析、
58P
生体工学
感じてみよう !! 地球のすがた
∼地下の世界を探る∼
日本原子力研究開発機構
東濃地科学センター
8月7日
(水)
∼
8月9日
(金)
10
地球科学
59P
実験を通じて
医療機器の仕組みを学ぼう
岡山理科大学 工学部 生体医工学科
8月7日
(水)
∼
8月9日
(金)
15
外科手術、心電図、
超音波診断
60P
みんなでゲームをプログラミング 東京工科大学 コンピュータサイエンス学部
してみよう
8月17日
(土)
∼
8月19日
(月)
20
情報学、知財、
プログラミング
61P
血圧って何でしょう?
東洋大学 理工学部 生体医工学科
8月19日
(月)
∼
8月21日
(水)
25
血圧、心臓、血管
62P
水産総合研究センター 中央水産研究所
8月19日
(月)
∼
8月21日
(水)
12
水産化学、魚類学、
水産生理活性物質
63P
∼海洋コアと遺伝子資源∼
高知大学 海洋コア総合研究センター /
総合研究センター遺伝子実験施設
8月19日
(月)
∼
8月21日
(水)
18
地球惑星科学、
ゲノム科学
64P
原子力エネルギーや放射線利用の
研究開発を体験しよう
日本原子力研究開発機構
8月21日
(水)
∼
東海研究開発センター原子力科学研
8月23日
(金)
究所 / 那珂核融合研究所
18
物理学、原子力工学
65P
君ならどうする ! ?
8月21日
(水)
∼
森林総合研究所 林木育種センター
8月23日
(金)
絶滅危惧種オガサワラグワの救い方
8
森林、環境、生態系
66P
∼血圧が上がったり、下がったりする仕組み∼
魚を学ぶ! 魚で学ぶ !
∼海洋生物生理活性物質研究∼
海洋試料から探る地球環境
放射線を学ぼう!
放射線医学総合研究所
8月21日
(水)
∼
8月23日
(金)
20
医学、分子生物学、
物理学
67P
レーザー研究・応用技術開発の
最前線
日本原子力研究開発機構
敦賀本部
8月21日
(水)
∼
8月23日
(金)
10
レーザー物理学、
レーザー応用工学、
原子炉工学
68P
物理学で解き明かされる農学
(水)
∼
名古屋大学大学院 生命農学研究科 8月21日
生物圏資源学専攻
8月23日
(金)
20
ニュートン力学、
光工学、木造建築
69P
8月21日
(水)
∼
8月23日
(金)
12
機械工学、
エネルギー工学
70P
森林総合研究所 関西支所
8月21日
(水)
∼
8月23日
(金)
12
森林科学、歴史、
地図
71P
桜美林大学
8月22日
(木)
∼
8月24日
(土)
10
応用物理学、
航空・宇宙工学、
機械工学
72P
埼玉県立がんセンター 臨床腫瘍研究所
8月23日
(金)
∼
8月25日
(日)
16
生物学、医学、
分子腫瘍学
73P
株式会社希少糖生産技術研究所
8月23日
(金)
∼
8月25日
(日)
18
酵素、バイオ、
生命の不思議
74P
東京工科大学 メディア学部
8月26日
(月)
∼
8月28日
(水)
15
コンピュータグラフィッ
クス、ディジタル画像、 75P
プログラミング
∼生物資源の本質を捉える切札∼
機械と摩擦
∼エンジンの分解・組立実習を通して 同志社大学
機械の高効率化を考える∼
日本の山と森の歴史を考える
∼地図でたどる伏見桃山の120年∼
流体のサイエンス
∼航空機の科学にチャレンジ∼
がん研究入門
∼がん細胞の遺伝子解析実習∼
希少糖をとおしてみる
最新のバイオの世界
画像の中に世界をつくる
∼ CG プログラミング体験∼
10
会期
開催地マップ
埼玉工業大学
(48頁)
宇宙航空研究開発機構 調布航空宇宙センター
(34頁)
東洋大学 理工学部 生体医工学科
(62頁)
森林総合研究所 多摩森林科学園
(49頁)
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部
(62頁)
理化学研究所 和光地区
(26頁)
東京工科大学 メディア学部
(75頁)
芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科
(58頁)
埼玉県立がんセンター 臨床腫瘍研究所
(73頁)
森林総合研究所 北海道支所
(27頁)
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
(55頁)
日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
(35頁)
日本原子力研究開発機構 敦賀本部
(68頁)
日本原子力研究開発機構 関西光科学研究所
(41頁)
同志社大学
(70頁)
森林総合研究所 関西支所
(71頁)
東京大学
大学院農学生命科学研究科
附属北海道演習林
(32頁)
産業技術総合研究所 関西センター
(31頁)
神戸大学大学院 農学研究科
(50頁)
森林総合研究所 東北支所
(43頁)
農研機構 東北農業研究センター
(52頁)
理化学研究所 / 高輝度光科学研究センター
(51頁)
宇宙航空研究開発機構 角田宇宙センター
(53頁)
岡山理科大学 工学部 生体医工学科
(60頁)
株式会社ブリヂストン 中央研究所
(39頁)
株式会社希少糖生産技術研究所
(74頁)
森林総合研究所 林木育種センター
(66頁)
日本原子力研究開発機構 大洗研究開発センター
(33頁)
日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター
原子力科学研究所 / 那珂核融合研究所
(65頁)
鹿児島大学
共同獣医学部附属動物病院
(42頁)
高知大学 農学部 及び 附属暖地
フィールドサイエンス教育研究センター
(56頁)
高知大学 海洋コア総合研究センター/
総合研究センター遺伝子実験施設
(64頁)
名古屋大学大学院 工学研究科
マイクロ・ナノシステム工学専攻 新井研究室
(30頁)
名古屋大学大学院 生命農学研究科
生物圏資源学専攻
(69頁)
物質・材料研究機構
(24頁)
農研機構 動物衛生研究所
(25頁)
防災科学技術研究所
(28頁)
国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
(29頁)
農研機構 中央農業総合研究センター
(36頁)
農研機構 畜産草地研究所
(37頁)
農研機構 農村工学研究所
(38頁)
農業生物資源研究所
(44頁)
森林総合研究所 水土保全研究領域
(45頁)
森林総合研究所 木材改質研究領域
(46頁)
国立環境研究所 環境リスク研究センター
(47頁)
物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
(54頁)
農業環境技術研究所
(57頁)
日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター
(59頁)
放射線医学総合研究所
(67頁)
清水建設株式会社 技術研究所
(40頁)
水産総合研究センター 中央水産研究所
(63頁)
桜美林大学
(72頁)
※( )は掲載頁です。
11
宇宙開発の最前線から学ぼう!
∼サマー・コズミックカレッジ∼
航空・宇宙工学、宇宙医学、宇宙科学
宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター
会期:2013年8月5日(月)∼ 8月9日(金) 4泊 5日
H-IIBロケットなどの日本の主力ロケットや地球観測・高速通信な
ど様々な分野に貢献する人工衛星、国際宇宙ステーション(ISS)に
完成した「きぼう」日本実験棟での宇宙環境利用、そこで活躍する宇
宙飛行士など、宇宙開発に関わる最先端技術の研究開発を行なってい
る筑波宇宙センターにて、さまざまな講義や体験活動、グループワー
クを通して、「日本の宇宙開発の過去、現在、未来」を学び、考えま
す。特別コースの施設見学や、宇宙飛行士が地上訓練を行った施設で
の本格的な宇宙飛行士模擬訓練の体験、JAXA技術者・研究者との
交流など、宇宙に関する数々の「ホンモノ」に直接触れることができ
るプログラムです。
会 場
宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター
茨城県つくば市千現2-1-1
(つくばエクスプレス線「つくば駅」より、
バス約10分。または、JR常磐線「荒川沖駅」より、
バス約15分)
URL:http://www.jaxa.jp/about/centers/tksc/
宿泊場所:ホテルニュー鷹(予定)
募集人数
24名
キャンプのプログラム内容(予定)
○講義
宇宙開発の最前線に携わる専門職員から、「人工衛星
の開発・地上試験」、「打ち上げを間近に控えた人工衛
星の最新情報」、「宇宙科学最前線」、「人工衛星の運用
とデータ解析」、「ロケットの仕組みと打ち上げの詳
細」、「国際宇宙ステーション補給機について」、「宇宙
飛行士の健康管理と宇宙医学」、「宇宙開発を支える文
系の業務」など、学校ではまず習えない宇宙開発の最
前線について、多面的な切り口から講義を行います。
○施設特別見学
ホンモノの人工衛星などが展示されている展示施設だ
けでなく、普段は入ることができない施設への見学ツ
アーも予定しています。
○実 習
自分たちの手で作製したアンテナで、宇宙で現在運用
中のホンモノの人工衛星の電波を受信し、データ解析
をしたり、火薬の力で飛翔するモデルロケットを作製
し、ミッションを遂行することで、チームワークによ
る「ものづくり」の大切さを体感していただきます。
○宇宙飛行士訓練模擬体験
「宇宙兄弟」にも登場した、実際に宇宙飛行士の選抜
や訓練に使われている特殊な施設を利用して、宇宙飛
行士が受けている訓練を模擬したコミュニケーション
テストやホワイトパズル、緊急事態への対処、船外活
動訓練などを体験をすることで、チームワークの重要
性やリーダーシップ、フォロワーシップを育んでいた
だきます。
○OB・OG会、職員交流会
高校時代にサイエンスキャンプに参加し、その後
JAXAに入社したサイエンスキャンプのOB・OGに高
校時代の夢や希望、そこからどの様に大学時代を過ご
し、JAXAに就職したかを語っていただきます。交流
会では講義の講師陣にお越しいただき、研究者を身近
に感じる機会を作ります。
○プレゼンテーション・質疑応答
サイエンスキャンプへの参加を通じて、自分が将来ど
の様に宇宙と関わって行きたいかを発表することで、
自らの将来像を見直すきっかけとするだけでなく、他
者の考えを知る機会とします。
会場からのひとこと
宇宙を、そして、未来を共に語れる仲間は
ここにいます!
応募にあたっての注意事項
下記のサイエンスキャンプDX特設サイトを必ずお読みください。
宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター サイエンスキャンプDX特設サイト:
http://edu.jaxa.jp/campaign/sciencecamp2013
12
画像提供:JAXA
13
命の仕組みに迫る!∼2013年、先進科学の旅∼
生物学、分子生物学、生命科学、応用物理学、有機化学
千葉大学 教育学部
会期:2013年8月7日(水)∼8月10日(土) 3泊4日
「生命とは何か?」、「生きているとはどういうことか?」。皆さ
んも1度は考えたことがあるテーマだと思います。もう皆さん
もご存じのようにこの問いに対しての正解というものは存在し
ません。様々な視点や立場によって、答えは変わってくるので
す。このプログラムでは、ミクロの視点では生命を化学反応の
連続として捉え、それをどのようにして研究してきたのかにつ
いて学習すると同時に、実際に基本的な解析技術を体験します。
さらにマクロの視点からも生命を考え、視野を広げるために博
物館の研究員の講義を聴き、交流します。この結果、様々なフ
ィールドで行われている生命の仕組みを探る研究を知ることができます。
さらに千葉大学の総合大学としての利点を生かし、先進科学センターで行われている様々な応用科学研究を見学
し、また若手研究者と直接交流する機会を設けることで、皆さんの研究に対する思いや夢を膨らませたいと考えて
おります。
したがって、この「命の仕組みに迫る!∼2013年、先進科学の旅∼」では生命に関する事柄を軸として、幅広
い分野にわたり交流や経験を積むことを目指しています。
会 場
千葉大学西千葉キャンパス
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33
(JR総武線「西千葉」駅より、徒歩1分)
URL:http://www.chiba-u.ac.jp/
宿泊場所:和光荘(予定)
募集人数
25名
キャンプのプログラム内容(予定)
1)先進科学センター研究施設見学
先進科学センターでは有機分子を中心に様々な応用科
学の研究がおこなわれています。この研究の現場に入
り、最先端研究の雰囲気を直に感じます。
2)先進科学センター若手研究員との交流
大学の若手研究者とともに語ることで皆さんの研究者
としての夢を膨らませましょう。「どうして研究者に
なったのか」、「どうやって研究者になるのか」、「研究
者の生活とは?」など日頃皆さんが疑問に思っている
ことを尋ねてください。また「こんなことに興味があ
るのですが・・・」といった話も大歓迎です。
3)県立中央博物館、千葉市科学館見学
皆さんは博物館、科学館にはよくいかれたと思います。
ここでは博物館の研究員の先生方との交流を通して科
学のフィールドの広さを感じてもらいます。
4)でんぷんの酵素分解
生体内の大部分の化学反応は酵素の触媒作用によって
進行します。消化酵素の働きはこれまでに理科で学習
した内容ですが、ここではでんぷんの酵素分解を実験
し、酵素実験の基礎手法を学びます。
5)DNAの制限酵素切断とアガロースゲル電気泳動法
による解析
これも遺伝子工学の基本中の基本といえる実験手法で
す。制限酵素とは何かといった基本から、遺伝子工学
の現状まで学びます。さらに実際に体験することでよ
り確実な知識となることでしょう。
6)ポスターセッション
最終日のまとめは5グループに分かれ、それぞれのグ
ループでこの合宿の中で学んだことをポスターとして
まとめ、発表します。この作業を通して研究者として
必要なチームワークやコミュニケーション能力を高め
ます。
会場からのひとこと
様々な実験体験とともに、博物館や科学館で多様な経験が
できます。大好評の先進科学センター若手研究者との食事
会は皆さんの研究への情熱と興味を呼びさますこと間違い
なしです。
応募にあたっての注意事項
「参加申込書」と一緒に事前のレポートの提出が必要です。事前レポートの様式は下記のサイトからダウンロードし
てください。*事前レポートも選考資料となります。忘れずにご提出ください。
「サイエンススタジオCHIBA」内「千葉大学サイエンスキャンプDX特設サイト」:
http://www.edu.chiba-u.jp/ssc/index.html
14
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15
量子世界の探検∼超伝導とその周辺∼
物理学、超伝導、量子現象
岡山大学大学院 自然科学研究科
会期:2013年8月10日(土)∼ 8月13日(火) 4泊5日
量子現象をキーワードとして、超伝導や関連する科学的な研究
を体験するプログラムです。特に、銅酸化物高温超伝導体を自分
たちで合成し、合成した試料の電気的および磁気的性質の測定実
習を行います。諸性質の温度変化測定に必要な方法の原理などに
ついての学習も行います。また、関連する極低温(液体リウムや
液体酸素の特性観察)、超高圧や高磁場を発生する装置、試料作製
に必要な装置の見学や体験、低温や量子効果に関する専門的な講
義も予定しています。そのほか、研究発表や議論に必要な英語で
のコミュニケーションやプレゼンテーションに関する体験講義も
用意されています。そして最終日には、研究成果を参加者一人一
人が発表します。4 日間を科学好きの仲間と学び、自分の将来へ
の夢・科学研究者へと繋がる大きな第一歩となるプログラムです。
会 場
岡山大学大学院 自然科学研究科
岡山市北区津島中3-1-1
(JR岡山駅「岡山駅西口バスターミナル」よりバス
約10分「岡大西門」より、徒歩5分)
会場URL:http://www.gnst.okayama-u.ac.jp/index.html
宿泊場所:岡山県青年館
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)
「超伝導体の合成と測定」実験
銅酸化物高温超伝導体の試料作成を参加者自らでおこ
ないます。原材料を必要な分量(モル比)に秤量した
のち、均一になるように十分に混ぜ合わせます。その
後、押し固めてペレットを作成して電気炉に入れて加
熱して反応させます。3日目には、できあがった試料
を使って電気抵抗や磁気的な特性の温度変化を測定し
ます。この時必要な、測定技術の修得や測定装置の作
成なども実習します。
(2)
「超伝導と量子効果」講義
超伝導状態は、通常は負電荷同士で反発しあう電子が
周りの原子の協力によりお互いに引力を及ぼし合った
結果、2つの電子がペアを作ることで発生します。
この超伝導発生メカニズムや日常生活の常識とは異な
った量子効果に関して、入門レベルからの解説を行い
ます。
(3)「極限状態−極低温、超高圧、強磁場の世界−」
演示、説明、体験
液体ヘリウムを使う極低温実験装置、高圧の発生装置、
そして超伝導磁石を使った強磁場装置などを見学・体
験します。極低温実験では、液体窒素や液体酸素、液
体ヘリウムの観察も予定しています。また、関連する
物性実験の講義や見学も行います。
(4)
「コミュニケーション」体験
科学研究を進めるための重要なポイントを大学教員や
大学院生との交流会などで学びます。また、科学のコ
ミュニケーションに欠かせない英語に関する体験講義
も行います。
(5)
「実験結果発表会」
自分たちで作成した試料を測定し、超伝導の特性など
に関する実験結果をまとめて発表会を開催し、議論を
行います。4日間に学んだことをしっかりまとめて下
さい。
会場からのひとこと
自分たちで高温超伝導体を合成し、その特性測定を通して
量子世界の不思議を体感しよう! 量子現象、極低温、強磁場、ミクロな世界、そして超伝導
理論が君たちを待っています。
応募にあたっての注意事項
下記のサイエンスキャンプDX特設サイトを必ずお読みください。
岡山大学大学院 自然科学研究科 サイエンスキャンプDX特設サイト:
http://schp.phys.okayama-u.ac.jp/scamp2013/index.html
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第34回数理の翼夏季セミナー
数理科学、物理学、生物学、化学、工学
特定非営利活動法人数理の翼
会期:2013年8月12日(月)∼ 8月16日(金) 4泊5日
第34回数理の翼夏季セミナーでは、数学・物理学・生物学・化
学・工学などといった数理科学に優れた素質や高い関心を持つ高校生
を全国から募集します。数理科学に関して普段の高校生活では物足り
ない、もしくはもっと刺激を受けたいと感じている皆さんの興味・感
心を満たすことができるような機会を提供します。特に、第一線で活
躍する研究者・専門分野に懸命に取り組んでいる大学生・全国から集
まる非常にレベルの高い高校生との生活は、このセミナーの特徴であ
り、参加者にとって最も印象に残ることであるでしょう。ここで出会
った人々に普段から疑問に思っていたことをぶつけてみたり、今まで
知らなかった分野に出会ったりし、セミナーが終わった後には物事に
対する視点に変化を感じるでしょう。自分の興味関心のあることをお
互いに語り合い、高めあう5日間を過ごしてみませんか?
会 場
国立岩手山青少年交流の家
岩手県岩手郡滝沢村滝沢字後292
(JR「盛岡駅」より、バス約45分)
URL:http://iwate.niye.go.jp/
宿泊場所:国立岩手山青少年交流の家
募集人数
40名
キャンプのプログラム内容(予定)
○講義
現在第一線で活躍なさっている研究者の方を招待し、
高校の授業を超えた講義をしていただきます。内容を
理解することが最重要ではありません。科学の広さ、
深さを感じてもらうことが大切だと考えていますの
で、まずは講義に食らいついてみてください。分から
なくても大丈夫。休憩や食事時間を利用しての先生へ
の質問や、大学生TAが開いてくれるゼミを通じて復
習できます。また、参加者である高校生同士で講義
を聴いて感じたことなどを共有することも楽しいで
しょう。
○参加者発表
高校生が興味のある分野や研究している内容につい
て、他の参加者に向けて発表します。研究・勉強して
いること、故郷の話、珍しい体験、最近のニュースな
ど、テーマは問いません。人前で何かを発表する機会
に普段はなかなか恵まれない方も多いかと思います。
他の参加者の発表を聞くことはもちろん、自ら発表し
フィードバックを受けることもよい刺激になると思い
ます。ハッと驚くような発表内容やユニークな発表方
法などに出会うこともあるでしょう。
○夜ゼミ
大部屋に参加者が集まり、興味ある話題について自由
に議論をする時間です。講義中聞けなかったことを、
先生がいらっしゃれば直接ぶつけることができます。
大学生TAと議論をすることもできます。もちろん参
加者である高校生同士で意見を交わすこともできま
す。形式は自由自在です。自分から話題を提供してみ
るのもいいですし、誰かが提案した議題に乗っかって
議論をするのもいいでしょう。気になる講義・参加者
発表の続きや、問題の出し合い、日頃からの疑問につ
いてなど、部屋のあちこちで毎晩議論が白熱します。
他にも、講師の方や大学生TA、高校生同士の交流
を深め、参加者が主体的に考えて行動するための機会
として、全員参加の討論会、課題解決型のグループワ
ーク等の企画を用意しています。将来数理科学分野で
輝くため、日常の座学だけでは測れない「実力」を、
一緒に少しだけ身に付けてみませんか?
会場からのひとこと
数理科学に興味関心のある高校生、大学生、研究者に
新たに出会い、交流する5日間はかけがえのない経験
になるでしょう。チャレンジ精神あふれる高校生大歓
迎です!
応募にあたっての注意事項
応募に際して、下記『第34回数理の翼夏季セミナーHP』にアクセスしていただき、そちらから「応募シート【推薦者用】」と
「応募シート【生徒用】」をダウンロードしてください。「応募シート【推薦者用】」を高校の先生にご記入いただき、「応募シー
ト【生徒用】」に応募者自身が回答・記入した上で、「サイエンスキャンプ参加申込書」と一緒にご提出ください。応募シート
につきまして詳しくは、HPおよびそちらからダウンロードできる募集要項をご覧ください。ご不明点などはメール([email protected])にてお問い合わせください。
第34回数理の翼夏季セミナー サイエンスキャンプDX特設サイト:
http://www.npo-tsubasa.jp/tsubasa/34/http://www.npo-tsubasa.jp/tsubasa/33/
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「数理の翼」大川セミナー2013
数学、物理学
「数理の翼」大川セミナー2013実行員会・大川市
会期:2012年8月16日(金)∼ 8月19日(月) 3泊4日
「数理の翼」大川セミナーは、数理科学に強い興味を寄せる高
校生を対象とした宿泊合宿形式のセミナーで、著名な第一線の
研究者、若手研究者、大学生が参加するなか高校生が主人公と
なり、数理科学問題・話題について学び、考え、意見を交換し
合います。
この活動の中で、最先端の研究、研究生活の一端を垣間見、
加えて数理科学という共通の関心を核に集まった参加者が、学
年や地域を越えて交流することにより、各分野における創造の
芽を育み、それを発展させていく活動を与えることを目的とし
て、次世代を担う想像力の豊かな若者が育つことを期待してい
ます。
皆さんに数理の面白さや楽しさ、最先端の数理科学の素晴ら
しさに触れていただけるようなセミナーにしたいと思ってい
ます。
会 場
大川市ふれあいの家(博多駅13:00集合)
福岡県大川市大字大野島2930
(博多駅に集合後、貸し切りバスにて大川市の会場
まで移動します。約1時間半)
URL:http://ww7.tiki.ne.jp/~o-fureainoie/
宿泊場所:大川市ふれあいの家
募集人数
40名
キャンプのプログラム内容(予定)
全国から集まった数理科学好きの仲間達と数理科学
漬けの3泊4日を送ることができます。
数学や物理学の各部門から講師をお招きし、講演して
頂く予定です。セミナー期間中、講師の先生方は皆さ
んと一緒に会場に滞在することになっています。他に
もTA(ティーチングアシスタント)として大学生・
大学院生の方がセミナーに参加します。日頃から考え
ていることや疑問に思っていることを質問する絶好の
機会です。
また、昨年までのセミナー後アンケートでも多くの
参加者が最も印象に残ったイベントに挙げたくれた
「夜ゼミ」という時があります。この「夜ゼミ」とは
セミナー期間中毎晩、同じ分野に興味を持つ参加者、
TA、講師が自分の興味のある分野について発表して
議論したり、昼間の講義の復習をしたりする「ゼミ」
のことです。参加者は自主的に夜ゼミを開くことがで
き、また他の参加者の開くゼミに自由に参加すること
もできます。内容は多種多様で、毎晩非常に盛り上が
ります。セミナーに参加されたらぜひ「夜ゼミ」に参
加してみて下さい。
さらに、「数理の翼」大川セミナー独自の取り組み
として中学生への講義体験を企画しています。講義体
験企画では、高校生の皆さんが教える立場に立って、
中学生に数理科学に関する講義をしてもらいます。普
段味わうことのできない伝えることの難しさ、おもし
ろさを体験してもらえたらと思っています。
他にも、希望する人は「参加者発表」として、普段
から疑問に思うこと、自分が考えたこと、調べたこと
などを他の参加者に発表することができる。時間もあ
ります。
今回セミナーが開催される福岡県大川市は「家具づ
くりの町」として有名です。当日は実際に伝統技術で
ある「組子」作りに挑戦してもらいます。「組子」と
は障子等の建具を作る際使われる技術であり手作業で
木材を編んでいきます。この際できる模様は数学的に
も美しい対称性を持っています。また、和算に優れ
『拾機算法』の著者である久留米藩主、有馬頼_公ゆか
りの地でもあります。頼_公が祭られている神社にも
訪問する予定です。
会場からのひとこと
このセミナーは皆さんといっしょに作るセミナーです。み
なさんが積極的に参加すればするほど、得るものは大きく
なっていくでしょう。たくさんの新しい知識や仲間をぜひ
手に入れてください。
応募にあたっての注意事項
追加様式の提出をお願いしています。
面白いと思う問題と、参加者発表を希望する場合には参加者発表のタイトルをお送りください。参考とさせていただ
きます。
様式に関してはNPO数理の翼のホームページからダウンロードしてお使いください。
「数理の翼」大川セミナー2013 サイエンスキャンプDX特設サイト:
http://www.city.okawa.fukuoka.jp/suuri/h25.html
http://www.npo-tsubasa.jp/okawa2013
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http://www.city.okawa.fukuoka.jp/suuri/h25.html
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http://www.npo-tsubasa.jp/okawa2013
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くすりを「知る」・「創る」・「活かす」
医工薬連環科学
関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学 医工薬連環科学教育研究機構
会期:2013年8月20日(火)∼ 8月23日(金) 3泊4日
関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学では、三大学医工薬連環科学
教育研究機構を設立し、従来の生命科学分野よりもさらに融合を深めた
「医工薬連環科学」分野の教育課程の構築を目指しています。新たな分
野である「医工薬連環科学」を構築するためのキーワードは、「分子か
ら社会までの人間理解」であり、生活する人間を中心に、専門分化を進
めてきた医学・工学・薬学の知識の融合を目指しています。
本プログラムは、医工薬のなかでも身近な「薬」について取り上げ、
大阪薬科大学での「薬のシードの発見から製品までの創薬プロセスに関
する講義や実習」を中心に、関西大学では「消化酵素の抽出とその働き
の観察」、大阪医科大学では「医療現場での薬の管理と活用」など、生
活に関連付けた講義内容です。特に、大阪薬科大学内には薬草園があり、
「薬の歴史と薬草について」実物を観察しながら学ぶことができます。
会 場
大阪薬科大学【1∼3日目】
大阪府高槻市奈佐原4丁目20番1号
(高槻市営バス「JR富田」4番乗場から「大阪薬科大
学」行又は「公団阿武山」行で「大阪薬科大学」
下車すぐ。所要時間約15分)
http://www.oups.ac.jp/
大阪医科大学【4日目】
大阪府高槻市大学町2番7号
(阪急京都線「高槻市」駅下車1番出口よりすぐ)
http://www.osaka-med.ac.jp
宿泊場所:たかつき京都ホテル(予定)
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
1日目には、まず、市販の消化薬にも含まれている
消化酵素の働きを観察する実習を行いながら、実験器
具の使用方法や実験計画について習得します。実習内
容は、納豆などの食品に用いられる安全なカビの培養
プレートから消化酵素を抽出します。また、精製品と
して販売されている消化酵素や、消化酵素が含まれた
医薬品(消化薬)を用いて、酵素活性の性質の違いや、
活性を比較します。夕食後のミーティングでは、各実
習の流れと薬の創出との関係を理解するため、「薬の
シードの発見から製品まで」に関する講義を行います。
先に行った実験の全体プログラム中での位置付けを明
確にし、これからの実験・実習の流れを確認します。
特に、医薬品には、薬用植物や微生物代謝産物、動物
由来の成分を起源(シード)とするものが多くあり、
これら自然の恵みが医薬品として製品化されるために
は、前臨床試験など厳しいステップを越えなくてはな
らないこと解説します。
2日目は、多くの薬のシードを生み出す薬用植物を
「薬草園で観察」し、そのうちのいくつかの薬用植物
の成分をクロマトグラフィーで分離する操作を体験し
ます。また、電子顕微鏡で動物や植物の微小形態を観
察し、形態と生体機能との関係についても勉強します。
最後に、薬がどのようにして製剤化されるかについて
も、その技術の一端を実際の製剤機器、製剤見本を見
ながら理解し、その上で、錠剤とカプセル剤を作成し
てみます。2日目の実習によって、「薬が開発される
プロセス」について、その一部を実体験し、身近にあ
る医薬品の開発が、いかに地道な研究によって支えら
れているかを知ることを到達目標とします。
3日目午前は、初日に行った消化酵素の活性を、電
気泳動法を用いて調べます。また、分子模型の作成や
光学顕微鏡を用いた観察も行います。
3日目午後は、これまでの実習内容についての質疑
を受けます。これは、4日目に行う発表へ向けての資
料作りも兼ねています。
4日目は、担当スタッフの前でプレゼンテーション
をします。実験実習内容の理解を深めるために、プレ
ゼンテーションは非常に重要なことです。質疑応答も
ありますが、自信を持って取り組みましょう。その後、
医療現場での薬の管理や活用方法などについて講義を
聞き、日常生活に役立てます。
会場からのひとこと
関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学の3大学では、
「分子から社会までの人間理解」を目指した「医工薬連環
科学」の教育に取り組んでいます。他では味わえない V
分野に、飛び込んでみよう。
応募にあたっての注意事項
下記のサイエンスキャンプDX特設サイトを必ずお読みください。
関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学 医工薬連環科学教育研究機構 サイエンスキャンプDX特設サイト:
http://www.kansai-u.ac.jp/mpes-3U/
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金属の強さを調べよう!∼鉄を冷やすとどうなるのか?∼
材料の強度試験、金属材料の低温脆性、金属の微細組織と強さ
独立行政法人 物質・材料研究機構
会期:2013年7月23日(火)13:30∼7月25日(木)15:00 2泊3日
バナナを液体窒素で冷やすと、カチンカチンに凍って硬く
なり、釘が打てるのを見たことがありますか?金属も冷やす
と硬くなり、そして脆くなります。鉄は金属材料の中で、最
も身近に利用されています。橋やレールやビルに使われる鉄
と、台所の流し台やナイフ・フォーク・スプーンなどに使わ
れる鉄では冷やしていくと異なる性質を示します。
100℃の高温から−196℃の極低温までの種々の温度で衝
撃試験を行い、実験を通して金属材料の低温脆性について勉
強し、タイタニック号の沈没原因を検証します。また、引張
試験機よる強度特性の調査と走査型電子顕微鏡による破壊の
様相を観察します。
会 場
物質・材料研究機構
茨城県つくば市千現一丁目2番地1
(つくばエクスプレス線「つくば駅」より、徒歩約15分)
URL:http://www.nims.go.jp/
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)構造材料について知ろう!
自動車、橋、高層ビルなど、身近にあるけれど意外に
知らない構造材料の大切さを学習します。
(2)強度特性を調べてみよう!
引張試験機を使って、材料が耐えられる限界の力がど
のくらいなのかを調べてみます。
スケジュール(予定)
1日目 7月25日(火)
13:00∼13:30 集合受付
13:30∼14:00 開講式・オリエンテーション
14:00∼17:15 プログラム実習
(金属の不思議、ピュータークラフト)
17:15∼19:00 講師等との交流会
2日目 7月26日(水)
9:00∼12:15 プログラム実習(材料試験)
12:15∼13:15 昼食
13:15∼17:15 プログラム実習(破面観察)
3日目 7月27日(木)
9:00∼12:15 まとめ及び施設見学
12:15∼13:15 昼食
13:15∼15:00 まとめ及び実習成果発表会
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
(3)粘り強さを調べてみよう!
シャルピー衝撃試験機を使って、材料が衝撃に耐えら
れる靱性という性質を調べてみます。
(4)壊れた面を観察しよう!
