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資料1 - 福井市

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資料1 - 福井市
資料1
福井市子ども・子育て支援事業計画
目
次
第1部 総 論
第1章
計画の概要
1 計画策定の趣旨……………………………………………………………1
2 計画期間……………………………………………………………………3
3 計画の推進体制と評価……………………………………………………3
第2章
1
2
3
4
第3章
1
2
3
4
福井市の子どもや子育て家庭を取り巻く状況と課題
結婚・妊娠・出産の状況…………………………………………………4
子どもを取り巻く状況と課題……………………………………………6
保護者の就労状況と課題………………………………………………10
職域・地域における子育て支援の状況と課題………………………12
計画の基本的な考え方
基本理念…………………………………………………………………17
基本目標…………………………………………………………………17
施策の体系………………………………………………………………18
重点項目…………………………………………………………………19
第2部 各 論
第3部 資 料
省 略
第1部
総
論
第1章
計画の概要
1 計画策定の趣旨
(1) 計画策定の趣旨
現在、我が国では、急速に少子化が進行しています。子どもや子育てを取り巻く環境が厳し
くなっており、核家族化や地域のつながりの希薄化などから子育てに不安や孤立感をもつ家庭
も少なくありません。また、共働き家庭の増加や長時間労働など、仕事と子育てを両立させる
ことが困難な状況にあります。
これらの課題に対処し、子どもが欲しいという希望がかない、子育てしやすい社会にしてい
くためにも、地域の実情に応じた多様な子育て支援など、新たな取組が必要とされています。
このような状況の中、平成 24 年 8 月には子ども・子育て関連 3 法が成立し、質の高い幼児
期の学校教育・保育の総合的な提供や、地域の子ども・子育て支援の充実のための新たな子育
て支援制度が整備されました。
本計画は、平成 27 年 4 月からの新制度の実施とあわせて、安心して子どもを産み育てられ
る環境を整備し、すべての子どもの健やかな育ちと保護者の親としての成長を支援する社会の
実現を目指すことを目的として策定します。
(2) 計画の位置づけ
本計画は子ども・子育て支援法に基づく計画であり、今後の地域における幼児教育・保育の
提供体制や子育て支援事業の実施内容、その実施時期などを示すものです。
また、本市は、次世代育成支援対策推進法に基づく第 2 次次世代育成支援対策推進行動計画
「あい・らぶ・子ども 未来プラン」(計画期間:平成 22 年度~26 年度)を策定し、少子化対
策及び次世代育成支援対策に取り組んできましたが、その取組は、本市の子ども・子育て支援
の充実を図る上で、今後も重要な役割を担っていきます。
そこで、本計画は、次世代育成支援対策も踏まえた幅広い視点から策定することとし、位置
づけを次のように定めます。
①
本計画は、子ども・子育て支援法第 61 条に基づく「市町村子ども・子育て支援事業計画」
と、次世代育成支援対策推進法第 8 条に基づく「市町村行動計画」を一体的に策定する
ものとします。
②
現行の第2次次世代育成支援対策推進行動計画「あい・らぶ・子ども 未来プラン」を
踏まえ、結婚、妊娠・出産も含めた総合的な計画として策定します。
③
第六次福井市総合計画で示された基本目標「みんなでつくる住みよいまち」
、施策「安心
して子どもを産み育てられる環境をつくる」を具現化するものです。
④
計画の個々の施策については、本市で策定する各計画と整合性を図ったものとします。
1
【関係法令等及び本市の基本計画との関係】
第六次福井市総合計画
子ども・子育て支援法
次世代育成支援対策推進法
(H24~28 年度)
(H24.8 成立)
(H15.7 成立)
●福井市第4次男女共同参画基本計画
福井市子ども・子育て支援事業計画
(福井市次世代育成支援対策推進行動計画)
(H27 年度~H31 年度)
(H24~28 年度)
●「健康ふくい 21」(H17~27 年度)
●福井市教育振興基本計画(H24~28 年度)
●福井市障害者福祉基本計画(H19~28 年度)
●福井市食育推進計画(H24~28 年度)
子ども・子育てビジョン
●福井市住宅基本計画(H21~30 年度)
待機児童解消加速化プラン
●福井市環境基本計画(H13~32 年度)
少子化危機突破のための緊急対策
放課後子ども総合プラン
保育士確保プラン
【これまでの取り組み】
国の取り組み
1.57 ショック=少子化の傾向が注目
H 2 年
福井市の取り組み
H 6 年 12 月 エンゼルプラン (H7 年度~H11 年度)
緊急保育対策等5か年事業(H7 年度~H11 年度)
H10 年 4 月
H 1 1 年 12 月 少子化対策推進基本方針
新エンゼルプラン(H12 年度~H16 年度)
不死鳥ふくいエンゼルプラン(H10 年度~H14 年度)
H12 年 4 月 「少子化対策センター」設置
「少子化対策推進本部」設置
H 1 3 年 7 月 仕事と子育ての両立支援等の方針(待機児童ゼロ作戦等)
H14 年 9 月
少子化対策プラスワン
H15 年 4 月
7月
少子化社会対策基本法
H16 年 4 月
6 月 少子化社会対策大網
H17 年
次世代育成支援対策推進法
福井市少子化対策総合計画(H15 年度~H19 年度)
(H21 年度まで延長 )
