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池田市国民健康保険保健事業実施計画(データヘルス計画)(PDF
池田市国民健康保険保健事業実施計画 (データヘルス計画) 平成27年9月 池田市 福祉部 国保・年金課 目 第1章 次 計画の基本的事項 1.データヘルス計画とは ・・・・・・・ 1 2.データヘルス計画の位置づけ ・・・・・・・ 1 3.計画期間 ・・・・・・・ 2 ・・・・・・・ 3 ①位置 ・・・・・・・ 3 ②人口構成 ・・・・・・・ 4 ③医療施設の状況 ・・・・・・・ 5 ④死亡原因 ・・・・・・・ 6 ⑤健康寿命 ・・・・・・・ 7 ・・・・・・・ 7 ①被保険者の状況 ・・・・・・・ 7 ②医療費等の状況 ・・・・・・・ 9 ③特定健康診査の状況 ・・・・・・・ 15 ④特定保健指導の状況 ・・・・・・・ 20 1.特定健康診査の受診率 ・・・・・・・ 22 2.特定保健指導の利用率 ・・・・・・・ 22 3.治療が必要な被保険者への対応 ・・・・・・・ 23 4.喫煙者への対応 ・・・・・・・ 24 第2章 本市の現状分析 1.本市の現状 2.本市国民健康保険の現状 第3章 分析結果からみえる課題 第4章 計画の目標と実施 1.目的・目標 ・・・・・・・ 25 2.実施内容 ・・・・・・・ 25 ①特定健康診査の受診率向上 ・・・・・・・ 25 ②特定保健指導の利用率向上 ・・・・・・・ 26 ③治療が必要な被保険者への対応 ・・・・・・・ 26 ④禁煙支援 ・・・・・・・ 26 1.計画の評価及び見直し ・・・・・・・ 29 2.計画の公表・周知 ・・・・・・・ 29 3.事業運営上の留意事項 ・・・・・・・ 29 4.個人情報保護に関する事項 ・・・・・・・ 30 第5章 計画の評価・見直し等 第1章 計画の基本的事項 1.データヘルス計画とは デ ー タ ヘ ル ス 計 画 と は 、健 康 ・ 医 療 情 報 を 活 用 し て P D C A サ イ ク ル ( plan-do-check-act cycle) に 沿 っ た 効 果 的 ・ 効 率 的 な 保 健 事 業 の 実 施 を 図 る た め に 策 定 し 、そ の 上 で 保 健 事 業 の 実 施 及 び 評 価 を 行 う ものです。 平 成 2 5 年 6 月 1 4 日 に 閣 議 決 定 さ れ た「 日 本 再 興 戦 略 」に お い て 、 「 全 て の 健 康 保 険 組 合 に 対 し 、レ セ プ ト 等 の デ ー タ の 分 析 、そ れ に 基 づ く 加 入 者 の 健 康 保 持 増 進 の た め の 事 業 計 画 と し て『 デ ー タ ヘ ル ス 計 画 』の 作 成・公 表 、事 業 実 施 、評 価 等 の 取 組 を 求 め る と と も に 、市 町 村 国 保 が 同 様 の 取 組 を 行 う こ と を 推 進 す る 。」 と さ れ ま し た 。 政 府 は 保 険 者 に デ ー タ ヘ ル ス 計 画 の 策 定 ・ 実 施 を 求 め て お り 、保 険 者 は 診 療 報 酬 明 細 書 ( 以 下 「 レ セ プ ト 」 と い う 。) 等 を 活 用 し た 保 健 事業を推進することとされています。 2.データヘルス計画の位置づけ わ が 国 で は 、国 民 皆 保 険 の も と 誰 も が 安 心 し て 医 療 を 受 け る こ と が で き る 医 療 制 度 が 確 立 さ れ て き ま し た 。し か し 、近 年 急 速 な 少 子 高 齢 化 や ラ イ フ ス タ イ ル の 変 化 か ら 、国 民 一 人 当 た り の 医 療 費 は 年 々 増 加 傾向にあり、疾病に占める生活習慣病の割合が増えてきました。 国 民 健 康 保 険 法 第 8 2 条 第 1 項 に は 、「 保 険 者 は 、 特 定 健 康 診 査 等 を 行 う も の と す る ほ か 、こ れ ら の 事 業 以 外 の 事 業 で あ っ て 、健 康 教 育 、 健 康 相 談 、健 康 診 査 そ の 他 の 被 保 険 者 の 健 康 の 保 持 増 進 の た め に 必 要 な 事 業 を 行 う よ う に 努 め な け れ ば な ら な い 。」 と 定 め ら れ て い ま す 。 こ の よ う な 中 、レ セ プ ト 等 の 電 子 化 の 進 展 、国 保 デ ー タ ベ ー ス( K D B )シ ス テ ム 等 の 整 備 に よ り 、保 険 者 が 健 康 や 医 療 に 関 す る 情 報 を 活 用 し て 被 保 険 者 の 健 康 課 題 の 分 析 、保 健 事 業 の 評 価 等 を 行 う た め の 1 整備が進んできました。 こ れ ま で も 、保 険 者 に お い て レ セ プ ト 等 や 統 計 資 料 等 を 活 用 し「 特 定 健 康 診 査 等 実 施 計 画 」の 策 定 や 見 直 し を 行 い 、被 保 険 者 の 健 康 の 保 持増進を図ってきました。 今 後 は 保 有 し て い る レ セ プ ト 等 の デ ー タ を 活 用 し 、被 保 険 者 の リ ス ク に 合 わ せ た ア プ ロ ー チ を し な が ら 、保 健 事 業 を 進 め て い く こ と な ど が求められています。 デ ー タ ヘ ル ス 計 画 の 策 定 に あ た っ て は 、特 定 健 康 診 査 の 結 果 、レ セ プ ト 等 の デ ー タ を 活 用 し 分 析 を 行 う こ と や 、デ ー タ ヘ ル ス 計 画 に 基 づ く 事 業 の 評 価 に お い て も 健 康・医 療 情 報 を 活 用 し て 行 う こ と と さ れ て います。 