電子顕微鏡を使って、シャルピー衝撃試験機で破壊した
材料の肉眼では見えないミクロの破断面を観察します。
会場からのひとこと
優れた材料は様々な産業の根幹であり、中でも構造材
料と強度は社会にとって重要な分野です。材料の強さ
とは何か、ぜひ興味を持っていただければと思います。
24
まも
まも
動物を衛る ヒトを衛る
生物学、動物衛生、獣医学
農研機構 動物衛生研究所
会期:2013年7月24日(水)∼7月26日(金)2泊3日
私たち人間は、動物と深い関係を保ちながら生きています。
牛乳、肉類等の畜産物は、私たちが健康で丈夫な身体をつくる
のに必要な動物性タンパク質です。安全で良質な畜産物は、健
康な家畜から生産されます。動物は、私たちの生活の中で大き
な役割を担っているのです。
また、動物は、生命科学の進展に寄与し、人間の心を潤す絆
にもなっています。しかし、これらの動物は人間同様、様々な
病気にかかりますので、動物の健康を守ることが大切です。
動物衛生研究所のサイエンスキャンプでは、哺乳動物の体の
構造やその機能を知るためマウスの解剖と遺伝子解析を行いま
す。さらに動物の健康状態を把握するために実際の獣医師が行
っている牛の臨床検査を行う事で、動物の命を扱う研究である
ことを体験してもらいます。
また、安全で良質な畜産物は健康な家畜から生産されること、
そのため家畜の健康が人間の健康や生活を守るために重要であ
り、獣医学がこれに貢献していることを学んでもらいます。
会 場
農研機構 動物衛生研究所
茨城県つくば市観音台3-1-5
(JR常磐線「牛久駅」下車、 バス約20分。また
は、つくばエクスプレス線「みどりの駅」下車、
バス約15分)
URL:http://niah.naro.affrc.go.jp/index-j.html
宿泊場所:●●●●●
募集人数
8名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)マウスの体の観察と遺伝子解析技術の基礎
哺乳動物の体の構造やその機能を知り、理解するとと
もに、性別・系統の異なるマウスの遺伝子を材料にし
た実験を通じて、遺伝子操作の基礎を学習します。
(2)家畜の臨床検査、生化学検査
実際に牛を用いて、その健康状態を知るうえで必要な
臨床検査の基本的手法(聴診、体温測定、血液検査、
生殖器検査、第一胃液の検査など)を実習します。
スケジュール(予定)
1日目 7月24日(水)
13:10
集合受付
13:30∼14:00 開講式/オリエンテーション
14:00∼17:15 マウスの体の観察と遺伝子解析技術の基礎
17:30∼19:00 講師等との交流会
2日目 7月25日(木)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼13:45
13:45∼15:30
15:30∼17:15
家畜の臨床検査・生化学検査
昼食
動物のインフルエンザに関するセミナー
光学および電子顕微鏡を用いた感染組織の観察
家畜の臨床検査、生化学検査
3日目 7月26日(金)
9:00∼10:30
10:45∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:15
14:15∼15:00
初日講義・実習の結果解析および解説
プリオン病についてのセミナー
昼食
キャンプ全体のまとめ、ディスカッション
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
(3)光学および電子顕微鏡を用いた感染組織の観察
病原微生物に感染した組織を光学顕微鏡および電子顕
微鏡で観察し、病原微生物と宿主の関係を学習します。
(4)プリオン病についてのセミナー
動物衛生高度施設にて、プリオン病研究の概要説明を
行います。また、モニターを通して、BSL3施設内部
を見ます。
(5)動物のインフルエンザに関するセミナー
家畜疾病・公衆衛生の両面から高病原性鳥インフルエ
ンザと豚インフルエンザ研究の重要性を解説します。
・動物衛生研究所HP
http://niah.naro.affrc.go.jp/index-j.html
会場からのひとこと
哺乳動物の体の構造やその機能を知るためマウスの解剖と
遺伝子解析、光学および電子顕微鏡を用いた感染組織の観
察ができます。動物の命を扱う研究に興味関心を持つ高校
生の皆さんのご応募をお待ちしています。
25
理研の最新研究成果を体験しよう
ナノデバイス、レーザー工学、生体高分子
理化学研究所 和光研究所
会期:2013年7月24日(水)∼ 7月26日(金) 2泊3日
理研の最新研究成果に触れ、最先端の研究・技術を体験するプログラムを予定してい
ます。理研のプログラムでは、実験をして結果から考察を考えるにとどめず、実験方法
や結果の検証や評価まで行います。プログラムをとおして、研究者に必要な実験への姿
勢等を学べます。また、3日間を研究者と一緒に過ごす中で、科学探究の楽しさの一方
で、科学者として成果をあげることの厳しさなども感じてもらいつつ、研究者への道を
いざなうものです。
今回のキャンプでは、Aコース.「極微デバイス:カーボンナノチューブを用いたナノ
エレクトロニクス実習」、 Bコース.「多面的な脂質の機能を学ぶ」、Cコース.「超短パ
ルス高強度レーザー技術の基本や応用」、Dコース.「光によりリバーシブル(可逆的)
に性質を変える光応答材料を用いた実験」の4コースを用意しています。
理研の最新研究成果に触れ、最先端の研究・技術を是非体験してください。
会 場
理化学研究所 和光研究所
埼玉県和光市広沢2-1
(東武東上線・東京メトロ有楽町線・副都心線「和
光市駅」南口より、徒歩約15分)
URL:http://www.riken.go.jp/
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
4コースで16名
キャンプのプログラム内容(予定)
Aコース. 「極微デバイス:カーボンナノチューブを用
いたナノエレクトロニクス実習」 4名
数ナノメートル級のナノ構造を作製する技術を開発
し、そこに発現する新しい機能を探索するとともに、
それを用いた新しいナノエレクトロニクスを目指した
研究に触れていただきます。
カーボンナノチューブ等を用いたナノデバイスの製作・
測定などを行う予定です。
(極微デバイス工学研究室)
Bコース 「多面的な脂質の機能を学ぶ」 4名
特異的な脂質に結合するタンパク質や低分子量のプロ
ーブをスクリーニングし、これらのプローブによる生
きた細胞での脂質のダイナミズムを解析しています。
また、細胞からの脂質ドメインの単離とその生化学的、
生物物理学的な解析を行うとともに、脂質ドメインの
試験管内での再構成を行います。多面的な脂質の機能
を理解するとともにそれを改変する方法の開発を目指
し、「脂質を見る」、「脂質をとる」実験をとおして、
脂質の機能を学ぶことを予定しています。(脂質生物
学研究室)
Cコース 「超短パルス高強度レーザー技術の基本や応
用」 4名
超短パルス高強度レーザーと物質の相互作用の研究を
基礎として、高次高調波によるコヒーレントなX線源
の開発を中心に軟X線領域における非線形光学やアト
秒パルスの発生・計測に関する研究に触れていただき
ます。
超短パルス高強度レーザー技術の基本や応用について
実験を行うことを予定しています。(レーザー物理工
学研究室)
26
Dコース 「光によりリバーシブル(可逆的)に性質を
変える光応答材料を用いた実験」 4名
単分子レベル計測技術の進歩、カオスやゆらぎ理論の
飛躍的進展、計算科学技術の相転移的変容、を鑑み、
計算科学と実験科学を融合させ、独自の可聴化信号処
理技術を駆使し光合成初期過程の等価回路たる人工的
ナノ構造電極の設計を目指しています。
光によりリバーシブル(可逆的)に性質を変える光応
答材料を用いた実験を予定しています。(イノベーシ
ョン推進センター 特別研究室)
スケジュール(予定)
1日目 7月24日(水)
13:00∼13:30 集合受付【展示事務棟1F AVホール】
13:30∼14:15 オリエンテーション、理研概要説明
14:15∼14:30 各会場へ徒歩移動
14:30∼17:00 各コース別のプログラム
17:30∼19:00 各コースの指導者との夕食
2日目 7月25日(木)
9:00
各会場に集合
9:10∼12:00 各コース別のプログラムの継続
12:00∼13:00 昼食(指導者と共に)
13:00∼17:00 各コース別のプログラムの継続
17:30∼19:00 研究者との交流会(全コース合同)
3日目 7月26日(金)
9:00
各会場に集合
9:10∼12:00 各コース別のプログラムの継続
12:00∼13:00 昼食(指導者と共に)
13:00∼14:00 体験発表会(全コース合同)
14:00∼14:30 修了証授与式
14:40
解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
●●●●
関連サイト:
●●●●
会場からのひとこと
実験・実習・講義がセットになった、科学技術体験合宿プログ
ラムです。最先端の研究にじっくり触れることができます。ま
た、研究者と触れ合う時間も多く、お話を伺うことで、あなた
の科学的思考だけでなく、人生観も刺激されることでしょう。
空から森林の変動を測る
森林科学、野外科学、リモートセンシング
森林総合研究所 北海道支所
会期:2013年7月29日(月)∼7月31日(水)2泊3日
森林は全く動かないように見えますが、樹木の成長などによって刻々と変化して
いるのです。こうした森林の変動は、いま地球温暖化問題や木材生産、生物多様性
保全の面からクローズアップされています。本プログラムではまず、熱帯を含む世
界各地での森林の役割、日本や世界における木材の生産・流通・消費の現状、森林
保全の具体的な事例を通して、森林の果たしているさまざまな機能や人との関わり
を、講義によって理解します。その上で、時間とともに成長・変動していく“森林”
を空から観測する方法を学びます。野外実習によって昔から行われている地上での
地道な森林計測の方法を体験するととともに、無人ラジコンヘリによる空撮やデジ
タル三次元計測などの最新技術による森林計測の方法を学びましょう。仲間と楽し
みながら森林の重要性や森林の変動を計測することの意義を理解し、“森”を科学
してみましょう。
会 場
森林総合研究所 北海道支所
北海道札幌市豊平区羊ヶ丘7番地
(「新千歳空港」より高速バス約50分。もしくは、
地下鉄南北線「澄川駅」より、バス約10分)
URL:http://www.ffpri-hkd.affrc.go.jp/
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)森林の果たしているさまざまな機能や人との関わ
りに関する講義
森林は人々の暮らしとどのように結び付いているので
しょう?木材はどのように生産・利用されているので
しょう?貴重な森林を保全するためにどのような取り
組みがあるのでしょう?国内・海外の事例を挙げなが
ら分かりやすく解説します。
(2)森の中で樹木を計測する実習
ヒトは身体計測で体重計などを使って測定しますが、
大きな樹木はどうやって測定するのでしょう?実は樹
木を測定するための特別な器具がちゃんとあります。
また、樹木は保健室まで来てくれませんので、実際に
森の中に入って、樹木をみんなで測定してみましょう。
※構内の実験林に入って樹木の計測の実習をおこない
ます。ツタウルシの生えている所で作業しますので、
ひどくかぶれる方は避けたほうがいいです。
(3)空からの撮影実験や3D計測による樹木の計測実習
森の中での計測で体験してもらうように、大きく・た
くさんある樹木を山の中で測定するのは思った以上に
大変です。トリになったように空から森林を撮影し、
そのデータをパソコンに取り込み3D表示して計測す
る最新の計測技術を体験しましょう。
※空からの撮影はロボットのようにプログラムした地点
に自動で飛んでいって撮影して帰ってくる無人ラジコ
ンヘリによる撮影を予定しています。お楽しみに!
スケジュール(予定)
1日目 7月29日(月)
13:00∼13:30 集合受付
13:30∼14:00 開講式/概要説明/自己紹介
14:00∼15:00 講義 木材の生産・流通・消費
15:00∼16:00 見学 森と親しむ「標本館」
(構内)の見学
16:00∼17:00 講義 世界の森林資源の変動と人との関わり
2日目 7月30日(火)
9:00∼10:00 講義 空からの森林変動の計測
10:00∼12:00 実習 野外での樹木の測定体験
12:00∼13:00 昼食 13:00∼14:00 実習 無人ラジコンヘリによる空からの樹木計測
実験(天候・安全を考慮し録画ビデオ等で代
替の可能性あり)
14:00∼16:30 実習 3D計測装置を用いた樹木の計測実習
16:30∼18:00 実習 調査データの入力・分析作業
18:00∼19:00 講師等との交流会
3日目 7月31日(水)
9:00∼10:30 成果発表準備
10:30∼12:00 講義・討論 森林・自然環境保全に向けた取り組み
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:30 成果発表・まとめ
14:30∼15:00 閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「新版 森と人間の文化史」
著者:只木良也 出版社:NHKブックス
(
“森と人間のかかわり”を考えてみましょう。
)
・
「日本林業を立て直す-速水林業の挑戦」
著者:速水亨 出版社:日本経済新聞出版社
(
“森を育てる”ということの意味を考えてみましょう。
)
関連サイト:
・
「森林・林業白書」
(林野庁編)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/index.html
(全国林業改良普及協会より出版物としても出版されています。
)
会場からのひとこと
人々の暮らしを支え、生き物を育む森林を守るには、正し
く測り、理解することが必要です。空からの撮影や3D計
測、森の中での計測体験を通じて楽しく森を科学してみま
しょう!
27
災害に強い社会づくりに君も貢献“防災科学技術を学ぼう!”
地球科学(自然災害全般)
防災科学技術研究所
会期:2013年7月29日(月)∼7月31日(水)2泊3日
ある日突然やってくる、地震、土砂災害、火山噴火や雪崩とい
った自然災害にどのように対処しますか?防災科学技術研究所で
はこのような自然災害の発生メカニズムの解明や防災のための事
前・応急・復興対策に関する研究や技術開発を通じて、私たちの
人命や財産を自然災害から守るための研究を行っています。
今回のサイエンスキャンプでは、自然災害や防災についての基
本的な知識の習得だけでなく、自然科学に対する関心や探究心を
高めることを目的として、最先端で活躍している研究員が自然災
害についてさまざまな実験や実習を行い、高校生にも理解できる
よう分かりやすく講義をします。
楽しいだけでなく、有意義な3日間だったと言ってもらえるこ
とを目標に、研究員をはじめ全てのスタッフが一丸となって、サ
イエンスキャンプをサポートします!
会 場
防災科学技術研究所
茨城県つくば市天王台3-1
(つくばエクスプレス線「つくば駅」より、バス約15分)
URL:http://www.bosai.go.jp
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
・施設見学
大型耐震実験施設、大型降雨実験施設、地震・火山観
測データセンターといった世界に誇る施設を見学し
て、自然災害研究の最前線をご覧いただけます。
・講義・実習①「災害から生きる技術」
防災について学んだ後、空き缶と紙パックでごはんを
炊く非常時の炊飯体験「サバイバルメシタキ」を行い
ます。
・講義・実習②「土砂災害の実験教室」
ミニチュア斜面を使って、目の前で土砂災害を引き起
こします。どうして土砂災害が起こるのか、そのメカ
ニズムについて学びます。
・講義・実習③「防災マップの作成」
自分が住んでいる地域のリスクや災害時に役立つもの
を見つけ、自分のための防災マップを作成する実習を
行います。
・講義・実習④「地震を知る技術」
震度とマグニチュードの計算方法を習得し、地震計測
の様々な技術や地震観測について学びます。ペットボ
トルで地震計を作って地震波形を見てみよう。
・講義・実習⑤「竜巻の発生原理と製作実習」
台風と竜巻の違いや竜巻がなぜ発生するのか、そのメ
カニズムを学び、竜巻を発生させる実験を行います。
・講義・実習⑥「Dr.ナダレンジャーの実験教室」
自然災害のさまざまな現象を身近にある道具を用いて
ミニチュアサイズにして再現。おもちゃ感覚で遊びな
がら自然災害のメカニズムを学びます
28
・講義・実習⑦「火山が噴火する仕組み」
屋外でコーラとメントスを使用して火山噴火の実験を
行います。実験をとおしてマグマが引き起こす火山噴
火の仕組みを学びます。
スケジュール(予定)
1日目 7月29日(月)
12:30∼13:00 集合受付【つくば駅】
13:30∼14:25 開講式・オリエンテーション
14:40∼15:45 施設見学(地震・火山観測データセンター、
大型耐震実験施設、型降雨実験施設)
16:00∼17:30 講義①:「災害から生きる技術」
17:45∼19:00 講師等との交流会
2日目 7月30日(火)
9:00∼10:20
10:45∼12:15
12:15∼13:15
13:15∼15:15
15:30∼17:00
講義・実習②:「土砂災害の実験教室」
講義・実習③:「防災マップの作成」
昼食
講義・自習④:「地震を知る技術」
講義・実習⑤:「竜巻の発生原理と制作実習」
3日目 7月31日(月)
9:00∼10:30
科学実験教室」
10:45∼12:15
12:15∼13:30
13:30∼14:30
15:00
講義・実習⑥:「Dr.ナダレンジャーの自然災害
講義・実習⑦:「火山が噴火する仕組み」
昼食
閉講式
解散【つくば駅】
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
http://www.bosai.go.jp
会場からのひとこと
この機会に自然災害について正しく学び理解し、災害
に備えませんか?
環境と生物
植物生理学、藻類学、生物多様性
国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
会期:2013年7月29日(月)∼7月31日(水)2泊3日
生物は種によって環境の変化に対して反応が異なったり、長い間の環
境変化に適応して形に違いがあったりします。この様な現象を「生物多
様性」と呼んでいます。このコースでは、生物多様性を環境ストレスに
対する応答の違いや、形の違いという側面から学習します。
Aコースでは、実験用植物に光化学オキシダントの原因物質であるオ
ゾンを暴露したときの様子を観察し、可視障害が品種によって大きく異
なることを観察するとともに、植物の環境ストレスに対する防御機構が
多様化していることを理解します。
Bコースでは、まず池で採取した試料の観察と藻類保存株の観察を行
い、藻類の形態についての多様性を理解した上で、藻類の分離、培養、
保存技術の基礎について学習します。保存株を使った実験を通じて、研
究を行う上での保存株の重要性や藻類の多様性と有用性への理解を深め
ます。
会 場
国立環境研究所
茨城県つくば市小野川16-2
(つくばエクスプレス線「つくば駅」より、
バス約11分)
URL:http://www.nies.go.jp/
宿泊場所:●●●●
募集人数
2コースで10名(Aコース:●名、Bコース:●名)
キャンプのプログラム内容(予定)
Aコース.「●●●●●」 ●名
タバコ2品種の苗に光化学オキシダントの主成分であ
るオゾンを暴露して、可視障害の違いを観察します。
同時に葉から出る植物の傷害ホルモンであるエチレン
をガスクロマトグラフィーで測定し、エチレンの生成
量と可視障害の度合いに関係があることを調べます。
さらに可視障害が出ている部分で活性酸素が発生して
いることを、DAB染色という方法で組織を染色して観
察します。1日目には実験の背景となっている理論や
法則についての講義をおこないます。また、実験の待
ち時間には講師の研究内容についてお話をします。
Bコース.「●●●●●」 ●名
池などの自然環境から藻類を実際に採取して、光学顕
微鏡や電子顕微鏡で観察を行い、様々な形態的特徴に
基づいて、種を同定します。形態の多様性や特徴が進
化系統的に、生態的に、どのような意味があるのかを
考えます。また池の試料や保存株を使って、藻類の分
離、培養、保存方法の基礎について学びます。また藻
類の作ったオイルの抽出実験から、藻類の有用性を理
解させます。
スケジュール(予定)
1日目 7月29日(月)
13:15∼13:30 開講式/オリエンテーション
13:30∼14:00 研究所の概要説明
14:00∼15:00 主な研究施設の見学
15:00∼15:10 コース分けと移動
15:10∼17:00 プログラムオリエンテーション
Aコース:使用する機器の説明と講義
Bコース:使用する顕微鏡や機器の説明と講義
2日目 7月30日(火)
Aコース:
9:00∼10:00 植物へのオゾン暴露実験の準備
10:00∼16:00 オゾン暴露実験(昼食休憩をはさむ)、エチレ
ン生成の測定
16:00∼17:30 植物へのオゾン暴露実験・結果・考察
Bコース:
9:00∼10:00 藻類の分離培養法の講義と準備、培地作成
10:00∼14:00 池の藻類採取と顕微鏡観察
(昼食休憩をはさむ)
14:00∼17:30 藻類の分離培養と凍結保存実験
A、B両コース:
18:00∼19:30 講師等との交流会
3日目 7月31日(水)
Aコース
9:00∼12:00 オゾン暴露による植物の障害観察と定量化
Bコース
9:00∼12:00 藻類のオイル抽出実験
両コース
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:30 結果のまとめと合同発表会
14:40∼15:00 閉講式・解散
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・http://www.nies.go.jp/biology/_src/sc1848/Taikiosen_brochure.pdf
・http://www.nies.go.jp/video_lib/index03.html
・http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/43/02-03.html
・http://mcc.nies.go.jp/
会場からのひとこと
じっと黙って生えている植物にだって、結構いろいろスト
レスがあるらしいとか、水の中の小さな藻類が命をつなぐ
ミクロな世界も、エネルギー問題と無縁ではいられないと
か、
、
、一緒に調べてみましょう!
29
2足歩行ロボットの製作と制御
ロボット、メカトロニクス、電子機械工学
名古屋大学大学院工学研究科
マイクロ・ナノシステム工学専攻 新井研究室
会期:2013年7月29日(月)∼ 7月31日(水) 2泊3日
名古屋大学新井研究室では、ナノ・バイオの視点から次世代
の知能システムに必要とされる機能要素及びシステム制御・統
合に 関する教育・研究を行っています。参加者の方には、研究
室見学をすることで、次世代の技術に触れていただきます。
実際に製作するロボットは、高さ5cm程度の2足歩行ロボッ
トです。このロボットには、制御用コンピュータ、サーボモー
タ、センサー類が搭載されています。C言語による制御プログ
ラムを作成していただきます。作成するプログラムは、ロボッ
トを前進させたり、方向を変えたりする基本的なプログラムか
らセンサーを利用した制御法などを学習します。
なお、完成したロボットを持ち帰り、自宅のパソコンでも引
き続きプログラム開発をすることができます。
会 場
名古屋大学大学院工学研究科マイクロ・ナノシステム
工学専攻 新井研究室
愛知県名古屋市千種区不老町1
(地下鉄名城線「名古屋大学駅」より、徒歩約3分)
URL:http://www.biorobotics.mech.nagoya-u.ac.jp/
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
16名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)2足歩行ロボットの製作実習
ロボット制御に必要な制御用コンピュータ、脚部とな
るサーボモータ等を使ってロボットの組み立てを行い
ます。
(2)プログラミングの基礎
制御プログラムを開発するために必要な開発環境の確
認とその使用法について学びます。
次にプログラム言語であるC言語の基礎についてロボ
ット制御を通して学習します。
(3)プログラミング応用。
2足歩行制御に必要な前進、方向を変えたりする基本
的なプログラムを作成します。
次に光センサーを用いた歩行制御について学びます。
これらのプログラムを応用し、ロボットにポーズをさ
せるプログラムや、指定された動作をさせるプログラ
ミング実習を行います。
(4)プログラミング応用「
前日までに開発したプログラムを基に、製作発表用の
デモンストレーションプログラムの作成を行います。
その後、個別に質疑応答を行い、ロボット制御法につ
いて理解を深めます。
30
スケジュール(予定)
1日目 7月29日(月)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼17:00 開講式・講演(40分程度)・ロボット製作
17:10∼18:30 講師等との交流会
18:30∼19:30 ロボット製作
2日目 7月30日(火)
9:15∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼17:00
17:00∼18:30
18:30∼19:30
プログラミングの基礎
昼食
2足歩行ロボットを用いたプログラミングⅠ
新井研究室見学及び夕食
2足歩行ロボットを用いたプログラミングⅡ
3日目 7月30日(水)
9:15∼12:00 2足歩行ロボットを用いたプログラミングⅡ及び
製作発表
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:30 2足歩行ロボットを用いたプログラミングⅡ及び
製作発表
14:30∼15:30 講評・閉講式・解散
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・新井研究室紹介ビデオ
http://www.biorobotics.mech.nagoya-u.ac.jp/
research/Introduction2012.wmv
・キャンプで学んだ知識を応用し、独学で製作したロボット
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13926818
会場からのひとこと
このテーマは2足歩行ロボットをみなさん自身が製作・制
御する内容です。5cm程度の小型ロボットですが、本格的
なロボット制御の学習ができる内容になっています。みな
さんの応募を待っています。
観て・操って学ぼう! 不思議なナノテクノロジーの世界
ナノ工学、顕微鏡学、生物物理学
産業技術総合研究所 関西センター 健康工学研究部門
会期:2013年7月29日(月)∼ 7月31日(水)2泊3日
ナノテクノロジーとは、物質をナノメートル(10億分の1メートル)のレベ
ルで合成、加工をすることにより、今までなかった新しい機能を創る最先端の技
術で、21世紀になって急速に発展しています。現在、情報通信、医療・バイオ、
製薬、環境・エネルギーなど幅広い分野で応用されています。「日本を元気にする
産業技術会議」(産総研主催)でも重要性が提言された重要な分野です。
今回のキャンプでは、まず、最新の分析機器や、ナノ物質を測定する装置(質
量分析機)等について学習し、また、実際に手に触れて操作することでナノ物質
の特性のいくつかについて理解を深めます。また、様々な用途に利用されるナノ
物質があることを学び、紫外線を照射した場合の様子の観察、ナノ物質の姿を電
子顕微鏡での観察、さらに、細胞生物学などへの利用についても体験や勉強をし
ます。
会 場
産業技術総合研究所 関西センター
大阪府池田市緑丘1丁目8番31号
(阪急宝塚線「池田駅」より、徒歩約20分)
URL:http://unit.aist.go.jp/hri/
宿泊場所:●●●●
スケジュール(予定)
1日目 7月29日(月)
14:00∼14:30 集合受付
14:30∼16:30 講義・実験:「質量分析の実演」
、
「発光」
16:30∼17:30 本日のまとめ、座談会
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)【実験・講義】ナノ物質の量を計る原理を理解する
MALDI-MS(マトリックス支援レーザー脱離イオン化
質量分析法)により、ナノ物質の分子量を測定する方
法を講義と実験で学習します。
(2)【実験・講義】ナノ物質の性質・応用を理解する
ある種のナノ金属化合物に、紫外線を照射すると様々
な色の光を発生させることを講義と実験で学習し、ま
た、このナノ物質がどのような分野に応用できるのか
について学びます。さらに、細胞が機能を有するデバ
イスとして応用できることを学びます。
(3)【実験・講義】ナノ物質を操る
ナノ物質が非接触のツールで自由に操作できること、
操れることを、講義と実験で学習します。
(4)【実験・講義】 ナノの世界を観る
電子顕微鏡について講義を受けた後、自分たちの手で
実際に電子顕微鏡を操作します。そして、さまざまな
種類のナノ物質の構造を電子顕微鏡で観察すること
で、電子顕微鏡の使い方、電子顕微鏡で出来ることに
ついて学びます。
上記以外にもナノ物質に関連した産総研(開催機関)
のオリジナル研究について学びます。
2日目 7月30日(火)
9:00∼11:00 講義・施設見学:「光ピンセット」
11:00∼12:00 講義:「電子顕微鏡で観る世界」
13:00∼17:00 実験:「電子顕微鏡による観察、
様々なナノの世界」
17:00∼18:00 本日のまとめ、座談会
18:00∼19:30 講師等との交流会
3日目 7月31日(水)
9:00∼ 9:45
9:45∼10:30
10:30∼11:00
11:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼14:30
講義:「細胞接着性を制御できる機能性
フィルムの技術」
講義:「計算機シミュレーションによる
ナノの世界」
本日のまとめ、座談会
発表会① 昼食
発表会②
閉講式・解散
※1、2日目の夜は、宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「ここまで来たナノテクノロジー
-産業化する原子の世界-(知りたいサイエンス)
」
著者:吉田 典之 出版社:技術評論社
(2010年、1,659円)
関連サイト:
・http://www.nedo.go.jp/library/introducing_video_
lifeinacertrainfuture_japan_index.html
会場からのひとこと
ナノテクノロジーは、21世紀になって急速に注目、発展され
た技術で、身の回りの様々な分野に応用されています。サイエ
ンスキャンプでは、その全てを紹介することはできませんが、
是非とも基本的なことを学び、有意義な体験として下さい。
31
森林の未来は?∼森を知り、持続的な取り扱いを考える∼
森林科学、環境学、持続可能性
東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属北海道演習林
会期:2013年7月30日(火)8月2日(金)3泊4日
日本の国土の約7割は森林です。森林は皆さんにとって身近な存在でしょうか?
森林には様々な働き(機能)があります。生活のあらゆる場面で使われる木材
を供給するほか、生態系を形作って多種多様な生物を育む、二酸化炭素を吸収す
る、大気を浄化する、土砂災害を防ぐ、水源を涵養する、などその働きは実に多
岐にわたります。私たちは森林から有形・無形の恩恵を受けており、森林は私た
ちの暮らしにとって無くてはならないものなのです。
今、あらゆる分野で「持続可能な未来」が重要な課題となっています。森林を
利用し、その資源を享受し、働きを最大限に発揮させることが私たちには必要で
す。それでは森林に持続可能な未来はあるのでしょうか?―その一つの答えがこ
こにあります。北海道の豊かな森の中に身を投じ、森林を肌で感じ、そしてその
森林を利用しながら未来にわたって持続させる術を学び、より豊かな森林を次代
に引き継ぐ方策を一緒に考えてみませんか?
会 場
東京大学 北海道演習林
北海道富良野市字麓郷市街地1
(JR根室本線「富良野駅」より、車で30分)
URL:http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/hokuen/
宿泊場所:北海道演習林セミナーハウス(予定)
募集人数
15名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)北海道の樹木と森林の観察
さまざまな森林のタイプと日本の森林の概要、そして
北海道の森林や樹木について、講義と実体験をもとに、
主に植生学・生態学的な観点から学びます。同時に、
林内散策や見学を通じて、森林を身近に感じてもらい
ます。
(2)原生的な森林の生態調査
森林のありのままの姿や営みを知るため、原生状態の
森林で多様性・成長・世代交代などの観点から簡易な
調査を行い、森林の構造と動態について学びます。あ
わせて、専門的な森林生態研究における調査の方法や
実際についても紹介します。
(3)「林分施業法」の体験
いくつかの森林で構造と資源量の調査を行い、これら
の違いに応じたそれぞれの取り扱いについて考えま
す。北海道演習林で考究している持続的な森林管理法
である「林分施業法」を紹介するとともに、この方法
に基づく森林の区分や収穫木の選定に挑戦してもら
い、実際の技術者の区分・選定結果と比較します。
(4)持続的な森林の取り扱い方の考察
これまでの一連の体験結果をもとに、持続的な森林の
取り扱い方について考察します。
スケジュール(予定)
1日目 7月30日(火)
14:30∼15:00 集合受付 【JR富良野駅】
15:30∼16:30 開講式・趣旨説明・自己紹介
16:30∼17:00 実習「北海道の樹木の観察」
17:30∼18:30 夕食
19:00∼20:00 オリエンテーションと講義「森林の成り立ち
と多様性」
2日目 7月31日(水)
7:00∼ 8:00 朝食
9:00∼12:00 実習「森林の構造と動態」
12:00∼13:00 昼食
13:00∼15:00 見学「森林生態系の長期観測と原生的天然林
の林相」
16:00∼17:00 振りかえりと小括討論
17:30∼19:00 夕食・交流会
19:30∼20:20 講義「森林資源の利用と持続的な管理」
3日目 8月1日(木)
7:00∼ 8:00 朝食
9:00∼12:00 実習「森林の区分と資源量の調査」
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:30 実習「森林の取り扱い方針と収穫木の選定」
14:30∼15:00 見学「持続的に管理された天然林」
16:00∼17:00 振りかえりと小括討論
17:30∼18:30 夕食
19:00∼20:00 発表準備(グループワーク)
4日目 8月2日(金)
7:00∼ 8:00 朝食
9:00∼10:00 発表準備(グループワーク)
10:00∼11:00 発表・討論
11:00∼11:30 閉講式
12:00
解散 【JR富良野駅】
※1∼3日目の夜は、宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「北海道の森林」
編著:北方森林学会 出版社:北海道新聞社
(ISBN: 978-4-89453-622-7)
会場からのひとこと
朝日新聞社と森林文化協会の「21世紀に残したい日本の
自然100選」にも選ばれた雄大な“富良野の樹海”を舞台
に、“森と人との関係”に科学的にアプローチしてみませ
んか?
32
原子力研究における最先端を体験しよう
エネルギー、物理学、原子炉工学
日本原子力研究開発機構 大洗研究開発センター
会期:2013年7月30日(火)∼8月1日(木)2泊3日
大洗研究開発センターでは、材料試験炉(JMTR)・高速実験炉「常陽」・
高温工学試験炉(HTTR)の3つの特色ある原子炉及び各種の照射後試験施設
を活用し、原子力による新しい科学技術開発、産業利用拡大を目指し、その
基礎や応用研究から核燃料サイクルの実用化を目指した研究開発を行なって
おります。
このキャンプでは、「常陽」の運転訓練施設を用いた原子炉模擬運転体験
や冷却材ナトリウムの取扱い技術、高温工学試験研究炉(HTTR)での模擬
臨界近接体験を学びます。併せて今回は、福島第一原子力発電所の廃止措置
に向けた関連技術として、福島燃料材料試験部の施設で電子顕微鏡を用いた
ミクロ物質観察や材料の引張試験(疲労特性試験)なども学びます。普段生
活で目にする物質や試料の観察から原子力に関する最先端研究などを体験し
ていただきます。
会 場
日本原子力研究開発機構 大洗研究開発センター
茨城県東茨城郡大洗町成田町4002
(鹿島臨海鉄道(大洗鹿島線)「大洗駅」より、
会場バス約15分)
URL:http://www.jaea.go.jp/04/o-arai/index.html
宿泊場所:●●●●
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)大洗研究開発センターウォッチング 他
大洗研究開発センターの主要施設を見学し、高速実験
炉「常陽」で原子炉の運転を模擬体験します。
(2)原子炉冷却材ナトリウムの特性について講義・実習
高速炉の冷却材として用いられるナトリウムの特性・
特徴について講義を聞き、特殊な取扱い技術を体験し
ます。また、ナトリウムの燃焼・消火を観察します。
(3)燃料・材料特性について様々な実験や観察を体験しよう。
燃料研究施設では、高速炉の原子炉で用いた燃料集合
体をX線CT検査装置にて内部観察実験を実施し、集
合体の構造を理解し、グローブボックスを用いた実習
では燃料取扱の特徴を学びます。また、模擬除染実習
を通じて、汚染の性質や除染のテクニックを学びます。
材料研究施設では、金属材料などを引張試験及び顕微
鏡観察をおこない、金属材料の強度、変形を観察し、
マニピュレータによる遠隔操作体験にて、放射線物質
を取り扱う施設の構造や安全管理について学びます。
(4)臨界近接を模擬体験しよう
臨界近接の方法の説明ののち、グループごとに実際の
原子炉を対象とした模擬臨界近接を行います。必要な
データをあらかじめ準備しステップごとに配布しま
す。データをもとに実習し、各グループの実習結果を
まとめ、解説します。
スケジュール(予定)
1日目 7月30日(火)
12:35
「大洗駅」 集合受付
13:00∼13:30 開講式・オリエンテーション
13:30∼14:00 照射試験炉センター(JMTR)見学
14:00∼14:40 HTTR・IS水素製造設備見学
14:40∼15:30 「常陽」見学・シュミュレータ体験
15:30∼17:30 ナトリウムの特性について(講義・実習)
2日目 7月31日(水)
9:00∼11:00 X線CT検査装置を利用した燃料集合体内部
観察実験(FMS)
11:00∼12:00 核燃料取扱操作の体験や実物観察(AGS)
12:00∼13:30 昼食(交流会)
13:30∼14:30 核燃料取扱操作の体験や実物観察(AGS)
14:30∼17:30 材 料 試 験 と マ ニ プ レ ー タ 操 作 等 の 体 験 実 習
(MMS)
3日目 8月1日(木)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼13:50
13:50∼14:30
原子炉の臨界近接を模擬体験(HTTR)
昼食
課題発表・感想発表
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・日本原子力研究開発機構 大洗研究開発センターHP
http://www.jaea.go.jp/04/o-arai/index.html
会場からのひとこと
広大な敷地には3つの試験研究炉があり、普段では見るこ
とのできない大きな施設に驚くかも!? 大洗研究開発セ
ンターで最先端の研究を体験してみませんか?
33
航空技術の最先端研究を身近に体験してみよう
航空・宇宙工学、材料工学、機械工学
宇宙航空研究開発機構 調布航空宇宙センター
会期:2013年7月30日(火)∼ 8月1日(木) 2泊3日
調布航空宇宙センターでは、社会の要請に応える航空科学技術の確立
や長期的な視野に立った先進的な宇宙・航空分野の基礎・基盤技術の研究
を行っています。
本プログラムでは、ホンモノに触れながら、空気力学、材料・構造、
数値解析、飛行力学、推進など、航空機の研究開発に必要な技術につい
て学んでみましょう。最終日には、各技術を統合して進めている最先端
のプロジェクトについて知ることができます。
また、第一線で活躍する研究者と直接、話をして、何かを感じたり、
得たりすることができるプログラムです。
会 場
宇宙航空研究開発機構 調布航空宇宙センター
東京都調布市深大寺東町7-44-1
(JR中央本線「三鷹駅」より、バス約15分)
URL:http://www.jaxa.jp/
宿泊場所:●●●●●
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)なぜ飛行機は飛ぶの?セミナー
飛行機が飛ぶ原理を学び、飛行技術を体験します。
(2)飛行技術セミナー
航空機を安全かつ確実に飛行させるための技術研究に
ついて学びます。
(3)空気力学セミナー
空気力学について理解し、実際に世界トップクラスの
高性能スーパーコンピュータを用いたCFD技術や、人
工的に空気の流れを作りだす風洞技術を体験します。
(4)構造・材料技術セミナー
航空機に用いる軽量で高温にも耐える材料や、航空安
全に重要な機体の構造に関する技術研究について学び
ます。
(5)ジェットエンジン技術セミナー
航空機用エンジンの原理とその技術研究について学び
ます。
(6)プロジェクトセミナー
研究開発の目的や進め方等について学びます。
スケジュール(予定)
1日目 7月30日(火)
12:30∼13:00 集合受付/開講式
13:00∼13:30 センター概要紹介
14:00∼14:30 なぜ飛行機は飛ぶの?セミナー
14:30∼16:00 飛行技術体験
16:00∼17:45 飛行技術セミナー
2日目 7月31日(水)
9:30∼10:45
11:00∼12:00
12:00∼13:00
13:15∼14:30
14:45∼16:00
16:15∼17:45
18:00∼19:30
ジェットエンジン技術セミナー
空気力学セミナー
昼食
CFD技術体験
風洞技術体験
構造・材料技術セミナー
講師等との交流会
3日目 8月1日(木)
9:40∼11:45 プロジェクトセミナー
12:00∼13:00 昼食
13:30∼15:30 まとめ/閉講式
15:30∼16:00 JR「三鷹駅」へマイクロバスで移動
16:00
解散
(一部変更する場合があります)
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
航空本部WEB
http://www.aero.jaxa.jp/
参考図書:
・「空を飛ぶはなし」
著者:中村寛治 出版社:日本航空技術協会(1,800円)
・「流れのふしぎ」
著者:石綿良三、根本光正、日本機械学会編
出版社:講談社(903円)
会場からのひとこと
将来を担う航空機を開発するために必要な技術について、
実験や体験などを通して、全国から集まる仲間と一緒に学
んでみましょう。
34
地下深部で行われている地層研究の最前線を体験しよう!