福井市次世代育成支援対策推進行動計画
(H16 年度~H21 年度)
(平成 26 年度)
4 月 子ども・子育て応援プラン(H17 年度~H21 年度)
延長
H18 年 6 月 新しい少子化対策について
H 1 9 年 12 月 「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」
「仕事と生活の調和推進のための行動指針」
「子どもと家庭を応援する日本」重点戦略
H20 年 2 月 新待機児童ゼロ作戦について
H22 年 1 月 子ども・子育てビジョン 子ども子育て新システム検討会議
福井市第 2 次次世代育成支援対策推進行動計画
(H22 年度~H26 年度)
「福井市少子化対策審議会」 設置
H 2 2 年 11 月 待機児童解消「先取り」プロジェクト
H24 年 8 月
子ども・子育て関連 3 法
H 2 5 年 4 月 待機児童解消加速化プラン
6 月 少子化危機突破のための緊急対策
H26 年 4 月
放課後子ども総合プラン(予定)
保育士確保プラン(予定)
H 2 7 年 4 月 子ども・子育て支援新制度施行
「福井市子ども・子育て審議会」設置
延長
2
福井市子ども・子育て支援事業計画
福井市次世代育成支援対策推進行動計画
(H27 年度~H31 年度)
2 計画期間
平成27年4月1日~平成32年3月31日の5年間を計画期間とします。
3 計画の推進体制と評価
(1) 附属機関である「福井市子ども・子育て審議会」において、子ども・子育て支援事業計画に
掲げる各種施策の実施状況等について毎年点検、
評価します。
この結果を公表するとともに、
必要に応じて改善を図っていきます。
(2) 行政の全庁的な推進組織である「福井市子ども・子育て支援推進本部」において、施策を総
合的に推進していきます。
(3) 本計画の中間期である平成 29 年度に、
2 年間の実績を取りまとめた中間評価を実施します。
実施結果は、その後の対策や計画の見直し等に反映させます。
市
市民意識調査
ニーズ調査
パブリック・
コメントなど
民
子ども・子育て審議会
報告
情報提供
意見
報告
提言
意見
情報提供
提言
Plan(計画)
See
行
状況分析
政策形成
政
(施策計画・事業計画)
施策・事業の評価
子ども・子育て
予算編成
支援推進本部
Do(実行)
事業実施
参加
協力
支援
情報提供
協働
市
民
3
(4)
第2章
福井市の子どもや子育て家庭を
取り巻く状況と課題
1 結婚・妊娠・出産の状況と課題
(1) 未婚化・晩婚化の進行
本市の未婚率は年々上昇しており、平成 22 年の平均初婚年齢は男性 30.5 歳、女性 28.9
歳でした。平成 22 年の生涯未婚率 1は男性 15.43%、女性 7.22%で、全国平均に比べて低
いものの、未婚化・晩婚化が進行しています。
福井市の未婚率の推移
(男性)
(%)
(%)
80
63.9
70
66.4
68.9
80
69.0
70
59.7
53.8
60
42.5
38.2
42.5
50
40
40
30.4
24.2
26.3
19.1
6.3
0
S50
31.0
20
23.0
12.6
3.8
13.9
17.4
10
0
S55
S60
26.1
30
16.4
8.3
30.9
H2
H7
H12
H17
H22
13.6
12.5
13.3
6.1
8.1
5.5
5.1
3.7
S50
3.6
S55
4.5
S60
4.5
H2
13.8
6.4
H7
5.7
H12
29.8
30
29
27.8
28.2
28.4
28.5
28.7
28
28.1
27
27.4
26
25.2
27.7
28.3
27.0
26.3
27.0
25.9
25.5
25
24
28.8
24.8
S55
S60
28.0
26.0
H17
12.9
H22
福井市の生涯未婚率の推移
30.5
18%
30.5
16%
28.8
14%
15.43%
(全国20.14%)
12%
28.9
11.66%
10%
27.9
8.24%
8%
7.22% (全国10.61%)
6%
男性(全国)
女性(全国)
男性(福井市)
女性(福井市)
25.5
24.4
29.6
8.4
(国勢調査)
福井市における平均初婚年齢の推移
(歳)
18.1
9.7
(国勢調査)
31
30.1
20.4
20.3
20.4
13.0
2.8
42.5
36.9
30
56.9
49.9
50
10
56.1
60
48.6
20
25~29歳
30~34歳
35~39歳
40~44歳
(女性)
4.57%
4%
3.63%
男性
2%
女性
0%
H2
H7
H12
H17
H12
H22
H17
H22
(福井県人口動態調査)
(国勢調査)
平成 25 年度に実施した「少子化・子育てに関する福井市民意識調査」では、独身者が独
身でいる理由について、
「結婚する相手と知り合うきっかけがない」、「結婚するにはまだ若
すぎる」
、
「結婚生活を維持するだけの経済力がない」の 3 項目の割合が男女とも高くなりま
した。なお、
「若すぎる」が上位となったのは、24 歳以下の回答が多かったためと考えられ
ます。このほか、女性に比べて男性の回答が高かった項目は、「結婚する必要性をまだ感じ
ない」
、
「今は趣味や娯楽を楽しみたい」でした。一方、女性の回答が高かった項目は、
「現
在の仕事(学業)をやめたくない」、
「家事や育児が負担に思える」でした。
1 生涯未婚率とは、45~49 歳と 50~54 歳未婚率の平均値であり、50 歳時の未婚率をいう。
4
市民が考える未婚化・晩婚化の理由では、「独身生活の快適さ」、「女性の経済力が向上
...