こ の デ ー タ ヘ ル ス 計 画 は 、「 二 十 一 世 紀 に お け る 第 二 次 国 民 健 康 づ く り 運 動 ( 健 康 日 本 2 1 ( 第 二 次 ))」 に 示 さ れ た 基 本 方 針 を 踏 ま え 、 「 第 2 期 池 田 市 国 民 健 康 保 険 特 定 健 康 診 査 等 実 施 計 画 」と の 整 合 性 を 図って策定します。 3.計画期間 本 計 画 の 計 画 期 間 は 、平 成 2 7 年 度 か ら「 第 2 期 池 田 市 国 民 健 康 保 険 特 定 健 康 診 査 等 実 施 計 画 」の 最 終 年 度 で あ る 平 成 2 9 年 度 ま で と し ます。 2 第2章 本市の現状分析 1.本市の現状 ①位置 本 市 は 、大 阪 府 の 西 北 部 、兵 庫 県 と の 境 に 位 置 し 、大 阪 都 心 か ら 北 へ 1 6 km ほ ど の と こ ろ に あ り ま す 。 市 域 は 東 西 に 約 3 . 8 km、 南 北 に 約 1 0 . 3 km で 市 域 面 積 は 約 2 2 . 1 4 k ㎡ で す 。 図1 池田市と周辺 市域の約3分の1は山地で、市の中央部は五月山が占めています。 現在、市域のうち五月山系以南は、ほとんど市街化されています。 周 囲 は 、北 部・東 部 を 箕 面 市 、東 南 部・南 部 を 豊 中 市 及 び 兵 庫 県 伊 丹 市 、西 部 を 猪 名 川 を 隔 て て 兵 庫 県 川 西 市 の 4 市 と 境 を 接 し て い ま す 。 大 阪 都 心 と は 阪 急 電 鉄 宝 塚 線 や 国 道 1 7 6 号 線 、阪 神 高 速 1 1 号 池 田線などの幹線交通網で結ばれています。 市 の 南 端 に は 大 阪 国 際 空 港 が あ り 、広 域 的 な 交 通 の 結 節 点 と な っ て います。 3 ②人口構成 近 年 、本 市 の 人 口 は 緩 や か に 減 少 し て い ま す が 、6 5 歳 以 上 の 高 齢 者 人 口 は 年 々 増 加 し て お り 、総 人 口 に 占 め る 割 合( 高 齢 化 率 )は 平 成 2 1 年 度 に 2 1 % を 超 え 、い わ ゆ る「 超 高 齢 社 会 」と な り 、平 成 2 6 年度には市民の4人に1人が高齢者となっています。 図2 人 口 の 推 移 ( 各 年 9 月 30 日 現 在 ) 男 (人) 性 女 性 60,000 50,000 40,000 人口 30,000 4,509 4,687 4,832 5,711 5,971 6,276 16,981 16,870 16,786 6,828 7,029 7,257 6,819 7,097 7,400 18,106 18,018 17,881 75歳以上 65∼74歳 40∼64歳 20,000 10,000 39歳以下 22,567 22,022 21,524 21,689 21,372 20,833 24年度 25年度 26年度 24年度 25年度 26年度 0 表1 年齢階層別人口割合 男性 女性 全体 24 年 度 25 年 度 26 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度 75 歳 以 上 9.1% 9.5% 9.8% 12.8% 13.1% 13.6% 11.0% 11.4% 11.8% 65∼74 歳 11.5% 12.1% 12.7% 12.8% 13.3% 13.9% 12.1% 12.7% 13.3% 65 歳 以 上 (高 齢 化 率 ) 20.5% 21.5% 22.5% 25.5% 26.4% 27.5% 23.1% 24.0% 25.1% 40∼64 歳 34.1% 34.0% 34.0% 33.9% 33.7% 33.5% 34.0% 33.9% 33.7% 39 歳 以 下 45.3% 44.4% 43.6% 40.6% 39.9% 39.0% 42.9% 42.1% 41.2% 資 料 : 住 民 基 本 台 帳 及 び 外 国 人 登 録 人 口 ( 各 年 9 月 30 日 現 在 ) 4 図3 高齢化率の推移 (人) 105,000 25.1% 総人口 104,092 104,000 25% 高齢化率 103,948 24.0% 総人口 103,210 103,000 24% 103,066 102,789 23.1% 21.7% 23% 高齢化率 103,552 102,000 26% 22% 22.1% 21% 21.2% 101,000 20% 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 資料:住民基本台帳及び外国人登録人口(各年9月30日現在) ③医療施設の状況 本 市 内 の 医 療 機 関 数 は 、一 般 病 院 が 3 施 設 、診 療 所 が 1 0 6 施 設 で 、 人 口 1 0 万 人 あ た り で 比 較 す る と 、国 ・ 府 に 比 べ る と 、病 院 は 少 な く 診療所はやや多いことがわかります。 表2 人 口 10 万 人 あ た り の 医 療 機 関 数 池田市 病 院 診療所 施 設 国 府 数 3 8,540 535 人 口 10 万 人 あ た り 施 設 数 2.9 6.7 6.0 施 数 106 100,528 8,293 人 口 10 万 人 あ た り 施 設 数 102.6 79.0 93.6 設 資 料 : 平 成 25 年 度 豊能・三島圏域における基本的統計指標 (大阪府池田保健所) 5 ④死亡原因 本 市 に お け る 死 亡 原 因 は 、悪 性 新 生 物 、心 疾 患 、次 い で 脳 血 管 疾 患 、 肺炎となっており、国・府と同じような傾向となっています。 