地球科学、深地層の研究
日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター
会期:2013年7月31日(水)∼8月2日(金)2泊3日
幌延深地層研究センターは、北海道の中でも最北近くに位置し、周辺は牧
草地やトナカイ観光牧場に囲まれた雄大な自然が広がっています。そのよう
な環境の中、センターでは研究坑道の建設や、坑道を用いた研究開発が進め
られています。現在、最も深い場所で350mまで掘削されており、様々な調
査・研究を行っております。この坑道に入り、普段体験することのできない
地下世界の雰囲気や研究を体験することができます。
このプログラムでは実際に採取された数百万年前の地層(試料)や地下水
を顕微鏡で観察したり、地下に作用する力や地下水の流れといった世界を
“見る・知る”といった技術を紹介します。また、この場所ははるか昔に海
であったことから、貝の化石等にも触れることができます。地下深くの世界
で総合的な地球科学について学べるプログラムとなっております。
会 場
日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター
北海道天塩郡幌延町北進432-2
(「稚内空港」より車で約1時間。
またはJR「稚内駅」より特急電車約1時間。
JR「幌延駅」より、車で約10分)
URL:http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/index.html
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)地層処分研究に触れてみよう
地層処分で人工バリア(緩衝材)として使用される粘
土鉱物の特性を簡単な実験を通して体感していただ
き,地層処分の概念を学んでいただきます。
(2)地下の世界をはかってみよう
研究坑道内の壁のサイズを、レーザーを用いて実際に
測っていただき、得られた坑内計測データを用いて坑
道の安定性を体感していただきます。また、地下の研
究坑道内地下水を採取していただくとともに簡易分析
を行い、地下の物質の調べ方を学んでいただきます。
(3)地下の世界にいってみよう
掘削工事が進む幌延深地層研究センターの研究坑道に
入り、現在進行中の研究を見学・体験しながら、地下
の世界の雰囲気を体感していただきます。
(4)地下の世界に触れてみよう
幌延深地層研究センターが幌延町内で採取したボーリ
ングコアや化石に直接触れたり顕微鏡で観察したりし
て、岩石の調べ方を学んでみましょう。
(5)見えない地下を見てみよう
幌延深地層研究センターが行ったボーリング調査で採
取されたボーリングコアや化石を観察することにより
直接見えない地下の世界を“見る”技術、地下に作用
している力や地下の状態を“知る”技術もあります。
空中写真や地震探査データなどを使って地層の境界や
断層を探して、空中や地上からの調査で地下の世界を
“見る・知る”
(推定する)方法を学んでいただきます。
また、地上に隆起した地層の境界や断層を実際に見に
行って、推定した地下の世界の一端がどのように地上
に現れているか、その結果が周辺の地形にどのように
現れているかを観察していただきます。
スケジュール(予定)
1日目 7月31日(水)
11:30
「稚内空港」集合
(または、12:20「JR幌延駅」集合)
12:30∼13:15 昼食
13:30∼14:15 開講式・オリエンテーション
14:15∼15:15 「ゆめ地創館・実規模施設見学」
15:15∼16:15 「地層処分研究に触れてみよう」
16:15∼17:15 「地下の世界をはかってみよう(1)」
2日目 8月1日(木)
9:00∼10:00 「地下の世界をはかってみよう(2)
」
10:00∼12:00 「地下の世界に行ってみよう(A班)
」
「地下の世界に触れてみよう(B班)」
12:00∼13:00 昼食
13:00∼15:00 「地下の世界に触れてみよう(A班)
」
「地下の世界に行ってみよう(B班)」
15:00∼17:00 見学実習した内容の確認・考察・整理
17:30∼19:00 講師等との交流会
3日目 8月2日(金)
9:00∼11:00 「見えない地下を見てみよう」
11:00∼12:20 まとめ・感想発表
12:20∼13:00 昼食・記念撮影
13:00
解散
※解散後「JR幌延駅(13:10着)
」または「稚内空港(14:00着)
」
へ送迎バスを運行します。
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
幌延深地層研究センター「ゆめ地創館」
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/yumechisoukan/index.html
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/index.html
http://www.jaea.go.jp/04/tisou/toppage/top.html
http://www.jaea.go.jp/04/tisou/houkokusyo/dai1dankai_044.html
会場からのひとこと
各地の観光タワー展望台や高層ビルに登ったことがある方
も、深地層の世界を体験された方はなかなかいないと思い
ます。この機会に是非体験してみてください!
35
味とニオイの不思議体験∼おいしい?おいしくない?∼
食品化学、官能評価、メタボロミクス
農研機構 中央農業総合研究センター
会期:2013年7月31日(水)∼8月2日(金)2泊3日
農研機構は、農業・農村に関する研究開発などを総合的に行う機関としてはわ
が国最大のものです。なかでも、安全でおいしい食材を提供するための様ざまな
テーマは私たちの研究の大きな柱の一つです。多くの研究者が品種の開発・栽培
技術・貯蔵加工などに取り組んでいます。
このキャンプでは、おいしいとは何か?に着目し、親しみやすい内容を通じて,
先端の科学や研究動向を体感することを目標にしています。具体的には、私たち
が味や香りを感じる仕組みを理解し、おいしい食材を生産し提供するための研究
の実際にふれ、その成果を味わい体験するプログラムを組み立てました。国内有
数の香料メーカー小川香料(株)とのジョイントで実施します。
この経験が皆さんの「食」についての興味を呼び起こし,さらには日常生活に満
ちている科学的でおもしろい事象に気づき、科学的なものの見方を体感すること
につながることを期待します。
会 場
農研機構 中央農業総合研究センター
茨城県つくば市観音台3-1-1
(JR常磐線「牛久駅」より、バス約20分。
または、つくばエクスプレス線「みどりの駅」より、
バス約20分)
URL:http://www.naro.affrc.go.jp/narc/index.html
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
1. 味とニオイの基礎
5つの基本味の区別を経験するところからスタートし
ながら、味や香りについての知識を深めます。その後、
いろいろな素材を使って呈味・香気成分と私たちの感
覚について、不思議体験をしてみましょう。ここでは
香味成分の濃度や複数の成分の組み合わせで起こる感
覚の違いを学びます。
2. おいしさを測る
ニンジンペーストや麦茶を材料に、味や香りの特徴の
判定や、好き嫌いの採点を体験します(官能評価)。
また、各種分析装置で成分分析や味の分析のデモンス
トレーションやデータ解析を通じて、おいしい食材研
究の一端を体験します。
3. 機構発のおいしい食材
農研機構が開発したおいしい農産物を、開発秘話とと
もに味わいます。また、おいしい食材を栽培する技術
の最新知見について紹介します。
4. 意見交換
食材のおいしさに関するテーマで、日頃から感じてい
ることやキャンプで学んだことなど幅広く意見交換を
行います。
スケジュール(予定)
1日目 7月31日(水)
13:00∼13:30 開講式
13:30∼14:45 講義&実習:味覚・嗅覚の話 基本味の確認
15:00∼15:45 講義&実習:味とニオイの不思議体験
16:00∼16:45 講義:おいしい作物を作る 品種編
16:45∼17:15 実習:農研機構のおいしい食べ物体験(米麦製品)
2日目 8月1日(木)
9:00∼ 9:45 講義:おいしさを測る-官能評価とは
10:00∼10:45 実習:ニンジンペーストの官能評価
10:45∼12:00 講義&実習:おいしさを測る-機器分析編
12:00∼13:00 昼食
13:00∼13:45 講義&実習:データ解析(官能評価、機器分析)
14:00∼14:45 おいしい作物を作る-栽培法編
15:00∼15:30 実習:農研機構のおいしい食べ物体験(果物)
15:45∼17:00 講義&実習 麦茶テイスティングと香気成分の分析
17:15∼
講師との交流会
3日目 8月2日(金)
9:00∼12:00 レポート作成
(テーマ:あなたにとってのおいしいって何?
または 日本の農作物に期待すること)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:30 発表・意見交換・閉講式
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「おいしさの科学」
著者:伏木 亨 出版社:恒星出版
・
「コンビニ食と脳科学-おいしいと感じる秘密」
著者:加藤直美 出版社:祥伝社新書
・
「昆虫のにおいの信号」
著者:若村定男 出版社:農文協
関連サイト:
・中央農研
http://www.naro.affrc.go.jp/narc
・作物研
http://www.naro.affrc.go.jp/nics
・小川香料(株)
http://www.ogawa.net/
会場からのひとこと
みんなでまじめに「おいしさ」を語ろう。食べたり飲
んだりしながら、あなたの五感とアタマをフルに使っ
て科学にチャレンジ! 珍しい食べ物と開発秘話もあ
るよ。
36
体験! 畜産研究
畜産学、微生物学、組織学
農研機構 畜産草地研究所
会期:2013年7月31日(水)∼8月2日(金)2泊3日
牛肉や豚肉、ヨーグルトといった畜産物は、私たちの食卓に身近な存在で
す。しかし、その恩恵を授けてくれる牛や豚、発酵食品の製造に欠かせない
乳酸菌を観察する機会はなかなかありません。今回のキャンプではその機会
を提供すると同時に、当研究所が行っている畜産研究を知ってもらう機会に
したいと考えています。
Aコースでは、受精に焦点をあてた実習を中心に、牛の生態、クローン研
究について学びます。Bコースでは、人が食料として利用できない草からエ
ネルギーを得る牛の消化・栄養吸収のしくみと地球温暖化の関係、飼料の栄
養価を調べる実習を通じ、より良い飼養方法について学びます。Cコースで
は、乳製品の製造実習や抗菌活性の実験、おいしさの科学的な評価方法の学
習を通じ、乳酸菌の種類による違いを確かめます。Dコースでは、ブタの筋
肉を筋線維のレベルで解析・観察し、ふだん食べている豚肉に対する理解を
深めます。
会 場
農研機構 畜産草地研究所
茨城県つくば市池の台2
(JR常磐線「牛久駅」より、バス約15分)
URL:http://www.naro.affrc.go.jp/nilgs/
宿泊場所:●●●●
募集人数
4コースで16名(A,B,C,D各コース4名)
キャンプのプログラム内容(予定)
Aコース.「牛の繁殖」 4名
(1)核移植技術って何だろう?(講義・機器見学)
(2)体細胞クローン牛の鼻紋採取
クローン牛の鼻紋を採取・比較することで、体細胞ク
ローン牛同士の相似性に関する理解を深めます。
(3)牛の生態を知ろう
ミルキングパーラーでの搾乳作業を体験します。超音
波診断装置による妊娠診断の見学も行います。
(4)体外受精の実習
体外受精技術について学ぶとともに、体外受精卵の生
産過程で必要な卵子採取に関する実習を行います。
(5)牛の性周期を確かめよう
牛の卵巣の働きを学びます。血液中の黄体ホルモンを
測定し、性周期のグラフを作成してみます。
Bコース.「家畜飼養」 4名
(1)牛の栄養と微生物(講義)
(2)牛の胃袋を探索しよう
牛の前胃における発酵の力強さを体感します。牛の前
胃に生息する微生物を観察してみます。
(3)牛のゲップが地球を暑くする!?
牛のゲップと地球温暖化の関係について学びます。牛
の呼気を採取し、メタンガス濃度を測定してみます。
(4)牛の栄養吸収のしくみを知ろう
牛の成長と泌乳に必要なグルコースを制御する内分泌
機構について学びます。インスリンやグルカゴンがグ
ルコースの変化に及ぼす作用について確かめます。
(5)家畜の餌を調べてみよう
家畜は何を食べて大きくなるのか。飼料に含まれる成
分を機器を使って分析してみます。
Cコース.「乳酸菌」 4名
(1)乳酸菌ってどんな菌?(講義・顕微鏡観察)
(2)菌株の違いによる風味の違いを確かめよう
異なる菌株を用いて乳製品をつくり、風味等の違いを
確かめるとともに、「おいしさ」を科学的に検証する
際の評価の方法を学びます。
(3)乳酸菌の抗菌活性・抗酸化作用をみてみよう
乳酸菌の抗菌活性・抗酸化作用を実験により再現し、
乳酸菌の機能性を学びます。
Dコース.「ブタの筋肉」 4名
(1)ブタの筋肉のなりたち(講義)
(2)ブタの筋肉を観察しよう
ブタの筋肉の凍結切片標本を作製して染色します。顕
微鏡で観察し、筋線維が分類できること、筋肉によっ
て筋線維の構成がちがうことを理解します。
スケジュール(予定)
1日目 7月31日(水)
13:00∼13:15 集合受付
13:15∼14:00 開講式・オリエンテーション
14:00∼17:00 コース別実習
2日目 8月1日(木)
8:45∼12:00 コース別実習
12:00∼13:00 昼食
13:00∼17:00 コース別実習
17:30∼19:00 講師等との交流会
3日目 8月2日(金)
9:00∼12:00 コース別実習
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:30 まとめ・グループ発表会
14:30∼15:00 閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・畜産草地研究所 サマー・サイエンスキャンプ2013(参加者募集)
※スケジュール等の詳細を掲載
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2013/05/046349.html
会場からのひとこと
どのコースも実習が盛りだくさん!ふだん研究者が行
っている実験の基本操作を体験できます!畜産物の背
景にある様々な研究を知ることで、いつもの食材が違
って見えるはず。一緒に楽しく学んでみませんか?
37
甦れ!「里山」∼君は、里山の姿を知っているか?∼
農学、環境学、社会学
農研機構 農村工学研究所
会期:2013年7月31日(水)∼8月2日(金)2泊3日
「里山」を実体験し、「里山」から今日の環境問題を見つめるプログラムで
す。里山は、私たちの暮らしの場所に隣り合う林や田畑、小川など、本来は
人の生活と密接に結びついた地域です。また、食料や木材など自然資源の供
給、良好な景観、文化の伝承のほか、特有の生物の生息・生育環境としても
重要な地域です。一方で、私たちの暮らし方の変化や農林業の技術などの発
展などから、人と里山の関わりに変化が生じて、里山の有り様も大きく変容
してきました。そして、近年では、私たちの暮らしの基盤であるはずの里山
の存続が危ぶまれる事態に陥っています。
本プログラムでは、実際の里山を歩くとともに、さまざまな角度から里山を
理解するための研究手法を紹介します。生き物が生息する環境としての里山、
私たちの暮らしの中に息づく里山、ふるさとを紡ぎ出す里山など、里山の現状
をその目で確かめ、里山が抱える課題について一緒に議論を深めましょう。
会 場
独立行政法人 農研機構 農村工学研究所
茨城県つくば市観音台2-1-6
(つくばエクスプレス線「つくば駅」より、バス約20分、
徒歩約5分。もしくは、JR常磐線「牛久駅」よりバス約
20分、徒歩約2分)
URL:http://www.naro.affrc.go.jp/nkk/index.html
宿泊場所:●●●●
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1−1)
「里山の土地利用はどう変わってきたんだろう?」
田んぼや雑木林など、人々の暮らしや多様な生き物が
見事に調和し共存していた里山は、1960年代以降
の都市化、工業化の影響により変貌を余儀なくされて
きました。里山の土地利用や人口変動を観察すること
により、現在に至るまでの里山の変貌を理解します。
(1−2)「里山を利用する生きものたちの暮らし」
里山が提供してきた多様な環境とそれを利用する生物
の視点から里山の生態系の特徴について紹介するとと
もに、とくに水田に着目して、かつての姿に思いをは
せ、いま何が課題となっているのか魚類を一例にして
解説します。
(2−1)「野外実習:「里山に生息する植物・魚類の調査実習」
旧氾濫原を中心とした里山に生息する植物や魚類を観
察します。里山の生物たちと人間の営みとの関係、特
に人手が減少していく中で生物の生息環境がどのよう
に変化しているのかを考察します。
(2−2)
「里山と人々の暮らし」
里山はこれまでどのように地元の人々に利用され、守
られてきたのでしょう。昔の子どもたちの里山での遊
びや、農家の暮らしと里山の関わりなどについて、地
元の農家や住民の方々から直接お話をうかがいます。
また、お話を聞いたあとには、最新の調査手法を駆
使して、農村集落を歩きながらの野外調査を行います。
(3)
「報告会:甦れ!「里山」∼里山ストーリーをつくろう!∼」
里山に暮らすさまざまな生き物や人間たち、それぞれ
の立場から行った調査を基に、生き物と人の調和を取
り戻す「里山ストーリー」の創作にチャレンジします。
38
スケジュール(予定)
1日目 7月31日(水)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式、研究所の紹介
13:30∼14:30 オリエンテーション
(自己紹介ワークショップ)
14:30∼15:30 里山講義①
「里山の土地利用はどう変わってきたんだろう?」
15:30∼15:45 休憩
15:45∼16:45 里山講義②
「里山を利用する生きものたちの暮らし」
16:45∼17:15 2日目の現地調査(城山)の概要説明
2日目 8月1日(木)
8:30∼ 9:00
9:00∼11:30
11:30∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼13:30
13:30∼16:45
16:45∼17:15
(18:00∼19:30
研究所から現地調査地(つくばみらい市南)へ
移動(バス)
実習①「里山に生息する植物・魚類の調査実習」
昼食場所(古民家松本邸)へ移動
昼食(古民家松本邸):
つくばみらい市南地区公民館へ移動
実習②「地元住民と里山の関わりについて聞く」
現地調査地から研究所へ移動(バス)
講師との交流会)
3日目 8月2日(金)
8:30∼ 9:30
9:30∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:40
14:40∼15:00
現地調査のふりかえりと成果取りまとめの説明
取りまとめ作業「里山ストーリーをつくろう!」
昼食
成果発表会
閉講式
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
・
「グリーンライフ入門 都市農村交流の理論と実際」
編著:佐藤誠・篠原徹・山崎光博
出版社:農山漁村文化協会(2005)
参考映画(DVD)
・
「平成狸合戦ぽんぽこ」
・
「となりのトトロ」
会場からのひとこと
忘れもの探しのプログラムです。豊かさや便利さを求めて
きた中で、私たちが失ってきたもの、忘れてきたものが、
里山には、きっとまだ残っているはず!貴方の若くて瑞々
しい感性で、見つけませんか、すてきな忘れ物を!
低燃費タイヤの技術を学ぶ
物理学
株式会社ブリヂストン 中央研究所
会期:2013年7月31日(水)∼8月2日(金)2泊3日
タイヤが世の中の「環境と安全」にどのように貢献
しているかを知ってもらいます。実習では、低燃費タ
イヤに搭載されたゴム材料技術を事例に、タイヤ転が
り抵抗の低減と濡れた路面でのブレーキ性能を両立し
ていることを、ゴム材料の室内実験と実車試験により
体感し、その因果関係についても考えます。
プログラムをとおして、ゴム材料のナノスケールで
設計された世界が、車両の燃費や運動性能といったダ
イナミックなマクロ世界と直接結びつくことに科学の
面白さを見つけてみましょう。
会 場
株式会社ブリヂストン プルービンググラウンド
栃木県那須塩原市笹沼370
株式会社ブリヂストン 栃木工場
栃木県那須塩原市上中野10
(JR東北本線・東北新幹線「那須塩原駅」より、
送迎バス約10分)
URL:http://www.bridgestone.co.jp/corporate/
library/plant/pdf/tochigi2011.11_J.pdf
宿泊場所:●●●●
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
身近な存在であるタイヤに着目し、日頃、意識するこ
とが少ないその機能について、ゴム材料の特性とクル
マの運動性能を体感する実習を通じて学びます。
実習では、低燃費タイヤ“エコピア”に搭載されたゴ
ム材料技術を事例に、タイヤ転がり抵抗の低減と濡れ
た路面でのブレーキ性能を両立していることを、ゴム
材料の簡易ゴム実験とテストコースを利用した実車試
験により体感し、その因果関係について考えます。
スケジュール(予定)
1日目 7月31日(水)
12:30-13:00
集合受付【那須塩原駅】
13:00-13:30
会場へ移動(バス)
13:30-14:00
開講式(ガイダンス、自己紹介)
14:00-15:00
講義(会社紹介、タイヤについて)
15:00-17:00
ゴム実習
2日目 8月1日(木)
8:45-12:30
12:30-13:30
13:30-14:30
14:30-15:00
15:00-16:00
16:00-17:00
17:00-18:30
ゴム実習
昼食
ブリヂストンブルーピンググラウンド見学
移動(栃木工場へ)
栃木工場見学
実験レポートまとめ
栃木工場クラブ交流会
3日目 8月2日(金)
8:45-09:45
9:45-10:45
10:45-12:30
12:30-13:30
13:30-14:15
14:15-14:30
14:30-15:00
実習実験①(惰行RRテスト)
実習実験②(ウエットブレーキ)
発表資料作成
昼食
結果発表会
閉講式
那須塩原駅へ移動・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
実習は、高校の物理・化学で理解できるように内容を
アレンジし、講義よりも実験中心に進めます。
・見学!日本の大企業 ブリヂストン
著者:こどもクラブ(編) 出版社:はるぷ出版
・「タイヤのおはなし」
著書:渡邉徹郎 出版社:日本規格協会
・株式会社ブリヂストン
http://www.bridgestone.co.jp/
・株式会社ブリヂストン 栃木工場
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/library/plant/
pdf/tochigi2011.11_J.pdf
会場からのひとこと
ゴムをはじめ様々な素材を組み合わせて作られているタイ
ヤですが、その性質はまだまだわからないことばかりです。
サイエンスキャンプでみなさんもゴムの不思議な世界を体
感してみましょう。
39
建物を支える地盤の不思議を探ろう!
液状化、地盤災害、防災技術
清水建設株式会社 技術研究所
会期:2013年7月31日(水)∼8月2日(金)2泊3日
建物は「地盤」で支えられています。地盤は、土や岩から構成される自然材料
ですので、でき方により特性は様々に変化します。建物は、場所ごとに変化する
地盤の特性を上手く利用したり、克服することにより安全に支えられています。
しかし、中には困った特性を有する地盤があり、地震時に液状化が生じたり、降
雨時にがけ崩れのような土砂災害を引き起こし、私たちの生活や財産、生命を脅
かすことがあります。
縁の下の力持ちである「地盤」は、実は身近にありながら普段は意識する機会
がほとんどないため、その特性は一般には良く理解されていません。本プログラ
ムでは、地盤のもつ不思議な特性を簡単な実験や実習により体感し、液状化、が
け崩れのような地盤災害や地盤防災対策について理解を深めてもらうことを目的
としています。さらに、施設内で実際に使われている最先端の建設技術の見学も
交えながら進め、終了後に自宅や学校でも役に立つ防災知識を身につけてもらう
こともねらいの一つとしています。
会 場
清水建設株式会社 技術研究所
東京都江東区越中島3-4-17
(JR京葉線「越中島駅」より、徒歩約10分。
または、東京メトロ東西線・都営大江戸線
「門前仲町駅」より、徒歩15分)
URL:http://www.shimz.co.jp/theme/sit/
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)講義:地盤の成り立ちとその特性の不思議!?
(1日目PM)
縁の下の力持ち、建物を支える「地盤」。地盤の作ら
れ方や私たちの身の回りにある地盤の不思議に関する
話題などの講義を通じて、地盤の基礎的な事項につい
て学びます。
講義後に予定している研究所の施設見学では、最先端
の建設技術を実際に目で見て体感しながら、さらに理
解を深めます。住んでいる地点の地震時の揺れやすさ
や液状化危険度を調べるコーナーも用意しています。
(2)講義・実習:地盤の液状化と対策(2日目AM)
地震が発生した際、砂地盤が液体のように振る舞う
「液状化現象」。簡単な模型を用いて液状化現象を再現
することにより、液状化発生の仕組みや建物にどのよ
うな被害が生じるかを学びます。さらに、模型を用い
液状化の発生を防ぐ方法を考えてみます。
(3)講義・実習:土砂災害と対策(2日目PM)
世界4番目の多雨国であり地震の発生も多い日本。国
土の7割が山地であり、その山地を切り拓いた宅地造
成地も多く、意外と身近な場所に土砂災害の危険性が
潜んでいます。ここでも簡単な模型を用いて土砂災害
を再現することにより、発生の仕組みや危険箇所につ
いて学びます。さらに、土砂災害を防ぐ方法を考えて
みます。
(4)実習のまとめ:ある地域を題材に、自然災害に対
する防災上の課題と対策を考える(3日目AM)
(1)∼(3)で学んだ知識を活用し、ある地域を題材
に、地盤災害を含めた自然災害について防災上の課題
を挙げて、その解決策を考えてみます。
40
スケジュール(予定)
1日目 7月31日(水)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式/カリキュラム概要説明
13:30∼14:30 講義:地盤の成り立ちとその特性の不思議!?
14:30∼17:00 見学:清水建設(株)技術研究所内の施設
17:30∼19:00 講師等との交流会
2日目 2日目8月1日(木)
9:00∼12:00 講義:地盤の液状化とは?
実習:液状化を簡単な模型で再現しよう!
液状化対策の効果を体感!?
13:00∼17:00 講義:土砂災害とは?
実習:土砂災害を模型で再現しよう!
土砂災害を防ぐには!?
3日目 3日目8月2日(金)
9:00∼12:00 実習のまとめ
13:00∼14:00 感想発表、閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「液状化現象 巨大地震を読み解くキーワード」
著者:国生剛治 出版社:鹿島出版会(2009)
関連サイト:
・独立行政法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室 自然
災害を学ぶ、防災基礎講座基礎知識編
http://dil.bosai.go.jp/workshop/
(予備知識がなくても理解できるプログラムを予定しています)
会場からのひとこと
都心のウォーターフロントに立地する研究所の免震建物の
中で、最先端の建設技術に触れながら、「建物を支える地
盤の不思議!」を体感してみよう。
光科学の研究者体験をしよう!
物理学、光科学、医療
日本原子力研究開発機構 関西光科学研究所
会期:2013年7月31日(水)∼ 8月2日(金) 2泊3日
日本原子力研究開発機構 関西光科学研究所は、その名のとおり「光」
を研究対象とした国内でも有数の研究開発を行っている研究所です。関
西光科学研究所では「光」の中でも特に「レーザー」に注目し、最先端
のレーザー開発やレーザー技術を活用した研究開発に取り組んでいます。
「レーザー」は、光通信、照明、CD/DVDプレイヤーなどの今日の私
たちの生活の身近なものとして利用されるとともに、手術用レーザーメ
ス、計測器、コンピューターのICチップの製作など様々な分野で活躍し
ています。
今回のサマーサイエンスキャンプでは、「光の性質」、「窒素レーザーを
作る」、「レーザー光の性質」について、様々な実験を通して体感し学ん
でいきます。また特別に実験施設「J-KAREN」の施設見学を行います。
研究者等と一緒に実験等を行い光科学の研究者体験をすることで、科
学技術に対する興味・関心を高めてください。
会 場
日本原子力研究開発機構 関西光科学研究所
京都府木津川市梅美台8丁目1番地7
(近鉄奈良線「近鉄奈良駅」より、バス約17分)
URL:http://wwwapr.kansai.jaea.go.jp/
宿泊場所:関西光科学研究所 交流棟(予定)
募集人数
15名
※A,B,Cコースとありますが、このプログラムは応募
時にコース選択ができません。
キャンプのプログラム内容(予定)
A.「光と生命科学」コース
光の基本的性質と生命とのかかわり、生命科学研究に
おける光の役割について実験を行いながら学習しま
す。反射・屈折・散乱など光の特性を実際に観察し、
光が生命科学研究のなかでどのように役立っているか
について、細胞やDNAなど生体分子の観察を通じて学
びます。
B.
「窒素レーザーを作ろう」コース
レーザー装置を実際に作る実験を行ないます。身近な
材料を加工してレーザー装置を組み立て、高圧電源を
使って窒素ガス中で放電を起こし、レーザー光を発振
させます。装置の調整をしながら、レーザー光の色
(波長)や空間を進むレーザービームの広がりの測定
を行なって、放電の中の現象、原子や分子がどのよう
にして光を発生するかを考え、レーザーの出力を上げ
るなど、性能を上げるにはどうするか、実験をしなが
ら考えます。
C.
「レーザー光ってどんな光?」コース
レーザー光は、粒子性及び波動性の両方の性質を併せ
持っています。粒子性は直感的に理解しやすいと思い
ますので、レンズや反射鏡などの光学素子を使い、イ
メージ(像)の観測を通じて光の波動性を体験します。
この波動性を利用すれば、1cm角の面積の中に数億個
のトランジスタを作ることができたり、また、物質が
どのようなもので構成されているか光を使って調べる
ための光学素子に使うことができたりするなど、最先
端の技術にも利用されています。さらに身近なものと
して紙幣のホログラムにも応用されています。レーザ
ー光がどのようなものなのか実際に体験できます。
スケジュール(予定)
1日目 7月31日(水)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式
13:30∼15:50 オリエンテーション
実習コース分け
受け入れ時講習
16:00∼17:30 施設見学
18:00∼20:00 講師等との交流会
2日目 8月1日(木)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼17:30
17:30∼19:00
19:00∼21:00
各コースに分かれて実験
昼食
各コースに分かれて実験
夕食・報告会
発表準備
3日目 8月2日(金)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:30
14:30∼16:00
16:00∼16:30
発表準備
昼食
発表準備
発表会
閉講式・解散
1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・「光と色の100不思議」 出版社:東京書籍
・「NEWTON別冊 みるみるよくわかる 光とは何か?」
出版社:ニュートンプレス
関連サイト:
・子ども科学技術白書
http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/kodomo/07041706.htm
会場からのひとこと
キャンプでは研究者とマンツーマンになって実験な
どをしていきます。最先端の光科学の研究者を体験
し、不思議な光の世界を感じてみませんか。
41
哺乳類の発生工学∼卵子と精子の出会いと発生∼
発生工学、体外受精、臨床獣医学
鹿児島大学 共同獣医学部附属動物病院
会期:2013年7月31日(水)∼8月2日(金)2泊3日
鹿児島大学共同獣医学部では、基礎、病態予防、臨床の3つの獣医学講座
で教育・研究を行い、附属動物病院ではこれら獣医学を融合して伴侶動物、
産業動物の診療を行っています。
臨床獣医学講座の獣医繁殖学分野では動物の発生工学を研究しており、世
界で初めて哺乳類雄の体細胞クローン牛の作出に成功したことを含め、哺乳
類の初期胚発生に関する研究を行うとともに、附属動物病院では生殖工学を
活用した診療を実施しています。
今回のキャンプでは牛生殖細胞である卵子と精子の体外授精を行い、雌雄
核の融合と初期胚の発生を観察します。つづいて、胚の凍結保存、胚移植、
胚の操作(マイクロマニュピレーション:胚分割)をそれぞれ行い、発生工
学技術による動物生産と人為的操作の基本を体験することで、動物の生命と
その人為的操作の意義と可能性について考えます。
また、獣医療について、附属動物病院内で研修を行い、動物の命について
考えてもらいます。
会 場
鹿児島大学 共同獣医学部附属動物病院 鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21-24
(JR「鹿児島中央駅」より、バス約15分)
URL:http://www.kuvth.com/
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)牛の生殖細胞である卵子を卵巣から採取して、卵子
の形態を観察した後、卵子の成熟培養を行います。
(2)精子の形態を観察した後、成熟卵子と体外授精を
行います。
(3)各日齢の初期胚を観察して、初期胚の発生につい
て理解してもらいます。
(4)初期胚の分割(双子生産)を行います。
スケジュール(予定)
1日目 1日目7月31日(水)
17:00∼17:30 宿舎に集合・受付
18:00∼19:00 夕食
19:00∼21:00 オリエンテーション・実験内容説明・ミーテ
ィング
2日目 8月1日(木)
9:00∼ 9:20
9:30∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼16:00
16:00∼17:00
17:00∼18:00
18:30∼20:30
開講式
牛卵巣の観察と卵子採取・培養
昼食
精子の観察と検査
体外授精と発生培養
胚発生の観察
動物病院施設等視察
講師・臨床スタッフ等と懇親会
3日目 8月2日(金)
9:00∼ 9:40
9:40∼10:30
10:30∼11:00
11:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼14:30
胚の分割(マイクロマニュピュレーション)
胚の凍結
借り腹牛への胚移植
実験のまとめ
昼食
総合ディスカッション
閉講式
(5)初期胚の凍結保存を行います。
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
(6)初期胚を借り腹牛の子宮へ移植することで、人為
的な体外での初期胚の生産について理解を深めて
もらいます。
(7)実習した内容(上記項目)について、グループご
とに調査・まとめをしてもらい、ディスカッショ
ンをします。
(8)動物病院について、動物診療のための施設の視察、
スタッフとの交流をしてもらい、病気の動物の命
を守る臨床について理解を深めてもらいます。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・鹿児島大学共同獣医学部臨床獣医学講座獣医繁殖学分野
http://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/kadai/V-Theri/theri/index.php
・鹿児島大学共同獣医学部附属動物病院
http://www.kuvth.com/index.html
会場からのひとこと
哺乳類の初期胚発生を体験しながら、動物の生命について
考えてみましょう。研修の中には、動物の命を守る動物病
院のツアー、獣医の先生との懇談も予定しています。一緒
に実験できることをスタッフ一同楽しみにしています。
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森を・炭素を・多様性を測る
森林科学、生態学、植物学
森林総合研究所 東北支所
会期:2013年8月5日(月)∼8月7日(水)2泊3日
森林は木材供給源であるだけでなく、生物の生育環境として生態系の中で
重要な役割を果たしています。一見、単純に見える森林でも、そこには様々
な価値があり、森林の構成要素も複雑です。そのため、森林の価値を一つの
尺度だけで測ることは難しく、その価値判断は、時代や評価する側の立場に
よって変化します。
今回は、森林の木材資源量と、そこに生息する植物の多様性を測ることな
どを通して、いくつかの評価軸で森林を測る手法を知ってもらいます。そこ
から、参加者が森林との接し方、森林管理のあり方などを考えるきっかけを
掴むことを狙います。
会 場
森林総合研究所 東北支所
岩手県盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25
(JR「盛岡駅」より、バス約25分、徒歩約2分)
URL:http:// www.ffpri.affrc.go.jp/thk/
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
9名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)木材資源量測定
針葉樹人工林と広葉樹林で、木の直径と樹高を測定し
ます。
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
13:00∼13:30 受付集合
13:30∼15:00 開講式、プログラム説明
15:00∼16:00 講義:森林のバイオマスや多様性について
16:00∼17:00 実習:樹木の胸高直径と樹高の測定などの基
本練習
2日目 8月6日(火)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼15:30
15:30∼16:30
16:30∼17:30
17:30∼19:00
実習:毎木調査と植生調査
昼食
実習:木材資源量、炭素量、多様度指数の計算
見学:実験林ほか
実習:計算結果の確認、観察・調査結果の考察
講師等との交流会
3日目 8月7日(水)
(2)森林の樹木の炭素量測定
針葉樹人工林と広葉樹林で、木の直径と樹高や、枯死
木、倒木量を測定し、森林内に樹木が固定している炭
素量を推定します。
(3)植物の観察と同定
針葉樹林と広葉樹林で、そこに生育する植物種を観察
するなど、植生調査を行います。
(4)上記から得られたデータを解析して、森林内の木
材資源量、炭素量、多様性指数などを計算します。
(5)森林の役割や価値をどう評価するか、解析やグル
ープ討論を行って、結果を発表します。
・進行状況によって、調査は班に分かれて行うことが
あります。
・荒天により、野外調査が行えない場合は、こちらで
用意したデータを使用して、データ解析を行っても
らいます。なお、その場合でも、レーザーレンジフ
ァインダーを用いた樹高測定の方法など、現場での
調査方法について学習する時間もとります。
・森林内にはダニなどがいることもあります。長袖シ
ャツ長ズボンの着用をお願いします。
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼14:30
実習 観察・調査結果の考察、成果発表準備
昼食
成果発表
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「森のスケッチ(日本の森林・多様性の生物学シリーズ1)
」
著者:中静透 出版社:東海大学出版会
関連サイト:
・森林総合研究所ホームページ 森と木のQ & A
http://www.ffpri.affrc.go.jp/qa/index.html
会場からのひとこと
西に雄々しい岩手山、東に山系の美しい姫神山を望み、ア
カマツをはじめとする木立に囲まれた施設です。今回のキ
ャンプでは初歩的な森林調査を通して、森林の評価手法を
学びましょう。
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家畜のバイオテクノロジー∼ゲノム情報と遺伝子組換え∼
分子生物学、動物学、農学
農業生物資源研究所
会期:2013年8月5日(月)∼8月7日(水)2泊3日
農業生物資源研究所(生物研)では、農業に関わる植物、昆虫、動物を
対象に、バイオテクノロジー研究を行っています。ふだん食べている家畜
の品種改良にも、ゲノム(遺伝子)の情報が利用されるようになってきま
した。また、ゲノム情報や遺伝子組換え技術の利用により、医療研究用な
ど、食べる以外の用途を持った家畜の開発も始まっています。
今回のキャンプでは、ゲノム情報を利用して開発した「おいしいブタ」
と、マウスやブタの遺伝子組換えについての講義と実験を通じて、「ゲノ
ム情報」と「遺伝子組換え技術」を利用した家畜の品種改良について、考
えていただきます。先端的な研究の一端に触れることで、参加者のみなさ
んが生命の不思議さを実感し、生命科学研究や農業技術に関心を持つきっ
かけになれば幸いです。
会 場
農業生物資源研究所
茨城県つくば市観音台2-1-2
(つくばエクスプレス線「つくば駅」より、バス約15分。
もしくは、JR常磐線「牛久駅」より、バス約20分)
URL:http://www.nias.affrc.go.jp/
宿泊場所:●●●●●
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)ゲノム情報を利用したブタの品種改良
生物研が発見した「豚肉の霜降りに関係する遺伝子」
を例に、ゲノム情報を利用したブタの品種改良につい
て考えます。
ブタからのDNA抽出とPCRによる増幅、電気泳動:
霜降りに関係する遺伝子を持つブタと持たないブタか
らDNAを抽出し、PCRによって「マーカー」と呼ば
れる特定の部分を増幅し、分析します。
↓
得られた結果をもとに、「マーカー」を用いた品種改
良について考察します。
(2)遺伝子組換え技術による家畜の品種改良
遺伝子組換え家畜の作製に使える「万能細胞」を使っ
た実験や、生物研が開発した遺伝子組換えブタの紹介
を通じて、家畜の遺伝子組換えや、食用以外の家畜の
利用法について考えます。
マウス万能細胞(ES細胞)の観察と遺伝子導入、蛍
光標識、キメラ作成、及び医療用の遺伝子組換えブタ
「免疫不全ブタ」の観察を行います。
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼14:20 開講式/オリエンテーション/研究所概要紹介/
導入講義
15:00∼17:30 講義・実験「ゲノム情報を利用したブタの品
種改良【前篇】」
18:00∼19:30 講師等との交流会
2日目 8月6日(火)
9:00∼11:00 実験「ゲノム情報を利用したブタの品種改良
【後篇】」
11:00∼12:00 前半の実習のまとめ、発表、討論
12:00∼13:00 昼食
13:00∼17:00 講義・実験「遺伝子組換えマウスの作り方∼
万能細胞を見てみよう!【前篇】」
3日目 8月7日(水)
9:00∼11:00 実験「遺伝子組換えマウスの作り方∼万能細
胞を見てみよう!【後篇】」
11:00∼11:30 講義「医療用の遺伝子組換えブタの開発」
11:30∼12:00 施設見学「遺伝子組換えブタの飼育施設」
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 後半の実習のまとめ、発表、討論
14:00∼14:30 閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
農業生物資源研究所ホームページ内の以下のページ
・家畜ゲノム研究ユニットの研究紹介
http://www.nias.affrc.go.jp/org/Agrogenome/Animal/page01.html
・動物発生分化研究ユニットの紹介
http://www.nias.affrc.go.jp/org/DivAnimal/DevelopmentDifferentiation/
・生物研ニュースNo.46 免疫機能を持たない「免疫不全ブタ」の開発
生物研トップページ > 生物研ニュース > No. 46
http://www.nias.affrc.go.jp/newsletter/news/2012/News46_html
/news46_to pics.html
会場からのひとこと
ES細胞やiPS細胞といった「万能細胞」。聞いたことはあ
るけれど、本物を見たことはまず無いはず。キャンプに参
加して、万能細胞を見てみませんか?