した」
、「結婚しないことに対する世間のこだわりが少なくなった」など、「結婚しない」
理由が目立ちました。
独身でいる理由【男性】(複数回答)
0%
結婚する相手と知り合うきっかけがない
結婚するにはまだ若すぎる
結婚生活を維持するだけの経済力がない
結婚する必要性をまだ感じない
結婚資金(挙式、新生活の費用など)が足りない
独身の自由さや気楽さを失いたくない
今は、趣味や娯楽を楽しみたい
異性とうまく付き合えない
面倒くさい
現在の仕事(学業)をやめたくない
家事や育児が負担に思える
その他
無回答
10%
20%
30%
40%
29.4%
29.4%
28.2%
27.1%
18.8%
16.5%
15.3%
15.3%
14.1%
10.6%
男性が高い項目
女性が高い項目
3.5%
12.9%
N=85
1.2%
(少子化・子育てに関する福井市民意識調査)
独身でいる理由【女性】(複数回答)
0%
10%
20%
30%
40%
36.7%
25.5%
22.4%
21.4%
21.4%
19.4%
18.4%
女性が高い項目
結婚する相手と知り合うきっかけがない
結婚するにはまだ若すぎる
結婚生活を維持するだけの経済力がない
現在の仕事(学業)をやめたくない
独身の自由さや気楽さを失いたくない
結婚する必要性をまだ感じない
結婚資金(挙式、新生活の費用など)が足りない
異性とうまく付き合えない
面倒くさい
家事や育児が負担に思える
今は、趣味や娯楽を楽しみたい
その他
無回答
12.2%
11.2%
10.2%
男性が高い項目
7.1%
16.3%
N=98
5.1%
(少子化・子育てに関する福井市民意識調査)
未婚化・晩婚化の理由(複数回答)
0%
独身生活の快適さ
仕事をもつ女性が増えて、女性の経済力が向上した
結婚しないことに対する、世間のこだわりが少なくなった
家事、育児に対する負担や拘束などが多い
精神的自立、金銭的自立ができていない
相手に対し多くのことを望みすぎる
男女の出会いの機会が少ない
女性の社会進出の場が増えてきた
仕事のためには独身のほうが都合がよい
その他
無回答
10%
20%
30%
40%
50%
60%
48.4%
44.3%
40.0%
29.5%
29.3%
21.6%
18.4%
18.1%
9.2%
4.7%
0.6%
N=1,026
(少子化・子育てに関する福井市民意識調査)
5
(2) 晩産化の進行による妊娠・出産のリスクや負担の増加
高齢初産婦(35 歳以上)の年次推移
本市の高齢初産婦(35 歳以上)の数は増加しています。
300 (人)
平成 25 年度厚生労働白書によれば、医学的には男性、女
200
性ともに妊娠・出産には適した年齢があることが指摘され
100
ており、30 歳代半ば頃から、年齢が上がるにつれて様々
147
166
H22
H23
195
0
なリスクが相対的に高くなるとともに、出産に至る確率が
H24
(福井市保健センター)
低くなっていくことが指摘されています。
また、
不妊を心配したり、
検査や治療経験のある夫婦の割合は、近年増加傾向にあります。
自然な出会いの創出、経済的な負担の軽減、結婚に対するプラスイメージの醸成
など、若者が結婚や子育てに夢が持てる環境を整えることが必要です
2 子どもを取り巻く状況と課題
(1) 少子化による子どもの育ちへの影響
ア 合計特殊出生率と出生数の推移
本市の合計特殊出生率 2は平成 15 年の 1.42 を底に緩やかに改善し、ここ数年はほぼ横
ばいで推移しています。
平成 25 年には全国平均 1.43 に比べ、本市は
となりましたが、
3
依然として人口置換水準 2.07 を大きく下回っており、平成 19 年以降出生数は減少傾向
にあります。
合計特殊出生率及び出生数の推移
(人)
2,600
2,577
2,576
2,488
2,408
1.52
1.52
1.51
1.60
1.47
2,200
1.36
2,337
1.47
2,300
1.33
2,569
2,492
2,473
2,500
2,400
2,593
2,542
1.47
1.53
1.50
1.42
1.32
1.58
1.51
1.60
1.58
1.53
1.50
1.52
1.54
1.55
2,461
1.61
1.58
1.29
H15年
H16年
2,100
1.32
1.34
H18年
H19年
2.0
1.8
2,390
2,364
1.56
1.55
1.60
1.6
1.6
1.6
1.41
1.43
1.4
1.45
1.29
(%)
福井市の出生数(人)
福井市
福井県
全 国
2,700
1.37
1.37
1.39
1.39
1.2
1.26
1.0
2,000
H12年
H13年
H14年
H17年
H20年
H21年
H22年
H23年
H24年
H25年
合計特殊出生率:福井県衛生統計年報及び福井市男女参画・市民協働推進室 出生数:人口動態統計
2 合計特殊出生率とは、その年次の 15~49 歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1 人の女性が、仮にその年次の
年齢別出生率で一生の間に子どもを生むと仮定したときの子どもの数に相当する。
3 人口置換水準とは、長期間に人口が安定的に維持される合計特殊出生率の水準。この水準を下回ると人口が減少することに
なり、人口学の世界では、この水準を相当期間下回っている状況を「少子化」と定義している。
6
イ 少子化がもたらす子どもの育ちへの影響
年少人口(15 歳未満)は、平成 22 年では 37,019 人でしたが、今後の推計によると、
平成 32 年では平成 22 年に比べ 15.8%減少の 31,170 人となる見込みです。さらに、平成
52 年には平成 22 年の 3 分の 2 程度まで減少し、23,000 人程度を見込んでいます。
少子化が進行することで、児童の社会性を養うために必要な集団保育ができなくなる
ことが懸念されます。また、保育園等に入所せず家庭で過ごす子どもにとっては地域での
遊び相手が減少していきます。
福井市の年少人口(15歳未満)の将来推計
100.0%
92.4%
40,000
100.0%
84.2%
76.2%
70.9%
30,000
67.0%
62.9%
80.0%
60.0%
20,000