人 口 1 0 万 人 あ た り で み る と 、悪 性 新 生 物 が 2 6 5 .1 人 、心 疾 患 115.1人、脳血管疾患63.9人、肺炎61.9人で、いずれも 国・府より低い値となっています。 図4 死 亡 原 因 の 比 較 ( 人 口 10 万 人 あ た り 年 間 死 亡 数 ) 300 池田市 国 府 (人 ) 200 100 慢性閉塞性 肺疾患 肝疾患 腎不全 糖尿病 肺炎 脳血管疾患 心疾患 悪性新生物 0 資料:平成25年度 豊能・三島圏域における基本的統計指標(大阪府池田保健所) ⑤健康寿命 また、本市の平成24年度における平均寿命と健康寿命(日常生活 動作が自立している期間)の差は、男性1.71歳、女性4.01歳 です。 この平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「不健康 な期間」を意味しますので、医療や介護を必要とする期間が男性に比 べて女性の方が長くなっていることがわかります。 6 図5 平均寿命と健康寿命 男 性 女 性 88 87 86 4.01 85 3.23 84 3.63 年齢 不健康な 期間 83 82 81 1.71 80 79 78 1.47 80.47 77 78.17 76 84.04 健康寿命 83.16 1.63 82.26 77.43 75 池田市 算 出方法 国 大阪府 池田市 国 大阪府 介護 保険の要介護認 定度に 基づき 、次の 区分 として 算出 要介 護2∼5→不健 康な( 要介護 )状態 それ 以外→健康な( 自立) 状態 資料 :大 阪府健 康医療部保健 医療室健康づく り課 (平 成2 7年1 月作成) 2.本市国民健康保険の現状 ①被保険者の状況 本 市 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 数 は 、人 口 の お よ そ 2 6 % で 、市 民 の 4人に1人が国民健康保険に加入していることになります。 人 口 の 減 少 に 伴 い 被 保 険 者 数 も 年 々 減 少 し て い ま す が 、全 被 保 険 者 に占める40歳以上の被保険者数の割合は増加しています。 7 図6 被保険者構成の推移 男 (人) 性 女 性 14,000 12,000 被保険者数 10,000 4,113 4,249 5,370 4,456 5,537 5,734 65∼74歳 8,000 6,000 4,252 40∼64歳 4,101 3,894 5,159 5,008 4,734 39歳以下 4,000 2,000 3,942 3,862 3,714 3,751 3,604 3,419 24年度 25年度 26年度 24年度 25年度 26年度 0 (各年9月30日現在) 表3 被保険者の年齢階層別割合 男性 女性 全体 24 年 度 25 年 度 26 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度 24 年 度 25 年 度 26 年 度 65∼74 歳 33.4% 34.8% 36.9% 37.6% 39.1% 41.3% 35.7% 37.1% 39.3% 40∼64 歳 34.5% 33.6% 32.3% 36.1% 35.4% 34.1% 35.4% 34.6% 33.2% 39 歳 以 下 32.0% 31.6% 30.8% 26.3% 25.5% 24.6% 28.9% 28.3% 27.5% (各年9月30日現在) 本 市 国 民 健 康 保 険 へ の 加 入 理 由 で 、最 も 多 い も の は 被 用 者 保 険 か ら の離脱によるものであり、全体の7割を占めています。 ま た 、国 民 健 康 保 険 か ら 脱 退 し た 理 由 で 、最 も 多 い も の は 被 用 者 保 険への加入となっており、全体の5割を占めています。続いて転出、 後期高齢者医療への移行がそれぞれ全体の2割程度となっています。 8 図7 加 入 ・ 脱 退 理 由 別 被 保 険 者 数 の 割 合 ( 平 成 26 年 度 ) 加入理由 出生, 116人, 3% その他, 28人, 1% 生活保護廃止, 48人, 1% 転入, 1,061人, 26% 被用者保険から の離脱, 2,862人, 69% その他, 80人, 1% 脱退理由 死亡, 151人, 3% 生活保護適用, 82人, 2% 後期高齢者医療 へ加入, 897人, 19% 転出, 943人, 20% 被用者保険への 加入, 2,602人, 55% ②医療費等の状況 年間の総医療費は、年々増加傾向にあります。 9 図8 年間総医療費の推移 ( 百 万 円 ) 10,000 9,000 8,000 226 271 753 261 234 778 245 246 764 その他 7,000 6,000 5,000 4,627 4,654 4,516 4,000 1,000 歯科 入院外+調剤 3,000 2,000 柔道整復 入院 2,865 2,989 3,207 23年度 24年度 25年度 0 年 度 年間総医療費 図9 (単位:千円) 23年度 24年度 25年度 8,741,736 8,759,880 9,132,917 資料:大阪府国民健康保険事業状況 1 人 当 た り 年 間 医 療 費 ( 平 成 24 年 度 ) ( 円 ) 350,000 300,000 3,940 9,220 28,672 1,955 3,828 23,403 3,412 9,510 28,007 169,372 166,496 169,093 250,000 その他 200,000 柔道整復 歯科 150,000 入院外+調剤 100,000 50,000 入院 117,361 120,174 119,202 池田市 国 大阪府 0 1人当たり年間医療費 (単位:円) 池田市 国 大阪府 328,565 315,856 329,224 資料:大阪府国民健康保険事業状況 10 平 成 2 4 年 度 の 1 人 当 た り の 年 間 医 療 費 の 内 訳 を み て み る と 、国 ・ 府と比べて入院ではやや低く、入院外ではやや高くなっています。 