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樹木が消費する水の量を調べる
水文学、陸域生態学、樹木生理学
森林総合研究所 水土保全研究領域
会期:2013年8月5日(月)∼8月7日(水)2泊3日
水は、雨・水蒸気や河川水・海水として地球上を循環しています。水が移
動するときには熱エネルギーも一緒に運ばれるため、水の循環は熱帯と寒帯
の温度差を少なくし、地球の気候をマイルドなものとしています。また、人
間や動植物が生きていくためには、水は必要不可欠なもののひとつです。人
間が生きていくために必要な飲料水は、1日に約2リットルとも言われてい
ます。また日本人は1日に約200∼300リットルの水を生活などに使って
います。一方、樹木は光合成を行うために葉の気孔から二酸化炭素を吸収す
る際に、同時に蒸散により水を大気に放出します。樹木はどのくらいの水を
蒸散として消費しているのでしょうか?
根から葉へと樹体内を移動していく樹液流を測ることで蒸散量を知ること
ができます。今回のキャンプでは、その測定方法を直に体験していただきま
す。樹液流計測センサーの作成、樹体への取り付け、計測、データ処理とい
った一連の方法を経て得られた樹液流量の意味を一緒に考えましょう。
会 場
森林総合研究所
茨城県つくば市松の里1
(JR常磐線「牛久駅」より、バス約10分)
URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/index.html
宿泊場所:●●●●
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
14:00∼14:30 集合受付
14:30∼15:00 開講式・概要説明会
15:00∼15:30 講義「森林と水資源」
15:30∼17:15 野外見学「樹液流センサーの取り付け」
2日目 8月6日(火)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)樹液流センサーの作成
樹体内を流れる樹液流量の測定原理を学び、センサー
を実際に作っていただきます。
(2)樹液流センサーの取り付け
樹液流センサーを実際に樹体に取り付けていただきます。
(3)樹液流の観測
樹液流センサーを作動させるために必要な電源、基盤
との配線、データ収録部などを含めた、観測システム
を見学します。収録部からのコンピューターを用いた
データの取り出しなどを体験していただきます。
(4)樹液流量の計算
既に得られている観測データから、数日間の樹液流量
の計算を実際に行っていただきます。その結果から、
樹液流量の変化の様子や、それから明らかにできる現
象について、研究員と一緒に考えましょう。
9:00∼10:00 講義「樹液流量の測定法」
10:00∼12:00 実習「樹液流センサーの作成」
12:00∼13:00 昼食
13:00∼13:30 野外実習「樹液流の観測」
13:30∼17:15 実習「樹液流量の計算」
17:15∼19:15 講師等との交流会
3日目 8月7日(水)
9:00∼10:30
10:30∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼15:00
成果発表準備(研究員とのディスカッション)
発表資料作成
昼食
成果発表会
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「森林飽和」
著者:太田猛彦 出版社:NHK出版(1,155円)
関連サイト:
・森林総合研究所「森と水の謎を解く」
http://www.ffpri.affrc.go.jp/qa/moritomizu/index.html
・熊谷朝臣「樹液流計測について」
http://homepage1.nifty.com/kumabox/indexj.htm
・
「ワンポイント・レッスン」
http://homepage1.nifty.com/kumabox/indexj.htm
会場からのひとこと
センサーの作成、取り付け、計測、データの取り出し、計算、計算
結果の意味を考える。これは自然現象を計測し、自然の仕組みにつ
いて研究する、初めから終わりまでの、一連の流れです。この流れ
を一通り体験して、環境研究に興味を持つきっかけにしてください。
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シロアリの代謝ガスから環境を考える
シロアリ、腸内微生物、代謝ガス
森林総合研究所 木材改質研究領域
会期:2013年8月5日(月)∼8月7日(水)2泊3日
シロアリは木材中のセルロースを、腸内に共生している微生物の助けを
借りて分解し利用できます。このため、シロアリは木造家屋の大害虫でも
あり、森林生態系の中で倒木や落枝・落葉などを分解して土に還す益虫で
もあります。
シロアリの腸内に共生している微生物の中には、メタンや水素ガスを生
成する種類がいます。今回のキャンプでは、いろいろな種類のシロアリを
解剖して腸内の微生物を顕微鏡観察すると同時に、これらの代謝ガス類を
計測します。
このような代謝ガスを検知して、シロアリによる木造住宅での被害を探
す研究や、代謝ガスをエネルギーとして利用できるよう、大量に発生させ
る条件を探る研究なども行われています。
今回のキャンプを通じて、私たち人間にはない「木材を食物として利用
できる」能力を持ったシロアリの、様々な特性を理解していただければと
思います。
会 場
森林総合研究所
茨城県つくば市松の里1
(JR常磐線「牛久駅」より、バス約10分)
URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/index.html
宿泊場所:●●●●
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)シロアリ飼育室の見学と採集
森林総合研究所では、研究のためいろいろな種類のシ
ロアリを飼育しています。実際の飼育現場を見学して
いただくとともに、以降の実験に使うため、飼育槽か
ら餌用の木材とともにシロアリを採集します。
(2)虫体の観察と計数
シロアリは女王と王のほかに、敵から巣を守る役割の
兵隊アリ(兵蟻)と、餌(木材)を食べて若虫や兵蟻、
女王・王などに餌を与えて育てる働きアリ(職蟻)が
1つの巣の中でいっしょに生活しています。餌となる
木材には、巣から職蟻と兵蟻が集まって、職蟻が餌を
食べているところを兵蟻が護衛しています。まずシロ
アリを木材の中から取りだして、職蟻と兵蟻とに分け
てから、その数を数えます。イエシロアリでは、兵蟻
の頭部から防御物質を出すところや、大顎で攻撃する
様子などが観察できます。
(3)シロアリの解剖と腸内微生物の観察
シロアリの頭部と胸部の間をピンセットで抑え、腹部
末端からシロアリの消化管を取り出し、後腸の中にい
る多数の微生物を通常の光学顕微鏡で観察します。ま
た、腸内に共生するメタン生成菌は自家蛍光を持つ補
酵素F420を有していますので、蛍光顕微鏡を使って
腸内のどこにいるかを観察します。
(4)代謝ガスの計測
シロアリを1日試験容器に閉じ込めておき、上方の空
気を採集して空気中のメタンガスや水素ガスを可搬型
のガスクロマトグラフ装置を用いて測定します。シロ
アリの種類や職蟻、兵蟻の違いで、代謝ガスの発生量
がどの程度違うかなどを比較・考察します。
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スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
14:00∼14:30 集合受付
14:30∼15:00 開講式・概要説明
15:00∼16:00 シロアリ飼育室・標本見学とシロアリ採集
16:00∼17:15 シロアリの階級分別と計数(実験準備)
2日目 8月6日(火)
9:00∼10:00
10:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼16:00
16:00∼17:15
17:15∼19:15
シロアリの解剖
腸内微生物の顕微鏡観察と映像撮影
昼食
ガス標品を使った検量線の作成
シロアリ代謝ガスの測定(I)
講義「シロアリの生態とシロアリ対策技術」
講師等との交流会
3日目 8月7日(水)
9:00∼10:30
10:30∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼15:00
シロアリ代謝ガスの測定(II)
検量線を使った代謝ガス濃度の算出・まとめ
昼食
結果と考察の発表
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「シロアリの事典」
出版社:海青社 (2013)
・
「昆虫ミメティクス」∼昆虫の設計に学ぶ∼ 出版社:NTS (2008)
会場からのひとこと
観察は研究の第一歩。まずはいろいろな種類のシロ
アリを観て触れてみてください。じっと行動を観察
するだけでも新たな発見があります。
東京湾の魚介類と環境∼本当の姿を実体験!∼
海洋生物学、水産学、生態毒性学、環境化学、環境科学
国立環境研究所 環境リスク研究センター
会期:2013年8月5日(月)∼8月8日(木)3泊4日
東京湾は“江戸前”と呼ばれる豊かな海で、さまざまな生き物が暮らし、漁
業も盛んでした。しかし、首都圏への人口集中と高度経済成長が進む中、埋立
てや工場立地が進み、干潟や藻場が減少して水質汚濁が進み、漁獲量も減少し
ました。環境庁(現在の環境省)が発足し、水環境政策が実行されて水質には
一定の改善もみられますが、魚介類はまだ十分には戻ってきていません。
今回のキャンプでは、現在の東京湾の環境とそこに暮らす魚介類の本当の姿
を体感します。調査用漁船に同乗し、水質観測や底曳き網による魚介類採集を
行い、採集された魚介類の種類や量(個体数と重量)を調べることで東京湾調
査を実体験し、東京湾で進行中の“生態系の変化”を知ります。自分の目と手
で魚介類と水質環境を調べ、東京湾の本当の姿を知り、そこから私たちの社会
と環境の問題を考えます。
会 場
・横浜市漁業協同組合本所・柴支所 柴漁港
神奈川県横浜市金沢区柴町397
(横浜新都市交通シーサイドライン「海の公園柴口
駅」より、徒歩約5分)
・国立環境研究所 環境リスク研究センター
茨城県つくば市小野川16−2
(つくばエクスプレス線「つくば駅」より、バス約11分)
URL:http://www.nies.go.jp/
宿泊場所:●●●●
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)東京湾の2地点で水質観測
柴漁港から小型底曳き網漁船(長さ15m程度、約5ト
ン)2隻に6名ずつ分乗し、東京湾北部(貧酸素水塊
(生物が生きていけないほど酸素濃度が低い海水の塊)
発生が予想される海域)と南部(貧酸素水塊が発生し
ていない海域)で、水温、塩分、溶存酸素濃度を
CTD/DOロガー(観測器)で測定します。
(2)底曳き網による魚介類の採集
上記2地点で水質観測の後、20分間、底曳き網による
魚介類採集を行い、魚類、甲殻類、軟体動物、棘皮動
物を選別して国立環境研究所に持ち帰ります。
(3) 採集された魚介類の種類と量を調査
国立環境研究所の実験室で、採集された魚類、甲殻類、
軟体動物、棘皮動物の種名を図鑑で調べ、それぞれの
種の個体数と重量を計数・計量します。
(4)水質観測データの解析
CTD/DOロガーによる溶存酸素濃度などの水質観測デ
ータ(水深別の水温、塩分及び溶存酸素濃度)をコン
ピュータソフトにより簡単に解析します。
(5)東京湾の水質と魚介類に関するデータの整理とまとめ
前日までの2日間に得られた東京湾の水質と魚介類に
関する調査結果の公表と、意見や感想などを話し合い
ます。国立環境研究所スタッフによる解説の後、現在
の東京湾の環境と魚介類、漁業などの人間活動、そし
て魚介類が“豊かな”状態に東京湾を再生させるには
何が必要かを考えます。
(補足1)漁船にはトイレがありません。
(補足2)カッパ(上下)、長靴、酔い止め薬などが必要です。
(補足3)漁船に乗船する当日の天候・海象次第で2日目の
水質観測と魚介類採集が3日目に延期。3日目も
荒天の場合、水質観測と魚介類採集が中止され、
東京湾で予め採集された魚介類標本を用いて、
キャンプの実習内容の(3)
、
(4)及び(5)
の実習を
つくば市の国立環境研究所で実施します。
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
15:00∼15:20 集合受付【宿泊場所(●●●●)
】
15:30∼16:00 開講式・概要説明
16:00∼17:00 実習の説明
2日目 8月6日(火)
8:30∼13:30 水質観測と底曳き採集
13:30∼14:30 昼食
14:30∼16:30 柴漁港∼国立環境研究所(バス移動)
16:30∼17:30 環境試料タイムカプセル棟施設見学
3日目 8月7日(水)
9:00∼12:00 魚介類の種名と個体数・重量を調査(1)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼16:00 魚介類の種名と個体数・重量を調査(2)
16:30∼18:10 水質観測データの解析、環境リスク研究棟施
設見学
18:30∼20:30 講師等との交流会
4日目 8月8日(木)
9:00∼12:00 データ整理、とりまとめと発表
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:30 今後の展望とまとめ
14:30∼15:00 閉講式・解散(国立環境研究所)
※1∼3日の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
「キミよ歩いて考えろ」 著者:宇井純 出版社:ポプラ社
国立環境研究所 環境リスク研究センター
http://www.nies.go.jp/risk/mei/mei007_4.html
http://www.nies.go.jp/risk/mei/mei002_9.html
http://www.nies.go.jp/risk/mei/mei002_10.html
会場からのひとこと
このキャンプでは、漁業者のご理解とご協力を得て、漁船
に乗り底曳き網で魚介類を採集します。「東京湾はどんな
海?」、「東京湾にはどんな魚介類が暮らしてる?」等、さ
まざまな疑問に自分なりの答えを見つけて下さい。
47
バーチャルリアリティを活用した3次元可視化の理科実験
情報学、可視化工学、生物学
埼玉工業大学
会期:2013年8月5日(月)∼8月7日(水)2泊3日
自然界において観測される3次元の現象、構造物について、
3次元可視化の体験を与えるバーチャルリアリティ装置を活用
して、学びます。
主な対象は、流体場、電磁場、力場、結晶構造、生体構造
です。3次元のデータを、解析、実験などにより作成し、その
3次元データを、3次元可視化ソフトにより観察します。また、
没入型の3次元可視化のバーチャルリアリティ装置(CAVE)
により、3次元構造、3次元運動を体験します。
会 場
埼玉工業大学
埼玉県深谷市普済寺 1690
(JR高崎線「岡部駅」より、徒歩約15分)
URL:http://www.sit.ac.jp
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)講義「3次元可視化とバーチャルリアリティ」
自然界の物質の3次元構造などを可視化すること
で得られる理解について説明します。また、没入
型の3次元可視化を実現するバーチャルリアリテ
ィ装置の原理について説明します。
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
12:30∼12:50 集合受付
13:00∼13:30 開講式・ガイダンス
13:30∼14:30 講義「3次元可視化とバーチャルリアリティ」
14:30∼16:00 3次元構造物(結晶、分子構造)などの3次元
データの作成
16:00∼17:00 3次元データの可視化、VRへの投影と体験
17:30∼ 19:30 講師等との交流会
2日目 8月6日(火)
9:00∼12:00 野菜・果物の断面写真の撮影とデータ作成、
その後、可視化体験
12:00∼13:00 昼食
13:00∼17:00 VR装置(可視化装置)へのデータ移植と観測
3日目 8月8日(水)
(2)結晶や分子などの3次元可視化データを作成し、
3次元可視化の体験を行います。バーチャルリア
リティ装置(3次元可視化バーチャルリアリティ
装置CAVE)にて、3次元データを体験します。
(3)CTスキャンの原理を説明します、野菜や果物な
どの断面写真を積層することで、3次元データが
得られる事を実験的に体験します。
(4)電磁場や流れ場の3次元データを解析により求め、
可視化します。
(5)3次元可視化とバーチャルリアリティの観察、体
験などについて、レポートをまとめ、グループで
考察、発表します。
9:00∼12:00 3次元電磁場・流体場のシミュレーション実験
と可視化体験
発表資料作成開始
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 発表・まとめ
14:00∼14:30 講評、閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
可視化については、
URL:http://luna.sit.ac.jp/IDOLAB/index.html
が参考になります。
会場からのひとこと
「百聞は、一見に如かず(一見に及ばない)」、そして「百
見は、バーチャルリアリティ一体験に如かず」。科学をよ
り深く理解するための3次元可視化とバーチャルリアリテ
ィを体験し、科学してみましょう。
48
高校では学べないフィールドサイエンス∼森林動物を調べる∼
哺乳類、昆虫、フィールド調査、生物多様性
森林総合研究所 多摩森林科学園
会期:2013年8月5日(月)∼8月7日(水)2泊3日
持続可能な社会が目指されている中で、森林は環境保全や資源生産、ふれ
あいなどの多面的な機能を発揮することが期待されています。森林を林齢や
樹種に応じて適正に配置するためには、野外での調査研究によるデータが不
可欠です。しかし高校はもとより大半の理系の大学においてさえ、フィール
ド研究に関する教育は重視されていないため、実際の調査方法を学校で学ぶ
ことは難しいことです。
当研究所では、幅広く森林の機能や管理に関する研究を行っています。本
プログラムでは、その研究成果と研究フィールドを活かしながら、森林動物
(昆虫及び哺乳類)調査に必要な基礎的知識や技術を、実体験として学びま
す。さらに、得られた標本の作製法やデータ集計実習などを通じて、森林の
もつ生物多様性維持機構に関する理解を深めてみましょう。
会 場
森林総合研究所 多摩森林科学園
東京都八王子市廿里町1833-81
(JR中央線・京王高尾線「高尾駅」より、徒歩約10分)
URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/tmk/
宿泊場所:●●●●
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)マレーズトラップによる飛翔性昆虫の調査、ピッ
トフォールトラップ(落とし穴とラップ)による
地表歩行性昆虫の調査、ライトトラップによる夜
行性昆虫の調査を体験し、トラップを利用した調
査の重要性を学ぶ。あわせて、採集された昆虫の
標本作製法を学ぶ(標本は持ち帰りできます)
。
(2)昆虫(チョウ類)の目視によるトランセクト調査
を行い、環境による昆虫相の違いを理解する。調
査によって得られたデータの解析方法を学ぶ。
(3)哺乳類の糞や食痕を野外で採取し、フン分析(植
物の種子や昆虫の破片等を取り出す)によって食
性を調査する手法を体験する。
(4)カメラトラップによって、どのような哺乳類が生
息しているのかを調べる手法を体験する。
(5)夜間観察を行い、哺乳類(ムササビ等)の行動を
観察する。
(6)得られた成果を他人に伝えるためのトレーニング
として、調査結果をまとめ、職員の前で発表する。
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
12:30∼13:00 集合受付
14:00∼15:00 開講式
15:00∼18:00 昆虫採集用トラップ(マレーズトラップ、ピ
ットフォールトラップ)、動物撮影用カメラト
ラップの設置
18:00∼19:30 講師等との交流会
2日目 8月6日(火)
9:00∼12:00 動物のフィールドサイン(糞、食痕等)調査
および昆虫のトランセクト(目視)調査
12:00∼13:00 昼食
13:00∼17:00 カメラトラップの回収・解析、フィールドサ
イン分析
17:00∼19:00 夕食
19:00∼21:00 ライトトラップによる昆虫調査、動物の夜間
行動調査
3日目 8月7日(水)
9:00∼12:00 昆虫トラップの回収、採集された昆虫のソー
ティング、標本作製、調査結果のまとめ(デ
ータの取り扱い方等に関する講義を含む)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼15:00 プレゼン準備、発表、閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「日本の昆虫の衰亡と保護」
出版社:北隆館
・
「日本の哺乳類」
(フィールドベスト図鑑)
出版社:学習研究社
会場からのひとこと
生き物を理解するための原点はフィールドワークです。野山
が大好きで、生き物を「きちんと」調べてみたい人を歓迎しま
す。正しい知識を持って、正しい方法で調査したデータは、
高校生によるものでも科学の発展に貢献することが出来ます。
49
植物の力で環境を浄化しよう
遺伝子工学、植物生理学、環境科学
神戸大学大学院農学研究科
会期:2013年8月5日(月)∼8月7日(水)2泊3日
生活を快適に、そして豊かにするために今日我々は様々な種類の化学物質
を利用しています。しかし、それらは環境に放出されると、食物連鎖を通し
て野生生物のみならず我々人間にも悪影響を及ぼす可能性があります。この
ような化学物質による環境汚染を浄化する技術として、近年、植物を利用し
た方法(ファイトレメディエーション)が注目を浴びています。本サイエン
スキャンプでは汚染物質を分解できる動物由来の酵素を持つ「スーパー浄化
植物」を用いて、汚染物質を実際に浄化する実験を行ってもらいます。さら
にその効果を、汚染物質の代謝実験によって検証します。これからますます
発展する未来の技術に触れ、植物の持つ環境浄化能力を実感してもらうこと
を通して、環境に優しい最先端技術の積極的な利用や必要性について考えま
しょう。
会 場
神戸大学大学院 農学研究科
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
(阪急「六甲駅」またはJR「六甲道駅」より、バス
約5∼11分)
URL:http://www.ans.kobe-u.ac.jp/
宿泊場所:●●●●
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)植物からのDNA抽出とPCRによる導入遺伝子の
検出
汚染物質を分解する酵素遺伝子を持った「スーパー浄
化植物」(バレイショとタバコ)から、核DNAを抽出
します。特異的なDNA配列を検出するPCR法を用い
て、抽出した核DNAの中に目的の分解酵素遺伝子配列
が含まれているかを確認します。カラムによるDNA抽
出法、PCR法、電気泳動法などの手法を用います。
(2)植物細胞の電子顕微鏡観察
植物がストレスを感じると細胞内に活性酸素が蓄積し
ます。あらかじめ用意した植物の生葉のサンプルを用
いて、蓄積した活性酸素を透過型電子顕微鏡により観
察します。
(3)環境汚染物質の代謝実験
「スーパー浄化植物」を、環境汚染物質を含む水で1
日培養し、培養後の水から環境汚染物質を有機溶媒に
より抽出します。この抽出物に含まれる環境汚染物質
が「スーパー浄化植物」の働きにより減少し、代謝物
が生成したかどうか、薄層クロマトグラフィーにより
分離し、可視的に検出します。
(4)植物による環境浄化の考察
DNAの分析結果、「スーパー浄化植物」の汚染物質の
分解能力の分析結果や活性酸素発生量の比較から、植
物を使った環境浄化の可能性について考察します。
50
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式/概要説明
13:30∼14:30 講義「化学物質と環境汚染」
14:30∼15:30 植物への環境汚染物質の処理
15:30∼17:00 電子顕微鏡観察と施設見学
17:00∼18:00 講義「遺伝子組み換え実験について」
2日目 8月6日(火)
9:00∼10:00
10:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼15:00
15:00∼17:00
17:00∼19:00
汚染物質の代謝産物の抽出
植物体からのDNAの抽出
昼食
汚染物質の代謝産物の検出
PCR法による外来遺伝子の増幅
講師等との交流会
3日目 8月7日(水)
9:00∼10:30
10:30∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼14:30
電気泳動によるPCR増幅断片の検出
結果のとりまとめと発表の準備
昼食
発表会
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「環境バイオテクノロジー」改訂版
著者:多田雄一 出版社:三恵社
関連サイト:
・環境生物学コースのHP
(http://www.ans.kobe-u.ac.jp/jyukensei/e-bio/index.html)にある
「先端研究の紹介」を見てください。
・また、「夢ナビ」のwebページ
(http://yumenavi.info/index_pc.aspx)から、
講義No.05128、No.05129を見てください。
「夢ナビ 乾」でGoogle検索を行っても見つけられます。
会場からのひとこと
若手教員と大学院の学生たちが皆さんに教えます。大学生
たちが普段実習や実験をしている場所で、たくさん実験が
できますよ。これからの植物科学の一端を是非楽しんで下
さい。
放射光科学の最先端を体験してみよう!
物理学、応用物理学、分子生物学
理化学研究所 高輝度光科学研究センター
会期:2013年8月5日(月)∼8月8日(木)3泊4日
放射光は光速にほぼ等しい速度の電子が磁場中で曲げられる際に発生する
光(電磁波)で、極めて明るく、細く絞れるといった特長を持っています。
大型放射光施設SPring-8(スプリング・エイト)では、世界最高性能の放
射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジー等の学術分野から産業
利用に至るまで幅広い研究が行われています。これらの研究で創出される新
しい知見や技術は、学術の発展や産業の振興に大きく貢献しています。
今回のキャンプでは、SPring-8で行われている研究に関する講演を聴講
し、また、SPring-8やX線自由電子レーザー施設SACLA(さくら)の施設
を見学します。その後、3つのコースに分かれ、電磁力や波の仕組みを理解
したり、タンパク質の構造を調べたりするなどの体験実習に取り組みます。
これに加えて、SPring-8の研究者から生の声を聞くこともできる交流の
時間を設けます。貴重な機会になると思いますので奮ってご応募ください。
会 場
大型放射光施設SPring-8(スプリングエイト)
兵庫県佐用郡佐用町光都1丁目1番1号
(JR山陽本線(山陽新幹線)「相生駅」より、送迎バ
ス約45分)
URL:http://www.spring8.or.jp/ja/
宿泊場所:SPring-8 研究交流施設(予定)
募集人数
16名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)電磁加速器をつくってみよう
SPring-8の放射光を発生させる電子は、電磁力により
エネルギーを与えられてほぼ光の速度に加速されたの
ち、電磁力により曲げられて円形の真空パイプの中を
周回しています。これを行っているのが SPring-8の
加速器です。実習では、2本の金属のレール状に金属
球を置き、レールに電流を流すことにより電磁力を金
属球に与えてこれを加速する線形加速器や、それを周
回させる円形加速器の模型を製作します。この製作を
通じて、磁場と電流、電磁力など電磁気学を理解する
とともに、加速器とは何か、その仕組みを学んでいた
だきます。
(2)波の世界を見よう
現在の科学は物質の性質を理解して上手く利用するこ
とで、発光ダイオードや集積回路などをつくっていま
す。物質の性質の理解には量子力学が使われます。量
子力学はナノスケールの電子や原子の振る舞いを表し
た理論で、なにか難しいような気がしますが、これは
「波」を記述する理論を中核としています。ナノスケ
ールでは電子や原子は「波」のような振る舞いをする
からです。具体的には、液体を使って表面に広がる波
紋を高速撮影で測定し、理論抜きで量子力学の世界を
垣間見ていただきます。
(3)タンパク質分子の形とは?