37019
34217
31170
28200
26245
10,000
40.0%
24819
23270
20.0%
0
0.0%
H22年
H27年
H32年
H37年
年少人口(15歳未満)
H42年
H47年
H52年
年少人口の割合(H22年比)
(福井市情報課)
ウ 若年女性人口の減少
団塊ジュニア(昭和 46 年~49 年生まれ)が 40 歳代に突入し、出産年齢の中心である
20~39 歳の若年女性が急激に減少します。そのため、合計特殊出生率が回復しても、少
子化は更に加速することが予想されます。
福井市の「20-39 歳女性」の将来推計人口
H22 年
総人口
H22 年
20-39 歳女性
H52 年
総人口
H52 年
20-39 歳女性
若年女性人口変化率
(H22 年→H52 年)
266,796
30,771
207,785
17,993
-41.5%
(福井市情報課)
集団保育を確保するため、保育園と幼稚園の統合などについて検討が必要です。
また、親子が安心して集える場などを地域に整備することが必要です。
(2) 保育を必要とする子どもの増加
ア 保育園の利用状況
保育園では、低年齢児を中心に入所者が増加しています。平成 21 年度と平成 26 年度
の入所児童数を比較すると、3 歳以上児が 2.9%の増加であったのに対し、3 歳未満児は
12.2%の大幅な増加となりました。
7
保育所入所児童数の推移
8,000
1551
1476
1570
1554
1542
1403
1684
1605
1683
1657
1663
1685
1654
1646
1657
1697
1592
1343
1362
1434
1500
1414
1456
980
1005
1105
1096
1152
1175
7,000
6,000
5,000
5歳
4歳
4,000
1597
3歳
2歳
3,000
2,000
1歳
0歳
1,000
325
341
318
341
355
341
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
0
(福井市子育て支援室)
イ
幼稚園の預かり保育の利用状況
幼稚園では、平成 25 年時点で 2,773 人の入所児童のうち約 3 分の 1 の 951 人が教育時
間後の預かり保育を利用しています。この他に 124 人の低年齢児が定期的に幼稚園で預か
り保育を利用しており、幼稚園が「保育に欠ける子」の受け入れ先としても機能している
ことがわかります。
幼稚園の入所児童数と預かり保育の状況
0歳
1歳
(H25 年 10 月時点)
2歳
満3歳
入所児童数
3
通常(平日)預かり
保育の人数
35
計
4歳
5歳
合
計
283
774
797
919
2,773
80
261
292
318
1,075
86
124
3歳
計
951
1,075
(福井市子育て支援室)
ウ 保育園・幼稚園の年齢別利用状況
平成 21 年度と平成 26 年度の保育園・幼稚園の入所割合を比較すると、0 歳児では 2.2%
増、1・2 歳児では 12.7%増、3~5 歳児では増減なしとなりました。0 歳については、年度途
中の入所者が多く、年度当初の 4 月と年度末の 3 月の入所者数を比較すると 2 倍近くまで増
加しています。
保育園・幼稚園の利用状況【0歳児】
人
4 月・3 月の入所者数比較
【0歳児】
3,000
100.0%
2,500
80.0%
4月①
318
346
60.0%
3月②
627
646
646
40.0%
②/①
197%
187%
180%
H23年度 H24年度 H25年度
2,000
1,500
1,000
20.0%
500
0
保育園入所者数
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
329
345
318
346
359
341
0歳人口
2,500
2,446
2,357
2,325
2,246
2,216
保育園入所割合
13.2%
14.1%
13.5%
14.9%
16.0%
15.4%
0.0%
(福井市子育て支援室)
8
359
(福井市子育て支援室)
4 月・3 月の入所者数比較
【1・2歳児】
保育園・幼稚園の利用状況【1・2歳児】
人 6,000
100.0%
H23年度 H24年度 H25年度
5,000
80.0%
4,000
4月①
2,553
2,609
2,588
60.0%
3月②
2,646
2,653
2,638
40.0%
②/①
104%
102%
102%
3,000
2,000
20.0%
1,000
0
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
幼稚園入所者数
229
220
222
222
283
312
保育園入所者数
2,335
2,397
2,553
2,609
2,588
2,631
1-2歳人口
5,076
5,031
4,961
4,898
4,771
4,660
保育園・幼稚園入所割合
50.5%
52.0%
55.9%
57.8%
60.2%
63.2%
(福井市子育て支援室)
0.0%
H26年度
(福井市子育て支援室)
保育園・幼稚園の利用状況【3-5歳】
人 8,000
100.0%
7,000
80.0%
6,000
5,000
60.0%
4,000
40.0%
3,000
2,000
20.0%
1,000
0
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
幼稚園入所者数
2,569
2,600
2,533
2,544
2,499
2,459
保育園入所者数
4,703
4,828
4,833
4,907
4,932
4,818
3-5歳人口
7,311
7,459
7,408
7,467
7,449
7,315
保育園・幼稚園入所割合
99.5%
99.6%
99.4%
99.8%
99.8%
99.5%
0.0%
(福井市子育て支援室)
エ
放課後児童会・児童クラブの利用状況
放課後児童会・児童クラブの登録児童数は平成 21 年度には 46 か所で 1,801 人の利用
でしたが、平成 26 年には 57 か所で 2,394 人の利用となっており、施設数、利用人数とも
