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「簡単スミヤケール」操作マニュアル

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「簡単スミヤケール」操作マニュアル
簡易軽量炭化炉
「簡単スミヤケール」操作マニュアル
岡山県農林水産総合センター
森 林 研 究 所
http://www.pref.okayama.jp/norin/ringyo/ringyo.htm
1 スミヤケールの
スミヤケールの部品構成
スミヤケールは前後パネル(各1枚)、側面パネル(2枚)、上フタパネル(1枚)の計5枚のス
テンレスパネルで構成されています。
これに煙突をふさぐための煙道フタ、壁ピン(8本)
、蓋ピン(10本)が付属しています。
2 整 地
①フタを置いて設置する場所を決めます。
②フタより少し大きめに平らに整地します。
木の枝や葉は除去しておきます。
③スミヤケールの四隅には壁ピンが突き出
ているため、ピン用の穴を四隅に掘りま
す。
3 焚き口穴堀り
口穴堀り
①フタの幅の3/4程度の長さで、奥行き1/4、深さ10~15cmの穴を掘ります。
焚き口付近はやや深めにすると良いでしょう。
4 本体組立
①前パネルと側面パネルを側端の凹凸が側面パネルが上になるように重ねます
②壁ピンを上から入れ、組
み合わせた部分を挟んで
固定します。
壁ピンの曲り部は側面パ
ネルに触れるように挿入
します。
同様に他の壁も組み合わ
せて固定します。
③底部の壁ピンも上部と同様に差込固定します。合計8本の壁ピンで固定され本体は完
成です。
※壁ピンは全て差し込む必要はなくピンの半分程度が本体に入ればOKです。
5 炭化炉の
炭化炉の設置
①ピン用の穴に合わせて設置します。
この時一度フタを閉めて歪みがあれば
②焚き口を除いた周囲に土を盛って本体
を固定します。
修正します。
③後パネルの煙道付近は塞がないように
注意します。
これは炭材が直接地面に触れるのを防
ぐのと空気を流れやすくするためです。
④底に捨て材を入れます。
6 炭材の
炭材の詰め込み
①炭材は良く乾燥したものを用います。
②材が壁に直接触れないよう立て木を入
材の長さは炭化炉の幅より2~3cm
れ材を詰めていきます。
短いものを使用します。
この時も煙道を塞がないよう注意しま
竹の場合は1/6程度に縦割りし、
す。
木材の場合は太さが10cm未満に調整
しておきます。
③炭材は乾燥したものほど炭化時間が
④炭材を上フタ一杯まで詰めます。
短くなります。
端部の隙間に松葉や小枝、新聞紙な
どの燃え易いものを入れます。
⑤フタをかぶせフタピンを差し込みます。 ⑥煙道フタをかぶせ砂を上端部に乗せます。
7 着 火
①焚き口に焚き付け材(松葉や新聞紙、
小枝など)を入れます。
②着火して団扇で勢いよく扇ぎます。
火を炉の中に送り込むように。
最初は煙突を少し塞いでも良い。
③最初は水蒸気が出てきます。
④煙の色が変わり扇がなくても煙が出つ
乾いた材を使えば5~10分で着火し
づけるようになったら、材の熱分解が
ます。
始まったと考えられます。
⑤ゆっくり炭化さすため焚き口を狭めま
す。
⑥煙道付近の煙が青~透明になったら
炭化も最終段階です。
8 精錬・
精錬・出炭
①良質な炭をつくるため最後に精錬作
業を行います。
②側面パネルの後ろ側(両側)に穴を堀
ります。
まず焚き口を塞ぎます。
③側面の穴から空気を送り込みます。
3~4分程度
⑤煙道蓋を設置し上から土を盛ります。
④不純なガスに火がつき煙道から炎があ
がる場合には速やかに消火する。
⑥本体が冷めたら周囲の土をよけてスミ
横穴も塞ぎ窯を密閉状態にし消火し
ヤケールを上に持ち上げます。
ます。
まだ燃えている場合もあるので注意が
空気が入らないように注意します。
必要です。
これで炭の完成です。
【一般的な注意点】
1
炭材は必ず乾燥したものを使用してください。
(生材だとすべての行程で非常に時間がかかります。
)
2 すべてのピンは必ず規程どおり差し込んでください。
3
作業に当たっては手袋をして作業してください。
4
煙が出ますので周囲に迷惑にならないよう気をつけてください。
5
炭焼き時には近くの消防署に揚煙届けを提出してください。
ようえん
6 隙間を埋める砂は粘土質よりも砂質のものを使用してください。
7
精錬作業は必ず行う必要はありませんが、これを行うことで炭素率の高い良い
炭ができます。
8
本体が冷めるまでは出炭しないでください。(再着火してとても危険です。
)
簡単スミヤケール
簡単スミヤケール 設置から
設置から出炭
から出炭まで
出炭まで!
まで!
順 番
作
業
内
容
1
フタを置いて整地する。
2
四隅にピン用の穴を掘る。
3
焚き口の部分を掘り下げる。
4
前面パネルと側面パネルを組み合わせる。
5
ピンを半分程度挿入し固定する。
6
底側もピンを挿入し固定する。
7
一度フタをして本体の歪みを修整する。
8
周囲に土を盛り、本体を固定する。
9
フタを外し、底に捨て材を置く。
10
炭材を詰め込む。周囲には立て木を置く。
11
材と壁の隙間に燃え易いものを入れる。
12
フタをしてフタピンで固定。煙道フタも設置。
13
フタの周囲に砂を盛り、その後煙道フタを外す。
14
着火材を焚き口に入れ着火し、団扇で扇ぐ。
15
向こう側が見えないほど煙が出る。(焚き付け終了)
16
焚き口を狭める。放置する。
17
煙が青~透明になったら、精錬作業を実施。
18
焚き口等穴を全て塞ぎ、煙道フタを設置し消火する。
19
本体が冷めたら出炭する。
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問い合わせ先:岡山県勝田郡勝央町植月中1001
岡山県農林水産総合センター森林研究所
TEL:0868-38-3151 FAX:0868-38-3152
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