Comments
Description
Transcript
さくらちゃん10月号2面
~読書活動の充実に向けた取組~ (特集) 図書室改善計画 明るく、誰もが本を読みたくなるような、 利用しやすい図書室の実現に向けて ■ 本校の図書室は、肢体不自由教育部門棟校舎の南東端(研修会議室の隣)にあります。図書室前の廊下は、普 段はあまり人が通りません。そのため、児童・生徒の利用頻度もあまり高くなく、①蔵書が少なく、児童・生徒 の読書のニーズに対応できていない、②貸出し図書の管理が十分に行われていない、③図書室の利用及び貸出し が一部の児童・生徒に限られているといった問題点があります。そこで・・・、 そうだ! 「図書部会」の先生方は考えました・・・ ということで、4月からの取組を いくつか紹介します。 どうすれば、みんが集まる 図書室になるかなぁ・・・ オープン図書の設置 蔵書の整理 ◆ 昨年度から始めました。汚損の激しい本や、不必要 と思われる本を処分し、児童・生徒が手に取りやすい ように整理しました。 子供たちが本を手 に取りやすいように、 「おすすめ本」を紹介 できるように、オープ ン図書のコーナーを 設置しました。 本の紹介 休み時間などに、本を読 む姿が見られるようにな りました。 読み聞かせ会の実施 テーマに沿った図 書を選び、定期的に 「読み聞かせ会」を 実施しています。穏 やかな雰囲気で、心 豊かになるひととき です。 時々のテーマを設けて 「おすすめ本」を紹介し、 子供たちの興味・関心を 引き出すように工夫して います。 *今回のテーマは、 「地球のしくみ」です。 * 10 月 12 日と 26日には、Ⅱ部門高等部の生徒を対 象とした「読み聞かせ会」を予定しています。 ★ 先日、ある保護者の方から、 「図書室が明るくなりましたね」という嬉しいお言葉を頂戴しました。早速、 「図 書部会」の先生方と共有しました。私たちにとって、大きな励みとなりました。 障害の程度に関わらず、子供の成長・発達において「本とのふれあい」は大切です。本校では今後とも、 「明る く、誰もが本を読みたくなるような、利用しやすい図書室の実現」に向けて、複数年をかけた計画的な取組を進 めてまいります。図書室の充実に向けて、保護者の皆様からの御要望・御助言・御支援も歓迎です。 夏休み「読書カード」の取組 ◆ Ⅰ部門・Ⅱ部門の児童を対象に、夏休み中に読んだ本を「読書カード」 に記録する取組を行いました。保護者の皆様、御協力ありがとうございま した。 ◆ 目標は 10 冊。1冊読むごとにシールを貼ったり、塗り絵をしたり。読んだ本の 表題を記入したり、写真を添えたりしていただいた御家庭もありました。一人一人 に、表彰状をお渡しします。 ヴェルレンジャーと子供たち ◆ 支援部通信「With You」で紹介した彼らが、またやって来ました。彼 らの正式名称は、 「いっしょにスポーツ楽しみ隊! ヴェルレンジャー」と 言います。ワクワク感満載のネーミングです。 去る9月8日、Ⅱ部門小学部の体育の授業(ボール運動)のお手伝いを いただきました。今回も、子供たちは魔法がかかったように生き生きと活 動していました。先生方の感想からも、子供たちの「イキイキ振り」が御 中村コーチ(左)と安齋コーチ(右) 想像いただけるかと思います。 〇 ヴェルレンジャーによるボール運動では、子供たちの生き生きとした表情や活動量の保障等、参考にし たいことが多くありました。 〇 活動量がとても多く、授業の進め方として、とても参考になった。教員も児童も楽しく参加できた。 〇 とても魅力的な授業だった。子供たちを瞬時に惹きつけるあの力、話術・パフォーマンスはすごい! 身 に付けられるものなら身に付けたい。クラスの子供たちも満ち足りた表情だった。 ヴェルレンジャーに学ぶ「授業づくり」の条件 ◆ 6月の授業参観終了後のアンケートの中に、 「待ち時間が長く、子供が退屈そうにしていた」という保護者 の方の御意見がありました。毎日の授業においては、児童・生徒一人一人の十分な活動量を保障することが とても大切です。 「十分な活動量の保障」は、 「授業づくりの条件」の一つです。 そして、もう一つは、子供たちを「存分に楽しませる」こと。活動 を楽しむ中で、大切なことを一つ一つ、分かりやすく教えていくこと です。私たち教員も、子供たちを惹きつける話術やパフォーマンスを 磨くことを忘れてはなりません。 ◆ 短い時間でしたが、先生方にとっても、 「楽しい授業」 、 「活動量の十 分な保障」 、 「子供を惹きつける話術・パフォーマンス」など、日々の の教育活動の改善に役立てることができるヒントが満載の活動となり ました。 その一方で、Ⅱ小の指導はやはり「スゴイ!」と思いました。 ◆ Ⅱ小の子供たちは立派です。ちゃんと、人の話を聞く姿勢ができてい るのです。子供たちの視線の先には、中村コーチがいます。子供たちは コーチの話に集中しています。これはとても大切なことです。小学部時 代に、こうした「学習態勢」をしっかりと身に付けておく必要がありま す。キャリア教育の土台は小学部教育にあるのです。 ◆ ヴェルレンジャーを招いて学習活動を行ったことで、Ⅱ部門小学部の 日頃の教育の成果を改めて感じました。