に大幅に増加しています。しかしながら、一部の地域では 3 年生が利用できない状況です。
放課後児童会・児童クラブの設置数及び利用児童数の推移
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
46
48
47
82
73
245
346
51
128
101
312
292
758
671
54
95
57
60
108
50
372
40
3年生
858
30
2年生
377
721
666
658
808
742
887
893
1,007
1,056
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
H25年度
H26年度
20
4~6年生
1年生
施設数
500
0
10
0
福井市学校教育課
保育を必要とする子どもに対して、保育園や認定こども園、児童クラブの整備を
進めることが必要です。
また、施設の確保に併せて、さらに保育の質の向上を図ることが必要です。
9
(3) 支援が必要な子どもの増加
保育園(認定こども園を含む)に入所する児童の約 1 割が、障害児や発達障害児、気
がかりな子です。これらの子どもの割合は増加傾向にあります。
また、虐待等による要保護児童が増えています。
障害児等の保育園(認定こども園保育部含む)への入所状況
H23 年度
障害児保育対象児童数
4
H24 年度
48 人
22 人
H25 年度
43 人
要保護児童対策地域協議会に
おける進行管理中の児童数
180
173
169
ふれあい保育対象児童数 5
97 人
115 人
113 人
608 人
671 人
757 人
170
160
気がかりな子 6の数
155
147
150
合計①
全入所児童数②
753 人
808 人
913 人
8,068 人
8,152 人
8,169 人
9.3%
9.9%
11.2%
140
130
H22年度 H23年度 H24年度 H25年度
入所割合(①/②)
(福井市子育て支援室)
(福井市子ども福祉課)
すべての子どもの健やかな発達を保障するとともに、その家族等に対する支援の
充実を図るため、受け入れ施設の確保、関係機関との連携や相談体制の強化が必
要です。
3 保護者の就労状況と課題
(1) 保護者の就労状況
ア
母親の高い就労率と父親の長時間労働
未就学児の母親の約 7 割が働いており、フルタイム勤務がパート勤務の割合を上回っ
ています。長時間働く母親が増え、働く母親の家事・育児の負担は重くなっています。一
方、父親の帰宅時間は遅く、家事・育児参加が進んでいません。
4 障害児保育対象児童とは、特別児童扶養手当支給対象児童(身体障害者福祉法による身体障害者手帳 1・2 級または療育手帳
A1 の交付を受けている児童)で、福井市入所児発達相談会で該当すると判定を受けた児童をいう。
5 ふれあい保育対象児童とは、障害児保育の対象とはならないが、中程度の障害を有する児童で、福井県子ども療育センター
等の公的機関が認めた児童をいう。
6 気がかりな子:福井市では、広汎性発達障害、注意欠陥・多動性障害などの発達障害や精神遅滞・言語発達遅滞などが疑わ
れる児童をいう。
10
未就学児の母親の就労形態
0%
20%
40%
フルタイム就労
未就学児の父親の就労形態
60%
69.0%
25.2%
育児・介護休業中
0%
100%
現在は就労していない
0.3%
育児・介護休業中
0.2%
現在は就労していない
1.1%
これまで就労したことがない
0.1%
26.7%
1.5%
無回答
2.8%
無回答
H25調査問12(N=1,024)
母親の帰宅時刻
10%
30%
40%
14.4%
19時
18.5%
20時
89.7%
H25調査問12(N=1,024)
9.2%
10%
20%
30%
2.6%
18時
13.7%
19時
32.8%
2.8%
26.5%
20時
2.3%
N=707
平均17時28分
7.2%
76.3%
19.8%
21時~
無回答
40%
1.4%
17時
87.6%
18時
21時~
0%
~16時
21.9%
17時
80% 100%
父親の帰宅時刻
20%
~16時
60%
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
0%
40%
89.2%
パートタイム・アルバイト就労
14.8%
これまで就労したことがない
20%
フルタイム就労
29.0%
パートタイム・アルバイト就労
80%
無回答
30.0%
N=918
平均19時52分
6.0%
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
イ 生活上の仕事の優先度・家庭の優先度
生活上の仕事や家庭の優先度について、希望と現実の違いをみると、
「仕事を優先」は
男性では希望が 4.6%、現実が 46.7%、女性では希望が 1.8%、現実が 27.5%となり、い
ずれも理想と現実に大きな開きがあることがわかります。
「家庭を優先」は、男性では希望が 20.4%、現実が 8.0%と大きく割合が下がってお
り、男性が、家事や育児に参加をしたいと考えていても、実際には仕事を優先せざるを得
ない現状があると考えられます。
生活の中での優先度
0%
男性(希望)
N=416
4.6%
10%
20%
20.4%
男性(現状)
N=411
女性(希望)
1.8%
N=563
女性(現状)
N=568
30%
40%
0.0%
7.0%
50%
60%
31.3%
0.0%
30.6%
30.0%
9.4%
27.5%
80%
4.3% 6.5%
8.0% 0.7%6.8%
46.7%
70%
0.2%
5.6%
30.5%
90%
13.0%
20.4%
2.8%
5.0%
21.7%
2.2%
1.0%
1.7%
1.5%
4.1%
10.8%
100%
10.8%
9.0%
2.5% 7.1%
0.9%
1.6%
7.6%
1.2%
3.3%
「仕事」を優先
「家庭」を優先
「地域」を優先
「個人」を優先
「地域」、「家庭」ともに優先
「仕事」、「地域」、「個人」ともに優先
「家庭」、「地域」、「個人」ともに優先
すべてを優先
わからない
無回答
(少子化・子育てに関する福井市民意識調査)
(2) 育児休業、その他の制度の利用状況
