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3. 就職活動

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3. 就職活動
3. 就職活動
学部(学科)や研究科によって、 就職活動は大きく異なります。 本節では、 一般的な注意点を示しま
す。 個々の部分は当てはまらないものがあるかもしれませんので、 注意してください。
(1)応募必要書類
1)履歴書 ・ 自己紹介書
履歴書は、 自分をアピールする絶好のツールです。 面接では、 主に履歴書の内容に沿って質問さ
れます。 履歴書で書類選考を行う企業もあります。自己分析や自己 PR と関連させ、 自分の長所や
仕事に対する熱意が伝わるように、 しっかりと書きましょう。 (京都大学推薦の履歴書 ・ 自己紹介
書を京都大学生協にて販売していますので、 必要な方はご利用ください。)
記入上の注意
① 誤字 ・ 脱字がないように楷書で丁寧に記入する。
② 誤字は修正液で訂正せず、 書き直す。
③ 写真にはスナップ写真を使用しない。
2)成績証明書
証明書自動発行機で発行できます。 (ただし、 所属部局 ・ 学生種別により発行できない場合もあ
ります。)
3)卒業見込証明書
証明書自動発行機で発行できます。
4)健康診断証明書
定期健康診断を受診している学生は、 証明書自動発行機で発行できます。
(2)会社説明会・セミナー
新聞社、情報誌会社、商工会議所などが主催する、いくつかの企業の合同企業説明会と、企業が個
別に開く説明会やセミナーがあります。一般的には、
会社説明会が実質的な一次選考を兼ねています。
軽い気持ちで参加すると、急に面接が行われる場合もあります。企業によっては会社説明会に参加し
ておかないと、次の段階に進めない場合もあります。資料をもらったり、人事部からの説明や OB・
OG の話、ビデオ上映など、内容は様々です。説明会では最後に質問の時間がありますので、疑問点
は積極的に質問するようにしましょう。
また、説明会場で、訪問カードやエントリーシートの記入、筆記試験、面接を実施する企業があり
ます。
(3)エントリーシート
企業の状況は、 国内外ともに激しい競争下にあって、 きわめて厳しいものがあります。 大量の応募
者の中から少数の優秀な人材を発掘したいという思惑に合致した方法が、 エントリーシートです。
1)エントリーシートは第 1 次試験である。
一般に、 エントリーシートは、 企業に資料請求をすると会社案内のパンフレットや応募要項な
どと一緒に送られてきます。 会社説明会で渡される場合もあります。 また、 最近ではインターネッ
ト上で資料請求が出来る企業も増えています。 その場合には、 インターネット画面上に工ントリー
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シートが表示され、 それに記入するという方式が多くなっています。
エントリーシートとは、企業が独自に作成している 「応募書類」 のことです。 ただし、単なる 「応
募書類」 ではありません。 軽い気持ちで応募した者をシャットアウトするための(逆に言えば、 本
気で応募する学生だけに絞り込むための)第一段階であるといってもいいでしょう。
エントリーシートは紙上で行われる面接だと考え、 1 社ごとに熱意をもって取り組むようにしま
しょう。
2)エントリーシートは自己分析から
企業によってエントリーシート中の設問の数が異なりますが、 大体 5 つくらいの設問で構成さ
れているのが普通です。 その設問には、 200 字~ 300 字で答えるものから、 2,500 字を要求す
るものまであります。 いずれにしても、 人事担当者にあなたを印象づけなければなりません。 字が
汚かったり、 誤字 ・ 脱字があったり、 論旨があやふやであったりするのは論外です。
典型的な設問は、 a)
あなた自身の学生時代の経験
(自己 PR)
、 b)
その企業をなぜ志望するのか
(志
望動機)
、 c)
自分の学部、学科、 ゼミナールについて、 なぜそれを選び、 どのような成果を得たか、 d)
クラブ活動について、 その成果はどんなものであったか、 などが中心になります。 とくに、 大学で
何を学んだのかは重要です。 また、 b)
では、 あなたが大学で学んだことやあなたの価値観 ・ 人生観
が志望動機とどう結びついているのか、 これからあなたがやりたいと思っている仕事とそれがどう
関係するのか、 それがあなた自身の言葉で語れるかが問われます。 ここで必要なのは、 あなたの自
己分析というわけです。
ただし、 実際の設問の種類は多様です。よく考えを整理しておきましょう。
(4)筆記試験
近年、 企業にとって人材の買い手市場が続くと、 面接する人数を減らしたり、 面接の最終段階で決
断を下すための材料として、 第一次選考を書類選考、 または、 筆記試験とする企業が増えてきました。
筆記試験には、 一般常識や適性 ・ 性格検査、 論文、 作文などがあります。 時事問題については、
日頃から新聞、 経済誌、 専門誌などを読むなどして重要なトピックを整理し、 自分の意見を整理し
ておきましょう。
(5)面 接
会社によって違いますが、 リクルーター訪問、 会社説明会、 筆記試験などの後に、 人事部による面
接があります。 また、 人物重視ということで面接のウエイトが高い会社がほとんどです。 当日は肩の
力を抜いて、 素直に自分らしく受け答えしてください。
また、 身だしなみには十分注意してください。
一般的な面接の内容は以下のようです。
・自己 PR(1 〜 3 分)
・当社を志望した理由は ?
・志望業界はどこですか ? 他社はどこをまわっていますか ?
・この業界の中で当社を志望した理由は ? 同業他社とどこが違うと思いますか ?
・どんな仕事がしたいですか ?(希望の職種は何ですか ?)その理由は ?
・大学でどんな勉強を(研究課題、 ゼミ)をしましたか ?
・大学時代に一番力を入れたことは何ですか ? そこから何を得ましたか ?