主 要 疾 患 別 の 内 訳 で は 、入 院 、入 院 外 と も に 悪 性 新 生 物 が 国・府 と 比べてかなり高くなっています。 ま た 、人 工 透 析 を 行 っ て い る 慢 性 腎 不 全 が 、非 常 に 高 く な っ て い ま す が 、一 部 に 非 常 に 高 額 な レ セ プ ト が あ り 、平 均 値 を 大 き く 引 上 げ て いることが原因と思われます。 図 10 入 疾 患 別 1 人 当 た り 診 療 費 ( 平 成 25 年 度 ) 院 (円) 25,000 池田市 20,000 国 15,000 府 10,000 5,000 糖尿病 高血圧症 糖尿病 慢性腎不全 (透析あり) 高血圧症 脳血管疾患 虚血性心疾患 悪性新生物 0 入院外 (円) 20,000 池田市 15,000 国 10,000 府 5,000 慢性腎不全 (透析あり) 脳血管疾患 虚血性心疾患 悪性新生物 0 資料:KDBシステム疾病別医療費分析(中分類・細小分類) 11 生 活 習 慣 病 全 体 の レ セ プ ト を み て み る と 、高 齢 に な る ほ ど 対 象 者 の 割 合 は 増 加 し て お り 、5 0 歳 代 で 3 人 に 1 人 、6 0 歳 代 以 上 に な る と 2人に1人以上が生活習慣病の治療を受けています。 高 血 圧 症 と 糖 尿 病 を 比 べ る と 、ど ち ら も 同 じ よ う な 傾 向 で 増 加 し て い ま す が 、割 合 と し て は 糖 尿 病 よ り 高 血 圧 症 の ほ う が 高 く な っ て い ま す。 図 11 生活習慣病受療者の割合 女性 男性 70 生活習慣病 60 高血圧症 50 対 被 保 40 険 者 30 % 糖尿病 ( ) 20 10 0 資料:KDBシステム 厚生労働省様式3−1(平成27年3月時点) 平成24年5月以降に人工透析に関するレセプトが初めて出てき た 被 保 険 者 4 6 人 に つ い て 調 査 し た と こ ろ 、国 民 健 康 保 険 に 加 入 し た と き に 既 に 人 工 透 析 を 実 施 し て い た 被 保 険 者 は 1 2 人 で 、加 入 後 1 年 未満で人工透析を開始した被保険者は6人でした。 こ の こ と か ら 、人 工 透 析 に つ い て は 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 を 対 象 と し た 対 策 を 実 施 す る と と も に 、全 市 民 を 対 象 と し た 対 策 も 必 要 で あ ると考えられます。 12 図 12 人工透析者の国保加入から透析開始までの期間 5年以上 42.2% 加入当初 26.7% 1年未満 13.3% 1年以上5年未満 17.8% 平 成 24 年 5 月 以 降 に人 工 透 析 のレセプトが初 めて出 てきた被 保 険 者 について調 査 。 KDBシステム 厚 生 労 働 省 様 式 2−2・被 保 険 者 管 理 台 帳 をもとに作 成 (平 成 27 年 3 月 時 点 ) 厚 生 労 働 省 で は 平 成 2 5 年 4 月 に「 後 発 医 薬 品 の さ ら な る 使 用 促 進 の た め の ロ ー ド マ ッ プ 」を 策 定 し 、そ の 中 で「 平 成 3 0 年 3 月 末 ま で に 、後 発 医 薬 品 の 数 量 シ ェ ア を 6 0 % 以 上( 新 指 標 )に す る 」と い う 目標を掲げています。 本 市 の 後 発 医 薬 品( ジ ェ ネ リ ッ ク 医 薬 品 )の 使 用 率 は 、国 が 示 し て い る 目 標 値 と は 差 が あ る も の の 年 々 向 上 し て お り 、平 成 2 6 年 7 月 調 剤 分 で 4 5 .7 % ( 新 指 標 ) と な っ て い ま す 。 ジ ェ ネ リ ッ ク 医 薬 品 の 利 用 促 進 に つ い て は 、毎 年 3 月 に 医 療 費 通 知 を 送 付 す る 際 に 、ジ ェ ネ リ ッ ク 医 薬 品 希 望 カ ー ド を 同 封 し 、被 保 険 者 に配布しています。 ま た 、平 成 2 3 年 度 か ら 年 に 1 回 、ジ ェ ネ リ ッ ク 医 薬 品 差 額 通 知 を 送付しています。 13 ジェネリック医薬品使用率における新指標と旧指標 新指標・・・ 後発医薬品に置き換えられる先発医薬品及び後発医薬 品の数量をベースとした後発医薬品の数量の割合。平成 25年4月に厚生労働省が策定した「後発医薬品のさら なる使用促進のためのロードマップ」で、平成30年3 月末までに60%以上とすることが目標とされた。 旧 指 標 ・・・ 全ての医薬品の数量に占める後発医薬品の数量の割合。 平成19年10月に厚生労働省が策定した「後発医薬品 の安心使用促進アクションプログラム」において、平成 24年度に30%にすることが目標とされた。 