※
職場環境の改善の観点から、
「4 職域・地域における子育て支援の状況と課題」に記
載します。
子育て支援策の充実により育児の負担を軽減するとともに、父親の家事・育児参
加を促進するための取り組みが必要です。
11
4 職域・地域における子育て支援の状況と課題
(1) 職域における子育て支援の状況
ア
育児休業の取得状況
「子ども・子育てに関するニーズ調査」によると、母親の育児休業の取得状況は、
「取
得した」43.8%、
「働いていなかった」41.0%、
「取得していない」14.3%の順となりまし
た。育児休業制度を利用しなかった理由は、「子育てや家事に専念するため退職した」が
44.8%と最も多く、次いで「職場に育児休業の制度がなかった」22.4%、「職場に育児休
業を取りにくい雰囲気があった」15.4%となりました。なお、育児休業からの職場復帰時
期については、子どもが1歳未満を希望した母親は 9.8%でしたが、実際には 43.6%が1
歳未満で復職しています。
父親の育児休業の取得状況は、「取得した」1.7%、
「取得していない」89.6%でした。
育児休業制度を利用しなかった理由は、
「仕事が忙しかった」44.2%、
「制度を利用する必
要がなかった」36.1%、
「配偶者が育児休業を利用した」33.6%、
「職場に育児休業をとり
にくい雰囲気があった」33.3%、
「収入減となり、経済的に苦しくなる」24.8%の順とな
りました。
母親の育児休業制度取得状況
無回答,
0.9%
育児休業制度を取得しなかった理由(複数回答)
0%
取得して
いない ,
14.3%
働いてい
なかった,
41.0%
10%
30%
40%
子育てや家事に専念するため退職した
22.4%
職場に育児休業を取りにくい雰囲気があった
15.4%
11.2%
仕事が忙しかった
9.8%
保育園などに預けることができた
育児休業の取得要件を満たさなかった
収入減となり、経済的に苦しくなる
50%
44.8%
職場に育児休業の制度がなかった
仕事に戻るのが難しそうだった
取得した
(取得中
である),
43.8%
20%
9.1%
7.7%
N=143
5.6%
※ 5%以上の回答のみ記載
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
父親の育児休業制度取得状況
育児休業制度を取得しなかった理由(複数回答)
0%
働いていな
かった, 1.7%
10%
20%
30%
40%
仕事が忙しかった
無回答, 7.0%
制度を利用する必要がなかった
36.1%
配偶者が育児休業制度を利用した
取得した(取
得中である),
1.7%
33.6%
職場に育児休業を取りにくい雰囲気があった
33.3%
収入減となり、経済的に苦しくなる
24.8%
職場に育児休業の制度がなかった
取得してい
ない , 89.6%
50%
44.2%
11.1%
仕事に戻るのが難しそうだった
5.6%
昇給・昇格などが遅れそうだった
5.5%
N=855
※ 5%以上の回答のみ記載
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
12
母親の育児休業からの復帰時期
0%
10%
希望(N=319)
20%
16.0%
30%
40%
50%
12.2%
60%
70%
80%
90%
8.2%
57.1%
100%
1.6%
5.0%
実際(N=319) 2.2%
3.8%
3歳0~6ヵ月
49.5%
2歳0~11ヵ月
32.0%
1歳0~11ヵ月
0歳6~11ヵ月
11.6%
0歳0~5ヵ月
0.9%
無回答
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
イ
育児休業以外の支援制度及びワーク・ライフ・バランスの推進状況
事業所内における育児休業以外の支援制度として、短時間勤務制度、所定外労働の免
除、始業・終業時刻の繰上げ・繰下げなどの取り組みが見られます。従業員規模が大き
いほど制度の導入率が高く、小さくなるほど低くなる傾向にあります。短時間勤務制度
を利用しなかった理由として 5 割以上の母親が「利用しにくい雰囲気があった」と回答
しています。
ワーク・ライフ・バランス向上に向けた取り組みとして 3 割以上の事業所が回答した
項目は、
「年次休暇の取得促進」や「残業時間抑制や短時間勤務制度・フレックスタイム
制などの導入」のみでした。従業員規模が大きいほど取り組み状況は高く、小さくなる
ほど低くなる傾向が見られます。
女性が結婚・出産後も働き続けるには、育児休業制度等の充実や制度を活用しやすい
職場の雰囲気づくりが重要ですが、ワーク・ライフ・バランスの推進など職場での理解
や取り組みは進んでいないことがわかります。
育児休業以外の支援制度有り・導入予定有りの事業所の割合(従業員規模別)
0%
10%
20%
30%
40%
23.4%
50%
60%
70%
80%
47.6%
59.1%
短時間勤務制度
71.7%
62.0%
17.2%
38.4%
50.0%
所定外労働の免除
61.5%
55.0%
18.0%
31.6%
52.6%
始業・終業時刻の繰上げ・繰下げ
52.4%
34.1%
4.2%
16.9%
42.9%
1歳以上の子を対象とする育児休業
40.0%
6.5%
フレックスタイム制
17.1%
事業所内託児施設
1.3%
6.7%
1.7%
1.2%
20.0%
22.0%
4.2%
育児に要する費用の援助
44.7%
17.1%
17.4%
12.0%
従業員規模
9人以下
10~29人
30~49人
50~99人
100人以上
8.7%
6.7%
11.8%
(福井市労働環境調査)
13
ワーク・ライフ・バランス向上のための取り組み状況(従業員規模別)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
22.3%
年次有給休暇の取得を促進
49.4%
39.3%
40.8%
23.4%
残業抑制策や短時間勤務制度、フレックスタイム制などを導入
21.4%
52.9%
31.3%
38.8%
56.9%
10.6%
仕事と育児や介護との両立支援制度の導入
19.3%
14.5%
事務所内での両立支援制度を利用しやすい雰囲気を醸成
35.7%