SPring-8の強力なX線を利用すると、タンパク質分子
の立体構造を原子レベルの細かさで決定することがで
きます。なぜタンパク質を研究するのか、どのように
立体構造を決定するのか、どんな問題があるのか、そ
の問題を解決するためにどのような技術開発をしてい
るのかなどを、今SPring-8で実際に行われている研究
を交えた実習により紹介します。
スケジュール(予定)
1日目 8月5日(月)
14:30
集合【相生駅】
(または15:00∼15:20 SPring-8放射光普及棟ロビーに集合)
15:20∼16:00 開講式・オリエンテーション
16:10∼17:10 SPring-8・SACLAの紹介
17:20∼18:00 チェックインなど
18:00∼19:00 夕食
19:00∼21:00 参加者・引率者ミーティング
2日目 8月6日(火)
8:50∼10:50 SPring-8・SACLAの施設見学
11:00∼12:00 講演会
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 実習基礎講座(各テーマについて基礎事項の
講義と実習の説明)
14:00∼17:00 体験実習
17:00∼17:30 移動
17:30∼19:30 研究者等との交流会Ⅰ部
19:30∼21:00 研究者等との交流会Ⅱ部
3日目 8月7日(水)
9:00∼12:00 体験実習
12:00∼13:00 昼食
13:00∼16:00 体験実習
16:00∼17:30 実習まとめ
17:30∼18:30 夕食
18:30∼22:00 参加者・引率者ミーティング、まとめの作成
4日目 8月8日(木)
8:40∼10:10 実習のまとめ・発表練習
10:10∼10:20 発表準備
10:20∼11:20 実習のまとめの発表
11:20∼11:50 総括
11:50∼13:00 閉講式・昼食終了後解散
※1∼3日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・「放射光が解き明かす驚異のナノ世界」
編集:放射光学会 出版社:講談社ブルーバックス
関連サイト:
・SPring-8光のひろば http://commune.spring8.or.jp/
・X線自由電子レーザー施設SACLA http://xfel.riken.jp/
会場からのひとこと
夢の光を生み出し利用する最先端研究施設SPring-8や
SACLAに囲まれ、第一線級の研究者と共に、サイエンス三
昧の3泊4日。この夏休み、貴重な体験をしてみませんか。
51
ウシの行動測定と牛肉ができるまでを体験しよう
農学、動物学、食品科学
農研機構 東北農業研究センター
会期:2013年8月6日(火)∼8月8日(木)2泊3日
農研機構東北農業研究センターは、東北地域の豊かな自然資
源を活用した農業と食品産業の発展に貢献するため、寒冷地に
適した水稲、小麦、大豆等農作物の品種改良、高品質・低コス
ト化栽培技術、寒冷気候を活用した安定生産技術、環境保全型
農業、地域特産物の機能性解明等に関わる技術開発を行ってい
ます。
今回のキャンプでは、動物にとっての快適さに基づく牛肉生
産に関わる研究を中心にして、(1)ウシを快適な環境で育てて牛
肉を作る、(2)ウシの行動を測定する、(3)牛肉のおいしさを調
べる、(4)ウシの胎子ができるまで、について、講義・実習体験
を通じて理解を深めていただきます。
会 場
農研機構 東北農業研究センター
岩手県盛岡市下厨川字赤平4
(IGRいわて銀河鉄道「厨川駅」より、徒歩8分。
または、
JR「盛岡駅」よりバス約25分)
URL:http://www.naro.affrc.go.jp/tarc/
宿泊場所:北辰興農閣 宿泊施設(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)ウシを快適な環境で育てて牛肉を作る
おいしい牛肉を作るウシにとって、快適な環境とはど
んなところか、畜舎や放牧地を見学しながら講義を行
います。
(2)ウシの行動を測定する
ウシにとっての快適性を推定するために、ウシの行動
の監視方法を学び、ウシの採食、反芻、休息等の行動
を測定するための計測器を作り、ウシへの装着等、測
定方法を実習します。
また、ウシに取り付けた計測器の記録から夜間におけ
るウシの行動を分析する手法を学び、ウシの行動の解
析方法等を実習します。
スケジュール(予定)
1日目 8月6日(火)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式、オリエンテーション
13:30∼14:30 試験ほ場、研究成果展示室の見学
14:30∼15:00 ウシを快適な環境で育てて牛肉を作る(講義)
15:00∼17:00 牛の行動を測定する(講義、実習)
2日目 8月7日(水)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼17:00
17:30∼19:00
牛の行動を測定する(続き)
(講義、実習)
昼食
牛肉のおいしさを調べる(講義、実習)
講師等との交流会
3日目 8月8日(木)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼14:30
牛の胎子ができるまで(講義、実習)
昼食
キャンプのまとめ、発表
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います
(3)牛肉のおいしさを調べる
日本短角種(北東北地方で飼育されている和牛で、赤
身肉が多い徴●●●●)等の牛肉がもつ成分、おいし
さに関わる分析技術を学び、牛肉の硬さや熟成による
変化、官能検査等を実習します。
(4)ウシの胎子ができるまで
バイテクを利用した子牛生産技術の概要を学び、畜舎
での雌牛発情の新たな発見方法や実験室における受精
現象を学び、生産現場での胎子(たいし)の観察方法
等について実習します。
52
会場からのひとこと
西 方 に 雄 大 な 「 岩 手 山 」、 北 側 に 美 し い 「 姫 神 山 」 を
望むことができ、美しい景色を楽しめます。こちらも
ご期待ください。
あなたも体験 未来のロケット技術
宇宙推進
宇宙航空研究開発機構 角田宇宙センター
会期:2013年8月6日(火)∼ 8月8日(木) 2泊3日
角田宇宙センターでは、H-ⅡA/H-ⅡBロケットに搭載する液体ロ
ケットエンジンの開発や、将来の宇宙輸送システム用の高性能エンジ
ンとして、複合エンジンの研究開発を行っています。
角田宇宙センターには、燃料や酸化剤をエンジンに送り込むポンプ性
能を試験する設備や、宇宙から地球へ戻る再突入の時の高温環境を再現
し、温度が10,000度以上、圧力が1,500気圧の空気流を発生させる
「高温衝撃風洞」など、世界に誇る設備があります。普段見ることので
きないロケットエンジンの研究・開発を行う施設を見学することができ
ます。
講義や実習、実験を通してロケットエンジンの基礎を学んでみま
しょう。
会 場
宇宙航空研究開発機構 角田宇宙センター
宮城県角田市君萱字小金沢1
(JR東北本線「船岡駅」より、会場バス約10分)
URL:http://www.rocket.jaxa.jp/kspc/japanese/
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)宇宙へのエンジンシステムセミナー
ロケットの基礎や軌道、ロケットエンジンやラムジェ
ットエンジンの基礎を学びましょう。また、宇宙用エ
ンジンをどのように研究しているか、わが国有数の試
験設備群を見学しながら実感してみましょう。
(2)ロケットエンジンセミナー
ロケットエンジンのシステム・燃焼器・ターボポンプ
について学びましょう。
(3)超音速エンジンセミナー
空気を吸い込み、高空を高速で飛行できるロケットよ
り効率の良いエンジンの仕組みや、衝撃波について学
びましょう。
(4)超音速風洞実験
音速を超える流れに特有の「衝撃波」を「シュリーレ
ン法」と「オイルフロー」の2つの方法で可視化して
みましょう。
(5)エンジンシミュレーション
コンピュータ上に数値データを用いて、ロケットエン
ジンなどを形成して実際の作動状況を再現するシミュ
レーションを体験しましょう。
(6)将来の宇宙開発セミナー
現在のロケットエンジンの性能を高め、新しい仕組み
で推進力を発生するといった試みが続けられていま
す。このセミナーでは新しい宇宙用エンジンについて
学びましょう。
スケジュール(予定)
1日目 8月6日(火)
12:30
集合受付【船岡駅】
12:30∼12:40 会場へ移動(JAXAバス)
12:45∼13:20 開講式(自己紹介等)/センター概要紹介
13:20∼15:20 施設見学
15:35∼16:25 宇宙へのエンジンシステムセミナー
16:35∼17:15 水素ロケット打ち上げ準備
17:20
宿泊場所へ移動(JAXAバス)
2日目 8月7日(水)
9:00
会場へ移動(JAXAバス)
9:30∼10:20 ロケットエンジンセミナー(Ⅰ)
10:30∼11:20 ロケットエンジンセミナー(Ⅱ)
11:25∼11:55 水素ロケット打ち上げ体験(雨天時:極低温実験)
12:00∼12:50 ロケットエンジンセミナー(Ⅲ)
12:50∼13:45 昼
13:50∼15:20
超音速エンジンセミナー
15:30∼17:30 超音速風洞実験
17:45∼19:15 講師等との交流会
19:15∼20:00 特別授業「スターウォッチング」
(天候により中止の場合あり)
20:00
宿緋所へ移動(JAXAバス)
3日目 8月8日(木)
9:00
会場へ移動(JAXAバス)
9:30∼11:30 エンジンシミュレーション
11:30∼12:30 昼食
12:30∼13:20 将来の宇宙開発セミナー
13:30∼14:20 3日間のまとめ、フリートーキング
14:20∼14:40 閉講式
14:45∼15:00 船岡駅まで移動(JAXAバス)
15:00
解散【船岡駅】
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
角田宇宙センター ホームページ
http://www.rocket.jaxa.jp/kspc/japanese/
会場からのひとこと
轟音と共に宇宙に飛び立つロケット。その心臓部!ロケッ
トエンジンに興味はありませんか?人類の未来を拓くエン
ジン研究開発最前線を肌で感じたい高校生、集合!!
53
聞いて、観て、創る
∼∼体感するナノサイエンス∼
ナノテク、材料科学、ナノマテリアル
物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
会期:2013年8月6日(火)∼8月8日(木)2泊3日
古来から、土器、青銅器、鉄器と、新しい材料の開発によっ
て文明は発達してきました。人類の文明の歴史は、新しい材料
開発とともに歩んできたといっても、過言ではありません。人
は、新しい材料を見出し、それを自在に加工することで、便利
で快適な生活をしてきました。これからのユビキタス社会では、
原子、分子のレベルで設計された新しい材料が必要とされてい
ます。本実習では、最先端の装置を用いて、みなさんにナノテ
クノロジーによって、ナノスケールでのモノを作るむずかしさ、
大変さ、そして面白さを体験してもらいます。また、MANAは、
日本で最も国際化が進んでいる機関のひとつと言われています。
日本人だけでなく、いろんな国から集まってきている研究者た
ちとのコミュニケーションを通し、国際化の必要性や世界最先
端のナノテクノロジー技術を楽しく実感してください。
会 場
物質・材料研究機構
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点WPI-MANA棟
茨城県つくば市並木1-1
(つくばエクスプレス線「つくば駅」
より、バス約15分)
URL:http://www.nims.go.jp/mana/jp/index.html
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
1.講義: ①ナノテクノロジーで広がる可能性(仮題)
ナノテクノロジーはなにかということを説明。
②ナノバイオマテリアル
-スマートポリマーで変わる医療-(仮テーマ)
目覚ましく進歩する医療技術。その陰には、
バイオマテリアルの研究開発が大きく貢献
しています。
簡単な実験をしながら、スマートポリマー
について紹介します。
2.実習:A 原子とナノワールドを覗いてみよう
透過型電子顕微鏡で、肉眼では見ることの
できない原子とナノの世界を観察します。
B SEMの学習とミニSEMの操作を体験
高分解能走査型電子顕微鏡(SEM)と、
ミニSEM(走査型電子顕微鏡)を自分で
操作して、ナノの世界を探査してみます。
3.実習:リソグラフィに挑戦
清浄度の高いクリーンルームで、クリーン
ルーム服、マスク・帽子、ブーツを着用し
て入室。最先端の装置を使って、微細なパ
ターンの作製実習を行います。
4.コミュニケーション(交流会)
海外からMANAにやってきている若手研究
者たちと、英語でコミュニケーションをと
ってもらい、海外の研究事情や文化を知っ
てもらいます。
54
スケジュール(予定)
1日目 8月6日(火)
12:45
集合(受付)
13:00∼13:45 開講式+オリエンテーション
13:45∼14:15 ナノテクノロジーで広がる可能性(仮題)
14:20∼16:20 【実習A】のぞいてみようナノの世界
(透過型電子顕微鏡(TEM)による観察)
16:30∼17:30 ナノバイオマテリアル
―スマートポリマーで変わる医療―
サイエンストークと簡単実験 17:30∼18:30 交流会
―外国人研究者と話してみよう―.
2日目 8月7日(水)
9:00∼ 9:30
9:30∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼17:00
17:00∼18:00
クリーンルーム実習オリエンテーション
クリーンルーム実習
昼食
クリーンルーム実習
まとめ
3日目 8月8日(木)
9:00∼11:00
11:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼15:00
15:00∼15:30
【実習B】SEMの学習とミニSEMの操作を体験
発表準備
昼食
実習成果発表会
閉講式・記念撮影
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「トコトンやさしいナノテクノロジーの本」
編著:大泊巌 出版社:日刊工業新聞社
関連サイト:
・MANAファウンドリのホームページ
http://www.nims.go.jp/nfs/2dnano/
会場からのひとこと
同じ原子でも並び方が違うだけでまったく別の性質になり
ます。つまり、原子を操作すれば、今までになかった新し
いモノを生み出すことができるわけです。新しい可能性を
生み出すナノスケールの世界を一緒に体感しましょう。
自作パソコンを繋げてスーパーコンピュータを作ってみる
計算物理、化学、統計科学
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
会期:2013年8月6日(火)∼8月8日(木)2泊3日
天気予測や航空機・自動車設計などの流体シミュレーションから、医薬品
や化学反応のミクロな設計まで、コンピュータ・シミュレーション科学は私
たちの生活を隠れた所で支えてくれている重要なサイエンス分野です。そこ
では、物理や化学など扱う対象に関する学問はもとより、コンピュータのソ
フトウェア・ハードウェア・ネットワーク、確率・統計の知識など高度に統
合された新しくチャンスの多い学問分野が発展しています。
今回のキャンプでは部品から自ら組み上げ設定した自作パソコンをネット
ワークで繋げ、統計処理の並列シミュレーションを体験します。並列台数に
応じて誤差が減少する様子を体験しながら、シミュレーション科学を中心舞
台として、最新のコンピュータ技術と異分野の知識が、どう組み合わさって
新しい科学に活用されているのかを体感しましょう。
会 場
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
石川県能美市旭台1-1
(北陸鉄道石川線「鶴来駅」より、
大学シャトルバス約10分)
URL:http://www.jaist.ac.jp/index-j2.shtml
宿泊場所:石川ハイテク交流センター(予定)
募集人数
スケジュール(予定)
1日目 8月7日(火)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式/ガイダンス、講師紹介、参加者紹介等
13:30∼15:30 マザーボード上へのPC単体の組上げ
「PCの各部品の役割」
、
「LINUX OSのインスト
ールとアップデート」
15:30∼17:00 統計シミュレーションと並列処理の解説
「統計誤差とサンプル数の関係」、「量子化学シ
ミュレーション」、
「乱数の使われ方」
8名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)シミュレーションのハードウエア
マザーボード上へのCPUやメモリの組上げ、ハードデ
ィスクやネットワークスイッチへの接続、ケーブル加
工などを通じ、ハードウエアや接続形態を理解します。
2日目 8月8日(水)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:30∼15:30
15:30∼17:00
(2)シミュレーションのソフトウエア
UNIX OSや 基 本 ソ フ ト の イ ン ス ト ー ル を 通 じ て 、
UNIXやLINUXがどのようなものなのか、普段使い慣
れているパソコンとどう関係しているのかを体験・理
解します。
17:00∼18:30
計算サーバの構築「LINUX操作の初歩実習」、
「OSの設定」
、「コンパイラのインストール」
昼食
ネットワークの構築とラックの組上げ「ネッ
トワークスイッチ上に各自のPCを接続し、同
じファイル領域をマウントさせる」
消費電力などの算定、電源投入と遠隔操作に
よる数値計算のセットアップ「消費電力から
ラックに準備すべき電源ケーブルや空調能力
を見積もる」、
「各自の端末から遠隔にある各
自のPCをセットアップする」
講師等との交流会
3日目 8月9日(木)
(3)ネットワークのしくみと実務
並列計算のためのインターネット設定を通じて、ネッ
トワークのしくみを体験的に理解します。
(4)初歩的な統計科学
分子のエネルギー計算シミュレーションを行いなが
ら、平均値と分散といった統計量の扱いの基本を学び
ます。並列処理により同じ質の統計量がより高速に得
られる事を体験し、その仕組みを理解します。
※サイエンスキャンプを終えて、自作PCを自力構築
できるようになる事もひとつの目標です。
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:15
14:15∼14:30
モンテカルロ統計シミュレーションの実行
昼食
レポートまとめ、ディスカッション
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・高等学校・数学B:統計とコンピュータの単元内容
北陸先端科学技術大学院大学・前園グループ
http://www.jaist.ac.jp/is/labs/maezono-lab/wiki/index.php
会場からのひとこと
前園グループで検索すると過去のサイエンスキャンプの様
子などがわかります。参加回を超えたOB・OG間の交流も
盛んです。積極的に「濃ゆい仲間」を作ろう!
55
農楽体験∼自然を知る、食を知る、生物を知る∼
農業生産、自然環境、フィールドワーク
高知大学農学部及び附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター
会期:2013年8月6日(火)∼8月8日(木)2泊3日
地球環境、食の安全安心、健康等への関心が高まる中で、総合科学(総学)
、
応用科学(実学)として地域農業をリードする農学は、農を通して、人と自然
との関わりや人々の活動が自然環境に及ぼす影響を、多様な視点から捉えると
いう役割も担っています。
今回のキャンプでは、南海気候区の夏季高温多雨・冬季温暖多照という自然
環境のもと、特色ある農業が展開する高知平野において、最新の知識と技術の
適用場面である農業現場に身をおきながら、農業およ
び農業技術に関する最新のトピックを学ぶとともに、
農作業を通して高知の自然を体感しながら、物的豊か
さや効率性を重視する社会の中での農の意義と課題に
ついての理解を深めるとともに、人と自然環境・地域
資源との持続的で調和した関係について考えます。
会 場
高知大学農学部及び附属暖地フィールドサイエンス教
育研究センター
高知県南国市物部乙200番地
(「高知龍馬空港」より、徒歩約10分、
JR「高知駅」より、バス約35分。
JR「土佐山田駅」より、車約20分)
URL:http://wwwagr.cc.kochi-u.ac.jp
宿泊場所:高知大学農学部厚生会館(予定)
募集人数
15名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)「高知県産褐毛和種牛」のはなしと飼育管理作業体験
高知県にしかいない和牛「高知県産褐毛和種牛」(土
佐の赤牛)について学び、実際に飼養管理作業を体験
します。初日講師達との懇談夕食会で、その肉を試食
する予定です。
(2)「稲作」のトピックと水稲の収穫・調整作業体験
台風が常襲し高温多雨で二期作が可能な西南暖地の稲
作について学び、収穫から白米になるまでの稲刈・脱
穀・(乾燥)・籾すり・精米の各作業を体験します。
こうして出来上がった白米を、3日目の昼食として飯
盒炊飯します。
(3)園芸栽培におけるトピック
高知県農業の基幹部門で、冬季温暖多照という気象条
件を活かした冬春野菜を中心とする施設園芸の最新の
トピックを学びます。また、高知県に存在する、土佐
文旦、新高ナシ、ポンカン等地域特産品的な果樹につ
いて学びます。
(4)大学院生と共に学ぶ農業実習
高知大学大学院農学研究科で学ぶ大学院生が、自分た
ちの研究テーマに沿った高校生のための農業実習を企
画し、高校生と共に学びます。
(5)「圃場」の中の虫たち
化学農薬依存型の農業は、「圃場(田や畑)」内の作
物・家畜以外の生物の生息密度を下げることで、虫や
病気等の害を防除してきましたが、環境問題や循環型
社会等への関心が高まるなかで、「圃場」における人
と生物の関係が大きく変化しています。虫の採集によ
りそれを確認します。
56
スケジュール(予定)
1日目 8月6日(火)
14:00
高知大学農学部集合
14:10∼14:30 開講式、プログラム説明、講師紹介 等
14:30∼15:30 講義「農業を通してみる人と自然の関係」
15:30∼16:20 高知大学フィールドサイエンスセンター見学
16:20∼17:00 講義「高知県産褐毛和種牛のはなし」
17:00∼19:00 家畜管理(牛舎)
19:00∼
講師等との懇談夕食会 2日目 8月7日(水)
8:30∼ 9:30 講義「稲作のトピック」
9:30∼12:00 稲刈り・脱穀・籾すり・精米作業の体験 12:00∼13:00 昼食
13:00∼15:30 大学院生と共に学ぶ農業実習
15:30∼16:20 講義「野菜作のトピック」
16:20∼17:00 講義「果樹作のトピック」
17:00∼18:00 農作業の今と昔―農業機械実習―
18:00
宿舎へ移動 入浴・夕食後再び農学部へ
19:30∼
高知大学農学部に棲む虫たちの夜間採集
3日目 8月8日(木)
8:30∼10:30 農生態系における重要天敵トンボ類の多様性
の観察
雨天時 8:30∼ 講義「新しい人と虫の関係―IPMからIBMへ―」
9:30∼
害虫と天敵の飼育現場見学
10:30∼11:30 講義「食生活を豊にした農作物の微生物発酵」
11:30∼13:00 飯盒炊飯と昼食
13:00∼14:30 ディスカッション
−これからの人と食と自然−
14:30
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連図書:
<農業農学部の入門書>
・
「農学基礎セミナー」シリーズ 出版社:農山漁村文化協会
・
「基礎シリーズ」
出版社:実教出版
会場からのひとこと
五感で自然を感じながら、農業に関わるフィールドワーク
を通して、農業はもとり、自然、食、生物についての新し
い知識や知見を探求してみませんか。
未来につなげよう、安全な農業と環境
生態学
農業環境技術研究所
会期:2013年8月7日(水)∼8月9日(金)2泊3日
環境問題は身近なところから地球規模まで様々な分野で生じています。
農業の分野においても、環境の変化によって農業の生産が影響を受けて
いる反面、農業の生産活動も環境に影響を与えています。
農業環境技術研究所は農業生産環境の安全性の確保を目的に、地球規
模の環境変動への対応、農業生態系における生物多様性の変動メカニズ
ム及び生態機能の解明、有害化学物質のリスク低減など、農業と環境に
関わる基礎的な調査及び研究を行っています。
今回のキャンプでは「土壌中で生活している線虫などの土壌動物を観
察してみよう」のコースを設けました。研究者がどのようにして環境問
題に取り組んでいるかを実際に体験してみましょう。
会 場
農業環境技術研究所
茨城県つくば市観音台3-1-3
(JR常磐線「牛久駅」より、バス約16分、徒歩3分。
または、つくばエクスプレス線「みどりの駅」より、
バス約14分、徒歩12分)
URL:http://www.niaes.affrc.go.jp/
宿泊場所:●●●●
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
土壌は、身近な、どこにでもある存在ですが、まだ
よく解っていないことがたくさんあります。土壌中に
は無数の微生物や数え切れないくらいの小さな生き物、
土壌動物が互いに関係しながら生活していますが、実
際にどんなものがいるのかはあまり知られていません。
本プログラムでは、土壌中にたくさんいる生き物で
ある線虫および小動物、それぞれに適した土壌からの
分離方法や、顕微鏡観察法および顕微鏡観察に適した
標本作成方法を指導します。
また、土壌を雑木林や畑など様々な環境から採取し、
分離される小動物をそれらの間で比較したり、行動や
形態から食性を推定することによって、珍奇な土壌動
物の形態を見るというだけでなく、それらが環境中で
果たしている役割についても考察します。
スケジュール(予定)
1日目 8月7日(水)
12:45∼13:10 集合受付
13:15∼14:30 開講式/オリエンテーション
14:30∼17:00 土壌の採取、線虫等の分離実習
17:30∼19:00 研究者との交流会
2日目 8月8日(木)
9:00∼12:00 講義(線虫の星地球)
、線虫等の分離
12:00∼13:00 昼食
13:00∼17:00 線虫等の標本作成・観察実習
3日目 8月9日(金)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼13:30
13:30∼14:30
14:30∼15:00
線虫などを観察しながら役割について考察
昼食(キャリアガイダンス)
まとめ、発表会の準備
別発表会
閉講式
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・農業環境技術研究所線虫画像データベースHP
http://www.niaes.affrc.go.jp/inventory/nemapics/
・日本線虫学会HP
http://senchug.ac.affrc.go.jp/
・日本土壌動物学会HP
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssz/Soilzoology/Top.html
会場からのひとこと
雑木林の土壌なら、落葉をかき分けてみるだけでもいろん
な生き物が見つかります。うまく取り出してやれば、線虫
のように小さな生き物もたくさん見つけることができま
す。
「土の中はわけのわからんものでいっぱいだ。
」
57
福祉機器の体験と動作解析実習を基にした未来型福祉機器の提案
福祉機器、動作解析、生体工学
芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科
会期:2013年8月7日(水)∼8月9日(金)2泊3日
今後も、高齢者、障害者の増加が見込まれることから、介護され
る人だけでなく介護する人も含めてすべての人が自立し、支え合い、
能力を発揮できるユニバーサル社会の実現が望まれています。
本キャンプは、このユニバーサル社会を支えるための、未来型の
福祉機器の提案を目指します。具体的な内容としては、高齢者や視
覚障害者の感覚を疑似体験できる特殊装具を着用した実習、車いす、
障害者の立場にたった介助用のリフトの体験実習、動作解析などの
生体計測体験実習を行なうことによって課題の発見を行い、参加メ
ンバーでディスカッションを行って未来の福祉機器に必要な機器や
備えるべき機能のイメージの具体化を行います。
会 場
芝浦工業大学 大宮キャンパス
埼玉県さいたま市見沼区深作307
(JR宇都宮線「東大宮駅」より、スクールバス約10分)
URL:http://www.shibaura-it.ac.jp/faculty
/bioscience_and_engineering.html
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
18名
キャンプのプログラム内容(予定)
1日目は、ガイダンスの後、使用する施設や機器の見学を
し、翌日の体験を行うのに必要な以下に示すような基礎知
識を学びます。
・高齢者・障害者の障害の種類や現状についての講義
・使用する車いすやリフトを中心として、福祉機器の種類
と特徴などの概要の講義
2日目は3グループに分かれ、以下の内容の体験実習をロー
テーションしてすべて行ないます。1項目2∼2時間半を予
定しています。
(1)車いすの試乗をして構内の様々な路面や段差などの走
行体験をします。
使用する車いすは、手動のモジュール式車いす、テニス用
車いす、6輪車いす、ジョイスティック式電動車いす、介
助用電動車いす、パワーアシスト車いすなどです。
(2)高齢者、視覚障害者疑似体験装置を使用して、建物内
外の歩行体験および歩行介助体験、介助用リフトによる移
乗体験を行います。
(2時間)
使用するリフトは、移動式介助リフト、障害者用トイレに
設置された固定式移乗用リフト、便座昇降リフトなどです。
(3)三次元動作解析装置により、高齢者疑似体験装置の使
用の有無による歩行動作の違いを計測評価します。
(2時間)
体につけた赤外線反射マーカーの三次元位置を計測するこ
とにより、関節角度変化など歩行動作の違いを定量的に評
価します。床から足が受ける力を計測する装置(床反力計)
、
コンピュータ制御により床を傾けたり、振動させたりする
ことのできる装置も付けられています。
3日目はグループごとに分かれてディスカッションし、体
験実習した内容のまとめと、現在の福祉機器の問題を克服
する新しい未来型の福祉機器の提案を行います。提案内容
をプレゼンソフトにより、参加者の皆さんに発表します。
若い皆さんの柔軟で新鮮な発想を期待しています。
58
スケジュール(予定)
1日目 8月7日(水)
13:00∼13:30 集合受付
13:30∼14:00 開講式/オリエンテーション
14:00∼15:00 使用する施設や機器の見学
15:00∼17:00 翌日の体験を行うのに必要な基礎知識の講義
・高齢者・障害者の障害の種類や現状について
・車いすやリフトを中心として、福祉機器の種類とその特徴
17:30∼19:30 講師等との交流会
2日目 8月8日(木)
9:00∼11:30
体験実習ローテーション1
11:30∼12:30 昼食
12:30∼15:00 体験実習ローテーション2
15:00∼17:30 体験実習ローテーション3
3グループに分かれ、以下の内容の体験実習を
ローテーションしてすべて行ないます。(休憩
含めて各2.5時間)
(1)車いすの試乗をして構内のバリアを体験し
ます。
(2)高齢者、視覚障害者疑似体験装置を使用し
て、構内のバリア体験や介助用リフト体験
を行います。
(3)三次元動作解析装置により、高齢者疑似体
験装置の使用の有無による歩行動作の違い
を計測評価します。
3日目 8月9日(金)
9:00∼12:00 まとめ・発表準備
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 発表
14:00∼15:00 閉構式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「からだにやさしい車椅子のすすめ」
著者:Bengt Engstrom 翻訳:高橋正樹 他
出版社:三輪書店 (2,854円)
関連サイト:
保健福祉広報協会 はじめての福祉機器の選び方・使い方
http://www.hcr.or.jp/howto/
会場からのひとこと
テニス用車いす、6輪車いす、ジョイスティック式電動車いす、介助用電動車いす、パ
ワーアシスト車いす等、様々な車いすが体験できます。三次元動作解析装置としては、
床から足が受ける力を計測する装置(床反力計)、コンピュータ制御により床を傾けたり、
振動させたりすることのできる装置がついた多機能なものを体験することができます。
感じてみよう!!地球のすがた∼地下の世界を探る∼
地球科学
日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター
会期:2013年8月7日(水)∼8月9日(金)2泊3日
日本原子力研究開発機構では、原子力の新しい科学技術や産業を生み
出すため、原子力の基礎、応用研究から核燃料サイクルの実用化まで幅
広い研究開発を行っています。
その一つとして、わたしたちの生活を支えている原子力発電の使用済
燃料から資源を回収した後に残る高レベル放射性廃棄物を地層に安全に
処分するための研究や技術の開発も行っており、東濃地科学センターで
は、その研究のうち地下の環境や地下深くで、どのような現象が起こっ
ているのかを研究する「地層科学研究」を進めています。
今回のキャンプでは、地下水、地層、地震・火山などの地球科学分野
について、実験などを通して学んでいただきます。また、世界でも有数
の地下研究施設である瑞浪超深地層研究所の研究坑道を実際に見て、地
層科学研究の現場の雰囲気を体験していただきます。
会 場
日本原子力研究開発機構
・東濃地科学センター
岐阜県土岐市泉町定林寺959-31
・瑞浪超深地層研究所
岐阜県瑞浪市明世町山野内1-64
(JR中央本線「瑞浪駅」より、バス約15分)
URL:http://www.jaea.go.jp/04/tono/index.htm
宿泊場所:●●●●
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)「地下の世界を調べてみよう」
掘削工事が進む瑞浪超深地層研究所の研究坑道に実際
に入り、地下水を採取するとともに、地下の世界の雰
囲気を体感します。また、採取した地下水を含む数種
類の水の水質分析をします。
(2)「大地の様子を探ってみよう」
断層の活動で地形がどう変化するかを実際に野外(東
濃地科学センターの周辺)で観察します。また、上空
から撮影した地形の写真をみて、地層の境界や断層を
探します。
日本列島に分布する代表的な岩石(花崗岩、玄武岩等)
について、実際に岩石の薄片を専用の顕微鏡(偏光顕
微鏡)で観察します。断層などで変形した岩石も同時
に観察し、大地が動いた痕跡を見てみましょう。
ペレトロン年代測定装置などを見学し、地質試料の年
代測定を行うための分析技術を学びます。
(3)「地層を観察してみよう∼ボーリングコアの観察∼」
ボーリング調査で採取されたボーリングコアに保存さ
れている、過去の環境の指標となる化石や堆積構造な
どを観察します。また、観察結果から過去の環境がど
のように移り変わってきたのかについて学びます。
スケジュール(予定)
1日目 8月7日(水)
13:10
集合【JR「瑞浪駅」】
13:30∼14:15 開講式/オリエンテーション
14:15∼18:00 「地下の世界を調べてみよう」
(瑞浪超深地層研究所での地下水採取と
簡易水質分析)
2日目 8月8日(木)
9:00∼12:00 「大地の様子を探ってみよう」
(地形や地質に関する講義、野外における
地形・地質の観察)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼17:00 「大地の様子を探ってみよう」
(断層に関する講義、地形や断層に関する
実習、岩石観察、分析装置見学等)
17:30∼19:30 講師等との交流会
3日目 8月9日(金)
9:00∼12:00 「地層を観察してみよう∼ボーリングコアの観察∼」
(ボーリングコアの観察実習)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼13:50 まとめ、感想発表
13:50∼14:10 閉講式
14:30
解散【JR「瑞浪駅」】
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「カラー版 徹底図解 地球のしくみ」
編集:新星出版社編集部 出版社:新星出版社(1,470円)
関連サイト:
・独立行政法人 水資源機構「地球と水の科学館」
http://www.water.go.jp/honsya/honsya/referenc/siryou/kagaku/index.html
・独立行政法人 産業技術総合研究所「地質図のホームページ」
http://www.gsj.jp/geology/geomap/index.html
(
「地質学を知るページ」参照)
・国立科学博物館「岩石標本DB」
http://svrsh2.kahaku.go.jp/rock
会場からのひとこと
地下水、地層、地震・火山といった地球科学分野について、学校
では、普段体験できないような実験や作業を多く交えた講義を行
うことで、地球科学についての興味・関心を高めていただきたい
と思います。また、是非、地下の雰囲気を体感してください。
59
実験を通じて医療機器の仕組みを学ぼう
外科手術、心電図、超音波診断
岡山理科大学 工学部 生体医工学科
会期:2013年8月7日(水)∼8月9日(金)2泊3日
医療機器や人工臓器、新薬の開発など、この数十年の間に、医学は飛躍的
な進歩を遂げてきました。これは、単に医学的知識の進歩だけでなく、工学
的技術の活用が大きく貢献しています。
今日、医学・医療における工学の重要性は益々大きくなっており、その中
心に位置するのが、医学・生物学と工学の複合・融合領域、および学際領域
を専門領域とする生体医工学です。
岡山理科大学工学部 生体医工学科は、これらの社会的要請に応えるため
に、医学と工学の両方に精通した研究者・工学技術者の育成を目的に設立さ
れ、生体医工学の様々な分野の研究と技術者養成を行なっています。
今回のサイエンスキャンプでは、バイオメカニクスや医療機器の専門家、
および、医師や臨床工学技士からなる講師陣の指導のもと、体の仕組みや病
気の原因を探る手法に関わる3つの分野の実験を行います。
これらを通じて、診断や治療に有効な手段を提供する生体医工学分野への
興味の目を開き、研究の面白さを体感してもらうことを目的としています。
会 場
岡山理科大学 工学部 生体医工学科
岡山県岡山市北区理大町1-1
(JR「岡山駅」より、バス約20分)
URL:http://www.bme.ous.ac.jp/
宿泊場所:岡山理科大学 御津国際交流館(予定)
募集人数
15名
キャンプのプログラム内容(予定)
以下の実験を通じ、生体医工学分野の面白さや奥深さ
の一端を体験し、研究の面白さを体感します。
(1)ラットを使った模擬手術体験
ラットを使って、電気メス等の手術器具を使った模擬
手術を行います。どんな手術器具がどのように使われ
るか、また、どんな手順や方法で手術を行うかを体験
します。それを通して手術の難しさや手術器具に求め
られる性能を理解してもらいます。同時に、体内の臓
器の配置や構造を理解します。
(2)簡易心電計の作成と心電図の測定
意外に思うかもしれませんがヒトの体は電気によって
動いています。たとえば心臓の活動の様子は“心電図”
として観察でき、心臓の健康状態も心電図で確認する
ことができます。この実験では電気電子回路の基礎知
識を学び、ICを使って簡易心電計を自作します。自
作した簡易心電計により、実際に自分の心電図を測定
して、体から電気信号が発生している事を体感します。
(3)超音波診断装置を用いた体内の観察
皆さんの中には、ニュースやドラマなどで、お腹の中
の赤ちゃんの映像を目にしたことがある人も多いと思
いますが、これは超音波を使った画像診断装置で撮影
されたものです。この実験では、心臓や肝臓などの臓
器の基本構造と機能を学んだ後、実際に病院で使用さ
れている超音波診断装置を皆さんが操作して、体内の
臓器がどのように観察されるか体験してもらいます。
頭のなかの知識と実際に観察される画像とを関連付け
ることにより、体の中を調べるとはどういうことなの
かについて、その意味を考えてもらいます。
60
スケジュール(予定)
1日目 8月7日(水)
13:30∼14:00 集合受付
14:00∼14:30 開講式
14:30∼18:00 ラットを使った模擬手術体験
2日目 8月8日(木)
9:00∼12:30 簡易心電計の作成と心電図の測定
12:30∼13:30 昼食
13:30∼17:00 超音波診断装置を用いた体内の観察
18:00∼19:30 講師等との交流会
3日目 8月9日(金)
9:00∼12:00 レポート作成・発表準備
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 発表・討論
14:00∼14:30 閉講式
14:30∼15:00 バスでJR岡山駅へ移動・解散【JR岡山駅】
※3班に分かれて以下の実験を行います。上は第1班のスケジュールです。
実験1:ラットを使った模擬手術体験
実験2:簡易心電計の作成と心電図の測定
実験3:超音波診断装置を用いた体内の観察
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「入門 医工学ー医学をサポートする工学」
著者:大島宣雄
出版社:サイエンス社(2008/2,730円)
・
「バイオメカニクス入門」
著者:林紘三郎 出版社:コロナ社(2013/2,520円)
関連サイト:
・日本生体医工学会ホームページ
http://jsmbe.org/
・J-STAGE 生体医工
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsmbe/-char/ja/
会場からのひとこと
