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プロジェクト・ニュース 創刊号

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プロジェクト・ニュース 創刊号
プロジェクト・ニュース
創刊号
2011 年 11 月 11 日 発行
「マディヤ・プラデシュ州大豆増産プロジェクト」のプロジェクト・ニュース、創刊号をお届けいたします。
【ご挨拶】
大豆増産プロの JICA チームのリーダーを担当している小林創平です。当プロジェクトに関心を持って頂
き、ありがとうございます。
本プロジェクトは、小規模貧困農民のための大豆栽培体系の構築を目的にして、2011 年6月から本格的
に活動を開始しました。マディヤ・プラデシュ州の大豆栽培面積は、日本の約42倍と広大であるため、プ
ロジェクトに対する現地の期待も非常に大きいと感じます。
参加するインド人研究者と日本人専門家ともに、
精力的にプロジェクト活動に取り組んでおり、大きな成果が期待されます。今後の進展にご期待頂くととも
に、ご意見、問合せなどあれば、遠慮なく、お知らせください。
【プロジェクト実施の背景】
インドは世界第5位の大豆生産国です。中でもプロジェクトが活動するマディヤ・プラデシュ州(MP 州)
は総生産量ではインド国内の大豆生産量第一位を誇りますが、単位面積あたりの生産量が低いことが課題と
なっています(表1参照)
。
表1.日本と MP 州大豆生産量比較(2011 年度)
日本
インド
マディヤ・プラデシュ州
作付面積(ha)
137,700
22,280,000
5,730,000
1ha あたり収量(kg)
1,620
1,155
1,077
総収量(t)
222,800
11,939,500
6,170,700
(農林水産省ウェブサイト「大豆関連データ集」
、SOPA ウェブサイトを基に作成)
MP 州における大豆生産者の多くは小規模貧困農家です。プロジェクトではこうした小規模・零細農家を
対象に、活動目標を「低コストの大豆栽培技術の体系が改良されることを目標とし、改良された大豆栽培技
術体系に関する普及員用ハンドブックが作成される」と設定しました。
プロジェクトの活動拠点は MP 州のインドールで、活動対象地域は MP 州全体です。
日本とインド、MP 州比較地図
着色部分が MP 州
MP 州面積:44 万 3446 平方キロメートル
日本国土面積:37 万 7930 平方キロメートル
(インド国勢調査 1991 年、
帝国書院ウェブサイト参照)
(テキサス大学図書館ウェブサイト掲載地図を基に作成)
プロジェクト・ニュース
創刊号
2011 年 11 月 11 日 発行
プロジェクトが始まった2011年6月から 9 月までの動きをダイジェストでお伝えします。
2011 年 6 月 12 日
チーフアドバイザー、病虫害管理専門家の着任
小林創平氏(チーフアドバイザー/大豆栽培専門家)と辻耕治氏(大豆病虫害管理専門家)が着任しました。
着任後は関係各機関への表敬訪問を行いました。
カレッジの校長 Ashok Krishna 氏(右端)を表敬訪問
2011 年 6 月下旬~7 月上旬
仮事務所設置
提供された事務所スペースは改修工事が必要なため、仮事務所を設置しました。
家具組立中
現在の仮事務所
2011 年 6 月下旬から 7 月中旬
プロジェクトスタッフの採用
5年間のプロジェクトを支えてくれる地元を熟知したスタッフを採用しました。秘書3名とドライバー2
名はプロジェクトの活動を支える縁の下の力持ちです。
2011 年 7 月 25 日
第1回 Joint Coordination Committee (JCC、合同調整委員会)開催
大豆増産プロジェクトにかかわる関係者が集まり、第1回 JCC が MP 州の州都ボーパールで開催されま
した。プロジェクトを進めるにあたっての確認事項、協力関係の再確認などを行いました。州政府農業福祉
局次官を議長として、活発な議論が行われました。
(JCC の様子)
プロジェクト・ニュース
創刊号
2011 年 11 月 11 日 発行
2011 年 8 月 14 日~26 日
短期専門家第一陣(大豆栽培、土壌肥料、農業機械)訪印
詳しくは JICA インド事務所ウェブサイト、トピックス&ニュースをご覧ください。
http://www.jica.go.jp/india/office/information/event/2011/110914.html
2011 年 9 月1日~2 日
第1回 MP 州大豆栽培状況調査の準備会議
プロジェクトでは MP 州全体を対象とした大豆栽培状況調査を予定しています。ボーパールにある国立土
壌学研究所(Indian Institute of Soil Science)にて第1回の準備会議が行われました。各調査地点の大学
関係者が出席し、調査方法などを話し合いました。
会議開始前の花束贈呈
会議 2 日目の様子
2011 年 9 月 4 日~16 日
短期専門家第二陣(病虫害管理)訪印
詳しくは JICA インド事務所ウェブサイト、トピックス&ニュースをご覧ください。
http://www.jica.go.jp/india/office/information/event/2011/110914.html
【プロジェクトメンバー紹介】
広大な MP 州全体が活動エリアのため、多くの人が本プロジェクトにかかわっています。今回はプロジェク
ト事務所で働くスタッフを紹介します。
小林創平(チーフアドバイザー/大豆栽培専門家)
中西泉 (業務調整員)
辻耕治 (大豆病虫害管理専門家)
M・ダニッシュ・カーン(秘書)
プロジェクト・ニュース
創刊号
2011 年 11 月 11 日 発行
アブドゥル・K・カーン(秘書)
ムケーシュ・ボムラージ(ドライバー)
ネハ・ポプリ(秘書)
ザヒール・アリ(ドライバー)
【今後の予定】
12月から MP 州全体を対象として、大豆栽培に関する農家への聞き取り調査を実施します。MP 州内に
6 か所の調査拠点を設け、来年の大豆栽培時期が始まるまで調査を実施します。この調査結果と短期専門家
訪印で明らかとなった課題を基に、今後のプロジェクト活動を進めていく予定です。
また農林水産省などのご協力を得て、11 月 27 日から 12 月 3 日に日本で研修が行われることになりま
した。MP 州行政担当官、MP 州立農業大学の JICA プロジェクト担当者など計7名が日本での研修に参加
します。
【編集後記】
インド大豆加工業者協会(SOPA=Soybean Processors Association of India )の速報値によると、今
年の大豆生産量は 1193 万トン(うち MP 州は 617 万トン)の見込みです。今年は雨季の降水量が例年に
比べて多いことによる減収が懸念されましたが、現在のところ大きな影響はでていないようです。
MP 州の大豆栽培面積は日本の大豆作付面積の約 42 倍です。大豆栽培時期に MP 州西部を飛行機から見
ると、緑一色の世界が広がっています。
プロジェクト期間は 2011 年 6 月から 2016 年 6 月までの5年間です。
プロジェクトの様子をわかりやすく伝えられるよう、3 か月に一度のペースでプロジェクト・ニュースを
発行していく予定です。今後とも本プロジェクトをよろしくお願いいたします。
本プロジェクトやプロジェクト便りへのご意見・ご感想をお待ちしております。
ニュースレター発行元:マディヤ・プラデシュ州大豆増産プロジェクト
(編集担当:中西、業務調整員)
JICA Project Office
C/o Salt affected Soil Project building, College of Agriculture, Indore,
Near St. Paul School, Old Sehore road, Indore, 452-001 MP India
電話:+91-731-2903003
ウェブサイト http://www.jica.go.jp/project/india/001/index.html
E メール:[email protected]
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