42.9%
45.1%
20.2%
22.4%
32.1%
29.4%
10.6%
21.7%
17.9%
14.3%
17.6%
13.8%
9.6%
14.3%
12.2%
9.8%
8.5%
経営者や従業員に対する研修の実施
非正規従業員の処遇の改善
従業員規模
9人以下
10~29人
4.8%
2.0% 7.1%
特にしていない
30人~49人
50~99人
6.4%
その他
テレワークの導入
100人以上
3.6%
2.0%
2.1%
4.8%
(福井市労働環境調査)
2.0%
事業主はもとより職場全体でのワーク・ライフ・バランス意識の醸成を進めるな
ど、仕事と子育ての両立支援制度が利用しやすい職場環境づくりに取り組むこと
が必要です。
(2) 祖父母や地域の人材による子育て支援の状況
ア 祖父母の近居・同居の状況
祖父母の同居・近居の割合が高く、祖父母等による子育て支援が受けられることが本
市の特徴です。子どもを祖父母に見てもらえる割合は、未就学児では「日常的に」が 40.1%、
「緊急時に」が 61.6%、小学生では「日常的に」が 74.7%でした。一方、未就学児でみ
てもらえる親族・知人が「いずれもいない」は 8.1%、小学生で祖父母に「預けることが
できない」は 24.6%で、祖父母の支援が受けられない家庭が少なからず存在しているこ
とがわかります。
未就学児童の同居・近居の状況
(複数回答)
0%
20%
40%
60%
父同居
80%
100%
86.7%
母同居
88.7%
祖父同居
69.9%
82.0%
25.8%
祖母同居
31.7%
祖父近居
0%
20%
日常的に祖父母等の親族にみて
もらえる
40%
60%
80%
40.1%
緊急時には祖父母等の親族にみ
てもらえる
日常的に子どもをみてもらえる友
人・知人がいる
61.6%
1.5%
緊急時には子どもをみてもらえる
友人・知人がいる
44.1%
祖母近居
その他
未就学児童を見てもらえる親族・知人の有無
(複数回答)
10.2%
50.3%
6.2%
N=994
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
いずれもいない
8.1%
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
※ 近居・同居の範囲は、未就学児では概ね 30 分以内で行き来できる範囲としています。
14
N=1,020
日常的に小学生を祖父母に
預けることが可能か
小学生の同居・近居の状況
0%
10%
20%
30%
親と同居(核家族)
40%
50%
39.6%
親・祖父母と同居
34.0%
親と同居し、祖父母と近居
19.8%
その他
6.7%
0%
20%
40%
60%
80%
特に問題なく預けることができる
53.8%
74.7%
預けることができない
無回答
N=12,093
(小学生の放課後の過ごし方に関するアンケート)
24.6%
0.8%
N=6,501
(小学生の放課後の過ごし方に関するアンケート)
※ 近居・同居の範囲は、小学生では同一校区内としています。
イ
地域における人材活用の状況
子育てについて相談できる先として、祖父母等と回答した割合が最も高く、次いで、
友人・知人、保育士(保育園等)
、幼稚園教諭(幼稚園等)となりました。一方、近所の人、
民生委員・児童委員は低い割合に留まりました。
また、子育てについて協力したいことでは、
「家族や地域からの要望や機会があれば協
力したい」割合は 56.6%、
「子育て支援に関する地域の活動に積極的に協力したい」割合
は 16.0%で、孫以外の子育てにも関わっていく意欲のある方がいることがわかりました。
相談先がいる(ある)方の相談先(複数回答)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
祖父母等の親族
85.7%
友人や知人
75.2%
保育士(保育園等)
39.4%
幼稚園教諭(幼稚園等)
14.5%
かかりつけの医者
12.5%
近所の人
11.7%
子育て支援センター
保健所・保健センター
児童館
10.3%
3.4%
2.8%
民生委員・児童委員
0.2%
市の子育て担当窓口
0.2%
その他
N=990
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
3.5%
子育てについて協力したいこと(複数回答)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
家族や地域からの要望や機会があれば協力していきたい
56.6%
自分の孫やひ孫の面倒をみたい
48.9%
子育て支援に関する地域の活動に積極的に参加したい
16.0%
わからない
協力したくない
その他
無回答
60%
14.5%
1.7%
2.5%
N=1,031
1.6%
(少子化・子育てに関する市民意識調査)
地域住民の協力や子育て関連団体などのネットワークの強化により、地域におけ
る子育て支援の充実が必要です。
15
(3) 地域における子育て支援事業の利用状況
ア 地域子育て支援センターの利用状況
定期的な教育・保育事業を利用していない者のうち、今後の利用見込みがある者の割
合は 75.9%で、前回調査の 43.4%を大きく上回りました。このことから、地域子育て支
援センターに対するニーズが高まっていることがわかります。また、前回調査では無回答
が 45.0%でしたが、今回は 4.2%に減少しており、地域子育て支援センターが認知される
ようになったと考えられます。
各種子育て支援事業を利用したくない理由として、
「内容がわからないから」が 36.1%
でした。なお、
「利用する必要がない」、
「利用する時間がない」の割合が高い理由として、
教育・保育等の事業利用者が多いことが考えられます。
地域子育て支援センターの利用希望が増加する一方、各種子育て支援事業の内容につ
いて、利用者の認知度が低いため、十分に活用されていません。
地域子育て支援センターの利用状況と今後の意向
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
今後利用の見込みがある 75.9%
H25調査
(N=286)
29.4%
12.9%
33.6%