精度の高い診断、負担の少ない手術、効果的な治療など、
これからの医療で重要となるテーマについて一緒に考え
てみましょう。
みんなでゲームをプログラミングしてみよう
情報学、知財、プログラミング
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部
会期:2013年8月17日(土)∼8月19日(月)2泊3日
コンピュータとはなんであるか体験的に理解できるようにすることを目的と
します。このために、自分で作成したプログラムを使用することを試みます。
具体的には、初心者にプログラミングを楽しく体験してもらうために開発され
たオープンソースソフトウェアGreenfootを用い、実際に実行できるゲーム
の作成を体験してもらいます。まず、プログラミングの基礎を学び、簡単なプ
ログラムを作成し、プログラムが自分で作成できることを確認します。次に、
チームを組み、ゲームとして魅力のあるプログラムの企画を立てます。ゲーム
のシナリオ、キャラクタデザイン、画面デザイン、ルールの検討等を行います。
チーム内で役割を分担し、相談しながら作業を進めることにより、チームでの
作業の行い方等も同時に練習します。最後に、全員の前でデモを行うことによ
り、自分たちの作ったものの説明の仕方の練習も行います。
会 場
東京工科大学 講義実験棟
東京都八王子市片倉町1404-1
(JR横浜線「八王子みなみ野駅」より、
スクールバス約10分)
URL:http://www.teu.ac.jp
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
情報通信技術(ICT)は、現代社会を支える、なくて
はならないインフラです。これを正しく理解しておく
ことは、必ずしもその専門家になることを目的としな
い方々にとっても、不可欠のことがらになりつつあり
ます。このプログラムでは、ICTと、これを用いた、
グループによる知的資産の作成過程を、体験的に理解
することを目的としています。このようなスキルは、
今後、産業構造がますます知財の生産に集約していく
ことが予想されている今、貴重な体験であると言うこ
とができます。本プログラムは、以下のような要素か
ら構成されています。
・ICTに関する講義
コンピュータは、複数の要素からなる、複雑な装置で
す。その要点をつかんで、自分の思ったように動かせ
るようにするために、まず、講義を聞きます。
・Greenfootによるプログラミング開発練習
プログラミング導入教育用の開発環境Greenfootの練習を
行います。Greenfootは、Java言語を利用し、簡単なイン
タフェースで画面上のキャラクタの動きを制御したり、
効果音を出したりすることができるようになっていま
す。この機能を使いこなすことができるようになるこ
とを目標として、Java言語の簡単なプログラミング、
Greenfoot環境を利用したゲーム作成方法等を学習します。
・目標設定とプログラムの作成
チームに分かれ、ゲームを対象としたどのようなプロ
グラムを作成するか目標の設定を行います。たとえば、
何種類かの動物を表示して追いかけっこをするような
ゲームを企画、作成することが可能です。
・発表会
チームごとに作成したプログラムのデモンストレーシ
ョンと発表を行います
スケジュール(予定)
1日目 8月17日(土)
12:20∼12:40 集合受付【JR「八王子みなみ野駅」改札前広場】
12:45∼13:00 会場へ移動
13:00∼13:15 開講式
13:15∼14:15 コンピュータ原理の説明
14:15∼15:00 プログラミング開発環境の導入
15:00∼17:00 プログラム開発の演習
17:00∼17:30 チーム分けと目標設定
17:45∼19:00 講師等との交流会
2日目 8月18日(日)
9:00∼ 9:20 チーム分けと目標の確認
9:20∼12:00 チーム内でのプログラミング練習
12:00∼13:30 食事、休憩
13:30∼17:00 ゲームプログラムの企画と構築
3日目 8月19日(月)
9:00∼11:00 他チームのプログラム利用による成果の検討、
自チームのプログラム改良
11:00∼12:00 プレゼンテーションの準備
12:00∼13:30 食事、休憩
13:30∼15:30 デモと発表会
15:30∼15:45 休憩
15:45∼16:40 まとめ
16:40∼17:00 表彰式および閉講式
17:10∼17:20 スクールバスでJR「八王子みなみ野駅」へ
移動・解散
※1日目、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・コンピュータサイエンス学部
http://www.teu.ac.jp/gakubu/cs/
・クラウドサービスセンター
http://www.teu.ac.jp/cloud/
会場からのひとこと
これからの時代は、世界中の人々と、より付加価値の
高い知財の生産を競うことになります。ICTを理解して、
そのような時代のトップランナーを目指そう。
61
血圧って何でしょう?∼血圧が上がったり、下がったりする仕組み∼
血圧、心臓、血管
東洋大学 理工学部 生体医工学科
会期:2013年8月19日(月)∼ 8月21日(水) 2泊3日
血圧は我々の日常生活に密着した重要で、
かつ簡単に測定できる健康の指標です。青
年から老年へと、歳を重ねて行くに従って、
血圧の値はますます身近になってゆきます。
日常的に血圧が高いこと、すなわち高血圧
が健康上の問題であることは知っていても、
血圧の役割や血圧の維持や変化の仕組みな
ど、血圧についての真の理解は、大人でも
出来ていません。そこで、血圧の役割や血圧上昇のメカニズムを、座学
とその後の簡単なモデル作成を通じて正しく理解し、成人になってから
の健康維持の一助になる知識を身につけてもらうとともに、健康や医学
に興味を持ってもらうことを目的としています。
会 場
東洋大学 理工学部 川越キャンパス
バイオサイエンス研究室
埼玉県川越市鯨井2100
(東武東上線「鶴ヶ島駅」より、徒歩約15分)
URL:http://www.toyo.ac.jp/site/dbme/
宿泊場所:川越第一ホテル(予定)
募集人数
25
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)座学で血液や心臓・血管の解剖と生理を学習し
ます。その際、科学技術振興機構の理科ネットワーク
で配信されている動画等の教材を効果的に利用して人
体の構造、血圧の働き、血液の役割など循環系に関す
るテーマを学習します。
(2)5名ずつのグループとなり、座学で学んだ知識と
参考書およびインターネットで得られる情報をもと
に、ヒトの循環モデルの設計図を作成します。設計図
には、高血圧を再現する仕組みを組み込むことを条件
にします。次に、設計図をもとに様々な太さや堅さの
チューブやコネクタを使用して、血管のモデルを作成
します。その血管モデルにパルサタイル方式のポンプ
(心臓と同じ機能を持つ)を接続し、血管モデル内に
水(血液)を流し、内圧(血圧)を測定します。管の
太さやポンプの拍出量を変化させることで、管内圧
(血圧)がどのように変化するかを実験します。
(3)自分たちが作ったモデルを用いて、血圧の形成
メカニズムをグループ毎に発表します。また、そのモ
デルを用いて、高血圧を再現し、その解説を行い、討
議します。
62
スケジュール(予定)
1日目 8月19日(月)
12:40∼12:50 集合受付
13:00∼13:15 開講式/オリエンテーション
13:15∼14:45 講義:血圧の基礎1(解剖学)
14:45∼15:00 休憩
15:00∼16:30 講義:血圧の基礎2(生理学)
16:30∼17:30 施設見学
2日目 8月20日(火)
9:00∼12:00 グループ学習と設計図作成
12:00∼13:00 昼食
13:00∼16:00 循環モデルの作成と実験
16:00∼17:00 実験結果のまとめ・発表準備
17:30∼19:00 講師等との交流会
3日目 8月21日(水)
9:00∼11:00 発表と討論
11:00∼11:40 まとめと講評
11:40∼12:00 閉構式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・「はじめの一歩のイラスト生理学」
編者:照井直人 出版社:羊土社
関連サイト:
・りかちゃんのサブノート 循環系
http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/junkan.html
会場からのひとこと
血圧は最も身近で大切な健康の指標ですが、その役割や調
節の仕組みを正確に説明できる人は多くありません。血圧
のモデルを作って、血圧の理解と高血圧のメカニズムを学
習しましょう。
魚を学ぶ! 魚で学ぶ!∼海洋生物生理活性物質研究∼
水産化学、魚類学、水産生理活性物質
水産総合研究センター 中央水産研究所
会期:2013年8月19日(月)∼8月21日(水)2泊3日
シーフードにはがんや心臓病などの生活習慣病を予防する効果があることは
世界中で認識されていますが、健康機能性に関わる成分やその作用の仕組みは
あまりわかっていません。海洋には多様な生物が存在し、陸上の生物とは違っ
た成分が含まれています。海洋生物から発見された成分の中には極めて微量で
生理活性を持つものがあります。当研究所では、最近、クロマグロの血液から
セレノネインという新規の抗酸化物質を発見しました。最先端の分析技術を使
ってシーフードに含まれるアンチエイジング作用をもつ物質を探索したり、そ
の機能発現の分子メカニズムを調べることによって日
本人の長寿の秘密を探ろうとしています。
このプログラムではシーフードの生理活性物質の研
究について分析用魚類サンプルの取り扱いから超微量
分析法、さらに分子生物学の実験魚ゼブラフィッシュ
を用いるバイオアッセイ法まで追体験することによっ
て生化学・栄養学の基礎を学びます。
会 場
水産総合研究センター 中央水産研究所
神奈川県横浜市金沢区福浦2-12-4
(横浜新都市交通シーサイドライン「市大医学部駅」
より、徒歩約5分)
URL:http://nrifs.fra.affrc.go.jp/
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
・水産物および水産加工品からの生理活性物質の抽出
水産物(マグロ類、カジキ類、サメ類、マアジ、マサ
バ、イワシ等)、加工品(缶詰、かまぼこ、塩干品等)
から生理活性物質を抽出します。魚肉や組織片を破砕
後、遠心分離によって粗抽出液を調製します。
・粗抽出液に含まれる生理活性物質の測定
誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)、蛍光光度
計、水銀分析装置等の機器を用いて、サンプルに含ま
れる生理活性物質および重金属の濃度を測定します。
・ゼブラフィッシュ受精卵を用いるバイオアッセイ
受精卵の脳神経系や器官形成に対する生理活性物質や
重金属の作用を観察します。実験室で飼育しているゼ
ブラフィッシュは、毎朝8時に産卵します。産卵用の
水槽から受精卵を採取します。受精卵に対して、生理
活性物質や重金属を投与し、これらの用量依存的な作
用を観察します。脳神経系や心臓血管系などの器官形
成、とくに脳神経系で生じる細胞死を蛍光色素によっ
て可視化し、蛍光顕微鏡で観察・記録します。
・実習で得たデータについて研究員を交えたディスカッション
得られた分析値および画像データをパソコンで整理
し、レポートをまとめ、パワーポイントを用いて研究
発表を行います。
・大型調査船の見学
水産総合研究センターが保有する9隻の調査船のうち
の1隻で、中央水産研究所に所属する大型調査船「蒼
鷹(そうよう)丸(892 t)」を見学します。
スケジュール(予定)
1日目 8月19日(月)
13:30∼14:00 集合受付
14:00∼14:20 開講式・コース概要説明
14:20∼15:00 施設見学
15:00∼18:00 分析用魚類サンプル処理
2日目 8月20日(火)
8:30∼12:00 実習:セレン・水銀分析、ゼブラフィッシュ採卵
12:00∼13:00 昼食 13:00∼16:00 講義:「水産物の機能性成分の研究」
講義:
「ゼブラフィッシュを用いた機能性成分の評価」
16:00∼17:30 調査船「蒼鷹(そうよう)丸」の見学
17:30∼18:00 ゼブラフィッシュ卵への機能性物質投与
18:00∼19:00 講師等との交流会
3日目 8月21日(水)
9:00∼12:00 実習:ゼブラフィッシュの形態変化と
アポトーシスの観察
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:40 データ整理・総合ディスカッション
14:45∼15:15 閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
(水産学シリーズ)
・
「アンチエイジングを目指した水産物の利用」
編者:平田孝・菅原達也
出版社:厚生社恒生閣(3,780円)
・「身近な動物を使った実験1―ホヤ・メダカ・ゼブラフ
ィッシュ・キンギョカエル」
著者:日下部岳広 編集者:鈴木範夫
出版社:三共出版(1,995円)
関連サイト:
・http://nrifs.fra.affrc.go.jp/ugoki/pdf/ugoki_009_011.pdf
・http://nrifs.fra.affrc.go.jp/ugoki/pdf/ugoki_008_010.pdf
会場からのひとこと
食品には、からだを作るために必要な栄養素の他にも、微
量で働く生理活性物質や重金属、また、生理活性はあるが
未同定の新規物質などが含まれることを実験で確かめてく
ださい。
63
海洋試料から探る地球環境
∼海洋コアと遺伝子資源∼
地球惑星科学、ゲノム科学
高知大学 海洋コア総合研究センター/総合研究センター遺伝子実験施設
会期:2013年8月19日(月)∼8月21日(水)2泊3日
高知大学では、海洋から得られる試料を利用して地球環境に関する研究を行ってい
ます。「海洋コア」は、海底に堆積した地層を掘削して得られる柱状試料のことで、
この試料を利用して過去から現在までの地球環境の変化の様子を調べています。「遺
伝子資源」は、現在の地球環境に存在する様々なDNA情報のことで、現在の海洋に
はどういったものがあるのか、またそれらを有効に利用するにはどうしたらよいのか
についてなど調べています。
本プログラムでは、海洋コア(Aコース)と遺伝子資源(Bコース)の2つの切り
口から、過去および現在の地球環境を探る研究現場の最前線を体験してもらうことを
目的とします。研究船への乗船、走査電子顕微鏡装置・安定同位体比質量分析計や蛍
光顕微鏡・自動DNAシークエンサー等の最先端分析機器の利用など、あらゆる場面
で地球環境科学研究の最前線を体験することができます。
会 場
高知大学
・海洋コア総合研究センター
URL:http://www.kochi-u.ac.jp/marine-core/
・高知大学総合研究センター遺伝子実験施設
URL:http://www.rimg.kochi-u.ac.jp/jge.html
高知県南国市物部乙200(物部キャンパス)
(朝倉キャンパス:JR土讃線「朝倉駅」より徒歩約10分
「高知龍馬空港」より、バス約50分。
物部キャンパス:JR土讃線「高知駅」より、バス約35分。
「高知龍馬空港」より、バス約5分。
)
宿泊場所:●●●●●
募集人数
18名
キャンプのプログラム内容(予定)
A.「海洋コア」コース 10名
(1)総合研究センター海洋生物研究教育施設の研究船に乗船
し、浦ノ内湾および土佐湾でプランクトンと底泥の採集
を行い、生きているプランクトンを顕微鏡観察します。
(2)世界の海底から採取された海洋コア(堆積物の連続柱
状試料)や堆積物の観察を行います。
(3)海洋コアから微化石(有孔虫,珪藻,放散虫など)を
取り出し、光学顕微鏡および電子顕微鏡で観察します。
(4)海洋コアから取り出した有孔虫化石の酸素安定同位体
比を分析し、氷河時代から現在までの海の環境変動に
ついて考察します。
B.「遺伝子資源」コース 8名
(1)総合研究センター海洋生物研究教育施設の研究船に乗
船し、浦ノ内湾および土佐湾で底泥の採集を行い、そ
こに存在する微生物を培養します。
(2)底泥から採種した微生物の数を、染色体DNAを蛍光染色
したのちに、蛍光顕微鏡で観察することで計測します。
(3)培養した微生物をグラム染色し、光学顕微鏡で観察し
ます。またポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって、
微生物からリボソーマルDNA遺伝子を増幅し、自動
DNAシークエンサーを用いて塩基配列を決定します。
(4)公共DNAデータベースにインターネットを利用してア
クセスし、得られた塩基配列情報をもとに、培養した
微生物の種を同定します。
(5)海底環境に潜む微生物の存在について総合的に考察します。
スケジュール(予定)
1日目 8月19日(月)
【朝倉・宇佐キャンパス】
ABコース共通
12:30∼13:00 集合受付(朝倉キャンパス)
13:00∼13:10 開講式(朝倉キャンパス)
13:10∼13:40 総合研究センター海洋生物研究教育施設
(宇佐キャンパス)へ移動
64
13:40∼15:40 [実習] 研究船で試料採集
A.「海洋コア」コース
15:40∼17:30 [実習] 試料処理および顕微鏡観察
B.「遺伝子資源」コース
15:40∼17:30 [実習]微生物の培養および計数測定前処理
2日目 8月20日(火)
【物部キャンパス】
A.「海洋コア」コース
9:00∼10:00 [講義]「海洋コア研究最前線」
10:10∼12:00 [実習]海洋コアと世界の海洋堆積物の観察
12:00∼13:00 昼食
13:00∼13:40 [講義]「氷河時代の海をさぐる」
13:50∼15:50 [実習]微化石の抽出と光学顕微鏡観察・分類
16:00∼18:00 [実習]質量分析計による酸素同位体比測定
B.「遺伝子資源」コース
9:00∼10:00 [講義]「微生物と遺伝資源について」
10:00∼12:00 [実習]微生物の単離と観察、蛍光顕微鏡観察
12:00∼13:00 昼食
13:00∼15:20 [実習]微生物からのDNA調製
15:30∼16:30 [実習]リボソーマルDNAのPCR
16:30∼17:20 [講義]「遺伝子組換えについて」
17:30∼18:00 [実習]DNAシーケンサーによる塩基配列解析
ABコース共通
18:30∼20:00 講師等との交流会
3日目 8月21日(水)
【物部キャンパス】
A.「海洋コア」コース
9:00∼10:20 [実習] 微化石の電子顕微鏡観察
10:30∼12:00 データのまとめと総括
B.「遺伝子資源」コース
9:00∼11:00 [実習] DNAデータベース探索
11:00∼12:00 データのまとめと総括
ABコース共通
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 実験結果報告・まとめ
14:00∼14:30 閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「チェンジング・ブルー」
著者:大河内直彦 出版社:岩波書店 (2,940円)
・
「DNA(上)」
著者:ワトソン,ベリー 出版社:講談社ブルーバックス(1,197円)
関連サイト:
・
「ちきゅう」情報発見サイト:http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/
・みんなのバイオ学園:http://www.jba.or.jp/top/bioschool/index.html
会場からのひとこと
地球の表面積の約70%は海洋です。海には地球環境の不
思議がいっぱい、サイエンスの切り口で海から地球環境を
のぞいてみましょう!
原子力エネルギーや放射線利用の研究開発を体験しよう
物理学、原子力工学
日本原子力研究開発機構
東海研究開発センター原子力科学研究所/那珂核融合研究所
会期:2013年8月21日(水)∼8月23日(金)2泊3日
東海研究開発センター原子力科学研究所では、量子ビームテクノロジー研
究開発、放射線利用の研究開発、原子炉施設や環境の安全性、またこれらを
支える基礎研究や基礎技術研究を幅広く進めています。那珂核融合研究所で
は、未来のエネルギー源として期待される核融合研究開発を行っています。
今回のキャンプでは、大強度陽子加速器(J-PARC)や研究用原子炉
「JRR-3」、臨界プラズマ試験装置(JT-60)関連施設の見学のほか実際に
機器に触れたり簡単な実験を行うことにより原子力や放射線に対する理解を
深めることができます。
会 場
日本原子力研究開発機構
・東海研究開発センター原子力科学研究所
茨城県那珂郡東海村白方白根2-4
http://www.jaea.go.jp/04/ntokai/index.html
・那珂核融合研究所
茨城県那珂市向山801-1
http://www.naka.jaea.go.jp/
(JR常磐線「東海駅」より、送迎バスで移動)
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
18名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)透明人間も真っ青!?
私たちは、放射線を目で見ることはできません。でも簡
単な仕掛けを作るとその存在を目にすることができます。
この実験では、まず「霧箱」という霧の発生装置を作り
ます。これを使って、放射線の軌跡を実際に観察しなが
ら、その特性を探ります。
(2)マジックハンドでなんでもキャッチ
原子炉の使用済み燃料は放射能を帯びているため、検査
や処理をするために人が近づくことができません。そこ
で、コンクリートで囲まれた部屋の中に設置されている
「マニピュレータ」と呼ばれるマジックハンドを使って、
部屋の外から操作しながら検査します。そのマニピュレ
ータを実際に操作してみます。
(3)役に立つ中性子
自然界に中性子は孤立して存在しないので、原子炉や加
速器を使って中性子を発生させます。そのような中性子
は、電気的に中性であるため物質の奥深くまで進入でき
るので、自動車のエンジン開発などに役立っています。
また、最小の磁石の性質をもつので、磁性や超伝導など
の物質やナノ材料の研究に役立ちます。さらに水素など
軽元素の識別能力に優れているので、タンパク質や高分
子の構造や運動などバイオやソフトマター研究威力を発
揮しています。このように中性子は、学術的研究から応
用研究、産業利用に広く役立っており、21世紀における
科学技術発展の鍵を握っています。
温の状態(プラズマ状態)にすることが必要です。那珂
核融合研究所の臨界プラズマ試験装置「JT-60」は、人
類が地上で作った世界最高の温度5.2億度を達成し、その
記録はギネスブックにも登録されました。プログラムで
は、核融合の原理から詳しく説明するとともに、この
様々な世界記録を持つJT-60の中央制御室や核融合炉工
学の研究開発を行っている施設を見学し、未来のエネル
ギー源となる核融合について、理解を深めます。
スケジュール(予定)
1日目 8月21日(水)
13:35∼14:05 集合受付【JR常磐線「東海駅」改札口前】
14:30∼14:45 開講式
14:45∼15:15 セミナー:「原子力研究開発の歴史を学ぼう」
15:25∼17:00 霧箱と組立と放射線飛跡の観察
17:30∼19:00 講師等との交流会
2日目 8月22日(木)
9:00∼10:00 講義:「中性子の発生から利用まで」
10:00∼11:40 大強度陽子加速器施設(J-PARC)見学
12:05∼12:55 昼食
13:00∼13:50 講義:「核融合/JT-60について」
13:50∼14:10 展示室見学
14:15∼16:55 核融合関連施設見学等
3日目 8月23日(金)
9:00∼10:15 研究用原子炉「JRR-3」見学
10:25∼11:45 マニピュレータ操作体験
12:00∼12:50 昼食
13:00∼13:30 発表資料作成
13:30∼14:35 発表、講師への質問及びキャンプのまとめ
14:35∼15:00 閉講式
15:20
解散【JR常磐線「東海駅」
】
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・東海研究開発センター原子力科学研究所HP
http://www.jaea.go.jp/04/ntokai/index.html
・那珂核融合研究所HP
http://www.naka.jaea.go.jp/
会場からのひとこと
(5)核融合って何だろう?
核融合反応を起こすためには、物質を1億度以上の超高
キャンプでは、JAEAの様々な施設を見学します。とても広
い敷地に普段見ることができないような大きな施設で驚かれ
る方も多いのでは?! また、原子力科学研究所は、日本で初
めての原子炉(JRR-1)が生まれたところです!
65
君ならどうする!?絶滅危惧種オガサワラグワの救い方
森林、環境、生態系
森林総合研究所 林木育種センター
会期:2013年8月21日(水)∼8月23日(金)2泊3日
2011年に世界自然遺産に登録された「小笠原諸島」は、独自に進化
した多様な動植物の宝庫として知られていますが、今、その多くの種が存
続の危機にさらされています。これらの種の中でも「オガサワラグワ」は、
最も絶滅の危険性の高い種といわれ、森林総合研究所林木育種センターで
は、10年以上前からオガサワラグワの保全に向けた調査・研究に取り組
んでいます。オガサワラグワの組織培養等の増殖試験や雑種性の判定など
の実習、小笠原諸島をめぐる生態系保護の諸問題等の講義などを通じて、
皆さん自身にオガサワラグワを救うための最適な方法を考え出してもらい
たいと思います。
会 場
森林総合研究所 林木育種センター
茨城県日立市十王町伊師3809-1
(JR常磐線「高萩駅」より、車で約10分)
URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/ftbc/index.html
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
8名
キャンプのプログラム内容(予定)
参加者が絶滅危惧種であるオガサワラグワの保全に関
わる様々な情報を整理・理解し、さらに実際に保全に
役立つ実習を体験することにより、絶滅危惧種を保全
する意義や方法を自分たちの頭で考えることの大切さ
を理解するというのがこのプログラムの目標です。
そのために、以下の内容を実施します。
1.講義 ①広汎な情報の提供
「小笠原諸島をめぐる諸問題」
②先端技術を用いた保全研究の実例
「DNAで読み解くオガサワラグワの現状と将来」
適宜質問等を交えながら、オガサワラグワの現状や保
全に関する理解を深めたいと思います。
2.実習 ①増殖試験「組織培養」「さし木」
②雑種識別「フローサイトメトリーによる識別」
参加者全員に増殖試験を行ってもらいます。雑種識別
では、葉の形態で雑種性の予想を立て、それが正しい
かどうかフローサイトメトリーにより検証してもらい
ます。
スケジュール(予定)
1日目 8月21日(水)
13:00∼13:15 集合受付
13:15∼13:45 移動
13:45∼14:00 開講式
14:00∼15:30 講義と意見交換「小笠原諸島をめぐる諸問題」
15:30∼17:00 施設見学(培養室、遺伝資源保存棟、温室)
17:30∼19:00 講師等との交流会
2日目 8月22日(木)
9:00∼11:00 実習:組織培養、さし木
11:00∼12:00 講義と意見交換:
「DNAで読み解くオガサワラ
グワの現状と将来」
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 実習:オガサワラグワの雑種の識別
14:00∼17:00 演習:「オガサワラグワの保全計画の策定」
3日目 8月23日(金)
9:00∼11:00 発表:「オガサワラグワの保全計画」
11:00∼11:30 閉講式・解散
(高萩駅までタクシー送迎)
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
3.発表及び討論「オガサワラグワの保全計画の策定」
当方でプレゼン作成に必要な各種素材を準備し、参加
者(グループごと)に自分たちで考えたオガサワラグ
ワの保全方法のプレゼンテーションを作成し、発表し
てもらいます。その後グループ間や講師と意見交換し、
より良い保全方策にブラッシュアップします。
会場からのひとこと
世界自然遺産に登録された「小笠原諸島」に生育する絶滅
危惧種オガサワラグワについて、講義や組織培養などの実
習を体験し、自分なりの保全方法を考えてみませんか。
66
放射線を学ぼう!
医学、分子生物学、物理学
放射線医学総合研究所
会期:2013年8月21日(水)∼8月23日(金)2泊3日
放射線の基礎知識やその医学への応用を学ぶと共に、実習や見学を通じて物理、
工学、医学や研究の面白さを体験するプログラムです。
福島第一原発事故以来、私たちは放射線や放射能という言葉を毎日のように耳
にするようになり、未だ不安に感じている高校生も多くいることと思います。本
プログラムでは、放射線とは何か?を基礎から学び、そもそも放射線はどのよう
な性質を持ち、また、私たちはどのように放射線と関わっているのかを学びます。
身近な放射線の利用例として、レントゲンを思い浮かべる人が多いと思います。
放射線は現代の医療には不可欠なものになっており、放医研が特に力を入れてい
るのが“がん治療”です。世界最先端の放射線治療の現場を見学し、自分で画像
診断も体験して、放射線がどのように医療に役立っているかを理解します。
さらに本プログラムでは、マウスのDNAを用いた分子生物学実習を体験し、
実験することの面白さ、発見することの喜びを知ります。
これらの講義、実習、見学を通じ、より広い視野で放射線を知ることを目指し
ます。
会 場
放射線医学総合研究所
千葉県千葉市稲毛区穴川4-9-1
(JR「稲毛駅」より、バス約3分。
もしくは、JR「稲毛駅」より、徒歩15分)
URL:http://www.nirs.go.jp
宿泊場所:放射線医学総合研究所研究交流施設(予定)
募集人数
スケジュール(予定)
1日目 8月21日(水)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式/オリエンテーション
13:30∼13:50 講義:「放射線の基礎」
14:00∼14:40 デモンストレーション「放射線を測ってみる」
14:40∼15:30 実習:「放射線の基礎実験」
16:00∼18:00 実習:「人の体を外から覗く:画像診断」
18:00∼18:20 移動/宿舎案内
18:20∼19:10 夕食会/自己紹介
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)講義「放射線の基礎」
放射線とは何か?放射線の種類、性質など、講義と実
験を通して学習します。
(2)講義「放射線研究と実験動物」
放射線医学研究における実験動物の役割、必要性につ
いて学習します。研究の上で命を扱うということ、命
の大切さを学びます。
(3)実習「実験動物、遺伝学実習」
マウスの遺伝子を調べ、その遺伝子の違いからマウス
の系統を探し当てる、分子生物学の実験を行います。
また、肉眼と顕微鏡を使って、実験動物の組織の観察
を行います。
(4)実習「画像診断」
病院で使われている代表的な画像診断機器(MRI、超
音波)を使って、実際に画像を撮るという体験をしま
す(X線は使いません)
。
(5)見学「重粒子線がん治療装置HIMACの見学」
世界最先端の放射線がん治療装置HIMAC(ハイマッ
ク)を見学します。サッカーグランド程もある治療装
置の他、H23年に竣工したロボットアームで操作でき
る治療等などの新しい治療システムを備えた新治療棟
も見学します。
2日目 8月22日(木)
9:00∼ 9:20
9:30∼10:30
10:40∼11:20
11:30∼12:10
12:20∼12:50
13:10∼13:50
14:00∼18:00
18:10∼19:30
DVD「重粒子線がん治療Q&A」
見学:
「重粒子線がん治療装置HIMAC、新治療棟」
講義:「放射線研究と実験動物」
実習:「実験動物遺伝学実習」
講義:「原発事故における放医研の役割」
昼食
講義と実習:
「DNAで感受性判定(その1)
」
講師等との交流会
3日目 8月23日(金)
9:00∼12:30
12:40∼13:20
13:30∼14:30
14:30∼15:00
講義と実習:「DNAで感受性判定(その2)
」
昼食
感想発表
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・よくある質問と答え(放射線Q&A)
http://www.nirs.go.jp/rd/faq/index.shtml
会場からのひとこと
放医研には、放射線というキーワードを中心に、医師、放射線技師、
また、生物学者、物理学者等、様々な専門家がいます。今、何を思っ
て仕事に励んでいるのか、直接話を聞ける良い機会です。どんどん質
問をぶつけて、たくさん吸収して、楽しい3日間を過ごしてください。
67
レーザー研究・応用技術開発の最前線
レーザー物理学、レーザー応用工学、原子炉工学
日本原子力研究開発機構 敦賀本部
会期:2013年8月21日(水)∼8月23日(金)2泊3日
日本原子力研究開発機構は、わが国唯一の総合的な原子力研究開発機関とし
て原子力安全研究や将来のエネルギー確保のための核燃料サイクルの確立、役
割を終えた原子力施設の廃止措置など、幅広い研究や技術開発に取り組んでい
ます。
当敦賀本部ではこの一環として、レーザー共同研究所を設置し、施設の保守
点検や解体をはじめとする原子力施設へのレーザー応用技術の開発、ならびに
それを通じて得られた優れたレーザー技術を産業界と協力して産業利用に供し
てゆくための多様な活動を行っています。
本プログラムにおいては、光・レーザーに関する基本的な学習や実験、高出
力レーザーを実際に用いての実習によりレーザー技術のもつ可能性について正
しく理解していただくとともに、現在解体作業中の「ふげん」の見学等を通じ
て、今後、レーザー技術の応用が期待されている原子力施設の廃止措置につい
ても紹介します。
会 場
日本原子力研究開発機構敦賀本部 レーザー共同研究
所及び国際原子力情報・研修センター
福井県敦賀市木崎65-20及び福井県敦賀市白木1
(JR北陸本線「敦賀駅」より、会場バス約40分)
URL:http://www.jaea.go.jp/04/turuga/index.html
宿泊場所:●●●●●(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)原子炉廃止措置研究開発センター「ふげん」見学
平成15年に新型転換炉原型炉としての運転を終了した
後、平成20年からは原子炉廃止措置研究開発センター
として原子炉施設の解体・撤去に係る研究開発を進め
ている「ふげん」を見学します。
(2)講義 「光と人類のかかわり」
光に関する発明と発見、レーザーの原理やその性質、
研究の歴史に関する基本的な学習を行います。
(3)実験① 光の性質
光が有する回折、反射、屈折といった性質について基
本的な実験を通じて理解を深めます。
合わせることで初めて生じる効果について学びます。
(6)実験④ レーザーの利用(パルス照射)
レーザー技術の原子力以外の産業利用等、レーザー技術
のもつ可能性について学習するとともに、高出力レーザ
ーのパルス照射によるサファイヤやジルコニアなど人工
宝石内部へのレーザーによる微細加工に挑戦します。
スケジュール(予定)
1日目 8月21日(水)
13:00∼13:30 集合受付【敦賀駅】
13:50∼14:20 開講挨拶、カリキュラム説明
14:30∼15:00 移動(車内にてオリエンテーション)
15:00∼17:00 原子炉施設廃止措置に関する講義と
「ふげん」見学
2日目 8月22日(木)
9:00∼10:00 講義 「光と人類のかかわり」
10:00∼12:00 実験① 光の性質
12:00∼13:00 昼食
13:00∼15:00 実験② 元素の発する光とその分光
15:00∼17:00 実験③ レーザーの利用(連続照射)
3日目 8月23日(金)
9:00∼11:00 実験④ レーザーの利用(パルス照射)
11:00∼12:00 実験のまとめ、感想発表
12:00∼13:00 昼食
13:00∼13:30 閉講式・解散【敦賀駅】
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
(4)実験② 元素の発する光とその分光
放電管を用いて様々な元素を発光させ、その特徴的な
発光スペクトルを分光器で計測することを通じ、分光
により得られる様々な情報について学習するととも
に、レーザーを用いた分光法について紹介します。ま
た、水素からウランに至る元素の誕生とその代表的性
質についても周期律表等から学びます。
(5)実験③ レーザーの利用(連続照射)
レーザー装置のしくみや種類について学習するととも
に、高出力レーザーの連続照射によるガラスや金属の膨
張・溶融等の実習を行います。耐熱合金、形状記憶合金
等の不思議な性質を調べるとともに、2種の金属を組み
68
関連サイト:
・日本原子力研究開発機構 敦賀本部
レーザー共同研究所
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/laser/index.html
・日本原子力研究開発機構 敦賀本部
原子炉廃止措置研究センター
http://www.jaea.go.jp/04/fugen/index.html
会場からのひとこと
レーザーと原子力の融合は21世紀の技術革新のホープで
す。そして次世代を担う人達に、発見と感動を約束します。
最終日の実験では宝石に未来へのメッセージを描きこんで
ください。
物理学で解き明かされる農学∼生物資源の本質を捉える切札∼
ニュートン力学、光工学、木造建築
名古屋大学大学院 生命農学研究科 生物圏資源学専攻
会期:2013年8月21日(水)∼8月23日(金)2泊3日
物理学は、「物(もの)の理(ことわり)」の通り、自然界のさまざまな現象
を普遍的に理解するためになくてはならない学問です。大学では、あらゆる分
野で物理学を基礎とした研究がなされており、名古屋大学農学部でも第一次生
産物、つまり農・林・水産資源をターゲットにした物理学的アプローチを行っ
ています。
このプログラムでは、木材や果物などの生物資源を対象とした研究で物理学
がどのように活かされているのかを、高校レベルの物理の授業内容から出発し、
大学レベルの実験や解析、そして企業研究者による講義・対談を通じて体感し
てもらいます。天然材料の細胞構造を最新鋭の電子顕微鏡で覗き、木造建築の
耐震性を力学実験やシミュレーション手法を用いて解析します。また、近赤外
線を用いた果物糖度の計測などを通じて、力学・光学を基礎とする農学分野で
の研究の面白さ・重要性が学べます。
農学を物理学の切り口から捉えるセンスを磨いてみませんか?農学と物理学
の新たな関係を見つけましょう。
会 場
名古屋大学大学院 生命農学研究科
生物圏資源学専攻 生物材料科学講座
愛知県名古屋市千種区不老町
(地下鉄名城線「名古屋大学駅」より、徒歩約5分)
URL:http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/
宿泊場所:●●●
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)木材・果物のミクロ観察
木材や果物の組織構造は、それらの進化の顕れであり、
また様々な性質を決めます。その仕組みを知って、生
物材料を対象とした物理学解析の基盤について理解を
深めましょう。走査型電子顕微鏡をはじめとする各種
顕微鏡を使って、木材(針葉樹、広葉樹)や果物の微
細な組織構造とその秘密を観察します。
(2)建築物の設計に活かされる木材の力学
木材は古くからさまざまな建築物に利用されてきまし
た。特に、日本の木造建築物は、地震や台風など多く
の災害がある土地で、その苛酷な力に負けないように、
木材自身が有する特殊な性質を活かして作り上げられ
てきた世界最高峰の構造様式を持っています。組織構
造の観察を踏まえて、木材の力学的な性能と木造建築
の関係を学びます。
(3)分光法を用いた果物の非破壊測定
スーパーマーケットで販売されているミカンには、糖
度が表示されています。実は、目に見えない近赤外光
を使って糖度を推定しているのです。光の吸収や分光
に関する理論を学習してそのメカニズムを理解し、光
による果実の糖度予測をやってみましょう。
スケジュール(予定)
1日目 8月21日(水)
14:00∼14:30 集合受付
14:30∼15:30 開講式、ガイダンス、自己紹介
15:30∼16:30 導入講義(農学分野における物理学の役割)
16:30∼17:30 顕微鏡観察(実習)
2日目 2日目 8月22日(木)
9:00∼12:30 実習① 木材を力学的に評価する
(力学の講義/力学破壊・非破壊試験/力学挙
動の予測)
12:30∼14:00 昼食(現役大学生、院生との交流会)
14:00∼17:30 実習② 分光法を用いた果物の非破壊測定
(光工学の講義、果実の分光計測・糖度の予測
を実践)
実習①と実習②は、2グループ(10名)に分か
れて前半・後半で行います
18:00∼19:30 講師等との交流会
3日目 3日目 8月23日(金)
9:00∼12:00 実験結果のまとめと発表準備
12:00∼13:00 昼食(現役大学生、院生との交流会)
13:00∼14:30 結果のまとめと発表会
14:30∼15:00 講評・閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
名古屋大学大学院生命農学研究科 生物圏資源学専攻
生物材料科学講座
・本プログラムの特設サイト
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~mechbio/sciencecamp
・生物システム工学研究分野
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~mechbio/
・生物材料工学研究分野
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~biomeng/
・生物材料物理学研究分野
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~butsuri/
会場からのひとこと
「農学部」といえば「生物と化学」?「物理」といえば
「工学部と理学部」?そんなことありません!食料や環境
を扱う農学においても、物理学はかかせません。物理学で
ひもとく農学の世界を、一緒に覗いてみませんか?