図 13 ジェネリック医薬品使用率の推移(数量ベース:新指標) 48% 46% 45.7% 44% 42% 40% 38% 39.5% 38.3% 36% 34% 平成24年度 平成25年度 平成26年度 資料:国保総合システムのデータをもとに集計 14 図 14 府内市町村のジェネリック医薬品使用率 (数量ベース:旧指標) 40% 35% (府 平 均 32.4%) 31.8% 30% 25% 池田市 20% 大阪府内各市町村 資料:国保総合システムのデータをもとに集計 ③特定健康診査の状況 本 市 で は 、平 成 2 0 年 度 の 老 人 保 健 法 の 改 正 ま で は 、1 5 歳 以 上 の 全市民を対象とした住民健診を行っていました。 こ の 住 民 健 診 は 、昭 和 5 8 年 2 月 に 老 人 保 健 法 が 施 行 さ れ る 以 前 か ら 行 っ て お り 、保 健 所 と の 共 催 で 結 核 検 診 と 循 環 器 検 診( 血 圧 、検 尿 ) を地区巡回方式で実施していました。 昭和56年度より婦人健康づくり推進事業実施に伴い、身体測定、 貧血検査を加え、その後徐々に内容を充実させてきました。 開 始 当 初 は 、4 0 歳 以 上 を 対 象 と し て 、毎 年 5 月 か ら 6 月 に か け て 市内約30会場を地区巡回して行っていました。 昭 和 5 9 年 か ら 対 象 を 1 5 歳 以 上 に 引 き 下 げ る と と も に 、市 内 の 医 療 機 関 に お け る 個 別 健 診 を 開 始 し ま し た 。こ の 個 別 健 診 は 、毎 年 9 月 から11月の3か月間に実施していました。 平 成 1 9 年 ま で は 、毎 年 8 月 下 旬 に 4 0 歳 以 上 の 国 民 健 康 保 険 被 保 険 者 及 び 6 0 歳 以 上 の 全 市 民 に 、住 民 健 診 に 関 す る 通 知 を 送 付 し て い ました。 15 こ う し た こ と か ら 、本 市 で は「 年 に 1 回 健 診 を 受 け る 」と い う 意 識 が市民に強く根付いていたと考えられます。 そ の た め 現 在 に お い て も 本 市 の 特 定 健 康 診 査 の 受 診 率 は 国・府 に 比 べ 高 く 、平 成 2 5 年 度 は 4 2 .5 % と な っ て お り 、大 阪 府 内 の 4 3 市 町村中では3番目の高い数値になっています。 しかし、年々わずかではありますが受診率は低下しており、若い年 齢 階 層 ほ ど 受 診 率 が 低 く 、ま た 男 性 の 受 診 率 は 女 性 に 比 べ て 低 く な っ ています。 図 15 特定健康診査受診率の推移 50% 45% 43.5% 42.9% 42.5% 池田市 40% 35% 32.7% 33.7% 34.4% 国 大阪府 30% 25% 27.3% 27.7% 27.9% 平成23年度 平成24年度 平成25年度 20% 資 料 : 特 定 健 診 法 定 報 告 結 果 16 図 16 年齢別受診率の状況(男性) 70% 60% 50% 40% 30% 平成23年度 20% 平成24年度 10% 平成25年度 0% 40∼44 45∼49 50∼54 55∼59 60∼64 65∼69 70∼74 (歳) 資 料 : 特 定 健 診 法 定 報 告 結 果 図 17 年齢別受診率の状況(女性) 70% 60% 50% 40% 平成23年度 30% 平成24年度 平成25年度 20% 10% 0% 40∼44 45∼49 50∼54 55∼59 60∼64 65∼69 70∼74 (歳) 資 料 : 特 定 健 診 法 定 報 告 結 果 本 市 の 特 定 健 康 診 査 の 月 別 の 受 診 者 数 は 、6 月 が 第 1 の ピ ー ク と な っ て い ま す 。こ れ は 、毎 年 5 月 に 対 象 者 全 員 に 特 定 健 康 診 査 受 診 券 を 送付し、直後の6月に集団健診を実施しているためと考えられます。 次 に 、1 0 月 か ら 1 1 月 が 第 2 の ピ ー ク と な っ て お り 、最 も 受 診 者 が 多 い 時 期 に な っ て い ま す 。本 市 で は 、平 成 1 9 年 度 ま で 秋 に 住 民 健 診 の 個 別 健 診 を 実 施 し て い た た め 、毎 年 こ の 時 期 に 受 診 す る 人 が 多 い ものと思われます。 更に、年度末が第3のピークとなっています。 17 図 18 特定健康診査受診者数(月別) (人) 1400 1200 1000 受診者数 800 600 400 23年度 24年度 200 25年度 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 資料:特定健診等データ管理システム 進捗実績管理表 平 成 2 5 年 度 の 特 定 健 康 診 査 対 象 者 1 7 ,2 6 7 人 の う ち 、受 診 者 が7,344人、未受診者が9,923人となっています。 未 受 診 者 の う ち 生 活 習 慣 病 の 治 療 中 の 被 保 険 者 は 5 ,3 9 9 人 、残 り の 4 ,5 1 7 人( 特 定 健 康 診 査 対 象 者 の 約 2 6 % )は 生 活 習 慣 病 に 関するレセプトがありませんでした。 特 定 健 康 診 査 を 受 診 し た 人 の 中 で 、生 活 習 慣 病 の 治 療 中 の 被 保 険 者 は5,724人(特定健康診査対象者の約33%)でした。 