19.9%
現在利用している
現在利用していない
4.2%
無回答
今後利用の見込みがある 43.4%
H20調査
(N=300)
9.0%
23.7%
10.7%
現在利用している
新たに利用or利用日数を増やしたい
11.7%
45.0%
無回答
現在利用していない
新たに利用or利用日数を増やしたいとは思わない
無回答
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
各種子育て支援事業を利用したくない理由(複数回答)
0%
10%
20%
30%
40%
利用する必要がないから
36.1%
利用する時間がないから
36.1%
その他
60%
70%
58.8%
内容がわからないから
移動手段がないから
50%
2.1%
7.7%
全体(N=792)
(子ども・子育てに関するニーズ調査)
地域での子育て支援事業を充実させるとともに、各機関が実施しているサービス
をわかりやすく整理し、利用者に情報提供していくことが必要です。
16
第3章
計画の基本的な考え方
1 基本理念
「子どもすくすく
おとないきいき
みんなで育ちあうまちへ」
子どもは社会の希望であり未来を創る存在です。まずは保護者が子育てについての責任を担う
べきであることを前提としつつ、すべての子どもの健やかな発達を保障することは社会全体の責
任です。地域や社会が保護者に寄り添い、安心して産み育てられる環境を整えることで、保護者
の親としての成長を支援し、子育てや子どもの成長に喜びや生きがいを感じることができるまち
を作ります。
2 基本目標
結婚・妊娠から子育てのライフステージに沿って、
「結婚・妊娠・出産」、
「子どもの育ち」、
「保
護者の支援」
、
「地域の役割」の視点から次の4つの目標を定めます。
基本目標1
結婚や子育てに夢を持てる環境を整えます
結婚や子育てに関する負担や不安を払拭し、子どもを産み育てることに夢と希望を持てる
施策を展開します。
基本目標2
子どもの健やかな育ちを守ります
すべての子ども一人ひとりがかけがえのない個性ある存在として認められ、健やかな育ち
が等しく保障されるための仕組みや環境を整備します。
基本目標3
保護者への子育て支援を充実します
子育てに対する負担の軽減や不安の解消を図るとともに、親としての成長を促すことで、
保護者が子育てや子どもの成長に喜びや生きがいを感じられる社会を実現します。
基本目標4
社会全体で子どもの育ちを支えます
家庭、職域、地域、行政のすべての市民が子ども・子育て支援の重要性を認識し、各々が
協働し、それぞれの役割を果たすための取り組みを展開します。
17
3 施策の体系
4つの基本目標を達成するため、12の基本施策、29の施策の方向を定め、それぞれの項目
ごとに具体的な事業を推進していきます。
基本理念
基本目標
基本施策
施策の方向
結婚のための機会の提供
結婚に向けた支援の充実
経済的自立に向けた支援
次代の親の育成
結婚や子育てに
夢を持てる環境を
母子の健康の確保と増進(妊娠・出産期)
整えます
安全な妊娠・出産の支援と
負担の軽減
不妊に対する支援
出産・子育て後の職場復帰への支援
思春期保健対策の充実
子どもすくすく
母子の健康の確保と増進(育成期)
おとないきいき
おとないきいき
子どもすくすく
親子の健康の確保及び増進
小児救急体制の充実
食育の推進
教育・保育の量の確保と質の向上
教育・保育環境の充実
児童の健全育成
要保護児童への支援
子どもの健やかな
育ちを守ります
特別な支援が必要な
障害・発達に遅れのある子どもへの支援
子どもへの配慮
みんなで育ちあうまちへ
みんなで育ちあうまちへ
ひとり親家庭への支援
子どもの生きる力の育成に向けた教育環境の整備
教育環境等の整備
子どもを取り巻く有害環境対策の推進
安全・安心な生活環境の
整備
良好な生活環境の整備
子どもの生活の安全を守るための事業の推進
子育て支援事業の充実
子育て支援の充実
子育てにかかる経済的負担の軽減
保護者への子育て
支援を充実します
家庭教育への支援の充実
家庭における養育力の向上
父親の家事・育児参加の推進
職域における支援体制の
整備
社会全体で子どもの
育ちを支えます
地域における支援体制の
整備
ワーク・ライフ・バランスの推進
職場環境の改善に向けた啓発
地域における教育力の向上
地域における子育て支援機能の向上
関係機関との連携
行政における推進体制の
強化
18
子育て関連情報の一元的な提供
4 重点項目
本市の子どもや子育て家庭を取り巻く状況と課題を踏まえ、特に取り組むべき施策として8項
目を重点項目とし、事業を推進していきます。
(1) 結婚のための機会の提供(基本目標1)
若者の結婚に対する意識を高めるとともに、自然な出会いの場を創出します。
(2) 教育・保育の量の確保と質の向上(基本目標2)
教育・保育の需要に対し、認定こども園、保育園、幼稚園等の施設や事業を提供します。
また、これらの事業に携わる保育士等の確保と質の向上を図ります。
(3) 児童の健全育成(基本目標2)
放課後の預かり保育の需要に応じて、児童クラブなど学童保育の場を確保します。
また、学童保育に携わる指導員の確保と質の向上を図ります。
(4) 特別な支援が必要な子どもへの配慮(基本目標2)
保護が必要な児童、障害や発達に遅れのある児童などの健全な育成を目指し、受け入れ施
設の確保、関係機関の連携や相談体制の強化を図ります。
(5) 父親の家事・育児参加の推進(基本目標3)
父親の家事・育児参加を推進し、家庭での養育力を高めます。
(6) ワーク・ライフ・バランスの推進 (基本目標4)
企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みを推進し、子育てしやすい環境を整備
します。
(7) 地域における子育て支援機能の向上(基本目標4)
地域の人材を活用し、地域で子育て家庭を支援するための取り組みを進めます。また、地
域での子育て関連団体などのネットワークの強化を図ります。
(8) 子育て関連情報の一元的な提供(基本目標4)
子育て関連情報をわかりやすく整理し、情報提供していきます。また、相談窓口を設置す
るなど利用者支援を充実させます。
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