69
機械と摩擦∼エンジンの分解・組立実習を通して機械の高効率化を考える∼
機械工学、エネルギー工学
同志社大学
会期:2013年8月21日(水)∼8月23日(金)2泊3日
本プログラムでは、「摩擦」という身近な現象に焦点を当て、
その最たる応用例である自動車用小型エンジンの分解・組立実習
を体験することによって、科学技術への興味喚起と今後の省エネ
社会における機械工学技術のあり方を考えることを目的としま
す。具体的には、エンジンの分解・組立実習を通して、エンジン
の仕組み、機械要素の種類、工具の使い方等を学びます。また、
摩擦試験機を用いた摩擦力の測定方法および電子顕微鏡や原子間
力顕微鏡を用いた表面の分析方法を体験的に学習することによっ
て擬似研究者体験をするとともに、2つの講義を通してそのよう
な摩擦低減技術が実際の機械でどのように応用されているのかに
ついて考える機会を設けます。最後に、実験データのまとめ方や
プレゼンテーションの方法を指導し、皆でディスカッションを行
ってプログラムのまとめとします。
会 場
同志社大学 京田辺キャンパス 京都府京田辺市多々羅都谷1-3
(JR線「同志社前駅」より、徒歩約10分。
または近鉄京都線「興戸駅」より、徒歩約15分)
URL:http://www.doshisha.ac.jp/
宿泊場所:●●●●
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
本プログラムでは、「摩擦」という身近な現象に焦点
を当て、その最たる応用例である自動車用小型エンジ
ンの分解・組立実習を体験することによって、科学技
術への興味喚起と今後の省エネ社会における機械工学
技術のあり方を考えることを目的とします。
・1日目:15:00に宿泊施設に集合し、受付を行いま
す。16:00から開講式として、参加者の自己紹介お
よび講師紹介を行います。また、機械の分解・組立
実習には危険が伴いますので、簡単なガイダンスと
安全講習を行います。
・2日目:9:00から〔講義1〕として、摩擦のメカニ
ズムと機械における役割について1時間程度の講義
を行います。その後、〔体験1〕として、摩擦試験機
を使っていろいろな表面の摩擦係数を計測します。
昼食の後、〔体験2〕として、講師および大学院生の
指導の下、小型エンジンの分解・組立実習に取り組
みます。実習を通して、エンジンの仕組み、圧縮比
や排気量の概念、機械要素の種類、工具の使い方等
を学びます。夕食時には、講師や大学院生との交流
会を開催します。
・3日目:9:00から〔講義2〕として、摩擦の応用:
ベルトCVTの研究開発最前線について1時間程度の
講義を行います。その後、〔体験3〕として、電子顕
微鏡や原子間力顕微鏡を用いて表面の分析を行いま
す。昼食の後、講師および大学院生の指導の下、実
験データのまとめやプレゼンテーションの作成を行
い、それをもとに皆でディスカッションを行ってプ
ログラムのまとめとします。
70
スケジュール(予定)
1日目 8月21日(水)
15:00∼16:00 宿舎で集合受付
16:00∼17:30 開講式(自己紹介、講師紹介)およびガイダ
ンス
17:30∼18:00 休憩
18:00∼19:00 夕食
2日目 8月22日(木)
9:00∼10:00
10:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼17:00
18:00∼20:00
講義1:摩擦のメカニズムと機械における役割
体験1:いろいろな表面の摩擦を計測しよう
昼食
体験2:小型エンジンの分解・組立に挑戦しよう
講師等との交流会
3日目 8月23日(金)
9:00∼10:00
10:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼14:30
講義2:摩擦の応用:ベルトCVTの研究開発最前線
体験3:摩擦後の表面を観察しよう
昼食
ディスカッション・まとめ
閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「最新!自動車エンジン技術がわかる本」
著者:畑村耕一 出版社:ナツメ社
・
「摩擦の世界」
著者:角田和雄 出版社:岩波新書
会場からのひとこと
エネルギー問題や地球温暖化が叫ばれる昨今、省エネを指
向した機械の設計はより重要性を増しています。本プログ
ラムでは、「摩擦」と「エンジン」をキーワードに、未来
の機械工学像を考える機会を提供したいと思います。
日本の山と森の歴史を考える∼地図でたどる伏見桃山の120年∼
森林科学、歴史、地図
森林総合研究所 関西支所
会期:2013年8月21日(水)∼8月23日(金)2泊3日
現在の日本の山は、ほとんどが森で覆われ、その約4割はスギ・ヒノキな
どの人工林です。しかし、その姿は時代々々で大きく変化してきました。多
くの山では、50年もさかのぼれば、草地や畑、燃料用の広葉樹二次林、松
林が広がり、もっとさかのぼれば、この伏見桃山のように山城や古墳だった
ところもあります。
このプログラムでは、導入講義で日本の山と森の歴史および今回の実習フ
ィールドとなる伏見桃山の歴史と地図について学びます。実習では、山や森
の歴史調査の模擬演習として、地図から桃山の土地利用の変化や伏見城の名
残を読み取り、GPSとGISを使って現地踏査(グランド・トゥルース)を行
います。
長い時間軸の中で「今」を見る目を養ってもらいたいと考えています。
会 場
森林総合研究所 関西支所
京都府京都市伏見区桃山町永井久太郎68番地
(近鉄京都線「近鉄丹波橋駅」より、徒歩約10分)
URL:http://www.ffpri.affrc.go.jp/fsm/
宿泊場所:●●●●
スケジュール(予定)
1日目 8月21日(水)
14:00∼14:30 集合受付
14:30∼15:30 開講式/オリエンテーション
15:30∼17:15 導入講義:1.日本の山と森の歴史、
2.伏見桃山の歴史と地図
2日目 8月22日(木)
募集人数
12名
キャンプのプログラム内容(予定)
初日の2つの講義の後、3班に分かれ、歴史調査の模擬
演習として桃山の土地利用の変化や伏見城の名残を調
査します。
【導入講義】
1.日本の山と森の歴史
2.伏見桃山の歴史と地図
について、それぞれ担当研究者が説明します。
【実習】
(1)地図の位置合わせ
地図同士を重ねたりGPSと連動させたりするために、
地図の画像に緯度経度等の座標を与えます。
(2)土地利用の変化や伏見城の名残を地図から抽出
森林や竹林、畑などの土地利用、城や堀の跡、道の変
化を地図で確認し、現地踏査したい箇所を選びます。
(3)GPSとGISを使った現地踏査
地図で選んだ場所が今どうなっているか、GPSとGIS
を使って現地に行き、確認します。
(4)会場に戻って現地踏査の結果を整理します。
【発表】
班ごとに地図分析と現地踏査の結果を発表・討論します。
9:00∼12:00 実習(屋内):
(1)地図の位置合わせ
(2)土地利用の変化や伏見城の名残を地図から抽出
12:00∼13:00 昼食
13:00∼15:00 実習(屋外)
:
(3)GPSとGISを使った現地踏査
15:00∼17:15 実習(屋内)
:
(4)現地踏査の結果の整理
17:15∼19:15 講師等との交流会
3日目 8月23日(金)
9:00∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼15:00
まとめ・発表準備
昼食
発表
総評・閉講式・解散
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「日本人はどのように森をつくってきたのか」
著者:コンラッド・タットマン
出版社:築地書館(3,045円)
・
「森と草原の歴史」
著者:小椋純一 出版社:古今書院(5,460円)
関連サイト:
・京都市歴史資料館“フィールド・ミュージアム京都”−伏見城−
http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/toshi20.html
会場からのひとこと
この会場の住所は、京都市伏見区桃山町永井久太郎68番
地です。“永井久太郎”って変な地名ですよね。このプロ
グラムに参加して、この地名の由来を解明してみません
か?
71
流体のサイエンス∼航空機の科学にチャレンジ∼
応用物理学、航空・宇宙工学、機械工学
桜美林大学
会期:2013年8月22日(木)∼8月24日(土)2泊3日
このプログラムの目的は、参加した高校生のみなさんに、航空機がなぜ
飛ぶことが出来るのかについて、シミュレーションの体験や演習をとおし
て理解してもらうことです。講義のなかには、航空機の飛行についての最
新の情報も取り入れ、物理学・工学の技術の発展についても理解してもら
えるようにしています。桜美林大学プラネット淵野辺キャンパス(PFC)
においては、飛行機パイロットの訓練で実際に使っている設備を見学して
もらい、シミュレータを使った飛行機の操作を体験してもらいます。時間
の関係で、パイロット訓練のごく一部にはなってしまいますが、最新の設
備に触れることで、飛行の物理学を理解してください。最後に、これらの
講義や演習で流体力学、航空力学についての理解を深めたうえで、グルー
プに別れてテーマを決めて紙飛行機を作ってもらいます。そのうえで計画
どおりに飛ばすことができたか、できなかった場合はなぜ計画どおりに飛
ばなかったのかについて考察し、発表を行なってもらいます。
会 場
桜美林大学町田キャンパス理化学館
東京都町田市常盤町3758
(JR横浜線「淵野辺駅」より、スクールバス約8分)
URL:http://www.obirin.ac.jp/
宿泊場所:桜美林大学多摩アカデミーヒルズ(予定)
募集人数
10名
キャンプのプログラム内容(予定)
このプログラムでは、以下の講義で学習し、演習を体
験していただきます。
(1)講義:「流体とはなにか」
流体(液体や気体など)という、普段身近にありなが
ら、なかなか捉えることの出来ない物体についての理
解を深めます。高校で学ぶ物理との違いを意識するこ
と、流体の動きを決めるものは何か、流体が動くこと
によって何が起こるのかということを学びます。
(2)演習:「流体シミュレーションを体験する」
流体がどのように動くのかということを、人間が想像
することはなかなか難しいことです。そこで、近年は
コンピュータを使ってシミュレーションを行います。
この演習では、そのなかでも手軽に実施できるシミュ
レーションを実際に操作して、視覚的に流体の運動を
理解することを目指します。
(3)講義:「航空力学の基礎」
航空機の飛行に関係する、物理学・工学についての講
義です。「飛行機がなぜ飛ぶのか」という単純な疑問
から、「どのようにして操縦しているのか」というこ
とまで、航空機に関するサイエンスを分かりやすく解
説します。
(4)演習:「フライトシミュレータの体験」
実際に飛行機パイロットの訓練に使っているフライト
シミュレータによる、飛行機操縦の体験演習です。飛
行機の動きについての理解を深めてもらいます。
(5)演習:「紙飛行機を設計して制作しよう」
これまで学習した内容をふまえて、グループに別れてテ
ーマを決めて紙飛行機を作ってもらいます。計画どおり
に飛ばすことができたか、なぜ設計どおりに飛ばなかっ
たのかについて考察し、発表を行なってもらいます。
72
スケジュール(予定)
1日目 8月22日(木)
12:30∼13:00 集合受付
13:00∼13:30 開講式
13:30∼14:20 講義:流体力学の基礎
14:30∼15:20 実験:揚力と浮力「模型を使って体験する」
15:30∼16:20 演習:小型・中型風力発電機の見学「空気の力
と電力」
16:45∼17:20 演習:流体力学とシミュレーション「リアルタ
イム流体シミュレーションを体験する」
2日目 8月23日(金)
9:00∼ 9:50 演習:パイロット訓練の概要「パイロットにな
るには」
10:00∼11:00 講義:現代の航空機に関する最新情報
11:00∼11:30 演習:実際の航空機の装置に触れてみる
11:40∼12:00 講義:航空機の力学(その1)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼13:30 講義:航空機の力学(その2)
14:00∼14:20 演習:フライトシミュレータに関する説明
14:20∼14:30 休憩
14:30∼17:30 演習:フライトシミュレータによる航空機操縦体験
17:30∼18:00 交流会会場(町田キャンパス)へ移動
18:00∼19:30 講師等との交流会
3日目 8月24日(土)
9:00∼11:00 実験:航空力学に基づいて紙飛行機を作って飛
ばしてみる
11:10∼12:00 演習:報告書作成(4人のグループ作業)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 報告会(グループ毎の発表)
14:10∼14:40 総合討論
14:45∼15:00 閉講式・解散
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
「マンガでわかる流体力学」
(
「マンガでわかる」シリーズ)
著者:武居 昌宏 出版社:株式会社 オーム社(2,310円)
会場からのひとこと
航空に関する分野は、進歩が早い分野です。プログラムに
参加して、現在の状況がどのようになっているのかを覗い
てください。この分野に携わることを、将来の目標の一つ
にぜひ加えて欲しいです。
がん研究入門∼がん細胞の遺伝子解析実習∼
生物学、医学、分子腫瘍学
埼玉県立がんセンター 臨床腫瘍研究所
会期:2013年8月23日(金)∼8月25日(日)2泊3日
日本人の2人に1人はがんに罹患し、3人に1人はがんで死亡
するという今日、がんは誰にとっても他人ごとではなく、誰でも
が直面する問題です。埼玉県立がんセンター臨床腫瘍研究所では
「将来のがん医療のために」を目標として、がんに関する様々な
研究をしています。本企画は、がんに関する知識・理解を深める
とともに、生命科学に対する興味・関心を高め、学習意欲の向上
を図り、創造性、知的探求心を育てることを目的とし、当研究所
の技術、知識、設備、人材を活用して、学校では行うことのでき
ない高度な実験を体験できる機会を提供します。
高校の教科書の中で取り上げられているDNA抽出、PCR、塩
基配列決定という知識を実験によって確かめ、技術を体験し、そ
の結果をがんに関する生命現象に関連づけることは、教科書を踏
まえた発展的な学習に相当します。教科書または受験勉強では学
ぶことの出来ない貴重な経験になるはずです。
会 場
埼玉県立がんセンター 臨床腫瘍研究所
埼玉県北足立郡伊奈町小室818
(JR「東京駅」より約1時間、ニューシャトル線「丸
山駅」より、徒歩5分)
URL:http://www.saitama-cc.jp/rinsyousyuyou_labo/index.html
宿泊場所:●●●
募集人数
16名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)実験器具の使い方
DNAの解析では微量の試薬調整を行います。少量の操
作を正確にできるかどうかは、反応結果に大きく影響
します。実験の基礎として、実験操作の練習をします。
(2)細胞の観察
フラスコやシャーレの中で培養されているがん細胞を
位相差顕微鏡にて観察します。
(3)DNA抽出
培養細胞を回収してゲノムDNAを抽出します。
(4)PCR
がん細胞における遺伝子の異常を調べるために、がん
遺伝子の1つに着目して、その特定領域のDNAを
PCRによって増幅させます。
(5)電気泳動
PCRによって増幅したDNAをゲル内で泳動し、目的
とする遺伝子が増幅されているかを確認します。
(6)シークエンス解析
増幅した遺伝子の塩基配列を調べます。シークエンサ
ーの見学を行い、実際の反応は省略します。
(7)データベース解析
パソコンを利用して得られた塩基配列における遺伝子
の変異のタイプを特定します。
(8)レポート作成
実習した内容をまとめるとともに、理解を深めるため
に、得られた結果に対して意味づけを行います。がん
細胞における遺伝子の異常の意味を考察します。
スケジュール(予定)
1日目 8月23日(金)
13:30
がんセンター臨床腫瘍研究所に集合
14:00∼14:30 開講式
14:30∼15:30 実習概要説明
16:00∼17:00 実習1:ピペットマンの使い方練習、
細胞観察
2日目 8月24日(土)
8:45∼ 9:15
9:15∼12:15
12:15∼13:00
13:00∼13:30
13:30∼16:20
講義1
実習2:DNA抽出、PCR
昼食
講義2
実習3:電気泳動、シークエンス解析(見学)
、
データベース解析
16:20∼16:50 実習内容の復習
18:00∼20:00 講師等との交流会
3日目 8月25日(日)
8:30∼10:30 レポート作成
10:30∼12:30 公開講演会
「がんの成り立ちを考える」2人の研究員によ
る講演
12:30∼13:30 昼食
13:30∼15:15 討論・発表
15:15∼15:45 閉講式・解散
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
*公開講演会は高校生・高校教員を対象とし、「がんセンター
主催」で開催し、サイエンスキャンプの参加者以外の人も参
加できるようにします。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
・「分子生物学講義中継」
著者:井出利憲 出版社:羊土社
・「がん遺伝子の発見-がん解明の同時代史」
著者:黒木登志夫 出版社:中公新書
会場からのひとこと
研究の喜びを伝えたくて、研究者一同が皆さんをサポー
トします。夏の終わりに、あなたの夢を全国から集まっ
た仲間と語り合ってください。
73
希少糖をとおしてみる最新のバイオの世界
酵素、バイオ、生命の不思議
株式会社希少糖生産技術研究所
会期:2013年8月23日(金)∼8月25日(日)2泊3日
世界最先端の研究素材である希少糖(自然界での存在量が少ない単糖)を
用いて、バイオの研究・生命科学での「物質の立体構造」の重要性を理解し、
体感することを目標としています。
糖は身近で親しみやすい最も簡単な構造の生体物質です。これを用いるこ
とで、遠い関係にあると思われがちな最先端の生命科学と実生活とは、深い
関係にあることが分かります。単糖の構造から「物質の立体構造」を理解し、
生命現象の基本に触れることができます。そして物質の立体構造の少しの違
いが全く異なる生物活性を持つことになり、予期せぬ悲劇の原因となり、一
方では「新しい効用」を与えてくれることを学びます。
このプログラムでは、身近な実生活と最先端のバイオの世界とを希少糖を
とおして近づけるように工夫されており、創造的な考え方や独創的な研究へ
の導入を大きな課題としています。
会 場
株式会社 希少糖生産技術研究所 三木町希少糖研究
研修センター
香川県木田郡三木町大字小蓑1351-2
(JR「高松駅」より、送迎バス約60分。
もしくは、「高松空港」より、送迎バス約20分)
URL:http://izumoring.com
宿泊場所:公共の宿 しおのえ自然休養村センター
(予定)
募集人数
20名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)
「糖」の話(バイオの基本物質)
太陽エネルギーを生命が利用するシステムでの糖の役割
とその種類と構造を学ぶ。人間の高感度なバイオセンサ
ーの舌による「利き糖」
(
「利き酒」でなく)を体験します。
(2)デンプンの分解(簡単な実験から多くを学ぶ)
酵素の働きと糖の構造を「誰でも知っているデンプン
の分解」の実験から体感します。デンプンの酵素によ
る分解現象を様々な角度から観察することから生命活
動の基本を学びます。
(3)酵素の話(バイオリアクターの本体の素顔を学ぶ)
DNAとタンパク質、酵素との関係を学び、酵素の基本
的性質についての話を聞きます。さらに、生命の秘密
は生体物質の立体構造が鍵であることを学びます。
(4)酵素反応の実験(実験は段階的に進めます)
バイオリアクター・バイオセンサーを可能とした革命
的技術である固定化酵素・固定化酵母を作り、ショ糖
(砂糖)等の一般の糖と各種希少糖を分解する実験実習
を行います。希少糖の大量生産の機器を見て、触って
理解します。
(5)希少糖の世界(特徴ある希少糖の世界へ)
生命科学の基本である「生体物質の立体構造」の重要
性を希少糖の立体構造と機能から学び、独創的な研究
に挑戦する心構えをつくります。
(6)科学の面白さ・大切さを学ぶ
これら全体を通して個々のメカニズムの理解だけではな
く、一番重要なキャンプの目的である「科学の考え方」
、
「自分の地球上での位置」などについて考えてみましょう。
74
スケジュール(予定)
1日目 8月23日(金)
13:00
「高松駅」集合または「高松空港」
(13:30)集合
14:00∼15:00 バス会場到着/開講式/ガイダンス
15:00∼16:30 講義「糖の話」
(バイオの基本物質)
16:30∼18:00 実験「デンプンの分解」
(酵素によるデンプンの分解実験と議論)
18:00∼19:30 講師等との夕食・交流会
19:30∼20:00 ミーティング
2日目 8月24日(土)
8:00∼ 9:00 朝食
9:00∼10:00 講義「酵素の話」
(バイオリアクターの素顔)
10:00∼12:00 実験「固定化酵素・固定化酵母の作成」
12:00∼13:00 昼食
13:00∼14:00 講義「希少糖の世界①」
(糖の構造)
14:00∼17:00 施設見学・実習
(固定化酵素で果糖から希少糖生産工程を学ぶ)
17:00∼18:00 講義「生活の中の立体化学」
18:00∼19:00 夕食
19:00∼20:00 ミーティング(糖の立体構造を理解など)
3日目 8月25日(日)
8:00∼ 9:00 朝食
9:00∼12:00 講義「希少糖の世界②」
(まとめ/成果発表・討論)
12:00∼13:00 昼食・閉講式
バス(高松駅行)、タクシー(高松空港行)会場出発
13:00
14:00
解散【高松駅及び高松空港】
※1、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
参考図書:
・
「希少糖 秘話」
著者:何森健 出版社:希少糖生産技術研究所
(希少糖生産技術研究所のURLから購入申し込み可能)
・
「生命にとって糖とは何か」
著者:大西正健 出版社:講談社
関連サイト:
・香川大学希少糖研究センター
http://www.kagawa-u.ac.jp/rsrc/
会場からのひとこと
バイオの21世紀は高分子のDNA、蛋白質が中心となった
研究が進んでいます。低分子の「希少糖」を学ぶことで、
この素晴らしいバイオの世界を体感しましょう。
画像の中に世界をつくる∼CGプログラミング体験∼
コンピュータグラフィックス、ディジタル画像、プログラミング
東京工科大学 メディア学部
会期:2013年8月26日(月)∼8月28日(水)2泊3日
コンピュータグラフィックス(CG)は、画面という制限の中で思い通り
に動く世界をつくる技術です。この演習では、自分で書いたプログラムを実
行することにより画像の中に独自の世界を創造する体験をします。
Processingというプログラミング言語を用い、コンピュータで画像をつ
くったり処理したりする方法、マウス・キーボード操作に応じて画像を変化
させる方法など、CG表現の要素技法を学びます。短期間でできる範囲で自
分なりのCG画像を計算で生成する体験をします。最終日には、各自が書い
たデモ・プログラムを参加者の前で発表・実演します。
基礎的なレベルですが、意図通りに振舞う画像をつくるためにプログラム
を書いて実行するという点では、プロのCG研究者やCGアーチストが日々実
践している仕事と同じです。
会 場
東京工科大学 片柳研究所
東京都八王子市片倉町1404-1
(JR横浜線「八王子みなみ野駅」より、
スクールバス約10分)
URL:http://www.teu.ac.jp
宿泊場所:●●●●(予定)
募集人数
15名
キャンプのプログラム内容(予定)
(1)画像・図形の基礎
PCやタブレット端末、スマホなどで表示されるディ
ジタル画像はどのようなデータで構成されているか
を、わかりやすく解説します。次に、CGで扱う基本
的な図形がどのようなデータで表現されるかを説明し
ます。
(2)CGプログラミング入門
プログラム実行の基本的な流れ、データの扱い、繰り
返し処理、条件分岐、関数呼び出しについて解説しま
す。実際に各自がCG画像をつくるプログラムを動か
しながら、少しずつ確実に理解できるようにします。
(3)図形表示とインタラクション処理
基本的な図形を自在に配置する技法を学習します。ま
た、プログラム実行時、マウスやキーボードを操作し
たときにどのように反応させるかを設定する方法につ
いて解説します。
(4)制作テーマ別技法紹介と実践
いくつかのタイプの制作テーマを紹介し、必要な技法
を簡単に説明します。各自希望するテーマ分野を選び、
個別に指導を受けながらプログラムを作成して実験し
ます。実験を通じ、制作物の構想を練ります。
(5)CGデモプログラム制作
各自が構想した制作物を実現するデモプロラムを書き
ます。必要に応じて講師がていねいに指導します。
(6)デモプログラム発表会
参加者全員の前で、制作したデモプログラムを実行し
ながら、発表を行います。質疑やコメントをます。講
師陣からもその場でコメントします。
スケジュール(予定)
1日目 8月26日(月)
13:20∼13:40 集合受付
【JR「八王子みなみ野駅)改札前広場】
13:40∼13:50 会場へ移動
14:00∼14:05 開講式
14:05∼17:15 画像・図形の基礎とCGプログラミング入門
(講義・演習)
17:20∼18:30 講師等との交流会
その後宿舎へ移動
2日目 8月27日(火)
9:15∼12:00 図形表示とインタラクション処理
(講義・演習)
12:00∼13:00 昼食
13:00∼17:00 制作テーマ別技法紹介と実践(講義・演習)
17:30∼18:00 宿舎への移動
3日目 8月28日(水)
8:50∼ 9:10
9:20∼12:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼15:00
15:10∼15:30
15:40∼15:50
会場への移動
CGデモプログラム制作(演習)
昼食
制作物のまとめ
デモプログラム発表会
閉講式
スクールバスでJR「八王子みなみ野駅」へ
移動・解散
1日目、2日目の夜は宿舎でミーティングを行います。
プログラムの関連図書、Webサイト紹介
関連サイト:
・大学授業ページ:CG制作の基礎
http://www2.teu.ac.jp/media/~kondo/processing/index.html
「Processing 入門」で検索すると多くの参考情報が見つ
かります。
会場からのひとこと
自分の意図通りの絵をコンピュータに表示させる楽しさを
体験してください。大学の研究所にある演習室で待ってま
す。高台にあるキャンパスは、都内とは思えないほど広々
としてきれいですよ。
75
参加者の感想
昨年の「サマー・サイエンスキャンプ2012」に参加した方々の感想です。
命の仕組みに迫る!
∼2012年、先進科学の旅∼
千葉大学 教育学部
「サイエンスキャンプで得たもの」
(広島県・高校2年生)
私にとってこのサイエンスキャンプは、自分の意識を変えることができ
た貴重な4日間でした。
まず、夜ゼミの講義や実験前の講義で「体調とは何か」
「健康とは何か」
ということを質問されました。班で話し合って意見を出し合いましたが、
それらはよく考えてみるとただの言い換えであったり、抽象的な概念であ
ったりし、当たり前で大切な事であるにも関わらず、今までなんとなくし
か考えられていなかったのだと気付かされました。
「体調」を化学反応と
捉える視点は、これまで耳にしていてもよく理解ができていなかった考え
方で、これが科学的に考えるということなのだと実感しました。
また、実験や講義だけでなく、先進科学センターや博物館などの施設見
学においても、発見がありました。例えば、博物館では普段は入れないバ
ックヤードの見学をすることができ、そこでは、タイプ標本についての解
説がありました。ある新種の生物の名称を決めるためには、論文の根拠と
して標本を指定することになっており、博物館ではそのタイプ標本を保管
し、守っているとのことでした。博物館というと展示をしているイメージ
しかなかったので、ここも重要な研究の場であるのだという事を知り、驚
きました。その日の夜ゼミでは、医学、バイオメカニクス、心理学など
色々な分野の先生から各分野についての講義を受けました。科学には様々
な視点があり、同じものでも多方面から見ることができると知りました。
講義を受けて浮かんだ疑問を、共感し一緒に考えてくれる友達ができた
ことも、とても嬉しかったです。
量子世界の探検∼超伝導とその周辺∼
岡山大学大学院 自然科学研究科
「サマー・サイエンスキャンプを通して」
(兵庫県・高校1年生)
今回私はサマー・サイエンスキャンプに参加したことによって、自分の
知らなかった分野やそれらについての知識を得、関心を深めることができ
ました。量子力学の分野についてはあまり知識がなかったのですが、講義
のおかげで知識を得ることができました。特に極限状況下における物質の
性質を見るというのは非常に興味があったので、自分にとってとても有意
義な講義となりました。他にも熱電素子等、周辺領域における理解も深め
ることができました。
また実験では、普段学校では使えないような器材を用いた実験をするこ
とができ、実験の内容が面白かっただけでなく実験方法においても自分の
能力を高めることができました。また自分たちが作った超伝導体が、液体
窒素温度で超電導状態を示したので、自分たちがきちんとできたという自
信を得ることができました。また施設見学では、SPring8で、普段
は見られないようなビームラインの中を見学でき、詳しい説明によって理
解を深めることができました。さらにセラミックスセンターでは耐火材の
研究・開発のために必要な器材や試験のことを知りました。特に、高温、
高圧下における実験をするということに興味を持ちました。
最後のプレゼンテーションの作成では、自分なりに結果と考察をまとめ
ることができました。しかし他の方々のプレゼンは一段も二段も上でした。
そのため、自分のプレゼンの問題点が明らかになったり、自分だけではわ
からなかったことも理解できました。
この4泊5日は今後の自分に大きな影響を与えると思います。参加する
ことができ、本当に嬉しく思います。
宇宙開発の最前線から学ぼう!
∼サマー・コズミックカレッジ∼
宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター
「JAXAでの体験を振り返って」
(茨城県・高校2年生)
日本の宇宙開発のこれからの方向性が分かり、素晴らしい収穫を得られ
た3日間だった。
1日目、最初の講義は宇宙開発の最新事情についてで、これからの日本
の宇宙開発では、すでに技術の確立したH-2A等の商業利用は民間に任せ
JAXAは最新のロケットを開発していくということ、惑星探査計画など
は国際協力の下で進められていくということを知った。その後の施設見学
76
では、ISS「きぼう」実験棟地上管制室を見た。意外に小さいという第
一印象を受けた。セキュリティは厳重で、学生証と保険証で身分証明をし
なければならず、その厳しさに驚いた。
2日目、自作した八木アンテナを使用してアメリカの人工衛星NOAA
18号から送られてくる画像データの受信に2回挑戦した。1回目は画像
の取り込みに失敗したものの、レシーバーで音はきれいに拾えた。2回目
は受信と解析の両方に成功し、得られた画像から四国まで確認できる上々
の出来だった。その晩のJAXA職員との交流会で面白い話が聞けた。ロ
ケットについての講義をしてくれた講師に、一番難しかった科学衛星の打
ち上げは何かと質問してみた。答えは「あかつき」と「イカロス」を載せ
たH-2A、17号機の打ち上げだった。科学衛星は精密な観測機器を積ん
でいるため音、振動に敏感なうえ、これら2機は相乗りという形だったの
で、フェアリング中で「イカロス」に鍋のような容器を被せて放出のタイ
ミングのずれに対応したそうだ。もう1人、人工衛星を追跡する仕事をし
ている野田さんからは、地球を回る人工衛星、科学衛星についてはJAX
Aが、惑星探査機、月探査機についてはISASが追跡していると聞いた。
「ISASもJAXAに含まれているのでは?」と疑問に思ったが、惑星
探査についてはISASの方がメインで行っているようで、意外だった。
3日目、プレゼンでみんなが夢を語り、宇宙飛行士訓練模擬体験をして、
サイエンスキャンプは終わった。この3日間で受けた影響は大きい。
放射光科学の最先端を体験してみよう!