生 活 習 慣 病 の 治 療 を し て い な い 被 保 険 者 1 ,6 1 1 人 の う ち 、特 定 保 健 指 導 の 動 機 付 け 支 援 の 対 象 と な る 人 が 1 7 5 人 、積 極 的 支 援 の 対 象となる人が70人いることがわかりました。 18 図 19 健診対象者 17,251人 特定健康診査の実施 健診未受診者 健診受診者 9,916人 7,335人 レセプト情報 健診受診情報(問診票)と レセプトを突合 治療なし 生活習慣病治療中 生活習慣病治療中 治療なし 4,517人 5,399人 5,724人 1,611人 分析 健診結果の判定 特定保健指導以外の対象者 生活習慣病のコントロール (情報提供) 特定保健指導の対象者 (特定保健指導) 良 不良 受診必要 受診不必要 動機付け支援 積極的支援 2,400人 3,324人 669人 697人 175人 70人 資料:厚生労働省様式6-10(作成年月:H25年度) こ れ ま で 本 市 で は 、年 に 数 回 、市 広 報 に 特 定 健 診 受 診 勧 奨 記 事 を 掲 載しています。 ま た 、特 定 健 康 診 査 未 受 診 者 に 対 し 年 に 一 度 の 受 診 を 勧 め る 個 別 通 知を行っています。 こ の 受 診 勧 奨 の 個 別 通 知 を 行 う と 、そ の 年 代 に つ い て は 、わ ず か な がら受診率の向上がみられます。 19 表4 特定健康診査受診勧奨の効果 実 施 年 度 対 象 者 前年度の受診率 当該年度の受診率 増 減 平成23年度 40 歳 か ら 59 歳 の 男 性 19.3% 23.8% 4.5% 増 平成24年度 65 歳 か ら 69 歳 の 男 女 52.4% 53.9% 1.5% 増 平成25年度 55 歳 か ら 64 歳 の 男 女 36.3% 38.5% 2.2% 増 資 料 : 特 定 健 診 法 定 報 告 結 果 を も と に 集 計 特 定 健 康 診 査 受 診 者 の 喫 煙 状 況 に つ い て は 、国 ・ 府 と 比 べ る と 低 く な っ て い ま す が 、年 齢 層 や 特 定 健 康 診 査 の 実 施 年 度 に よ っ て 差 が あ り 、 ま た 特 定 健 康 診 査 の 受 診 者 に 限 っ た デ ー タ で あ る た め 、本 市 全 体 に お ける喫煙者の割合についてはわかっていません。 図 20 喫 煙 の 状 況 ( 平 成 25 年 度 特 定 健 診 受 診 者 ) 40% 35% 30% 25% 20% 男性 15% 女性 10% 5% 0% 40∼44 45∼49 50∼54 55∼59 60∼64 65∼69 70∼74 ( 歳 ) 資料:特定健診法定報告結果をもとに集計 ④特定保健指導の状況 本 市 で は 特 定 保 健 指 導 の う ち 、積 極 的 支 援 及 び 集 団 健 診 を 受 診 し た 被 保 険 者 に 対 す る 動 機 付 け 支 援 に つ い て は 、健 康 増 進 課 が 実 施 し て い ます。 20 ま た 、個 別 健 診 を 受 診 し た 被 保 険 者 に 対 す る 動 機 付 け 支 援 は 池 田 市 医師会に委託し、市内の医療機関で実施しています。 こ れ ら の 特 定 保 健 指 導 利 用 率 は 極 め て 低 く 、特 定 保 健 指 導 の 対 象 と なっていても実際に利用している人は、ごく少数となっています。 図 21 特 定 保 健 指 導 の 利 用 状 況 ( 平 成 25 年 度 ) 男 (人) 200 性 (人) 200 女 性 180 対象者数 180 対象者数 160 利用者数 160 利用者数 140 140 120 120 100 100 80 80 60 60 40 40 20 20 0 0 40∼49 50∼59 60∼69 70∼74 (歳) 40∼49 50∼59 60∼69 70∼74 (歳) 資 料 : 特 定 健 診 法 定 報 告 結 果 21 第3章 分析結果からみえる課題 1.特定健康診査の受診率 本 市 の 特 定 健 康 診 査 の 受 診 率 は 、国・府 に 比 べ る と 高 い も の の 、年 々 低 下 の 傾 向 に あ り ま す 。住 民 健 診 と し て 実 施 し て い た 頃 か ら 受 診 し て い た 高 齢 者 が 、後 期 高 齢 者 医 療 へ 移 る 一 方 、新 た に 加 入 し た 若 い 世 代 の受診率が低いためと考えられます。 特 定 健 康 診 査 は 、加 入 し て い る 健 康 保 険 に よ っ て 受 診 す る 場 所 や 時 期 な ど が 異 な る た め 、新 た に 加 入 し た 被 保 険 者 に と っ て は 、わ か り に くい面があるものと思われます。 本 市 の 特 定 健 康 診 査 は 、集 団 健 診 と 医 療 機 関 に お け る 個 別 健 診 の 2 種 類 の 方 式 で 実 施 し て い ま す が 、平 成 2 5 年 度 の 特 定 健 康 診 査 の 受 診 者 の 8 割 近 い 被 保 険 者 が 生 活 習 慣 病 の 治 療 中 で あ る こ と か ら 、多 く の 被保険者は治療を受けている医療機関で特定健康診査を受診してい るものと思われます。 高 い 受 診 率 を 維 持 し 、さ ら に 向 上 さ せ る た め に は 、特 定 健 康 診 査 を 受 診 し た 被 保 険 者 を 翌 年 以 降 も 継 続 し て 受 診 す る よ う に 促 し 、ま た 新 たに国保に加入した被保険者や40歳になり新たに特定健康診査の 対象者となった被保険者に特定健康診査の受診を促すことが重要で あると思われます。 