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・ボランティア活動をしたことがありますか ?
よく知らないことを質問された時は、 知ったかぶりをするより 「わかりません」 「勉強不足です」
と素直に言いましょう。 また、 答えにくい質問ばかりされる 「圧迫面接」 もありますが、 企業側は答
え方 ・ 態度を見ているので、 あわてないで答えましょう。
面接の種類
・個 人 面 接‥‥‥学生 1 人に対して採用担当者 1 〜 3 人程で行われます。
・集 団 面 接‥‥‥複数の学生に対して採用担当者1人または複数で行われます。 1人当
たりの時間は短くなりがちなので、 ポイントを要領よく話します。 自分が発言していない時の態度も見られています。 他の学生の発言が
気になりがちですが、 周りに惑わされずに自分の意見をしっかりと述べ
てください。
・ディスカッション‥‥複数の学生が1つのテーマについて討論し、 結論を出します。 採用担当
者は参加しませんが、 観察しています。 集団の中での積極性、 協調性、
臨機応変さ、 論理的な話ができるかどうかが見られます。 たくさん話す
必要はありませんが、 他人の意見をよく聞き、 テーマを意識しながら討
論の流れにそって発言することが大切です。
・ディベート‥‥‥‥‥複数の学生が 「賛成側」 「反対側」 に分けられ、 1 つのテーマについて
討諭します。 議論が白熱して感情的になったり、 話しすぎたりしがちで
すから注意しましょう。
ディスカッションとディベートを行う企業はあまり多くはありませんが、 テーマについての知識が
ないとなかなか発言できません。 普段から色々な知識 ・ 情報を得る努力が必要です。
面接の最後に 「何か質問はありませんか」 と言われたら、 遠慮なく質問しましょう。 面接の前後
も大切です。 会社のビルに入ってから出るまでの問は全て面接されていると思って、 待合室での態
度や受付けの人への対応も丁寧にしてください。
面接を欠席または途中で辞退するときは、 必ず先方へ連絡してください。
学生総合支援センターキャリアサポートルームに、 面接 DVD(貸出用)がありますので、 参考に
してください。
(6)スケジュール管理
就職活動がピークの時期をむかえると、 日程が重なり、 その場で出欠の返事を求められるケースが
あります。 あらかじめ自分なりに志望度の強さなどで優先順位をつけておきましょう。
面接時間が伸びたり、 交通事情や体力的に無理がでてくることもありますので、 スケジュールは余
裕をもって組みましょう。
面接などと大学の試験が重なったときは、 応募先へ日時を変更してもらえないか相談してみてくだ
さい。
(7)内内定と内定
企業側の倫理憲章で 「内定開始」 は 「10 月 1 日以降」 と決められています。 それ以前は 「内内定」
です。 内内定と内定は実質的にほぼ同じ意味ですが、 役員との意思確認や健康診断の結果がよければ、
という条件付きの場合があります。 「他社を断ってください」 「4月から一緒に働きましょう」 「もう、 リ
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クルートスーツは脱いでください」 と言うあいまいな表現の時は、 「それは内内定(または内定)と
考えてよろしいですか」 と必ず確認してください。
(8)内定の報告
内内定、 内定が得られたら、 所属の事務室または学科事務室へ報告してください。
あなたの体験は、 次年度以降の就職対策の研究資料にもなり、 また、 企業宛にお礼状などを送付す
る場合があるので、 必ず報告してください。
また、 学生総合支援センター キャリアサポートルームへは 「就職活動体験報告書」 の提出をお願
いします。 来期就職活動を行う皆さんの生きた就職情報となりますので是非ご協力ください。 用紙は
本冊子最終ページに綴込んでいます。
(9)内定の辞退
複数の内内定がでた時や何らかの事情で、 内内定を辞退しなければならない場合があります。 どち
らを選ぶか迷った時は、 もう一度自己分析と企業研究をやり直しましょう。
時間的に全く余裕がなく、 その場で決断を迫られる場合もありますが、 あわてずに自分の意志で決
めましょう。 先方に相談すれば、 2、 3 日考える時間をもらえることもあります。 逆に、 時間がある
からといって、 いつまでも返事しないのは先方に迷惑をかけるだけでなく、 あなたの評価を落とすこ
とにもなります。 できるだけ速やかに決断しましょう。
複数の内内定または内定が出た場合には、 十分に考えた上で、 速やかに 1 社に絞ってください。
内内定または内定を辞退する時は、 できるだけ早く断るようにしてください。 そして、 連絡を入れ
てから、 必ず先方に出向いて理由を説明し、 お詫びをしてください。 eメールだけですませることは
しないでください。 誠意を欠く行動は、 あなた自身への信用(信頼度)を失い、 後輩にも悪影響を及
ぼしますので気を付けてください。
(10)内定が出ない
就職活動も後半戦に入ると、 友達が就職活動を終了していくのに 「自分はなかなか内定がもらえな
い」 という状況になることがあります。 そんな時こそ冷静になってください。
あせらない!あきらめない!
そのような場合、 自分を必要とする企業に出会えていないだけで、 きっと必要とする企業があるは
ずです。
今 1 つ考えられることは、 特定の企業、 職種に固執していませんか ? 自分の希望と適性は違って
いることも多いものです。 企業を数多く回ることばかり考えて、 志望動機があいまいになっていませ
んか ? もう手遅れでは…とあきらめてしまうのはまだ早いと考えましょう。 まだ募集している会社の
中から自分にあった企業を探し、 情報収集に努めましょう。 大切なのは前向きな気持ちであり、 先輩
たちの中にも、 厳しい就職戦線を乗り越えてギリギリで内定をもらったという方も見受けられます。
どんどん行動を起こし、 各就職担当者にも積極的に相談しましょう。
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