理化学研究所/高輝度光科学研究センター
「私が大きく成長した夏」
(愛媛県・高校2年生)
今回のサイエンスキャンプで、私は理化学研究所播磨研究所で放射光科
学の最先端を体験しました。
初日の夜に他県から集まってきた仲間達と1対1で自己紹介をし合っ
て、すぐにみんなと友達になりました。2日目から忙しいキャンプ生活が
始まりましたが、本当に充実した日々で、キャンプの4日間はあっという
間でした。講演会の時も、SPring8・SACLA見学の時も、参加
者からの質問が飛び交い、常に積極的な態度で挑んでいました。私が今回
のキャンプで学んだことはたくさんありますが、その中でも私を大きく成
長させたものは「質問をすること」です。これは簡単に見えて実は難しく、
理解を深めるために、なくてはならないものでした。
私が今回行ったのはタンパク質分子の形を探る実験です。ジャガイモか
らカタラーゼを取り出し精製、吸光度測定、酵素活性測定をしました。次
にGFPを使った実験や結晶化させたタンパク質にX線を照射して構造解
析をしていくことで、タンパク質の立体構造がいかに重要かということを
学びました。さらに、ゼオライトによるタンパク質結晶化促進を研究して
いる研究者のお話を聞き、科学者、研究者になりたい!という気持ちが更
に強まりました。最終日に行った発表会では自分たちが学んだことをプレ
ゼンテーションしました。自分とは違う班の仲間の発表も聞き、疑問を持
ち、質問し、理解を深める、といったことを経験しサイエンスの面白みを
感じました。
今回のサイエンスキャンプでは仲間と共にひとつの目標に向かっていく
ことに大きな達成感を感じ、また自分の成長を感じました。
地域に適した小麦の開発技術を学び、
作物の機能性を調べてみよう
農研機構 東北農業研究センター
「サマー・サイエンスキャンプ」
(大阪府・高校2年生)
私がこのサマー・サイエンスキャンプに参加したのは、自分の将来の夢
である食品メーカーの商品開発に関係があって、良い刺激が得られると思
ったからです。
実際参加してみると、思っていたより本格的な実験で、難しかったけど
とてもやりがいのあるものでした。
初日のDNAマーカーによる小麦選抜は、最初はあまり興味がなかった
のですが、やってみると奥が深くて一生懸命やったかいがあり、きれいに
結果が出たので達成感がすごくありました。
2日目の3種類の小麦を使った実験は、難しかったけど、食感やにおい、
生地の触感や粘り気、発酵の度合いなどで、見分けることができました。
また、農産物や食品の機能性成分とその分析技術は私が最も興味があっ
た内容でした。私は食品の中でも、特にダイエット食品を作りたいと思っ
ています。この講義をしてくださった先生によると、ダイエット食品は、
カロリーを半分にしても2倍食べてしまえば結局一緒になってしまうとい
う、薬とは違う問題点があることが分かりました。しかし、難しいなら将
来私が、美味しくて体に良いダイエット食品を開発したいと思います。こ
のキャンプで将来の目標がより明確になったため、大学選びの基準ができ
ました。
また、このキャンプでできた友人が、自分より志が高く、夢の実現に向
け頑張っていることが分かり、自分も頑張ろうと思うようになり、意欲的
に勉強に取り組めるようになりました。
とっても忙しくて、バタバタしていたけど、充実した3日間でした。
見て、創って、体感するナノの世界
物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
「サマー・サイエンスキャンプ体験記」
(佐賀県・高校2年生)
私は8月1日から3日まで国際ナノアーキテクトニクス研究拠点、MA
NAに行ってきた。全国から集まった仲間と過ごした3日間は、新しい発
見でいっぱいだった。
まず、走査型電子顕微鏡でカーボンナノチューブワイヤーを観察した。
80万倍で見てみると、たくさんのワイヤーの1本1本に空洞があり、
「本
当にチューブだ」と興味を持った。また、電子ビームを原子にあて放出す
るX線を感知し物質を測定したときは、
「こんな技術もあるのか」と初めて
知りびっくりした。もう1つ透過型電子顕微鏡を使いシリコンを観察した。
化学の教科書で見たことのある原子の粒の画像を検出した時は、未知の世
界にいるような気分になった。
次に、クリーンルームに入り集積回路について学んだ。この部屋は、2
8リットル中に目に見えない塵が1000個しかない部屋(1000クラ
ス)で、部屋に入る時にとても緊張した。ここでは、集積回路の原理や塵
が集積回路にどれだけ影響を及ばすかを新しく知り、
「すごい」の連発だっ
たのだが、クリーンルームに入る前の作業に自分自身一番驚いた。体には
クリーンルーム専用の服、手にはゴム手袋そして顔にはマスク、その後に
はエアーシャワー。とても大変だったし疲れたが、集積回路のことを考え、
クラス1の企業ではより厳しい基準なのかなと思うと、集積回路は機器の
中で最も大事な存在だと新たに知った。
このようにこの3日間は、自分の中の知識や常識を覆すようなものばか
りに出会い、1つ1つ理解するのに難しさを感じたが、
「もっと知りたい・
学びたい」と思わせてもらったし、とても楽しかった。また、新しく出会
った仲間と過ごし、地域の違いなどを知ることができた。ずっと全国で連
絡を取り合うような仲間にもなった。
私は、サイエンスキャンプに参加して「将来新しい物質を作りたい」と
目標を持てた。キャンプに応募し参加してとてもよかったと思っている。
低燃費タイヤの技術を学ぶ
株式会社ブリヂストン 中央研究所
「サマー・サイエンスキャンプを終えて」
(青森県・高校3年生)
私はブリヂストンに行くまで工業製品に興味があり、機能性を考慮しつ
くされた美に憧れているだけでした。しかし、ブリヂストンの講義に参加
した今では、興味や憧れでなく、さらに詳しく工業製品について学びたい
と思いました。
ブリヂストンでは、基本であるゴムの性質から教えていただき、タイヤの
仕組みを良く理解できました。タイヤはゴムだけでできていると思っていた
ので、繊維や金属が層状になって入っているのに驚きました。それと500kg
ぐらいのタイヤで1tというとても重いものを支えているということにも驚
きました。実験の前の講義では、そういう驚きや知らなかった事が多く、有
意義な講義だと思いました。その他にも、ブリヂストンの限られた人しか入
ることができないプルービンググラウンドでの実習や、バスでバンクを走行
するなど社員の方々でもできない貴重な体験をすることができて良かったで
す。予想を立てて結果を調べたのですが、班の人と協力して摩擦を出したり、
色々な県の人と交流できたのもサイエンスキャンプの面白いところだと思い
ました。摩擦の計算や合成ゴムのこと等習ったことを利用して予想を立てた
ので、物理で習ったことはこういうところで活かされるのかと思いました。
今までよりも学校の勉強に集中できると思いました。
ブリヂストンに行ってタイヤのことを学ぶことができて良かったです。
ブリヂストンでは協力する楽しさや学校での勉強がいかに大切かを学ぶこ
とができました。ブリヂストンで学んだことを、進学や就職に活かしてい
きたいと思いました。
体験! 畜産研究
農研機構 畜産草地研究所
「3日間の宝物」
(静岡県・高校1年生)
ふわんふわん。牛の直腸を触った時に手で感じた子宮の感触です。こん
な体験生まれて初めてです。牛は触られても何も感じないのかしら、多分
感じたけど我慢強い牛なのかなぁ、人もこんな感じかなと、色々考えなが
ら、ドキドキしながら手を入れていました。今まで、あまり牛と触れ合っ
たことがない私は、牛とこんな近くで触れ合えたこと、そして直腸を触ら
せてもらえたことに感動していました。
私は今回のサイエンスキャンプに、昔読んだ、
「動物のお医者さん」とい
う本に出てきた動物達との触れ合いに憧れて応募しました。応募した時は、
勝手に自分で考えて、動物と関わってとても楽しそうだなぁ、など妄想ば
かりが積もっていましたが、実際に研究所で体験したことは、想像通り全
てがわくわくして楽しく、3日間で終わってしまうのが惜しいと思えるも
のでした。
その中で1番印象に残ったのは、体外受精です。実際に牛の卵巣を持ち、
卵子吸引をし、使ったことのない器具を使い、顕微鏡を通して卵子検索を
し、どういう過程で受精が行われていくのか分かりました。牛の卵巣にも、
しっかりと動きがあり、発情周期もしっかり決まっていて、受精の研究も
行われていると知りました。牛の研究はこんなにも発展しているのかと、
驚きました。
最初は緊張していたキャンプ。3日目にはもっと色々やりたいと、家に
帰りたくなくなりました。私がさせていただいた、見る機会の少ない器具
を使ったり、搾乳など牛の生活まで触れ合う体験は、キャンプに来なけれ
ば二度とできないことです。自宅に帰ってから、今まで飲んでいた牛乳は
多くの人の努力からできていると考えて飲むようになりました。
DNAを使って樹種の違いを明らかにする!
森林総合研究所 林木育種センター
「サイエンスキャンプで発見したこと」
(広島県・高校2年生)
研究者になりたい、という夢を持ち参加したこのサイエンスキャンプ。
私にとって3日間は、自分に足りていない部分を発見できた時間でした。
キャンプの研究テーマは、マツの木の種類別のDNAを調べ、その違い
から系統樹を作成する、というものです。しかし、私は学校で生物を勉強
しておらず、実験中に出てきた言葉の意味を理解できないことがありまし
た。講師の方の説明により、無事実験を終えることができましたが、そこ
で自分の知識の少なさを痛感しました。生命工学の研究者を目指している
私には、DNAだけでなく、制限酵素による切断やRPC法などの生物の
基本的知識が必要です。私には積極的な学習が足りていなかったと感じま
した。
プログラムの最後の研究成果発表でも発見がありました。成果発表では、
電気誘導をし切断されたDNAの長さを調べ、その結果の近似値を計算。
そして近い種を考察し系統樹を作成します。しかし、予想とは違う結果が
出てしまい、行き詰まってしまいました。その時、講師の方の「こうして
考えることこそが研究だよ」という言葉にはっとしました。研究とは新し
いことを発見しつくりあげること。そのことを自分は理解していなかった
のだと感じました。
私はこのキャンプで、研究者を目指すにあたり、十分でない自分を発見
しました。これは全て講師の方、参加者の仲間のおかげで気付くことがで
きました。この経験をふまえ、今後はさらに勉強し、自主的な研究をした
いと思います。そして将来研究者になります!ありがとうございました。
がん研究入門∼がん細胞の遺伝子解析実習∼
埼玉県立がんセンター 臨床腫瘍研究所
「正しい認識と知識」
(沖縄県・高校3年生)
今回、このサマー・サイエンスキャンプで私は正しい認識の重要性につ
いて学びました。
私は最初、がんとは大きくなった腫瘍が血管を塞いだり血管を取り込む
ことで血流を止めて死に至るものだと思っていました。しかし、キャンプ
に参加し学んだことは、がんの腫瘍自体が邪魔をするのではなく、がん細
胞になることによって正常な細胞では働いていた機能が失われてしまった
り、がん細胞から働きを阻害する物質が分泌されて器官が機能しなくなる
ことが原因だということでした。私は、今まで大きな勘違いをしてきたこ
とに気づきました。
77
施設のスタッフの方は、初歩的な質問にも丁寧に細かく答えてくれて、
何度も質問することによって私の勘違いは取り除かれました。がんセンタ
ーのスタッフの方々は、実験中もとても丁寧に教えて下さって、途中でい
ろいろ質問しても1つ1つ理解していくことができました。実験も普段学
校ではできないもので、器具等も初めて使うものばかりでしたがとても良
い経験になり、がんの研究の一部を垣間見たような気分になれました。
宿舎で行われたミーティングは、互いに知識を補強したり疑問を共有し
たりしてとても良い交流ができたと思います。最終日にあった講演会は、
がんや遺伝子についてのお話がとてもわかりやすく聞けて、とてもために
なりました。研究者についてのお話も大変興味深く、メモをとるのに必死
であっという間に時間が過ぎてしましました。
最後に行われたレポートのまとめと討論は、このキャンプで得られた知
識を整理するのにとても役立ちました。疑問に思っていたことも最後にす
っきりまとめてスタッフに聞けたし、すっきりと理解して終えることがで
きました。参加できてよかったです。
自然災害に立ち向かう∼自分の住むまちで発生する災害を調
べ、対策を考えよう∼
清水建設株式会社 技術研究所
「サイエンスキャンプ2012」
(群馬県・高校3年生)
今回で私は、2回目のサマー・サイエンスキャンプへの参加となりまし
た。また、私の夢は建築士になることです。清水建設のサイエンスキャン
プに参加することは、とても意味のあることだと思いました。今回のサイ
エンスキャンプは「自然災害に立ち向かう」というテーマで行いました。
自然災害は、私達人間にとってとても大きな問題です。私達はサイエンス
キャンプの中で、自然災害について考えました。
サイエンスキャンプでは、清水建設の方による講義を聞いたり、パソコ
ンを使って実習をやったりしました。講義では、地震はどこで起きている
のか、免震建物、建物内の地震被害防止対策などについて聞きました。実
習では、パソコンを使って、建物内の物の転倒についてや、私達の部屋の
物の配置の安全性などについてシミュレーションしたりしました。そして
最終日には1、2日目で学んだことと、自分達の発想を重ね合わせて自分
が最も安全だと思う建物を考え、それをグループごとにまとめて、発表し
ました。3日間の中で最も印象的だったのは、施設見学をした時に建物自
体の構造が地震対策のためにすごく工夫されていることで、特に1階と2
階が離れていることに驚きました。
今回のサイエンスキャンプでは、普段の日常ではあまり考えようとしな
いことが考えられて、とても良い体験ができました。建築士になって活か
したいです。
植物の力で環境を浄化しよう
神戸大学大学院 農学研究科
「サイエンスキャンプに参加して」
(大阪府・高校2年生)
サイエンスキャンプに参加して、1番変わったこと。それは、遺伝子組
換え技術に対する印象が、より身近になったことです。参加前から興味は
あったのですが、どのように、何のためにしているかも分らず、危険だと
言う大人もいて、自分には難しいと理解するのを諦めていました。しかし、
キャンプに参加し、講義で分かりやすく説明していただいたり、施設を見
学したり、そして実験を重ねるうちに、組換え技術、さらには科学そのも
のがより身近なものになりました。中でも、今回のプログラムの主役、ス
ーパー浄化植物には感動しました。ヒト肝臓由来の酵素を植物に導入する
と、様々な構造の化学物質を分解できるようになるのです。初日の講義で
この植物を用いて環境浄化するメリットや、組換えの仕方まで、本当に詳
しく知ることが出来ました。2日目以降の実験では、その効果や、組み込
まれた遺伝子を検出し、自分の目で確認できました。除草剤が分解された
ことがTLCの結果で明確に示された時は、非常に嬉しく思いました。将
来、植物を使った環境浄化の研究がより進んで、実用化される時が来るの
がとても楽しみになった上に、自分もそのような研究が出来るようになり
たいと思いました。そして、遺伝子組換え植物で環境が浄化できるという
こと自体、このキャンプに出会うまでは知らなかったため、参加させてい
ただけて本当に良かったと思います。新しい世界や知識に触れ、自分の進
路についても考える、有意義な3日間を過ごさせていただき、感謝の気持
ちでいっぱいです。ありがとうございました。
78
参加者からの声
参加を考えているあなたへのメッセージ!
知らない場所で知らない人と勉強するのは不安を感じるかもしれませ
ん。ですが、その不安をきれいに消し去ってくれるくらいのやりがいがこ
のキャンプにはあります。
(宮城県・高校1年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
プログラムの説明が難しそうでも、丁寧にサポートしてくれるので
大丈夫です。内容の難しさではなく、興味のあるプログラムへ楽しん
で参加して下さい。
(神奈川県・高校1年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ほんの少し勇気を持ってチャレンジしたことで、何ものにもかえが
たい友人との出会いと新たな世界の扉を開く事ができました。さあ、
今度はあなたの番です! (埼玉県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
サイエンスキャンプでは現場の研究者の生の声を聞けることも大き
なストロング・ポイントです。参加することで自分の世界が何倍にも
何十倍にも広がり、大きな感動と経験を得ることができます。参加し
た後の興奮は長い間続きます。
(神奈川県・高校1年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
私は3年生になって初めてこのキャンプに参加しましたが、1・2
年のうちにこのような体験をしておくべきだったと後悔しました。参
加を迷っている人は、遠慮せずにどんどん応募してほしいと思います。
(秋田県・高校3年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
最先端の研究に携わっている研究者と実際にお話しし、研究施設を
自ら見る事は、どんな本やウェブサイトを読むよりも新鮮な体験です。
(千葉県・高校1年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
今まであまり科学に興味がなくても、サイエンスキャンプに参加し
てみると科学に興味を持てるようになります!研究者の方も先生も優
しい方ばかりなので、心配はいりません。
(岡山県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ちょっとした冒険のつもりでどーんと飛び込んでみるのもいいと思
います。他では味わえない経験ができます。(神奈川県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
同じ夢を持つ友達が全国から集まってくるのでとても良い刺激を受
けます。
(岡山県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
今とても興味のあるものへ取り組むのもいいと思うけれど、挑戦し
たことのないものに参加するのもいいと思います。
(奈良県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
進路や勉強に悩んでいる人こそ、参加してほしいと思います。
(広島県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
自分の興味のあることを追求し、人前で熱く語れるというのはとて
も素敵で楽しいことです。サイエンスキャンプでは、自分が好きなこ
とをいろいろな人に発信することができます。(山口県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
遠い場所だからといってあきらめるのは少し残念です。とにかく
申し込んでどこかへ行ってみることは、とてもいい体験になると思
います!
(新潟県・高校1年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
とても和やかな雰囲気で、一緒に参加した人とも仲良くなれます!
プログラムを終えた後は時間がとても短く感じられ、名残惜しく思う
こと間違いなしです。
(徳島県・高校1年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
三日間というと長く感じられる人もいるかもしれませんが、この充
実したかけがいのない時間を、一人でも多くの人に過ごしてほしいと
思います。
(神奈川県・高校2年生)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
自分が興味を持っていることについて、耳を傾けてくれる人たちと
出会えることが魅力の一つです。いい思い出になると思います。
(埼玉県・高校1年生)
サイエンスキャンプ参加までの流れと必要な手続き(予定)
サイエンスキャンプに参加が決まった方は、以下の流れで手続きを行います。なお、サイエンスキャンプDXの会
場については手続きが異なります(参加証とともにお送りする「参加のしおり」より抜粋)
。
同封物を確認してください。
以下の書類が入っているか確認し、不足があればすぐに本部事務局 ( 下記 ) にご連絡ください。
□参加証 □参加費振込用紙 □参加意思の確認(FAX 用) □返信用封筒1通 □別紙1−1:保護者・本人参加同意書
□別紙 1 −2:流行性疾患等への対応についてのお願い □別紙1−3「国内旅行傷害保険加入及び申請手続きに関するご説明」
□別紙2:健康調査問診票 □別紙3:交通経路アンケート □別紙4:履修科目アンケート □「参加の宣言」記入シート □参加のしおり(本冊子)2部
参加証が到着してから 3 日以内
参加意思確認 FAX 用紙の送付
・│
参加意思の確認(FAX 用)
│
に必要事項を記入し、3 日以内に送信してください。FAX が利用できない場合は、E メールま
たは電話で、必要項目を事務局に回答してください。
・万一、FAX 提出後に参加できなくなった場合は、速やかに事務局までご連絡ください。。
旅行計画…交通経路の確認、参加に必要なチケット(鉄道、飛行機など)の購入
・集合や解散の場所と時間を、この「参加のしおり」で確認してください。
・集合時間までに集合場所に到着でき、解散時間から移動を開始して乗り遅れることがないように、余裕を持った旅行計画を
立ててください。
2013年7月5日
(金)までに投函
提出書類の郵送
・│ 別紙 1 − 1:保護者・本人参加同意書 │、│ 別紙2:健康調査問診票 │、│ 別紙3:交通経路アンケート │、
│ 別紙4:履修科目アンケート │に必要事項を記入し、同封の│ 返信用封筒 │で 7 月 5 日(金)までに投函してください。
・期日までに投函が間に合わなかった場合は、7月5日(金)に FAX もしくはメール(書類を PDF にして添付)でお知ら
せいただいた後、原本を速やかに郵送ください(主催者の保険加入手続きには原本が必要となります)。
2013年7月11日
(木)必着
参加費のお振込
・│ 参加費振込用紙 │に、必要事項を記入し、最寄りの郵便局で参加費 2,000 円を振り込んでください。振込手数料は本部事務
局が負担します。
・事前のお申し出なく期日までに参加費が振り込まれない場合には、参加辞退と判断させていただきますので、予めご承知お
きください。
参加準備
① 実習内容の予習…│ 参加のしおり │の「入門書、プログラム関連 Web サイト等の紹介」に紹介されている書籍や WEB サイ
トなどを読んでおきましょう。
② 持ち物、服装などの準備…参加のしおり「用意するもの・服装」をよく読み、必要なものを準備して忘れずに持参してく
ださい。会場により必要な持ち物、服装が異なりますので注意してください。
「参加の宣言」記入シート │に記入して持参してください。
③ 「参加の宣言」の記入…開催直前に「参加の心得」を読み、│
※健康と体調の管理にはとくに留意しましょう。流行性疾患に感染しないよう予防し、発熱など体調に異変を感じたら必ず通
院して、医師の指示診断に従ってください。参加できなくなった場合は速やかに事務局に連絡してください。
キャンプに参加!
(参加後)アンケート・感想文の返送
キャンプ終了後1週間以内に投函
・会期中に│ アンケート用紙 │、│ 体験感想文原稿用紙 │、│ 返信用封筒 │をお渡しします。
返信用封筒に体験感想文とアンケートの両方を同封し、キャンプ終了後 1 週間以内に投函してください。
・感想文のテーマは自由です。これからサイエンスキャンプに参加する人へのメッセージも添えてください。
79
参加申込書の記入方法と注意事項
◆記入方法
1.個人情報の取り扱いについて
募集に関する個人情報の取り扱いについて確認、同意のうえ、
「□同意します」に必ずチェックしてください。
※チェックがない場合、申し込みを受け付けできません。
2.参加希望会場名およびコース
・参加希望会場は第1希望から第5希望まで記入できます。会場名には 会場略称 のみを記入して下さい。希望会場をでき
るだけ多く記入すると、参加の可能性が高くなることがあります。
・以下の会場はコースが分かれています。応募時に希望コースのアルファベット(A,B,C,D)に○印を必ず1つ付けて
ください(コースが選択されていない場合は無効となりますのでご注意ください)
。
サイエンスキャンプ
・理化学研究所 和光地区(A, B, C, D)
・国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター(A, B)
・農研機構 畜産草地研究所(A, B, C, D)
・高知大学 海洋コア総合研究センター/総合研究センター遺伝子実験施設(A, B)
3.氏名・性別・保護者氏名
応募者本人の氏名、性別、年齢を記入してください。
必ず、保護者の方の自署、押印をお願いします。
4.学校名
学校名は正式名称を記入してください。
例)国立○○大学附属○○高等学校、○○県立○○中等教育学校、学校法人○○学園○○高等学校 等
また学校が所在する都道府県を記入してください。
5.科学や技術の部活動、サークル活動、自由研究の実績
部活動などの課外活動や学校外で取り組んでいる活動等、自主的な活動の内容や実績を記入してください。ただし学校の
授業の一環として行った活動は記入しないでください。
6.自宅住所・連絡先
住所は都道府県名から記入して下さい。
応募書類の不明確認、また選考後、参加決定者に連絡をとることがあります。確実に連絡させていただくため、連絡をと
りやすい電話番号やFAX番号またはメールアドレスを、必ず複数、記入してください。
学校の寮等に入っている場合は、自宅と寮の両方の住所、電話番号を記入してください。
◆参加が決まった場合
※参加費2,000円を納入していただきます。
※現地集合・現地解散です(自宅から会場までの往復交通費は自己負担となります)
。
※航空券や新幹線を利用して参加する場合、割引がきかないことや、繁忙期の金額となることがありますので、予めよく
調べてから応募してください。
※キャンプ合宿中は他の参加者と共に集団行動をしていただきます。
◆応募方法
「参加申込書」に必要事項を記入のうえ、下記応募先に応募締切日(当日必着)にてお送りください。必ず、保護者が署
名・押印した原本を郵送して下さい(FAX不可)。
応募書類(「参加申込書」)は1人1通とさせていただきます。応募書類を複数送られた場合は無効となりますのでご注意
ください。
※サイエンスキャンプDX、サイエンスキャンプの両方で希望会場がある場合でも、同じ参加申込書1通に記入してください。
例:第1希望サイエンスキャンプDX会場、第2希望サイエンスキャンプ会場、第3希望サイエンスキャンプ会場・・・・
※以下のサイエンスキャンプDX会場については、参加申込書に加え、追加資料の提出が必要です。詳しくは、各会場のプロ
グラム紹介ページを確認してください。
・千葉大学 教育学部
・特定非営利活動法人数理の翼
・「数理の翼」大川セミナー2013実行委員会・大川市
◆応募締切日
2013年6月14日(金) 当日必着
◆応募先
サイエンスキャンプ本部事務局
公益財団法人日本科学技術振興財団振興事業部内
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
電話:03-3212-2454
80
参加希望会場名
サイエンスキャンプ DX
会場略称
コース
プログラムタイトル
会場名
追加資料
JAXA 筑波
―
宇宙開発の最前線から学ぼう!
∼サマー・コズミックカレッジ∼
宇宙航空研究開発機構
筑波宇宙センター
千葉大
―
命の仕組みに迫る!
∼ 2013 年、先進科学の旅∼
千葉大学 教育学部
岡山大
―
量子世界の探検∼超伝導とその周辺∼
岡山大学大学院 自然科学研究科
数理の翼
―
第 34 回数理の翼夏季セミナー
特定非営利活動法人数理の翼
数理大川市
―
「数理の翼」大川セミナー 2013
関西三大
―
くすりを「知る」・「創る」・
「活かす」
要
「数理の翼」大川セミナー 2013 実行委員会・
大川市
要
要
関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学医
工薬連環科学教育研究機構
サイエンスキャンプ
会場略称
コース
プログラムタイトル
会場名
物質金属
―
金属の強さを調べよう!
∼鉄を冷やすとどうなるのか?∼
物質・材料研究機構
動衛研
―
動物を衛(まも)る ヒトを衛(まも)る
農研機構 動物衛生研究所
理研
理研の最新研究成果を体験しよう
理化学研究所 和光地区
森林北海道
―
空から森林の変動を測る
森林総合研究所 北海道支所
防災研
―
災害に強い社会づくりに君も貢献
“防災科学技術を学ぼう!”
防災科学技術研究所
環境と生物
国立環境研究所
生物・生態系環境研究センター
国環研生物
A, B, C, D
A, B
名大工
―
2足歩行ロボットの製作と制御
名古屋大学大学院 工学研究科
マイクロ・ナノシステム工学専攻
新井研究室
産総研
―
観て・操って学ぼう!
不思議なナノテクノロジーの世界
産業技術総合研究所 関西センター
東大農
―
森林の未来は?
∼森を知り、持続的な取り扱いを考える∼
東京大学 大学院農学生命科学研究科
附属北海道演習林
原研大洗
―
原子力研究における最先端を体験しよう
日本原子力研究開発機構
大洗研究開発センター
JAXA 調布
―
航空技術の最先端研究を身近に体験してみよう
宇宙航空研究開発機構
調布航空宇宙センター
原研幌延
―
地下深部で行われている地層研究の最前線を体 日本原子力研究開発機構
験しよう!
幌延深地層研究センター
中央農研
―
味とニオイの不思議体験
∼おいしい?おいしくない?∼
農研機構 中央農業総合研究センター
体験!畜産研究
農研機構 畜産草地研究所
畜産研
A, B, C, D
農村工学
―
甦れ!「里山」
∼君は、里山の姿を知っているか?∼
農研機構 農村工学研究所
ブリヂストン
―
低燃費タイヤの技術を学ぶ
株式会社ブリヂストン 中央研究所
清水建設
―
建物を支える地盤の不思議を探ろう!
清水建設株式会社 技術研究所
原研関西光
―
光科学の研究者体験をしよう!
日本原子力研究開発機構
関西光科学研究所
鹿児島大
―
哺乳類の発生工学
∼卵子と精子の出会いと発生∼
鹿児島大学
共同獣医学部附属動物病院
森林東北
―
森を・炭素を・多様性を測る
森林総合研究所 東北支所
生物研
―
家畜のバイオテクノロジー
∼ゲノム情報と遺伝子組換え∼
農業生物資源研究所
森林水土
―
樹木が消費する水の量を調べる
森林総合研究所
水土保全研究領域
81
会場略称
コース
プログラムタイトル
会場名
森林木材
―
シロアリの代謝ガスから環境を考える
森林総合研究所
木材改質研究領域
環リスク研
―
東京湾の魚介類と環境
∼本当の姿を実体験!∼
国立環境研究所 環境リスク研究センター
埼玉工大
―
バーチャルリアリティを活用した3次元可視化
埼玉工業大学
の理科実験
森林多摩
―
高校では学べないフィールドサイエンス
∼森林動物を調べる∼
森林総合研究所 多摩森林科学園
神戸大農
―
植物の力で環境を浄化しよう
神戸大学大学院 農学研究科
高輝度セ
―
放射光科学の最先端を体験してみよう!
理化学研究所/
高輝度光科学研究センター
東北農研
―
ウシの行動測定と牛肉ができるまでを体験し
農研機構 東北農業研究センター
よう
JAXA 角田
―
あなたも体験 未来のロケット技術
宇宙航空研究開発機構
角田宇宙センター
物質ナノ
―
聞いて、観て、創る
∼体感するナノサイエンス∼
物質・材料研究機構
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
北陸先端大
―
自作パソコンを繋げてスーパーコンピュータを 北陸先端科学技術大学院大学
作ってみる
情報科学研究科
農環研
―
未来につなげよう、安全な農業と環境
農業環境技術研究所
芝浦工大
―
福祉機器の体験と動作解析実習を基にした
未来型福祉機器の提案
芝浦工業大学 システム理工学部
生命科学科
原研東濃
―
感じてみよう !! 地球のすがた
∼地下の世界を探る∼
日本原子力研究開発機構
東濃地科学センター
岡山理科大
―
実験を通じて医療機器の仕組みを学ぼう
岡山理科大学 工学部 生体医工学科
高知大農
―
農楽体験
∼自然を知る、食を知る、生物を知る∼
高知大学農学部 及び
附属暖地フィールドサイエンス教育研究センタ
ー
東工科コン
―
みんなでゲームをプログラミングしてみよう
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部
東洋大
―
血圧って何でしょう?
東洋大学 理工学部 生体医工学科
∼血圧が上がったり、下がったりする仕組み∼
水産中央
―
魚を学ぶ! 魚で学ぶ !
∼海洋生物生理活性物質研究∼
水産総合研究センター 中央水産研究所
海洋試料から探る地球環境
∼海洋コアと遺伝子資源∼
高知大学 海洋コア総合研究センター /
総合研究センター遺伝子実験施設
高知大海洋
A, B
原研東海
―
日本原子力研究開発機構
原子力エネルギーや放射線利用の研究開発を体
東海研究開発センター原子力科学研究所 / 那珂
験しよう
核融合研究所
森林育種
―
君ならどうする ! ?絶滅危惧種オガサワラグワ
森林総合研究所 林木育種センター
の救い方
放医研
―
放射線を学ぼう!
放射線医学総合研究所
原研敦賀
―
レーザー研究・応用技術開発の最前線
日本原子力研究開発機構
敦賀本部
名大農
―
物理学で解き明かされる農学
∼生物資源の本質を捉える切札∼
名古屋大学大学院 生命農学研究科
生物圏資源学専攻
同志社大
―
機械と摩擦 ∼エンジンの分解・組立実習を通
同志社大学
して機械の高効率化を考える∼
森林関西
―
日本の山と森の歴史を考える
∼地図でたどる伏見桃山の120年∼
森林総合研究所 関西支所
桜美林大
―
流体のサイエンス
∼航空機の科学にチャレンジ∼
桜美林大学
埼玉がんセ
―
がん研究入門
∼がん細胞の遺伝子解析実習∼
埼玉県立がんセンター 臨床腫瘍研究所
希少糖研
―
希少糖をとおしてみる最新のバイオの世界
株式会社希少糖生産技術研究所
東工科メデ
―
画像の中に世界をつくる
∼ CG プログラミング体験∼
東京工科大学 メディア学部
82
サマー・サイエンスキャンプ2013参加申込書
応募締切日
6月14日(金)必着
公益財団法人 日本科学技術振興財団 サイエンスキャンプ本 部事務局 御中
※参加が決まった場合、参加費2,000円が必要です(サイエンスキャンプDX会場は各会場ページをご確認ください)
。
※現地集合・現地解散です
(自宅と会場間の往復交通費は自己負担となります)
。開催地をご確認のうえ応募してください。
同意します
募集要項の内容、上記の注意事項および個人情報の取り扱いについて同意の
うえ、サイエンスキャンプに申し込みます。
(必ずチェックしてください)
第1希望
第2希望
第3希望
第4希望
第5希望
A・B・C・D
A・B・C・D
A・B・C・D
A・B・C・D
A・B・C・D
参加希望
会場略称
希望コース
フリガナ
氏 名
年齢
(名)
男・女
歳
学年
国立
公立
私立
自署
保護者
氏名
学校
都道
府県
応募動機 ( サイエンスキャンプに参加を申し込んだ動機、参加にかける熱意等をお書きください。コピーした用紙でもかまいませんが、濃い黒字で、
)
はっきり書いてください。
科学や技術の部活動・サークル活動、自由研究の実績がありましたら具体的にお書きください。
自宅住所
キャンプ
参加経験
有 ・ 無
有 ・ 無
都道
府県
自宅電話番号
FAX番号
携帯電話
E-mail
寮の住所・
寮名称
これまでの
応募経験
都道
府県
@
電話
※応募内容の不明点や結果通知発送にあたり、お問い合わせすることがあります。確実な連絡のため、連絡のつけやすい番号・アドレス等を、
必ず複数ご記入ください。
本部事務局記入欄:
必 ず 保 護 者の承 認 とご署 名︵ 自 署 ︶、押 印 をお願いします 。
学 校 名
性別
(姓)
サイエンスキャンプ参加者募集に関する個人情報のお取り扱いについて
公益財団法人日本科学技術振興財団 個人情報管理責任者 吉田 浄
「サイエンスキャンプ」本部事務局は、独立行政法人科学技術振興機構(以下、「JST」という。)との契約により、
公益財団法人日本科学技術振興財団が実施運営しております。ご提供いただいた個人情報は当財団の定める「個人情報
保護方針」に基づき、次のように取り扱います。ご応募される方は、以下に記載された内容について同意された上、ご
応募下さいますようお願いいたします。
1.個人情報の管理者について
ご提供いただいた個人情報は以下の者が適正に管理いたします。
公益財団法人日本科学技術振興財団 個人情報管理責任者 吉田 浄
個人情報取扱部門責任者 棚橋 正臣
2.個人情報の収集目的について
サイエンスキャンプ事業においては、応募に際してご記入いただいた応募者本人の個人情報および参加決定後必要
に応じてご提供いただいた参加者ご本人やご家族の個人情報が当財団に登録されています。これらの個人情報につ
いては、当財団がサイエンスキャンプの円滑な運営を遂行するために使用するとともに、この事業に関連する各種
のご案内や当財団が実施する科学技術・理解増進活動及び科学技術の普及・啓発活動に関する情報のお知らせのた
めに利用させていただきます。
3.個人情報の業務委託について
当財団は、サイエンスキャンプ事業の目的達成に必要な範囲内で業務委託を行うことがあります。
この場合の委託先は、個人情報に関し十分な保護水準を満たしている者を選定し、当財団が適切な監督の下、厳重
な管理を実施します。
4.個人情報の第三者への提供・預託について
ご提供いただいた個人情報に関しては、サイエンスキャンプの主催者であるJST、サイエンスキャンプを受け入れ
る機関や運営遂行上必要な関係先及び生徒を引率する教員などに対して、運営に必要な情報として参加申込書の写
しを提供いたします。なお、サイエンスキャンプ事業に係わりのない第三者に提供することはありません。
5.個人情報のご提供の任意性について
個人情報のご提供は任意ではありますが、必要な情報がご提供いただけない場合は、上記利用目的の遂行に支障が
生じる可能性がありますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
6.個人情報に関するお問い合わせについて
ご提供いただいた個人情報に関して、開示、及び開示の結果、当該情報が誤っている場合に訂正または削除のお申
し出をいただいた場合には、速やかに対応させていただきますので、下記まで電話、FAX、E-mailなどでご連絡下
さい。
7.サイエンスキャンプに参加される方へ
・「サイエンスキャンプDX」に参加する場合、参加決定後は、各受入実施機関(会場)の管理責任及び個人情報保
護方針に基づき、各会場と直接に個人情報の授受を行っていただきます。予めご承知おきください。
・サイエンスキャンプの主催者JSTは、その個人情報保護規則に基づき、本事業評価等の目的で、今回提供を受け
た個人情報を集計、分析して使用することがあります。また参加者に対して事後調査への協力依頼を送付すること
があります。
連絡先:公益財団法人 日本科学技術振興財団 振興事業部内
サイエンスキャンプ本部事務局
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
電話:03-3212-2454
FAX:03-3212-0014
E-mail:[email protected]
2013
「ウインター・サイエンスキャンプ'13-'14」、「スプリング・サイエンスキャンプ2014」
開催予告
冬休み、春休みにもサイエンスキャンプを開催する予定です。ふるってご応募ください。
●ウインター・サイエンスキャンプ'13-'14(予定)
サイエンスキャンプDX
【公的研究機関】
高エネルギー加速器研究機構
サイエンスキャンプ
【大学】
北見工業大学/東北大学(大学院工学研究科創造工学センター)/山形大学(有機エレクトロ二クス研究センター)/
足利工業大学/埼玉工業大学/東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構/鳥取大学(産学・地域連携推進機構)/
愛媛大学(無細胞生命科学工学研究センター)/福岡教育大学
【公的研究機関】
産業技術総合研究所(つくばセンター)
全11会場(184名)
【応募期間等】
開催期間
応募期間
応募締切日
2013年12月21日∼2014年1月8日
2013年10月上旬∼11月上旬
2013年11月上旬
●スプリング・サイエンスキャンプ2014(予定)
サイエンスキャンプ
【大学】
東京農業大学(生物産業学部アクアバイオ学科)/慶應義塾大学(先端生命科学研究所)/東京工科大学(応用生物学部)/
新潟大学 (脳研究所)/大阪工業大学(ナノ材料マイクロデバイス研究センター)/九州大学(芸術工学部音響設計学科)/
鹿屋体育大学(体育学部)
【公的研究機関】
農研機構九州沖縄農業研究センター
【民間企業】
鹿島建設株式会社/日本電子株式会社/日本電信電話株式会社/東レ株式会社
全12会場(164名)
【応募期間等】
開催期間
応募期間
応募締切日
2014年3月21日∼3月29日
2013年12月下旬∼2014年1月下旬
2014年1月下旬
主催:
独立行政法人 科学技術振興機構
(JST)
http://rikai.jst.go.jp/sciencecamp/
応募先・問い合わせ先
サイエンスキャンプ本部事務局
公益財団法人 日本科学技術振興財団 振興事業部内
〒102−0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
Tel:03-3212-2454
E-mail:[email protected]
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