2.特定保健指導の利用率 特 定 保 健 指 導 の 利 用 率 が 極 め て 低 い の は 、生 活 習 慣 を 改 善 す る こ と に つ い て の 意 識 が 低 い こ と が 原 因 と 考 え ら れ る た め 、特 定 保 健 指 導 の 内 容 や 意 義 を 周 知 し 、特 定 健 康 診 査 を 受 診 す る だ け で は な く そ の 結 果 を確認することにより自身の現状に向き合えるように促すことが重 要と考えます。 22 ま た 、特 定 健 康 診 査 の 受 診 時 期 が 年 度 末 に 近 く 、特 定 保 健 指 導 対 象 者となったにもかかわらず特定保健指導の通知ができない被保険者 に 対 し て は 、次 年 度 以 降 は 早 め に 受 診 す る よ う な 働 き か け が 必 要 と 考 えます。 表5 生活習慣改善に関する意欲(特定健康診査受診時の問診票より) 池田市 国 府 改善意欲なし 33.9% 32.7% 29.6% 改善意欲あり 30.0% 27.2% 29.1% 改善意欲ありかつ始めている 10.5% 12.9% 12.7% 取組み済み(6ヶ月未満) 7.6% 7.7% 8.2% 取組み済み(6ヶ月以上) 18.0% 19.5% 20.4% 保健指導は利用しない 60.1% 56.8% 55.6% 資料:KDB帳票・地域の全体像の把握 ( 作 成 年 月 : H 2 5 年 度 ( 累 計 )) 3.治療が必要な被保険者への対応 特 定 健 康 診 査 の 結 果 、特 定 保 健 指 導 の 対 象 か ら は 外 れ ま す が 、生 活 習慣病の治療が必要と判定された被保険者のうち治療を受けてない 人 は 6 6 9 人 で し た 。こ れ ら の 被 保 険 者 に は 早 期 に 医 療 機 関 へ の 受 診 を促し、生活習慣病の重症化を予防することが必要と考えます。 ま た 、生 活 習 慣 病 の 治 療 中 で あ り な が ら 、特 定 健 康 診 査 の 結 果 が 基 準値を超えている被保険者が3,324人いました。 ( P 19 図 19「 厚 生 労 働 省 様 式 6-10」 参 照 ) 23 4.喫煙者への対応 本 市 の 特 定 健 診 受 診 者 の 喫 煙 率 は 国・府 に 比 べ て 低 く な っ て い ま す が 、喫 煙 者 に 対 し て は 特 定 健 康 診 査 の 受 診 時 な ど に 禁 煙 に 関 す る 情 報 提供を行なうことが有効であると考えます。 24 第4章 計画の目標と実施 1.目的・目標 生 活 習 慣 病 の 予 防・早 期 発 見 を 目 的 と し 、特 定 健 康 診 査 受 診 率 、特 定保健指導の利用率の向上を目指します。 特 定 健 康 診 査 受 診 率 は 平 成 2 9 年 度 に は「 特 定 健 康 診 査 等 実 施 計 画 」 の 目 標 値 で あ る 6 0 % を 、特 定 保 健 指 導 利 用 率 に つ い て も 、目 標 値 で ある60%を目指します。 ま た 、特 定 健 康 診 査 の 結 果 、生 活 習 慣 病 の た め 医 療 機 関 へ の 受 診 が 必 要 と 判 定 さ れ た に も か か わ ら ず 治 療 を 受 け て い な い 被 保 険 者 の 、特 定健康診査受診者に占める割合の減少を目指します。 表6 第2期池田市国民健康保険特定健康診査等実施計画における目標 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 特定健康診査受診率 54% 57% 60% 特定保健指導利用率 30% 45% 60% 2.実施内容 ①特定健康診査の受診率向上 特 定 健 康 診 査 の 受 診 率 向 上 を 目 指 し 、直 近 3 ヵ 年 に お い て 一 度 も 特 定 健 康 診 査 を 受 診 し て い な い 被 保 険 者 に 受 診 勧 奨 を 行 い ま す 。こ の 勧 奨は、月別受診者数が年間を通じて平均化するように受診券送付後 (毎年5月中旬∼下旬)で7月頃までに実施します。 ま た 、被 用 者 保 険 を 離 脱 し 、新 た に 国 民 健 康 保 険 に 加 入 し た 被 保 険 者 に 対 し て は 、退 職 後 も 特 定 健 康 診 査 を 受 診 す る 機 会 が あ る こ と を 周 知 す る た め 、国 保 加 入 の 手 続 き の 際 に 特 定 健 康 診 査 の 受 診 に つ い て 案 内を行ないます。 25 ②特定保健指導の利用率向上 特 定 保 健 指 導 利 用 率 の 向 上 を 目 指 し 、2 年 以 上 継 続 し て 特 定 保 健 指 導 の 対 象 と な っ て い る に も か か わ ら ず 未 利 用 の 被 保 険 者 に 対 し 、個 別 に勧奨を行います。 ③治療が必要な被保険者への対応 特 定 保 健 指 導 の 対 象 か ら は 外 れ ま す が 、治 療 の 必 要 の あ る 被 保 険 者 に 対 し 、医 療 機 関 の 受 診 へ と 繋 げ て い く よ う 個 別 に 通 知 を 行 な い ま す 。 特 定 健 康 診 査 受 診 者 で 生 活 習 慣 病 の 治 療 中 に も か か わ ら ず 、適 切 に コ ン ト ロ ー ル さ れ て い な い 被 保 険 者 に つ い て は 、生 活 習 慣 改 善 の た め の指導が行なわれるよう、地域医療との連携を図ります。 ④禁煙支援 喫 煙 者 に 対 し て は 、短 時 間 で 行 な え る 禁 煙 指 導 に 関 す る 情 報 提 供 を 行なうなど、禁煙支援についても地域医療との連携を図ります。 26 図 21 健診対象者 17,251人 特定健康診査の実施 ④ 禁煙支援 健診未受診者 健診受診者 9,916人 7,335人 レセプト情報 喫煙者に対し、禁煙に関する情報 提供 健診受診情報(問診票)と レセプトを突合 治療なし 生活習慣病治療中 生活習慣病治療中 治療なし 4,517人 5,399人 5,724人 1,611人 分析 健診結果の判定 特定保健指導以外の対象者 生活習慣病のコントロール (情報提供) 特定保健指導の対象者 (特定保健指導) 良 不良 受診必要 受診不必要 動機付け支援 積極的支援 2,400人 3,324人 669人 697人 175人 70人 ① 特定健康診査の受診率向上 ③−1 治療が必要な被保険者への対応 治療は必要ないのか、必要だが受診して いないだけなのかが不明なので、まずは 健診受診を促す 重症化を予防するため、医療機関の受診勧 奨を行い、健診受診者に占める割合の減少 を目指す ③−2 治療が必要な被保険者への対応 コントロール不良の被保険者の減少を目 指し、地域連携を図る 資料:厚生労働省様式6-10(作成年月:H25年度) 27 保 健 事 業 実 施 ス ケ ジ ュ ー ル 4月 普及啓発 集団健診 特 定 健 康 診 査 対象者の決定 対象者の決定 5月 6月 広報いけだ 広告モニター市政情報 5月中旬 受診券等の通知発送 5月下旬から池田市医師 会館等で開始 6月初旬 池田市医師会館等 7月 8月 9月 広報いけだ 10月 11月 12月 広報いけだ 1月 2月 3月 広報いけだ 7月初旬 健診結果を通知 受診券等の通知発送 委託医療機関で受診 健診結果データ把握 (受診の翌々月末) 個別健診 委託医療機関より健診結 果を通知 28 特 定 保 健 指 導 動機付け支援 集団健診分 (直接実施) 中旬 健診データ把握 上旬 対象者へ通知 中旬 申込受付 受付から1週間後、初回面接、グループ支援 ? 6ヵ月後最終評価 動機付け支援 個別健診分 (委託実施) 中旬 健診データ把握 上旬 対象者へ通知 受付から1週間後、初回面接、グループ支援 ? 6ヵ月後最終評価 積極的支援 (直接実施) 中旬 上旬 対象者へ通知 ③治療が必要な被保険者へ の対応 6ヵ月後最終評価(この間、面接4回、電話2回) 保健指導対象者だが、健 健診未受診者に受診勧奨 診受診時期が遅いため通 通知を送付 知できない対象者に通知 今年度保健指導対象者で 前年度も保健指導対象で 未利用者に通知を送付 ②特定保健指導の利用率向上 実施方法の見直し等 受付から1週間後、初回面接、グループ支援 ? 複数年健診未受診者に 受診勧奨通知を送付 ①特定健康診査の受診率向上 ④禁煙支援 健診データ把握 保健指導対象者だが、健 診受診時期が遅いため通 知できない対象者に通知 医療機関の受診勧奨通知 を送付 喫煙者に対する禁煙指導 (健診受診時) 法定報告結果をもとに次 年度の実施方法等を検討 第5章 計画の評価・見直し等 1.計画の評価及び見直し 毎 年 度 、特 定 健 康 診 査 等 の 法 定 報 告 の 数 値 を 確 認 し 、目 標 値 に 届 か な い も の に つ い て は 、事 業 の 実 施 方 法 を 検 証 し 、そ の 手 法 な ど の 見 直 しを図ります。 ま た 、生 活 習 慣 病 の た め 医 療 機 関 へ の 受 診 が 必 要 と 判 定 さ れ た 被 保 険 者 で 、治 療 を 受 け て い な い 被 保 険 者 の 割 合 に つ い て は 、毎 年 度 K D Bシステムを活用して把握します。 特定健康診査未受診者対策や特定健康診査受診者で生活習慣病の 治 療 中 に も か か わ ら ず コ ン ト ロ ー ル 不 良 の 被 保 険 者 に つ い て は 、短 期 で 効 果 を み る こ と は 困 難 で あ る と 思 わ れ る の で 、最 終 年 度 で 評 価 し ま す。 国 の 指 針 や 関 連 法 令 な ど の 変 更 が あ っ た 場 合 は 、必 要 に 応 じ て 本 計 画 の 見 直 し を 行 な い ま す 。 ま た 、「 第 2 期 池 田 市 国 民 健 康 保 険 特 定 健 康 診 査 等 実 施 計 画 」の 中 間 年 の 見 直 し( 平 成 2 7 年 度 )の 状 況 に も あ わせます。 2.計画の公表・周知 こ の 計 画 を 推 進 す る た め 、広 報 誌 や ホ ー ム ペ ー ジ 等 の 媒 体 を 活 用 し 公表・周知に努めます。 3.事業運営上の留意事項 保 健 事 業 の 推 進 に あ た っ て は 、健 康 増 進 課 や 大 阪 府 池 田 保 健 所 な ど 関係機関と連携を図ります。 29 地域全体の健康課題に関するポピュレーションアプローチにあた っては地域医療との連携を図ります。 生 活 習 慣 病 や そ の 合 併 症 は 、要 介 護 状 態 の 原 因 疾 患 に な る こ と も 多 い た め 、6 5 歳 以 上 の 前 期 高 齢 者 に 関 す る 事 業 に つ い て は 、介 護 保 険 課との連携を図ります。 ま た 、健 康 増 進 課 、介 護 保 険 課 で 実 施 し て い る 事 業 も 活 用 し 、目 標 の達成を目指します。 4.個人情報保護に関する事項 本 市 に お け る 個 人 情 報 の 取 り 扱 い は 、池 田 市 個 人 情 報 保 護 条 例( 平 成16年池田市条例第2号)によるものとします。 30